JP7101140B2 - 摩擦撹拌接合用工具 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸を中心にプローブを回転させた状態で前記プローブの先端方向からワーク内に埋設させることにより前記ワークを接合する摩擦撹拌接合用工具に関する。
特許文献1の図2には、全長に亘って一定外径に形成されたプローブを備えた摩擦撹拌接合用工具が開示されている。
特開2008-307606号公報
上述した摩擦撹拌接合用工具では、プローブの外周面にエッジ(角部)が形成されないため、プローブとワークとの間に効率的に摩擦熱を発生させることができず、ワークの切削性及び撹拌性が十分でない。そのため、良好な接合品質を得ることができないおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、良好な接合品質を得ることができる摩擦撹拌接合用工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、回転軸を中心にプローブを回転させた状態で前記プローブの先端方向からワーク内に埋設させることにより前記ワークを接合する摩擦撹拌接合用工具であって、前記プローブの外周面には、前記プローブが前記先端方向に向かって階段状に先細り形状になるように段差部が形成されるとともに前記回転軸に沿って前記プローブの先端面まで延在した外周凹部が前記プローブの周方向に間隔を空けて複数形成され、前記プローブは、当該プローブの周方向に隣り合う前記外周凹部の間に設けられた爪部を複数有し、複数の前記爪部の各々には、前記段差部及び複数の側面が設けられ、前記段差部は、前記複数の側面を互いに連結するとともに前記回転軸と直交する方向に延在した平坦面を含む、摩擦撹拌接合用工具である。
本発明によれば、プローブが先端方向に向かって階段状に先細り形状になるようにプローブの外周面に段差部を形成しているため、段差部の角部とワークとの間に摩擦熱を効率的に発生させることができる。また、段差部の角部によってワークを効率的に切削及び撹拌することができる。よって、良好な接合品質を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る摩擦撹拌接合用工具を備えた摩擦撹拌接合システムの概略全体構成図である。 摩擦撹拌接合用工具の部分斜視図である。 図3Aは、図2の摩擦撹拌接合用工具の側面図であり、図3Bは、図2の摩擦撹拌接合用工具を先端方向から見た図である。 図2に示す摩擦撹拌接合用工具を用いた重ね接合の斜視説明図である。 図4の重ね接合の断面説明図である。 図6Aは、第1変形例に係るプローブを備えた摩擦撹拌接合用工具の側面図であり、図6Bは、第2変形例に係るプローブを備えた摩擦撹拌接合用工具の側面図である。 第3変形例に係るプローブを備えた摩擦撹拌接合用工具の側面図である。
以下、本発明に係る摩擦撹拌接合用工具について、摩擦撹拌接合システムとの関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、摩擦撹拌接合システム12は、摩擦撹拌接合用工具10(以下、「接合用工具10」ということがある。)を回転させながらワークWに押し付けることにより、ワークWに対して摩擦撹拌接合(FSW:Friction Stir Welding)を行うものである。
ワークWは、例えば、板状の第1部材100と板状の第2部材102とを有する。ワークWは、第1部材100と第2部材102とが互いに重ねられた状態で固定台13に固定される。
第1部材100及び第2部材102のそれぞれは、例えば、アルミニウム、マグネシウム、銅、鉄、チタン、又はこれらの合金等の金属材料により構成される。第1部材100及び第2部材102は、互いに同一の材料で構成されてもよいし、互いに異なる材料で構成されてもよい。なお、第1部材100及び第2部材102の少なくともいずれかは、樹脂材料により構成されてもよい。第1部材100及び第2部材102の大きさ及び形状は適宜設定される。
摩擦撹拌接合システム12は、産業用の多関節型のロボット14と、ロボット14のロボットアーム14aの先端に接続部16を介して設けられた接合装置本体18と、接合装置本体18に着脱可能な接合用工具10と、システム全体を統括的に制御する制御部20とを備える。
ロボット14は、ワークWに対する接合装置本体18の位置及び姿勢を調整することにより、接合用工具10をワークWに対して相対的に移動させる。具体的に、ワークWに対して線接合を行う場合、ロボット14は、接合用工具10がワークWに対して接合方向(図4の矢印F方向)に移動するように接合装置本体18の位置及び姿勢を調整する。つまり、ロボット14は、接合用工具10の移動手段及び傾動手段として機能する。
接合装置本体18は、C字状の支持アーム22と、支持アーム22の一端部に設けられた駆動ユニット24と、駆動ユニット24に設けられて接合用工具10をクランプするチャック部26と、支持アーム22の他端部に設けられた受け部材27とを含む。
駆動ユニット24は、チャック部26に装着された接合用工具10を所定の回転方向(図2の矢印R方向)に回転させるための回転用モータ28と、接合用工具10を回転軸Ax方向(図2の矢印B方向)に進退させるためのアクチュエータ30とを有する。受け部材27は、ワークWに対して摩擦撹拌接合を行う際に、チャック部26(接合用工具10)のワークWを挟んだ反対側に位置する。受け部材27は、接合用工具10からワークWに作用する押圧力(加圧力)を受ける。
接合用工具10は、概略円筒状のホルダ32と、ホルダ32に着脱可能なツール34とを備える。ホルダ32の基端部は、チャック部26にクランプされる。ホルダ32の先端部には、ツール34がホルダ32と同軸に取り付け可能である。ツール34は、消耗品であって、摩擦撹拌接合を行うことによって摩耗した際に新品に交換される。
図2~図3Bに示すように、ツール34は、概略円柱状のショルダ36と、ショルダ36の先端面36aに設けられた小径のプローブ38とを有する。接合用工具10は、回転軸Axを中心に矢印R方向に回転させた状態でプローブ38をワークW内に埋設させることによりワークWを接合する。
ツール34は、円柱状の金属材料に対して切削加工を施すことにより製造される。ただし、ツール34は、切削加工以外の方法(例えば、鋳造法、積層法等)により製造されてもよい。ツール34の構成材料としては、ワークWよりも硬度が高く、且つ、耐熱性及び耐摩耗性に優れた工具鋼が好適に用いられる。ただし、ツール34の構成材料は、工具鋼に限定されず、適宜設定可能である。
ショルダ36の基端部(矢印B2方向の端部)は、ホルダ32(図1参照)に対して着脱可能に形成されている。ショルダ36の先端面36a(矢印B1方向の端面)は、平坦に形成されている(図2及び図3A参照)。
プローブ38は、ショルダ36の先端面36aから先端方向(矢印B1方向)に突出している(図2及び図3A参照)。プローブ38は、ショルダ36に対して同軸に設けられている。プローブ38の外径及び突出長は、接合対象であるワークWの形状、大きさ、材質等に応じて適宜設定される。
プローブ38は、円柱状に形成され、先端面38a及び外周面38bを有する。プローブ38の先端面38aは、平坦に形成されている。ただし、プローブ38の先端面38aには、基端方向(矢印B2方向)に窪んだ凹部が形成されてもよい。
プローブ38は、ショルダ36の先端面36aから先端方向に円柱状に突出した第1部位40と、第1部位40の先端面から先端方向に円柱状に突出した第2部位42と、第2部位42の先端面から先端方向に円柱状に突出した第3部位44とを有する。
図3Aにおいて、第1部位40の直径である第1外径D1、第2部位42の直径である第2外径D2、第3部位44の直径である第3外径D3は、D1>D2>D3の関係が成り立つように設定されている。換言すれば、第2外径D2は、第1外径D1よりも小さく、第3外径D3は、第2外径D2よりも小さい。
第1外径D1と第2外径D2との差は、第2外径D2と第3外径D3との差と同一である。ただし、第1外径D1と第2外径D2との差は、第2外径D2と第3外径D3との差よりも大きくても小さくてもよい。第1外径D1、第2外径D2及び第3外径D3のそれぞれの具体的な数値は、ワークWの大きさ、形状、材質等に応じて適宜設定される。
図2~図3Bに示すように、プローブ38の外周面38bには、複数の側面(第1側面40a、第2側面42a、第3側面44a)と、複数の段差部(第1段差部40b、第2段差部42b)とが形成されている。第1側面40aは、第1部位40の外周面を形成する。第1側面40aは、ショルダ36の先端面36aからプローブ38の回転軸Axに沿って第1部位40の先端まで延在している。
第1段差部40bは、第1部位40の先端面を形成する。第1段差部40bは、第1側面40aの先端(矢印B1方向の端)に連結している。第1段差部40bは、第1部位40の周方向に沿って円環状に延在している。第1段差部40bは、プローブ38の回転軸Axに直交する方向に延在した平坦面である。第1側面40aと第1段差部40bとの境界部には、第1エッジ46(第1角部)が設けられている。第1エッジ46は、第1部位40の先端の外縁部を形成する。
第2側面42aは、第2部位42の外周面を形成する。第2側面42aは、第1段差部40bの内端(回転軸Axが位置する側の端)からプローブ38の回転軸Axに沿って第2部位42の先端まで延在している。第2段差部42bは、第2部位42の先端面を形成する。第2段差部42bは、第2側面42aの先端(矢印B1方向の端)に連結している。第2段差部42bは、第2部位42の周方向に沿って円環状に延在している。第2段差部42bは、プローブ38の回転軸Axに直交する方向に延在した平坦面である。第2側面42aと第2段差部42bとの境界部には、第2エッジ48(第2角部)が設けられている。第2エッジ48は、第2部位42の先端の外縁部を形成する。
第3側面44aは、第3部位44の外周面を形成する。第3側面44aは、第2段差部42bの内端(回転軸Axが位置する側の端)からプローブ38の回転軸Axに沿ってプローブ38の先端面38aまで延在している。第3側面44aとプローブ38の先端面38aとの境界部には、第3エッジ50(第3角部)が設けられている。第3エッジ50は、プローブ38(第3部位44)の先端の外縁部を形成する。
図3Aにおいて、第1側面40aにおけるプローブ38の回転軸Axに沿った第1長さL1は、第1部位40の突出長に相当する。第2側面42aにおけるプローブ38の回転軸Axに沿った第2長さL2は、第2部位42の突出長に相当する。第3側面44aにおけるプローブ38の回転軸Axに沿った第3長さL3は、第3部位44の突出長に相当する。第1長さL1、第2長さL2、第3長さL3は、L1>L2>L3の関係が成り立つように設定されている。換言すれば、第2長さL2は、第1長さL1よりも短く、第3長さL3は、第2長さL2よりも短い。
すなわち、第1長さL1、第2長さL2及び第3長さL3は、プローブ38の先端方向に位置するものほど短く設定されている。第1長さL1、第2長さL2及び第3長さL3のそれぞれの具体的な数値は、ワークWの大きさ、形状、材質に応じて適宜設定される。
図2~図3Bに示すように、プローブ38の外周面38bには、プローブ38の回転軸Axに沿って先端面38aまで延在した複数(図示例では3つ)の外周凹部52が形成されている。複数の外周凹部52は、プローブ38の周方向に等角度間隔(図示例では、120°間隔)に配置されている(図2及び図3B参照)。各外周凹部52の基端は、プローブ38の基端近傍に位置している。
プローブ38は、プローブ38の周方向に隣り合う外周凹部52の間に爪部54を有する。換言すれば、プローブ38は、外周凹部52の数に対応した数の爪部54を有する。各爪部54には、第1部位40、第2部位42及び第3部位44のそれぞれが形成される。
図2及び図3Aにおいて、プローブ38の外周面38bには、第1外周エッジ56、第2外周エッジ58及び第3外周エッジ60が形成されている。第1外周エッジ56は、外周凹部52におけるプローブ38の回転方向前方(矢印R方向)の縁部を形成する。第1外周エッジ56の基端(一端、矢印B2方向の端)は、プローブ38の基端近傍に位置する。第1外周エッジ56の先端(他端、矢印B1方向の端)は、プローブ38の先端面38aに位置する。
第2外周エッジ58は、外周凹部52におけるプローブ38の回転方向後方(矢印R方向とは反対方向)の縁部を形成する。第2外周エッジ58の基端(一端、矢印B2方向の端)は、プローブ38の基端近傍に位置する。第2外周エッジ58の先端(他端、矢印B1方向の端)は、プローブ38の先端面38aに位置する。
第3外周エッジ60は、各外周凹部52におけるプローブ38の基端方向(矢印B2方向)の縁部を形成する。第3外周エッジ60は、第1外周エッジ56の基端と第2外周エッジ58の基端とを互いに連結する。第3外周エッジ60は、プローブ38の周方向に沿って延在している。
図2~図3Bにおいて、プローブ38の先端面38aには、先端エッジ62が形成されている。先端エッジ62は、外周凹部52の先端縁部を形成する。先端エッジ62は、第1外周エッジ56の先端と第2外周エッジ58の先端とを互いに連結する。先端エッジ62は、プローブ38の回転軸Ax(内方)に向かって凸となるように円弧状に湾曲している。先端エッジ62の曲率は、適宜設定可能である。先端エッジ62は、第1外周エッジ56の先端から第2外周エッジ58の先端まで直線状に延在してもよい。
第1外周エッジ56及び第2外周エッジ58のそれぞれの中間部位には、第1エッジ46及び第2エッジ48が連結している。第1外周エッジ56及び第2外周エッジ58のそれぞれの先端には、第3エッジ50が連結している。
次に、上述した接合用工具10を用いてワークWの第1部材100(例えば、鉄板)と第2部材102(アルミニウム合金板)とを重ね接合する例について説明する。
この場合、図1において、ワークWは、第1部材100と第2部材102とが互いに重ねられた状態で固定台13に固定される。具体的に、図4及び図5に示すように、第1部材100の一方の面(第1外面100a)は、ショルダ36側に位置する。第1部材100の他方の面(第1内面100b)は、第2部材102の一方の面(第2内面102b)に接触している。第2部材102の他方の面(第2外面102a)は、受け部材27に接触する。
そして、制御部20は、駆動ユニット24の駆動を制御することにより、接合用工具10を回転させながらワークWに向かって(矢印B1方向)に移動させ、プローブ38の先端面38aを第1部材100の第1外面100aに押し付ける。
そうすると、図5に示すように、プローブ38は、第1部材100を切削しながら第1部材100内に挿入される。この際、プローブ38と第1部材100との間に摩擦熱が発生するため、第1部材100のうちプローブ38の周囲が軟化する。
続いて、プローブ38の先端面38aが第2部材102の第2内面102bに到達すると、プローブ38は、第2部材102を切削しながら第2部材102内に挿入される。この際、プローブ38と第2部材102との間に摩擦熱が発生するとともに第1部材100で発生した摩擦熱が第2部材102に伝達するため、第2部材102のうちプローブ38の周囲が軟化する。そして、プローブ38が完全にワークW内に埋設し、ショルダ36の先端面36aが第1部材100の第1外面100aに接触した状態となる。
第1部材100の軟化した部分(第1軟化材料104)と第2部材102の軟化した部分(第2軟化材料106)とは、プローブ38の回転に引きずられて塑性流動して互いに撹拌される(混ざり合う)。
具体的に、本実施形態では、第1エッジ46、第2エッジ48及び第3エッジ50のそれぞれとワークWとの間に摩擦熱が効率的に発生する。また、プローブ38は、第1エッジ46、第2エッジ48及び第3エッジ50によってワークWを切削及び撹拌する。特に、プローブ38は、第1エッジ46、第2エッジ48及び第3エッジ50のそれぞれと第2外周エッジ58との境界部(角部)によってワークWを効果的に切削及び撹拌する。
プローブ38が回転すると、プローブ38の側方に位置する第1軟化材料104は、外周凹部52内に取り込まれ、プローブ38の先端方向に塑性流動する。これにより、プローブ38の先端方向で第1軟化材料104と第2軟化材料106とが互いに撹拌される。
そして、図4に示すように、接合用工具10の回転と加圧を維持しながら、接合用工具10を接合方向(矢印F方向)に移動させることで、第1部材100と第2部材102とが互いに摩擦撹拌接合されて一体化される。これにより、ワークWに接合部108(接合ビード)が形成される。
この場合、本実施形態に係る接合用工具10は、以下の効果を奏する。
プローブ38の外周面38bには、プローブ38が先端方向に向かって階段状に先細り形状になるように第1段差部40b及び第2段差部42bが形成されている。
このような構成によれば、プローブ38の外周面38bに第1エッジ46及び第2エッジ48が形成されるため、第1エッジ46及び第2エッジ48のそれぞれとワークWとの間に摩擦熱を効率的に発生させることができる。また、第1エッジ46及び第2エッジ48によってワークWを効率的に切削及び撹拌することができる。よって、良好な接合品質を得ることができる。
プローブ38の外周面38bには、プローブ38の回転軸Axに沿って延在する第1側面40a、第2側面42a及び第3側面44aが形成されている。第1側面40aは、第1段差部40bに連なり、第2側面42aは、第1段差部40b及び第2段差部42bに連なり、第3側面44aは、第2段差部42bに連なる。第1側面40a、第2側面42a及び第3側面44aの回転軸Axに沿った長さは、プローブ38の先端方向に位置するものほど短く設定されている。
このような構成によれば、プローブ38の先端部の発熱効率、切削効率及び撹拌効率を効果的に向上させることができる。また、プローブ38の基端側の剛性を高めることができる。
第1段差部40b及び第2段差部42bのそれぞれは、回転軸Axと直交する方向に延在している。
このような構成によれば、第1エッジ46及び第2エッジ48のそれぞれの角度を比較的小さくすることができるため、切削効率を向上させることができる。
(第1変形例)
次に、第1変形例に係るプローブ38Aについて説明する。なお、プローブ38Aの説明において、上述したプローブ38と同一の構成については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、プローブ38Aにおいて、プローブ38と同様の構成については、同様の作用効果を奏する。後述する第2変形例のプローブ38B及び第3変形例に係るプローブ38Cについても同様である。
図6Aに示すように、プローブ38Aでは、第1長さL1、第2長さL2及び第3長さL3が、L1=L2=L3の関係が成り立つように設定されている。すなわち、第1長さL1、第2長さL2、第3長さL3は、全て同一に設定されている。ここで、同一とは、加工公差によって長さの違いがあったとしても、第1長さL1、第2長さL2及び第3長さL3が実質的に同一である場合を含む。
本変形例によれば、プローブ38に作用する応力を分散させることができる(応力集中を回避することができる)。これにより、プローブ38Aの耐久性を向上させることができる。また、プローブ38Aの回転軸Axに沿った方向において、撹拌性能の均一化を図ることができる。
(第2変形例)
次に、第2変形例に係るプローブ38Bについて説明する。図6Bに示すように、プローブ38Bでは、第1長さL1、第2長さL2及び第3長さL3が、L1<L2<L3の関係が成り立つように設定されている。換言すれば、第2長さL2は、第1長さL1よりも長く、第3長さL3は、第2長さL2よりも長い。すなわち、第1長さL1、第2長さL2、第3長さL3は、プローブ38の先端方向に位置するものほど長く設定されている。
本変形例によれば、ワークW内にプローブ38Bを挿入し易くなる。
(第3変形例)
次に、第3変形例に係るプローブ38Cについて説明する。図7に示すように、プローブ38Cでは、第1側面40a、第2側面42a及び第3側面44aのそれぞれが、プローブ38Cの先端方向に向かって回転軸Axが位置する側(プローブ38Cの径方向内方)に傾斜するようにテーパ状に延在している。
本変形例によれば、プローブ38CをワークW内に一層挿入し易くなる。また、第1エッジ46、第2エッジ48及び第3エッジ50のそれぞれの角度を比較的大きく(例えば、鈍角)にすることができる。これにより、第1エッジ46、第2エッジ48及び第3エッジ50のそれぞれの剛性(強度)を高めることができる。
第3変形例に係るプローブ38Cの第1側面40a、第2側面42a及び第3側面44aの形状は、上述したプローブ38A、38Bに対しても適用することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
プローブ38、38A、38B、38Cの外周面38bには、段差部が1つ又は3つ以上形成されてもよい。段差部の数が多くなるほど、エッジが多くなるため、発熱性、切削性及び撹拌性が向上する。接合用工具10は、3枚以上の板材が重ねられたワークWを重ね接合するものであってもよい。接合用工具10は、2枚の板材の端面が互いに突き合せされた状態でその突合せ部分を摩擦撹拌接合する突合せ接合に用いることもできる。外周凹部52は、プローブ38、38A、38B、38Cに1つ、2つ、又は4つ以上設けられてもよい。また、接合用工具10において、外周凹部52は、プローブ38、38A、38B、38Cに設けられていなくてもよい。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、回転軸(Ax)を中心にプローブ(38、38A、38B、38C)を回転させた状態で前記プローブ(38、38A、38B、38C)の先端方向からワーク(W)内に埋設させることにより前記ワーク(W)を接合する摩擦撹拌接合用工具(10)であって、前記プローブ(38、38A、38B、38C)の外周面(38b)には、前記プローブ(38、38A、38B、38C)が前記先端方向に向かって階段状に先細り形状になるように段差部(40b、42b)が形成されている、摩擦撹拌接合用工具(10)を開示している。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記プローブ(38)の外周面(38b)には、前記回転軸(Ax)に沿って延在して前記段差部(40b、42b)に連なる複数の側面(40a、42a、44a)が形成され、前記複数の側面(40a、42a、44a)の前記回転軸(Ax)に沿った長さ(L1、L2、L3)は、前記プローブ(38)の前記先端方向に位置するものほど短く設定されてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記プローブ(38A)の外周面(38b)には、前記回転軸(Ax)に沿って延在して前記段差部(40b、42b)に連なる複数の側面(40a、42a、44a)が形成され、前記複数の側面(40a、42a、44a)の前記回転軸(Ax)に沿った長さ(L1、L2、L3)は、全て同一に設定されてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記プローブ(38B)の外周面(38b)には、前記回転軸(Ax)に沿って延在して前記段差部(40b、42b)に連なる複数の側面(40a、42a、44a)が形成され、前記複数の側面(40a、42a、44a)の前記回転軸(Ax)に沿った長さ(L1、L2、L3)は、前記プローブ(38B)の前記先端方向に位置するものほど長く設定されてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記段差部(40b、42b)は、前記回転軸(Ax)と直交する方向に延在してもよい。
10…摩擦撹拌接合用工具 38、38A、38B、38C…プローブ
38a…先端面 38b…外周面
40a…第1側面 40b…第1段差部
42a…第2側面 42b…第2段差部
44a…第3側面 Ax…回転軸
L1…第1長さ L2…第2長さ
L3…第3長さ W…ワーク

Claims (4)

  1. 回転軸を中心にプローブを回転させた状態で前記プローブの先端方向からワーク内に埋設させることにより前記ワークを接合する摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記プローブの外周面には、前記プローブが前記先端方向に向かって階段状に先細り形状になるように段差部が形成されるとともに前記回転軸に沿って前記プローブの先端面まで延在した外周凹部が前記プローブの周方向に間隔を空けて複数形成され、
    前記プローブは、当該プローブの周方向に隣り合う前記外周凹部の間に設けられた爪部を複数有し、
    複数の前記爪部の各々には、前記段差部及び複数の側面が設けられ、
    前記段差部は、前記複数の側面を互いに連結するとともに前記回転軸と直交する方向に延在した平坦面を含む、摩擦撹拌接合用工具。
  2. 請求項1記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記複数の側面の各々は、前記回転軸に沿って延在し、
    前記複数の側面の前記回転軸に沿った長さは、前記プローブの前記先端方向に位置するものほど短く設定されている、摩擦撹拌接合用工具。
  3. 請求項1記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記複数の側面の各々は、前記回転軸に沿って延在し、
    前記複数の側面の前記回転軸に沿った長さは、全て同一に設定されている、摩擦撹拌接合用工具。
  4. 請求項1記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記複数の側面の各々は、前記回転軸に沿って延在し、
    前記複数の側面の前記回転軸に沿った長さは、前記プローブの前記先端方向に位置するものほど長く設定されている、摩擦撹拌接合用工具。
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