JP7100758B2 - ソフトウェア無線機 - Google Patents
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Description
本開示はソフトウェア無線機に関する。
近年の情報システムの拡大および複雑化に伴って、システムの開発コストを最小化し、かつ運用後の保守を容易にするために、システムの機能分割と分散配置、コンポーネント化と再利用、標準技術の採用と相互運用性等の実現が望まれている。
このために分散オブジェクト技術が採用されており、例えば、CORBA(Common Object Request Broker Architecture)は、分散オブジェクト技術の標準技術として広く利用されている。CORBAは、分散環境でクライアントがサーバのオブジェクトにアクセスするためのソフトウェアバスを提供する標準技術であって、OMG(Object Management Group)という標準化団体が標準化した仕様である。CORBAでは、OS(Operating System)に依存しないインタフェースを定義する言語であるIDL(Interface Definition Language)を用いてインタフェースを定義し、このインタフェースで表されたメソッドをコールすることで、他モジュールのソフトウェアの機能を実行できるようになっている。物理的な接続は、IP(Internet Protocol)/IIOP(Internet Inter-ORB Protocol)通信が対応した接続媒体を通じて行う。
一方、ソフトウェア無線機は、ソフトウェアプログラムによって無線機の実行プログラムを切り替えることにより、無線機における同一のハードウェアリソースで複数の無線方式に対応できる無線機である。ソフトウェア無線機においては、ネットワークから所望の機能を定義したファイルをダウンロードすることによって、ソフトウェア無線機内のモジュールの構成を変更し、複数の無線通信方式を実現するようになっている。ソフトウェア無線機においても分散オブジェクト技術を利用して複数のソフトウェアプログラムを部品(コンポーネント)として組み合わせて無線機機能を実現するものが開発されている。
無線機機能は、変復調方式、周波数等及びその用途に適合した機能を実現するソフトウェアプログラムをダウンロードすることによって実現する。CORBAのような分散オブジェクト技術を利用すれば、変復調を行うモデム部や、セキュリティ部、通信方式部(プロトコル部)、制御部等のソフトウェアプログラム(無線通信ソフトウェア)がシステム上に分散されて配置されていても、相互接続を行うことができ、全体としてソフトウェア無線機システムを実現することができる。
本開示の課題は、無線通信ソフトウェアのハードウェア選択およびハードウェア再選択を容易にするソフトウェア無線機を提供することにある。
本開示のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、ソフトウェア無線機は、ハードウェア・モジュールを有し、前記ハードウェア・モジュールを制御する無線通信ソフトウェアを外部よりダウンロードして無線機機能を実現し、分散オブジェクトにより前記無線通信ソフトウェアを切り替える。ソフトウェア無線機は、前記ハードウェア・モジュールから前記無線通信ソフトウェアが使用するハードウェアを選択する場合、当該選択したハードウェアの第一所定情報を伝達する第一手段と、当該選択が再選択の場合に選択前の前記無線通信ソフトウェアの実行を中断すると共に再選択後のハードウェアの第二所定情報を伝達する第二手段と、現在選択中のハードウェアの所定情報を伝達する第三手段と、を備え、既に選択中のハードウェアを誤って選択した場合に異常として検出する。
すなわち、ソフトウェア無線機は、ハードウェア・モジュールを有し、前記ハードウェア・モジュールを制御する無線通信ソフトウェアを外部よりダウンロードして無線機機能を実現し、分散オブジェクトにより前記無線通信ソフトウェアを切り替える。ソフトウェア無線機は、前記ハードウェア・モジュールから前記無線通信ソフトウェアが使用するハードウェアを選択する場合、当該選択したハードウェアの第一所定情報を伝達する第一手段と、当該選択が再選択の場合に選択前の前記無線通信ソフトウェアの実行を中断すると共に再選択後のハードウェアの第二所定情報を伝達する第二手段と、現在選択中のハードウェアの所定情報を伝達する第三手段と、を備え、既に選択中のハードウェアを誤って選択した場合に異常として検出する。
上記ソフトウェア無線機によれば、無線通信ソフトウェアのハードウェア選択およびハードウェア再選択を容易にすることができる。
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。
(ソフトウェア無線機)
ソフトウェア無線技術とは、ハードウェアそのものには変更を加えることなく、制御ソフトウェアを変更することによって無線通信方式を切り替えることが可能な無線通信技術である。図1にソフトウェア無線機100の概要を示す。
ソフトウェア無線機100のハードウェア・モジュールとしては、アンテナ101、高周波部102、A/D・D/A部103、デジタル信号処理部104、制御部105を含む。アンテナ101は無線周波数信号の送受信を行う。高周波部102は、アンテナ101で受信した無線周波数帯の受信信号を低周波数帯の受信信号に変換する、または低周波数帯の送信信号を無線周波数帯の送信信号に変換する。A/D・D/A部103は、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(ADC)および送信するデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(DAC)をそれぞれ複数チャネル(通信系統)備える。デジタル信号処理部104は、送信信号の符号化、受信信号の復号化等の処理を行い、送信信号および受信信号を入出力するシリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)を複数チャネル(通信系統)備える。制御部105は、例えばソフトウェアプログラムを格納するメモリとそのメモリに格納されたソフトウェアプログラムを実行するCPUとを備え、ネットワーク106を介して制御端末107からの制御を受けるとともに、ソフトウェア無線機のハードウェア・モジュールの制御を行う。
ソフトウェア無線技術とは、ハードウェアそのものには変更を加えることなく、制御ソフトウェアを変更することによって無線通信方式を切り替えることが可能な無線通信技術である。図1にソフトウェア無線機100の概要を示す。
ソフトウェア無線機100のハードウェア・モジュールとしては、アンテナ101、高周波部102、A/D・D/A部103、デジタル信号処理部104、制御部105を含む。アンテナ101は無線周波数信号の送受信を行う。高周波部102は、アンテナ101で受信した無線周波数帯の受信信号を低周波数帯の受信信号に変換する、または低周波数帯の送信信号を無線周波数帯の送信信号に変換する。A/D・D/A部103は、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(ADC)および送信するデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(DAC)をそれぞれ複数チャネル(通信系統)備える。デジタル信号処理部104は、送信信号の符号化、受信信号の復号化等の処理を行い、送信信号および受信信号を入出力するシリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)を複数チャネル(通信系統)備える。制御部105は、例えばソフトウェアプログラムを格納するメモリとそのメモリに格納されたソフトウェアプログラムを実行するCPUとを備え、ネットワーク106を介して制御端末107からの制御を受けるとともに、ソフトウェア無線機のハードウェア・モジュールの制御を行う。
<第一実施形態>
(ソフトウェア構造)
図2に第一実施形態のソフトウェア無線機100のソフトウェア構造を示す。
ハードウェア・モジュール#1(221)、ハードウェア・モジュール#2(222)、ハードウェア・モジュール#3(223)はそれぞれ図1のA/D・D/A部103、デジタル信号処理部104、高周波部102に相当する。ハードウェア#1デバイスドライバ211、ハードウェア#2デバイスドライバ212、ハードウェア#3デバイスドライバ213はそれぞれ、これらのハードウェア・モジュール#1(221)、ハードウェア・モジュール#2(222)、ハードウェア・モジュール#3(223)を駆動する。これらは所定のOS(Operating System)209上で動作するが、CORBAミドルウェア208により、アプリケーションとOS・ハードウェアとが分離可能とされている。
(ソフトウェア構造)
図2に第一実施形態のソフトウェア無線機100のソフトウェア構造を示す。
ハードウェア・モジュール#1(221)、ハードウェア・モジュール#2(222)、ハードウェア・モジュール#3(223)はそれぞれ図1のA/D・D/A部103、デジタル信号処理部104、高周波部102に相当する。ハードウェア#1デバイスドライバ211、ハードウェア#2デバイスドライバ212、ハードウェア#3デバイスドライバ213はそれぞれ、これらのハードウェア・モジュール#1(221)、ハードウェア・モジュール#2(222)、ハードウェア・モジュール#3(223)を駆動する。これらは所定のOS(Operating System)209上で動作するが、CORBAミドルウェア208により、アプリケーションとOS・ハードウェアとが分離可能とされている。
ソフトウェア無線機100に電源投入されると、まずOS209、ハードウェア#1デバイスドライバ211、ハードウェア#2デバイスドライバ212、ハードウェア#3デバイスドライバ213、CORBAミドルウェア208が起動される。続いて、環境ソフトウェア215が起動される。環境ソフトウェア215はソフトウェア無線機100が動作するために、常時起動されている必要のあるソフトウェアプログラムであり、ユーザインタフェースソフトウェア201、ドメイン管理ソフトウェア202、ハードウェア管理ソフトウェア204、ハードウェア#1制御ソフトウェア205、ハードウェア#2制御ソフトウェア206が含まれている。ハードウェア#1制御ソフトウェア205、ハードウェア#2制御ソフトウェア206もそれぞれハードウェア#1デバイスドライバ211、ハードウェア#2デバイスドライバ212に対応し、図示しないハードウェア#3制御ソフトウェアはハードウェア#3デバイスドライバ213に対応して設けられ、これらを制御する上位のソフトウェアプログラムである。
ハードウェア#1制御ソフトウェア205は、第一チャネルのADC(ADC#1)の制御ソフトウェアであるハードウェア#1制御ソフトウェア205aと、第二チャネルのADC(ADC#2)の制御ソフトウェアであるハードウェア#2制御ソフトウェア205bと、を有する。ハードウェア#2制御ソフトウェア206は、第一チャネルのSPI(SPI#1)の制御ソフトウェアであるハードウェア#1制御ソフトウェア206aと、第二チャネルのSPI(SPI#2)の制御ソフトウェアであるハードウェア#2制御ソフトウェア206bと、を有する。
以下、ハードウェア#1制御ソフトウェア205およびハードウェア#1デバイスドライバ211について説明するが、ハードウェア#2制御ソフトウェア206およびハードウェア#2デバイスドライバ212、並びにハードウェア制御#3ソフトウェア(不図示)およびハードウェア#3デバイスドライバ213も同様である。
ソフトウェア無線機100の特徴として、フィルタ、変復調、等化、同期機能などの無線機能をプログラブル化し、ソフトウェアプログラムの書き換えにより無線パラメータである変調方式、送受信周波数、帯域幅、伝送速度などのシステム固有の無線機能を変更可能としている。これら書き換えられるソフトウェアプログラムが、無線通信ソフトウェア203である。このため、無線通信ソフトウェア203は電源投入時でも起動可能だが、その多くはユーザインタフェースソフトウェア201からの指示に基づいて起動する。
ユーザインタフェースソフトウェア201は、ドメイン管理ソフトウェア202および無線通信ソフトウェア203と接続・通信する。ドメイン管理ソフトウェア202はユーザインタフェースソフトウェア201の他、ハードウェア管理ソフトウェア204と接続し、ハードウェア管理ソフトウェア204はハードウェア#1制御ソフトウェア205と接続する。ハードウェア#1制御ソフトウェア205は、無線通信ソフトウェア203およびハードウェア#1デバイスドライバ211と接続し、無線通信ソフトウェア203はユーザインタフェースソフトウェア201およびハードウェア#1制御ソフトウェア205と接続する。なお、図示していないが、ハードウェア管理ソフトウェア204は無線通信ソフトウェア203およびハードウェア#1デバイスドライバ211と接続する。
(起動シーケンス)
図3~5に図2のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100および無線通信ソフトウェア203の起動シーケンスを示す。図3の下端のステップは図4の上端のステップに繋がり、図4の下端のステップは図5の上端のステップに繋がる。
以下、ハードウェア制御#1ソフトウェア205およびハードウェア#1デバイスドライバ211について説明するが、ハードウェア制御#2ソフトウェア206およびハードウェア#2デバイスドライバ212、並びにハードウェア制御#3ソフトウェア(不図示)およびハードウェア#3デバイスドライバ213も同様である。
図3~5に図2のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100および無線通信ソフトウェア203の起動シーケンスを示す。図3の下端のステップは図4の上端のステップに繋がり、図4の下端のステップは図5の上端のステップに繋がる。
以下、ハードウェア制御#1ソフトウェア205およびハードウェア#1デバイスドライバ211について説明するが、ハードウェア制御#2ソフトウェア206およびハードウェア#2デバイスドライバ212、並びにハードウェア制御#3ソフトウェア(不図示)およびハードウェア#3デバイスドライバ213も同様である。
ソフトウェア無線機100が電源投入(電源ON)される(ステップS31)と、まずOS209、ハードウェア#1デバイスドライバ211、CORBAミドルウェア208が起動される。続いて、図3に示すように、OS209はユーザインタフェースソフトウェア201、ドメイン管理ソフトウェア202およびハードウェア管理ソフトウェア204を起動する(ステップS31a~S31c)。この際、ユーザインタフェースソフトウェア201、ドメイン管理ソフトウェア202およびハードウェア管理ソフトウェア204はそれぞれ起動した旨の確認応答をOS209に行う(ステップS31e~S31g)。ハードウェア管理ソフトウェア204はハードウェア#1制御ソフトウェア205を起動し(ステップS31d)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は起動した旨の確認応答をハードウェア管理ソフトウェア204に行う(ステップS31h)。また、ハードウェア管理ソフトウェア204はOS209にハードウェア#1制御ソフトウェア205が起動した旨の確認応答を行う(ステップS31i)。これらにより、ユーザインタフェースソフトウェア201、ドメイン管理ソフトウェア202、ハードウェア管理ソフトウェア204およびハードウェア#1制御ソフトウェア205は環境ソフトウェア215として起動される。
次に、図3に示すように、ユーザが第一チャネルのADC(ADC#1)を使用する無線通信ソフトウェアの起動指示をユーザインタフェースソフトウェア201に与える(ステップS32)と、ユーザインタフェースソフトウェア201はドメイン管理ソフトウェア202に規定のインタフェースで、起動する無線通信ソフトウェア203を指示する(ステップS32a)。ドメイン管理ソフトウェア202は、ハードウェア管理ソフトウェア204を介して、ADC#1の制御ソフトウェアであるハードウェア#1制御ソフトウェア205aに無線通信ソフトウェア203の起動を指示する(ステップS32b,S32c)。ハードウェア#1制御ソフトウェア205aはハードウェア#1デバイスドライバ211を初期化および通信設定を行う(ステップS32h)。ハードウェア#1デバイスドライバ211は確認応答をハードウェア#1制御ソフトウェア205aに行う(ステップS32i)。
次に、図4に示すように、ハードウェア#1制御ソフトウェア205aは無線通信ソフトウェア203を起動する(ステップS32d)。無線通信ソフトウェア203は起動した旨の確認応答をハードウェア#1制御ソフトウェア205aおよびハードウェア管理ソフトウェア204を介して、ドメイン管理ソフトウェア202に行う(ステップS32e~S32g)。無線通信ソフトウェア203はドメイン管理ソフトウェア202に無線通信ソフトウェア情報を伝える(ステップS33)。無線通信ソフトウェア203の起動時に無線通信ソフトウェア203はCORBAサーバントとして動作する。以降は、ドメイン管理ソフトウェア202が無線通信ソフトウェア203とCORBA通信を利用して、初期化や設定処理を実行する(ステップS34a)。無線通信ソフトウェア203は初期化や設定処理が行われた旨の確認応答を行う(ステップS34b)。その後、無線通信ソフトウェア203のソフトウェアプログラム同士のCORBAの通信接続処理を行い(ステップS35a)、無線通信ソフトウェア203がハードウェア#1制御ソフトウェア205aとのCORBAの通信接続処理を行い(ステップS35b)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205aがその確認応答を行い(ステップS35c)、無線通信ソフトウェア203がその確認応答を行う(ステップS35d)。
その後、無線通信ソフトウェア203とユーザインタフェースソフトウェア201間の接続を行って、ドメイン管理ソフトウェア202は無線通信ソフトウェア203に運用開始指示し(ステップS36a)、無線通信ソフトウェア203はハードウェア#1制御ソフトウェア205aに運用開始を指示し(ステップS36b)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205aは無線通信ソフトウェア203に確認応答を行い(ステップS36c)、無線通信ソフトウェア203はドメイン管理ソフトウェア202に確認応答を行い(ステップS36d)、システム運用可能とする。ドメイン管理ソフトウェア202は、無線通信ソフトウェア情報をユーザインタフェースソフトウェア201に伝えて(ステップS37)、ユーザインタフェースソフトウェア201は運用可能表示等を行う(ステップS38)。運用可能表示等には現在選択中の通信系統情報のハードウェア情報が含まれ、ユーザに伝達される。
次に、図5に示すように、ユーザがシステムパラメータ設定等の指示をユーザインタフェースソフトウェア201に与える(ステップS39)と、ユーザインタフェースソフトウェア201は無線通信ソフトウェア203にシステムパラメータ設定等を行う(ステップS39a)。無線通信ソフトウェア203はハードウェア管理ソフトウェア204にシステムパラメータ設定等を行い(ステップS39b)、ハードウェア管理ソフトウェア204はハードウェア#1デバイスドライバ211にシステムパラメータ設定等を行い(ステップS39c)、ハードウェア#1デバイスドライバ211はハードウェア管理ソフトウェア204にシステムパラメータ設定等がされた旨の確認応答を行い(ステップS39d)、ハードウェア管理ソフトウェア204は無線通信ソフトウェア203にシステムパラメータ設定等がされた旨の確認応答を行い(ステップS39e)、無線通信ソフトウェア203はユーザインタフェースソフトウェア201にシステムパラメータ設定等がされた旨の確認応答を行う(ステップS39f)。ここで、ユーザインタフェースソフトウェア201はシステムパラメータを保持し、システムパラメータ設定の確認応答等を行う(ステップS39g)。
(終了シーケンス)
図6に図2のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100の無線通信ソフトウェア203の終了シーケンスを示す。
終了シーケンスでは、ユーザが無線通信ソフトウェア終了指示をユーザインタフェースソフトウェア201に与える(ステップS41)と、ユーザインタフェースソフトウェア201はドメイン管理ソフトウェア202に対して、無線通信ソフトウェア203の終了を指示する(ステップS41a)。
図6に図2のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100の無線通信ソフトウェア203の終了シーケンスを示す。
終了シーケンスでは、ユーザが無線通信ソフトウェア終了指示をユーザインタフェースソフトウェア201に与える(ステップS41)と、ユーザインタフェースソフトウェア201はドメイン管理ソフトウェア202に対して、無線通信ソフトウェア203の終了を指示する(ステップS41a)。
ドメイン管理ソフトウェア202は、無線通信ソフトウェア203に対して、運用停止を指示し(ステップS42a)、無線通信ソフトウェア203はハードウェア#1制御ソフトウェア205に運用停止を指示し(ステップS42b)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は無線通信ソフトウェア203に確認応答し(ステップS42c)、無線通信ソフトウェア203はドメイン管理ソフトウェア202に確認応答する(ステップS42d)。
ドメイン管理ソフトウェア202は無線通信ソフトウェア203とのソフトウェア間のCORBA通信接続を切断し(ステップS43a)、無線通信ソフトウェア203はハードウェア#1制御ソフトウェア205とのソフトウェア間のCORBA通信接続を切断し(ステップS43b)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は無線通信ソフトウェア203に確認応答し(ステップS43c)、無線通信ソフトウェア203はドメイン管理ソフトウェア202に確認応答する(ステップS43d)。
ドメイン管理ソフトウェア202は無線通信ソフトウェア203にソフトウェアオブジェクト(リソース)の解放を行い(ステップS44a)、無線通信ソフトウェア203はドメイン管理ソフトウェア202に確認応答する(ステップS44b)。
ドメイン管理ソフトウェア202は無線通信ソフトウェア203を終了させ(ステップS45a)、無線通信ソフトウェア203はドメイン管理ソフトウェア202に確認応答する(ステップS45b)。この場合、ハードウェア#1制御ソフトウェア205を初めとした環境ソフトウェア215は終了せず、そのまま起動状態を維持する。
ドメイン管理ソフトウェア202はハードウェア#1制御ソフトウェア205にハードウェア#1デバイスドライバ211の閉塞を指示し(ステップS46a)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はハードウェア#1デバイスドライバ211を閉塞し(ステップS46b)、ハードウェア#1デバイスドライバ211はハードウェア#1制御ソフトウェア205に確認応答し(ステップS46c)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はドメイン管理ソフトウェア202に確認応答する(ステップS46d)。
ドメイン管理ソフトウェア202はハードウェア#1制御ソフトウェア205から終了応答を受け取ると、ユーザインタフェースソフトウェア201に無線通信ソフトウェア終了を伝え(ステップS47)、ユーザインタフェースソフトウェア201は運用不可表示等を行う(ステップS48)。
(通信系統変更)
次に、無線通信ソフトウェアの通信系統の変更について説明する。図7に図2のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100の無線通信ソフトウェアの通信系統変更シーケンスを示す。
次に、無線通信ソフトウェアの通信系統の変更について説明する。図7に図2のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100の無線通信ソフトウェアの通信系統変更シーケンスを示す。
図3~5の起動シーケンスを実施し、ADC#1を使用する無線通信ソフトウェア203が起動している(ステップS50)。図2のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100では、ハードウェア選択においては、ハードウェア#1制御ソフトウェア(ADC#1)205aおよびハードウェア#1制御ソフトウェア(ADC#2)205b等ハードウェアに応じたハードウェア制御ソフトウェアが存在する。このため、ユーザからADC#2を使用する無線通信ソフトウェアへの変更指示(ステップS51)があると、ユーザインタフェースソフトウェア201はADC#1を使用する無線通信ソフトウェア203を終了シーケンス(図6の終了シーケンスのステップS41a以降)を実施して終了させる(ステップS52)。その後、ユーザインタフェースソフトウェア201はADC#2を使用する無線通信ソフトウェア203を起動シーケンス(図3~5の起動シーケンスのステップS32a~S39g)を実施して起動させる(ステップS53)。
第一実施形態によれば、無線通信ソフトウェアのインストールおよびハードウェアの選択を行うことができる。
しかし、第一実施形態では、無線通信ソフトウェアのインストール時において、使用するハードウェアを選択する際に、通信系統(例えばADC、DACのチャネル)に合わせたハードウェア制御ソフトウェアの接続が必要になる。これにより、通信系統毎にハードウェア制御ソフトウェアや設定ファイルが必要になり、ストレージの使用が冗長になる。
また、無線通信ソフトウェアで使用するハードウェアを再選択する際に、使用していたハードウェア制御ソフトウェアとの接続を解除し、別通信系統のハードウェア制御ソフトウェアとの再接続が必要になり、終了と起動を実施する。これにより、接続解除時、再接続時の通信手続きを再実行することになり、CPUの演算量及びシステム不稼働時間のいずれか、またはその両方が増加する。
<第二実施形態>
上述した第一実施形態の課題を解決する第二実施形態のソフトウェア構造について図8を用いて説明する。図8にソフトウェア無線機100の第二実施形態のソフトウェア構造を示す。
上述した第一実施形態の課題を解決する第二実施形態のソフトウェア構造について図8を用いて説明する。図8にソフトウェア無線機100の第二実施形態のソフトウェア構造を示す。
(ソフトウェア構造)
図8に示すように、第二実施形態のソフトウェア構造では、第一実施形態のソフトウェア構造に加えて、ADC#1の仮想デバイスドライバ231a、ADC#2の仮想デバイスドライバ231b、SPI#1の仮想デバイスドライバ232aおよびSPI#2の仮想デバイスドライバ232bを通信経路上に仮想配置している。ADC#1の仮想デバイスドライバ231aおよびADC#2の仮想デバイスドライバ231bはハードウェア#1制御ソフトウェア205とハードウェア#1デバイスドライバ211との仲立ちに配置し、ハードウェア#1デバイスドライバ211の通信経路(ノード)の管理を行う。同様に、SPI#1の仮想デバイスドライバ232aおよびSPI#2の仮想デバイスドライバ232bはハードウェア#2制御ソフトウェア206とハードウェア#2デバイスドライバ212との仲立ちに配置し、ハードウェア#2デバイスドライバ212の通信経路(ノード)の管理を行う。
図8に示すように、第二実施形態のソフトウェア構造では、第一実施形態のソフトウェア構造に加えて、ADC#1の仮想デバイスドライバ231a、ADC#2の仮想デバイスドライバ231b、SPI#1の仮想デバイスドライバ232aおよびSPI#2の仮想デバイスドライバ232bを通信経路上に仮想配置している。ADC#1の仮想デバイスドライバ231aおよびADC#2の仮想デバイスドライバ231bはハードウェア#1制御ソフトウェア205とハードウェア#1デバイスドライバ211との仲立ちに配置し、ハードウェア#1デバイスドライバ211の通信経路(ノード)の管理を行う。同様に、SPI#1の仮想デバイスドライバ232aおよびSPI#2の仮想デバイスドライバ232bはハードウェア#2制御ソフトウェア206とハードウェア#2デバイスドライバ212との仲立ちに配置し、ハードウェア#2デバイスドライバ212の通信経路(ノード)の管理を行う。
なお、ADC#1の仮想デバイスドライバ231a、ADC#2の仮想デバイスドライバ231b、SPI#1の仮想デバイスドライバ232aおよびSPI#2の仮想デバイスドライバ232bはハードウェア#1デバイスドライバ211やハードウェア#2デバイスドライバ212と同様にOS209に直接管理されるよう配置される。
なお、図示していないが、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はハードウェア#1デバイスドライバ211と接続する。
第一実施形態では一つのハードウェアデバイスドライバに対して複数のハードウェア制御ソフトウェアを配置していたのに対して、第二実施形態では仮想デバイスドライバを配置することで一つのハードウェアデバイスドライバに対しては、ハードウェア制御ソフトウェアを一つのみで構成することが可能になる。
(起動シーケンス)
図9~11に図8のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100および無線通信ソフトウェア203の起動シーケンスを示す。図9の下端のステップは図10の上端のステップに繋がり、図10の下端のステップは図11の上端のステップに繋がる。
図9~11に図8のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100および無線通信ソフトウェア203の起動シーケンスを示す。図9の下端のステップは図10の上端のステップに繋がり、図10の下端のステップは図11の上端のステップに繋がる。
以下、ハードウェア制御#1ソフトウェア205、仮想デバイスドライバ231a,231bおよびハードウェア#1デバイスドライバ211について説明するが、ハードウェア制御#2ソフトウェア206、仮想デバイスドライバ231a,231bおよびハードウェア#2デバイスドライバ212、並びにハードウェア制御#3ソフトウェア(不図示)およびハードウェア#3デバイスドライバ213も同様である。
図9に示すように、ステップS31~S32cまでは第一実施形態の起動シーケンスと同様の流れであるが、ハードウェア#1制御ソフトウェア205がハードウェア#1デバイスドライバ211に対して直接制御せず、仮想デバイスドライバ231a,231bに対して制御する点において異なる。この時の制御の結果として、仮想デバイスドライバ231a,231bは自身が扱うことできる通信系統情報が与えられる。
具体的には、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はADC#1の仮想デバイスドライバ231aおよびADC#2の仮想デバイスドライバ231bに初期化および通信設定を行い(ステップS32j)、仮想デバイスドライバ231a,231bはハードウェア#1デバイスドライバ211を初期化および通信設定を行い、ハードウェア#1デバイスドライバ211は全通信系統分のデバイスドライライバの接続情報を取得する(ステップS32k)。ハードウェア#1デバイスドライバ211は仮想デバイスドライバ231aに確認応答を行い(ステップS32m)、仮想デバイスドライバ231aはハードウェア#1制御ソフトウェア205に確認応答を行う(ステップS32n)。
図10に示すように、ステップS32d~S35dまでは第一実施形態の起動シーケンスと同様の流れであるが、運用開始の前にユーザインタフェースソフトウェア201がハードウェア#1制御ソフトウェア205に例えば第一チャネルのハードウェア通信系統を指示し(ステップS71a)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205がADC#1の仮想デバイスドライバ231aに通信系統情報に基づいて通信路接続を指示し(ステップS71b)、仮想デバイスドライバ231aが通信路接続を指示されたハードウェア#1デバイスドライバ211の第一チャネルの使用を予約し、第一チャネルのハードウェア(ADC#1)を起動(オープン)する(ステップS71c)。ハードウェア#1デバイスドライバ211はADC#1の仮想デバイスドライバ231aに確認応答し(ステップS71d)、ADC#1の仮想デバイスドライバ231aはハードウェア#1制御ソフトウェア205に確認応答し(ステップS71e)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はユーザインタフェースソフトウェア201に確認応答する(ステップS71f)。
これにより、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は、使用する通信系統を把握しながら、ADC#1の仮想デバイスドライバ231aに対して通信経路の指示を行い、これに応じてADC#1の仮想デバイスドライバ231aがハードウェア#1デバイスドライバ211に対して第一チャネルの使用を予約し第一チャネルのハードウェア(ADC#1)の起動を行う。この前後で、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は、ハードウェアの予約の成否をADC#1の仮想デバイスドライバ231aを介してハードウェア#1デバイスドライバから応答として受領することができ、前述の通信系統情報に対してその結果が合致する場合は正常として、合致しない場合は異常として、ユーザインタフェースソフトウェア201に応答する。すなわち、他のハードウェア制御ソフトウェア(例えばハードウェア#3制御ソフトウェア)によって既にハードウェア#1デバイスドライバ211に対してハードウェア予約(ハードウェア選択)がされており、ハードウェア#1制御ソフトウェア205が誤ってハードウェア#1デバイスドライバ211に対してハードウェア予約を行った場合、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はハードウェア#1デバイスドライバ211から予約できない旨の応答を受領する。そして、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はユーザインタフェースソフトウェア201に異常を応答する。
その後、無線通信ソフトウェア203とユーザインタフェースソフトウェア201間の接続を行って、図11に示すように、ユーザインタフェースソフトウェア201がドメイン管理ソフトウェア202に運用開始を指示し(ステップS36)、ドメイン管理ソフトウェア202は無線通信ソフトウェア203に運用開始指示し(ステップS36a)、無線通信ソフトウェア203はハードウェア#1制御ソフトウェア205に運用開始を指示し(ステップS36b)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はハードウェア#1デバイスドライバ211に運用開始を指示する(ステップS36e)。ハードウェア#1デバイスドライバ211はハードウェア#1制御ソフトウェア205に確認応答し(ステップS36f)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は無線通信ソフトウェア203に確認応答を行い(ステップS36c)、無線通信ソフトウェア203はドメイン管理ソフトウェア202に確認応答を行い(ステップS36d)、システム運用可能とする。ドメイン管理ソフトウェア202は、無線通信ソフトウェア情報をユーザインタフェースソフトウェア201に伝えて(ステップS37)、ユーザインタフェースソフトウェア201は運用可能表示等を行う(ステップS38)。運用可能表示等には現在選択中の通信系統情報のハードウェア情報が含まれ、ユーザに伝達される。
次に、ユーザがシステムパラメータ設定等の指示をユーザインタフェースソフトウェア201に与える(ステップS39)と、ユーザインタフェースソフトウェア201は無線通信ソフトウェア203にシステムパラメータ設定等を行う(ステップS39a)。無線通信ソフトウェア203はハードウェア#1制御ソフトウェア205にシステムパラメータ設定等を行い(ステップS39h)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はステップS71cの予約した情報に基づいてハードウェア#1デバイスドライバ211に仮想デバイスドライバを介さないで(直接)システムパラメータ設定等を行う(ステップS39i)。ハードウェア#1デバイスドライバ211はハードウェア#1制御ソフトウェア205にシステムパラメータ設定等がされた旨の確認応答を行い(ステップS39j)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は無線通信ソフトウェア203にシステムパラメータ設定等がされた旨の確認応答を行い(ステップS39k)、無線通信ソフトウェア203はユーザインタフェースソフトウェア201にシステムパラメータ設定等がされた旨の確認応答を行う(ステップS39f)。ここで、ユーザインタフェースソフトウェア201はシステムパラメータを保持し、システムパラメータ設定の確認応答等を行う(ステップS39g)。
(通信系統変更)
次に、無線通信ソフトウェアの通信系統の変更について説明する。図12、13に図8のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100の無線通信ソフトウェアの通信系統変更シーケンスを示す。
次に、無線通信ソフトウェアの通信系統の変更について説明する。図12、13に図8のソフトウェア構造を有するソフトウェア無線機100の無線通信ソフトウェアの通信系統変更シーケンスを示す。
図12に示すように、第二実施形態では第一実施形態と大きく異なり、無線通信ソフトウェア203に対する一時停止(一時中断)のみを行いながら、ハードウェア#1制御ソフトウェア205に対して、ハードウェア通信系統の指示を変更する形から始まる。指示を受領したハードウェア#1制御ソフトウェア205は、仮想デバイスドライバ231a,231bに対してハードウェア系統変更を指示し、ハードウェア(ADC#1)の停止とハードウェア#1デバイスドライバ211の使用を解放する。その後、別通信系統の第二チャネルのハードウェア#1デバイスドライバに対して、第一チャネルの起動と同様に使用を予約し、ハードウェア(ADC#2)の起動を行う。
具体的には、図9~11の起動シーケンスを実施し、第一チャネルの無線通信ソフトウェア203が起動している(ステップS80)。ユーザはユーザインタフェースソフトウェア201に無線通信ソフトウェア203の第二チャネルへの変更を指示し(ステップS81a)、ユーザインタフェースソフトウェア201は無線通信ソフトウェア203に通信系統変更による一時停止を指示し(ステップS81b)、運用不可表示等を行う(ステップS81c)。ユーザインタフェースソフトウェア201はハードウェア#1制御ソフトウェア205にハードウェア通信系統を第一チャネルから第二チャネルへの変更を指示し(ステップS82a)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は仮想デバイスドライバ231a,231bに通信系統情報に基づき通信路変更を指示する(ステップS82b)。ADC#1の仮想デバイスドライバ231aはハードウェア#1デバイスドライバ211の第一チャネルの使用を解放し、第一チャネルのハードウェア(ADC#1)を停止(クローズ)し(ステップS82c)、ハードウェア#1デバイスドライバ211は仮想デバイスドライバ231a,231bに確認応答を行う(ステップS82d)。ADC#2の仮想デバイスドライバ231bはハードウェア#1デバイスドライバ211の第二チャネルの使用を予約し、第二チャネルのハードウェア(ADC#2)を起動(オープン)し(ステップS82e)、ハードウェア#1デバイスドライバ211は仮想デバイスドライバ231a,231bに確認応答を行い(ステップS82f)、仮想デバイスドライバ231a,231bはハードウェア#1制御ソフトウェア205に確認応答を行う(ステップS82g)。
その後、図13に示すように、ユーザインタフェースソフトウェア201は無線通信ソフトウェア203の通信系変更後の再開始を指示し、無線通信ソフトウェア203側では、通信系統毎の初期化を実施する。この動作は、第一実施形態の終了・再起動を行う動作に比べて、相当に高速であり、システムの不稼働時間を短縮することが可能になる。
具体的には、ユーザインタフェースソフトウェア201は無線通信ソフトウェア203に通信系変更後の再開を指示し通信系統情報に基づいて通信路変更を指示し(ステップS83a)、無線通信ソフトウェア203は通信系統変更に際しハードウェア#1制御ソフトウェア205の初期化等を実施し(ステップS83b)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205はハードウェア#1デバイスドライバ211の初期化を実施する(ステップS83c)。ハードウェア#1デバイスドライバ211はハードウェア#1制御ソフトウェア205に確認応答を行い(ステップS83d)、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は無線通信ソフトウェア203に確認応答を行い(ステップS83f)、無線通信ソフトウェア203はドメイン管理ソフトウェア202を介してユーザインタフェースソフトウェア201に確認応答を行う(ステップS83f,S83g)。
その後、第一実施形態のステップS37~S39gと同様の処理を行う。
なお、終了シーケンスは第一実施形態のステップS41~S46a、S46d~S48と同様であり、ステップ46b,S46cの代わりに、ハードウェア#1制御ソフトウェア205は仮想デバイスドライバ231aを介してハードウェア#1デバイスドライバ211を閉塞し、ハードウェア#1デバイスドライバ211は仮想デバイスドライバ231aを介してハードウェア#1制御ソフトウェア205に確認応答する。
上述したように、第二実施形態のソフトウェア無線機は以下の機能を備える。
(A)ハードウェアの情報(通信系統)毎にインタフェースを分割する機能、
(B)ハードウェア制御ソフトウェアに対し、選択したハードウェアの情報(通信系統)を伝達する機能、
(C)ユーザにより、ハードウェア再選択を指示された際に、無線通信ソフトウェアに対して実行の一時中断を指示し、ハードウェア制御ソフトウェアに対して再選択後のハードウェアの情報(通信系統)を伝達する機能、
(D)現在選択中のハードウェアの情報をユーザに伝達する機能、
(E)別ハードウェア制御ソフトウェアで選択中のハードウェアを誤って選択した場合に、異常を検出する機能。
(A)ハードウェアの情報(通信系統)毎にインタフェースを分割する機能、
(B)ハードウェア制御ソフトウェアに対し、選択したハードウェアの情報(通信系統)を伝達する機能、
(C)ユーザにより、ハードウェア再選択を指示された際に、無線通信ソフトウェアに対して実行の一時中断を指示し、ハードウェア制御ソフトウェアに対して再選択後のハードウェアの情報(通信系統)を伝達する機能、
(D)現在選択中のハードウェアの情報をユーザに伝達する機能、
(E)別ハードウェア制御ソフトウェアで選択中のハードウェアを誤って選択した場合に、異常を検出する機能。
上記(B)の機能によりハードウェアの情報を伝達することにより、ハードウェアに合わせたハードウェア制御ソフトウェアおよび設定情報を複数生成することなく、最適なリソースでのハードウェア選択が可能になる。また、上記(C)の機能により無線通信ソフトウェアを一時中断(一時停止)のみとすることで、ハードウェア再選択における処理や停止時間を第一実施形態に比べて低減することができる。
すなわち、第二実施形態によれば、複数の無線通信ソフトウェアを起動する場合においても、無線通信ソフトウェアがハードウェアとの通信に必要なハードウェア制御ソフトウェアの接続変更等を行うことなく、通信系統の変更を行うことができ、接続情報に関するリソースの抑制やシステム不稼働時間の短縮を行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
100:ソフトウェア無線機、101:アンテナ、102:高周波部、103:A/D・D/A部、104:デジタル信号処理部、105:制御部、106:ネットワーク、107:制御端末、201:ユーザインタフェースソフトウェア、202:ドメイン管理ソフトウェア、203:無線通信ソフトウェア、204:ハードウェア管理ソフトウェア、205:ハードウェア#1制御ソフトウェア、206:ハードウェア#2制御ソフトウェア、208:CORBA、209:OS、215:環境ソフトウェア、231a:ADC#1仮想デバイスドライバ、231b:ADC#2仮想デバイスドライバ、232a:SPI#1仮想デバイスドライバ、232b:SPI#2仮想デバイスドライバ。
Claims (7)
- ハードウェア・モジュールを有し、前記ハードウェア・モジュールを制御する無線通信ソフトウェアを外部よりダウンロードして無線機機能を実現し、分散オブジェクトにより前記無線通信ソフトウェアを切り替えるソフトウェア無線機であって、
前記ハードウェア・モジュールから前記無線通信ソフトウェアが使用するハードウェアを選択する場合、当該選択したハードウェアの第一所定情報を伝達する第一手段と、
当該選択が再選択の場合に選択前の前記無線通信ソフトウェアの実行を中断すると共に再選択後のハードウェアの第二所定情報を伝達する第二手段と、
現在選択中のハードウェアの所定情報を伝達する第三手段と、
を備え、
既に選択中のハードウェアを誤って選択した場合に異常として検出するソフトウェア無線機。 - 請求項1のソフトウェア無線機において、さらに、
前記ハードウェア・モジュールを駆動するハードウェアデバイスドライバと、
通信路に仮想配置され、通信路の選択を行う仮想デバイスドライバと、
を備えるソフトウェア無線機。 - 請求項2のソフトウェア無線機において、
前記ソフトウェア無線機の起動時に起動される環境ソフトウェアは、ユーザインタフェースソフトウェア、ドメイン管理ソフトウェア、ハードウェア管理ソフトウェアおよびハードウェア制御ソフトウェアを有し、
前記仮想デバイスドライバは前記ハードウェア制御ソフトウェアと前記ハードウェアデバイスドライバとの仲立ちに配置され、前記ハードウェアデバイスドライバの通信路の管理を行うソフトウェア無線機。 - 請求項3のソフトウェア無線機において、
電源投入時の起動シーケンスは前記第一手段を含み、
前記第一手段は、
前記ユーザインタフェースソフトウェアが前記ハードウェア制御ソフトウェアに前記第一所定情報を指示する処理と、
前記ハードウェア制御ソフトウェアが前記第一所定情報に基づいて前記仮想デバイスドライバに通信路を指示する処理と、
前記仮想デバイスドライバが前記通信路に基づいて前記ハードウェアデバイスドライバに使用を予約し、前記ハードウェアの起動を行う処理と、
を有するソフトウェア無線機。 - 請求項4のソフトウェア無線機において、
通信系統変更シーケンスは前記第二手段を含み、
前記第二手段は、
前記ユーザインタフェースソフトウェアが前記無線通信ソフトウェアを一時停止させる処理と、
前記ハードウェア制御ソフトウェアに前記第二所定情報を指示する処理と、
前記ハードウェア制御ソフトウェアが前記第二所定情報に基づいて前記仮想デバイスドライバに通信路の変更を指示する処理と、
前記仮想デバイスドライバが変更前の通信路のハードウェアデバイスドライバの解放および前記ハードウェアの停止を行い、変更後の通信路のハードウェアデバイスドライバに使用を予約し別のハードウェアの起動を行う処理と、
を有するソフトウェア無線機。 - 請求項4のソフトウェア無線機において、
前記電源投入時の起動シーケンスは、さらに、
前記ユーザインタフェースソフトウェアが前記ハードウェア制御ソフトウェアに前記無線通信ソフトウェアの起動を指示する処理と、
前記ハードウェア制御ソフトウェアが前記仮想デバイスドライバの初期化および通信設定を行う処理と、
前記仮想デバイスドライバが前記ハードウェアデバイスドライバの全系統分の接続情報を設定する処理と、
前記ハードウェア制御ソフトウェアが前記無線通信ソフトウェアの起動を指示する処理と、
前記ドメイン管理ソフトウェアが前記無線通信ソフトウェアの初期化および設定処理を行い、前記無線通信ソフトウェアのソフトウェアプログラム同士のCORBAの通信接続を行う処理と、
前記ユーザインタフェースソフトウェアが前記無線通信ソフトウェアに運用開始を指示する処理と、
前記ユーザインタフェースソフトウェアが前記無線通信ソフトウェアにシステムパラメータを設定する処理と、
前記ハードウェア制御ソフトウェアが予約された前記ハードウェアデバイスドライバにシステムパラメータを設定する処理と、
を有するソフトウェア無線機。 - 請求項5のソフトウェア無線機において、
前記通信系統変更シーケンスは、さらに、
前記ユーザインタフェースソフトウェアが前記無線通信ソフトウェアに再開始を指示する処理と、
前記無線通信ソフトウェアが前記ハードウェア制御ソフトウェアを初期化する処理と、
を有するソフトウェア無線機。
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