JP7100477B2 - オーディオアンプ、それを用いたオーディオ出力装置および電子機器 - Google Patents

オーディオアンプ、それを用いたオーディオ出力装置および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、スピーカやヘッドホンを駆動する増幅器に関する。
オーディオ信号を増幅し、スピーカやヘッドホンなどの電気音響変換素子を駆動するために、オーディオアンプ(パワーアンプともいう)が用いられる。図1は、オーディオアンプ100Rを備えるオーディオ出力装置200Rの回路図である。オーディオアンプ100Rの出力には、負荷である電気音響変換素子202がDCブロック用の出力キャパシタCOUTを介して接続される。
説明の簡潔化のため、非反転型のオーディオアンプ100Rを例とすると、オペアンプ110の非反転入力端子(+)に入力信号VIN’が、反転入力端子(-)には、出力信号VOUTを分圧したフィードバック信号VFBが入力される。
バイアス回路120は、電源電圧VDDと接地電圧VGND(0V)の中点付近のバイアス電圧VBIASを生成し、オペアンプ110の非反転入力端子に供給する。オーディオアンプ100には、入力キャパシタ(DCブロックキャパシタ)CINを介して交流のオーディオ信号VINが入力され、バイアス電圧VBIASに重畳される。オペアンプ110の入力電圧VIN’は、バイアス電圧VBIASを中心に、オーディオ信号VINの交流成分に応じてスイングする。
オーディオアンプ100Rは過電流保護(OCP:Over Current Protection)回路130を備える。OCP回路130は、オーディオ再生中にオペアンプ110の出力電流IOUTを監視し、過電流保護のしきい値(過電流しきい値)IOCPを超えると過電流保護(出力段のラッチ停止)をかける。過電流しきい値IOCPは、電気音響変換素子202の定格電流や、オペアンプ110の出力段のトランジスタの絶対最大定格電流を考慮して規定される。
オーディオアンプ100Rの起動前のシャットダウン状態(スタンバイ状態)において、出力電圧VOUTは0Vである。オーディオアンプ100Rの電源が投入されたときに、ポップノイズを抑制するために、バイアス回路120はバイアス電圧VBIASを緩やかに増大させる。これにより、出力電圧VOUTはバイアス電圧VBIASに比例して緩やかに増大し、ポップノイズが抑制される。
図2は、図1のオーディオアンプ100Rの起動シーケンスを説明するタイムチャートである。なお本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。時刻tに電源電圧VDDが立ち上がる。時刻tにオーディオアンプ100Rのシャットダウン状態が解除されると、バイアス電圧VBIASが上昇し、入力信号VIN’もそれに追従して増大する。そして時刻tにバイアス電圧VBIASが所定のレベル(たとえばVDD/2)に達すると、オーディオアンプ100Rは、オーディオ信号を増幅可能な状態となる。時刻t以降、オーディオ信号VINが入力され、出力端子OUTには、オーディオ信号VINを増幅した出力電圧VOUTが発生する。
起動完了後すなわち通常状態における過電流保護は時刻t以降に示される。時刻tに出力端子OUTが地絡すると、オーディオアンプ100Rの出力電流IOUTが増大する。そして時刻tに出力電流IOUTが過電流しきい値IOCPを超えると過電流保護がかかり、オーディオアンプ100Rの動作が停止する。
本発明者は、図1のオーディオアンプ100Rについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
図3は、オーディオアンプ100Rの地絡時の等価回路図である。オペアンプ110はプッシュプル形式の出力段112を有する。RLOADは電気音響変換素子202の抵抗値を、ROUTは、出力段112と出力端子OUTの間の抵抗値を、そしてRSHORTは短絡時の出力端子OUTと接地GNDの間の抵抗値を表す。ROUTにはたとえばボンディングワイヤの寄生抵抗などが含まれる。
図4は、起動シーケンス中の過電流保護を説明する図である。ここではシャットダウン解除の時刻tより前において出力端子OUTが地絡しているケースを説明する。RSHORT≪RLOADが成り立つとき、出力段112に流れる出力電流IOUTは、IOUT=VOUT’/(ROUT+RSHORT)となる。シャットダウン解除後、バイアス電圧VBIASは時間とともに緩やかに増加し、オーディオ信号VINが入力されるまでの期間、VOUT’≒VBIASが成り立ち、このときの出力電流IOUTは、IOUT≒VBIAS/(ROUT+RSHORT)で与えられる。したがって、VBIAS/(ROUT+RSHORT)>IOCPとなると過電流保護が有効となる。
たとえばROUT=10mΩ、RSHORT=40mΩ、IOCP=3.5Aとすると、バイアス電圧VBIASが175mVを超えると、過電流保護がかかる。逆に言えば、シャットダウン解除の時刻tからバイアス電圧VBIASが175mVに達する時刻tまでは、3.5Aよりは小さいが、熱的な問題を引き起こしうる大電流がハイサイドトランジスタMに定常的、直流的に流れ続ける。出力地絡時においてハイサイドトランジスタMのドレインソース間の電位差は電源電圧VDD-VOUT’=VDD-VBIASであり、仮にVDD=5.0V、VBIAS=0.1Vとすれば、ハイサイドトランジスタMの消費電力は(0.1V÷50mΩ)×(5.0V-0.1V)=9.8Wとなる。過電流状態が長く持続すると、ハイサイドトランジスタMの信頼性を低下させる。
過電流状態の長さt~tは、バイアス電圧VBIASの時定数に応じている。したがってバイアス電圧VBIASの時定数を短くすることでこの問題は解決しうるが、その場合、ポップノイズが発生しやすくなるという別の問題を引き起こす。
あるいは過電流しきい値IOCPを出力段のトランジスタの最大定格電流よりも大幅に低くすることでも解決しうるが、その場合、通常のオーディオ再生時の最大出力パワーが小さくなってしまう。
ここでは、オーディオアンプ100Rが非反転型の場合を例としたが、同様の問題は、反転増幅型、あるいはボルテージフォロアにおいても生じうる。またBTL(Bridged Tied Load)のオーディオアンプにおいても生じうる。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、信頼性を改善したオーディオアンプの提供にある。
本発明のある態様は、オーディオアンプあるいは保護方法に関する。オーディオアンプは、プッシュプル形式の出力段を有するオペアンプを備える。オーディオアンプの起動時に、ハイサイドトランジスタに流れるソース電流は、第1しきい値と比較される。起動時にはソース電流が第1しきい値を超えないように制限される。オーディオアンプの起動完了後に、ソース電流が第1しきい値より大きい第2しきい値を超えると、出力段を停止させる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、オーディオアンプの信頼性を改善できる。
オーディオアンプを備えるオーディオ出力装置の回路図である。 図1のオーディオアンプの起動シーケンスを説明するタイムチャートである。 オーディオアンプの地絡時の等価回路図である。 起動シーケンス中の過電流保護を説明する図である。 実施の形態に係るオーディオアンプを備えるオーディオ出力装置のブロック図である。 図5のオーディオアンプの動作を説明する図である。 保護回路および過電流検出回路の構成例を示す図である。 保護回路および過電流検出回路のより具体的な構成例を示す図である。 保護実行部の構成例を示す回路図である。 バイアス回路およびモードセレクタの構成例を示す回路図である。 図11(a)~(d)は、変形例に係るモードセレクタを示す回路図である。 BTL形式のオーディオアンプを示すブロック図である。 変形例に係るオーディオアンプの過電流保護に関連する部分の回路図である。 図14(a)~(c)は、電子機器の外観図である。
(実施の形態の概要)
本明細書に開示される一実施の形態は、オーディオアンプに関する。オーディオアンプは、第1モードと第2モードが切り替え可能である。オーディオアンプは、プッシュプル形式の出力段を有するオペアンプと、第1モードにおいて過電流しきい値が第1値、第2モードにおいて過電流しきい値が第1値より大きい第2値となり、出力段のハイサイドトランジスタに流れるソース電流を過電流しきい値と比較し、ソース電流が過電流しきい値を超えると検出信号をアサートする検出回路と、第1モードにおいて検出信号がアサートされると第1保護状態となり、第2モードにおいて検出信号がアサートされると第2保護状態となる保護回路と、を備える。
バイアス電圧が低い状態では、第1モードに設定して過電流しきい値を低下させることで、熱的な問題から出力段を保護できる。またバイアス電圧が高い状態では、第2モードに設定して過電流しきい値を高くすることで、出力段の最大出力パワーを犠牲にすることなく、出力段のトランジスタに絶対最大定格電流を超える過電流が流れるのを防止できる。
保護回路は、第1保護状態において、第1値である過電流しきい値を超えないようにソース電流を制限し、第2保護状態において、ハイサイドトランジスタをターンオフしてもよい。これにより第1保護状態では、ソース電流を制限しつつ、バイアス電圧の上昇にともなって、出力電圧を上昇させ、第1保護状態の間に、地絡等の異常の原因がなくなれば、通常の状態に復帰させることができる。地絡等の異常の原因が消滅しなかった場合には、第2保護状態に移行したのちに、ハイサイドトランジスタがターンオフし、回路を保護できる。
保護回路は、ハイサイドトランジスタのゲートソース間またはベースエミッタ間に設けられた保護トランジスタを含んでもよい。第1保護状態では、保護トランジスタのオンの程度(ゲートソース間電圧/ベースエミッタ間電圧)を調節することにより、ハイサイドトランジスタに流れるソース電流をリミット電流に制限できる。また第2保護状態では、保護トランジスタをターンオンすることで、ハイサイドトランジスタをターンオフできる。
保護回路は、第1保護状態において検出信号の信号レベルに応じて保護トランジスタのゲート電圧を変化させてもよい。これによりソース電流がリミット電流を超えないように帰還をかけることができる。
保護回路は、第2保護状態において保護トランジスタをフルオンしてもよい。保護回路は、第2保護状態において、検出信号のアサートをラッチし、第2保護状態を維持してもよい。
オーディオアンプは、起動時(起動シーケンス中)において第1モード、オーディオアンプの通常動作時(起動シーケンス完了後)において第2モードとなってもよい。
オーディオアンプは、オペアンプのバイアス電圧を生成するバイアス回路をさらに備えてもよい。オーディオアンプは、バイアス電圧がしきい値電圧より低いとき第1モードとなり、バイアス電圧がしきい値電圧より高いとき第2モードとなってもよい。
オーディオアンプは、オーディオアンプの起動から所定時間の経過前において第1モードとなり、所定時間の経過後において第2モードとなってもよい。
オーディオアンプは、外部からの制御信号を受ける制御ピンをさらに備えてもよい。オーディオアンプは、制御信号が第1レベルのとき第1モードとなり、制御信号が第2レベルのとき第2モードとなってもよい。
検出回路は、ハイサイドトランジスタとゲートまたはベースが共通に接続されたレプリカトランジスタと、レプリカトランジスタに流れる電流を、第1モードにおいて第1しきい値電流、第2モードにおいて第1しきい値電流より大きい第2しきい値電流と比較する比較回路と、を含んでもよい。
比較回路は、レプリカトランジスタと電源ラインの間に設けられる第1抵抗と、第1モードにおいて第1抵抗値、第2モードにおいて第2抵抗値を有する第2抵抗と、第1抵抗および第2抵抗をソース/エミッタ負荷とするカレントミラー回路と、カレントミラー回路の入力と接続される第1電流源と、カレントミラー回路の出力と接続される第2電流源と、を含み、検出信号は、カレントミラー回路と第2電流源の接続ノードの状態に応じていてもよい。第2抵抗の抵抗値を切りかえることにより、しきい値電流を切り替えることができる。
オーディオアンプは、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
本明細書に開示される一実施の形態は、オーディオ出力装置である。オーディオ出力装置は、電気音響変換素子と、電気音響変換素子を駆動するオーディオアンプと、を備える。オーディオアンプは、ハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを含むプッシュプル形式の出力段と、オーディオ信号に応じて出力段を制御する差動増幅段と、第1モードにおいて過電流しきい値が第1値、第2モードにおいて過電流しきい値が第1値より大きい第2値となり、出力段のハイサイドトランジスタに流れるソース電流を過電流しきい値と比較し、ソース電流が過電流しきい値を超えると検出信号をアサートする検出回路と、第1モードにおいて検出信号がアサートされると第1保護状態となり、第2モードにおいて検出信号がアサートされると第2保護状態となる保護回路と、を備える。
(実施の形態)
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図5は、実施の形態に係るオーディオアンプ100を備えるオーディオ出力装置200のブロック図である。オーディオ出力装置200は、電気音響変換素子202およびオーディオアンプ100を備える。
オーディオアンプ100は、主として、オペアンプ110、バイアス回路120、過電流検出回路150、保護回路170、モードセレクタ180を備え、ひとつの半導体基板(ダイ)に集積化された機能IC(Integrated Circuit)である。
オペアンプ110は、複数の抵抗R11~R14とともにアンプ102を形成する。図5では、非反転型のアンプ102を示すがその限りでなく、反転型であってもよい。
オーディオアンプ100のシャットダウン(SDB)ピンには、シャットダウン(SDB)信号が入力される。オーディオアンプ100は、SDB信号が第1レベル(たとえばロー)のときシャットダウン状態となり、第2レベル(たとえばハイ)のときシャットダウン解除となる。
バイアス回路120は、アンプ102のバイアス電圧VBIASを生成する。バイアス回路120には、バイアス(BIAS)ピンを介してキャパシタC11が外付けされる。バイアス回路120は、シャットダウン解除に応答してバイアス電圧VBIASの生成を開始する。バイアス電圧VBIASは、キャパシタC11で決まる時定数にしたがって緩やかに上昇する。バイアス電圧VBIASは、アンプ102に供給される。
オペアンプ110は、出力段112および差動増幅段114を含む。出力段112は、プッシュプル形式であり、ハイサイドトランジスタMおよびローサイドトランジスタMを含む。差動増幅段114は、非反転入力端子(+)と反転入力端子(-)の電圧が近づくように、出力段112を制御する。
オーディオアンプ100は、第1モードφと第2モードφが切り替え可能に構成される。モードセレクタ180は、第1モードφと第2モードφを指示するモード信号MODEを生成する。たとえばモード信号MODEは、第1モードφにおいてロー、第2モードφにおいてハイである。モードセレクタ180は、オーディオアンプ100の電源投入直後の起動時において第1モードφ、その後の通常動作時に第2モードφを選択する。本実施の形態において、モードセレクタ180は、バイアス電圧VBIASを監視し、バイアス電圧VBIASが所定のしきい値電圧VMODEより低い状態を第1モードφとし、バイアス電圧VBIASがしきい値電圧VMODEより高い状態を第2モードφとする。たとえばしきい値電圧VMODEは、バイアス電圧VBIASの目標電圧より数百mV程度低く規定される。たとえばバイアス電圧VBIASの目標電圧を2.5Vとするとき、しきい値電圧VMODEは2.2~2.3V程度とするとよい。
過電流検出回路150は、出力段112のハイサイドトランジスタMに流れるソース電流ISRCを過電流しきい値IOCPと比較し、ソース電流ISRCが過電流しきい値IOCPを超えると検出信号VDETをアサートする(たとえばロー)。第1モードφにおいて過電流しきい値IOCPは第1値IOCP1となり、第2モードφにおいて過電流しきい値IOCPは第1値IOCP1より大きい第2値IOCP2となる。
保護回路170は、第1モードφにおいて検出信号VDETがアサートされると第1保護状態となり、第2モードφにおいて検出信号VDETがアサートされると第2保護状態となる。
より詳しくは保護回路170は、第1保護状態において、第1値IOCP1である過電流しきい値IOCPを超えないようにソース電流ISRCを制限する(OCPリミッタ)。また第2モードφにおいてソース電流ISRCが第2値IOCP2である過電流しきい値IOCPを超えると第2保護状態となり、ハイサイドトランジスタMをターンオフする(OCPラッチ)。
以上がオーディオアンプ100の構成である。続いてその動作を説明する。図6は、図5のオーディオアンプ100の動作を説明する図である。図6には、シャットダウン解除時において、OUT端子が地絡しているときの動作を示す。図3と同様に、地絡経路の抵抗値をRSHORTとする。
時刻tに電源電圧VDDが供給される。時刻tにSDB信号がハイとなり、シャットダウン状態が解除されると、バイアス電圧VBIASが上昇し始める。バイアス電圧VBIASの上昇にともない、アンプ102の入力電圧VIN’および出力電圧VOUTも上昇する。OUT端子が地絡しているため、ハイサイドトランジスタMには、ソース電流ISRC=VBIAS/(ROUT+RSHORT)が流れる。起動直後はVBIAS<VMODEであるから、第1モードφが選択されている。
時刻tにソース電流ISRCが第1しきい値IOCP1に達すると、第1保護状態が有効となり、ソース電流ISRCが第1しきい値IOCP1をリミット電流として制限される。時刻tに、バイアス電圧VBIASがしきい値VMODEに達すると、第2モードφに切り替わる。
時刻tに第2モードφに切り替わると、過電流しきい値IOCPが第2値IOCP2に上昇する。その結果、その直後にISRC<IOCP2となり、検出信号VDETがネゲートされる。第1保護状態が解除された結果、ソース電流ISRCのリミットも解除され、ソース電流ISRCが増大し、時刻tに第2値IOCP2に達する。その結果、検出信号VDETが再びアサートされ、第2保護状態となる。第2保護状態では、アンプ102がラッチ停止し、ソース電流ISRCがゼロとなる。
以上がオーディオアンプ100の動作である。このオーディオアンプ100によれば、地絡状態で、シャットダウン状態が解除された場合において、起動直後のバイアス電圧VBIASが低い状態では、第1モードφに設定して過電流しきい値IOCPを低下させることで、熱的な問題から出力段112を保護できる。またバイアス電圧VBIASが高い状態では、第2モードφに設定して過電流しきい値IOCP2を高くすることで、出力段112の最大出力パワーを犠牲にすることなく、出力段112のトランジスタMに絶対最大定格電流を超える過電流が流れるのを防止できる。
本発明は、図5のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
図7は、保護回路170および過電流検出回路150の構成例を示す図である。
保護回路170は、保護トランジスタ172および保護実行部173を含む。保護トランジスタ172は、ハイサイドトランジスタMのゲートソース間に設けられる。
検出信号VDETの信号レベルは、ソース電流ISRCに応じて変化する。保護回路170の保護実行部173は、第1保護状態において検出信号VDETの信号レベルに応じて保護トランジスタ172のゲート電圧VG1を変化させる。この負帰還によりソース電流ISRCが、IOCP1にもとづくリミット量に制限される。
また保護実行部173は第2保護状態において保護トランジスタ172をフルオンする。より好ましくは保護実行部173は、第2保護状態において、検出信号VDETのアサートをラッチし、第2保護状態を維持する。これによりラッチ停止が提供される。
過電流検出回路150は、出力段112のレプリカ回路151を含む。レプリカ回路151は、ハイサイドトランジスタMのレプリカトランジスタ152と、ローサイドトランジスタMのレプリカトランジスタ153を含む。レプリカトランジスタ152,153のゲートは、トランジスタM,Mのゲートと共通に接続される。レプリカトランジスタ152にはハイサイドトランジスタMに流れるソース電流に比例した検出電流ISRC’が流れる。
比較回路154は、レプリカトランジスタ152に流れる電流ISRC’を、第1モードφにおいて第1しきい値電流IOCP1’、第2モードφにおいて第1しきい値電流IOCP1’より大きい第2しきい値電流IOCP2’と比較し、比較結果に応じた検出信号VDETを出力する。
図8は、保護回路170および過電流検出回路150のより具体的な構成例を示す図である。保護実行部173は、タイマーラッチ回路174、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2を含む。第1スイッチSW1は、比較回路154の出力と保護トランジスタ172のゲートの間に設けられ、第1モードφにおいてオンとなる。その結果、検出電圧VDETが直接、保護トランジスタ172のゲートに供給され、負帰還経路が形成され、第1保護状態となる。
タイマーラッチ回路174は、検出信号VDETをラッチする。タイマーラッチ回路174の出力は、ハイレベル、ローレベルの2値の信号である。第2スイッチSW2は、タイマーラッチ回路174の出力と保護トランジスタ172のゲートの間に設けられ、第2モードφにおいてオンとなる。第2モードφにおいて検出信号VDETがアサートされると、タイマーラッチ回路174の出力はローレベル電圧となり、保護トランジスタ172がフルオンし、ハイサイドトランジスタMが完全にオフする。
比較回路154は、第1抵抗R21、第2抵抗R22、カレントミラー回路156、第1電流源CS、第2電流源CSを含む。第1抵抗R21はレプリカトランジスタ152と電源ラインの間に設けられる。第2抵抗R22は、第1モードφにおいて第1抵抗値Ra、第2モードφにおいて第1抵抗値より大きい第2抵抗値Rb(Rb>Ra)を有する可変抵抗である。カレントミラー回路156は、第1抵抗R21および第2抵抗R22をソース負荷(エミッタ負荷)とする。第1電流源CS1は、カレントミラー回路156の入力と接続され、第2電流源CS2は、カレントミラー回路156の出力と接続される。検出信号VDETの信号レベルは、カレントミラー回路156と第2電流源CS2の接続ノードの状態に応じている。
図9は、保護実行部173の構成例を示す回路図である。保護実行部173は、タイマーラッチ回路174を含む。タイマーラッチ回路174は、タイマー回路176およびラッチ回路178を含む。第2モードφにおいて検出信号VDETがロー(アサート)となると、トランジスタTr31がオンとなり、キャパシタC31が抵抗R31を介して充電される。そしてキャパシタC31の電圧VC31がシュミットバッファ177のしきい値を超えると、シュミットバッファ177の出力はハイとなる。シュミットバッファ177の出力は、インバータINV1により反転され、ラッチ回路(フリップフロップ)178に入力される。ラッチ回路178のハイ出力は、インバータINV2により反転され、第2スイッチSW2を介して保護トランジスタ172のゲートにローレベル電圧が入力される。これにより保護トランジスタ172がフルオンする。
図10は、バイアス回路120およびモードセレクタ180の構成例を示す回路図である。バイアス電圧VBIASは、電源電圧VDDと接地電圧VGND(0V)の中点付近(VDD/2)に設定される。バイアス回路120は、抵抗R41,R42を含む分圧回路と、トランジスタTr41を含む。トランジスタTr41は、SDB信号に応じて制御され、シャットダウン解除とともにオンとなる。2つの抵抗R41,R42の接続点は、バイアス(BIAS)ピンと接続される。BIASピンには、外付けのキャパシタC41が接続される。バイアス電圧VBIASの時定数は、キャパシタC41の容量に応じて定まる。
モードセレクタ180は、電圧コンパレータ182を含む。電圧コンパレータ182は、バイアス電圧VBIASをしきい値電圧VMODEと比較し、比較結果にもとづくモード信号MODEを出力する。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、バイアス電圧VBIASにもとづいてモードを切り替えたがその限りでない。図11(a)~(d)は、変形例に係るモードセレクタ180を示す回路図である。
(変形例1)
図11(a)のモードセレクタ180は、タイマー回路184を含む。タイマー回路184は、SDB信号を監視し、スタンバイ解除から所定時間の経過するまでを第1モードφとし、経過後を第2モードφとする。これによりオーディオアンプ100の起動から所定時間の経過前を第1モードφ、所定時間の経過後を第2モードφとすることができる。
図11(b)では、オーディオアンプ100は、モード制御ピンMODEを備え、モードセレクタ180の機能は、オーディオアンプ100の外部、たとえばマイコンの内部に実装される。オーディオアンプ100は、モード制御ピンMODEの状態に応じて、第1モードφと第2モードφが切り替わる。
図11(c)では、モードセレクタ180は入力検出回路186を備える。入力検出回路186は、入力ピンINに入力されるオーディオ信号を監視し、オーディオ信号の未検出状態を第1モードφとし、オーディオ信号の入力を検出すると、第2モードφに切り替わる。
図11(d)では、モードセレクタ180は電圧コンパレータ188を備える。電圧コンパレータ188は、アンプ102の出力信号VOUTをしきい値電圧VMODEと比較し、VOUT<VMODEのとき第1モードφ、VOUT>VMODEのとき第2モードφを選択する。
(変形例2)
実施の形態ではシングルエンドのオーディオアンプ100を説明したが、BTL形式のオーディオアンプにも本発明は適用可能である。図12は、BTL形式のオーディオアンプ100Aを示すブロック図である。オーディオアンプ100Aは、アンプ102P、102Nを備える。アンプ102P,102Nそれぞれの構成は、上述のアンプ102と同様であるが、抵抗R13が接地されずに互いの入力と接続されている。
(変形例3)
実施の形態では、ハイサイドトランジスタMの保護について説明したが、ローサイドトランジスタMについても同様に保護対象とすることができる。図13は、変形例に係るオーディオアンプの過電流保護に関連する部分の回路図である。図13において、ハイサイドトランジスタMの保護に関する回路ブロックに添え字のHを、ローサイドトランジスタMの保護に関する回路ブロックに添え字のLを付している。ハイサイドとローサイドとで対応する回路ブロックは、トランジスタの極性を入れ替えて、天地を反転した構成となっている。ローサイド用の過電流検出回路150Lは、ローサイドトランジスタMに流れるシンク電流を過電流しきい値と比較し、第2検出信号を生成する。この過電流しきい値も、第1モードと第2モードとで切り替わる。ローサイド用の保護回路170Lは、第1モードにおいて第2検出信号がアサートされると第1保護状態となり、第2モードにおいて第2検出信号がアサートされると第2保護状態となる。タイマー回路176Lの入力には、インバータが追加される。また図9のインバータINV1は、NANDゲートに置換されている。その他は図9と同様である。
(変形例4)
実施の形態ではMOSトランジスタで構成されるオーディオアンプを説明したが、一部あるいは全部のトランジスタをバイポーラトランジスタで構成してもよい。その場合、ゲート、ソース、ドレインを、ベース、エミッタ、コレクタと読み替えればよい。
(変形例5)
図7などの構成例では、第1保護状態と第2保護状態とで、共通の保護トランジスタ172を利用したがその限りでなく、第1保護状態のための保護トランジスタと、第2保護状態のための保護トランジスタとを並列に2個、別々に設けてもよい。
(用途)
最後に、オーディオ出力装置200のアプリケーションを説明する。図14(a)~(c)は、電子機器1の外観図である。図14(a)は電子機器1の一例であるディスプレイ装置600である。ディスプレイ装置600は、筐体602、スピーカ2を備える。オーディオ出力装置200は筐体に内蔵され、スピーカ2を駆動する。スピーカ2は、電気音響変換素子202に相当する。
図14(b)は電子機器1の一例であるオーディオコンポ700である。オーディオコンポ700は、筐体702、スピーカ2を備える。オーディオ出力装置200は筐体702に内蔵され、スピーカ2を駆動する。
図14(c)は電子機器1の一例である小型情報端末800である。小型情報端末800は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、オーディオプレイヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどである。小型情報端末800は、筐体802、スピーカ2、ディスプレイ804を備える。オーディオ出力装置200は筐体802に内蔵され、スピーカ2を駆動する。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用の一側面を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 オーディオアンプ
102 アンプ
110 オペアンプ
112 出力段
114 差動増幅段
ハイサイドトランジスタ
ローサイドトランジスタ
120 バイアス回路
150 過電流検出回路
152 レプリカトランジスタ
154 比較回路
156 カレントミラー回路
CS1 第1電流源
CS2 第2電流源
170 保護回路
172 保護トランジスタ
173 保護実行部
174 タイマーラッチ回路
176 タイマー回路
178 ラッチ回路
180 モードセレクタ
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
200 オーディオ出力装置
202 電気音響変換素子

Claims (15)

  1. プッシュプル形式の出力段を有するオペアンプと、
    第1モードにおいて過電流しきい値が第1値、第2モードにおいて前記過電流しきい値が前記第1値より大きい第2値となり、前記出力段のハイサイドトランジスタに流れるソース電流を前記過電流しきい値と比較し、前記ソース電流が前記過電流しきい値を超えると検出信号をアサートする過電流検出回路と、
    前記第1モードにおいて前記検出信号がアサートされると第1保護状態となり、前記第2モードにおいて前記検出信号がアサートされると第2保護状態となる保護回路と、
    を備え、
    前記過電流検出回路は、
    前記ハイサイドトランジスタとゲートまたはベースが共通に接続されたレプリカトランジスタと、
    前記レプリカトランジスタに流れる電流を、前記第1モードにおいて第1しきい値電流、前記第2モードにおいて前記第1しきい値電流より大きい第2しきい値電流と比較する比較回路と、
    を含み、
    前記比較回路は、
    前記レプリカトランジスタと電源ラインの間に設けられる第1抵抗と、
    前記第1モードにおいて第1抵抗値、前記第2モードにおいて第2抵抗値を有する第2抵抗と、
    前記第1抵抗および前記第2抵抗をソース/エミッタ負荷とするカレントミラー回路と、
    前記カレントミラー回路の入力と接続される第1電流源と、
    前記カレントミラー回路の出力と接続される第2電流源と、
    を含み、前記検出信号は、前記カレントミラー回路と前記第2電流源の接続ノードの状態に応じていることを特徴とするオーディオアンプ。
  2. 前記保護回路は、前記第1保護状態において、前記第1値である前記過電流しきい値を超えないように前記ソース電流を制限し、前記第2保護状態において、前記ハイサイドトランジスタをターンオフすることを特徴とする請求項1に記載のオーディオアンプ。
  3. 前記保護回路は、前記ハイサイドトランジスタのゲートソース間またはベースエミッタ間に設けられた保護トランジスタを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のオーディオアンプ。
  4. 前記保護回路は、前記第1保護状態において前記検出信号の信号レベルに応じて前記保護トランジスタのゲート電圧を変化させることを特徴とする請求項3に記載のオーディオアンプ。
  5. 前記保護回路は、前記第2保護状態において前記保護トランジスタをフルオンすることを特徴とする請求項3または4に記載のオーディオアンプ。
  6. 前記保護回路は、前記第2保護状態において、前記検出信号のアサートをラッチし、前記第2保護状態を維持することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のオーディオアンプ。
  7. 前記オーディオアンプの起動時において前記第1モード、前記オーディオアンプの通常動作時において前記第2モードとなることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のオーディオアンプ。
  8. 前記オペアンプのバイアス電圧を生成するバイアス回路をさらに備え、
    前記バイアス電圧がしきい値電圧より低いとき前記第1モードとなり、前記バイアス電圧が前記しきい値電圧より高いとき前記第2モードとなることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のオーディオアンプ。
  9. 前記オーディオアンプの起動から所定時間の経過前において前記第1モードとなり、前記所定時間の経過後において前記第2モードとなることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のオーディオアンプ。
  10. 外部からの制御信号を受ける制御ピンをさらに備え、
    前記制御信号が第1レベルのとき前記第1モードとなり、前記制御信号が第2レベルのとき前記第2モードとなることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のオーディオアンプ。
  11. 前記オペアンプの出力電圧がしきい値電圧より低いとき前記第1モードとなり、前記出力電圧が前記しきい値電圧より高いとき前記第2モードとなることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のオーディオアンプ。
  12. 前記第1モードにおいて過電流しきい値が第1値、第2モードにおいて前記過電流しきい値が前記第1値より大きい第2値となり、前記出力段のローサイドトランジスタに流れるシンク電流を前記過電流しきい値と比較し、前記シンク電流が前記過電流しきい値を超えると第2検出信号をアサートするローサイド用の過電流検出回路と、
    前記第1モードにおいて前記第2検出信号がアサートされると第1保護状態となり、前記第2モードにおいて前記第2検出信号がアサートされると第2保護状態となるローサイド用の保護回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のオーディオアンプ。
  13. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のオーディオアンプ。
  14. 電気音響変換素子と、
    電気音響変換素子を駆動するオーディオアンプと、
    を備え、
    前記オーディオアンプは、
    ハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを含むプッシュプル形式の出力段と、
    オーディオ信号に応じて前記出力段を制御する差動増幅段と、
    第1モードにおいて過電流しきい値が第1値、第2モードにおいて前記過電流しきい値が前記第1値より大きい第2値となり、前記出力段のハイサイドトランジスタに流れるソース電流を前記過電流しきい値と比較し、前記ソース電流が前記過電流しきい値を超えると検出信号をアサートする過電流検出回路と、
    前記第1モードにおいて前記検出信号がアサートされると第1保護状態となり、前記第2モードにおいて前記検出信号がアサートされると第2保護状態となる保護回路と、
    を備え、
    前記過電流検出回路は、
    前記ハイサイドトランジスタとゲートまたはベースが共通に接続されたレプリカトランジスタと、
    前記レプリカトランジスタに流れる電流を、前記第1モードにおいて第1しきい値電流、前記第2モードにおいて前記第1しきい値電流より大きい第2しきい値電流と比較する比較回路と、
    を含み、
    前記比較回路は、
    前記レプリカトランジスタと電源ラインの間に設けられる第1抵抗と、
    前記第1モードにおいて第1抵抗値、前記第2モードにおいて第2抵抗値を有する第2抵抗と、
    前記第1抵抗および前記第2抵抗をソース/エミッタ負荷とするカレントミラー回路と、
    前記カレントミラー回路の入力と接続される第1電流源と、
    前記カレントミラー回路の出力と接続される第2電流源と、
    を含み、前記検出信号は、前記カレントミラー回路と前記第2電流源の接続ノードの状態に応じていることを特徴とするオーディオ出力装置。
  15. 請求項14に記載のオーディオ出力装置を備えることを特徴とする電子機器。
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