JP7099313B2 - 石炭の自然発熱性評価方法 - Google Patents

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本発明は、石炭の自然発熱性評価方法に関する。
例えば貯蔵された石炭が自然発火に至るのを防止するために、石炭の自然発火性、または自然発熱性が評価される。例えば、自然発火試験装置(SIT:Spontaneous Ignition Tester)では、酸素を含むガスの雰囲気中で試料を設定温度に保ち、自然発火が始まるまでの時間が測定される。特許文献1には、このSITが、試料または試料近傍の温度を検出する試料温度検出手段と、検出された試料温度が設定温度で安定したかどうかを判定する判定手段と、試料温度が安定したと判定された場合に測定を開始させる測定開始手段とを含むことが記載されている。試料温度が設定温度で安定したことを検出して自動的に計時の開始やガスの切り替えなどの測定開始動作を行うことによって、手間がかからず正確な測定を行うことができる。
特開平9-304311号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたようなSITの場合、試料温度の上昇によって発火を判定するため、試料温度をモニターする必要がある。また、水分の影響を排除するために測定は高温域、具体的には130℃から開始されるので、一般に70℃以下の低温域で開始および進行するとされる自然発熱反応の影響が必ずしも正確に評価されない。
そこで、本発明は、低温域における石炭の自然発熱性を簡便な手法によって適切に評価することが可能な石炭の自然発熱性評価方法を提供することを目的とする。
本発明のある観点によれば、18を含み16を含まない雰囲気の容器内で石炭を酸化させる酸化工程と、酸化工程後の容器内の雰囲気ガス成分を分析する分析工程と、分析工程において測定された二酸化炭素量に基づいて、石炭の自然発熱性を評価する評価工程とを含む、石炭の自然発熱性評価方法が提供される。
上記の石炭の自然発熱性評価方法において、分析工程は、C18量を測定する工程を含み、評価工程では、C18量が多いほど石炭の自然発熱性が低いと評価してもよい。
上記の石炭の自然発熱性評価方法において、分析工程は、C16量、C1618O量およびC18量を測定する工程を含み、評価工程では、C16量、C1618O量およびC18量の合計に対するC18量の比が大きいほど石炭の自然発熱性が低いと評価してもよい。
上記の石炭の自然発熱性評価方法において、分析工程は、C1618O量を測定する工程を含み、評価工程では、C1618O量が多いほど石炭の自然発熱性が低いと評価してもよい。
上記の石炭の自然発熱性評価方法において、分析工程は、C16量、C1618O量およびC18量を測定する工程を含み、評価工程では、C16量、C1618O量およびC18量の合計に対するC1618O量の比が大きいほど石炭の自然発熱性が低いと評価してもよい。
上記の石炭の自然発熱性評価方法において、分析工程は、C16量を測定する工程を含み、評価工程では、C16量が少ないほど石炭の自然発熱性が低いと評価してもよい。
上記の石炭の自然発熱性評価方法において、分析工程は、C16量、C1618O量およびC18量を測定する工程を含み、評価工程では、C16量、C1618O量およびC18量の合計に対するC16量の比が小さいほど石炭の自然発熱性が低いと評価してもよい。
上記の石炭の自然発熱性評価方法において、分析工程は、C16量およびC18量を測定する工程を含み、評価工程では、C16量に対するC18量の比が大きいほど石炭の自然発熱性が低いと評価してもよい。
上記の石炭の自然発熱性評価方法では、酸化工程において、石炭および雰囲気の温度が、80℃以下であってもよい。
上記の構成によれば、自然界にはほとんど存在しない18を含み、16を含まない雰囲気の容器内で石炭を酸化させることによって、酸化工程における酸化反応によって発生したガスに含まれる酸素のうち、雰囲気ガスに由来する酸素と石炭に酸化物の形で含まれていた酸素とを識別することができる。従って、低温域における石炭の自然発熱性を適切に評価することができる。また、反応後の雰囲気ガス成分を分析することは、例えば酸化工程の間の石炭の温度変化をモニタリングすることに比べて簡便な手法である。
本発明の一実施形態に係る石炭の自然発熱性評価方法の概略的な工程を示すフローチャートである。 実施例で測定されたC18量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。 実施例で測定された比C18量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。 実施例で測定されたC1618O量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。 実施例で測定された比C1618O量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。 実施例で測定されたC16量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。 実施例で測定された比C16量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。 実施例で測定されたC16量に対するC18量の比とSIT試験結果との関係を示すグラフである。 実施例で用いられた石炭の含有酸素量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る石炭の自然発熱性評価方法の概略的な工程を示すフローチャートである。図1に示されるように、本実施形態では、まず試料となる石炭を18雰囲気の容器内で酸化させる酸化工程(S10)が実施される。酸化工程(S10)で用いられる容器は密閉容器であり、容器内の雰囲気ガスは18を含み16を含まない。なお、容器内の雰囲気ガスはHOを含まないことが好ましいが、それ以外の成分、例えば窒素などを含むことは特に制限されない。但し、COやCO等、O以外のOを含むガス成分は極力含有しないことが好ましい。後述する理由から、酸化工程(S10)における石炭および容器内の雰囲気の温度は、80℃以下であることが好ましい。ここで、18Oは酸素の安定同位体であるが、自然界にはほとんど存在しない(約0.2%)。これに対して、石炭に酸化物の形で含まれる酸素はほぼ全量が16Oである。従って、本実施形態では、酸化工程(S10)における酸化反応によって発生したガスに含まれる酸素のうち、雰囲気ガスに由来する酸素(18O)と石炭に酸化物の形で含まれていた酸素(16O)とを識別することができる。
次に、酸化工程(S10)後の容器内の雰囲気ガス成分を分析する分析工程(S20)が実施される。成分分析には例えば質量分析計が用いられるが、他に赤外分光計などを用いてもよい。分析工程(S20)では、雰囲気ガス中の二酸化炭素量、具体的にはC16量、C18量、およびC1618O量のうち少なくともいずれかを測定する。ここで、C16、C18およびC1618Oはいずれも二酸化炭素であるが、石炭に酸化物の形で含まれていた酸素に由来する二酸化炭素はC162-として検出され、石炭に含まれていた炭素(C)が雰囲気ガス中の18と反応することによって発生した二酸化炭素はC18として検出される。C1618Oは、石炭に酸化物の形で含まれていた酸素に由来する一酸化炭素(C16O)が雰囲気ガス中の18と反応することによって発生すると考えられる。
次に、分析工程(S20)で測定された二酸化炭素量に基づいて、石炭の自然発熱性を評価する評価工程(S30)が実施される。より具体的には、評価工程(S30)では、石炭の酸化反応後の容器内の雰囲気ガスに含まれるC16量、C18量またはC1618O量の少なくともいずれかに基づいて、石炭の自然発熱性が評価される。例えば、後述する実施例によって示されるように、C18量またはC1618O量が多いほど石炭の自然発熱性が低いと評価することができる。また、C16量が少ないほど石炭の自然発熱性が低いと評価することができる。あるいは、それぞれの二酸化炭素量を組み合わせた指標を用いてもよい。例えば、C16量、C18量およびC1618O量の合計に対するC16量、C18量またはC1618O量の比に基づいて石炭の自然発熱性を評価してもよい。この場合、C18量またはC1618O量の比率が大きいほど石炭の自然発熱性が低く、またC16量の比率が小さいほど石炭の自然発熱性が低いと評価することができる。また、例えば、C16量に対するC18量の比が大きいほど石炭の自然発熱性が低いと評価することができる。
ここで、石炭の自然発熱は、石炭に含まれているペルオキシ基などの過酸化物に雰囲気酸素が関与してカルボニルやカルボキシル、またはこれらの反応中間体が生成される際の反応熱によって発生すると考えられる。上記の反応時には脱離によって一酸化炭素および二酸化炭素が発生するため、酸化反応後の容器内の雰囲気ガスに含まれる二酸化炭素量は石炭の自然発熱性に関係がある。本実施形態では、後述する実施例に示す実験結果に基づいてそれぞれの二酸化炭素量(C16量、C18量またはC1618O量)、またはそれぞれの二酸化炭素量を組み合わせた指標と石炭の自然発熱性との関係を特定し、これに基づいて石炭の自然発熱性を評価する。この点に関し、本発明者らは、80℃以下の温度域においては、石炭に含まれていた酸素に由来する二酸化炭素であるC16が他の二酸化炭素に比較して最も発生量が多く、このC16の発生量が少ないほど石炭の自然発熱性が低いということを見出した。一方、雰囲気中に18が含まれない、例えば、ほぼ100%窒素の雰囲気では、C16の発生は非常に少ないという結果を得ており、このことから、C16の発生に18が何らかの形で関与していると推測されるが、全体の反応メカニズムは、未だ明らかではない。
なお、本実施形態とは異なり、16を含む雰囲気で石炭の酸化工程が実施された場合は、上記のような脱離によって発生した二酸化炭素と、石炭に含まれていた炭素(C)が雰囲気ガス中の酸素と反応することによって発生した二酸化炭素との区別がつかず、上記のような反応による石炭の自然発熱性が正確に評価されない可能性がある、これに対し、本実施形態では、上述の通り18を含み16を含まない雰囲気の容器内で酸化工程(S10)を実施するため、上記の2種類の二酸化炭素を互いに識別することができる。
表1に、本実施例で用いられた石炭の元素分析(d.a.f.)および工業分析(d.b.)の結果を示す。
Figure 0007099313000001
実施例では、窒素雰囲気中でそれぞれ乾燥処理した各炭種の石炭(粒度150μm~250μm)を約30gずつ、窒素を充填したグローブボックス内で容量約300mlのガラス瓶に封入した。次いで、ガラス瓶内の窒素を全ガスの20%分(約60ml)だけ吸引除去し、そこに18を注入して補填することによって、ガラス瓶内の雰囲気ガス中で窒素が80%、18が20%になるように調整した。この成分比率は、酸素が18である点を除けば、大気の成分比率に近い。
上記のように石炭を封入してガス成分を調整したガラス瓶を、40℃で5日間保持した。ここで、5日間は本実施例で用いられた石炭で40℃の条件下で酸化反応が実質的に収束するために十分な時間であるが、炭種や温度が変われば適切な保持時間は変動する。5日後にシリンジを用いてガラス瓶内の雰囲気ガスを約1ml採取し、質量分析計(TOF-MS:Time-of-Flight Mass Spectrometer)でC16量、C18量およびC1618O量を測定した。
表2に、本実施例で用いられた石炭の自然発火試験装置(SIT)試験結果、具体的には酸素100%の雰囲気ガス中において試料が130℃から200℃まで昇温する所要時間が示されている。このうち、炭種Eについては炭化度が高く、一般に自然発熱性は低いと認識されている。なお、SIT試験結果では、所要時間が長いほど石炭の自然発熱性が低いと評価される。
Figure 0007099313000002
既に述べたように、SITの測定は試料温度が130℃の状態から開始されるため、本実施例における40℃のような低温域での自然発熱性が必ずしも正確に評価されているとはいえない。しかしながら、SITによる自然発熱性の評価手法自体は確立されており、また同じ炭種であれば温度域が異なっても自然発熱性には相関があると考えられる。そこで、本実施例では、それぞれの二酸化炭素量(C16量、C18量またはC1618O量)、またはそれぞれの二酸化炭素量を組み合わせた指標とSIT試験結果とを対比することによって、上記の量または指標と自然発熱性との関係とを特定する。
表3に、本実施例で測定された二酸化炭素量、具体的には、C16量、C18量およびC1618O量を、それぞれ試料石炭10gあたりの物質量として示す。
Figure 0007099313000003
以下、(i)C18量およびその比、(ii)C1618O量およびその比、ならびに(iii)C16量およびその比のそれぞれについて、本実施例に係る実験の結果によって示される二酸化炭素量または二酸化炭素量に基づく指標と石炭の自然発熱性との関係を説明する。
図2は実施例で測定されたC18量とSIT試験結果との関係を示すグラフであり、図3は比C18量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。ここで、比C18量は、C16量、C18量およびC1618O量を合計した二酸化炭素量に対するC18量の比(C18量/(C16量+C18量+C1618O量))である。図2に示されるように、C18量が多いほど、SIT試験結果の所要時間が長くなる傾向が見られる。つまり、本実施例では、C18量が多いほど、石炭の自然発熱性が低いことが示されている。さらに、図3に示されるように、比C18量を算出すると、試料量の差による結果のばらつきが収束し、比C18量が大きいほどSIT試験結果の所要時間が長く、従って石炭の自然発熱性が低いという傾向がより明確になる。
図4は実施例で測定されたC1618O量とSIT試験結果との関係を示すグラフであり、図5は比C1618O量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。ここで、比C1618O量は、C16量、C18量およびC1618O量を合計した二酸化炭素量に対するC1618O量の比(C1618O量/(C16量+C18量+C1618O量))である。図4に示されるように、C1618O量が多いほど、SIT試験結果の所要時間が長くなる傾向が見られる。つまり、本実施例では、C1618O量が多いほど、石炭の自然発熱性が低いことが示されている。さらに、図5に示されるように、比C1618O量を算出すると、試料量の差による結果のばらつきが収束し、比C1618O量が大きいほどSIT試験結果の所要時間が長く、従って石炭の自然発熱性が低いという傾向がより明確になる。
図6は実施例で測定されたC16量とSIT試験結果との関係を示すグラフであり、図7は比C16量とSIT試験結果との関係を示すグラフである。ここで、比C16量は、C16量、C18量およびC1618O量を合計した二酸化炭素量に対するC16量の比(C16量/(C16量+C18量+C1618O量))である。図6に示されるように、C16量が少ないほど、SIT試験結果の所要時間が長くなる傾向が見られる。つまり、本実施例では、C16量が少ないほど、石炭の自然発熱性が低いことが示されている。さらに、図7に示されるように、比C16量を算出すると、試料量の差による結果のばらつきが収束し、比C16量が小さいほどSIT試験結果の所要時間が長く、従って石炭の自然発熱性が低いという傾向がより明確になる。
図8は、実施例で測定されたC16量に対するC18量の比(C18量/C16量)とSIT試験結果との関係を示すグラフである。図8に示されるように、C16量に対するC18量の比が大きいほど、SIT試験結果の所要時間が長くなる傾向が見られる。つまり、本実施例では、C16量に対するC18量の比が大きいほど、石炭の自然発熱性が低いことが示されている。
図9は、実施例で用いられた石炭の含有酸素量(表1に示す元素分析(d.a.f.)結果のT.Oの値)とSIT試験結果との関係を示すグラフである。本実施例によれば、C16の発生量が少ない場合に石炭の自然発熱性が低いと評価される。上述のようにC16は石炭から脱離した一酸化炭素や二酸化炭素に由来するため、C16の発生量が少ない石炭は脱離する一酸化炭素や二酸化炭素が少なく、従って酸化物として含有している酸素の量が少ない、という推定も可能である。その推定が正しければ、18雰囲気で石炭を酸化させなくても、含有酸素量に基づいて石炭の自然発熱性を評価することができる。しかしながら、実際には、図9に示されるように、含有酸素量とSIT試験結果の所要時間には相関がない。つまり、元素分析によって測定される含有酸素量が多くても、雰囲気酸素の関与によって石炭から脱離する一酸化炭素や二酸化炭素が多いとは限らず、従って含有酸素量に基づいて石炭の自然発熱性を評価することは適切ではない。
以上で説明したように、本発明の一実施形態に係る石炭の自然発熱性評価方法によれば、低温域における石炭の自然発熱性を適切に評価することができる。実施例では40℃で酸化工程を実施したが、例えばより高い温度、具体的には60℃、70℃、または80℃で酸化工程を実施してもよい。例えばSITのように、酸化工程の間の石炭の温度変化をモニタリングする手法に比べて、反応後の雰囲気ガス成分を分析する本実施形態の方法は簡便である。比C18量、比C1618O量、または比C16量を用いて評価する場合は、試料量の差による結果のばらつきが収束するため、試料量を厳密に計量しなくてもよく、より簡便に石炭の自然発熱性を評価することができる。上記の例では石炭の自然発熱性が低いことを評価したが、逆に石炭の自然発熱性が高いことを評価してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変形例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

Claims (9)

  1. 18を含み16を含まない雰囲気の容器内で石炭を酸化させる酸化工程と、
    前記酸化工程後の前記容器内の雰囲気ガス成分を分析する分析工程と、
    前記分析工程において測定された二酸化炭素量に基づいて、前記石炭の自然発熱性を評価する評価工程と
    を含む、石炭の自然発熱性評価方法。
  2. 前記分析工程は、C18量を測定する工程を含み、
    前記評価工程では、前記C18量が多いほど前記石炭の自然発熱性が低いと評価する、請求項1に記載の石炭の自然発熱性評価方法。
  3. 前記分析工程は、C16量、C1618O量およびC18量を測定する工程を含み、
    前記評価工程では、前記C16量、前記C1618O量および前記C18量の合計に対する前記C18量の比が大きいほど前記石炭の自然発熱性が低いと評価する、請求項1に記載の石炭の自然発熱性評価方法。
  4. 前記分析工程は、C1618O量を測定する工程を含み、
    前記評価工程では、前記C1618O量が多いほど前記石炭の自然発熱性が低いと評価する、請求項1に記載の石炭の自然発熱性評価方法。
  5. 前記分析工程は、C16量、C1618O量およびC18量を測定する工程を含み、
    前記評価工程では、前記C16量、前記C1618O量および前記C18量の合計に対する前記C1618O量の比が大きいほど前記石炭の自然発熱性が低いと評価する、請求項1に記載の石炭の自然発熱性評価方法。
  6. 前記分析工程は、C16量を測定する工程を含み、
    前記評価工程では、前記C16量が少ないほど前記石炭の自然発熱性が低いと評価する、請求項1に記載の石炭の自然発熱性評価方法。
  7. 前記分析工程は、C16量、C1618O量およびC18量を測定する工程を含み、
    前記評価工程では、前記C16量、前記C1618O量および前記C18量の合計に対する前記C16量の比が小さいほど前記石炭の自然発熱性が低いと評価する、請求項1に記載の石炭の自然発熱性評価方法。
  8. 前記分析工程は、C16量およびC18量を測定する工程を含み、
    前記評価工程では、前記C16量に対する前記C18量の比が大きいほど前記石炭の自然発熱性が低いと評価する、請求項1に記載の石炭の自然発熱性評価方法。
  9. 前記酸化工程において、前記石炭および雰囲気の温度が、80℃以下である請求項1~8のいずれか1項に記載の石炭の自然発熱性評価方法。
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