JP7098499B2 - 多段フェンス、多段フェンスの製造方法 - Google Patents
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Description
下段フェンス2の左右のフェンス2a,2bも上段フェンス1と同様に、上桟4b及び下桟5bの左右両端部間に縦桟6,6を、中間部間に中縦桟7,7をそれぞれ取付け、縦桟6,6及び中縦桟7,7の道路側面に形成した係止部8に係止して、上桟4b及び下桟5b間に複数の格子9,9,…を所定のピッチで取付けたものとなっている。
上段フェンス1の下桟5aと下段フェンス2の上桟4bは、道路側の見えがかり面に、垂直で同じ見付幅の見付面12aと、見付面12aの上端より敷地側に斜め45°で上向きにのびる傾斜面12bとからなる共通する特徴を有する意匠面12を有している。上段フェンス1の格子9と、下段フェンス2の格子9及び下桟5bは、上段フェンス1の下桟5aと下段フェンス2の上桟4bと同様に、垂直で同じ見付幅の見付面12aと、見付面12aの上端より敷地側に斜め45°で上向きにのびる傾斜面12bとからなる共通する特徴を有する意匠面12を有している。上段フェンス1及び下段フェンス2の上桟4a,4bと格子9と下桟5a,5bの見付面12aは面一になっており、各見付面12a間の隙間sは同じ寸法になっている。これにより本多段フェンスは、上段フェンス1の上桟4aから下段フェンス2の下桟5bにわたって、見えがかり面に上段フェンス1の下桟5aと下段フェンス2の上桟4bとによる意匠面12と同様の意匠面12が繰り返すように設けてある。これにより本多段フェンスは、図3に示すように、上段フェンス1と下段フェンス2との境目が目立たず、全体として統一感のある意匠となっている。
また本多段フェンスは、図8に示すように、上段フェンス1の下桟5aと下段フェンス2の上桟4bは、道路側の見えがかり面に、上下方向の中央部が凹んだ見付面12cと、見付面12cの上端より敷地側に階段状にのびる段部12dと、上下方向の中央部が凹んだ見付面12eと、見付面12eの上端より敷地側に階段状にのびる段部12fとからなる共通する特徴を有する意匠面12を有している。上段フェンス1及び下段フェンス2の格子9は、道路側の見えがかり面に、上段フェンス1の下桟5aと下段フェンス2の上桟4bと同様に、上下方向の中央部が凹んだ見付面12cと、見付面12cの上端より敷地側に階段状にのびる段部12dと、上下方向の中央部が凹んだ見付面12eと、見付面12eの上端より敷地側に階段状にのびる段部12fとからなる共通する特徴を有する意匠面12を有している。さらに、上段フェンス1の上桟4aの道路側の見えがかり面には、上下方向の中央部が凹んだ見付面12cを有し、下段フェンス2の下桟5bの道路側の見えがかり面には、上下方向の中央部が凹んだ見付面12eと、見付面12eの上端より敷地側に階段状にのびる段部12fを有している。上段フェンス1及び下段フェンス2の上桟4a,4bと格子9と下桟5a,5bの見付面12c,12eは面一になっており、見付面12cの見付寸法v1と見付面12eの見付寸法v2は35mmで共通であり(見付面12c,12e中の凹部の見付寸法と上下位置は若干異なる)、見付面12cの上端と見付面12eの下端間の隙間s1及び見付面12eの上端と見付面12cの下端間の隙間s2は15mmと同じ寸法になっている。これにより本多段フェンスは、上段フェンス1の上桟4aから下段フェンス2の下桟5bにわたって、見えがかり面に上段フェンス1の下桟5aと下段フェンス2の上桟4bとによる意匠面12と同様の意匠面12が繰り返すように設けてある。これにより本多段フェンスは、図7に示すように、上段フェンス1と下段フェンス2との境目が目立たず、全体として統一感のある意匠となっている。
上桟接続具20aと下桟接続具20bは、樹脂製で、図6に示すように、上桟4a,4b及び下桟5a,5bの中空部内に挿入し、敷地側からネジ止めしてある。また、上桟接続具20aと下桟接続具20bは、左右のフェンス1a,1b,2a,2bの上桟4a,4b及び下桟5a,5bの小口に挟み込まれる板状部21を有し、板状部21の前側(道路側)及び後側(敷地側)の端部に左右フェンス1a,1b,2a,2b間の隙間を隠す隙間隠し部22を有している。
各小口材13a,13bは、見込壁14と一対の係止片15,15を有し、係止片15,15を縦桟6に形成された溝16に側方より弾発的に係止させて、縦桟6に取付けてある。左フェンス1b,2bの小口材13bは、左右フェンス1a,1b及び2a,2bの前側(道路側)と後側(敷地側)とに、左右フェンス1a,1b及び2a,2b間の隙間を隠す隙間隠し部17,17を有している。隙間隠し部17の見付寸法aは、6mmとなっている。左フェンス1b,2bの小口材13bと右フェンス1a,2aの小口材13aは当接しており、且つ互いに係合する雄雌の係合部18a,18bを有している。
左右フェンス1a,1b,2a,2bは、図2,5に示すように、格子9,9,…の小口が上下桟4a,4b,5a,5bの小口と略同じ位置にあり、小口材13a,13bで格子9,9,…の小口を隠している。
図4(b)の実施形態は、隙間カバー35が、右フェンス1a,2aの縦桟6に取付く小口材13aと、左フェンス1b,2bの縦桟6に取付く小口材13bと、両小口材13a,13bの間に挟み込むように設けた連結材19の三部材で構成され、小口材13a,13bには隙間隠し部17を有しておらず、連結材19の道路側及び敷地側の端部に隙間隠し部17を設けてある。連結材19は、左右のフェンスの小口材13a,13bに当接しており、且つ互いに係合する雄雌の係合部18a,18bを有している。
隙間カバー35は、上下桟4a,5a間及び4b,5b間に設けた格子9,9,…の小口を隠しているので、意匠性が良い。また、格子9,9,…が収縮して格子9,9,…の小口と小口材13a,13bの間に隙間ができても、隙間隠し部17で隠れてその隙間が見えない。
図2と図4(a)の実施形態の隙間カバー35は、右フェンス1a,2aの縦桟6に取付く部材(小口材)13aと、左フェンス1b,2bの縦桟6に取付く部材(小口材)13bの二部材からなるので、あらかじめ左右のフェンス1a,1b,2a,2bの縦桟6に部材13a,13bを取付けてから、両部材13a,13bを突き合わせるだけで左右フェンス1a,1b,2a,2b間の隙間を隠すことができ、施工性が良い。
左フェンス1b,2bの小口材13bと右フェンス1a,2aの小口材13aとが当接しているので、隙間隠し部17の見付寸法を小さくでき、左右のフェンス1a,1b,2a,2bの連結部を目立たなくできる。
図4(b)に記載のものは、連結材19が左右のフェンスの小口材13a,13bに当接していることで、隙間隠し部17の見付寸法を小さくでき、左右のフェンス1a,1b,2a,2bの連結部を目立たなくできる。
縦材26は、先に説明した単体の多段フェンスの側端部に取付けられる縦材26と同じものであり、上段フェンス1と下段フェンス2に跨る長尺材である。連結材28は、図11に示すように、上段フェンス1と下段フェンス2に跨る長尺材であり、図12に示すように、略板状に形成してあり、左右の端部に略円柱状となった膨らみ部32,32が設けてあり、膨らみ部32,32の中心は板状部に対して前後方向に偏心した位置にある。各膨らみ部32,32は、左右の多段フェンス30,31の縦材26の後側のコーナー部に形成した溝27bに係合している。連結材28の上下端部には、板状部に形成されたタッピングホールを利用してキャップ33がねじ止めして取付けてある。
さらに、図15に示すように、入隅のコーナー部にも対応することができる。入隅のコーナー部に用いる場合は、連結材28の膨らみ部32,32は、縦材26の前側のコーナー部の溝27aに係合させる。
右多段フェンス30又は/及び左多段フェンス31は、支柱3,3に取付けた状態で左右方向にスライドしてコーナー連結具36の縦材26,26に挿入自在であるため、コーナー部の施工がより一層容易に行える。
下段フェンス2の上桟4bに上段フェンス1の下桟5aを乗せることで、上段フェンスの取付けが一人でも容易に行える。
右多段フェンス30又は/及び左多段フェンス31は、それぞれ左右方向に長く連設することができるが、先にコーナー部を施工した後、その端部に連結して順次施工することで、施工誤差を生じることなく施工できる。
1a 右フェンス
1b 左フェンス
2 下段フェンス
2a 右フェンス
2b 左フェンス
3 支柱
4a,4b 上桟
5a,5b 下桟
6 縦桟
9 格子
12 意匠面
13a,13b 小口材
17 隙間隠し部
20a 上桟接続具
20b 下桟接続具
26 縦材
28 連結材
35 隙間カバー
36 コーナー連結具
Claims (4)
- 支柱と右多段フェンスと左多段フェンスとコーナー連結具とを備え、右多段フェンス及び左多段フェンスは、下段フェンスの上桟の上に上段フェンスの下桟を乗せた状態で支柱の見付面に取付けてあり、コーナー連結具は、上段フェンスと下段フェンスに跨る長尺材である左右の縦材を連結材で連結したものであり、縦材は、前側の見付面と見込面とのコーナー部、後側の見付面と見込面とのコーナー部のどちらにも連結材の側縁部を連結自在であり、左右の縦材に右多段フェンスと左多段フェンスの端部を装着してあることを特徴とする多段フェンス。
- 支柱と右多段フェンスと左多段フェンスとコーナー連結具とを備え、右多段フェンス及び左多段フェンスは、下段フェンスの上桟の上に上段フェンスの下桟を乗せた状態で支柱の見付面に取付けてあり、コーナー連結具は、上段フェンスと下段フェンスに跨る長尺材である左右の縦材を連結材で連結したものであり、縦材は、見付面と見込面とのコーナー部が面取りしてあるとともに、コーナー部に溝が長手方向に沿って形成してあり、連結材は、両側の側縁部に膨らみ部を有し、膨らみ部が左右の縦材のコーナー部の溝に係合しており、左右の縦材に右多段フェンスと左多段フェンスの端部を装着してあることを特徴とする多段フェンス。
- 支柱と右多段フェンスと左多段フェンスとコーナー連結具とを備え、右多段フェンス及び左多段フェンスは、下段フェンスの上桟の上に上段フェンスの下桟を乗せた状態で支柱の見付面に取付けてあり、コーナー連結具は、上段フェンスと下段フェンスに跨る長尺材である左右の縦材を連結材で連結したものであり、連結材は、両側の側縁部に縦材との係合部を有するとともに、前後反転して係合部を縦材のコーナー部と係合連結自在であり、左右の縦材に右多段フェンスと左多段フェンスの端部を装着してあることを特徴とする多段フェンス。
- 一方側多段フェンス用支柱と他方側多段フェンス用支柱を立設し、一方側多段フェンス用支柱に一方側多段フェンスを取付け、上段フェンスと下段フェンスとに跨る長尺材である左右の縦材を連結材で連結したコーナー連結具の一方側縦材を一方側多段フェンスの端部に装着し、他方側多段フェンス用支柱の見付面に他方側多段フェンスを仮付けし、左右方向にスライドして他方側多段フェンスの端部をコーナー連結具の他方側縦材に挿入することを特徴とする多段フェンスの製造方法。
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