JP7095976B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、食品、飲料品、医薬品、化粧品、化学品等を収容するための新規な包装体に関する。より具体的には、特に付着性材料を含む内容物の非付着性に優れ、なおかつ、ヒートシールにより内容物の密閉が可能な包装体に関する。
食品、飲料品、医薬品、化粧品等の各種の製品においては、例えばヨーグルト、ゼリー、プリン、液体洗剤、練り歯磨き、レトルト食品、シロップ、ドレッシング、洗顔クリーム等の様々な内容物が包装体により包装されている。これら包装体は、それぞれの内容物に応じた機能を有する包装材料が用いられている。
例えば、近年では洋菓子、和菓子等の製品では、その高級志向化に伴い、豪華でかつ食欲をそそるような外観を作り出すため、例えばケーキのような洋菓子には生クリーム、バタークリーム、ホイップクリーム等によるデコレーション、団子のような和菓子には黒蜜、あん等のトッピングが施されている。ところが、これら生クリーム、黒蜜等の材料は、他の物質に引っ付きやすい性質(付着性)を有するため、その一部が離脱して包装材料のほうに付着してしまう。その結果、例えばa)製品として外観が悪くなる、b)開封時・取出時に手が汚れやすくなる、c)食べづらくなる、d)包装材料を破棄する際に分別及び洗浄処理に手間がかかる等の様々な問題を引き起こすおそれがある。このことから、包装材料(包装袋)にあっては、付着性のある内容物等であっても引っ付きにくい性質が求められている。
内容物の包装材料への付着を防止するため、例えば1)包装材料の内容物と接触する面にエンボス加工を施し、凹凸を付与する技術、2)包装材料に撥水・撥油処理を施す技術、3)エンボス加工した付着防止フィルムを包装材料内部に挿入する技術等が提案されている。
例えば、特許文献1によれば、表面の凹凸形状により、内容物との接触面積が減少し、包装材料表面への内容物付着量を減らしている。
また、特許文献2によれば、シーラントフィルム表面にフッ素官能基を含有するシランカップリング剤を用いて撥水・撥油層を形成することにより、ヒートシール性を損なうことなく撥水・撥油性が発揮される包材が提案されている。
さらに、特許文献3によれば、内容物との接触面にシリコン含有樹脂を添加した撥液層を用い、撥液層とヒートシール層を積層させることで、ヒートシール性を損なうことなく、撥液性を得られる包材が提案されている。
特開2007-308191号公報 特開2015-66770号公報 特開2016-83815号公報
しかしながら、これらの包装材料では、さらなる改良が必要である。すなわち、特許文献1の包装材料は固体の食品に対し、また特許文献2、3の包装材料は液状の食品に対し、それぞれ内容物付着防止に有効ではあるものの、クリーム、ハチミツ等のような付着性(粘着性)を有する材料を含む内容物を包装する場合には、十分な付着防止効果が得られないことがある。このため、前記a)~d)のような問題を十分に解消することができない。
他方、高度な付着防止効果を実現させるため、包装材料の内容物と接触する面に撥水・撥油性を有する処理剤を多量に使用すれば、その処理剤がヒートシール性等を阻害し、ヒートシールが不十分になる結果、密閉空間を有する包装体を形成することが困難になるおそれがある。ヒートシールされる領域だけを除いて処理剤を塗工する方法も考えられるが、そのような方法では、ヒートシール時における位置合わせが容易ではなく、ヒートシール位置がずれると、やはり密閉空間を確実に形成することが困難となる。
従って、本発明の目的は、付着性を有する材料を含む内容物であっても、付着を抑制ないしは防止することができ、かつ、密閉空間をより確実に形成できる包装体を提供することにある。
本発明者は、従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の構成を有する包装体が上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の包装体に係る。
1. 内容物を密閉空間内に収容するための包装体であって、
(1)密閉空間は、第1のフィルムの一部が接着されることにより形成されており、
(2)内容物に接触可能な状態で内容物を抱持するための第2のフィルムが密閉空間内に配置されており、
(3)第2のフィルムは、少なくともa)基材層、b)充填粒子及びヒートシール剤を含むヒートシール層及びc)疎水性及び/又は疎油性を有する微粒子を含む機能層を順に含み、
(4)当該機能層が内容物に接触可能な状態で第2のフィルムがヒートシールにより第1のフィルムに固定されている、
ことを特徴とする包装体。
2. 充填粒子が、1)平均粒径D50:8~100μm、2)融点:110~180℃及び3)比重:0.93~1.06のポリオレフィンの粒子である、前記項1記載の包装体。
3. ヒートシール層の塗工量が0.5~10.0g/mである、前記項1又は2に記載の包装体。
4. 第1のフィルム及び第2のフィルムの少なくとも一方の表面にポリオレフィン樹脂が積層されている、前記項1~3のいずれか記載の包装体。
5. 疎水性及び/又は疎油性を有する微粒子の付着量が0.01~10g/mである、前記項1~4のいずれかに記載の包装体。
6. 充填粒子が、密度0.94~1.00g/cmの高密度ポリエチレン粒子である、前記項1~5のいずれかに記載の包装体。
7. 前記項1~6のいずれかに記載の包装体の密閉空間内に内容物が充填・密閉されている製品。
本発明によれば、付着性を有する材料を含む内容物であっても、付着を抑制ないしは防止することができ、かつ、密閉空間をより確実に形成できる包装体を提供することができる。
特に、本発明の包装体では、包装体に内包される第2のフィルムが、基材層/ヒートシール層/機能層という特定の層構成を有するとともに、包装体内で動きにくくなるようにヒートシールにより固定されているので、内容物を効果的に抱持することができる結果、包装体内面に内容物が引っ付くことを効果的に抑制ないしは防止することができる。
さらに、本発明では、第2のフィルムの固定部は、第1のフィルムどうしの間で把持されながらヒートシールした場合でも、特に第2のフィルムのヒートシール層が強固なヒートシールに寄与できるので、包装体内で密閉空間をより確実に形成することができる。また、第1のフィルムどうしの間に挟持された状態で第2のフィルムをヒートシールできるので、第1のフィルムどうしのヒートシールと第2のフィルムの支持とを同時に行うことができる結果、製造効率の向上にも寄与することができる。
このような特徴をもつ本発明の包装体は、例えば食品、飲料品、医薬品、化粧品、化学品等を収容するための包装体として好適に用いることができる。
実施例1で作製した包装体の側面の断面模式図である。 実施例2で作製した包装体の側面の断面模式図である。 比較例1で作製した包装体の側面の断面模式図である。 比較例2で作製した包装体の側面の断面模式図である。 比較例3で作製した包装体の側面の断面模式図である。 比較例4で作製した包装体の側面の断面模式図である。 比較例5で作製した包装体の側面の断面模式図である。 試験例2において、サイドシール及び背貼りシールの位置を示す図である。 本発明の包装体の側面の断面模式図である。 本発明の包装体の内包フィルムの断面構造を示す図である。 図9において、本発明の包装体10をY方向からみた図である。
1.包装体
本発明の包装体(本発明包装体)は、内容物を密閉空間内に収容するための包装体であって、
(1)密閉空間は、第1のフィルムの一部が接着されることにより形成されており、
(2)内容物に接触可能な状態で内容物を抱持するための第2のフィルムが密閉空間内に配置されており、
(3)第2のフィルムは、少なくともa)基材層、b)充填粒子及びヒートシール剤を含むヒートシール層及びc)疎水性及び/又は疎油性を有する微粒子を含む機能層を順に含み、
(4)当該機能層が内容物に接触可能な状態で第2のフィルムがヒートシールにより第1のフィルムに固定されている、
ことを特徴とする。
図9には、内容物が収容された状態の本発明包装体の側面断面の模式図を示す。包装体10は、第1のフィルムにより形成された合掌袋である。この包装体は、第1のフィルム(外装フィルム)1により密閉空間Aが形成されている。より具体的には、外装フィルム1の縁端の接着部H1,H2及びH3において、例えばヒートシール剤等の接着剤による接着(ヒートシール)が行われることにより密閉空間Aが形成されている。好ましくは、(a)外装フィルムどうしのヒートシール及び/又は(b)外装フィルムと内包フィルムとを積層した状態でのヒートシールによって、内容物を収容するための密閉空間Aが形成されることが望ましい。図11には、図9のY方向からみた模式図を示す。図11に示すように、前記接着部H3は、包装体の背面の長尺方向にわたってヒートシールされている。ここに、接着部H1及びH2における接着をサイドシール、接着部H3における接着を背貼りシールという。
密閉空間Aの内部においては、第2のフィルム(内包フィルム)2が配置されている。図9に示すように、内包フィルム2は、内容物3に接触し得る状態で密閉空間A内に配置されている。
内包フィルム2は、例えば図10に示すように、a)基材層21、b)充填粒子22a及びヒートシール剤22bを含むヒートシール層22及びc)疎水性及び/又は疎油性を有する粒子を含む機能層23が順に積層されてなる積層フィルムを用いることができる。なお、図10では、機能層23を構成する疎水性及び/又は疎油性を有する粒子の表記は省略されている。以下においては、特にことわりのない限り、充填粒子及びヒートシール剤を含むヒートシール層22を「本発明ヒートシール層」といい、それ以外のヒートシール層と区別する。
内包フィルム2は、その機能層23が内容物3に接触可能な状態で配置される。例えば、図9においては、内包フィルム2が内容物と接触する面がb側になるので、その面上の最外層が機能層23(破線部)(以下、図1~図7も同様に破線部で示す。)となる向きに内包フィルム2を配置すれば良い。機能層23と内容物3(特に内容物3の液状食品3a)とは、互いに常時接触していても良いし、互いに常時接触していなくても良い。なお、内包フィルム2のa側には、機能層が形成されていても良いし、形成されていなくても良い。
内包フィルム2は、密閉空間内において、ヒートシールにより第1のフィルムに固定されている。図9では、略矩形の内包フィルム2の両縁端(互いに対向する2辺)が接着部H1及びH2においてヒートシールされている。図9では、略矩形の内包フィルム2のうち残りの対向する2辺は固定されていないが、必要に応じて固定されていても良い。
図9の接着部H1及びH2では、内包フィルム2の両縁端が外装フィルム1の間に挿入された状態でヒートシールされている。すなわち、接着部H1及びH2において、「外装フィルム/内包フィルム(基材層21/本発明ヒートシール層22/機能層23)/外装フィルム」から構成される積層部がヒートシールによって形成される。この場合、機能層23を構成する疎水性及び/又は疎油性を有する微粒子の一部又は全部は、特に本発明ヒートシール層22中(あるいは外装フィルムのヒートシール層(図示せず))に埋め込まれることによって強固な接着を実現することができる。このようにして、内容物の密閉と内包フィルムの固定とを同時に行うことができる。
なお、密閉空間を形成するに際し、複数の接着部を有する場合、内容物を充填するための開口部になり得る接着部以外は予め接着を完了させ、前記開口部から内容物を入れた後にその開口部を接着することにより密閉空間を形成しても良い。例えば図9の包装体10では、例えば接着部H1及びH3だけ予め接着しておき、接着部H2の位置にある開口部(未接着領域)から内容物を充填した後、接着部H2を形成しても良い。
以下においては、本発明包装体を構成する材料等について詳細に説明する。
<第1のフィルム>
第1のフィルム(外装フイルム)は、その一部が接着されて接着部に囲われて密閉されて形成された包装袋本体を構成するために用いられる。
外装フィルムは、一般に包装用に使用されているフィルムであればいずれも適用することができ、市販品を使用することもできる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド等の各種のフィルムを使用することができる。この中でも、良好なヒートシール性、ガスバリア性等を有するという点で特にポリプロピレンフィルムが好ましい。
また、これらの外装フィルムは、無延伸フィルム又は延伸フィルムのいずれも使用することができるが、特に熱収縮等を効果的に抑制できるという点において二軸延伸フィルムを用いることが好ましい。従って、本発明では、二軸延伸ポリプロピレンフィルムを好適に用いることができる。二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、二軸延伸ポリプロピレンが主成分とされていれば良く、ヒートシール性が損なわれなければ、他の樹脂が微量混合されたものであっても良い。本発明では、純度の高い二軸延伸ポリプロピレンであることが好ましい。
外装フィルムは、単層であっても良いし、多層であっても良い。従って、例えば二軸延伸ポリプロピレンフィルムを単独で使用することもでき、また二軸延伸ポリプロピレンフィルムの少なくとも一方の面に他の層を積層してなる積層フィルムを外装フィルムとして用いることもできる。他の層としては、例えば接着剤層(好ましくはヒートシール層)、印刷層等が挙げられる。接着剤層(好ましくはヒートシール層)、印刷層等は、公知の方法に従って形成することができる。特に、ヒートシール層は、後記の内包フィルムに適用されるヒートシール剤と同様のものを使用して形成することができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィンを含むヒートシール剤を挙げることができる。
外装フィルムの厚みは、特に限定されず、通常は10~1000μm程度の範囲内において用いる外装フィルムの種類等に応じて適宜設定すれば良い。特に、外装フィルムとして二軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用する場合、20~800μmとすることが好ましく、特に30~50μmとすることがより好ましい。二軸延伸ポリプロピレンフィルムの厚みが20μm未満であると、包装材料の乾燥熱によって、幅方向又は流れ方向に対して大きく伸縮してしまい、加工適性に影響を及ぼすおそれがある。二軸延伸ポリプロピレンフィルムの厚さが800μmを超えると、引き裂き性が低下するおそれがある。
外装フィルムにより形成される包装体の形態は、特に限定されず、例えば合掌袋、三方袋、ガゼット袋等の各種タイプの袋体を採用することができる。包装体の構成に際しては、基本的には外装フィルムどうしがヒートシールされることによって直接接着していることが望ましい。これにより、別途に接着剤等を用いることなく、より確実かつ安全に密閉空間をつくりだすことができる。
この場合、密閉空間は、真空又はそれに近い状態であっても良いが、特に含気状態であることが望ましい。含気状態とすることによって、例えば内容物が軟らかいものであっても良好な保形性を確保することができる。密閉空間に充填できる気体としては、例えば空気、不活性ガス(窒素ガス等)、これらの混合ガス等が挙げられる。不活性ガスを使用すれば、内容物の劣化・変質を効果的に抑制できる。
外装フィルムにより形成される包装体にあっては、その外表面(外気と接する面)に印刷層を備えていても良い。印刷層としては、例えば内容物に関する情報、意匠、バーコード等が挙げられる。また、包装体に充填された内容物を視認可能とするために、包装袋の少なくとも一部が透明又は半透明となっていることが好ましい。
<第2のフィルム>
第2のフィルム(内包フィルム)は、包装袋本体に封入され、内容物を抱持するために使用される。内容物の抱持の形態は、限定的でなく、例えば包装体内で内包フィルムの上からさらに外装フィルムが内容物全面に亘って包むように内容物を抱持する場合のほか、外装フィルムの一部と内包フィルムによって内容物を挟んで抱持する場合等も包含する。
内包フィルムは、少なくともa)基材層、b)充填粒子及びヒートシール剤を含む本発明ヒートシール層及びc)疎水性及び/又は疎油性を有する粒子を含む機能層を順に含む。図10に示す内包フィルム2では、充填粒子22a及びヒートシール剤22bを含む本発明ヒートシール層22が基材層10に接するように積層されており、その本発明ヒートシール層22に接するように機能層23が積層されている。そして、機能層23が内包フィルム2の最外層となっている。
内包フィルム2の形状及び大きさの態様は限定されないが、包装袋本体の外観から内容物が視認される部位、もしくは内容物のうち包装体に付着しやすい材質が使用されている領域に対応する部位に、第2のフィルムが内容物と接触する様に構成されていることが好ましい。例えば内容物としてコルネ、どら焼き等のパン類・菓子類における餡子、クリーム等の半固体もしくはゲル状の材料が露出している場合には、当該材料と接する部位と接触する形状・大きさの内包フィルムが包装袋本体内に配置されていれば良い。
また、内包フィルム2の一部は、外装フィルムにヒートシールにより固定されている。これにより、内容物が包装体内で滑って偏ることなく抱持されるとともに、付着性のある材料が露出している内容物が充填されている場合に、内包フィルムと当該部位との接触が外れていることを防ぐことができる。
本発明包装体では、内包フィルムの固定は、外装フィルムの接着部で行われていることが好ましい。すなわち、外装フィルムどうしのヒートシールの際に、外装フィルムの間に内包フィルムを介在させた状態でヒートシールされることが望ましい。このような積層された状態であっても、特に内包フィルムの本発明ヒートシール層により高いヒートシール性、ひいては密閉性を確実に得ることができる。また、外装フィルムと内包フィルムとが接着部によって結着されているために、内容物を取り出すために包装体を開封してもそれぞれのフィルムが離散せず、まとめて廃棄することができる。さらには、外装フィルムどうしの接合と、内包フィルムの固定とを同時に行うことができるので、製造効率の向上を図ることもできる。
基材層
基材層としては、外装フィルムと同様、一般に包装用に使用されているフィルムであればいずれも適用することができ、市販品を使用することもできる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド等の各種のフィルムを使用することができる。この中でも、良好なヒートシール性、内容物の視認性等を有するという点で特にポリプロピレンフィルムが好ましい。ポリプロピレンフィルムとしては、外装フィルムで示したものと同様に、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等を好適に用いることができる。
基材層は、単層であっても良いし、多層であっても良い。多層の場合は、特に二軸延伸フィルムの片面又は両面に他の層(好ましくはヒートシール層)を積層してなる積層体を基材層として用いることができる。従って、例えば二軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用する場合は、それを単独で基材層として使用できるほか、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの片面又は両面に他の層を積層してなる積層フィルムを基材層として用いることもできる。他の層としては、例えば接着剤層(好ましくはヒートシール層)が挙げられる。接着剤層(好ましくはヒートシール層)等は、公知の方法に従って形成することができる。特に、ヒートシール層は、本発明ヒートシール層を形成するために使用されるヒートシール剤と同様のものを使用して好適に形成することができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィンを含むヒートシール剤を挙げることができる。
本発明ヒートシール層
充填粒子22aとしては、特に限定されないが、特に合成樹脂からなる粒子(ビーズ)を好適に用いることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレンとアクリル酸の共重合樹脂(EAA)、エチレンとメチルメタクリレートの共重合樹脂(EMMA)等の粒子を好適に採用することができる。特に、本発明では、ヒートシールにおいて高い強度を得られるという見地より、ポリエチレンの粒子及び/又はポリプロピレンの粒子を用いることがより好ましく、特にポリエチレンがより好ましい。
充填粒子の平均粒経D50は、特に限定されず、充填粒子の種類等に応じて通常8~100μmの範囲内において適宜設定することができる。
充填粒子としてポリエチレンの粒子を用いる場合、平均粒経D50が8~50μmとすることが好ましく、特に10~25μmであることがより好ましい。ポリエチレン粒子の平均粒径D50が8μm未満であると、凹凸による付着防止効果が低下することがある。また、ポリエチレン粒子の平均粒径D50が50μmを超えると、ヒートシール性が低下し、第1のフィルムと結着が保てなくなるおそれがある。これにより、内容物の保形性及び包装袋への内容物付着防止性が低下することがある。また平均粒径D50が50μmを超えるポリエチレン粒子を第2のフィルムに塗工するに際しても、塗工ムラが発生しやすく、外観又は性能に影響を及ぼすおそれがある。
充填粒子としてポリプロピレンの粒子を用いる場合、平均粒経D50が8~25μmとすることが好ましく、特に8~20μmであることがより好ましい。ポリプロピレン粒子の平均粒径D50が8μm未満である場合、凹凸付与による付着防止効果が低下することがある。また、ポリプロピレン粒子の平均粒径D50が25μmを超える場合、ヒートシール性が低下し、第1のフィルムと結着が保てなくなるおそれがある。これにより、内容物の保形性及び包装袋への内容物付着防止性が低下する可能性がある。また平均粒径D50が25μmを超えるポリプロピレン粒子を第2のフィルムに塗工するに際しても、塗工ムラが発生しやすく、外観や性能に影響を及ぼす場合がある。
充填粒子の融点は、特に制限されないが、特に100~180℃の範囲内において、用いる充填粒子の種類等に応じて適宜設定すれば良い。充填粒子の融点が100℃未満である場合、加工時の乾燥熱により溶解してしまい、所望の凹凸付与効果が得られなくなることがある。また、充填粒子の融点が180℃を超える場合、シール性を阻害する要因となることがある。かかる見地より、例えば充填粒子がポリエチレンの粒子である場合には120~140℃の融点のものであることがより良好なヒートシール性が得られるという点で好ましい。また例えば、充填粒子がポリプロピレンの粒子である場合には150~158℃であることが好ましい。
また、充填粒子の密度は、特に限定されないが、通常0.91~1.06g/cmであることが好ましい。充填粒子の密度が0.91g/cm未満であると、脆くなるために形状維持が困難となるおそれがある。また、充填粒子の比重が1.06g/cmを超えると、本発明ヒートシール層中で沈降しやすくなり、加工適性に影響を及ぼすことがある。かかる見地より、例えば充填粒子としてポリエチレンの粒子を用いる場合は、密度0.94g/cm以上の高密度ポリエチレン、密度0.91~0.93g/cmの低密度ポリエチレン等を好適に用いることができる。この中でも、より優れたヒートシール性が得られるという点で密度0.94~1.00g/cmの高密度ポリエチレンを用いることが好ましい。
さらに、本発明ヒートシール層22の内包フィルム表面に対する塗工量は片面あたり0.5~10.0g/mとすることが好ましく、1.0~6.0g/mとすることがより好ましい。塗工量が0.5g/m未満である場合は、ヒートシール性が低下し、包装体としての密閉性が確保できず、内容物の酸化、内容物の漏出、内容物の保形性の低下等を起こすおそれがある。また、塗工量が10.0g/mを超えると、凹凸付与の効果が低減し、内容物が包装容器の内側の面に付着するおそれがある。
ヒートシール剤22bとしては、公知又は市販のシーラントフィルムの成分ほか、ラッカータイプ接着剤、イージーピール接着剤、ホットメルト接着剤等の公知又は市販の接着剤に用いられる成分を含むものを採用することができる。
本発明ヒートシール層22を構成する主成分は、特に限定的でなく、例えば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマ-樹脂、エチレン-アクリル酸共重合体、アクリル-塩酢ビ共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ-、ポリブテンポリマ-、ポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ-ル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他の熱接着性樹脂のほか、これらのブレンド樹脂、これらを構成するモノマーの組合せを含む共重合体、変性樹脂等を用いることができる。
また、本発明ヒートシール層では、本発明の効果を妨げない範囲内において、他の成分が含まれていても良い。例えば、粘着付与剤、ブロッキング防止剤、着色材、増粘剤等が挙げられる。特に、コート剤を塗工するにあたって、粘度を調整できるという点で粘着付与剤を配合することか好ましい。粘着付与剤としては、特に限定されず、公知又は市販のものを使用することができる。特に脂肪族環飽和炭化水素樹脂、水素化ロジンエステル樹脂等を好適に用いることができ、その中でも脂肪族環飽和炭化水素樹脂(分子量:700~800、融点:110~115℃)を用いることが好ましい。またブロッキング防止剤も好適に用いることができる。ブロッキング防止剤も、特に制限されず、例えばポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、シリカ等の少なくとも1種を好適に添加することができる。
機能層
機能層は、疎水性及び/又は疎油性を有する微粒子(以下「機能性粒子」という。)を含む。これにより、機能層は、撥水性及び撥油性の少なくも一方を発揮することができる。このため、機能層に内容物が接触した場合でも、内容物の一部が脱落して機能層(すなわち内包フィルム側)に付着する現象を抑制ないしは防止することができる。この場合、水分が多い内容物であっても、好適に付着を抑制することができる。
機能性粒子としては、疎水性及び/又は疎油性を有するものを用いる。この場合、疎水性粒子及び疎油性粒子の少なくとも1種を好適に用いることができる。機能性粒子の材質は特に限定されず、例えば無機酸化物の粒子又はその粒子表面が被覆された複合粒子を好適に用いることができる。前記の無機酸化物としては、例えば酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛等の粒子(粉末)の少なくとも1種を用いることができる。特に、酸化ケイ素粒子であることが好ましい。
機能性粒子の粒子径は、限定的ではないが、その疎水性(撥水性)又は疎油性(撥油性)の見地等より、平均一次粒子径が5~50nmであることが好ましく、特に7~30nmであることがより好ましい。
なお、本発明において、機能性粒子等の一次粒子平均径の測定は、透過型電子顕微鏡又は走査型電子顕微鏡を用いて実施することができる。より具体的には、平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡又は走査型電子顕微鏡で撮影し、その写真上で200個以上の粒子の直径を測定し、その算術平均値を算出することによって求めることができる。
前記のようなナノレベルの機能性粒子そのものは、公知又は市販のものを使用することができる。また、公知の製造方法によって製造されたものを使用することもできる。
疎水性を有する粒子(撥水性粒子)としては、シリカとして製品名「AEROSIL R972」、「AEROSIL R972V」、「AEROSIL R972CF」、「AEROSIL R974」、「AEROSIL RX200」、「AEROSIL RY200」(以上、日本アエロジル株式会社製)、「AEROSIL R202」、「AEROSIL R805」、「AEROSIL R812」、「AEROSIL R812S」(以上、エボニック デグサ社製)、「サイロホービック100」「サイロホービック200」「サイロホービック603」(以上、富士シリシア化学株式会社製)等が例示できる。チタニアとしては、製品名「AEROXIDE TiO T805」(エボニック デグサ社製)等が例示できる。アルミナとしては、製品名「AEROXIDE Alu C」(エボニック デグサ社製)等をシランカップリング剤で処理して粒子表面を疎水性とした微粒子が例示できる。
この中でも、本発明では、疎水性シリカ微粒子を好適に用いることができる。特に、より優れた非付着性が得られるという点において、表面にトリメチルシリル基を有する疎水性シリカ微粒子が好ましい。これに対応する市販品としては、例えば前記「AEROSIL R812」、「AEROSIL R812S」(いずれもエボニック デグサ社製)等が挙げられる。
疎油性を有する粒子(撥油性粒子)としては、酸化ケイ素として製品名「AEROSIL 200」(「AEROSIL」は登録商標。以下同じ)、「AEROSIL 130」、「AEROSIL 300」、「AEROSIL 50」、「AEROSIL 200FAD」、「AEROSIL 380」(以上、日本アエロジル(株)製)等により例示される粒子をコアとして、ポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂でコア表面が被覆された撥油性粒子を用いることができる。酸化チタンとしては、例えば製品名「AEROXIDE TiO T805」(エボニック デグサ社製)等により例示される粒子をコアとして、ポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂でコア表面が被覆された撥油性粒子を用いることができる。酸化アルミニウムとしては、例えば製品名「AEROXIDE Alu C 805」(エボニック デグサ社製)等により例示される粒子をコアとして、ポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂でコア表面が被覆された撥油性粒子を用いることができる。
これらの疎油性粒子は、その表面にポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂を備えているので、無機酸化物粒子との親和性に優れるがゆえに比較的密着性の高い強固な被覆層を当該粒子表面上に形成できるとともに、内容物に対する高い非付着性を発現させることができる。
ポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂そのものは公知又は市販のものを使用することができる。市販品としては、例えば製品名「CHEMINOX FAMAC-6」(ユニマテック(Japan)社製)、製品名「Zonyl TH Fluoromonomer コード421480」(SIGMA-ALDRICH(USA)社製)、製品名「SCFC-65530-66-7」(Maya High Purity Chem(CHINA)社製)、製品名「FC07-04~10」(Fluory,Inc(USA))、製品名「CBINDEX:58」(Wilshire Chemical Co.,Inc(USA)社製)、製品名「アサヒガードAG-E530」、「アサヒガードAG-E060」(いずれも旭硝子株式会社製)、製品名「TEMAc-N」(Top Fluorochem Co.,LTD(CHINA)社製)、製品名「Zonyl 7950」(SIGMA-RBI (SWITZ)社製)、製品名「6100840~6100842」(Weibo Chemcal Co.,Ltd(CHINA)社製)、製品名「CB INDEX:75」(ABCR GmbH&CO.KG(GERMANY)社製)等を挙げることができる。
これらの中でも、より優れた撥水性及び撥油性を達成できるという点より、例えばa)ポリフルオロオクチルメタクリレート、b)2-N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート、c)2-ヒドロキシエチルメタクリレート及びd)2,2’-エチレンジオキシジエチルジメタクリレートが共重合したコポリマーを上記樹脂として好適に採用することができる。これらも上記のような市販品を用いることができる。
本発明包装体では、機能層として、例えばa)疎水性粒子と疎油性粒子とを含む層、疎水性粒子を含む疎水性領域と、疎油性粒子を含む疎油性領域とを含む層等も採用することができる。このような層を採用することにより、水分とともに脂肪分が多い内容物であっても、好適に付着を抑制ないしは防止することができる。
機能層中における機能性粒子の含有量は、特に制限されず、通常は10~100重量%の範囲内で適宜設定することができる。機能性粒子の含有量を100重量%に近づければそれだけ高い撥水性及び/又は撥油性を得ることができる。従って、例えば機能層中における機能性粒子の含有量を98~100重量%に設定することもできる。
機能層における機能性粒子の付着量(乾燥後重量)は限定的ではないが、通常0.01~10g/mとするのが好ましく、0.2~1.5g/mとするのがより好ましく、0.2~1g/mとするのが最も好ましい。
疎水性粒子の調製方法は特に限定されず、無機酸化物の粒子(粉末)に対して被覆材としてポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂を用い、公知のコーティング方法、造粒方法等に従って被覆層を形成すれば良い。例えば、液状のポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂を溶媒に溶解又は分散させた塗工液を無機酸化物の粒子にコーティングする工程(被覆工程)を含む製造方法によって、疎水性粒子(酸化物複合粒子)を好適に調製することができる。
上記製造方法では、ポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂として常温(25℃)及び常圧下で液状のものを好適に用いることができる。このようなポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂としては、前記で例示した市販品を使用することもできる。
塗工液に使用する溶媒は特に制限されず、水のほか、アルコール、トルエン等の有機溶剤を使用することができるが、本発明では水を用いることが好ましい。すなわち、塗工液としてポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂が水に溶解及び/又は分散した塗工液を使用することが好ましい。
上記の塗工液中におけるポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂の含有量は特に制限されないが、一般的には10~80重量%、特に15~70重量%、さらには20~60重量%の範囲内に設定することが好ましい。
無機酸化物の粒子表面に塗工液をコーティングする方法は、公知の方法に従えば良く、例えばスプレー法、浸漬法、攪拌造粒法等のいずれも適用することができる。特に、本発明では、均一性等に優れるという点でスプレー法によるコーティングが特に好ましい。
塗工液をコーティングした後、熱処理により溶媒を除去することによって無機酸化物複合粒子を得ることができる。熱処理温度は通常150~250℃程度、特に180~200℃とすることが好ましい。熱処理の雰囲気は限定的ではないが、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガス(非酸化性)雰囲気が望ましい。また、例えば、必要に応じて、さらに被覆工程及び熱処理工程からなる一連の工程を1回以上実施することができる。これにより被覆量の制御等を好適に行うことが可能となる。
2.包装体の製造方法
本発明包装体の製造方法は、特に制限されず、例えば袋体の形態、内容物の種類等に応じて適宜設定することができる。
特に、本発明では、外装フィルム及び内包フィルムを用いてヒートシールにより袋体を成形するに際し、外装フィルムどうしのヒートシール部において、内装フィルムの機能層が内容物に接触し得るように外装フィルムどうしの間に内装フィルムの端部を介在させた状態でヒートシールを行う工程を含む製造方法を好適に採用することができる。
より具体的には、内装フィルムの機能層が内容物に接触し得るように、筒状(管状)に成形された外装フィルムの開口部から内装フィルムを挿入する工程と、内装フィルムの両端部をそれぞれ外装フィルムで挟持しながらヒートシールする工程とを含む製造方法等を好適に採用することができる。
3.包装体の使用
本発明包装体は、いわゆる中帯タイプに係る公知の包装体と同様の態様で使用することができる。特に、包装体における外装フィルムと内装フィルムの機能層で囲まれた空間に内容物を装填した後、包装体の開口部を接着(特にヒートシール)することにより、内容物を密閉することができる。これにより、特に、上方にクリーム等の流動性を有する材料が配置さられた内容物が包装体に接触しても包装体側への付着を効果的に抑制ないしは防止することができる。
4.包装体中に内容物が密閉された製品
本発明では、本発明包装体の密閉空間内に内容物が充填された製品も包含する。前記製品は、例えば本発明包装体の接着部の少なくとも1つを開口部とし、その開口部から内容物を装填する工程と、前記開口部をヒートシールする工程とを含む製造方法により好適に製造することができる。
内容物としては、食品(ヨーグルト、ゼリー、プリン、菓子パン・惣菜パン、洋菓子・和菓子、レトルト食品、ドレッシング、調味料等)、飲料品(清涼飲料水、ゼリー等)、医薬品(シロップ製剤等)、化粧品(洗顔クリーム等)等のいずれも採用することができる。
内容物の性状も限定的でなく、例えば固体材料のほか、流動性のある材料等にも適用することができる。また、内容物がゲル状物又は非ゲル状物のいずれであっても良い。
さらに、内容物は、水分及び油分(油脂類)の少なくとも一方を含む材料であっても良く、特に本発明包装体は水分及び油分の両方を含む材料にも適用することができる。
特に、本発明包装体では、包装体内面に引っ付きやすい材料を含む内容物の包装に好適に用いることができる。このような材料の代表例としては、液状材料(半固体材料、ゲル状物質等を含む。)が挙げられる。この中でも、常温で比較的粘度が高い液状材料(例えば25℃での粘度が1×10~1×10mPas程度)は、一般的には包装体内面に引っ付きやすいので、このような材料が外部に露出している内容物の包装にも本発明包装体は有利である。このような液状材料の具体例としては、例えば生クリーム、カスタードクリーム、ホイップクリーム、あん、シロップ、はちみつ、ジャム等が外部に露出している菓子パン、洋菓子・和菓子等のほか、例えばソース、トマトケチャップ、マヨネーズ等の調味料が外部に露出している惣菜パン等が挙げられる。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより具体的に説明する。ただし、本発明の範囲は、実施例に限定されない。
実施例1
(1)第2のフィルム(内包フィルム)の作製
基材層として、厚み40μmの市販のヒートシール性を有するフィルム(二軸延伸ポリプロピレンフィルムの両面にポリプロピレン樹脂系ヒートシール層が形成された積層体において、さらにその片面をコロナ処理したもの)を用いた。別途に、市販のポリオレフィン樹脂コート剤(ヒートシールコート剤)100重量部に対し、高密度ポリエチレン粒子(HDPE、平均粒径D50:12μm、融点:136℃、密度:0.94g/cm)10重量部を混合することにより分散液を調製した。得られた分散液を前記フィルムのコロナ処理した面にバーコーターによって塗工し、80℃×10秒の条件で乾燥することにより、充填粒子及びヒートシール剤を含む本発明ヒートシール層を形成した。このようにして「基材層/充填粒子及びヒートシール剤を含む本発明ヒートシール層」からなる積層フィルム(縦約10cm×横約20cmの長方形)を得た。分散液の乾燥後の目標塗工量は4.5g/mとした。
(2)機能層の形成
撥油性を有する無機酸化物複合粒子5gをエタノール100mlに分散させてコート液を調製した。このコート液を前記(1)で作製した積層フィルムの本発明ヒートシール層上にバーコーターを用いて塗工し、100℃×10秒の条件で乾燥することにより機能層を形成した。乾燥後の目標塗工量は0.6g/mとした。このようにして、内包フィルムを得た。
上記複合粒子の調製方法としては、まず市販の酸化ケイ素微粒子(製品名「AEROSIL 200」日本アエロジル(株)製、BET比表面積:200m/g、平均一次粒子径12nm)5gを反応槽に入れ、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら市販の表面処理剤500gをスプレーし、次いで200℃で30分間攪拌した後、冷却した。これにより表面改質シリカ微粒子(複合酸化物粒微子)の粉末を得た。上記表面処理剤としては、ポリフルオロオクチルメタクリレート、2-N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート及び2,2’-エチレンジオキシジエチルジメタクリレートのコポリマーの水分散液(固形分濃度:20重量%)を用いた。
(3)包装袋の作製と内容物充填
外装袋、すなわち包装袋本体を構成する第1のフィルム(外装フィルム)として、厚み40μmの市販のヒートシール性を有するフィルム(二軸延伸ポリプロピレンフィルムの片面にポリプロピレン樹脂系ヒートシール層が形成された積層体)を用いた。
包装形態は、背貼り三方シール(合掌袋)とした。内容物の装填に先立って、前記外装フィルムをヒートシールにて予め背貼りシールを行うことにより、筒状体とした。この場合、外装フィルムの両端部の前記ポリプロピレン樹脂系ヒートシール層どうしを対面させた状態でヒートシールした。筒状体の開口部から内容物(市販スティックパンにホイップクリーム又はハチミツを塗ったもの)を充填した後、前記(2)で作製した内包フィルムの機能層が内容物の上面(クリーム又はハチミツを塗った面)に接触するように内包フィルムを筒状体内に挿入した。
内容物としては、具体的には、市販の約25gの棒状のスティックパンを2本用意し、市販のホイップクリーム(脂肪分35%)10g又は純ハチミツ10gをスティックパン上面に塗ったものを使用した。
その後、筒状体の両開口部(両端部)をヒートシールにより内容物を密閉した。この際、図1に示すように、内包フィルム2の両端(図9における接着部H1,H2)が2枚の外装フィルム1,1間に挟まれるように配置した状態で当該両端のサイドシールを行った。これにより、筒状体端部において「外装フィルム/内包フィルム/外装フィルム」の積層部分を形成した。得られた包装体は、市販のスティックパンを密閉できる大きさとし、長手方向約21cm、幅方向約14cm、容量約950ccとした。密閉空間内には空気が充填されている状態とした。
なお、背貼りシールのヒートシール条件は、20mm×60mmの熱板を使用して150℃×3kg/cm×1秒とし、サイドシールのヒートシール条件は、1mm×60mmの熱板を使用して150℃×3kg/cm×1秒とした。
以上の工程を経て、図1に示すような包装体に内容物が充填された製品を得た。なお、ここでは、内容物の上面のみにクリーム又は蜜のような流動性のある材料が使われた菓子を想定して、第2のフィルムを内容物の上面と接触する構造とした。
実施例2
機能層を形成するために下記の方法で調製されたコート液を用いたほかは、実施例1と同様の方法により包装材料及びこれを用いた包装体を作製した後、内容物を充填した。図2には、内容物を包装体に充填した状態の概略図を示す。上記コート液は、撥水性を有する疎水性無機酸化物微粒子(製品名「AEROSIL R812S」エボニック デグサ社製、BET比表面積:200m/g、平均一次粒子径7nm)3.5gをエタノール100mlに分散させることにより調製した。
実施例3
第2のフィルム(内包フィルム)を作製するにあたって、高密度ポリエチレン粒子(HDPE、平均粒径D50:11μm、融点:130℃、密度:0.96g/cm)を10重量部を混合することにより分散液を調製したほかは、実施例1と同様の方法により包装体を作製した後、内容物を充填した。
実施例4
第2のフィルム(内包フィルム)を作製するにあたって、高密度ポリエチレン粒子に代えてポリプロピレン粒子(PP、平均粒径D50:9.6μm、融点:155℃、密度:0.94g/cm)10重量部を混合することにより分散液を調製したほかは、実施例1と同様の方法により包装体を作製した後、内容物を充填した。
実施例5
第2のフィルム(内包フィルム)を作製するにあたって、高密度ポリエチレン粒子(HDPE、平均粒径D50:12μm、融点:136℃、密度:0.94g/cm)の量を10重量部から5重量部に変更してこれを混合することにより分散液を調製し、分散液の乾燥後の目標塗工量は2.5g/mとしたほかは、実施例1と同様の方法により包装体を作製した後、内容物を充填した。
実施例6
第2のフィルム(内包フィルム)を作製するにあたって、高密度ポリエチレン粒子に代えて低密度ポリエチレン粒子(LDPE、平均粒径D50:12μm、融点:105℃、密度:0.93g/cm)10重量部を混合することにより分散液を調製したほかは、実施例1と同様の方法により包装体を作製した後、内容物を充填した。
実施例7
第2のフィルム(内包フィルム)を作製するにあたって、高密度ポリエチレン粒子に代えてエチレンとアクリル酸の共重合樹脂(EAA、平均粒径D50:10μm、融点:101℃、密度:0.94g/cm)10重量部を混合することにより分散液を調製したほかは、実施例1と同様の方法により包装体を作製した後、内容物を充填した。
実施例8
第2のフィルム(内包フィルム)を作製するにあたって、高密度ポリエチレン粒子に代えてエチレンとメチルメタクリレートの共重合樹脂(EMMA、平均粒径D50:13μm、融点:100℃、密度:0.94g/cm)10重量部を混合することにより分散液を調製したほかは、実施例1と同様の方法により包装体を作製した後、内容物を充填した。
比較例1
内包フィルムに機能層を形成しなかったほかは、実施例1と同様の方法により包装体を作製した後、内容物を充填した。図3には、内容物を包装体に充填した状態の概略図を示す。
比較例2
実施例1(3)において、内包フィルム2の両端が、外装フィルム1,1間に挟まれることなく、かつ、ヒートシールされずにフリーの状態にしたうえで、外装フィルムどうしをヒートシールしたほかは、実施例1と同様にして包装体に内容物が充填された製品を得た。図4には、内容物を包装体に充填した状態の概略図を示す。
比較例3
(1)積層フィルムの作製
実施例1(3)で用いたフィルム(二軸延伸ポリプロピレンフィルムの片面にポリプロピレン樹脂系ヒートシール層が形成された積層体)と、実施例1(1)で用いた高密度ポリエチレン粒子及びヒートシールコート剤を用意した。ヒートシールコート剤100重量部にポリエチレン粒子10重量部を混合分散し、この分散液を前記フィルムのコロナ処理した面にバーコーターによって塗工し、80℃で10秒の条件で乾燥することにより、積層フィルムを得た。乾燥後の目標塗工量は3.0g/mとした。
(2)機能性粒子の付着
撥油性を有する無機酸化物複合粒子5gをエタノール100mlに分散させてコート液を調製した。このコート液を前記(1)で作製した積層フィルムの前記塗工面にバーコーターを用いて塗工し、100℃で10秒の条件で乾燥することにより外装フィルムを得た。乾燥後の目標塗工量は0.6g/mとした。
上記複合粒子の調製方法としては、まず市販の酸化ケイ素微粒子(製品名「AEROSIL 200」日本アエロジル(株)製、BET比表面積:200m/g、平均一次粒子径12nm)5gを反応槽に入れ、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら市販の表面処理剤500gをスプレーし、次いで200℃で30分間攪拌した後、冷却した。これにより表面改質シリカ微粒子(複合酸化物粒微子)の粉末を得た。上記表面処理剤としては、ポリフルオロオクチルメタクリレート、2-N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート及び2,2’-エチレンジオキシジエチルジメタクリレートのコポリマーの水分散液(固形分濃度:20重量%)を用いた。
(3)包装袋の作製と内容物充填
包装形態は背貼り三方シール(合掌袋)とし、機能性粒子が付着している面が内面となるように、前記(2)で作製した外装フィルムに背貼りシールを行うことによって、筒状体を作製した。次いで、実施例1(3)と同様にして筒状体に内容物を充填し、内包フィルムを装填することなく、両サイドをヒートシールした。図5には、内容物を包装体に充填した状態の概略図を示す。
比較例4
撥水性を有する疎水性無機酸化物微粒子(製品名「AEROSIL R812S」エボニック デグサ社製、BET比表面積:200m/g、平均一次粒子径7nm)3.5gをエタノール100mlに分散させることによりコート液を調製した。このコート液を用いたほかは、比較例3と同様の方法により包装材料及びこれを用いた包装体を作製した後、内容物を充填した。図6には、内容物を包装体に充填した状態の概略図を示す。
比較例5
比較例3(1)の積層体において、機能性粒子を付着させなかったほかは、比較例3と同様の方法により包装材料及びこれを用いた包装体を作製した後、内容物を充填した。図7には、内容物を包装体に充填した状態の概略図を示す。
試験例1(付着性試験)
実施例及び比較例で得られた製品において、その内容物が充填された後、3日間冷蔵保存(4℃)した。3日間経過後、包装体を開封し、包装袋本体内の内容物と接する上側の面への付着面積を評価した。
具体的には、実施例1、2は第2のフィルムの内容物と接触する側の面への付着面積、比較例1は積層体の内容物と接触する側の面への付着面積、比較例2~3は外装袋内部の上面と接触する側の面への付着面積を評価した。付着物が10%未満の場合は「〇」、10%以上30%未満の場合は「△」、30%以上の場合は「×」と表記した。その結果を表1に示す。
試験例2(ヒートシール性評価)
本発明の包装材料を使用した包装体の包装形態は背貼り三方シールであり、シール箇所はサイドシール2箇所と背貼りシール1箇所である。よって、それぞれのシール形態のヒートシール強度を測定した。シール強度の測定結果を表1に示す。なお、図8にサイドシール、背貼りシールを測定する箇所を示す。
試験例2-1(サイドシール強度)
1mm×60mmの熱板を使用して150℃×3kg/cm×1秒の条件でヒートシールを行い、その後シール幅が15mmとなるように短冊状にスリットして試験片を各3点作成した。それらの試験片のヒートシール強度をオートグラフ試験機(株式会社島津製作所製EZ-LX)で測定した。具体的には、シール強度(N)は100mm/minの速度でT剥離試験とし、各サンプルについて3点測定し、その平均過重強度(N)を求めた。実用上の包装材料のヒートシール強度を考慮し、6N/15mm以上を「◎」、4N/15mm以上6N/15mm未満を「〇」、2N/15mm以上4N/15mm未満を「△」、2N/15mm未満のサンプルを「×」と表記した。
試験例2-2(背貼りシール強度)
20mm×60mmの熱板を使用して150℃×3kg/cm×1秒の条件でヒートシールを行い、その後シール幅が15mmとなるように短冊状にスリットして試験片を各3点作成した。それらの試験片のヒートシール強度をオートグラフ試験機(株式会社島津製作所製EZ-LX)で測定した。具体的には、シール強度(N)は100mm/minの速度でT剥離試験とし、各サンプルについて3点測定し、その平均過重強度(N)を求めた。実用上の包装材料のヒートシール強度を考慮し、4N/15mm以上を「〇」、2N/15mm以上4N/15mm未満を「△」、2N/15mm未満のサンプルを「×」と表記した。
Figure 0007095976000001
以上の結果より、各実施例の包装体では、クリーム又はハチミツを含む内容物であっても、効果的に付着を防げることがわかる。同時に、ヒートシール性も十分であり、密閉空間を確実に形成できるので、食品等の包装体として支障なく実用できることがわかる。これに対し、各比較例の包装体は、付着防止性が高めるとヒートシール性が悪くなり、ヒートシール性を高めると付着防止性が得られなくなる結果、付着防止性とヒートシール性とを両立させることが困難であった。また、内包フィルムを外装フィルムに挟まずにヒートシールを行った場合は、内容物が包装体内でうまく固定されず、輸送中等において内包フィルムがずれて包装体に内容物の一部が付着するおそれが生じることがわかる。

Claims (6)

  1. 内容物を密閉空間内に収容するための包装体であって、
    (1)密閉空間は、第1のフィルムの一部が接着されることにより形成されており、
    (2)内容物に接触可能な状態で内容物を抱持するための第2のフィルムが密閉空間内に配置されており、
    (3)第2のフィルムは、少なくともa)基材層、b)充填粒子として密度0.94~1.00g/cm の高密度ポリエチレン粒子及びヒートシール剤を含むヒートシール層及びc)疎水性及び/又は疎油性を有する微粒子を含む機能層を順に含み、
    (4)当該機能層が内容物に接触可能な状態で第2のフィルムがヒートシールにより第1のフィルムに固定されている、
    ことを特徴とする包装体。
  2. 前記充填粒子が、1)平均粒径D50:8~100μm及び2)融点:100~180℃である、請求項1記載の包装体。
  3. ヒートシール層の塗工量が0.5~10.0g/mである、請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 第1のフィルム及び第2のフィルムの少なくとも一方の表面にポリオレフィン樹脂が積層されている、請求項1~3のいずれか記載の包装体。
  5. 疎水性及び/又は疎油性を有する微粒子の付着量が0.01~10g/mである、請求項1~4のいずれかに記載の包装体。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の包装体の密閉空間内に内容物が充填・密閉されている製品。
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