JP7095974B2 - タイヤ付き懸架装置 - Google Patents
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Description
本発明に係るタイヤ付き懸架装置は、タイヤと、車両前側に配設され前記タイヤを回転可能に支持したフロント側支持装置と、車両後側に配設され前記タイヤを回転可能に支持したリア側支持装置と、を備えるタイヤ付き懸架装置であって、前記フロント側支持装置は、前記タイヤを回転可能に支持したフロント側支持部材と、前記フロント側支持部材に連結されたフロント側アームと、前記フロント側アームを車体に連結する第1フロント側ブッシュと、前記タイヤより上方に配設され、車体に取付けられるフロント側マウントと、上端部が前記フロント側マウントに取付けられるロッド、および下端部が前記フロント側支持部材に取り付けられるシリンダを有するフロント側ショックアブソーバと、を備え、前記第1フロント側ブッシュの中心軸線は、車両前後方向に延び、前記フロント側マウントの弾性体の動的ばね定数は、前記第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さく、前記タイヤは、重量をW(kg)、断面幅をH(mm)、タイヤ外径をR(mm)、および適用リム径をr(mm)としたときに、下記式を満たすことを特徴とする。
W/[{(R/2)2-(r/2)2}×3.14×H]≦1.8×10-7
また、中心軸線が車両前後方向に延びていて、主に車両左右方向の振動を減衰、吸収する第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数が、フロント側マウントの弾性体の動的ばね定数より大きくなっていて、第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数の大きさが確保されていることから、前述の作用効果が奏される反面、操縦安定性に影響を及ぼしてしまうのを防ぐことができる。
特に、第2フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数が、第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さいので、タイヤで減衰、吸収されず、フロント側アームに伝達した特定の振動を、第2フロント側ブッシュの弾性体でも減衰、吸収させることが可能になり、この振動が車体に伝達するのを確実に抑制することができる。
特に、中心軸線が車両左右方向に延びていて、主として車両前後方向の振動を減衰、吸収する第1リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数が、第2リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さくなっているので、上記式を満たす軽量のタイヤに起因して、走行の加減速時にタイヤに前後方向の大きな加速度が加わりやすくなるにもかかわらず、前後方向の振動を確実に減衰、吸収することが可能になり、良好な乗り心地性を確保することができる。
タイヤ付き懸架装置1は、タイヤTと、車両前側Fに配設されタイヤTを回転可能に支持したフロント側支持装置10と、車両後側Rに配設されタイヤTを回転可能に支持したリア側支持装置20と、を備える。タイヤ付き懸架装置1は、4輪の自動車用として用いられる。
第1フロント側ブッシュ13は、内筒13aと、内筒13aが内側に配設された外筒13bと、内筒13aの外周面と外筒13bの内周面とを連結する弾性体13cと、を備える。第1フロント側ブッシュ13の中心軸線O1は、車両前後方向に延びる。第1フロント側ブッシュ13は、タイヤTより車両左右方向の内側に配設されている。第1フロント側ブッシュ13は、例えば車体のサポートメンバ等に連結される。
リア側ロワアーム24は、第1リア側ブッシュ23より車両後側Rで、かつリア側ショックアブソーバ27より車両前側Fに配設されている。リア側ロワアーム24は、リア側支持部材21に揺動可能に支持されている。リア側ロワアーム24は、リア側支持部材21から車両左右方向の内側に向けて延びている。
リア側アッパーマウント26は、内側にリア側ショックアブソーバ27のロッドの上端部が差し込まれて固定される内筒部材と、内筒部材を径方向の外側から囲う外筒部材と、内筒部材と外筒部材とを連結する弾性体26cと、を備える。
アッパーアーム29は、リア側ロワアーム24の上方に配設され、リア側ロワアーム24と上下方向で対向している。アッパーアーム29は、リア側支持部材21に揺動可能に支持されている。アッパーアーム29は、リア側支持部材21から車両左右方向の内側に向けて延びている。
アッパーブッシュ31は、アッパーアーム29における車両左右方向の内端部に連結されている。アッパーブッシュ31は、内筒31aと、内筒31aが内側に配設された外筒31bと、内筒31aの外周面と外筒31bの内周面とを連結する弾性体31cと、を備える。アッパーブッシュ31の中心軸線O5は、車両前後方向に延びる。アッパーブッシュ31は、タイヤTより車両左右方向の内側に配設されている。
W/[{(R/2)2-(r/2)2}×3.14×H]≦1.8×10-7
特に、第2フロント側ブッシュ19の弾性体19cの動的ばね定数が、第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cの動的ばね定数より小さいので、タイヤTで減衰、吸収されず、フロント側ロワアーム12に伝達した特定の振動を、第2フロント側ブッシュ19の弾性体19cでも減衰、吸収させることが可能になり、この振動が車体に伝達するのを確実に抑制することができる。
特に、中心軸線O3が車両左右方向に延びていて、主として車両前後方向の振動を減衰、吸収する第1リア側ブッシュ23の弾性体23cの動的ばね定数が、第2リア側ブッシュ25の弾性体25cの動的ばね定数より小さくなっているので、上記式を満たす軽量のタイヤTに起因して、走行の加減速時にタイヤTに前後方向の大きな加速度が加わりやすくなるにもかかわらず、前後方向の振動を確実に減衰、吸収することが可能になり、良好な乗り心地性を確保することができる。
例えば、リア側支持装置20のコイルスプリング28、およびアッパーアーム29それぞれの配設位置は、前記実施形態に限らず、適宜変更してもよい。
10 フロント側支持装置
11 フロント側支持部材
12 フロント側ロワアーム(フロント側アーム)
13 第1フロント側ブッシュ
13c 第1フロント側ブッシュの弾性体
14 フロント側アッパーマウント(フロント側マウント)
14c フロント側アッパーマウントの弾性体(フロント側マウントの弾性体)
15 フロント側ショックアブソーバ
15a ロッド
15b、27b シリンダ
19 第2フロント側ブッシュ
19c 第2フロント側ブッシュの弾性体
20 リア側支持装置
21 リア側支持部材
22 トレーリングアーム
23 第1リア側ブッシュ
23c 第1リア側ブッシュの弾性体
24 リア側ロワアーム(リア側アーム)
25 第2リア側ブッシュ
25c 第2リア側ブッシュの弾性体
26 リア側アッパーマウント(リア側マウント)
27 リア側ショックアブソーバ
F 車両前側
R 車両後側
T タイヤ
Claims (3)
- タイヤと、
車両前側に配設され前記タイヤを回転可能に支持したフロント側支持装置と、
車両後側に配設され前記タイヤを回転可能に支持したリア側支持装置と、を備えるタイヤ付き懸架装置であって、
前記フロント側支持装置は、
前記タイヤを回転可能に支持したフロント側支持部材と、
前記フロント側支持部材に連結されたフロント側アームと、
前記フロント側アームを車体に連結する第1フロント側ブッシュと、
前記タイヤより上方に配設され、車体に取付けられるフロント側マウントと、
上端部が前記フロント側マウントに取付けられるロッド、および下端部が前記フロント側支持部材に取り付けられるシリンダを有するフロント側ショックアブソーバと、を備え、
前記第1フロント側ブッシュの中心軸線は、車両前後方向に延び、
前記フロント側マウントの弾性体の動的ばね定数は、前記第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さく、
前記タイヤは、重量をW(kg)、断面幅をH(mm)、タイヤ外径をR(mm)、および適用リム径をr(mm)としたときに、下記式を満たすことを特徴とするタイヤ付き懸架装置。
W/[{(R/2)2-(r/2)2}×3.14×H]≦1.8×10-7 - 前記フロント側支持装置は、前記フロント側アームのうち、前記第1フロント側ブッシュとの連結部分より車両後側に位置する部分と、車体と、を連結する第2フロント側ブッシュを備え、
前記第2フロント側ブッシュの中心軸線は、上下方向に延び、
前記第2フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数は、前記第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さいことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ付き懸架装置。 - 前記リア側支持装置は、
前記タイヤを回転可能に支持したリア側支持部材と、
後端部が前記リア側支持部材に連結された前後方向に延びるトレーリングアームと、
前記トレーリングアームの前端部を車体に連結する第1リア側ブッシュと、
前記リア側支持部材に連結されたリア側アームと、
前記リア側アームを車体に連結する第2リア側ブッシュと、
前記タイヤより上方に配設され、車体に取付けられるリア側マウントと、
上端部が前記リア側マウントに取付けられるロッド、および下端部が前記トレーリングアームに取り付けられるシリンダを有するリア側ショックアブソーバと、を備え、
前記第1リア側ブッシュの中心軸線は、車両左右方向に延び、
前記第2リア側ブッシュの中心軸線は、車両前後方向に延び、
前記第1リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数は、前記第2リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さいことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ付き懸架装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017217817A JP7095974B2 (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | タイヤ付き懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017217817A JP7095974B2 (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | タイヤ付き懸架装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019089370A JP2019089370A (ja) | 2019-06-13 |
JP7095974B2 true JP7095974B2 (ja) | 2022-07-05 |
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ID=66837062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017217817A Active JP7095974B2 (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | タイヤ付き懸架装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP7095974B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004074481A (ja) | 2002-08-12 | 2004-03-11 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置及び同装置の駆動方法 |
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2017
- 2017-11-10 JP JP2017217817A patent/JP7095974B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004074481A (ja) | 2002-08-12 | 2004-03-11 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置及び同装置の駆動方法 |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
[タイヤ]ヨコハマ、軽量タイヤ「ブルーアース・エアーEF21」限定発売,日本,Webモーターマガジン編集部,2021年12月06日,https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17135122 |
[東京モーターショー2017]横浜ゴム、軽量低燃費タイヤBluEarth-air EF21 初公開へ,日本,レスポンス(Response.jp),2017年10月25日,https://response.jp/article/2017/10/25/301519.html |
アルミホイールの真実~軽量ホイールは乗り心地を悪くする,日本,創造の館Car,2005年09月16日,https://souzouno-yakata.com/car/2005/09/16/703/ |
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