JP7095974B2 - タイヤ付き懸架装置 - Google Patents

タイヤ付き懸架装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7095974B2
JP7095974B2 JP2017217817A JP2017217817A JP7095974B2 JP 7095974 B2 JP7095974 B2 JP 7095974B2 JP 2017217817 A JP2017217817 A JP 2017217817A JP 2017217817 A JP2017217817 A JP 2017217817A JP 7095974 B2 JP7095974 B2 JP 7095974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front side
bush
tire
rear side
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017217817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019089370A (ja
Inventor
守 堀内
勝巳 田代
雅巳 石田
朋彰 根本
洋紀 安達
崇 清村
勝己 染谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2017217817A priority Critical patent/JP7095974B2/ja
Publication of JP2019089370A publication Critical patent/JP2019089370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7095974B2 publication Critical patent/JP7095974B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

本発明は、タイヤと、車両前側に配設されタイヤを回転可能に支持したフロント側支持装置と、車両後側に配設されタイヤを回転可能に支持したリア側支持装置と、を備えるタイヤ付き懸架装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、軽量化の図られたタイヤが知られているが、近年では、タイヤにさらなる軽量化が求められている。
特開2015-13557号公報
しかしながら、軽量化が充分に図られたタイヤを車両の懸架装置に装着すると、走行時に、従来のタイヤでは減衰、吸収していた特定の振動が車体に伝達され、乗員が異音を感知するおそれがあることを見出した。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、軽量化が充分に図られたタイヤを装着しても、タイヤからの特定の振動が、フロント側ショックアブソーバのロッドを介して車体に伝達するのを抑制することができるタイヤ付き懸架装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るタイヤ付き懸架装置は、タイヤと、車両前側に配設され前記タイヤを回転可能に支持したフロント側支持装置と、車両後側に配設され前記タイヤを回転可能に支持したリア側支持装置と、を備えるタイヤ付き懸架装置であって、前記フロント側支持装置は、前記タイヤを回転可能に支持したフロント側支持部材と、前記フロント側支持部材に連結されたフロント側アームと、前記フロント側アームを車体に連結する第1フロント側ブッシュと、前記タイヤより上方に配設され、車体に取付けられるフロント側マウントと、上端部が前記フロント側マウントに取付けられるロッド、および下端部が前記フロント側支持部材に取り付けられるシリンダを有するフロント側ショックアブソーバと、を備え、前記第1フロント側ブッシュの中心軸線は、車両前後方向に延び、前記フロント側マウントの弾性体の動的ばね定数は、前記第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さく、前記タイヤは、重量をW(kg)、断面幅をH(mm)、タイヤ外径をR(mm)、および適用リム径をr(mm)としたときに、下記式を満たすことを特徴とする。
W/[{(R/2)-(r/2)}×3.14×H]≦1.8×10-7
この発明によれば、上記式を満たす軽量のタイヤに起因して、従来はタイヤで減衰、吸収されていた特定の振動が、フロント側支持部材を介してフロント側ショックアブソーバに伝達されたとしても、この振動を、フロント側ショックアブソーバのロッドが取付けられ、かつ動的ばね定数が、第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さいフロント側マウントの弾性体により、減衰、吸収させることが可能になり、この振動が車体に伝達するのを抑制することができる。
また、中心軸線が車両前後方向に延びていて、主に車両左右方向の振動を減衰、吸収する第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数が、フロント側マウントの弾性体の動的ばね定数より大きくなっていて、第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数の大きさが確保されていることから、前述の作用効果が奏される反面、操縦安定性に影響を及ぼしてしまうのを防ぐことができる。
ここで、前記フロント側支持装置は、前記フロント側アームのうち、前記第1フロント側ブッシュとの連結部分より車両後側に位置する部分と、車体と、を連結する第2フロント側ブッシュを備え、前記第2フロント側ブッシュの中心軸線は、上下方向に延び、前記第2フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数は、前記第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さくてもよい。
この場合、第1フロント側ブッシュより車両後側に配設され、中心軸線が上下方向に延びる第2フロント側ブッシュを備えるので、例えば、タイヤに上下方向の振動が入力されたときに、第2フロント側ブッシュの弾性体を前後方向に変形させること等が可能になり、乗り心地性を向上させることができる。
特に、第2フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数が、第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さいので、タイヤで減衰、吸収されず、フロント側アームに伝達した特定の振動を、第2フロント側ブッシュの弾性体でも減衰、吸収させることが可能になり、この振動が車体に伝達するのを確実に抑制することができる。
また、前記リア側支持装置は、前記タイヤを回転可能に支持したリア側支持部材と、後端部が前記リア側支持部材に連結された前後方向に延びるトレーリングアームと、前記トレーリングアームの前端部を車体に連結する第1リア側ブッシュと、前記リア側支持部材に連結されたリア側アームと、前記リア側アームを車体に連結する第2リア側ブッシュと、前記タイヤより上方に配設され、車体に取付けられるリア側マウントと、上端部が前記リア側マウントに取付けられるロッド、および下端部が前記トレーリングアームに取り付けられるシリンダを有するリア側ショックアブソーバと、を備え、前記第1リア側ブッシュの中心軸線は、車両左右方向に延び、前記第2リア側ブッシュの中心軸線は、車両前後方向に延び、前記第1リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数は、前記第2リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さくてもよい。
この場合、上記式を満たす軽量のタイヤに起因して、従来はタイヤで減衰、吸収されていた特定の振動が、リア側支持部材を介してトレーリングアームに伝達されたとしても、この振動を、動的ばね定数が、第2リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さい第1リア側ブッシュの弾性体により、減衰、吸収させることが可能になる。
特に、中心軸線が車両左右方向に延びていて、主として車両前後方向の振動を減衰、吸収する第1リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数が、第2リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さくなっているので、上記式を満たす軽量のタイヤに起因して、走行の加減速時にタイヤに前後方向の大きな加速度が加わりやすくなるにもかかわらず、前後方向の振動を確実に減衰、吸収することが可能になり、良好な乗り心地性を確保することができる。
本発明によれば、軽量化が充分に図られたタイヤを装着しても、タイヤからの特定の振動が、フロント側ショックアブソーバのロッドを介して車体に伝達するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るタイヤ付き懸架装置のフロント側支持装置の、車両左右方向から見た、一部断面を含む概略図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ付き懸架装置のリア側支持装置の概略を示す斜視図である。 軽量タイヤを説明するグラフである。
以下、本発明に係るタイヤ付き懸架装置の実施の形態について、図1および図2に基づいて説明する。
タイヤ付き懸架装置1は、タイヤTと、車両前側Fに配設されタイヤTを回転可能に支持したフロント側支持装置10と、車両後側Rに配設されタイヤTを回転可能に支持したリア側支持装置20と、を備える。タイヤ付き懸架装置1は、4輪の自動車用として用いられる。
フロント側支持装置10は、図1に示されるように、タイヤTを回転可能に支持したフロント側支持部材11と、フロント側支持部材11に連結されたフロント側ロワアーム(フロント側アーム)12と、フロント側ロワアーム12を車体に連結する第1フロント側ブッシュ13と、タイヤTより上方に配設され、車体に取付けられるフロント側アッパーマウント(フロント側マウント)14と、上端部がフロント側アッパーマウント14に取付けられるロッド15a、および下端部がフロント側支持部材11に取り付けられるシリンダ15bを有するフロント側ショックアブソーバ15と、を備える。
フロント側ロワアーム12は、例えばボールジョイント等を介してフロント側支持部材11に連結され、フロント側支持部材11に揺動可能に支持されている。フロント側ロワアーム12は、表裏面が上下方向を向く板状に形成されている。
第1フロント側ブッシュ13は、内筒13aと、内筒13aが内側に配設された外筒13bと、内筒13aの外周面と外筒13bの内周面とを連結する弾性体13cと、を備える。第1フロント側ブッシュ13の中心軸線O1は、車両前後方向に延びる。第1フロント側ブッシュ13は、タイヤTより車両左右方向の内側に配設されている。第1フロント側ブッシュ13は、例えば車体のサポートメンバ等に連結される。
図示の例では、フロント側支持装置10は、フロント側ロワアーム12のうち、第1フロント側ブッシュ13との連結部分より車両後側Rに位置する部分と、車体と、を連結する第2フロント側ブッシュ19を備える。第2フロント側ブッシュ19は、内筒19aと、内筒19aが内側に配設された外筒19bと、内筒19aの外周面と外筒19bの内周面とを連結する弾性体19cと、を備える。第2フロント側ブッシュ19の中心軸線O2は、上下方向に延びる。第2フロント側ブッシュ19は、タイヤTよりも車両後側Rに配設されている。第2フロント側ブッシュ19は、タイヤTより車両左右方向の内側に配設されている。第2フロント側ブッシュ19は、例えば車体のサポートメンバ等に連結される。第2フロント側ブッシュ19および第1フロント側ブッシュ13それぞれの上下方向の位置は、互いに同等になっている。
フロント側アッパーマウント14は、内側にフロント側ショックアブソーバ15のロッド15aの上端部が差し込まれて固定される内筒部材14aと、内筒部材14aを径方向の外側から囲う外筒部材14bと、内筒部材14aと外筒部材14bとを連結する弾性体14cと、を備える。フロント側アッパーマウント14と、第1フロント側ブッシュ13と、の前後方向の距離は、フロント側アッパーマウント14と、第2フロント側ブッシュ19と、の前後方向の距離より短くなっている。
図示の例では、フロント側支持装置10は、内側にフロント側ショックアブソーバ15が挿通されたコイルスプリング16を備える。コイルスプリング16の上端部は、フロント側アッパーマウント14に取付けられたシートブラケット17に支持されている。コイルスプリング16の下端部は、フロント側ショックアブソーバ15のシリンダ15bに取付けられた受部18に支持されている。
リア側支持装置20は、図2に示されるように、タイヤTを回転可能に支持したリア側支持部材21と、後端部がリア側支持部材21に連結された前後方向に延びるトレーリングアーム22と、トレーリングアーム22の前端部を車体に連結する第1リア側ブッシュ23と、リア側支持部材21に連結されたリア側ロワアーム(リア側アーム)24と、リア側ロワアーム24を車体に連結する第2リア側ブッシュ25と、タイヤTより上方に配設され、車体に取付けられるリア側アッパーマウント(リア側マウント)26と、上端部がリア側アッパーマウント26に取付けられるロッド、および下端部がトレーリングアーム22の後端部に取り付けられるシリンダ27bを有するリア側ショックアブソーバ27と、を備える。
第1リア側ブッシュ23は、内筒23aと、内筒23aが内側に配設された外筒23bと、内筒23aの外周面と外筒23bの内周面とを連結する弾性体23cと、を備える。第1リア側ブッシュ23の中心軸線O3は、車両左右方向に延びる。第1リア側ブッシュ23は、タイヤTより車両左右方向の内側に配設されている。第1リア側ブッシュ23は、タイヤTより車両前側Fに配設されている。
リア側ロワアーム24は、第1リア側ブッシュ23より車両後側Rで、かつリア側ショックアブソーバ27より車両前側Fに配設されている。リア側ロワアーム24は、リア側支持部材21に揺動可能に支持されている。リア側ロワアーム24は、リア側支持部材21から車両左右方向の内側に向けて延びている。
第2リア側ブッシュ25は、リア側ロワアーム24における車両左右方向の内端部に連結されている。第2リア側ブッシュ25は、内筒25aと、内筒25aが内側に配設された外筒25bと、内筒25aの外周面と外筒25bの内周面とを連結する弾性体25cと、を備える。第2リア側ブッシュ25の中心軸線O4は、車両前後方向に延びる。第2リア側ブッシュ25は、タイヤTより車両左右方向の内側に配設されている。
リア側アッパーマウント26は、内側にリア側ショックアブソーバ27のロッドの上端部が差し込まれて固定される内筒部材と、内筒部材を径方向の外側から囲う外筒部材と、内筒部材と外筒部材とを連結する弾性体26cと、を備える。
図示の例では、リア側支持装置20は、下端部がトレーリングアーム22に連結され、かつ上端部が車体に連結されたコイルスプリング28と、リア側支持部材21に連結されたアッパーアーム29と、アッパーアーム29を車体に連結するアッパーブッシュ31と、を備える。
コイルスプリング28は、第1リア側ブッシュ23より車両後側Rで、かつ、リア側ロワアーム24およびアッパーアーム29より車両前側Fに配設されている。
アッパーアーム29は、リア側ロワアーム24の上方に配設され、リア側ロワアーム24と上下方向で対向している。アッパーアーム29は、リア側支持部材21に揺動可能に支持されている。アッパーアーム29は、リア側支持部材21から車両左右方向の内側に向けて延びている。
アッパーブッシュ31は、アッパーアーム29における車両左右方向の内端部に連結されている。アッパーブッシュ31は、内筒31aと、内筒31aが内側に配設された外筒31bと、内筒31aの外周面と外筒31bの内周面とを連結する弾性体31cと、を備える。アッパーブッシュ31の中心軸線O5は、車両前後方向に延びる。アッパーブッシュ31は、タイヤTより車両左右方向の内側に配設されている。
そして、本実施形態では、図1に示されるフロント側アッパーマウント14の弾性体14cの動的ばね定数が、第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cの動的ばね定数より小さい。フロント側アッパーマウント14の弾性体14cの体積は、第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cの体積より大きい。
第2フロント側ブッシュ19の弾性体19cの動的ばね定数は、第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cの動的ばね定数より小さい。なお、第2フロント側ブッシュ19の弾性体19cの動的ばね定数を、第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cの動的ばね定数以上としてもよい。第2フロント側ブッシュ19の弾性体19c、および第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cそれぞれの体積は、互いに同等になっている。
図2に示される第1リア側ブッシュ23の弾性体23cの動的ばね定数は、第2リア側ブッシュ25の弾性体25cの動的ばね定数より小さい。なお、第1リア側ブッシュ23の弾性体23cの動的ばね定数を、第2リア側ブッシュ25の弾性体25cの動的ばね定数以上としてもよい。第1リア側ブッシュ23の弾性体23c、および第2リア側ブッシュ25の弾性体25cそれぞれの体積は、互いに同等になっている。
第2リア側ブッシュ25の弾性体25c、および第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cそれぞれの動的ばね定数は、互いに同等になっている。第2リア側ブッシュ25の弾性体25c、および第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cそれぞれの体積は、互いに同等になっている。
ここで、動的ばね定数Kdは、日本ゴム協会標準規格(SRIS)3503-1990における6.1「非共振方法」の6.1.1「荷重波形、たわみ波形による場合」に規定された方法によって測定することができる。測定条件(SRIS 3503-1990における4.3「試験の指定条件」)については、試験温度を適用車両での使用環境相当とし、試験振動数を適用車両のばね下共振周波数前後とし、平均荷重を適用車両のスプリング1G荷重相当とし、荷重振幅を適用車両での使用条件とすることができる。
各タイヤTは、従来と比べて重量が軽くなっている。具体的には、タイヤTは、重量をW(kg)、断面幅をH(mm)、タイヤ外径をR(mm)、および適用リム径をr(mm)としたときに、下記式を満たす。
W/[{(R/2)-(r/2)}×3.14×H]≦1.8×10-7
このうち、断面幅、タイヤ外径、および適用リム径は、タイヤTのサイドウォール部に刻設されたJATMA規定のサイズ表記から得られる。例えば、サイズ表記が、「195/65 R 15 91H」の場合、断面幅は195mm、タイヤ外径は634.5mm(195mm×0.65×2+15インチ×25.4)、および適用リム径は381mm(15インチ×25.4)となる。断面幅は、タイヤTの総幅から、タイヤTのサイドウォール部に刻設された突状の模様、文字等を除いた幅であり、適用リム径は、タイヤTの内径と同じである。
複数種の乗用車用タイヤについて、重量と、重量等の数値を前記式に代入して得られた算出値と、をプロットしたグラフを図3に示す。この図において、直線が前記式から得られる値が1.8×10-7であることを示しており、図3において、この直線に対して上側の領域に従来のタイヤが分布し、下側の領域に本実施形態に係る軽量のタイヤTが分布する。
以上説明したように、本実施形態に係るタイヤ付き懸架装置1によれば、上記式を満たす軽量のタイヤTに起因して、従来はタイヤで減衰、吸収されていた特定の振動が、フロント側支持部材11を介してフロント側ショックアブソーバ15に伝達されたとしても、この振動を、フロント側ショックアブソーバ15のロッド15aが取付けられ、かつ動的ばね定数が、第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cの動的ばね定数より小さいフロント側アッパーマウント14の弾性体14cにより、減衰、吸収させることが可能になり、この振動が車体に伝達するのを抑制することができる。
また、中心軸線O1が車両前後方向に延びていて、主に車両左右方向の振動を減衰、吸収する第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cの動的ばね定数が、フロント側アッパーマウント14の弾性体14cの動的ばね定数より大きくなっていて、第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cの動的ばね定数の大きさが確保されていることから、前述の作用効果が奏される反面、操縦安定性に影響を及ぼしてしまうのを防ぐことができる。
また、第1フロント側ブッシュ13より車両後側Rに配設され、中心軸線O2が上下方向に延びる第2フロント側ブッシュ19を備えるので、例えば、タイヤTに上下方向の振動が入力されたときに、第2フロント側ブッシュ19の弾性体19cを前後方向に変形させること等が可能になり、乗り心地性を向上させることができる。
特に、第2フロント側ブッシュ19の弾性体19cの動的ばね定数が、第1フロント側ブッシュ13の弾性体13cの動的ばね定数より小さいので、タイヤTで減衰、吸収されず、フロント側ロワアーム12に伝達した特定の振動を、第2フロント側ブッシュ19の弾性体19cでも減衰、吸収させることが可能になり、この振動が車体に伝達するのを確実に抑制することができる。
また、上記式を満たす軽量のタイヤTに起因して、従来はタイヤで減衰、吸収されていた特定の振動が、リア側支持部材21を介してトレーリングアーム22に伝達されたとしても、この振動を、動的ばね定数が、第2リア側ブッシュ25の弾性体25cの動的ばね定数より小さい第1リア側ブッシュ23の弾性体23cにより、減衰、吸収させることが可能になる。
特に、中心軸線O3が車両左右方向に延びていて、主として車両前後方向の振動を減衰、吸収する第1リア側ブッシュ23の弾性体23cの動的ばね定数が、第2リア側ブッシュ25の弾性体25cの動的ばね定数より小さくなっているので、上記式を満たす軽量のタイヤTに起因して、走行の加減速時にタイヤTに前後方向の大きな加速度が加わりやすくなるにもかかわらず、前後方向の振動を確実に減衰、吸収することが可能になり、良好な乗り心地性を確保することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、フロント側支持装置10は、第2フロント側ブッシュ19を備えなくてもよい。
例えば、リア側支持装置20のコイルスプリング28、およびアッパーアーム29それぞれの配設位置は、前記実施形態に限らず、適宜変更してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 タイヤ付き懸架装置
10 フロント側支持装置
11 フロント側支持部材
12 フロント側ロワアーム(フロント側アーム)
13 第1フロント側ブッシュ
13c 第1フロント側ブッシュの弾性体
14 フロント側アッパーマウント(フロント側マウント)
14c フロント側アッパーマウントの弾性体(フロント側マウントの弾性体)
15 フロント側ショックアブソーバ
15a ロッド
15b、27b シリンダ
19 第2フロント側ブッシュ
19c 第2フロント側ブッシュの弾性体
20 リア側支持装置
21 リア側支持部材
22 トレーリングアーム
23 第1リア側ブッシュ
23c 第1リア側ブッシュの弾性体
24 リア側ロワアーム(リア側アーム)
25 第2リア側ブッシュ
25c 第2リア側ブッシュの弾性体
26 リア側アッパーマウント(リア側マウント)
27 リア側ショックアブソーバ
F 車両前側
R 車両後側
T タイヤ

Claims (3)

  1. タイヤと、
    車両前側に配設され前記タイヤを回転可能に支持したフロント側支持装置と、
    車両後側に配設され前記タイヤを回転可能に支持したリア側支持装置と、を備えるタイヤ付き懸架装置であって、
    前記フロント側支持装置は、
    前記タイヤを回転可能に支持したフロント側支持部材と、
    前記フロント側支持部材に連結されたフロント側アームと、
    前記フロント側アームを車体に連結する第1フロント側ブッシュと、
    前記タイヤより上方に配設され、車体に取付けられるフロント側マウントと、
    上端部が前記フロント側マウントに取付けられるロッド、および下端部が前記フロント側支持部材に取り付けられるシリンダを有するフロント側ショックアブソーバと、を備え、
    前記第1フロント側ブッシュの中心軸線は、車両前後方向に延び、
    前記フロント側マウントの弾性体の動的ばね定数は、前記第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さく、
    前記タイヤは、重量をW(kg)、断面幅をH(mm)、タイヤ外径をR(mm)、および適用リム径をr(mm)としたときに、下記式を満たすことを特徴とするタイヤ付き懸架装置。
    W/[{(R/2)-(r/2)}×3.14×H]≦1.8×10-7
  2. 前記フロント側支持装置は、前記フロント側アームのうち、前記第1フロント側ブッシュとの連結部分より車両後側に位置する部分と、車体と、を連結する第2フロント側ブッシュを備え、
    前記第2フロント側ブッシュの中心軸線は、上下方向に延び、
    前記第2フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数は、前記第1フロント側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さいことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ付き懸架装置。
  3. 前記リア側支持装置は、
    前記タイヤを回転可能に支持したリア側支持部材と、
    後端部が前記リア側支持部材に連結された前後方向に延びるトレーリングアームと、
    前記トレーリングアームの前端部を車体に連結する第1リア側ブッシュと、
    前記リア側支持部材に連結されたリア側アームと、
    前記リア側アームを車体に連結する第2リア側ブッシュと、
    前記タイヤより上方に配設され、車体に取付けられるリア側マウントと、
    上端部が前記リア側マウントに取付けられるロッド、および下端部が前記トレーリングアームに取り付けられるシリンダを有するリア側ショックアブソーバと、を備え、
    前記第1リア側ブッシュの中心軸線は、車両左右方向に延び、
    前記第2リア側ブッシュの中心軸線は、車両前後方向に延び、
    前記第1リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数は、前記第2リア側ブッシュの弾性体の動的ばね定数より小さいことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ付き懸架装置。
JP2017217817A 2017-11-10 2017-11-10 タイヤ付き懸架装置 Active JP7095974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017217817A JP7095974B2 (ja) 2017-11-10 2017-11-10 タイヤ付き懸架装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017217817A JP7095974B2 (ja) 2017-11-10 2017-11-10 タイヤ付き懸架装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019089370A JP2019089370A (ja) 2019-06-13
JP7095974B2 true JP7095974B2 (ja) 2022-07-05

Family

ID=66837062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017217817A Active JP7095974B2 (ja) 2017-11-10 2017-11-10 タイヤ付き懸架装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7095974B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004074481A (ja) 2002-08-12 2004-03-11 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び同装置の駆動方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004074481A (ja) 2002-08-12 2004-03-11 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び同装置の駆動方法

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
[タイヤ]ヨコハマ、軽量タイヤ「ブルーアース・エアーEF21」限定発売,日本,Webモーターマガジン編集部,2021年12月06日,https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17135122
[東京モーターショー2017]横浜ゴム、軽量低燃費タイヤBluEarth-air EF21 初公開へ,日本,レスポンス(Response.jp),2017年10月25日,https://response.jp/article/2017/10/25/301519.html
アルミホイールの真実~軽量ホイールは乗り心地を悪くする,日本,創造の館Car,2005年09月16日,https://souzouno-yakata.com/car/2005/09/16/703/

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019089370A (ja) 2019-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101339253B1 (ko) 자동차용 쇽업소버 하우징 지지장치
KR20120057143A (ko) 자동차용 커플드 토션빔 액슬 타입 리어 현가장치
US8398060B2 (en) Vibration absorber for a vehicle suspension spring
JP7095974B2 (ja) タイヤ付き懸架装置
JP7095975B2 (ja) タイヤ付き懸架装置
JP2959958B2 (ja) 懸架装置の板ばねの共振振動を吸収する方法及び装置
JPS5943324B2 (ja) 自動車用懸架装置におけるコイルばね支持構造
US20130341881A1 (en) Suspension device for vehicle, and method for installing shock absorber
CN212950077U (zh) 一种汽车背门减震结构及车辆
KR101488282B1 (ko) 에어 댐핑 방식 부시
KR20100035876A (ko) 자동차용 마운팅 부시
KR100853921B1 (ko) 차량용 커플드 토션빔 액슬 장치
JP4998136B2 (ja) 後輪用サスペンション装置
JP3628620B2 (ja) トーションビーム式サスペンション
CN220904680U (zh) 车辆的悬置以及车辆
KR200362004Y1 (ko) 대형차량의 서스펜션장치
KR20110061393A (ko) 자동차용 토션빔 액슬 타입 리어 현가장치
KR102238054B1 (ko) 차량의 토션빔 액슬
KR100361302B1 (ko) 자동차의 전륜 현가장치
KR101028545B1 (ko) 차량용 레이디어스 로드유닛
KR101535193B1 (ko) 차량용 부시장치
KR20020078282A (ko) 자동차의 트레일링암 부시
EP2828105A1 (en) Asymmetrical axle installation
KR20030000865A (ko) 상용차의 전륜 현가장치
KR100534342B1 (ko) 자동차의 리어 서스펜션 마운팅구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7095974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150