JP7095883B2 - 配管接続構造 - Google Patents
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Description
(配管接続構造X1)
本発明の実施形態1を、図1~図14を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る配管接続構造X1の斜視図であり、図2は、配管接続構造X1の断面図である。配管接続構造X1は、第1配管端末構造1と、第2配管端末構造2とを備えている。配管接続構造X1は、第1配管端末構造1と第2配管端末構造2とを互いに着脱可能な状態で接続し、かつ互いに接続する角度を調整可能な構造である。図1及び図2には、互いに直線状に接続された第1配管端末構造1及び第2配管端末構造2からなる配管接続構造X1が示されている。また、図2には、各配管を長手方向に沿って切断した状態の断面図が示されている。配管接続構造X1は、例えば、フォークリフトのフォークの駆動に用いられる油圧経路の一部として利用されるものである。
図3~図7を参照しつつ、第1配管端末構造1について説明する。図3は、実施形態1の第1配管端末構造1の側面図である。図3に示されるように、第1配管端末構造1は、第1配管部11と、第1装着部12とを備えている。図4は、第1配管部11の側面図であり、図5は、第1配管部11の断面図である。なお、図5には、第1配管部11を長手方向に沿って切断した状態の断面図が示されている。各図において、第1配管端末構造1の先側(前側)は右側に示され、後側は左側に示されている。
第1配管部11は、全体的には概ね、一方向に沿って細長く延びた管状(筒状)をなしており、第1装着部12よりも長い。第1配管部11は、主として、細長く延びた管状(筒状)の第1配管本体部110と、この第1配管本体部110の先端に配され、第1配管本体部110の外周面110aよりも外側に向かって隆起した隆起部111とを備えている。また、第1配管部11は、内側を前後方向に貫通する孔部からなる流路(第1流路)112を備えている。第1配管部11は、後述する金属製のパイプ基材を塑性加工等したものからなる。第1配管本体部110の内周面110bは、流路112の周りを取り囲む形となっている。第1配管部11内の流路112は、作動油の通路として利用される。
図6は、第1装着部12の斜視図である。第1装着部12は、全体的には概ね、一方向に延びた筒状をなし、第1配管部11の先側に外嵌する形で装着される。第1装着部12の長さは、第1配管部11の長さよりも短く設定されている。第1装着部12の内径は、第1配管部11の第1配管本体部110の直径よりも大きく設定されている。第1装着部12の先端寄りの箇所に、結合部121が設けられている。結合部121は、雄ネジからなり、第1装着部12の外周面上に形成されている螺旋状のネジ山121aを備えている。第1装着部12の後方部分には、外側に張り出した形のフランジ部122が設けられている。本実施形態の場合、外周面120aからのフランジ部122の高さは、外周面120aから結合部121(ネジ山121a)の高さよりも、高くなるように設定されている。つまり、フランジ部122における外径が、結合部121における外径よりも大きく設定されている。なお、結合部121とフランジ部122との間には、これらよりも高さが低い円柱状の部分120が形成されており、その円柱状の部分120の表面が、外周面120a(高さの基準面)となっている。
次いで、第2配管端末構造2について、図8~図12を参照しつつ説明する。図8は、実施形態1の第2配管端末構造2の側面図である。図8に示されるように、第2配管端末構造2は、第2配管部21と、第2装着部22とを備えている。図9は、第2配管部21の側面図であり、図10は、第2配管部21の断面図である。なお、図10には、第2配管部21を長手方向に沿って切断した状態の断面図が示されている。各図において、第2配管端末構造2の先側(前側)は左側に示され、後側は右側に示されている。
第2配管部21は、上述した第1配管部11と同様、全体的には概ね、一方向に沿って細長く延びた管状(筒状)をなしており、第2装着部22よりも長い。第2配管部21は、主として、細長く延びた管状(筒状)の第2配管本体部210と、この第2配管本体部210の先端に接続し、第2配管本体部210の外周面210aよりも外側に向かって隆起する環状の受け部211とを備えている。受け部211の先端には、第1配管端末構造1の隆起部111の先端面111aと密着する受け面211aが設けられている。
図11は、第2装着部22の斜視図であり、図12は、実施形態1の第2配管端末構造2の断面図である。なお、図12には、図8に示される第2配管端末構造2を長手方向に沿って切断した状態の断面図が示されている。第2装着部22は、全体的には概ね、一方向に延びた筒状をなし、第2配管部21の先側に外嵌する形で装着される。第2装着部22の長さは、第2配管部21の長さよりも短く設定されている。なお、第2装着部22は、受け部211よりも先側に突出する形で第2配管21に外嵌される。
次いで、図2等を参照しつつ、第1配管端末構造1と第2配管端末構造2とを接続して、配管接続構造X1が構成される工程を説明する。先ず、第1配管端末構造1の第1配管部11と第2配管端末構造2の第2配管部21とが互いに繋がるように、第1配管部11の先端と第2配管部21の先端とが突き合せられる。具体的には、第1配管部11の先端にある隆起部111の先端面(凸球面)111aと、第2配管部21の先端にある受け部211の受け面(凹球面)211aとが互いに突き合せられる。本実施形態の場合、受け部211の受け面211aを、隆起部111の先端面111aに載せた状態(密着させた状態)で、第1配管部11に対する第2配管部21の角度を適宜、調整することができる。ここでは、先ず、第1配管部11及び第2配管部21が直線状に繋がる場合を説明する。
図14は、第1配管部11に対して傾斜した状態で第2配管部21が接続された配管接続構造X1のシール部Sの拡大断面図である。本実施形態の配管接続構造X1では、第1装着部12が第2装着部22に対して、完全に締め込まれる前の状態において、第1配管部11に対する第2配管部21の角度を調整することができる。第2配管部21は、挿通部224の傾斜内周面224a内において、角度を自由に調整(変更)することができる。このように、第2配管部21の角度を適宜、調整(変更)しても、受け部211の受け面(凹球面)222aは、第1配管部11(隆起部111)の先端面(凸球面)111aに対して密着することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
Claims (3)
- 管状の第1配管本体部、前記第1配管本体部の先端に配され前記第1配管本体部の外周面よりも外側に向かって隆起した隆起部を含む第1配管部と、
管状の第2配管本体部、前記第2配管本体部の先端に配され前記第2配管本体部の外周面よりも外側に向かって隆起し、かつ先端に前記隆起部の先端面と密着する受け面を含む環状の受け部を有する第2配管部と、
前記第1配管部の外側に装着される筒状をなし、外周面に配される結合部、及び先端に配され前記隆起部の後端部と係止可能な第1係止部を有する第1装着部と、
先側に突出するように前記第2配管部の外側に装着される筒状をなし、内周面に配され前記結合部と結合可能な被結合部、前記被結合部の後側に配され前記内周面よりも内側に向かって隆起し、前記受け部の後端部と係止可能な第2係止部、及び前記第2係止部の後側に配され、前記受け部に接続する根元側の前記第2配管本体部を挿通させる挿通部を有する第2装着部とを備える配管接続構造であって、
前記隆起部の前記先端面は、先側に向かって凸状に膨らんだ環状の凸球面を含み、
前記受け部の前記受け面は、後側に向かって凹状に窪んだ環状の凹球面を含み、
前記挿通部は、前記第1配管部に対して前記第2配管部が傾斜した状態において、前記根元側の前記第2配管本体部を挿通できるように、先側から後側に向かって広がるように傾斜した傾斜内周面を含み、
前記受け部は、前記傾斜内周面の内側において前記第2配管部の傾く向きが変更されても、前記挿通部側へ抜け出さないような大きさを有し、
前記第1装着部の前記結合部と、前記第2装着部の前記被結合部とが互いに結合されると、前記第1係止部と前記第2係止部との間で、前記隆起部及び前記受け部が挟み込まれ、かつ前記隆起部の先端面の前記凸球面と、前記受け部の前記受け面の前記凹球面とが互いに密着する、溶接技術を利用しない配管接続構造。 - 前記第2係止部は、先側から後側に向かって徐々に内径が小さくなるように凹球面状に傾斜した環状の係止面を含み、
前記受け部の後端部は、先側から後側に向かって徐々に外径が小さくなるように凸球面状に傾斜した環状の被係止面を含む請求項1に記載の配管接続構造。 - 前記第1装着部は、前記結合部が前記第2装着部の前記被結合部と結合されていない状態において、前記第1配管部に対して着脱可能な状態で装着されており、
前記第2装着部は、前記被結合部が前記第1装着部の前記結合部と結合されていない状態において、前記第2配管部に対して着脱可能な状態で装着されている請求項1又は請求項2に記載の配管接続構造。
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