JP7095436B2 - 制御装置、制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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Description
例えば、下掲載の特許文献1には、サーボ系の追従遅れを補償した簡易なサーボ制御システムを実現する方法として、以下の方法が開示されている。すなわち、先ず、第1のパターン(=原カムパターン)を時間で微分すると共に、該微分された値に位置制御ゲインの逆数の次元を有する定数が乗算された乗算値を求め、該乗算値から予め定められた位相を減算することにより、補正パターンを生成する。そして、生成した補正パターンを第1のパターンに加算して第2のパターンを生成し、生成した該第2のパターンを用いて、サーボモータの位置指令を発生する。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。以下では、機械および設備等の制御対象を制御するコントローラ100を、制御装置の典型例として説明を行う。コントローラ100は、電子カム制御を実行する制御装置であって、例えばPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ、Programmable Logic Controller)である。
主軸の回転位置をもとにサーボモータを制御して従軸の位置を制御する電子カム制御において、従来、追従性を向上する種々の手段が講じられてきた。しかしながら、進角補正などの従来の技術は、予め決めておいた補正量または補正演算式を、従軸を制御するサーボドライバに与えるオープンループ制御である。そのため、従来の技術では、実際の稼働状態において発生する、負荷および機械特性等の変動(=変化)に適切に対応することができない。
図1は、コントローラ100等の要部構成を示すブロック図である。以下、コントローラ100についての理解を容易にするため、先ず、コントローラ100を含む制御システム1の概要について説明する。
図1に例示する制御システム1は、上位コントローラであるコントローラ100と、コントローラ100により制御されるフィードバック制御系200と、を含んでいる。
これまで、制御システム1、およびコントローラ100の概要を説明してきた。ここで、コントローラ100の詳細を説明する前に、コントローラ100についての理解を容易にするため、コントローラ100の概要について、以下のように整理しておく。
図1に示すように、コントローラ100は、機能ブロックとして、カム演算部110と、スライディングモード制御部120と、指令変換部130とを備えている。なお、記載の簡潔性を担保するため、本実施の形態に直接関係のない構成は、説明およびブロック図から省略している。ただし、実施の実情に則して、コントローラ100は、当該省略された構成を備えてもよい。図1に例示した各機能ブロックは、例えば、CPU(central processing unit)などが、ROM(read only memory)、NVRAM(non-Volatile random access memory)等で実現された記憶装置(不図示の記憶部)に記憶されているプログラムを不図示のRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる。以下、コントローラ100における各機能ブロックについて説明する。
カム演算部110は、主軸の位置(位相)(以下、「主軸位置」と略記することがある)を取得し、取得した主軸位置に対応する従軸の位置(変位)(以下、「従軸位置」と略記することがある)を演算する。カム演算部110は、主軸位置から演算した、「主軸位置に対応する従軸位置」を、スライディングモード制御部120に通知する。
コントローラ100は、コントローラ100が使用する各種データを格納する記憶装置として、不図示の記憶部を備えていてもよい。そのような記憶部は、コントローラ100が実行する(1)制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)コントローラ100が有する各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および、(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを非一時的に記憶してもよい。上記の(1)~(4)のデータは、例えば、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置に記憶されてもよい。さらに、コントローラ100は、前述のような記憶部とは別に、不図示の一時記憶部を備えていてもよい。一時記憶部は、コントローラ100が実行する各種処理の過程で、演算に使用するデータおよび演算結果等を一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリであり、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記憶装置で構成されてもよい。どのデータをどの記憶装置に記憶するのかについては、コントローラ100の使用目的、利便性、コスト、または、物理的な制約などから適宜決定される。前述のような記憶部は、予め算出される、「フィードバック制御系200への指令値に対する、フィードバック制御系200の状態方程式」を格納していてもよい。また、前述のような記憶部は、「フィードバック制御系200への指令値に対する、フィードバック制御系200の状態方程式」から求められる、「スライディングモード制御に用いる切替線の傾斜を指定するパラメータs」を格納していてもよい。
図2は、コントローラ100が実行する処理の全体概要を示すフロー図である。図2に示すように、コントローラ100は、予め、フィードバック制御系200の状態方程式
これまでに説明してきたコントローラ100が奏する効果について、以下に図3から図7を用いて説明していく。具体的には、主軸の速度が変動する場合の従軸の制御を検証するシミュレーション例1、および、モータ250等により駆動される負荷機械の剛性を低くした場合の従軸の制御を検証するシミュレーション例2について、以下に詳細を説明していく。
図3は、シミュレーション例1およびシミュレーション例2において実現すべき電子カムのカム曲線を示す図であり、横軸は「主軸の位置(=主軸位相)」であり、縦軸は「従軸の位置(=従軸変位)」である。なお、図3に示すカム曲線は、シミュレーション例1およびシミュレーション例2に用いるカム曲線の例であって、コントローラ100が実現可能なカム曲線は、図3に示すカム曲線に限定されるものではない。
図7は、負荷機械の剛性が低い場合に、従軸制御について補正を行なわない装置、進角補正を行なう装置、およびコントローラ100による従軸制御の結果を示す図である。ここで、「従軸制御について補正を行なわない装置」とは、「従軸の制御について、進角補正を含む何らかの補正をまったく実行しない、従来までの電子カム制御装置」である。また、「進角補正を行なう装置」とは、「従軸の制御について進角補正を実行する、従来までの電子カム制御装置」である。前述の通り、シミュレーション例2では、モータ250等により駆動される負荷機械の剛性を低くした場合の従軸の制御を検証する。具体的には、シミュレーション例2では、負荷状態(つまり、負荷機械の剛性)および主軸の速度を一定として、サーボ系(例えば、フィードバック制御系200)のゲインを低くすることによって、「負荷機械の剛性が低い」状態を擬似的に作り出した。
これまで、コントローラ100が、フィードバック制御系200(特に、サーボドライバ210)に、速度指令を送信する例を説明した。しかしながら、コントローラ100は、サーボドライバ210に、速度指令をさらに時間積分して算出する「従軸についての位置指令」を送信してもよい。この場合、サーボドライバ210について、速度制御部230が実行する速度制御ループの前に、位置制御ループが追加されることになる。
コントローラ100の制御ブロック(特に、カム演算部110、スライディングモード制御部120、および、指令変換部130)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
110 カム演算部
120 スライディングモード制御部
200 フィードバック制御系
s パラメータ
S430 カム演算ステップ
S450 スライディングモード制御ステップ
Claims (5)
- 電子カムの主軸の位置から、前記電子カムの従軸の位置を制御するフィードバック制御系に出力する指令値を生成する制御装置であって、
前記主軸の位置に対応する前記従軸の位置である対応位置を演算するカム演算部と、
前記指令値に対する前記フィードバック制御系の状態方程式から予め求めておいたパラメータsにより傾斜が指定される切替線を用いて、前記カム演算部により演算された前記対応位置と、前記フィードバック制御系から取得する前記従軸のフィードバック位置とから、前記フィードバック制御系に対するスライディングモード制御を実行するスライディングモード制御部と、
を備え、
前記スライディングモード制御部は、前記対応位置と前記フィードバック位置との偏差である位置偏差、および、前記位置偏差を時間微分して算出した速度偏差が、前記切替線に収束し、前記位置偏差および前記速度偏差が前記切替線を通って0に収束するように、前記スライディングモード制御を実行する
ことを特徴とする制御装置。 - 前記スライディングモード制御部は、前記スライディングモード制御の実行によって生成した速度指令を、前記指令値として前記フィードバック制御系に出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 電子カムの主軸の位置から、前記電子カムの従軸の位置を制御するフィードバック制御系に出力する指令値を生成する制御装置の制御方法であって、
前記主軸の位置に対応する前記従軸の位置である対応位置を演算するカム演算ステップと、
前記指令値に対する前記フィードバック制御系の状態方程式から予め求めておいたパラメータsにより傾斜が指定される切替線を用いて、前記カム演算ステップにて演算された前記対応位置と、前記フィードバック制御系から取得する前記従軸のフィードバック位置とから、前記フィードバック制御系に対するスライディングモード制御を実行するスライディングモード制御ステップと、
を含み、
前記スライディングモード制御ステップは、前記対応位置と前記フィードバック位置との偏差である位置偏差、および、前記位置偏差を時間微分して算出した速度偏差が、前記切替線に収束し、前記位置偏差および前記速度偏差が前記切替線を通って0に収束するように、前記スライディングモード制御を実行することを特徴とする制御方法。 - 請求項1または2に記載の制御装置としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラムであって、前記各部としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
- 請求項4に記載の情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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