JP7095385B2 - 浸炭部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高融点金属部品を浸炭することにより浸炭部品を製造する方法に関する。
タンタル等の高融点金属によって形成された部品に対しては、例えば、耐久性向上等のために、浸炭処理が施されることがある。浸炭処理の際には、当該部品に、高温(例えば2000℃以上の温度)が長時間加えられる。このため、加熱温度が融点よりも低温であっても、当該部品が、所望の寸法あるいは形状から乖離する程度に変形してしまう懸念がある。
この点、例えば、特許文献1は、平面部を有するタンタル部材の浸炭処理方法を開示する。かかる方法は、以下の工程を有する。(1)先端部がテーパー状に形成された複数の支持棒によって平面部を支持することにより、タンタル部材を、炭素源が存在するチャンバー内に配置する工程。(2)チャンバー内を減圧し加熱することにより、炭素源からの炭素をタンタル部材の表面から浸透させて浸炭処理を施す工程。
特開2010-280948号公報
高融点金属部品を浸炭することにより浸炭部品を製造するに際しては、特許文献1にも記載されている通り、浸炭処理による変形を可及的に抑制することが求められている。本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。
請求項1に記載の、浸炭部品(10)の製造方法は、高融点金属部品(20)を浸炭することにより前記浸炭部品を製造する方法である。
かかる製造方法は、以下の処理を含む。
ともに剛体であり且つ炭素供給源である第一挟持部材(21)と第二挟持部材(22)との間に前記高融点金属部品を挟持することで、前記第一挟持部材と前記高融点金属部品と前記第二挟持部材との積層体(S)を形成し、
前記積層体を加熱しつつ浸炭処理する。
請求項3に記載の、浸炭部品(10)の製造方法は、高融点金属部品(20)を浸炭することにより前記浸炭部品を製造する方法である。
かかる製造方法は、以下の処理を含む。
ともに剛体である第一挟持部材(21)と第二挟持部材(22)との間に前記高融点金属部品を配置するとともに、前記第一挟持部材または前記第二挟持部材と前記高融点金属部品との間に炭素を含むフェルト状またはスポンジ状の炭素源部材(50)を挟持することで、前記第一挟持部材と前記高融点金属部品と炭素源部材と前記第二挟持部材との積層体(S)を形成し、
前記積層体を加熱しつつ浸炭処理する。
請求項8に記載の、浸炭部品(10)の製造方法は、高融点金属部品(20)を浸炭することにより前記浸炭部品を製造する方法である。
かかる製造方法は、以下の処理を含む。
剛体である第一挟持部材(21)および第二挟持部材(22)と、前記高融点金属部品とは、対称軸(L2)を有する筒形状を有し、
前記第一挟持部材の熱膨張係数は、前記第二挟持部材の熱膨張係数以下であり、
前記第一挟持部材の内側に前記高融点金属部品を収容するとともに、前記高融点金属部品の内側に前記第二挟持部材を収容して、前記第一挟持部材と前記第二挟持部材との間に前記高融点金属部品を挟持することで、前記第一挟持部材と前記高融点金属部品と前記第二挟持部材との積層体(S)を形成し、
前記積層体を加熱しつつ浸炭処理する。
かかる製造方法においては、浸炭処理中に、前記高融点金属部品は、ともに剛体である前記第一挟持部材と前記第二挟持部材との間で挟持される。したがって、浸炭処理中における、加熱による前記高融点金属部品の変形が、可及的に抑制され得る。
なお、出願書類中の各欄において、各要素に括弧付きの参照符号が付されている場合、かかる参照符号は、単に、同要素と後述する実施形態に記載の具体的構成との対応関係の一例を示すものである。よって、本発明は、かかる参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
第一実施形態に係る浸炭部品の概略構成を示す側断面図である。 図1に示された浸炭部品の製造方法の概略を示す側断面図である。 第二実施形態に係る浸炭部品の概略構成を示す側断面図である。 図3に示された浸炭部品の製造方法の概略を示す側断面図である。 図4に示された高融点金属部品の概略構成を示す平面図である。 図4に示された第一挟持部材の概略構成を示す平面図である。 図4に示された第二挟持部材の概略構成を示す平面図である。 第三実施形態に係る製造方法の概略を示す側断面図である。 第四実施形態に係る浸炭部品の概略構成を示す側断面図である。 図9に示された浸炭部品の製造方法の概略を示す側断面図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、一つの実施形態に対して適用可能な各種の変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中に挿入されると当該実施形態の理解が妨げられるおそれがあるため、当該実施形態の説明の後にまとめて記載する。
(第一実施形態)
まず、図1を参照しつつ、第一実施形態に係る浸炭部品10の概略構成について説明する。本実施形態においては、浸炭部品10は、板状またはブロック状の形状を有している。
本実施形態においては、浸炭部品10は、高融点金属であるタンタルまたはタンタル合金によって形成された部品に対して浸炭処理を行うことによって形成されている。すなわち、浸炭部品10の中心部11は、タンタルまたはタンタル合金によって構成されている。一方、中心部11の周囲には、浸炭層12が形成されている。
以下、図1に示された浸炭部品10の製造方法について、図2を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、図2において、図示の通りに、右手系XYZ直交座標を設定する。また、図2において、下方向すなわちZ軸負方向が、重力作用方向であるものとする。
まず、浸炭前のタンタルまたはタンタル合金によって形成された、板状またはブロック状の高融点金属部品20を用意する。また、剛体であり板状またはブロック状の、第一挟持部材21および第二挟持部材22を用意する。本実施形態においては、第一挟持部材21および第二挟持部材22は、一方または双方が炭素供給源としての機能を有する。具体的には、第一挟持部材21および第二挟持部材22は、双方が炭素供給源としての機能を有するように、黒鉛材料によって形成されている。
次に、第一挟持部材21と第二挟持部材22との間に高融点金属部品20を挟持することで、高融点金属部品20と第一挟持部材21と第二挟持部材22との積層体Sを形成する。この積層体Sにおける積層方向を、図中、積層軸L1として示す。すなわち、積層体Sは、第一挟持部材21と高融点金属部品20と第二挟持部材22とを、この順に積層方向に配列したものである。
続いて、図2に示されているように、積層体Sを、加熱炉30内に投入する。具体的には、本実施形態においては、加熱炉30内において、積層体Sを、耐熱材料製の載置台31上に載置する。載置台31の上面は、ほぼ水平に保持されている。すなわち、積層体Sの積層方向は、重力作用方向に沿った方向となる。具体的には、積層体Sの積層方向と重力作用方向とのなす角度は、0~10度程度である。さらに、積層体Sの上に、密度1.5g/cm3以上の耐熱部材40を載置する。
続いて、加熱炉30内に投入した積層体Sを、加熱炉30内にて加熱する。加熱温度は、例えば、2000℃以上である。すると、高融点金属部品20の両側に位置する第一挟持部材21および第二挟持部材22が炭素供給源として機能することで、高融点金属部品20の表面側から炭素が浸入する。このようにして、浸炭処理が行われる。
上記の通り、本実施形態の製造方法においては、浸炭処理中に、高融点金属部品20は、ともに剛体である第一挟持部材21と第二挟持部材22との間で挟持される。これにより、浸炭処理中における、高融点金属部品20の変形が、可及的に抑制され得る。したがって、本実施形態によれば、所望の形状の浸炭部品10を安定的に製造することが可能となる。
本実施形態においては、高融点金属部品20、第一挟持部材21、および第二挟持部材22は、板状またはブロック状の形状を有している。また、積層体Sは、第一挟持部材21と、高融点金属部品20と、第二挟持部材22とを、この順に積層方向に配列したものである。さらに、本実施形態の製造方法は、積層体Sにおける積層方向が重力作用方向に沿った状態で、浸炭処理を行う。したがって、浸炭処理中における、高融点金属部品20の変形が、よりいっそう良好に抑制され得る。
本実施形態の製造方法は、積層体Sの上に、密度1.5g/cm3以上の耐熱部材40を載置した状態で、浸炭処理を行う。したがって、浸炭処理中にて、高融点金属部品20が、第一挟持部材21と第二挟持部材22との間で良好に保持され得る。
(第二実施形態)
以下の第二実施形態の説明においては、上記の第一実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、第一実施形態と第二実施形態とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の第二実施形態の説明において、第一実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、第一実施形態における説明が適宜援用され得る。
図3を参照すると、本実施形態においては、浸炭部品10は、対称軸L2を有する筒形状、具体的には円筒形状に形成されている。同様に、図4を参照すると、第一挟持部材21および第二挟持部材22は、対称軸L2を有する筒形状、具体的には円筒形状に形成されている。積層体Sは、第一挟持部材21の内側に高融点金属部品20を収容するとともに、高融点金属部品20の内側に第二挟持部材22を収容することによって形成したものである。
本実施形態においても、第一挟持部材21および第二挟持部材22は、双方が炭素供給源としての機能を有するように、黒鉛材料によって形成されている。また、本実施形態においては、第一挟持部材21の熱膨張係数は、第二挟持部材22の熱膨張係数以下である。具体的には、第一挟持部材21の熱膨張係数をC1は、第二挟持部材22の熱膨張係数をC2とした場合に、C1=2.5~5.0×10-6[1/K],C2=5.0~6.6×10-6[1/K]である。黒鉛材料の熱膨張係数は、例えば、焼結条件の変更により、簡易に調整可能である。
図5に示されているように、高融点金属部品20の外径をD0、内径をd0とする。また、図6に示されているように、第一挟持部材21の内径をd1とする。さらに、図7に示されているように、第二挟持部材22の外径をD2とする。この場合、本実施形態においては、D0=80~160[mm],d0=77~157[mm],d1=D0+α,α=1.5~5[mm],D2=d0-β,β=1.5~3[mm]である。
以下、図3に示された浸炭部品10の製造方法について、図4を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、図4において、図示の通りに、右手系XYZ直交座標を設定する。また、図4において、下方向すなわちZ軸負方向が、重力作用方向であるものとする。
まず、浸炭前のタンタルまたはタンタル合金によって形成された、筒状の高融点金属部品20を用意する。また、剛体かつ筒状の、第一挟持部材21および第二挟持部材22を用意する。
次に、第一挟持部材21と第二挟持部材22との間に高融点金属部品20を挟持することで、高融点金属部品20と第一挟持部材21と第二挟持部材22との積層体Sを形成する。具体的には、第一挟持部材21の内側に高融点金属部品20を収容するとともに、高融点金属部品20の内側に第二挟持部材22を収容することによって、積層体Sを形成する。このとき、高融点金属部品20と第一挟持部材21とは、ほぼ密着状態となる。同様に、高融点金属部品20と第二挟持部材22とは、ほぼ密着状態となる。
続いて、図4に示されているように、積層体Sを、対称軸L2が重力作用方向に沿った状態で加熱炉30内に投入する。具体的には、対称軸L2と重力作用方向とのなす角度は、0~3度程度である。続いて、加熱炉30内に投入した積層体Sを、加熱炉30内にて加熱する。加熱温度は、例えば、2000℃以上である。これにより、浸炭処理が行われる。
上記の通り、本実施形態の製造方法においても、浸炭処理中に、高融点金属部品20は、ともに剛体である第一挟持部材21と第二挟持部材22との間で挟持される。したがって、浸炭処理中における、高融点金属部品20の変形が、可及的に抑制され得る。
本実施形態においては、高融点金属部品20、第一挟持部材21、および第二挟持部材22は、対称軸L2を有する筒形状、具体的には円筒形状を有している。また、積層体Sは、第一挟持部材21の内側に高融点金属部品20を収容するとともに、高融点金属部品20の内側に第二挟持部材22を収容することによって形成したものである。さらに、本実施形態の製造方法は、積層体Sにおける対称軸L2が重力作用方向に沿った状態で、浸炭処理を行う。したがって、浸炭処理中における、高融点金属部品20の変形が、可及的に抑制され得る。
本実施形態の製造方法においては、第一挟持部材21の熱膨張係数は、第二挟持部材22の熱膨張係数以下である。具体的には、第一挟持部材21の熱膨張係数をC1は、第二挟持部材22の熱膨張係数をC2とした場合に、C1=2.5~5.0×10-6[1/K],C2=5.0~6.6×10-6[1/K]である。さらに、高融点金属部品20のD0=80~160[mm],高融点金属部品20の内径d0=77~157[mm],第一挟持部材21の内径d1=D0+α,α=1.5~5[mm],第二挟持部材22の外径D2=d0-β,β=1.5~3[mm]である。
これにより、浸炭処理中にて、第一挟持部材21と第二挟持部材22との間での高融点金属部品20の挟持状態が、良好に維持され得る。すなわち、浸炭処理中における、高融点金属部品20と、その両側に位置する第一挟持部材21および第二挟持部材22との密着状態が、良好に維持され得る。したがって、浸炭処理中における、高融点金属部品20の変形が、可及的に抑制され得る。また、浸炭処理中における、高融点金属部品20への浸炭が、良好に進行し得る。
本実施形態の製造方法は、積層体Sの対称軸L2が重力作用方向に沿った状態で、浸炭処理を行う。具体的には、浸炭処理中にて、対称軸L2と重力作用方向とのなす角度が0~3度となる。したがって、浸炭処理中における、高融点金属部品20の変形が、よりいっそう良好に抑制され得る。
(第三実施形態)
以下の第三実施形態の説明においては、上記の第二実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、第二実施形態と第三実施形態とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の第三実施形態の説明において、第二実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、第一実施形態および第二実施形態における説明が適宜援用され得る。
図8を参照すると、本実施形態においては、積層体Sは、炭素源部材50を有している。本実施形態においては、炭素源部材50は、高融点金属部品20と第一挟持部材21との間に設けられている。
炭素源部材50は、炭素を含むフェルト状またはスポンジ状の部材である。具体的には、例えば、炭素源部材50として、市販の、炭素繊維製フェルト材が利用可能である。
本実施形態においては、高融点金属部品20、第一挟持部材21、および第二挟持部材22は、対称軸L2を有する筒形状、具体的には円筒形状を有している。また、本実施形態の製造方法は、高融点金属部品20と第一挟持部材21との間に、炭素を含むフェルト状またはスポンジ状の炭素源部材50を挟持した状態で、積層体Sを形成する。
具体的には、例えば、積層体Sは、以下のようにして形成することが可能である。第二挟持部材22の周囲に、炭素源部材50を被覆する。高融点金属部品20の内側に、炭素源部材50を周囲に被覆した状態の第二挟持部材22を収容する。その後、第一挟持部材21の内側に、高融点金属部品20を収容する。
続いて、積層体Sを、対称軸L2が重力作用方向に沿った状態で加熱炉30内に投入する。具体的には、対称軸L2と重力作用方向とのなす角度は、0~3度程度である。続いて、加熱炉30内に投入した積層体Sを、加熱炉30内にて加熱する。加熱温度は、例えば、2000℃以上である。これにより、浸炭処理が行われる。
本実施形態においては、浸炭処理中に、高融点金属部品20と、その内側に収容された第一挟持部材21との間に、炭素を含むフェルト状またはスポンジ状の炭素源部材50が介在している。このため、熱膨張量の差異により高融点金属部品20の内径と第二挟持部材22の外径との差が大きくなっても、高融点金属部品20の内面と炭素源部材50との接触状態が良好に維持される。したがって、浸炭処理中における、高融点金属部品20への浸炭が、良好に進行し得る。
また、加熱炉30内の浸炭処理雰囲気ガスが、炭素源部材50を通過可能となる。これにより、高融点金属部品20の内面近傍にて、炭素源となり得る炭素含有ガスが発生する。したがって、浸炭処理中における、高融点金属部品20への浸炭が、良好に進行し得る。
(第四実施形態)
以下の第四実施形態の説明においては、上記の第二実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、第二実施形態と第四実施形態とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の第四実施形態の説明において、第二実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、第一実施形態および第二実施形態における説明が適宜援用され得る。
図9を参照すると、本実施形態においては、浸炭部品10は、筒部101と、延設部102と、屈曲部103とを有している。筒部101は、対称軸L2に沿った筒状、具体的には円筒状に形成されている。延設部102は、筒部101から、対称軸L2と交差する径方向に延設されている。「径方向」とは、対称軸L2と直交し、且つ、対称軸L2から放射状に延びる方向である。
本実施形態においては、延設部102は、筒部101の軸方向における一端(すなわち図中下端)から、径方向外側に延設されている。「軸方向」とは、対称軸L2と平行な方向である。すなわち、浸炭部品10は、鍔付筒状に形成されている。
屈曲部103は、板材がL字状に屈曲された部分であって、筒部101と延設部102との接続箇所に設けられている。本実施形態においては、浸炭部品10は、継目なく一体に形成されている。すなわち、筒部101と延設部102とは、屈曲部103にて、継目なく一体的に接続されている。
浸炭部品10は、図10に示されている形状の高融点金属部品20を浸炭することにより形成されている。具体的には、図10を参照すると、高融点金属部品20は、筒部201と、延設部202と、屈曲部203とを有している。
筒部201は、浸炭部品10における筒部101に対応する部分であって、対称軸L2に沿った筒状、具体的には円筒状に形成されている。延設部202は、浸炭部品10における延設部102に対応する部分であって、筒部201から径方向に延設されている。屈曲部203は、浸炭部品10における屈曲部103に対応する部分であって、筒部201と延設部202との接続箇所に設けられている。
本実施形態においては、高融点金属部品20は、継目なく一体に形成されている。具体的には、高融点金属部品20は、高融点金属であるタンタルまたはタンタル合金によって形成された筒状部品に対して塑性加工(すなわち曲げ加工等)を行うことにより、鍔付筒状に形成されている。
本実施形態においては、第一挟持部材21は、対称軸L2に沿った筒状、具体的には円筒状に形成されている。第一挟持部材21は、高融点金属部品20における筒部201の軸方向寸法よりも、延設部202の厚さ分だけ短い軸方向寸法を有している。
第二挟持部材22は、高融点金属部品20と同様に、鍔付筒状に形成されている。具体的には、第二挟持部材22は、内筒部221と延設部222とを有している。
内筒部221は、対称軸L2に沿った筒状、具体的には円筒状に形成されている。内筒部221は、高融点金属部品20における筒部201の軸方向寸法よりも、延設部202の厚さ分だけ長い軸方向寸法を有している。すなわち、積層体Sにて、高融点金属部品20における筒部201の軸方向における他端(すなわち図中上端)が軸方向にはみ出さないように、第一挟持部材21および第二挟持部材22の形状および寸法が設定されている。
延設部222は、内筒部221の軸方向における一端(すなわち図中下端)から、径方向外側に延設されている。延設部222は、外径(すなわち径方向寸法)が高融点金属部品20における延設部202の外径と略一致するように形成されている。すなわち、積層体Sにて、高融点金属部品20における延設部202が径方向外側にはみ出さないように、第一挟持部材21および第二挟持部材22の形状および寸法が設定されている。
本実施形態の製造方法においては、まず、塑性加工(すなわち曲げ加工等)により、筒部201と延設部202と屈曲部203とを有する構造の、鍔付筒状の高融点金属部品20を形成する。また、積層体Sにて、高融点金属部品20が軸方向にも径方向にもはみ出さないような形状および寸法の、第一挟持部材21および第二挟持部材22を用意する。具体的には、高融点金属部品20の軸方向寸法よりも若干短い軸方向寸法を有する筒状の第一挟持部材21を用意する。また、高融点金属部品20の軸方向寸法よりも若干長い軸方向寸法を有する鍔付筒状の第二挟持部材22を用意する。
次に、第一挟持部材21と第二挟持部材22との間に高融点金属部品20を挟持することで、高融点金属部品20と第一挟持部材21と第二挟持部材22との積層体Sを形成する。具体的には、第一挟持部材21の内側に高融点金属部品20を収容するとともに、高融点金属部品20の内側に第二挟持部材22を収容することによって、積層体Sを形成する。
このとき、高融点金属部品20における筒部201および延設部202と、第一挟持部材21とは、ほぼ密着状態となる。また、高融点金属部品20における筒部201と、第二挟持部材22における内筒部221とは、ほぼ密着状態となる。同様に、高融点金属部品20における延設部202と、第二挟持部材22における延設部222とは、ほぼ密着状態となる。
続いて、図10に示されているように、積層体Sを、対称軸L2が重力作用方向に沿った状態で加熱炉30内に投入する。具体的には、対称軸L2と重力作用方向とのなす角度は、0~3度程度である。続いて、加熱炉30内に投入した積層体Sを、加熱炉30内にて加熱する。加熱温度は、例えば、2000℃以上である。これにより、浸炭処理が行われる。
ところで、塑性加工により、高融点金属部品20には、残留応力が発生している。かかる残留応力は、屈曲部203にて、特に大きい。このため、仮に、第一挟持部材21および第二挟持部材22を用いずに、高融点金属部品20をガス浸炭した場合、加熱に伴って残留応力が解放されることで、浸炭中に高融点金属部品20に変形が生じることがある。すると、浸炭後に得られる浸炭部品10における寸法あるいは形状が、所望の状態から乖離する懸念がある。
この点、本実施形態の製造方法は、塑性加工により鍔付筒状に形成された高融点金属部品20の外形形状全体を、第一挟持部材21と第二挟持部材22との間で拘束しつつ、浸炭処理を行う。これにより、残留応力に起因する高融点金属部品20および浸炭部品10の変形の発生が、良好に抑制され得る。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。故に、上記実施形態に対しては、適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、上記実施形態と変形例とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の変形例の説明において、上記実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記実施形態における説明が適宜援用され得る。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な構成および製造方法に限定されない。例えば、高融点金属部品20は、ニオブまたはニオブ合金であってもよい。その他、本発明は、高温化学用坩堝等に用いられる、浸炭された高融点金属部品の製造に、好適に適用され得る。
浸炭部品10は、そのほぼ全体が浸炭された状態で形成され得る。すなわち、浸炭部品10のほぼ全体が、浸炭層12であってもよい。換言すれば、非浸炭領域としての中心部11は、無くてもよい。
浸炭部品10および高融点金属部品20の形状については、本発明が良好に適用される限り、特段の限定はない。すなわち、例えば、浸炭部品10および高融点金属部品20は、楕円筒形状、あるいは、多角筒形状に形成され得る。あるいは、例えば、浸炭部品10および高融点金属部品20は、有底筒状に形成され得る。
図2において、積層軸L1は、略水平であってもよい。その他、積層軸L1および対称軸L2と、水平方向あるいは重力作用方向とのなす角度は、浸炭処理中における変形が生じない程度において、適宜設定され得る。
図2および図4において、第一挟持部材21と第二挟持部材22とのうちの一方は、炭素供給源としての機能を有しない部材(例えばセラミック部材)であってもよい。
加熱炉30内には、ガス浸炭用の炭素供給源(例えば浸炭性ガス等)が導入され得る。すなわち、本発明は、いわゆる固体浸炭に限定されない。
浸炭処理温度は、2000℃以上に限定されない。すなわち、例えば、浸炭処理温度は、1500℃以上であってもよい。
図8に示されているように、高融点金属部品20と第一挟持部材21との間に炭素源部材50が設けられる場合、第一挟持部材21は、炭素供給源としての機能を有しない部材(例えばセラミック部材)であってもよい。
炭素源部材50は、図2に示された製造方法にも用いられ得る。
炭素源部材50は、高融点金属部品20と第一挟持部材21との間に代えて、あるいはこれとともに、高融点金属部品20と第二挟持部材22との間に設けられ得る。
上記実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に本発明が限定されることはない。同様に、構成要素等の形状、方向、位置関係等が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に特定の形状、方向、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、方向、位置関係等に本発明が限定されることはない。各部を構成する材料についても、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の材料に限定される場合等を除き、特段の限定はない。
変形例も、上記の例示に限定されない。また、複数の実施形態が、互いに組み合わされ得る。同様に、複数の変形例が、互いに組み合わされ得る。さらに、複数の実施形態のうちの少なくとも1つと、複数の変形例のうちの少なくとも1つとが、互いに組み合わされ得る。
10 浸炭部品
20 高融点金属部品
21 第一挟持部材
22 第二挟持部材
30 加熱炉
31 載置台
40 耐熱部材
L1 積載軸
L2 対称軸
S 積層体

Claims (15)

  1. 高融点金属部品(20)を浸炭することにより浸炭部品(10)を製造する方法であって、
    ともに剛体であり且つ炭素供給源である第一挟持部材(21)と第二挟持部材(22)との間に前記高融点金属部品を挟持することで、前記第一挟持部材と前記高融点金属部品と前記第二挟持部材との積層体(S)を形成し、
    前記積層体を加熱しつつ浸炭処理する、
    浸炭部品の製造方法。
  2. 前記第一挟持部材または前記第二挟持部材と、前記高融点金属部品との間に、炭素を含むフェルト状またはスポンジ状の炭素源部材(50)を挟持した状態で、前記積層体を形成する、
    請求項1に記載の製造方法。
  3. 高融点金属部品(20)を浸炭することにより浸炭部品(10)を製造する方法であって、
    ともに剛体である第一挟持部材(21)と第二挟持部材(22)との間に前記高融点金属部品を配置するとともに、前記第一挟持部材または前記第二挟持部材と前記高融点金属部品との間に炭素を含むフェルト状またはスポンジ状の炭素源部材(50)を挟持することで、前記第一挟持部材と前記高融点金属部品と炭素源部材と前記第二挟持部材との積層体(S)を形成し、
    前記積層体を加熱しつつ浸炭処理する、
    浸炭部品の製造方法。
  4. 前記第一挟持部材、前記高融点金属部品、および前記第二挟持部材は、板状またはブロック状の形状を有し、
    前記積層体は、前記第一挟持部材と前記高融点金属部品と前記第二挟持部材とを積層方向に配列したものであり、
    前記積層方向が重力作用方向に沿った状態で、前記浸炭処理を行う、
    請求項1~3のいずれか1つに記載の製造方法。
  5. 前記積層体の上に、密度1.5g/cm3以上の耐熱部材(40)を載置した状態で、前記浸炭処理を行う、
    請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記第一挟持部材、前記高融点金属部品、および前記第二挟持部材は、対称軸(L2)を有する筒形状を有し、
    前記積層体は、前記第一挟持部材の内側に前記高融点金属部品を収容するとともに、前記高融点金属部品の内側に前記第二挟持部材を収容することによって形成した、
    請求項1~3のいずれか1つに記載の製造方法。
  7. 前記第一挟持部材の熱膨張係数は、前記第二挟持部材の熱膨張係数以下である、
    請求項6に記載の製造方法。
  8. 高融点金属部品(20)を浸炭することにより浸炭部品(10)を製造する方法であって、
    剛体である第一挟持部材(21)および第二挟持部材(22)と、前記高融点金属部品とは、対称軸(L2)を有する筒形状を有し、
    前記第一挟持部材の熱膨張係数は、前記第二挟持部材の熱膨張係数以下であり、
    前記第一挟持部材の内側に前記高融点金属部品を収容するとともに、前記高融点金属部品の内側に前記第二挟持部材を収容して、前記第一挟持部材と前記第二挟持部材との間に前記高融点金属部品を挟持することで、前記第一挟持部材と前記高融点金属部品と前記第二挟持部材との積層体(S)を形成し、
    前記積層体を加熱しつつ浸炭処理する、
    浸炭部品の製造方法。
  9. 前記第一挟持部材の熱膨張係数をC1は、前記第二挟持部材の熱膨張係数をC2とした場合に、
    C1=2.5~5.0×10-6[1/K]であり、
    C2=5.0~6.6×10-6[1/K]である、
    請求項7または8に記載の製造方法。
  10. 前記対称軸が重力作用方向に沿った状態で、前記浸炭処理を行う、
    請求項6~9のいずれか1つに記載の製造方法。
  11. 前記高融点金属部品は、塑性加工により、前記対称軸に沿った筒状に形成された筒部(201)と、前記筒部から前記対称軸と交差する方向に延設された延設部(202)と、前記筒部と前記延設部との接続箇所に設けられた屈曲部(203)とを有する構造に形成された、
    請求項6~10のいずれか1つに記載の製造方法。
  12. 前記第一挟持部材、前記高融点金属部品、および前記第二挟持部材は、円筒形状を有し、
    前記高融点金属部品の外径をD0、内径をd0とし、
    前記第一挟持部材の内径をd1とし、
    前記第二挟持部材の外径をD2とした場合、
    D0=80~160[mm], d0=77~157[mm]であり、
    d1=D0+α, α=1.5~5[mm]であり、
    D2=d0-β, β=1.5~3[mm]である、
    請求項6~11のいずれか1つに記載の製造方法。
  13. 前記第一挟持部材および前記第二挟持部材は、一方または双方が炭素供給源として用いられる、
    請求項3~12のいずれか1つに記載の製造方法。
  14. 前記浸炭処理にて、前記高融点金属部品を2000℃以上の温度で加熱する、
    請求項1~13のいずれか1つに記載の製造方法。
  15. 前記高融点金属部品は、タンタル、タンタル合金、ニオブ、またはニオブ合金である、
    請求項1~14のいずれか1つに記載の製造方法。
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