以下、この発明の加熱調理システムを図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理システムの概略構成図を示している。
上記加熱調理システムは、加熱調理器100と、この加熱調理器100と通信する家族伝言板サーバ400と、加熱調理器100や家族伝言板サーバ400などと通信する管理サーバ500と、家族伝言板サーバ400,管理サーバ500などと通信する情報端末の一例としての複数のスマートフォン300とを備える。なお、加熱調理システムは、情報端末が1台であってもよい。また、この加熱調理システムは、インターネット網Nを介して情報提供サーバ(図示せず)から天気などの情報の提供を受ける。
上記家族伝言板サーバ400,管理サーバ500は、クラウドコンピューティングシステムを構成しており、本発明のサーバの一例である。なお、家族伝言板サーバ400,管理サーバ500を1つのサーバで実現してもよい。
上記加熱調理器100は、無線アクセスポイント200およびインターネット網Nを介して家族伝言板サーバ400,管理サーバ500と通信を行う無線通信モジュール120を備える。このインターネット網Nは、通信ネットワークの一例である。無線通信モジュール120が直接インターネット網Nに接続されるようにしてもよい。
上記無線通信モジュール120は、屋内の無線アクセスポイント200との間で無線LANによる通信を行う。より詳しくは、無線通信モジュール120は、通信規格の一例としての無線LANの規格であるWi-Fi(登録商標)を用い、無線アクセスポイント200を介して、屋外の家族伝言板サーバ400や管理サーバ500に情報を送信したり受信したりする。
ここで、家族伝言板サーバ400は、スマートフォン300の複数のユーザー(例えば、お父さん、お母さん、子供などの家族を構成するメンバー)が会話を行うためのコミュニケーションツール(電子伝言板サービス)を管理するコミュニケーションツール管理部の一例である。この家族伝言板サーバ400により管理される家族伝言板は、文字によるメッセージだけでなく、画像や音声などもメッセージとして投稿、閲覧が可能なコミュニケーションツールである。
なお、家族伝言板サーバ400は、主に家族や近親者などの特定のメンバーで構成されたグループの伝言板サービスを管理するコミュニケーションツール管理部の一例であるが、コミュニケーションツール管理部はこれに限らず、特定のメンバーで構成されたグループの伝言板サービスを管理するものでもよい。また、この発明の加熱調理システムは、複数のコミュニケーションツール管理部を備えたものでもよい。
スマートフォン300は、インターネット網Nを介してさまざまなウェブサイトの情報を閲覧したりダウンロードしたりすることが可能な通信機能を備えている。このスマートフォン300には、家族伝言板サービスを利用するためのアプリケーションソフトウェア(食事メニュー投稿部300aと調理メニュー情報送信部300bの機能を含む)を予めインストールしている。そうして、家族伝言板サーバ400が管理する家族伝言板は、通常、1世帯の家族が1つのコミュニティを形成し、家族の各メンバー(例えば、お父さん、お母さん、子供など)が、それぞれのスマートフォン300を用いて、メッセージの書き込み(投稿)および閲覧を行うためのコミュニケーションツールである。各メンバーは、それぞれのスマートフォン300以外にも、家庭にあるネットワーク対応テレビおよびタブレット等の情報端末を用いて会話を行うこともできる。
図2は上記加熱調理システムの加熱調理器100の外観斜視図を示している。この加熱調理器100は、図2に示すように、直方体形状の本体ケーシング1と、この本体ケーシング1内に設けられ、前側に開口部2aを有する加熱室2と、加熱室2の開口部2aを開閉する扉3とを備えている。
上記本体ケーシング1の上側かつ後側に排気ダクト5を設けている。また、本体ケーシング1の前面の下部に露受容器6を着脱可能に取り付けている。この露受容器6は、扉3の下側に位置し、扉3の後面(加熱室2側の表面)や本体ケーシング1の前板からの水滴を受けることができるようになっている。
上記扉3は、本体ケーシング1の前面側に下側の辺を軸に回動可能に取り付けられている。この扉3の前面(加熱室2とは反対側の表面)には、耐熱性を有する透明な外ガラス7が設けられている。また、扉3は、外ガラス7の上側に位置するハンドル8と、外ガラス7の右側に設けられた操作パネル9とを有している。上記操作パネル9は、操作部の一例である。
上記操作パネル9は、カラー液晶表示部10と、途中で加熱を止めるときなどに押す取り消しキー12と、加熱を開始するときに押すあたためスタートキー13とを含んでいる。上記カラー液晶表示部10は、報知部の一例である。なお、報知部はこれに限らず、音声を出力する音声出力部であってもよい。
上記加熱調理器100の制御ブロック図を図3に示している。この加熱調理器100の制御装置110は、図3に示すように、無線通信モジュール120,操作パネル9,スピーカ20,ヒータ30,マグネトロン40,ドアセンサ50などが接続されている。また、制御装置110は、操作パネル9,湿度センサ(図示せず),庫内温度センサ(図示せず),ドアセンサ50などからの信号に基づいて、無線通信モジュール120,操作パネル9のカラー液晶表示部10,スピーカ20,ヒータ30,マグネトロン40などを制御する。
また、上記制御装置110は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなり、[実行した調理メニューの情報]を家族伝言板に投稿する実行調理メニュー投稿部110aと、調理メニューの調理が終了したことを表す[調理終了情報]を家族伝言板に投稿する調理終了投稿部110bと、加熱室2内から被調理物が取り出されていないことを表す[取り出し忘れ情報]を家族伝言板に投稿する取り出し情報投稿部110cと、調理メニューの加熱調理中における加熱調理器状態に関わる[加熱調理情報]を家族伝言板に投稿する加熱調理器状態投稿部110dと、予め調理メニュー名とその調理メニュー名に対応する調理シーケンスが複数記憶された調理メニュー記憶部110eと、お気に入り調理メニュー記憶部110fと、運転モード、待機モードまたは実行直前モードの動作モードを切り換える動作モード切換部110gを有する。
これらの実行調理メニュー投稿部110a,調理終了投稿部110b,取り出し情報投稿部110c,加熱調理器状態投稿部110dで、[実行した調理メニューに関わる情報]または[加熱調理器本体の状況に関わる情報]を家族伝言板サーバ400の家族伝言板に投稿する投稿部を構成している。
なお、加熱調理器100の実行調理メニュー投稿部110a,調理終了投稿部110b,取り出し情報投稿部110c,加熱調理器状態投稿部110dは、家族伝言板サーバ400の家族伝言板に投稿したが、これに限らず、加熱調理器100から管理サーバ500に[実行した調理メニューに関わる情報]または[加熱調理器本体の状況に関わる情報]を送信して、管理サーバ500が加熱調理器100を代理して家族伝言板に投稿してもよい。
また、図4は管理サーバ500の制御ブロック図を示している。
この管理サーバ500は、図4に示すように、ユーザーの食生活に関わる履歴を記憶する履歴記憶部500aと、おすすめ調理メニューを提案する調理メニュー提案部500bと、おすすめ調理メニューを家族伝言板サーバ400が管理する家族伝言板に投稿する調理メニュー投稿部500cと、加熱調理器100が利用可能な調理メニューの[レシピ情報]を記憶するレシピ情報記憶部500dと、インターネット網Nを介した通信を行う通信部500eと、ユーザーの[予定情報]が記憶されるカレンダー管理部500fと、を有する。上記履歴記憶部500aには、加熱調理器100の調理履歴やユーザーの食事履歴などが記憶される。
この管理サーバ500は、レシピ情報記憶部500dに記憶された[レシピ情報]などを閲覧利用できるレシピサイトを管理する。このレシピサイトは、複数の家族伝言板のグループのそれぞれのユーザーから閲覧利用される。
なお、このレシピサイトは、他の情報提供サーバにより管理されていてもよく、このような情報提供サーバは、家族伝言板サーバ400,管理サーバ500と共にクラウドコンピューティングシステムを構成する。
上記加熱調理器100の制御装置110(実行調理メニュー投稿部110a,調理終了投稿部110b,取り出し情報投稿部110c,加熱調理器状態投稿部110d)が投稿する[実行した調理メニューに関わる情報]または[加熱調理器本体の状況に関わる情報]としては、次の1)~4)がある。なお、[実行した調理メニューに関わる情報]または[加熱調理器本体の状況に関わる情報]は、これら1)~4)に限らない。
1) 実行した調理メニューの投稿
上記加熱調理器100の加熱調理の開始時または終了時に、[実行した調理メニューの情報]を、制御装置110の実行調理メニュー投稿部110aにより、無線通信モジュール120,無線アクセスポイント200およびインターネット網Nを介して家族伝言板サーバ400が管理する家族伝言板に投稿する。
加熱調理の終了時に家族伝言板に投稿するようにすれば、例えば誤操作などによって調理を取り止めた場合に、実際には調理完了に至らなかった調理がむやみに家族伝言板に投稿されないようにすることができる。尚、調理メニューの実行に伴い加熱調理器100内部で設定された調理終了の条件が満たされなかった場合でも、例えば調理の進行の8割以上が終了したときにユーザーが取り消しキーを押したことによって調理が停止した場合にも調理終了と判断し、家族伝言板に投稿するようにしてもよい。
このようにして、加熱調理器100から家族伝言板に投稿された[実行した調理メニューの情報]は、家族伝言板サービス用のアプリケーションソフトウェアを起動させたスマートフォン300の画面に表示される。なお、スマートフォン300のプッシュ通知機能をオンに設定しておくことにより、家族伝言板サービス用のアプリケーションソフトウェアを起動させていない状態でも、家族伝言板にメッセージが投稿されたことがスマートフォン300に通知される。この通知によりユーザーは、スマートフォン300のアプリケーションソフトウェアを起動させて、家族伝言板を確認することができる。
ここで、[実行した調理メニューの情報]は、実行した調理メニューの加熱条件(レンジ調理,オーブン調理,蒸し調理,加熱時間など)、メニュー名、調理開始時刻(または調理終了時刻)などの全部または一部である。
上記家族伝言板サーバ400に投稿された[実行した調理メニューの情報]は、管理サーバ500の調理履歴のデータとして履歴記憶部500aに記憶される。
なお、この[実行した調理メニューの情報]は、家族伝言板に投稿せずに加熱調理器100から管理サーバ500に調理履歴のデータとして送信してもよい。
2) 調理終了の投稿
上記加熱調理器100の加熱調理が終了すると、調理メニューの調理が終了したことを表す[調理終了情報]を、制御装置110の調理終了投稿部110bにより、無線通信モジュール120,無線アクセスポイント200およびインターネット網Nを介して家族伝言板サーバ400の家族伝言板に投稿する。
図5は上記加熱調理器100から投稿された調理終了通知の一例を家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。
図5では、画面上側から下側に向かって、「メッセージ」と「伝言ボード」の文字と、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「できたよ!」文字を含む加熱調理器(擬人化)の画像G2(シール)と「調理したよ~」の文字が表示されている。ここで、「メッセージ」と「伝言ボード」は、スマートフォン300の画面が家族伝言板を表示していることを示し、家族伝言板に登録されたメンバーが書き込んだメッセージが時系列に沿って表示される。この家族伝言板には、加熱調理器100もメンバーとして登録されている。
なお、家族伝言板における加熱調理器を特定する文字列として「レンジさん」と表示しているが、ユーザーが自由に名称を設定できるようにしてもよい。
本明細書において、「シール」とは、文字や絵(擬人化された加熱調理器を含む)などを含む画像であって、1つの「シール」で通知、制御、応答などのメッセージを表すものである。なお、この「シール」だけでメッセージを家族伝言板に投稿してもよいし、「シール」と任意の文字列を組み合わせて家族伝言板に投稿してもよい。
また、[調理終了情報]である調理終了通知は、図5に示す画像と文字に限らず、「○○○(メニュー名)ができました。」などの文字だけでもよい。また、[調理終了情報]に調理メニューの画像を表示させてもよい。
また、この調理終了通知から予め設定された時間が経過したときは、加熱調理器100から「保温しますか?」などのメッセージを家族伝言板に投稿し、スマートフォン300側で「保温する」または「保温しない」の選択ができるようにしてもよい。スマートフォン300から加熱調理器100に対して「保温する」という要求がされると、加熱調理器100で予め調理メニュー毎に定められた温度に加熱室2内をヒータ30(図3に示す)またはマグネトロン40などの加熱源により温めることで、料理が冷めないようにできる。
3) 取り出し忘れの投稿
また、加熱調理器100の制御装置110は、加熱室2内から被調理物が取り出されていない[取り出し忘れ情報]を、調理終了投稿部110bにより、無線通信モジュール120,無線アクセスポイント200およびインターネット網Nを介して家族伝言板サーバ400が管理する家族伝言板に投稿する。
図6は上記加熱調理器100から投稿された取り出し忘れ通知の一例を家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図6では、画面上側から下側に向かって、「メッセージ」と「伝言ボード」の文字と、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「料理の取り出しを忘れていますよ~」の文字が表示されている。
取り出し情報投稿部110cは、加熱調理が終了してから所定時間経過しても加熱室2内から被調理物を取り出していない場合は、[取り出し忘れ情報]である取り出し忘れ通知を家族伝言板に投稿する。
例えば、この実施形態の加熱調理器100では、加熱調理が終了してから1分毎にスピーカ20(図3に示す)からメロディを出力して、料理の取り出し忘れを知らせ、調理終了から5分が経過したら取り出し忘れ通知を家族伝言板に投稿するようにしている。
なお、取り出し忘れ通知を投稿するときに実行された調理メニューに関する情報(メニュー名や画像)を同時に表示することによって、例えば取り出し忘れると加熱調理器100に臭いのこもりがちな調理メニューなどが実行されたことを認識可能となり、実際に加熱調理器100を操作していないユーザーが、加熱調理器100を操作したと思われるユーザーに対して注意を促すことなどが可能となる。
なお、スマートフォン300側において、「取り出し忘れ通知」が不要なユーザーは、通知拒否の設定ができるようにして、不必要な通知による煩わしさを解消する(加熱調理器100からの他の投稿についても同様)。
4) 加熱調理器状態の投稿
また、加熱調理器100の制御装置110は、調理メニューの加熱調理中における加熱調理器状態に関わる[加熱調理情報]を、加熱調理器状態投稿部110dにより、無線通信モジュール120,無線アクセスポイント200およびインターネット網Nを介して家族伝言板サーバ400が管理する家族伝言板に投稿する。
図7は上記加熱調理器100から投稿された加熱調理器状態の通知の一例を家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図7では、画面上側から下側に向かって、「メッセージ」と「伝言ボード」の文字と、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「あと5分でできます。」の文字が表示されている。
また、加熱調理器状態の通知としては、「後、○分で□□□ができます」などの文字や、図16に示すように、加熱調理器(擬人化)の画像(シール)と「調理中」の文字でもよい。
次に、管理サーバ500の動作について説明する。管理サーバ500は、通信部500eによりインターネット網Nを介してスマートフォン300や家族伝言板サーバ400と通信を行う。
上記加熱調理器100の制御装置110(実行調理メニュー投稿部110a)から投稿された[実行した調理メニューの情報]を調理履歴として履歴記憶部500aに記憶する。また、スマートフォン300の各ユーザーから投稿された食事履歴(加熱調理器を用いた食事以外の食事内容)を履歴記憶部500aに記憶する。上記履歴記憶部500aに記憶される調理履歴および食事履歴は、ユーザーの食生活に関わる履歴である。
ここで、スマートフォン300にインストールされたアプリケーションソフトウェア(家族伝言板サービスおよび食事メニュー投稿部300aの機能を含む)により、例えばリストから選択するような入力形式でユーザーの食事履歴を投稿する。
なお、加熱状態の通知において、「後、○分で□□□ができます」などの加熱調理器100側の加熱時間のカウントは、別にスマートフォン300側に加熱調理がスタートした時刻を家族伝言板により通知することで、調理メニューの[レシピ情報]から調理時間を得てスマートフォン300側でカウントダウンして、「後、○分で□□□ができます」の表示をするようにしてもよい。この場合、加熱状態の通知を加熱調理器100から投稿しなくともよい。
また、加熱調理器の表示画面がスマートフォン300でそのまま見られるアプリケーションソフトウェアをスマートフォン300にインストールして、加熱調理器状態を確認するようにしてもよい。
5) おすすめ調理メニューの提案
上記管理サーバ500の調理メニュー提案部500bは、履歴記憶部500aに記憶された調理履歴および食事履歴に基づいて、おすすめ調理メニューを提案し、そのおすすめ調理メニューの情報を調理メニュー投稿部500cにより、家族伝言板サーバ400が管理する家族伝言板に投稿する。ここで、管理サーバ500の調理メニュー投稿部500cは、加熱調理器100の代理として、おすすめ調理メニューの情報を家族伝言板に投稿する。すなわち、ユーザーには、スマートフォン300の家族伝言板に加熱調理器100がおすすめ調理メニューを投稿しているように見える。
図8は上記管理サーバ500の調理メニュー投稿部500cから投稿されたおすすめ調理メニューを家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図8では、画面上側から下側に向かって、「メッセージ」と「伝言ボード」の文字と、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「今日は、クリスマスですね。クリスマスらしい、こちらのメニューはいかがですか~? レンジで簡単につくれますよ。」という文字と、「リンク」ボタンの画像G3と、複数のおすすめ調理メニューの写真の画像G4が表示されている。
図8に示すおすすめ調理メニューの画面の「リンク」ボタンの画像G3を操作すると、図9に示すレシピサイトのレシピ詳細画面がスマートフォン300に表示される。このレシピサイトは、管理サーバ500で管理されており、スマートフォン300にインストールされたアプリケーションソフトにより提供される家族伝言板上で閲覧される。なお、レシピサイトは、別の情報提供サーバにより管理されていてもよい。
図9では、画面上側から下側に向かって、「レシピ詳細」の文字と、「ダウンロード画面へ」ボタンの画像G11と、「お気に入り」ボタンの画像G12と、「買物リスト」ボタンの画像G13と、おすすめ調理メニューの写真の画像G14と、メニュー名と、レシピが表示されている。
そして、図9に示すレシピ詳細画面の「ダウンロード画面へ」ボタンの画像G11を操作すると、図10に示すダウンロード画面がスマートフォン300に表示される。図10では、画面上側から下側に向かって、「ダウンロード」の文字と、メニュー名と、おすすめ調理メニューの写真の画像G14と、「レンジで作る」ボタンの画像G15が表示されている。
ここで、おすすめ調理メニューの[レシピ情報]が加熱調理器100に登録されていない場合、スマートフォン300の画面の「レンジで作る」ボタンを操作すると、調理メニュー提案部500bから投稿されたメッセージ(図11に示す)がスマートフォン300に表示される。
図11は図10に示すダウンロード画面からダウンロードをスタートさせたときに表示されるスマートフォン300の画面を示している。図11では、画面上側から下側に向かって、「メッセージ」と「伝言ボード」の文字と、加熱調理器100を擬人化した顔画像の画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「お母さんからのお願いで、このレシピをダウンロードするね。」の文字、「レシピ詳細はこちら」の文字、「リンク」ボタンの画像G20と、おすすめ料理の写真の画像G21が表示されている。
次に、管理サーバ500から[おすすめ調理メニューの写真画像]と[メニュー名]および[レシピ情報]が加熱調理器100にダウンロードされ、ダウンロードが終了すると、加熱調理器100から[おすすめ調理メニューに関わる情報]のダウンロードが終了した通知メッセージを、家族伝言板サーバ400が管理する家族伝言板に投稿する。
これにより、図11に示す画面の下側に、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「レシピ受け取ったよ。作ってくれるの楽しみにしてるね。」の文字がスマートフォン300に表示される。
なお、図11に示す伝言ボード画面の「リンク」ボタンの画像G20を操作すると、図9に示すレシピサイトに移っておすすめ調理メニューについてのレシピ詳細画面がスマートフォン300に表示される。
一方、おすすめ調理メニューの[レシピ情報]が加熱調理器100に登録されている場合、スマートフォン300の画面の「レンジで作る」ボタンの画像G15を操作すると、調理メニュー提案部500bから投稿されたメッセージ(図12に示す)がスマートフォン300に表示される。
図12は図10に示すダウンロード画面からダウンロードをスタートさせたときに表示されるスマートフォン300の画面を示している。図12では、画面上側から下側に向かって、「メッセージ」と「伝言ボード」の文字と、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「お母さんからのお願いで、このレシピを呼び出すね。」の文字、「レシピ詳細はこちら」の文字、「リンク」ボタンの画像G20と、おすすめ料理の写真の画像G21が表示されている。
次に、管理サーバ500から[おすすめ調理メニューの写真画像]と[メニュー名]が加熱調理器100にダウンロードされ、ダウンロードが終了すると、加熱調理器100からおすすめ調理メニューに関わる情報のダウンロードが終了した通知メッセージを、家族伝言板サーバ400が管理する家族伝言板に投稿する。
これにより、図12に示す画面の下側に、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「レシピ呼び出し完了したよ。いつでもすぐに作れるよ。」の文字がスマートフォン300に表示される。
また、図9において、「お気に入り」ボタンの画像G12を操作すると、おすすめ調理メニューから選択された調理メニューが、管理サーバ500のお気に入り調理メニュー記憶部110fに登録される。このお気に入り調理メニュー記憶部110fには、最新の登録メニューから過去30件のお気に入り調理メニューが記憶される。
また、図9において、「買物リスト」ボタンの画像G13を操作すると、買い物リスト登録の画面が表示され、選択された調理メニューに必要な食材のリストから買い物が必要な食材をチェックすることで買い物リストが登録できるようになっている。この買い物リストは、管理サーバ500に登録される。
図13は上記加熱調理器100のカラー液晶表示部10に表示された第1トップ画面を示しており、縦3列×横2列の6つの画像が表示されている。このカラー液晶表示部10の左上側から「あたため」の文字を含む画像G31と「冷凍食品(市販品)」の文字を含む画像G32と「カンタン焼き・蒸し」の文字を含む画像G33が表示され、右上側から「スピードメニュー」の文字を含む画像G34と「焼き・蒸し同時メニュー」の文字を含む画像G35と「解凍」の文字を含む画像G36が表示されている。そして、カラー液晶表示部10の第1トップ画面の画像G33,G35の下側に第1トップ画面または第2トップ画面のいずれが表示されているかを示す「1」の画像G37と「2」の画像G38が表示されている。さらに、カラー液晶表示部10の第1トップ画面の下側中央に「設定」ボタンの画像G39と、「次へ>」ボタンの画像G40を表示している。なお、カラー液晶表示部10の最上部には、無線通信モジュール120と無線アクセスポイント200との間で無線LANによる通信が可能な状態を示すアンテナマークの画像G30が表示されている。また、何らかの原因で無線LANによる通信が不可の場合は、アンテナマークに×印がついた状態で表示される。
なお、上記第2トップ画面では、図示しないが、「お料理選択」の文字を含む画像と、「ヘルシー食セット」の文字を含む画像と、「手動レンジ」の文字を含む画像と、「ダウンロードメニュー」の文字を含む画像と、「入門メニュー」の文字を含む画像と、「除菌・お手入れ」の文字を含む画像が表示される。
図13では、「1」の画像G37の背景を白色にし、「2」の画像G38の背景を灰色にすることによって、カラー液晶表示部10の第1トップ画面が表示されていることを示している。
この状態から、管理サーバ500が管理するレシピサイトから[おすすめ調理メニューの写真画像]と[メニュー名]が加熱調理器100にダウンロードされると、図14に示すように、カラー液晶表示部10の第1トップ画面の左下側に加熱調理器100を擬人化した顔画像G41と、「新着メニュー」の文字を含む「新着メニュー」ボタンの画像G42が表示され、顔画像G41の背景の色が一定間隔で赤く点滅することにより、おすすめ調理メニューがダウンロードされたことをユーザーに知らせる。
次に、加熱調理器100のカラー液晶表示部10に表示された「新着メニュー」ボタンの画像G42を操作すると、図15に示すように、レシピサイトからダウンロードされた新着のおすすめ調理メニュー(図5では一例として「チキンステーキ」)についての選択画面がカラー液晶表示部10に表示される。
図15では、画面の上側から下側に向かって、「カロリーダウン」の文字と、メニューのカロリー数である「315kcal」の文字と、メニュー名「チキンステーキ」の文字と、調理の写真の画像G51と、左下側の「<前へ」ボタンの画像G52と、下側中央「決定」ボタンの画像G53と、右下側に「次へ>」ボタンの画像G54が表示されている。
ここで、加熱調理器100のカラー液晶表示部10に表示された「決定」ボタンの画像G53を操作すると、「チキンステーキ」の加熱調理のためのスタート画面に変わる。一方、「<前へ」ボタンの画像G52または「次へ>」ボタンの画像G54を操作すると、「チキンステーキ」以外の登録済のおすすめ調理メニューがカラー液晶表示部10に表示される。加熱調理器100は、加熱調理器100に登録されているおすすめ調理メニューの[レシピ情報]と、加熱調理器100にダウンロードされたおすすめ調理メニューの[レシピ情報]の両方を記憶し、加熱調理器100に記憶された複数のおすすめ調理メニューからユーザーが選択可能なようにしている。
なお、この図15に示すようなダウンロードされたおすすめ調理メニューは、加熱調理器100においてカラー液晶表示部10の第2トップ画面(図示せず)の「ダウンロードメニュー」ボタンの画像を操作すると、図15に示すようなダウンロードされた複数のおすすめ調理メニューのうちの1つが表示され、「<前へ」ボタンや「次へ>」ボタンにより他のおすすめ調理メニューを選択できる。加熱調理器100では、最新のダウンロードされたおすすめ調理メニューから過去15件までのおすすめ調理メニューが登録される。
なお、加熱調理器100は、管理サーバ500からのおすすめ調理メニューの一部を音声だけで出力して、ユーザーがスマートフォン300で家族伝言板を閲覧するように誘導するようにしてもよい。この場合、スマートフォン300で全部のおすすめ調理メニューを表示して、スマートフォン300の操作により複数のおすすめ調理メニューのうちから1つを選択して、選択されたおすすめ調理メニューを管理サーバ500から加熱調理器100にダウンロードする。
図16は上記加熱調理器100から投稿された加熱調理器状態の通知の一例であるシールを家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図16では、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、加熱調理器100が調理具を両手に持った画像G50と、「調理中」の文字が表示されている。
6) 加熱調理器100に対する問い合わせ
また、スマートフォン300から加熱調理器100に対する問い合わせメッセージを、家族伝言板サーバ400が管理する家族伝言板に投稿する。そうすると、家族伝言板サーバ400に投稿された上記問い合わせメッセージに従って、加熱調理器100からの応答メッセージとして家族伝言板に投稿する。ここで、問い合わせメッセージの内容によっては、管理サーバ500が加熱調理器100を代理して応答メッセージを家族伝言板に投稿する。
図17は上記加熱調理器100に対して問い合わせるシールの一覧を家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図17では、「操作を選ぶ」という文字と、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、複数のシールの画像G60が表示されている。
この複数のシールの画像G60のうちの1つのシールを選択して、新規メッセージの画像として送信すなわち家族伝言板に投稿することにより、シールに応じた応答メッセージが管理サーバ500または加熱調理器100から家族伝言板に投稿される。
ここで、複数のシールとして、例えば、
「お気に入りリスト表示」 :管理サーバ500のお気に入り調理メニュー記憶部110fに登録されたお気に入り調理メニューを表示する。
「買い物リスト表示」 :管理サーバ500に登録された買い物リストを表示する。
「人気閲覧メニュー教えて」 :複数の家族伝言板からレシピサイトで閲覧された人気の高い調理メニューのリストを表示する。
「人気調理メニュー教えて」 :複数の家族伝言板からレシピサイトでダウンロードされた人気の高い調理メニューのリストを表示する。
「電気代教えて」 :加熱調理器100の電力使用量に基づく電気料金について月毎または日毎のリストを表示する。
「今日使ったかな?」 :加熱調理器100の今日1日の調理履歴を表示する。
「状態教えて」 :加熱調理器100の現在の状態(調理中または待機中またはエラー状態など)を表示する。
「調理メニュー履歴教えて」:加熱調理器100の調理履歴を表示する。
などがある。
なお、上記加熱調理器100に対して問い合わせるシールは、図17に示すシールに限らず、他の問合せ用途のシールでもよい。また、加熱調理器100に対して制御を指令するシールでもよく、例えば、「伝言」シールなどと一緒に、音声による伝言メッセージを家族伝言板に投稿するようにしてもよい。この場合、伝言メッセージが家族伝言板に投稿されると、管理サーバ500を介して伝言メッセージが加熱調理器100にダウンロードされて、加熱調理器100に伝言メッセージがあることを表示または音声出力によりユーザーに通知し、ユーザーが加熱調理器100を操作することにより伝言メッセージをスピーカ20(図3に示す)で再生する。
図18は上記加熱調理器100に対して1日の調理履歴を問い合わせるシールの一例を家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図18では、お母さんの顔画像G61と、「お母さん」という文字と、投稿時刻と、「今日使ったかな?」の文字を含む画像G62と、「今日使ったかな?」の文字が表示されている。
上記管理サーバ500は、家族伝言板サーバ400に投稿されたシールとメッセージ(「今日使ったかな?」)に従って、履歴記憶部500aに記憶された調理履歴に基づいて、今日1日の調理履歴を加熱調理器100からのメッセージとして家族伝言板に投稿する。
これにより、スマートフォン300の家族伝言板において、今日1日の調理履歴を閲覧できる。
例えば、高齢の親の家の加熱調理器100に対して今日1日の調理履歴を遠隔地から子が確認することで親の様子を知ることができる(見守り用途)。これにより、子のユーザーがスマートフォン300により家族伝言板上からレシピサイトを閲覧して、親に勧める調理メニューを選んで、親の家の加熱調理器100へおすすめの調理メニューの[レシピ情報]をダウンロードすることが可能になる。
また、図19は上記加熱調理器100に対して調理履歴を問い合わせるシールを家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図19では、お母さんの顔画像G61と、「お母さん」という文字と、投稿時刻と、「調理履歴」の文字を含む画像G63と、「調理メニュー履歴を教えて」の文字が表示されている。
上記管理サーバ500は、家族伝言板サーバ400に投稿されたシールとメッセージ(「調理メニュー履歴を教えて」)に従って、履歴記憶部500aに記憶された調理履歴を加熱調理器100からのメッセージとして家族伝言板に投稿する。
これにより、スマートフォン300の家族伝言板において、加熱調理器100の調理履歴を閲覧できる。
また、図20は上記加熱調理器100に対しておすすめメニューを問い合わせるシールを家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図20では、お母さんの顔画像G61と、「お母さん」という文字と、投稿時刻と、「おすすめメニュー」の文字を含む画像G64と、「おすすめメニューを教えて」の文字が表示されている。
上記管理サーバ500は、家族伝言板サーバ400に投稿されたシールとメッセージ(「おすすめメニューを教えて」)に従って、調理メニュー提案部500bにより提案されたおすすめ調理メニューの一覧を加熱調理器100からのメッセージとして家族伝言板に投稿する。
これにより、スマートフォン300の家族伝言板において、おすすめ調理メニューの一覧を確認できる。
図11,図12では、加熱調理器100にレシピサイトからの調理メニューの[レシピ情報]のダウンロードの受信完了したことを文字メッセージにより家族伝言板に投稿したが、ダウンロードの受信完了はこれに限らず、図21に示すように、加熱調理器100にレシピサイトからの調理メニューの[レシピ情報]のダウンロードの受信完了したことを示すシールを家族伝言板に投稿してもよい。図21では、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「メニュー受信完了」の文字を含む加熱調理器100の画像G71と、「メニュー受信完了」の文字が表示されている。
上記加熱調理器100の家族伝言板への投稿は、上述のメッセージだけでなく、加熱調理器状態の情報として加熱調理器100の[エラー情報]などが家族伝言板に投稿される。
図22は上記加熱調理器100から投稿された[エラー情報]のシールの一例を家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図22では、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「エラーー」の文字を含み、加熱調理器100が震えている画像G72と、「エラー」の文字が表示されている。
この場合、加熱調理器100は、何らかの故障により正常動作ができない状態である。
また、図23は上記加熱調理器100から投稿されたエラー情報(高温異常)のシールの一例を家族伝言板に表示したスマートフォン300の画面を示している。図23では、加熱調理器100を擬人化した顔画像G1と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、擬人化された加熱調理器100が暑さでのぼせている画像G73と、「熱いよ~」の文字が表示されている。
この場合、加熱調理器100は、何らかの原因により加熱室2内または本体ケーシング1内が高温になった状態である。
なお、上記加熱調理器100からは、加熱室2内の清掃などの[メンテナンス情報]を家族伝言板に投稿して、ユーザーにメンテナンス作業を促すようにしてもよい。
上記構成の加熱調理システムによれば、加熱調理器100において[実行した調理メニューに関わる情報]または[加熱調理器本体の状況に関わる情報]を、加熱調理器100の実行調理メニュー投稿部110a,調理終了投稿部110b,取り出し情報投稿部110c,加熱調理器状態投稿部110dから家族伝言板サーバ400(コミュニケーションツール管理部)にインターネット網Nを介して投稿することによって、スマートフォン300(情報端末)からの制御要求がなくても、加熱調理特有の情報を家族伝言板サーバ400の家族伝言板(コミュニケーションツール)を利用して加熱調理器100からユーザーのスマートフォン300(情報端末)に通知することができ、利便性を大幅に向上できる。
また、上記調理メニューの調理が終了したことを表す[調理終了情報]を、家族伝言板を利用して加熱調理器100からユーザーのスマートフォン300(情報端末)に通知するので、ユーザーが加熱調理器100から離れた場所にいても、スマートフォン300により加熱調理器100の調理終了を知ることができる。
また、上記調理メニューの調理が終了してから予め設定された時間経過しても、加熱室内から被調理物が取り出されていない状態であることを表す[取り出し忘れ情報]を、家族伝言板を利用して加熱調理器100からユーザーのスマートフォン300(情報端末)に通知するので、ユーザーが加熱調理器100から離れてしまって被調理物の取り出しを忘れても、スマートフォン300により取り出し忘れを知ることができる。
また、上記調理メニューの加熱調理中における加熱調理器状態に関わる[加熱調理情報]を、家族伝言板(コミュニケーションツール)を利用して加熱調理器100からユーザーのスマートフォン300(情報端末)に通知するので、ユーザーが加熱調理器100から離れた場所にいても、加熱調理中における加熱調理器状態を知ることができる。
また、上記管理サーバ500の履歴記憶部500aにユーザーの食生活に関わる履歴を記憶し、その履歴に基づいて、管理サーバ500の調理メニュー提案部500bによりおすすめの調理メニューを提案する。そうして、調理メニュー提案部500bにより提案された調理メニューの提案に関わる情報を、調理メニュー投稿部500cにより家族伝言板サーバ400(コミュニケーションツール管理部)の家族伝言板に投稿する。これにより、ユーザーに最適な調理メニューをスマートフォン300(情報端末)を通じてユーザーに提案することができる。これにより、例えば、栄養バランスのとれた調理メニューなどを提案することにより偏食を防ぎ、健康的な食生活を実現することができる。
また、上記加熱調理器100から投稿された[実行した調理メニューに関わる情報]または[加熱調理器本体の状況に関わる情報]に基づく加熱調理器100の調理履歴を管理サーバ500の履歴記憶部500aに記憶するので、加熱調理器100の調理履歴に基づいた最適なおすすめの調理メニューを提案できる。
また、上記スマートフォン300(情報端末)から投稿された[ユーザーの食事メニューに関わる情報]に基づくユーザーの食事履歴を管理サーバ500の履歴記憶部500aに記憶する。ここで、ユーザーの食事メニューは、加熱調理器100で調理していないメニューであり、外食などのメニューも含まれる。これにより、加熱調理器100を用いた調理メニューの割合が比較的少ない場合、加熱調理器100の調理していない食事メニューの情報に基づいて、おすすめの調理メニューを提案することで、最適な調理メニューを提案できる。
また、加熱調理器100の調理履歴およびユーザーの食事メニューの両方に基づいて、おすすめの調理メニューを提案することで、より最適な調理メニューを提案できる。
7) 加熱調理器100の実行直前モード
上記加熱調理器100が待機モードのとき、スマートフォン300から管理サーバ500を介して加熱調理器100に調理メニューの加熱調理の実行を準備する指令を行うことができる。
ここで、「待機モード」とは、例えば、運転停止状態でかつ加熱調理の操作などが一定時間ないときに、カラー液晶表示部10を含む主要回路の電源を遮断して必要最低限の回路に電源を供給する状態や、あるいは、加熱調理の操作がされていない運転停止状態などである。
以下に、加熱調理器100の実行直前モードについて説明する。
まず、スマートフォン300にインストールされたアプリケーションソフトウェア(調理メニュー情報送信部300b)によって、[調理メニューの実行を準備する指令に関わる情報]がインターネット網Nを介して管理サーバ500に送信される。
この管理サーバ500に送信された[調理メニューの実行を準備する指令に関わる情報]に基づいて、管理サーバ500は、加熱調理器100に調理メニューの実行を準備する指令をインターネット網Nを介して送信する。そして、管理サーバ500から調理メニューの実行を準備する指令を加熱調理器100が受けると、加熱調理器100は、待機モードから調理メニューの加熱調理を開始可能な実行直前モードに切り換わる。
この実施形態では、管理サーバ500から加熱調理器100への調理メニューの実行を準備する指令は、調理メニューに対応する[メニュー名]と[調理画像の情報]および[調理シーケンス]の加熱調理器100へのダウンロードであり、調理シーケンスについては、必要なときに加熱調理器100にダウンロードされる。上記調理メニューに対応する[メニュー名]と[調理画像の情報]および[調理シーケンス]は、管理サーバ500のレシピ情報記憶部500dに記憶されている。
このダウンロードが終了すると、加熱調理器100は、調理メニューのスタート待ち状態となる。
図24は上記家族伝言板のカレンダーを表示したスマートフォンの画面を示している。図24では、一月分のカレンダーの画像G1と、予定リストの文字と画像G102が表示されている。
このカレンダーは、メッセージ(図5~図8に示す)の機能と共に家族伝言板の一機能である。この図24に示す「カレンダー」の左側の「メニュー」選択ボタン(画像G103)をタッチして選択すると、図25に示すメニューが表示される。
この図25では、ユーザーの顔画像G110と「お母さん」の文字と、ホームを選択するときの画像G111と、「メッセージ」を選択するときの画像G112と、「カレンダー」を選択するときの画像G113と、…、「レシピサイト」を呼び出すときの画像G114が表示されている。ここでは、カレンダーが選択されているので、画像G113の背面色が濃くなっている。
次に、図25に示す画像G114(「レシピサイト」)をタッチして選択すると、図26に示す「レシピサイト」が呼び出される。そして、スマートフォン300の画面にレシピサイトの検索メニューが表示される。
この図26では、上側から順に、検索するメニュー名の入力欄の画像G121と、食材リストから検索するための選択ボタンの画像G122(「素材」)と、お総菜リストから検索するための選択ボタンの画像G123(「お総菜」)と、お菓子・パンのリストから検索するための選択ボタンの画像G124(「お菓子・パン」)と、日替わりおすすめメニューの文字などと料理の写真を含む画像G125と、人気メニュー週間ランキングの文字と料理の写真を含む画像G126が表示されている。
ここで、例えば、選択ボタンの画像G123を選択すると、図27に示すように、このレシピサイトの検索結果をスマートフォン300の画面に表示する。
この図27の例では、「キャベツと蒸し鶏」の中華風の文字と料理の写真を含む画像G131と、「魚のねぎ蒸し&鶏肉のポン酢漬け」の文字と料理の写真を含む画像G132と、「鶏唐揚げ風オニオンソース定食」の文字と料理の写真を含む画像G133と、「鶏そぼろ」の文字と料理の写真を含む画像G134と、「鶏だんごの中華あんかけ&ポテト…」の文字と料理の写真を含む画像G135が表示されている。
例えば、外出中の母親が、帰宅した子供のために「肉まん」を加熱調理器100で温めてすぐに食べられるように、加熱調理器100を「レンジであたためる」の実行直前モードにする場合について、図28~図30に従って説明する。
まず、「レシピサイト」(図26に示す)で「肉まん」を検索して、図28に示す「肉まんあたため」のレシピ詳細をスマートフォン300の画面に表示する。
この図28では、「レンジで作る」を選択するための選択ボタンの画像G141と、「お気に入り」に登録するための選択ボタンの画像G142と、「買物リスト」を作成するための選択ボタンの画像G143と、「肉まん」の写真を含む画像G144と、「肉まんあたため」の文字の画像G145が表示されている。
そして、図28に示す画像G141(「レンジで作る」)をタッチして選択すると、図29に示す「レンジで作る」のスタート画面をスマートフォン300の画面に表示する。
この図29では、「肉まんあたため」の文字の画像G151と、「肉まん」の写真の画像G152と、「レンジであたためる」を指令するための選択ボタンの画像G153が表示されている。
図29に示す画像G153(「レンジであたためる」)をタッチして選択すると、スマートフォン300から管理サーバ500に「肉まん」をあたためるという[調理メニューの実行を準備する指令に関わる情報]を送信する。
このとき、スマートフォン300から「肉まん」をあたためるという[調理メニューの実行を準備する指令に関わる情報]を管理サーバ500が受けると、管理サーバ500が加熱調理器100に代わって、加熱調理器100を「レンジであたためる」の実行直前モードにしたことを知らせる通知を家族掲示板に投稿する(図30に示す)。
図30では、画面上側から下側に向かって、「メッセージ」と「伝言ボード」の文字と、加熱調理器100を擬人化した顔画像の画像G161と、「レンジさん」という文字と、投稿時刻と、「お母さんからのお願いで、このレシピを呼び出すね。」の文字、「レシピ詳細はこちら」の文字、「リンク」ボタンの画像G162と、「肉まん」の写真の画像G21が表示されている。
上記家族伝言板サーバ400によって、複数のスマートフォン300のうちの1つから管理サーバ500を介して調理メニューの実行を準備する指令が加熱調理器100に送信されたことを、複数のスマートフォン300のうちの他のスマートフォン300に通知するための情報を家族伝言板サーバ400に投稿するので、例えば、母親のスマートフォン300から加熱調理器100に対して調理メニューの実行を準備する指令がされ、加熱調理器100が調理メニューの加熱調理を開始可能な実行直前モードになっていることを子供のスマートフォン300にコミュニケーションツールを介して通知することができ、利便性が向上する。
なお、図30に示す伝言ボード画面の「リンク」ボタンの画像G162を操作すると、図9に示すレシピサイトに移って「肉まんあたため」についてのレシピ詳細画面がスマートフォン300に表示される。
このように、管理サーバ500は、スマートフォン300の調理メニュー情報送信部300bから送信された加熱調理器100で実行するための調理メニューに関わる情報に基づいて、加熱調理器100に管理サーバ500から調理メニューの実行を準備する指令をインターネット網Nを介して送信する。そして、管理サーバ500から調理メニューの実行を準備する指令を加熱調理器100が受けると、加熱調理器100は、動作モード切換部100hによって待機モードなどから調理メニューの加熱調理を開始可能な実行直前モードに動作モードが切り換わる。これにより、ユーザーのスマートフォン300から管理サーバ500を介して加熱調理器100に調理メニューを指定でき、指定された調理メニューについて加熱調理器100を実行可能な状態にすることができ、利便性を向上できる。
上記加熱調理器100の実行直前モードにおいて加熱室2を開閉するドアを開けたとき、ドアセンサ50(図3に示す)からのドア開を表す信号に基づいて、加熱調理器100は、調理メニューの加熱調理が開始可能であることをカラー液晶表示部10に表示するので、ユーザーはスマートフォン300から加熱調理器100に調理メニューが指定されていることを容易に知ることができる。
なお、加熱調理器100の実行直前モードにおいて加熱室2を開閉するドアを開けたときに、カラー液晶表示部10による表示だけでなく、音声により調理メニューの加熱調理が開始可能であることをユーザーに通知してもよい。
また、上記加熱調理器100の調理メニュー記憶部110eに記憶された調理メニューの実行を準備する指令を管理サーバ500から加熱調理器100が受けた場合、調理メニューに対応する[メニュー名]と[調理画像の情報]が管理サーバ500からダウンロードされる。これにより、調理メニュー記憶部110eに記憶された調理メニューの調理シーケンスを利用でき、通信時間や通信データ量を短縮できる。
また、上記調理メニュー記憶部110eに登録されていない調理メニューの実行を準備する指令を管理サーバ500から加熱調理器100が受けた場合、調理メニューに対応する[メニュー名]と[調理画像の情報]および[調理シーケンス]が管理サーバ500からダウンロードされる。これにより、調理メニュー記憶部110eに記憶されていない調理メニューも実行することができる。
また、上記加熱調理器100が実行可能な実行直前モードの状態から、あたためスタートキー13の1タッチ操作で、管理サーバ500から指定された調理メニューの加熱調理を開始するので、操作性が大幅に向上する。
なお、加熱調理器100が実行可能な実行直前モードの状態から、あたためスタートキー13を含む操作パネル9の2タッチ操作で、管理サーバ500から指定された調理メニューの加熱調理を開始するようにしてもよい。
8) 加熱調理器100への食材配置のダウンロード
上記加熱調理器100は、調理メニュー記憶部110eに記憶された調理メニューを実行するとき、または、管理サーバ500からダウンロードされた調理メニューを実行するとき、管理サーバ500から加熱調理器100に[食材配置の画像情報]がダウンロードされて、加熱調理器100のカラー液晶表示部10に実行する調理メニューの食材配置を表示する。
図31は上記加熱調理器100のカラー液晶表示部10に表示された食材配置の画面の一例を模式的に示している。図31は、矩形状のトレイ90上に調理網80が載置された状態を上方から見た図であり、図31の下側が前面側、上側が後面側である。この調理網80上に、鶏肉81と、アルミホイル82に載せたシメジ83と、輪切りにしたジャガイモ84と、小片に切り分けられたカボチャ85と、細切りされたピーマン86を載せている。ここでは、過熱水蒸気とヒータを用いたグリル調理を行う。
このように、実行する調理メニュー毎に、加熱調理器100に[食材配置の画像情報]をダウンロードしてカラー液晶表示部10に表示することによって、調理メニューの加熱運転を開始する前にどの付属品(トレイ90や調理網80など)を使用するのか、食材をどのように配置するのかを、視覚的にわかりやすくすることが可能になり、調理を失敗する確率を減らすことができる。また、付属品(トレイ90や調理網80など)の誤使用を防ぐことが可能となる。
なお、上記実施形態では、加熱調理器100が実行する調理メニューに応じた[食材配置の画像情報]を管理サーバ500から加熱調理器100にダウンロードしたが、スマートフォン300から加熱調理器100が実行する調理メニューに応じた[食材配置の画像情報]を加熱調理器100に送信するようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
この発明の第2実施形態の加熱調理システムは、管理サーバ500のおすすめ調理メニューの提案を除いて第1実施形態の加熱調理システムと同一の構成をしている。
この第2実施形態の加熱調理システムでは、管理サーバ500の調理メニュー提案部500bは、履歴記憶部500aに記憶された調理履歴と食事履歴、および、他の情報提供サーバ(図示せず)からの[天気、暦、季節、祭事、旬な食材、人気メニューの情報]に基づいて、おすすめ調理メニューを提案する。ここで、少なくとも天気の情報は、加熱調理器100が設置されている地域の天気の情報を情報提供サーバから取得する。
これにより、加熱調理システムによれば、天気、暦、季節、祭事に応じたおすすめ調理メニューを提案できると共に、旬な食材を用いたおすすめ調理メニューを提案することができる。
〔第3実施形態〕
この発明の第3実施形態の加熱調理システムは、管理サーバ500のおすすめ調理メニューの提案を除いて第1実施形態の加熱調理システムと同一の構成をしている。
この第3実施形態の加熱調理システムでは、管理サーバ500の調理メニュー提案部500bは、履歴記憶部500aに記憶された調理履歴と食事履歴、および、カレンダー管理部500fに記憶されたユーザーの[予定情報]に基づいて、おすすめ調理メニューを提案する。
例えば、ユーザーの[予定情報]として、複数のユーザーのうちの加熱調理器を最も利用するユーザーのスマートフォンのカレンダー(アプリケーションソフトウェア)に登録された予定を用いる。このユーザーのスマートフォンのカレンダーの[予定情報]は、自動的に管理サーバ500のカレンダー管理部500fに記憶されるようにする。なお、家族伝言板を利用するグループを構成する複数のユーザーのスマートフォンの各カレンダーに登録された[予定情報]を集約して、自動的に管理サーバ500のカレンダー管理部500fに記憶するようにしてもよい。この場合、各ユーザーに優先順位を付けて、優先順位が付けられた[予定情報]を記憶するようにしてもよい。
また、ユーザーのスマートフォン300のカレンダーに登録された予定を用いずに、家族伝言板を起動するためのアプリケーション上に個別のカレンダーを設け、そこに入力された予定をユーザーの[予定情報]として用いてもよい。
これにより、加熱調理システムによれば、管理サーバ500の調理メニュー提案部500bは、ユーザーの予定(例えば、誕生日、記念日、学校行事など)に応じたおすすめ調理メニューを提案することができる。
なお、上記第2,第3実施形態を組み合わせて、管理サーバ500の調理メニュー提案部500bによって、履歴記憶部500aに記憶された調理履歴および食事履歴と、他の情報提供サーバ(図示せず)からの[天気、暦、季節、祭事、旬な食材、人気メニューの情報]と、家族伝言板サーバ400のカレンダー管理部500fに記憶されたユーザーの[予定情報]に基づいて、おすすめ調理メニューを提案するようにしてもよい。
ここで、スマートフォンのカレンダーに登録された予定は、任意の文字列が入力されるので、カレンダーに入力された[予定情報]のうちの特定のキーワード(誕生日、記念日、学校行事など)を抽出して、抽出されたユーザーの予定情報を管理サーバ500のカレンダー管理部500fに記憶する。
上記第1~第3実施形態では、情報端末としてスマートフォン300を用いたが、情報端末はこれに限らず、PDA(Personal Digital Assistant:パーソナル・デジタル・アシスタント)やモバイルPC(パーソナルコンピュータ)等であってもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
この発明の加熱調理システムは、
加熱調理器100と、
上記加熱調理器100と通信ネットワークNを介して通信するサーバ400,500と、
上記サーバ400,500と上記通信ネットワークNを介して通信する情報端末300と
を備え、
上記情報端末300は、上記加熱調理器100で実行するための調理メニューに関わる情報を上記通信ネットワークNを介して上記サーバ400,500に送信する調理メニュー情報送信部300bを有し、
上記サーバ400,500は、上記情報端末300の上記調理メニュー情報送信部300bから送信された上記調理メニューに関わる情報に基づいて、上記調理メニューの実行を準備する指令を上記通信ネットワークNを介して上記加熱調理器100に送信すると共に、
上記加熱調理器100は、上記サーバ400,500から上記調理メニューの実行を準備する指令を受けたとき、上記調理メニューの加熱調理を開始可能な実行直前モードに切り換える動作モード切換部100hを有することを特徴とする。
上記構成によれば、サーバ400,500は、情報端末300の調理メニュー情報送信部300bから送信された加熱調理器100で実行するための調理メニューに関わる情報に基づいて、加熱調理器100にサーバ400,500から調理メニューの実行を準備する指令を通信ネットワークNを介して送信する。そして、上記サーバ400,500から調理メニューの実行を準備する指令を加熱調理器100が受けると、加熱調理器100は、動作モード切換部100hによって待機モードなどから調理メニューの加熱調理を開始可能な実行直前モードに動作モードが切り換わる。これにより、ユーザーの情報端末300からサーバ400,500を介して加熱調理器100に調理メニューを指定でき、指定された調理メニューについて加熱調理器100を実行可能な状態にすることができ、利便性を向上できる。
ここで、「待機モード」とは、例えば、運転停止状態でかつ加熱調理の操作などが一定時間ないときに、表示部10を含む主要回路の電源を遮断して必要最低限の回路に電源を供給する状態や、あるいは、加熱調理の操作がされていない運転停止状態などである。
また、一実施形態の加熱調理システムでは、
上記加熱調理器100は、上記実行直前モードにおいて加熱室2を開閉するドアを開けたとき、上記調理メニューの加熱調理が開始可能であることを報知する報知部10を有する。
上記実施形態によれば、加熱調理器100の実行直前モードにおいて加熱室2を開閉するドアを開けたとき、調理メニューの加熱調理が開始可能であることを報知部10に報知するので、ユーザーは情報端末300から加熱調理器100に調理メニューが指定されていることを容易に知ることができる。
また、一実施形態の加熱調理システムでは、
上記加熱調理器100は、予め調理メニュー名とその調理メニュー名に対応する調理シーケンスが複数記憶された調理メニュー記憶部110eを有し、
上記加熱調理器100は、上記サーバ400,500から上記調理メニュー記憶部110eに記憶された上記調理メニューの実行を準備する指令を受けたとき、上記調理メニューに対応するメニュー名と調理画像の情報を上記サーバ400,500からダウンロードする。
上記実施形態によれば、加熱調理器100の調理メニュー記憶部110eに記憶された調理メニューの実行を準備する指令をサーバ400,500から加熱調理器100が受けると、調理メニューに対応するメニュー名と調理画像の情報がサーバ400,500からダウンロードされるので、調理メニュー記憶部110eに記憶された調理メニューの調理シーケンスを利用でき、通信時間や通信データ量を短縮できる。
また、一実施形態の加熱調理システムでは、
上記加熱調理器100は、予め調理メニュー名とその調理メニュー名に対応する調理シーケンスが複数登録された調理メニュー記憶部110eを有し、
上記加熱調理器100は、上記サーバ400,500から上記調理メニュー記憶部110eに登録されていない上記調理メニューの実行を準備する指令を受けたとき、上記調理メニューに対応するメニュー名と調理画像の情報および調理シーケンスを上記サーバ400,500からダウンロードする。
上記実施形態によれば、調理メニュー記憶部110eに登録されていない調理メニューの実行を準備する指令をサーバ400,500から加熱調理器100が受けると、調理メニューに対応するメニュー名と調理画像の情報および調理シーケンスがサーバ400,500からダウンロードされるので、調理メニュー記憶部110eに記憶されていない調理メニューも実行することができる。
また、一実施形態の加熱調理システムでは、
上記加熱調理器100は、上記実行直前モードにおいて1操作または2操作で上記調理メニューの加熱調理を開始するための操作部9を有する。
上記実施形態によれば、実行直前モードにおいて1操作または2操作で調理メニューの加熱調理を開始するための操作部9を加熱調理器100が有することによって、加熱調理器100が実行可能な実行直前モードの状態から1操作または2操作で、サーバ400,500から指定された調理メニューの加熱調理を開始するので、操作性が大幅に向上する。
また、一実施形態の加熱調理システムでは、
上記情報端末300は、複数であって、
上記サーバ400,500は、上記複数の情報端末300のユーザーのためのコミュニケーションツールを管理するコミュニケーションツール管理部400を有し、
上記コミュニケーションツール管理部400は、上記複数の情報端末300のうちの1つから上記サーバを介して上記調理メニューの実行を準備する指令が上記加熱調理器100に送信されたことを、上記複数の情報端末300のうちの他の情報端末300に通知するための情報を上記コミュニケーションツールに投稿する。
上記実施形態によれば、サーバ400,500のコミュニケーションツール管理部400によって、複数の情報端末300のうちの1つからサーバ400,500を介して調理メニューの実行を準備する指令が加熱調理器100に送信されたことを、上記複数の情報端末300のうちの他の情報端末300に通知するための情報をコミュニケーションツールに投稿するので、例えば、母親の情報端末300から加熱調理器100に対して調理メニューの実行を準備する指令がされ、加熱調理器100が調理メニューの加熱調理を開始可能な実行直前モードになっていることを子供の情報端末300にコミュニケーションツールを介して通知することができ、利便性が向上する。