JP7091489B2 - ワンウェイクラッチ、このワンウェイクラッチを用いた駆動伝達ユニット、及び、この駆動伝達ユニットを用いたインクジェット記録装置 - Google Patents

ワンウェイクラッチ、このワンウェイクラッチを用いた駆動伝達ユニット、及び、この駆動伝達ユニットを用いたインクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7091489B2
JP7091489B2 JP2021002888A JP2021002888A JP7091489B2 JP 7091489 B2 JP7091489 B2 JP 7091489B2 JP 2021002888 A JP2021002888 A JP 2021002888A JP 2021002888 A JP2021002888 A JP 2021002888A JP 7091489 B2 JP7091489 B2 JP 7091489B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driving force
engaging portion
way clutch
drive transmission
lift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021002888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021134918A (ja
Inventor
正義 作山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Nisca Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Nisca Inc filed Critical Canon Finetech Nisca Inc
Priority to US17/177,015 priority Critical patent/US11493099B2/en
Publication of JP2021134918A publication Critical patent/JP2021134918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7091489B2 publication Critical patent/JP7091489B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

本発明は、特に、駆動力入力部材と駆動力出力部材との間で、スラスト方向に移動可能な駆動力伝達部材を備えるワンウェイクラッチ、このワンウェイクラッチを用いた駆動伝達ユニット、及び、この駆動伝達ユニットを用いたインクジェットに関する。
従来より、ワンウェイクラッチには、駆動力入力部材と駆動力出力部材との間で、スラスト方向に移動可能な駆動力伝達部材を備えるものがある。
このようなワンウェイクラッチでは、駆動力伝達部材がスラスト方向へと自由に移動できるため、ワンウェイクラッチが設置されるスラスト方向によっては、動作状態が変わってしまうという問題があった。具体的には、このスラスト方向が重力に対して垂直方向である場合は正常に動作するが、スラスト方向が重力に対して平行方向である場合には、駆動力伝達部材が重力に逆らって移動することができないおそれがあった。
そこで、特許文献1には、駆動力入力部材と駆動力出力部材との間でスラスト方向に移動可能な駆動力伝達部材の内周部に、突起部を有するアームが設けられ、駆動力入力部材及び駆動力伝達部材が駆動力出力部材の円柱部材に嵌挿されているものが記載されている。駆動力伝達部材がスラスト方向に移動する際に、駆動力出力部材の円柱部材と駆動力伝達部材との間には、駆動力伝達部材のアームに設けられた突起部により、駆動力伝達部材の自重による負荷よりも大きな付勢力が発生される。これにより、ワンウェイクラッチが設置されるスラスト方向によって、駆動力伝達部材の重力による影響が異なることを排除し、動作状態が変わることがなく安定した動作を行うことができるようにしている。
特開2002-87611号公報
しかしながら、特許文献1において、駆動力伝達部材のアームに設けられた突起部は、1ヶ所(図1参照)のみであることからバランスが悪く、駆動力伝達部材の回転が安定しない場合があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、駆動力伝達部材の回転安定性がよく、確実に機能させることができるワンウェイクラッチ、このワンウェイクラッチを用いた駆動伝達ユニット、及び、この駆動伝達ユニットを用いたインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一態様は、固定軸部材に摺動自在に嵌挿されるワンウェイクラッチにおいて、駆動力入力部材と、駆動力出力部材と、前記駆動力入力部材と前記駆動力出力部材との間でスラスト方向に移動可能な駆動力伝達部材と、を備え、前記駆動力伝達部材は、前記固定軸部材に対して付勢する複数の付勢部と、第1係合部と、第1ラチェット係合部と、を備え、前記駆動力入力部材は、前記第1係合部と係合可能な第2係合部を備え、前記駆動力出力部材は、前記第1ラチェット係合部と係合可能な第2ラチェット係合部を備えており、前記駆動力入力部材が正回転することによって、前記第2係合部は前記正回転し、前記第2係合部は、前記第1係合部と係合した状態で前記正回転することによって、前記駆動力伝達部材を一方の前記スラスト方向へ移動させて、前記第1ラチェット係合部を前記第2ラチェット係合部と連結させ、前記第1ラチェット係合部が前記第2ラチェット係合部と連結した状態である場合において、前記駆動力入力部材は、前記正回転することによって、前記駆動力出力部材を前記正回転させており、さらに、前記駆動力入力部材が反回転することによって、前記第2係合部は前記反回転し、前記第2係合部は、前記第1係合部と係合した状態で前記反回転することによって、前記駆動力伝達部材を前記反回転させ、前記駆動力伝達部材が前記反回転することによって、前記第1ラチェット係合部は前記反回転し、前記第1ラチェット係合部は、前記反回転することによって、他方の前記スラスト方向へ移動して前記第2ラチェット係合部から離間し、前記第1ラチェット係合部が前記第2ラチェット係合部から離間した状態である場合において、前記反回転する前記駆動力入力部材は、前記駆動力出力部材を前記反回転させないことを特徴とするものである。
本発明によれば、駆動力伝達部材の回転安定性がよく、確実に機能させることができるワンウェイクラッチ、このワンウェイクラッチを用いた駆動伝達ユニット、及び、この駆動伝達ユニットを用いたインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るワンウェイクラッチを採用した一例であるインクジェット記録装置の主要部を示す斜視図である。 図1に示されるインクジェット記録装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。 図1に示されるインクジェット記録装置の駆動伝達ユニットを示す斜視図である。 図3に示される駆動伝達ユニットにおける2つの駆動伝達経路を説明する図であり、(A)ワンウェイクラッチが連結状態、(B)ワンウェイクラッチが離間状態、をそれぞれ表す。 図3に示されるポンプベースに配置されるワンウェイクラッチの分解図であり、(A)上方斜視図、(B)下方斜視図、をそれぞれ表す。 図5に示されるワンウェイクラッチの説明図であり、(A)側面図、(B)上面図、をそれぞれ表す。 図5に示される駆動力伝達部材の説明図であり、(A)側面図、(B)上面図、をそれぞれ表す。 図6に示されるワンウェイクラッチの離間状態から連結状態への移行過程を説明する図である。(A)、(B)、(C)が付記された図は、それぞれ、離間状態、遷移状態、連結状態、を表す。(1)、(2)、(3)が付記された図は、それぞれ、図6(A)のVIIIA1,B1,C1の断面線で切断した断面図、図6(B)のVIIIA2,B2,C2の断面線で切断した断面図、図6(B)のVIIIA3,B3,C3の断面線で切断した展開図、を表す。 図6に示されるワンウェイクラッチの連結状態から離間状態への移行過程を説明する図である。(A)、(B)、(C)が付記された図は、それぞれ、連結状態、遷移状態、離間状態、を表す。(1)、(2)、(3)が付記された図は、それぞれ、図6(A)のIXA1,B1,C1の断面線で切断した断面図、図6(B)のIXA2,B2,C2の断面線で切断した断面図、図6(B)のIXA3,B3,C3の断面線で切断した展開図、を表す。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、本発明を具体的に実現した形態を例示するものである。よって、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって、以下に説明される実施形態の構成は適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<用語について>
本明細書および特許請求の範囲の記載において、「画像」とは、画像、模様、パターン等を示す。本明細書および特許請求の範囲の記載において、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙(封筒など)のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものを示す。本明細書および特許請求の範囲の記載において、「記録」とは、記録媒体上に画像を形成する、又は、記録媒体を加工するものを示す。本明細書および特許請求の範囲の記載において、「インク」とは、記録媒体上に付与されることによって、記録、或いは、インクの処理(例えば、記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固又は不溶化)に供され得る液体を示す。本明細書および特許請求の範囲の記載において、「正回転」及び「反回転」とは、回転軸方向からみて、それぞれ異なる回転方向を示すものであり、「正回転」及び「反回転」のいずれか一方が、「反時計回り」であり、他方が「時計回り」であるものを示す。本明細書および特許請求の範囲の記載において、「クラッチ連結状態」とは、駆動力入力部材から駆動力出力部材への回転が伝達される、駆動力伝達部材が駆動力出力部材と連結した状態を示す。本明細書および特許請求の範囲の記載において、「クラッチ離間状態」とは、駆動力入力部材から駆動力出力部材への回転が解除される、駆動力伝達部材が駆動力出力部材と離間した状態を示す。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るワンウェイクラッチ16(図3参照)を採用した一例であるインクジェット記録装置(以下、「記録装置」という場合がある)1の主要部を示す斜視図である。ここで、X軸方向は、主走査方向を示すものであり、Y軸方向は、X軸方向と直交し、かつ、副走査方向を示すものであり、Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向と直交し、かつ、記録媒体(不図示)に垂直な方向を示すものである。図中の白抜きの左矢印Aは、記録ヘッド22の往路の主走査方向を示すものである。図中の白抜きの右矢印Cは、記録ヘッド22の復路の主走査方向を示すものである。図中の白抜きの下矢印Bは、記録ヘッド22の正の副走査方向を表している。図中の白抜きの上矢印Dは、記録ヘッド22の負の副走査方向を表している。
<インクジェット記録装置>
記録装置1は、キャリッジユニット20と、キャリッジユニット20を駆動するキャリッジ駆動部30と、回復ユニット50と、給紙ユニット60と、記録装置1を制御する本体制御部(不図示)と、駆動伝達ユニット70(図3参照)と、を備える。以下、それらを順に説明する。
<キャリッジユニット>
キャリッジユニット20は、記録ヘッド22と、記録ヘッド22が保持する記録ヘッドユニット21と、記録ヘッドユニット21を搭載するキャリッジ23と、シフトバー(不図示)と、を備える。このシフトバーにより、キャリッジ23が往路の主走査方向A及び復路の主走査方向Cの可動領域の端部まで移動すると、キャリッジ23内で記録ヘッド22が、正の副走査方向B及び負の副走査方向Dへとそれぞれ所定量シフトされる。また、記録ヘッド22には、インクタンク(不図示)から供給されたインクを吐出するノズル部(不図示)と、ノズル部内に設けられるヒーター104(図2参照)と、からなる記録素子(不図示)が、副走査方向に沿って複数配列されている。
<キャリッジ駆動部>
キャリッジ駆動部30は、キャリッジモータ31と、キャリッジモータ31により駆動される無端の駆動ベルト32と、と、を備え、キャリッジ23を往路の主走査方向A及び復路の主走査方向Cに移動させる。また、キャリッジ駆動部30は、さらに、キャリッジ23の位置検出に用いられるリニアスケール33と、キャリッジ23の移動経路を規定するガイド部34と、をキャリッジユニット20の動作領域上にそれぞれ備える。
本実施形態におけるキャリッジモータ31は、DCモータを使用しているが、これに限らず、ステッピングモータなど、駆動力源をベルトに伝達できる手段であればよい。また、本実施形態におけるキャリッジユニット20の検出手段は、リニアエンコーダを用いているが、これに限らず、ロータリーエンコーダーやステッピングモータ、透過型センサなど、位置検出機能を備える手段であればよい。
<回復ユニット>
回復ユニット50は、図3に示すように、キャップ部材52と、負圧発生手段であるポンプユニット54と、を備え、キャリッジ23の可動領域の一端部にあるホームポジション位置に設けられる。本実施形態における負圧発生手段であるポンプユニット54は、チューブポンプ方式を採用し、インクを回収する廃棄用貯蔵タンク(不図示)と、チューブ59と、をさらに備える。この回復ユニット50は、記録ヘッド22のノズル部に対するインク固着防止や異物の付着防止を行うキャッピング手段と、記録ヘッド22のノズルの吐出性能を回復させるクリーニング手段と、を有する。このキャッピング手段は、キャップ部材52を記録ヘッド22のインク吐出面に当接させるものである。また、クリーニング手段は、キャップ部材52をインク吐出面に当接させた後、ポンプユニット54及びチューブ59により、キャップ部材52内に負圧を発生させて、廃インク又は混入した塵埃等を廃棄用貯蔵タンクへと排出させるものである。
<給紙ユニット>
給紙ユニット60は、給紙機構61(図3参照)と、開口部63を有するプラテン部材62と、を備える。給紙機構61は、記録媒体を下面から支持する給紙トレイ66と、上面にカム摺動面を有するリフト部材64(図3参照)と、一端をリフト部材64のカム摺動面にばねにより押圧し、他端を給紙トレイ66に接続するカムフォロワー67(図3参照)と、を備える。給紙機構61は、リフト部材64が一方向に回転することにより、カムフォロワー67を介して、給紙トレイ66を昇降させる。ここで、給紙トレイ66が上昇した際に、プラテン部材62の開口部63から露出する記録媒体の部分が、記録ヘッド22によって記録可能な領域となる。
<本体制御部>
図2を用いて、記録装置1の本体制御部を説明する。CPU100は、データバス及びシステムバス101を介して、記録装置1の記録データの受信、給紙動作、記録動作、回復動作など統括的な制御をつかさどる演算処理装置である。CPU100は、ROM102、RAM103、パネル操作部105、トレイ紙検知センサ106、リフトポンプモータ13、リフトHPセンサ65及びプラテンニップセンサ107に通信可能に接続されている。ROM102は、記録する画像データや、本実施形態の動作を実現するための制御プログラムや情報などを格納する。RAM103は、ROM102に格納されるプログラムに従い、作業用メモリとして用いられる。パネル操作部105は、記録装置1のステータス表示や、ユーザーからの記録動作等の指令を入力する。リフトポンプモータ13は、正回転及び反回転可能なパルスモーターである。このリフトポンプモータ13は、詳細は後述するが、駆動伝達ユニット70(図3参照)を介することにより、給紙機構61(図3参照)及びポンプユニット54(図3参照)を駆動する同一の駆動源として用いられる。なお、本実施形態におけるリフトポンプモータ13は、パルスモーターからなるが、これに限らない。
記録前の動作処理として、CPU100は、給紙トレイ66に記録媒体がセットされたことをトレイ紙検知センサ106で検知すると、リフトポンプモータ13を正回転に回転駆動する。そして、CPU100は、給紙トレイ66が上昇開始されたことを、リフトHPセンサ65で検知し、さらに、CPU100は、給紙トレイ66とプラテン部材62との間に記録媒体が挟持されたことを、プラテンニップセンサ107で検知すると、リフトポンプモータ13を停止させる。
次に、記録時の動作処理として、CPU100は、キャリッジモータ31を駆動し、キャリッジユニット20を主走査方向A及び主走査方向Cに移動させる。この際、CPU100は、記録ヘッド22が記録を開始する位置への到達を検出すると、画像信号に応じて記録ヘッド22内のヒーター104を加熱し、記録媒体へインクを吐出して、記録媒体に往路分及び復路分からなる連続した1つの画像を記録する。
また、クリーニングの動作処理として、CPU100は、詳細は後述するが、リフトポンプモータ13を正回転及び反回転に回転駆動し、ポンプユニット54(図3参照)の大気開放を行う動作及びインクの負圧発生を行う動作を実行する。
<駆動伝達ユニット>
図3は、駆動伝達ユニット70を示す斜視図である。図4は、駆動伝達ユニット70の2つの駆動伝達経路P1,P2を説明する図であり、(A)ワンウェイクラッチ16が連結状態、(B)ワンウェイクラッチ16が離間状態、をそれぞれ表す。ここで、図3の駆動伝達ユニットについては、説明の便宜上、ポンプベース11bの外形を破線で示している。また、図4における各ギアの回転方向については、説明のために、黒矢印Aで示す「反時計回り」を「正回転」とし、黒矢印Bで示す「時計回り」を「反回転」としている。
駆動伝達ユニット70は、駆動伝達ユニットケース11aに収容され、リフトポンプモータ13と、ワンウェイクラッチ16と、ポンプユニット54と、リフト部材64と、カムブレーキ68と、から構成されている。この駆動伝達ユニット70は、1つの駆動源(リフトポンプモータ13)からの駆動力により、第1の駆動伝達経路P1及び第2の駆動伝達経路P2を介して、2つの被駆動体の動作(ポンプユニット54の駆動及び給紙トレイ66の昇降動作)を可能としている。この第1の駆動伝達経路P1は、リフトポンプモータギア13gに入力された駆動力を、第1の駆動ギア14gの大径部14g1及び小径部14g2を介して、ポンプギア54gに伝達する。また、第2の駆動伝達経路P2は、リフトポンプモータギア13gに入力された駆動力を、第2の駆動ギア15gの大径部15g1及び小径部15g2、ワンウェイクラッチ16の駆動力入力ギア17g及び駆動力出力ギア19gを介して、リフトギア64gに伝達する。
ここで、ポンプユニット54は、ローター56と、ローター56に設けられる複数のポンプローラ案内溝56aと、ポンプローラ案内溝56aに移動可能に挿通される軸部57aを有した複数のポンプローラ57と、を備える。ポンプローラ案内溝56aは、正回転方向に沿って、徐々に回転中心から半径方向へと遠ざかるように延びており、円周方向に等間隔設けている。
(リフトポンプモータが正回転時:第1の駆動伝達経路)
第1の駆動伝達経路P1において、図4(A)に示すように、リフトポンプモータ13を正回転(反時計回り)させると、リフトポンプモータギア13gに入力された駆動力が、第1の駆動ギア14gを介し、ポンプギア54gに伝達される。この際、ポンプユニット54のローター56を正回転させることにより、ポンプローラ57は、ポンプローラ案内溝56aを相対移動する。これにより、ポンプユニット54は、チューブ59を閉塞させた負圧発生状態から、チューブ59の押圧を一部解除させた大気開放状態へと移行する。
(リフトポンプモータが正回転時:第2の駆動伝達経路)
第2の駆動伝達経路P2において、図4(A)に示すように、リフトポンプモータ13を正回転(反時計回り)させると、リフトポンプモータギア13gに入力された駆動力が、第2の駆動ギア15g及びワンウェイクラッチ16を介し、リフトギア64gに伝達される。すなわち、ワンウェイクラッチ16は、クラッチ連結状態にある。この際、リフト部材64を反回転させ、カムフォロワー67の一端を、リフト部材64のカム摺動面と摺動させることにより、カムフォロワー67の他端に接続された給紙トレイ66を上昇及び下降させる。
(リフトポンプモータが反回転時:第1の駆動伝達経路)
第1の駆動伝達経路P1において、図4(B)に示すように、リフトポンプモータ13を反回転(時計回り)させると、リフトポンプモータギア13gに入力された駆動力が、第1の駆動ギア14gを介し、ポンプギア54gに伝達される。この際、ポンプユニット54のローター56を反回転させることにより、ポンプローラ57は、ポンプローラ案内溝56aを相対移動する。これにより、ポンプユニット54は、チューブ59の押圧を一部解除させた大気開放状態から、チューブ59を閉塞させた負圧発生状態へと移行する。
(リフトポンプモータが反回転時:第2の駆動伝達経路)
第2の駆動伝達経路P2において、図4(B)に示すように、リフトポンプモータ13を反回転(時計回り)させると、リフトポンプモータギア13gに入力された駆動力は、ワンウェイクラッチ16を介して、リフトギア64gに伝達されない。すなわち、ワンウェイクラッチ16は、クラッチ離間状態にある。この際、リフト部材64は非回転状態であるため、給紙トレイ66は静止している。
ここで、ワンウェイクラッチ16がクラッチ離間状態のときには、リフトギア64gは、非回転状態で、駆動力出力ギア19gとは無負荷の状態で連結されている。しかしながら、リフト部材64のカム摺動面には、カムフォロワー67の一端を介して、常時、下方への押圧力が負荷されている。このため、リフト部材64の停止位置によっては、リフト部材64が意図せずに回転し、給紙トレイ66の衝突音が生じるおそれがあった。よって、リフト部材64の非回転状態を維持するために、所定のトルクを負荷し得るカムブレーキ68を採用し、カムブレーキ68のカムブレーキギア68gをリフトギア64gに接続している。
<ワンウェイクラッチについて>
図5は、ポンプベース11bに配置されるワンウェイクラッチ16の分解図であり、図6及び図7は、ワンウェイクラッチ16の説明図である。ここで、ワンウェイクラッチ16の回転中心線は、鉛直方向に延びるように設けられている。また、詳細は後述するが、駆動力伝達部材18における上方へのスラスト移動と、下方へのスラスト移動とは、異なるメカニズムによるものである。
ワンウェイクラッチ16は、駆動力入力部材17と、駆動力伝達部材18と、駆動力出力部材19と、を備える。以下、それらを順に説明する。ここで、ワンウェイクラッチ16は、ポンプベース11bに一体的に設けられる固定軸部材11sに摺動自在に嵌挿され、ポンプベース11bと駆動伝達ユニットケース11aとの間に、挟持されている。この固定軸部材11sは、3つの異なる外径を有した円筒形状である。固定軸部材11sは、下方の先端部から上方へ向かうにともない、第1の固定軸部11sa、第2の固定軸部11sb、第3の固定軸部11scの順に、外径が階段状に大きくなるように設定されている。なお、本実施形態における固定軸部材11sは、ポンプベース11bに一体的に設けられるものであるが、これに限らず、ポンプベース11bと別体であっても良い。また、本実施形態における駆動力入力部材17、駆動力伝達部材18及び駆動力出力部材19は、樹脂から形成されるものであるが、これは必須の要件ではなく、例えば、金属やセラミックスなどから形成されてもよい。
<駆動力入力部材>
駆動力入力部材17は、駆動力入力ギア17gと、ボス部17bと、からなる2段の円筒形状を有する。また、駆動力入力部材17は、中心軸に沿って貫通する軸挿入部17hと、ボス部17b内に設けられ、上面側が開口する円筒形状の窪み部17rと、を備える。さらに、駆動力入力部材17は、窪み部17rを取り囲むように上面側に設けられる環状平坦部17fと、軸挿入部17hを挟むように窪み部17rの底部に垂直に立設される一対の突出部17d(第2係合部)(図8(A1)~図9(A2)、図9(B1)、図9(B2)、図9(C1)及び図9(C2)参照)と、を備える。
ここで、駆動力入力部材17の上方へのスラスト移動を規制するために、駆動力入力部材17の軸挿入部17hの内径を、第1の固定軸部11saの外径より大きく設定するとともに、軸挿入部17hの内径を、第2の固定軸部11sbの外径より小さく設定する。また、駆動力入力部材17の下方へのスラスト移動を規制するために、駆動力入力部材17のボス部17bを、駆動伝達ユニットケース11aに常時当接させている。ここで、軸挿入部17h及び第1の固定軸部11saのスラスト方向の長さは、同一に設定されている。
<駆動力伝達部材>
駆動力伝達部材18は、有蓋状の略円筒形状を有し、中心軸に沿って貫通する軸挿入部18h(図7(B)の破線参照)と、を備える。さらに、駆動力伝達部材18は、軸挿入部18hを挟むように、下部側の側壁部18dw(図7(A)参照)を有する一対の下端側係合部18d(第1係合部)と、上端側に設けられる上端側ラチェット係合部18u(第1ラチェット係合部)と、を備える。
まず、一対の下端側係合部18dには、回転方向A(図8(B3)及図8(C3)参照)に沿って、それぞれカム面として、第1の垂直部18dv1と、水平部18dhと、傾斜部18dsと、第2の垂直部18dv2と、が連続的に形成されている。ここで、第2の垂直部18dv2は、第1の垂直部18dv1より低い高さを有する。本実施形態における傾斜部18dsは、直線形状であるが、これに限らず、例えば、曲面形状、または、直線形状及び曲面形状の組み合わせであってもよい。ここで、詳細は後述するが、この一対の下端側係合部18dに、駆動力入力部材17に設けられる一対の突出部17dがそれぞれ収容及び係合される。また、上端側ラチェット係合部18uには、傾斜面部18usと、垂直面部18uvと、からなる爪部が、周方向に沿って複数(例えば、12個)連続的に形成されている。
さらに、駆動力伝達部材18は、内周壁18iwの周方向に沿って均等配置され、中心線に向けて立設するとともに、周方向に延在し、自由端を有する3本の腕部18a(付勢部)を備える。この3本の腕部18aは、樹脂からなるため弾性力を有しており、内周側の自由端には、押圧部18pと、外周側の自由端には、規制部18rと、を備える。ここで、図7(B)に破線で示される軸挿入部18hは、3つの押圧部18pの内接円である。この内接円の内径を、第2の固定軸部11sbより小さく設定することにより、複数の腕部18aが有する弾性力により、第2の固定軸部11sbへの所定の付勢力を生じさせつつ、第2の固定軸部11sb上におけるスラスト方向への移動を可能としている。また、腕部18aを3つ備えることで、第2の固定軸部11sbへの付勢力が均等になり、駆動力伝達部材18を安定して回転させることができる。これにより、後述するワンウェイクラッチの離間状態と連結状態とを、確実に実施することが可能となる。外部振動などにより、駆動力伝達部材18が半径方向に移動する際には、規制部18rが、内周壁18iwに当接することにより、移動が規制される。また、第2の固定軸部11sbのスラスト方向の長さは、押圧部18pのスラスト方向の長さより大きく設定されている。
<駆動力出力部材>
駆動力出力部材19は、駆動力出力ギア19gと、ボス部19bと、からなる2段の円筒形状を有し、中心軸に沿って貫通する軸挿入部19hと、下端側に設けられる下端側ラチェット係合部19d(第2ラチェット係合部)と、を備える。また、駆動力出力部材19は、下端側ラチェット係合部19dを取り囲むように下面側に設けられる環状平坦部19fを備える。
下端側ラチェット係合部19dには、図5(B)に示すように、傾斜面部19dsと、垂直面部19dvと、からなる爪部が、周方向に沿って複数(例えば、12個)連続的に形成されている。ここで、詳細は後述するが、この下端側ラチェット係合部19dに、駆動力伝達部材18の上端側に設けられる上端側ラチェット係合部18uが係合される。
ここで、駆動力出力部材19の上方へのスラスト移動を規制するために、駆動力出力部材19の軸挿入部19hの内径を、第3の固定軸部11scの外径より大きく設定するとともに、駆動力出力部材19のボス部19bを、ポンプベース11bに常時当接させる。また、駆動力出力部材19の下方へのスラスト移動を規制するために、駆動力出力部材19の下面側に設けられる環状平坦部19fを、駆動力入力部材17の上面側に設けられる環状平坦部17fに常時当接させている。ここで、軸挿入部19h及び第3の固定軸部11scのスラスト方向の長さは、同一に設定されている。
<ワンウェイクラッチの離間状態から連結状態への移行について>
図8は、図6に示されるワンウェイクラッチ16の離間状態から連結状態への移行過程を説明する図である。(A)、(B)、(C)が付記された図は、それぞれ、離間状態、遷移状態、連結状態、を表し、(1)、(2)、(3)が付記された図は、それぞれ、図6(A)の断面図、図6(B)の断面図、図6(B)の展開図、を表す。ここで、詳細は後述するが、一対の突出部17dと、一対の下端側係合部18dとが、互いに係合することにより、駆動力入力部材17の正回転を、駆動力伝達部材18の上方へのスラスト移動へと変換する。この駆動力伝達部材18の上方へのスラスト移動により、上端側ラチェット係合部18uと、下端側ラチェット係合部19dとが、互いに連結することにより、駆動力入力部材17から駆動力出力部材19へと回転が伝達される。
(ワンウェイクラッチの離間状態)
図8(A1)~図8(A3)に示すように、駆動力伝達部材18と駆動力出力部材19との位置関係は、スラスト方向に離間しており、第1ラチェット係合部18uと第2ラチェット係合部19dは、非係合状態となっている。一方、駆動力入力部材17と駆動力伝達部材18との位置関係は、スラスト方向において、窪み部17rの底部と側壁部18dwの下部とが当接するとともに、周方向において、突出部17dと第1の垂直部18dv1とが当接している。ここで、突出部17dと水平部18dhとの間に生じる所定の隙間G1は、ワンウェイクラッチ16の組み立て誤差などを吸収し、駆動力入力部材17による駆動力伝達部材18の周方向への連れ回りを抑制するものである。この離間状態における駆動力入力部材17の回転角度を、0°(基準)とする。
(ワンウェイクラッチの遷移状態)
図8(B1)~図8(B3)に示すように、駆動力入力部材17を回転方向A(正回転)へと回転(例えば、5°)させると、突出部17dが、第1の垂直部18dv1から離間して、水平部18dhと所定の隙間G1を有した非接触状態で移動する。その後、突出部17dが、傾斜部18dsへの押圧を開始する。
この傾斜部18dsの傾きが水平方向から45°未満である。よって、突出部17dが傾斜部18dsを押圧する際に、駆動力伝達部材18に生じる回転方向への負荷よりも、駆動力伝達部材18に生じるスラスト方向への負荷が大きくなる。ここで、駆動力伝達部材18の3つの腕部18a(付勢部)による固定軸部材11sへの付勢力を、突出部17dが傾斜部18dsを押圧する際に、駆動力伝達部材18に生じる回転方向への負荷よりも大きく設定している。また、駆動力伝達部材18の3つの腕部18a(付勢部)による固定軸部材11sへの付勢力を、突出部17dが傾斜部18dsを押圧する際に、駆動力伝達部材18に生じるスラスト方向への負荷よりも小さく設定している。さらに、駆動力伝達部材18の3つの腕部18a(付勢部)による固定軸部材11sへの付勢力を、駆動力伝達部材18の自重による負荷よりも大きく設定している。これにより、突出部17dが傾斜部18dsを押圧する際には、駆動力伝達部材18は、上方へのみスラスト移動することとなる。このように、本実施形態における駆動力伝達部材18は、固定軸部材11sに所定の付勢力で保持される。よって、重力方向の影響や外部振動などにより、駆動力伝達部材18が意図しない位置に移動し、ワンウェイクラッチ16が離間状態となることを抑制することができる。
(ワンウェイクラッチの連結状態)
図8(C1)~図8(C3)に示すように、駆動力入力部材17を回転方向Aへとさらに回転(例えば、60°)させると、突出部17dが傾斜部18ds上を摺動しながら、第2の垂直部18dv2へと移動する。この際、駆動力伝達部材18が、上方へのみスラスト移動(図8(C2)及び図8(C3)の白抜き矢印D参照)することにより、第1ラチェット係合部18uと第2ラチェット係合部19dは、係合状態となる。その後、突出部17dが第2の垂直部18dv2を押圧し始めると、駆動力伝達部材18の上方へのスラスト移動は終了し、ワンウェイクラッチ16は連結状態となる。これにより、駆動力入力部材17から駆動力出力部材19へと回転が伝達される。
<ワンウェイクラッチの連結状態から離間状態への移行について>
図9は、図6に示されるワンウェイクラッチ16の連結状態から離間状態への移行過程を説明する図である。(A)、(B)、(C)が付記された図は、それぞれ、連結状態、遷移状態、離間状態、を表し、(1)、(2)、(3)が付記された図は、それぞれ、図6(A)の断面図、図6(B)の断面図、図6(B)の展開図、を表す。ここで、詳細は後述するが、第1ラチェット係合部18uと第2ラチェット係合部19dとで構成される係合が、駆動力入力部材17の反回転を、駆動力伝達部材18の下方へのスラスト移動へと変換するため、第1ラチェット係合部18uと第2ラチェット係合部19dは、非係合状態となる。これにより、駆動力入力部材17から駆動力出力部材19への回転が解除される。
(ワンウェイクラッチの連結状態)
図9(A1)~図9(A3)に示すように、駆動力伝達部材18と駆動力出力部材19との位置関係は、スラスト方向に連結し、第1ラチェット係合部18uと第2ラチェット係合部19dは、係合状態となっている。一方、駆動力入力部材17と駆動力伝達部材18との位置関係は、スラスト方向において、離間しているが、周方向において、突出部17dと第2の垂直部18dv2とが当接し、第2係合部17dと第1係合部18dは、係合状態となっている。第1ラチェット係合部18uと第2ラチェット係合部19dの係合状態においては、駆動力伝達部材18の垂直面部18uvと駆動力出力部材19の垂直面部19dvとは、当接している。ここで、駆動力伝達部材18の傾斜面部18usと駆動力出力部材19の傾斜面部19dsとの間に生じる所定の隙間G2は、ワンウェイクラッチ16の組み立て誤差などを吸収するものである。この連結状態における駆動力入力部材17の回転角度を、0°(基準)とする。
(ワンウェイクラッチの遷移状態)
図9(B1)~図9(B3)に示すように、駆動力入力部材17を回転方向B(反回転)へと回転(例えば、60°)させると、突出部17dが、第2の垂直部18dv2から離間する。これにより、駆動力入力部材17は、駆動力伝達部材18と非接触状態で移動する。この非接触状態においては、前述したように、駆動力伝達部材18は、固定軸部材11sに所定の付勢力で保持されるため、重力方向の影響や外部振動などにより、駆動力伝達部材18が意図しない位置に移動してしまうことを抑制することができる。その後、突出部17dが、第1の垂直部18dv1の押圧を開始する(図9(B1)参照)。
突出部17dが第1の垂直部18dv1への押圧を開始すると、これにともない、駆動力伝達部材18が、回転方向B(反回転)への回転を開始する。この際、ラチェット係合部18u,19dでは、垂直面部18uvと垂直面部19dvとが離間するとともに、傾斜面部18usと傾斜面部19dsとの間にせん断方向への摺動が生じる。これにより、駆動力伝達部材18は、回転方向Bの回転とともに、傾斜面部19dsより生じるスラスト方向の負荷により、下方へのスラスト移動を開始する。この際、駆動力出力部材19は、ボス部19bとポンプベース11bとの当接による摩擦抵抗や、リフトギア64gを介してカムブレーキ68による所定のトルクなどが負荷された状態となっている。これにより、駆動力出力部材19は、駆動力伝達部材18の回転による連れ回りを生じることはない。
(ワンウェイクラッチの離間状態)
図9(C1)~図9(C3)に示すように、駆動力入力部材17を回転方向Bへとさらに回転(例えば、90°)させると、ラチェット係合部18u,19dにおける傾斜面部18usと傾斜面部19dsとの間のせん断方向への摺動がさらに生じる。この摺動により、駆動力伝達部材18が、ラチェット係合部18u,19dが非係合状態となる位置まで、下方へとさらにスラスト移動(図9(C2)及び図9(C3)の白抜き矢印E参照)する。これにより、駆動力伝達部材18と駆動力出力部材19とがスラスト方向に完全に離間することにより、ワンウェイクラッチ16は離間状態となり、駆動力入力部材17から駆動力出力部材19への回転が解除される。
本実施形態のワンウェイクラッチ16の離間状態においては、駆動力伝達部材18のみが固定軸部材11sに付勢されているため、駆動力伝達部材18と駆動力出力部材19とが物理的に完全に離間されている。よって、この状態で、ワンウェイクラッチ16を回転方向B(反回転)に回転させ続けても、駆動力出力部材19は、駆動力伝達部材18の回転による連れ回りを生じることはなく、ワンウェイクラッチ16として確実に機能させることができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態においては、駆動力伝達部材18の固定軸部材11sへの付勢部として、3つの腕部18aを採用している。しかしながら、本実施形態における付勢部は、固定軸部材に所定の付勢力を付与し得るものであればよく、例えば、金属製の板バネからなる腕部を、駆動力伝達部材に別体に設けるものや、駆動力伝達部材に一体的にインサート成形するものであってもよい。また、腕部は2つであってもよく、この場合、それぞれの腕部は、回転軸中心に対して、対称的に配置されていることが好ましい。また、腕部が3つである場合、それぞれの腕部は、回転軸の周方向へと均等に配置されていることが好ましい。しかしながら、これに限らず、例えば、駆動力伝達部材を回転軸方向から見たときに、回転中心が3つの腕部の押圧部18pを結ぶ三角形の内側に入るように配置されていればよい。また、以上の実施例において、ワンウェイクラッチ16の回転中心線は、鉛直方向に延びるように設けたが、水平方向に延びるように設けても良い。
1 インクジェット記録装置
11a 駆動伝達ユニットケース
11b ポンプベース
11s 固定軸部材
13 リフトポンプモータ
16 ワンウェイクラッチ
17 駆動力入力部材
17d 一対の突出部(第2係合部)
17h 軸挿入部
18 駆動力伝達部材
18a 腕部(付勢部)
18d 一対の下端側係合部(第1係合部)
18h 軸挿入部
18u 上端側ラチェット係合部(第1ラチェット係合部)
19 駆動力出力部材
19d 下端側ラチェット係合部(第2ラチェット係合部)
19h 軸挿入部
20 キャリッジユニット
30 キャリッジ駆動部
50 回復ユニット
54 ポンプユニット
60 給紙ユニット
61 給紙機構
64 リフト部材
70 駆動伝達ユニット

Claims (6)

  1. 固定軸部材に摺動自在に嵌挿されるワンウェイクラッチであって、
    駆動力入力部材と、駆動力出力部材と、前記駆動力入力部材と前記駆動力出力部材との間でスラスト方向に移動可能な駆動力伝達部材と、を備え、
    前記駆動力伝達部材は、前記固定軸部材に対して付勢する複数の付勢部と、第1係合部と、第1ラチェット係合部と、を備え、
    前記駆動力入力部材は、前記第1係合部と係合可能な第2係合部を備え、
    前記駆動力出力部材は、前記第1ラチェット係合部と係合可能な第2ラチェット係合部を備えており、
    前記駆動力入力部材が正回転することによって、前記第2係合部は前記正回転し、
    前記第2係合部は、前記第1係合部と係合した状態で前記正回転することによって、前記駆動力伝達部材を一方の前記スラスト方向へ移動させて、前記第1ラチェット係合部を前記第2ラチェット係合部と連結させ、
    前記第1ラチェット係合部が前記第2ラチェット係合部と連結した状態である場合において、前記駆動力入力部材は、前記正回転することによって、前記駆動力出力部材を前記正回転させており、
    さらに、前記駆動力入力部材が反回転することによって、前記第2係合部は前記反回転し、
    前記第2係合部は、前記第1係合部と係合した状態で前記反回転することによって、前記駆動力伝達部材を前記反回転させ、
    前記駆動力伝達部材が前記反回転することによって、前記第1ラチェット係合部は前記反回転し、
    前記第1ラチェット係合部は、前記反回転することによって、他方の前記スラスト方向へ移動して前記第2ラチェット係合部から離間し、
    前記第1ラチェット係合部が前記第2ラチェット係合部から離間した状態である場合において、前記反回転する前記駆動力入力部材は、前記駆動力出力部材を前記反回転させない、ことを特徴とするワンウェイクラッチ。
  2. 前記付勢部は、前記駆動力伝達部材の内周部に沿って配置された少なくとも3つの腕部であることを特徴とする請求項1に記載のワンウェイクラッチ。
  3. 前記3つの腕部は、各々先端に前記固定軸部材を押圧する押圧部を備え、かつ、前記駆動力伝達部材の回転中心が3つの前記押圧部を結ぶ三角形の内側に入るように配置されていることを特徴とする請求項2に記載のワンウェイクラッチ。
  4. 前記第1係合部は、第1の垂直部、水平部、傾斜部、及び、第2の垂直部の順で連続的に形成される一対のカム面を有し、前記第2係合部は、前記第1の垂直部より低く前記第2の垂直部より高い高さを有する一対の突出部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のワンウェイクラッチ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のワンウェイクラッチと、
    リフトポンプモータと、
    ポンプユニットに接続されたポンプギアと、
    リフト部材に接続されたリフトギアと、
    を備え、
    前記リフトポンプモータからの駆動力を、前記ポンプギアを介して、前記ポンプユニットに伝達する第1の駆動伝達経路と、
    前記リフトポンプモータからの駆動力を、前記ワンウェイクラッチ及び前記リフトギアを介して、前記リフト部材に伝達する第2の駆動伝達経路と、
    を有することを特徴とする駆動伝達ユニット。
  6. 請求項5に記載の駆動伝達ユニットを備え、
    前記リフトポンプモータが一方向に回転する際には、前記第1の駆動伝達経路を介して、前記ポンプユニットが大気開放状態で駆動される一方、前記第2の駆動伝達経路を介して、前記ワンウェイクラッチにより回転が伝達され、前記リフト部材が駆動され、
    前記リフトポンプモータが他方向に回転する際には、前記第1の駆動伝達経路を介して、前記ポンプユニットが負圧発生状態で駆動される一方、前記第2の駆動伝達経路を介して、前記ワンウェイクラッチにより回転が解除され、前記リフト部材が駆動されないことを特徴とするインクジェット記録装置。
JP2021002888A 2020-02-26 2021-01-12 ワンウェイクラッチ、このワンウェイクラッチを用いた駆動伝達ユニット、及び、この駆動伝達ユニットを用いたインクジェット記録装置 Active JP7091489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/177,015 US11493099B2 (en) 2020-02-26 2021-02-16 One-way clutch, drive transmission unit using this one-way clutch, and inkjet printing apparatus using this drive transmission unit

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020030664 2020-02-26
JP2020030664 2020-02-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021134918A JP2021134918A (ja) 2021-09-13
JP7091489B2 true JP7091489B2 (ja) 2022-06-27

Family

ID=77660806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021002888A Active JP7091489B2 (ja) 2020-02-26 2021-01-12 ワンウェイクラッチ、このワンウェイクラッチを用いた駆動伝達ユニット、及び、この駆動伝達ユニットを用いたインクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7091489B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005164684A (ja) 2003-11-28 2005-06-23 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2018128703A (ja) 2016-05-27 2018-08-16 浜松ホトニクス株式会社 ウェハ構造体
JP2019100479A (ja) 2017-12-05 2019-06-24 キヤノン株式会社 一方向クラッチユニットおよび画像加熱装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6324022B2 (ja) * 2013-10-30 2018-05-16 キヤノン株式会社 駆動伝達装置、定着装置、及び画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005164684A (ja) 2003-11-28 2005-06-23 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2018128703A (ja) 2016-05-27 2018-08-16 浜松ホトニクス株式会社 ウェハ構造体
JP2019100479A (ja) 2017-12-05 2019-06-24 キヤノン株式会社 一方向クラッチユニットおよび画像加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021134918A (ja) 2021-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9393818B2 (en) Printer apparatus including a fixed blade pushed toward a movable blade
US7077517B2 (en) Image reading and recording apparatus
JP6790411B2 (ja) チューブポンプ及びそれを備える印刷装置
JP2015168178A (ja) カッター付きプリンタ
JP5573699B2 (ja) 搬送装置及びインクジェット記録装置
JP5935990B2 (ja) 被記録媒体給送装置及び記録装置
JP7091489B2 (ja) ワンウェイクラッチ、このワンウェイクラッチを用いた駆動伝達ユニット、及び、この駆動伝達ユニットを用いたインクジェット記録装置
US11493099B2 (en) One-way clutch, drive transmission unit using this one-way clutch, and inkjet printing apparatus using this drive transmission unit
US20050179713A1 (en) Printing mechanism and method
JP4823091B2 (ja) 画像形成装置
EP2371559B1 (en) Image recording apparatus
JP6003379B2 (ja) 記録装置
JP2012152921A (ja) 搬送装置及びインクジェット記録装置
US8622381B2 (en) Sheet supply apparatus
JP5623809B2 (ja) 搬送装置およびそれを備えた電子機器並びに搬送方法
US10987944B2 (en) Tray and printing apparatus
JP3412148B2 (ja) キャリッジロック機構
JP2023020122A (ja) ハンドヘルド記録装置
US11724526B2 (en) Recording device
US10065439B2 (en) Printing apparatus
JP4475412B2 (ja) 駆動ローラ軸の移動量規制装置
JP2023020117A (ja) ハンドヘルド型の記録装置
JP6728896B2 (ja) 画像記録装置
JP6217897B2 (ja) 記録装置
JP2891959B2 (ja) インクリボン装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7091489

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150