JP7090848B2 - 筆記具 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 ウェブサイトでの公開 公開日:令和2年3月18日 公開者:近畿経済産業局 URL:https://www.kansai.meti.go.jp/3-2sashitsu/CCkansai/france/challenge4/kansai_products.pdf
特許法第30条第2項適用 ウェブサイトでの公開 公開日:令和2年4月2日 公開者:金指 博文 URL:(1)https://www.delightlabo.jp/ (2)https://www.delightlabo.jp/?pid=149882439 (3)https://www.delightlabo.jp/?pid=149880203 (4)https://www.youtube.com/watch?v=Qw684XwivIU&feature=youtu.be (5)https://www.youtube.com/watch?v=bqJaMUGbO-Q&feature=youtu.be
特許法第30条第2項適用 ウェブサイトでの公開 公開日:令和1年12月15日、令和1年12月18日、令和2年2月11日、令和2年2月21日、令和2年3月16日、令和2年3月18日、令和2年4月7日 公開者:金指 博文 URL:https://www.facebook.com/penstand.jp
特許法第30条第2項適用 刊行物による公開 掲載日:令和2年4月1日 公開者:日刊工業新聞社 刊行物:日刊工業新聞 令和2年4月1日付、第29面
本発明は、アウターケースにペン本体が静かにゆっくりと沈み込んでいくという機能を有する筆記具に関するものである。
従来から、ペンをペン立てに収容するときに、ペンが静かにゆっくりと降下していく機能を有するペン立てが知られている(例えば、特許文献1参照)。このペン立ては、ペン収容穴に挿し込まれたペンをゆっくりと下降させることで、そのペンの降下状態を見つめるユーザに暫しの安らぎを与えることができる。
実開平7-15384号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたペン立ては据え置き型のものであって、ペン立てをひっくり返すとペンが抜け落ちてしまうことから、持ち運びには適していない。
本発明は、ペン本体がアウターケースにゆっくりと沈み込む機能を有するとともに持ち運び可能な筆記具を提供することを目的とするものである。
本発明に係る筆記具は、円筒胴を有するペン本体と、一端に前記ペン本体が挿し込まれる円筒穴を有するとともに他端に閉塞した底部を有する筒状のアウターケースとを備え、前記円筒胴と前記円筒穴との隙間を通じて前記アウターケースの内部の空気が抜け出すことで前記ペン本体が自重で前記アウターケース内にゆっくりと沈み込むように構成されており、前記ペン本体は、先端側に先端磁性部材を有する一方、後端側に後端磁性部材を有するとともに、先端側及び後端側のどちら側からでも前記アウターケースに挿入可能に構成され、前記アウターケースの前記底部に、前記先端磁性部材又は前記後端磁性部材を吸引する永久磁石が設けられているものである。
本発明の筆記具によれば、ペン本体をアウターケースに収容する際、ペン本体の円筒胴がアウターケースの円筒穴に摺接しながら、ペン本体がアウターケースにゆっくり沈み込んでいく心地のいい動きを実現できる。そして、アウターケースの底部に、ペン本体の先端磁性部材又は後端磁性部材を吸引する永久磁石を設けることで、アウターケースの円筒穴側を下向きにしても、ペン本体がアウターケースから抜け出すことを防止できるので、持ち運びに適した筆記具を提供できる。
ペン本体がアウターケースにゆっくり沈み込んでいく心地のいい動きは、筆記具のユーザのみならず、周囲にいてその動きを見つめる者にも暫しの安らぎを与えることができる。そして、本発明の筆記用具のペン本体がゆっくり沈み込んでいく動きは、コミュニケーションツールとしてビジネスシーンや団欒の場にて会話のきっかけにもなり得る。
また、本発明の筆記具は、ペン本体を先端側(ペン先側)及び後端側(ペン尻側)のどちら側からでも前記アウターケースに挿入可能である。ペン本体をペン先側からアウターケースに挿し込んで収容することで、アウターケースをペン先を保護するカバーとして使用できる。また、ペン本体は、単体でも筆記具として使用できるものであるが、ペン本体をペン尻側からアウターケースに挿し込んだときにペン本体の先端部(ペン先部)が露出するように構成することで、アウターケースを適度な太さで持ちやすいペン軸として使用できる。
ところで、本発明の筆記具において、ペン本体の円筒部の大部分(又は全部)をアウターケース内に収容することで、ペン本体の摺動ストロークを長くできるとともに、ペン本体のペン先部がアウターケースから露出する長さ寸法を短くできるので、アウターケースをペン軸として使用する際の使い勝手が良くなる。しかし、アウターケースから露出するペン先部分が短いと、ペン本体をアウターケースから抜き出す際にユーザの指先がペン先に触れて汚れる可能性がある。
そこで、本発明の筆記具において、前記ペン本体を後端側から前記アウターケースに収容したときの前記永久磁石と前記後端磁性部材との吸引力は、前記ペン本体を先端側から前記アウターケースに収容したときの前記永久磁石と前記先端磁性部材との吸引力よりも小さいようにしてもよい。
このような態様によれば、ペン本体が先端側からアウターケースに挿し込まれた状態ではアウターケースを振ってもペン本体が飛び出しにくい(先端磁性部材が永久磁石から脱離しにくい)が、ペン本体が後端側から挿し込まれた状態ではアウターケースを下向きに振ることで、ペン本体をアウターケースから抜き出す(後端磁性部材を永久磁石から脱離させる)ことができる。すなわち、ペン本体の後端磁性部材とアウターケースの永久磁石との吸引力を、アウターケースを単にひっくり返しただけではペン本体は抜け出さないが、アウターケースを下向き(横向きでもよい)に振ることで後端磁性部材が永久磁石から脱離する程度に設計することで、ユーザはペン先部分に触れることなくペン本体をアウターケースから抜き出すことができ、インク付着によるユーザの手の汚れを防止できる。
なお、アウターケースを下向きに振ってペン本体の後端磁性部材を永久磁石から脱離させても、ペン本体はアウターケースの円筒穴に摺接しながら移動する(ペン本体と円筒穴との隙間からアウターケース内に流入する空気量が制限される)ので、ペン本体が一気に抜け出すことはない。
さらに、このような態様において、前記ペン本体は、前記円筒胴の後端に連結された栓部材を備え、前記栓部材は非磁性体で形成され、前記栓部材の後端に強磁性体からなる前記後端磁性部材が固着されているようにしてもよい。
このような態様によれば、栓部材をアウターケースの永久磁石に吸引させずに、強磁性体の後端磁性部材の素材や形状、大きさなどによって永久磁石との吸引力を決定でき、設計の容易性及び自由度が向上する。
さらに、このような態様において、前記栓部材は、円柱形状の外周面の軸方向中央部が凹んだ鼓状の摘み部を備えているようにしてもよい。
このような態様によれば、ペン本体を先端側からアウターケースに収容したときにアウターケースから露出する栓部材の長さ寸法を短くしても、摘み部を露出させておくことで、ユーザはペン本体をアウターケースから容易に引き出すことができる。
本発明の筆記具において、前記アウターケースの一端側に、他端側へ向かって延びるクリップを備えているようにしてもよい。
このような態様によれば、例えば衣服の胸ポケットに、円筒穴を上側にした状態でアウターケースを挿し込み、胸ポケット上部にクリップを挿し込むことで、アウターケースを胸ポケットにしっかり固定できる。これにより、ユーザは片手でペン本体を抜き差し可能になり、利便性が向上する。また、円筒穴を上側にして胸ポケットに挿し込んだアウターケースにペン本体を上方から挿し込むことで、ユーザの胸ポケットにてペン本体がアウターケースにゆっくり沈み込んでいく心地のいい動きを実現でき、コミュニケーションツールとしての機能が向上する。
本発明は、ペン本体がアウターケースにゆっくりと沈み込む機能を有するとともに持ち運び可能な筆記具を提供できる。
筆記具の一実施形態を示す図であり、(A)はペン先収納状態の正面図、(B)は同平面図、(C)はペン先露出状態の正面図、(D)は同平面図である。 (A)は図1(B)のA-A断面図、(B)は図1(D)のB-B断面図である。 ペン本体を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図である。 アウターケースを示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は側面図である。 クリップの連結部を分離して示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。 ペン本体をペン先側からケースに収容する工程を説明するための断面図である。 ペン本体をペン尻側からケースに収容する工程を説明するための断面図である。 (A)はケースを振ってペン本体を抜き出す様子を説明するための図、(B)はペン本体の変形例を示す側面図である。 筆記具を胸ポケットに挿し込んだ状態を説明するための図である。
以下に、筆記具の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1~図9に示すように、筆記具1は、円筒胴21を有するペン本体2と、ペン本体2を収容する有底筒状のアウターケース3とを備えている。
アウターケース3は、一端にペン本体2が挿し込まれる円筒穴31を有し、他端に閉塞した底部32を有している。筆記具1は、ペン本体2が円筒穴31を摺動してアウターケース3内に挿入されるように構成している。具体的には、筆記具1は、ペン本体2の円筒胴21とアウターケース3の円筒穴31との隙間を通じてアウターケース3の内部の空気が抜け出すことでペン本体2が自重でアウターケース3内にゆっくりと沈み込むように構成されている。
円筒胴21を有するペン本体2は、先端側(ペン先側)に先端磁性部材22を備え、後端側(ペン尻側)に後端磁性部材23を備えており、先端側と後端側のどちらからでもアウターケース3内に抜き差し可能に構成されている。アウターケース3の底部32には、アウターケース3内に収容されたペン本体2の先端磁性部材22又は後端磁性部材23を吸引する永久磁石33が設けられている。
図6(A)に示すように、アウターケース3の円筒穴31側を上向きにした状態で、ペン本体2を先端側(先端磁性部材22側)からアウターケース3に挿し込むと、ペン本体2の重量によりアウターケース3内部の空気が圧縮され、挿入したペン本体2はこの位置で一瞬停止する(図6(B)参照)。そして、ペン本体2の円筒胴21の外周面と円筒穴31の内周面との隙間を通じてアウターケース3内部の空気が抜け出し、ペン本体2がアウターケース3内に静かにゆっくりと沈み込んでいき、図1(A)及び図2(A)に示した状態となる。この状態で、ペン本体2の先端磁性部材22が永久磁石33に吸引され、ペン本体2はアウターケース3内に固定される。
また、図7(A)に示すように、ペン本体2を後端側(後端磁性部材23側)からアウターケース3に挿し込むと、ペン本体2を上端側から挿し込んだときと同様にしてペン本体2がアウターケース3内に静かにゆっくりと下降していき、図1(C)及び図2(B)に示した状態となる。この状態で、ペン本体2の後端磁性部材23が永久磁石33に吸引され、ペン本体2はアウターケース3内に固定される。
筆記具1によれば、ペン本体2をアウターケース3に収容する際、ペン本体2の円筒胴21がアウターケース3の円筒穴31に摺接しながら、ペン本体2がアウターケース3にゆっくり沈み込んでいく心地のいい動きを実現できる。そして、アウターケース3の底部32に、ペン本体2の先端磁性部材22又は後端磁性部材23を吸引する永久磁石33を設けることで、アウターケース3の円筒穴31側を下向きにしても、ペン本体2がアウターケース3から抜け出すことを防止できるので、持ち運びに適した筆記具1を提供できる。
次に、筆記具1の各部の詳細について説明する。図3に示すように、ペン本体2は、例えばボールペンであり、円筒形の円筒胴21を有している。円筒胴21は、非磁性体のステンレス製であり、外周面が例えば研磨仕上げ処理によって平滑に形成されている。
円筒胴21の一端(前端側)に略砲弾形筒状の口金からなるペン先部材24がねじ連結にて固着されている。ペン先部材24は、非磁性体のステンレス製であり、強磁性体材料からなるチップを抜け不能に固定している。本実施形態では、当該チップが先端磁性部材22を構成している。先端磁性部材22(チップ)の先端にはボールが回転可能に保持されている。
円筒胴21の他端(後端側)に栓部材25がねじ連結にて取り付けられている。栓部材25は非磁性体のアルミニウム合金製である。栓部材25の後端側は、略円柱形状で外周面の軸方向中央部が凹んだ鼓状に形成されて、摘み部25aを構成している。本実施形態では、栓部材25の後端側は、円筒胴21に連結される略円柱形の前端側に比べて小径に形成されている。
非磁性体材料からなる栓部材25の後端に、強磁性体材料からなる後端磁性部材23が設けられている。本実施形態では、後端磁性部材23は、栓部材25の後端面に穿設された穴に挿し込まれた鉄ピンで構成され、例えば接着剤にて栓部材25に固着されている。栓部材25の後端面に露出する後端磁性部材23の面積は、栓部材25の後端面の面積よりも小さい。
ペン本体2のペン先部材24及び栓部材25は、最大径が円筒胴21の外径と同じか、又はそれよりも小さくなっており、アウターケース3の円筒穴31を挿通可能に形成されている。
図4に示すように、アウターケース3は、略円筒形のケース胴体34と、ケース胴体34の一端に取り付けられた略円筒形のケースブッシュ35と、ケース胴体34の他端に取り付けられた略円錐台形のケース栓36とを備えている。ケース胴体34、ケースブッシュ35及びケース栓36は非磁性体のアルミニウム合金製である。ケースブッシュ35及びケース栓36のそれぞれは、ケース胴体34にねじ連結にて固着されている。ケース胴体34の外形は、外周面の軸方向中央部が凹んだ鼓状に形成されている。
アウターケース3の一端側に、他端側へ向かって延びるクリップ37が設けられている。図5に示すように、ケース胴体34の一端側(ケースブッシュ35側)の端面に、クリップ37のY字状の基端部37aを保持するクリップ保持溝34aが形成されている。クリップ37の基端部37aをクリップ保持溝34aに配置してケース胴体34とケースブッシュ35とで挟み込むことで、アウターケース3にクリップ37が脱落不能に保持される。なお、従来のクリップ保持方法と同様に、クリップ37の基端部を円環状に設け、円環状基端部をケース胴体34端面とケースブッシュ35端面とで挟み込むことで、クリップ37を保持することも可能である。
ケースブッシュ35は、ペン本体2の円筒胴21よりも僅か(例えば20~50μm程度)に大径の円筒穴31を有している。円筒穴31の表面(ケースブッシュ35の内周面)は、例えば切削加工によって平滑に形成されている。ケースブッシュ35の外形は、略砲弾形であり、ケース胴体34との継ぎ目部分から湾曲しながら先端側ほど小径に形成されている。なお、ケース胴体34の内径は、円筒穴31の内径よりも大きく形成されている。
ケース栓36は、ケース胴体34の他端側の開口を塞いでおり、底部32を形成している。底部32には、磁石収容凹部36aが形成されている。磁石収容凹部36a内にドーナツ型の永久磁石33が例えば接着剤にて固定されている。ケース栓36の外形は、略砲弾形であり、ケース胴体34との継ぎ目部分から湾曲しながら先端側ほど小径に形成されている。
ケース栓36の先端部に、外部に露出する先端凹部36bが形成されている。先端凹部36bには、例えばロゴプレートや導電性部材36cなどを取り付けることができる。先端凹部36bに導電性ゴムや導電性繊維などの導電性部材36cを固着することで、筆記具1を、タブレットやスマートフォンなどを操作するタッチペンとして使用できる。
図1(A)及び図2(A)に示すように、ペン本体2のペン先(ペン先部材24側)をアウターケース3内に挿し込んだ状態では、円筒胴21の全体がアウターケース3内部に位置し、アウターケース3から栓部材25の摘み部25aが露出している。これにより、栓部材25がアウターケース3から露出する長さ寸法を短くしても、ユーザは摘み部25aを指先で掴んでペン本体2をアウターケース3から容易に引き出すことができる。
また、図1(C)及び図2(B)に示すように、ペン本体2のペン尻(栓部材25側)をアウターケース3内に挿し込んだ状態では、ペン本体2の円筒胴21のほぼ全体がアウターケース3内部に位置し、アウターケース3から先端磁性部材22(チップ)及びペン先部材24が露出している。このように、ペン本体2のペン先側がアウターケース3から露出する長さ寸法が短くなっており、アウターケース3をペン軸として使用する際の使い勝手が良くなっている。
また、アウターケース3のケース胴体34は、軸方向中央部が凹んだ鼓状に形成されており、ユーザがアウターケース3をペン軸として使用する際、親指、人差し指及び中指の指先でアウターケース3の先端側(円筒穴31側)を把持したときにケース胴体34の凹んだ部分が親指と人差し指の付け根部分にフィットするので、アウターケース3を使い心地のよいペン軸として使用できる。なお、ユーザがアウターケース3をペン軸として使用する際、アウターケース3の先端側に設けたクリップ37は、滑り止めや指先の位置決めとして使用できる。
図1及び図2に示したように、ペン本体2をペン先側又はペン尻側のどちらからアウターケース3に挿し込んでも、円筒胴21の大部分(又は全部)がアウターケース3内に収容されるので、ペン本体2の摺動ストロークを長くでき、ペン本体2がアウターケース3にゆっくり沈み込む時間を長くして心地よい動作を堪能できる。
図2(A)に示すように、ペン本体2が先端側(先端磁性部材22側)からアウターケース3に挿入されたとき、先端磁性部材22(チップ)は円環状の永久磁石33の内側に位置して永久磁石33に吸引される。ペン本体2のペン先を構成する先端磁性部材22の先端に保持したボールは、ドーナツ型の永久磁石33の穴に位置し、永久磁石33を含めアウターケース3を構成する部材には接触しないようにすることで保護されている。
一方、図2(B)に示すように、ペン本体2が後端側(後端磁性部材23側)からアウターケース3に挿入されたとき、後端磁性部材23は永久磁石33の上面に接触して永久磁石33に吸引される。後端磁性部材23と永久磁石33との吸引力は、先端磁性部材22と永久磁石33との吸引力に比べて小さい。
このように、後端磁性部材23と永久磁石との吸引力を先端磁性部材22と永久磁石33との吸引力に比べて小さくすることで、ペン本体2のペン先側(後端磁性部材23)がアウターケース3内に挿し込まれた状態ではアウターケース3を振ってもペン本体2が飛び出しにくいが、図8(A)に示すように、ペン本体2がペン尻側(先端磁性部材22)から挿し込まれた状態ではアウターケース3を下向きに振ることで、ペン本体2をアウターケース3から取り出す(後端磁性部材23を永久磁石33から脱離させる)ことができる。
これにより、ユーザは、アウターケース3から露出したペン先に触れることなくペン本体2をアウターケース3から取り出すことができ、ユーザの指先へのインク付着を防止できる。なお、アウターケース3を下向きに振って後端磁性部材23を永久磁石33から脱離させるときに、円筒胴21と円筒穴31との隙間からアウターケース3内に流入する空気量が制限されるので、ペン本体2が一気に抜け出すことはない。
なお、アウターケース3から露出したペン先部材24を摘んでペン本体2をアウターケース3から引き抜くことも可能である。例えば図8(B)に示すように、ペン本体2のペン先部材24に周方向に沿った溝24aを形成してもよい。このような態様によれば、ペン先部材24を摘んだ際に溝24aが滑り止めとなってペン本体2を引き抜きやすくなるので、利便性が向上する。
図9に示すように、例えば衣服の胸ポケットに、円筒穴31を上側にした状態でアウターケース3を挿し込み、胸ポケット上部にクリップ37を挿し込むことで、アウターケース3を胸ポケットにしっかり固定できる。これにより、ユーザは片手でペン本体2を抜き差し可能になり、利便性が向上する。また、円筒穴31を上側にして胸ポケットに挿し込んだアウターケース3にペン本体2を上方から挿し込むことで、ユーザの胸ポケットにてペン本体2がアウターケース3にゆっくり沈み込んでいく心地のいい動きを実現でき、コミュニケーションツールとしての機能が向上する。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、ペン本体2のペン先部材24を強磁性体材料で形成して先端磁性部材としてもよい。また、ペン本体2の先端側(ペン先側)に強磁性体からなる部材を別途設けて、先端磁性部材としてもよい。また、栓部材25自体を強磁性体材料で形成して後端磁性部材としてもよい。また、ペン本体2の先端側又は後端側もしくはそれらの両側に非磁性体からなるスペーサ部材を設けて先端磁性部材又は後端磁性部材もしくは両磁性部材と永久磁石33との吸引力を調節することも可能である。
1 筆記具
2 ペン本体
3 アウターケース
21 円筒胴
22 先端磁性部材
23 後端磁性部材
24 ペン先部材
24a 溝
25 栓部材
25a 摘み部
31 円筒穴
32 底部
33 永久磁石
34 ケース胴体
34a クリップ保持溝
35 ケースブッシュ
36 ケース栓
36a 磁石収容凹部
36b 先端凹部
36c 導電性部材
37 クリップ
37a 基端部

Claims (5)

  1. 円筒胴を有するペン本体と、一端に前記ペン本体が挿し込まれる円筒穴を有するとともに他端に閉塞した底部を有する筒状のアウターケースとを備え、
    前記円筒胴と前記円筒穴との隙間を通じて前記アウターケースの内部の空気が抜け出すことで前記ペン本体が自重で前記アウターケース内にゆっくりと沈み込むように構成されており、
    前記ペン本体は、先端側に先端磁性部材を有する一方、後端側に後端磁性部材を有するとともに、先端側及び後端側のどちら側からでも前記アウターケースに挿入可能に構成され、
    前記アウターケースの前記底部に、前記先端磁性部材又は前記後端磁性部材を吸引する永久磁石が設けられている、
    筆記具。
  2. 前記ペン本体を後端側から前記アウターケースに収容したときの前記永久磁石と前記後端磁性部材との吸引力は、前記ペン本体を先端側から前記アウターケースに収容したときの前記永久磁石と前記先端磁性部材との吸引力よりも小さい、
    請求項1に記載の筆記具。
  3. 前記ペン本体は、前記円筒胴の後端に連結された栓部材を備え、
    前記栓部材は非磁性体で形成され、前記栓部材の後端に強磁性体からなる前記後端磁性部材が固着されている、
    請求項2に記載の筆記具。
  4. 前記栓部材は、円柱形状の外周面の軸方向中央部が凹んだ鼓状の摘み部を備えている、
    請求項3に記載の筆記具。
  5. 前記アウターケースの一端側に、他端側へ向かって延びるクリップを備えている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の筆記具。
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