JP7090241B2 - 血流改善用サポータ - Google Patents

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本発明は、人体の一部を覆う弾性伸縮する筒状覆部を少なくとも一部に有する血流改善用サポータに関する。
従来、人体の一部であるふくら脛や足の一部を覆う弾性伸縮する筒状覆部を有することにより血流改善や指の矯正を図ることを目的としたサポータとしては、特許文献1で開示される脚・足ケアサポーター及び特許文献2で開示される外反母趾用サポーターが知られている。
特許文献1で開示される脚・足ケアサポーターは、脚の下腿部の足首部から膝下部に向って着圧力と締付力を強から弱へと段階的に変えて押上げることが可能な着圧と締め付けと保温とを同時に行えることを目的としたものであり、具体的には、下腿着圧締付け部の下方部位に、その全周よりも短く且つ主として股部を着圧し締付け可能な着圧力と締付力が最も強の最強着圧締付け部を編成し、最強着圧締付け部の上方部と脚挿入部との間の脛被覆部以外のふくら脛被覆部に、最強着圧締付け部の上方部から膝下側被覆部の方向に行くに従って最強着圧締付け部の着圧力と締付け力が小さく着圧力と締付け力が段階的に漸減し、下腿着圧締付け部の全周よりも短く主として股部を着圧し締付ける弱着圧締付け部を所定間隔おきに複数編成する漸減弱着圧締付け部を形成したものである。
また、特許文献2で開示される外反母趾用サポーターは、時間が経過しても矯正力が弱くなり難く、靴を履いた際や歩行時等にユーザが違和感を感じたり、また・靴擦れが発生する恐れも少なく、薄手のストッキング等の下に履いても目立ち難くすることを目的としたものであり、具体的には、少なくとも足の甲の前側と足裏の前側とをカバーする筒状で伸縮性を有するメッシュ生地からなるサポーター本体と、そのサポーター本体の親指(母趾)側から延び、足の親指(母趾)先端に引っ掛る筒状でサポーター本体のメッシュ生地と同じメッシュ生地からなる親指引っ掛け部とが一体で形成され、サポーター本体および親指引っ掛け部の裏側の周縁部に、伸縮性を有しメッシュ生地よりも目が細かい周縁補強弾性材が熱溶着されたものである。
特開2016-54823号公報 実用新案登録第3210702号公報
しかし、上述した特許文献1及び2に開示される従来のサポータは、次のような問題点があった。
第一に、特許文献1は、編糸として弾性糸を使用し、その編み方により着圧力を設定するタイプ、具体的には、編糸としてゴム素材糸を使用するとともに、このゴム素材糸の数量を変更して着圧力の大きさを設定するとともに、使用位置を変更して着圧方向を設定するため、製造が繁雑となりコストアップが無視できない。しかも、着圧力や着圧方向を設定できる範囲が限定的になるとともに、柔軟かつ精密(的確)な設定が困難である。
第二に、特許文献2は、別途の弾性材を付着させることにより着圧力を設定するタイプ、具体的には、ポリウレタンゴム等を用いたテープをホットメルト接着剤により熱溶着するものである。したがって、単なる補強として補助的に使用するため、引用文献1の場合と同様、着圧力や着圧方向を設定できる範囲が限定的になるとともに、柔軟かつ精密(的確)な設定が困難である。しかも、装着時の快適性を確保する観点からは、必ずしも十分とはいえない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した血流改善用サポータの提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、人体Hの一部Hpである足のふくら脛Hphを覆う弾性伸縮する筒状覆部2を少なくとも一部に有する血流改善用サポータ1cを構成するに際して、筒状覆部2の表面に、ゴム素材又は弾性樹脂素材を用いた弾性付着材3の塗布により形成するとともに、当該弾性付着材3を塗布する全領域に対して設定した異なる塗布エリアXa,Xb…に対応して、当該弾性付着材3の塗布密度Rを段階的又は連続的に異ならせることにより、塗布エリアXa,Xb…に対応する人体Hの部位に対して付与する着圧力Fm…の大きさに係わる所定の分布パターンを設定した着圧パターン部4を形成するに際し、筒状覆部2の後面側の左右方向中央部位に、上側の一部を当該筒状覆部2の前面側に至らせ、かつ所定の幅を確保したラインにより最も着圧力の大きいV形をなす塗布エリアXaを形成し、このV形をなす塗布エリアXaの内側の領域に、下から上へ、順次、積層状に塗布エリアXb,Xcc,Xdc…を配することにより、下側へ行くに従って着圧力Fm…を段階的又は連続的に大きくなる着圧パターン部4を形成してなることを特徴とする。
この場合、本発明の好適な態様により、弾性付着材3には、シリコンゴム素材3sを用いることができる。また、着圧パターン部4の分布パターンには、人体Hの部位に対して付与する方向Dpを設定可能な着圧力Fm…を含ませることができる。さらに、着圧パターン部4は、少なくとも一部の塗布エリアXb…をメッシュM…により形成することができるとともに、このメッシュM…は、ハニカム形状Mh…により形成することが望ましい。この際、メッシュM…は、同一の形状及び大きさにより形成するとともに、選定した部位のメッシュM…をベタ塗り部Mn…とすることにより、塗布密度Rを異ならせることができる。
このような本発明に係る血流改善用サポータ1cによれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 製造が容易となりコストダウンに寄与できるとともに、着圧力や着圧方向を容易に設定できる。しかも、その設定をより広い範囲で行うことができるとともに、柔軟かつ的確な設定を行うことができる。加えて、無用な締め付け感を排除し、装着性を高めることができる。
(2) 筒状覆部2は、足のふくら脛Hphに装着するようにしたため、無用な血流阻害作用を排除し、ふくら脛Hphを含めた足全体の血流改善を図ることができるとともに、血流が悪くなることにより生じるむくみや冷えなどの予防(改善)に寄与できる。
(3) 好適な態様により、弾性付着材3として、シリコンゴム素材3sを用いれば、汎用的な素材の利用により低コストに実施できるとともに、シリコンゴム素材3sの物性により、前述した本発明に係る作用効果を十分に発揮できる良好な着圧パターン部4を形成することができる。
(4) 好適な態様により、着圧パターン部4の分布パターンに、人体Hの部位に対して付与する方向Dpを設定可能な着圧力Fm…を含ませれば、サポートに必要な着圧力Fm…の大きさ及び着圧力Fm…を作用させる方向を併せて設定できるため、良好なサポート効果を得るための最適化を容易に実現することができる。
(5) 好適な態様により、着圧パターン部4における少なくとも一部の塗布エリアXb…をメッシュM…により形成すれば、ゴム素材又は弾性樹脂素材を用いた弾性付着材3の塗布により形成した場合であっても、人体Hに作用させる着圧力Fm…の大きさや方向を広い範囲で容易に変更できるため、使用感を含めた、より細かな調整を的確に行うことができる。
(6) 好適な態様により、メッシュM…を、ハニカム形状Mh…により形成すれば、メッシュとしての基本的効果に加え、3次元方向(X方向,Y方向及びZ方向)に対して的確かつ安定した着圧力Fm…を作用させることができる。
(7) 好適な態様により、メッシュM…を、同一の形状及び大きさにより形成するとともに、選定した部位のメッシュをベタ塗り部Mn…とすることにより、塗布密度Rを異ならせれば、塗布密度Rが異なっても着圧パターン部4の層厚を一定にできるため、着圧パターン部4の全領域にわたって平坦性を確保できるとともに、目的の着圧力Fm…を容易に設定することができる。しかも、着圧パターン部4を、筒状覆部2の裏面に設ける場合であっても使用感を大きく低下させる不具合を回避できる。
本発明の血流改善用サポータの一部抽出拡大図を含む使用状態を示す外観斜視図、 同サポータの前面図、 同サポータの後面図、 同サポータの一部を抽出した断面図、 同サポータの着圧力説明図、 同サポータの作用説明図、 同サポータのメッシュ形状の変更例を示す図、 同サポータの部位(位置)に対する塗布密度の関係図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
なお、好適実施形態に係る血流改善用サポータ1c(サポータ1)について、図1~図8を参照して説明する。
図1は、サポータ1を構成する血流改善用サポータ1cを示す。血流改善用サポータ1cは、図1に示すように、人体Hの一部Hpである足のふくら脛Hphに装着して使用するものであり、ふくら脛Hphを覆う筒状覆部2を備える。筒状覆部2は、ポリウレタン,ポリエステル,ナイロン,アクリル等の化学繊維、及び絹,木綿等の天然繊維の、一又は二以上の繊維素材により弾性伸縮可能に縫製したものであり、本実施形態に係る血流改善用サポータ1cのための専用の筒状覆部2として製造してもよいし、或いは市販されている一般的なふくら脛用サポータをそのまま使用してもよい。なお、2u,2dは、開口した筒状覆部2の両端に設けたズレ防止用の縫製した口ゴム部分を示す。
一方、筒状覆部2の表面には、ゴム素材又は弾性樹脂素材、望ましくは、シリコンゴム素材3sを用いた弾性付着材3を塗布することにより、図2及び図3に示す着圧パターン部4を設ける。図2及び図3は、筒状覆部2(血流改善用サポータ1c)を偏平に畳んだ(潰した)状態であり、図2は前面側を示し、図3は後面側を示す。したがって、図2に現れる着圧パターン部4の前面部分と図3に現れる着圧パターン部4の後面部分は、連続形成される単一のパターンとなる。なお、弾性付着材3として、シリコンゴム素材3sを用いれば、汎用的な素材の利用により低コストに実施できるとともに、シリコンゴム素材3sの物性により、前述した本発明に係る作用効果を十分に発揮できる良好な着圧パターン部4を形成することができる。
着圧パターン部4は、基本的に、弾性付着材3を塗布する全領域に対して設定した異なる塗布エリアXa,Xb…に対応して、当該弾性付着材3の塗布密度Rを段階的に異ならせることにより、塗布エリアXa,Xb…に対応する人体Hの部位に対して付与する着圧力Fm…の大きさに係わる所定の分布パターンを設定したものである。本実施形態では、着圧力Fm…の大きさに応じて、四種類の着圧部、即ち、最も着圧力Fmの大きい強着圧部4a,二番目に着圧力Fmの大きい中上着圧部4b,三番目に着圧力Fmの大きい中下着圧部4c,四番目に着圧力Fmの大きい弱着圧部4dを備えており、図5に示すように、強着圧部4aは概ね30〔hPa〕に、中上着圧部4bは概ね24〔hPa〕に、中下着圧部4cは概ね22〔hPa〕に、弱着圧部4dは概ね15〔hPa〕にそれぞれ選定した。なお、筒状覆部2自身の着圧力Fmは概ね12〔hPa〕である。これにより、装着した人体Hの部位には5段階の着圧力Fm…を付与することができる。
また、着圧パターン部4の全体形状を図2及び図3に示す。図3に示すように、筒状覆部2の後面側の左右方向中央部位には、所定の幅を確保したラインによりV形をなす塗布エリアXaを配する。この場合、図2に示すように、塗布エリアXaの上側の一部は筒状覆部2の前面側に至り、上端間には、図2に示すような所定の間隔(無塗布エリア)が確保される。V形をなす塗布エリアXaの内側の領域には、下から上へ、塗布エリアXb,Xcc,Xdcを、順次、積層状に配するとともに、V形をなす塗布エリアXaの左右外側には、当該塗布エリアXaの辺に沿って塗布エリアXcp,Xcqをそれぞれ配し、さらに、塗布エリアXcp,Xcqの外側に、当該塗布エリアXcp,Xcqの辺に沿って塗布エリアXdp,Xdqをそれぞれ配する。したがって、図2に示すように、塗布エリアXcp,Xcq,Xdp,Xdqの上側の一部は筒状覆部2の前面側に至り、着圧パターン部4は、全体でもほぼV形に形成される。
そして、塗布エリアXaは強着圧部4aに形成し、塗布エリアXbは中上着圧部4bに形成し、塗布エリアXcc,Xcp,Xcqは中下着圧部4cに形成し、塗布エリアXdc,Xdp,Xdqは弱着圧部4dに形成する。なお、各塗布エリアXa,Xb,Xcc,Xcp,Xcq,Xdc,Xdp,Xdqにおける相互の境界部分は連続形成する。
一方、着圧パターン部4を形成するに際しては、少なくとも一部の塗布エリアXb…をメッシュM…により形成する。具体的には、例示の場合、強着圧部4aとなる塗布エリアXaは、領域全体をいわゆるベタ塗りにより形成するも、中上着圧部4bとなる塗布エリアXb、中下着圧部4cとなる塗布エリアXcc,Xcp,Xcq、及び弱着圧部4dとなる塗布エリアXdc,Xdp,Xdq、の少なくとも一部の領域はメッシュM…により形成する。特に、弱着圧部4dとなる塗布エリアXdc,Xdp,Xdqは、図1(b)に示すように、全体の領域をメッシュM…により形成する。このように、着圧パターン部4における少なくとも一部の塗布エリアXb…をメッシュM…により形成すれば、弾性付着材3の塗布により形成した場合であっても、人体Hに作用させる着圧力Fm…の大きさや方向を広い範囲で容易に変更できるため、使用感を含めた、より細かな調整を的確に行うことができる。
また、図1(b)に示すように、メッシュM…は、ハニカム形状Mh…により形成する。このようなハニカム形状Mh…により形成すれば、メッシュとしての基本的効果に加え、3次元方向(X方向,Y方向及びZ方向)に対して的確かつ安定した着圧力Fm…を作用させることができる。
さらに、各塗布エリアXb,Xcc,Xcp…における弾性付着材3の塗布密度Rを異ならせるに際しては、図1(a)及び図4に示すように、メッシュM…を、同一の形状及び大きさにより形成するとともに、選定した部位のメッシュをベタ塗り部Mn…とすることにより、異なる塗布密度Rを設定している。具体的には、図1(a)に示すように、弱着圧部4dとなる塗布エリアXdpは、全体を図1(b)に示すハニカム形状Mh…のみにより形成するとともに、中下着圧部4cとなる塗布エリアXcpは、ベタ塗り部Mn…の数が疎となるように、また、中上着圧部4bとなる塗布エリアXbは、ベタ塗り部Mn…数が密となるように、それぞれ形成した。
このように、メッシュM…を、同一の形状及び大きさにより形成し、ベタ塗り部Mn…を組合わせることにより、塗布密度Rを異ならせれば、塗布密度Rが異なっても着圧パターン部4の層厚を一定にできるため、着圧パターン部4の全領域にわたって平坦性を確保できるとともに、目的の着圧力Fm…を容易に設定できる利点がある。しかも、着圧パターン部4を、筒状覆部2の裏面に設ける場合であっても使用感を大きく低下させる不具合を回避できる。
図6は、黒丸の大きさにより着圧力Fm…の大きさをイメージ的に示している。図6に示すように、筒状覆部2の後面側における左右方向中央部位では、矢印Dsで示すように、下側へ行くに従って着圧力Fm…が段階的に大きくなるとともに、V形の強着圧部4aはふくら脛Hphに対して、矢印Dpの着圧力Fm…、特に、ふくら脛Hphを抱えて持ち上げるような立体的な着圧力Fm…を付与する。このように、着圧パターン部4における着圧力Fm…の分布パターンには、ふくら脛Hph(人体Hの部位)に対して、サポートに必要な着圧力Fm…を付与すると同時に、作用させる方向Dpを設定する着圧力Fm…を含ませており、良好なサポート効果を得るための最適化を容易に実現できる。
他方、筒状覆部2の表面に、弾性付着材3(シリコンゴム素材3s)を塗布するに際しては、スクリーン印刷機を利用することにより、容易に塗布することができる。具体的には、スクリーン印刷機として、円筒形の曲面に印刷する曲面印刷用スクリーン印刷機を使用することにより、筒状覆部2の表面に印刷(塗布)することができる。
まず、スクリーン印刷機に備える円筒プラテンの周面に筒状覆部2をセット(装着)する。また、印刷用スクリーンには、着圧パターン部4を版形成するとともに、この印刷用スクリーンの上にシリコンゴム素材3sを収容する。そして、円筒プラテンを回転させるとともに、印刷用スクリーンを当該回転に同期させて移動させれば、印刷用スクリーン上のシリコンゴム素材3sは、印刷用スクリーン上に当接させたスキージにより刷り込まれ、図4に示すように、筒状覆部2の表面に、シリコンゴム素材3sによる着圧パターン部4を形成(塗布)することができる。したがって、得られる着圧パターン部4の厚さ(層厚)Ldはいずれの部位においても一定となる。
そして、印刷が終了したなら、筒状覆部2は円筒プラテンに装着したまま、筒状覆部2に対する乾燥処理を行う。これにより、シリコンゴム素材3sが硬化したなら、円筒プラテンから筒状覆部2を離脱させれば、目的とする血流改善用サポータ1cを得ることができる。なお、乾燥処理は、自然乾燥処理であってもよいし、加熱による強制乾燥処理であってもよい。また、自然乾燥処理と強制乾燥処理を組み合わせた段階的な乾燥処理であってもよい。
一方、血流改善用サポータ1cは、次のように使用することができる。まず、ふくら脛Hphに装着するに際しては、筒状覆部のみからなる一般的なサポータと同様の手順(操作)により使用者のふくら脛Hphに容易に装着することができる。これにより、着圧パターン部4もふくら脛Hphにおける目的の定位置にセットされる。図1に装着した状態を示す。
装着時には、前述した図6に示すように、ふくら脛Hphに対しては、矢印Dpの着圧力Fm…、特に、ふくら脛Hphを抱えて持ち上げるような立体的な着圧力Fm…が付与される。ふくら脛Hphは、人体Hにおける第二の心臓ともいわれている。したがって、例えば、立ち仕事などにおいては、血流が悪くなり、ふくら脛Hphにむくみを生じやすいとともに、冷えやすくもなる。本実施形態に係る血流改善用サポータ1cは、着圧パターン部4により、下から上へ押し上げる、いわばポンプに類似する作用により、ふくら脛Hphにおける血流の改善を図ることができ、立ち仕事などによるふくら脛Hのむくみや冷えを低減することができる。また、筒状覆部2の前面側では、実質的に、着圧パターン部4の着圧力Fm…が作用しないため、血流が阻害される不具合は発生しない。
このように、本実施形態に係る血流改善用サポータ1c(サポータ1)によれば、基本構成として、筒状覆部2の表面に、ゴム素材又は弾性樹脂素材を用いた弾性付着材3の塗布により形成するとともに、当該弾性付着材3を塗布する全領域に対して設定した異なる塗布エリアXa,Xb…に対応して、当該弾性付着材3の塗布密度Rを段階的又は連続的に異ならせることにより、塗布エリアXa,Xb…に対応する人体Hの部位に対して付与する着圧力Fm…の大きさに係わる所定の分布パターンを設定した着圧パターン部4を形成するに際し、筒状覆部2の後面側の左右方向中央部位に、上側の一部を当該筒状覆部2の前面側に至らせ、かつ所定の幅を確保したラインにより最も着圧力の大きいV形をなす塗布エリアXaを形成し、このV形をなす塗布エリアXaの内側の領域に、下から上へ、順次、積層状に塗布エリアXb,Xcc…を配することにより、下側へ行くに従って着圧力Fm…を段階的又は連続的に大きくなる着圧パターン部4を形成してなるため、製造が容易となりコストダウンに寄与できるとともに、着圧力や着圧方向を容易に設定できる。しかも、その設定をより広い範囲で行うことができるとともに、柔軟かつ的確な設定を行うことができる。加えて、無用な締め付け感を排除し、装着性を高めることができる。特に、足のふくら脛Hphに装着するため、無用な血流阻害作用を排除し、ふくら脛Hphを含めた足全体の血流改善を図ることができるとともに、血流が悪くなることにより生じるむくみや冷えなどの予防(改善)に寄与することができる。
なお、図7(a),(b)は、メッシュM…の形状的な変更例を示す。図7(a)は、メッシュM…の形状を円形に形成した場合を示す。また、図7(b)は、メッシュM…の形状を矩形に形成するとともに、塗布密度Rを変更するに際し、メッシュM…の大きさ(面積)、即ち、同一形状に形成したメッシュM…の一部を埋める(ベタ塗りする)ことにより変更する場合を示す。このように、メッシュM…の形状は、各種形状を選定して実施できるとともに、塗布密度Rの変更も各種態様により実施することができる。
また、図8(a),(b)は、着圧パターン部4の、部位(位置)に対する塗布密度Rの設定方法を示している。即ち、着圧パターン部4を形成するに際し、図8(a)に示すように、塗布密度Rを、Rb,Rc,Rdの大きさにより段階的に異ならせる態様を示したが、図8(b)に示すように、連続的、即ち、グラデュエーションにより異ならせる態様であってもよい。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、弾性付着材3としてシリコンゴム素材3sを例示したが、同様の機能を有する各種ゴム素材或いは各種弾性樹脂素材を利用することができる。また、実施形態では、着圧パターン部4として、一部の塗布エリアXb…をメッシュM…により形成した場合を例示したが、全部の塗布エリアXa,Xb…をメッシュM…により形成してもよい。さらに、塗布密度Rを異ならせるに際し、メッシュM…を、同一の形状及び大きさにより形成し、選定した部位のメッシュM…をベタ塗り部Mn…とする手法を採用したが、メッシュM…の形状や大きさを変えたり、或いは厚さを変えるなどによる他の手法により塗布密度Rを異ならせる場合を排除するものではない。
本発明に係る血流改善用サポータは、人体の一部を覆う弾性伸縮する筒状覆部を少なくとも一部に有する各種血流改善用サポータに利用できる。
1c:血流改善用サポータ,2:筒状覆部,3:弾性付着材,3s:シリコンゴム素材,4:着圧パターン部,H:人体,Hp:人体の一部,Hph:ふくら脛,Xa:塗布エリア,Xb:塗布エリア,Xcc:塗布エリア,Xdc:塗布エリア,R:塗布密度,Fm…:着圧力,Dp:方向,M…:メッシュ,Mh…:ハニカム形状,Mn…ベタ塗り部

Claims (6)

  1. 人体の一部である足のふくら脛を覆う弾性伸縮する筒状覆部を少なくとも一部に有する血流改善用サポータにおいて、前記筒状覆部の表面に、ゴム素材又は弾性樹脂素材を用いた弾性付着材の塗布により形成するとともに、当該弾性付着材を塗布する全領域に対して設定した異なる塗布エリアに対応して、当該弾性付着材の塗布密度を段階的又は連続的に異ならせることにより、前記塗布エリアに対応する人体の部位に対して付与する着圧力の大きさに係わる所定の分布パターンを設定した着圧パターン部を形成するに際し、前記筒状覆部の後面側の左右方向中央部位に、上側の一部を当該筒状覆部の前面側に至らせ、かつ所定の幅を確保したラインにより最も着圧力の大きいV形をなす塗布エリアを形成し、このV形をなす塗布エリアの内側の領域に、下から上へ、順次、積層状に塗布エリアを配することにより、下側へ行くに従って着圧力を段階的又は連続的に大きくなる前記着圧パターン部を形成してなることを特徴とする血流改善用サポータ。
  2. 前記弾性付着材には、シリコンゴム素材を用いることを特徴とする請求項1記載の血流改善用サポータ。
  3. 前記着圧パターン部は、分布パターンに、人体の部位に対して付与する方向を設定可能な着圧力を含むことを特徴とする請求項1記載の血流改善用サポータ。
  4. 前記着圧パターン部は、少なくとも一部の塗布エリアをメッシュにより形成することを特徴とする請求項1記載の血流改善用サポータ。
  5. 前記メッシュは、ハニカム形状により形成することを特徴とする請求項4記載の血流改善用サポータ。
  6. 前記メッシュは、同一の形状及び大きさにより形成するとともに、選定した部位のメッシュをベタ塗り部とすることにより、前記塗布密度を異ならせることを特徴とする請求項4又は5記載の血流改善用サポータ。
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