JP7089135B2 - 工作機械の主軸冷却装置 - Google Patents
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Description
この主軸は軸方向に長く且つ二重構造であるため、高速回転駆動時に軸受が発熱して温度上昇し、熱伝導を受けた中ぐりスピンドルの熱膨張がこのスピンドルを持たない工作機械に比較して大きくなる問題があった。
特許文献2に記載された工作機械では、中ぐりスピンドルの外側に配設された軸受の冷却溝の配列構造により中ぐりスピンドルの冷却効果を高めている。
特許文献4に記載された主軸の熱変位抑制装置では、主軸内の冷媒温度検知器と温度発生器若しくは機体または室温検知器との比較により、冷媒温度検知器の温度値が上回るときのみ運転するようにしている。機体の運転中は機体または室温検知器側とするほか、機械停止中は温度発生器側と冷媒温度検知器とに切り換え比較して運転制御している。
特許文献2に記載の工作機械では、軸受内部からの発熱により軸受の内輪と外輪の温度が上昇し、内輪に接する中ぐりスピンドルの温度も上昇して径方向に熱膨張する。このときに軸受の外輪のみを強く冷却すると外輪が収縮してボールが締め付けられて軸受の予圧が上昇して焼付くおそれがある。また、主軸は中空スピンドルの内側に軸方向に摺動可能な中ぐりスピンドルを設けた2重筒構造であるため、主軸の外側を強く冷却すると2重スピンドル間の摺動部の隙間が小さくなって食い付き、中空スピンドルの摺動ができなくなるおそれがあった。
特許文献4に記載の熱変位抑制装置は、通常行われている冷却装置の機体同調に冷却装置のON/OFFを追加した構成であり、主軸運転を停止すると主軸の温度は低下するため、運転時の熱変位状態を維持できずに冷えてしまうという問題がある。しかも、再度主軸を稼働させると熱的に安定するまでに時間を要するという問題もある。
また、本発明の他の目的は、主軸の停止時に主軸が急激に冷却されて熱収縮することを抑制するようにした工作機械の主軸冷却装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、主軸の高速回転時に高温になる発熱部分を効率的に冷却できるようにした工作機械の主軸冷却装置を提供することである。
本発明によれば、主軸の回転が停止した時点で内側冷却流路による冷却を停止させて中ぐりスピンドルの過冷却を防止でき、更に所定時間経過後に外側冷却流路による冷却を停止させることで軸受から遅れて伝導する熱を低下させて中ぐりスピンドルの熱変形を抑え、発熱体である軸受を効果的に冷却できる。
往側冷却通路を主軸の前方に送られる冷却媒体が第一の連通孔を介して仕切り筒部の外側の往側冷却溝に流れて主軸と軸受を冷却し、主軸や軸受を冷却して暖まった冷却媒体が復側冷却溝を通って後方に流れる。その際、復側冷却溝には往側冷却通路の冷えた冷却媒体が第二の連通孔を介して供給されるため再度冷却されており、主軸の後方側や後方に配設された軸受も冷却することができる。
仕切り筒部が長軸になると製造コストが高くなるので、複数に分割した分割筒部を製造して配列させ、その際、前後の分割筒部が周方向に相対角度をずらしていても、復側冷却溝は円周溝を介して連通しているため、複数の分割筒部間で冷却媒体を前方から後方にスムーズに流通させて戻すことができる。
主軸を高速回転させると弾性部材がその遠心力で一部の第一の連通孔を閉塞した位置から開口させた位置に変位するため、当該第一の連通孔から冷却媒体を仕切り筒部の外側に吐出させることができて軸受や主軸の冷却効率が向上する。
本発明に係る工作機械の主軸冷却装置によれば、主軸の停止時に、往側冷却通路を循環して戻る暖まった冷却媒体を再度往側冷却通路に供給することで、主軸停止後に過冷却によって中ぐりスピンドルが急激に熱収縮することを防止できる。
図1~図11は第一実施形態による工作機械1の主軸冷却装置55を示すものである。
図1は実施形態に係る工作機械1における主軸ユニット2を示す。この主軸ユニット2は、例えば、横型の工作機械1に設置されている。工作機械1は、ベース3と、ベース3上の前部に設けられてZ軸方向に移動可能なテーブル4と、ベース3上の後部に設けられていてX軸方向に移動可能なコラム5と、コラム5に支持されてY軸方向に移動可能な主軸ヘッド6とを備えている。ベース3には、テーブル4をZ軸ガイドレールRzに沿って移動させるZ軸モータMzと、コラム5をX軸ガイドレールRxに沿って移動させるX軸モータMxとが設けられている。コラム5には、Y軸ガイドレールRyに沿って主軸ヘッド6を移動させるY軸モータMyが設けられている。
パレットPには、テーブル4がパレット交換位置に移動したときに、テーブル4上の加工済みワークと段取りテーブル上の新しいワークとを互いに入れ替える、従来周知の2面式自動パレット交換装置が設けられている。
図2及び図3に示す主軸ユニット2において、主軸8として、工具を把持した工具ホルダ7をセンターのテーパ穴9aに着脱する中ぐりスピンドル9と、スライド軸受15を介してその外周側に設けられた筒状のW軸スピンドル16とが二重筒状に形成されている。W軸スピンドル16は外側筒部に含まれる。スライド軸受15は前後方向に分割配置されており、例えば前側スライド軸受15aと中間スライド軸受15bと後側スライド軸受15cとを有している。
W軸スピンドル16の外側には主軸ヘッド6とボールねじ支持枠19が配設され、ボールねじ支持枠19の内周面に設けた高剛性の軸受18によってW軸スピンドル16が回転可能に支持されている。ハウジング17はマシニングセンタ等の主軸頭に固定されている。軸受18は前後方向に複数に分割されて配置されており、例えば前側軸受18aと中間軸受18bと後側軸受18cとを有している。
プッシュロッド20の前端部には工具ホルダ7のプルスタッドを着脱可能なコレット爪25が設けられている(図4参照)。貯留タンク23内におけるアンクランプ用ピストン24の前進位置でコレット爪25を開いて工具ホルダ7を離し、後退位置でコレット爪25を綴じて工具ホルダ7を把持するようになっている。なお、本実施形態において、主軸8の長手方向における工具ホルダ7側を前方、前側といい、アンクランプ用ピストン24側を後方、後側というものとする。
そのため、W軸モータM2の駆動に連動して回転するW軸ボール32に沿ってW軸ナット34が前後方向に移動し、中ぐりスピンドル9がW軸スピンドル16に対して進退移動する。これにより、中ぐりスピンドル9はW軸スピンドル16に対して引っ込んだ位置(図2参照)と突き出た位置(図3参照)とを選択的にとることができる。
図4に示す主軸8の先端部において、中ぐりスピンドル9の先端部に設けたテーパ穴9aには工具ホルダ7のテーパシャンクが着脱可能である。中空の中ぐりスピンドル9内には、中ぐりスピンドル9と一体回転するプッシュロッド20が進退可能に装着されている。プッシュロッド20の先端には、工具ホルダ7のプルスタッドを把持及び開放可能な複数のコレット爪25が開閉可能に設けられている。プッシュロッド20の先端にはテーパ穴9aとの連通部に拡径された空間部36が形成されている。
プッシュロッド20の内部には、切削液を先端側に供給する中心穴として切削液流路20aが形成されている。プッシュロッド20には工具ホルダ7にテーパ穴9aから外れる方向(後方)に付勢力を与える圧縮ばねが装着されている。圧縮ばねは例えば前後部のバネリテーナに挟まれた皿ばねである。
中ぐりスピンドル9において、プッシュロッド20の外周面には略円筒状の仕切り筒部38が同軸に配設されている。仕切り筒部38はプッシュロッド20の前端から後側軸受18cに軸方向に重なる領域まで延びている。仕切り筒部38は一体の長い筒状に形成してもよいが、本実施形態では長手方向に配列された複数個(図では4個)の分割筒部38a、38b、38c、38dに分割されている。通常、複数個の分割筒部38a~38dは互いに当接して長手方向に配列されて仕切り筒部38を形成している。
即ち、図7(b)に示す先端側の分割筒部38aでは、往側冷却通路42の先端部と往側冷却溝39の後端部との間に第一の連通孔44aが複数(図では2個)形成されている。二つ目以降の分割筒部38b、38cの各復側冷却溝40と往側冷却通路42との間にも第二の連通孔44b、第三の連通孔44cがそれぞれ適宜数、例えば1つずつ形成されている。
複数の連通孔44は仕切り筒部38の長手方向に沿って所定間隔で配設され、しかも複数の連通孔44は前側から後ろ側に穴径が次第に小さくなるように配列されている。先端の分割筒部38aにおける最も大径の第一の連通孔44aを介して往側冷却通路42から往側冷却溝39に冷却液を供給している。これにより、中ぐりスピンドル9が引っ込んだ位置で前側軸受18aを冷却することができる。
中ぐりスピンドル9の後端部では、図6に示すように、往側冷却通路42と復側冷却通路43の各冷却液はロータリージョイント22を介してスピンドル内冷却装置12に循環されている。
なお、円周溝49は接合部の他方側の分圧筒部に形成してもよいし両側に形成してもよい。
図4において、W軸スピンドル16の外周面とボールねじ支持枠19との間には軸受18が配設されている。ボールねじ支持枠19の外周面には、主軸ユニット2の駆動時に軸受18の前側軸受18a、中間軸受18b、後側軸受18cで発生する熱を冷却するための、例えば螺旋状に配列された外筒冷却通路51が形成されている。そのため、外筒冷却通路51は軸受18の全域に対向して配設されており、冷却油等の冷却液が流れて外側から軸受18を冷却することができる。
図1及び図10において、制御装置56は主軸モータM1とW軸モータM2とに電気的に接続されている。制御装置56から出力される電気信号により主軸モータM1を駆動させて、軸受18に対してプッシュロッド20、中ぐりスピンドル9及びW軸スピンドル16を備えた主軸8を回転させる。制御装置56から出力される電気信号によりW軸モータM2を駆動させて、W軸ボールねじ32に沿って中ぐりスピンドル9をW軸スピンドル16に対して進退させる。
主軸8の回転時には、回転する主軸8を支持する軸受18が発熱するため、軸心冷却液供給源58から冷却液をロータリージョイント22を介して往側冷却通路42に供給して中ぐりスピンドル9及び軸受18を冷却する。軸受18の前側軸受18a、中間軸受18b、後側軸受18cは内側から冷却される。中ぐりスピンドル9及び軸受18を冷却して暖まった冷却液は復側冷却通路43からロータリージョイント22を介して軸心冷却液供給源58に戻される。
同様に、外筒冷却液供給源59では、ボールねじ支持枠19において、軸受18の前側軸受18a、中間軸受18b、後側軸受18cに対向する外筒冷却通路51に冷却液を供給して循環させ、外側から前側軸受18a、中間軸受18b、後側軸受18cを冷却させる。そのため、軸受18の内輪と外輪が同時に冷却されるため冷却効率が高い。
また、軸受18の例えば前側軸受18aの温度を測定する軸受温度センサS1、さらに主軸8の温度Tsを適宜位置で測定する主軸温度センサS2が設置され、各測定値を制御装置56に出力するように設定されている。
冷却装置63には、冷却液タンク62から冷却液を繰り出す第一ポンプP1と、冷却液を熱交換で再冷却させる熱交換器65と、制御装置56からの指示が入力されるコントローラ66とが設けられている。更に、冷却液タンク62と吐出流路64aをバイパスして接続するバイパス流路67が設けられている。バイパス流路67には第二ポンプP2が設置されている。
第三の冷却モードでは、中ぐりスピンドル9がW軸スピンドル16から突き出た位置または引っ込んだ位置で主軸8が停止した状態で、軸心冷却液供給源58内で第一ポンプP1を停止させ、主軸8から戻り流路64bを介して冷却液タンク62に戻った暖まった冷却液を冷却することなく第二ポンプP2によりバイパス流路67を介して吐出流路64aに供給する。この冷却液を中ぐりスピンドル9に循環させることで、中ぐりスピンドル9の過冷却を阻止できる。
図2において、主軸8のW軸スピンドル16に対して中ぐりスピンドル9が引っ込められた状態で、主軸モータM1を駆動して主軸8を回転駆動させて中ぐりスピンドル9のテーパ穴9aに装着した工具ホルダ7で回転切削加工を行う。その際、主軸8の回転を受ける軸受18の前側軸受18a、中間軸受18b、後側軸受18cは高温の発熱体となる。しかも軸受18の内側に設けられた中ぐりスピンドル9も軸受18からの熱伝導で高温になる。
往側冷却溝39の冷却液は中ぐりスピンドル9の先端部で分割筒部38aの復側冷却溝40に移動し、その後方の分割筒部38b、38c、38dの復側冷却溝40を後方に流れる。その際、分割筒部38b、38c、38dの周方向位置がずれていたとしても、各分割筒部38b、38c、38dの各端部に設けた円周溝49を介して後方の復側冷却溝40に冷却液を順次流すことができる。
また、往側冷却通路42内では、二つ目以降の分割筒部38b、38cから第二、第三の連通孔44b、44cを介して復側冷却溝40に冷却液が供給されるため、暖められた冷却液の温度を低下させる。これによって、中ぐりスピンドル9を冷却し、発熱している中間軸受18b、後側軸受18cを内側から冷却する。しかも第二、第三の連通孔44b、44cは前側の第一の連通孔44aに対して順次小径になるため、過度に冷却されることを抑制できる。
そのため、主軸8の熱変位を抑制して、剛性は高いが周囲温度の変化により軸受18の予圧が変動し易い例えば円筒コロの軸受18を軸冷により安定させることができるため、主軸8の高速回転を行える。また、主軸8が長軸で二重筒構造であって軸受18の温度上昇による中ぐりスピンドル9の熱膨張量が大きくても全長に亘って冷却して熱膨張を抑制できる。
図3において、中ぐりスピンドル9がW軸スピンドル16から突き出た状態で、主軸モータM1を駆動して主軸8を回転駆動させて中ぐりスピンドル9のテーパ穴9aに装着した工具ホルダ7の工具で回転切削加工を行う。
このような主軸冷却制御は、中ぐりスピンドル9が突き出た状態だけでなく、引っ込んだ状態でも適用できる。主軸8の停止後、外筒冷却液供給源59の作動を遅れて停止させる時間は、主軸8がより長くて外径が大きいほど長時間になるため、実験で求めて制御装置56のメモリに記憶させておくとよい。
即ち、主軸8の停止時に、主軸温度センサS2によって主軸温度Tsを測定し、制御装置56に入力する。そして、軸心冷却液供給源58から中ぐりスピンドル9の往側冷却通路42に供給する冷却液の温度をTsに設定する。これにより、主軸8の回転停止後に中ぐりスピンドル9が急激に冷却されて熱収縮することを防止できる。
その後、時間経過によって軸受18の温度が低下することで、中ぐりスピンドル9の温度も徐々に低下するため、熱収縮を防止できる。更に所定時間経過後に軸心冷却液供給源58からの冷却液の供給を停止すればよい。
即ち、ロータリージョイント22から戻り流路64bを介して冷却液タンク62内に戻る暖まった冷却液を、軸心冷却液供給源58の熱交換器65を通すことなく、バイパス流路67を介して第二ポンプP2で吐出流路64aに戻し、往側冷却通路42に供給する。
この第三の冷却モードによっても、主軸8の停止時の中ぐりスピンドル9の急速な冷却による熱収縮を抑制できる。
また、主軸8が長軸で外径の大きい二重筒構造であって軸受18の発熱による中ぐりスピンドル9の熱膨張量が大きくても全長に亘って冷却して熱膨張を抑制できる。
更に、主軸8を停止させた際に、中ぐりスピンドル9について、往側冷却通路42、往側冷却溝39、復側冷却溝40に供給する冷却液の温度を主軸8の温度Tsに調整したり、循環して戻った冷却時の熱交換で暖まった冷却液を再供給させることによって、急激に冷却されて熱収縮することを阻止できる。
図12に示す主軸8において、中ぐりスピンドル9内のプッシュロッド20の外周面に設けた仕切り筒部38は、その長手方向に分割された複数の分割筒部38a~38dを互いに当接させて設けている。そして、分割筒部38a、38b、38c、38dの各当接部には、円周溝49に代えて両側の分割筒部38a、38b、38c、38dに延びるキー溝70がそれぞれ形成されている。各キー溝70内には分割筒部38a、38b、38c、38dより熱膨張係数の高い制御キー71が嵌合されている。
そのため、上述の第一実施形態のように前後の分割筒部38a、38b、38c、38dが周方向にずれることはなく、外周面に形成された冷却液の復側冷却溝40が周方向にずれないで連通している。
また、第二、第三の冷却モードは、第一実施形態で説明した、主軸8の停止時にスピンドル内冷却装置12の軸心冷却液供給源58の第一ポンプP1を停止させ、所定時間経過後に主軸外筒冷却装置13の外筒冷却液供給源59から外筒冷却通路51への冷却液の供給を停止する主軸冷却装置55に限定されない。例えば主軸8の停止時に軸心冷却液供給源58と外筒冷却液供給源59を同時停止させる場合にも適用できる。
2 主軸ユニット
7 工具ホルダ
8 主軸
9 中ぐりスピンドル
12 スピンドル内冷却装置
13 主軸外筒冷却装置
15 スライド軸受
16 W軸スピンドル
17 ハウジング
18 軸受
18a 前側軸受
18b 中間軸受
18c 後側軸受
20 プッシュロッド
38 仕切り筒部
38a、38b、38c、38d 分割筒部
39 往側冷却溝
40 復側冷却溝
42 往側冷却通路
44 連通孔
44a 第一の連通孔
44b 第二の連通孔
49 円周溝
51 外筒冷却通路(外側冷却流路)
56 制御装置
58 軸心冷却液供給源
59 外筒冷却液供給源
71 制御キー
73 板バネ(弾性閉塞部材)
K 隙間
Claims (4)
- ハウジングに設けられた軸受に主軸が回転可能に支持されている工作機械の主軸冷却装置において、
前記主軸は工具を把持する中ぐりスピンドルと、その外側に配設されていて前記軸受に保持された外側筒部とを備えた二重筒を有し、
前記中ぐりスピンドルは、
前記中ぐりスピンドルの内部に進退可能に配設されたプッシュロッドの外周に配設された仕切り筒部と、
前記中ぐりスピンドルの内側であって、前記仕切り筒部に設けられていて前記軸受を冷却媒体で内側から冷却する内側冷却流路とを備え、
前記ハウジングは、前記軸受を冷却媒体で外側から冷却する外側冷却流路を備え、
前記主軸が停止した時に前記内側冷却流路による冷却を停止させ、所定時間経過後に前記外側冷却流路による冷却を停止させるようにしたことを特徴とする工作機械の主軸冷却装置。 - 前記内側冷却流路は、前記仕切り筒部の内側に設けられた往側冷却通路と、外側に設けられた往側冷却溝と、前記往側冷却通路及び往側冷却溝を連通する第一の連通孔と、前記仕切り筒部の外側に設けられた復側冷却溝と、前記復側冷却溝及び往側冷却通路を連通する第二の連通孔とを備え、
前記第一の連通孔は第二の連通孔より前記主軸の長手方向の前記工具を把持する側となる前方に設けられている請求項1に記載された工作機械の主軸冷却装置。 - 前記仕切り筒部は長手方向に複数に分割された分割筒部からなり、前記分割筒部の接続部に周方向に形成された円周溝が形成され、前記円周溝を介して前後の前記分割筒部における前記復側冷却溝が連通している請求項2に記載された工作機械の主軸冷却装置。
- 前記第一の連通孔を閉塞可能な弾性閉塞部材を有しており、
前記主軸の回転による遠心力で前記弾性閉塞部材が前記第一の連通孔を開口するように変位して冷却媒体を外側に吐出する請求項2に記載された工作機械の主軸冷却装置。
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