JP7088544B2 - 接近検知システム - Google Patents

接近検知システム Download PDF

Info

Publication number
JP7088544B2
JP7088544B2 JP2018119020A JP2018119020A JP7088544B2 JP 7088544 B2 JP7088544 B2 JP 7088544B2 JP 2018119020 A JP2018119020 A JP 2018119020A JP 2018119020 A JP2018119020 A JP 2018119020A JP 7088544 B2 JP7088544 B2 JP 7088544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
radio wave
detection
information
approach
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018119020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019219354A (ja
Inventor
信也 原野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD.
Original Assignee
YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD. filed Critical YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD.
Priority to JP2018119020A priority Critical patent/JP7088544B2/ja
Publication of JP2019219354A publication Critical patent/JP2019219354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7088544B2 publication Critical patent/JP7088544B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、フォークリフトやブルドーザなどの作業車両が作業する現場において、作業者が作業車両に接近したこと、クレーンなどの作業機械において作業者が所定距離内に入ったことなどを検知し、警告灯、警告音で知らせたり、ブレーキの制動などを行う作業者接近検知システム、あるいは、作業車両同士が一定距離以内に近づいたことを検知し、警告、ブレーキの制動などを行う作業車両(機器)接近検知システムに関するものである。
なお、本発明において「機器」とは、作業車両やクレーンのように移動する機器のほか、移動しない機器を総称するものである。
かかる接近検知システムとして、特許文献1に開示されているように、誘導磁界(電磁誘導波)と電波を用いたものが知られている。この特許文献1の接近検知システムは、第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置と、第2の機器又は作業者に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグとの接近を検知するもので、具体的には、距離検知制御装置からの誘導磁界を磁界検知機能付きRFIDタグが検知すると、その磁界検知機能付きRFIDタグが電波を送信し、その電波を距離検知制御装置が受信すると接近警報を出力するというものである。
ところが、この接近検知システムは、距離検知制御装置や磁界検知機能付きRFIDタグなどに異常があると正常に動作せず、この場合、距離検知制御装置と磁界検知機能付きRFIDタグとが接近しても接近警報が出力されなかったり、距離検知制御装置と磁界検知機能付きRFIDタグとが接近していなくても誤って接近警報が出力されたりするという問題が生じる。
特許第5835577号公報
本発明が解決しようとする課題は、距離検知制御装置と磁界検知機能付きRFIDタグとの接近を検知して接近警報を出力する接近検知システムにおいて、当該接近検知システムに異常があることを検知できるようにすることにある。
本発明によれば、次の(1)から(5)の接近検知システムが提供される。
(1)
第1の機器に距離検知制御装置及び磁界検知機能付きRFIDタグが取り付けられており、前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグと第2の機器に取り付けられた距離検知制御装置との接近、又は前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置と前記第2の機器若しくは作業者に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグとの接近を検知して接近警報を出力する接近検知システムであって、
前記各距離検知制御装置はそれぞれ、当該距離検知制御装置のID情報を含む誘導磁界を送信する磁界送信部と、電波受信部と、前記接近警報を出力する警報部と、これらを制御する装置制御部とを備え、
前記各磁界検知機能付きRFIDタグはそれぞれ、前記磁界送信部から送信される誘導磁界を検知する磁界センサ部と、当該磁界センサ部が前記誘導磁界を検知したときに前記ID情報を含む磁界検知電波を送信する電波送信部と、これらを制御するタグ制御部とを備え、
前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグのタグ制御部は、前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置からの誘導磁界を前記磁界センサ部が検知したときは、前記ID情報と共に付加情報を含む磁界検知電波を前記電波送信部から送信させ、
前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置の装置制御部は、当該距離検知制御装置のID情報を含む磁界検知電波を前記電波受信部が受信しても、当該磁界検知電波に前記付加情報が含まれる場合は、前記警報部から接近警報を出力させず、かつ、前記ID情報と共に前記付加情報を含む磁界検知電波を前記電波受信部が所定時間L以上受信しないときは、当該接近検知システムに異常があることを警告する、接近検知システム。
(2)
前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグのタグ制御部は、前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置からの誘導磁界を前記磁界センサ部が検知したとしても、前回、前記電波送信部が前記磁界検知電波を送信してから所定時間M(ただし、M<Lである。)を経過していないときは前記磁界検知電波を前記電波送信部から送信させない、前記(1)に記載の接近検知システム。
(3)
前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグのタグ制御部は、前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置からの誘導磁界を前記磁界センサ部が検知したときは、前記ID情報及び前記付加情報と共に前記誘導磁界の磁界強度情報を含む磁界検知電波を前記電波送信部から送信させ、
前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置の装置制御部は、前記磁界強度情報の基準値を設定すると共に、この基準値と前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報とを比較し、前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報が前記基準値となるように、前記磁界送信部から送信される誘導磁界の強度を調整する、前記(1)又は前記(2)に記載の接近検知システム。
(4)
前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグのタグ制御部は、前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置からの誘導磁界を前記磁界センサ部が検知したときは、前記ID情報及び前記付加情報と共に前記誘導磁界の磁界強度情報を含む磁界検知電波を前記電波送信部から送信させ、
前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置の装置制御部は、前記磁界強度情報の基準値を設定すると共に、この基準値と前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報とを比較し、前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報が前記基準値より小さいときは、前記接近警報を出力させる判断基準となる磁界強度の閾値を低くし、前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報が前記基準値より大きいときは、前記接近警報を出力させる判断基準となる磁界強度の閾値を高くする、前記(1)又は前記(2)に記載の接近検知システム。
(5)
前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置の装置制御部は、前記ID情報と共に前記閾値の情報を含む誘導磁界を前記磁界送信部から送信させる、前記(4)に記載の接近検知システム。
本発明(前記(1)に記載の発明)によれば、距離検知制御装置の装置制御部が、接近検知システムに異常があることを警告することで、接近検知システムに異常があることを検知できる。これにより、接近検知システムの信頼性が向上する。
前記(2)に記載の発明によれば、第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグからの磁界検知電波の送信回数を減らすことができる。これにより磁界検知機能付きRFIDタグの電力消費を抑えると共に、他の磁界検知機能付きRFIDタグからの磁界検知電波の送信との混信を少なくすることができる。
前記(3)に記載の発明によれば、距離検知制御装置の磁界送信部から送信される誘導磁界の強度が適切に調整されるので、接近検知システムの信頼性が更に向上する。
前記(4)に記載の発明によれば、接近警報を出力させる判断基準となる磁界強度の閾値が適切に調整されるので、接近検知システムの信頼性が更に向上する。
前記(5)に記載の発明によれば、調整された閾値の情報が他の磁界検知機能付きRFIDタグへ伝達され、その磁界検知機能付きRFIDタグが接近警報を出力する機能を有する場合、その磁界検知機能付きRFIDタグは、調整された閾値の情報に基づいて適切な接近警報を出力することができるようになる。
本発明の一実施形態である接近検知システムのシステム構成図。 図1の接近検知システムにおける距離検知制御装置及び磁界検知機能付きRFIDタグの構成を示すブロック図。 図1の接近検知システムの動作の一例を示すタイムチャート。 図1の接近検知システムの動作の一例を示すフローチャート。 同上。 本発明の他の実施形態である接近検知システムのシステム構成図。 図5の接近検知システムの動作の一例を示すフローチャート。 同上。 同上。 図5の接近検知システムの動作の他の例を示すフローチャート。 同上。 同上。
図1に、本発明の一実施形態である接近検知システムのシステム構成を示し、図2に、この接近検知システムにおける距離検知制御装置及び磁界検知機能付きRFIDタグの構成を示している。なお、以下の説明では、「距離検知制御装置」を単に「検知機」といい、「磁界検知機能付きRFIDタグ」を単に「タグ」という。
図1に概念的に示しているように、この接近検知システムでは、第1の機器1に検知機A及びタグaが取り付けられており、第2の機器2に検知機B、第3の機器3に検知機Cがそれぞれ取り付けられている。なお、図示の都合上、図1においてタグaは第1の機器1から離して表しているが、このタグaは検知機Aと共に第1の機器1に取り付けられている。
検知機A,B,Cの構成は共通であり、当該検知機のID情報を含む誘導磁界を送信する磁界送信部と、電波受信部と、接近警報を出力する装置警報部と、これらを制御する装置制御部とを備えると共に、外部電源を検知機A,B,Cの稼動に適した直流電圧(12V)に変換する電圧変換部を備える。
一方、タグaは、検知機A,B,Cの磁界送信部から送信される誘導磁界を検知する磁界センサ部と、当該磁界センサ部が誘導磁界を検知したときに前記ID情報を含む磁界検知電波を送信する電波送信部と、接近警報を出力するタグ警報部と、これらを制御するタグ制御部とを備えると共に、電源としてバッテリを備える。
まず、この接近検知システムの基本動作(基本機能)を説明すると、検知機A,B,Cはそれぞれ磁界送信部から長波帯周波数(例えば125kHz)の誘導磁界を送信する。この誘導磁界には、検知機A,B,CのID情報A,B,Cが付加される。
そして、タグaの磁界センサ部が誘導磁界を検知すると、電波送信部が磁界検知電波(UHF帯電波)を送信する。この磁界検知電波には、検知した誘導磁界に含まれる検知機A,B,CのID情報A,B,Cが付加される。また、タグaの磁界センサ部が検知機Aからの誘導磁界(ID情報A)を検知したときは、タグaの電波送信部が送信する磁界検知電波には、ID情報Aと共に付加情報αが付加される。
そして、検知機A,B,Cの電波受信部が、自己のID情報を含む磁界検知電波を受信すると、装置警報部が接近警報を出力する。ただし、検知機Aの電波受信部が受信した磁界検知電波に自己のID情報Aと共に付加情報αが含まれる場合は、装置警報部は接近警報を出力しない。すなわち、付加情報αは、検知機Aの電波受信部がID情報Aを含む磁界検知電波を受信したとしても、装置警報部が接近警報を出力しないようにするために付加される情報である。この付加情報αを付加する理由は、検知機A及びタグaは同じ第1の機器1に取り付けられており、両者は最初から接近していることから、両者の接近を検知して接近警報を出力する必要がないからである。
これらの検知機A,B,Cの各部の動作は全て装置制御部が制御し、タグaの各部の動作は全てタグ制御部が制御する。なお、誘導磁界の到達範囲は5~15m程度であり、磁界検知電波の到達範囲は20~100m程度である。
この実施形態の接近検知システムは前述の基本機能に加え、第1の機器1に取り付けられた検知機Aとタグaとの間における誘導磁界及び磁界検知電波の送受信の状況により、接近検知システムに異常があることを検知できる機能(以下「異常検知機能」という。)を有する。以下、この異常検知機能について、前述の基本機能と併せて説明する。
図3に、この実施形態の接近検知システムの動作のタイムチャート、図4A,Bに、その動作のフローチャートを示している。
図3に示しているように、検知機Aは所定の送信間隔で、ID情報Aを含む誘導磁界(A)を送信する。その送信間隔は例えば100ミリ秒から1秒である。
タグaがその誘導磁界(A)を検知すると、ID情報Aと共に付加情報αを含む磁界検知電波(A+α)を送信する。この磁界検知電波(A+α)は検知機Aで受信されるが、検知機Aは、受信した磁界検知電波にID情報Aと共に付加情報αが含まれているため接近警報を出力しない。
一方で、検知機Aが磁界検知電波(A+α)を受信したということは、接近検知システムが正常に動作しているということであり、この実施形態では、検知機Aが磁界検知電波(A+α)を受信したか否かで接近検知システムが正常に動作しているか否かを検知するようにしている。
具体的には、図4Aに示しているように、前回、検知機Aが磁界検知電波(A+α)を受信してから所定時間Lを経過した場合、当該接近検知システムに異常があることを警告する。すなわち、検知機Aが磁界検知電波(A+α)を所定時間L以上受信しないときは、当該接近検知システムに異常があることを警告する。
なお、図4Aに示しているように、前回、検知機Aが磁界検知電波(A+α)を受信してから所定時間Lを経過しない間も、検知機AはID情報Aを含む誘導磁界(A)を送信し、タグaや図示しない他のタグからの磁界検知電波を受信する場合があるが、この場合、検知機Aは、受信した磁界検知電波が(A+α)であるか否かを判定し、(A+α)であるときは当該接近検知システムが正常に動作していると判断し、その旨を表示するか、又は何もしない。受信した磁界検知電波が(A+α)でないときは、図示しない他のタグが検知機Aに接近していると判断し、接近警報を出力する。
一方、検知機Bは、図1に示しているように、タグaが誘導磁界を検知できる範囲外にあるが、タグaからの磁界検知電波(A+α)を受信する場合がある。しかし、検知機Bが受信する磁界検知電波は(A+α)であり、自己のID情報を含んでいないので接近警報を出力しない(図2参照)。すなわち、検知機A,B,Cは、自己のID情報を含み、かつ付加情報αを含まない磁界検知電波を受信したときにのみ、接近警報を出力する。
他方、検知機Cは、図1に示しているように、タグaが誘導磁界を検知できる範囲内にある。したがって、タグaは検知機Cから送信される誘導磁界(C)を検知し、検知機CのID情報Cを含む磁界検知電波(C)を送信する。そして、この磁界検知電波(C)を検知機Cが受信すると、検知機Cは接近警報を出力する(図2参照)。
続いて、この実施形態におけるタグaの動作の詳細について、図3及び図4Bを参照しつつ説明する。
タグaは、誘導磁界を検知するとその誘導磁界に含まれるID情報から、検知した誘導磁界が検知機Aからのものであるか否かを判定する。検知した誘導磁界が検知機Aからのものでない場合、タグaは、ID情報B又はCを含む磁界検知電波を送信する。
一方、検知した誘導磁界が検知機Aからのものである場合、タグaは前述のとおりID情報Aと共に付加情報αを含む磁界検知電波(A+α)を送信するが、この実施形態では、前回、タグaが磁界検知電波(A+α)を送信してから所定時間Mを経過していないときは磁界検知電波(A+α)を送信せず、所定時間Mを経過後に検知機Aからの誘導磁界を検知したときに、磁界検知電波(A+α)を送信するようにしている。ここで、所定時間Mと前述の所定時間Lとの関係はM<Lである。
このように、タグaが検知機Aからの誘導磁界を検知したとしても、所定時間Mを経過していない場合は磁界検知電波(A+α)を送信しないようにすることで、タグaからの磁界検知電波(A+α)の送信回数を減らすことができ、これによりタグaの電力消費を抑えると共に、他のタグからの磁界検知電波の送信との混信を少なくすることができる。
以上のとおり、この実施形態の接近検知システムは異常検知機能を備えるが、これに加えて、検知機Aから送信される誘導磁界の強度を適切に調整する機能(以下「磁界強度調整機能」という。)や、接近警報を出力させる判断基準となる磁界強度の閾値を適切に調整する機能(以下「閾値調整機能」という。)を備えることもできる。
図5に、磁界強度調整機能や閾値調整機能を備える実施形態である接近検知システムのシステム構成を示している。
この接近検知システムでは、第1の機器1に検知機A及びタグaが取り付けられており、図示しない作業者にタグbが取り付けられている。検知機A及びタグaの構成は図2に示したとおりであり、タグbの構成は図2に示したタグaの構成と同じである。
なお、図示の都合上、図5においてタグaは第1の機器1から離して表しているが、このタグaは検知機Aと共に第1の機器1に取り付けられている。
また、この実施形態においてタグa,bの磁界センサ部は、検知(受信)した誘導磁界の強度を計測する機能を有し、タグa,bは、磁界センサ部で計測した誘導磁界の強度を磁界強度情報として磁界検知電波に含ませて送信する。
まず、磁界強度調整機能について説明する。図6に、磁界強度調整機能を実行するための接近検知システムの動作のフローチャートを示している。
図6Aに示しているように検知機Aは、タグaが受信する基準となる誘導磁界の強度を基準値(磁界強度情報の基準値)に設定する。この基準値は、検知機Aから送信される誘導磁界の強度の初期設定値や検知機Aとタグaとの間の距離などに基づき決定される。
検知機Aは所定の送信間隔で、ID情報Aを含む誘導磁界(A)を送信する。
一方、タグaは図6Bに示しているように、タグaがその誘導磁界を検知すると、その誘導磁界に含まれるID情報から、検知した誘導磁界が検知機Aからのものであるか否かを判定する。検知した誘導磁界が検知機Aからのものでない場合、タグaは、他の検知機(例えば図1に示している検知機B,C)のID情報(B又はC)を含む磁界検知電波を送信する。検知した誘導磁界が検知機Aからのものである場合、タグaはID情報A及び付加情報αと共に前述の磁界強度情報iを含む磁界検知電波(A+α+i)を送信する。
なお、タグb(タグa以外のタグ)の動作は図6Cのとおりである。すなわち、タグbは検知機Aからの誘導磁界(A)を検知すると、ID情報A及び磁界強度情報iを含む磁界検知電波(A+i)を送信する。この磁界検知電波(A+i)を検知機Aが受信すると、検知機Aは接近警報を出力する。また、この実施形態では、タグ側にもタグ警報部を有するので(図2参照)、タグbは、検知機Aからの誘導磁界(A)を検知すると、磁界検知電波(A+i)を送信すると共に接近警報を出力する。
図6Aに戻って、検知機Aは受信した磁界検知電波が(A+α+i)であるか否かを判定し、(A+α+i)でない場合は接近警報を出力する。
一方、受信した磁界検知電波が(A+α+i)である場合、検知機Aは接近警報を出力することなく、前述の基準値と磁界検知電波(A+α+i)に含まれる磁界強度情報iとを比較する。そして検知機Aは、磁界強度情報iが前述の基準値となるように、磁界送信部から送信される誘導磁界の強度を調整する。具体的にこの実施形態では、基準値>iの場合は、比較した差分だけ磁界送信部から送信される誘導磁界の強度を高くし、基準値<iの場合は、比較した差分だけ磁界送信部から送信される誘導磁界の強度を低くすることにより、基準値=iとなるように磁界送信部から送信される誘導磁界の強度を調整する。
次に、閾値調整機能について説明する。図7A~Cに、閾値調整機能を実行するための接近検知システムの動作のフローチャートを示している。
図7Aに示しているように検知機Aは、タグaが受信する基準となる誘導磁界の強度を基準値(磁界強度情報の基準値)に設定すると共に接近警報を出力するか否かの判断基準となる磁界強度の閾値Sを設定する。ここで、基準値は前述のとおり、検知機Aから送信される誘導磁界の強度の初期設定値や検知機Aとタグaとの間の距離などに基づき決定され、閾値Sはこの基準値等を考慮して決定される。
検知機Aは所定の送信間隔で、ID情報A及び閾値情報Sを含む誘導磁界(A+S)を送信する。
一方、タグaは図7Bに示しているように、タグaがその誘導磁界を検知すると、その誘導磁界に含まれるID情報から、検知した誘導磁界が検知機Aからのものであるか否かを判定する。検知した誘導磁界が検知機Aからのものでない場合、タグaは、他の検知機(例えば図1に示している検知機B,C)のID情報(B又はC)を含む磁界検知電波を送信する。検知した誘導磁界が検知機Aからのものである場合、タグaはID情報A及び付加情報αと共に前述の磁界強度情報iを含む磁界検知電波(A+α+i)を送信する。
図7Aに戻って、検知機Aは受信した磁界検知電波が(A+α+i)であるか否かを判定し、(A+α+i)でない場合は、磁界検知電波に含まれる磁界強度情報iと閾値Sとを比較し、i≧Sの場合は接近警報を出力し、i<Sの場合は接近警報を出力しない。なお、閾値Sとしては下記により調整(更新)された最新のものを使用する。
受信した磁界検知電波が(A+α+i)である場合、検知機Aは接近警報を出力することなく、前述の基準値と磁界検知電波(A+α+i)に含まれる磁界強度情報iとを比較する。そして検知機Aは、磁界強度情報iが基準値より小さいときは、閾値Sを例えば比較した差分だけ低くし、磁界強度情報が基準値より大きいときは閾値Sを例えば比較した差分だけ高くする。すなわち、検知機Aは、タグaからの磁界強度情報iが基準値より小さいときは、自己の磁界送信部から送信される誘導磁界の強度が初期設定値より低くなっていると判断し、この誘導磁界に対して接近警報を出力するか否かの判断基準となる閾値Sを低くする。また、タグaからの磁界強度情報iが基準値より大きいときは、自己の磁界送信部から送信される誘導磁界の強度が初期設定値より高くなっていると判断し、この誘導磁界に対して接近警報を出力するか否かの判断基準となる閾値Sを高くする。
このように、この実施形態によれば、接近警報を出力するか否かの判断基準となる磁界強度の閾値が適切に調整されるので、接近検知システムの信頼性が更に向上する。
他方、タグb(タグa以外のタグ)の動作は図7Cのとおりである。すなわち、タグbは検知機Aからの誘導磁界(A+S)を検知すると、ID情報A及び磁界強度情報iを含む磁界検知電波(A+i)を送信する。この磁界検知電波(A+i)を検知機Aが受信すると、検知機Aは磁界強度情報iと閾値Sとを比較し、i≧Sの場合は接近警報を出力し、i<Sの場合は接近警報を出力しない。また、この実施形態では、タグ側にもタグ警報部を有するので(図2参照)、タグbは、検知機Aからの誘導磁界(A+S)を検知すると、磁界検知電波(A+i)を送信すると共に磁界強度情報iと閾値Sとを比較し、i≧Sの場合は接近警報を出力し、i<Sの場合は接近警報を出力しない。
このように、この実施形態によれば、調整(更新)された閾値の情報がタグb(タグa以外のタグ)へも伝達されるので、そのタグは、調整(更新)された閾値の情報に基づいて適切な接近警報を出力することができるようになる。
1 第1の機器
2 第2の機器
3 第3の機器

Claims (5)

  1. 第1の機器に距離検知制御装置及び磁界検知機能付きRFIDタグが取り付けられており、前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグと第2の機器に取り付けられた距離検知制御装置との接近、又は前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置と前記第2の機器若しくは作業者に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグとの接近を検知して接近警報を出力する接近検知システムであって、
    前記各距離検知制御装置はそれぞれ、当該距離検知制御装置のID情報を含む誘導磁界を送信する磁界送信部と、電波受信部と、前記接近警報を出力する警報部と、これらを制御する装置制御部とを備え、
    前記各磁界検知機能付きRFIDタグはそれぞれ、前記磁界送信部から送信される誘導磁界を検知する磁界センサ部と、当該磁界センサ部が前記誘導磁界を検知したときに前記ID情報を含む磁界検知電波を送信する電波送信部と、これらを制御するタグ制御部とを備え、
    前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグのタグ制御部は、前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置からの誘導磁界を前記磁界センサ部が検知したときは、前記ID情報と共に付加情報を含む磁界検知電波を前記電波送信部から送信させ、
    前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置の装置制御部は、当該距離検知制御装置のID情報を含む磁界検知電波を前記電波受信部が受信しても、当該磁界検知電波に前記付加情報が含まれる場合は、前記警報部から接近警報を出力させず、かつ、前記ID情報と共に前記付加情報を含む磁界検知電波を前記電波受信部が所定時間L以上受信しないときは、当該接近検知システムに異常があることを警告する、接近検知システム。
  2. 前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグのタグ制御部は、前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置からの誘導磁界を前記磁界センサ部が検知したとしても、前回、前記電波送信部が前記磁界検知電波を送信してから所定時間M(ただし、M<Lである。)を経過していないときは前記磁界検知電波を前記電波送信部から送信させない、請求項1に記載の接近検知システム。
  3. 前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグのタグ制御部は、前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置からの誘導磁界を前記磁界センサ部が検知したときは、前記ID情報及び前記付加情報と共に前記誘導磁界の磁界強度情報を含む磁界検知電波を前記電波送信部から送信させ、
    前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置の装置制御部は、前記磁界強度情報の基準値を設定すると共に、この基準値と前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報とを比較し、前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報が前記基準値となるように、前記磁界送信部から送信される誘導磁界の強度を調整する、請求項1又は2に記載の接近検知システム。
  4. 前記第1の機器に取り付けられた磁界検知機能付きRFIDタグのタグ制御部は、前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置からの誘導磁界を前記磁界センサ部が検知したときは、前記ID情報及び前記付加情報と共に前記誘導磁界の磁界強度情報を含む磁界検知電波を前記電波送信部から送信させ、
    前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置の装置制御部は、前記磁界強度情報の基準値を設定すると共に、この基準値と前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報とを比較し、前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報が前記基準値より小さいときは、前記接近警報を出力させる判断基準となる磁界強度の閾値を低くし、前記磁界検知電波に含まれる磁界強度情報が前記基準値より大きいときは、前記接近警報を出力させる判断基準となる磁界強度の閾値を高くする、請求項1又は2に記載の接近検知システム。
  5. 前記第1の機器に取り付けられた距離検知制御装置の装置制御部は、前記ID情報と共に前記閾値の情報を含む誘導磁界を前記磁界送信部から送信させる、請求項4に記載の接近検知システム。
JP2018119020A 2018-06-22 2018-06-22 接近検知システム Active JP7088544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018119020A JP7088544B2 (ja) 2018-06-22 2018-06-22 接近検知システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018119020A JP7088544B2 (ja) 2018-06-22 2018-06-22 接近検知システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019219354A JP2019219354A (ja) 2019-12-26
JP7088544B2 true JP7088544B2 (ja) 2022-06-21

Family

ID=69096333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018119020A Active JP7088544B2 (ja) 2018-06-22 2018-06-22 接近検知システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7088544B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020077710A1 (en) 2000-01-12 2002-06-20 Harrington Timothy C. Proximity-based magnetic field generator for controlling operation of RF burst-transmitting tags of geolocation system
JP2005164552A (ja) 2003-12-05 2005-06-23 Canon Inc 探索装置及び可搬型記憶装置の探索装置
JP2005346228A (ja) 2004-06-01 2005-12-15 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 警報装置及び警報システム
JP2012053515A (ja) 2010-08-31 2012-03-15 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 災害防止補助システムおよび災害防止補助方法
JP2013142675A (ja) 2012-01-12 2013-07-22 Yoshikawa Kogyo Co Ltd 接近検知システム
JP2014059468A (ja) 2012-09-18 2014-04-03 Ricoh Co Ltd 通信システム、画像形成装置及び管理システム
JP2014177790A (ja) 2013-03-14 2014-09-25 Matrix:Kk 重機の近接検知システム
JP2014222406A (ja) 2013-05-13 2014-11-27 吉川工業株式会社 接近警報システム
JP2016057934A (ja) 2014-09-11 2016-04-21 株式会社マトリックス 重機の近接検知システム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07168985A (ja) * 1993-12-13 1995-07-04 Hazama Gumi Ltd 接近警報システム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020077710A1 (en) 2000-01-12 2002-06-20 Harrington Timothy C. Proximity-based magnetic field generator for controlling operation of RF burst-transmitting tags of geolocation system
JP2005164552A (ja) 2003-12-05 2005-06-23 Canon Inc 探索装置及び可搬型記憶装置の探索装置
JP2005346228A (ja) 2004-06-01 2005-12-15 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 警報装置及び警報システム
JP2012053515A (ja) 2010-08-31 2012-03-15 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 災害防止補助システムおよび災害防止補助方法
JP2013142675A (ja) 2012-01-12 2013-07-22 Yoshikawa Kogyo Co Ltd 接近検知システム
JP2014059468A (ja) 2012-09-18 2014-04-03 Ricoh Co Ltd 通信システム、画像形成装置及び管理システム
JP2014177790A (ja) 2013-03-14 2014-09-25 Matrix:Kk 重機の近接検知システム
JP2014222406A (ja) 2013-05-13 2014-11-27 吉川工業株式会社 接近警報システム
JP2016057934A (ja) 2014-09-11 2016-04-21 株式会社マトリックス 重機の近接検知システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019219354A (ja) 2019-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11790784B2 (en) Proximity detection system and method and collision avoidance system and method using proximity detection
US10404327B2 (en) Robot control system provided with functions of emitting warnings and stopping machine based on distance of machine from portable wireless operation panel
CN105983972B (zh) 机器人控制系统
EP2876579B1 (en) Identification tag and location system
JP3964405B2 (ja) 警報装置
KR101719976B1 (ko) 주변 상황 적응형 고속도로 경보 시스템
JP7088544B2 (ja) 接近検知システム
WO2019229985A1 (ja) 表示システム及び表示端末
KR20110042684A (ko) 무선통신을 이용한 위험 지역 감시 시스템
JP6093239B2 (ja) 接近警報システム
JP7414265B2 (ja) 接近警報システム
JP2022070722A (ja) 接近警報システム
JP6445812B2 (ja) 接近検知システム
JP7207722B2 (ja) 接近警報システム
US20230267778A1 (en) Vehicle to vehicle collision avoidance system and method
JP4832374B2 (ja) 警戒対象検出装置、移動通信端末、安全運転支援システムおよび方法
JP2020030167A (ja) 接近検知システム
JP2022184027A (ja) 接近警報システム
US10127739B2 (en) System for detecting angle of articulation on an articulating mining machine
KR102482045B1 (ko) 임피던스 변화검출장치
JPH07168986A (ja) 接近検知システム、および同システムで使用する親機および子機
JP2004251736A (ja) 移動体の検出装置および磁場信号の出力レベル調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7088544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150