JPH07168986A - 接近検知システム、および同システムで使用する親機および子機 - Google Patents

接近検知システム、および同システムで使用する親機および子機

Info

Publication number
JPH07168986A
JPH07168986A JP5342574A JP34257493A JPH07168986A JP H07168986 A JPH07168986 A JP H07168986A JP 5342574 A JP5342574 A JP 5342574A JP 34257493 A JP34257493 A JP 34257493A JP H07168986 A JPH07168986 A JP H07168986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
unit
detection system
check
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5342574A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ikehata
彬 池畑
Yusuke Makita
雄介 牧田
Shoichi Takeda
唱一 竹田
Yoshiharu Noguchi
義晴 野口
Terumasa Nakajima
照正 中島
Hironori Tsukada
宏典 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MK Seiko Co Ltd
Hazama Ando Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
MK Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Gumi Ltd, MK Seiko Co Ltd filed Critical Hazama Gumi Ltd
Priority to JP5342574A priority Critical patent/JPH07168986A/ja
Publication of JPH07168986A publication Critical patent/JPH07168986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工事現場等の共通のフィールド内で作業機と
作業者が所定範囲内に接近したのを自動検知できるよう
にして、作業機と作業者の接触事故等を防止できるよう
にした接近検知システムを提案する。 【構成】 作業者もしくは作業機の一方では、所定の出
力レベルで長波または中波の周波数帯の第1の信号を無
線出力し、第1の信号とは周波数が異なる第2の信号を
受信できるものとし、他方の作業機もしくは作業者で
は、前記第1の信号を誘導的に受信し、受信した第1の
信号の強度が所定の基準強度を上回るとき接近を検知
し、接近を検知すれば前記第2の信号により一方の作業
者もしくは作業機に通報するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工事現場等の共通の
フィールド内で作業する作業機や作業者が相互に所定範
囲内に接近したのを検知するシステムに関し、特に接触
事故の防止等に利するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】土木・建設等の工事現場では、掘削機等
の作業機が使用されるエリアに作業者が入って作業した
り、同一のエリア内で複数の作業機が作業することがあ
り、作業者が作業機の動作範囲に進入して人身事故を起
こしたり、作業機同士が接触事故を起こす危険があっ
た。こうした危険に対し、監視員をおきモニタカメラ等
を用いて監視させたり、作業機のオペレータや作業者に
トランシーバを装着させて連絡をとり合うようにして対
策することが考えられていたが、いずれも人の注意力に
たよるもので確実な事故防止の手段がなかった。特にこ
のような現場では、作業機・資材・盛土などがあって見
通しが悪く、視覚的に監視することが困難なケースが多
いのが実情であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがってこの発明
は、作業機や作業者が相互に所定範囲内に接近したのを
自動的に検知し、警報を出力したり作業機を停止させた
りして事故を未然に防ぐことができる接近検知システム
を提案するものである。
【0004】なお、上記接近検知システムの実現には物
体の接近すなわち物体間の距離を測定する手段を必要と
し、特に接近距離2〜20m程度の範囲で距離を的確に
検出する手段を必要とする。ところで、従来から距離検
出手段としては超音波等を用いたものが知られている
が、前記のような範囲で障害物による影響を受けたり方
向性をもつことなしに手軽に距離検出できるものが見当
らなかった。よって、この発明では特に、2〜20m程
度のレンジ(実用的には5〜10mの範囲)で検出対象
物の接近を的確に検出できる接近検知システムを提供す
ることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、共通のフィ
ールド内で作業する第1の作業体と第2の作業体とが所
定範囲内に接近したのを検知する接近検知システムであ
って、前記第1の作業体には、所定の出力レベルで長波
または中波の周波数帯の第1の信号を所定周期で間欠的
に無線出力する送信手段と、前記信号と異なる周波数の
第2の信号を受信する手段とを設けた親機を具備させ、
前記第2の作業体には、前記親機の送信手段と誘導的な
結合関係を有し前記第1の信号を受信する手段と、受信
した前記第1の信号に応答して前記第2の信号を出力す
る送信手段と、該受信手段で受信した前記第1の信号の
強度に応じて接近を検知すると、前記送信手段より第2
の信号を出力させて前記親機に接近を報知するように制
御する手段とを設けた子機を具備させたことにより、上
記課題の解決をはかったものである。
【0006】上記接近検知システムで使用する親機にお
いて、前記第1の信号を第1の作業体に略水平に設けら
れ信号の波長よりはるかに寸法の小さなループアンテナ
より出力させれば良い。
【0007】上記接近検知システムで使用する親機にお
いて、制御手段では、送信手段からの第1の信号の出力
と同期した限られたタイミングで、第2の信号の受信を
行うようにすることが望ましい。
【0008】上記接近検知システムで使用する親機にお
いて、受信手段で受信した第2の信号に基づいて他シス
テムの子局からの信号との混信を検出し、混信が認めら
れれば送信手段からの第1の信号の送信タイミングを調
整するよう制御する手段を備えることが望ましい。
【0009】上記接近検知システムで使用する親機にお
いて、送信手段で出力する第1の信号もしくは同信号に
準じた信号をチェック信号として受信する手段と、受信
したチェック信号に基づき送信手段の動作チェックを行
う点検手段とを備えることが望ましい。
【0010】上記接近検知システムで使用する親機にお
いて、定期的に第2の信号に準じたチェック信号を出力
させる手段と、該チェック信号を受信手段を介して受信
し、受信したチェック信号に基づき受信手段の動作チェ
ックを行う点検手段とを備えることが望ましい。
【0011】上記接近検知システムで使用する子機にお
いて、定期的に第1の信号に準じたチェック信号を出力
させる手段と、該チェック信号を受信手段を介して受信
し、受信したチェック信号に基づき受信手段の動作チェ
ックを行う点検手段とを備えることが望ましい。
【0012】上記接近検知システムで使用する子機にお
いて、送信手段より第2の信号に準じたチェック信号を
定期的に出力させると共に、該チェック信号を受信する
手段と、受信したチェック信号に基づき送信手段の動作
チェックを行う点検手段とを備えることが望ましい。
【0013】なお、第1の信号もしくは第2の信号に準
じた信号とは、各送信手段から出力される第1もしくは
第2の信号がアンテナを介することなく有線で受信され
るもの、および第1もしくは第2の信号に類する信号が
本来の出力タイミング以外のタイミングで出力されるも
の等を含む。
【0014】
【作用】第1の作業体における送信手段より出力された
第1の信号は、第2の作業体にあって前記送信手段と誘
導的に結合する受信手段において受信され、ここでは信
号として主に誘導波が授受されることになる。この第1
の信号は、長波または中波の周波数帯(30KHz〜3
MHz)にあって、その波長(100m以上)よりはる
かに短い送信地点から20m以内程度の近距離において
は急激な減衰特性を示す。このため、途中に種々の障害
物が存在して信号の反射等の影響を受けたとしても顕著
な減衰特性を変化させる程に大きくはならず、第2の作
業体において第1の信号の強度を検出して減衰の程度を
確認することにより、第1の移動体からの距離が少ない
誤差で検出できる。また、第1の信号として長波または
中波の周波数帯の信号を使用するので、作業機・資材・
盛土などの障害物があってもその波長に対して問題にな
らない程に小さいから、確実に子機において受信するこ
とができる。しかも、子機において接近を検知すると第
2の信号により親機に通報するので、第1および第2の
作業体双方で接近を検知できる。
【0015】前記第1の信号を略水平に設けられたルー
プアンテナより出力することにより、アンテナを中心と
して放射方向へループと直交した磁界が形成されて、い
ずれの方向に対する接近であっても方向性なく検出でき
る。また、ループアンテナの寸法は信号の波長よりはる
かに小さいから、電磁波の出力がきわめて小さく抑えら
れ、周囲へ電磁波による障害を及ぼす危険がない。
【0016】親機では、送信手段からの第1の信号の出
力と同期した限られたタイミングで第2の信号の受信を
行うので、同一フィールド内に複数のシステム(親機)
が存在したとしても他システムからの信号に基づく誤検
出を減少することができる。
【0017】親機では受信した第2の信号に基づいて混
信を検出すると第1の信号の送信タイミングを調整する
ので、同一フィールド内に複数のシステム(親機)が存
在して混信を生じても速やかにこれを解消できる。
【0018】親機および子機の送信手段もしくは受信手
段に点検手段を備えて定期的に動作チェックするので、
システム上で故障やバッテリー切れ等が生じても速やか
にこれを検知して次善処置をすることができる。
【0019】
【実施例】以下その実施例について図面を基に説明す
る。
【0020】図1はこの発明の使用例を示す説明図で、
作業機たる移動式掘削機Aと同じ工事現場で作業を行う
作業者Bとの間の事故防止をはかった例を示している。
掘削機Aには、天井部の水平面に送受信ユニット1が固
定され、またオペレータ室には警報ユニット2が備えら
れており、両ユニット1,2により親機3が構成され
る。作業者Bはそれぞれ子機4をベルト等により腰に取
り付けており、1台の親機3に対し複数の子機4が対応
可能であり、また子機4は複数の親機3に対応可能であ
る。
【0021】図2は図1のように使用される接近検知シ
ステムの構成を説明するブロック図である。
【0022】親機3において、送受信ユニット1は、ル
ープアンテナ5を介して長波または中波の周波数帯(好
ましくは500KHz以下)の第1の変調信号Lを出力
する送信部6と、公知のホイップアンテナ7を介して第
2の変調信号としてFMバンド(例えば60MHz)の
高周波Eを受信する受信部8と、検出すべき接近距離を
設定する手段12を含む入力部13と、第1の変調信号
Lを間欠出力させ所定のタイミングで第2の変調信号E
を受信するように制御する制御部9とを備えている。設
定手段12では検出すべき接近距離を所定の範囲内(例
えば5〜10m)で設定することが可能で、ここで設定
された距離に応じて送信部6から出力される変調信号L
の出力レベルが決定される。10は送信部6からの第1
の変調信号をチェック信号C1として受信する点検用受
信部、11は第2の変調信号に準じたチェック信号C2
を出力する点検用送信部である。
【0023】ループアンテナ5はユニット1内に水平に
配置され、ユニット1が掘削機Aに対し水平に固定され
るから、ループアンテナ5は常に略水平に保持されるこ
ととなり、所定の周波数の電流を流すことによりアンテ
ナ5を中心として放射方向へループと直交した磁界が周
期的に形成され、掘削機Aの前後左右へくまなく変調信
号L(主に誘導波)を出力することができる。また、ル
ープアンテナ5は、導線を直径20〜30cm程度の円
形に1〜3巻したものであり、これに対して使用する周
波数が例えば500KHzであれば波長が600mとな
って、波長に対してアンテナの寸法がはるかに小さいた
め電磁波はほとんど出力されない。
【0024】なお、変調信号Lは500KHz以下が望
ましい、その理由は次の通りである。この種のシステム
は免許等を要することなく誰でも手軽に使用できること
が必要であり、このため電波法による規制を受けること
なく使用できなければならない。また、変調信号Lは上
記の通り急激な減衰を示すため、10m以上の接近距離
を正確に検出するにはある程度の高い出力で送信しなけ
ればならない。電波法施行規則では、周波数帯に応じて
発生する電界強度が制限されており、その電界強度の測
定方法によれば周波数を低くすれば相対的に許容される
出力レベルが高くなる。そして、変調信号を500KH
z以下にすれば、電波法の規制を受けることなく、10
m以上の接近距離をほぼ安定して検出可能な変調信号を
出力できることが試験の結果として判明したのである。
【0025】警報ユニット2は、制御部9からの信号に
基づきスピーカ14およびランプ15により警報出力す
る出力部16を備えている。前記制御部9では、送信部
6より変調信号Lを出力させ、受信部8において第2の
変調信号Eを受信すると出力部16を介して音声および
ランプ点滅による警報を出力させる。
【0026】子機4は、フェライト芯のコイルからなる
誘導アンテナ18を介して前記送信部6からの第1の変
調信号Lを受信する受信部19と、公知のホイップアン
テナ20を介して前記の第2の変調信号たる電磁波Eを
前記受信部8に対して送信する送信部21と、スピーカ
22より警報音を出力する出力部23と、受信部19に
おいて受信した第1の変調信号Lの強度が所定の基準強
度以上であれば、出力部23より警報出力させると共
に、送信部21より第2の変調信号Eを出力させるよう
に制御する制御部24とを備えている。25は第1の変
調信号に準じたチェック信号C3を出力する点検用送信
部、26は送信部21からの第2の変調信号をチェック
信号C4として受信する点検用受信部である。
【0027】誘導アンテナ18は、水平に設置されるル
ープアンテナ5からの第1の変調信号(誘導波)を効率
良く受けるため、図3に示すように略垂直に設置するこ
とが必要であり、このため子機4を装着した作業者が起
立した姿勢でアンテナ18が垂直に位置するよう装置4
に組み込み、また装置4は作業者が座ったりしゃがんだ
りしてもアンテナ18の方向が比較的変化しない個所と
して作業者の腰部に取り付けることにしている。
【0028】なお、上記実施例では親機3および子機4
に警報出力手段としてスピーカ14・22を備えている
が、騒音の激しい環境であれば作業機Aのオペレータお
よび作業者Bにイヤホンを装着させ、このイヤホンより
警報音を出力させるようにすれば良い。
【0029】図3は上記親機3の動作を説明するフロー
チャート図、図4は上記子機4の動作を説明するフロー
チャート図である。以下、これらの図を用いて実施例の
動作を説明する。
【0030】作業機Aに備えられる親機3では、制御部
9に内蔵するタイマカウンターTにおいて常時タイムカ
ウントし、一定時間T0(例えば256ミリ秒)毎にル
ープアンテナ5から第1の変調信号Lを入力部13で設
定された接近距離に応じた出力レベルで送信する(1)。
この信号出力は一定時間T1(5〜10ミリ秒)継続す
ると(2)、ステップ(4)(5)において停止される。こう
して親機3より第1の変調信号Lが一定の周期で間欠的
に出力されることになる。
【0031】このように出力される第1の変調信号L
は、前述の通り中波または長波の周波数帯にある所定の
周波数(好ましくは500KHz以下)で、距離設定手
段9で設定可能な接近距離X1・X2に応じた出力レベル
1・P2(図5参照)で出力される。第1の変調信号L
は、ループアンテナ5が信号波長よりはるかに小さな寸
法であることから、電磁波の出力がほとんどなく、主に
アンテナへの通電によって生じる磁界信号(誘導波)と
して出力されることになる。これらの信号は図6に示す
ようにアンテナ5からの距離の2乗または3乗に略反比
例して急速に減衰し、ノイズしゃへい等が施されない実
際のフィールドにおいてはその出力レベルによっても異
なるがアンテナ5から50〜100mも離れると正確に
測定できない程に微弱なものになる。
【0032】作業者Bが携帯する子機4では、図5に示
すようにループアンテナ5と誘導的に結合する誘導アン
テナ18において前記第1の変調信号L(主に誘導波)
を誘起電圧に代えて常時受信しており、受信信号を増幅
器やバンドパスフィルター等により処理した後にその信
号の強度Y1・Y2(電界強度)を測定し(21)、この測定
した強度Y1・Y2と基準強度Ysとを比較する(22)。な
お、図6において強度曲線Y1は前記出力レベルP1のと
きの測定強度の減衰特性を示し、同じく強度曲線Y2
出力レベルP2のときの減衰特性を示している。
【0033】ステップ(22)において、前記の測定強度Y
1・Y2が基準強度Ys以上であれば、送信部21より第
2の変調信号Eを出力して作業者Bの接近を作業機A側
へ通報し(23)、この信号Eの出力は基準強度Ys以上の
信号が受信されなくなれば停止される(24)。すなわち、
作業者Bが作業機Aに対して設定された接近距離以内に
居れば、第1の変調信号Lが出力される時間T1と略同
じ時間だけ第2の変調信号Eを出力することになる。ま
た、基準強度Ys以上の信号受信状態が一定時間(2〜
3ミリ秒)以上継続すれば、作業者Bが作業機Aと設定
された接近距離X1・X2以内に接近したと判断して(2
5)、出力部23を介してスピーカ22より警報音を出力
させる(26)。この警報音は、少なくとも前記タイマカウ
ンターTで与える時間T0よりも長い一定時間以上継続
して基準強度Ys以上の信号受信がない状態になるまで
(27)(28)、連続出力される。
【0034】このように子機4では、所定強度以上の第
1の変調信号Lが検出されると、警報出力をする一方
で、受信に対し第2の変調信号Eをその受信期間中だけ
返送するリピーターとして機能する。また子機4では、
第1の変調信号Lの受信タイミング等を特に限定しない
から、同一フィールド内に複数の親機が存在する場合
に、いずれの親機から送信された信号Lであっても受信
して接近を検知できる。
【0035】親機3では、第1の変調信号Lの出力直後
から受信部8において子機4からの返信信号(すなわち
第2の変調信号E)を監視する状態となり(6)、返信信
号を受信しステップ(25)と同様に信号が継続して接近距
離以内に接近したと判断されれば(7)、出力部16を介
してスピーカ14より警報音を出力すると共に、ランプ
15を点滅させる警報出力をして、作業機Aのオペレー
タに作業者Bの接近を知らせる(8)。この警報出力は、
次回以降の第1の変調信号Lの出力時に、ステップ(2)
(3)において前記一定時間T1が経過するまで第2の変
調信号Eが受信されない状態が確認されて停止され
(5)、これ以外の場合には継続されることになる。
【0036】更に、第2の変調信号Eの受信が第1の変
調信号Lを出力した時間T1を越えて継続すると、他の
システムとの混信があると判断して(9)、タイマカウン
ターTで与える送信タイミングを調整する(10)。すなわ
ち、図7に示すように、同じフィールド内に別の親機
3’が存在し、この他の親機3’からの変調信号L’に
応答して変調信号E’が出力され、この変調信号E’が
変調信号Eと重なって親機3で受信されて混信が生じ
る。この場合、第7図に示すように、親機3ではタイマ
カウンターTを信号出力時間T1(またはそれ以上)だ
け進めて次回出力までの時間を短縮するように調整し
て、以後の混信を防止する。なお、図7に示すような混
信が生じても他の親機3’では、変調信号L’の出力開
始後から変調信号E’を受信するから混信と判断するこ
とはない。
【0037】こうして第1の変調信号の出力開始から第
2の変調信号Eを受信し、信号Eが途切れるとその受信
処理を終了し(11)、以後次回の信号Lの送信タイミング
まで信号Eの受信処理を行わない。これにより自局の送
信タイミングと同期した信号Eだけを抽出することが可
能になり、同一フィールド内に複数の親機が存在しても
他の親機の送信タイミングでは受信しないから、常に自
局に対する接近だけを検知することができる。すなわち
図7において、親機3の制御部9では自局で送信した信
号Lに対する返信信号eだけを受信処理し、この信号e
とタイミングの異なる信号e'を受信部8で受信したと
しても受信処理せずに無視するから、自局に対する接近
だけを検知し他の親機3'への接近を自局への接近だと
誤検知してしまう等の不都合がない。
【0038】こうして第1の変調信号Lと第2の変調信
号Eの送受信により相互の接近を検知するのであるが、
こうした変調信号の送受信を行うタイミング以外のタイ
ミングには、親機3および子機4においてそれぞれに定
期的に点検ルーチン(13)(30)を実行して、送受信部が正
常に機能しているか否か、電源たるバッテリーの残量が
あるか否か等をチェックしている。
【0039】親機3の点検ルーチン(13)は、図3に示す
一連の動作の実行回数をカウントし、所定回数(例えば
8回)に達すると実行される。まず、送信部6より出力
レベルを一定の低レベルに抑えた第1の変調信号をチェ
ック信号C1として出力し、この信号を点検用受信部1
0において受信し、制御部9においてその受信レベル等
を確認する。続いて、点検用送信部11より第2の変調
信号と同じ周波数の低出力レベルのチェック信号C2
出力し、この信号を受信部8で受信して制御部9におい
てやはりその受信レベル等を確認する。ここで、それぞ
れのチェック信号C1・C2の受信レベルが所定値より低
ければ電源たるバッテリーの残量の低下、もしくはアン
テナ5の破損・変形等が考えられ、チェック信号の受信
が確認できなければ送信部6または受信部8の故障や断
線等が考えられる。そして、このような異常が検出され
れば、出力部16を介してスピーカ14・ランプ15よ
り異常を報知する。
【0040】子機4の点検ルーチン(30)は、所定のイン
ターバル時間(例えば2秒)が経過し且つ前記基準強度
Ys以上の信号受信がない状態において実行される。そ
の動作は上記した親機3の場合と略同じであり、点検用
送信部25より低レベルの第1の変調信号と同様なチェ
ック信号C3を、また送信部21より低レベルの第2の
変調信号をチェック信号C4として順次に出力し、これ
を受信部19および点検用受信部26でそれぞれ受信
し、信号の受信レベル等を確認する。この結果異常が認
められれば出力部23を介してスピーカ22より異常報
知される。
【0041】なお、上記のチェック信号C1〜C4はいず
れもアンテナを介して無線通信されるが、アンテナを介
することなく有線で通信されようにしても良く、こうす
れば親機3および子機4をより安価に構成できる。ま
た、点検用受信部10・26では送信部6・21より通
常のタイミングで出力される第1および第2の変調信号
をチェック信号C1・C4として受信するようにしても良
く、この場合は点検用送信部11・25からのチェック
信号C2・C3の出力だけを点検ルーチン(13)(30)で行え
ば良い。
【0042】この実施例は以上のように構成され、親機
3より間欠出力される第1の変調信号Lを、子機4にお
いて受信し信号強度を測定して減衰の程度を確認するこ
とにより、接近距離2〜20mの範囲で作業機Aと作業
者Bとの接近が確実に検出できる。また、子機4で接近
を検出すれば第2の変調信号Eにより親機3へ通報され
るので、双方で接近を認知し確実な事故防止をはかるこ
とができる。しかも、同一フィールド内に親機3および
子機4がそれぞれ複数存在する場合にも、送信や受信の
タイミングが親機3側で制御されて、混信や誤検出が防
止され確実な接近検出ができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り、第1の作業体と第2
の作業体とが所定の範囲内に接近すれば、これを双方で
自動的に検知できるので、工事現場における接触事故等
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の使用例を示す説明図である。
【図2】図1の接近警報システムの構成を説明するブロ
ック図である。
【図3】実施例における親機の動作を説明するフローチ
ャート図である。
【図4】実施例における子機の動作を説明するフローチ
ャート図である。
【図5】実施例システムの要部説明図である。
【図6】実施例システムにおける測定強度の特性図であ
る。
【図7】実施例における第1および第2の変調信号の一
例を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
3 親機 4 子機 5 ループアンテナ 6 親機の送信手段たる送信部 8 親機の受信手段たる受信部 9 親機の制御手段および点検手段たる制御部 19 子機の受信手段たる受信部 21 子機の送信手段たる送信部 24 子機の制御手段および点検手段たる制御部 A 第1の作業体たる作業機 B 第2の作業体たる作業者 E 第2の信号 L 第1の信号 C1〜C4 チェック信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 唱一 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内 (72)発明者 野口 義晴 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内 (72)発明者 中島 照正 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内 (72)発明者 塚田 宏典 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通のフィールド内で作業する第1の作
    業体と第2の作業体とが所定範囲内に接近したのを検知
    する接近検知システムであって、 前記第1の作業体には、所定の出力レベルで長波または
    中波の周波数帯の第1の信号を所定周期で間欠的に無線
    出力する送信手段と、前記第1の信号と異なる周波数の
    第2の信号を受信する手段とを設けた親機を具備させ、 前記第2の作業体には、前記親機の送信手段と誘導的な
    結合関係を有し前記第1の信号を受信する手段と、受信
    した前記第1の信号に応答して前記第2の信号を出力す
    る送信手段と、受信手段で受信した前記第1の信号の強
    度に応じて接近を検知すると、送信手段より第2の信号
    を出力させて前記親機に接近を報知するように制御する
    手段とを設けた子機を具備させたことを特徴とする接近
    検知システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の接近検知システムで使用
    する親機において、前記第1の信号を第1の作業体に略
    水平に設けられ信号の波長よりはるかに寸法の小さなル
    ープアンテナより出力させることを特徴とする接近検知
    システムで使用する親機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の接近検知システ
    ムで使用する親機において、前記制御手段では、送信手
    段からの第1の信号の出力と同期した限られたタイミン
    グで、第2の信号の受信を行うようにしたことを特徴と
    する接近検知システムで使用する親機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の接近検知システムで使用
    する親機において、前記受信手段で受信した第2の信号
    に基づいて他システムの子局からの信号との混信を検出
    し、混信が認められれば前記送信手段からの第1の信号
    の送信タイミングを調整するよう制御する手段を備えた
    ことを特徴とする接近検知システムで使用する親機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の接近検
    知システムで使用する親機において、前記送信手段で出
    力する前記第1の信号もしくは同信号に準じた信号をチ
    ェック信号として受信する手段と、受信したチェック信
    号に基づき前記送信手段の動作チェックを行う点検手段
    とを備えたことを特徴とする接近検知システムで使用す
    る親機。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の接近検
    知システムで使用する親機において、定期的に前記第2
    の信号に準じたチェック信号を出力させる手段と、該チ
    ェック信号を前記受信手段を介して受信し、受信したチ
    ェック信号に基づき前記受信手段の動作チェックを行う
    点検手段とを備えたことを特徴とする接近検知システム
    で使用する親機。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の接近検知システムで使用
    する子機において、定期的に前記第1の信号に準じたチ
    ェック信号を出力させる手段と、該チェック信号を前記
    受信手段を介して受信し、受信したチェック信号に基づ
    き前記受信手段の動作チェックを行う点検手段とを備え
    たことを特徴とする接近検知システムで使用する子機。
  8. 【請求項8】 請求項1または7記載の接近検知システ
    ムで使用する子機において、前記送信手段より前記第2
    の信号に準じたチェック信号を定期的に出力させると共
    に、該チェック信号を受信する手段と、受信したチェッ
    ク信号に基づき前記送信手段の動作チェックを行う点検
    手段とを備えたことを特徴とする接近検知システムで使
    用する子機。
JP5342574A 1993-12-13 1993-12-13 接近検知システム、および同システムで使用する親機および子機 Pending JPH07168986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342574A JPH07168986A (ja) 1993-12-13 1993-12-13 接近検知システム、および同システムで使用する親機および子機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342574A JPH07168986A (ja) 1993-12-13 1993-12-13 接近検知システム、および同システムで使用する親機および子機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07168986A true JPH07168986A (ja) 1995-07-04

Family

ID=18354822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5342574A Pending JPH07168986A (ja) 1993-12-13 1993-12-13 接近検知システム、および同システムで使用する親機および子機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07168986A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009104357A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Morioka Seiko Instruments Inc 危険連絡通報装置
WO2019240969A1 (en) * 2018-06-12 2019-12-19 Caterpillar Inc. Proximity detection using a short range wireless communication device
CN114244945A (zh) * 2021-12-08 2022-03-25 广西电网有限责任公司北海供电局 一种降噪、监护一体化的调度专用电话机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009104357A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Morioka Seiko Instruments Inc 危険連絡通報装置
WO2019240969A1 (en) * 2018-06-12 2019-12-19 Caterpillar Inc. Proximity detection using a short range wireless communication device
CN114244945A (zh) * 2021-12-08 2022-03-25 广西电网有限责任公司北海供电局 一种降噪、监护一体化的调度专用电话机
CN114244945B (zh) * 2021-12-08 2023-05-02 广西电网有限责任公司北海供电局 一种降噪、监护一体化的调度专用电话机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11790784B2 (en) Proximity detection system and method and collision avoidance system and method using proximity detection
AU2017206204B2 (en) Proximity detection system with concurrent RF and magnetic fields
JPH07168985A (ja) 接近警報システム
US9726016B2 (en) Proximity awareness safety device and system
JPH07168987A (ja) 接近警報システムおよび同システムで使用する通話装置
JPH07168986A (ja) 接近検知システム、および同システムで使用する親機および子機
JPH08315276A (ja) 車両後方接近検出装置
JPH04126664A (ja) 列車接近警報システム
JP2796705B2 (ja) 安全管理システム
JP7088544B2 (ja) 接近検知システム
JPH10134284A (ja) ワイヤレスセンサ及びそのコントローラ
JPH10324243A (ja) 列車接近警報装置