JP2014059468A - 通信システム、画像形成装置及び管理システム - Google Patents

通信システム、画像形成装置及び管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のモジュール間の通信に不具合が生じた場合でも、その原因を容易に特定できるようにする。
【解決手段】第2のモジュールであるRFIDタグが、第1のモジュールであるRFID制御部から同じ命令を複数回続けて受信した場合に、その命令に対する応答に、その続けて受信した回数を示す回数情報を付加して送信するようにした。また、上記RFID制御部が、上記RFIDタグに送信した命令に対して上記回数情報を含む応答を受信した場合に、その回数情報の受信履歴を保存するようにした。また、RFID制御部は、同じ命令を再送信する場合に、その命令に、再送信であることを示す再送信情報を付加して送信するようにするとよい。
【選択図】 図8

Description

この発明は、通信システム、画像形成装置及び管理システムに関する。
従来から、複数のモジュールの間で通信を行う通信システムが知られている。
このような通信システムとしては、例えば画像形成装置のような電子装置の本体が備える通信モジュールと、本体に搭載する部品(ユニット)が備えるRFID(Radio Frequency IDentification)タグとの間で無線通信を行うものが挙げられる。このようなシステムを用いることにより、本体側で部品に対してデータを読み書きすることができ、部品の管理を通じて装置全体の利便性を向上させることができる。
しかしながら、通信に不具合が発生する場合もある。そして、不具合が発生した場合、本体に搭載されているユニットを他のユニットと交換してみて、不具合が解消されればユニットが原因で、解消されなければ本体側が原因として、不具合の原因を解析することが行われている。また、本体側で装置の動作履歴(ログ)を保存しておき、そのログを解析して不具合の原因を分析することも行われている。
例えば、特許文献1には、電子写真画像形成装置の本体通信手段とプロセスカートリッジとの間の通信エラーを精度よく判断するため、本体通信手段とプロセスカートリッジとの通信を複数回行わせ、その通信回数及び通信エラー回数から通信成功率を求め、この通信成功率に基づいて通信エラーとするか否か判断することが記載されている。
しかしながら、このような従来の手法では、不具合の原因特定は、担当者のノウハウに依るところが大きく、必ずしも容易ではないという問題があった。
特許文献1に記載の手法でも、通信成功率から、通信の不具合が定常的なものなのか、突発的なものなのかを知ることはできるが、その原因がどこにあるのかを特定することはやはり容易ではなかった。
このような問題は、通信モジュールとRFIDタグとの間の通信だけでなく、任意のモジュール間の通信について起こるものである。また、無線通信の場合に限られるものでもない。
この発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、複数のモジュール間の通信に不具合が生じた場合でも、その原因を容易に特定できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明の通信システムは、それぞれ通信手段を有し、データを送受信する第1及び第2のモジュールを備える通信システムにおいて、上記第2のモジュールに、同じ命令を複数回続けて受信した場合に、その命令に対する応答に、その続けて受信した回数を示す回数情報を付加して送信する回数情報付加手段を設け、上記第1のモジュールに、上記第2のモジュールに送信した命令に対して応答が得られなかった場合に同じ命令を再送信する再送信手段と、上記第2のモジュールに送信した命令に対して上記回数情報を含む応答を受信した場合に、その回数情報の受信履歴を保存する保存手段とを設けたものである。
以上のような構成によれば、複数のモジュール間の通信に不具合が生じた場合でも、その原因を容易に特定できるようにすることができる。
この発明の通信システムの一実施形態であるRFIDシステムを備える画像形成装置の構成を、モジュール間の通信に関連する部分を中心に示す図である。 図1に示したRFID制御部のCPUが実行する、RFIDタグに対する命令の送信に係る処理のフローチャートである。 RFID制御部から送信する命令及びRFIDタグが送信する応答のデータ例を示す図である。 図1に示したRFIDタグのCPUが実行する、RFID制御部から受信した命令に係る処理のフローチャート。 タイプAの通信異常とタイプBの通信異常について説明するための図である。 タイプAとタイプBが複合した通信異常について説明するための図である。 図2と対応する変形例の処理を示すフローチャートである。 変形例における、RFID制御部から送信する命令及びRFIDタグが送信する応答のデータ例を示す図である。 図4と対応する変形例の処理を示すフローチャートである。 図5と対応する変形例の通信シーケンスを示す図である。 異常発生履歴の具体例を示す図である。 その集計結果の具体例を示す図である。 管理システムの構成例を示す図である。 部品交換前後の異常発生状況と対応して推定できる異常発生原因の例を示す図である。 RFIDタグID毎に、通信異常発生の履歴を集計した例を示す図である。 比較例の画像形成装置の構成を示す、図1と対応する図である。 変形例におけるRFIDタグの構成を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の通信システムの一実施形態であるRFIDシステムを備える画像形成装置の構成を、モジュール間の通信に関連する部分を中心に示す図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、本体側に、制御ボード20とRFID制御部30とを備える。また、本体に搭載するユニットとして、RFIDタグ40を備える部品を搭載可能である。この部品は、例えば電子写真方式の画像形成に用いるトナーボトルやプロセスカートリッジにRFIDタグを付したものとすることができる。
これらのうち制御ボード20は、画像形成装置10全体を制御する制御手段として機能する。CPU21が、ROM23に記憶しているプログラムを、RAM22をワークエリアとして実行することにより、この制御機能を実現する。この機能には、RFID制御部30に指示してRFIDタグ40と通信させ、RFIDタグ40に対してデータを読み書きさせる機能を含む。
RFID制御部30は、RFIDタグ40と通信するための第1のモジュールである。そして、CPU31、RAM32、信号処理回路33、アンテナ34を備える。
CPU31は、不図示のメモリに記憶されたプログラムを、RAM32をワークエリアとして実行することにより、RFIDタグ40との通信に係る制御機能を実現する。これは、制御ボート20のCPU21からの指示に従い、RFIDタグに対しリード(READ)あるいはライト(WRITE)の命令を送信し、その命令に対する応答を受信する機能を含む。また、所定時間内に応答を受信できない場合に再送信(リトライ)を行う機能も含む。このとき、再送信する命令に、それが再送信であることを示す再送信情報を付加するようにしてもよい。
信号処理回路33は、信号の変調、復調等の機能を備える回路である。CPU31から供給されるRFIDタグ40に対して送信すべきデータに従って変調した信号をアンテナ34から出力(送信)する。また、アンテナ34で受信した信号を復調して、RFIDタグ40から送信されたデータを取り出してCPU31に渡す。これらの信号処理回路33及びアンテナ34がRFID制御部30側の通信手段である。
一方、RFIDタグ40は、RFID制御部30と通信する第2のモジュールであり、CPU41、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)42、信号処理回路43、アンテナ44を備える。
このうちCPU41は、不図示のメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、受信した命令に従ったEEPROM42に対するデータの読み書きを制御する機能を実現する。また、受信した命令に対して応答を返したにも関わらず、同じ命令の再送信を受けたと判断できる場合に、命令の受信回数をカウントするカウンタ45を備え、そのカウント値を回数情報として応答に付加する回数情報付加手段の機能も備える。なお、1度目の応答返信の際には回数情報の付加は行わなくてもよいが、この例では「1」を付加するようにしている。なお、カウンタ45は、CPU41の外部に設けてもよい。
EEPROM42は、RFIDタグ40のIDや固有情報、使用履歴などを記憶する記憶手段である。EEPROM42に記憶させる情報には、新たに受信した命令が再送信か否か判断するための前回受信した命令や、回数情報付加の履歴を含む。
信号処理回路43は、アンテナ44で受信した電波から電力を取り出す電力供給機能、受信した信号を復調してデータを取り出しCPU41に供給する機能、受信した信号からクロックパルスを抽出する機能、CPU41から供給される送信すべきデータに従って変調した信号をアンテナ44から出力(送信)する機能を備える。これらの信号処理回路43及びアンテナ44がRFIDタグ40側の通信手段である。
次に、RFID制御部30とRFIDタグ40との間の通信に係る処理について説明する。
まず図2に、RFID制御部30のCPU31が実行する、RFIDタグ40に対する命令の送信に係る処理のフローチャートを示す。
RFID制御部30のCPU31は、制御ボード20のCPU21からの、RFIDタグ40に対して命令を送信すべき旨の指示を検出すると、図2のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず検出した指示に従って命令のデータを生成して送信する(S11)。この命令のデータは、例えば図3(a)に示す形式のものである。すなわち、対象RFIDタグID、命令、アドレス、およびデータを含むものである。
このうち対象RFIDタグIDは、送信先のRFIDタグ40のIDである。命令は、READやWRITEといった、RFIDタグ40に対して指示する動作の内容を示す情報である。アドレスは、該当動作の対象となるメモリのアドレスである。データは、命令がWRITEの場合に、メモリに書き込ませるデータである。
ステップS11でこのような命令を送信すると、CPU31は、所定時間内に応答を受信したか否か判断する(S12)。ここで受信した場合、予め定められた規定リトライ回数に達したか否か判断し(S13)、達していなければ、ステップS11で送信した命令を再送信して(S14)、ステップS12に戻る。
ステップS13で規定リトライ回数に達していた場合、RFIDタグ40との通信は失敗したものとみなし、エラー処理を行い(S15)、処理を終了する。このエラー処理は、例えば制御ボード20のCPU21に対し、指示された通信ができなかった旨の応答を返すものである。この場合、制御ボード20ではRFIDタグ40を備えた部品を正常に機能させられないと判断し、画像形成装置10の動作を停止させてユーザにエラーを通知する等の対処をする。
一方、ステップS12において所定時間内にRFIDタグ40から応答を受信した場合、ステップS16に進み、今回の処理において再送信を行ったか否か判断する(S16)。そして、再送信を行っていない場合、今回の通信に異常はなかったと判断し、受信した応答を処理して(S17)、処理を終了する。
なお、ステップS12で受信する応答のデータは、例えば図3(b)に示す形式のものである。すなわち、RFIDタグID、アドレス、データ、回数情報を含むものである。
このうちRFIDタグIDは、応答送信元のRFIDタグ40のIDである。アドレスは、命令に従った動作の対象としたメモリのアドレスである。データは、命令がREADの場合には、メモリから読み出したデータであり、WRITEの場合には、書込の成否を示すデータである。回数情報は、RFIDタグ40が同じ命令を複数回続けて受信した場合に、その続けて受信した(かつ応答を送信した)回数を付すものである。
そして、CPU31は、ステップS16でYESの場合、受信した応答に付加された回数情報が、同じ命令を続けて受信していない(1回目の応答である)ことを示す「1」であるか否か判断する(S18)。これがYESの場合、詳細は後述するが、通信に図5に示すタイプAの異常が発生したと判断し、その履歴を記録する(S19)。また、ステップS18でNOの場合、通信に図5に示すタイプBの異常が発生したと判断し、その履歴を記録する(S20)。これらの記録は、制御ボード20のCPU21に要求し、適当なメモリに保存させるようにするとよい。
なお、いずれの場合も、リトライ回数は規定内であるので、全体としては通信は成功したとして取り扱い、ステップS19又はS20の後、ステップS16でNOの場合と同様に受信した応答を処理して(S17)、処理を終了する。
以上の処理において、ステップS12乃至S14が再送信手段の機能と対応する処理である。ステップS19及びS20が保存手段の機能と対応する処理である。
また、以上の処理により、通信を全体として失敗と扱わなくてよい程度の再送信が生じた場合でも、通信異常の履歴を蓄積することができる。従って、これを解析することにより、画像形成装置10全体の動作に大きな支障が出る前に、異常を検知してこれに対応することが可能である。
次に、図4に、RFIDタグ40のCPU41が実行する、RFID制御部30から受信した命令に係る処理のフローチャートを示す。
RFIDタグ40のCPU41は、RFID制御部30から命令を受信すると、図4のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず今回受信した命令が前回受信した命令と異なるものであるか否か判断する(S21)。通常はこの判断はYESとなるが、この場合、同じ命令を続けて受信した回数をカウントするカウンタ45をクリアする(S22)。この場合の初期値はn=1である。また、ステップS21でNO、すなわち前回と同じ命令を受信した場合、カウンタ45のカウント値をインクリメントする(S23)。従って、例えば2度続けて同じ命令を受信すると、nの値は2になる。3度続けて受信すれば3になる。
いずれの場合も、CPU41は次に、今回受信した命令を、次回受信する命令と比較するために記憶する(S24)。その後、受信した命令に従った、EEPROM42のリードやライト等の処理を行って、その結果を示す応答を生成する(S25)。この応答は、例えば図3(b)に示した形式のものである。
その後、生成した応答に回数情報としてカウンタ45のカウント値nを付加したデータを、信号処理回路43から送信させ(S26)、処理を終了する。
以上の処理において、ステップS26が回数情報付加手段の機能と対応する処理である。
この実施形態におけるRFID制御部30は、RFIDタグ40が以上の図4の処理で回数情報を含む応答を返すようにしたことにより、図2のステップS16乃至S20の処理により、図5に示すタイプAの異常とタイプBの異常を自動的に判別することができる。
これらのうちタイプAの異常は、RFID制御部30が送信した命令がRFIDタグ40に到達しない異常である。この異常が発生する場合、RFID制御部30の送信回路からRFIDタグ40の受信回路までの間に異常があると推測できる。また、この異常が発生すると、RFID制御部30が命令の再送信を行っても、RFIDタグ40は、再送信が行われていること自体認識できない。
具体的には、RFID制御部30は、送信した命令に対する応答を受け取れないため、再送信を繰り返す。そして、一定の割合で命令がRFID40に到達する場合、RFIDタグ40は応答を返すが、RFIDタグ40側から見れば、初めて受信した命令に対して応答を返すことになる。従って、応答に付す回数情報は「1」になる。図では、3回目の送信で命令がRFIDタグ40に到達する例を示している。
一方、タイプBの異常は、RFIDタグ40が送信した応答がRFID制御部30に到達しない異常である。この異常が発生する場合、RFIDタグ40の送信回路からRFID制御部30の受信回路までの間に異常があると推測できる。
この異常が発生した場合も、RFID制御部30は、送信した命令に対する応答を受け取れないため、再送信を繰り返す。そして、この命令は、毎回RFIDタグ40に到達するため、RFIDタグ40は繰り返し同じ命令を受信し、応答を返すことになる。従って、応答に付す回数情報は、「1」から始まって毎回増えていくことになる。
そして、一定の割合で応答がRFID制御部30に到達する場合、何度目かの応答RFID制御部30へ到達することになる。そして、この応答に付されている回数情報は「1」より大きい値になる。図では、3回目の送信で応答がRFID制御部30に到達する例を示しており、このときの回数情報は「3」である。
以上の通りであるので、RFID制御部30は、命令の再送信が発生した場合、その後の応答に付された回数情報が「1」であるか否かに基づき、そのとき発生した通信異常がタイプAのものかタイプBのものかを判別することができる。そして、これに基づき、異常の原因についてもある程度特定することができる。
なお、図6に示すように、タイプAとタイプBの異常が同時に発生することも考えられる。図2の処理にはこの場合に対応する判断は示していないが、命令の送信回数と応答に付されていた回数情報との値とを比較することにより、同時発生も判別可能である。
すなわち、回数情報の値が「1」でなく、かつ命令の回数とも異なる場合、タイプAとタイプBの異常が同時に発生したと考えられる。
次に、図2乃至図6を用いて説明した処理の変形例について説明する。
図7は、図2と対応する変形例の処理を示すフローチャートである。
この処理が図2の処理と異なる点は、命令を再送信する際に、それが再送信であることを示す再送信情報を付加して送信するようにした点である。すなわち、図2のステップS14に代えて、ステップS14′の処理を行うようにした点である。その他の点については、図2の処理と同様であるので説明を省略する。
再送信情報については、図8(a)に示す通りである。命令を再送信する場合には、このことを示す「R」を付す。初回送信の場合には、データなしとする。図では「−」で示した。
次に、図9に、図4と対応する変形例の処理を示す。
この処理が図4の処理と異なる点は、ステップSAが追加されている点である。すなわち、受信した命令に付加された再送信情報が、再送信でないことを示す「−」か否か判断し(SA)、これがYESであれば、カウンタ45をクリアする(S22)。NOの場合、図4と同様にステップS21の判断を行い、その結果に応じてカウンタクリア(S22)又はカウンタ値インクリメント(S23)を行う。その他の点については、図4の処理と同様であるので説明を省略する。
以上の処理を行うことにより、図2乃至図6を用いて説明した処理の場合と同様、RFID制御部30は、命令の再送信が発生した場合、そのとき発生した通信異常がタイプAのものかタイプBのものかを判別することができる。
さらに、RFID制御部30が、命令を再送信する際にそれが再送信であることを示す再送信情報を付加するようにしているため、RFIDタグ40側で、再送信に係る命令を確実に識別して回数情報の付加を行うことができる。すなわち、再送信によらずたまたま同じ命令が続けて送信されることがあっても、それが再送信に係る命令であると誤解することがない。従って、異常発生履歴の信頼性を向上させることができる。
なお、図7乃至図9に示した処理の場合の、図5と対応する通信シーケンスは、図10に示す通りである。
RFID制御部30が送信する命令に「−」又は「R」の再送信情報が付される点以外は図5と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、以上の図2又は図7の処理により記録される、タイプA及びタイプBの異常発生履歴の具体例及びその分析手法について説明する。
まず、図11に、異常発生履歴の具体例を示す。
図11に示すのは、画像形成装置10の1台分の異常発生履歴であり、制御ボード20上のメモリに記憶させることができる。この履歴は、日時、ユニットID、タイプ、回数、命令の情報を含む。
このうち日時は、異常発生の日時を示す。ユニットIDは、どのRFIDタグ40との通信で異常を検出したかを示す、RFIDタグ40のIDである。タイプは、上述のタイプAとタイプBのいずれの異常を検出したかを示す。AとB両方ということもあり得る。回数は、異常検出時にRFIDタグ40から受信した回数情報の値である。命令は、どの命令の送信時に異常を検出したかを示す。
なお、図11の異常発生履歴に登録する異常は、命令の(規定リトライ回数以内の)再送信を行った場合に検出されるものであるから、図11の異常発生履歴は、再送信の履歴であると捉えることができる。また、タイプBの異常は、RFIDタグ40から「1」以外の回数情報を付加された応答を受信した場合に検出されるものであるから、タイプBの異常の履歴が、(「1」以外の)回数情報の受信履歴であると捉えることができる。
また、図11に示す履歴には、図2のステップS15でエラー処理をした履歴は含めていないが、これもまとめるようにしてもよい。
また、図11に示すように異常発生1回毎に情報を記憶すると、データ量が大きくなることから、これを定期的に集計し、一定期間が過ぎたデータは消去するようにするとよい。
図12に、その集計結果の例を示す。
図12に示す集計結果のテーブルは、図11の異常発生履歴にIDが登録されているRFIDタグ1つずつに対して設け、図12に示すのは、IDが「10903322」のRFIDタグに関するデータである。
そして、エラーのタイプ毎に、1月〜6月の各月の発生回数及びその合計を登録している。なお、エラーのタイプは、上述したA/Bタイプと、どの命令の送信時に異常を検出したか否かとにより定義している。例えば、A_READは、READ命令の送信時にAタイプの異常を検出したことを示す。ここではタイプAとBの同時発生について独立のカウントはしていないが、これをするようにしてもよい。
また、図12の集計結果には、該当集計期間(図12の例では1月〜6月)における命令毎の通信回数と、合計異常発生回数÷通信回数で求められるエラー率も登録している。
なお、通信回数としては、A_READとB_READにREAD命令による通信の回数を、A_WRITEとB_WRITEにWRITE命令による通信の回数を登録する。
以上の図12に示すテーブルにおいて、トータルの異常発生回数、エラーのタイプ毎の異常発生回数、あるいは一定期間内のトータル又はタイプ毎の異常発生回数(すなわち発生頻度)が所定の閾値を超えた場合には、画像形成装置10全体として通信に異常が発生しているとして、所定の通知先にその旨を通知するようにするとよい。
この通知は、表示手段による表示や電子メールの送信等によりユーザに対して行うことが考えられる。また、図13に示すように、画像形成装置10を管理する管理装置50に対して、適当な通信回線を介してデータを送信することにより行ってもよい。この管理装置50と、管理対象の画像形成装置10とで、管理システムを構成する。
このようにすれば、実際に画像形成装置10が動作不能となる前に通信の異常を検出して通知することができ、ユーザは、繁忙期を避ける等、余裕をもって修理等の対応を行うことができる。また、管理装置50で多数の画像形成装置10に関する異常の発生情報を集約、分析すれば、特定のロットのRFIDタグ40にて異常が多発しているといった分析結果を得ることが考えられる。従って、サービス部門に、異常の発生が予測される装置についての部品交換を依頼したり、製造部門に製造工程の確認を依頼したりといった対応を迅速に行って、不具合の発生拡大を防止することができる。
なお、図12に示すテーブルや図11に示す異常発生履歴の解析を、画像形成装置10が動作不能となる故障が発生した場合の原因究明のために用いてもよいことは、言うまでもない。
また、異常発生の履歴を、RFIDタグ40を備える部品を交換しない状態で分析してもよいが、分析期間内において、RFIDタグ40を備える部品を交換していた場合、交換の前後における異常発生履歴を比較することにより、異常の発生原因をより正確に推測することができる。
図14に、部品交換前後の異常発生状況と対応して推定できる異常発生原因を示す。
「通信失敗パターン」の列に示すのが、部品交換前に高頻度で又は多数回検出される異常である。交換前の状態では、その右側の「予測される原因」の列に示す内容が、異常発生原因の候補として推定できる。
また、「部品交換後」の列中の「正常」、「A」、「B」、「A+B」の各列に、部品交換後に高頻度で又は多数回検出される異常と対応して推定できる異常発生原因を示す。
例えば、交換前にはタイプAの異常が高頻度で検出される場合、その状態では、本体側の出力不良又はメカ構造不良、あるいは部品側の入力回路不良が原因として考えられる。また、その後部品を交換した結果正常になったのであれば、交換前の部品における入力回路不良か、メカ構造不良が原因だったと考えられる。
そして、これらの原因について一通りより詳細な分析を行ったり、異常が確認できた場合に修理を行ったりすることにより、画像形成装置10を、異常が発生しない状態に復帰させることができる。
なお、図14において、括弧内に記載したものは、可能性は低いが原因となり得る項目であり、括弧を付さずに記載したものは、可能性が高い項目である。
以上のような分析は、なるべく、図2の処理において規定回数以上の再送信が必要となりステップS15のエラー処理を行うことになる前に行うことが好ましい。そして、この時点でユーザへの警告や管理装置への通知を行うことが好ましい。
図15に、RFIDタグID毎に、通信異常発生の履歴を集計した例を示す。
この例では、3種のIDについて、各タイプのエラーについてエラー発生率を集計している。下側に記載したIDほど、古い時期に使用した部品のIDである。
図15のような集計結果が得られた場合、最初の2つの部品ではほどんと通信異常が発生していなかったのに、3つ目の部品に交換してから通信以上が多発していることが容易にわかる。このため部品に原因があることが容易に把握でき、画像形成装置10においてRFIDタグ40との通信が行えなくなる前に、部品交換やRFIDタグ40の解析といった対策を講じることが可能である。
また、図15の例の場合、異常の大半はタイプAであるため、RFIDタグ40がRFID制御部30からの命令を取りこぼしていることが多いということがわかる。また、タイプBの異常はあまり多くないため、RFIDタグ40の受信回路もしくはRFIDタグ40の制御回路に原因があることが予測される。
また、以上の、図14及び図15を用いて説明した分析は、制御ボード20のCPU21が自動で行うことができ、この場合に、CPU21は予測手段として機能する。
また、異常の原因となった部品を分析した結果、部品自体の品質に問題があった場合、その部品と同時期に生産された部品を調査して、必要に応じて該当部品を使用しているユーザに部品交換のサービスを提供する等の対応も可能である。特に、部品や画像形成装置10の情報を管理装置50等で一括管理している場合、このような対応が容易となる。
以上で実施形態の説明を終了し、次に、比較例について説明する。
図16は、比較例の画像形成装置の構成を示す、図1と対応する図である。
この画像形成装置10′は、本体側の制御ボード20とRFID制御部30の構成は、図1に示した画像形成装置10と全く同じである。ただし、RFID制御部30のCPU31が実行する図2の処理に相当する処理は、ステップS16でYESの場合、単に再送信を行った履歴を記録してステップS17の処理に進むものである。すなわち、回数情報は参照しないものである。
また、RFIDタグ40′については、CPU41′にカウンタ45を設けていない点が、図1の構成と異なる。このため、RFIDタグ40′は、受信した命令に対する応答に回数情報を付加しない。
このような構成であると、RFID制御部30は、再送信を行った場合、そのこと自体は把握できるが、これが図5に示したタイプAの異常によるものか、タイプBの異常によるものかを区別することができない。
このため、図14に示したような、発生する通信異常のタイプに応じた詳細な原因分析を行うことができず、上述した実施形態の構成に比べ、通信異常の発生原因の特定に手間を要することになる。これは、無駄な部品交換や、不具合の再発によりユーザに不都合を生じさせることにつながり、好ましくない。
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。
図17に、この変形例におけるRFIDタグの構成を示す。
この変形例のRFIDタグ40″は、図1に示したRFIDタグ40に代えて、画像形成装置10に搭載可能である。そして、図1に示したRFIDタグ40に加え、ROM_I/F(インタフェース)部46を設けた点が異なるのみである。このROM_I/F部46は、信号処理回路43及びアンテナ44を用いた通信が行えない状態でも、治具をRFIDタグ40に接続して外部からEEPROM42の内容を読み出せるようにするためのインタフェース手段である。
このようなインタフェース手段を介して、EEPROM42に蓄積されたRFIDタグ40の動作履歴を読み出し可能とすることにより、通信異常の原因を解析する際に、通常の手段でRFIDタグ40と通信不能な場合でも、動作履歴を用いた解析を行うことができる。このことにより、例えば図5に示したタイプAの異常とタイプBの異常のどちらが頻繁に発生していたのかを確認し、原因の特定に役立てることができる。
以上の他にも、上述した実施形態には種々の変更を加えることができる。この発明において、各装置の具体的な構成、処理の内容、データの形式、集計方式、分析方式等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
この発明は、画像形成装置に限られず、それぞれ通信手段を有し、データを送受信する複数のモジュールを備える、任意の通信システムに適用可能である。この場合において、第1のモジュールと第2のモジュールは、本体側の通信モジュールと、本体に搭載される部品といった関係にある必要はない、それぞれ独立した通信装置あるいは情報処理装置として構成することも考えられる。また、通信も、無線に限らず、有線通信であってもよい。
また、第1のモジュールと第2のモジュールとが1対1の関係にあることも必須ではなく、1対多、多対1、多対多の関係であっても構わない。
また、以上説明してきた各実施形態、動作例及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
10:画像形成装置、20:制御ボード、21,31,41,41′:CPU、22,32:RAM、23:ROM、30:RFID制御部、33,43:信号処理回路、34,44:アンテナ、40,40′,40″:RFIDタグ、42:EEPROM、45:カウンタ、46:ROM_I/F部
特開2001−215849号公報

Claims (9)

  1. それぞれ通信手段を有し、データを送受信する第1及び第2のモジュールを備える通信システムであって、
    前記第2のモジュールが、
    同じ命令を複数回続けて受信した場合に、該命令に対する応答に、その続けて受信した回数を示す回数情報を付加して送信する回数情報付加手段を備え、
    前記第1のモジュールが、
    前記第2のモジュールに送信した命令に対して応答が得られなかった場合に同じ命令を再送信する再送信手段と、
    前記第2のモジュールに送信した命令に対して前記回数情報を含む応答を受信した場合に、該回数情報の受信履歴を保存する保存手段とを備えることを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記第1のモジュールの前記再送信手段は、前記同じ命令を再送信する場合、該命令に、再送信であることを示す再送信情報を付加して送信することを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1又は2に記載の通信システムであって、
    前記第1のモジュールが、前記保存手段が保存した受信履歴に基づき、前記第2のモジュールからの前記回数情報を含む応答の受信回数又は受信頻度が所定の閾値を超えた場合に、所定の通知先にその旨を通知する通知手段を備えることを特徴とする通信システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記第1のモジュールの前記保存手段は、前記回数情報の受信履歴に加えて、前記再送信手段による再送信の履歴も保存する手段であることを特徴とする通信システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記第1のモジュールの前記保存手段は、前記回数情報の受信履歴及び/又は前記再送信の履歴を、通信相手の前記第2のモジュールの識別情報と対応付けて保存する手段であることを特徴とする通信システム。
  6. 請求項5に記載の通信システムであって、
    前記保存手段が保存した、複数の第2のモジュールに関する前記回数情報の受信履歴及び/又は前記再送信の履歴に基づき、該履歴に係る通信不良の原因が、前記第1のモジュール側にあるか前記第2のモジュール側にあるかを予測する予測手段を備えることを特徴とする通信システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の通信システムを構成する前記第1のモジュールを、本体の通信モジュールとして備え、該通信システムを構成する前記第2のモジュールを、該本体に搭載するトナーボトル又はプロセスカートリッジとして備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記第2のモジュールが、
    前記回数情報付加手段による回数情報付加の履歴を記憶する記憶手段と、
    該第2のモジュールに備える通信手段による通信が不能な状態でも前記記憶手段に記憶した前記履歴を外部から読み出し可能とするインタフェース手段とを備えることを特徴とする通信システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の通信システムと、該通信システムを構成するモジュールを管理する管理装置とを備える管理システムであって、
    前記第1のモジュールに、前記保存手段が保存した前記回数情報の受信履歴及び/又は前記再送信の履歴を解析し、その結果を前記管理装置に送信する手段を備えたことを特徴とする管理システム。
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JP2016085544A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成システム及び画像形成方法
JP2019219354A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 吉川工業株式会社 接近検知システム

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