JP7088160B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本技術は、例えば撮像装置等、二次電池が設置される電池設置部と外部入力電力に基づき二次電池を充電する充電部とを備えた電子機器に関する
例えば撮像装置等の電池駆動される電子機器には、電池容量拡張等のため、二次電池を設置可能な外部装置を接続する場合がある。このような外部装置の例としては、撮像装置に対する増設グリップ型の外部装置を挙げることができる。
外部装置は、電子機器に設置される二次電池よりも電池容量の大きな二次電池、或いは複数の二次電池を設置可能とされることで、電子機器の電池容量拡張化が図られる。
従来、外部装置に設置された二次電池の充電は、外部装置内に設けられた充電部により行われていた。
なお、関連する従来技術については例えば下記特許文献を挙げることができる。
特開2015-126474号公報 特開2010-243634号公報
しかしながら、外部装置に充電部を設けることは外部装置の部品点数増加を招き、コスト増加を助長する。
本技術は上記の事情に鑑み為されたものであり、外部装置の部品点数削減を図り、外部装置のコスト削減を図ることを目的とする。
本技術に係る第一の電子機器は、二次電池が設置される電池設置部と、外部入力電力に基づき二次電池を充電する充電部と、二次電池が設置される外部装置を電気的に接続する接続部と、を備え、前記外部装置に設置された二次電池を前記接続部を介して前記充電部により充電するものである。
これにより、外部装置の二次電池を充電するにあたり、外部装置に充電部を設ける必要がなくなる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記外部装置に設置された二次電池からの電力供給を受ける受電部を備えることが望ましい。
これにより、電子機器が外部装置に設置された二次電池に基づき動作可能とされる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記外部装置に使用者による着脱が自在に設置された二次電池に対して充電を行うことが望ましい。
二次電池が着脱自在とされることで、使用中であった二次電池の残量が尽きても充電済み二次電池に交換して電子機器の使用を継続することが可能とされる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記外部装置は複数の二次電池を設置可能とされ、前記充電部により前記複数の二次電池に充電を行うことが望ましい。
これにより、電子機器の駆動に少なくとも2以上の電池を利用可能とされる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記電池設置部に設置された二次電池と前記外部装置に設置された二次電池とを前記充電部により択一的に充電することが望ましい。
これにより、電子機器側に設けられた共通の充電部により電子機器側の二次電池と外部装置側の二次電池とを充電し分けることが可能とされる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記電池設置部、前記外部装置のそれぞれが二次電池を着脱自在に設置可能とされ、前記電池設置部は、前記外部装置に設置される二次電池と同一の形状及びサイズによる二次電池を設置可能とされることが望ましい。
これにより、外部装置に設置されていた二次電池を電子機器に使用したり、電子機器に設置されていた二次電池を外部装置に設置して使用したりする等、電池使用パターンの自由度向上が図られる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、増設グリップとして機能する前記外部装置を着脱自在な撮像装置とされることが望ましい。
これにより、増設グリップを撮像装置の外部バッテリとして利用可能とされる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記充電部による前記二次電池の充電動作を制御する充電制御部を備え、前記充電制御部は、前記二次電池についての認証処理を行い、前記認証処理の結果に基づき前記充電動作を制御することが望ましい。
これにより、特定の二次電池以外の二次電池(例えば非正規品)の使用の防止が図られる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記充電部による前記二次電池の充電動作を制御する充電制御部を備え、前記充電制御部は、充電対象の二次電池が複数ある場合は、充電率の低い二次電池から優先的に前記充電部による充電を実行させることが望ましい。
これにより、充電率がより低い二次電池、すなわち充電効率(単位時間あたりの充電量)がより高いと推定される二次電池から順に充電を行うことが可能とされる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記充電部による前記二次電池の充電動作を制御する充電制御部を備え、前記充電制御部は、充電対象の二次電池として、充電率が満充電未満の所定充電率未満である複数の二次電池がある場合において、一つの二次電池を前記所定充電率まで充電させたことに応じて該二次電池の充電を中断させた後、他の二次電池を前記所定充電率まで充電させることが望ましい。
一般に二次電池は、所定充電率を超えた満充電までの充電率領域における充電効率が低くなる。すなわち、所定充電率を超えた満充電までの充電率領域は充電時間を長く要する。上記構成によれば、そのような満充電までの充電率領域の充電に要するべき比較的長い時間を、他の二次電池における所定充電率までの充電時間、すなわち充電効率が高い充電率領域の充電時間として費やすことが可能とされる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記充電制御部は、前記充電を中断させた前記一つの二次電池の満充電までの充電を、前記他の二次電池の充電率が前記所定充電率以上となったことを条件に開始させることが望ましい。
これにより、時間的な余裕がある場合には満充電までの充電が行われる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記充電部の充電動作状態を表す情報について表示を行う表示部を備えることが望ましい。
これにより、充電動作状態を使用者に表すための表示部を外部装置に設ける必要がなくなる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記表示部は灯具を有し、前記充電部が充電を行っている二次電池の別に応じて前記灯具の点灯パターンを異ならせる表示制御部を備えることが望ましい。
これにより、充電先の二次電池の別を表示し分けるにあたり灯具を複数設ける必要がなくなる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記表示制御部は、前記充電部が充電を行っている二次電池が前記電池設置部に設置された二次電池であるか前記外部装置に設置された二次電池であるかの別に応じて、前記灯具の第一点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせることが望ましい。
これにより、充電先の二次電池が電子機器側又は外部装置側の何れであるかを表示し分けるにあたり、灯具を複数設ける必要がなくなる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記電池設置部と前記外部装置の何れかが複数の二次電池を設置可能とされ、前記表示制御部は、前記充電部が充電を行っている二次電池が前記複数の二次電池のうち何れであるかに応じて、前記灯具の第二点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせることが望ましい。
これにより、電子機器と外部装置の何れかが複数の二次電池を設置可能とされた場合において、それら複数の二次電池のうち何れの二次電池に充電が行われているかを表示し分けるにあたり灯具を複数設ける必要がなくなる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記接続部は、前記電池設置部に設置される二次電池と共通の端子により前記外部装置を電気的に接続することが望ましい。
これにより、充電先の二次電池を切り替えるための構成を電子機器に設ける必要がなくなる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記接続部は、前記外部装置に設置される二次電池の充電用端子を有し、該充電用端子が、前記電池設置部に設置される二次電池の充電用端子とは別端子とされることが望ましい。
これにより、充電先の二次電池を切り替えるための構成を外部装置に設ける必要がなくなる。
また、外部装置を電子機器に接続するにあたり電池設置部から二次電池を取り除く必要がなくなる。
上記した本技術に係る第一の電子機器においては、前記接続部を介して前記外部装置が有する操作子の操作情報を受信することが望ましい。
これにより、使用者は外部装置が有する操作子によって電子機器を操作することが可能とされる。
また、本技術に係る第二の電子機器は、二次電池が設置される電池設置部と、二次電池が設置される撮像装置と電気的に接続される接続部と、を備え、前記電池設置部に設置された二次電池が前記接続部を介して、前記撮像装置に設けられ外部入力電力に基づき二次電池を充電する充電部によって充電されるものである。
当該第二の電子機器によっても、上記した第一の電子機器と同様の作用が得られる。
本技術によれば、外部装置の部品点数削減を図り、外部装置のコスト削減を図ることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術に係る第一実施形態としての電子機器を備えた充電システムの外観構成を説明するための概略斜視図である。 第一実施形態における充電システムの電気的な構成について説明するための図であり、本図は、電池設置部に二次電池が設置された状態での電子機器の内部構成を示したブロック図である。 第一実施形態における充電システムの電気的な構成について説明するための図であり、本図は、外部装置が接続された状態での電子機器と外部装置それぞれの内部構成を示したブロック図である。 第一実施形態としての充電関連制御処理を示したフローチャートである。 第二実施形態における充電システムの電気的な構成について説明するためのブロック図である。 第二実施形態としての充電関連制御処理を示したフローチャートである。 実施形態で用いる二次電池の充電効率特性の例を示した図である。 第三実施形態としての充電関連制御処理を示したフローチャートである。 図8と共に第三実施形態としての充電関連制御処理を示したフローチャートである。 内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。 図10に示すカメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、添付図面を参照し、本技術に係る実施形態を次の順序で説明する。

<1.第一実施形態>
[1-1.充電システムの構成]
[1-2.処理手順]
<2.第二実施形態>
[2-1.充電システムの構成]
[2-2.処理手順]
<3.第三実施形態>
<4.充電先電池の表示例>
<5.実施形態のまとめ>
<6.変形例>
<7.応用例>
[7-1.第一応用例]
[7-2.第二応用例]
<8.本技術>
<1.第一実施形態>
[1-1.充電システムの構成]

図1は、本技術に係る第一実施形態としての電子機器1を備えた充電システムの外観構成を説明するための概略斜視図である。
本実施形態の充電システムは、例えばデジタルカメラ装置等の撮像装置として構成された電子機器1と、電子機器1に対する給電が可能とされた外部装置2とを有して構成されている。
電子機器1は、例えばレンズ交換式ミラーレス一眼タイプのデジタルカメラ装置として構成され、内部に例えばCCD(Charge Coupled Devices)センサやCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)センサ等による撮像素子(不図示)を有している。図1では交換レンズが取り付けられた状態の電子機器1が示されている。
電子機器1には、所定の形状及びサイズによる二次電池3A(図1では不図示)を設置可能な電池設置部1aが設けられている。電池設置部1aには、使用者による着脱が自在に二次電池3Aが設置される。
電子機器1には使用者によって把持される部分としてのグリップ部1bが形成され、電池設置部1aはグリップ部1bの内部に位置されている。
外部装置2は、内部に二次電池3B及び二次電池3C(図1では不図示)の二つの二次電池が設置可能とされ、これら二次電池3B、3Cを電源として電子機器1に対する電力供給を行う。外部装置2には、使用者による着脱が自在に二次電池3B、3Cが設置されれる。
なお、外部装置2は、電子機器1のバッテリ容量拡張を図るものであって、電子機器1の使用に必須なものではない。すなわち、電子機器1は外部装置2が非接続の単体状態においても使用が可能なものである。
本例における外部装置2は、グリップ部1bとは別途のグリップ部を電子機器1に増設する増設グリップとして機能する。外部装置2には、電子機器1と接続された際に電池設置部1aに挿入される凸部2aが設けられると共に、外部装置2を電子機器1に固定するための固定部2bが設けられている。
凸部2aは、電池設置部1aに設置される二次電池3Aと類似の形状を有しており、凸部2aが電池設置部1aに挿入されることで、外部装置2の電子機器1に対する取り付け位置が位置決めされる。
本例では、固定部2bはネジ部を有し、該ネジ部が電子機器1側に形成されたネジ穴部に螺合されることで、上記した凸部2aと電池設置部1aとにより位置決めされて電子機器1に取り付けられた状態の外部装置2が、電子機器1側に固定される。
また、外部装置2には、電子機器1に対して各種操作入力を行うための操作子2cも設けられている。図中では、操作子2cとしてダイヤル型の操作子(例えばシャッタスピードや絞り値等の各種パラメータを設定するための操作子)を例示しているが、操作子2cとしては不図示のシャッタボタン等の他の操作手段も設けられている。
ここで、本例では、二次電池3A~3Cは同一型番の製品とされる。すなわち、二次電池3A~3Cは同一の形状及びサイズとされ、電池容量も略一致している。
以下、二次電池3Aについては「内部電池3A」と表記することもある。また、二次電池3Bは「第一外部電池3B」、二次電池3Cは「第二外部電池3C」と表記することもある。二次電池3A~3Cを総称する場合には「二次電池3」と表記する。
本例では、二次電池3A~3Cにはリチウムイオン電池が用いられている。
なお、電子機器1、外部装置2の双方において、二次電池3の設置手法は任意である。例えば、二次電池3の全体を筐体内に収める設置手法が採られてもよいし、所定の取り付け部に対して一部又は全部が剥き出しの状態で取り付けられる等の設置手法が採られてもよい。
図2、図3を参照して充電システムの電気的な構成について説明する。
図2は、外部装置2が非接続とされ電池設置部1aに内部電池3Aとしての二次電池3が設置された状態での電子機器1の内部構成を示したブロック図である。図3は、外部装置2が接続された状態での電子機器1と外部装置2それぞれの内部構成を示したブロック図である。
先ず、内部電池3A、第一外部電池3B、第二外部電池3Cとしての二次電池3における端子構成について説明する。
二次電池3は、電子機器1(後述するコントローラ15)との間で各種データをやりとりするためのデータ端子Tdbと、電子機器1側から充電のための電力供給を受けると共に、電子機器1側に対して電力供給を行う充電/給電の共用端子とされた充/給電端子Tcbと、グラウンドと接続されるグラウンド端子Tgbとを備えている(図2及び図3参照)。
図示は省略したが、本例における二次電池3は、IC(Integrated Circuit)内蔵型の電池パックとされ、該ICと電池セルとが外筐の内部に収容されている。二次電池3のICは、二次電池3の充電率(SOC:Sate Of Charge)を計測する機能、及び電子機器1との間で認証処理を行う機能、及び前述した操作子2cの操作入力情報を転送する機能とを少なくとも有している。
上記のデータ端子Tdaは、二次電池3におけるICと電子機器1との間で、上記の認証処理のためのデータや充電率を表すデータ、操作子2cの操作入力情報としてのデータ等をやりとりするための端子とされる。
続いて、電子機器1の構成を説明する。
電子機器1は、外部電力を入力するための電力入力端子Tvと、外部入力電力に基づき二次電池3を充電する充電部11と、外部装置2を電気的に接続する接続部12と、充電部11の充電動作状態を表す情報について表示を行う表示部13と、外部装置2の着脱を検出する検出部14と、充電部11による充電動作や表示部13による表示動作を制御するコントローラ15と、二次電池3からの供給電力に基づき電子機器1の各部に給電(動作電圧の供給)を行う給電部16とを備えている。
電力入力端子Tvは、例えばUSB(Universal Serial Bus)端子、或いは商用交流電源からの入力電圧を変圧するACアダプタからの出力電圧を入力する端子等とされる。
電力入力端子Tvを介して外部より入力された電力(外部入力電力)は充電部11に供給される。
充電部11は、コントローラ15より二次電池3に対する充電が指示された場合は、給電部16による給電動作を停止させた上で、外部入力電力に基づき、二次電池3を充電するための電力を接続部12に出力する。本例では、上記のように給電を停止させた状態で給電電圧よりも高い電圧を接続部12(後述する充/給電端子Tca)に印加することで、二次電池3に対する充電を行うことが可能とされている。
接続部12は、二次電池3におけるデータ端子Tdbと電気的に接続されるデータ端子Tdaと、充/給電端子Tcbと電気的に接続される充/給電端子Tcaと、グラウンド端子Tgbと電気的に接続されるグラウンド端子Tgaとを備えている。
図示のようにデータ端子Tdaはコントローラ15に接続され、充/給電端子Tcaは充電部11と給電部16とに接続され、グラウンド端子Tgaは電子機器1のグラウンドに接続されている。
また、接続部12は、上記の各端子Tと共に切替信号端子Teaを備えている。切替信号端子Teaはコントローラ15と接続されている。
表示部13は、充電部11の充電動作状態を表す情報を表示するための例えばLED(発光ダイオード)等による灯具を備えている。
検出部14は、電子機器1に対する外部装置2の着/脱に応じてオン/オフされるスイッチを有している。検出部14は、該スイッチのオン/オフに応じてレベル(例えば電圧値)が変化する信号を着脱検出信号としてコントローラ15に出力する。
コントローラ15は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を有したマイクロコンピュータを備えて構成され、例えば上記ROM等の所定の記憶装置に記憶されたプログラムに基づいて各種の処理を実行する。
なお、コントローラ15が実行する実施形態としての処理については後述する。
図2に示すように電池設置部1aに内部電池3Aとしての二次電池3が設置された状態では、内部電池3Aと接続部12との間で、データ端子Tdbとデータ端子Tda、充/給電端子Tcbと充/給電端子Tca、及びグラウンド端子Tgbとグラウンド端子Tgaがそれぞれ接触する。
これにより、コントローラ15と内部電池3AのICとの間でのデータのやりとり、充電部11による内部電池3Aに対する充電、内部電池3Aから給電部16への給電が可能な状態となる。
次いで、外部装置2の構成について説明する。
図3に示すように、外部装置2は、電子機器1のデータ端子Tda、充/給電端子Tca、グラウンド端子Tga、及び切替信号端子Teaのそれぞれに対応して設けられたデータ端子Tdc、充/給電端子Tcc、グラウンド端子Tgc、及び切替信号端子Tecと、第一外部電池3Bのデータ端子Tdb、充/給電端子Tcb、及びグラウンド端子Tgbのそれぞれに対応して設けられたデータ端子Tdd、充/給電端子Tcd、及びグラウンド端子Tgdと、第二外部電池3Cのデータ端子Tdb、充/給電端子Tcb、及びグラウンド端子Tgbのそれぞれに対応して設けられたデータ端子Tde、充/給電端子Tce、及びグラウンド端子Tgeとを備えている。
また、外部装置2は、電子機器1側との電気的な接続を行うべき二次電池3を第一外部電池3Bと第二外部電池3Cの何れかに切り替えるための切替部21を備えている。
さらに、外部装置2は、第一外部電池3Bと第二外部電池3Cとが使用者による着脱が自在となるように設置される電池設置部2dを有している。なお、本例における電池設置部2dは第一外部電池3Bと第二外部電池3Cの双方を収容可能に構成されているが、電池設置部2dは第一外部電池3B、第二外部電池3Cごとに独立して設けられてもよい。
データ端子Tdc、充/給電端子Tcc、グラウンド端子Tgc、及び切替信号端子Tecは、本例では凸部2aの先端部(凸部2aが突出する方向の端部)に設けられ、図示のように外部装置2が電子機器1に取り付けられた(装着された)状態、すなわち凸部2aが電池設置部1aに挿入された状態において、接続部12におけるデータ端子Tda、充/給電端子Tca、グラウンド端子Tga、及び切替信号端子Teaとそれぞれ接触する。
データ端子Tdc、充/給電端子Tcc、グラウンド端子Tgc、及び切替信号端子Tecは、それぞれ切替部21に接続されている。
また、データ端子Tdd、充/給電端子Tcd、及びグラウンド端子Tgdと、データ端子Tde、充/給電端子Tce、及びグラウンド端子Tgeとしても、それぞれ切替部21と接続されている。
データ端子Tdd、充/給電端子Tcd、及びグラウンド端子Tgdは、外部装置2に第一外部電池3Bが設置されることで、第一外部電池3Bにおけるデータ端子Tdb、充/給電端子Tcb、及びグラウンド端子Tgbとそれぞれ接触される。同様に、データ端子Tde、充/給電端子Tce、及びグラウンド端子Tgeは、外部装置2に第二外部電池3Cが設置されることで、第二外部電池3Cにおけるデータ端子Tdb、充/給電端子Tcb、及びグラウンド端子Tgbとそれぞれ接触される。
切替部21は、凸部2aに設けられたデータ端子Tdc、充/給電端子Tcc、及びグラウンド端子Tgcに対して、第一外部電池3Bに対応して設けられたデータ端子Tdd、充/給電端子Tcd、及びグラウンド端子Tgdを電気的に接続する状態と、第二外部電池3Cに対応して設けられたデータ端子Tde、充/給電端子Tce、及びグラウンド端子Tgeを電気的に接続する状態とを切り替えるセレクタとして構成されている。
具体的に切替部21は、データ端子Td、充/給電端子Tc、及びグラウンド端子Tgのそれぞれについて、「TdcとTdd」「TccとTcd」「TgcとTgd」が電気的に接続される第一選択状態Ss1と、「TdcとTde」「TccとTce」「TgcとTge」が電気的に接続される第二選択状態Ss2との切り替えを行う。
これにより、第一外部電池3Bと第二外部電池3Cとが設置された外部装置2が電子機器1に装着された状態において、電子機器1との電気的な接続先を第一外部電池3Bと第二外部電池3Cの何れかに切り替えることが可能とされる。
切替部21は、切替信号端子Tea及びTecを介してコントローラ15より入力される切替信号に基づいて上記の第一選択状態Ss1と第二選択状態Ss2との切り替えを行う。
[1-2.処理手順]

続いて、図4のフローチャートを参照して、コントローラ15が行う第一実施形態としての充電関連制御処理を説明する。
なお、図4の処理が開始されるにあたっては、電力入力端子Tvを介した外部電力の入力が可能な状態にあるとする。本例の場合、コントローラ15は、電子機器1に対して内部電池3A及び外部装置2が電気的に非接続とされた状態であっても電力入力端子Tvを介した外部入力電力に基づき動作可能とされている。
先ず、コントローラ15はステップS101で、外部装置2が接続されているか否かを判定する。該判定は、前述した検出部14からの着脱検出信号に基づき行う。すなわち、該着脱検出信号が外部装置2の装着状態を表す場合には肯定結果を、そうでない場合には否定結果を得る。
外部装置2が接続されていないとの否定結果を得た場合、コントローラ15はステップS102に進み、内部電池3Aがあるか否か、すなわち内部電池3Aとの電気的接続有無を判定する。ステップS102の判定処理としては、例えばデータ端子Tdaを介して内部電池3AのICとの通信が可能か否か(例えばICに対して行った応答要求に対する応答があるか否か等)を判定する処理として実行する。
内部電池3Aがなければ、コントローラ15は図4に示す処理を終える。すなわち、この場合は充電対象となるべき二次電池3が存在しないことから、コントローラ15は充電関連制御処理を終了する。
内部電池3Aがあれば、コントローラ15はステップS103に進み、内部電池3Aの認証処理を行う。すなわち、内部電池3AにおけるICとの間で認証処理を行う。認証処理は、二次電池3が特定製品であるか否かを確認する処理として機能するものであり、例えばICが保持する情報が特定情報であるか否かを確認する処理等として行う。なお、認証処理の手法は多様に考えられ、特定の手法に限定されるべきものではない。
続くステップS104でコントローラ15は、認証が成功したか否かを判定する。認証が成功しなかった場合、コントローラ15は図4に示す処理を終える。すなわち、認証が失敗した二次電池3については充電が行われない。
認証が成功した場合、コントローラ15はステップS105に進んで充電率取得処理を行う。すなわち、内部電池3AのICと通信を行って該ICが計測した内部電池3Aの充電率を表す情報を取得する。
続くステップS106でコントローラ15は、充電率が充電不要閾値TH以上か否かを判定する。ここで、充電不要閾値THとしては、満充電に対応する充電率(100%)の近傍値に設定されればよい。本例では、充電不要閾値TH=100%に設定されている。
充電率が充電不要閾値TH以上であれば、コントローラ15は図4に示す処理を終える。
一方、充電率が充電不要閾値TH以上でなければ、コントローラ15はステップS107に進んで充電表示開始処理を行う。充電表示開始処理は、少なくとも二次電池3を充電中である旨の情報の表示を表示部13に開始させる処理である。具体的に、本例では、表示部13が有する灯具の点灯を開始させる処理を行う。
ステップS107の充電表示開始処理を実行したことに応じ、コントローラ15はステップS108の充電開始処理として、充電部11による充電動作を開始させる処理を行う。これにより内部電池3Aへの充電が開始される。
続くステップS109でコントローラ15は、充電完了まで待機する。すなわち、接続部12を介して電気的に接続された二次電池3(この場合は内部電池3A)の充電が完了するまで待機する。
充電が完了した場合、コントローラ15はステップS110に進んで充電表示終了処理を行う。すなわち、先のステップS107で表示部13に開始させた表示を終了させる処理、具体的には灯具を消灯させる処理を行う。
ステップS110の処理を実行したことに応じ、コントローラ15は図4に示す処理を終える。
また、コントローラ15は、先のステップS101で外部装置2が接続されているとの肯定結果を得た場合には、ステップS111に処理を進める。
ステップS111でコントローラ15は、第一外部電池3Bがあるか否かを判定する。なお、該ステップS111の判定処理を実行するにあたり、コントローラ15は前述した第一選択状態Ss1となるように予め切替部21を制御する。
第一外部電池3Bの有無の判定処理は、先のステップS102と同様に、例えばデータ端子Tdaを介して第一外部電池3BのICとの通信が可能か否かを判定する処理として実行する。この点は、後述する第二外部電池3Cの有無の判定処理についても同様である。
なお、第一外部電池3B、第二外部電池3Cの有無の判定は、それら二次電池3の装着有無に応じてオン/オフされるスイッチ等をそれぞれ検出部として設け、該検出部による検出信号に基づいて行うこともできる。
第一外部電池3Bがあれば、コントローラ15はステップS112の認証処理に進む。
ここで、ステップS112~S119の処理は、既に説明済みとなったステップS103~S110の処理とそれぞれ同様となることから重複説明を避ける。この際、ステップS113の判定処理で認証に成功しなかったとの判定結果が得られた場合と、ステップS115の判定処理で充電率が充電不要閾値TH以上であったとの判定結果が得られた場合と、ステップS119の充電表示終了処理を実行した場合のそれぞれにおいて、コントローラ15はステップS120に処理を進める。
ステップS120でコントローラ15は、電池切り替え処理として、前述した第二選択状態Ss2となるように切替部21を制御する。すなわち、第一外部電池3Bを対象とした充電関連処理が完了した場合には、電子機器1との電気的な接続先が第二外部電池3Cに切り替えられる。
ステップS120に続くステップS121でコントローラ15は、第二外部電池3Cがあるか否かを判定し、第二外部電池3Cがなければ図4に示す処理を終了し、第二外部電池3CがあればステップS122の認証処理に進む。ステップS122~S129の処理は既に説明済みとなったステップS103~S110の処理とそれぞれ同様となることから重複説明を避ける。
上記の処理により、第一実施形態では、外部装置2が電子機器1に対して非装着とされて電池設置部1aに内部電池3Aが装着されている場合には、内部電池3Aの認証処理結果や充電不要閾値THとの充電率比較結果に基づいて内部電池3Aに対する充電が行われる。
一方、内部電池3Aが取り外された電池設置部1aを介して外部装置2が電子機器1に電気的に接続された状態では、第一外部電池3B、第二外部電池3Cの有無や、それら各電池の認証処理結果や充電不要閾値THとの充電率比較結果に基づいて第一外部電池3B、第二外部電池3Cに対する充電が行われる。
この際、電子機器1は、外部装置2に設置された第一外部電池3B、第二外部電池3Cを、充電部11により接続部12を介して充電している。
これにより、外部装置2の二次電池3を充電するにあたり、外部装置2に充電部11を設ける必要がなくなる。
従って、外部装置2の部品点数削減が図られ、外部装置2のコスト削減を図ることができる。
また、第一実施形態の電子機器1においては、接続部12は、電池設置部1aに設置される二次電池3と共通の端子により外部装置2を電気的に接続している。
これにより、充電先の二次電池3を切り替えるための構成(切替部21)を電子機器に設ける必要がなくなり、電子機器1の部品点数削減が図られ、コスト削減を図ることができる。
<2.第二実施形態>
[2-1.充電システムの構成]

続いて、図5のブロック図を参照して、第二実施形態の充電システムについて説明する。
なお、以下の説明において、既に済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
第二実施形態の充電システムは、電子機器の電池設置部に内部電池を設置したまま外部装置を電子機器に装着可能とされている。
具体的に、第二実施形態の充電システムは、電子機器1Aと外部装置2Aとを備えている。
電子機器1Aは、第一実施形態の電子機器1と比較して、接続部12に代えて内部電池接続部12’が、コントローラ15に代えてコントローラ15Aが設けられた点と、データ端子Tdf、充/給電端子Tcf、及びグラウンド端子Tgfと、データ端子Tdg、充/給電端子Tcg、及びグラウンド端子Tggとを備えた接続部12Aと、切替部17とが設けられた点が異なる。
また、外部装置2Aは、外部装置2との比較で、凸部2aと切替部21とが設けられていない点と、データ端子Tdh、充/給電端子Tch、及びグラウンド端子Tghと、データ端子Tdi、充/給電端子Tci、及びグラウンド端子Tgiとが設けられた点が異なる。
外部装置2Aにおいて、データ端子Tdh、充/給電端子Tch、グラウンド端子Tghは第一外部電池3Bに対応した端子として設けられ、図示のようにそれぞれデータ端子Tdd、充/給電端子Tcd、給電端子Tcd、グラウンド端子Tgdと接続されている。
また、データ端子Tdi、充/給電端子Tci、グラウンド端子Tgiは第二外部電池3Cに対応した端子として設けられ、それぞれデータ端子Tde、充/給電端子Tce、グラウンド端子Tgeと接続されている。
電子機器1Aにおいて、内部電池接続部12’は、接続部12と比較して切替信号端子Teaが設けられていない点が異なる。
図示のように内部電池接続部12’におけるデータ端子Tda、充/給電端子Tcaは切替部17に接続されている。
また、電子機器1Aにおいて、接続部12Aにおけるデータ端子Tdf、充/給電端子Tcf、及びグラウンド端子Tgfは第一外部電池3Bに対応した端子とされている。また、接続部12Aにおけるデータ端子Tdg、充/給電端子Tcg、及びグラウンド端子Tggは第二外部電池3Cに対応した端子とされている。
データ端子Tdf、充/給電端子Tcfと、データ端子Tdg、充/給電端子Tcgは、それぞれ切替部17に接続されている。
なお、グラウンド端子Tgf、グラウンド端子Tggは電子機器1Aにおけるグラウンドと接続されている。
データ端子Tdf、充/給電端子Tcf、グラウンド端子Tgfは、外部装置2Aが電子機器1Aに取り付けられた状態で外部装置2Aのデータ端子Tdh、充/給電端子Tch、グラウンド端子Tghとそれぞれ接触する。
データ端子Tdg、充/給電端子Tcg、グラウンド端子Tggは、外部装置2Aが電子機器1Aに取り付けられた状態で外部装置2Aのデータ端子Tdi、充/給電端子Tci、グラウンド端子Tgiとそれぞれ接触する。
切替部17は、充電部11と、コントローラ15Aと、給電部16とに接続されている。
切替部17は、以下に示す第一選択状態Ss1’と第二選択状態Ss2’と第三選択状態Ss3との切り替えを行うセレクタとして構成されている。
すなわち、第一選択状態Ss1’は、データ端子Tdfがコントローラ15Aと、充/給電端子Tcfが充電部11及び給電部16とそれぞれ接続された状態である。
また、第二選択状態Ss2’は、データ端子Tdgがコントローラ15Aと、充/給電端子Tcgが充電部11及び給電部16とそれぞれ接続された状態である。
第三選択状態Ss3は、内部電池接続部12’のデータ端子Tdaがコントローラ15Aと、充/給電端子Tcaが充電部11及び給電部16とそれぞれ接続された状態である。
これにより、第一外部電池3Bと第二外部電池3Cとが設置された外部装置2Aが電子機器1に装着され、且つ電池設置部1aに内部電池3Aが設置された状態において、充電部11による充電、及びコントローラ15Aとのデータのやりとり、及び給電部16に対する給電が可能な二次電池3を、第一外部電池3B、第二外部電池3C、内部電池3Aの何れかに切り替えることが可能とされる。
切替部17は、コントローラ15Aより入力される切替信号に基づいて上記の第一選択状態Ss1’と第二選択状態Ss2’と第三選択状態Ss3との切り替えを行う。
コントローラ15Aは、二次電池3の充電に係る処理として、以下で説明する第二実施形態としての充電関連制御処理を実行する点が第一実施形態におけるコントローラ15と異なる。
[2-2.処理手順]

図6のフローチャートを参照して、コントローラ15Aが行う第二実施形態としての充電関連制御処理を説明する。
なお、図6の処理が開始されるにあたっては、電力入力端子Tvを介した外部電力の入力が可能な状態にあるとする。また、コントローラ15Aは、電子機器1Aに対して内部電池3A及び外部装置2Aが電気的に非接続とされた状態であっても電力入力端子Tvを介した外部入力電力に基づき動作可能とされているとする。
先ず、コントローラ15AはステップS102で、内部電池3Aがあるか否かを判定する。第二実施形態におけるコントローラ15Aは、ステップS102の判定処理を実行するにあたって、切替部17を前述した第三選択状態Ss3となるように制御しておく。
なお、この場合におけるステップS102の判定処理は、内部電池3Aの有無に応じてオン/オフされるスイッチ等を検出部として設けておき、該検出部による検出信号に基づいて行うこともできる。
ステップS102において内部電池3Aがあったと判定した場合には、コントローラ15AはステップS105に処理を進める。これにより、内部電池3Aを対象して充電率の取得(S105)が行われ、充電率が充電不要閾値TH未満であればステップS107~S110の処理が実行される。
一方、ステップS102で内部電池3Aがなかったと判定した場合と、ステップS106で充電率が充電不要閾値TH以上と判定された場合、ステップS110の表示終了処理を実行した場合のそれぞれにおいて、コントローラ15AはステップS101に処理を進めて、外部装置2Aが接続されているか否かを判定する。
外部装置2Aが接続されていなければ、コントローラ15Aは図6に示す処理を終える。
また、外部装置2Aが接続されていれば、コントローラ15AはステップS201に進み、電池切り替え処理、すなわち前述した第一選択状態Ss1’となるように切替部17を制御する処理を行い、続くステップS111で第一外部電池3Bがあるか否かを判定する。なお、ステップS111以降の処理は、以下の2点が異なる以外は図4の場合と同様となるので重複説明を避ける。
すなわち、ステップS111で肯定結果が得られた場合にステップS114に処理を進める点、及び、ステップS121で肯定結果が得られた場合にステップS124に処理を進める点である。
なお、上記では図示の都合から、二次電池3の認証処理(S103等)と認証結果に応じた充電制御処理(S104等)については省略したが、第二実施形態においてもこれらの処理を第一実施形態の場合と同様に行い得ることは言うまでもない。
なおこの点は、以降で説明する第三実施形態についても同様である。
上記で説明した第二実施形態の電子機器1Aにおいては、電子機器1Aの内部/外部双方で二次電池3が設置されてそれらの二次電池3に充電が可能とされる場合において、内部の二次電池3から優先的に充電を開始している。
このように内部の二次電池3から優先的に充電を開始することで、使用者が充電を途中で終了して電子機器1Aを使用する必要が生じたときに、仮に外部装置を取り外しての使用が必要とされた場合であっても、内部の二次電池3は充電された状態とすることができるため、電子機器1Aをそのまま使用することができる。すなわち、外部装置2Aに設置されている二次電池3を取り出して電池設置部1aに設置された二次電池3と換装するといった手間を生じさせることなく、電子機器1Aを使用することができる。
また、第二実施形態においては、接続部12Aは、外部装置2Aに設置される二次電池3の充電用端子(充/給電端子Tcf、Tcg)を有し、該充電用端子が、電池設置部1aに設置される二次電池3の充電用端子(充/給電端子Tca)とは別端子とされている。
これにより、充電先の二次電池3を切り替えるための構成を外部装置2Aに設ける必要がなくなり、外部装置2Aの部品点数削減が図られ、コスト削減を図ることができる。
また、外部装置2Aを電子機器1Aに接続するにあたり、第一実施形態のように電池設置部1aから二次電池3を取り除くといった必要がなくなる。
従って、外部装置2Aを接続した場合であっても電池設置部1aに設置された二次電池3を電子機器1Aの駆動に用いることができ、電子機器1Aの駆動時間延長化を図ることができる。
<3.第三実施形態>

第三実施形態は、二次電池3の充電効率を考慮した充電制御を行うものである。
なお、第三実施形態の充電システムの構成は第一実施形態と同様である。第三実施形態では、電子機器1のコントローラ15が実行する処理に第一実施形態からの変更が施されたものであり、電子機器1及び外部装置2の構成については図2及び図3で説明したものと同様となることから重複説明は避ける。
なお、以下、第三実施形態の電子機器1におけるコントローラ15については、コントローラ15Bと表記する。
実施形態で用いるリチウムイオン電池等の二次電池3は、図7に模式的に表すように、充電率が高まるほど充電効率が低下する傾向となる。なお、充電効率は、単位時間あたりの充電量(充電率の上昇量)を意味するものである。
また、二次電池3においては、所定充電率(図中X%と表記)を超えた満充電(充電率100%)までの充電率領域において、充電効率の低下が顕著となる。
以下、このように充電効率の低下が顕著となり始めるX%としての所定充電率のことを「充電率X」と表記し、充電率Xまで充電を行うことを「実用充電」と表記する。
第三実施形態では、二次電池3が有する上記の充電効率特性を考慮した以下の制御を行う。
すなわち、充電対象の二次電池3が複数ある場合は、充電率の低い二次電池3から優先的に充電を開始する。
また、充電対象の二次電池3として、充電率が充電率X未満である複数の二次電池3がある場合において、一つの二次電池3を充電率Xまで充電させた(実用充電させた)ことに応じて該二次電池3の充電を中断させた後、他の二次電池3を充電率Xまで充電させる(実用充電させる)。
図8及び図9のフローチャートを参照して、コントローラ15Bが行う第三実施形態としての充電関連制御処理を説明する。
なお、図8及び図9に示す一連の処理が開始されるにあたっては、電力入力端子Tvを介した外部電力の入力が可能な状態にあるとする。また、コントローラ15Bは、電子機器1に対して内部電池3A及び外部装置2が電気的に非接続とされた状態であっても電力入力端子Tvを介した外部入力電力に基づき動作可能とされているとする。
先ず、コントローラ15BはステップS101で、外部装置2が接続されているか否かを判定する。
なお、外部装置2が接続されていない場合における内部電池3Aを対象とした処理については、図4の場合と同様となる(但しこの場合、電池認証に係るステップS103、S104の処理は省略した例としている)。
外部装置2が接続されていれば、コントローラ15BはステップS111に進み、第一外部電池3Bがあるか否かを判定する。
第一外部電池3Bがなければ、コントローラ15BはステップS120の電池切り替え処理(第二選択状態Ss2とするための切替部21の制御処理)を実行した上で、ステップS121で第二外部電池3Cがあるか否かを判定する。第二外部電池3Cがなければ、コントローラ15Bは図8及び図9に示す一連の処理を終える。すなわち、この場合は充電すべき二次電池3が存在しないこととなるため、充電関連制御処理を終了する。
ステップS111において第一外部電池3Bがあった場合、コントローラ15BはステップS301の充電率取得処理、すなわち第一外部電池3Bの充電率を取得する処理を行った上で、ステップS302の電池切り替え処理として第二選択状態Ss2とするための切替部21の制御を行い、続くステップS303で第二外部電池3Cがあるか否かを判定する。
ステップS303で第二外部電池3Cがあった場合、すなわち、第一外部電池3Bと第二外部電池3Cの双方があった場合、コントローラ15BはステップS304の充電率取得処理、すなわち第二外部電池3Cの充電率を取得する処理を行い、後述するステップS305(図9)に処理を進める。
ここで、ステップS303で第二外部電池3Cがなかった場合、つまり第一外部電池3Bのみがあった場合の処理は、図4のステップS114以降の処理と同様である(但し、電池認証に係るステップS112、S113の処理は省略した例としている)。
また、先のステップS121で第二外部電池3Cがあった場合、つまり第二外部電池3Cのみがあった場合の処理は、図4のステップS124以降の処理と同様である(但し、電池認証に係るステップS122、S123の処理は省略した例としている)。
上記のように第三実施形態では、充電可能な二次電池3が内部電池3Aのみの場合(ステップS102で肯定結果が得られた場合)、第一外部電池3Bのみの場合(ステップS303で否定結果が得られた場合)、第二外部電池3Cのみである場合(ステップS121で肯定結果が得られた場合)には、それぞれ対象の二次電池3について図4の場合と同様の処理が行われる。
続いて、図9に示すステップS305以降の処理を説明する。
ステップS305でコントローラ15Bは、第一外部電池3Bよりも第二外部電池3Cの方が充電率が高いか否かを判定する。
コントローラ15Bは、第一外部電池3Bよりも第二外部電池3Cの方が充電率が高ければステップS306に進み、そうでなければステップS314に処理を進める。
ステップS306でコントローラ15Bは、先のステップS107等と同様の充電表示開始処理を行い、続くステップS307で電池切り替え処理、すなわち第一選択状態Ss1となるように切替部21を制御する処理を行った上で、ステップS308で第一外部電池3Bについての充電開始処理を行う。
すなわち、第一外部電池3Bの方が第二外部電池3Cよりも充電率が低い場合には、第一外部電池3Bから先に充電が開始される。
ステップS308に続くステップS309でコントローラ15Bは、第一外部電池3Bについて実用充電が完了するまで待機する。すなわち、第一外部電池3Bの充電率が充電率Xに達しているか否かの判定を肯定結果が得られるまで実行する。
なお、ステップS308の充電開始前の状態で第一外部電池3Bの充電率が充電率X以上であった場合には、ステップS308の実行直後にステップS309で肯定結果が得られる。
第一外部電池3Bの実用充電が完了した場合、コントローラ15BはステップS310で第一外部電池3Bの充電を中断させ、続くステップS311で充電表示終了処理を実行した上で、ステップS312で第二外部電池3Cは実用充電済みか否かを判定する。すなわち、後述するステップS317の処理で既に第二外部電池3Cの実用充電完了が判定されているか否かを判定する。
なお、ステップS312よりも先にステップS317の処理が実行されるケースとしては、第二外部電池3Cの方が第一外部電池3Bよりも充電率が低いか或いは同等であったことに応じて、第二外部電池3Cを対象とした実用充電に係る処理が先に実行された場合である。
ステップS312において第二外部電池3Cは実用充電済みでないとの否定結果が得られた場合、コントローラ15BはステップS313で電池切り替え処理、すなわち第二選択状態Ss2となるように切替部21を制御する処理を行った上で、ステップS314の充電表示開始処理を行う。
また、コントローラ15Bは、先のステップS305で第一外部電池3Bよりも第二外部電池3Cの方が充電率が高くないと判定した場合にも、ステップS314の充電表示開始処理を行う。
ステップS314に続くステップS315からステップS317までの処理は、第二外部電池3Cを対象として、上述したステップS308~S310と同様の実用充電に係る処理を行うものである。
なお、本例では図8に示したステップS302の電池切り替え処理が設けられているため、ステップS305の判定が行われる時点で第二選択状態Ss2が得られている。このため、ステップS305~S315の間に、第二選択状態Ss2とするための電池切り替え処理は不要とされる。
コントローラ15Bは、ステップS317で第二外部電池3Cの充電を中断させたことに応じて、ステップS318で充電表示終了処理を実行し、続くステップS319で第一外部電池3Bは実用充電済みであるか否か、すなわち既にステップS309で肯定結果が得られているか否かを判定する。
第一外部電池3Bが実用充電済みでなければ、コントローラ15BはステップS320で電池切り替え処理、すなわち第一選択状態Ss1となるように切替部21を制御する処理を行った上で、先のステップS306に処理を進める。
ここで、上記したステップS305→S314~S319→S320→S306の処理により、第一外部電池3B及び第二外部電池3Cの双方が充電率X未満であって第一外部電池3Bよりも第二外部電池3Cの方が充電率が低かった場合において、第二外部電池3Cを実用充電させたことに応じて第二外部電池3Cの充電を中断させた後、第一外部電池3Bを実用充電させる動作が実現される。
また、上記したステップS305→S306~S312→S313→S314の処理により、第一外部電池3B及び第二外部電池3Cの双方が充電率X未満であって第一外部電池3Bの方が第二外部電池3Cよりも充電率が低かった場合において、第一外部電池3Bを実用充電させたことに応じて第一外部電池3Bの充電を中断させた後、第二外部電池3Cを実用充電させる動作が実現される。
続いて、先のステップS312で第二外部電池3Cは実用充電済みであると判定した場合、コントローラ15BはステップS321で充電表示開始処理を実行した上で、ステップS322で第一外部電池3Bの充電を開始させ、続くステップS323で第一外部電池3Bの満充電完了を待機する(第一外部電池3Bが満充電となったか否かの判定を肯定結果が得られるまで実行する)。
第一外部電池3Bの満充電が完了した場合、コントローラ15BはステップS324で充電表示終了を実行した上で、ステップS325で第二外部電池3Cは満充電済みか否かを判定する。すなわち、後述するステップS329の処理で既に肯定結果が得られているか否かを判定する。
第二外部電池3Cが満充電済みであれば、コントローラ15Bは図8及び図9に示す一連の処理を終える。すなわち、第一外部電池3Bと第二外部電池3Cの双方を満充電としたことに応じて充電関連制御処理が終了する。
第二外部電池3Cが満充電済みでなかった場合、コントローラ15BはステップS326で電池切り替え処理、すなわち第二選択状態Ss2となるように切替部21を制御する処理を行った上で、ステップS327の充電表示開始処理を行う。
また、コントローラ15Bは、先のステップS319で第一外部電池3Bは実用充電済みとの肯定結果を得た場合にも、ステップS327の充電表示開始処理を行う。
ステップS327に続くステップS328でコントローラ15Bは、第二外部電池3Cの充電を開始させ、さらに続くステップS329で第二外部電池3Cの満充電完了を待機する(第二外部電池3Cが満充電となったか否かの判定を肯定結果が得られるまで実行する)。
コントローラ15Bは、ステップS329で第二外部電池3Cの満充電が完了したと判定したことに応じて、ステップS330で充電表示終了処理を実行し、続くステップS331で第一外部電池3Bは満充電済みであるか否か、すなわち既にステップS323の処理で肯定結果が得られているか否かを判定する。
第一外部電池3Bが満充電済みでなければ、コントローラ15BはステップS332で電池切り替え処理、すなわち第一選択状態Ss1となるように切替部21を制御する処理を行った上で、先のステップS321に処理を進める。
一方、第一外部電池3Bが満充電済みであれば、コントローラ15Bは図8及び図9に示す一連の処理を終える。
上記したステップS319→S327~S331→S332→S321の処理により、第一外部電池3B、第二外部電池3Cの順で二次電池3を実用充電した場合には、第二外部電池3C、第一外部電池3Bの順で二次電池3を満充電まで充電させる制御が行われる。
また、上記したステップS312→S321~S325→S326→S327の処理により、第二外部電池3C、第一外部電池3Bの順で二次電池3を実用充電した場合には、第一外部電池3B、第二外部電池3Cの順で二次電池3を満充電まで充電させる制御が行われる。
これにより、各二次電池3を実用充電後に満充電させるにあたり、電池切り替え処理の回数削減が図られる。
なお、先の第二実施形態における充電システムでは、外部装置2Aが接続された状態で内部電池3Aに対する充電が可能とされる。このような場合には、内部電池3A、第一外部電池3B、第二外部電池3Cの全てを対象として、充電率の低い二次電池3から順に優先的に充電を開始させる制御を行うこともできる。
また、第二実施形態のように外部装置2Aが接続された状態で内部電池3Aを充電可能とされる場合にあっては、外部電池と共に内部電池3Aについても実用充電の制御対象に含めることができる。
上記のように第三実施形態においては、充電対象の二次電池3が複数がある場合は、充電率の低い二次電池から優先的に充電部11による充電を実行させている。
これにより、充電率がより低い二次電池3、すなわち充電効率がより高いと推定される二次電池3から順に充電を行うことが可能とされ、複数の二次電池3を効率よく充電することができる。
また、第三実施形態においては、充電対象の二次電池3として、充電率が充電率X未満である複数の二次電池3がある場合において、一つの二次電池3を充電率Xまで充電させたことに応じて該二次電池3の充電を中断させた後、他の二次電池3を充電率Xまで充電させている。
これにより、満充電までの充電率領域の充電に要するべき比較的長い時間を、他の二次電池3における実用充電の時間(充電率Xまでの高充電効率な充電を行う時間)として費やすことが可能とされる。
従って、複数の二次電池3を一つのバッテリとみなした場合の充電効率の向上が図られ、一定の充電時間に対する電子機器1の駆動時間延長化を図ることができる。
また、第三実施形態では、充電を中断させた一つの二次電池3の満充電までの充電を、他の二次電池3の充電率が充電率X以上となったことを条件に開始させている。
これにより、時間的な余裕がある場合には満充電までの充電が行われ、電子機器1の駆動時間延長化を図ることができる。
<4.充電先電池の表示例>

なお、上記では特に言及しなかったが、表示部13における充電表示に関しては、充電部11が充電を行っている二次電池3の別に応じて灯具の点灯パターンを異ならせることもできる。
以下、上記各実施形態で例示したように三つの二次電池3が充電先となり得る場合を前提として、充電先の二次電池3の別を表示し分ける例を説明する。
本例では、充電部11が充電を行っている二次電池3が電池設置部1aに設置された二次電池3であるか外部装置2(又は2A)に設置された二次電池3であるかの別に応じて、灯具の第一点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせる。
また、本例では、各実施形態で例示したように外部装置2(又は2A)が複数の二次電池3を設置可能とされた場合を前提として、充電部11が充電を行っている二次電池3がこれら複数の二次電池3のうち何れであるかに応じて、灯具の第二点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせる。
ここで、第二点灯時間長は、第一点灯時間長とは異なる点灯時間長であり、本例では「第一点灯時間長>第二点灯時間長」であるとする。
以下では、第一点灯時間長による点灯パターンを「-」と、第二点灯時間長による点灯パターンを「-」と模式的に表記する。
なお、以下の制御は、コントローラ15(又は15A、15B)が表示部13に対して行う制御である。
内部電池3Aに対する充電時には、灯具が第一点灯時間長による点灯パターン「-」の単体点滅を繰り返すように制御を行う。この場合、充電先の二次電池3が電池設置部1aに設置された二次電池3であることを表すための第一点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数は「1」である。
第一外部電池3Bに対する充電時には、灯具が、第一点灯時間長による点灯パターンを2回連続点滅させた「--」の点灯パターンの後に、第二点灯時間長による点灯パターン「-」の単体点滅を追加した「---」の組み合わせ点灯パターンを繰り返すように制御を行う。
この場合、充電先の二次電池3が外部装置2(又は2A)に設置された二次電池3であることを表すための第一点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数は「2」である。また、充電先の二次電池3が外部装置2(又は2A)に設置された何れの二次電池3であるかを表すための第二点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数は「1」である。
第二外部電池3Cに対する充電時には、灯具が、第一点灯時間長による点灯パターンを2回連続点滅させた「--」の点灯パターン後に、第二点灯時間長による点灯パターン「-」を2回連続点滅させた「--」を追加した「----」の組み合わせ点灯パターンを繰り返すように制御を行う。
この場合、第一点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数は「2」であり、第二点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数は「2」である。
例えば上記のような灯具の点灯制御により、充電先の二次電池3が内部電池3A、第一外部電池3B、第二外部電池3Cの何れであるかを適切に表示し分けることができる。
ここで、電池設置部1aとしては、複数の二次電池3を設置可能に構成することも可能である。その場合、電池設置部1aに設置される複数の二次電池3について、充電先の二次電池3が何れであるかに応じて第二点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせることもできる。
例えば、電池設置部1aが二つ二次電池3を設置可能であるとして、上記の例に当て嵌めて言えば、電池設置部1aの一方の二次電池3に対する充電時には「--」の組み合わせ点灯パターンの点滅を繰り返し、他方の二次電池3に対する充電時には「---」の組み合わせ点灯パターンの点滅を繰り返すようにする。
上記した表示例においては、充電部11が充電を行っている二次電池3が電池設置部1aに設置された二次電池3であるか外部装置2(又は2A)に設置された二次電池3であるかの別に応じて、灯具の第一点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせている。
これにより、充電先の二次電池3が電子機器側又は外部装置側の何れであるかを表示し分けるにあたり、灯具を複数設ける必要がなくなり、電子機器1(又は1A)の部品点数削減が図られ、コスト削減を図ることができる。
また、上記表示例においては、電池設置部1aと外部装置2(又は2A)の何れかが複数の二次電池3を設置可能とされ、充電部11が充電を行っている二次電池3が複数の二次電池3のうち何れであるかに応じて、灯具の第二点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせている。
これにより、電子機器1と外部装置2(又は2A)の何れかが複数の二次電池3を設置可能とされた場合において、それら複数の二次電池3のうち何れの二次電池3に充電が行われているかを表示し分けるにあたり灯具を複数設ける必要がなくなる。
従って、電子機器1(又は1A)の部品点数削減が図られ、コスト削減を図ることができる。
なお、第一、第三実施形態の場合のように外部装置接続時に電池設置部1aに内部電池3Aを設置不能となる構成の場合、外部装置接続時には、使用者は内部電池3Aを充電し得ないことが分かる。
そこで、該場合においては、外部装置側に設置される二次電池3についてのみ、充電先の二次電池3を表示し分けるようにすることもできる。
また、充電先の二次電池3を表示し分ける手法は、上記した灯具の点灯パターンを異ならせる手法に限定されるものではなく、例えば表示部13に液晶パネルや有機EL(ElectroLuminescence)パネル等の表示パネルを設け、該表示パネル上での表示パターンを異ならせることで実現することもできる。
<5.実施形態のまとめ>

上記のように実施形態としての第一の電子機器(同1又は1A)は、二次電池(同3)が設置される電池設置部(同1a)と、外部入力電力に基づき二次電池を充電する充電部(同111)と、二次電池が設置される外部装置(同2又は2A)を電気的に接続する接続部(同12又は12A)と、を備え、外部装置に設置された二次電池を接続部を介して充電部により充電するものである。
これにより、外部装置の二次電池を充電するにあたり、外部装置に充電部を設ける必要がなくなる。
従って、外部装置の部品点数削減が図られ、外部装置のコスト削減を図ることができる。
また、充電部を配置するためのスペースが不要となることから、外部装置の設計自由度の向上も図られる。
また、実施形態としての第一の電子機器においては、外部装置に設置された二次電池からの電力供給を受ける受電部(給電部16等)を備えている。
これにより、電子機器が外部装置に設置された二次電池に基づき動作可能とされる。
すなわち、外部装置を電子機器の外部バッテリとして用いることができ、電子機器の駆動時間延長化を図ることができる。
さらに、実施形態としての第一の電子機器においては、外部装置に使用者による着脱が自在に設置された二次電池に対して充電を行っている。
二次電池が着脱自在とされることで、使用中であった二次電池の残量が尽きても充電済み二次電池に交換して電子機器の使用を継続することが可能とされる。
従って、電子機器の駆動時間延長化を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての第一の電子機器においては、外部装置は複数の二次電池を設置可能とされ、充電部により複数の二次電池に充電を行っている。
これにより、電子機器の駆動に少なくとも2以上の電池を利用可能とされる。
従って、電子機器の駆動時間延長化を図ることができる。
また、実施形態としての第一の電子機器においては、電池設置部に設置された二次電池と外部装置に設置された二次電池とを充電部により択一的に充電している。
これにより、電子機器側に設けられた共通の充電部により電子機器側の二次電池と外部装置側の二次電池とを充電し分けることが可能とされる。
従って、外部装置に充電部を設ける必要がなくなり、外部装置の部品点数削減を図ることができる。
さらに、実施形態としての第一の電子機器においては、電池設置部、外部装置のそれぞれが二次電池を着脱自在に設置可能とされ、電池設置部は、外部装置に設置される二次電池と同一の形状及びサイズによる二次電池を設置可能とされている。
これにより、外部装置に設置されていた二次電池を電子機器に使用したり、電子機器に設置されていた二次電池を外部装置に設置して使用したりする等、電池使用パターンの自由度向上が図られる。
従って、使用者による外部装置の接続要否や各二次電池の電池残量等に応じた電子機器の効率的な駆動を行うことができる。
さらにまた、実施形態としての第一の電子機器においては、増設グリップとして機能する外部装置を着脱自在な撮像装置とされている。
これにより、増設グリップを撮像装置の外部バッテリとして利用可能とされる。
従って、撮像装置に増設グリップを接続した撮像システムについて、増設グリップとは別途に外部バッテリを設ける必要がなくなり、駆動時間延長化を図るにあたってのシステム構成要素の削減、及び小型化を図ることができる。
また、実施形態としての第一の電子機器においては、充電部による二次電池の充電動作を制御する充電制御部(コントローラ15又は15A又は15B)を備え、充電制御部は、二次電池についての認証処理を行い、認証処理の結果に基づき充電動作を制御している。
これにより、特定の二次電池以外の二次電池(例えば非正規品)の使用の防止が図られる。
従って、安全性の向上を図ることができる。
さらに、実施形態としての第一の電子機器においては、充電部による二次電池の充電動作を制御する充電制御部(コントローラ15B)を備え、充電制御部は、充電対象の二次電池が複数ある場合は、充電率の低い二次電池から優先的に充電部による充電を実行させている。
これにより、充電率がより低い二次電池、すなわち充電効率がより高いと推定される二次電池から順に充電を行うことが可能とされる。
従って、複数の二次電池を効率よく充電することができる。
また、使用者にとっては、電池設置部や外部装置に任意に二次電池を設置しても自動的に適切な順序で充電が行われるため、利便性向上が図られる。
さらにまた、実施形態としての第一の電子機器においては、充電部による二次電池の充電動作を制御する充電制御部(コントローラ15B)を備え、充電制御部は、充電対象の二次電池として、充電率が満充電未満の所定充電率未満である複数の二次電池がある場合において、一つの二次電池を所定充電率まで充電させたことに応じて該二次電池の充電を中断させた後、他の二次電池を所定充電率まで充電させている。
一般に二次電池は、所定充電率を超えた満充電までの充電率領域における充電効率が低くなる。すなわち、所定充電率を超えた満充電までの充電率領域は充電時間を長く要する。上記構成によれば、そのような満充電までの充電率領域の充電に要するべき比較的長い時間を、他の二次電池における所定充電率までの充電時間、すなわち充電効率が高い充電率領域の充電時間として費やすことが可能とされる。
従って、複数の二次電池を一つのバッテリとみなした場合の充電効率の向上が図られ、一定の充電時間に対する電子機器の駆動時間延長化を図ることができる。
また、実施形態としての第一の電子機器においては、充電制御部は、充電を中断させた一つの二次電池の満充電までの充電を、他の二次電池の充電率が所定充電率以上となったことを条件に開始させている。
これにより、時間的な余裕がある場合には満充電までの充電が行われる。
従って、電子機器の駆動時間延長化を図ることができる。
さらに、実施形態としての第一の電子機器においては、充電部の充電動作状態を表す情報について表示を行う表示部(同13)を備えている。
これにより、充電動作状態を使用者に表すための表示部を外部装置に設ける必要がなくなる。
従って、外部装置の部品点数削減が図られ、外部装置のコスト削減を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての第一の電子機器においては、表示部は灯具を有し、充電部が充電を行っている二次電池の別に応じて灯具の点灯パターンを異ならせる表示制御部(コントローラ15又は15A又は15B)を備えている。
これにより、充電先の二次電池の別を表示し分けるにあたり灯具を複数設ける必要がなくなる。
従って、電子機器の部品点数削減が図られ、電子機器のコスト削減を図ることができる。
また、実施形態としての第一の電子機器においては、表示制御部は、充電部が充電を行っている二次電池が電池設置部に設置された二次電池であるか外部装置に設置された二次電池であるかの別に応じて、灯具の第一点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせている。
これにより、充電先の二次電池が電子機器側又は外部装置側の何れであるかを表示し分けるにあたり、灯具を複数設ける必要がなくなる。
従って、電子機器の部品点数削減が図られ、コスト削減を図ることができる。
さらに、実施形態としての第一の電子機器においては、電池設置部と外部装置の何れかが複数の二次電池を設置可能とされ、表示制御部は、充電部が充電を行っている二次電池が複数の二次電池のうち何れであるかに応じて、灯具の第二点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせている。
これにより、電子機器と外部装置の何れかが複数の二次電池を設置可能とされた場合において、それら複数の二次電池のうち何れの二次電池に充電が行われているかを表示し分けるにあたり灯具を複数設ける必要がなくなる。
従って、電子機器の部品点数削減が図られ、コスト削減を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての第一の電子機器(同1)においては、接続部(同12)は、電池設置部に設置される二次電池と共通の端子により外部装置(同2)を電気的に接続している。
これにより、充電先の二次電池を切り替えるための構成を電子機器に設ける必要がなくなる。
従って、電子機器の部品点数削減が図られ、コスト削減を図ることができる。
また、実施形態としての第一の電子機器(同1A)においては、接続部(同12A)は、外部装置(同2A)に設置される二次電池の充電用端子(充/給電端子Tcf及びTcg)を有し、該充電用端子が、電池設置部に設置される二次電池の充電用端子(充/給電端子Tca)とは別端子とされている。
これにより、充電先の二次電池を切り替えるための構成を外部装置に設ける必要がなくなる。
従って、外部装置の部品点数削減が図られ、コスト削減を図ることができる。
また、外部装置を電子機器に接続するにあたり電池設置部から二次電池を取り除く必要がなくなる。
従って、外部装置を接続した場合であっても電池設置部に設置された二次電池を電子機器の駆動に用いることができ、電子機器の駆動時間延長化を図ることができる。
さらに、実施形態としての第一の電子機器(同1又は1A)においては、接続部(同12又は12A)を介して外部装置が有する操作子の操作情報を受信している。
これにより、使用者は外部装置が有する操作子によって電子機器を操作することが可能とされ、操作子が増設されることで電子機器の操作性向上を図ることができる。
また、実施形態としての第二の電子機器(外部装置2又は2A)は、二次電池が設置される電池設置部(同2d)と、二次電池が設置される撮像装置(電子機器1又は1A)と電気的に接続される接続部(端子Tdc、Tcc、Tgc、又はTdh、Tch、Tgh、Tdi、Tci、Tgi)と、を備え、電池設置部に設置された二次電池が接続部を介して、撮像装置に設けられ外部入力電力に基づき二次電池を充電する充電部(同11)によって充電されるものである。
これにより、第二の電子機器(上記した第一の電子機器においては外部装置に相当する)の電池設置部に設置された二次電池を充電するにあたり、当該第二の電子機器に充電部を設ける必要がなくなる。
従って、部品点数削減が図られ、コスト削減を図ることができる。
また、充電部を配置するためのスペースが不要となることから、設計自由度の向上も図られる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
<6.変形例>

本技術は上記した具体例に限定されるものではなく、多様な変形例が考えられる。
例えば、二次電池としては、リチウムイオン電池以外にも例えばニッケル水素電池、ニッカド電池などの他の二次電池を適用できる。また、電池設置部に設置される二次電池と外部装置に設置される二次電池は、同一の形状及びサイズとされることは必須ではない。
また、外部装置における二次電池の設置数は「1」とすることもできる。この場合、内部電池よりも大容量の二次電池とすることで、第一、第三実施形態のように外部装置接続時に電池設置部に内部電池を設置不能となる場合であっても、外部装置の接続により電子機器の駆動時間延長化を図ることができる。
また、本技術の電子機器は、撮像装置以外にも、例えば音響再生装置、録音装置(集音装置)など、各種電子機器に広く好適に適用可能である。本技術に係る電子機器は、特に可搬性を有する電子機器に適用されて好適である。
また、外部装置としては、増設グリップとして機能する装置に限定されるものではない。
<7.応用例>
[7-1.第一応用例]

本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、内視鏡手術システムに適用されてもよい。
図10は、本開示に係る技術が適用され得る内視鏡手術システム5000の概略的な構成の一例を示す図である。図10では、術者(医師)5067が、内視鏡手術システム5000を用いて、患者ベッド5069上の患者5071に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム5000は、内視鏡5001と、その他の術具5017と、内視鏡5001を支持する支持アーム装置5027と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート5037と、から構成される。
内視鏡手術では、腹壁を切って開腹する代わりに、トロッカ5025a~5025dと呼ばれる筒状の開孔器具が腹壁に複数穿刺される。そして、トロッカ5025a~5025dから、内視鏡5001の鏡筒5003や、その他の術具5017が患者5071の体腔内に挿入される。図示する例では、その他の術具5017として、気腹チューブ5019、エネルギー処置具5021及び鉗子5023が、患者5071の体腔内に挿入されている。また、エネルギー処置具5021は、高周波電流や超音波振動により、組織の切開及び剥離、又は血管の封止等を行う処置具である。ただし、図示する術具5017はあくまで一例であり、術具5017としては、例えば攝子、レトラクタ等、一般的に内視鏡下手術において用いられる各種の術具が用いられてよい。
内視鏡5001によって撮影された患者5071の体腔内の術部の画像が、表示装置5041に表示される。術者5067は、表示装置5041に表示された術部の画像をリアルタイムで見ながら、エネルギー処置具5021や鉗子5023を用いて、例えば患部を切除する等の処置を行う。なお、図示は省略しているが、気腹チューブ5019、エネルギー処置具5021及び鉗子5023は、手術中に、術者5067又は助手等によって支持される。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5027は、ベース部5029から延伸するアーム部5031を備える。図示する例では、アーム部5031は、関節部5033a、5033b、5033c、及びリンク5035a、5035bから構成されており、アーム制御装置5045からの制御により駆動される。アーム部5031によって内視鏡5001が支持され、その位置及び姿勢が制御される。これにより、内視鏡5001の安定的な位置の固定が実現され得る。
(内視鏡)
内視鏡5001は、先端から所定の長さの領域が患者5071の体腔内に挿入される鏡筒5003と、鏡筒5003の基端に接続されるカメラヘッド5005と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒5003を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡5001を図示しているが、内視鏡5001は、軟性の鏡筒5003を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒5003の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡5001には光源装置5043が接続されており、当該光源装置5043によって生成された光が、鏡筒5003の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者5071の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡5001は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド5005の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU:Camera Control Unit)5039に送信される。なお、カメラヘッド5005には、その光学系を適宜駆動させることにより、倍率及び焦点距離を調整する機能が搭載される。
なお、例えば立体視(3D表示)等に対応するために、カメラヘッド5005には撮像素子が複数設けられてもよい。この場合、鏡筒5003の内部には、当該複数の撮像素子のそれぞれに観察光を導光するために、リレー光学系が複数系統設けられる。
(カートに搭載される各種の装置)
CCU5039は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡5001及び表示装置5041の動作を統括的に制御する。具体的には、CCU5039は、カメラヘッド5005から受け取った画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。CCU5039は、当該画像処理を施した画像信号を表示装置5041に提供する。また、CCU5039は、カメラヘッド5005に対して制御信号を送信し、その駆動を制御する。当該制御信号には、倍率や焦点距離等、撮像条件に関する情報が含まれ得る。
表示装置5041は、CCU5039からの制御により、当該CCU5039によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。内視鏡5001が例えば4K(水平画素数3840×垂直画素数2160)又は8K(水平画素数7680×垂直画素数4320)等の高解像度の撮影に対応したものである場合、及び/又は3D表示に対応したものである場合には、表示装置5041としては、それぞれに対応して、高解像度の表示が可能なもの、及び/又は3D表示可能なものが用いられ得る。4K又は8K等の高解像度の撮影に対応したものである場合、表示装置5041として55インチ以上のサイズのものを用いることで一層の没入感が得られる。また、用途に応じて、解像度、サイズが異なる複数の表示装置5041が設けられてもよい。
光源装置5043は、例えばLED(light emitting diode)等の光源から構成され、術部を撮影する際の照射光を内視鏡5001に供給する。
アーム制御装置5045は、例えばCPU等のプロセッサによって構成され、所定のプログラムに従って動作することにより、所定の制御方式に従って支持アーム装置5027のアーム部5031の駆動を制御する。
入力装置5047は、内視鏡手術システム5000に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置5047を介して、内視鏡手術システム5000に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、入力装置5047を介して、患者の身体情報や、手術の術式についての情報等、手術に関する各種の情報を入力する。また、例えば、ユーザは、入力装置5047を介して、アーム部5031を駆動させる旨の指示や、内視鏡5001による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示、エネルギー処置具5021を駆動させる旨の指示等を入力する。
入力装置5047の種類は限定されず、入力装置5047は各種の公知の入力装置であってよい。入力装置5047としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、スイッチ、フットスイッチ5057及び/又はレバー等が適用され得る。入力装置5047としてタッチパネルが用いられる場合には、当該タッチパネルは表示装置5041の表示面上に設けられてもよい。
あるいは、入力装置5047は、例えばメガネ型のウェアラブルデバイスやHMD(Head Mounted Display)等の、ユーザによって装着されるデバイスであり、これらのデバイスによって検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。また、入力装置5047は、ユーザの動きを検出可能なカメラを含み、当該カメラによって撮像された映像から検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。更に、入力装置5047は、ユーザの声を収音可能なマイクロフォンを含み、当該マイクロフォンを介して音声によって各種の入力が行われる。このように、入力装置5047が非接触で各種の情報を入力可能に構成されることにより、特に清潔域に属するユーザ(例えば術者5067)が、不潔域に属する機器を非接触で操作することが可能となる。また、ユーザは、所持している術具から手を離すことなく機器を操作することが可能となるため、ユーザの利便性が向上する。
処置具制御装置5049は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具5021の駆動を制御する。気腹装置5051は、内視鏡5001による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者5071の体腔を膨らめるために、気腹チューブ5019を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ5053は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ5055は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
以下、内視鏡手術システム5000において特に特徴的な構成について、更に詳細に説明する。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5027は、基台であるベース部5029と、ベース部5029から延伸するアーム部5031と、を備える。図示する例では、アーム部5031は、複数の関節部5033a、5033b、5033cと、関節部5033bによって連結される複数のリンク5035a、5035bと、から構成されているが、図10では、簡単のため、アーム部5031の構成を簡略化して図示している。実際には、アーム部5031が所望の自由度を有するように、関節部5033a~5033c及びリンク5035a、5035bの形状、数及び配置、並びに関節部5033a~5033cの回転軸の方向等が適宜設定され得る。例えば、アーム部5031は、好適に、6自由度以上の自由度を有するように構成され得る。これにより、アーム部5031の可動範囲内において内視鏡5001を自由に移動させることが可能になるため、所望の方向から内視鏡5001の鏡筒5003を患者5071の体腔内に挿入することが可能になる。
関節部5033a~5033cにはアクチュエータが設けられており、関節部5033a~5033cは当該アクチュエータの駆動により所定の回転軸まわりに回転可能に構成されている。当該アクチュエータの駆動がアーム制御装置5045によって制御されることにより、各関節部5033a~5033cの回転角度が制御され、アーム部5031の駆動が制御される。これにより、内視鏡5001の位置及び姿勢の制御が実現され得る。この際、アーム制御装置5045は、力制御又は位置制御等、各種の公知の制御方式によってアーム部5031の駆動を制御することができる。
例えば、術者5067が、入力装置5047(フットスイッチ5057を含む)を介して適宜操作入力を行うことにより、当該操作入力に応じてアーム制御装置5045によってアーム部5031の駆動が適宜制御され、内視鏡5001の位置及び姿勢が制御されてよい。当該制御により、アーム部5031の先端の内視鏡5001を任意の位置から任意の位置まで移動させた後、その移動後の位置で固定的に支持することができる。なお、アーム部5031は、いわゆるマスタースレイブ方式で操作されてもよい。この場合、アーム部5031は、手術室から離れた場所に設置される入力装置5047を介してユーザによって遠隔操作され得る。
また、力制御が適用される場合には、アーム制御装置5045は、ユーザからの外力を受け、その外力にならってスムーズにアーム部5031が移動するように、各関節部5033a~5033cのアクチュエータを駆動させる、いわゆるパワーアシスト制御を行ってもよい。これにより、ユーザが直接アーム部5031に触れながらアーム部5031を移動させる際に、比較的軽い力で当該アーム部5031を移動させることができる。従って、より直感的に、より簡易な操作で内視鏡5001を移動させることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
ここで、一般的に、内視鏡下手術では、スコピストと呼ばれる医師によって内視鏡5001が支持されていた。これに対して、支持アーム装置5027を用いることにより、人手によらずに内視鏡5001の位置をより確実に固定することが可能になるため、術部の画像を安定的に得ることができ、手術を円滑に行うことが可能になる。
なお、アーム制御装置5045は必ずしもカート5037に設けられなくてもよい。また、アーム制御装置5045は必ずしも1つの装置でなくてもよい。例えば、アーム制御装置5045は、支持アーム装置5027のアーム部5031の各関節部5033a~5033cにそれぞれ設けられてもよく、複数のアーム制御装置5045が互いに協働することにより、アーム部5031の駆動制御が実現されてもよい。
(光源装置)
光源装置5043は、内視鏡5001に術部を撮影する際の照射光を供給する。光源装置5043は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成される。このとき、RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置5043において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド5005の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置5043は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド5005の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置5043は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察するもの(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得るもの等が行われ得る。光源装置5043は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
(カメラヘッド及びCCU)
図11を参照して、内視鏡5001のカメラヘッド5005及びCCU5039の機能についてより詳細に説明する。図11は、図10に示すカメラヘッド5005及びCCU5039の機能構成の一例を示すブロック図である。
図11を参照すると、カメラヘッド5005は、その機能として、レンズユニット5007と、撮像部5009と、駆動部5011と、通信部5013と、カメラヘッド制御部5015と、を有する。また、CCU5039は、その機能として、通信部5059と、画像処理部5061と、制御部5063と、を有する。カメラヘッド5005とCCU5039とは、伝送ケーブル5065によって双方向に通信可能に接続されている。
まず、カメラヘッド5005の機能構成について説明する。レンズユニット5007は、鏡筒5003との接続部に設けられる光学系である。鏡筒5003の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド5005まで導光され、当該レンズユニット5007に入射する。レンズユニット5007は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。レンズユニット5007は、撮像部5009の撮像素子の受光面上に観察光を集光するように、その光学特性が調整されている。また、ズームレンズ及びフォーカスレンズは、撮像画像の倍率及び焦点の調整のため、その光軸上の位置が移動可能に構成される。
撮像部5009は撮像素子によって構成され、レンズユニット5007の後段に配置される。レンズユニット5007を通過した観察光は、当該撮像素子の受光面に集光され、光電変換によって、観察像に対応した画像信号が生成される。撮像部5009によって生成された画像信号は、通信部5013に提供される。
撮像部5009を構成する撮像素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)タイプのイメージセンサであり、Bayer配列を有するカラー撮影可能なものが用いられる。なお、当該撮像素子としては、例えば4K以上の高解像度の画像の撮影に対応可能なものが用いられてもよい。術部の画像が高解像度で得られることにより、術者5067は、当該術部の様子をより詳細に把握することができ、手術をより円滑に進行することが可能となる。
また、撮像部5009を構成する撮像素子は、3D表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成される。3D表示が行われることにより、術者5067は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部5009が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット5007も複数系統設けられる。
また、撮像部5009は、必ずしもカメラヘッド5005に設けられなくてもよい。例えば、撮像部5009は、鏡筒5003の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部5011は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部5015からの制御により、レンズユニット5007のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部5009による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部5013は、CCU5039との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5013は、撮像部5009から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル5065を介してCCU5039に送信する。この際、術部の撮像画像を低レイテンシで表示するために、当該画像信号は光通信によって送信されることが好ましい。手術の際には、術者5067が撮像画像によって患部の状態を観察しながら手術を行うため、より安全で確実な手術のためには、術部の動画像が可能な限りリアルタイムに表示されることが求められるからである。光通信が行われる場合には、通信部5013には、電気信号を光信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。画像信号は当該光電変換モジュールによって光信号に変換された後、伝送ケーブル5065を介してCCU5039に送信される。
また、通信部5013は、CCU5039から、カメラヘッド5005の駆動を制御するための制御信号を受信する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。通信部5013は、受信した制御信号をカメラヘッド制御部5015に提供する。なお、CCU5039からの制御信号も、光通信によって伝送されてもよい。この場合、通信部5013には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられ、制御信号は当該光電変換モジュールによって電気信号に変換された後、カメラヘッド制御部5015に提供される。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、取得された画像信号に基づいてCCU5039の制御部5063によって自動的に設定される。つまり、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡5001に搭載される。
カメラヘッド制御部5015は、通信部5013を介して受信したCCU5039からの制御信号に基づいて、カメラヘッド5005の駆動を制御する。例えば、カメラヘッド制御部5015は、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報及び/又は撮像時の露光を指定する旨の情報に基づいて、撮像部5009の撮像素子の駆動を制御する。また、例えば、カメラヘッド制御部5015は、撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報に基づいて、駆動部5011を介してレンズユニット5007のズームレンズ及びフォーカスレンズを適宜移動させる。カメラヘッド制御部5015は、更に、鏡筒5003やカメラヘッド5005を識別するための情報を記憶する機能を備えてもよい。
なお、レンズユニット5007や撮像部5009等の構成を、気密性及び防水性が高い密閉構造内に配置することで、カメラヘッド5005について、オートクレーブ滅菌処理に対する耐性を持たせることができる。
次に、CCU5039の機能構成について説明する。通信部5059は、カメラヘッド5005との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5059は、カメラヘッド5005から、伝送ケーブル5065を介して送信される画像信号を受信する。この際、上記のように、当該画像信号は好適に光通信によって送信され得る。この場合、光通信に対応して、通信部5059には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。通信部5059は、電気信号に変換した画像信号を画像処理部5061に提供する。
また、通信部5059は、カメラヘッド5005に対して、カメラヘッド5005の駆動を制御するための制御信号を送信する。当該制御信号も光通信によって送信されてよい。
画像処理部5061は、カメラヘッド5005から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。当該画像処理としては、例えば現像処理、高画質化処理(帯域強調処理、超解像処理、NR(Noise reduction)処理及び/又は手ブレ補正処理等)、並びに/又は拡大処理(電子ズーム処理)等、各種の公知の信号処理が含まれる。また、画像処理部5061は、AE、AF及びAWBを行うための、画像信号に対する検波処理を行う。
画像処理部5061は、CPUやGPU等のプロセッサによって構成され、当該プロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、上述した画像処理や検波処理が行われ得る。なお、画像処理部5061が複数のGPUによって構成される場合には、画像処理部5061は、画像信号に係る情報を適宜分割し、これら複数のGPUによって並列的に画像処理を行う。
制御部5063は、内視鏡5001による術部の撮像、及びその撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部5063は、カメラヘッド5005の駆動を制御するための制御信号を生成する。この際、撮像条件がユーザによって入力されている場合には、制御部5063は、当該ユーザによる入力に基づいて制御信号を生成する。あるいは、内視鏡5001にAE機能、AF機能及びAWB機能が搭載されている場合には、制御部5063は、画像処理部5061による検波処理の結果に応じて、最適な露出値、焦点距離及びホワイトバランスを適宜算出し、制御信号を生成する。
また、制御部5063は、画像処理部5061によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部の画像を表示装置5041に表示させる。この際、制御部5063は、各種の画像認識技術を用いて術部画像内における各種の物体を認識する。例えば、制御部5063は、術部画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具5021使用時のミスト等を認識することができる。制御部5063は、表示装置5041に術部の画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させる。手術支援情報が重畳表示され、術者5067に提示されることにより、より安全かつ確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド5005及びCCU5039を接続する伝送ケーブル5065は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル5065を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド5005とCCU5039との間の通信は無線で行われてもよい。両者の間の通信が無線で行われる場合には、伝送ケーブル5065を手術室内に敷設する必要がなくなるため、手術室内における医療スタッフの移動が当該伝送ケーブル5065によって妨げられる事態が解消され得る。
以上、本開示に係る技術が適用され得る内視鏡手術システム5000の一例について説明した。なお、ここでは、一例として内視鏡手術システム5000について説明したが、本開示に係る技術が適用され得るシステムはかかる例に限定されない。例えば、本開示に係る技術は、検査用軟性内視鏡システムや顕微鏡手術システムに適用されてもよい。
本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、無線化されたカメラヘッド5005に好適に適用され得る。具体的には、無線化する場合にはカメラヘッドに電源を供給するためにカメラヘッド内に二次電池を備える場合があり、該二次電池の部分に本開示に関わる技術が好適に適用され得る。
[7-2.第二応用例]

本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図12は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図12に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図12では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図13は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図13には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920~7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図12に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communications)、WiMAX(登録商標)、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)若しくはLTE-A(LTE-Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi-Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図12の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図12に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
本開示に係る技術は、以上説明した第二応用例の構成のうち、二次電池7310の部分に好適に適用され得る。
<8.本技術>

なお本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
二次電池が設置される電池設置部と、
外部入力電力に基づき二次電池を充電する充電部と、
二次電池が設置される外部装置を電気的に接続する接続部と、を備え、
前記外部装置に設置された二次電池を前記接続部を介して前記充電部により充電する
電子機器。
(2)
前記外部装置に設置された二次電池からの電力供給を受ける受電部を備えた
前記(1)に記載の電子機器。
(3)
前記外部装置に使用者による着脱が自在に設置された二次電池に対して充電を行う
前記(1)又は(2)に記載の電子機器。
(4)
前記外部装置は複数の二次電池を設置可能とされ、
前記充電部により前記複数の二次電池に充電を行う
前記(1)乃至(3)の何れかに記載の電子機器。
(5)
前記電池設置部に設置された二次電池と前記外部装置に設置された二次電池とを前記充電部により択一的に充電する
前記(1)乃至(4)の何れかに記載の電子機器。
(6)
前記電池設置部、前記外部装置のそれぞれが二次電池を着脱自在に設置可能とされ、
前記電池設置部は、
前記外部装置に設置される二次電池と同一の形状及びサイズによる二次電池を設置可能とされた
前記(1)乃至(5)の何れかに記載の電子機器。
(7)
増設グリップとして機能する前記外部装置を着脱自在な撮像装置とされた
前記(1)乃至(6)の何れかに記載の電子機器。
(8)
前記充電部による前記二次電池の充電動作を制御する充電制御部を備え、
前記充電制御部は、
前記二次電池についての認証処理を行い、前記認証処理の結果に基づき前記充電動作を制御する
前記(1)乃至(7)の何れかに記載の電子機器。
(9)
前記充電部による前記二次電池の充電動作を制御する充電制御部を備え、
前記充電制御部は、
充電対象の二次電池が複数ある場合は、充電率の低い二次電池から優先的に前記充電部による充電を実行させる
前記(1)乃至(8)の何れかに記載の電子機器。
(10)
前記充電部による前記二次電池の充電動作を制御する充電制御部を備え、
前記充電制御部は、
充電対象の二次電池として、充電率が満充電未満の所定充電率未満である複数の二次電池がある場合において、一つの二次電池を前記所定充電率まで充電させたことに応じて該二次電池の充電を中断させた後、他の二次電池を前記所定充電率まで充電させる
前記(1)乃至(9)の何れかに記載の電子機器。
(11)
前記充電制御部は、
前記充電を中断させた前記一つの二次電池の満充電までの充電を、前記他の二次電池の充電率が前記所定充電率以上となったことを条件に開始させる
前記(10)に記載の電子機器。
(12)
前記充電部の充電動作状態を表す情報について表示を行う表示部を備えた
前記(1)乃至(11)の何れかに記載の電子機器。
(13)
前記表示部は灯具を有し、
前記充電部が充電を行っている二次電池の別に応じて前記灯具の点灯パターンを異ならせる表示制御部を備えた
前記(12)に記載の電子機器。
(14)
前記表示制御部は、
前記充電部が充電を行っている二次電池が前記電池設置部に設置された二次電池であるか前記外部装置に設置された二次電池であるかの別に応じて、前記灯具の第一点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせる
前記(13)に記載の電子機器。
(15)
前記電池設置部と前記外部装置の何れかが複数の二次電池を設置可能とされ、
前記表示制御部は、
前記充電部が充電を行っている二次電池が前記複数の二次電池のうち何れであるかに応じて、前記灯具の第二点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせる
前記(14)に記載の電子機器。
(16)
前記接続部は、
前記電池設置部に設置される二次電池と共通の端子により前記外部装置を電気的に接続する
前記(1)乃至(15)の何れかに記載の電子機器。
(17)
前記接続部は、
前記外部装置に設置される二次電池の充電用端子を有し、
該充電用端子が、前記電池設置部に設置される二次電池の充電用端子とは別端子とされた
前記(1)乃至(15)の何れかに記載の電子機器。
(18)
前記接続部を介して前記外部装置が有する操作子の操作情報を受信する
前記(1)乃至(17)の何れかに記載の電子機器。
1、1A 電子機器、1a 電池設置部、1b グリップ部、2、2A 外部装置、2a 凸部、2b 固定部、2c 操作子、2d 電池設置部、3A 二次電池(内部電池)、3B 二次電池(第一外部電池)、3C 二次電池(第二外部電池、Tv 電力入力端子、Tga~Tgi グラウンド端子、Tca~Tci 充/給電端子、Tda~Tdi データ端子、Tea、Tec 切替信号端子、11 充電部、12、12A 接続部、13 表示部、14 検出部、15、15A、15B コントローラ、16 給電部、17、21 切替部

Claims (15)

  1. 二次電池が設置される電池設置部と、
    外部入力電力に基づき二次電池を充電する充電部と、
    二次電池が設置される外部装置を電気的に接続する接続部と、を備え、
    前記外部装置に設置された二次電池を前記接続部を介して前記充電部により充電すると共に、
    灯具を有して前記充電部の充電動作状態を表す情報について表示を行う表示部と、
    前記充電部が充電を行っている二次電池の別に応じて前記灯具の点灯パターンを異ならせる表示制御部と、を備え、
    前記表示制御部は、
    前記充電部が充電を行っている二次電池が前記電池設置部に設置された二次電池であるか前記外部装置に設置された二次電池であるかの別に応じて、前記灯具の第一点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせる
    電子機器。
  2. 前記電池設置部と前記外部装置の何れかが複数の二次電池を設置可能とされ、
    前記表示制御部は、
    前記充電部が充電を行っている二次電池が前記複数の二次電池のうち何れであるかに応じて、前記灯具の第二点灯時間長による点灯パターンの連続点滅数を異ならせる
    請求項に記載の電子機器。
  3. 前記外部装置に設置された二次電池からの電力供給を受ける受電部を備えた
    請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記外部装置に使用者による着脱が自在に設置された二次電池に対して充電を行う
    請求項1から請求項3の何れかに記載の電子機器。
  5. 前記外部装置は複数の二次電池を設置可能とされ、
    前記充電部により前記複数の二次電池に充電を行う
    請求項1から請求項の何れかに記載の電子機器。
  6. 前記電池設置部に設置された二次電池と前記外部装置に設置された二次電池とを前記充電部により択一的に充電する
    請求項1から請求項の何れかに記載の電子機器。
  7. 前記電池設置部、前記外部装置のそれぞれが二次電池を着脱自在に設置可能とされ、
    前記電池設置部は、
    前記外部装置に設置される二次電池と同一の形状及びサイズによる二次電池を設置可能とされた
    請求項1から請求項の何れかに記載の電子機器。
  8. 増設グリップとして機能する前記外部装置を着脱自在な撮像装置とされた
    請求項1から請求項の何れかに記載の電子機器。
  9. 前記充電部による前記二次電池の充電動作を制御する充電制御部を備え、
    前記充電制御部は、
    前記二次電池についての認証処理を行い、前記認証処理の結果に基づき前記充電動作を制御する
    請求項1から請求項の何れかに記載の電子機器。
  10. 前記充電部による前記二次電池の充電動作を制御する充電制御部を備え、
    前記充電制御部は、
    充電対象の二次電池が複数がある場合は、充電率の低い二次電池から優先的に前記充電部による充電を実行させる
    請求項1から請求項の何れかに記載の電子機器。
  11. 前記充電部による前記二次電池の充電動作を制御する充電制御部を備え、
    前記充電制御部は、
    充電対象の二次電池として、充電率が満充電未満の所定充電率未満である複数の二次電池がある場合において、一つの二次電池を前記所定充電率まで充電させたことに応じて該二次電池の充電を中断させた後、他の二次電池を前記所定充電率まで充電させる
    請求項1から請求項10の何れかに記載の電子機器。
  12. 前記充電制御部は、
    前記充電を中断させた前記一つの二次電池の満充電までの充電を、前記他の二次電池の充電率が前記所定充電率以上となったことを条件に開始させる
    請求項11に記載の電子機器。
  13. 前記接続部は、
    前記電池設置部に設置される二次電池と共通の端子により前記外部装置を電気的に接続する
    請求項1から請求項12の何れかに記載の電子機器。
  14. 前記接続部は、
    前記外部装置に設置される二次電池の充電用端子を有し、
    該充電用端子が、前記電池設置部に設置される二次電池の充電用端子とは別端子とされた
    請求項1から請求項12の何れかに記載の電子機器。
  15. 前記接続部を介して前記外部装置が有する操作子の操作情報を受信する
    請求項1から請求項14の何れかに記載の電子機器。
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