JP7088114B2 - 光走査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置に関する。
非特許文献1には、光集積回路チップ上に作られる、大規模ナノフォトニックアレイを用いたアンテナ(光フェーズドアレイアンテナ)が開示されている。このようなアンテナは、測定対象物(以下、「対象物」と略記)との距離を測定するレーザレーダ装置に適用される。
Large-scale nanophotonic phased array(NatureVol493, P:195-199 2013)
しかしながら、光フェーズドアレイアンテナは、受光のための開口が数十μm角と小さく、レーダに使用した場合、感度が小さいという欠点がある。
また、光を放射するエレメントの間隔が半波長より大きい場合は、グレーティングローブと呼ばれるサイドローブが発生する。半導体レーザを用いた測距センサとしては、赤外から可視域がおおむね0.8~1.7μmのレーザ波長が用いられる。グレーティングローブが発生しないためには、エレメント間隔が1μm以下である必要がある。屈折率3程度の材料で導波路を構成すると導波モードが結合して伝播するため、ビートが発生しモードが乱れていく。
本発明は、上記事情を鑑みて成されたものであり、対象物との距離を測定するための光を広範囲に走査することができる光走査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る光走査装置は、光集積回路のチップ上に配置され、発光点の各々から出力光を出力する光形成部と、前記光形成部の上部に配置されたレンズと、前記光形成部に対し傾斜または曲面を持つ形状のミラーであって、前記レンズを介して受光する前記出力光を反射させて周囲に出射するミラーと、を含んで構成されている。
また、本開示に係る光走査装置において、前記周囲に出射された前記出力光の反射光であって、前記ミラーで反射され、前記レンズを介して入射された反射光を受光する受光部と、前記光形成部による出力および前記受光部による受光に基づいて、前記出力光の反射位置までの距離を計測する距離計測部とを更に含むようにしてもよい。
また、本開示に係る光走査装置において、前記ミラーの曲面を持つ形状は、円錐形状とするようにしてもよい。
また、本開示に係る光走査装置において、前記光形成部は、光フェーズドアレイであるようにしてもよい。
また、本開示に係る光走査装置において、前記レンズと前記チップの表面との距離が、前記レンズの焦点距離より短くなるように、前記レンズが配置されるようにしてもよい。
また、本開示に係る光走査装置において、前記レンズの配置との関係において、前記光形成部である光フェーズドアレイの回折格子を、前記レンズを介して前記光フェーズドアレイのグレーティング面に入射される光の位相に応じて定められる間隔となるように、前記光フェーズドアレイの回折格子を形成するようにしてもよい。
また、本開示に係る光走査装置において、前記レンズとして、凹形状のレンズと、凸形状のレンズとの二つのレンズを用いて、前記出力光の位置を変化させて前記ミラーに出射するようにしてもよい。
また、本開示に係る光走査装置において、前記光形成部は、二次元状に配列された複数の光スイッチアレイ、または二次元状に配列された複数の回折格子とするようにしてもよい。
また、本開示に係る光走査装置において、前記レンズとして、複数のマイクロレンズの各々を用いて、前記出力光の角度を広角に変化させて周囲に出射するようにしてもよい。
本発明の光走査装置によれば、対象物との距離を測定するための光を広範囲に走査することができる。
光点と発光点からの出力光を受光する円錐形状のミラーの一例を示す図である。 ミラーの円錐形状の軸方向に真上から発光点を見たときの発光点とミラーの反射面との位置関係を示す図である。 発光点を形成する光集積回路の一例を示す図である。 光スイッチを非対称マハツエンダとする場合の図である。 光スイッチをリング共振器とする場合の図である。 本発明の実施形態の光走査装置の構成を示す図である。 光フェーズドアレイから照射する光と、レンズとの関係を示す図である。 光フェーズドアレイの構成の一例を示す平面図である。 光フェーズドアレイを複数構成した光アンテナの一例を示す図である。 光フェーズドアレイを分離し、光スイッチで接続した場合の一例を示す図である。 スイッチ式光アンテナと、マイクロレンズとを用いた場合の一例を示す図である。 スイッチ式光アンテナの回折格子から照射する光と、マイクロレンズとの関係を示す図である。 スイッチ式光アンテナの一例を示す図である。 光フェーズドアレイに凹レンズと凸レンズとを組み合わせた場合の一例を示す図である。 光フェーズドアレイにトーリックレンズを組み合わせた場合の一例を示す図である。 光フェーズドアレイを含んだレーザレーダ装置の構成の一例を示す図である。 レンズの焦点がグレーティング面にあるときの光軸の一例を示す図である。 レンズの焦点距離よりもグレーティング面との距離が短い場合の光軸の一例を示す図である。 グレーティングの設計の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<本発明の実施の形態に係る原理>
本発明の実施の形態の詳細について説明する前に、まず、本発明の実施の形態において前提となるアンテナに関する原理を説明する。
図1は、発光点と発光点からの出力光を受光する円錐形状のミラーの一例を示す図である。図1に示すように、円錐形状のミラーは、発光点がスイッチングすることで光の向きが変わるように形成される。(1)の発光点が光ればミラーを介し、(1)の方向に光が進む。(2)~(5)についても同様である。図2は、ミラーの円錐形状の軸方向に真上から発光点を見たときの発光点とミラーの反射面との位置関係を示す図である。
図3は、発光点を形成する光集積回路の一例を示す図である。図3に示すように、発光点は、例えば、回折格子(以下、グレーティングとも表記する)によって形成される。回折格子は、スポットサイズ変換器からレーザが入射され、光スイッチでON/OFFを切り替えることで出力光を出力する。よって、基本的なアンテナの構成では、光スイッチにより、光を導波させる回折格子を切り替え、当該回折格子から出射された光を円錐形状のミラーで反射させることにより、光の方向を変えて光を走査する。図4は、光スイッチを非対称マハツエンダとする場合の図である。図5は、光スイッチをリング共振器とする場合の図である。
もっとも、基本的なアンテナの構成では、次のような課題がある。
一つは、受光量の制限である。光集積回路チップ上に作られる光フェーズドアレイアンテナ(以下、光フェーズドアレイとも表記する)は、受光開口が小さいため(数十μm角程度)、レーザレーダに使用した場合、感度が小さいという欠点がある。そのため、十分な感度を保てない。
もう一つは、走査角の制限である。光を放射するエレメントの間隔が半波長より大きい場合は、グレーティングローブと呼ばれるサイドローブが発生する。グレーティングローブとは、主放射方向以外の方向に放射される副次的な放射成分を指し、このグレーティングローブの影響が大きいと、例えば光フェーズドアレイを用いたレーザレーダの送信光の指向性を劣化させる要因となる。半導体レーザを用いた測距センサとしては、赤外から可視域での2μm以下の波長のレーザ光が用いられる。グレーティングローブを発生させないためには、エレメント間隔が1μm以下である必要がある。屈折率3程度の材料で導波路を構成すると、導波モードが結合することなしには伝搬ができない。したがって、導波路を近づけるとモードが結合し、遠ざけるとグレーティングローブが生じるという問題が発生する。
これらの課題に対処するため、本発明の実施形態の光走査装置では、基本的なアンテナの構成に加えて、レンズを導入する。
図6は、本発明の実施形態の光走査装置の構成を示す図である。図6に示すように、光走査装置100は、光フェーズドアレイ10と、レンズ12と、ミラー14とを備える。光集積回路のチップ上に配置された光フェーズドアレイ10の上部にレンズ12を配置し、光フェーズドアレイ10と、ミラー14との間に、レンズ12を仲介するように構成する。本実施形態では、ミラーは傾斜及び曲面を持つ形状であり、例えば、円錐形状とする。なお、ミラーの形状は、曲面を持たないが傾斜を持つ形状でもよく、例えば、三角錐形状などでもよい。
図7は、光フェーズドアレイ10から照射する光と、レンズ12との関係を示す図である。光フェーズドアレイ10は連続的に角度を変化させる。レンズ12は光の角度変化を位置の変化に変換する。つまりレンズ12はミラー14での反射位置を調整する。レンズ12を介して、円錐形状のミラーでの反射位置を調整できるようにすることで、ミラー14で反射された光が周囲に出射される範囲を、360°にする。このように本発明の実施形態に係る手法は、走査角を拡大する効果があるが、それだけでなく、走査角を拡大しながら、同時に、レンズによって受光開口を増加させて感度を向上させる効果も生み出すことができる。
ここで、光フェーズドアレイ10の基本的な構成について説明する。
図8は、光フェーズドアレイの構成の一例を示す平面図である。本実施の形態に係る光フェーズドアレイ10は、回折格子アレイ52、位相変調アレイ54、および入力用の入力導波路58を含んで構成されている。
入力導波路58から入力された入力光Pinは、入力導波路58により複数(図8では、8本の場合を例示している)に分岐され、分岐された各々の光は位相変調アレイ54で位相変調を施される。位相変調アレイ54において位相変調された入力光Pinは、8本の出力用の導波路の各々を介して、回折格子アレイ52に入力される。
位相変調アレイ54は、8本の導波路および電極部60を備えている。電極部60は、ヒータ電極62-1および62-2(電極対)、ヒータ電極62-1および62-2の各々に接続された引出配線、引出配線との間に配線で接続された個別電極である加熱素子を備えている。本実施の形態に係る個別電極は、図8に示すように直列に接続されている。図8に示すように個別電極は導波路の配列順序に応じて順次長くなる。
本実施の形態に係る位相変調アレイ54は、物質の温度を上げると屈折率が変化する熱光学効果を用いた位相変調器である。すなわち、導波路の各々の上部にはヒータとして機能する個別電極の各々が配置されている。ヒータ電極62-1と62-2との間に電源を接続し、個別電極の各々に電流を流すことによって発熱させ、導波路の各々を加熱させる。そして、個別電極の各々から付与された熱により導波路の各々の屈折率を変化させ、導波路の各々を透過する入力光Pinの位相を変化させている。
回折格子アレイ52は、導波路の各々に対応して設けられた回折格子を備え、位相変調アレイ54で位相を変えられた8つの入力光Pinを外部に向け出力光(放射光)Poutとして放射する。
以上の構成の光フェーズドアレイ10によれば、複数の出力を有する位相変調アレイ54において、複数の出力の各位置に比例した位相変化量が容易に得られる。よって、電極部60に流す電流によって位相変化量の値を変え、容易に出力光Poutの伝播方向を変えることが可能となっている。
図9は、光フェーズドアレイを複数構成した光アンテナの一例を示す図である。図9に示すように、光アンテナ110は、4つの光フェーズドアレイ10-1~10-4を配置した構成となる。光アンテナ110では、電極Yに対するy方向の電流によるY方向の掃引に、電極Xに対するx方向の電流によるX方向の掃引を組み合わせて、出力光Pout1、Pout2、Pout3、Pout4の波面を2次元的にスキャン(走査)することが可能となっている。
図10は、光フェーズドアレイを分離し、光スイッチで接続した場合の一例を示す図である。図10に示すように、光フェーズドアレイ10-1~10-4を分離して配置し、光スイッチで接続するように構成することができる。
以上が光フェーズドアレイの構成例の説明である。
次に、光走査装置のいくつかの変形例を説明する。
<変形例1>
変形例1は、光フェーズドアレイでなく、スイッチ式光アンテナを用いる場合の変形例である。
図11は、スイッチ式光アンテナと、マイクロレンズとを用いた場合の一例を示す図である。図12は、スイッチ式光アンテナの回折格子から照射する光と、マイクロレンズとの関係を示す図である。
図11に示すように、光走査装置200は、二次元状に配置された光スイッチアレイであるスイッチ式光アンテナ210と、ミラー214との間に、マイクロレンズ212を仲介するように構成する。図12に示すように、個々のマイクロレンズ212-1は、回折格子220から照射される光を平行化し、光の隙間を埋めるように用いられる。
スイッチ式光アンテナ210の構成について簡単に説明する。図13は、スイッチ式光アンテナの一例を示す図である。
図13に示すように、スイッチ式光アンテナは、簡単には、リング導波路230と、ヒータ制御部232と、リングスイッチ234と、ヒータ236と、回折格子220とを含んで構成される。リングスイッチ234の内側に回折格子220を配置する。また、縦方向に配置されたヒータ制御部232及びヒータ236により、オンにする行を切り替え、横方向に配置されたヒータ制御部232及びヒータ236により、オンにする列を切り替える。
このように、ヒータ制御部232の制御により、光マルチプレクサ(図示省略)を介して入射された光が、いずれかのリング導波路230及びリングスイッチ234(複数であってもよい)を伝播し、伝播光が、当該リングスイッチ234内の回折格子から出射される。
以上が、スイッチ式光アンテナ210の構成例の説明である。
変形例1では、スイッチ式光アンテナ210にマイクロレンズ212を適用することで、走査間隔の短い、より高品質な360°の光走査を実現できる。また、光スイッチアレイの替わりに、単に、二次元状に配置された複数の回折格子を用いるようにしてもよい。
<変形例2>
変形例2は、凹レンズと凸レンズとを組み合わせて用いる場合の変形例である。
図14は、光フェーズドアレイに凹レンズと凸レンズとを組み合わせた場合の一例を示す図である。
図14に示すように、光走査装置300において、光フェーズドアレイ310から出射された光は凹レンズ311及び凸レンズ312を通って、ミラー314に照射される。
変形例2では、凹レンズ311を組み込むことにより、レンズ最後端から焦点までのバックフォーカスを短くすることができ、装置を小型化することができる。
<変形例3>
変形例3は、トーリックレンズを用いる場合の変形例である。
図15は、光フェーズドアレイにトーリックレンズを組み合わせた場合の一例を示す図である。
図15に示すように、光走査装置400において、ミラー414を囲うように円周状のトーリックレンズ412を配置する。このように構成することで、変形例2の凸レンズの役割をトーリックレンズ412が担い、凹レンズの役割をミラー414が担う。
変形例3では、レンズの配置を光フェーズドアレイとミラーとの間ではなく、ミラーの周囲に配置するように構成することで、装置を小型化することができる。
<変形例4>
変形例4は、レーザレーダを構成する場合の変形例である。
図16は、光フェーズドアレイを含んだレーザレーダ装置の構成の一例を示す図である。図16に示したレーザレーダ装置500は、主には、光フェーズドアレイ510と、プロセッサ550とで構成され、プロセッサ550は、波形発生部514でレーザ光源512が出力するレーザ光の波形に係る信号を生成する。波形発生部514は、発振周波数が自動的に一定の割合で連続的に変化する一種の掃引発振器であり、周波数が連続的に変化するレーザ光の波形に係る信号をデジタル信号として出力する。
波形発生部514が出力したデジタル信号は、DAコンバータ516でアナログ信号である電圧の変化に変換され、レーザ光源512は、DAコンバータ516から入力された信号の電圧変化に応じて周波数及び波形が変化するレーザ光を光フェーズドアレイ510の送信側に出力する。光フェーズドアレイ510の送信側に出力されたレーザ光は、導波路532を介して回折格子540から外界に送信光として投光される。ヒータ538は、レーザ光源が出力したレーザ光が伝播する導波路532を加熱することにより、回折格子540から送信光として外界に投光される送信光の位相を変化させる。
送信光の投光先は、上述した実施形態および変形例と同様に、レンズおよびミラーによる構成であり、ミラーまたはレンズにより対象物に照射される。
送信光が対象物で反射されると、受信光として光フェーズドアレイ510の受信側に入射してくる。受信光がTE波(Transverse Electric Wave)である直交偏波の場合を例に説明する。TEの受信光は、導波路532に受信光が伝播し、フォトダイオード518によって、受信光の強弱の変化が電流の変化の信号に変換される。
フォトダイオード518が出力した電流は、トランスインピーダンス増幅回路(TIA)520によって電圧変化に変換され、ADコンバータ522により、各々がデジタル信号に変換される。
FMCWによる距離検出の原理によれば、横軸で表した時間に対して例えば三角波状に周波数変調された送信信号を送信する。送信信号が距離dだけ離れた対象物で反射されると、受信信号となってレーザレーダ装置500に戻り、受信される。
送信信号と受信信号とを時間軸に沿って表すと、受信信号は送信信号より遅延時間τだけ遅れる。この遅延時間τが対象物の反射位置までの距離dの情報を含んでいる。しかしながら、遅延時間τを高精度で直接検出するのは困難なので、本実施の形態では、周波数解析部524で、送信信号と受信信号との周波数差δfを検出し、距離計測部526で、周波数差δfに基づいて遅延時間τを算出し、さらに距離dを算出する。
変形例4によれば、光フェーズドアレイを用いたレーザレーダ装置500は、送信光と受信光との周波数差に基づいて、対象物までの距離を計測でき、車両の自動運転制御において、適切な加速及び減速の制御に資することができる。
<変形例5>
変形例5は、グレーティングを改良する変形例である。
図17は、レンズの焦点がグレーティング面にあるときの光軸の一例を示す図である。図18は、レンズの焦点距離よりもグレーティング面との距離が短い場合の光軸の一例を示す図である。図19は、グレーティングの設計の一例を示す図である。
図17に示すように、レンズの焦点がグレーティング面にあるとき、光軸が複雑な向きとなる場合がある。そこで、本実施の形態では、図18に示すように、光走査装置600においては、レンズ612と、光フェーズドアレイ610の回折格子620の表面との距離が、レンズ612の焦点距離dより短くなるように、レンズ612が配置されるように構成する。また、光の光軸に合わせて光フェーズドアレイを配置する。これにより、光軸をシンプルに設計でき、かつ、装置を小型化することができる。
図19に示すように、光フェーズドアレイ610の回折格子の溝630の間隔を設計する。具体的には、光フェーズドアレイ610の回折格子620は、レンズ612を介してグレーティング面に入射される光の位相に応じて定められる、回折格子の溝630の間隔となるように形成される。
詳細には、以下の回折格子の溝630の間隔φGとなるように回折格子620を形成する。
Figure 0007088114000001

・・・(1)
ここでφINは、入射空間光のグレーティング面上における位相であり、以下(2)式で表される。
Figure 0007088114000002

・・・(2)
は真空中の波数であり、fはレンズの焦点距離であり、θINは、焦点に対するグレーティング面の角度である。
φは、グレーティング面上の点(x,y)に集光する導光波の位相であり、以下(3)式で表される。
Figure 0007088114000003

・・・(3)
は、TEモードの実効屈折率である。
変形例5によれば、計測の精度を向上させると共に装置を小型化することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る光走査装置によれば、精度よく、かつ、広範囲に対象物を走査することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
10 光フェーズドアレイ
12 レンズ
14 ミラー
52 回折格子アレイ
54 位相変調アレイ
58 入力導波路
60 電極部
62 ヒータ電極
100 光走査装置
110 光アンテナ
200 光走査装置
210 スイッチ式光アンテナ
212 マイクロレンズ
214 ミラー
220 回折格子
230 リング導波路
232 ヒータ制御部
234 リングスイッチ
236 ヒータ
300 光走査装置
310 光フェーズドアレイ
311 凹レンズ
312 凸レンズ
314 ミラー
400 光走査装置
412 トーリックレンズ
414 ミラー
500 レーザレーダ装置
510 光フェーズドアレイ
512 レーザ光源
514 波形発生部
516 コンバータ
518 フォトダイオード
522 コンバータ
524 周波数解析部
526 距離計測部
532 導波路
538 ヒータ
540 回折格子
550 プロセッサ
600 光走査装置
610 光フェーズドアレイ
612 レンズ
620 回折格子
630 溝

Claims (7)

  1. 連続的に周波数が変化する信号を出力する波形発生部と、
    光集積回路のチップ上に配置され、複数の発光点の各々から、前記信号の電圧変化に応じて周波数及び波形が変化する送信光であって、外界への送信光である出力光を出力する光形成部と、
    前記光形成部の上部に配置されたレンズと、
    前記光形成部に対し傾斜または曲面を持つ形状のミラーであって、前記レンズを介して受光する前記出力光を反射させて周囲に出射することにより前記出力光を走査させるミラーと、
    前記ミラーで反射された前記出力光が対象物で反射された受信光を、前記光形成部の受信側で受信し、
    送信信号と受信信号との周波数差を検出する周波数解析部と、
    前記周波数差に基づいて、前記出力光の反射位置までの距離を計測する距離計測部と、を含み、
    前記レンズの配置との関係において、前記レンズと、前記光形成部である光フェーズドアレイの回折格子の表面との距離が、前記レンズの焦点距離より短くなるように構成し、前記光形成部である光フェーズドアレイの回折格子の溝の間隔は、以下(1)式の間隔とし、
    Figure 0007088114000004

    ・・・(1)
    φ IN は入射空間光のグレーティング面上における位相、φ はグレーティング面上の点に集光する導光波の位相であり、位相φ IN は、以下(2)式で表され、
    Figure 0007088114000005

    ・・・(2)
    は真空中の波数であり、fはレンズの焦点距離であり、θ IN は、焦点に対するグレーティング面の角度であり、位相φ は、以下(3)式で表され、
    Figure 0007088114000006

    ・・・(3)
    は、TE モードの実効屈折率であるように、
    前記光フェーズドアレイの回折格子を形成する光走査装置。
  2. 前記ミラーの曲面を持つ形状は、円錐形状とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記光形成部は、光フェーズドアレイである請求項1または請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記レンズと前記チップの表面との距離が、前記レンズの焦点距離より短くなるように、前記レンズが配置される請求項1~請求項3の何れか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記レンズとして、凹形状のレンズと、凸形状のレンズとの二つのレンズを用いて、前記出力光の位置を変化させて前記ミラーに出射する請求項1~請求項の何れか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記光形成部は、二次元状に配列された複数の光スイッチアレイ、または二次元状に配列された複数の回折格子とする請求項1または請求項2に記載の光走査装置。
  7. 前記レンズとして、複数のマイクロレンズの各々を用いて、前記光形成部の回折格子から照射される光を平行化する請求項に記載の光走査装置。
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