JP7088048B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、半導体装置に関する。
特許文献1に、半導体装置が開示されている。この半導体装置は、第1半導体素子及び第2半導体素子と、第1半導体素子及び第2半導体素子を一体に封止する封止体と、封止体の内外に亘って延びている複数の信号端子とを備える。第1半導体素子及び第2半導体素子の各々には、複数の信号電極が設けられており、信号端子の各々は、封止体の内部で第1半導体素子又は第2半導体素子の信号電極に接続されている。
特開2017-147316号公報
上記した半導体装置では、各々の半導体素子に対して、複数の信号電極と同じ数の信号端子が用意されている。従って、半導体素子の数や、各々の半導体素子が有する信号電極の数に応じて、必要される信号端子の数も増大する。そのため、半導体装置の構成は複雑化、あるいは半導体装置全体が大型化するおそれがある。本明細書は、半導体装置の構成を簡素に実現し得る技術を提供する。
本明細書が開示する半導体装置は、各々が温度センスダイオードを内蔵する第1半導体素子及び第2半導体素子と、第1半導体素子及び第2半導体素子を一体に封止する封止体と、封止体の内外に亘って延びている第1温度センス端子及び第2温度センス端子とを備える。第1半導体素子及び第2半導体素子は、第1方向に沿って配置されているとともに、第1半導体素子及び第2半導体素子の各々には、第1方向に沿って複数の信号電極が設けられている。複数の信号電極は、第1方向に沿った配列の一端に位置するとともに温度センスダイオードのアノードに接続されたアノード信号電極と、当該配列の他端に位置するとともに温度センスダイオードのカソードに接続されたカソード信号電極とを有する。第1半導体素子のカソード信号電極と、第2半導体素子のアノード信号電極は、互いに隣接しているとともに、封止体の内部で互いに接続されている。第1温度センス端子は、第1半導体素子のアノード信号電極に接続されており、第2温度センス端子は、第2半導体素子のカソード信号電極に接続されている。
上記した半導体装置では、第1半導体素子のカソード信号電極と、第2半導体素子のアノード信号電極が、封止体の内部で互いに接続されており、二つの半導体素子の温度センスダイオードが、一対の温度センス端子の間で直列に接続されている。このような構成によると、第1半導体素子及び第2半導体素子に存在する信号電極の数に対して、必要とされる信号端子の数を削減することができる。これにより、例えば半導体装置の小型化を図ることができる。また、第1半導体素子のカソード信号電極と、第2半導体素子のアノード信号電極とが互いに隣接するように、二つの半導体素子の配置及び複数の信号電極の配列が工夫されている。これにより、第1半導体素子のカソード信号電極と、第2半導体素子のアノード信号電極との間を、比較的に短い経路で容易に接続することができる。従って、半導体装置の構成を簡素に実現することができる。
実施例の半導体モジュール10の内部構造を示す平面図。 第1半導体素子12における第1温度センスダイオード12dの構成を説明する平面図。 温度センスダイオード12d(あるいは14d)の負の温度特性を説明するグラフである。図3(A)は、個々の温度センスダイオード12d(あるいは14d)の順方向電圧Vに対する半導体素子12(あるいは14)の温度Tの相関を示しており、図3(B)は、半導体モジュール10において検出される電圧(二つの温度センスダイオード12d、14dの和)に対する各々の半導体素子12(あるいは14)の温度Tの相関を示す。 半導体モジュール10の制御方法の一実施例を説明する回路図。 温度センサ50とコントローラ30の構成を説明する模式図。 半導体素子12、14が過熱したときに、それを検知する指標を説明する図。図6(A)は、二つの半導体素子12、14が均等に温度上昇した場合を示し、図6(B)は、一つの半導体素子12(あるいは14)のみが温度上昇した場合を示す。 半導体素子12、14の過熱の有無を判定する方法の一例を示すフローチャート。
図1-図4を参照して、半導体モジュール10について説明する。半導体モジュール10は、本明細書が開示する技術における半導体装置の一例であり、インバータやコンバータといった電力変換装置の回路の一部を構成することができる。この電力変換装置は、例えば電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車といった電動自動車に採用することができる。図1に示すように、半導体モジュール10は、第1半導体素子12及び第2半導体素子14と、第1導体板16及び第2導体板18と、複数の電力端子22、24及び複数の信号端子26、28と封止体20を備える。第1半導体素子12及び第2半導体素子14は、封止体20に一体に封止される。複数の電力端子22、24及び複数の信号端子26、28は、封止体20の内外に亘って延びている。複数の電力端子22、24及び複数の信号端子26、28は、封止体20の内部において、第1半導体素子12の信号電極12c又は第2半導体素子14の信号電極14cに電気的に接続されている。ここで、封止体20は、絶縁性の材料を用いて構成されている。封止体20は、例えばエポキシ樹脂といった熱硬化性樹脂を採用することができる。第1導体板16と第2導体板18は、第1半導体素子12及び第2半導体素子14を挟んで対向している。必ずしも必要とされないが、第1半導体素子12及び第2導体板18と、第2半導体素子14と第2導体板18との間には、不図示の導体スペーサがそれぞれ介挿されていてもよい。第1導体板16及び第2導体板18は、銅又は他の金属といった導体材料を用いて構成されている。
図1、図4に示すように、第1半導体素子12は、パワー半導体素子であって、半導体基板と、複数の電極12a、12b、12cとを有する。複数の電極12a、12b、12cには、電力回路に接続される第1主電極12a及び第2主電極12bと、信号回路に接続される複数の信号電極12cとが含まれる。特に限定されないが、第1半導体素子12はスイッチング素子であり、第1主電極12aと第2主電極12bとの間を導通及び遮断することができる。第1主電極12a及び複数の信号電極12cは、半導体基板の一方の表面に位置しており、第2主電極12bは、半導体基板の他方の表面に位置している。第1半導体素子12の複数の信号電極12cには、第1アノード信号電極12gと、第1カソード信号電極12hとが含まれる。
特に限定されないが、本実施例における第1半導体素子12は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)構造12eを有している。第1主電極12aは、IGBT構造12eのエミッタに接続されており、第2主電極12bは、IGBT構造12eのコレクタに接続されており、信号電極12cは、IGBT構造12eのゲートに接続されている。加えて、第1半導体素子12は、IGBT構造12eと並列に接続されたダイオード構造12fを有している。第1主電極12aは、ダイオード構造12fのアノードに接続されており、第2主電極12bは、ダイオード構造12fのカソードに接続されている。なお、他の実施形態として、第1半導体素子12は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)構造を有してもよい。この場合、第1主電極12aは、MOSFET構造のソースに接続され、第2主電極12bは、MOSFET構造のドレインに接続され、信号電極12cは、MOSFET構造のゲートに接続されている。
同様に、第2半導体素子14は、パワー半導体素子であって、半導体基板と、複数の電極14a、14b、14cとを有する。複数の電極14a、14b、14cには、電力回路に接続される第1主電極14a及び第2主電極14bと、信号回路に接続される複数の信号電極14cとが含まれる。特に限定されないが、第2半導体素子14はスイッチング素子であり、第1主電極14aと第2主電極14bとの間を導通及び遮断することができる。第1主電極14a及び複数の信号電極14cは、半導体基板の一方の表面に位置しており、第2主電極14bは、半導体基板の他方の表面に位置している。第2半導体素子14の複数の信号電極14cには、第2アノード信号電極14gと、第2カソード信号電極14hとが含まれる。
特に限定されないが、本実施例における第2半導体素子14は、IGBT構造14eを有している。第1主電極14aは、IGBT構造14eのエミッタに接続されており、第2主電極14bは、IGBT構造14eのコレクタに接続されており、信号電極14cは、IGBT構造14eのゲートに接続されている。加えて、第2半導体素子14は、IGBT構造14eと並列に接続されたダイオード構造14fを有している。第1主電極14aは、ダイオード構造14fのアノードに接続されており、第2主電極14bは、ダイオード構造14fのカソードに接続されている。なお、他の実施形態として、第2半導体素子14は、MOSFET構造を有してもよい。この場合、第1主電極14aは、MOSFET構造のソースに接続され、第2主電極14bは、MOSFET構造のドレインに接続され、信号電極14cは、MOSFET構造のゲートに接続されている。
また、図1、図2、図4に示すように、第1半導体素子12は、第1温度センスダイオード12dを内蔵している。第1温度センスダイオード12dのアノードは、第1半導体素子12の第1アノード信号電極12gに接続されており、第1温度センスダイオード12dのカソードは、第1半導体素子12の第1カソード信号電極12hに接続されている。同様に、第2半導体素子14は、第2温度センスダイオード14dを内蔵している。第2温度センスダイオード14dのアノードは、第2半導体素子14の第2アノード信号電極14gに接続されており、第2温度センスダイオード14dのカソードは、第2半導体素子14の第2カソード信号電極14hに接続されている。
ここで、第1半導体素子12及び第2半導体素子14は、第1導体板16と第2導体板18との間で、第1方向(図1における左右方向)に沿って配置されている。さらに、第1半導体素子12の複数の信号電極12cは、第1方向に沿って配列されている。この第1半導体素子12の信号電極12cの配列を第1配列と称する。図2に示すように、第1配列の一端には、第1アノード信号電極12gが位置し、第1配列の他端には、第1カソード信号電極12hが位置する。同様に、第2半導体素子14の複数の信号電極14cは、第1方向に沿って配列されている。この第2半導体素子14の信号電極14cの配列を第2配列と称する。図2に示すように、第2配列の一端には、第2アノード信号電極14gが位置し、第2配列の他端には、第2カソード信号電極14hが位置する。従って、第1半導体素子12の第1カソード信号電極12hと、第2半導体素子14の第2アノード信号電極14gは、互いに隣接している。加えて、第1カソード信号電極12hと、第2アノード信号電極14gは、互いに接続されている。即ち、二つの温度センスダイオード12d、14dは、第1カソード信号電極12hと第2アノード信号電極14gとの間で直列に接続されている。特に限定されないが、第1カソード信号電極12hと、第2アノード信号電極14gは、例えばボンディングワイヤといった導電性を有する部材を介して接続されている。
一例ではあるが、図3(A)に示すように、第1温度センスダイオード12dは、負の温度特性を有する感温素子である。ここでいう負の温度特性とは、感温素子の温度が上昇すると、その感温素子の信号値が減少する特性を示す。即ち、第1半導体素子12の温度Tが上昇して、第1温度センスダイオード12dの温度が上昇すると、その順方向電圧Vは低下する。この特性については、第2温度センスダイオード14dも同様である。本実施例の場合、第1カソード信号電極12hと、第2アノード信号電極14gとの間には、第1温度センスダイオード12dと第2温度センスダイオード14dとが直列に接続されている。従って、図3(B)に示すように、半導体モジュール10の第1カソード信号電極12hと、第2アノード信号電極14gとの間で検出される電圧は、直列に接続された二つの温度センスダイオード12d、14dの順方向電圧Vの和を示している。
半導体モジュール10は、複数の電力端子22、24及び複数の信号端子26、28を備える。複数の電力端子22、24は、第1電力端子24、第2電力端子22を含む。第2電力端子22は、第1導体板16に接続されている。第1電力端子24は、第2導体板18に接続されている。第1電力端子24は、直流電源(図示省略)の低電位側(あるいは高電位側)へ接続されており、第2電力端子22は、例えば負荷(例えば、モータ)へ接続される。これにより、半導体モジュール10は、例えば、インバータ回路の一部を構成することができる。複数の信号端子26、28は、第1温度センス信号端子26a及び第2温度センス信号端子28kを含む。第1温度センス信号端子26aは、第1半導体素子12の信号電極12cに接続されている。第2温度センス信号端子28kは、第2半導体素子14の信号電極14cに接続されている。
複数の信号端子26、28には、第1ゲート信号端子26g及び第2ゲート信号端子28gが含まれる。第1ゲート信号端子26gは、信号電極12cを介して第1半導体素子12のゲート(ここでは、IGBT構造12eのゲート)に接続されている。第2ゲート信号端子28gについても同様であり信号電極14cを介して第2半導体素子14のゲート(ここでは、IGBT構造14eのゲート)に接続されている。
上記したように、半導体モジュール10では、第1半導体素子12の第1カソード信号電極12hと、第2半導体素子14の第2アノード信号電極14gが、封止体20の内部で互いに接続されており、二つの半導体素子12、14の温度センスダイオード12d、14dが、一対の温度センス信号端子26a、28kの間で直列に接続されている。このような構成によると、第1半導体素子12及び第2半導体素子14に存在する信号電極12c、14cの数に対して、必要とされる信号端子26、28の数を削減することができる。これにより、例えば半導体モジュール10の小型化を図ることができる。また、第1半導体素子12の第1カソード信号電極12hと、第2半導体素子14の第2アノード信号電極14gとが互いに隣接するように、二つの半導体素子12、14の配置及び複数の信号電極12c、14cの配列が工夫されている。これにより、第1半導体素子12の第1カソード信号電極12hと、第2半導体素子14の第2アノード信号電極14gとの間を、比較的に短い経路で容易に接続することができる。従って、半導体モジュール10の構成を簡素に実現することができる。
本実施例では、第1半導体素子12の第1カソード信号電極12hと、第2半導体素子14の第2アノード信号電極14gが、直接的に接続されている構造を例示したが、これに限定されず、間接的に接続されていてもよい。従って、半導体モジュール10に内蔵される半導体素子の数は、二つに限定されず、三以上の半導体素子であってもよい。
図4-図6を参照して、半導体モジュール10の制御方法の一実施例について説明する。半導体モジュール10は、例えば電力変換装置に採用することができる。電力変換装置では、半導体モジュール10に隣接して、冷却装置52が設けられている。冷却装置52には、供給口52aと排出口52bが設けられている。冷却装置52は、供給口52aから排出口52bへと冷媒Pが流れることによって、半導体モジュール10を冷却する。排出口52bの近傍には温度センサ50が設けられており、冷媒Pの温度が監視されている。図4に示すように、半導体モジュール10は、インバータ回路の一部を成しており、その動作は、コントローラ30によって制御される。コントローラ30は、半導体モジュール10の状態(温度や電流)を監視しながら、半導体モジュール10の動作を制御する。
コントローラ30は、半導体モジュール10の複数の信号端子26、28に接続されている。コントローラ30は、複数の信号端子26、28を介して、上述したように半導体モジュール10の状態(温度や電流)を監視しながら、半導体モジュール10の動作を制御する。例えば、コントローラ30は、ゲート制御部32を備えている。ゲート制御部32は、各々のゲート信号端子26g、28gへ駆動制御信号を出力することによって、各々の半導体素子12、14の動作を個別に制御することができる。
コントローラ30は、温度モニタ部34をさらに備える。温度モニタ部34は、一対の温度センス信号端子26a、28kに接続されている。温度モニタ部34は、一対の温度センス信号端子26a、28k間に一定の参照電流を供給しながら、一対の温度センス信号端子26a、28k間に生じる電圧を監視する。前述したように、一対の温度センス信号端子26a、28k間には、二つの温度センスダイオード12d、14dが直列に接続されており、各々の温度センスダイオード12d、14dは負の温度特性を有している。通常、二つの半導体素子12、14の間で大きな温度差は生じない。従って、一対の温度センス信号端子26a、28k間の電圧を監視することで、第1半導体素子12及び第2半導体素子14の温度Tをまとめて把握することができる。
温度モニタ部34の具体的な構成は特に限定されない。一例ではあるが、本実施例における温度モニタ部34は、定電流源36や過熱検知部38等を用いて構成されている。定電流源36は、一対の温度センス信号端子26a、28k間に、一定の参照電流を供給する。過熱検知部38は、一対の温度センス信号端子26a、28k間の電圧が、所定の電圧閾値(例えば、後述する過熱検知基準値T)より低いときに、所定の異常信号を出力する。この異常信号は、例えばゲート制御部32に入力される。ゲート制御部32は、過熱検知部38から異常信号が入力されると、いずれかの半導体素子12、14に温度異常が生じたと判定する。この場合、ゲート制御部32は、例えば駆動制御信号の出力を中止又は制限するといった、所定の保護動作を実行する。なお、所定の電圧閾値には、基準電圧源の電圧よりも低い値が設定されてよい。
ここで、温度モニタ部34による検知温度を監視するだけでは、第1半導体素子12及び第2半導体素子14の一方のみが過熱したときに、それを検知することが難しい。そのことから、コントローラ30は、冷却装置52の温度センサ50をさらに用いて、二つの半導体素子12、14の温度を監視するように構成されている。即ち、温度センサ50による検知温度は、半導体モジュール10の温度と相関するので、温度センサ50による検知温度から、二つの半導体素子12、14の平均温度を推定することができる。しかしながら、二つの半導体素子12、14の実際の平均温度と、温度センサ50による検知温度との間の関係は、二つの半導体素子12、14の両者が均等に温度上昇した場合と、二つの半導体素子12、14の一方のみが温度上昇した場合とで、有意に相違する。従って、温度センサ50による検知温度と、温度モニタ部34による検知温度との関係(例えば差分)をさらに監視することで、二つの半導体素子12、14の温度Tをより正確に監視することができる。
以上の知見に基づいて、本実施例のコントローラ30は、図6、図7に示す制御方法を実行するように構成されている。ここで、上記した二つの半導体素子12、14の実際の平均温度と、温度センサ50による検知温度との間の関係は、例えば実車を用いて実際に測定することで、基準となる参照マップを作成することができる。そして、温度センサ50による検知温度と、その参照マップとに基づいて、推定される二つの半導体素子12、14の平均温度Tを決定することができる。
ステップS2において、コントローラ30は、温度モニタ部34を用いて、二つの半導体素子12、14の平均温度Tを決定する。上述したように、温度モニタ部34の定電流源36は、一対の温度センス信号端子26a、28k間に、一定の参照電流を供給する。その結果、一対の温度センス信号端子26a、28k間には、二つの温度センスダイオード12d、14dの平均温度Tに対応する電圧が発生し、その電圧信号が温度モニタ部34に入力される。
ステップS4において、コントローラ30は、冷却装置52の温度センサ50を用いて、二つの半導体素子12、14の平均温度Tを決定する。上述したように、コントローラ30は、冷却装置52の温度センサ50に接続されており(図5参照)、温度センサ50の出力信号を受け取るように構成されている。温度センサ50の出力信号は、コントローラ30内のゲート制御部32へ入力される。ゲート制御部32は、温度センサ50の出力信号と、前述した参照マップとに基づいて、推定される二つの半導体素子12、14の平均温度Tを決定する。
ステップS6において、コントローラ30は、ステップS2で決定された温度モニタ部34による平均温度Tが、過熱検知基準値T以上であるか否かを判断する。図6(A)に示すように、温度モニタ部34による平均温度Tが、過熱検知基準値T以上であれば(ステップS6でYES)、二つの半導体素子12、14は、過熱していると判断される(ステップS8)。一方、温度モニタ部34による平均温度Tが、過熱検知基準値T未満であるときは、当該平均温度Tについては異常がないと判断される。この場合(ステップS6でNO)、コントローラ30はステップS10の処理へ進む。
ステップS10において、コントローラ30は、温度モニタ部34による平均温度Tを、ステップS4で決定した温度センサ50による平均温度Tと比較する。具体的には、温度センサ50による平均温度Tと、温度モニタ部34による平均温度Tとの差分ΔT(=T-T)を計算し、その差分ΔTが、乖離温度基準値ΔT以上であるか否かを判断する。図6(A)に示すように、二つの半導体素子12、14の両者が均等に温度上昇した場合は、温度モニタ部34による平均温度Tと、温度センサ50による平均温度Tとの間に、有意な差異は現れない。それに対して、図6(B)に示すように、二つの半導体素子12、14の一方のみが温度上昇した場合では、温度モニタ部34による平均温度Tと、温度センサ50による平均温度Tとの間に、有意な差異は現れる。従って、両者の差分ΔTが、乖離温度基準値ΔT以上である場合、ステップS12に移動し、第1半導体素子12及び第2半導体素子14の一方に過熱が生じていると判定する。一方、差分ΔTが、乖離温度基準値ΔT未満である場合、コントローラ30はステップS14に移動して、二つの半導体素子12、14に温度異常はないと判定する。
以上の一連のステップS2-S14により、第1半導体素子12及び第2半導体素子14の一方のみが過熱した場合においても、ゲート制御部32で過熱の有無を判定することができる。従って、ゲート制御部32は、判定した結果に基づいて、各々のゲート信号端子26g、28gへの駆動制御信号の出力又は制限をすることで所定の保護動作を実行することができる。ここで、本実施例におけるコントローラ30は、冷却装置52の温度センサ50を用いて、半導体素子12、14の温度T(平均温度T)を推定した。しかしながら、他の実施形態として、コントローラ30は、半導体素子12、14の温度Tに相関、逆相関又はその他の態様で対応し得る指標を用いて、半導体素子12、14の温度T(平均温度T)を推定してもよい。
以上、いくつかの具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものである。
10:半導体モジュール
12:第1半導体素子
12a、12b:主電極
12c:信号電極
12d:第1温度センスダイオード
12e:IGBT構造
12f:ダイオード構造
12g:第1アノード信号電極
12h:第1カソード信号電極
14:第2半導体素子
14a、14b:主電極
14c:信号電極
14d:第2温度センスダイオード
14e:IGBT構造
14f:ダイオード構造
14g:第2アノード信号電極
14h:第2カソード信号電極
16:第1導体板
18:第2導体板
20:封止体
22:第2電力端子
24:第1電力端子
26、28:信号端子
26a:第1温度センス信号端子
26g:第1ゲート信号端子
28g:第2ゲート信号端子
28k:第2温度センス信号端子
30:コントローラ
32:ゲート制御部
34:温度モニタ部
36:定電流源
38:過熱検知部
50:温度センサ
52:冷却装置
52a:供給口
52b:排出口
P:冷媒
T:半導体素子の温度
:温度モニタ部による平均温度
:温度センサによる平均温度
:過熱検知基準値
:順方向電圧
ΔT:乖離温度基準値

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  1. 各々が温度センスダイオードを内蔵する第1半導体素子及び第2半導体素子と、
    前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子を一体に封止する封止体と、
    前記封止体の内外に亘って延びている第1温度センス端子及び第2温度センス端子と、を備え、
    前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子は、第1方向に沿って配置されているとともに、前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子の各々には、前記第1方向に沿って複数の信号電極が設けられており、
    前記複数の信号電極は、前記第1方向に沿った配列の一端に位置するとともに前記温度センスダイオードのアノードに接続されたアノード信号電極と、当該配列の他端に位置するとともに前記温度センスダイオードのカソードに接続されたカソード信号電極とを有し、
    前記第1半導体素子の前記カソード信号電極と、前記第2半導体素子の前記アノード信号電極は、互いに隣接しているとともに、前記封止体の内部で互いに接続されており、
    前記第1温度センス端子は、前記第1半導体素子の前記アノード信号電極に接続されており、
    前記第2温度センス端子は、前記第2半導体素子の前記カソード信号電極に接続されている、
    半導体装置。
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