JP7084183B2 - ルアー - Google Patents

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本発明は、釣りに用いられるルアーに関する。
小魚を補食する大型の魚やイカ等(フィッシュイーター)を捕獲する手段として、ルアーフィッシングが普及している。ルアーフィッシングでは、小魚等のベイトに疑似されたルアーが用いられる。ルアーは、キャストされることにより空中を飛行し、やがて着水する。ラインが巻かれることで、ルアーは水中を泳ぐ。このルアーをベイトと勘違いしたフィッシュイーターは、ルアーに食いつく。ルアーに取り付けられた針がフィッシュイーターに刺さり、フィッシュイーターが釣り上げられる。
ルアーには、キャストのときにより遠くへ飛ぶことが求められている。また、ルアーには、ラインが引かれたときに小魚に似た適切な姿勢で水中を泳ぐことが求められている。このために、内部に移動可能な錘を備えたルアーが、特開2007-222007公報で開示されている。このルアーでは、キャストのときは錘をルアーの後方に位置させて、遠心力を大きくしている。ラインを引くときは、錘を中央近辺に移動させて、ルアーの姿勢を調整している。
特開2007-222007公報
ルアーの複雑な構造は、製造コストに影響を与える。より簡易な構造で、飛び易くかつ適切な水中姿勢が実現されたルアーが求められている。
本発明の目的は、簡易な構造で、飛び易くかつ適切な水中姿勢が実現されたルアーの提供にある。
本発明に係るルアーは、ボディと、このボディの上部に取り付けられ糸を通すための孔を形成するアイとを備えている。上記アイは、前後方向に延び前方から後方に向けて下方に傾斜する直線状の上枠部を備えている。上記アイにラインを通しこのラインを上記上枠部の後端に位置させて吊したとき、このルアーは釣り合った状態となる。
好ましくは、上記アイにラインを通しこのラインを上記上枠部の前端に位置させて吊したとき、このルアーは釣り合った状態となる。
好ましくは、上記ルアーの前端から上記上枠部の前端までの前後方向距離Lfの、上記ルアーの前端からこのルアーの重心までの前後方向距離Lgに対する比(Lf/Lg)は、1.0以上1.2以下である。
好ましくは、上記上枠部の前後方向に対する角度は、10°以上40°以下である。
好ましくは、上記ルアーの前端から上記上枠部の後端までの前後方向距離Lbの、上記ルアーの長さLに対する比(Lb/L)は、0.5以下である。
好ましくは、上記ルアーの前端からこのルアーの重心までの前後方向距離Lgの、上記ルアーの長さLに対する比(Lg/L)は、0.25以上0.45以下である。
本発明に係るルアーでは、ラインを上枠部の後端に位置させてこのルアーを吊したとき、このルアーが釣り合った状態となる。キャストのとき、ラインを上枠部の後端に安定して位置させることができる。これは、このルアーの飛距離に寄与する。このルアーでは、上枠部が前方から後方に向けて下方に傾斜する直線状を呈しているため、着水時には上枠部は水平に近くなる。このルアーでは、ラインは、上枠部の後端から前端に移動し易い。ラインを引くときは、ラインが上枠部の前端に位置することで、ルアーはヘッドを進行方向に向けて適正な水中姿勢で泳ぎうる。この発明によれば、簡易な構造で飛び易くかつ適切な水中姿勢を有するルアーが実現されている。
図1(a)は本発明の一実施形態に係るルアーが示された平面図であり、図1(b)はこのルアーの側面図である。 図2(a)は図1のルアーのアイの後端にラインをかけてこのルアーを吊した状態が示された側面図であり、図2(b)は図1のルアーのアイの前端にラインをかけてこのルアーを吊した状態が示された側面図である。 図3は、図1のルアーのアイの前端と後端との間にラインをかけてこのルアーを吊した状態が示された側面図である。 図4は、図1のルアーの着水時の状態が示された側面図である。 図5は、図1のルアーを引いている状態が示された側面図である。 図6は、図1のルアーの一部が拡大された側面図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係るルアーが示された側面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るルアー2が示された平面図である。図1(b)は、このルアー2の側面図である。図1の矢印Xが示す方向がこのルアー2の前方とされ、この逆の方向が後方とされる。矢印Yが示す方向が左方向とされ、この逆の方向が右方向とされる。矢印Zが示す方向が上方向とされ、この逆の方向が下方向とされる。このルアー2は、ボディ4、アイ6、針部8、固定リング10及び中間リング12を備えている。
ボディ4の形状は、小魚に類似している。ボディ4は、ヘッド14及びテール16を有している。ボディ4は、木又は合成樹脂からなる。図示されないが、ボディ4の表面が、着色されてもよい。ボディ4の表面に、模様が画かれてもよい。ボディ4にクロスが巻かれ、このクロスが着色されてもよい。
アイ6は、ボディ4の上部に取り付けられている。アイ6は、前後方向において、ボディ4の中央よりも前方寄りに位置する。アイ6は、金属線が曲げられて形成されている。この金属線の両端は、ボディ4に埋め込まれている。アイ6は、ボディ4に堅固に固定されている。
図1(b)に示されるように、このアイ6は、前枠部18と上枠部20とを備える。前枠部18は、ボディ4から上方に延びている。上枠部20は、前後方向に延びている。上枠部20は、前方から後方に向けて下方に傾斜する直線状を呈している。前枠部18、上枠部20及びボディ4により、三角形状の孔22が形成されている。この孔22に、ライン24が通される。アイ6は、ラインが通される孔22を形成する。なお、ラインの先端に連結具を取り付け、この連結具をアイ6に接続することで、ラインをアイ6に接続してもよい。本明細書では、この場合も含めて、ラインをアイ6に接続することは、「ラインをアイに通す」と称される。
針部8は、ボディ4の下部に取り付けられている。この実施形態では、針部8の数は、2である。一方の針部8は、前後方向において、ボディ4の中央より前寄りに位置している。他方の針部8は、テール16に取り付けられている。それぞれの針部8は、取付部24と針26とを備えている。針26は取付部24から下方に延びている。この実施形態では、3本の針26が取付部24から延びている。それぞれの針26は、異なった方向に向けて湾曲している。平面視において、これらの針26は放射状に延びている。取付部24は、リング状である。取付部24は、中間リング12を介して、固定リング10に掛けられている。これにより、針部8は、固定リング10を基点として、前後左右に揺れ動くことができる。
固定リング10は、ボディ4の下部に取り付けられている。この実施形態では、固定リング10の数は、2である。固定リング10は、金属線が曲げられて形成されている。この金属線の両端は、ボディ4に埋め込まれている。固定リング10は、ボディ4に堅固に固定されている。
図2(a)には、アイ6にライン28が通されてルアー2が吊された状態が示されている。ライン28は、上枠部20の後端に位置している。ライン28が上枠部20の後端に位置しているとき、このルアー2は釣り合った状態となる。
図2(b)には、アイ6にライン28が通されてルアー2が吊された状態が示されている。ライン28は、上枠部20の前端に位置している。ライン28が上枠部20の前端に位置しているときにおいても、このルアー2は釣り合った状態となる。
このルアー2では、ライン28が上枠部20の後端及び前端にあるとき、ルアー2が釣り合った状態となることから、上枠部20の後端と前端との間において、ルアー2が釣り合った状態となるライン28の位置が存在する。図3には、ライン28が上枠部20の後端と前端との間に位置するとき、釣り合った状態となったルアー2が示されている。図3において、位置Pはこのときのライン28の位置である。この姿勢では、上枠部20は水平方向に延びている。
図1-3において、符号Gはこのルアー2の重心である。重心Gは、このルアー2の前後方向の中央より、前側に位置している。図3において、二点鎖線Vgは、位置Pから引いた上枠部20の垂線である。これはライン28を延ばした線である。上記のとおり、ライン28が位置Pに位置するときにこのルアー2は釣り合うことから、線Vgは重心Gを通る。二点鎖線Vbは、上枠部20の後端から延ばした上枠部20の垂線である。二点鎖線Vfは上枠部20の前端から延ばした上枠部20の垂線である。線Vbは、重心Gの後ろ側を通る。線Vfは、重心Gの前側を通る。重心Gは、線Vbと線Vfとの間に位置する。換言すれば、このルアー2では、重心Gが線Vbと線Vfとの間に位置するように、上枠部20の位置、長さ及び傾斜角度が決められている。
上記のとおり、このルアー2では、図2(a)、図2(b)及び図3の三つの釣り合った状態が存在する。ただし、ライン28が位置Pに位置していても、ライン28が位置Pより少しでも後ろにずれると、このルアー2の、ライン28の後側が軽くなり、ライン28の前側が重くなる。ルアー2は図3と比べて、前側が下がった姿勢となる。ライン28は上枠部20の後端まで移動し、ルアー2は図2(a)の状態となる。ライン28が位置Pより少しでも前にずれると、このルアー2の、ライン28の前側が軽くなり、ライン28の後ろ側が重くなる。ルアー2は図3と比べて、後ろ側が下がった姿勢となる。ライン28は上枠部20の前端まで移動し、ルアー2は図2(b)の状態となる。すなわち、このルアー2では、ライン28が位置Pに位置していても、わずかな揺れ等で図2(a)又は図2(b)の状態に移行する。このルアー2を吊したとき、実際にはほとんどの場合、このルアー2は、図2(a)又は図2(b)の姿勢となる。
このルアー2をキャストする前に、釣り人は、ライン28を上枠部20の後方に位置させる。ルアー2は、図2(a)の姿勢で安定する。この状態で釣り人はキャストをする。ライン28が上枠部20の後端に位置したまま、ルアー2はヘッド14を前にして飛ぶ。このルアー2はヘッド14を下にして着水する。図4には、着水するときのルアー2が示されている。着水するとライン28のテンションが小さくなり、ライン28が上枠部20の前後方向に移動可能となる。図5には、ライン28が上枠部20の前端に位置した状態で、ライン28が巻かれるときのルアー2が示されている。ルアー2はほぼ水平の姿勢で、ヘッド14を移動方向に向けて泳ぐ。
以下では本発明の作用効果が説明される。
本発明に係るルアー2では、ライン28を上枠部20の後端に位置させてこのルアー2を吊したとき、このルアー2が釣り合った状態となる。ライン28は後端の位置で安定する。また、上枠部20が前方から後方に向けて下方に傾斜しているため、この後端において、上枠部20とボディ4とがなす角度は小さい。ライン28は、この後端の位置からずれることが防止されている。キャストのとき、ライン28を上枠部20の後端に安定して位置させることができる。これにより、ライン28が上枠部20の前側に位置するよりも、ルアー2にかかる遠心力は大きくなる。これは、このルアー2の飛距離に寄与する。
着水時にはライン28のテンションが小さくなる。このルアー2では、上枠部20が前方から後方に向けて下方に傾斜する直線状を呈しているため、図4に示されるように、着水時には上枠部20は水平に近くなる。このルアー2では、ライン28は上枠部20の後端から前端に移動し易い。図5に示されるように、一旦ライン28が上枠部20の前端に移動した状態でライン28が引かれると、ルアー2はほぼ水平の姿勢となる。上枠部20が前方から後方に向けて下方に傾斜しているため、このライン28は後方に戻りにくい。すなわち、このライン28は、上枠部20の前端に移動し易く、後方に移動しにくい。このルアー2では、ライン28が上枠部20の前端に位置することで、ルアー2はヘッド14を進行方向に向けて泳ぎうる。このルアー2では、ルアー2を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
このルアー2では、飛び易さと適切な水中姿勢とを実現するのに、特別な内部構造や部品は必要ない。簡易な構造で、飛び易くかつ適切な水中姿勢を有するルアー2が実現されている。
前述のとおり、ライン28が上枠部20の前端に位置するときにおいても、このルアー2が釣り合った状態となるのが好ましい。このようにするすることで、ルアー2のライン28より前側の質量が適切に抑えられる。このルアー2では、ライン28を引くとき、ヘッド14が進行方向を向きやすくなる。さらに、ライン28を引くとき、ルアー2はヘッド14が進行方向を向いた姿勢で安定する。このルアー2では、ルアー2を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
図6には、ルアー2の前側の部分が拡大さて示されている。図6において、両矢印Lfはルアー2の前端から上枠部20の前端までの前後方向距離を表す。両矢印Lgはルアー2の前端から重心Gまでの前後方向距離を表す。距離Lfの距離Lgに対する比(Lf/Lg)は、1.0以上が好ましい。比(Lf/Lg)を1.0以上とすることで、このルアー2を吊したとき、このルアー2はライン28より前側が、下がった姿勢となる。キャストのときに、ライン28を上枠部20の後端に容易に移動させることができる。キャストのときに、ライン28を上枠部20の後端でより安定させることができる。これは、このルアー2の飛距離に寄与する。
距離Lfの距離Lgに対する比(Lf/Lg)は、1.2以下が好ましい。比(Lf/Lg)を1.2以下とすることで、このルアー2の、ライン28の前側の質量が適正に抑えられる。ライン28を引くとき、このルアー2では、ヘッド14がより前方を向きやすくなる。ライン28を引くとき、ルアー2をヘッド14が進行方向を向いた姿勢でより安定させることができる。このルアー2では、ルアー2を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
図3において、両矢印Laは上枠部20の長さを表す。両矢印Lpは、上枠部20の後端から位置Pまでの距離である。距離Lpの長さLaに対する比(Lp/La)は、0.5以上が好ましい。比(Lp/La)を0.5以上とすることで、キャストの際にライン28を上枠部20の後端に位置させ易い。例えば釣り人はこのルアー2を吊り下げ、ルアー2を揺らすことでライン28を後端に移動させることができる。
距離Lpの長さLaに対する比(Lp/La)は、0.8以下が好ましい。比(Lp/La)を0.8以下とすることで、ライン28を引くとき、このルアー2では、ヘッド14がより前方を向きやすくなる。ライン28を引くとき、ルアー2をヘッド14が進行方向を向いた姿勢でより安定させることができる。このルアー2では、ルアー2を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
図1において、符号Lはルアー2の前後方向の長さを表す。ルアー2の長さの計測には、針部8は含まれない。このルアー2では、ルアー2の長さは、ボディ4の長さと同じである。図6おいて、符号Lbはルアー2の前端から上枠部20の後端までの前後方向距離を表す。距離Lbの長さLに対する比(Lb/L)は、0.5以下が好ましい。比(Lb/L)を0.5以下とすることで、着水時の姿勢において、ライン28より後方に位置するルアー2の部分の表面積を大きくできる。このルアー2では、ライン28の後方が水の抵抗により動き難くなるため、ライン28を引いたとき、ヘッド14がライン28を引く方向に向きやすい。このルアー2では、ライン28を引いたとき、ヘッド14を容易に進行方向に向かせることができる。ライン28を引くとき、ルアー2はヘッド14が進行方向を向いた姿勢で安定する。このルアー2では、ルアー2を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
距離Laの長さLに対する比(La/L)は、0.10以上が好ましい。比(La/L)を0.10以上とすることで、このアイ6は、飛ばし易さと適切な水中姿勢の実現に効果的に寄与しうる。この観点から比(La/L)は、0.12以上がより好ましい。
ルアー2の前端から重心までの距離Lgの長さLに対する比(Lg/L)は、0.25以上0.45以下が好ましい。重心の位置をこのように決めることで、このルアー2では、ルアー2を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
図6において、符号θは上枠部20が前後方向となす角度である。角度θは、10°以上が好ましい。角度θを10°以上にすることで、着水時にライン28は上枠部20の後端から前端により移動し易くなる。さらに角度θを10°以上にすることで、ライン28を引くときに、このライン28は後方に戻りにくい。これは、ルアー2を引くときの適切な水中姿勢の実現に効果的に寄与する。
角度θは、40°以下が好ましい。角度θを40°以下にすることで、着水時にライン28は上枠部20の後端から前端により移動し易くなる。これはルアー2を引くときの適切な水中姿勢の実現に効果的に寄与する。さらに角度θを40°以下にすることで、キャストのときに、ライン28が上枠部20の後端の位置からずれることが効果的に防止されている。これは、ルアー2の飛距離に寄与する。
図7は、本発明の他の実施形態に係るルアー30が示された側面図である。図7の矢印Xが示す方向がこのルアー30の前方とされ、この逆の方向が後方とされる。矢印Zが示す方向が上方向とされ、この逆の方向が下方向とされる。このルアー30は、ボディ32、尾びれ34、アイ36、針部38、固定リング40及び中間リング42を備えている。
ボディ32の形状は、小魚に類似している。ボディ32は、木又は合成樹脂からなる。尾びれ34は、ボディ32の後端から後方に延びている。尾びれ34は、ボディ32に対して上下左右に動くことができる。
アイ36は、ボディ32の上部に取り付けられている。アイ36は、前後方向において、このルアー30の中央よりも前方寄りに位置する。アイ36は、金属線が曲げられて形成されている。この金属線の両端は、ボディ32に埋め込まれている。アイ36は、ボディ32に堅固に固定されている。
図7に示されるように、このアイ36は、前枠部44と上枠部46とを備える。前枠部44は、ボディ32から上方に延びている。上枠部46は、前後方向に延びている。上枠部46は、前方から後方に向けて下方に傾斜する直線状を呈している。前枠部44、上枠部46及びボディ32により、三角形状の孔48が形成されている。この孔48に、ラインが通される。アイ36は、ラインが通される孔48を形成する。
針部38は、ボディ32の下部に取り付けられている。この実施形態では、針部38の数は、2である。一方の針部38は、前後方向においてボディ32の中央より前寄りに位置している。他方の針部38は、ボディ32の中央より後ろ寄りに位置している。針部38は、中間リング42を介して、固定リング40に掛けられている。これにより、針部38は、固定リング40を基点として、前後左右に揺れ動くことができる。
図示されないが、ラインを上枠部46の後端に位置させてこのルアー30を吊したとき、このルアー30は、釣り合った状態となる。ラインを上枠部46の前端に位置させてこのルアー30を吊したときにも、このルアー30は、釣り合った状態となる。
このルアー30では、ラインが上枠部46の後端及び前端にあるとき、ルアー30が釣り合った状態となることから、上枠部46の後端と前端との間において、ルアー30が釣り合った状態となるラインの位置が存在する。図7において、位置Pはこのときのラインの位置である。
図7において、符号Gはこのルアー30の重心である。重心Gは、このルアー30の前後方向の中央より、前側に位置している。位置Pから引いた上枠部46の垂線がVgとされたとき、線Vgは重心Gを通る。上枠部46の後端から延ばした上枠部46の垂線がVbとされ、上枠部46の前端から延ばした上枠部46の垂線がVfとされたとき、重心Gは、線Vbと線Vfとの間に位置する。換言すれば、このルアー30では、重心Gが線Vbと線Vfとの間に位置するように、上枠部46の位置、長さ及び傾斜角度が決められている。
このルアー30をキャストする前に、釣り人は、ラインを上枠部46の後方に位置させる。ルアー30は、ラインが後端に位置した状態で安定する。この状態で釣り人はキャストをする。ラインが上枠部46の後端に位置したまま、ルアー30はヘッド50を前にして飛ぶ。このルアー30はヘッド50を下にして着水する。着水するとラインのテンションが小さくなり、ラインが上枠部46の前後方向に移動可能となる。ラインは、上枠部46の前端まで移動しうる。ルアー30はほぼ水平の姿勢で、ヘッド50を移動方向に向けて泳ぐ。
以下では本発明の作用効果が説明される。
本発明に係るルアー30では、ラインを上枠部46の後端に位置させてこのルアー30を吊したとき、このルアー30が釣り合った状態となる。ラインは、後端の位置で安定する。また、上枠部46が前方から後方に向けて下方に傾斜しているため、この後端において、上枠部46とボディ32とがなす角度は小さい。ラインは、この後端の位置からずれることが防止されている。キャストのとき、ラインを上枠部46の後端に安定して位置させることができる。これにより、ラインが上枠部46の前側に位置するよりも、ルアー30にかけられる遠心力は大きくなる。これは、このルアー30の飛距離に寄与する。
着水時にはラインのテンションが小さくなる。上枠部46が前方から後方に向けて下方に傾斜する直線状を呈しているため、着水時には上枠部46は水平に近くなる。このルアー30では、ラインは、上枠部46の後端から前端に移動し易い。一旦ラインが上枠部46の前端に移動した状態でラインが引かれると、ルアー30はほぼ水平の姿勢となる。上枠部46が前方から後方に向けて下方に傾斜しているため、このラインは後方に戻りにくい。すなわち、このラインは、上枠部46の前端に移動し易く、後方に移動しにくい。このルアー30では、ラインが上枠部46の前端に位置することで、ルアー30はヘッド50を進行方向に向けて泳ぎうる。このルアー30では、ルアー30を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
このルアー30では、良好な飛距離と適切な水中姿勢を実現するのに、特別な内部構造や部品は必要ない。このルアー30では、簡易な構造で飛び易くかつ適切な水中姿勢を有するルアー30が実現されている。
前述のとおり、ラインが上枠部46の前端に位置するとき、このルアー30が釣り合った状態となるのが好ましい。このようにするすることで、ルアー30のラインより前側の質量が適切に抑えられる。このルアー30では、ラインを引くとき、ヘッド50が進行方向を向きやすくなる。さらに、ラインを引くとき、ルアー30はヘッド50が進行方向を向いた姿勢で安定する。このルアー30では、ルアー30を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
図7で示されるように、このルアー30では、上枠部46の前端は、重心Gより前に位置している。ラインが上枠部46の前端に移動した状態では、このルアー30の、ラインの前側は後ろ側よりも軽い。ラインを引くとき、ルアー30はヘッド50が前方を向いた姿勢でより安定する。このルアー30では、ルアー30を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
図7で示されるように、このルアー30は、ボディ32の後ろに尾びれ34を備える。このルアー30では、上枠部46の後端にラインが位置するときも、このルアー30の、ラインより前方の部分の表面積が後方の部分の表面積より小さい。ラインの後方の部分が水の抵抗により動き難くなるため、ラインを引いたとき、ヘッド50がラインを引く方向に向きやすい。このルアー30では、ラインを引いたとき、ヘッド50を容易に進行方向に向かせることができる。ラインを引くとき、ルアー30はヘッド50が進行方向を向いた姿勢で安定する。このルアー30では、ルアー30を引くときの適切な水中姿勢が実現されている。
以上説明されたように、本発明に係るルアーでは、簡易な構造で、飛び易くかつ適切な水中姿勢を有するルアーが実現されている。このことから、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るルアーは、湖沼、池、ダム、川、海等の種々のフィールドでの釣りに適している。
2、30・・・ルアー
4、32・・・ボディ
6、36・・・アイ
8、38・・・針部
10、40・・・固定リング
12、42・・・中間リング
14、50・・・ヘッド
16・・・テール
18、44・・・前枠部
20、46・・・上枠部
22、48・・・孔
24・・・取付部
26・・・針
28・・・ライン

Claims (8)

  1. ボディと、
    上記ボディの上部に取り付けられラインを通すための孔を形成するアイと、
    を備えており、
    上記アイが、前後方向に延び前方から後方に向けて下方に傾斜する直線状の上枠部と、上記ボディから上記上枠部の前端まで延びる直線状の前枠部と、を備えており、
    上記アイにラインを通しこのラインを上記上枠部の後端に位置させて吊したとき、釣り合った状態となるルアー。
  2. 上記アイにラインを通しこのラインを上記上枠部の前端に位置させて吊したとき、釣り合った状態となる請求項1に記載のルアー。
  3. 上記ルアーの重心は、
    上記上枠部との前端から延びる上記上枠部の第一垂線より後側にあり、
    上記上枠部との後端から延びる上記上枠部の第二垂線より前側にある、
    請求項1または2に記載のルアー。
  4. 上記ルアーの前端から上記上枠部の前端までの前後方向距離Lfの、上記ルアーの前端からこのルアーの重心までの前後方向距離Lgに対する比(Lf/Lg)が、1.0以上1.2以下である請求項1から3のいずれかに記載のルアー。
  5. 上記上枠部の前後方向に対する角度が10°以上40°以下である請求項1からのいずれかに記載のルアー。
  6. 上記ルアーの前端から上記上枠部の後端までの前後方向距離Lbの、上記ルアーの長さLに対する比(Lb/L)が、0.5以下である請求項1からのいずれかに記載のルアー。
  7. 上記ルアーの前端からこのルアーの重心までの前後方向距離Lgの、上記ルアーの長さLに対する比(Lg/L)が、0.25以上0.45以下である請求項1からのいずれかに記載のルアー。
  8. 上記アイにラインを通し上記上枠部の前端と後端との間の位置Pにラインを位置させて吊したとき、このルアーが釣り合った状態となり、
    上記上枠部の後端から上記位置Pまでの距離Lpの、上記上枠部の長さLaに対する比(Lp/La)が、0.5以上0.8以下である請求項1から7のいずれかに記載のルアー。
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