JP7083869B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理方法および画像処理装置に関する。
電子線ホログラフィーや、微分位相コントラストイメージング(DPC)法などの手法では、試料によって入射電子線が受ける位相変化を画像化することができる。しかしながら、電子線ホログラフィーや、DPC法では、この位相変化が試料中の原子核等に起因する電場によるものか、電子スピン等に起因する磁場によるものか、判断することは難しい。
特に、高分解能像の場合、常に原子核による電場が強く見えるため、原子核による電場に比べて弱い電子スピンによる磁場を観察するためには、電場と磁場を分離する必要がある。
例えば、特許文献1では、試料を反転させる機構を備え、反転の前後における試料中の同一測定部位を透過した電子線の偏向の方位と量を計測して、測定部位における電場の分布と磁場の分布をそれぞれ個別に求められるようにした電磁場測定装置が開示されている。この電磁場測定装置では、試料に対する電子線の入射方向を逆転すると、電子線が電磁場から受けるローレンツ力のうち、電場による力の方向は変化しないが、磁場による力の方向は逆転することを利用している。
特開平6-138196号公報
特許文献1の電磁場測定装置では、上述したように、試料の反転の前後において、試料中の同一部位を測定しなければならない。しかしながら、原子レベルの高分解能の測定では、試料の反転の前後において、試料中の同一部位を測定することは困難である。
本発明に係る画像処理方法の一態様は、
複数のカラムの各々の電磁場を可視化した位相像を取得する工程と、
前記位相像において、前記複数のカラムの各々の電磁場を、磁場成分と電場成分に分離する工程と、
分離された磁場成分に基づいて、磁場の分布を示す画像を生成する工程と、
を含み、
前記複数のカラムの各々の電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程は、
前記複数のカラムのうちの第1カラムの電磁場を、電場が同じ方向である第2カラムの電磁場に基づいて、磁場成分と電場成分に分離する工程を含む。
このような画像処理方法では、画像処理によって、位相像中のカラムの電磁場を磁場成分と電場成分を分離することができる。したがって、このような画像処理方法では、原子レベルの高分解能で、磁場の分布を示す画像を得ることができる。
本発明に係る画像処理装置の一態様は、
複数のカラムの各々の電磁場を可視化した位相像を取得する位相像取得部と、
前記位相像において、前記複数のカラムの各々の電磁場を、磁場成分と電場成分に分離する分離処理部と、
分離された磁場成分に基づいて、磁場の分布を示す画像を生成する画像生成部と、
を含み、
前記画像生成部は、
前記複数のカラムのうちの第1カラムの電磁場を、電場が同じ方向である第2カラムの電磁場に基づいて、磁場成分と電場成分に分離する処理を行う。
このような画像処理装置では、画像処理によって、位相像中のカラムの電磁場を磁場成分と電場成分を分離することができる。したがって、このような画像処理装置では、原子レベルの高分解能で、磁場の分布を示す画像を得ることができる。
実施形態に係る画像処理方法の一例を示すフローチャート。 位相像Dx,Dyと、環状暗視野像IADFを模式的に示す図。 位相像Dx,Dyの磁場によるコントラストのみを示す図。 カーネルK1とカーネルK2を説明するための図。 位相像Dxに対してコンボリューションを行った結果を示す図。 カーネルK3を説明するための図。 カーネルK4を説明するための図。 走査透過電子顕微鏡の構成を示す図。 分割型検出器の検出面を模式的に示す図。 ドメイン境界部の位相像の磁場によるコントラストのみを示す図。 画像CxにカーネルK2を適用した画像CxK2、および画像CyにカーネルK2を適用した画像CyK2を示す図。 カーネルK5を説明するための図。 画像CxにカーネルK5を適用した画像CxK5、および画像CyにカーネルK5を適用した画像CyK5を示す図。 画像CxにカーネルK1を適用した画像CxK1、および画像CyにカーネルK1を適用した画像CyK1を示す図。 らせん磁性体の位相像の磁場によるコントラストのみを示す図。 画像CxにカーネルK2を適用した画像CxK2、および画像CyにカーネルK2を適用した画像CyK2を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 画像処理方法
まず、本発明の一実施形態に係る画像処理方法について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る画像処理方法は、複数のカラムの各々の電磁場を可視化した位相像を取得する工程と、位相像において複数のカラムの各々の電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程と、分離された磁場成分に基づいて磁場の分布を示す画像を生成する工程と、を含む。また、複数のカラムの各々の電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程は、複数のカラムのうちの第1カラムの電磁場を、電場が同じ方向である第2カラムの電磁場に基づいて、磁場成分と電場成分に分離する工程を含む。
1.1. 画像処理の流れ
図1は、本実施形態に係る画像処理方法の一例を示すフローチャートである。
(1)位相像の取得(S10)
まず、解析したい視野の位相像を取得する。ここで、位相像とは、試料中の電磁場によって電子線が受ける位相変化を可視化した像である。位相像は、電子線ホログラフィーにより得られた像、および微分位相コントラストイメージング(DPC)法により得られた像を含む。
電子線ホログラフィーとは、電子波の干渉性を利用し、試料によって電子波が受ける位相変化を再生する手法である。具体的には、まず、試料を透過して位相変化を受けた波(物体波)と電子源から真空を通過し試料の影響を受けない波(参照波)を、電子線バイプリズムで偏向させ、干渉させて縞(ホログラム)を得る。次に、得られたホログラムをフーリエ変換し、バックグラウンドを作る等間隔の主干渉成分をマスクして取り除き、試料を透過した回折波の変調成分(サイドバンド)を抽出して逆フーリエ変換を行うことにより、試料下面での位相を再生する。これにより、位相像を得ることができる。
DPC法は、試料中の電磁場による電子線の偏向を各スキャン点で計測し、電磁場を可視化、画像化する走査透過電子顕微鏡法の一種である。試料の電磁場による電子線の偏向を計測するためには、例えば、分割型検出器やピクセル型検出器が用いられる。分割型検出器では、検出器同士の信号量の差分を取ることにより、試料内での電子線の偏向量(検出器上でのビームの移動量)とその方向を検出することができる。
なお、位相像は、電子線ホログラフィーや、DPC法で取得された位相像に限定されず、試料中の電磁場によって電子線が受ける位相変化を可視化した像であればよい。例えば、位相像として、タイコグラフィーを取得してもよい。
図2は、DPC法により取得された電子線の位相像(微分位相像)Dx,Dyと、位相像と同時に取得された環状暗視野(annular dark field、ADF)像IADFを模式的に示す図である。図2の位相像DxはX方向の偏向量を示し、図2の位相像DyはY方向の偏向量を示している。位相像Dxおよび位相像Dyでは、正の値を白で表し、負の値を黒で表している。ADF像IADFは、走査透過電子顕微鏡において、円環状の検出器を用いて試料で散乱された電子を検出することで取得できる。
図2に示す各像(位相像Dx,DyおよびADF像IADF)は、反強磁性体を原子レベルの高分解能で観察したものである。反強磁性体では、隣り合う原子のスピンが互いに反対方向を向いて互いに打ち消し合っている。また、反強磁性体では、各原子の原子核に起因する電場は、ほぼ同じ強度で、向きが同じである。
図2に示す各像は、反強磁性体の試料を、スピンの向きが同じ原子が、試料の厚さ方向に並ぶように、撮影されたものである。すなわち、図2に示す各像中のカラム(原子カラム)は、スピンの向きが同じ原子が、試料の厚さ方向に並んだ状態を表している。図2に示す各像では、X方向およびY方向に配列した複数のカラムが確認できる。図2に示す各像では、Y方向に隣り合うカラムのスピンの向きは、互いに反対方向であり、X方向に隣り合うカラムのスピンの向きは、同じ方向である。
図3は、位相像Dx,Dyの磁場によるコントラストのみを示す図である。図3には、位相像Dxの磁場によるコントラストのみを示す画像Cx、位相像Dyの磁場によるコントラストのみを示す画像Cyを示している。
図2に示す位相像Dxには、電場によるコントラストに、図3の画像Cxに示す磁場の
コントラストが重畳されている。しかしながら、図2に示す位相像Dxでは、磁場のコントラストは確認できない。同様に、位相像Dyには、電場によるコントラストに、図3の画像Cyに示す磁場によるコントラストが重畳されているが、図2に示す位相像Dyでは、磁場のコントラストは確認できない。これは、原子分解能像では、一般的に、原子核による電場の影響が非常に強く、スピンによる磁場の影響が小さいためである。
(2)電場の周期の解析(S20)
次に、電場の周期を求める。ここでは、電場の周期として、格子ベクトルを求める。格子ベクトルは、例えば、ADF像IADFをフーリエ変換したときのスポット位置から求めることができる。また、例えば、GPA(Geometrical Phase Analysis)などのソフトウエアを用いて、ADF像IADFから格子ベクトルを求めることができる。
ここで、格子ベクトルを求めるためには、電場および磁場の感度が低く、原子位置を正確に反映しているADF像IADFを用いることが望ましい。図2に示す位相像Dx,DyおよびADF像IADFには、互いに直交する格子ベクトルAおよび格子ベクトルBを図示している。なお、格子ベクトルを求めるための画像は、ADF像IADFに限定されず、例えば、位相像であってもよいし、明視野STEM像などであってもよい。
(3)電磁場の分離(S30)および画像の生成(S40)
次に、位相像Dxおよび位相像Dyにおいて、複数のカラムの各々の電磁場を、磁場成分と電場成分に分離する。
本工程では、位相像Dx,Dy中の観察対象となる任意のカラム(以下「第1カラム」ともいう)の電磁場を、磁場成分が第1カラムと反対方向であり、かつ、電場成分が第1カラムと同じ方向である他のカラム(第2カラム)に基づいて、磁場成分と電場成分に分離する。
上述したように、位相像Dx,Dyにおいて、Y方向に隣り合うカラムは、磁場の向きは反対方向であり、電場の向きは同じ方向である。そのため、第1カラムの電場の大きさは、第2カラムの電場の大きさと等しいものと仮定して、第1カラムの電磁場と第2カラムの電磁場の差を計算する。これにより、第1カラムの電場成分が第2カラムの電場成分と打ち消され、第1カラムに第2カラムの磁場成分の差が残る。特に、スピンの磁場の向きが反対の場合は、第1カラムの磁場成分を抽出できる。また、第1カラムの電磁場と第2カラムの電磁場の和を計算することによって、第1カラムの磁場成分が第2カラムの磁場成分と打ち消され、第1カラムの電場成分を抽出できる。
ここでは、位相像Dx,Dyに、Y方向に隣り合うカラムの電磁場との差を計算するカーネル(図4に示すカーネルK2)をコンボリューションすることによって、各カラムの電磁場から磁場成分を抽出する。
図4は、カーネルK1とカーネルK2を説明するための図である。カーネルK1は、X方向に隣り合うカラムとの電磁場の差を求めるカーネルである。カーネルK2は、Y方向に隣り合うカラムとの電磁場の差を求めるカーネルである。
カーネルK1,K2では、すべての点の合計数をゼロとした。また、カーネルK1,K2では、点と点の間隔は、格子ベクトルの整数倍とした。ここでは、格子ベクトルの1倍とした。
図5は、位相像Dxに対してコンボリューションを行った結果を示している。図5の画像DxK1は、位相像Dxに対して、カーネルK1をコンボリューションした結果を示し
ている。図5の画像DxK2は、位相像Dxに対して、カーネルK2をコンボリューションした結果を示している。
上述したように、強磁性体では、Y方向に隣り合うカラムは、原子核による電場の向きが同じで、スピンによる磁場の向きが反対である。位相像Dx中の任意のカラム(第1カラム)に対してカーネルK2を掛け合わせると、Y方向に隣り合うカラムの電磁場との差、すなわち、第1カラムとは磁場成分が反対方向であり、かつ、電場成分が同じ方向であるカラム(第2カラム)の電磁場との差を計算できる。したがって、第1カラムに対してカーネルK2を掛けることで、第1カラムの電場成分が第2カラムの電場成分と打ち消され、磁場成分のみが残る。これにより、第1カラムの電磁場から磁場成分を抽出できる。
このように、位相像Dxに対してカーネルK2をコンボリューションすることによって、各カラムの電場成分が打ち消され、各カラムの磁場成分のみが残った画像DxK2が得られる。すなわち、画像DxK2は、各カラムの磁場の分布を示す画像である。
画像DxK2では、Y方向に隣り合うカラムの磁場において、互いに反対方向を向いている成分が存在することがわかる。
強磁性体では、X方向に隣り合うカラムは、原子核による電場の向きが同じで、スピン磁場の向きも同じである。そのため、位相像Dxに対してカーネルK1をコンボリューションすることによって、各カラムの電場および磁場が打ち消され、全体が黒い(強度がゼロ)の画像DxK1が得られる。
なお、上記では、Y方向に隣り合うカラムは、原子核による電場の向きが同じで、スピンによる磁場の向きが反対方向であることを利用して、各カラムに対してY方向に隣り合うカラムの電磁場の差を求めることで、各カラムの磁場成分を抽出した。これに対して、各カラムに対してY方向に隣り合うカラムの電磁場の和を求めることで、各カラムの磁場成分が打ち消され、電場成分を抽出できる。したがって、電場の分布を示す画像を生成できる。
以上の工程により、位相像中の各カラムの電磁場を磁場成分と電場成分に分離して、磁場の分布を示す画像および電場の分布を示す画像を生成できる。
1.2. 変形例
上記では、観察対象となる第1カラムの磁場成分を、第1カラムの電磁場と第2カラムの電磁場の差を計算することによって抽出したが、第1カラムの磁場成分を抽出する手法はこれに限定されない。
例えば、第1カラムの近傍の複数のカラムの電磁場から、第1カラムの電場を推定し、第1カラムの磁場成分を抽出することもできる。例えば、第1カラムと+Y方向に隣り合うカラムの電磁場、第1カラムと-Y方向に隣り合うカラムの電磁場、第1カラムと+X方向に隣り合うカラムの電磁場、第1カラムと-X方向に隣り合うカラムの電磁場に基づいて、第1カラムの電場を推定できる。
ここで、第1カラムと+Y方向に隣り合うカラム、および第1カラムと-Y方向に隣り合うカラムは、第1カラムと原子核による電場の向きが同じで、かつ、第1カラムとスピンによる磁場の向きが反対であるカラム(第2カラム)である。また、第1カラムと+X方向に隣り合うカラム、および第1カラムと-X方向に隣り合うカラムは、第1カラムと原子核による電場の向きが同じで、かつ、第1カラムとスピンによる磁場の向きも同じカラム(第3カラム)である。そのため、2つの第2カラム(電場の向きが同じで、かつ、
磁場の向きが反対のカラム)と、2つの第3カラム(電場の向きが同じで、かつ、磁場の向きが同じカラム)の平均を計算することで、磁場成分が打ち消され、電場成分の平均を求めることができる。この4つのカラムの電場の平均を、第1カラムの電場と推定する。
ここでは、位相像Dx,Dyに、X方向およびY方向に隣り合うカラムの電磁場の平均との差を計算するカーネル(図6に示すカーネルK3)をコンボリューションすることによって、各カラムの電磁場から磁場成分を抽出する。
図6は、カーネルK3を説明するための図である。カーネルK3は、X方向およびY方向に隣り合うカラムの電磁場の平均との差を計算するカーネルである。
位相像Dxに対して、カーネルK3をコンボリューションすることによって、各カラムの電場成分が打ち消されて、図5に示す画像DxK2と同様の画像が得られる。すなわち、位相像Dxに対して、カーネルK3をコンボリューションすることによって、磁場の分布を示す画像が得られる。
ここで、図2に示す位相像Dxでは、電場によるコントラストが完全な周期性を有すると仮定している。しかし、試料の厚さムラなどによって、電場によるコントラストが非周期性を有する場合がある。この場合、カーネルK2を用いると、電場によるコントラストの非周期性の影響によって、各カラムの電場成分を完全に打ち消すことができない。
これに対して、カーネルK3では、カーネルK2に比べて、カーネルを構成する点の数が多いため、コントラストの変化が平均化される。これにより、カーネルK2を用いた場合と比べて、電場によるコントラストの非周期性の影響を小さくできる。したがって、カーネルK3を用いることによって、カーネルK2を用いた場合と比べて、電場によるコントラストをより低減できる。
図7は、カーネルK4を説明するための図である。カーネルK4は、カーネルK3よりもカーネルを構成する点の数が多い。そのため、カーネルK4を用いることによって、カーネルK3を用いた場合と比べて、電場によるコントラストをより低減できる。
2. 画像処理装置
図8は、走査透過電子顕微鏡1の構成を示す図である。
走査透過電子顕微鏡1は、画像処理装置100と、電子顕微鏡本体200と、を含む。
電子顕微鏡本体200は、位相像(DPC像)を撮影できる。画像処理装置100は、電子顕微鏡本体200で撮影された位相像(DPC像)から、上述した本実施形態に係る画像処理方法を用いて、磁場の分布を示す画像および電場の分布を示す画像を生成することができる。
電子顕微鏡本体200は、図8に示すように、電子源10と、照射レンズ系11と、走査偏向器12と、対物レンズ13と、試料ステージ14と、中間レンズ15と、投影レンズ16と、分割型検出器20と、を含む。
電子源10は、例えば、電子線EBを発生させる電子銃である。照射レンズ系11は、電子源10で発生した電子線EBを収束させる。走査偏向器12は、電子源10から放出された電子線EBを偏向させる。これにより、電子線EBで試料上を走査できる。
対物レンズ13は、電子線EBを試料上に収束させる。また、対物レンズ13は、試料
を透過した電子を結像する。
試料ステージ14は、試料を保持する。また、試料ステージ14は、試料を水平方向や鉛直方向に移動させたり試料を傾斜させたりすることができる。
中間レンズ15および投影レンズ16は、対物レンズ13で形成された像を分割型検出器20の検出面23に投影(結像)する。
分割型検出器20は、投影レンズ16の後方(電子線EBの下流側)に設けられている。分割型検出器20は、試料を透過した電子を検出する。
図9は、分割型検出器20の検出面23を模式的に示す図である。
分割型検出器20は、図9に示すように、検出面23が、4つの検出領域D1,D2,D3,D4に分割されている。4つの検出領域D1,D2,D3,D4は、それぞれ独立して電子を検出することができる。試料中の電磁場による電子線EBの偏向は、4つの検出領域D1,D2,D3,D4で検出される信号量から求めることができる。例えば、検出領域D2で得られたSTEM像と検出領域D4で得られたSTEM像の差をとった画像(DPC像)から、試料中の電磁場のX成分の分布を得ることができる。また、検出領域D1で得られたSTEM像と検出領域D4で得られたSTEM像の差をとった画像(DPC像)から、試料中の電磁場のY成分の分布を得ることができる。
このように、電子顕微鏡本体200では、分割型検出器20を用いて、DPC像を撮影できる。
画像処理装置100は、処理部110と、操作部120と、表示部122と、記憶部124と、を含む。
操作部120は、ユーザーによる操作に応じた操作信号を取得し、処理部110に送る処理を行う。操作部120の機能は、例えば、ボタン、キー、タッチパネル型ディスプレイ、マイクなどにより実現できる。
表示部122は、処理部110によって生成された画像を表示する。表示部122の機能は、LCD、CRTなどにより実現できる。
記憶部124は、処理部110が各種の計算処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部124は、処理部110のワーク領域としても機能する。記憶部124の機能は、ハードディスク、およびRAM(Random Access Memory)により実現できる。
処理部110は、上述した本実施形態に係る画像処理方法を用いて、電子顕微鏡本体200で得られたDPC像(位相像)から、磁場の分布を示す画像および電場の分布を示す画像を生成する処理を行う。処理部110の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)などのハードウェアで、プログラムを実行することにより実現できる。処理部110は、位相像取得部112と、分離処理部114と、画像生成部116と、を含む。
位相像取得部112は、電子顕微鏡本体200から位相像Dx,Dyを取得する。位相像取得部112は、電子顕微鏡本体200で撮影された位相像Dx,Dyを取得する。
分離処理部114は、取得した位相像Dx,Dyにおいて、複数のカラムの各々の電磁
場を、磁場成分と電場成分に分離する。分離処理部114は、例えば、位相像Dxに対して、カーネルK2や、カーネルK3、カーネルK4などをコンボリューションすることによって、磁場成分を抽出する。
画像生成部116は、抽出された磁場成分に基づいて、磁場の分布を示す画像を生成する。画像生成部116は、生成した画像を表示部122に表示させる。
また、分離処理部114は、取得した位相像Dx,Dyにおいて、各カラムの電磁場から電場成分を抽出し、画像生成部116は、抽出された電場成分に基づいて、電場の分布を示す画像を生成する。
3. 作用効果
本実施形態に係る画像処理方法では、複数のカラムの各々の電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程は、複数のカラムのうちの第1カラムの電磁場を、第1カラムと磁場が反対方向であり、かつ、電場が同じ方向である第2カラムの電磁場に基づいて、磁場成分と電場成分に分離する工程を含む。
そのため、本実施形態に係る画像処理方法では、画像処理によって、位相像中のカラムの電磁場を、磁場成分と電場成分を分離することができる。したがって、本実施形態に係る画像処理方法では、原子レベルの高分解能で、磁場の分布を示す画像を得ることができる。
例えば、試料の反転の前後において、同一部位を測定して、磁場成分と電場成分に分離する場合には、原子レベルのずれを生じさせることなく、試料中の同一部位を測定することは困難である。したがって、試料を反転させる手法では、原子レベルの高分解能で磁場の分布を示す画像を得ることができない。これに対して、本実施形態に係る画像処理方法では、画像処理によって、位相像中のカラムの電磁場から磁場成分と電場成分を分離できるため、原子レベルの高分解能で、磁場の分布を示す画像を得ることができる。
本実施形態に係る画像処理方法では、第1カラムの電磁場と第2カラムの電磁場の差に基づいて、第1カラムの磁場成分を抽出する。このように、本実施形態に係る画像処理方法では、位相像から容易に磁場成分を抽出できる。
本実施形態に係る画像処理方法では、分離された電場成分に基づいて、電場の分布を示す画像を生成する工程を含み、複数のカラムの各々の電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程は、第1カラムの電磁場と第2カラムの電磁場の和に基づいて、第1カラムの電場成分を抽出する工程を含む。このように、本実施形態に係る画像処理方法では、位相像から容易に電場成分を抽出できる。
本実施形態に係る画像処理方法では、第1カラムの電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程において、第1カラムの電磁場を、第2カラムの電磁場および第3カラムの電磁場に基づいて、磁場成分と電場成分に分離し、第2カラムは、第1カラムと磁場が反対方向であり、かつ、電場が同じ方向であり、第3カラムは、第1カラムと磁場が同じ方向であり、かつ、電場が同じ方向である。このように、本実施形態に係る画像処理方法では、位相像から容易に磁場成分を抽出できる。さらに、例えば、試料の厚さムラなどによって、電場によるコントラストが非周期性を有する場合でも、コントラストの変化が平均化されるため、電場によるコントラストの非周期性の影響を小さくできる。したがって、電場によるコントラストをより低減できる。
画像処理装置100は、複数のカラムの各々の電磁場を可視化した位相像を取得する位
相像取得部112と、位相像において、複数のカラムの各々の電磁場を、磁場成分と電場成分に分離する分離処理部114と、分離された磁場成分に基づいて、磁場の分布を示す画像を生成する画像生成部116と、を含む。また、画像生成部116は、複数のカラムのうちの第1カラムの電磁場を、第1カラムと磁場が反対方向であり、かつ、電場が同じ方向である第2カラムの電磁場に基づいて、磁場成分と電場成分に分離する処理を行う。そのため、画像処理装置100では、画像処理によって、位相像中のカラムの電磁場を磁場成分と電場成分を分離することができる。したがって、画像処理装置100では、原子レベルの高分解能で、磁場の分布を示す画像を得ることができる。
4. 実施例
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
4.1. 反強磁性体のドメイン境界
まず、本実施形態に係る画像処理方法を、反強磁性体のドメイン境界(domain boundary)の観察に適用した場合について説明する。
図10は、ドメイン境界部の位相像の磁場によるコントラストのみを示す図である。図10の画像CxはX方向の偏向量を示し、図10の画像CyはY方向の偏向量を示している。実際のドメイン境界部の位相像には、図10に示す磁場によるコントラストに、電場によるコントラストが加わる。そのため、図10に示す磁場の分布を示す画像Cx,Cyを直接観察することは難しい。
ここで、図4に示すカーネルK2を、図10に示す画像Cx,Cyに適用する。すなわち、画像Cxおよび画像Cyに対して、カーネルK2をコンボリューションする。
図11は、画像CxにカーネルK2を適用した画像CxK2、および画像CyにカーネルK2を適用した画像CyK2を示す図である。
画像Cx,CyにカーネルK2を適用した場合、図11に示すように、ドメイン境界部のコントラストが消える。これは、図10に示す画像Cx,Cyの磁場の分布と異なるが、ドメイン境界部でスピン構造の変化があることを確認できる。
図12は、カーネルK5を説明するための図である。カーネルK5は、Y方向に隣り合うカラムとの電磁場の差を求めるカーネルである。なお、カーネルK2は、+Y方向に隣り合うカラムとの差を求めるのに対して、カーネルK5では、-Y方向に隣り合うカラムとの差を求める。
図12に示すカーネルK5を、図10に示す画像Cx,Cyに適用する。
図13は、画像CxにカーネルK5を適用した画像CxK5、および画像CyにカーネルK5を適用した画像CyK5を示す図である。
画像Cx,CyにカーネルK5を適用した場合、図13に示すように、ドメイン境界部のコントラストが消える。図13に示す画像CxK5および画像CyK5においてコントラストが消えた部分と、図13に示す画像CxK2および画像CyK2においてコントラストが消えた部分とは、位置がずれている。
次に、図4に示すカーネルK1を、図10に示す画像Cx,Cyに適用する。
図14は、画像CxにカーネルK1を適用した画像CxK1、および画像CyにカーネルK1を適用した画像CyK1を示す図である。
画像Cx,CyにカーネルK1を適用した場合、図14に示すように、コントラストが消える。
図11に示す画像CxK2および画像CyK2、図13に示す画像CxK5および画像CyK5、図14に示す画像CxK1および画像CyK1から、ドメイン境界部の存在と、ドメイン境界部の位置を推定することができる。なお、上記では、画像Cx,Cyに各カーネルを適用したが、実際の位相像に各カーネルを適用しても同様の結果が得られる。
本実施形態に係る画像処理方法によれば、DPC法で得られたドメイン境界部の位相像から磁場の分布の情報を得ることができ、ドメイン境界部の存在とその位置を推定できる。
4.2. らせん磁性体
次に、本実施形態に係る画像処理方法を、らせん磁性体の観察に適用した場合について説明する。
図15は、らせん磁性体の位相像の磁場によるコントラストのみを示す図である。図15の画像Cxは、X方向の偏向量を示し、画像CyはY方向の偏向量を示している。
図15に示すように、らせん磁性体では、スピンの向きが場所に依存して回転している。実際のらせん磁性体のDPC像では、図15に示す磁場によるコントラストに、電場によるコントラストが加わる。そのため、図15に示す磁場の分布を示す画像Cx,Cyを直接観察することは難しい。
ここで、図4に示すカーネルK2を、図15に示す画像Cx,Cyに適用する。すなわち、画像Cxおよび画像Cyに対して、カーネルK2をコンボリューションする。
図16は、図15に示す画像CxにカーネルK2を適用した画像CxK2、および図15に示す画像CyにカーネルK2を適用した画像CyK2を示す図である。
図16に示す画像CxK2および画像CyK2は、図15の画像Cxおよび画像Cyで示す磁場の分布そのものとは異なるが、磁場の分布を反映しており、磁場の分布の情報を得ることができる。上述したドメイン境界の例のように、複数のカーネルを適用した結果を得ることで、らせん磁性体の磁場の分布をより正確に推定することができる。
このように、本実施形態に係る画像処理方法では、強磁性体の例のように、第1カラムの電磁場を、第1カラムと磁場が反対方向であり、かつ、電場が同じ方向である第2カラムの電磁場に基づいて、磁場の分布を示す画像を得る場合だけでなく、らせん磁性体の例のように、第1カラムの電磁場を、第1カラムと磁場が異なる方向であり、かつ、電場が同じ方向である第2カラムの電磁場に基づいて磁場の分布を示す画像を得る場合にも適用できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成を含む。実質的に同一の構成とは、例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成である。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する
構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…走査透過電子顕微鏡、10…電子源、11…照射レンズ系、12…走査偏向器、13…対物レンズ、14…試料ステージ、15…中間レンズ、16…投影レンズ、20…分割型検出器、23…検出面、100…画像処理装置、110…処理部、112…位相像取得部、114…分離処理部、116…画像生成部、120…操作部、122…表示部、124…記憶部、200…電子顕微鏡本体

Claims (10)

  1. 複数のカラムの各々の電磁場を可視化した位相像を取得する工程と、
    前記位相像において、前記複数のカラムの各々の電磁場を、磁場成分と電場成分に分離する工程と、
    分離された磁場成分に基づいて、磁場の分布を示す画像を生成する工程と、
    を含み、
    前記複数のカラムの各々の電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程は、
    前記複数のカラムのうちの第1カラムの電磁場を、電場が同じ方向である第2カラムの電磁場に基づいて、磁場成分と電場成分に分離する工程を含む、画像処理方法。
  2. 請求項1において、
    前記位相像は、試料中の電磁場によって電子線が受ける位相変化を可視化した像である、画像処理方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1カラムの電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程では、
    前記第1カラムの電磁場と前記第2カラムの電磁場の差に基づいて、前記第1カラムの磁場成分を抽出する、画像処理方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    分離された電場成分に基づいて、電場の分布を示す画像を生成する工程を含み、
    前記複数のカラムの各々の電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程は、
    前記第1カラムの電磁場と前記第2カラムの電磁場の和に基づいて、前記第1カラムの電場成分を抽出する工程を含む、画像処理方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記第2カラムは、前記第1カラムと磁場が異なる方向である、画像処理方法。
  6. 請求項5において、
    前記第2カラムは、前記第1カラムと磁場が反対方向である、画像処理方法。
  7. 請求項1または2において、
    前記第1カラムの電磁場を磁場成分と電場成分に分離する工程では、
    前記第1カラムの電磁場を、前記第2カラムの電磁場および第3カラムの電磁場に基づいて、磁場成分と電場成分に分離し、
    前記第2カラムは、前記第1カラムと磁場が反対方向であり、かつ、電場が同じ方向であり、
    前記第3カラムは、前記第1カラムと磁場が同じ方向であり、かつ、電場が同じ方向である、画像処理方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項において、
    前記位相像は、反強磁性体の位相像である、画像処理方法。
  9. 請求項8において、
    前記第2カラムは、前記第1カラムに隣り合い、
    前記第2カラムのスピンの向きは、前記第1カラムのスピンの向きと反対方向である、画像処理方法。
  10. 複数のカラムの各々の電磁場を可視化した位相像を取得する位相像取得部と、
    前記位相像において、前記複数のカラムの各々の電磁場を、磁場成分と電場成分に分離する分離処理部と、
    分離された磁場成分に基づいて、磁場の分布を示す画像を生成する画像生成部と、
    を含み、
    前記画像生成部は、
    前記複数のカラムのうちの第1カラムの電磁場を、電場が同じ方向である第2カラムの電磁場に基づいて、磁場成分と電場成分に分離する処理を行う、画像処理装置。
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