JP7083679B2 - 流体モータ - Google Patents

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Description

本発明は、流体モータに関する。
例えば特許文献1に開示されているように、流体を供給されることで回転を出力する流体モータが知られている。特許文献1に開示された流体モータは、アキシャルピストン型の機器として構成されている。アキシャルピストン型流体モータは、ケースと、ケース内に収納された回転可能なシリンダブロックと、シリンダブロックに形成されたシリンダ室に摺動可能に挿入されたピストンと、ケースとシリンダブロックとの間に介装された状態でケースに取付けられるタイミングプレートと、を有している。タイミングプレートは、一対の流体ポートを有している。一方の流体ポートが流体圧源に接続し、他方の流体ポートがタンクに接続する。シリンダブロックには、タイミングプレートに向けて開口し且つシリンダ室に接続した接続ポートが形成されている。接続ポートは、シリンダブロックの回転にともなって、流体ポートに接続し、流体圧源またはタンクとシリンダ室との間の流路を形成する。
シリンダ室が流体圧源に通じることで、シリンダ室内へ流体が供給されて、ピストンがシリンダブロックから軸方向に前進する。また、シリンダ室がタンクに通じることで、シリンダ室内から流体が排出可能となり、ピストンが軸方向に後退することができる。一方、ピストンのシリンダブロックからの突出量は、シリンダブロックの回転位置に応じて制御される。特許文献1に開示された流体モータは、斜板式として構成されている。すなわち、軸方向に対して傾斜した傾斜面を有する斜板が、軸方向にピストンと対向して配置されている。したがって、流体圧によって駆動されるピストンが斜板の斜面に作用して、シリンダブロックの回転を引き起こす。シリンダブロックの回転にともない、ピストンは、シリンダブロックの回転中、その頭部が斜面に沿って移動するよう、軸方向に前進または後退する。
なお、シリンダ室内での急激且つ大幅な圧力変動を防止する目的から、各流体ポートの両端部に、接続ポートの移動経路に沿って延びる切欠溝が形成されている。
特開平9-287552号公報
ところが、このような流体モータを使用した場合、シリンダブロックの回転軸線を中心として特定の切欠溝と点対称な領域と同一となる周方向領域において、シリンダブロックの周縁部とタイミングプレートとの間に傷や焼き付きが発生することがあった。本発明はこのような点を考慮してなされたものであって、流体モータにおけるシリンダブロックの周縁部とタイミングプレートとの間の傷や焼き付きの発生を効果的に防止することを目的とする。
本発明による第1の流体モータは、
ケースと、
回転軸線を中心として回転可能に前記ケースに支持された軸部材と、
シリンダ室を形成され、前記ケース内で前記軸部材とともに回転可能なシリンダブロックと、
前記ケースに支持されて前記ケースと前記シリンダブロックとの間に位置し、前記シリンダブロックの回転に応じて前記シリンダ室と接続する一対の流体ポートを形成されたタイミングプレートと、
前記シリンダ室に移動可能に配置されたピストンと、を備え、
前記タイミングプレートは、前記ケースに形成された流体流路を介して流体圧源に接続されて高圧側となる一方の流体ポートの、前記シリンダブロックの回転にともなって前記シリンダ室と先に対面するようになる前側端部に接続して、他方の流体ポートに向けて延びる切欠溝を有し、
前記タイミングプレートは、その周縁部のうちの、前記切欠溝が配置されている領域と前記回転軸線を中心として点対称な領域の少なくとも一部分と周方向において同一位置となる部分が、前記軸方向における前記シリンダブロックとは逆側へ移動可能となるように、前記ケースは、前記タイミングプレートの前記部分の移動時に、前記部分を受け入れる受容部を有する。
本発明による第2の流体モータは、
ケースと、
回転軸線を中心として回転可能に前記ケースに支持された軸部材と、
シリンダ室を形成され、前記ケース内で前記軸部材とともに回転可能なシリンダブロックと、
前記ケースに支持されて前記ケースと前記シリンダブロックとの間に位置し、前記シリンダブロックの回転に応じて前記シリンダ室と接続する一対の流体ポートを形成されたタイミングプレートと、
前記シリンダ室に移動可能に配置されたピストンと、を備え、
前記タイミングプレートは、前記ケースに形成された流体流路を介して流体圧源に接続されて高圧側となる一方の流体ポートの、前記シリンダブロックの回転にともなって前記シリンダ室と先に対面するようになる前側端部に接続して、他方の流体ポートに向けて延びる切欠溝を有し、
前記ケースの前記タイミングプレートに対面する面は、径方向において前記タイミングプレートの周縁と同一となる位置であって且つ前記切欠溝が配置されている領域と前記回転軸線を中心として点対称な領域の少なくとも一部分と周方向において同一となる位置に、前記タイミングプレートから前記軸方向に離間した受容部を有する。
本発明による第1又は第2の流体モータにおいて、前記ケースの前記タイミングプレートに対面する面は、前記軸部材の端部を収容する支持凹部と、前記支持凹部に通じる流体通路と、を有し、前記受容部は、前記流体通路の一部分によって形成されていてもよい。
本発明による第1又は第2の流体モータにおいて、前記流体通路は、前記受容部を形成する部分で拡幅していてもよい。
本発明による第1又は第2の流体モータにおいて、前記受容部の前記周方向の両端部の各々と前記回転軸線とを通過する二つの直線の間に、前記切欠溝の全体が位置するようにしてもよい。
本発明による第3の流体モータは、
第1流体流路および第2流体流路を形成された前記ケースと、
回転軸線を中心として回転可能に前記ケースに支持された軸部材と、
前記回転軸線と平行な軸方向における一側に開口したシリンダ室と、前記シリンダ室に接続し前記軸方向における他側に開口した接続ポートと、を形成され、前記ケース内で前記軸部材とともに回転可能なシリンダブロックと、
前記シリンダ室内に移動可能に配置されたピストンと、
前記ケースに支持され、前記ケースと前記シリンダブロックとの間に位置するタイミングプレートと、を備え、
前記タイミングプレートは、前記軸方向における前記一側を向く一側面に開口し且つ当該タイミングプレートを貫通して前記第1流体流路に通じる第1流体ポートと、前記一側面に開口し且つ当該タイミングプレートを貫通して前記第2流体流路に通じる第2流体ポートと、前記一側面に形成され前記第1流体ポートの端部に接続した第1切欠溝と、前記一側面に形成され前記第2流体ポートの端部に接続した第2切欠溝と、を有し、
前記接続ポートは、前記シリンダブロックの回転にともなって、前記第1流体ポート、前記第2流体ポート、前記第1切欠溝および前記第2切欠溝に軸方向から対面する位置を移動して、前記シリンダ室と第1流体流路または第2流体流路との間の流路を形成し、
前記第1流体ポート及び前記第2流体ポートは、前記シリンダ室内に最も入り込んだピストンと前記軸方向に重なる第1基準位置と、前記シリンダ室内から最も突出した前記ピストンと前記軸方向に重なる第2基準位置と、を結ぶ直線を挟んで反対側に位置し、前記第1切欠溝は、前記第1基準位置に近接する側となる前記第1流体ポートの端部に接続し、前記第2切欠溝は、前記第1基準位置に近接する側となる前記第2流体ポートの端部に接続し、
前記ケースの前記タイミングプレートに対面する面は、前記回転軸線を中心とした径方向において前記タイミングプレートの周縁と同一となる位置であって且つ前記第1切欠溝が配置されている領域と前記回転軸線を中心として点対称な領域の少なくとも一部分と前記周方向において同一となる位置と、前記径方向において前記タイミングプレートの周縁と同一となる位置であって且つ前記第2切欠溝が配置されている領域と前記回転軸線を中心として点対称な領域の少なくとも一部分と前記周方向において同一となる位置とに、前記タイミングプレートから前記軸方向における前記他側へ離間した受容部を、有する。
本発明によれば、流体モータにおけるシリンダブロックの周縁部とタイミングプレートとの間に傷や焼き付きが発生することを効果的に防止することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、流体モータを示す縦断面図である。 図2は、タイミングプレートの一側面を示す平面図である。 図3は、軸方向における一側からケース蓋体を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面に示される要素には、理解を容易にするために、サイズ及び縮尺等が実際のそれらと異なって示されている要素が含まれうる。
以下に説明する流体モータ10は、アキシャルピストン型の機器として機能し、流体を供給されることで回転を出力する。図示された流体モータ10は、斜板式の流体モータとして構成されている。流体モータ10は、典型的には建設機械が備える走行用装置における駆動装置として使用可能であるが、他の用途に適用されてもよく、その用途は特に限定されない。
斜板式として図示された流体モータ10は、主たる構成要素として、ケース20、軸部材30、シリンダブロック40、ピストン50、タイミングプレート60及び斜板70を有している。以下、各構成要素について説明していく。
ケース20は、ケース本体21と、ケース本体21に固定されたケース蓋体22とを有している。ケース本体21は、概ね、一端を閉鎖され他端で開口した筒状に形成されている。ケース蓋体22は、ケース本体21の開口を塞ぐよう、ボルト等の締結具を用いてケース本体21に固定されている。ケース20は、その内部に収容空間Sを形成している。収容空間S内に、シリンダブロック40、ピストン50、タイミングプレート60、斜板70が配置されている。
軸部材30は、ケース20によって回転可能に保持されている。ケース20内には、一対の軸受31が設けられている。軸部材30は、軸受31によって、その中心軸線を回転軸線RAとして回転することができる。軸部材30の一方の端部30aは、ケース20に設けられた貫通孔を通過してケース20外へ延び出している。軸部材30がケース20を貫通する部分において、ケース20と軸部材30との間にはシール部材32が設けられ、流体、例えば潤滑油のケース20外への流出を防止している。軸部材30のケース20から延び出した部分30aは、例えば減速機等の外部の機器に接続される。すなわち、軸部材30は、回転を出力する出力要素として機能する。
なお、以下において、この回転軸線RAと平行な方向を軸方向ADと呼び、回転軸線RAを中心とした円周方向を周方向CDと呼び、回転軸線RAに直交する方向を径方向RDと呼ぶ。また、軸部材30のケース20外に位置する端部30aの側を、回転軸線RAにおける一側と呼び、軸部材30のケース20内に位置する端部の側を、回転軸線RAにおける他側と呼ぶ。
次に、シリンダブロック40について説明する。シリンダブロック40は、回転軸線RAを中心として配置された円柱状または円筒状の形状を有している。シリンダブロック40は、軸部材30によって貫通されている。シリンダブロック40は、軸部材30に対して固定されている。したがって、シリンダブロック40は、軸部材30と同期して、回転軸線RAを中心として回転することができる。
シリンダブロック40には、複数のシリンダ室41が形成されている。複数のシリンダ室41は、回転軸線RAを中心とした周方向CDに沿って等間隔で配列されている。また、各シリンダ室41は回転軸線に沿って設けられ、ここでは、回転軸線と平行の軸方向に設けられている。各シリンダ室41は、軸方向ADにおける一側に開口している。また、各シリンダ室41に対応して接続ポート42が形成されている。接続ポート42は、シリンダ室41を回転軸線RAにおける他側に開放している。
各シリンダ室41に対応して、ピストン50が設けられている。各ピストン50の一部分が、シリンダ室41内に配置されている。各ピストン50は、対応するシリンダ室41から軸方向ADにおける一側に延び出している。ピストン50は、シリンダブロック40に対して軸方向に移動することができる。すなわち、ピストン50は、軸方向ADにおける一側に前進して、シリンダ室41の容積を拡大することができる。また、ピストン50は、軸方向ADにおける他側に後退して、シリンダ室41の容積を縮小することができる。
斜板70は、ケース20によって保持されている。斜板70は、シリンダブロック40及びピストン50に軸方向ADにおける一側から対向して配置されている。軸部材30は、斜板70を貫通している。斜板70は、軸方向ADに垂直な面に対して傾斜した斜面71を有している。斜面71は、シリンダブロック40及びピストン50に向かい合っている。斜板70の斜面71上に、シュー73が設けられている。シュー73は、ピストン50の頭部を保持している。具体的な構成として、ピストン50の一側端となる頭部は球状に形成されている。シュー73は、球状の頭部の略半分を収容可能な穴を有している。
ピストン50の頭部を保持したシュー73は、斜板70の斜面71上を摺動可能となっている。シリンダ室41内に流体が供給されると、ピストン50は、シリンダブロック40から斜板70側へ前進する。このとき、ピストン50を保持するシリンダブロック40が回転して、当該ピストン50は斜板70の厚肉部70a上から薄肉部70b上へと移動する。シリンダ室41内から流体が排出されると、ピストン50は、シリンダブロック40内へと後退する。このとき、ピストン50を保持するシリンダブロック40が回転して、当該ピストン50は斜板70の薄肉部70b上から厚肉部70a上へと移動する。
流体モータ10は、ケース20内に配置されたリテーナプレート34をさらに有している。リテーナプレート34は、リング状かつプレート状の部材である。リテーナプレート34は、軸部材30によって貫通され、軸部材30上に支持されている。軸部材30のリテーナプレート34を支持する部分30bは、曲面状に形成されている。このため、リテーナプレート34は、軸部材30上に支持された状態で、向きを変えることができる。図1に示すように、プレート状のリテーナプレート34は、斜板70の斜面71に沿うように傾斜している。そして、リテーナプレート34は、軸方向ADにおける他側からすべてのシュー73に接触している。
また、軸部材30とリテーナプレート34との間には、スプリング等からなる付勢部材35が設けられている。付勢部材35によって、リテーナプレート34は、軸方向ADにおける一側に付勢される。この結果、リテーナプレート34は、シュー73及びピストン50を斜板70の斜面71に向けて押圧することができる。また、付勢部材35によって、軸部材30は、シリンダブロック40とともに、軸方向ADにおける他側に付勢される。この結果、シリンダブロック40は、タイミングプレート60に向けて押圧されるようになる。
タイミングプレート60は、シリンダブロック40よりも軸方向ADにおける他側において、シリンダブロック40とケース20との間に位置している。シリンダブロック40は、ピン等の固定具を介して、回転不可能にケース蓋体22に保持されている。タイミングプレート60は、リング状かつプレート状に形成されている。タイミングプレート60は、その中央に貫通孔を有している。軸部材30は、この貫通孔を通過して、タイミングプレート60を貫通している。上述したように、付勢部材35によって、シリンダブロック40が、タイミングプレート60に当接している。また、タイミングプレート60は、ケース20のケース蓋体22に当接している。つまり、タイミングプレート60の一側を向く一側面60aは、シリンダブロック40と接触し、タイミングプレート60の他側を向く他側面60bは、ケース20のケース蓋体22と接触している。
ここで、図2は、一側面60aの側から、タイミングプレート60を示している。図2において、第1基準位置p1は、シリンダ室41内に最も入り込んだピストン50と軸方向ADに重なる位置である。言い換えると、第1基準位置p1は、下死点に位置するピストン50の中心位置を軸方向ADに投影した位置である。一方、図2において、第2基準位置p2は、シリンダ室41内から最も突出したピストン50(上死点に位置するピストン50)と軸方向ADに重なる位置である。
図2に示すように、タイミングプレート60には、第1流体ポート61a及び第2流体ポート61bが形成されている。第1流体ポート61a及び第2流体ポート61bは、回転軸線RAを中心とした円弧に沿って延びている。第1流体ポート61a及び第2流体ポート61bは、一側面60aにおいて、周方向CDに延びる開口を形成している。第1流体ポート61a及び第2流体ポート61bは、タイミングプレート60を貫通している。第1流体ポート61a及び第2流体ポート61bは、第1基準位置p1及び第2基準位置p2を結ぶ直線vlを挟んで互いから反対側となる領域に設けられている。第1流体ポート61a及び第2流体ポート61bは、図2に示された例において、回転軸線RAを中心として点対称な構成(配置および形状)を有している。シリンダブロック40の接続ポート42は、シリンダブロック40の回転にともなって、第1流体ポート61a及び第2流体ポート61bに軸方向ADから対面する位置を移動する。これにより、第1流体ポート61aまたは第2流体ポート61bを介して、シリンダ室41と第1流体流路fp1または第2流体流路fp2との間に、流体の流路が形成される。
図3は、軸方向ADにおける一側からケース蓋体22を示している。すなわち、ケース蓋体22のタイミングプレート60に対面する面24を示している。ケース20には、第1流体流路fp1及び第2流体流路fp2が形成されている。第1流体流路fp1及び第2流体流路fp2は、図3に示された例において、ケース蓋体22に開口している。そして、ケース20の第1流体流路fp1は、タイミングプレート60の第1流体ポート61aと常時接続している。ケース20の第2流体流路fp2は、タイミングプレート60の第2流体ポート61bと常時接続している。第1流体流路fp1は、流体ポンプ等の流体圧源及びタンクの一方に接続し、第2流体流路fp2は、流体ポンプ等の流体圧源及びタンクの他方に接続する。第1流体流路fp1及び第2流体流路fp2と、流体圧源及びタンクとの接続は、図示しない切換弁を介して、切り換え可能となっている。すなわち、第1流体流路fp1及び第2流体流路fp2の一方が、流体圧源に接続されて、高圧(供給)側となる。また、第1流体流路fp1及び第2流体流路fp2の他方が、タンクに接続されて、低圧(排出)側となる。さらに、切換弁は、第1流体流路fp1及び第2流体流路fp2を、流体圧源及びタンクの両方から遮断して、中立とすることも可能である。
第1流体流路fp1が流体圧源に接続されて高圧側になり、第2流体流路fp2がタンクに接続されて低圧側になると、直線vlの一方の側(図2の右側)に位置するシリンダ室41は、接続ポート42及び第1流体ポート61aを介して第1流体流路fp1に接続し、流体を供給される。したがって、図2の直線vlの一方の側に位置するピストン50は、シリンダブロック40から軸方向ADにおける一側に前進する。このとき、前進するピストン50が、周方向CDにおいて、シリンダブロック40から最も突出し得る第2基準位置p2に向かうよう、シリンダブロック40が図2における矢印Arの向きに回転する。一方、直線vlの他方の側(図2の左側)に位置するピストン50は、シリンダブロック40の矢印Arの向きへの回転にともなって、周方向CDにおいて第1基準位置p1に向かう。このとき、ピストン50はシリンダブロック40側に後退し、したがって、シリンダ室41内の流体は、接続ポート42及び第2流体ポート61bを介して第2流体流路fp2に排出される。
一方、第1流体流路fp1がタンクに接続されて低圧側になり、第2流体流路fp2が流体圧源に接続されて高圧側になると、直線vlの他方の側(図2の左側)に位置するシリンダ室41に流体が供給される。この結果、直線vlの他方の側に位置するピストン50は、シリンダブロック40から軸方向ADにおける一側に前進し、シリンダブロック40が図2における矢印Arの逆向きに回転する。
なお、流体圧源及びタンクと流体モータ10との間で給排される流体は、特に限定されないが、典型的には油とすることができる。油は、ピストン50を駆動する作動油として機能するとともに、シリンダブロック40やピストン50の動作を円滑化するための潤滑油ともしても機能する。
第1流体流路fp1に高圧流体が供給されると、第1流体ポート61aが高圧側流体ポートになり、シリンダブロック40が矢印Arの向きに回転する。図2に示すように、タイミングプレート60の一側面60aには、高圧側となった場合の第1流体ポート61aの回転方向前側端部hf1に接続する第1切欠溝62aが形成されている。一方、第2流体流路fp2に高圧流体が供給されると、第2流体ポート61bが高圧側流体ポートになり、シリンダブロック40が矢印Arの逆向きに回転する。図2に示すように、タイミングプレート60の一側面60aには、高圧側となった場合の第2流体ポート61bの回転方向前側端部hf2に接続する第2切欠溝62bが形成されている。
ここで、流体ポート61a,61bの回転方向前側端部とは、シリンダブロック40の回転にともなって、長手方向を有する流体ポート61a,61bの両端部のうちの、各シリンダ室41の接続ポート42に先に対面して接続するようになる側の端部を意味している。すなわち、第1切欠溝62aは、第1基準位置p1に近接する側となる第1流体ポート61aの端部に接続し、第2切欠溝62bは、第1基準位置p1に近接する側となる第2流体ポート61bの端部に接続している。
第1切欠溝62a及び第2切欠溝62bは、第1流体ポート61a及び第2流体ポート61bと同一の円周上に配置され、周方向CDに延びている。このため、シリンダブロック40の回転にともなって、接続ポート42は、第1切欠溝62a及び第2切欠溝62bに対面する位置を移動する。第1切欠溝62a及び第2切欠溝62bによれば、シリンダ室41の接続ポート42がシリンダブロック40の回転により高圧側の流体ポート61a,61bに重なり合って高圧側の流体ポート61a,61bからシリンダ室41に高圧流体が大量に流入するようになる直前に、切欠溝62a,62bを通じて高圧流体がシリンダ室41に徐々に流量を増加させながら流入する。これにより、高圧流体の流入にともなった、シリンダ室41内での急激で大幅な圧力変化が緩和されて騒音を低減させることができる。
また図2に示された例において、タイミングプレート60の一側面60aには、低圧側となった場合の第2流体ポート61bの回転方向前側端部lf4に接続する第4切欠溝62dおよび低圧側となった場合の第1流体ポート61aの回転方向前側端部lf3に接続する第3切欠溝62cが、形成されている。第3切欠溝62cは、第2基準位置p2に近接する側となる第1流体ポート61aの端部lf3に接続し、第4切欠溝62dは、第2基準位置p2に近接する側となる第2流体ポート61bの端部lf4に接続している。これらの第3切欠溝62c及び第4切欠溝62dも、第1流体ポート61a及び第2流体ポート61bと同一の円周上に配置され、周方向CDに延びている。したがって、接続ポート42は、第3切欠溝62c及び第4切欠溝62dに対面する位置を移動する。
第3切欠溝62c及び第4切欠溝62dによれば、シリンダ室41の接続ポート42がシリンダブロック40の回転により低圧側の流体ポート61a,61bに重なり合って低圧側の流体ポート61a,61bへシリンダ室41から流体が大量に排出されるようになる直前に、切欠溝62c,62dを通じてシリンダ室41から徐々に流量を増加させながら流体を排出させることができ、これにより、騒音を低減させることが可能となる。
なお、図2に示された例において、流体ポート61a,61bの幅w、言い換えると流体ポート61a,61bの径方向RDに沿った長さは、周方向CDに沿って一定となっている。一方、切欠溝62a~62dの幅は、対応する流体ポート61a,61bの端部から離間するにつれて、狭くなっていく。これにより、切欠溝62a~62dに期待された上述の作用効果をより効率的に発揮することができる。また、切欠溝62a~62dの幅の変動に加えて又は切欠溝62a~62dの幅の変動に代えて、切欠溝62a~62dの深さが、対応する流体ポート61a,61bの端部から離間するにつれて、浅くなっていくようにしてもよい。この例によっても、切欠溝62a~62dに期待された上述の作用効果をより効率的に発揮することができる。
次に以上のような構成からなる流体モータ10の動作について説明する。
図示しない切換弁の操作により、第1流体流路fp1及び第1流体ポート61aを流体圧源に接続して高圧側とし、第2流体流路fp2及び第2流体ポート61bをタンクに接続して低圧側とすると、上述したように、シリンダブロック40が図2における矢印Arの向きに回転する。このとき、直線vlの一方の側(図2の右側)に位置するシリンダ室41には、流体が供給されて、当該シリンダ室41からピストン50が軸方向ADにおける一側に前進する。このピストン50の頭部を保持したシュー73は、シリンダブロック40の回転にともなって斜面71に摺接し、周方向CDに移動して第2基準位置p2に向かう。直線vlの他方の側(図2の左側)に位置するシリンダ室41からは、流体が排出され、当該シリンダ室41内へピストン50が軸方向ADにおける他側に後退する。このピストン50の頭部を保持するシュー73は、シリンダブロック40の回転にともなって、斜面71に摺接し、周方向CDに移動して第1基準位置p1に向かう。以上のようにして、シリンダブロック40が軸部材30とともに回転して、流体モータ10から正回転が出力される。
次に、図示しない切換弁の操作により、第1流体流路fp1及び第1流体ポート61aを流体圧源への接続から解除し、第2流体流路fp2及び第2流体ポート61bをタンクへの接続から解除する。すなわち、流体モータ10は、中立状態となり、各シリンダ室41への流体の流出入が停止する。これにより、シリンダブロック40及び軸部材30の回転が停止し、流体モータ10からの回転出力が停止する。
さらに、図示しない切換弁の操作により、第1流体流路fp1及び第1流体ポート61aをタンクに接続して低圧側とし、第2流体流路fp2及び第2流体ポート61bを流体圧源に接続して高圧側とすると、シリンダブロック40が図2における矢印Arの逆向きに回転する。これにより、シリンダブロック40が軸部材30とともに回転して、流体モータ10から逆回転が出力される。
ところで、流体モータ10の使用中、軸部材30の回転の向きを急に逆転させることもある。このとき、シリンダブロック40及びタイミングプレート60の特定の位置に傷や焼き付きが発生することがあった。そして、傷や焼き付きが発生する特定部分pa1,pa2は、径方向RDにおいて、シリンダブロック40及びタイミングプレート60の周縁部と一致し、周方向CDにおいて、高圧側となる流体ポート61a,61bの回転方向前側端部(流体ポート61a,61bの第1基準位置p1に近接する側の端部)hf1,hf2に接続した切欠溝62a,62bと回転軸線RAを中心として点対称となる対称領域sz1,sz2と一致していた。なお、図示された例において、第1切欠溝62aと回転軸線RAを中心として点対称となる対称領域sz1には第4切欠溝62dが形成されており、第2切欠溝62bと回転軸線RAを中心として点対称となる対称領域sz2には第3切欠溝62cが形成されている。ここで、切欠溝と回転軸線RAを中心として点対称となる領域とは、回転軸線RAを中心として切欠溝を180°回転させた際に当該切欠溝が位置するようになる領域のことを指している。
このような不具合の発生について鋭意検討を行ったところ、次の二つの原因が組み合わさることで不具合が発生していることが推測された。
まず、ピストン50とシリンダブロック40との間で流体による潤滑膜が消滅してしまうことが、第1の原因と考えられる。ピストン50は、周方向CDにおいて第1基準位置p1に位置する際に、シリンダ室41内に最も引き込まれる。そして、ピストン50は、第1基準位置p1から高圧側となる流体ポート61a,61bに向けて周方向CDに移動する間にもリテーナプレート34によって軸方向ADにおける一側にシリンダ室41から引き出される。ただし、ピストン50が切欠溝62a,62bに対面する位置に移動するまで、当該ピストン50に対応するシリンダ室41には流体が供給されない。したがって、ピストン50とシリンダ室41との間において、流体による潤滑膜が切れてしまう。この結果、ピストン50とシリンダ室41との摩擦力が急激に増大し、シリンダブロック40のうちの切欠溝62a,62b近傍となる部分が、ピストン50の動作によって、軸方向ADにおける一側に、すなわちタイミングプレート60から離間する側に引っ張られる。この結果、上述した特定の位置において、シリンダブロック40とタイミングプレート60が、軸方向ADに押しつけられ合いながら、回転軸線RAを中心として相対回転することになる。このことが、上述した特定の位置において、シリンダブロック40とタイミングプレート60に傷や焼き付きを生じさせる一つの原因になっていると考えられる。
ただし、第1の原因として推定した力は、流体モータ10の通常の動作中にも生じている。そして、流体モータ10を継続的に動作させているだけでは、問題となる傷や焼き付きは生じにくい。この不具合は、軸部材30の回転の向きを急に逆転させることで生じる。したがって、第1の原因として推定した力だけでなく、この力による作用と、軸部材30の回転の向きを急に逆転させることで発生する力の作用との組み合わせによって、上述した不具合が生じていると推定される。
そして、流体モータ10の動作を逆転させた場合、つまり、流体流路fp1,fp2への流体圧源およびタンクへの接続を切り換えた場合、高圧側であった流体流路fp1,fp2及び流体ポート61a,61bで、大きな流体圧のピークが生じる。この流体圧は、シリンダブロック40のうちの流体ポート61a,61b及び切欠溝62a~62dに対面する部分を、軸方向ADにおける一側に向けて、すなわちタイミングプレート60から離間する側に向けて押圧する。この押圧力が第2の原因と推定される。
第1の原因と考えられるシリンダブロック40とピストン50との摩擦力と、第2の原因と考えられる流体圧回路のピーク圧との組み合わせより、高圧側となる流体ポート61a,61bの回転方向前側端部hf1,hf2に接続した切欠溝62a,62bが設けられている位置において、シリンダブロック40がタイミングプレート60から離間する。この反作用として、上述した特定部分pa1,pa2において、シリンダブロック40によってタイミングプレート60が押圧され、シリンダブロック40またはタイミングプレート60に傷や焼き付きを生じさせていると考えられる。
なお、周方向CDにおいて同一とは、二つの位置又は領域が、径方向RDに重なることを意味し、言い換えると、回転軸線RAから径方向RDに引き出した同一の直線分上に位置することを意味する。
このような不具合に対し、本実施の形態では、タイミングプレート60の周縁部のうちの、高圧側となる流体ポート61a,61bの回転方向前側端部hf1,hf2に接続する切欠溝62a,62bが配置されている領域と回転軸線RAを中心として点対称な対称領域sz1,sz2の少なくとも一部分と周方向CDにおいて同一位置となる部分pa1,pa2が、軸方向ADにおいて他側に移動可能となっている。例えば、タイミングプレート60は、その周縁部のうちの一部分pa1,pa2が軸方向ADにおいて他側に移動するように、変形可能となっている。すなわち、上述したように、軸部材30の回転を急に逆転した際に、特定部分pa1,pa2において、シリンダブロック40がタイミングプレート60をケース蓋体22に向けて押圧するようになる。このとき、タイミングプレート60の特定部分pa1,pa2は、ケース蓋体22のタイミングプレート60に対面する面24によって背方から支持されて変形を拘束されていない。タイミングプレート60は、特定部分pa1,pa2において、シリンダブロック40からの押圧力にともなって変形することができる。すなわち、特定部分pa1,pa2は、タイミングプレート60とは逆側、すなわち軸方向ADにおける他側に移動することができる。これにより、シリンダブロック40及びタイミングプレート60が、軸方向ADに局所的に押圧されながら相対回転することに起因した特定部分pa1,pa2での傷や焼き付きの発生を効果的に防止することができる。
図2及び図3に示すように、ケース蓋体22は、タイミングプレート60に対面する面24に、受容部25a,25bを有している。受容部25a,25bは、タイミングプレート60から軸方向ADにおける他側へ離間している。ケース蓋体22のタイミングプレート60に対面する面24は、タイミングプレート60を押しつけられる。したがって、この面24は、タイミングプレート60に接触してタイミングプレート60を支持する支持部26を含んでいる。受容部25a,25bは、この支持部26に対して凹んだ部分、言い換えると支持部26よりも軸方向ADにおける他側に位置する部分として形成される。図3に示すように、この支持部26を形成す突出部上に、第1流体流路fp1及び第2流体流路fp2が開口している。なお、図2では、受容部25a,25b及び後述する流体通路28a~28dが点線で示されている。
受容部25a,25bは、タイミングプレート60が変形等して特定部分pa1,pa2が軸方向ADにおける他側にずれた場合、当該特定部分pa1,pa2を収容すること、言い換えると受け入れることができる。これにより、シリンダブロック40及びタイミングプレート60が、軸方向ADに局所的に押圧されながら相対回転することに起因した特定部分pa1,pa2での損傷を、安定して効果的に防止することができる。
図示された例において、タイミングプレート60は、第1切欠溝62aに対応した第1の特定部分pa1と、第2切欠溝62bに対応した第2の特定部分pa2と、を有し、この二つの特定部分pa1,pa2で傷や焼き付きが発生しやすくなり得る。したがって、ケース蓋体22のタイミングプレート60に対面する面24は、第1の特定部分pa1に対応した第1受容部25aと、第2の特定部分pa2に対応した第2受容部25bと、を周方向CDに離間して含んでいる。このような例によれば、必要に応じた大きさで受容部25a,25bを形成することができ、ケース蓋体22およびケース20の剛性低下を効果的に抑制することができる。
図3に示すように、ケース蓋体22の面24は、軸受31および軸部材30の端部を収容する支持凹部27と、支持凹部27に通じる流体通路28a~28dと、を有している。流体通路28a~28は、複数、例えば四つ設けられている。各流体通路28a~28は、径方向RDに延びている。そして、第1受容部25aは、第1流体通路28aの一部分によって形成され、第2受容部25bは、第2流体通路28bの一部分によって形成されている。このような例によれば、例えば潤滑油を供給するための流体通路を利用して受容部25a,25bを作製することができる。すなわち、受容部25a,25bの形成のみを目的として、ケース蓋体22の面24に凹部等を形成する必要がない。したがって、ケース蓋体22およびケース20の剛性低下を効果的に抑制することができる。加えて、タイミングプレート60が移動又は変形すると、タイミングプレート60及びシリンダブロック40の間から流体が流出することになる。受容部25a,25bが、流体通路28a,28bの一部分によって構成されることで、漏出した流体を流体通路28a,28bにより流すことできる点においても都合が良い。
また、図3に示すように、第1流体通路28aは、第1受容部25aを形成する部分において拡幅し、第2流体通路28bは、第2受容部25bを形成する部分において拡幅している。このような例によれば、流体通路28a,28bを利用しながら、十分な大きさの受容部25a,25bを確保することができる。これにより、傷や焼き付きの発生を十分効果的に防止することができる。
さらに、図2に示すように、軸方向ADの観察において或いは軸方向ADへの投影において、第1受容部25aの周方向CDの両端部の各々と回転軸線RAとを通過する二つの直線la1,la2の間に、第1切欠溝62aの全体が位置している。また、軸方向ADの観察において或いは軸方向ADへの投影において、第2受容部25bの周方向CDの両端部の各々と回転軸線RA線とを通過する二つの直線lb1,lb2の間に、第2切欠溝62bの全体が位置している。このような受容部25a,25bが形成されている領域は、周方向CDにおいて、タイミングプレート60の傷や焼き付きが生じ易い傾向のある全領域を含むようになる。これにより、傷や焼き付きの発生をさらに効果的に防止することができる。
なお、図示された例において、第1切欠溝62a及び第4切欠溝62dは、回転軸線RAを中心として互いに点対称な構成(配置及び形状)を有し、第2切欠溝62b及び第3切欠溝62cも、回転軸線RAを中心として互いに点対称な構成を有している。同様に、第1流体通路28a及び第4流体通路28dは、回転軸線RAを中心として互いに点対称な構成を有し、第2流体通路28b及び第3流体通路28cも、回転軸線RAを中心として互いに点対称な構成を有している。したがって、第3流体通路28cは拡幅した第1拡幅部25cを有し、この第1拡幅部25cは、第2受容部25bと回転軸線RAを中心として互いに点対称となっている。また、第4流体通路28dは拡幅した第2拡幅部25dを有し、この第2拡幅部25dは、第1受容部25aと回転軸線RAを中心として互いに点対称となっている。このような対称的な構成を有することで、局所的な強度低下の発生を効果的に防止することができる。
以上、本発明を図示する実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。例えば、上述した例において、流体モータ10が斜板式として構成されている例を示したが、これに限られず、流体モータが斜軸式として構成されていてもよい。
10 流体モータ
20 ケース
24 面
25a 第1受容部
25b 第2受容部
27 支持凹部
28a 第1流体通路
28b 第2流体通路
30 軸部材
40 シリンダブロック
41 シリンダ室
50 ピストン
60 タイミングプレート
61a 第1流体ポート
61b 第2流体ポート
62a 第1切欠溝
62b 第2切欠溝
64a 第1対称領域
64b 第2対称領域
hf1 回転方向前側端部
hf2 回転方向前側端部
p1 第1基準位置
p2 第2基準位置
fp1 第1流体流路
fp2 第2流体流路

Claims (5)

  1. ケースと、
    回転軸線を中心として回転可能に前記ケースに支持された軸部材と、
    シリンダ室を形成され、前記ケース内で前記軸部材とともに回転可能なシリンダブロックと、
    前記ケースに支持されて前記ケースと前記シリンダブロックとの間に位置し、前記シリンダブロックの回転に応じて前記シリンダ室と接続する一対の流体ポートを形成されたタイミングプレートと、
    前記シリンダ室に移動可能に配置されたピストンと、を備え、
    前記タイミングプレートは、前記ケースに形成された流体流路を介して流体圧源に接続されて高圧側となる一方の流体ポートの、前記シリンダブロックの回転にともなって前記シリンダ室と先に対面するようになる前側端部に接続して、他方の流体ポートに向けて延びる切欠溝を有し、
    前記タイミングプレートは、その周縁部のうちの、前記切欠溝が配置されている領域と前記回転軸線を中心として点対称な領域の少なくとも一部分と周方向において同一位置となる部分が、前記回転軸線と平行な軸方向における前記シリンダブロックとは逆側へ移動可能となるように、前記ケースは、前記タイミングプレートの前記部分の移動時に、前記部分を受け入れる受容部を有
    前記受容部は、前記タイミングプレートの前記周方向における前記一方の流体ポートと前記他方の流体ポートとの間の中央位置と重なる位置からずれた位置に設けられている、流体モータ。
  2. ケースと、
    回転軸線を中心として回転可能に前記ケースに支持された軸部材と、
    シリンダ室を形成され、前記ケース内で前記軸部材とともに回転可能なシリンダブロックと、
    前記ケースに支持されて前記ケースと前記シリンダブロックとの間に位置し、前記シリンダブロックの回転に応じて前記シリンダ室と接続する一対の流体ポートを形成されたタイミングプレートと、
    前記シリンダ室に移動可能に配置されたピストンと、を備え、
    前記タイミングプレートは、前記ケースに形成された流体流路を介して流体圧源に接続されて高圧側となる一方の流体ポートの、前記シリンダブロックの回転にともなって前記シリンダ室と先に対面するようになる前側端部に接続して、他方の流体ポートに向けて延びる切欠溝を有し、
    前記ケースの前記タイミングプレートに対面する面は、径方向において前記タイミングプレートの周縁と同一となる位置であって且つ前記切欠溝が配置されている領域と前記回転軸線を中心として点対称な領域の少なくとも一部分と周方向において同一となる位置に、前記タイミングプレートから前記回転軸線と平行な軸方向に離間した受容部を有
    前記受容部は、前記タイミングプレートの前記周方向における前記一方の流体ポートと前記他方の流体ポートとの間の中央位置と重なる位置からずれた位置に設けられている、流体モータ。
  3. 前記ケースの前記タイミングプレートに対面する面は、前記軸部材の端部を収容する支持凹部と、前記支持凹部に通じる流体通路と、を有し、
    前記受容部は、前記流体通路の一部分によって形成されている、請求項1又は2に記載の、流体モータ。
  4. 前記流体通路は、前記受容部を形成する部分で拡幅している、請求項3に記載の流体モータ。
  5. 前記受容部の前記周方向の両端部の各々と前記回転軸線とを通過する二つの直線の間に、前記切欠溝の全体が位置する、請求項1~4のいずれか一項に記載の流体モータ。
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