JP7082900B2 - 制御装置及び燃焼システム - Google Patents

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Description

本開示は、制御装置及び燃焼システムに関する。
特許文献1にはエンジンにおけるパラメータの最適化手法に関して、パラメータに摂動を付与して目的とする性能変数に対する感度を推定し、性能変数が最大又は最小になるようなパラメータの値を探索する極値探索手法(ES法:Extremum Seeking Method)が提案されている。
特開2012-215575号公報
エンジン(燃焼装置)のように、性能変数に影響するパラメータが複数ある場合には、ES法における摂動の周波数を十分に分離することで、複数のパラメータを同時に最適化することが可能となる。例えば図15に示すように、n個のパラメータについて摂動のn個の周波数をそれぞれ3倍分離すればパラメータの同時最適化が可能であると仮定すると、摂動の周波数の最大値fcを1番目としたときに周波数の大きい方から数えてn番目の周波数は、fc/3n-1となる。ここで、摂動の周波数の最大値fcには、カットオフ周波数を考慮した上限が存在するため、摂動の周波数の個数nが大きいほど該周波数の最小値fc/3n-1は小さくなりやすい。ES法における最適化の収束速度は、付加する摂動の周波数が最も低いパラメータに制限されるため、性能変数に影響するパラメータの数が多いとES法における上記収束速度が低下してしまう。
本発明の少なくとも一実施形態は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、燃焼装置の性能変数に影響する複数のパラメータが存在する場合においてES法におけるパラメータ最適化の収束速度の低下を抑制することができる制御装置及びこれを備える燃焼システムを提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る制御装置は、
燃焼装置の複数のパラメータを制御するための制御装置であって、
前記複数のパラメータに対して、互いに同一の周波数を有するとともに互いにずれた位相を有する摂動をそれぞれ付与するよう構成された摂動付与部と、
前記摂動を付与された前記複数のパラメータの各々に対する前記燃焼装置の性能変数の感度を推定するよう構成された感度推定部と、
前記複数のパラメータの各々について推定された前記感度に基づいて、前記複数のパラメータの最適化を行うように構成されたパラメータ最適化部と、
を備える。
前述したように、ES法における最適化の収束速度は、付加する摂動の周波数が最も低いパラメータに制限されるため、性能変数に影響するパラメータが複数ある場合、ES法における上記収束速度が低下しやすい。
この点、上記(1)に記載の制御装置によれば、互いにずれた位相を有する摂動が摂動付与部によって複数のパラメータに対してそれぞれ付与されるため、摂動の周波数を分離することなく(互いに同一の周波数を有する摂動を用いて)、複数のパラメータを同時に最適化することが可能となる。
これにより、燃焼装置の性能変数に影響する複数のパラメータが存在する場合においてES法におけるパラメータ最適化の収束速度の低下を抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の制御装置において、
前記複数のパラメータは、第1パラメータ及び第2パラメータを含み、
前記第1パラメータに付与される前記摂動の位相と前記第2パラメータに付与される前記摂動の位相とのずれは、45度以上135度以下である。
上記(2)に記載の制御装置によれば、性能変数に観測された摂動がどのパラメータに付与した摂動によるものかを判別しやすくなり、摂動の周波数を分離することなく(互いに同一の周波数を有する摂動を用いて)、複数のパラメータを同時に最適化することが容易となる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の制御装置において、
前記第1パラメータに付与される前記摂動の位相と前記第2パラメータに付与される前記摂動の位相とのずれは、90度である。
上記(3)に記載の制御装置によれば、性能変数に観測された摂動がどのパラメータに付与した摂動によるものかを判別しやすくなり、摂動の周波数を分離することなく(互いに同一の周波数を有する摂動を用いて)、複数のパラメータを同時に最適化することが容易となる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかに記載の制御装置において、
前記複数のパラメータは、第1パラメータ及び第2パラメータを含み、
前記感度推定部は、前記第1パラメータに対する前記性能変数の感度を推定するよう構成された第1感度推定器と、前記第2パラメータに対する前記性能変数の感度を推定するよう構成された第2感度推定器と、を含み、
前記第1パラメータと前記性能変数の関係を示す伝達関数をG1、前記第2パラメータと前記性能変数との関係を示す伝達関数をG2とすると、
前記第1感度推定器に入力される前記性能変数と前記第2感度推定器に入力される前記性能変数の少なくとも一方の位相を、前記伝達関数G1及び前記伝達関数G2に基づいて補償するように構成された位相補償部を更に備える。
燃焼装置の性能変数の応答特性がパラメータ毎に異なる場合、性能変数に観測された摂動がどのパラメータに付与した摂動に起因するものなのかを判別しにくく、各パラメータに対する性能変数の感度を推定することが困難となりやすい。
そこで、上記(4)に記載の制御装置では、第1感度推定器に入力される性能変数と第2感度推定器に入力される性能変数の少なくとも一方の位相を、伝達関数G1及び伝達関数G2に基づいて補償することにより、第1パラメータに対する性能変数の応答特性と第2パラメータに対する性能変数の応答特性を見かけ上揃えることができる。
これにより、燃焼装置の性能変数の応答特性がパラメータ毎に異なる場合であっても、性能変数に観測された摂動がどのパラメータに付与した摂動に起因するものなのかを判別しやすくなり、各パラメータに対する性能変数の感度を推定することが容易となる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)に記載の制御装置において、
前記位相補償部は、前記第2感度推定器に入力される性能変数に対してG1/G2を乗じるように、又は前記第1感度推定器に入力される前記性能変数に対してG2/G1を乗じるように構成される。
上記(5)に記載の制御装置によれば、簡素な構成で、第1パラメータに対する性能変数の応答特性と第2パラメータに対する性能変数の応答特性を見かけ上揃えることができる。これにより、各パラメータに対する性能変数の感度の推定を、簡素な構成で容易にすることができる。
(6)本発明の少なくとも一実施形態に係る燃焼システムは、燃焼装置と、上記(1)乃至(5)の何れかに記載の制御装置とを備える。
上記(6)に記載の燃焼システムによれば、互いにずれた位相を有する摂動が摂動付与部によって複数のパラメータに対してそれぞれ付与されるため、摂動の周波数を分離することなく(互いに同一の周波数を有する摂動を用いて)、複数のパラメータを同時に最適化することが可能となる。
これにより、燃焼装置の性能変数に影響する複数のパラメータが存在する場合においてES法におけるパラメータ最適化の収束速度の低下を抑制することができる。
(7)本発明の少なくとも一実施形態に係る制御装置は、
燃焼装置のパラメータを制御するための制御装置であって、
前記パラメータに対して摂動を付与するよう構成された摂動付与部と、
前記摂動を付与された前記パラメータに対する前記燃焼装置の性能変数の感度を推定するよう構成された感度推定部と、
前記パラメータについて推定された前記感度に基づいて、前記パラメータの最適化を行うよう構成されたパラメータ最適化部と、
を備え、
前記摂動付与部は、前記燃焼装置の出力に影響を与える指標に基づいて前記摂動の振幅を変化させるように構成される。
本願発明者の知見によれば、ES法により付与される摂動の振幅を大きくし過ぎることは燃焼装置の出力変動の観点で望ましくない。また、摂動の振幅を小さくし過ぎると、センサ信号のノイズに埋もれてしまう可能性があるほか、パラメータの最適化に要する収束時間の増大を招きやすい。また、燃焼装置の出力が大きい場合には、燃焼装置の振動等も大きくなりやすく、ノイズ成分も大きくなりやすい。
そこで、上述のように、燃焼装置の出力に影響を与える指標に基づいて摂動の振幅を変化させるように摂動付与部を構成することにより、燃焼装置の出力に応じた適切な振幅を有する摂動をパラメータに付与することができる。これにより、燃焼装置の不要な出力変動を抑制しつつ、パラメータの最適化を速やかに行うことができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)に記載の制御装置において、
前記摂動付与部は、前記燃焼装置の出力デマンド(出力の要求)に基づいて前記摂動の振幅を変化させるように構成される。
上記(8)に記載の制御装置によれば、専用のセンサ等を要することなく簡易な構成で、燃焼装置の出力に応じた適切な振幅を有する摂動をパラメータに付与することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)に記載の制御装置において、
前記摂動付与部は、前記燃焼装置に入力されるパラメータに基づいて前記摂動の振幅を変化させるように構成される。
上記(9)に記載の制御装置によれば、燃焼装置の出力デマンドを取得することができない場合であっても、専用のセンサ等を要することなく簡易な構成で、燃焼装置の出力に応じた適切な振幅を有する摂動をパラメータに付与することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(7)に記載の制御装置において、
前記摂動付与部は、前記燃焼装置の出力に影響を与える外乱情報に基づいて前記摂動の振幅を変化させるように構成される。
上記(10)に記載の制御装置によれば、燃焼装置の出力デマンドを取得することができない場合であっても、燃焼装置の出力に応じた適切な振幅を有する摂動をパラメータに付与することができる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係る燃焼システムは、燃焼装置と、上記(7)乃至(10)の何れかに記載の制御装置とを備える。
上記(11)に記載の燃焼システムによれば、燃焼装置の出力に影響を与える指標に基づいて摂動の振幅を変化させるように摂動付与部を構成することにより、燃焼装置の出力に応じた適切な振幅を有する摂動をパラメータに付与することができる。これにより、燃焼装置の不要な出力変動を抑制しつつ、パラメータの最適化を速やかに行うことができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、燃焼装置の性能変数に影響する複数のパラメータが存在する場合においてES法におけるパラメータ最適化の収束速度の低下を抑制することができる制御装置及び燃焼システムが提供される。
一実施形態に係る燃焼システム100の概略構成を示す図である。 エンジン2の複数のパラメータp1,p2を最適化する手法の一例を示すブロック線図である。 感度推定器12及び最適化手段16の計算方法の一例を示す図である。 感度推定器14及び最適化手段18の計算方法の一例を示す図である。 パラメータp1に付与する摂動の周波数をパラメータp2に付与する摂動の周波数の3倍にしてパラメータ最適化を行った場合(参考例)における、エンジン2の性能変数yの時間変化を示す図である。 パラメータp1に付与する摂動の周波数をパラメータp2に付与する摂動の周波数の3倍にしてパラメータ最適化を行った場合(参考例)における、パラメータ最適化部10から出力されるパラメータp1の時間変化を示す図である。 パラメータp1に付与する摂動の周波数をパラメータp2に付与する摂動の周波数の3倍にしてパラメータ最適化を行った場合(参考例)における、パラメータ最適化部10から出力されるパラメータp2の時間変化を示す図である。 一実施形態に係る制御装置4によりパラメータp1,p2の最適化を行った場合における、エンジン2の性能変数yの時間変化を示す図である。 一実施形態に係る制御装置4によりパラメータp1,p2の最適化を行った場合における、パラメータ最適化部10から出力されるパラメータp1の時間変化を示す図である。 一実施形態に係る制御装置4によりパラメータp1,p2の最適化を行った場合における、パラメータ最適化部10から出力されるパラメータp2の時間変化を示す図である。 エンジン2の複数のパラメータp1,p2を最適化する手法の一例を示すブロック線図である。 エンジン2の複数のパラメータp1,p2を最適化する手法の一例を示すブロック線図である。 エンジン2の複数のパラメータp1,p2を最適化する手法の一例を示すブロック線図である。 他の課題を解決する発明の実施形態に係る燃焼システム200の概略構成を示す図である。 エンジン50のパラメータpを最適化する手法の一例を示すブロック線図である。 感度推定部56及びパラメータ最適化部58の計算方法の一例を示す図である。 エンジン50のパラメータpを最適化する手法の一例を示すブロック線図である。 エンジン50のパラメータpを最適化する手法の一例を示すブロック線図である。 多変数ES法における収束速度低下の課題を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る燃焼システム100の概略構成を示す図である。
図1に示すように、燃焼システム100は、燃焼装置としてのエンジン2と、エンジン2の性能変数に基づいてエンジン2の複数のパラメータ(制御入力)を制御するように構成された制御装置4を備える。図示する例示的形態では、制御装置4は、エンジン2の性能変数yに基づいてパラメータp1(第1パラメータ)及びパラメータp2(第2パラメータ)を制御するように構成されている。制御装置4は、摂動付与部6、感度推定部8及びパラメータ最適化部10を含む。
複数のパラメータp1,p2は、例えば、エンジン2における燃料噴射タイミング、燃料噴射量、点火タイミング、吸気バルブ開放タイミング、排気バルブ閉鎖タイミングのうちから選択された複数のパラメータであってもよいし、燃焼システム100にEGRシステム(Exhaust Gas Recirculation System)が設けられている場合にはEGRバルブの開度を含んでいてもよい。また、性能変数yは、例えばエンジン2の燃料消費率又はNOx排出量であってもよいし、燃焼システム100にEGRシステムが設けられている場合にはEGR率又はEGR量であってもよい。
例えば燃料消費率を性能変数yとして扱う場合には、エンジン2の燃料流量を計測する燃料流量計46の計測値を、エンジン2の回転数を計測する回転計42の計測値とエンジン2のトルクを計測するトルク計44の計測値との積で除算することにより燃料消費率を算出してもよい。また、NOx排出量を性能変数yとして扱う場合には、NOx計48によってNOx排出量を計測することができる。
制御装置4は、物理的には、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びインターフェース等を含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路である。以下で説明する制御装置4における各部の機能は、例えばROMに保持されるプログラムをRAMにロードしてCPUで実行するとともに、RAMやROMにおけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図2は、エンジン2の複数のパラメータp1,p2を最適化する手法の一例を示すブロック線図である。
図2に示すように、摂動付与部6は、複数のパラメータp1,p2に対して、互いに同一の周波数を有するとともに互いにずれた位相を有する摂動asinωt,bsin(ωt+φ)をそれぞれ付与するよう構成されている。すなわち、図示する例示的形態では、摂動付与部6は、パラメータp1に対して摂動asinωtを付与し、該摂動asinωtと同一の周波数ω及び該摂動asinωtに対してφずれた位相を有する摂動bsin(ωt+φ)をパラメータp2に付与するよう構成されている。
感度推定部8は、摂動asinωt,bsin(ωt+φ)をそれぞれ付与された複数のパラメータp1,p2の各々に対するエンジン2の性能変数yの感度∂y/∂p1,∂y/∂p2を推定するよう構成されている。図示する例示的形態では、感度推定部8は、摂動asinωtを付与されたパラメータp1に対するエンジン2の性能変数yの感度∂y/∂p1を推定する感度推定器12(パラメータp1に対するエンジン2の性能変数yの勾配∂y/∂p1を推定する勾配推定器)と、摂動bsin(ωt+φ)を付与されたパラメータp2に対するエンジン2の性能変数yの感度∂y/∂p2を推定する感度推定器14(パラメータp2に対するエンジン2の性能変数yの勾配∂y/∂p2を推定する勾配推定器)とを含む。
パラメータ最適化部10は、複数のパラメータp1,p2の各々について推定された感度∂y/∂p1,∂y/∂p2に基づいて、複数のパラメータp1,p2の最適化を行うよう構成されている。図示する例示的形態では、パラメータ最適化部10は、パラメータp1について推定された感度∂y/∂p1に基づいてパラメータp1の最適化を行う最適化手段16と、パラメータp2について推定された感度∂y/∂p2に基づいてパラメータp2の最適化を行う最適化手段18とを含む。
最適化手段16の出力p1は、摂動付与部6によって上記摂動asinωtを付与されてエンジン2に入力され、最適化手段18の出力p2は、摂動付与部6によって上記摂動bsin(ωt+φ)を付与されてエンジン2に入力される。
前述したように、ES法における最適化の収束速度は、付加する摂動の周波数が最も低いパラメータに制限されるため、性能変数に影響するパラメータが複数ある場合、ES法における上記収束速度が低下しやすい。
この点、上記制御装置4によれば、互いにずれた位相を有する摂動asinωt,bsin(ωt+φ)が摂動付与部6によって複数のパラメータp1,p2に対してそれぞれ付与されるため、摂動の周波数を分離することなく(互いに同一の周波数を有する摂動を用いて)、複数のパラメータp1,p2を同時に最適化することが可能となる。
これにより、エンジンの性能変数に影響する複数のパラメータが存在する場合においてES法におけるパラメータ最適化の収束速度の低下を抑制することができる。
なお、性能変数yに観測された摂動がどのパラメータに付与した摂動によるものかを判別する観点から、パラメータp1に付与される摂動の位相とパラメータp2に付与される摂動の位相とのずれφは、45度以上135度以下であることが好ましく、より90°であることがより好ましい。
図3は、感度推定器12及び最適化手段16の計算方法の一例を示す図である。
図3に示すように、感度推定器12は、ハイパスフィルタ20、乗算器22及びローパスフィルタ24を含む。ハイパスフィルタ20は、エンジン2の性能変数yに対してハイパスフィルタ処理を行うことにより以下の式(a)を出力する。

Figure 0007082900000001
乗算器22は、ハイパスフィルタ20の出力に対して摂動asinωtを乗算することにより、以下の式(b)を出力する。

Figure 0007082900000002
ローパスフィルタ24は、乗算器22の出力に対してローパスフィルタ処理を行うことにより、以下の式(c)を出力する。

Figure 0007082900000003
最適化手段16は、ローパスフィルタ24の出力を積分する積分器を含み、例えば既知の再急降下法によりパラメータp1の探索を行う。そして、最適化手段16の出力に摂動付与部6によって摂動asinωtが付与されて、エンジン2に再び入力される。
図4は、感度推定器14及び最適化手段18の計算方法の一例を示す図である。
図4に示すように、感度推定器14は、ハイパスフィルタ26、乗算器28及びローパスフィルタ30を含む。ハイパスフィルタ26は、エンジン2の性能変数yに対してハイパスフィルタ処理を行うことにより以下の式(d)を出力する。

Figure 0007082900000004
乗算器28は、ハイパスフィルタ26の出力に対して摂動bsin(ωt+φ)を乗算することにより、以下の式(e)を出力する。

Figure 0007082900000005
ローパスフィルタ30は、乗算器28の出力に対してローパスフィルタ処理を行うことにより、以下の式(f)を出力する。

Figure 0007082900000006
最適化手段18は、ローパスフィルタ30の出力を積分する積分器を含み、例えば既知の再急降下法により最適なパラメータp2の探索を行う。そして、最適化手段18の出力に摂動付与部6によって摂動bsin(ωt+φ)が付与されて、エンジン2に再び入力される。
図5A~図5Cは、パラメータp1に付与する摂動の周波数をパラメータp2に付与する摂動の周波数の3倍にしてパラメータ最適化を行った場合(参考例)における、エンジン2の性能変数yの時間変化、パラメータ最適化部10から出力されるパラメータp1の時間変化、及びパラメータ最適化部10から出力されるパラメータp2の時間変化、を示す図である。図6A~図6Cは、上述した実施形態に係る制御装置4によりパラメータp1,p2の最適化を行った場合における、エンジン2の性能変数yの時間変化、パラメータ最適化部10から出力されるパラメータp1の時間変化、及びパラメータ最適化部10から出力されるパラメータp2の時間変化、を示す図である。
図5A~図5Cに示す参考例では、パラメータp2に付与される摂動の周波数がパラメータp1に付与される摂動の周波数の1/3であるため、パラメータp2の最適化に要する収束時間がパラメータp1の最適化に要する収束時間よりも長くなっている。
これに対し、図6A~図6Cに示す実施例では、互いにずれた位相を有する摂動が摂動付与部6によって複数のパラメータp1,p2に対してそれぞれ付与されるため、互いに同一の周波数を有する摂動を用いて複数のパラメータp1,p2を同時に最適化することが可能となる。このため、図6A及び図6Cに示すように、参考例と比較してパラメータp2及び性能変数yを速やかに最適値に収束させることができる。これにより、パラメータp1、パラメータp2及び性能変数yの全てを速やかに最適値に収束させることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図7~図9に示すように、制御装置4は、パラメータp1と性能変数yの関係を示す伝達関数をG1、パラメータp2と性能変数yとの関係を示す伝達関数をG2とすると、感度推定器12に入力される性能変数yと感度推定器14に入力される性能変数yの少なくとも一方の位相を、伝達関数G1及び伝達関数G2に基づいて補償するよう構成された位相補償部32を更に備える。
エンジン2の性能変数yの応答特性がパラメータ毎に異なる場合、性能変数yに観測された摂動がどのパラメータに付与した摂動に起因するものなのかを判別しにくく、各パラメータに対する性能変数の感度を推定することが困難となりやすい。
そこで、図7~図9に示す幾つかの実施形態では、感度推定器12に入力される性能変数yと感度推定器14に入力される性能変数yの少なくとも一方の位相を、伝達関数G1及び伝達関数G2に基づいて補償することにより、パラメータp1に対する性能変数yの応答特性とパラメータp2に対する性能変数yの応答特性を見かけ上揃えることができる。
これにより、エンジン2の性能変数の応答特性がパラメータ毎に異なる場合であっても、性能変数に観測された摂動がどのパラメータに付与した摂動に起因するものなのかを判別しやすくなり、各パラメータに対する性能変数の感度を推定することが容易となる。
位相補償部32は、例えば図7に示すように、性能変数yが感度推定器14に入力される前に該性能変数yに対してG1/G2を乗じるように構成された位相補償器34であってもよいし、図8に示すように、性能変数yが感度推定器12に入力される前に該性能変数に対してG2/G1を乗じるように構成された位相補償器36であってもよい。あるいは、図9に示すように、性能変数yが感度推定器14に入力される前に該性能変数yに対してG1を乗じるように構成された位相補償器38と、性能変数yが感度推定器12に入力される前に該性能変数yに対してG2を乗じるように構成された位相補償器40とを含んでいてもよい。
図10は、他の課題を解決する発明の実施形態に係る燃焼システム200の概略構成を示す図である。
図10に示すように、燃焼システム200は、燃焼装置としてのエンジン50と、エンジン50の性能変数yに基づいてエンジン50の制御入力としてのパラメータpを制御するように構成された制御装置52を備える。制御装置52は、摂動付与部54、感度推定部56及びパラメータ最適化部58を含む。
パラメータpは、例えば、エンジン50における燃料噴射タイミング、燃料噴射量、点火タイミング、吸気バルブ開放タイミング、排気バルブ閉鎖タイミングの何れかであってもよいし、燃焼システム200にEGRシステム(Exhaust Gas Recirculation System)が設けられている場合にはEGRバルブの開度であってもよい。また、性能変数yは、例えばエンジン50の燃料消費率又はNOx排出量であってもよいし、燃焼システム200にEGRシステムが設けられている場合にはEGR率又はEGR量であってもよい。
例えば燃料消費率を性能変数yとして扱う場合には、エンジン50の燃料流量を計測する燃料流量計64の計測値を、エンジン50の回転数を計測する回転計60の計測値とエンジン50のトルクを計測するトルク計62の計測値との積で除算することにより燃料消費率を算出してもよい。また、NOx排出量を性能変数yとして扱う場合には、NOx計66によってNOx排出量を計測することができる。
制御装置52は、物理的には、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びインターフェース等を含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路である。以下で説明する制御装置4における各部の機能は、例えばROMに保持されるプログラムをRAMにロードしてCPUで実行するとともに、RAMやROMにおけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図11は、エンジン50のパラメータpを最適化する手法の一例を示すブロック線図である。
図11に示すように、制御装置52は、フィードバック制御器68を備えている。フィードバック制御器68は、エンジン50の出力デマンドxとエンジン50の出力xの計測値との偏差に基づいて、エンジン50の制御入力uをフィードバック制御するよう構成されている。制御入力uは、パラメータp以外の制御入力であり、エンジン50における燃料噴射タイミング、燃料噴射量、点火タイミング、吸気バルブ開放タイミング、排気バルブ閉鎖タイミングの何れかであってもよいし、燃焼システム200にEGRシステム(Exhaust Gas Recirculation System)が設けられている場合にはEGRバルブの開度であってもよい。
摂動付与部54は、パラメータpに対して摂動asinωtを付与するよう構成されている。また、摂動付与部54は、エンジン50の出力に影響を与える指標に基づいて摂動asinωtの振幅aを変化させるよう構成されている。図11に示す例示的形態では、摂動付与部54は、エンジン50の出力デマンドxに基づいて摂動asinωtの振幅aを変化させるよう構成されている。エンジン50の出力デマンドxは、制御装置52よりも上位の制御系から与えられる。
感度推定部56(感度推定器)は、摂動asinωtを付与されたパラメータpに対するエンジン50の性能変数yの感度∂y/∂pを推定するよう構成されている。パラメータ最適化部58(最適化手段)は、パラメータpについて推定された感度∂y/∂pに基づいて、パラメータpの最適化を行うよう構成されている。
パラメータ最適化部58の出力pは、摂動付与部54によって上記摂動asinωtを付与されてエンジン2に入力される。
本願発明者の知見によれば、発電用エンジンなどの燃焼装置では、ES法により付与される摂動の振幅を大きくし過ぎることは出力変動の観点で望ましくない。また、摂動の振幅を小さくし過ぎると、センサ信号のノイズに埋もれてしまう可能性があるほか、パラメータの最適化に要する収束時間の増大を招きやすい。また、エンジン50の出力が大きい場合には、エンジン50の振動も大きくなりやすく、ノイズ成分も大きくなりやすい。
そこで、上述のように、エンジン50の出力に影響を与える指標に基づいて摂動asinωtの振幅aを変化させるように摂動付与部54を構成することにより、エンジン50の出力に応じた適切な振幅aを有する摂動asinωtをパラメータpに付与することができる。例えば、エンジン50の出力デマンドxが大きくなるにつれて摂動asinωtの振幅aを大きくするように摂動付与部54を構成すれば、エンジン50の振動等のノイズ成分の大きさに応じた適切な振幅aを有する摂動asinωtをパラメータpに付与することができる。これにより、エンジン50の不要な出力変動を抑制しつつ、パラメータpの最適化を速やかに行うことができる。
図12は、感度推定部56及びパラメータ最適化部58の計算方法の一例を示す図である。
図12に示すように、感度推定部56は、ハイパスフィルタ70、乗算器72及びローパスフィルタ74を含む。ハイパスフィルタ70は、エンジン50の性能変数yに対してハイパスフィルタ処理を行うことにより以下の式(g)を出力する。

Figure 0007082900000007
乗算器72は、ハイパスフィルタ70の出力に対して摂動asinωtを乗算することにより、以下の式(h)を出力する。

Figure 0007082900000008
ローパスフィルタ74は、乗算器72の出力に対してローパスフィルタ処理を行うことにより、以下の式(i)を出力する。

Figure 0007082900000009
パラメータ最適化部58は、ローパスフィルタ74の出力を積分する積分器を含み、例えば既知の再急降下法によりパラメータpの探索を行う。そして、パラメータ最適化部58の出力に摂動付与部54によって摂動asinωtが付与されて、エンジン50に再び入力される。
図13は、エンジン50のパラメータpを最適化する手法の一例を示すブロック線図である。図13に示す手法は、フィードバック制御器68の機能及び摂動付与部54の機能が図12に示す手法とは異なり、その他の構成及び機能は図12に示す手法と同一である。
図13に示す手法では、エンジン50の回転数は一定に制御される。この場合、フィードバック制御器68は、エンジン50の目標回転数Nとエンジン50の回転数Nの計測値との偏差に基づいて、エンジン50の制御入力uをフィードバック制御するよう構成されている。制御入力uは、パラメータp以外の制御入力であって、エンジン50における燃料噴射タイミング、燃料噴射量、点火タイミング、吸気バルブ開放タイミング、排気バルブ閉鎖タイミングの何れかであってもよいし、燃焼システム200にEGRシステムが設けられている場合にはEGRバルブの開度であってもよい。
摂動付与部54は、パラメータpに対して摂動asinωtを付与するよう構成されており、エンジン50の出力に影響を与える指標に基づいて摂動asinωtの振幅aを変化させるよう構成されている。図11に示す例示的形態では、摂動付与部54は、エンジン50に入力される制御入力u(フィードバック制御器68の出力)に基づいて摂動asinωtの振幅aを変化させるよう構成されている。
かかる構成によれば、エンジン50の出力デマンドを取得することができない場合であっても、エンジン50の出力に応じた適切な振幅aを有する摂動asinωtをパラメータpに付与することができる。これにより、エンジン50の不要な出力変動を抑制しつつ、パラメータpの最適化を速やかに行うことができる。
図14は、エンジン50のパラメータpを最適化する手法の一例を示すブロック線図である。図14に示す手法は、基本的構成は図13に示した形態と同様であるが、摂動付与部54の機能が図12に示す手法とは異なる。
図14に示す手法においても、エンジン50の回転数は一定に制御される。摂動付与部54は、エンジン50の出力に影響を与える外乱情報dに基づいて、パラメータpに付与する摂動の振幅aを変化させるように構成されている。エンジンの出力に影響を与える外乱情報dは、例えばエンジン50の周辺環境の温度を示す温度情報であってもよい。この場合、摂動付与部54は、エンジン50の周辺環境の温度を示す温度情報を不図示の温度センサから取得し、温度センサの出力信号に基づいてパラメータpに付与する摂動の振幅aを変化させる。また、上記外乱情報dは、例えば大気圧であってもよい。この場合、摂動付与部54は、大気圧を示す情報を不図示の気圧センサから取得し、気圧センサの出力信号に基づいてパラメータpに付与する摂動の振幅aを変化させる。
かかる構成によれば、エンジン50の出力デマンドを取得することができない場合であっても、エンジン50の出力に応じた適切な振幅aを有する摂動asinωtをパラメータpに付与することができる。これにより、エンジン50の不要な出力変動を抑制しつつ、パラメータpの最適化を速やかに行うことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、燃焼装置の一例としてエンジンを示したが、燃焼装置はエンジンに限らずボイラーやガスタービン等であってもよい。
また、上述した幾つかの実施形態では、説明を平易にするために制御装置が制御するパラメータとして2つのパラメータを例示したが、制御装置は3つ以上のパラメータを制御するよう構成されていてもよい。
2 エンジン
4 制御装置
6 摂動付与部
8 感度推定部
10 パラメータ最適化部
12,14 感度推定器
16,18 最適化手段
20,26 ハイパスフィルタ
22,28 乗算器
24,30 ローパスフィルタ
32 位相補償部
34,36,38,40 位相補償器
42 回転計
44 トルク計
46 燃料流量計
48 NOx計
50 エンジン
52 制御装置
54 摂動付与部
56 感度推定部
58 パラメータ最適化部
60 回転計
62 トルク計
64 燃料流量計
66 NOx計
68 フィードバック制御器
70 ハイパスフィルタ
72 乗算器
74 ローパスフィルタ
100,200 燃焼システム

Claims (10)

  1. 燃焼装置の複数のパラメータを制御するための制御装置であって、
    前記複数のパラメータに対して、互いに同一の周波数を有するとともに互いにずれた位相を有する摂動をそれぞれ付与するよう構成された摂動付与部と、
    前記摂動を付与された前記複数のパラメータの各々に対する前記燃焼装置の性能変数の感度を推定するよう構成された感度推定部と、
    前記複数のパラメータの各々について推定された前記感度に基づいて、前記複数のパラメータの最適化を行うように構成されたパラメータ最適化部と、
    を備え、
    前記複数のパラメータは、第1パラメータ及び第2パラメータを含み、
    前記感度推定部は、前記第1パラメータに対する前記性能変数の感度を推定するよう構成された第1感度推定器と、前記第2パラメータに対する前記性能変数の感度を推定するよう構成された第2感度推定器と、を含み、
    前記第1パラメータと前記性能変数の関係を示す伝達関数をG1、前記第2パラメータと前記性能変数との関係を示す伝達関数をG2とすると、
    前記第1感度推定器に入力される前記性能変数と前記第2感度推定器に入力される前記性能変数の少なくとも一方の位相を、前記伝達関数G1及び前記伝達関数G2に基づいて補償するように構成された位相補償部を更に備える、制御装置。
  2. 前記複数のパラメータは、第1パラメータ及び第2パラメータを含み、
    前記第1パラメータに付与される前記摂動の位相と前記第2パラメータに付与される前記摂動の位相とのずれは、45度以上135度以下である、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第1パラメータに付与される前記摂動の位相と前記第2パラメータに付与される前記摂動の位相とのずれは、90度である、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記位相補償部は、前記第2感度推定器に入力される前記性能変数に対してG1/G2を乗じるように、又は前記第1感度推定器に入力される前記性能変数に対してG2/G1を乗じるように構成された、請求項1乃至3の何れか1項に記載の制御装置。
  5. 前記位相補償部は、前記第2感度推定器に入力される前記性能変数に対してG1を乗じ、前記第1感度推定器に入力される前記性能変数に対してG2を乗じるように構成された、請求項1乃至3の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 燃焼装置と、請求項1乃至5の何れか1項に記載の制御装置とを備える燃焼システム。
  7. 燃焼装置のパラメータを制御するための制御装置であって、
    前記パラメータに対して摂動を付与するよう構成された摂動付与部と、
    前記摂動を付与された前記パラメータに対する前記燃焼装置の性能変数の感度を推定するよう構成された感度推定部と、
    前記パラメータについて推定された前記感度に基づいて、前記パラメータの最適化を行うよう構成されたパラメータ最適化部と、
    を備え、
    前記摂動付与部は、前記燃焼装置の出力に影響を与える指標に基づいて前記摂動の振幅を変化させるように構成され、
    前記摂動付与部は、前記燃焼装置の出力デマンドに基づいて前記摂動の振幅を変化させるように構成された、制御装置。
  8. 燃焼装置のパラメータを制御するための制御装置であって、
    前記パラメータに対して摂動を付与するよう構成された摂動付与部と、
    前記摂動を付与された前記パラメータに対する前記燃焼装置の性能変数の感度を推定するよう構成された感度推定部と、
    前記パラメータについて推定された前記感度に基づいて、前記パラメータの最適化を行うよう構成されたパラメータ最適化部と、
    を備え、
    前記摂動付与部は、前記燃焼装置の出力に影響を与える指標に基づいて前記摂動の振幅を変化させるように構成され、
    前記摂動付与部は、前記燃焼装置に入力されるパラメータに基づいて前記摂動の振幅を変化させるように構成された、制御装置。
  9. 前記摂動付与部は、前記燃焼装置の出力に影響を与える外乱情報に基づいて前記摂動の振幅を変化させるように構成された、請求項7又は8に記載の制御装置。
  10. 燃焼装置と、請求項7乃至の何れか1項に記載の制御装置とを備える燃焼システム。
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