以下に、本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報提供処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報提供処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報提供処理を説明するための図である。
図1に示すように、実施形態に係る情報提供装置1は、ユーザU1,U2,・・・,Umが使用する端末装置21,22,・・・,2mと通信可能に接続されており、端末装置21,22,・・・,2mとの間で情報の送受信を行う。mは、例えば、3以上の整数である。以下において、ユーザU1,U2,・・・,Umの各々を個別に区別せずに示す場合、ユーザUと記載する場合があり、端末装置21,22,・・・,2mの各々を個別に区別せずに示す場合、端末装置2と記載する場合がある。
情報提供装置1は、配信対象となる情報である配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,DkをユーザUに配信する。kは、例えば、6以上の整数である。配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,DkのユーザUへの配信は、例えば、配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,DkをユーザUの端末装置2へ配信することによって行われる。
以下において、配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,Dkの各々を個別に区別せずに示す場合、配信情報Dと記載する場合がある。配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,Dkは、端末装置2に表示される情報であり、例えば、文字の情報および画像の情報のうち少なくとも一方の情報を含む。画像の情報は、静止画の情報、アニメーションの情報、または動画の情報である。
情報提供装置1は、配信対象となる情報である配信情報Dの配信先を決定する複数のモデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnを用いて、配信情報Dを配信する。nは、例えば、5以上の整数である。複数のモデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnは、例えば、対象T1,T2,T3,T4,・・・,Tnの情報に対してユーザUが興味関心を有するか否かを各々判定するモデルである。
具体的には、モデルM1は、対象T1に対応するモデルであり、対象T1の情報に対して興味関心があるユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。モデルM2は、対象T2に対応するモデルであり、対象T2の情報に対して興味関心があるユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。
また、モデルM3は、対象T3に対応するモデルであり、対象T3の情報に対して興味関心を有するユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。モデルM4は、対象T4に対応するモデルであり、対象T4の情報に対して興味関心を有するユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。モデルMnは、対象Tnに対応するモデルであり、対象Tnの情報に対して興味関心を有するユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。
以下において、対象T1,T2,T3,T4,・・・,Tnの各々を個別に区別せずに示す場合、対象Tと記載する場合があり、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnの各々を個別に区別せずに示す場合、モデルMと記載する場合がある。
対象Tは、情報提供装置1から提供される情報がニュースコンテンツである場合、例えば、政治、経済、国際、企業、芸能、スポーツ、趣味、または社会などである。また、対象Tは、これらを細分化した対象であってもよく、例えば、趣味を細分化した対象として、車、自転車、バイク、映画、音楽、キャンプ、または旅行などであってもよい。また、情報提供装置1から提供される情報は、ニュースコンテンツに代えてまたは加えて広告コンテンツであってもよく、ニュースコンテンツおよび広告コンテンツ以外のコンテンツであってもよい。
モデルMは、配信情報Dを入力とし、配信情報Dに対してユーザUが興味関心を有する度合いを示すスコアを出力とする学習モデルである。例えば、モデルM1に対象T1の情報を入力した場合、モデルM1に対象T2の情報を入力する場合に比べて、モデルM1から出力されるスコアが高くなる。また、モデルM2に対象T2の情報を入力した場合、モデルM2に対象T1の情報を入力する場合に比べて、モデルM2から出力されるスコアが高くなる。
モデルMは、例えば、配信対象となる情報と、対象Tに興味関心を有するユーザUが配信対象となる情報に興味関心を有するか否かを示す情報とを含むデータセットを用いて、機械学習によって対象T毎に生成される。例えば、モデルM1は、配信対象となる情報と、対象T1に興味関心を有するユーザUが配信対象となる情報に興味関心を有するか否かを示す情報とを含むデータセットを用いて、機械学習によって生成される。
モデルMは、例えば、畳み込みニューラルネットワークまたは回帰型ニューラルネットワークなどのニューラルネットワークによる機械学習によって生成されるが、かかる例に限定されない。例えば、モデルMは、ニューラルネットワークに代えて、線形回帰またはロジスティック回帰といった学習アルゴリズムによる機械学習を用いて生成されてもよい。
情報提供装置1は、配信情報Dを配信する場合、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnの各々に配信情報Dを入力し、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnのうち出力されるスコアが予め設定された配信条件を満たすモデルに関連付けられたユーザUに配信情報Dを配信する。予め設定された配信条件は、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnのうち出力されるスコアが最も高いモデルまたは出力されるスコアが予め設定された閾値以上のモデルなどである。
ここで、ユーザU1に対してモデルM1,M2,M3,M4,Mnが関連付けられているとし、配信情報D1が対象T1の情報であり、配信情報D2が対象T2の情報であり、配信情報D3が対象T3の情報であり、配信情報D4が対象T4の情報であるとする。また、配信情報D5が対象Tnの情報であるとする。
この場合、情報提供装置1は、モデルM1,M2,M3,M4,Mnを用いて、配信情報D1,D2,D3,D4,D5の配信先の一つとしてユーザU1を決定し、配信情報D1,D2,D3,D4,D5をユーザU1に配信する(ステップS1)。図1に示す例では、配信情報D1,D2,D3,D4,D5のユーザU1への配信は、配信情報D1,D2,D3,D4,D5を端末装置21へ配信することによって行われる。
配信情報D1,D2,D3,D4,D5が配信されたユーザU1は、これら配信情報D1,D2,D3,D4,D5のうち配信情報D1の配信が好ましくないと判断した場合、モデルM1に対してオプトアウトを選択する(ステップS2)。ユーザU1のモデルM1に対するオプトアウトは、モデルM1を用いて配信される情報(図1に示す例では、配信情報D1)の通知を拒否するユーザUの意思を示し、例えば、端末装置21に設けられた操作部へのユーザU1の操作によって行われる。
ユーザU1がモデルM1に対してオプトアウトを選択した場合、モデルM1に対してオプトアウトを選択した旨の情報であるオプトアウト情報が端末装置21から情報提供装置1へ送信される(ステップS3)。
情報提供装置1は、端末装置21からオプトアウト情報を受信した場合、モデルM1についてユーザU1を除外登録する(ステップS4)。情報提供装置1は、例えば、ユーザU1に対するモデルM1の関連付けを解除することによって、モデルM1についてユーザU1を除外登録する。
次に、情報提供装置1は、ユーザU1がオプトアウトを選択したモデルM1を選択モデルとし、かかる選択モデルに関連するモデルMを関連モデルとして特定する(ステップS5)。図1に示す例では、情報提供装置1は、モデルM1の関連モデルとして、モデルM2を特定する。関連モデルは、例えば、関連付けられた複数のユーザUのリストが、選択モデルに関連付けられた複数のユーザUのリストと類似するモデルMであり、例えば、関連付けられた全ユーザUのうち選択モデルにも関連付けられたユーザUの割合が予め設定された割合以上であるモデルMである。
そして、情報提供装置1は、関連モデルであるモデルM2を用いたユーザU1への配信を制限する(ステップS6)。関連モデルを用いたユーザU1への配信の制限は、例えば、関連モデルを用いたユーザU1への配信頻度を低減したり、ユーザU1について関連モデルを用いない期間を設定したりすることによって行われる。
このように、ユーザU1へのモデルM1の関連付けが解除され、モデルM2を用いたユーザU1への配信が制限されている状態である場合、配信情報D1のユーザU1への配信は停止され、配信情報D2のユーザU1への配信は制限される。そのため、情報提供装置1は、配信情報D1,D2,D3,D4,D5のうち配信情報D3,D4,D5を端末装置2へ配信する(ステップS7)。
関連モデルは、選択モデルに関連するモデルであり、例えば、関連付けられるユーザUが選択モデルと類似する場合、選択モデルで高いスコアが出力される配信情報Dは、関連モデルでも高いスコアが出力される場合がある。そのため、選択モデルの関連付けを解消した場合でも、選択モデルを用いた場合と同様の配信情報DがユーザUに配信される場合がある。例えば、特定の種類の映画が好きなユーザUが興味関心を有するか否かを判定するモデルが選択モデルである場合に、選択モデルに関連するモデルMの使用によって特定の種類の映画または特定の種類の映画に類似する対象Tに関する配信情報DがユーザUに配信される場合がある。
そこで、情報提供装置1は、上述したように、選択モデルに関連するモデルMである関連モデルを用いた配信を制限するようにしている。これにより、情報提供装置1は、選択モデルを用いた場合と同様の配信情報Dまたは類似する配信情報DのユーザUへの配信を制限することができ、ユーザUに対する適切な情報提供を行うことができる。以下、情報提供装置1の構成および動作についてさらに詳細に説明する。
〔2.情報提供システム100〕
図2は、実施形態に係る情報提供システム100の構成の一例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報提供システム100は、情報提供装置1と、端末装置21,22,・・・,2mとを備える。端末装置21,22,・・・,2mは、例えば、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、またはノートPCなどである。
情報提供装置1は、端末装置21,22,・・・,2mとの間で通信ネットワーク3を介して情報の送受信が可能である。通信ネットワーク3は、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)またはLAN(Local Area Network)である。なお、通信ネットワーク3は、例えば、4G(4th Generation)または5G(5th Generation)などの移動体通信システムなどを含む構成であるが、かかる例に限定されない。
〔3.端末装置2〕
図3は、実施形態に係る端末装置2の構成の一例を示す図である。図3に示すように、実施形態に係る端末装置2は、通信部10と、表示部11と、操作部12と、センサ群13と、記憶部14と、処理部15とを備える。
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部10は、通信ネットワーク3と有線または無線で接続され、通信ネットワーク3を介して、情報提供装置1との間で情報の送受信を行う。
〔3.2.表示部11〕
表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。
〔3.3.操作部12〕
操作部12は、例えば、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。表示部11がタッチパネルディスプレイの表示装置である場合、操作部12はタッチパネルであってもよい。
〔3.4.センサ群13〕
センサ群13は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、照度センサ、およびイメージセンサなどを含む。加速度センサは、端末装置2の加速度を検出するセンサである。ジャイロセンサは、端末装置2の傾きおよび回転などの姿勢を検出するセンサである。地磁気センサは、地磁気を検出するセンサである。照度センサは、端末装置2の周囲の明暗を示す照度を検出するセンサ、イメージセンサは、端末装置2の周囲を撮像するセンサである。
〔3.5.記憶部14〕
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
記憶部14には、例えば、情報提供装置1から送信され通信ネットワーク3および通信部10を介して処理部15によって取得された情報およびセンサ群13によって検出された情報である検出情報などが記憶される。
〔3.6.処理部15〕
処理部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、端末装置2内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
また、処理部15は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現されてもよい。処理部15は、情報取得部16と、表示処理部17と、出力部18とを備える。
〔3.6.1.情報取得部16〕
情報取得部16は、情報提供装置1から送信され通信ネットワーク3を介して通信部10で受信される情報を取得する。情報提供装置1から送信される情報は、例えば、配信情報Dまたはオプトアウト選択情報などである。
〔3.6.2.表示処理部17〕
表示処理部17は、情報取得部16によって取得された情報を表示部11に表示させる。例えば、表示処理部17は、情報取得部16によって取得された配信情報Dなどを含む画面を表示部11に表示させる。
図4は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示される配信情報の一例を示す図である。図4に示すように、端末装置2の表示部11には、表示処理部17によって配信情報D1,D2,D3,D4がタイムライン表示されている。
図4に示す例では、配信情報D1は、芸能に関するニュースの情報であり、配信情報D2は、企業に関するニュースの情報であり、配信情報D3は、天気予報に関するニュースの情報であり、配信情報D4は、社会に関するニュースの情報である。
各配信情報D1,D2,D3,D4は、画像および文字を含む情報であり、タップ操作またはクリック操作などによって選択された場合に、さらに詳細な情報が情報提供装置1から配信され、かかる詳細な情報が表示処理部17によって表示部11に表示される。かかる詳細な情報は、例えば、ランディングページの情報などである。
また、各配信情報D1,D2,D3,D4には、オプトアウトを選択するためのマーク50が含まれており、ユーザUが操作部12を操作することによってマーク50を選択すると、オプトアウトを選択するためのオプトアウト選択情報が表示部11に表示される。
図5は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示されるオプトアウト選択情報の一例を示す図である。図5に示すオプトアウト選択情報60には、配信情報領域61と、問い合わせ情報領域62と、Yesボタン63と、Noボタン64とが含まれている。
図5に示す例では、配信情報領域61には、配信情報D1が表示されており、問い合わせ情報領域62には、「オプトアウト(配信停止)しますか?」の文字が表示される。ユーザUが操作部12を操作することによってYesボタン63を選択することで、後述するように、出力部18によってオプトアウト情報が情報提供装置1へ送信される。
また、表示処理部17は、ユーザUが操作部12を操作することによってNoボタン64を選択した場合、表示部11に表示させる情報を図5に示すオプトアウト選択情報60から図4に示す配信情報Dに戻す。また、表示処理部17は、ユーザUが操作部12を操作することによってYesボタン63を選択した場合も、表示部11に表示させる情報を図5に示すオプトアウト選択情報60から図4に示す配信情報Dに戻す。
なお、オプトアウトの方法は、上述した例に限定されない。例えば、図4に示すマーク50に対してタップまたは右クリックなどの操作をした場合に、マーク50に対応する配信情報D上に「オプトアウト(配信停止)しますか?」などの文字列を選択可能に表示し、かかる文字列が選択された場合に、オプトアウト情報が端末装置2から情報提供装置1へ送信されてもよい。
また、図4および図5に示す例では、配信情報Dおよびオプトアウト選択情報60は、ウェブコンテンツであるが、端末装置2で取得されて表示されるコンテンツは、ウェブコンテンツに代えてまたは加えて、電子メールコンテンツであってもよい。
〔3.6.3.出力部18〕
出力部18は、例えば、ユーザUによる操作部12への操作に応じた情報である操作情報を情報提供装置1へ通信部10を介して送信する。
例えば、出力部18は、ユーザUが操作部12を操作することによってYesボタン63が選択された場合、オプトアウト情報を情報提供装置1へ通信部10を介して送信する。オプトアウト情報には、オプトアウトが選択されたモデルMまたは配信情報Dに固有の識別情報が含まれている。
また、出力部18は、センサ群13によって検出された情報である検出情報を情報提供装置1へ通信部10を介して送信する。
〔4.情報提供装置1〕
図6は、実施形態に係る情報提供装置1の構成の一例を示す図である。図6に示すように、実施形態に係る情報提供装置1は、通信部20と、記憶部21と、処理部22とを備える。
〔4.1.通信部20〕
通信部20は、例えば、NICなどによって実現される。通信部20は、通信ネットワーク3と有線または無線で接続され、通信ネットワーク3を介して、端末装置2との間で情報の送受信を行う。
〔4.2.記憶部21〕
記憶部21は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部21は、ユーザ情報記憶部30と、モデル情報記憶部31と、配信制限情報記憶部32と、店舗情報記憶部33と、配信情報記憶部34とを備える。
〔4.2.1.ユーザ情報記憶部30〕
ユーザ情報記憶部30は、ユーザU1,U2,・・・,Umの情報を含むユーザ情報を記憶する。図7は、実施形態に係るユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
図7に示すように、ユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報は、「ユーザID(Identifier)」、および「属性」などの情報をユーザU毎に含む。「ユーザID」は、各ユーザUに固有の識別情報である。
「属性」は、ユーザUの属性を示す情報である。ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性およびサイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的なユーザUの属性であり、例えば、性別、年齢、住所、職業、または年収などである。サイコグラフィック属性は、ユーザUの価値観、ライフスタイル、性格、嗜好などを示す属性である。
図7に示す例では、ユーザID「UA1」のユーザUは、性別が「男性」であり、年齢が「30代」であり、「服」などに興味関心を有している。また、ユーザID「UA2」のユーザUは、性別が「女性」であり、年齢が「20代」であり、「服」などに興味関心を有している。また、ユーザID「UA3」のユーザUは、性別が「男性」であり、年齢が「40代」であり、「車」などに興味関心を有している。
〔4.2.2.モデル情報記憶部31〕
図6に示すモデル情報記憶部31は、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnの情報を含むモデル情報を記憶する。図8は、実施形態に係るモデル情報記憶部31に記憶されるモデル情報の一例を示す図である。
図8に示すように、モデル情報記憶部31に記憶されるユーザ情報は、「モデルID」、「モデル」、および「ユーザリスト」などの情報をモデルM毎に含む。「モデルID」は、各モデルMに固有の識別情報である。「モデル」は、配信対象となる情報の配信先を決定するモデルMの情報である。
複数のモデルMの各々は、例えば、配信情報Dに対してユーザUが興味関心を有するか否かを判定するモデルである。複数のモデルMは、例えば、互いに異なる対象Tに対応するモデルである。以下において、配信情報Dに対してユーザUが興味関心を有するか否かを判定するモデルを興味関心モデルと記載する場合がある。
対象Tは、例えば、情報提供装置1から提供される情報がウェブコンテンツの情報である場合、ウェブコンテンツの種別を示す。ウェブコンテンツの種別は、情報提供装置1から提供される情報がニュースのウェブコンテンツである場合、例えば、政治、経済、国際、企業、芸能、スポーツ、趣味、または社会などである。また、対象Tは、例えば、これらを細分化した対象であってもよく、例えば、趣味を細分化した対象として、車、自転車、バイク、映画、音楽、キャンプ、または旅行などであってもよい。
また、ウェブコンテンツの種別は、情報提供装置1から提供される情報が動画コンテンツである場合、例えば、国内映画、国内ドラマ、国内アニメ、外国映画、外国ドラマ、外国アニメ、バラエティ、ドキュメンタリー、スポーツ、またはニュースなどである。
また、対象Tは、例えば、情報提供装置1から提供される情報が電子メールの情報である場合、電子メールで示される情報の種別を示す。電子メールで示される情報は、情報提供装置1から提供される情報が趣味に関する情報である場合、例えば、車、自転車、バイク、映画、音楽、キャンプ、または旅行などである。
また、複数のモデルMは、例えば、ユーザコンテキスト毎のモデルを含んでいてもよい。この場合、モデルMは、例えば、ユーザUのコンテキストがモデルで規定されたコンテキストか否かを判定するモデルであり、例えば、端末装置2から送信される検出情報を入力とし、ユーザUのコンテキストがモデルで規定されたコンテキストか否かを判定する。例えば、モデルMは、「PC(Personal Computer)を買った」、「店舗Aに行った」、または「料理を作っている」などの各種ユーザコンテキストを推定するモデルである。以下において、ユーザコンテキスト毎のモデルをユーザコンテキストモデルと記載する場合がある。
「ユーザリスト」は、モデルMに関連付けられたユーザUのリストであり、モデルMに関連付けられた各ユーザUのユーザIDである。図8に示す例では、モデルID「MA1」のモデルは、「モデルM1」であり、ユーザIDが「UA1」、「UA2」、および「UA3」などのユーザIDが関連付けられている。モデルID「MA2」のモデルは、「モデルM2」であり、ユーザIDが「UA2」、「UA4」、および「UA5」などのユーザIDが関連付けられている。
また、モデルID「MA3」のモデルは、「モデルM3」であり、ユーザIDが「UA1」、「UA3」、および「UA6」などのユーザIDが関連付けられている。モデルID「MA4」のモデルは、「モデルM4」であり、ユーザIDが「UA3」、「UA4」、および「UA5」などのユーザIDが関連付けられている。
〔4.2.3.配信制限情報記憶部32〕
図6に示す配信制限情報記憶部32は、各モデルMについて配信制限またはオプトアウトが設定されているユーザUのユーザIDを含む制限情報を記憶する。図9は、実施形態に係る配信制限情報記憶部32に記憶される配信情報の一例を示す図である。
図9に示すように、配信制限情報記憶部32に記憶される配信情報Dは、「モデルID」、「オプトアウトユーザリスト」、および「配信制限ユーザリスト」などの情報をモデルMごとに含む。「モデルID」は、各モデルMに固有の識別情報であり、図8に示すモデルIDと同じである。
「オプトアウトユーザリスト」は、モデルMに対してオプトアウトを選択したユーザUであるオプトアウトユーザのリストであり、モデルMに対してオプトアウトを選択した各ユーザUのユーザIDを含む。「配信制限ユーザリスト」は、モデルMについて配信制限されるユーザUのリストであり、モデルMについて配信制限される各ユーザUのユーザIDを含む。
図9に示す例では、モデルID「MA1」のモデルには、オプトアウトユーザとして、ユーザID「UA4」が設定され、配信制限ユーザリストにはユーザUのユーザIDが設定されていない。また、モデルID「MA2」のモデルは、オプトアウトユーザにはユーザUのユーザIDが設定されておらず、配信制限ユーザリストにはユーザID「UA3」が設定されている。
〔4.2.4.店舗情報記憶部33〕
図6に示す店舗情報記憶部33は、不図示の店舗毎の情報である店舗情報を記憶する。店舗毎の店舗情報は、対応する店舗に関する情報であり、例えば、イベントの情報、セール品の情報、または新製品の情報、または新サービスの情報などを含む。店舗情報は、例えば、電子メールでユーザUに提供される情報であるが、ウェブコンテンツとしてユーザUに提供される情報であってもよい。
また、店舗情報記憶部33には、配信除外ユーザリストが店舗毎に記憶されている。配信除外ユーザリストには、情報提供装置1から店舗情報の配信をしないユーザUのユーザIDが含まれている。
〔4.2.5.配信情報記憶部34〕
図6に示す配信情報記憶部34は、ユーザUに配信される情報である配信情報Dを記憶する。配信情報記憶部34に記憶される配信情報Dは、ニュースなどのウェブコンテンツまたは電子メールでユーザUに提供される情報などであり、広告コンテンツを含んでいてもよい。配信情報Dがニュースなどのウェブコンテンツである場合、配信情報Dは端末装置2にタイムライン表示されるが、配信情報Dは端末装置2でタイムライン表示される情報に限定されない。
〔4.3.処理部22〕
図6に示す処理部22は、コントローラであり、例えば、CPUまたはMPUなどによって、情報提供装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部22は、例えば、ASICまたはFPGAなどの集積回路により実現されてもよい。
処理部22は、通信部20によって取得された情報および記憶部21に記憶されている情報などに基づいて、端末装置21,22,・・・,2mとの間で情報の送受信を行う。処理部22は、取得部40と、配信部41と、受付部42と、特定部43と、問い合わせ部44と、決定部45と、制限部46とを備える。
〔4.3.1.取得部40〕
取得部40は、端末装置2から送信される情報を通信ネットワーク3経由で取得する。端末装置2から送信される情報は、例えば、ユーザUによる操作部12への操作に応じた情報である操作情報、センサ群13によって検出された情報である検出情報、またはオプトアウト情報などである。
〔4.3.2.配信部41〕
配信部41は、配信対象となる情報の配信先を決定する複数のモデルMを用いて、配信情報Dを端末装置2へ通信部20および通信ネットワーク3を介して送信することで、配信情報DをユーザUに配信する。
配信部41は、モデルMが興味関心モデルである場合、配信情報Dを複数のモデルMに入力し、複数のモデルMのうち予め設定された配信条件を満たすモデルMに関連付けられたユーザUを配信情報Dの配信先として決定し、決定した配信先のユーザUに配信情報Dを配信する。予め設定された配信条件は、例えば、出力されるスコアが予め設定された閾値以上であり且つ複数のモデルMのうち最も高いスコアを出力するモデルMであるが、かかる例に限定されない。
例えば、配信情報D1をモデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnに入力した場合に、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnから出力されるスコアのうち最も高いスコアが予め設定された閾値以上であり且つモデルM1から出力されるスコアであるとする。また、モデル情報記憶部31に記憶されているモデル情報が図8に示す状態であるとする。この場合、配信部41は、ユーザIDが「UA1」、「UA2」、および「UA3」などのユーザUを配信情報D1の配信先となるユーザUとして決定する。
また、配信情報D2をモデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnに入力した場合に、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnから出力されるスコアのうち最も高いスコアが予め設定された閾値以上であり且つモデルM2から出力されるスコアであるとする。また、モデル情報記憶部31に記憶されているモデル情報が図8に示す状態であるとする。この場合、配信部41は、ユーザIDが「UA2」、「UA4」、および「UA5」などのユーザUを配信先となるユーザUとして決定する。
また、配信部41は、モデルMがユーザコンテキストモデルである場合、端末装置2から送信され取得部40で取得される検出情報を各ユーザコンテキストモデルに入力し、各ユーザコンテキストモデルが出力するスコアのうち予め設定された配信条件を満たすユーザコンテキストモデルを判定する。予め設定された配信条件は、例えば、出力されるスコアが予め設定された閾値以上であることなどであるが、かかる例に限定されない。
各ユーザコンテキストモデルには配信情報Dが関連付けられており、配信部41は、予め設定された閾値以上のスコアを出力するユーザコンテキストモデルに関連付けられた配信情報Dを、検出情報に対応するユーザUに配信する。
例えば、モデルM1がユーザコンテキストモデルであり、配信情報D1がモデルM1に関連付けられているとする。また、ユーザU1の端末装置21からの検出情報をモデルM1に入力した場合に、モデルM1から出力されるスコアが、予め設定された閾値以上であるとする。この場合、配信部41は、配信情報D1をユーザU1に配信する。
また、配信部41は、検出情報に代えてまたは加えて、ユーザUによる端末装置2の操作履歴、端末装置2の位置情報、またはユーザUのスケジュール情報などをモデルMへの入力情報として、配信先のユーザUを決定することもできる。
また、配信部41は、配信した配信情報DがユーザUによって選択された場合、ユーザUに選択された配信情報Dの詳細な情報を端末装置2へ通信部20および通信ネットワーク3を介して送信することで、ユーザUによって選択された配信情報Dの詳細な情報をユーザUに配信する。
配信部41は、例えば、複数の配信情報Dを複数のモデルMに入力した場合に、モデルMから出力されるスコアが高い配信情報Dほど優先的に上位表示されるように複数の配信情報Dを配信することができる。
例えば、配信情報D3、配信情報D2、配信情報D1、配信情報D5、および配信情報D4の順にモデルMから出力されるスコアが高いとする。この場合、配信部41は、配信情報D3が最上位に表示され、配信情報D2が2番目の上位に表示され、配信情報D1が3番目の上位に表示され、配信情報D5が4番目の上位に表示され、配信情報D4が5番目の上位に表示されるように配信情報D1,D2,D3,D4,D5を配信する。
また、複数の配信情報Dがニュースのコンテンツであり、端末装置2において複数の配信情報Dがタイムライン表示されるとする。この場合、配信部41は、同時期のニュースであれば、モデルMから出力されるスコアが高いほど上位に表示され、異なる時期のニュースであれば、現時点に近いニュースほど上位に表示されるように、複数の配信情報Dを配信する。各モデルMには重み付けを行うことができ、重みを大きくすることでモデルMから出力されるスコアを大きくすることができ、重みを小さくすることでモデルMから出力されるスコアを小さくすることができる。
なお、モデル情報記憶部31において、オプトアウトを選択したユーザUのユーザIDは、オプトアウトが選択されたモデルMの関連付けから除外される。そのため、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMに対応する配信対象の情報はオプトアウトを選択したユーザUに配信されない。
また、配信部41は、ユーザUはモデルMに予め関連付けられていなくてもよい。この場合、配信部41は、ユーザUの興味関心を推定する推定モデルに基づいて、ユーザUの興味関心を推定することができる。かかる推定モデルは、ユーザ情報を入力とし、対象Tに対してユーザUが興味関心を有するか否かを判定するモデルであり、対象T毎に設けられる。そして、配信部41は、推定したユーザUの興味関心と一致又は類似する対象Tに対応するモデルMを特定することで、ユーザUをモデルMに関連付けることができる。
また、配信部41は、店舗情報記憶部33に記憶されている店舗情報を端末装置2へ通信部20および通信ネットワーク3を介して送信することで、店舗情報をユーザUに配信することができる。配信部41は、ユーザUが店舗に興味関心があるか否かを店舗毎に推定する推定モデルに各ユーザUの属性の情報を入力することによって、店舗に興味関心があるユーザUを推定し、推定したユーザUに対して店舗情報を配信する処理を店舗毎に行う。
なお、配信部41は、店舗情報記憶部33に配信除外ユーザリストが記憶されている場合、店舗に興味関心があると推定したユーザUのうち配信除外ユーザリストにユーザIDが含まれるユーザU以外のユーザUに店舗情報を配信する。
〔4.3.3.受付部42〕
受付部42は、通信ネットワーク3を介して通信部20で受信されたオプトアウト情報を受け付ける。受付部42は、受け付けたオプトアウト情報に基づいて、モデル情報記憶部31に記憶されているモデル情報または配信制限情報記憶部32に記憶されている配信制限情報を更新する。オプトアウト情報は、モデルMに対するオプトアウト情報または店舗に対するオプトアウト情報である。
例えば、受付部42は、ユーザU1によるモデルM1に対するオプトアウト情報を受け付けた場合、モデル情報記憶部31のモデル情報において、モデルM1に対してユーザU1のユーザIDを関連付けた状態から関連付けられていない状態へ変更する。また、受付部42は、ユーザU1によるモデルM1に対するオプトアウト情報を受け付けた場合、配信制限情報記憶部32の配信制限情報におけるオプトアウトユーザリストにおいて、モデルM1に対してユーザU1のユーザIDを選択モデルに関連付ける。
また、受付部42は、店舗に対するオプトアウト情報を受け付けた場合、店舗情報記憶部33に記憶された配信除外ユーザリストのうちオプトアウトが選択された店舗の配信除外ユーザリストに、オプトアウトを追加したユーザUのユーザIDを追加する。
〔4.3.4.特定部43〕
特定部43は、複数のモデルMのうちユーザUがオプトアウトを選択したモデルである選択モデルに関連するモデルを関連モデルとして特定する。
例えば、特定部43は、関連付けられたユーザUのリストが選択モデルに関連付けられたユーザUのリストと類似するモデルMを関連モデルとして特定する。関連モデルは、例えば、関連付けられた全ユーザのうち選択モデルにも関連付けられたユーザUの割合が予め設定された割合以上であるモデルである。また、関連モデルは、関連付けられたユーザリストと選択モデルに関連付けられたユーザリストとの距離が予め設定された距離以内であるモデルであってもよい。
また、関連モデルは、対応する配信対象の情報が選択モデルと類似するモデルであってもよい。例えば、特定部43において、類似するモデルが予め設定され、特定部43は、選択モデルを含むモデル群に含まれる他のモデルを関連モデルとして特定する。
また、特定部43は、店舗情報記憶部33に記憶された配信除外ユーザリストに基づいて、除外モデルまたは除外候補モデルを特定することができる。例えば、特定部43は、ユーザUがオプトアウトした店舗の店舗情報の配信が除外されるユーザUのリストである配信除外ユーザリストと各モデルMに関連付けられたユーザリストとを比較する。
そして、特定部43は、配信除外ユーザリストに類似するユーザリストが関連付けられたモデルMを除外モデルまたは除外候補モデルとして特定することができる。例えば、特定部43は、配信除外ユーザリストと距離が予め設定された距離内になるユーザリストが関連付けられたモデルMを除外モデルまたは除外候補モデルとして特定することができる。
また、特定部43は、各店舗の配信除外ユーザリストのうち選択モデルのオプトアウトを選択したユーザUのリストに類似する配信除外ユーザリストに対応する店舗を除外店舗または除外候補店舗として特定することもできる。例えば、特定部43は、選択モデルのオプトアウトを選択したユーザUのリストとの距離が予め設定された距離内になる配信除外ユーザリストの店舗を除外店舗または除外候補店舗として特定する。
なお、上述したユーザリスト間の距離は、例えば、ユークリッド距離、マンハッタン距離、チェビシェフ距離、またはマハラノビス距離などであり、例えば、ユーザリストに含まれる複数のユーザUの各属性の分布状態などに基づいて算出される。
〔4.3.5.問い合わせ部44〕
問い合わせ部44は、複数のユーザUのうち特定部43によって特定された関連モデルに関連付けられたユーザUである問い合わせ先ユーザに対し、関連モデルに対応する配信対象の情報に対する意見を問い合わせる。
ここで、モデル情報記憶部31に記憶されているモデル情報が図8に示す状態であり、特定部43によって特定された関連モデルがモデルM2であるとする。この場合、問い合わせ部44は、問い合わせ先ユーザがユーザID「UA2」、「UA4」、および「UA5」などのユーザUであると判定する。
そして、問い合わせ部44は、問い合わせ先ユーザに対して、モデルM2に対応する配信対象の情報に対する意見を問い合わせる。かかる問い合わせは、問い合わせ部44が、例えば、モデルM2に対応する配信対象の情報を含む問い合わせ情報を問い合わせ先ユーザの端末装置2へ通信部20および通信ネットワーク3を介して送信することで、問い合わせ先ユーザに対して関連モデルに対応する配信対象の情報に対する意見を問い合わせる。
図10は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示される問い合わせ情報の一例を示す図である。図10に示す問い合わせ情報70には、配信情報領域71と、問い合わせ情報領域72と、Yesボタン73と、Noボタン74とが含まれている。図10に示す問い合わせ情報70は、例えば、図5に示すYesボタン63が選択された場合に端末装置2の表示部11に表示される。
図10に示す例では、配信情報領域71には、配信情報D2が表示されている。また、問い合わせ情報領域72には、「車に関するニュースを引き続き配信してもよいか?」の文字が表示されており、関連モデルの対象Tが「車」であることが示される。ユーザUが操作部12を操作することによってYesボタン73を選択することで、端末装置2の出力部18によって意見情報が情報提供装置1へ送信される。
また、端末装置2の表示処理部17は、ユーザUが操作部12を操作することによってNoボタン74を選択した場合、端末装置2の表示部11に表示する情報を図10に示す問い合わせ情報から図4に示す配信情報に戻す。また、端末装置2の表示処理部17は、ユーザUが操作部12を操作することによってYesボタン73を選択した場合も、端末装置2の表示部11に表示する情報を図10に示す問い合わせ情報から図4に示す配信情報に戻す。
問い合わせ部44は、問い合わせ情報をタイムライン表示される複数の配信情報D間に挿入することもできる。この場合、問い合わせ部44は、問い合わせ情報が上位表示されるように優先的に問い合わせ情報を配信することができる。
図11は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示される問い合わせ情報の他の例を示す図である。図11に示す例では、タイムライン表示される複数の配信情報D1,D3間に問い合わせ情報が挿入されている。問い合わせ情報70は、図11に示すように上位に表示されるため、ユーザUへの問い合わせに対する意見の収集確率を高めることができる。
なお、問い合わせ情報において、配信情報領域71には、関連モデルに対応する互いに異なる配信情報Dが複数含まれていてもよい。また、問い合わせ情報は、ウェブコンテンツに代えて、電子メールコンテンツであってもよい。
また、問い合わせ部44は、特定部43によって特定された除外候補モデルに関連付けられたユーザUを問い合わせ先ユーザとして、除外候補モデルに対応する配信対象の情報に対する意見を問い合わせることもできる。除外候補モデルに対応する配信対象の情報に対する意見の問い合わせ方法は、関連モデルに対応する配信対象の情報に対する意見の問い合わせ方法と同様である。
また、問い合わせ部44は、特定部43によって特定された除外候補店舗の配信除外ユーザリストに含まれていないユーザUを問い合わせ先ユーザとして、除外候補店舗に対応する配信対象の情報に対する意見を問い合わせることもできる。除外候補店舗に対応する配信対象の情報に対する意見の問い合わせ方法は、例えば、電子メールによる問い合わせであるが、関連モデルに対応する配信対象の情報に対する意見の問い合わせ方法と同様であってもよい。
〔4.3.6.決定部45〕
決定部45は、問い合わせ部44による問い合わせの結果に基づいて、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限するか否かを決定する。
決定部45は、例えば、問い合わせ情報を配信したユーザUのうち予め設定された割合以上のユーザUが否定的な意見である場合、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限すると判定する。否定的な意見は、例えば、図10または図11に示すNoボタン74への操作によって行われる。
例えば、問い合わせ先ユーザをユーザUA1,UA2,・・・,UApとし、ユーザUA1,UA2,・・・,UApの意見のスコアをスコアx1,x2,・・・,xpで表すとする。pは、例えば、3以上の整数である。この場合、決定部45は、合計スコアSC=(x1+x2+・・・+xp)/pが予め設定された閾値以上である場合に、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限すると判定する。各スコアx1,x2,・・・,xpには、例えば、肯定的な意見の場合には0が代入され、否定的な意見の場合には1が代入される。
また、決定部45は、オプトアウトを選択したユーザUとの属性の類似度が高いユーザUの意見ほど重みを大きくして配信制限を行うか否かを決定することができる。例えば、問い合わせ先ユーザをユーザUA1,UA2,・・・,UApとし、ユーザUA1,UA2,・・・,UApの意見のスコアをスコアx1,x2,・・・,xpで表し、重みを重みa1,a2,・・・,apで表したとする。この場合、決定部45は、合計スコアSC=(a1・x1+a2・x2+・・・+ap・xp)/pを算出する。
重みa1,a2,・・・,apは、0~1までの値であり、オプトアウトを選択したユーザUとの属性の類似度が高いユーザUの意見ほど大きい値に設定される。そして、決定部45は、合計スコアSCが予め設定された閾値以上である場合に、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限すると判定する。
また、決定部45は、問い合わせ部44による問い合わせの結果に基づいて、除外候補モデルに関連付けられたユーザUへの除外候補モデルを用いた配信部41からの配信を制限するか否かを決定する。決定部45は、問い合わせ情報を配信したユーザUのうち予め設定された割合以上のユーザUが否定的な意見である場合、除外候補モデルに関連付けられたユーザUへの除外候補モデルを用いた配信部41からの配信を制限すると判定する。
また、決定部45は、問い合わせ部44による問い合わせの結果に基づいて、除外対象店舗の配信除外ユーザリストに含まれないユーザUへの除外対象店舗の店舗情報の配信を制限するか否かを決定する。決定部45は、問い合わせ情報を配信したユーザUのうち予め設定された割合以上のユーザUが否定的な意見である場合、除外対象店舗の配信除外ユーザリストに含まれないユーザUへの除外対象店舗の店舗情報の配信を制限すると判定する。
〔4.3.7.制限部46〕
制限部46は、オプトアウトを選択したユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限する配信制限を実行する。これにより、制限部46は、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルに対応する配信対象の情報と関連度が高い配信対象の情報の配信を制限することができる。
例えば、制限部46は、オプトアウトを選択したユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信の頻度を低減することで上述した配信制限を行う。関連モデルを用いた配信部41からの配信頻度の低減は、例えば、予め定められた期間においてオプトアウトを選択したユーザUに対する関連モデルの重みを小さくすることで、配信部41において関連モデルが用いられる割合を低減することができる。
また、関連モデルを用いた配信部41からの配信頻度の低減は、例えば、予め定められた期間においてオプトアウトを選択したユーザUに対する関連モデルに対応する配信対象の情報の配信を停止することによって行うこともできる。
制限部46は、選択モデルと関連モデルとの類似度が高いほど、オプトアウトを選択したユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信の頻度を低減することもできる。これにより、制限部46は、ユーザUがオプトアウトした選択モデルに対して関連モデルの類似度が高いほど関連モデルを用いた配信の制限を行うことができる。そのため、制限部46は、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMに対応する配信対象の情報と関連度が高い配信対象の情報の配信を制限することができる。
また、制限部46は、決定部45による決定結果に基づいて、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限することができる。配信の制限方法は、オプトアウトを選択したユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信の制限方法と同じである。
制限部46は、関連モデルに関連付けられたユーザUのうち一部のユーザUに限り、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限することができる。
例えば、制限部46は、関連モデルに関連付けられたユーザUのうち選択モデルに関連付けられていないユーザUに限り、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限することもできる。
また、制限部46は、関連モデルの場合と同様の処理により、オプトアウトを選択したユーザUへの除外モデルを用いた配信部41からの配信を制限する配信制限を実行することもできる。また、制限部46は、関連モデルの場合と同様の処理により、オプトアウトを選択したユーザUへの除外店舗の店舗情報の配信を制限する配信制限を実行することもできる。
また、制限部46は、関連モデルに関連付けられたユーザUのうち選択モデルに対してオプトアウトを選択したユーザUとの類似度が予め設定された閾値以上のユーザUに限り、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限することもできる。
また、制限部46は、決定部45による決定結果に基づいて、関連モデルに関連付けられたユーザUの場合と同様の方法で、除外候補モデルに関連付けられたユーザUへの除外候補モデルを用いた配信部41からの配信を制限することができる。
また、制限部46は、決定部45による決定結果に基づいて、関連モデルに関連付けられたユーザUの場合と同様の方法で、除外対象店舗の配信除外ユーザリストに含まれないユーザUへの除外対象店舗の店舗情報の配信を制限したりすることができる。
〔5.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22による情報処理の手順について説明する。図12は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、情報提供装置1の処理部22は、配信情報DをユーザUに配信する(ステップS10)。次に、処理部22は、第1配信制限処理を行う(ステップS11)。ステップS11に示す第1配信制限処理は、図13に示すステップS20~S27の処理であり、後で詳述する。
次に、処理部22は、第2配信制限処理を行う(ステップS12)。ステップS12に示す第2配信制限処理は、図16に示すステップS50~S55の処理であり、後で詳述する。
処理部22は、ステップS12の処理が終了した場合、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS13)。処理部22は、例えば、情報提供装置1の電源がオフにされた場合、または操作部12への操作によって終了操作が行われたと判定した場合に、動作終了タイミングになったと判定する。
処理部22は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS13:No)、処理をステップS10へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS13:Yes)、図12に示す処理を終了する。
図13は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22による第1配信制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13に示すように、処理部22は、モデルに対するオプトアウトの選択があるか否かを判定する(ステップS20)。
処理部22は、モデルMに対するオプトアウトの選択があると判定した場合(ステップS20:Yes)、モデルMに対するオプトアウト処理を行う(ステップS21)。オプトアウト処理は、記憶部21に記憶されているモデル情報において、オプトアウトが選択されたモデルMに対して、オプトアウトを選択したユーザUであるオプトアウトユーザの関連付けを解除することによって行われる。
次に、処理部22は、選択モデルに関連するモデルである関連モデルを特定する(ステップS22)。そして、処理部22は、オプトアウトユーザに対する関連モデルの配信制限を開始する(ステップS23)。
次に、処理部22は、第1追加制限モードに設定されているか否かを判定する(ステップS24)。処理部22は、第1追加制限モードに設定されていると判定した場合(ステップS24:Yes)、第1追加配信制限処理を実行する(ステップS25)。ステップS25における第1追加配信制限処理は、図14に示すステップS30~S33の処理であり、後で詳述する。
処理部22は、ステップS25の処理が終了した場合、または第1追加制限モードに設定されていないと判定した場合(ステップS24:No)、第2追加制限モードに設定されているか否かを判定する(ステップS26)。処理部22は、第2追加制限モードに設定されていると判定した場合(ステップS26:Yes)、第2追加配信制限処理を実行する(ステップS27)。ステップS27における第2追加配信制限処理は、図15に示すステップS40,S41の処理であり、後で詳述する。
処理部22は、ステップS27の処理が終了した場合、第2追加制限モードに設定されていないと判定した場合(ステップS26:No)、またはモデルMに対するオプトアウトの選択がないと判定した場合(ステップS20:No)、図13に示す処理を終了する。
図14は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22による第1追加配信制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14に示すように、処理部22は、関連モデルに関連付けられたユーザUの端末装置2に問い合わせ情報を通信部20および通信ネットワーク3を介して送信することで、問い合わせ情報をユーザUに配信する(ステップS30)。かかる問い合わせ情報は、関連モデルに対応する配信対象の情報に対する意見を問い合わせる情報である。
次に、処理部22は、問い合わせ情報に対してユーザUから返信される意見情報に基づいて、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信の制限の可否を判定する(ステップS31)。処理部22は、ステップS31で関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信の制限を行うことを決定したか否かを判定する(ステップS32)。
処理部22は、ステップS31で関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信の制限を行うことを決定した場合(ステップS32:Yes)、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信の制限を開始する(ステップS33)。
処理部22は、ステップS33の処理が終了した場合、またはステップS31で関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信の制限を行わないことを決定した場合(ステップS32:No)、図14に示す処理を終了する。
図15は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22による第2追加配信制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15に示すように、処理部22は、選択モデルに関連付けられたユーザリストに類似するユーザリストの店舗を除外店舗として判定する(ステップS40)。
そして、処理部22は、オプトアウトユーザに対する除外店舗の店舗情報の配信の制限を開始し(ステップS41)、図15に示す処理を終了する。
図16は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22による第2配信制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。図16に示すように、処理部22は、店舗に対するオプトアウトの選択があるか否かを判定する(ステップS50)。
処理部22は、店舗に対するオプトアウトの選択があると判定した場合(ステップS50:Yes)、店舗に対するオプトアウト処理を行う(ステップS51)。店舗に対するオプトアウト処理は、記憶部21に記憶されている配信除外ユーザリストにおいて、オプトアウトを選択したユーザUであるオプトアウトユーザのユーザIDを追加することによって行われる。
次に、処理部22は、オプトアウトが選択された店舗に関連するモデルである除外モデルを特定する(ステップS52)。ステップS52において、処理部22は、例えば、ユーザUがオプトアウトした店舗の配信除外ユーザリストと類似するユーザリストが関連付けられたモデルMを除外モデルとして特定する。そして、処理部22は、オプトアウトユーザに対する除外モデルの配信制限を開始する(ステップS53)。
次に、処理部22は、第3追加制限モードに設定されているか否かを判定する(ステップS54)。処理部22は、第3追加制限モードに設定されていると判定した場合(ステップS54:Yes)、第3追加配信制限処理を実行する(ステップS55)。ステップS55における第3追加配信制限処理は、図17に示すステップS60~S64の処理であり、後で詳述する。
処理部22は、ステップS55の処理が終了した場合、第3追加制限モードに設定されていないと判定した場合(ステップS54:No)、または店舗に対するオプトアウトの選択がないと判定した場合(ステップS50:No)、図16に示す処理を終了する。
図17は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22による第3追加配信制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。図17に示すように、処理部22は、除外候補モデルを特定する(ステップS60)。処理部22は、例えば、ユーザUがオプトアウトした店舗の配信除外ユーザリストと類似するユーザリストが関連付けられたモデルMを除外候補モデルとして特定する。
次に、処理部22は、除外候補モデルに関連付けられたユーザUの端末装置2に問い合わせ情報を通信部20および通信ネットワーク3を介して送信することで、問い合わせ情報をユーザUに配信する(ステップS61)。かかる問い合わせ情報は、除外候補モデルに対応する配信対象の情報に対する意見を問い合わせる情報である。
次に、処理部22は、問い合わせ情報に対してユーザUから返信される意見情報に基づいて、除外候補モデルに関連付けられたユーザUへの除外候補モデルを用いた配信の制限の可否を判定する(ステップS62)。処理部22は、ステップS62で除外候補モデルに関連付けられたユーザUへの除外候補モデルを用いた配信の制限を行うことを決定したか否かを判定する(ステップS63)。
処理部22は、ステップS62で除外候補モデルに関連付けられたユーザUへの除外候補モデルを用いた配信の制限を行うことを決定した場合(ステップS63:Yes)、除外候補モデルに関連付けられたユーザUへの除外候補モデルを用いた配信の制限を開始する(ステップS64)。
処理部22は、ステップS64の処理が終了した場合、またはステップS62で除外候補モデルに関連付けられたユーザUへの除外候補モデルを用いた配信の制限を行わないことを決定した場合(ステップS63:No)、図17に示す処理を終了する。
〔6.変形例〕
処理部22の配信部41は、オプトアウトを選択したユーザUであるオプトアウトユーザと類似するユーザUである類似ユーザに対してオプトアウトユーザがオプトアウトを選択したことを示す情報を配信することもできる。
また、処理部22の制限部46は、決定部45が関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限しないと判定した場合、オプトアウトユーザへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限しないこともできる。
また、問い合わせ部44は、問い合わせ情報の配信頻度を選択モデルに対する関連モデルの類似度が高いほど高くしたり、問い合わせ情報の配信期間を選択モデルに対する関連モデルの類似度が高いほど長くしたりすることができる。
また、決定部45は、関連モデルに関連付けられたユーザUである問い合わせ先ユーザからの意見に基づいて、オプトアウトユーザに対する関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限しないことを決定することができる。例えば、決定部45は、合計スコアSCが予め設定された閾値未満である場合、オプトアウトユーザに対する関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限しないことを決定することができる。
また、決定部45は、除外候補モデルに関連付けられたユーザUである問い合わせ先ユーザからの意見に基づいて、オプトアウトユーザに対する除外モデルを用いた配信部41からの配信を制限しないことを決定することができる。例えば、決定部45は、合計スコアSCが予め設定された閾値未満である場合、オプトアウトユーザに対する除外モデルを用いた配信部41からの配信を制限しないことを決定することができる。
また、決定部45は、除外候補店舗の配信除外ユーザリストに含まれていないユーザUである問い合わせ先ユーザからの意見に基づいて、オプトアウトユーザに対する除外店舗の店舗情報の配信を制限しないことを決定することができる。例えば、決定部45は、合計スコアSCが予め設定された閾値未満である場合、オプトアウトユーザに対する除外店舗の店舗情報の配信を制限しないことを決定することができる。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報提供装置1または端末装置2は、例えば図18に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。以下、情報提供装置1を例に挙げて説明する。図18は、実施形態に係る情報提供装置1の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、通信ネットワーク3(図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、通信ネットワーク3を介して他の機器へ送信する。
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報提供装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部22の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部21内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信ネットワーク3を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図6に示した取得部40、配信部41、受付部42、特定部43、問い合わせ部44、決定部45、および制限部46のうち2以上が統合されてもよい。また、例えば、記憶部21に記憶される情報は、通信ネットワーク3を介して、外部に備えられた所定の記憶装置に記憶されてもよい。
また、情報提供装置1は、2以上のサーバ装置で構成されてもよく、この場合、情報提供装置1は、例えば、処理サーバと、ストレージサーバとを含む構成を有する。また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報提供装置1は、配信部41と、特定部43と、制限部46とを備える。配信部41は、配信対象となる情報の配信先を決定する複数のモデルMを用いて、配信対象の情報を配信する。特定部43は、複数のモデルMのうちユーザUがオプトアウトを選択したモデルMである選択モデルに関連するモデルMを関連モデルとして特定する。制限部46は、オプトアウトを選択したユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限する配信制限を実行する。そのため、情報提供装置1は、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMに関連するモデルMを用いた配信を制限する。これにより、情報提供装置1は、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMを用いて配信される配信情報Dと関連する配信情報Dがオプトアウトを選択したユーザUへ配信されることを制限することができ、ユーザUに対する適切な情報提供を行うことができる。
また、制限部46は、オプトアウトを選択したユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信の頻度を低減することで配信制限を行う。これにより、情報提供装置1は、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMを用いて配信される配信情報Dと関連する配信情報Dがオプトアウトを選択したユーザUへ配信されることを制限することができ、ユーザUに対する適切な情報提供を行うことができる。
また、制限部46は、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMと関連モデルとの類似度が高いほど配信の頻度を低減する。これにより、情報提供装置1は、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMと関連度が高いモデルほど情報の配信の制限を行うことができ、ユーザUに対する適切な情報提供を行うことができる。
また、情報提供装置1は、問い合わせ部44と、決定部45とを備える。問い合わせ部44は、複数のユーザUのうち関連モデルに関連付けられたユーザUに対し、関連モデルに対応する配信対象の情報に対する意見を問い合わせる。決定部45は、問い合わせ部44による問い合わせの結果に基づいて、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限するか否かを決定する。制限部46は、決定部45による決定結果に基づいて、関連モデルに関連付けられたユーザUへの関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限する。これにより、情報提供装置1は、オプトアウトユーザ以外のユーザUについての配信制限を行うことができ、ユーザUに対する適切な情報提供を行うことができる。
また、制限部46は、オプトアウトを選択したユーザUとの属性の類似度が高いユーザUの意見ほど重みを大きくして関連モデルを用いた配信部41からの配信を制限するか否かを決定する。これにより、情報提供装置1は、オプトアウトユーザ以外のユーザUについての配信制限をより適切に行うことができる。
また、問い合わせ部44は、関連モデルに対応する配信対象の情報を送信することで、意見の問い合わせを行う。これにより、情報提供装置1は、関連モデルに対応する配信対象の情報に対する意見を適切に問い合わせることができる。
また、問い合わせ部44は、関連モデルに対応する配信対象の情報に対する意見を問い合わせる情報である問い合わせ情報が上位表示されるように優先的に配信する。これにより、情報提供装置1は、関連モデルに対応する配信対象の情報に対する意見を適切に問い合わせることができる。
また、特定部43は、関連付けられたユーザUのリストが選択モデルと類似するモデルを関連モデルとして特定する。これにより、情報提供装置1は、関連モデルを精度よく特定することができる。
また、特定部43は、選択モデルに対応する配信対象の情報が類似する配信対象に対応するモデルを関連モデルとして特定する。これにより、情報提供装置1は、関連モデルを精度よく特定することができる。
また、配信部41は、店舗毎の情報である店舗情報を配信する。特定部43は、ユーザUがオプトアウトを選択した店舗の情報の配信が除外されるユーザUのリストである配信除外ユーザリストに類似するユーザUのリストが関連付けられたモデルMを除外モデルとして特定する。制限部46は、店舗のオプトアウトを選択したユーザUに対して除外モデルを用いた配信部41からの配信を制限する配信制限を実行する。そのため、情報提供装置1は、ユーザUがオプトアウトを選択した店舗に関連するモデルMを用いた配信を制限する。これにより、情報提供装置1は、ユーザUがオプトアウトを選択した店舗の店舗情報と関連する配信情報Dがオプトアウトを選択したユーザUへ配信されることを制限することができ、ユーザUに対する適切な情報提供を行うことができる。
また、配信部41は、店舗毎の情報である店舗情報を配信する。特定部43は、各店舗の店舗情報の配信が除外されるユーザUのリストである配信除外ユーザリストのうち選択モデルのオプトアウトを選択したユーザUのリストに類似する配信除外ユーザリストに対応する店舗を除外店舗として特定する。制限部46は、オプトアウトを選択したユーザUへの除外店舗の店舗情報の配信を制限する。そのため、情報提供装置1は、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMに関連する店舗情報の配信を制限する。これにより、情報提供装置1は、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMを用いて配信される配信情報Dと関連する店舗情報がオプトアウトを選択したユーザUへ配信されることを制限することができ、ユーザUに対する適切な情報提供を行うことができる。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。