JP7081903B2 - 有機溶剤の処理方法、及び有機溶剤処理システム - Google Patents
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Description
以下、本実施形態の有機溶剤処理システムを、図面を参照して説明する。なお、本実施形態は下記に述べることに限定されない。
本実施形態の有機溶剤処理システムA1は、図1に示すように、金属粒子が酸化剤と反応して酸化金属粒子が生成される酸化塔1と、酸化塔1で生成された酸化金属粒子が有機溶剤と反応して、前記有機溶剤から二酸化炭素が生成されるとともに、前記酸化金属粒子が前記金属粒子に還元される還元塔3と、を備え、前記金属粒子が酸化と還元を受けながら酸化塔1と還元塔3との間を循環するようにされているケミカルループ燃焼ユニットA10を備える。
至り、そこで熱交換した後、必要に応じて、調圧弁38および逆止弁39を通って、燃料
ノズル9への燃料供給管路内に水蒸気として供給される。
また、酸化塔の内部に還元塔が備えられるのではなく、還元塔と内部に1個の酸化塔が備えられていてもよい。更に、還元塔の内部に複数個の酸化塔が備えられていてもよく、各酸化塔に対応するようにして、還元塔の下端部に、空気ヘッダー、空気ノズル、燃料ノズル、およびセパレートガスノズル等が配置されていてもよい。
本実施形態の有機溶剤処理システムA2は、図2に示すように、金属粒子が酸化剤と反応して酸化金属粒子が生成される酸化塔1と、酸化塔1で生成された酸化金属粒子が有機溶剤と反応して、前記有機溶剤から二酸化炭素が生成されるとともに、前記酸化金属粒子が前記金属粒子に還元される還元塔3と、を備え、前記金属粒子が酸化と還元を受けながら酸化塔1と還元塔3との間を循環するようにされているケミカルループ燃焼ユニットA10と、前記ケミカルループ燃焼ユニットA10から生産された二酸化炭素を用いて藻類の培養を行う培養ユニットB1と、を備える。
第1実施形態の構成と同じものについては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
5は、例えば培養槽41の蓋部50の中心に設置されている。
41内の培養液48を全体的に撹拌できるものであれば、その材質や羽の数は制限されな
い。
サー46から送られる液温等の情報を制御する。制御盤47により、培養液48の液温を
監視し、適切な状態に保つことにより、効率的な培養が可能な培養環境を整えることがで
きる。制御盤による培養の管理コントロールは、ケミカルループ燃焼ユニットから得られる電気によって行うことができる。
冷却装置としては、例えば、撹拌羽45と接触しないように、培養槽41内の底部内面を沿うようにホースを設置し、ホースに冷却水を通すことで熱交換により冷却を行うことができる。ホースは、培養槽41下部から培養槽41内部へと入り、培養槽41内を一周して培養槽41下部から外へ出すことができる。また、加熱装置としては、例えば、ヒータであり、培養槽41にヒータを設けることで加温を行う装置を挙げることができる。二酸化炭素濃度については、培養槽41に通じるガスブロア42で排ガスの流量を制御することにより調整することができる。
以下、本実施形態の有機溶剤の処理方法を、一例として、上述した本実施形態の有機溶剤処理システムを参照して説明する。なお、本実施形態は下記に述べることに限定されない。
本実施形態の有機溶剤処理方法は、酸化塔内で金属粒子を酸化して酸化金属粒子を得る酸化工程と、還元塔内で前記酸化金属粒子を有機溶剤と反応させて、前記有機溶剤廃液から二酸化炭素を生成させるとともに、前記酸化金属粒子を還元して金属粒子を得る還元工程と、金属粒子及び酸化金属粒子を、前記酸化塔と前記還元塔との間を循環させる循環工程と、を有する。
該薬液としては、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、アミド系溶剤等の極性溶剤;炭化水素系溶剤などを含有するものが挙げられる。また、樹脂を含有するリソグラフィー用薬液として、レジスト用樹脂成分が有機溶剤成分に溶解した樹脂溶液、後述のレジスト組成物、絶縁膜組成物、反射防止膜組成物、誘導自己組織化(Directed Self Assembly:DSA)技術に適用されるブロックコポリマー組成物、インプリント用樹脂組成物などが挙げられる。加えて、パターン形成などの際に用いられるリソグラフィー用薬液として、プリウェット溶剤、レジスト用溶剤、現像液等も挙げられる。
エステル系溶剤としては、例えば、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、酢酸アミル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチル-3-エトキシプロピオネート、3-メトキシブチルアセテート、3-メチル-3-メトキシブチルアセテート、蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻酸ブチル、蟻酸プロピル、乳酸エチル、乳酸ブチル、乳酸プロピル等が挙げられる。
アルコール系溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコール、sec-ブチルアルコール、tert-ブチルアルコール、イソブチルアルコール、n-ヘキシルアルコール、n-ヘプチルアルコール、n-オクチルアルコール、n-デカノール等のアルコール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等のグリコール系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、メトキシメチルブタノール等のグリコールエーテル系溶剤等が挙げられる。
エーテル系溶剤としては、例えば、上記グリコールエーテル系溶剤の他、ジオキサン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
アミド系溶剤としては、例えば、N-メチル-2-ピロリドン、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等が挙げられる。
炭化水素系溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤;ペンタン、ヘキサン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素系溶剤が挙げられる。
本実施形態の有機溶剤処理方法は、酸化塔内で金属粒子を酸化して酸化金属粒子を得る酸化工程と、還元塔内で前記酸化金属粒子を有機溶剤と反応させて、前記有機溶剤廃液から二酸化炭素を生成させるとともに、前記酸化金属粒子を還元して金属粒子を得る還元工程と、金属粒子及び酸化金属粒子を、前記酸化塔と前記還元塔との間を循環させる循環工程と、前記還元工程で得られた二酸化炭素を藻類の培養槽に供給して前記藻類を培養する培養工程と、を有する。
CO2を大量に導入する事で、藻類を捕食する害虫を殺し、藻類はCO2を大量に体内に取込み糖を生成することができる。
また、培養工程において、藻類に光合成をさせる際に用いる光源は、自然光でも人工光でも、これらの併用でもよい。照射する人工光の波長は、380~780nmが好ましく、白色光、赤色光が好ましい。照射する人工光の強度は、1~400μmol/m2/secが好ましく、20~150μmol/m2/secがより好ましい。
栄養塩としては、NaNO3、KNO3、NH4Cl、(NH4)2SO4、尿素等の窒素源;K2HPO4、KH2PO4、グリセロリン酸ナトリウム等のリン源が挙げられる。
微量金属としては、鉄、マグネシウム、マンガン、カルシウム、亜鉛等が挙げられ、ビタミンとしてはビタミンB1、ビタミンB12等が挙げられる。
シアノバクテリアとしては、Chroococcacae、Stigonematacae、Mastigocladacae、Oscillatroriacae等が挙げられる。Synechococcus属としては、Synechococcus lividus、Synechococcus elongatus等が挙げられる。Synechocystis属としては、Synechocystis minervae等が挙げられる。Mastigocladus属としては、Mastigocladus laminosus等が挙げられる。Phormidium属としては、Phormidium laminosus等が挙げられる。Symploca属としては、Symploca thermalis等が挙げられる。Aphanocapsa属としては、Aphanocapsa thermalis等が挙げられる。
クロレラ(Chlorella)としては、Chlorella vulgaris、Chlorella saccharophila等が挙げられる。Dunaliella属としては、Dunaliella salina、Dunaliella tertiolecta等が挙げられる。クラミドモナス(Chlamydomonas)属としては、クラミドモナス ラインハルディ(Chlamydomonas reinhardtii)、クラミドモナス モエブシイ(Chlamydomonas moewusii)、クラミドモナス ユーガメタス(Chlamydomonas eugametos)、クラミドモナス セグニス(Chlamydomonassegnis)等が挙げられる。セネデスムス(Senedesmus)属としては、セネデスムス オブリクス(Senedesmus obliquus)等が挙げられる。スティココッカス(Shichococcus)属としては、スティココッカス アンプリフォルミス(Shichococcus ampliformis)が挙げられる。ナンノクロリス(Nannochloris)属としては、ナンノクロリス バシラリス(Nannochloris bacillaris)が挙げられる。デスモデスムス(Desmodesmu
s)属としては、デスモデスムス スブスピカツス(Desmodesmus subspicatus)等が挙げられる。
ユーグレナ属としては、Euglena acus、Euglena caudata、Euglena chadefaudii、Euglena deses、Euglena gracilis、Euglena granulata、Euglenaintermedia、Euglena mutabilis、Euglena oxyuris、Euglena proxima、Euglena spirogyra、Euglena viridis、Euglena vermiformis等が挙げられる。
プラシノ藻としては、テトラセルミス等が挙げられる。
原始紅藻類としては、シアニディオシゾン、シアニディウム、ガルディエリア、ポルフィリディウム等が挙げられる。
生産されたバイオディーゼルは培養藻体から採取できる。フレンチプレスやホモジナイザーなどの一般的な方法により細胞を破砕してからn-ヘキサンなどの有機溶媒によって抽出する方法や、細胞をガラス繊維等のフィルター上に回収し、乾燥させてから、有機溶媒などによって抽出する方法が挙げられる。また、細胞を遠心分離で回収し、凍結乾燥して粉末化し、その粉末から有機溶媒で抽出する方法も挙げられる。抽出後の溶媒を、減圧又は常圧下で、また加温又は常温で揮散させることにより目的のバイオディーゼルが得られる。
本実施形態の有機溶剤処理システムを空港近傍に設置した場合には、有機溶剤から生産されるバイオ燃料を低コストでジェット燃料として使用できる。
A10…ケミカルループ燃焼ユニット、
1…酸化塔、
2…天板、
3…還元塔、
4…空気ヘッダー、
5…空気ノズル、
6…ブロワ、
9…燃料ノズル、
10…遮断弁、
11…調圧弁、
12…逆止弁、
13…セパレートガスノズル、
14…配管、
15…下部ヘッダー、
16…円錐麺、
17…孔、
18…第1の流体配管、
19…上部ヘッダー、
21…第2の流体配管、
22…耐熱壁、
23…円錐壁、
24…中間ヘッダー、
25…固気分離装置、
26…伝熱管、
27…酸化塔の上部の排気口、
28…固気分離装置、
29…熱交換器、
30…ブロワ、
31…遮断弁、
32…調圧弁、
33…気水分離装置、
34…ブロワ、
35…遮断弁、
B1…培養ユニット、
40…載置台、
41…培養槽、
42…ガスブロア、
43…バブリング用フィルター、
44…撹拌モーター、
45…撹拌羽、
46…温度センサー、
47…制御盤、
48…培養液、
49…配管、
50…蓋部
Claims (5)
- 酸化塔内で固体金属粒子を酸化して固体酸化金属粒子を得る酸化工程と、
還元塔内で前記固体酸化金属粒子を有機溶剤廃液と反応させて、前記有機溶剤廃液から二酸化炭素を生成させるとともに、前記固体酸化金属粒子を還元して固体金属粒子を得る還元工程と、
固体金属粒子及び固体酸化金属粒子を、前記酸化塔と前記還元塔との間を循環させる循環工程と、
を有し、
前記有機溶剤廃液は樹脂成分が有機溶剤成分に溶解した樹脂溶液を含むことを特徴とする有機溶剤廃液の処理方法。 - 更に、前記還元工程で得られた二酸化炭素を藻類の培養槽に供給して前記藻類を培養する培養工程を有する請求項1に記載の有機溶剤廃液の処理方法。
- 前記培養工程において藻類にバイオディーゼルを生産させる請求項2に記載の有機溶剤廃液の処理方法。
- 固体金属粒子が酸化剤と反応して固体酸化金属粒子が生成される酸化塔と、前記酸化塔で生成された固体酸化金属粒子が有機溶剤廃液と反応して、前記有機溶剤廃液から二酸化炭素が生成されるとともに、前記固体酸化金属粒子が前記固体金属粒子に還元される還元塔と、前記固体金属粒子が酸化と還元を受けながら前記酸化塔と前記還元塔との間を循環する循環流路と、を備えたケミカルループ燃焼ユニットと、
を備え、
前記有機溶剤廃液は樹脂成分が有機溶剤成分に溶解した樹脂溶液を含むことを特徴とする有機溶剤処理システム。 - 更に、前記ケミカルループ燃焼ユニットから生産された二酸化炭素を用いて藻類の培養を行う培養ユニットを備えた請求項4に記載の有機溶剤処理システム。
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