JP2004184003A - ガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】臭気ガスに加えて、有機溶剤廃液の処理も可能となり、しかも、ガスタービンを用いた電力負荷が低い場合であっても、臭気ガスが分解されずに排出されてしまうことのないガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置を提供する。
【解決手段】ガスタービン23のコンプレッサー33に臭気ガスを吸気させ、圧縮した臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液と共に燃焼させてガスタービン23のタービン35へ供給し、ガスタービン23の回転力によって発電機43を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機43を用い、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持する。
【選択図】 図1
【解決手段】ガスタービン23のコンプレッサー33に臭気ガスを吸気させ、圧縮した臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液と共に燃焼させてガスタービン23のタービン35へ供給し、ガスタービン23の回転力によって発電機43を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機43を用い、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、臭気ガス及び有機溶剤廃液を酸化処理するとともに、コージェネレーションシステムとして有効なエネルギーを取り出すことのできるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置に関し、さらに詳しくは、低負荷時の処理性能を向上させる改良技術に関し、特に、印刷・塗装工程,半導体製造工程,食品工業,石油化学・樹脂プラント,鋳造工程等の有機蒸発ガスや悪臭を放出する工程に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、臭気ガスの処理装置は、燃焼方式が一般的であるが、臭気ガスを単に燃焼させて無害化することから、その際に生じるエネルギーが有効に回収されていない。
一方、大量の排ガスを能率良く処理し、また、省エネ効果及びCO2 発生量の削減効果を高めるために、臭気ガスをガスタービンに吸引させて燃焼処理するとともに、ガスタービンで発電機を駆動して電力を取り出すようにした例えば下記特許文献1記載の排ガス処理システムが提案されている。
【0003】
この排ガス処理システムは、図5に示すように、処理対象の排ガスA中に含まれる有機成分を濃縮して有機成分濃度dを高めた濃縮ガスB′を生成する濃縮装置1と、この濃縮装置1による生成濃縮ガスB′を燃焼用酸素含有ガスとして動力発生させるガスタービン6と、このガスタービン6による発生動力で発電する発電機9とを設けている。
【0004】
従って、この排ガス処理システムでは、処理対象の排ガスAから有機成分を移行させた濃縮ガスB′を燃焼用酸素含有ガスとして燃料Gとともにガスタービン6に供給することにより、濃縮装置1での有機成分移行に続く排ガス処理の最終工程として、濃縮ガスB′への移行有機成分をガスタービン6での燃焼により酸化分解するとともに、その分解熱を発電機9による発生電力E及び排気ボイラ11による発生蒸気Sの形で回収して効率良く工場稼動に利用し、これにより工場全体としての消費エネルギー及びCO2 発生量を削減可能としている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−70750号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の排ガス処理システムは、電力負荷が低い場合、タービン入口の燃焼ガス温度が、臭気ガスの分解に必要な800℃より低下する。このため、臭気ガスは、直接燃焼領域に供給されずに、燃焼器の冷却や、燃焼ガスの希釈に用いられた後、充分に分解されずに排出されてしまう問題があった。
また、臭気ガスを燃焼により酸化分解し、その分解熱を発電機により回収するシステムは知られていたが、臭気ガスの発生源となる「有機溶剤廃液」を直接的に処理しながらその保有熱からエネルギーを回収するシステムは考案されていなかった。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、臭気ガスに加えて、有機溶剤廃液の処理も可能となり、しかも、ガスタービンを用いた電力負荷が低い場合であっても、臭気ガスが分解されずに排出されてしまうことのないガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法は、ガスタービン23のコンプレッサー33に臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービン23のタービン35へ供給し、
前記ガスタービン23の回転力によって発電機43を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機43を用い、
タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、前記高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法は、ガスタービンのコンプレッサーに臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービン23のタービン35へ供給し、
前記ガスタービン23の回転力によって発電機31を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記燃焼器27の出口から排出された燃焼ガスの一部を前記タービン35の出口に迂回させることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法は、ガスタービン23のコンプレッサー33に臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービン23のタービン35へ供給し、
前記ガスタービン23の回転力によって発電機31を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記コンプレッサー33の後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナー65で燃焼処理することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法は、ガスタービン23のコンプレッサ33ーに臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービン23のタービン35へ供給し、
該タービン35からの排気を温水器29に供給して水との熱交換を行い、
前記ガスタービン23の回転力によって発電機31を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記温水器に、追い焚き機能を有するボイラー73を用い、
該追い焚ボイラー73にてタービン35からの排気を燃焼処理することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置21は、コンプレッサー33及びタービン35を備えたガスタービン23と、
前記コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービン35へ供給する燃焼器27と、
前記再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、
前記ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機43とを具備し、
前記発電機が、インバータ制御される高周波発電機43であることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置51は、コンプレッサー33及びタービン35を備えたガスタービン23と、
前記コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービン35へ供給する燃焼器27と、
前記再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、
前記ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、
前記燃焼器27にて燃焼させた燃焼ガスの一部を前記燃焼器27の出口から前記タービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられたことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置61は、コンプレッサー33及びタービン35を備えたガスタービン23と、
前記コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービン35へ供給する燃焼器27と、
前記再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、
前記ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、
前記コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、
該分岐管63にバーナー65が設けらたことを特徴とする。
【0015】
請求項8記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置71は、コンプレッサー33及びタービン35を備えたガスタービン23と、
前記コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービン35へ供給する燃焼器27と、
前記再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器と、
前記ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、
前記温水器が、追い焚き機能を有するボイラー73であることを特徴とする。
【0016】
請求項9記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置は、請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置21において、
燃焼器にて燃焼させた燃焼ガスの一部を前記燃焼器27の出口から前記タービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられたことを特徴とする。
【0017】
請求項10記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置は、請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置21において、
前記コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、
該分岐管63にバーナー65が設けらたことを特徴とする。
【0018】
請求項11記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置は、請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置21において、
前記温水器が、追い焚き機能を有するボイラー73であることを特徴とする。
【0019】
請求項12記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置は、請求項9記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置において、
前記コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、
該分岐管63にバーナー65が設けられたことを特徴とする。
【0020】
そして、請求項1及び5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置21では、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持し、任意に回転数を制御することが可能となる。従って、電力負荷が低い場合には、回転数を低下させながら、インバータ41によって発電周波数が一定に維持される。これにより、タービン回転数を下げ、風量を下げることによりタービン入口温度を800℃以上に制御することが可能となる。
【0021】
請求項2及び6記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置51では、電力負荷が低下した場合、燃焼ガスがバイパスされ、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することによりタービン入口温度が上昇する。その結果、電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度が臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保たれることになる。
【0022】
請求項3及び7記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置61では、電力負荷が低下した場合、分岐管63から臭気ガスを含んだ圧縮空気が抽気され、バーナー65で燃焼処理することが可能となる。そして、圧縮空気が抽気されたガスタービン23は、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することにより、タービン入口温度が上昇し、結果として電力負荷が低下したにもかかわらず、タービン入口温度が臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保たれることになる。
【0023】
請求項4及び8記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置71では、電力負荷が低下した場合、追い焚きボイラー73で排気ガスが燃焼され、800℃以上の温度とすることで残存している臭気ガスが完全に分解される。従って、タービン入口温度を監視しつつ、追い焚きボイラー73のオン・オフ或いは出力を制御することで、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスが処理可能となる。
【0024】
請求項9記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置では、タービン回転数が下げられ、さらには、燃焼ガスがバイパスされることでタービン入口温度が上昇し、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がる。つまり、回転数の低減と、バイパスとの両方の手段によって調整範囲が拡大することになる。
【0025】
請求項10記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置では、タービン回転数が下げられ、さらには、圧縮空気が抽気されて、タービン入口温度が上昇し、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がる。つまり、回転数の低減と、圧縮空気の抽気との両方の手段によって調整範囲が拡大することになる。
【0026】
請求項11記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置では、タービン回転数が下げられ、さらには、追い焚きボイラー73で排気ガスが燃焼され、臭気ガスがより完全に処理可能となる。
【0027】
請求項12記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置では、タービン回転数が下げられ、さらには、燃焼ガスがバイパスされるのに加え、コンプレッサー33の後流側の圧縮空気の一部が抽気されてバーナー65で燃焼処理され、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がり、かつ臭気ガスの処理がより確実に行えるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第一の実施の形態を表す概念図である。
【0029】
この実施の形態によるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置(処理装置)21は、ガスタービン23と、再生器25と、燃焼器27と、温水器29と、高周波発電機43とを主要な構成として有している。
【0030】
ガスタービン23は、コンプレッサー33及びタービン35を備える。
コンプレッサー33の排気側には再生器25が配管接続される。再生器25では、コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及びタービン35からの排気が別系統で供給されて、これら臭気ガスと排気とが熱交換される。つまり、再生器25は、タービン出口排ガス中の熱エネルギーを回収し、有効利用可能としている。
【0031】
燃焼器27は、再生器25の後流側に接続され、有機溶剤廃液、及び再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて、タービン35へ供給する。この燃焼器27としては、乾式低公害燃焼器であるDLE(Dry Low Emission)燃焼器を用いることが好ましい。このDLE燃焼器を用いることにより、純水や蒸気を不要にして、窒素酸化物(Nox )やTHC( 炭化水素未燃分)の排出を極めて少なくすることができる。すなわち、有機溶剤廃液をH2 Oと、CO2 にほぼ完全に分解することができる。なお、このDLE燃焼器へは、蒸留等により有害成分を除去した後の有機溶剤廃液が供給される。
【0032】
温水器29は、再生器25を通過した排気が供給され、水との熱交換を行う。この温水器29としては、より具体的に、蒸気ボイラ、温水ボイラ、吸収式冷凍機等を用いることができる。
【0033】
高周波発電機43は、ガスタービン23の回転力によって駆動される。本実施の形態では、この発電機として、インバータ41によって制御される高周波発電機43を採用している。
【0034】
このように構成される処理装置21を用いた脱臭・廃液処理方法では、図示しない吸気室から吸い込まれた臭気ガスがコンプレッサー33におけるロータの回転により圧縮され、高温高圧の状態となって再生器25を介して燃焼器27に導かれる。燃焼器27に導かれた臭気ガスは、有機溶剤廃液と混合して燃焼され、高温高圧の燃焼ガスとなる。燃焼ガスは、タービン35で膨張し、そのエネルギーがタービンの回転力に変換される。回転力の一部はコンプレッサー33の動力となり、他の一部はガスタービン23の出力となって、高周波発電機43を駆動する。このとき、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持する。この際、ガスタービン23の回転数は、ガバナにて制御され、高周波発電機43の発電周波数はインバータ41によって制御される。タービン35で回転力に変換された後の燃焼ガスは、再生器25を介して温水器29に供給・排気される。
【0035】
燃焼器27では、臭気ガス中の炭化水素成分が燃料として燃焼される。また、再生器25は、臭気ガス・有機蒸発ガスをH2 Oと、CO2 に分解するのに必要な、「高い温度にて」、「滞留時間を十分にかせぐ」、「酸素との十分な混合」等の重要な条件を実現させる。
【0036】
また、タービン35には、燃焼後の臭気ガス及び有機溶剤廃液が供給されることとなるが、この際、これらは、H2 O,CO2 及び僅かな未燃分となる。
【0037】
このガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその処理装置21によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機43を用い、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持するので、任意に回転数を制御することが可能となり、電力負荷が低い場合、一般の発電機では発電周波数維持のためガスタービン回転数を常に一定に制御する必要があるのに対し、本実施の形態では、回転数を低下させながら、インバータ41によって発電周波数を一定にすることができる。これにより、タービン回転数を下げ、風量を下げることによりタービン入口温度を800℃以上に制御することが可能となり、電力負荷が低い場合であっても、臭気ガスを完全に処理することができる。
【0038】
次に、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置の第二の実施の形態を説明する。
図2は本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第二の実施の形態を表す概念図である。なお、以下の各実施の形態の説明において、図1に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
【0039】
この実施の形態によるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置51は、ガスタービン23と、コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及びタービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、有機溶剤廃液、及び再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させてタービン35へ供給する燃焼器27と、再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、燃焼器27にて燃焼させた燃焼ガスの一部を燃焼器27の出口からタービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられている。なお、ここで用いる発電機31は、高周波発電機である必要はなく、通常の発電機とすることができる。
【0040】
この処理装置51を用いた脱臭・廃液処理方法は、燃焼器27の出口から排出された燃焼ガスの一部をタービン35の出口に迂回させることを特徴としている。この燃焼ガスの迂回量は、バイパス53に設けた流量制御弁55を用いて、電力負荷に基づき制御される。
従って、電力負荷が低下した場合に燃焼ガスをバイパスさせることが可能となり、燃焼ガスのバイパスされたガスタービン23は、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することによりタービン入口温度が上昇し、結果として電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度を、臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保つことができる。従って、電力負荷に応じてバイパス量を制御することにより、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。
【0041】
次に、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置の第三の実施の形態を説明する。
図3は本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第三の実施の形態を表す概念図である。
【0042】
この実施の形態によるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置61は、ガスタービン23と、コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及びタービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、有機溶剤廃液、及び再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させてタービン35へ供給する燃焼器27と、再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、この分岐管63にバーナー65が設けられている。なお、67は、圧縮空気の分岐量を調整する流量調整弁である。
【0043】
この処理装置61を用いた脱臭・廃液処理方法は、コンプレッサー33の後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナー65で燃焼処理することを特徴としている。
従って、電力負荷が低下した場合、分岐管63から臭気ガスを含んだ圧縮空気を抽気し、バーナー65で燃焼処理して廃棄することが可能となる。そして、圧縮空気が抽気されたガスタービン23は、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することにより、タービン入口温度が上昇するので、結果として電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度を、臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保つことができる。従って、電力負荷に応じて分岐量を制御することにより、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。
【0044】
なお、バーナー65には、必要に応じて助燃材(補助燃料)が供給される。この補助燃料としては、例えば蒸留等により有害成分を取り除いた有機溶剤廃液、灯油、LPG、LNG等とすることができる。
【0045】
また、この実施の形態による処理装置61は、バーナー65の後流側に、さらに温水器を設け、熱エネルギーの回収を行うこともできる。
【0046】
次に、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置の第四の実施の形態を説明する。
図4は本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第四の実施の形態を表す概念図である。
【0047】
この実施の形態によるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置71は、ガスタービン23と、コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及びタービン23からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、有機溶剤廃液、及び再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させてタービン35へ供給する燃焼器27と、再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、温水器29が、追い焚き機能を有するボイラー73となっている。この追い焚きボイラー73には、燃焼器27に供給される有機溶剤廃液の一部を分配供給することができる。
【0048】
この処理装置71を用いた脱臭・廃液処理方法は、追い焚きボイラー73を用い、この追い焚ボイラー73にてタービン35からの排気を燃焼処理することを特徴としている。
従って、電力負荷が低下した場合、追い焚きボイラー73で排気ガスを燃焼させ、800℃以上の温度とすることで残存している臭気ガスを完全に分解することができる。従って、タービン入口温度を監視しつつ、追い焚きボイラー73のオン・オフ或いは出力を制御することで、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。また、この場合、追い焚きボイラー73から熱エネルギーをさらに取り出すことも可能となる。
【0049】
なお、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置は、上記した各実施の形態で開示した構成を適宜組み合わせて以下の変形例として構成することができる。
すなわち、高周波発電機43を備えた処理装置21において、さらに、燃焼器27にて燃焼させた燃焼ガスの一部を燃焼器27の出口からタービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられてもよい。
この変形例によれば、タービン回転数を下げ、さらには、燃焼ガスをバイパスさせて、タービン入口温度を上昇させるので、分解処理能力を発揮する範囲をより低負荷側に広げることが可能となる。
【0050】
そして、高周波発電機43を備えた処理装置21において、コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、この分岐管63にバーナー65が設けられてもよい。
この変形例によれば、タービン回転数を下げ、さらには、圧縮空気を抽気して、タービン入口温度を上昇させるので、分解処理能力を発揮する範囲をより低負荷側に広げることができる。
【0051】
また、高周波発電機43を備えた処理装置21において、温水器29を、追い焚きボイラー73としてもよい。
この変形例によれば、タービン回転数を下げ、さらには、追い焚きボイラー73で排気ガスを燃焼させ、臭気ガスをより完全に処理することができる。
【0052】
さらに、高周波発電機43を備えた処理装置21において、燃焼器27にて燃焼させた燃焼ガスの一部を燃焼器27の出口からタービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられ、さらに、コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、この分岐管63にバーナー65が設けられるものであってもよい。
この変形例によれば、タービン回転数を下げ、さらには、燃焼ガスをバイパスさせるのに加え、コンプレッサー33の後流側の圧縮空気の一部を抽気してバーナー65で燃焼処理するので、分解処理能力を発揮する範囲をより低負荷側に広げることができ、しかも、確実に臭気ガスを処理することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1及び5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機によって発電周波数を一定に維持するので、任意に回転数を制御することが可能となり、電力負荷が低い場合には、回転数を低下させながら、インバータによって発電周波数を一定にすることができる。これにより、タービン回転数を下げ、風量を下げることによりタービン入口温度を800℃以上に制御することが可能となり、電力負荷が低い場合であっても、臭気ガスを完全に処理することができる。
【0054】
請求項2及び6記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置によれば、燃焼器の出口から排出された燃焼ガスの一部をタービンの出口に迂回させるので、電力負荷が低下した場合に燃焼ガスをバイパスさせることが可能となる。燃焼ガスのバイパスされたガスタービンは、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することによりタービン入口温度が上昇し、結果として電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度を、臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保つことができる。従って、電力負荷に応じてバイパス量を制御することにより、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。
【0055】
請求項3及び7記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置によれば、コンプレッサーの後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナーで燃焼処理するので、電力負荷が低下した場合、分岐管から臭気ガスを含んだ圧縮空気を抽気し、バーナーで燃焼処理して廃棄することが可能となる。そして、圧縮空気が抽気されたガスタービンは、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することにより、タービン入口温度が上昇するので、結果として電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度を、臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保つことができる。従って、電力負荷に応じて分岐量を制御することにより、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。
【0056】
請求項4及び8記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置によれば、温水器に、追い焚き機能を有するボイラーを用い、この追い焚ボイラーにてタービンからの排気を燃焼処理するので、電力負荷が低下した場合、追い焚きボイラーで排気ガスを燃焼させ、800℃以上の温度とすることで残存している臭気ガスを完全に分解することができる。従って、タービン入口温度を監視しつつ、追い焚きボイラーのオン・オフ或いは出力を制御することで、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。また、この場合、追い焚きボイラーから熱エネルギーをさらに取り出すことも可能となる。
【0057】
請求項9記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、かつ燃焼ガスの一部をタービンの出口に迂回させるので、タービン回転数を下げ、さらには、燃焼ガスをバイパスさせて、タービン入口温度を上昇させ、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がる。
【0058】
請求項10記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、かつコンプレッサーの後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナーで燃焼処理するので、タービン回転数を下げ、さらには、圧縮空気を抽気して、タービン入口温度を上昇させ、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がる。
【0059】
請求項11記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、かつ温水器に、追い焚き機能を有するボイラーを用いるので、タービン回転数を下げ、さらには、追い焚きボイラーで排気ガスを燃焼させ、臭気ガスをより完全に処理することができる。
【0060】
請求項12記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、かつ燃焼ガスの一部をタービンの出口に迂回させるとともに、コンプレッサーの後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナーで燃焼処理するので、タービン回転数を下げ、さらには、燃焼ガスをバイパスさせるのに加え、コンプレッサーの後流側の圧縮空気の一部を抽気してバーナーで燃焼処理し、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がり、しかも、確実に臭気ガスを処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第一の実施の形態を表す概念図である。
【図2】本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第二の実施の形態を表す概念図である。
【図3】本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第三の実施の形態を表す概念図である。
【図4】本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第四の実施の形態を表す概念図である。
【図5】従来の排ガス処理システムの概念図である。
【符号の説明】
21,51,61,71…処理装置(ガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置)
23…ガスタービン
25…再生器
27…燃焼器
29…温水器
31…発電機
33…コンプレッサー
35…タービン
43…高周波発電機
53…バイパス
63…分岐管
65…バーナー
73…追い焚き機能を有するボイラー
【発明の属する技術分野】
本発明は、臭気ガス及び有機溶剤廃液を酸化処理するとともに、コージェネレーションシステムとして有効なエネルギーを取り出すことのできるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置に関し、さらに詳しくは、低負荷時の処理性能を向上させる改良技術に関し、特に、印刷・塗装工程,半導体製造工程,食品工業,石油化学・樹脂プラント,鋳造工程等の有機蒸発ガスや悪臭を放出する工程に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、臭気ガスの処理装置は、燃焼方式が一般的であるが、臭気ガスを単に燃焼させて無害化することから、その際に生じるエネルギーが有効に回収されていない。
一方、大量の排ガスを能率良く処理し、また、省エネ効果及びCO2 発生量の削減効果を高めるために、臭気ガスをガスタービンに吸引させて燃焼処理するとともに、ガスタービンで発電機を駆動して電力を取り出すようにした例えば下記特許文献1記載の排ガス処理システムが提案されている。
【0003】
この排ガス処理システムは、図5に示すように、処理対象の排ガスA中に含まれる有機成分を濃縮して有機成分濃度dを高めた濃縮ガスB′を生成する濃縮装置1と、この濃縮装置1による生成濃縮ガスB′を燃焼用酸素含有ガスとして動力発生させるガスタービン6と、このガスタービン6による発生動力で発電する発電機9とを設けている。
【0004】
従って、この排ガス処理システムでは、処理対象の排ガスAから有機成分を移行させた濃縮ガスB′を燃焼用酸素含有ガスとして燃料Gとともにガスタービン6に供給することにより、濃縮装置1での有機成分移行に続く排ガス処理の最終工程として、濃縮ガスB′への移行有機成分をガスタービン6での燃焼により酸化分解するとともに、その分解熱を発電機9による発生電力E及び排気ボイラ11による発生蒸気Sの形で回収して効率良く工場稼動に利用し、これにより工場全体としての消費エネルギー及びCO2 発生量を削減可能としている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−70750号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の排ガス処理システムは、電力負荷が低い場合、タービン入口の燃焼ガス温度が、臭気ガスの分解に必要な800℃より低下する。このため、臭気ガスは、直接燃焼領域に供給されずに、燃焼器の冷却や、燃焼ガスの希釈に用いられた後、充分に分解されずに排出されてしまう問題があった。
また、臭気ガスを燃焼により酸化分解し、その分解熱を発電機により回収するシステムは知られていたが、臭気ガスの発生源となる「有機溶剤廃液」を直接的に処理しながらその保有熱からエネルギーを回収するシステムは考案されていなかった。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、臭気ガスに加えて、有機溶剤廃液の処理も可能となり、しかも、ガスタービンを用いた電力負荷が低い場合であっても、臭気ガスが分解されずに排出されてしまうことのないガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法は、ガスタービン23のコンプレッサー33に臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービン23のタービン35へ供給し、
前記ガスタービン23の回転力によって発電機43を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機43を用い、
タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、前記高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法は、ガスタービンのコンプレッサーに臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービン23のタービン35へ供給し、
前記ガスタービン23の回転力によって発電機31を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記燃焼器27の出口から排出された燃焼ガスの一部を前記タービン35の出口に迂回させることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法は、ガスタービン23のコンプレッサー33に臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービン23のタービン35へ供給し、
前記ガスタービン23の回転力によって発電機31を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記コンプレッサー33の後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナー65で燃焼処理することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法は、ガスタービン23のコンプレッサ33ーに臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器27にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービン23のタービン35へ供給し、
該タービン35からの排気を温水器29に供給して水との熱交換を行い、
前記ガスタービン23の回転力によって発電機31を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記温水器に、追い焚き機能を有するボイラー73を用い、
該追い焚ボイラー73にてタービン35からの排気を燃焼処理することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置21は、コンプレッサー33及びタービン35を備えたガスタービン23と、
前記コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービン35へ供給する燃焼器27と、
前記再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、
前記ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機43とを具備し、
前記発電機が、インバータ制御される高周波発電機43であることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置51は、コンプレッサー33及びタービン35を備えたガスタービン23と、
前記コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービン35へ供給する燃焼器27と、
前記再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、
前記ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、
前記燃焼器27にて燃焼させた燃焼ガスの一部を前記燃焼器27の出口から前記タービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられたことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置61は、コンプレッサー33及びタービン35を備えたガスタービン23と、
前記コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービン35へ供給する燃焼器27と、
前記再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、
前記ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、
前記コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、
該分岐管63にバーナー65が設けらたことを特徴とする。
【0015】
請求項8記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置71は、コンプレッサー33及びタービン35を備えたガスタービン23と、
前記コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービン35へ供給する燃焼器27と、
前記再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器と、
前記ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、
前記温水器が、追い焚き機能を有するボイラー73であることを特徴とする。
【0016】
請求項9記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置は、請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置21において、
燃焼器にて燃焼させた燃焼ガスの一部を前記燃焼器27の出口から前記タービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられたことを特徴とする。
【0017】
請求項10記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置は、請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置21において、
前記コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、
該分岐管63にバーナー65が設けらたことを特徴とする。
【0018】
請求項11記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置は、請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置21において、
前記温水器が、追い焚き機能を有するボイラー73であることを特徴とする。
【0019】
請求項12記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置は、請求項9記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置において、
前記コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、
該分岐管63にバーナー65が設けられたことを特徴とする。
【0020】
そして、請求項1及び5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置21では、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持し、任意に回転数を制御することが可能となる。従って、電力負荷が低い場合には、回転数を低下させながら、インバータ41によって発電周波数が一定に維持される。これにより、タービン回転数を下げ、風量を下げることによりタービン入口温度を800℃以上に制御することが可能となる。
【0021】
請求項2及び6記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置51では、電力負荷が低下した場合、燃焼ガスがバイパスされ、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することによりタービン入口温度が上昇する。その結果、電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度が臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保たれることになる。
【0022】
請求項3及び7記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置61では、電力負荷が低下した場合、分岐管63から臭気ガスを含んだ圧縮空気が抽気され、バーナー65で燃焼処理することが可能となる。そして、圧縮空気が抽気されたガスタービン23は、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することにより、タービン入口温度が上昇し、結果として電力負荷が低下したにもかかわらず、タービン入口温度が臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保たれることになる。
【0023】
請求項4及び8記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置71では、電力負荷が低下した場合、追い焚きボイラー73で排気ガスが燃焼され、800℃以上の温度とすることで残存している臭気ガスが完全に分解される。従って、タービン入口温度を監視しつつ、追い焚きボイラー73のオン・オフ或いは出力を制御することで、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスが処理可能となる。
【0024】
請求項9記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置では、タービン回転数が下げられ、さらには、燃焼ガスがバイパスされることでタービン入口温度が上昇し、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がる。つまり、回転数の低減と、バイパスとの両方の手段によって調整範囲が拡大することになる。
【0025】
請求項10記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置では、タービン回転数が下げられ、さらには、圧縮空気が抽気されて、タービン入口温度が上昇し、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がる。つまり、回転数の低減と、圧縮空気の抽気との両方の手段によって調整範囲が拡大することになる。
【0026】
請求項11記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置では、タービン回転数が下げられ、さらには、追い焚きボイラー73で排気ガスが燃焼され、臭気ガスがより完全に処理可能となる。
【0027】
請求項12記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置では、タービン回転数が下げられ、さらには、燃焼ガスがバイパスされるのに加え、コンプレッサー33の後流側の圧縮空気の一部が抽気されてバーナー65で燃焼処理され、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がり、かつ臭気ガスの処理がより確実に行えるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第一の実施の形態を表す概念図である。
【0029】
この実施の形態によるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置(処理装置)21は、ガスタービン23と、再生器25と、燃焼器27と、温水器29と、高周波発電機43とを主要な構成として有している。
【0030】
ガスタービン23は、コンプレッサー33及びタービン35を備える。
コンプレッサー33の排気側には再生器25が配管接続される。再生器25では、コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及びタービン35からの排気が別系統で供給されて、これら臭気ガスと排気とが熱交換される。つまり、再生器25は、タービン出口排ガス中の熱エネルギーを回収し、有効利用可能としている。
【0031】
燃焼器27は、再生器25の後流側に接続され、有機溶剤廃液、及び再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させて、タービン35へ供給する。この燃焼器27としては、乾式低公害燃焼器であるDLE(Dry Low Emission)燃焼器を用いることが好ましい。このDLE燃焼器を用いることにより、純水や蒸気を不要にして、窒素酸化物(Nox )やTHC( 炭化水素未燃分)の排出を極めて少なくすることができる。すなわち、有機溶剤廃液をH2 Oと、CO2 にほぼ完全に分解することができる。なお、このDLE燃焼器へは、蒸留等により有害成分を除去した後の有機溶剤廃液が供給される。
【0032】
温水器29は、再生器25を通過した排気が供給され、水との熱交換を行う。この温水器29としては、より具体的に、蒸気ボイラ、温水ボイラ、吸収式冷凍機等を用いることができる。
【0033】
高周波発電機43は、ガスタービン23の回転力によって駆動される。本実施の形態では、この発電機として、インバータ41によって制御される高周波発電機43を採用している。
【0034】
このように構成される処理装置21を用いた脱臭・廃液処理方法では、図示しない吸気室から吸い込まれた臭気ガスがコンプレッサー33におけるロータの回転により圧縮され、高温高圧の状態となって再生器25を介して燃焼器27に導かれる。燃焼器27に導かれた臭気ガスは、有機溶剤廃液と混合して燃焼され、高温高圧の燃焼ガスとなる。燃焼ガスは、タービン35で膨張し、そのエネルギーがタービンの回転力に変換される。回転力の一部はコンプレッサー33の動力となり、他の一部はガスタービン23の出力となって、高周波発電機43を駆動する。このとき、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持する。この際、ガスタービン23の回転数は、ガバナにて制御され、高周波発電機43の発電周波数はインバータ41によって制御される。タービン35で回転力に変換された後の燃焼ガスは、再生器25を介して温水器29に供給・排気される。
【0035】
燃焼器27では、臭気ガス中の炭化水素成分が燃料として燃焼される。また、再生器25は、臭気ガス・有機蒸発ガスをH2 Oと、CO2 に分解するのに必要な、「高い温度にて」、「滞留時間を十分にかせぐ」、「酸素との十分な混合」等の重要な条件を実現させる。
【0036】
また、タービン35には、燃焼後の臭気ガス及び有機溶剤廃液が供給されることとなるが、この際、これらは、H2 O,CO2 及び僅かな未燃分となる。
【0037】
このガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその処理装置21によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機43を用い、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機43によって発電周波数を一定に維持するので、任意に回転数を制御することが可能となり、電力負荷が低い場合、一般の発電機では発電周波数維持のためガスタービン回転数を常に一定に制御する必要があるのに対し、本実施の形態では、回転数を低下させながら、インバータ41によって発電周波数を一定にすることができる。これにより、タービン回転数を下げ、風量を下げることによりタービン入口温度を800℃以上に制御することが可能となり、電力負荷が低い場合であっても、臭気ガスを完全に処理することができる。
【0038】
次に、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置の第二の実施の形態を説明する。
図2は本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第二の実施の形態を表す概念図である。なお、以下の各実施の形態の説明において、図1に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
【0039】
この実施の形態によるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置51は、ガスタービン23と、コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及びタービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、有機溶剤廃液、及び再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させてタービン35へ供給する燃焼器27と、再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、燃焼器27にて燃焼させた燃焼ガスの一部を燃焼器27の出口からタービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられている。なお、ここで用いる発電機31は、高周波発電機である必要はなく、通常の発電機とすることができる。
【0040】
この処理装置51を用いた脱臭・廃液処理方法は、燃焼器27の出口から排出された燃焼ガスの一部をタービン35の出口に迂回させることを特徴としている。この燃焼ガスの迂回量は、バイパス53に設けた流量制御弁55を用いて、電力負荷に基づき制御される。
従って、電力負荷が低下した場合に燃焼ガスをバイパスさせることが可能となり、燃焼ガスのバイパスされたガスタービン23は、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することによりタービン入口温度が上昇し、結果として電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度を、臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保つことができる。従って、電力負荷に応じてバイパス量を制御することにより、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。
【0041】
次に、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置の第三の実施の形態を説明する。
図3は本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第三の実施の形態を表す概念図である。
【0042】
この実施の形態によるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置61は、ガスタービン23と、コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及びタービン35からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、有機溶剤廃液、及び再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させてタービン35へ供給する燃焼器27と、再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、この分岐管63にバーナー65が設けられている。なお、67は、圧縮空気の分岐量を調整する流量調整弁である。
【0043】
この処理装置61を用いた脱臭・廃液処理方法は、コンプレッサー33の後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナー65で燃焼処理することを特徴としている。
従って、電力負荷が低下した場合、分岐管63から臭気ガスを含んだ圧縮空気を抽気し、バーナー65で燃焼処理して廃棄することが可能となる。そして、圧縮空気が抽気されたガスタービン23は、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することにより、タービン入口温度が上昇するので、結果として電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度を、臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保つことができる。従って、電力負荷に応じて分岐量を制御することにより、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。
【0044】
なお、バーナー65には、必要に応じて助燃材(補助燃料)が供給される。この補助燃料としては、例えば蒸留等により有害成分を取り除いた有機溶剤廃液、灯油、LPG、LNG等とすることができる。
【0045】
また、この実施の形態による処理装置61は、バーナー65の後流側に、さらに温水器を設け、熱エネルギーの回収を行うこともできる。
【0046】
次に、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置の第四の実施の形態を説明する。
図4は本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第四の実施の形態を表す概念図である。
【0047】
この実施の形態によるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置71は、ガスタービン23と、コンプレッサー33に吸気されて圧縮された臭気ガス、及びタービン23からの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器25と、有機溶剤廃液、及び再生器25を通過した臭気ガスを燃焼させてタービン35へ供給する燃焼器27と、再生器25を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器29と、ガスタービン23の回転力によって駆動される発電機31とを具備し、温水器29が、追い焚き機能を有するボイラー73となっている。この追い焚きボイラー73には、燃焼器27に供給される有機溶剤廃液の一部を分配供給することができる。
【0048】
この処理装置71を用いた脱臭・廃液処理方法は、追い焚きボイラー73を用い、この追い焚ボイラー73にてタービン35からの排気を燃焼処理することを特徴としている。
従って、電力負荷が低下した場合、追い焚きボイラー73で排気ガスを燃焼させ、800℃以上の温度とすることで残存している臭気ガスを完全に分解することができる。従って、タービン入口温度を監視しつつ、追い焚きボイラー73のオン・オフ或いは出力を制御することで、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。また、この場合、追い焚きボイラー73から熱エネルギーをさらに取り出すことも可能となる。
【0049】
なお、本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置は、上記した各実施の形態で開示した構成を適宜組み合わせて以下の変形例として構成することができる。
すなわち、高周波発電機43を備えた処理装置21において、さらに、燃焼器27にて燃焼させた燃焼ガスの一部を燃焼器27の出口からタービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられてもよい。
この変形例によれば、タービン回転数を下げ、さらには、燃焼ガスをバイパスさせて、タービン入口温度を上昇させるので、分解処理能力を発揮する範囲をより低負荷側に広げることが可能となる。
【0050】
そして、高周波発電機43を備えた処理装置21において、コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、この分岐管63にバーナー65が設けられてもよい。
この変形例によれば、タービン回転数を下げ、さらには、圧縮空気を抽気して、タービン入口温度を上昇させるので、分解処理能力を発揮する範囲をより低負荷側に広げることができる。
【0051】
また、高周波発電機43を備えた処理装置21において、温水器29を、追い焚きボイラー73としてもよい。
この変形例によれば、タービン回転数を下げ、さらには、追い焚きボイラー73で排気ガスを燃焼させ、臭気ガスをより完全に処理することができる。
【0052】
さらに、高周波発電機43を備えた処理装置21において、燃焼器27にて燃焼させた燃焼ガスの一部を燃焼器27の出口からタービン35の出口に迂回させるバイパス53が設けられ、さらに、コンプレッサー33の後流側に圧縮空気を分岐する分岐管63が接続され、この分岐管63にバーナー65が設けられるものであってもよい。
この変形例によれば、タービン回転数を下げ、さらには、燃焼ガスをバイパスさせるのに加え、コンプレッサー33の後流側の圧縮空気の一部を抽気してバーナー65で燃焼処理するので、分解処理能力を発揮する範囲をより低負荷側に広げることができ、しかも、確実に臭気ガスを処理することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1及び5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、高周波発電機によって発電周波数を一定に維持するので、任意に回転数を制御することが可能となり、電力負荷が低い場合には、回転数を低下させながら、インバータによって発電周波数を一定にすることができる。これにより、タービン回転数を下げ、風量を下げることによりタービン入口温度を800℃以上に制御することが可能となり、電力負荷が低い場合であっても、臭気ガスを完全に処理することができる。
【0054】
請求項2及び6記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置によれば、燃焼器の出口から排出された燃焼ガスの一部をタービンの出口に迂回させるので、電力負荷が低下した場合に燃焼ガスをバイパスさせることが可能となる。燃焼ガスのバイパスされたガスタービンは、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することによりタービン入口温度が上昇し、結果として電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度を、臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保つことができる。従って、電力負荷に応じてバイパス量を制御することにより、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。
【0055】
請求項3及び7記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置によれば、コンプレッサーの後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナーで燃焼処理するので、電力負荷が低下した場合、分岐管から臭気ガスを含んだ圧縮空気を抽気し、バーナーで燃焼処理して廃棄することが可能となる。そして、圧縮空気が抽気されたガスタービンは、タービン駆動の燃焼ガス量が減少することにより、タービン入口温度が上昇するので、結果として電力負荷が低下したにもかかわらずタービン入口温度を、臭気ガスを酸化処理するのに充分な温度に保つことができる。従って、電力負荷に応じて分岐量を制御することにより、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。
【0056】
請求項4及び8記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法及びその装置によれば、温水器に、追い焚き機能を有するボイラーを用い、この追い焚ボイラーにてタービンからの排気を燃焼処理するので、電力負荷が低下した場合、追い焚きボイラーで排気ガスを燃焼させ、800℃以上の温度とすることで残存している臭気ガスを完全に分解することができる。従って、タービン入口温度を監視しつつ、追い焚きボイラーのオン・オフ或いは出力を制御することで、電力負荷の如何にかかわらず一定量の臭気ガスを処理することができる。また、この場合、追い焚きボイラーから熱エネルギーをさらに取り出すことも可能となる。
【0057】
請求項9記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、かつ燃焼ガスの一部をタービンの出口に迂回させるので、タービン回転数を下げ、さらには、燃焼ガスをバイパスさせて、タービン入口温度を上昇させ、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がる。
【0058】
請求項10記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、かつコンプレッサーの後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナーで燃焼処理するので、タービン回転数を下げ、さらには、圧縮空気を抽気して、タービン入口温度を上昇させ、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がる。
【0059】
請求項11記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、かつ温水器に、追い焚き機能を有するボイラーを用いるので、タービン回転数を下げ、さらには、追い焚きボイラーで排気ガスを燃焼させ、臭気ガスをより完全に処理することができる。
【0060】
請求項12記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置によれば、発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、かつ燃焼ガスの一部をタービンの出口に迂回させるとともに、コンプレッサーの後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナーで燃焼処理するので、タービン回転数を下げ、さらには、燃焼ガスをバイパスさせるのに加え、コンプレッサーの後流側の圧縮空気の一部を抽気してバーナーで燃焼処理し、分解処理能力を発揮する範囲がより低負荷側に広がり、しかも、確実に臭気ガスを処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第一の実施の形態を表す概念図である。
【図2】本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第二の実施の形態を表す概念図である。
【図3】本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第三の実施の形態を表す概念図である。
【図4】本発明に係るガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置の第四の実施の形態を表す概念図である。
【図5】従来の排ガス処理システムの概念図である。
【符号の説明】
21,51,61,71…処理装置(ガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置)
23…ガスタービン
25…再生器
27…燃焼器
29…温水器
31…発電機
33…コンプレッサー
35…タービン
43…高周波発電機
53…バイパス
63…分岐管
65…バーナー
73…追い焚き機能を有するボイラー
Claims (12)
- ガスタービンのコンプレッサーに臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービンのタービンへ供給し、
前記ガスタービンの回転力によって発電機を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記発電機に、インバータ制御可能な高周波発電機を用い、
タービン入口温度が一定温度となるようにガスタービン回転数を可変させる一方、前記高周波発電機によって発電周波数を一定に維持することを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法。 - ガスタービンのコンプレッサーに臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービンのタービンへ供給し、
前記ガスタービンの回転力によって発電機を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記燃焼器の出口から排出された燃焼ガスの一部を前記タービンの出口に迂回させることを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法。 - ガスタービンのコンプレッサーに臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービンのタービンへ供給し、
前記ガスタービンの回転力によって発電機を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記コンプレッサーの後流側の圧縮空気の一部を分岐してバーナーで燃焼処理することを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法。 - ガスタービンのコンプレッサーに臭気ガスを吸気させ、
圧縮した該臭気ガスを燃焼器にて有機溶剤廃液とともに燃焼させて前記ガスタービンのタービンへ供給し、
該タービンからの排気を温水器に供給して水との熱交換を行い、
前記ガスタービンの回転力によって発電機を駆動させるガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法であって、
前記温水器に、追い焚き機能を有するボイラーを用い、
該追い焚ボイラーにてタービンからの排気を燃焼処理することを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理方法。 - コンプレッサー及びタービンを備えたガスタービンと、
前記コンプレッサーに吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービンからの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービンへ供給する燃焼器と、
前記再生器を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器と、
前記ガスタービンの回転力によって駆動される発電機とを具備し、
前記発電機が、インバータ制御される高周波発電機であることを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置。 - コンプレッサー及びタービンを備えたガスタービンと、
前記コンプレッサーに吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービンからの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービンへ供給する燃焼器と、
前記再生器を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器と、
前記ガスタービンの回転力によって駆動される発電機とを具備し、
前記燃焼器にて燃焼させた燃焼ガスの一部を前記燃焼器の出口から前記タービンの出口に迂回させるバイパスが設けられたことを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置。 - コンプレッサー及びタービンを備えたガスタービンと、
前記コンプレッサーに吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービンからの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービンへ供給する燃焼器と、
前記再生器を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器と、
前記ガスタービンの回転力によって駆動される発電機とを具備し、
前記コンプレッサーの後流側に圧縮空気を分岐する分岐管が接続され、
該分岐管にバーナーが設けられたことを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置。 - コンプレッサー及びタービンを備えたガスタービンと、
前記コンプレッサーに吸気されて圧縮された臭気ガス、及び前記タービンからの排気が別系統で供給されて熱交換を行う再生器と、
有機溶剤廃液、及び前記再生器を通過した臭気ガスを燃焼させて前記タービンへ供給する燃焼器と、
前記再生器を通過した排気が供給されて水との熱交換を行う温水器と、
前記ガスタービンの回転力によって駆動される発電機とを具備し、
前記温水器が、追い焚き機能を有するボイラーであることを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置。 - 請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置において、
燃焼器にて燃焼させた燃焼ガスの一部を前記燃焼器の出口から前記タービンの出口に迂回させるバイパスが設けられたことを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置。 - 請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置において、
前記コンプレッサーの後流側に圧縮空気を分岐する分岐管が接続され、
該分岐管にバーナーが設けらたことを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置。 - 請求項5記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置において、
前記温水器が、追い焚き機能を有するボイラーであることを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置。 - 請求項9記載のガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置において、
前記コンプレッサーの後流側に圧縮空気を分岐する分岐管が接続され、
該分岐管にバーナーが設けらたことを特徴とするガスタービンを利用した脱臭・廃液処理装置。
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