JP7081733B1 - 価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム - Google Patents

価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7081733B1
JP7081733B1 JP2022515798A JP2022515798A JP7081733B1 JP 7081733 B1 JP7081733 B1 JP 7081733B1 JP 2022515798 A JP2022515798 A JP 2022515798A JP 2022515798 A JP2022515798 A JP 2022515798A JP 7081733 B1 JP7081733 B1 JP 7081733B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
price
demand
customer
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022515798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2023139766A1 (ja
JPWO2023139766A5 (ja
Inventor
勇樹 瀬戸
史哉 五十嵐
慧イク 張
晴香 佐藤
雄介 宮本
嘉明 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2022081967A priority Critical patent/JP7347584B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7081733B1 publication Critical patent/JP7081733B1/ja
Publication of JPWO2023139766A1 publication Critical patent/JPWO2023139766A1/ja
Publication of JPWO2023139766A5 publication Critical patent/JPWO2023139766A5/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising
    • G06Q30/0201Market modelling; Market analysis; Collecting market data
    • G06Q30/0202Market predictions or forecasting for commercial activities

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

価格設定システム(1)は、入力部(1a)、決定部(1b)、及び価格設定部(1c)を備える。入力部(1a)は、サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の上記サービスの需要を示す需要データを入力する。決定部(1b)は、上記需要データに対して所定の付随データを決定する。価格設定部(1c)は、上記需要データと上記所定の付随データとに基づいて、上記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する。

Description

本開示は、価格設定システム、価格設定方法、及びプログラムに関する。
ホテルや旅館での宿泊サービスなどのサービスは、サービス提供側によって設定された価格で顧客が利用する。この価格は、需給バランスに基づいて設定されることができる。
例えば、特許文献1には、宿泊施設における適正な宿泊料金を設定することを目的とした宿泊料金設定装置が記載されている。特許文献1に記載の宿泊料金設定装置は、指数算出部、ベース価格設定部、及び宿泊料金設定部を備える。上記指数算出部は、所定期間における、日毎の宿泊施設の供給量を示す供給指数と、日毎の宿泊施設に対する需要を示す需要指数とを推算する。上記ベース価格設定部は、将来の第1の日付における供給指数と需要指数の比に基づいて、宿泊料金のベース価格を設定する。上記宿泊料金設定部は、機械学習モデルに、設定したベース価格を検証させることにより、将来の第1の日付における宿泊料金を設定する。
また、特許文献1に記載の技術では、経済状況、イベントの有無、競合する宿泊施設の宿泊料金、競合する宿泊施設の予約状況等の外的要因が発生する日についての宿泊料金を上げるか、維持するか、あるいは下げるかを機械学習モデルに判断させている。そして、特許文献1に記載の技術では、その判断の結果が理想的なブッキングカーブと同様の場合には正解とし、それ以外の場合は不正解としている。
特開2019-074988号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、機械学習モデルが、上記外的要因について考慮しているだけで、顧客側の都合による宿泊予約の突発性については考慮せず、一律に過去データを取り扱っているため、適切な価格を設定できないおそれがある。
よって、ホテルや旅館での宿泊サービスについて、価格設定の元となる過去データに顧客側の都合による例外的な需要が存在した場合でも、適切な価格を設定することが可能なシステムの開発が望まれる。
また、ホテルや旅館での宿泊サービスに限らず、様々なサービスにおいても同様の課題が生じ得る。よって、様々なサービスについて、価格設定の元となる過去データに顧客側の都合による例外的な需要が存在した場合でも、適切な価格を設定することが可能なシステムの開発が望まれる。
本開示は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は次のようなものである。即ち、本開示の目的は、サービスの価格設定の元となる過去データに顧客側の都合による例外的な需要が存在した場合でも、適切な価格を設定することが可能な価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム等を提供することにある。
本開示の第1の態様に係る価格設定システムは、入力部、決定部、及び価格設定部を備えるものである。前記入力部は、サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力する。前記決定部は、前記需要データに対して所定の付随データを決定する。前記価格設定部は、前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する。
本開示の第2の態様に係る価格設定方法は、サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力する。前記価格設定方法は、前記需要データに対して所定の付随データを決定し、前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する。
本開示の第3の態様に係るプログラムは、コンピュータに、価格設定処理を実行させるためのプログラムである。前記価格設定処理は、サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力する。前記価格設定処理は、前記需要データに対して所定の付随データを決定し、前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する。
本開示により、サービスの価格設定の元となる過去データに顧客側の都合による例外的な需要が存在した場合でも、適切な価格を設定することが可能な価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム等を提供することができる。
実施形態1に係る価格設定システムの一構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る価格設定システムにおける処理の一例を説明するためのフロー図である。 実施形態2に係る価格設定システムの一構成例を示すブロック図である。 図3の価格設定システムで用いる需要データの一例を説明するための図である。 図3の価格設定システムで設定される所定の付随データの一例を説明するための図である。 図3の価格設定システムで設定される所定の付随データの他の例を説明するための図である。 ブッキングカーブの一例を示す図である。 図3の価格設定システムで宿泊サービス提供側に提示される情報の一例を示す図である。 図3の価格設定システムで宿泊サービス提供側に提示される情報の他の例を示す図である。 図3の価格設定システムにおける処理の一例を説明するためのフロー図である。 実施形態3に係る価格設定システムの一構成例を示すブロック図である。 図11の価格設定システムにおける処理の一例を説明するためのフロー図である。 装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る価格設定システムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る価格設定システム1は、入力部1a、決定部1b、及び価格設定部1cを備えることができる。
入力部1aは、需要データを入力する。入力部1aは、例えば、価格設定システム1に備えられた記憶装置から需要データを読み出すこと、あるいは価格設定システム1に接続されたサーバ装置から需要データを受信することなどにより、需要データの入力を行うことができる。
ここで入力される需要データは、サービスの需要を示す時系列のデータであって、そのサービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成されたデータとする。上記少なくとも1つの行為を示すデータを、以下では行為データと称す。なお、時系列の需要データは、各需要(つまり各行為)に時間情報が付されるか、あるいは関連付けられたデータとすることができ、時間データに沿った需要を示すデータであると言える。
また、需要データの対象となる顧客とは、対象となるサービスを利用する顧客を指し、需要データには、複数の顧客についてのデータが含まれる。なお、需要データでは、顧客を区別して取り扱う必要がない。
また、上記のサービスは、ホテルや旅館の宿泊サービス、飛行機や列車等の乗車サービス(利用サービス)、スポーツや音楽等のイベントへの参加サービス、テーマパーク等の施設の利用サービスなど、様々なものが適用できる。このうち宿泊サービスやイベントへの参加サービスや施設の利用サービスは、施設又は設備を顧客に提供するサービスの例となる。宿泊サービスは、ホテルという施設の一画(客室)を提供するサービスを指す。ホテルや旅館などにおいては、宴会場の貸し出しのような貸出サービスも提供されることがあるが、このような貸出サービスも本実施形態の対象のサービスとすることができる。以下、本実施形態及び後述する実施形態2では、対象のサービスがホテルでの宿泊サービスである例を挙げて説明するが、他のサービスについても同様に適用できる。
また、以下では、行為として、予約を例に挙げて説明し、説明の簡略化のために、需要データには最終的にキャンセルなどによって取り消された予約のデータを含めないものとして説明する。この例は、需要データにおいて、取り消された予約のデータが消去されている場合でも、あるいは、取り消された予約を宿泊がなされた予約と区別して含める場合でも同様である。後者の例は、行為として予約と購買又は清算とを組み合わせた行為が適用される例の一つである。また、行為としては、購買又は清算とすることもできるなど、予約、購買、及び清算のうちの少なくとも1つの行為であればよい。
つまり、行為データは、対象サービスの予約、購買、及び精算のうちの少なくとも1つを示すデータとすることができる。行為データは、サービスの需要を示す時系列のデータが生成可能なデータであればよい。行為が予約の場合における行為データは、例えば予約実行日、サービス提供日、サービス提供人数、サービス提供価格などを含む予約データとすることができる。行為が購買の場合における行為データは、例えば購買実行日、サービス提供日、サービス提供人数、サービス提供価格などを含む購買データとすることができる。行為が精算の場合における行為データは、例えば精算実行日、サービス提供日、サービス提供人数、サービス提供価格などを含む精算データとすることができる。
ホテルの宿泊サービスの場合、入力部1aで入力される需要データは、価格設定部1cにおいて価格を設定する対象の宿泊サービスについての需要を示すデータである。例えば、設定対象の価格がホテルのベース価格であれば、入力される需要データには、そのホテルで設定されている全てのプランの宿泊サービスについての予約データが含まれることになる。全てのプランとは、例えば客室ランク、食事の有無、喫煙室/禁煙室などに基づいてホテルが提供するプランの全てを指す。なお、あるプランの価格は、ベース価格にプランに応じた差分額の加減算あるいは係数の掛け算など、ベース価格の関数として算出した額とすることができる。
他の例として、例えば、設定対象の価格がホテルの或る1又は複数のプランの宿泊サービスの価格であれば、入力される需要データには上記1又は複数のプランの宿泊サービスについての予約データが含まれることになる。但し、この場合も、他の1又は複数のプランの宿泊サービスについての予約データも、入力される需要データに含めることもできる。
決定部1bは、需要データに対して所定の付随データを決定する。所定の付随データは、顧客側の都合による例外的な需要(特需)であることを示すデータとして決定されることができ、例えば宿泊サービス提供者が例外として除外することを望むデータとして決定されることができる。所定の付随データは、例えば、顧客(利用客)の属性、人数、動機の少なくとも1つの情報を含むことができ、これらの例については実施形態2で説明する。
決定部1bは、需要データに対して新たに所定の付随データをフラグなどとして付与することで、所定の付随データを決定するができる。あるいは決定部1bは、所定の付随データとして、需要データにおける或る1又は複数の項目を指定又は選択してフラグなどを付加することで、所定の付随データを決定することができる。上記の付与あるいは上記の指定又は選択は、予め設定された条件に基づき自動的に行うことができるが、価格設定システム1の管理者等、サービス提供者側による手動操作で行うこともできる。
価格設定部1cは、需要データと所定の付随データとに基づいて(つまり所定の付随データが決定された需要データに基づいて)、宿泊サービスについての所定の対象時間における価格を設定する。所定の対象時間とは、宿泊サービスの場合には宿泊対象日を指すことができる。なお、他のサービスの場合における所定の対象時間は、そのサービスの利用の時間的な単位によって異なり、対象日、対象日時、対象曜日、対象時刻のいずれかなどのサービス利用時間を指すことができる。
また、価格設定部1cで設定される価格は、需要データと所定の付随データとに基づき設定時点(現時点)で推定等により算出される価格とすることができる。算出の手法は基本的に問わず既知の算出方法を用いればよく、また機械学習モデルを用いることもできるが、過去データとしての需要データだけでなく付随データを加味して算出がなされる点が既知の算出方法と異なる。
例えば、価格設定部1cは、需要データから付随データに応じて抽出したデータを、価格の算出元となるデータとして使用すること、つまり抽出したデータに基づき需給バランスに基づいて設定されることができる。なお、需給バランスは日時に応じて動的に変わるため、設定される価格も動的に変わることとなる。このような動的な価格設定は、ダイナミックプライシングとも呼ばれる。価格設定部1cは、既知のダイナミックプライシングの種々の手法を採用することができるが、上述のようにその元となるデータが付随データを加味したデータとなっている点が既知の手法と異なることになる。
価格設定システム1は、制御部(図示せず)を備えることができ、この制御部は例えば上述した決定部1b及び価格設定部1cを備えること、あるいは入力部1a、決定部1b、及び価格設定部1cを備えることができる。
この制御部は、例えば、IC(Integrated Circuit)を含んで実現されることができる。例えば、この制御部は、CPU(Central Processing Unit)、作業用メモリ、及びプログラムを記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現することができる。このプログラムは、決定部1b及び価格設定部1cの処理(及び入力部1aの処理)をCPUに実行させるためのプログラムとすることができる。また、この制御部に備えられる記憶装置は、付随データの決定や価格の設定に用いる各種を記憶する記憶装置としても利用することができる。
また、価格設定システム1は、単体の価格設定装置として構成することも、機能を分散させた複数の装置として構成することもできる。後者の場合、各装置に制御部、通信部、及び必要に応じて記憶部等を備えるとともに、無線又は有線の通信によりこれらの複数の装置を必要に応じて接続して協働して価格設定システム1としての機能を実現させればよい。
次に、図2を参照しながら、価格設定システム1の処理例について説明する。図2は、価格設定システム1における処理の一例を説明するためのフロー図である。
まず、価格設定システム1は、サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータである行為データに基づいて生成された、時系列の上記サービスの需要を示す需要データを入力する(ステップS1)。
次いで、価格設定システム1は、上記需要データに対して所定の付随データを決定し(ステップS2)、上記需要データと上記所定の付随データとに基づいて、上記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する(ステップS3)、処理を終了する。
本実施形態によれば、宿泊サービス等のサービスの価格設定の元となる過去データに顧客側の都合による例外的な需要が存在した場合でも、所定の付随データに基づき価格を設定できるため、適切な価格を設定することが可能になる。換言すれば、本実施形態によれば、過去データに顧客側の都合による例外的な需要が存在した場合において、適切な価格設定ができない恐れがある点を解消することができる。
例外的な需要としては、例えば、ホテルや旅館の予約において、季節や曜日などに基づく一般的な需要とは関連の薄い、顧客側の都合による突発的な大型団体予約などの例外的な需要などが挙げられる。そして、このような例外的な需要を、その需要はあくまで例外であると認識しないまま取り扱い、価格算出を行うと、例えば「1月~12月の内、この日は需要が高くなる」という誤った認識の元に価格が設定され、適切な価格設定ができないおそれがある。このような価格算出は、機械学習モデルを用いる場合にも同様である。即ち、このようなある一日の例外的な需要を「この需要はあくまで例外」と認識しないまま機械学習モデルを学習させることは、例えば「1月~12月の内、この日は需要が高くなる」という誤った学習がなされることを意味する。そのため、学習モデルを用いた価格設定においても上記誤った認識の元に学習を行ってしまうと、適切な価格に設定できないおそれがある。これに対し、本実施形態によれば、このような例外的な需要を所定の付随データとして反映させて価格を設定できるため、例外的な需要を考慮した価格設定を行うことができる。
<実施形態2>
実施形態2について、図3~図10を参照しながら実施形態1との相違点を中心に説明するが、実施形態1で説明した様々な例が適用できる。図3は、実施形態2に係る価格設定システムの一構成例を示すブロック図である。図4は、図3の価格設定システムで用いる需要データの一例を説明するための図で、図5は、図3の価格設定システムで設定される所定の付随データの一例を説明するための図である。また、図6は、図3の価格設定システムで設定される所定の付随データの他の例を説明するための図である。
本実施形態では、対象となるサービスとしてホテルの宿泊サービスを例に挙げるが、他種のサービスでもそのサービスに合った変更(例えば行為の定義の変更等)を行うことで同様に適用できる。また、本実施形態においても、行為として、予約を例に挙げて説明し、説明の簡略化のために、需要データには最終的にキャンセルなどによって取り消された予約のデータを含めないものとして説明する。
図3に示す価格設定システム(以下、本システム)は、ホテル毎に設けられた予約管理システム10と、価格を算出するためのサーバ装置20とがネットワークを介して接続されて構成される。なお、予約管理システム10は、例えば、ホテル内の設置型又は携帯型の端末装置から閲覧、操作などが可能なサーバ装置で構成することができる。予約管理システム10は、単体の装置に限らず、分散配置された装置で構成されることもできる。また、各予約管理システム10においてサーバ装置20の機能をもたせることで、例えば各ホテル内で本システムを構築することができる。
予約管理システム10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を備えることができる。制御部11は、予約管理システム10の全体を制御する部位であり、後述する需要データ取得部11a、付随データ付与部11b、及び付随条件設定部11cを備えることができる。なお、予約管理システム10は付随条件設定部11cを備えない構成とすることもできる。
制御部11は、例えば、ICを含んで実現されることができる。例えば、制御部11は、CPU、作業用メモリ、及びプログラムを記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現することができる。このプログラムは、各部11a,11bの処理、あるいは各部11a~11cの処理をCPUに実行させるためのプログラムとすることができる。また、このプログラムは、その詳細な説明は省略するが、これらの処理以外の一般的な予約管理のための処理をCPUに実行させるためのプログラムを含むことができる。また、制御部11に備えられる記憶装置は、記憶部12としても利用することができる。記憶部12は記憶装置で構成され、通信部13はネットワークを介してサーバ装置20と通信するための通信インタフェースを備えることができる。
サーバ装置20は、算出元となるデータを予約管理システム10から受信し、宿泊サービスの価格を算出して、算出された価格をその予約管理システム10に返信する装置である。以下、サーバ装置20がホテルAの予約管理システム10についての宿泊サービスの価格を算出する例を挙げるが、サーバ装置20は、各予約管理システム10に対してこのような価格算出処理を個別に提供することができる。但し、例えばホテルAを含む近隣の複数のホテルを1つの予約管理システム10で管理し、それら複数のホテルについて宿泊サービスが同じであれば共通の価格を算出することもできる。サーバ装置20は、単体の装置に限らず、分散配置された装置で構成されることもできる。
サーバ装置20は、制御部21、記憶部22、及び通信部23を備えることができる。制御部21は、サーバ装置20の全体を制御する部位であり、後述する価格算出部21aを備えることができる。
制御部21は、例えば、ICを含んで実現されることができる。例えば、制御部21は、CPU、作業用メモリ、及びプログラムを記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現することができる。このプログラムは、価格算出部21aの処理をCPUに実行させるためのプログラムとすることができる。また、制御部21に備えられる記憶装置は、記憶部22としても利用することができる。記憶部22は記憶装置で構成され、通信部23はネットワークを介して各予約管理システム10と通信するための通信インタフェースを備えることができる。
予約管理システム10の詳細について説明する。
需要データ取得部11aは、図1の入力部1aの一例であり、記憶部12に記憶(蓄積)された需要データ12aを取得する。取得対象の需要データ12aは、所定期間より前のものを除くこと、例えば過去2年間の需要データ12aのみとすることができる。なお、需要データ取得部11aは、例えば通信部13を介して外部のサーバ装置(図示せず)に記憶された需要データを取得することもできる。需要データ12aは、宿泊サービスの予約を示す予約データとして、上記の端末装置から登録すること、あるいはホテルAが提供している予約サイトなどで入力されたものを登録すること、あるいはそれらの双方から登録することで生成されることができる。但し、需要データ12aは、このような登録の後に上記の端末装置などから編集したものとすることもできる。このように、需要データ12aは、予約データに基づき任意の加工を行うことで生成されることもできる。
需要データ12aの対象となる顧客とは、対象となる宿泊サービスを利用する顧客を指し、需要データ12aには、複数の顧客についてのデータが含まれる。また、ここでは、説明の簡略化のため、需要データ12aがホテルAの一つの宿泊プランに対応する宿泊サービスについての需要データであることを前提に説明するが、実施形態1で説明したように、これに限ったものではない。
需要データ12aは、情報の項目として、図4で例示するように、予約を識別するための情報(番号、ID、予約した人や団体を示す予約名等)、予約日(予約を行った日)、宿泊日、宿泊人数が互いに関連付けられて含むことができる。図4の例では、宿泊日として宿泊開始日(チェックイン日)と宿泊終了日(チェックアウト日)とを含む例を挙げている。図4で例示するように、需要データ12aは宿泊日が特定できるような時系列のデータとする。
後述するように、図4で例示した需要データ12aから得られるデータに基づき価格が算出される。そして、例えば宿泊対象日に近くなるほど価格を安くしないと予約をしてもらえないなど、この予約日時から宿泊開始日(つまり宿泊対象日)までの期間(リードタイム)は、価格の算出に影響を与える。そのため、需要データ12aにはリードタイムを示す情報を含めている。
付随データ付与部11bは、図1の決定部1bの一例であり、需要データ12aに対して所定の付随データを付与する。例えば、団体客が顧客側の都合による例外的な需要(特需)であると捉えることができる。この捉え方を採用した場合、付随データ付与部11bは、図5で例示する付随データ12bのように、所定の付随データとして団体客か否か(個人客か)を示すデータを、図4の需要データ12aの各レコードに新たに付与する。図5の付随データ12bは、例えば団体客を示すフラグ及び個人客を示すフラグのいずれかとして、各レコードに付与されることができる。
この付与は、例えば予め定められた条件に基づき自動的に団体/個人を選択して実行することができる。この条件とは、例えば、需要データ12aが示す宿泊人数が11人以上である場合に団体客、11人未満である場合に個人客とするといった条件が挙げられる。他の例としては、需要データ12aに顧客名(予約した人や団体の名称)を含めておき、顧客名を解析して団体名を示す名称として抽出されたレコードを団体客、それ以外のレコードを個人客とするといった条件を使用することもできる。あるいは、この付与は宿泊サービス提供者側による手動操作で行うこともできる。付随データ12bはこのようにして需要データ12aに関連付けた状態で、記憶部12に記憶されることができる。
また、図5では所定の付随データとして団体客又は個人客のいずれかを示す付随データ12bを例に挙げたが、所定の付随データは、後述の価格算出に用いない情報を除外すること自体を示すデータとすることもできる。具体的には、付随データ付与部11bは、図6の需要データ12aに対する付随データ12bで例示するように、需要データ12aにおいて、宿泊サービス提供側が除外対象を選択できるようなチェックボックスを付加して上記の端末装置に提示することができる。そして、付随データ付与部11bは、宿泊サービス提供側が除外対象を選択する操作を受けて、その操作に基づき図6の付随データ12bで表現できるような所定の付随データを生成することができる。図6の付随データ12bはNo.4のレコードが除外対象として選択された例であり、この場合、チェックが入ったNo.4のレコードについて除外することを示すフラグが、所定の付随データとして付与される。
また、付随データ付与部11bは、例えば図6に示す需要データ12a等の需要データにおける或る1又は複数の項目(例えば団体/個人の項目)を自動的に指定又は選択して、項目の値に応じたフラグなどを自動的に所定の付随データとして付与することもできる。この項目に応じたフラグは、例えば、団体/個人の項目において団体客であることが示されている情報の中でも、10人では例外的な需要として除外しないが、11人以上では除外するといった基準により付与することができる。
また、図6ではチェックボックスで除外対象を選択させた情報を付随データ12bとして付加した例を挙げたが、これに限ったものではない。例えば、付随データ付与部11bは、11人以上で予約された客を除外対象とするなどといった除外対象の条件を、予め記憶された選択肢の中から選択させて入力させるGUI画像を提示し、端末装置からの除外対象の条件の入力を受け付けることもできる。ここで、上記選択肢としては、需要データ12aに含まれる項目についての条件を示すものとすることができる。これにより、付随データ付与部11bは、需要データ12aの中からその条件に合致した情報を、除外対象を示す付随データ12bとして付与することができる。また、このGUI画像の代わりに、除外対象の条件をテキストや式などで入力させるGUI画像を提示することもできる。
以上の様々な例では、所定の付随データが顧客の属性の情報として団体客か個人客かを示す情報を含むような例を挙げたが、例えば外国人客か邦人客かなど、それ以外の属性の情報を含むこともできる。外国人客を例外的な需要とみなせるような地域のホテルには有益となる。また、図4の需要データ12aのように顧客の人数が含まれる需要データでない場合、所定の付随データは顧客の人数の情報を含むこともできる。顧客の人数の情報としては、人数そのものを示す情報であってもよいし、例えば顧客の人数が11人未満か11人以上かを示す情報であってもよい。いずれの場合でも価格算出時において例えば11人以上のデータを除外して価格の算出を実行するように構成しておけばよい。また、所定の付随データは、顧客の動機の情報を含むことができる。顧客の動機の情報とは、例えば、例年開催されているイベントではない突発的に開催されたイベントのための宿泊であることを示す情報が挙げられる。また、上述した様々な例の組み合わせを所定の付随データとすることもできる。即ち、所定の付随データは、顧客の人数、動機の少なくとも1つの情報を含むことができる。
また、所定の付随データが顧客の属性の情報として団体客か個人客かを示す情報を含むような例を挙げたが、更なる分類も可能である。例えば、所定の付随データは、顧客が、(1)突発的に予約を行った団体の顧客であるか、(2)非突発的に予約を行った団体の顧客であるか、(3)個人の顧客であるかを示す情報を含むこともできる。上記(1)~(3)のうち、所定の付随データが上記(1)を示すレコードについては、例外的な需要と見做すことができる。
ここで、上記(1)と上記(2)との定義の違いは、例えば、予約日時が、宿泊日より所定期間前になされたものであるか、所定期間より過去になされたものであるかによって、判定することができる。但し、この例に限らず、団体予約(大口顧客の予約)であっても例外扱いしない団体予約を、宿泊サービス提供側が指定することや、あるいは自動的に選択することもできる。この場合において自動的に選択する他の手法としては、例えば団体名を抽出してその予約以前に予約がなされたことがある団体名については、例外扱いしないように選択することができる。上記(3)にはこのような判定を行わない理由は、個人客は突発的に予約を行ったとしても統計上、そのような個人客は同様に発生し得ると言え、例外的と見做す必要がないためである。
次に付随条件設定部11cについて説明する。付随条件設定部11cは、所定の付随データに含める情報についての条件を設定する設定部である。この条件を以下、付随条件と称する。この付随条件とは、上述した予め定められた条件を指し、例えば、需要データ12aが示す宿泊人数が11人以上である場合に団体客、11人未満である場合に個人客とするといった条件を指すことができる。付随条件設定部11cは、宿泊サービス提供側が上記の端末装置などから設定操作を行う操作部を備えることができ、その設定操作を受け付けて、付随条件の設定を行うことができる。この設定に従い、付随データ付与部11bが付随データを付与することができる。例えば、付随条件設定部11cが付随条件として上述した宿泊人数についての11人以上か否かについての条件を設定することで、付随データ付与部11bが団体客であるか個人客であるかを示す情報を所定の付随データとして付与することができる。
そして、制御部11は、付随データ付与部11bで所定の付随データ12bが付与された需要データ12aを、価格算出元データとして、通信部13を介してサーバ装置20に送信する。あるいは、制御部11は、付随データ付与部11bで所定の付随データ12bが付与された需要データ12aに基づき、需要データ12aから例外的な需要を示すデータを除去する。そして、制御部11は、除去後の需要データを、価格算出元データとして、通信部13を介してサーバ装置20に送信する。いずれの場合でも、少なくとも価格の設定を行う時点までに必要な分のデータがサーバ装置20に送信されている必要がある。例えば、データ送信は、送信データがそろうごとに逐次行うこと、あるいは一定期間ごとに行うことができる。
サーバ装置20の詳細について説明する。
通信部23は、ホテルAの予約管理システム10から送信された価格算出元データを受信し、制御部21に渡す。制御部21の価格算出部21aは、図1の価格設定部1cの少なくとも一部の機能をもつ部位の一例である。価格算出部21aは、この価格算出元データに基づいて、つまり需要データと所定の付随データとに基づいて、宿泊サービスについての所定の対象時間(宿泊対象日)における価格を算出する。
予約管理システム10から、所定の付随データ12bが付与された需要データ12aが、価格算出元データとして受信される例では、価格算出部21aは、まず、所定の付随データ12bに基づき需要データ12aから例外的な需要を示すデータを除去する。次いで、価格算出部21aは、除去後の需要データに基づき、所定の宿泊対象日における対象宿泊サービスの価格を算出する。予約管理システム10から、所定の付随データ12bが反映された需要データ12aである除去後の需要データが価格算出元データとして受信される例では、次のような算出がなされる。即ち、価格算出部21aは、受信された除去後の需要データに基づき、所定の宿泊対象日における対象宿泊サービスの価格を算出する。
ここでは、例外的な需要を示すデータを除去する例、換言すれば例外的な需要を示すデータの重み付けをゼロにする例を挙げたが、例外的な需要を示すデータはその重み付けを例外的でない需要を示すデータに対して小さくするだけでもよい。例外的な需要を示すデータを完全に除去する代わりに、他のデータに比べて重みを小さくするだけでも、その例外的な需要を示すデータの算出価格への影響力を下げることができる。
このように、価格算出部21aは、所定の付随データ12bに基づいて需要データ12aに重み付け処理を行い、重み付け処理後の需要データに基づいて価格を算出することができる。また、付随条件設定部11cは、この重み付け処理の重み係数も所定の付随データに含める情報についての条件の一部として、つまり付随条件の一部として設定することもできる。この場合、設定された重み係数はサーバ装置20に送信され、価格算出部21aで使用され、重み付け処理がなされた価格が算出される。
また、所定の宿泊対象日は、予約管理システム10側から指定されることや、受信データに従い自動的に現時点から何日後として指定されることができ、無論、複数の日が指定されることもできる。
価格算出部21aは、例えば既知のダイナミックプライシングの種々の手法を採用して価格を宿泊対象日についての需給バランスに基づいて算出することができる。但し、上述のようにその元となるデータが付随データを加味したデータとなっている点が既知の手法と異なることになる。
例えば、価格算出部21aは、記憶部22に記憶された算出用のDB(データベース)22aを参照して算出を行うことができる。DB22aは、例えば過去の価格算出元データ及びそのデータによる算出結果と、その算出結果の価格を用いた場合におけるホテルAでの総売上を示す情報などから機械学習で得た学習モデルに該当するデータベースとすることができる。この例に限らず、価格算出部21aは、学習モデルに価格算出元データを入力し、対象宿泊サービスの所定の宿泊対象日の最適な価格を、需給バランスに基づいて予測(推測)することができる。
ここで用いられる学習モデルのアルゴリズムは問わず、教師データの有無も問わないが、総売上を示す情報などに基づき正解フラグを付したような教師データを学習データとして用いることで、最適な価格が予測できると言える。
学習データにどのような情報を含めるか、換言すれば価格の算出時(運用時)において価格算出元データとともにどのような情報を入力するかについては、既存の手法を採用すればよく、いくつかの例を挙げるが、その詳細は省略する。
例えば、学習データ及び運用時の入力データには、価格算出元データに対し、次のような情報の一部又は全部を関連付けて含ませておくことで、より正確な予測が可能になる。含ませる情報としては、例えば、季節、曜日、休日などの日付に関する情報、ホテルAの近隣で開催されるイベントの情報、競合する近隣のホテルや旅館の情報、社会情勢などの様々な外的要因を示す情報などが挙げられる。イベントは、毎年など定期的になされるイベントと初回のイベントとを区別しておくとよい。また、社会情勢としては、例えば感染病の流行等によってなされる緊急事態宣言の有無などが挙げられる。例えば、緊急事態宣言がなされた後にその宣言が解除されたような場合であっても、緊急事態宣言の有無を予測のパラメータの一つとして入れておくことで、緊急事態宣言の影響を低減して適切な価格を算出することができる。
また、ここで例示した宿泊サービスのように、対象のサービスが施設又は設備を顧客に提供するサービスであった場合には、次のように所定の付随データを決めておくこともできる。即ち、所定の付随データは、提供する施設又は設備のうち所定の対象時間(宿泊サービスでは宿泊対象日)に提供できない施設又は設備を示す情報を含むこともできる。
例えば、学習データ及び運用時の入力データには、提供できる残りの部屋数や残りの予約可能人数を示す情報を含めることや、算出時点の日から所定の宿泊対象日までの期間を示す情報を含めることもできる。提供できる残りの部屋数としては宿泊対象日に改修工事や特別な清掃によって提供できない部屋についてはカウントしないようにする。また、例えば、上記の期間が短いと価格を安くしないと予約がとれない可能性があるため、このような情報を学習データ及び運用時の入力データに含めることは、有益であると言える。また、残りの部屋数の代わりに、あるいは残りの部屋数とともに、予約済みの部屋数を、学習データ及び運用時の入力データに含めることもできる。
また、価格算出部21aで用いる学習モデルは、例えば、特許文献1に記載の手法を採用して生成することもできる。即ち、学習モデルは、将来の第1の日付(上記所定の宿泊対象日)に至るまでの期間における上記第1の日付の客室予約数の時系列変化と、過去データから抽出した理想のブッキングカーブとの比較結果に基づき、機械学習を行い、更新することもできる。ブッキングカーブは、例えば図7で例示したように宿泊日までの日数とブッキング数(予約数)との関係を示すカーブとすることができる。
但し、その場合、本実施形態では、抽出するブッキングカーブが、例外的な需要を一部又は全部取り除いたデータから抽出されることになるため、生成される学習モデルもそのような例外的な需要の影響が一部又は全部取り除かれたモデルとなる。つまり、本実施形態では、抽出されるブッキングカーブの精度を乱すような例外的な需要について、完全に取り除くことあるいはその影響を低くするように重み付けを行うことで、例外的な需要についての影響がない又は低い学習モデルの生成が可能になる。その結果、本実施形態では、運用時も例外的な需要についての影響を無くす又は低くした価格の算出が可能となる。
また、ブッキングカーブを用いる場合にも、この例に限ったものではない。例えば、学習段階においては、過去の需要データを用いて、学習モデルとして需要予測モデルを生成し、対象のプラン又は部屋についてのブッキングカーブの抽出又は分類を行う。この例での需要予測モデルは、例えば対象のプラン又は部屋についての過去2年分の需要データ12aを学習データとして生成されることができる。ここでは、影響要因として季節性(月、曜日)、対象のプラン又は部屋の空き状況(在庫情報)、周辺のイベント情報も学習データの一部に含めるとともに、団体客又は個人客を示す情報も学習データの一部に含める。このようにして生成された需要予測モデルは、団体客であるか個人客であるかを含む各要因について、需要に与える影響度を反映させること、換言すればその影響度を測定することができる。次いで、所定の付随データが付与された過去の需要データを用いて、予約日(販売日)から宿泊対象日までの対象のプラン又は部屋について、対応するブッキングカーブを抽出するか、あるいは複数のブッキングカーブのうちのどれに分類されるかを決定する。
次いで、運用段階では、生成された需要予測モデルと決定されたブッキングカーブとを組み合わせた需要予測モデルに、現在の日時での予約データ(オンハンドデータ)を入力し、その需要予測モデルを学習させて更新する。これにより、オンハンドデータも需要予測に反映させた需要予測モデルが生成され、オンハンドデータを用いない需要予測モデルでは捕え切れなかったリアルタイム情報と、ブッキングカーブの乖離から、最新の需要を予測することができる。ここでのリアルタイム情報とはイベント情報、競合ホテルの価格等を指すことができる。その後、その予測結果に基づきホテルAとしての収益最大化に向けた適切な価格(推奨価格)を算出することができる。推奨価格は、例えば、プラン又は部屋毎、価格毎の全パターンの中から、収益最大化を実現する最適な価格の組み合わせを選定することで算出でき、そのような最適な価格の組み合わせが示す価格を、プラン又は部屋毎に得ることができる。
ブッキングカーブを用いる他の例を挙げる。例えば、需要データ12aから、除去するレコードを変更しながらブッキングカーブを複数種類算出して、各ブッキングカーブの分散を算出するなどの統計処理を施す。ブッキングカーブの分散とは、例えば、需要データ12aの全てから得られたブッキングカーブからの、各宿泊日までの日数についてのブッキング数の差の自乗の総和として定義することができる。そして、所定の付随データとして、統計上の誤差に相当するブッキングカーブ(例えば分散が所定以上大きいブッキングカーブ)を決定することができる。この場合、例えば分散の閾値を予約管理システム10からサーバ装置20に送信しておけばよい。
そして、決定されたブッキングカーブを除いたブッキングガーブ群に対し、例えば各宿泊日までの日数についてのブッキング数の平均値又は中央値を算出するなどの統計処理を施すことで、比較に用いるブッキングカーブを生成することができる。あるいは、決定されたブッキングカーブを除いたブッキングガーブ群で用いられたレコードに対し、例えば各宿泊日までの日数についてのブッキング数の平均値又は中央値を算出するなどの統計処理を施すことで、比較用のブッキングカーブを生成することができる。
また、ブッキングカーブを利用する例以外にも、このような統計処理の手法を採用することもできる。例えば、まず付随データ付与部11bが、需要データ12aから顧客ごとの人数について統計処理を施し、統計上の誤差に相当する人数(例えば分散が所定以上大きい人数)を求める。
そして、付随データ付与部11bは、その人数が記されたレコードを所定の付随データとして決定し、そのレコードに例外的な需要を示すフラグを付与する。そして、サーバ装置20の価格算出部21aが、決定された人数が記されたレコード(例外的な需要を示すフラグが付与されたレコード)を除いたレコードを用いて、あるいは上記付与されたレコードの重み係数を他のレコードより下げて、価格の算出を行う。
あるいは、付随データ付与部11bが、フラグの付与を行わずに、重み付け処理を施した後のデータを、サーバ装置20に送信して、価格算出部21aがそのデータを価格算出元データとして用いて価格の算出を行うこともできる。
なお、価格算出部21aが学習モデルを用いて価格の算出を行うことを前提として説明したが、これに限らない。価格算出部21aは、例えば上述したような価格算出元データに含まれる情報と他の様々な情報の一部又は全部を変数とする予め定められた算出式に、変数を入力することで算出結果を得ることもできる。
以上、価格算出部21aについて説明したように、価格算出部21aは、図1の価格設定部1cの少なくとも一部の機能をもつ部位の一例であると言える。その残りの機能は予約管理システム10の制御部11がもつことができる。
サーバ装置20の制御部21は、通信部23を介して、算出された価格を示すデータを予約管理システム10に返信することができる。そして、通信部13でこのデータを受信した予約管理システム10では、制御部11がそのデータが示す価格に設定するか、あるいは図示しない表示部に表示可能な状態で記憶部12に格納する。いずれの場合でも、予約管理システム10は、図示しない表示部に算出価格を表示させることができる。そして、その価格をそのまま正式な価格として自動的に採用して価格を設定するか、あるいは必要に応じてサービス提供側がその価格を参考に正式に採用する価格を決定し、決定した価格を入力して設定することができる。いずれの場合でも、対象の宿泊サービスについて設定された価格は、予約管理システム10でその宿泊サービスの予約や清算を行うために登録されて利用されることになる。
ここで、算出された価格を参照してサービス提供側が価格を決定する例について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、本システムで宿泊サービス提供側に提示される情報の一例を示す図である。また、図9は、本システムで宿泊サービス提供側に提示される情報の他の例を示す図である。
ここでは、ホテルAの宿泊サービスのうちの1つのプランだけでなく、複数のプランについて個々に価格を算出した結果、あるいはベース価格を算出してそのベース価格に基づいて算出した結果を提示する例を挙げる。後者の場合、実施形態1で説明したように、あるプランの価格は、ベース価格にプランに応じた差分額の加減算あるいは係数の掛け算など、ベース価格の関数として算出した額とすることができる。
サーバ装置20からの返信として算出された価格を受信した予約管理システム10は、その価格(算出価格)を上記の端末装置から閲覧可能なように記憶する。端末装置からのアクセスに応じて、予約管理システム10は、図8のGUI(Graphical User Interface)画像80で例示するように、算出価格を含むようなGUI画像を端末装置に送信し、端末装置の表示部に表示させることができる。
GUI画像80は、表示開始日の入力欄81、検索ボタン82、及び一括変更ボタン83を含むことができる。検索ボタン82は、入力欄81に入力された日付を含む所定期間(例えば1週間)のプラン毎(ここでは部屋の種別毎)の推奨ランク及び推奨価格及び占有率を表示させるためのボタンである。ここで推奨価格とは、ホテルAにおいて各プランについて複数設定されている価格のうち、算出価格に最も近い価格又は算出価格を超えない最も高い価格又は算出価格を下回らない最も低い価格とすることができる。推奨ランクは複数設定されている価格のそれぞれに対応するランクのうち、例えば、11人以上の団体客のデータを突発的な需要とみなし除外した過去データから算出した推奨価格に対応するランクを指す。また、GUI画像80で例示するように、ホテルAの管理者や価格設定の責任者等に対し、推奨ランクの意味を示す情報を提示することもできる。同様に、推奨価格の意味を示す情報もGUI画像80に含めることもできる。つまり、推奨ランク及び推奨価格の少なくとも一方の意味を示す情報を、ホテルAの管理者や価格設定の責任者等に提示してもよい。このような提示により、推奨ランクや推奨価格が突発的な需要を除外したデータから算出されたものであり、突発的な需要はホテルA側で考慮せずに判断できることを理解させることができる。占有率は現段階での対象プランに対応する部屋のうち予約が埋まっている部屋の割合を指す。
GUI画像80では、シングル、禁煙シングル、ダブル等のプランについての情報が含まれ、各プランについて例えば簡易表示と詳細表示とを切り替える表示切替ボタン84を含むことができる。図8の例ではシングル及びダブルについて詳細表示がなされ、禁煙シングルについて簡易表示がなされている状態を示している。プランについての情報としては、簡易表示及び詳細表示の双方において、プランの現在設定されているランク(現在ランク)での金額が含まれるとともに、詳細表示においては現在ランク及び現在価格と推奨ランク及び推奨価格とが含まれる。
各プラン及び各日付についての現在ランクの表示領域は、例えばプルダウンメニュー(図示せず)を表示可能としておくことができる。これにより、宿泊サービス提供側の管理者や価格設定の責任者等は、端末装置を用いてGUI画像80に表示された情報を確認しながら現在ランクを変更し、変更後の現在ランクに対応する価格を現在価格に修正することができる。無論、現在ランクを変更する場合でも推奨ランク以外のランクに変更することもできる。あるいは、推奨ランクと現在ランクとがいずれか一方を選択可能に表示させておき、選択させることもできる。
また、現在価格より推奨価格の方が高い場合には上向き矢印85が表示され、現在価格より推奨価格の方が低い場合には下向き矢印86が表示される。例えば現在価格と推奨価格との差の大きさに応じて上向き矢印85や下向き矢印86の太さや色を変えることもできる。宿泊サービス提供側の管理者や価格設定の責任者等は、端末装置を用いて上向き矢印85や下向き矢印86を選択することで、対象プラン及び日付の価格を現在価格から推奨価格に変更して設定できるように構成しておくこともできる。
一括変更ボタン83は、推奨価格に一括で設定するためのボタンであり、一括変更ボタン83が選択されることで、全てのプラン、表示中の日付(宿泊対象日)について推奨価格が登録されることになる。
また、端末装置からのアクセスに応じて、予約管理システム10は、図9のGUI画像90で例示するように、算出価格を含むようなGUI画像を端末装置に送信し、端末装置の表示部に表示させることもできる。また、GUI画像80において、図示しないボタンを選択すること、あるいは対象となるプラン名(例えばダブル)を選択することで、表示をGUI画像90に切り替え可能となっている。なお、GUI画像90からGUI画像80への切り替えも可能にしておくこともできる。
GUI画像90は、表示日(宿泊対象日)の入力欄91及びそれを前後させる移動ボタンと、入力欄91に入力された宿泊対象日における対象プラン(この例ではダブル)について、部屋情報92、競合情報93、及びイベント情報94と、が含まれる。
部屋情報92は、入力欄91に入力された日付について、対象プランの算出価格そのものである推奨価格、推奨ランク、その推奨ランクに対応する推奨価格、現在ランク、現在価格、及び占有率のそれぞれの情報を含むことができる。対象プランの算出価格そのものである推奨価格とは、例えば11人以上の団体客のデータを突発的な需要とみなし除外した過去データから算出した価格である。また、部屋情報92に含まれる推奨価格については、図9に示すように、例えば、11人以上の団体客のデータを突発的な需要とみなし除外した過去データから算出した価格であることを示す情報を説明用に含むこともできる。また、図8のGUI画像80で説明したように、部屋情報92に含まれる推奨ランクの意味を示す情報も含むことができる。また、部屋情報92は、推奨ランクに対応する推奨価格及び/又は算出価格での予測売上及び予測室数(予測される予約室数)と、現在価格での予測売上及び予測室数とを含むことができる。また、部屋情報92は、この推奨ランクに対応する推奨価格の意味を示す情報も含むことができる。
競合情報93は、プラン又は部屋の種類を入力するための入力欄97と、入力欄97に入力された情報に基づきインターネット等を介して情報提供サイト又は競合ホテルのサイトの情報を表示させるための検索ボタン98と、を含むことができる。入力欄97へは部屋情報92で表示させているプランに対応するであろうプラン又は部屋の種類を手動又は自動的に入力することができる。この状態で検索ボタン98が選択されると、入力欄97に入力された情報に対応する各競合ホテルのプラン名、上記日付の価格、及び、その詳細が掲載されたサイト(例えば情報提供サイト又は各競合ホテルのサイト)へのリンクを含むことができる。
イベント情報94は、宿泊対象日を含む所定期間に開催される近隣イベントについての情報が含まれ、イベントがある場合にはその詳細が掲載されたサイトへのリンクも含むことができる。また、競合情報93及びイベント情報94の欄は、情報量に応じてスクロールバーを表示して必要な情報が閲覧可能なようにしておくとよい。
部屋情報92の現在ランクの表示領域は、例えばプルダウンメニューを表示させるためのボタン95を表示させておくことができる。これにより、宿泊サービス提供側の管理者や価格設定の責任者等は、端末装置を用いてGUI画像90に表示された各種情報を確認しながら現在ランクを変更し、変更後の現在ランクに対応する価格を現在価格に修正することができる。無論、現在ランクを変更する場合でも推奨ランク以外のランクに変更することもできる。あるいは、推奨ランクと現在ランクとがいずれか一方を選択可能に表示させておき、選択させることもできる。
次に、図10を参照しながら、本システムの処理例について説明する。図10は、本システムにおける処理の一例を説明するためのフロー図である。
まず、宿泊サービス提供側の管理者や価格設定の責任者等は、端末装置を用いて付随条件の設定を行い、予約管理システム10の付随条件設定部11cがその設定を登録する(ステップS11)。付随条件は、例えば団体と個人との区別に従い所定の付随データを付与するのか、外国人客と邦人客との区別に従い所定の付随データを付与するのかなどを示す情報と、重み付け処理で用いる重み係数とを含むことができる。次いで、需要データ取得部11aが需要データ12aを記憶部12等から取得し(ステップS12)、付随データ付与部11bが付随条件に基づき需要データ12aに所定の付随データ12bを付与する(ステップS13)。次いで、制御部11が通信部13を介して、所定の需要データ12bが付与された需要データ12aをサーバ装置20に送信する(ステップS14)。
次いで、サーバ装置20がこのデータを受信して、価格算出部21aがこのデータを価格算出元データとして対象の日付及びプランの価格を算出し、算出価格を予約管理システム10に返信する。予約管理システム10の制御部11は、通信部13を介してこの算出価格を受信し、記憶部12に記憶する(ステップS15)。次いで、端末装置からの要求により、予約管理システム10の制御部11は、図8又は図9で例示したようなGUI画像などにより、算出価格又は推奨価格や推奨ランクなどを端末装置に提示する(ステップS16)。次いで、制御部11は、端末装置から採用する価格の入力等の操作を受け付け(ステップS17)、受け付けた価格を記憶部12に記憶させることで、正式に適用する価格として登録し(ステップS18)、処理を終了する。なお、ここで登録された価格は、顧客からの予約や将来の需要データの一部をなす価格として採用されることになる。
本実施形態によれば、実施形態1による効果と同様に、宿泊サービスの価格設定の元となる過去データに顧客側の都合による例外的な需要が存在した場合でも、所定の付随データに基づき価格を設定できるため、適切な価格を設定することが可能になる。例えば、近隣に管理対象のホテルが5つあり、そのうちの1つのホテルで提供可能な500室について、20室が一般予約、400室が団体予約された場合、所定の付随データを用いない比較例では残りの部屋の値段を高く設定してしまうことになる。しかし、本実施形態では、このような場面において残りの部屋の値段を適正価格より高く設定してしまうことを防止することができる。
また、行為として、予約を例に挙げて説明し、需要データには最終的にキャンセルなどによって取り消された予約のデータを含めないものとして説明した。但し、本実施形態又は実施形態1において、例えば、取り消された予約のデータ、あるいは取り消された予約のデータのうち団体予約のデータを所定の付随データとして決定するなどの応用も可能である。
<実施形態3>
実施形態3について、図11~図12を参照しながら実施形態2との相違点を中心に説明するが、実施形態1~2で説明した様々な例が適用できる。図11は、実施形態3に係る価格設定システムの一構成例を示すブロック図である。
本実施形態は、実施形態2において、価格設定システムにおける機能の分散を異ならせたものである。本実施形態でも、実施形態2と同様に、対象となるサービスとしてホテルの宿泊サービスを例に挙げるが、他種のサービスでもそのサービスに合った変更(例えば行為の定義の変更等)を行うことで同様に適用できる。また、本実施形態においても、行為として、予約を例に挙げて説明し、説明の簡略化のために、需要データには最終的にキャンセルなどによって取り消された予約のデータを含めないものとして説明する。
図11に示す価格設定システム(以下、本システム)は、ホテル毎に設けられた予約管理システム30と、価格を算出するためのサーバ装置40とがネットワークを介して接続されて構成される。なお、予約管理システム30は、例えば、ホテル内の設置型又は携帯型の端末装置から閲覧、操作などが可能なサーバ装置で構成することができる。予約管理システム30は、単体の装置に限らず、分散配置された装置で構成されることもできる。なお、各予約管理システム30においてサーバ装置40の機能をもたせることで、例えば各ホテル内で本システムを構築することができる。
予約管理システム30は、制御部31、記憶部32、及び通信部33を備えることができる。制御部31は、予約管理システム30の全体を制御する部位である。制御部31は、図3の制御部11と同様に、例えばICを含んで実現されることができ、例えばCPU、作業用メモリ、及びプログラムを記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現することができる。このプログラムは、その詳細な説明は省略するが、一般的な予約管理のための処理をCPUに実行させるためのプログラムを含むことができる。ここでは、予約管理のための処理により需要データ32aが生成されることを前提に説明するが、予約データから外部装置に需要データ32aの生成を依頼して需要データ32aを取得するなど、これに限ったものではない。また、制御部31に備えられる記憶装置は、記憶部32としても利用することができる。記憶部32は記憶装置で構成され、通信部33はネットワークを介してサーバ装置40と通信するための通信インタフェースを備えることができる。
制御部31は、記憶部32に記憶された需要データ32aを、通信部33を介して、サーバ装置40に送信する制御を行う。この制御は、例えばサーバ装置40からの要求に実行することができる。
サーバ装置40は、需要データ32aを予約管理システム30から受信し、宿泊サービスの価格を算出して、算出された価格をその予約管理システム30に送信する装置である。以下、サーバ装置40がホテルAの予約管理システム30についての宿泊サービスの価格を算出する例を挙げるが、サーバ装置40は、各予約管理システム30に対してこのような価格算出処理を個別に提供することができる。但し、例えばホテルAを含む近隣の複数のホテルを1つの予約管理システム30で管理し、それら複数のホテルについて宿泊サービスが同じであれば共通の価格を算出することもできる。サーバ装置40は、単体の装置に限らず、分散配置された装置で構成されることもできる。
サーバ装置40は、制御部41、記憶部42、及び通信部43を備えることができる。制御部41は、サーバ装置40の全体を制御する部位であり、需要データ取得部41a、付随データ付与部41b、付随条件設定部41c、及び価格算出部41dを備えることができる。なお、サーバ装置40は付随条件設定部41cを備えない構成とすることもできる。
制御部41は、図3の制御部21と同様に、例えばICを含んで実現されることができ、例えばCPU、作業用メモリ、及びプログラムを記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現することができる。このプログラムは、各部41a~41dの処理をCPUに実行させるためのプログラムとすることができる。また、制御部41に備えられる記憶装置は、記憶部42としても利用することができる。記憶部42は記憶装置で構成され、通信部43はネットワークを介して各予約管理システム30と通信するための通信インタフェースを備えることができる。また、記憶部42は、図3の構成例におけるDB22aと同様のDB42aを備え、DB42aは価格算出部41dでの価格算出時に参照されることができる。
需要データ取得部41aは、需要データ32aを、通信部43を介して予約管理システム30から取得する。需要データ取得部41aで取得された需要データ32aは例えば記憶部42に記憶させておくことができる。付随データ付与部41bは、図3の付随データ付与部11bと同様に、需要データ32aに付随データ42bを付与する。付随データ付与部41bは、価格算出元データとして、付随データ42bが付与された需要データ32aを価格算出部41dに出力することができる。あるいは、付随データ付与部41bは、価格算出元データとして、付随データ42bが反映された需要データ32aである除去後の需要データを価格算出部41dに出力することができる。付随条件設定部41cは、図3の付随条件設定部11cと同様に付随条件を設定する。但し、この設定はサーバ装置40の運営側の管理者や担当者等が、サーバ装置40に端末装置等からアクセスして行うことができる。
価格算出部41dは、図3の価格算出部21aと同様の機能をもつ。即ち、価格算出部41dは、価格算出部21aと同様に、需要データ32aと付随データ42bとに基づいて、宿泊サービスについての所定の対象時間(宿泊対象日)における価格を算出する。例えば、付随データ付与部41bにより、価格算出元データとして付随データ42bが付与された需要データ32aが入力される例では、価格算出部41dは、まず、所定の付随データ42bに基づき需要データ32aから例外的な需要を示すデータを除去する。次いで、価格算出部41dは、除去後の需要データに基づき、所定の宿泊対象日における対象宿泊サービスの価格を算出する。付随データ付与部41bにより、付随データ42bが反映された需要データ32aである除去後の需要データが価格算出元データとして入力される例では、次のような算出がなされる。即ち、価格算出部41dは、入力された除去後の需要データに基づき、所定の宿泊対象日における対象宿泊サービスの価格を算出する。いずれの例でも、価格算出部41dは、DB42aを参照して価格を算出することができる。
また、価格算出部41dでも、価格算出部21aと同様に、付随データ42bに基づいて需要データ32aに重み付け処理を行い、重み付け処理後の需要データに基づいて価格を算出することができる。また、付随条件設定部41cは、この重み付け処理の重み係数も所定の付随データに含める情報についての条件の一部として、つまり付随条件の一部として設定することもできる。この場合、設定された重み係数は価格算出部41dで使用され、重み付け処理がなされた価格が算出される。この場合にも、価格算出部41dは、DB42aを参照して価格を算出することができる。
次に、図12を参照しながら、本システムの処理例について説明する。図12は、本システムにおける処理の一例を説明するためのフロー図である。
まず、サーバ装置40の管理者や価格算出の責任者等は、端末装置を用いて付随条件の設定を行い、付随条件設定部41cがその設定を登録する(ステップS21)。付随条件は、例えば団体と個人との区別に従い所定の付随データを付与するのか、外国人客と邦人客との区別に従い所定の付随データを付与するのかなどを示す情報と、重み付け処理で用いる重み係数とを含むことができる。次いで、需要データ取得部41aが、通信部43を介して、需要データ32aを予約管理システム30から取得する(ステップS22)。次いで、付随データ付与部41bが付随条件に基づき需要データ32aに付随データ42bを付与する(ステップS23)。付随データ42bは、需要データ32aに関連付けて記憶部42に記憶されることができる。
次いで、価格算出部41dがこのデータ、つまり付随データ42bが付与された後の需要データ32aを価格算出元データとして、対象の日付及びプランの価格を、推奨価格として算出する(ステップS24)。そして、制御部41が、通信部43を介して、推奨価格として算出した算出価格を、予約管理システム30に送信する(ステップS25)。
予約管理システム30の制御部31は、通信部33を介してこの推奨価格を受信し、記憶部32に記憶するとともに、適時、予約管理システム30が提示する(ステップS26)。ステップS26における提示の処理は、例えばホテル側の管理者や価格設定の責任者等が使用する端末装置からの要求時などに従い、予約管理システム30の制御部31が実行することができる。この端末装置では、例えば、図8又は図9で例示したようなGUI画像などにより、推奨価格や推奨ランクなどを提示することができる。次いで、制御部31は、端末装置から採用する価格の入力等の操作を受け付け(ステップS27)、受け付けた価格を記憶部32に記憶させることで、正式に適用する価格として登録し(ステップS28)、処理を終了する。なお、ここで登録された価格は、顧客からの予約や将来の需要データの一部をなす価格として採用されることになる。
本実施形態によれば、実施形態2による効果と同様の効果を奏する。さらに、本実施形態によれば、サーバ装置40の運営側で付随データを付与することで、ホテル側の判断ではなくサーバ装置40の運営側が俯瞰的な判断により付随データを付与し、それを用いて推奨価格を提供することができる。
また、例えば付随データ付与部41bは、制御部41に備える代わりに、予約管理システム30の制御部31に備え、サーバ装置40が、付随データが付与された需要データを予約管理システム30から受信するように構成することもできる。その場合、付随条件設定部41cも予約管理システム30の制御部31に備えることができる。あるいは、付随データ付与部41bは、制御部41に備えたまま、付随条件設定部41cを予約管理システム30の制御部31に備えるように構成することもできる。これらの2つの構成例では、ホテル側が付随条件を設定することができる。ここで例示した2つの構成例や実施形態2の構成例のように、ホテル側のシステムとサーバ装置とにおける、機能の分散の構成は図11の構成例に限ったものではない。
<他の実施形態>
各実施形態において、価格設定システムの機能について説明したが、このシステムに含まれる装置は、図示した構成例に限ったものではなく、各装置としてこれらの機能が実現できればよい。
実施形態1~3で説明した各装置は、次のようなハードウェア構成を備えていてもよい。図13は、装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図13に示す装置100は、プロセッサ101、メモリ102、及び通信インタフェース(I/F)103を備えることができる。プロセッサ101は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processor Unit)、又はCPUなどであってもよい。プロセッサ101は、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ102は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。実施形態1~3で説明したシステムに含まれる各装置における機能は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現される。この際、他の装置との情報の送受は通信インタフェース103又は図示しない入出力インタフェースを介して行うことができる。
上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)を含む。また、限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、その他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージを含む。また、限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力する入力部と、
前記需要データに対して所定の付随データを決定する決定部と、
前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する価格設定部と、
を備える価格設定システム。
(付記2)
前記価格設定部は、前記所定の付随データに基づいて前記需要データに重み付け処理を行い、前記重み付け処理後の前記需要データに基づいて前記価格を設定する、
付記1に記載の価格設定システム。
(付記3)
前記所定の付随データは、顧客の属性、人数、及び動機のうち少なくとも1つの情報を含む、
付記1又は2に記載の価格設定システム。
(付記4)
前記所定の付随データは、顧客が団体の顧客であるか個人の顧客であるかを示す情報を含む、
付記1~3のいずれか1項に記載の価格設定システム。
(付記5)
前記所定の付随データは、顧客が、突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、非突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、個人の顧客であるかを示す情報を含む、
付記1~3のいずれか1項に記載の価格設定システム。
(付記6)
前記サービスは、施設又は設備を顧客に提供するサービスであり、
前記所定の付随データは、提供する施設又は設備のうち前記所定の対象時間に提供できない施設又は設備を示す情報を含む、
付記1~5のいずれか1項に記載の価格設定システム。
(付記7)
前記所定の付随データに含める情報についての条件を設定する設定部を備える、
付記1~6のいずれか1項に記載の価格設定システム。
(付記8)
サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力し、
前記需要データに対して所定の付随データを決定し、
前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する、
価格設定方法。
(付記9)
前記所定の付随データに基づいて前記需要データに重み付け処理を行い、前記重み付け処理後の前記需要データに基づいて前記価格を設定する、
付記8に記載の価格設定方法。
(付記10)
前記所定の付随データは、顧客の属性、人数、及び動機のうち少なくとも1つの情報を含む、
付記8又は9に記載の価格設定方法。
(付記11)
前記所定の付随データは、顧客が団体の顧客であるか個人の顧客であるかを示す情報を含む、
付記8~10のいずれか1項に記載の価格設定方法。
(付記12)
前記所定の付随データは、顧客が、突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、非突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、個人の顧客であるかを示す情報を含む、
付記8~10のいずれか1項に記載の価格設定方法。
(付記13)
前記サービスは、施設又は設備を顧客に提供するサービスであり、
前記所定の付随データは、提供する施設又は設備のうち前記所定の対象時間に提供できない施設又は設備を示す情報を含む、
付記8~12のいずれか1項に記載の価格設定方法。
(付記14)
前記所定の付随データに含める情報についての条件を設定する処理を含む、
付記8~13のいずれか1項に記載の価格設定方法。
(付記15)
コンピュータに、
サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力し、
前記需要データに対して所定の付随データを決定し、
前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する、
価格設定処理を実行させるためのプログラム。
(付記16)
前記価格設定処理は、前記所定の付随データに基づいて前記需要データに重み付け処理を行い、前記重み付け処理後の前記需要データに基づいて前記価格を設定する、
付記15に記載のプログラム。
(付記17)
前記所定の付随データは、顧客の属性、人数、及び動機のうち少なくとも1つの情報を含む、
付記15又は16に記載のプログラム。
(付記18)
前記所定の付随データは、顧客が団体の顧客であるか個人の顧客であるかを示す情報を含む、
付記15~17のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記19)
前記所定の付随データは、顧客が、突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、非突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、個人の顧客であるかを示す情報を含む、
付記15~17のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記20)
前記サービスは、施設を顧客又は設備に提供するサービスであり、
前記所定の付随データは、提供する施設又は設備のうち前記所定の対象時間に提供できない施設又は設備を示す情報を含む、
付記15~19のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記21)
前記価格設定処理は、前記所定の付随データに含める情報についての条件を設定する処理を含む、
付記15~20のいずれか1項に記載のプログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 価格設定システム
1a 入力部
1b 決定部
1c 価格設定部
10、30 予約管理システム
11、31 制御部
11a、41a 需要データ取得部
11b、41b 付随データ付与部
11c、41c 付随条件設定部
12、32 記憶部
12a、32a 需要データ
12b、42b 付随データ
13、33 通信部
20、40 サーバ装置
21、41 制御部
21a、41d 価格算出部
22、42 記憶部
22a、42a DB
23、43 通信部
80、90 GUI画像
100 装置
101 プロセッサ
102 メモリ
103 通信インタフェース

Claims (18)

  1. サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力する入力部と、
    前記需要データに対して所定の付随データを決定する決定部と、
    前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する価格設定部と、
    を備え、
    前記所定の付随データは、顧客が団体の顧客であるか個人の顧客であるかを示す情報を含む、
    価格設定システム。
  2. サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力する入力部と、
    前記需要データに対して所定の付随データを決定する決定部と、
    前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する価格設定部と、
    を備え、
    前記所定の付随データは、顧客が、突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、非突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、個人の顧客であるかを示す情報を含む、
    価格設定システム。
  3. 前記価格設定部は、前記所定の付随データに基づいて前記需要データに重み付け処理を行い、前記重み付け処理後の前記需要データに基づいて前記価格を設定する、
    請求項1又は2に記載の価格設定システム。
  4. 前記所定の付随データは、顧客の属性、人数、及び動機のうち少なくとも1つの情報を含む、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の価格設定システム。
  5. 前記サービスは、施設又は設備を顧客に提供するサービスであり、
    前記所定の付随データは、提供する施設又は設備のうち前記所定の対象時間に提供できない施設又は設備を示す情報を含む、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の価格設定システム。
  6. 前記所定の付随データに含める情報についての条件を設定する設定部を備える、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の価格設定システム。
  7. 価格設定システムが実行する価格設定方法であって、
    サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力し、
    前記需要データに対して所定の付随データを決定し、
    前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定し、
    前記所定の付随データは、顧客が団体の顧客であるか個人の顧客であるかを示す情報を含む、
    価格設定方法。
  8. 価格設定システムが実行する価格設定方法であって、
    サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力し、
    前記需要データに対して所定の付随データを決定し、
    前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定し、
    前記所定の付随データは、顧客が、突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、非突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、個人の顧客であるかを示す情報を含む、
    価格設定方法。
  9. 前記所定の付随データに基づいて前記需要データに重み付け処理を行い、前記重み付け処理後の前記需要データに基づいて前記価格を設定する、
    請求項7又は8に記載の価格設定方法。
  10. 前記所定の付随データは、顧客の属性、人数、及び動機のうち少なくとも1つの情報を含む、
    請求項7~9のいずれか1項に記載の価格設定方法。
  11. 前記サービスは、施設又は設備を顧客に提供するサービスであり、
    前記所定の付随データは、提供する施設又は設備のうち前記所定の対象時間に提供できない施設又は設備を示す情報を含む、
    請求項7~10のいずれか1項に記載の価格設定方法。
  12. 前記所定の付随データに含める情報についての条件を設定する処理を含む、
    請求項7~11のいずれか1項に記載の価格設定方法。
  13. コンピュータに、
    サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力し、
    前記需要データに対して所定の付随データを決定し、
    前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する、
    価格設定処理であって、
    前記所定の付随データは、顧客が団体の顧客であるか個人の顧客であるかを示す情報を含む、
    価格設定処理を実行させるためのプログラム。
  14. コンピュータに、
    サービスについて顧客がなした予約、購買、及び清算のうち少なくとも1つの行為を示すデータに基づいて生成された、時系列の前記サービスの需要を示す需要データを入力し、
    前記需要データに対して所定の付随データを決定し、
    前記需要データと前記所定の付随データとに基づいて、前記サービスについての所定の対象時間における価格を設定する、
    価格設定処理であって、
    前記所定の付随データは、顧客が、突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、非突発的に前記行為をなした団体の顧客であるか、個人の顧客であるかを示す情報を含む、
    価格設定処理を実行させるためのプログラム。
  15. 前記価格設定処理は、前記所定の付随データに基づいて前記需要データに重み付け処理を行い、前記重み付け処理後の前記需要データに基づいて前記価格を設定する、
    請求項13又は14に記載のプログラム。
  16. 前記所定の付随データは、顧客の属性、人数、及び動機のうち少なくとも1つの情報を含む、
    請求項13~15のいずれか1項に記載のプログラム。
  17. 前記サービスは、施設を顧客又は設備に提供するサービスであり、
    前記所定の付随データは、提供する施設又は設備のうち前記所定の対象時間に提供できない施設又は設備を示す情報を含む、
    請求項13~16のいずれか1項に記載のプログラム。
  18. 前記価格設定処理は、前記所定の付随データに含める情報についての条件を設定する処理を含む、
    請求項13~17のいずれか1項に記載のプログラム。
JP2022515798A 2022-01-21 2022-01-21 価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム Active JP7081733B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022081967A JP7347584B2 (ja) 2022-01-21 2022-05-19 価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2022/002265 WO2023139766A1 (ja) 2022-01-21 2022-01-21 価格設定システム、価格設定方法、及びコンピュータ可読媒体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022081967A Division JP7347584B2 (ja) 2022-01-21 2022-05-19 価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP7081733B1 true JP7081733B1 (ja) 2022-06-07
JPWO2023139766A1 JPWO2023139766A1 (ja) 2023-07-27
JPWO2023139766A5 JPWO2023139766A5 (ja) 2023-12-19

Family

ID=81926036

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022515798A Active JP7081733B1 (ja) 2022-01-21 2022-01-21 価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム
JP2022081967A Active JP7347584B2 (ja) 2022-01-21 2022-05-19 価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022081967A Active JP7347584B2 (ja) 2022-01-21 2022-05-19 価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP7081733B1 (ja)
WO (1) WO2023139766A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024135222A1 (ja) * 2022-12-22 2024-06-27 日本電気株式会社 情報処理装置、学習済みモデル、情報処理方法及びプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002092136A (ja) * 2000-09-13 2002-03-29 Big Group Co Ltd 料金割引システム
US20140222518A1 (en) * 2013-02-07 2014-08-07 TravelClick, Inc. Methods and systems for setting optimal hotel property prices

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002092136A (ja) * 2000-09-13 2002-03-29 Big Group Co Ltd 料金割引システム
US20140222518A1 (en) * 2013-02-07 2014-08-07 TravelClick, Inc. Methods and systems for setting optimal hotel property prices

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Naman Shukla, et al.,Dynamic Pricing for Airline Ancillaries with customer Context,online,2019年02月06日,第1-9ページ,[検索日:2022年2月3日], <URL:https://arxiv.org/pdf/1902.02236.pdf>
NAMAN SHUKLA, ET AL.: "Dynamic Pricing for Airline Ancillaries with customer Context", ONLINE, JPN6022006166, 6 February 2019 (2019-02-06), pages 1 - 9, ISSN: 0004745159 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024135222A1 (ja) * 2022-12-22 2024-06-27 日本電気株式会社 情報処理装置、学習済みモデル、情報処理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2023139766A1 (ja) 2023-07-27
WO2023139766A1 (ja) 2023-07-27
JP2023107181A (ja) 2023-08-02
JP7347584B2 (ja) 2023-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6855532B2 (ja) デジタル情報収集および解析方法ならびにその装置
TWI650729B (zh) 收益管理系統及收益管理方法
US20040039679A1 (en) Generation and acceptance of tailored offers
US20150254580A1 (en) Methods and systems for securing venue rental and optimizing event management
KR102384322B1 (ko) 입찰 전문가와 입찰 참여자의 매칭 플랫폼 시스템 및 방법
US20130006712A1 (en) Method and system for revenue management system based on market pricing
JP7081733B1 (ja) 価格設定システム、価格設定方法、及びプログラム
Anjomshoa et al. An exact approach for tactical planning and patient selection for elective surgeries
US20240046194A1 (en) Performance evaluation systems and methods
JP2019074988A (ja) 客室料金設定装置、客室料金設定方法、およびプログラム
AU2016201737A1 (en) Interactive user interface for information relating to perishable service resources
WO2020220076A1 (en) A computer-enabled method, system and computer program for providing an intuitive user interface arranged to create a dynamic floor plan utilisable by an allocation algorithm to perform the task of managing a function or event
US20220092483A1 (en) Customer experience generator with shareable profile and autopay
JP7165516B2 (ja) スケジュール提案装置、スケジュール提案方法、及びスケジュール提案システム
JP7512635B2 (ja) 住宅営業支援装置、住宅営業支援システム、住宅営業支援方法および住宅営業支援プログラム
US20160232583A1 (en) Revenue optimization using customer valuation of displayed characteristics of a specific resource
JP2004094809A (ja) ホテル予約予測モデル作成方法
JP2021022346A (ja) 情報提供装置および情報提供方法
US20240320765A1 (en) Systems, Methods, and Media for Managing the Obtaining of Services
Hernandez Restaurant revenue management: Examining reservation policy implications at fine dining restaurants
Bayir et al. Healthcare tourism demand and an empirical analysis for İstanbul
JP7316562B2 (ja) 情報提供装置および情報提供方法
Lee et al. Understanding and managing customer-induced negative externalities in congested self-service environments
Allon et al. How much is a reduction of your customers’ wait worth? An empirical study of the fast-food drive-thru industry based on structural estimation methods
JP2018041426A (ja) 価格管理支援システムおよび価格管理支援方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220309

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220309

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220509

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7081733

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151