JP7081437B2 - 情報処理装置、ツール位置決定プログラム及びツール位置決定方法 - Google Patents

情報処理装置、ツール位置決定プログラム及びツール位置決定方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、ツール位置決定プログラム及びツール位置決定方法に関する。
従来、組立作業ロボットに製品組立作業を行わせるためには、ロボットにその作業を実施する動作(ロボット動作プログラム)を教示する必要がある。ロボット動作プログラムを生成する方法としては、例えば、3次元仮想空間でロボット動作プログラムを生成する方法が知られている。
組立作業ロボットを用いた製品組み立て作業において生産性を向上するためには、ロボットの動作時間が短くなるように作業順などを調整する必要がある。
特開2003-136446号公報
ロボットは、実施する作業の種類に応じてアーム先端のツールを交換することがある。ツール交換の際には、ロボットはツールが配置されている場所に移動する必要があるため、ツールの配置がロボットの動作時間に影響を与える可能性がある。
しかしながら、従来においてはツールの配置がロボットの動作時間に与える影響について検討されていなかった。
1つの側面では、本発明は、ロボットが使用するツールを適切な位置に配置することが可能な情報処理装置、ツール位置決定プログラム及びツール位置決定方法を提供することを目的とする。
一つの態様では、情報処理装置は、第1ロボットと第2ロボットに割り当てられた作業の内容及び各作業で前記第1、第2ロボットが使用するツールの情報を記述した作業データと、前記第1、第2ロボット及び複数のツール交換台の配置及び形状に関する情報と、に基づいて、前記各作業で使用するツールそれぞれを配置可能なツール交換台の組み合わせパターンを複数生成する生成部と、前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットが干渉する領域での前記第1、第2ロボットの動作時間を前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離に基づいて算出し、算出した前記第1、第2ロボットの動作時間の和を干渉領域作業時間として算出する算出部と、前記干渉領域作業時間に基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択して、各ツールを配置するツール交換台を決定する決定部と、を備えている。
ロボットが使用するツールを適切な位置に配置することができる。
一実施形態に係るツール位置決定装置の構成を概略的に示す図である。 1台のロボットが配置された作業領域を示す図である。 図3(a)は、ロボットのアームの先端に設けられるツールの一例を示す図であり、図3(b)は、ツール交換台の一例を示す図である。 ツール位置決定装置の機能ブロック図である。 標準動作パターンシーケンスの一例を示す図である。 ツール位置決定装置の全体処理を示すフローチャートである。 図6のステップS11の詳細処理を示すフローチャート(その1)である。 図6のステップS11の詳細処理を示すフローチャート(その2)である。 ツールとツール交換台の関係表を示す図である。 図6のステップS12の詳細処理を示すフローチャートである。 図10のステップS106の詳細処理を示すフローチャートである。 図12(a)~図12(f)は、ステップS12の処理を説明するための図(その1)である。 図13(a)~図13(c)は、ステップS12の処理を説明するための図(その2)である。 ツール配置パターンテーブルを示す図である。 図15(a)~図15(c)は、図14の各パターンを模式的に示す図(その1)である。 図16(a)~図16(c)は、図14の各パターンを模式的に示す図(その2)である。 図6のステップS14の詳細処理を示すフローチャートである。 図18(a)は、干渉動作を示す図であり、図18(b)は、各作業における干渉領域作業時間及び干渉領域作業時間(合計)を示す表である。 干渉領域作業時間テーブルを示す図である。 図6のステップS16の詳細処理を示すフローチャートである。 図21(a)、図21(b)は、図20の処理を説明するための図(その1)である。 図22(a)、図22(b)は、図20の処理を説明するための図(その2)である。 図23(a)、図23(b)は、図20の処理を説明するための図(その3)である。
以下、情報処理装置としてのツール位置決定装置の一実施形態について、図1~図23に基づいて詳細に説明する。
図1には、一実施形態に係るツール位置決定装置10のハードウェア構成が示されている。本実施形態のツール位置決定装置10は、図2に示すような作業領域50に配置された2台のロボット(第1ロボットR1、第2ロボットR2)が作業を行う際に、作業において利用するツールをツール交換台H1~H6のいずれに配置するかを決定する装置である。ここで、ツール交換台H1~H6には1つのツールのみを配置することができるものとする。また、図2の作業領域50には、部品を供給する供給機(フィーダ)FDが設けられている。なお、ツールは、図3(a)に示すように、ロボットR1,R2のアームの先端に交換可能に設けられ、ツール交換台は、図3(b)に示すようにツールを保持する台である。
ツール位置決定装置10は、PC(Personal Computer)などの情報処理装置であり、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、ネットワークインタフェース97、表示部93、入力部95、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。これらツール位置決定装置10の構成各部は、バス98に接続されている。表示部93は液晶ディスプレイ等を含み、入力部95は、キーボード、マウス、タッチパネル等を含む。ツール位置決定装置10では、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム(ツール位置決定プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラム(ツール位置決定プログラムを含む)をCPU90が実行することにより、図4に示す各部としての機能が実現されている。なお、図4の各部の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図4には、ツール位置決定装置10の機能ブロック図が示されている。図4に示すように、ツール位置決定装置10は、CPU90がプログラムを実行することにより、情報取得部12、ペア特定部13、パターン列挙部14、最適パターン決定部16、として機能する。
情報取得部12は、ユーザが作成した標準動作パターンシーケンス(図5参照)や、図2に示す作業領域50やロボットR1、R2、ツール交換台H1~H6の配置及び形状に関する情報(3Dモデル)を取得し、ペア特定部13及び最適パターン決定部16に受け渡す。ここで、図5の標準動作パターンシーケンスには、各ロボットに実施させる作業の内容や順序が記述されている。例えば、標準動作パターンシーケンスには、ロボットR1は、作業1、作業2、作業3の順に実施することや、作業1ではツールT1を使用し、作業2ではツールT2を使用し、作業3ではツールT3を使用することが記述されている。また、標準動作パターンシーケンスには、ロボットR2は、作業4、作業5、作業6の順に実施することや、作業4ではツールT4を使用し、作業5ではツールT5を使用し、作業6ではツールT1を使用することが記述されている。更に、標準動作パターンシーケンスには各作業に含まれる動作の時間についても記述されている。
ペア特定部13は、標準動作パターンシーケンスや、3Dモデルに基づいて、ツールとツールを配置可能なツール交換台の組み合わせ(ペア)を特定し、パターン列挙部14に対して出力する。
パターン列挙部14は、ペア特定部13から取得したペアの情報に基づいて、各ツールと各ツールを配置可能なツール交換台との組み合わせを示すツール配置パターンを生成し、ツール配置パターンテーブル(図14参照)に格納する。
最適パターン決定部16は、パターン列挙部14が生成したツール配置パターンのうち、いずれのパターンが最適であるかを決定する。
(ツール位置決定装置10の処理について)
以下、ツール位置決定装置10の処理について説明する。
図6には、ツール位置決定装置10の全体処理がフローチャートにて示されている。図6の処理においては、情報取得部12が、ユーザによって入力される標準動作パターンシーケンスや3Dモデルを取得する(ステップS10)。次いで、ペア特定部13が、ツールとツール交換台のペアを特定する処理を実行する(ステップS11)。次いで、パターン列挙部14が、ツール配置パターンを全て列挙する処理を実行する(ステップS12)。次いで、最適パターン決定部16が、ツール配置パターンごとに、干渉領域作業時間を算出する処理(ステップS14)と、最適なツール配置パターンを決定する処理(ステップS16)と、を実行する。
以下、ステップS11、S12、S14、S16の処理について、詳細に説明する。
(ステップS11の処理について)
ステップS11においては、ペア特定部13が、図7、図8のフローチャートに沿って、ツールとツールを配置することができるツール交換台のペアを全て特定する処理を実行する。
図7の処理においては、ペア特定部13は、まずステップS20において、標準動作パターンシーケンスに含まれるロボットを取得してロボットリストに登録する。図5の標準動作パターンシーケンスの場合、ロボットR1、R2が取得されるため、ロボットリストにR1,R2が登録されることになる。
次いで、ステップS22では、ペア特定部13が、ロボットリスト内の全ロボットを選択したか否かを判断する。このステップS22の判断が否定されると、ステップS24に移行する。
ステップS24に移行すると、ペア特定部13は、ロボットリストから未選択のロボットを選択する。ここでは、一例として、ペア特定部13は、ロボットR1を選択したものとする。
次いで、ステップS26では、ペア特定部13が、選択したロボットの標準動作パターンシーケンスを取得する。
次いで、ステップS28では、ペア特定部13が、取得した標準動作パターンシーケンス内の各作業に設定されているツールを取得してツールリストに登録する。ここでは、図5の標準動作パターンシーケンスからツールT1、T2、T3が取得されるため、ツールリストにはツールT1、T2、T3が登録される。
次いで、ステップS30では、ペア特定部13が、3Dモデルからツール交換台を取得し交換台リストに登録する。ここでは、3Dモデルからツール交換台H1~H6が取得されるので、交換台リストにはH1~H6が登録される。
次いで、ステップS32では、ペア特定部13が、交換台リスト内の全てのツール交換台を選択したか否かを判断する。このステップS32の判断が否定されると、ペア特定部13は、ステップS34に移行する。
ステップS34に移行すると、ペア特定部13は、交換台リスト(H1~H6)から未選択のツール交換台を選択する。ここでは、ツール交換台H1が選択されたとする。
次いで、ステップS36では、ペア特定部13が、選択しているロボット(R1)のアーム先端が選択しているツール交換台(H1)にあるときの姿勢を導出する。この場合、ペア特定部13は、逆運動学計算を利用して姿勢を導出する。この処理により、姿勢が導出できた場合には、ロボットが無理な姿勢をとることなく、ロボットのアーム先端がツール交換台に届くことを意味する。
次いで、ステップS38では、ペア特定部13が、姿勢を導出できたか否かを判断する。すなわち、ペア特定部13は、ロボットのアーム先端がツール交換台に届くか否かを判断する。このステップS38の判断が否定された場合(届かない場合)には、ステップS32に戻るが、肯定された場合(届く場合)には、図8のステップS40に移行する。
ステップS40に移行した場合には、ペア特定部13は、ツールリスト内の全てのツールを選択したか否かを判断する。このステップS40の判断が否定された場合、ペア特定部13は、ステップS42に移行する。
ステップS42に移行すると、ペア特定部13は、ツールリストから未選択のツールを選択する。ここでは、ツールT1が選択されたものとする。
次いで、ステップS44では、ペア特定部13が、3Dモデル(3D仮想空間)上で選択しているツール(T1)を選択しているツール交換台(H1)に配置する。
次いで、ステップS46では、ペア特定部13が、干渉チェックを実行する。この場合、ペア特定部13は、3Dモデル上で選択いているツール(T1)を取り出し動作に沿って動かし、ツール(T1)がツール交換台(H1)周辺の他の設備等に衝突しないかを干渉チェック技術を用いて判定する。
次いで、ステップS48では、ペア特定部13が、干渉したか否かを判断する。このステップS48の判断が否定された場合には、ステップS50に移行し、ペア特定部13は、ツールとツール交換台のペアをパターン列挙部14に出力する。この場合、ツールT1とツール交換台H1のペアがパターン列挙部14に出力されたものとする。その後は、ステップS40に戻る。
なお、ステップS48の判断が肯定された場合には、ステップS50を経ずに(ツールとツール交換台のペアを出力せずに)、ステップS40に戻る。
ステップS40に戻ると、ペア特定部13は、ツールリスト内の全てのツールを選択したか否かを判断する。このステップS40の判断が否定されると、ステップS42に移行し、ペア特定部13は、ツールリストから未選択のツールを選択する。ここでは、ツールT2が選択されたものとする。その後は、ペア特定部13は、ステップS44~S50の処理・判断を上記と同様に実行する。この場合、ステップS48の判断が否定され、ステップS50においてツールT2とツール交換台H1のペアがパターン列挙部14に出力されたものとする。その後は、ステップS40に戻る。
ステップS40に戻ると、ペア特定部13は、ツールリスト内の全てのツールを選択したか否かを判断する。このステップS40の判断が否定されると、ステップS42に移行し、ペア特定部13は、ツールリストから未選択のツールを選択する。ここでは、ツールT3が選択されたものとする。その後は、ペア特定部13は、ステップS44以降の処理・判断を上記と同様に実行する。この場合において、例えば、ステップS48の判断が肯定されたとすると、ツールT3とツール交換台H1のペアは出力せずに、ステップS40に戻ることになる。
以上のようにして、ツールリスト内の全てのツールを選択した後にステップS40に戻ると、ステップS40の判断が肯定され、図7のステップS32に戻る。
ステップS32に戻ると、ペア特定部13は、交換台リスト内の全てを選択したか否かを判断する。ここでは、まだ交換台リスト(H1~H6)のうちのツール交換台H1しか選択していないため、ステップS32の判断は否定され、ステップS34に移行する。その後は、ペア特定部13は、ステップS34以降の処理をツール交換台H2~H6に対して実行し、ステップS32の判断が肯定されると、ステップS22に戻る。
ステップS22に戻ると、ペア特定部13は、ロボットリスト内の全ロボットを選択したか否かを判断する。ここでは、まだロボットR2を選択していないため、判断は否定され、ステップS24に移行する。ステップS24に移行すると、ペア特定部13は、未選択のロボットR2を選択し、ロボットR2について、ロボットR1の場合と同様にしてステップS26以降の処理を実行する。そして、再度ステップS22に戻り、ステップS22の判断が肯定されると、図7、図8の全処理が終了することになる。
なお、本実施形態では、一例として、図9に示すツールとツール交換台の関係表において「〇」を付して示すペアがパターン列挙部14に出力されたものとする。図9において〇印で示すツールとツール交換台のペアは、各ロボットが作業において使用する各ツールを配置することができるツール交換台を意味している。
(ステップS12の処理について)
次に、ステップS12の処理について説明する。ステップS12においては、パターン列挙部14が、図10、図11のフローチャートに沿って、ツール配置パターンテーブル(図14参照)を生成する処理を実行する。
図10の処理では、まず、ステップS100において、パターン列挙部14は、ツールとツール交換台のペアをツールごとにまとめてペアリストに格納する。すなわち、図9において〇印で示すツールとツール交換台のペアをツールごとにまとめて、図12(a)に示すようなペアリストに格納する。
次いで、ステップS102では、パターン列挙部14が、ペアを保存するためのバッファを用意する。
次いで、ステップS104では、パターン列挙部14が、ペアリスト(図12(a))に含まれるツールを取得し、ツールリストに格納する。ここでは、ツールT1~T5が図12(b)に示すようなツールリストに格納されたものとする。
次いで、ステップS106では、パターン列挙部14は再帰処理のサブルーチンを実行する。ステップS106では、図11のフローチャートに沿った処理を実行する。
図11の処理では、まず、ステップS110において、パターン列挙部14が、ツールリストの先頭のツールを選択し、ツールリストから除外する。この場合、図12(b)のツールリストの先頭のツールT1が選択され、ツールリストは、図12(c)に示すようになる。
次いで、ステップS112では、パターン列挙部14が、ペアリストから選択しているツールに対応するツール交換台の全てを交換台リストに登録する。この場合、交換台リストは、図12(d)に示すようになる。
次いで、ステップS114では、パターン列挙部14が、交換台リストの全てを選択し終えたか否かを判断する。このステップS114の判断が否定されると、ステップS116に移行する。
次いで、ステップS116では、パターン列挙部14が、交換台リストから未選択のツール交換台を選択する。ここでは、図12(d)の交換台リストからツール交換台H1が選択されたものとする。
次いで、ステップS118では、パターン列挙部14が、バッファに選択している交換台が格納されているか否かを判断する。このステップS118の判断が否定されると、ステップS120に移行する。
ステップS120に移行すると、パターン列挙部14は、バッファに選択しているツールと選択している交換台のペアを格納する。ここでは、図12(e)に示すように、ツールT1とツール交換台H1のペアがバッファに格納される。
次いで、ステップS122では、パターン列挙部14が、ツールリストが空か否かを判断する。ここでは、ツールリストが図12(c)のように空ではないため、ステップS122の判断が否定される。ステップS122の判断が否定されると、パターン列挙部14は、ステップS124に移行する。
ステップS124では、パターン列挙部14は、再帰処理を実行する。すなわち、ペアリスト、ツールリスト、バッファをそのままの状態に維持して、図11の処理を実行する。この処理により、ツールT2が選択されるとともに、ツールリストからツールT2が除外され(S110)、ツールT2に対応するツール交換台H4が交換台リストに登録される(S112)。そして、ツールT2とツール交換台H4のペアがバッファに格納され(S120、図12(f)参照)、ステップS122の判定が否定された後、再度ステップS124に移行する。
その後、再帰処理(S124)を繰り返すことで、バッファには、図13(a)に示すように、各ツールT1~T5に対応する交換台の情報が登録される。この場合、ステップS122の判断が肯定されるため、パターン列挙部14は、ステップS126に移行する。ステップS126では、パターン列挙部14は、図13(a)に示すバッファ内の情報を図14に示すツール配置パターンテーブルに格納する(図14のパターン1参照)。そして、ステップS128に移行すると、パターン列挙部14は、バッファから選択しているツールと選択しているツール交換台のペアを除外する。すなわち、パターン列挙部14は、図13(b)に示すように、バッファからツールT5とツール交換台H2のペアを除外する。
その後は、ステップS114に戻り、パターン列挙部14は、ステップS116において未選択のツール交換台H5を選択する。この場合、選択したツール交換台H5はバッファにすでに格納されている(図13(b)のツールT4参照)ため、ステップS118の判断が肯定されて、ステップS114に戻る。そして、パターン列挙部14は、ステップS114:否定を経て、再度ステップS116に移行し、未選択のツール交換台H6を選択する。この場合、選択したツール交換台H6はバッファに格納されていないため(図13(b)参照)ため、ステップS118の判断が否定されて、ステップS120に移行する。この場合、パターン列挙部14は、図13(c)に示すように、バッファに選択しているツールT5とツール交換台H6のペアを格納し(S120)、ステップS122(否定)を経て、ステップS126に移行する。そして、ステップS126では、パターン列挙部14は、図13(c)に示すバッファ内の情報を図14に示すツール配置パターンテーブルに格納する(図14のパターン2参照)。
以降は、上述した処理を繰り返すことで、図14に示すように、ツールを配置可能なツール交換台の組み合わせの全パターンの情報(パターン1~パターン6の情報)がツール配置パターンテーブルに格納されるようになっている。なお、図11の処理が実行されている間にステップS114の判断が肯定された場合には、パターン列挙部14は、ステップS130に移行する。そして、パターン列挙部14は、ステップS130において、ツールリストの先頭に選択しているツールを入れた後、再帰処理のサブルーチンを終え、元の処理に戻るようになっている。
以上の図10、図11の処理により生成された、図14に示すツール配置パターンテーブルは、パターン列挙部14から最適パターン決定部16に送信される。
ここで、図15(a)~15(c)、図16(a)~図16(c)は、図14に示すツール配置パターン(パターン1~6)を模式的に示した図である。
(ステップS14の処理について)
次に、ステップS14の処理について説明する。ステップS14においては、最適パターン決定部16が、図17のフローチャートに沿って、ツール配置パターンごとに、干渉領域作業時間を算出する処理を実行する。ここで、干渉領域作業時間とは、図18(a)において破線枠で示す干渉領域(ロボットR1とロボットR2が衝突する可能性のある領域)で各ロボットが作業する時間を意味する。なお、一方のロボットが干渉領域で作業を実行する間は、他方のロボットは干渉領域内に入ることはできないものとする。したがって、一方のロボットが干渉領域で作業を実行する間は、他方のロボットは干渉領域外で待機するか、干渉領域外で行える作業を実行する。
図17の処理では、まずステップS200において、最適パターン決定部16は、ツール配置パターンテーブル(図14)を読み込む。次いで、ステップS202では、最適パターン決定部16が、読み込んだテーブル内の全パターンを選択したか否かを判断する。このステップS202の判断が否定されると、ステップS204に移行する。
ステップS204に移行すると、最適パターン決定部16は、図14のツール配置パターンテーブル内の未選択パターンを選択する。ここでは、一例として、「パターン1」が選択されたものとする。
次いで、ステップS206では、最適パターン決定部16が、合計時間を示すパラメータ「time」を0に設定する。次いで、ステップS208では、最適パターン決定部16が、図5に示す標準動作パターンシーケンスを取得する。
次いで、ステップS210では、最適パターン決定部16が、標準動作パターンシーケンスに含まれる全動作についての処理が完了したか否かを判断する。このステップS210の判断が否定されると、ステップS212に移行し、最適パターン決定部16は、未処理の作業を選択する。ここでは、作業1が選択されたものとする。
次いで、ステップS214では、最適パターン決定部16が、選択した作業に関する標準動作パターンシーケンスに記述された情報と作業領域の3Dモデルから、選択した作業に含まれる各動作の教示点を導出する。この場合、図5では不図示であるが、標準動作パターンシーケンスには、各作業に含まれる各動作の具体的な内容(どの位置からどの位置まで移動するのかなど)が記述されているため、最適パターン決定部16は、3Dモデルを用いることで、各動作の始点と終点の座標を導出することができる。次いで、ステップS216では、最適パターン決定部16が、導出した教示点に基づいて移動経路を作成する。次いで、ステップS218では、最適パターン決定部16が、各経路が干渉領域に関わっているかをチェックし、干渉動作を抽出する。図18(a)には、作業1に含まれる干渉動作(干渉領域に関わる動作)が太線矢印にて示されている。
次いで、ステップS220では、最適パターン決定部16が、抽出した干渉動作の合計時間(干渉領域作業時間)を計算し、timeに加算する。この場合の干渉領域作業時間Tは、太線矢印で示されている移動距離Lと、ロボットの速度V、及びロボットの干渉領域内での動作時間trとを用いて、次式(1)から求めることができる。なお、移動距離Lは、各干渉動作の始点と終点との間の距離の合計とすることができる。
T=(L/V)+tr …(1)
その後は、ステップS210に戻る。ステップS210に戻ると、ステップS210の判断が肯定されるまで、すなわち全動作についての処理が完了するまで、ステップS212~S220の処理を繰り返し実行する。これにより、図18(b)に示すように、各作業の干渉領域作業時間が求められるとともに、選択しているパターン(パターン1)に含まれる全作業における干渉領域作業時間(合計)=time(図18(b)では20.8秒)を求めることができる。
そして、ステップS210の判断が肯定された場合には、最適パターン決定部16は、ステップS222に移行する。ステップS222に移行すると、最適パターン決定部16は、パターンとtimeのペアを干渉領域作業時間テーブルに格納する。図18(b)の例では、パターン1と、20.8秒のペアが、干渉領域作業時間テーブル(図19の1行目参照)に格納されることになる。
その後は、ステップS202に戻り、ステップS202の判断が肯定されるまで、すなわち、全パターンの干渉領域作業時間(合計)=timeが算出されるまで、ステップS204以降の処理が繰り返し実行される。そして、ステップS202の判断が肯定された段階で、図17の全処理が終了する。
図17の全処理が終了した段階では、図19に示すように干渉領域作業時間テーブルにパターン1~6の干渉領域作業時間(合計)が格納されることになる。
(ステップS16の処理について)
次に、ステップS16の処理について説明する。ステップS16においては、最適パターン決定部16が、図20のフローチャートに沿って、ツール配置パターンの中から最適なツール配置パターンを決定する処理を実行する。
図20の処理では、まず、ステップS300において、最適パターン決定部16が、干渉領域作業時間テーブル(図19参照)の各行を時間が短い順に並べ替える。並べ替え後の干渉領域作業時間テーブルが、図21(a)に示されている。
次いで、ステップS302では、最適パターン決定部16が、Resultを用意し、ResultTimeを∞に設定する。
次いで、ステップS304では、最適パターン決定部16が、干渉領域作業時間テーブル内の全パターンを選択したか否かを判断する。このステップS304の判断が否定された場合には、ステップS306に移行し、最適パターン決定部16は、干渉領域作業時間テーブルの先頭のパターンを取得し、干渉領域作業時間テーブルから削除する。ここでは、図21(a)の干渉領域作業時間テーブルからパターン3、干渉領域作業時間=20.2秒が取得され、取得した情報を干渉領域作業時間テーブルから削除したとする(図21(b)参照)。
次いで、ステップS308では、最適パターン決定部16が、取得したパターンの干渉領域作業時間がResultTime以上か否かを判断する。ここでは、ResultTimeは、∞であるので、ステップS308の判断は否定され、最適パターン決定部16は、ステップS310に移行する。
ステップS310に移行すると、最適パターン決定部16は、取得したパターンのツール配置で、全作業時間(全作業が完了するまでの時間)を算出する。この場合、従来から知られている山積み表を用いた方法により、全作業時間を算出する。なお、本実施形態では、図22(a)に示すように、パターン3の全作業時間は24.0秒であったとする。
次いで、ステップS312では、最適パターン決定部16が、算出した全作業時間がResultTimeよりも短いか否かを判断する。ここでは、ResultTimeは∞であるので、ステップS312の判断は肯定され、最適パターン決定部16は、ステップS314に移行する。
ステップS314に移行すると、最適パターン決定部16は、図22(a)に示すように、Resultを選択しているパターン(パターン3)とし、ResultTimeを算出した全作業時間(24.0秒)とする。すなわち、ステップS314では、これまでに算出された全作業時間が最も短いパターンをResultとし、そのパターンにおける全作業時間をResultTimeとしている。その後は、ステップS304に戻る。
ステップS304に戻り、ステップS304の判断が否定され、ステップS306に移行すると、最適パターン決定部16は、図21(b)の干渉領域作業時間テーブルの先頭のパターン(パターン1)とパターン1の干渉領域作業時間=20.8秒を取得し、図21(b)からパターン1の情報を削除する。そして、ステップS308では、最適パターン決定部16が、取得したパターン1の干渉領域作業時間がResultTime以上か否かを判断する。ここでは、図22(a)に示すように、ResultTimeは、24.0秒であり、パターン1の干渉領域作業時間が20.8秒であるので、ステップS308の判断は否定され、最適パターン決定部16は、ステップS310に移行する。
ステップS310に移行すると、最適パターン決定部16は、取得したパターン1のツール配置で、全作業時間を算出する。本実施形態では、図22(b)に示すように、パターン1の全作業時間は23.9秒であったとする。
次いで、ステップS312では、最適パターン決定部16が、算出した全作業時間がResultTimeよりも短いか否かを判断する。ここでは、算出した全作業時間が23.9秒であり、ResultTimeが24.0秒あるので、ステップS312の判断は肯定され、最適パターン決定部16は、ステップS314に移行する。
ステップS314に移行すると、最適パターン決定部16は、Resultを選択しているパターン(パターン1)とし、ResultTimeを算出した全作業時間(23.9秒)とする(図22(b)参照)。その後は、ステップS304に戻る。
ステップS304に戻り、ステップS304の判断が否定され、ステップS306に移行すると、最適パターン決定部16は、干渉領域作業時間テーブルの先頭のパターン(ここではパターン6)とパターン6の干渉領域作業時間=22.7秒を取得し、干渉領域作業時間テーブルからパターン6の情報を削除する。そして、ステップS308では、最適パターン決定部16が、取得したパターンの干渉領域作業時間がResultTime以上か否かを判断する。ここでは、ResultTimeは、23.9秒であり、干渉領域作業時間が22.7秒であるので、ステップS308の判断は否定され、最適パターン決定部16は、ステップS310に移行する。
ステップS310に移行すると、最適パターン決定部16は、取得したパターンのツール配置で、全作業時間を算出する。本実施形態では、図23(a)に示すように、パターン6の全作業時間は25.2秒であったとする。
次いで、ステップS312では、最適パターン決定部16が、算出した全作業時間がResultTimeよりも短いか否かを判断する。ここでは、算出した全作業時間が25.2秒であり、ResultTimeが23.9秒あるので、ステップS312の判断は否定され、最適パターン決定部16は、ステップS304に戻る。この場合、Resultはパターン1のまま維持され、ResultTimeは23.9秒のまま維持される(図23(a)参照)。
なお、次のパターン2についても、パターン6の場合と同様に全作業時間が計算されるものの、ステップS312の判断が否定されるため、Resultはパターン1のまま維持され、ResultTimeは23.9秒のまま維持される。
その後、再度ステップS304に戻ると、ステップS304の判断は否定され、ステップS306に移行する。ステップS306では、最適パターン決定部16は、干渉領域作業時間テーブルの先頭のパターン(ここではパターン4)とパターン4の干渉領域作業時間=24.0秒を取得し、干渉領域作業時間テーブルからパターン4の情報を削除する。そして、ステップS308では、最適パターン決定部16が、取得したパターンの干渉領域作業時間がResultTime以上か否かを判断する。ここでは、図23(b)に示すように、ResultTimeは、23.9秒であり、パターン4の干渉領域作業時間が24.0秒であるので、ステップS308の判断は肯定され、最適パターン決定部16は、ステップS316に移行する。
ステップS316に移行すると、最適パターン決定部16は、Resultを出力する。ここでは、最適パターン決定部16は、これまでに算出した全作業時間が最も短いパターン1を出力することになる。なお、最適パターン決定部16は、パターン1を出力する場合、例えば表示部93を介してパターン1のツール配置をユーザに対して表示する。また、最適パターン決定部16は、パターン1を出力する場合、ロボット動作プログラムを生成する装置に対してパターン1のツール配置を通知することもできる。パターン1のツール配置を受信した装置では、作業に使用するツールがどの位置に配置されるかを考慮して、適切なロボット動作プログラムを生成することができる。
以上のように、本実施形態では、図20の処理を実行することで、1つのパターンの干渉領域作業時間(合計)はそのパターンの全作業時間よりも必ず短くなることを利用して、不要な全作業時間の算出をしないようにしている(S308:肯定)。これにより、上記例では、パターン4以降の全作業時間の算出処理を省略することができるので、処理量の低減及び処理時間の短縮を図ることが可能となっている。
なお、図20のステップS304の判断が肯定された場合、すなわち、途中でステップS308の判断が肯定されず、全パターンの全作業時間を算出した場合にも、ステップS316に移行する。ステップS316に移行した場合、最適パターン決定部16は、Result(これまでに算出した全作業時間のうち最も短い全作業時間に対応するパターン)を出力する。
これまでの説明から明らかなように、本実施形態では、ペア特定部13と、パターン列挙部14とにより、標準動作パターンシーケンスと、作業領域50の3Dモデルと、に基づいて、ツールそれぞれを配置可能なツール交換台の組み合わせを示すツール配置パターンを複数生成する生成部としての機能が実現されている。また、本実施形態では、最適パターン決定部16により、複数のツール配置パターンそれぞれを採用した場合における、各ロボットの干渉領域作業時間(合計)を算出する算出部、算出した干渉領域作業時間に基づいて最適なツール配置パターンを決定する決定部としての機能が実現されている。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、ペア特定部13及びパターン列挙部14は、2つのロボットR1,R2に割り当てられた作業の内容及び各作業で使用するツールの情報を記述した標準動作パターンシーケンス(図5)と、作業領域50の3Dモデルとに基づいて、ツールとツールを配置可能なツール交換台の組み合わせを示すツール配置パターンを複数生成する(S11、S12)。また、最適パターン決定部16は、複数のツール配置パターンそれぞれを採用した場合における、各ロボットR1、R2の干渉領域作業時間(合計)をロボットR1,R2の干渉領域内の移動距離から算出し(S14)、算出した干渉領域作業時間に基づいてツール配置パターンを決定する(S16)。これにより、本実施形態では、干渉領域作業時間(合計)が短くなる適切なツール配置パターンを決定し、出力することができる。
また、本実施形態では、最適パターン決定部16は、複数のツール配置パターンそれぞれを採用した場合における全作業時間を算出し、干渉領域作業時間(合計)と全作業時間とに基づいて、ツールの配置を決定することとしている。これにより、ツール配置として、干渉領域作業時間(合計)と全作業時間を考慮した適切なツール配置を出力することができる。
また、本実施形態では、最適パターン決定部16は、ツール配置パターンを干渉領域作業時間が短い順に選択して全作業時間を算出する(S314)。そして、最適パターン決定部16は、次に全作業時間を算出するツール配置パターンの干渉領域作業時間が、既に算出した全作業時間のいずれかよりも長い場合(S308:肯定)に、既に算出した全作業時間が最短のツール配置パターンを出力する(S316)。これにより、無駄な処理(計算)を行わずに、適切なツール配置パターンを出力することができる。
また、本実施形態では、ペア特定部13は、3Dモデルに基づいて、各ロボットが各ツールをツール交換台の周辺の他部品に衝突させずにツール交換台に置くことができ(S48:否定)、かつ各ロボットがツールを着脱する際に無理な姿勢をとることがない(S38:肯定)という条件を満たす、ツールとツール交換台のペアを出力する(S50)。これにより、機械的、物理的に組み合わせることができないツールとツール交換台とのペアを予め除外することができるため、ツールとツール交換台のペアを全通り出力する場合と比べ、ステップS12以降の処理を簡素化することができる。
なお、上記実施形態では、干渉領域作業時間(合計)と全作業時間とに基づいて適切なツール配置パターンを決定する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、干渉領域作業時間(合計)のみに基づいて、複数のツール配置パターンの中から適切なツール配置パターンを決定するようにしてもよい。例えば、最適パターン決定部16は、図19の干渉領域作業時間テーブルを参照して、干渉領域作業時間(合計)が最も短いパターンを出力するツール配置パターンとして決定してもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記憶媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記憶媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記憶媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1ロボットと第2ロボットに割り当てられた作業の内容及び各作業で前記第1、第2ロボットが使用するツールの情報を記述した作業データと、前記第1、第2ロボット及び複数のツール交換台の配置及び形状に関する情報と、に基づいて、前記各作業で使用するツールそれぞれを配置可能なツール交換台の組み合わせパターンを複数生成する生成部と、
前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットが干渉する領域での前記第1、第2ロボットの動作時間を前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離に基づいて算出し、算出した前記第1、第2ロボットの動作時間の和を干渉領域作業時間として算出する算出部と、
前記干渉領域作業時間に基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択して、各ツールを配置するツール交換台を決定する決定部と、
を備える情報処理装置。
(付記2) 前記算出部は、前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離を、前記作業データと前記配置及び形状に関する情報とから算出する、ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3) 前記算出部は、前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットに割り当てられた全ての作業が完了するまでの全作業時間を算出し、
前記決定部は、前記干渉領域作業時間と前記全作業時間とに基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択する、ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4) 前記算出部は、前記複数の組み合わせパターンを前記干渉領域作業時間が短い順に選択して、前記全作業時間を算出し、
前記決定部は、前記算出部が次に選択する組み合わせパターンの前記干渉領域作業時間が、前記算出部が既に算出した前記全作業時間のいずれかよりも長い場合に、既に算出した前記全作業時間が最短の組み合わせパターンを選択する、ことを特徴とする付記3に記載の情報処理装置。
(付記5) 前記生成部は、前記配置及び形状に関する情報に基づいて、前記第1ロボット又は前記第2ロボットが各ツールを他部品に衝突させずに前記ツール交換台に置くことができ、かつ前記第1ロボット又は前記第2ロボットが各ツールを着脱する際に無理な姿勢をとることがないという条件を満たす組み合わせパターンを複数生成する、ことを特徴とする付記1~4のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記6) 第1ロボットと第2ロボットに割り当てられた作業の内容及び各作業で前記第1、第2ロボットが使用するツールの情報を記述した作業データと、前記第1、第2ロボット及び複数のツール交換台の配置及び形状に関する情報と、に基づいて、前記各作業で使用するツールそれぞれを配置可能なツール交換台の組み合わせパターンを複数生成し、
前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットが干渉する領域での前記第1、第2ロボットの動作時間を前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離に基づいて算出し、算出した前記第1、第2ロボットの動作時間の和を干渉領域作業時間として算出し、
前記干渉領域作業時間に基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択して、各ツールを配置するツール交換台を決定する、
処理をコンピュータに実行させるためのツール位置決定プログラム。
(付記7) 前記算出する処理では、前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離を、前記作業データと前記配置及び形状に関する情報とから算出する、ことを特徴とする付記6に記載のツール位置決定プログラム。
(付記8) 前記算出する処理では、前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットに割り当てられた全ての作業が完了するまでの全作業時間を算出し、
前記決定する処理では、前記干渉領域作業時間と前記全作業時間とに基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択する、ことを特徴とする付記6又は7に記載のツール位置決定プログラム。
(付記9) 前記算出する処理では、前記複数の組み合わせパターンを前記干渉領域作業時間が短い順に選択して、前記全作業時間を算出し、
前記決定する処理では、前記算出する処理で次に選択する組み合わせパターンの前記干渉領域作業時間が、既に算出した前記全作業時間のいずれかよりも長い場合に、既に算出した前記全作業時間が最短の組み合わせパターンを選択する、ことを特徴とする付記8に記載のツール位置決定プログラム。
(付記10) 前記生成する処理では、前記配置及び形状に関する情報に基づいて、前記第1ロボット又は前記第2ロボットが各ツールを他部品に衝突させずに前記ツール交換台に置くことができ、かつ前記第1ロボット又は前記第2ロボットが各ツールを着脱する際に無理な姿勢をとることがないという条件を満たす組み合わせパターンを複数生成する、ことを特徴とする付記6~9のいずれかに記載のツール位置決定プログラム。
(付記11) 第1ロボットと第2ロボットに割り当てられた作業の内容及び各作業で前記第1、第2ロボットが使用するツールの情報を記述した作業データと、前記第1、第2ロボット及び複数のツール交換台の配置及び形状に関する情報と、に基づいて、前記各作業で使用するツールそれぞれを配置可能なツール交換台の組み合わせパターンを複数生成し、
前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットが干渉する領域での前記第1、第2ロボットの動作時間を前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離に基づいて算出し、算出した前記第1、第2ロボットの動作時間の和を干渉領域作業時間として算出し、
前記干渉領域作業時間に基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択して、各ツールを配置するツール交換台を決定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするツール位置決定方法。
10 ツール位置決定装置(情報処理装置)
13 ペア特定部(生成部の一部)
14 パターン列挙部(生成部の一部)
16 最適パターン決定部(算出部、決定部)
H1~H6 ツール交換台
R1、R2 ロボット(第1ロボット、第2ロボット)
T1~T5 ツール

Claims (7)

  1. 第1ロボットと第2ロボットに割り当てられた作業の内容及び各作業で前記第1、第2ロボットが使用するツールの情報を記述した作業データと、前記第1、第2ロボット及び複数のツール交換台の配置及び形状に関する情報と、に基づいて、前記各作業で使用するツールそれぞれを配置可能なツール交換台の組み合わせパターンを複数生成する生成部と、
    前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットが干渉する領域での前記第1、第2ロボットの動作時間を前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離に基づいて算出し、算出した前記第1、第2ロボットの動作時間の和を干渉領域作業時間として算出する算出部と、
    前記干渉領域作業時間に基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択して、各ツールを配置するツール交換台を決定する決定部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記算出部は、前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離を、前記作業データと前記配置及び形状に関する情報とから算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記算出部は、前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットに割り当てられた全ての作業が完了するまでの全作業時間を算出し、
    前記決定部は、前記干渉領域作業時間と前記全作業時間とに基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記算出部は、前記複数の組み合わせパターンを前記干渉領域作業時間が短い順に選択して、前記全作業時間を算出し、
    前記決定部は、前記算出部が次に選択する組み合わせパターンの前記干渉領域作業時間が、前記算出部が既に算出した前記全作業時間のいずれかよりも長い場合に、既に算出した前記全作業時間が最短の組み合わせパターンを選択する、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記生成部は、前記配置及び形状に関する情報に基づいて、前記第1ロボット又は前記第2ロボットが各ツールを他部品に衝突させずに前記ツール交換台に置くことができ、かつ前記第1ロボット又は前記第2ロボットが各ツールを着脱する際に無理な姿勢をとることがないという条件を満たす組み合わせパターンを複数生成する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 第1ロボットと第2ロボットに割り当てられた作業の内容及び各作業で前記第1、第2ロボットが使用するツールの情報を記述した作業データと、前記第1、第2ロボット及び複数のツール交換台の配置及び形状に関する情報と、に基づいて、前記各作業で使用するツールそれぞれを配置可能なツール交換台の組み合わせパターンを複数生成し、
    前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットが干渉する領域での前記第1、第2ロボットの動作時間を前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離に基づいて算出し、算出した前記第1、第2ロボットの動作時間の和を干渉領域作業時間として算出し、
    前記干渉領域作業時間に基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択して、各ツールを配置するツール交換台を決定する、
    処理をコンピュータに実行させるためのツール位置決定プログラム。
  7. 第1ロボットと第2ロボットに割り当てられた作業の内容及び各作業で前記第1、第2ロボットが使用するツールの情報を記述した作業データと、前記第1、第2ロボット及び複数のツール交換台の配置及び形状に関する情報と、に基づいて、前記各作業で使用するツールそれぞれを配置可能なツール交換台の組み合わせパターンを複数生成し、
    前記複数の組み合わせパターンそれぞれを採用した場合における、前記第1、第2ロボットが干渉する領域での前記第1、第2ロボットの動作時間を前記干渉する領域における前記第1、第2ロボットの移動距離に基づいて算出し、算出した前記第1、第2ロボットの動作時間の和を干渉領域作業時間として算出し、
    前記干渉領域作業時間に基づいて、前記複数の組み合わせパターンのいずれかを選択して、各ツールを配置するツール交換台を決定する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とするツール位置決定方法。
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