JP7080465B2 - ストレーナ - Google Patents

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Description

本発明は、スラッジ(夾雑物)を含んだ液体を内部の濾過用エレメントで濾過してスラッジを取り除くストレーナに関し、特に、円筒状エレメントを備え、この円筒状エレメントの内側から流入した液体を外側へ流出させて濾過するストレーナに関する。
従来、例えば、発電、製鉄プラント、海水、工業用水等の水用、或いは製油所等のプロセスライン等のパイプラインなどでは、液体中に含まれるスラッジを除去し、液体を濾過するためのストレーナが一般に用いられている。この種のストレーナのうち、バケット形ストレーナと呼ばれるストレーナが知られ、このストレーナは、水平方向のストレート配管、及び段違い(オフセット)フロー配管用として多く利用されている。
このようなストレーナでは、本体内に円筒状の濾過用エレメント(スクリーン)が配置され、この濾過用エレメントの内側に液体が流入されてスラッジが捕捉された後に、濾過された液体が濾過用エレメントの外側に流出されて二次側に供給される。この場合、濾過時間の経過と共に濾過用エレメント内側にスラッジが付着し、このスラッジの濾過用エレメント内周やろ過孔への堆積により濾過時の圧力損失が大きくなり、必要な流量が得られなくなるなどの問題が生じることがある。この対策として、濾過用エレメント内に回転可能な掻取り具が設けられ、この掻取り具によって強制的にスラッジを掻取り、濾過用エレメント内部を逆洗するようにしたものが知られている。
この例として、掻取り具が、高分子ポリマーや金属を材料としてスクレーパ(へら)状、或は樹脂を材料としてブラシ状に設けられ、濾過用エレメントに接触状態で回転するように取付けられたストレーナが用いられることがある。この場合、逆洗時には、掻取り具が濾過用エレメント内周面に接触してスラッジが掻取られ、このスラッジは、掻取り具の一次側に設けられた断面略コ字形状のホッパーと呼ばれる案内具に案内され、このホッパーに接続された吸込管を介して、回転軸の内部に形成された連通穴を通して外部に排出されることが多い。
一方、特許文献1の濾過装置では、円筒の濾材の内側に掻取り体が回転軸で回転可能に取付けられ、この掻取り体の先端部に、濾材の内面から間隙を有した状態で掻取り部が取付けられている。掻取り部の先端側(濾材側)の内部には空間部、掻取り体(空間部)と回転軸の内部とには通路が連通して形成され、この通路には吸引装置が接続されている。濾材の内側に付着したスラッジである付着物は、掻取り体の回転により掻き取られて空間部内に移動する。さらに、空間部内の付着物を除去する場合には、吸引装置を作動させることにより空間部内の付着物が通路を介して外部に排出される。
特開平8-80405号公報
しかしながら、前述した掻取り具を用いたストレーナの場合、逆洗時に掻取り具を濾過用エレメント内周に接触させてスラッジを掻取り、この掻き取ったスラッジをホッパーを介して吸込んで除去するようにしているため、濾過用エレメントのろ過孔に付着したスラッジを掻取り具で十分に掻取ることが難しく、特に、ろ過孔が微細目開きの場合にはスラッジがろ過孔に詰まりやすくなり、ろ過孔や濾過用エレメント内周にスラッジが残るおそれがある。これに加えて、掻取り具と濾過用エレメントとの接触により、掻取り具の消耗が早くなってスラッジの除去機能が低下したり、濾過用エレメントが掻取り具により傷付けられて通常時の濾過性能が損なわれるおそれもある。
さらには、ホッパーを介して掻き取ったスラッジを吸込管から吸込むようにしているため、ホッパー先端側の間隙の設定が難しくなる。すなわち、この間隙を小さくすると、濾過用エレメント外周側とホッパー内側との圧力差を大きくして流れを速くし、スラッジの吸い込み効率を高めることが可能にはなるが、回転するホッパー先端を濾過用エレメント内周に接触しないように調整することが難しくなる。一方、間隙を大きくすると、ホッパー内への液体の流れが大きくなるため、ホッパー先端付近の濾過用エレメント外側と内側との圧力差が小さくなって、スラッジの吸い込み効率が低下する。このように、ホッパーを用いてスラッジを高効率で除去することは難しい。
一方、特許文献1の濾過装置の場合、掻取り部と濾材内面との間隙により水流を発生させ、この水流の勢いで付着物を掻取り、掻取った付着物を空間部に保持するものとしている。しかし、この濾過装置では、水流が吸込み方向に働きにくいため、特にエレメントの目開きが微細であると、ろ過孔内に付着物が残存する可能性がある。さらに、回転方向の二次側にも間隙が設けられていることで空間部から付着物が漏れたり、掻取り部の内部の空間部によってこの空間部と空間部外側との圧力差が生じにくくなり、水流で掻取った付着物を空間部に保持できなくなるおそれもある。これらのことから、空間部に溜まった付着物を除去するための吸引装置が必要になり、この吸引装置により全体の大型化にもつながるという問題も有している。
本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、逆洗効率を向上してエレメントの目開きが微細である場合にも確実にスラッジを除去し、かつ、スクレーパ部分の消耗やエレメントの損傷を防いで濾過性能を維持するストレーナを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、流入口を有する円筒型のストレーナ本体と、ストレーナ本体内に設けられた円筒型の濾過用エレメントと、前記エレメントの内周面に設けた環状の保持部材と、この濾過用エレメントの中央位置に内部をスラッジが流入される流入路を有する回動軸と、前記ストレーナ本体と前記エレメント外周との間に設けられた濾過室に設けられた流出口と、前記回動軸の下部に連設され、かつ前記ストレーナ本体の下部に延設された排出管とを備え、前記回動軸の流入路に通じた吸込管に逆洗スクレーパ体が取付けられ、前記逆洗スクレーパ体の吸込逆洗位置が前記エレメントに対して前記保持部材を介在させた状態で非接触状態に配置されると共に、前記吸込管内に装着されたスプリングの弾発力で前記逆洗スクレーパ体を付勢可能とし、前記エレメントと前記逆洗スクレーパ体との隙間を均一に保持させたストレーナである。
請求項2に係る発明は、逆洗スクレーパ体は、吸込管の先端に設けられたノズル管と、このノズル管の先端に設けられた巾広の巾広面を有する吸込部材とより成るストレーナである。
請求項3に係る発明は、長尺形状の吸込部材の巾広面に所定の長さを有する逆洗口を有し、この逆洗口の先端が細く設けられ、該逆洗口からノズル管に向けて広角状態に連設させて逆洗流速を速くしてエレメントの再生効率を上げたストレーナである。
請求項1に係る発明によると、回動軸の流入路に通じた吸込管に逆洗スクレーパ体が取付けられ、この逆洗スクレーパ体の吸込逆洗位置がエレメントに対して非接触状態に配置されていることにより、逆洗時に逆洗スクレーパ体による逆洗効率を向上し、エレメントの目開きが微細である場合にも、確実にエレメント内周面や濾過孔に付着したスラッジを除去し、接触により掻取る場合に比較してエレメントの再生効果を高めることができる。逆洗スクレーパ体のエレメントへの接触を防ぐことで、この逆洗スクレーパ体の消耗やエレメントの損傷を防いで、エレメントによるスラッジの濾過性能を維持する。
さらには、スプリングの弾発力で逆洗スクレーパ体を付勢可能とし、エレメントと逆洗スクレーパ体との隙間を均一に保持させることにより、回動軸により回転する逆洗スクレーパ体の吸込力を一定に保持できる。これにより、逆洗スクレーパ体が対向するエレメント側のスラッジを確実に除去し、逆洗スクレーパ体とエレメントとの接触を防いで、逆洗時には、逆洗スクレーパ体とエレメント内周面との隙間を略一定に確保して逆洗機能を効果的に働かせることができると共に逆洗スクレーパ体の消耗やエレメントの損傷を防止できる。
請求項2に係る発明によると、逆洗スクレーパ体が、ノズル管と、巾広面を有する吸込部材とを有していることにより、逆洗時には、吸込部材の表面とエレメント内周面とにごく狭い隙間を設けて吸込効果を高めることが可能になる。これにより、逆洗性能のロスを抑えて微細目開きのエレメントの場合であっても、エレメント内周面や濾過孔に付着した微細なスラッジも巾広面を介して確実に吸込んで濾過可能となる。
請求項3に係る発明によると、吸込部材の巾広面に逆洗口を有し、この逆洗口の先端が細く設けられ、逆洗口からノズル管に向けて広角状態に連設させて逆洗流速を速くしてエレメントの再生効率を上げているので、逆洗性能のロスを抑えつつ巾広面を介して高効率で広範囲の逆洗を実施でき、吸込流速を向上させて微細目開きのエレメントの場合でも微小なスラッジも確実に除去可能となる。
本発明におけるストレーナの一実施形態を示す断面図である。 図1のエレメント付近を示す一部拡大断面図である。 (a)は、図2の概略平面図である。(b)は、逆洗スクレーパ体の正面図である。 図3(a)のA部拡大断面図である。 エレメントの他例を示す縦断面図である。
以下に、本発明におけるストレーナの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のストレーナの一実施形態を示す断面図であり、図2は図1におけるエレメント付近を示す一部拡大断面図である。
図において、本発明のストレーナは、例えば、バケット形よりなり、鉛直向きに配置される円筒型のストレーナ本体1内に円筒型の濾過エレメント2が設けられ、濾過用液体(原液)の流入口3と濾過後の液体の流出口4とがストレーナ本体1に水平方向に配管され、かつ、これらがオフセット状態に配置されている。本発明のストレーナには、前記ストレーナ本体1、エレメント2に加えて、蓋体5、回動軸6、排出管7とが備えられている。
円筒型ストレーナ本体1の上端開口部1aには、蓋体5がボルトナット10により着脱自在に取付けられ、この蓋体5によって上端開口部1aが被蓋されている。ストレーナ本体1の下部には、その内部と連通してドレン用流路11が接続され、このドレン用流路11にはドレン弁12が開閉自在に設けられる。ストレーナ本体1の底部側には脚部13が複数箇所に設けられ、この脚部13を介して立設状態で配置される。本例では、一部の脚部13を省略している。
濾過エレメント2は、例えば、いわゆるウエッジワイヤと呼ばれるワイヤにより円筒状に構成され、各ワイヤ同士の間には内外側を連通する濾過孔14が微細な目開きにより設けられる。エレメント2は、ストレーナ本体1内部の上下付近に取付けられた円板状の保持部15、15の間に保持された状態で固定用ボルト16により着脱自在に固定され、このエレメント2内部に回動軸6が設けられる。エレメント2がストレーナ本体1内に装着されることで、これらストレーナ本体1とエレメント2外周との間には濾過室17が設けられ、この濾過室17に前記流出口4が外部と連通するように設けられる。
エレメント2の外周には、薄板状の金属材料からなる保持部材20が装着され、この保持部材20の補強によりエレメント2が環状に保持される。
保持部材20は、エレメント2に対して、例えばスパイラル状、或は網目状に配設されているとよく、本実施形態では、エレメント内周面2aに対してスパイラル状に取付けられる。これにより、エレメント2が略真円形状の円筒形状に保持される。
図示しないが、エレメント2の上下開口部側には、十字状の補強部材が備えられた環状部材がそれぞれ装着され、この環状部材により、液体の流れを阻害することなくエレメント2の上下側が真円形状に補強される。
図2、図3に示すように、回動軸6はエレメント2の中央位置に設けられ、この回動軸6は中空状に設けられて内部にスラッジ(夾雑物)が流入される流入路25が設けられる。そして、回動軸6には、この流入路25に通じてその交差方向に吸込管26が複数箇所、本実施形態では4箇所に180°の間隔で設けられる。
回動軸6の下部には排出管7が連設され、かつこの排出管7は、ストレーナ本体1の下部に延設されている。排出管7には排出用バルブ27が取付けられ、この排出用バルブ27の開閉により、エレメント2内周側と連通する逆洗スクレーパ体21の吸込側が、回動軸6、排出管7を介してこの排出管7の下流側と連通可能に設けられる。排出管7の下流側は大気圧力に設けられている。
図4において、逆洗スクレーパ体21は、ノズル管30と、吸込部材31とより成り、吸込管26の先端側に取付けられる。
ノズル管30は、吸込管26の先端にその後端側が挿入されるように装着され、このノズル管30と吸込管26との間には、コイルスプリングよりなるスプリング32が装着される。この吸込管26内に装着されたスプリング32の弾発力により、逆洗スクレーパ体21がエレメント2方向に付勢される。
上記スプリング32による逆洗スクレーパ体21の付勢により、この逆洗スクレーパ体21の吸込逆洗位置とエレメント2との間には、図4に示す所定の巾の隙間Sが形成される。この隙間Sを介して、逆洗スクレーパ体21がエレメント2に対して非接触状態に配置されている。隙間Sは、スプリング32の弾発力により、略均一に保持されるようになっている。
吸込部材31は、例えば、樹脂材料により30~50mm程度の横巾で所定長さに設けられ、ノズル管30の先端側に設けられる。本実施形態では、吸込部材31(逆洗スクレーパ体21)は、エレメント2の全長に対して四分割され、各逆洗スクレーパ体21が、吸込管26に取付けられたときに、180°の間隔で回動軸6の軸方向に対して交互に配置される。
その際、各吸込部材31は、上下端部側が長さ方向に重なるように設けられ、回動軸6の回転時には、吸込部材31の全長がエレメント内周面2aの長さ方向に対向するようになっている。吸込部材31は、切削加工等により製作が容易であり、消耗や損傷などに応じてノズル管30に対して容易に交換可能に設けられる。
吸込部材31の先端側(エレメント2側)には巾広の巾広面33が設けられ、この巾広面33を介して、吸込部材31先端側とエレメント内周面2aとの間に設けられる前述の隙間Sが極狭い状態に設定される。巾広面33は、アール状に形成され、このアール状巾広面33が、エレメント内周面2aを構成する半径よりも小さい半径により形成されることで、隙間Sは、吸込部材31の両端に向かうに従って徐々に広くなっている。
吸込部材31の巾広面33には、所定の長さを有する逆洗口34が設けられ、この逆洗口34は細巾部35と広角部36とを有している。
細巾部35は、逆洗口34の先端側から細く設けられ、この細巾部35に続けて広角部36がノズル管30に向けて連設されるように設けられる。広角部36は、ノズル管30に向けて流路が広がる広角状に設けられ、細巾部35と、広角部36とによる逆洗口34により、逆洗流速を速くしてエレメントの再生効率を上げている。
前記細巾部35は、長さ方向に略一定巾、例えば、3mm程度の巾で、エレメント2の長さ方向に沿って長尺状に形成される。一方、広角部36は、細巾部35に続けて吸込部材31内に略三角柱状にくり抜かれるように形成され、広角側の流路巾がノズル管30内の流路と略同じ巾になっている。
図1において、回動軸6の上部先端側にはI字状の係止部材40が取付けられ、この係止部材40は、駆動力伝達用の駆動機構41と連動可能に設けられている。
駆動機構41は、係止具42、駆動軸43、駆動部44を有している。係止具42は、略U字形状に形成され、駆動軸43の下端側に開口側が下向きの状態で取付けられ、この係止具42に係止部材40が係止される。駆動軸43は、電動用モータよりなる駆動部44からの回転が伝達される。これら構成により、駆動部44による駆動軸43の回転が、係止具41を介して係止部材40に伝達され、この係止部材40と一体の回動軸6が回転し、この回動軸6の回転によって逆洗スクレーパ体21がエレメント2に対して回転するようになっている。
駆動機構41は、軸受部材45を介して駆動軸43が回転可能な状態で、固着ボルト46により蓋体5に取付けられる。駆動部44側の係止具42と回動軸6側(ストレーナ本体1側)の係止部材40とは、蓋体5の装着時において互いに係止するように、予めその高さ位置(駆動軸43、回動軸6の各長さ)が設定されている。
上記の構成により、ボルトナット10を緩めて蓋体5を持ち上げたときには、係止具42の係止部材40への係止が外れ、駆動機構41側を蓋体5と共にストレーナ本体1から取外し可能となる。この状態で固定用ボルト16を緩めることで、エレメント2のストレーナ本体10に対する着脱が可能となる。
なお、本実施形態においては、逆洗スクレーパ体21がエレメント2の長さ方向に四分割された態様に設けられているが、これ以外の分割数であったり、或はエレメント2の全長に渡って一体に設けられていてもよく、その間隔も180°以外の任意の間隔で回動軸6の複数箇所に設けられていてもよい。
また、エレメント2はウエッジワイヤ以外の態様であってもよく、例えば、パンチングプレート(多孔板)や金網(メッシュ)タイプなどの各種タイプを用いることができ、その目開きの大きさも微細に限らず、例えば、粗濾過用の比較的大きい目開きであってもよい。
保持部材をエレメント2の外周に設けているが、エレメント2の内周側に設けることもできる。
駆動部44は電動モータ以外であってもよく、例えば、エアモータや手動ハンドルにより駆動軸43を回転させ、この回転を吸込管26側に伝達するようにしてもよい。
次いで、本発明のストレーナの上記実施形態における動作並びに作用を説明する。
前記ストレーナにより濾過用液体(原液)を濾過する場合、蓋体5により密閉されたストレーナ本体1に対して流入口3から原液が流入すると、この原液はエレメント2の内側に流れ込み、このエレメント2の内周側から濾過孔14を介して濾過室17に流れることで、原液に含まれるスラッジが除去されて濾過される。その際、濾過されたスラッジは、エレメント2の内側に残ったり、或はエレメント内周面2aや濾過孔14に付着する。濾過後の液体は、濾過室17から流出口4を通じてストレーナ本体1の外部に流される。
原液から濾過されてエレメント2の内側に残ったスラッジは、ストレーナ本体1の底部まで落下して蓄積する。このスラッジを取り除く場合は、ドレン弁12を開状態に操作して流入口3から液体を流すようにすれば、ドレン用流路11を通じて外部に排出できる。
ストレーナの濾過によりスラッジがエレメント内周面2aや濾過孔14への付着が増えると、圧力損失が大きくなって濾過効率が低下する。この場合、特に微細目開きの濾過孔14のエレメント2であるときには、特にスラッジが堆積しやすくなるため、このスラッジの除去が必要になる。
この場合、駆動部44を動作させると共に、排出用バルブ27を開状態に操作して排出管7の二次側大気圧と回動軸6の流入路25とを連通させる。このとき、ドレン弁12を閉状態にしておく。
駆動部44を動作させると駆動軸43が回転し、この駆動軸43先端に設けられた係止具42と係止する係止部材40が連動し、その結果、回動軸6が回転する。回動軸6が回転すると、逆洗スクレーパ体21の吸込逆洗位置である逆洗口34の細巾部35先端側が、エレメント内周面2aとの間に略一定の隙間Sを有した非接触状態で回転する。
このとき、回動軸6の流入路25と排出管7とが連通していることで、大気圧が逆洗スクレーパ体21の逆洗口34まで到達し、この逆洗口34側と、液体が流入されて高圧状態になっているストレーナ本体1内部との間には圧力差が生じる。
このように、エレメント内周面2aと逆洗スクレーパ体21との非接触状態で、逆洗口34側、ストレーナ本体1内部側(液体が流れる流路側)とが、相対的に低圧、高圧となることで、エレメント2外周側から隙間Sを介して逆洗口34に流れ込む(吸込まれる)水流が発生し、この水流によりエレメント2が逆洗される。
この場合、逆洗スクレーパ体21が、ノズル管30と、巾広の巾広面33を有する吸込部材31とにより成っていることで、巾広面33とエレメント内周面2a側との隙間Sの圧力が低下しつつ流速が上がり、吸込効率が高くなる。これにより、吸込部材31で対向するエレメント内周面2a側の広い範囲で強い吸込力が発揮され、その際、前記の流速向上によってエレメント内周面2aに付着したスラッジはおろか、濾過孔14に蓄積したスラッジも確実に巾広面33から逆洗口34に吸い込んで除去できる。
しかも、巾広面33をアール状に形成し、隙間Sが吸込部材31の両端に向かって広くなっていることで、巾広面33の端部側から逆洗口34に吸い込まれるに従って増加するスラッジの詰まりを防ぎ、逆洗口34による吸込機能が低下するおそれがない。
さらに、逆洗口34が、先端側が細く設けられた細巾部35と、この細巾部35からノズル管30に向けて広角状に連設した広角部36とを有しているので、細巾部35により流速を上げて効率的にスラッジを吸い込み、この細巾部35から広がる広角部36により圧力を高めて回動軸6の流入路25に供給できる。これにより、逆洗口34により逆洗流速を速くしてエレメント2の再生効率を向上することが可能となり、メンテナンススパンの延長を図ることもできる。
その際、スプリング32で逆洗スクレーパ体21を弾発し、吸込部材31先端側をエレメント内周面2a方向に付勢し、エレメント2と吸込部材31先端側との隙間Sを均一に保持し、この隙間Sを介して細巾部35による吸込力を巾広面33全面に渡って発揮させて、巾広面33に対向するエレメント内周面2aや濾過孔14に付着したスラッジを確実に吸い込んで除去する。このように、吸込部材31とエレメント2との接触を防いでいることで、これらの消耗や損傷を防止する。
保持部材20をエレメント2の外周に設けているので、この保持部材20でエレメント2を環状に保持しつつ、吸込部材31先端側をエレメント内周面2aの極近い位置まで近接させ、スプリング32で均等に押圧した状態で逆洗を実施可能となる。
上述したエレメント2の逆洗時には、図示しない圧力計により流入口3と流出口4との差圧を測定し、その差が規定値以下となったことを視認するようにすれば、エレメント内周面2aや濾過孔14に付着したスラッジを確実に除去して濾過性能が回復したことを確認できる。この場合には、駆動部44の動作を停止させ、排出用バルブ27を閉状態に操作することで、エレメント2の逆洗作業を終了し、ストレーナによる原液の濾過作業を再開可能となる。
図5においては、エレメントの他例を示している。なお、この例において、前述したエレメントと同一箇所は同一符号によって表し、その説明を省略する。
このエレメント50では、内周側に保持部材51が網目状に設けられ、この保持部材51により円筒状のエレメント50が略真円状態に保持される。
この場合、保持部材51は、図2の回動軸6の回転方向に対して略45°の角度で傾斜するように配設される。これにより、保持部材51による保持力がエレメント50に対して均等に発揮され、強度を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は、前記実施の形態記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更ができるものである。
1 ストレーナ本体
2 濾過用エレメント
3 流入口
4 流出口
6 回動軸
7 排出管
17 濾過室
20、51 保持部材
21 逆洗スクレーパ体
25 流入路
26 吸込管
30 ノズル管
31 吸込部材
32 スプリング
33 巾広面
34 逆洗口
35 巾細部
36 広角部
S 隙間

Claims (3)

  1. 流入口を有する円筒型のストレーナ本体と、ストレーナ本体内に設けられた円筒型の濾過用エレメントと、前記エレメントの内周面に設けた環状の保持部材と、この濾過用エレメントの中央位置に内部をスラッジが流入される流入路を有する回動軸と、前記ストレーナ本体と前記エレメント外周との間に設けられた濾過室に設けられた流出口と、前記回動軸の下部に連設され、かつ前記ストレーナ本体の下部に延設された排出管とを備え、前記回動軸の流入路に通じた吸込管に逆洗スクレーパ体が取付けられ、前記逆洗スクレーパ体の吸込逆洗位置が前記エレメントに対して前記保持部材を介在させた状態で非接触状態に配置されると共に、前記吸込管内に装着されたスプリングの弾発力で前記逆洗スクレーパ体を付勢可能とし、前記エレメントと前記逆洗スクレーパ体との隙間を均一に保持させたことを特徴とするストレーナ。
  2. 前記逆洗スクレーパ体は、前記吸込管の先端に設けられたノズル管と、このノズル管の先端に設けられた巾広の巾広面を有する吸込部材とより成る請求項1に記載のストレーナ。
  3. 長尺形状の前記吸込部材の巾広面に所定の長さを有する逆洗口を有し、この逆洗口の先端が細く設けられ、該逆洗口から前記ノズル管に向けて広角状態に連設させて逆洗流速を速くして前記エレメントの再生効率を上げた請求項に記載のストレーナ。
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