JP7079458B2 - 可動間仕切壁パネルの固定装置及び可動間仕切壁 - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚の可動間仕切壁パネルを走行自在に並設して構成される可動間仕切壁及び当該可動間仕切りパネルの固定装置に関する。
従来から、天井部に取り付けたレールに、複数枚の間仕切壁パネルをスライド自在に懸吊し、並設することにより、室内を画設する可動間仕切壁が知られている。このような可動間仕切壁を固定するために、下記のような構造が知られている。
すなわち、間仕切壁パネルに上下動可能な落とし棒を設け、固定状態においては、床面に設けた前記落とし棒の外径と略同一の内径を有する部位と、上記落とし棒の外径よりも大きい内径を有する部位とを備えた開口周縁部を有するヒジツボに、上記落とし棒の下端部を係入可能とする一方、固定解除状態においては、上記落とし棒を上記ヒジツボから離脱、保持可能に形成するものであり、固定状態において、係入された落とし棒の下端部を、開口周縁部の上記落とし棒の外径と略同一の内径を有する部位に付勢するバネ手段を可動間仕切壁パネルに配設している固定構造である(特許文献1)。
特開2003-193598号公報
しかし、従来の固定構造では、操作が煩雑であるとともに、可動間仕切壁パネルを落とし棒で支持することになるため強固に固定することが難しく、がたつき等が生じてしまうという問題点が存在していた。また、ヒジツボが存在することにより、意匠的にも改善が求められていた。
本発明は、上記各問題点を解決するためになされたものであり、操作が不要、かつ、簡易な構造で強固に固定することが可能であり、意匠的に優れた可動間仕切壁パネルの固定装置及び当該固定装置を使用した可動間仕切壁を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、所定位置に第1突出体を有するロッド部材と、上記ロッド部材の先端に設けられている押圧部材と、横方向に移動自在であり、第1案内部が形成されている第1スライド部材と、上記第1スライド部材の移動を規制する規制手段を備え、上記ロッド部材の上記第1突出体は、上記第1スライド部材の上記第1案内部に、移動自在に挿通されており、かつ、上記ロッド部材は、上記第1案内部に沿って、上下方向に移動自在となるように構成されているとともに、上記規制手段は、所定位置において、上記第1突出体を移動不能の状態に保持することが可能となるように構成されていること、を特徴とする可動間仕切壁パネルの固定装置(以下、「本固定装置」という場合がある。)を提供するものである。
ここで、第1突出体は、本体部に突設されている部材であり、突起、ピン等その形態、寸法等に制限はない。
また、第1案内部は、ロッド部材の移動方向をガイドするための部材であり、溝、孔等、その形態に制限はない。
また、横方向とは、水平方向のみではなく、斜め方向等をも含むものである(以下も同様である)。また、第1スライド部材は、端部が出没自在となるように、所定形状の筐体内に収納される構成とすることが実装をする上では好適である。
本固定装置は、ロッド部材と、その先端に設けられている押圧部材と、第1スライド部材を備えている。そして、ロッド部材は第1突出体を備え、当該第1突出体は、第1スライド部材に形成されている第1案内部に移動自在に挿通されており、かつ、ロッド部材は、上下方向に移動自在となるように構成されている。そのため、第1スライド部材の上下方向への移動に対応して、ロッド部材が昇降動作をし、当該ロッド部材の先端に設けられている押圧部材が床部又は天井部に圧接することになるため、強固かつ安定的に可動間仕切壁パネルを固定することができる。
また、本固定装置において、上記規制手段は、横方向に移動自在であり、第2案内部が形成されている第2スライド部材と、所定位置に第2突出体を有し、上記第1スライド部材の移動を規制するストッパ部材と、を備え、上記ストッパ部材の上記第2突出体は、上記第2案内部に、移動自在に挿通されており、上記第2案内部の端部には、上記第2突出体を係合させ、移動を規制するための係合部が形成されている構成とすることにより、簡易な構造で、押圧部材の圧接状態の作動と解除を実現することができるため好適である。
なお、上記係合部の形状は、ストッパ部材を一時的に係止させ、移動を制限することができる構造であれば、係合段部、係合溝、係合顎部等、その形状に制限はない。また、第2案内部についても、溝、孔等、その形態に制限はない。
さらに、本固定装置において、上記第1案内部は、第1スライド部材の突出面側である方向(下方)に傾斜する傾斜部として形成されており、その先端部の傾斜角度が、接続部の傾斜角度と比較して小さく形成されている構成とすることにより、押圧部材の作動状態を解除する場合において、緩やかに行わせることができ、その負荷を軽減させることができるため好適である。
また、本発明は、天井部又は壁面部において、スライド可動に吊り下げられた1枚以上の矩形形状の可動間仕切壁パネルを備える可動間仕切壁において、上記少なくとも1枚の可動間仕切壁パネルにおける、少なくとも一方の下縁隅角部近傍又は上縁隅角部近傍に、端面から第1スライド部材の先端が突出する向きに、本固定装置が設けられていること、を特徴とする可動間仕切壁を提供するものである。
ここで、可動間仕切壁パネルは、天井部又は壁面上部の所定位置に設けられているガイドレールに吊下げられる等、可動間仕切壁パネルによって、設置空間が所望の形状に区画されるように、スライド可動に支持されていることを想定している。なお、可動間仕切壁パネルの形状、寸法、枚数等には制限はない。
さらに、本固定装置は、左右の下縁隅角部近傍又は左右の上縁隅角部近傍のいずれの箇所に取り付けるものであってもよく、複数箇所に組み合わせて使用するものであってもよい。
本発明(可動間仕切壁)によれば、本固定装置が可動間仕切壁パネルに設けられていることから、簡易な構造で、固定度が優れた構造を実現することができる。
また、本発明は、天井部又は壁面部において、スライド可動に吊り下げられた1枚以上の矩形形状の可動間仕切壁パネルを備える可動間仕切壁において、上記少なくとも1枚の可動間仕切壁パネルにおける、左右の下縁隅角部近傍又は左右の上縁隅角部近傍に、各々の端面から突出する向きに、本固定装置が設けられており、上記左右の可動間仕切壁パネルの固定装置における、上記各押圧部材の設置面間に架設(横設)されている支持部材を備え、上記支持部材は、上記ロッド部材の上下方向の移動に追従して移動可能に構成されていること、を特徴とする可動間仕切壁を提供するものである。
本発明(可動間仕切壁)によれば、可動間仕切壁パネルに設けられている本固定装置と、当該本固定装置の各押圧部材の設置面間に架設されている支持部材を備えていることから、当該支持部材を床面又は天井部に面的に当接させることにより、固定度を向上させることが可能となる。
本発明によれば、操作が不要、かつ、簡易な構造で強固に固定することが可能であり、意匠的に優れた可動間仕切壁パネルの固定装置及び当該固定装置を使用した可動間仕切壁を提供することができる。
本発明の可動間仕切壁の全体を示す側面図である。 本発明の可動間仕切壁の下部を示す斜視図である(可動間仕切り壁パネルの側板は図示せず)。 本発明の可動間仕切壁パネルの固定装置における動作制御部を示す分解斜視図である。 本発明の可動間仕切壁パネルの固定装置における動作制御部を示す斜視図である。 本発明の可動間仕切壁パネルの固定装置における押圧部を示す分解斜視図である。 本発明の可動間仕切壁パネルの固定装置における押圧部を示す斜視図である。 (a)は、本発明の可動間仕切壁の作動前の状態を説明するための斜視図であり、(b)は、本発明の可動間仕切壁パネルの固定装置の作動前の状態を説明するための側面図である(説明の便宜上、ともに主要部のみを図示)。 (a)は、本発明の可動間仕切壁の作動時の状態を説明するための斜視図であり、(b)は、本発明の可動間仕切壁パネルの固定装置の作動時の状態を説明するための側面図である(説明の便宜上、ともに主要部のみを図示)。 (a)は、本発明の可動間仕切壁の作動完了時の状態を説明するための斜視図であり、(b)は、本発明の可動間仕切壁パネルの固定装置の作動完了時の状態を説明するための側面図である(説明の便宜上、ともに主要部のみを図示)。
以下、図面を参照しつつ、本固定装置及び本固定装置を下部に取り付けた可動間仕切壁(以下、「本可動間仕切壁」という。)の一実施形態について、詳細に説明する。図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[全体構成]
図1に示すように、本可動間仕切壁Hは、建物の一室における天井部W1において、所定態様で設置されているガイドレールGと、戸車ユニット3を備え、ガイドレールGにスライド可動に吊り下げられた複数枚の矩形形状の可動間仕切壁パネルPを備えており、各可動間仕切壁パネルPにおける下側隅角部の2箇所に本固定装置Kが設けられている(図1)。
なお、ガイドレールG及び可動間仕切壁パネルPは、公知の部材及び建具を用いることができる。
[本固定装置]
本固定装置Kは、動作制御部10と押圧部50を主要部としている。2つの本固定装置Kの動作制御部10は、門型形状(断面視)の架台部6の両端部に載置されており、当該架台部6の内部側に、押圧部50が内装されている。動作制御部0の後記ロッド部33の先端は、架台部6の開口部(図示せず)に挿通され、押圧部50に取り付けられている(図2,図7~図9)。
架台部6の下部には、支持部材7が設けられている。支持部材7は、倒立した略Π字形状である基体部と当該基体部の下面の両端部においてレール状に延設されている設置部から構成されている。この架台部6及び支持部材7は、可動間仕切壁パネルPの長さ及び幅に対応する寸法に形成されており、両側の2つの本固定装置Kは、後記押圧部50の下面に接するように、支持部材7の両端部に載置されている。可動間仕切壁パネルPの下面は開口しており、本固定装置Kが架台部6及び支持部材7に取り付けられた状態で内装され、支持部材7が昇降して、床面W3に当接することができるよう取り付けられることで、その下面が塞がれている。
(1)動作制御部
動作制御部10は、押圧部50の動作開始及び動作解除を操作するための役割を奏しており、第1スライド部材11、第2スライド部材21、ストッパ部材22、ロッド部材31及び各スライド部材11,21を収納するための筐体41を主要部としている(図3,図4)。
(筐体)
筐体41は、扁平な中空の直方体であり、可動間仕切壁パネルPに取り付ける場合において、隣接する可動間仕切壁パネルP又は壁面W2と接する側の端面(以下、「当接側端面」という。)には、開口部が形成されている。また、一方の扁平側面は、カバー43で塞がれている。なお、符号44は、当該カバー43を固定するためのネジである。
筐体41は、区画板42により、各スライド部材11,21の形状に対応した寸法となるように、上下に区画されている。そして、上部空間には第2スライド部材21が収納され、下部空間には第1スライド部材11が、それそれ、開口部から水平方向に出没自在となるように収納されている。
区画板42の略中央部には、2つの長孔が並設されている。当接側端面の側の長孔(以下、説明上「第1長孔42a」という。)の真上における筐体41の上面には、ストッパ挿入孔41aが設けられている。また、区画板42の他方の長孔(以下、説明上「第2長孔42b」という。)の真上における筐体41の上面及び真下における筐体の下面には、それぞれロッド挿入孔41bが設けられている(上面のロッド挿入孔は図示せず)。
なお、筐体41には、上面のロッド挿入孔と連通するロッド挿入部41cが突設されている。
(第2スライド部材)
第2スライド部材21は、第1スライド部材11より短く形成されている中空の直方体であり、当接側端面と対向する側(以下、「内側」という。)には、付勢バネ24を捲装するための突出部21dが突設されている。また、第2スライド部材21における上下の対向する面には、縦長の略凸状である長孔21a(下側の長孔は図示せず)が形成されるとともに、対向する各扁平面には、水平方向に略弓形形状である第2案内孔21bが形成されている。第2案内孔21bの下部曲線(平面視)は、内側から当接側端面の側に向かい下方に傾斜するように形成されており、その終端部(先端部)には係合ピン23(第2突出体)を係合させるための係合部21cが形成されている。
ストッパ部材22は、棒状であり略中間部に係合ピン23が付設されている。
このストッパ部材22は、第2スライド部材21の上下の長孔21a内において、ロッド部材31に対して当接側端面の側に挿通され、当該ロッド部材31と並んで設けられている。また、上記ストッパ部材22は、第1スライド部材11の上面のストッパ部材係合孔11aに挿脱自在に挿通されている。そして、ストッパ部材22の係合ピン23が第2案内孔21bの係合部21cに係合した場合には、ストッパ部材22の下端部が第1スライド部材11の上面のストッパ部材係合孔11aに挿入されることにより、第2スライド部材21及び第1スライド部材11の移動を規制することができるように構成されている。
また、第2スライド部材21の上記突出部21dには、当接側端面の向きに、常時付勢力を付与する付勢バネ24が捲装されている。
(第1スライド部材)
第1スライド部材11は、第2スライド部材21と比較して高さ寸法が大きい中空の直方体である。上下の対向する面には、長孔11b(下側の長孔は図示せず)が形成されるとともに、上面の長孔11bの当接面側には、ストッパ部材22の先端部を嵌挿するためのストッパ部材係合孔11a(丸孔)が設けられている。
また、第1スライド部材11の対向する各扁平面には、傾斜案内孔11c(第1案内部)が形成されている。傾斜案内孔11cは、内側から当接側端面側に向から斜め下側に傾斜するように形成されている細孔であり、下側の先端部11dの傾斜角度は、接続部11eの傾斜角度(本実施形態では、約45度であるが、特に制限はない)と比較して、小さい角度に形成されている。
(ロッド部材)
ロッド部材31は、上端のバネ係止部32、ロッド部33、案内ピン34(第1突出体)、押圧体取付部35とから形成されている。ロッド部材31は、筐体41のロッド挿入部41c、第2スライド部材21の長孔21a、区画板42の第2長孔42b、第1スライド部材11の上下面の長孔11bに挿入され、押圧体取付部35が後記押圧体51に取り付けられている。
また、ロッド部33の上部は、常時上向きに付勢力が付与されており、バネ係止部32とロッド挿入部41cの間に介装されているロッドバネ36に挿通されている。さらに、ロッド部33の略中間部には、案内ピン34が突設されている。そして、案内ピン34は、第1スライド部材11の傾斜案内孔11cに、移動自在に嵌挿されている。
なお、符号37は、バネ係止部32の固定用ネジである。
(2)押圧部
押圧部50は、直方体形状の押圧体51(押圧部材)と、当該押圧体51を内部に収容する直方体である中空箱型のベース52を主要部としている(図5,図6)。
押圧体51は、直方体形状であり、上部には、上面視で略凸状の開口部51aが形成されており、当該開口部51aにおいて、側面視で略L字形状のロッド部材係止部51bが形成されている。上記ロッド部材31の押圧体取付部35は、ピン部材が突設されている構造であり、ロッド部材係止部51bに係止されることにより、押圧体51とロッド部材31が一体となっている。
ベース52は、直方体である中空箱型であり、上部には、押圧体51を収容するための上面開口部52aが形成されるとともに、一方の扁平側面に側面開口部52bが形成されている。また、ベース52における下面の2箇所には、バネ用突起53が設けられている。押圧体51は、常時上向きの付勢力を付与する2体の押圧体支持バネ54(付勢部材)を介して、上下方向にスライド自在となるよう、ベース52内に内挿されている。
押圧部50は、通常は、ロッドバネ36及び押圧体支持バネ54の作用により、可動間仕切壁パネルPの下部に収納されている。一方、ロッド部材31により、押圧体51が下方に押圧され、押圧力が、ロッドバネ36及び押圧体支持バネ54の付勢力を上回った場合には、押圧部50は下方に移動し、可動間仕切壁パネルPの下面から突出するように構成されている。
[本固定装置及び本可動間仕切壁の使用方法]
続いて、本固定装置K及び本可動間仕切壁Hの使用方法について説明する。
なお、以下の説明において、既に、本固定装置Kが取り付けられた上記本可動間仕切壁Hが、ガイドレールGに取り付けられているものとする。
(本可動間仕切壁の設置時)
まず、本可動間仕切壁Hを設置し、間仕切りを行う場合には、一枚目の可動間仕切壁パネルPのスライド移動を開始する。
可動間仕切壁パネルPが壁面W2に接するまでは、本固定装置の第1スライド部材11及び第2スライド部材21は、筐体41の当接側端面から突出した状態となっており、押圧部50は、可動間仕切壁パネルPの下方に収納されている(図7)。
続いて、可動間仕切壁パネルPが壁面W2に近接し、本固定装置Kの第1スライド部材11及び第2スライド部材21の先端が壁面W2に当接すると、当該第1スライド部材11及び第2スライド部材21は、筐体41の当接側端面と反対向きに押圧され、徐々に筐体41内部に収納される(図8)。
このとき、第1スライド部材11が移動することに伴い、ロッド部材31の案内ピン34は傾斜案内孔11cの接続部11eに案内されて、当接側端面側である斜め下方に下降する。上記動作に追従して、ロッド部材31は下方に移動して、押圧体51を押圧することから、支持部材7に載置されている押圧部50は、徐々に可動間仕切壁パネルPの下面から下降する。
そして、ロッド部材31の案内ピン34は、傾斜案内孔11cの先端部11dに当接し、ロッド部材31は最下方に達することになる。そのため、押圧体51が支持部材7を介して床面W3に当接し、可動間仕切壁パネルPが強固に固定される。
上記一連の動作において、第2スライド部材21のストッパ部材22は、自重により、第2案内孔21bに沿って、当接側端面側である斜め下方に移動し、最終的に、第2案内孔21bの係合部21cに係合するとともに、ストッパ部材22の先端部は、第1スライド部材11のストッパ部材係合孔11aに挿入される。これにより、第2スライド部材21及び第1スライド部材11の移動が規制され、さらに、ロッド部材31の上方への移動が抑制されることで、押圧部50の床面W3への当接状態が保持される(図9)。
(本可動間仕切壁の収納時)
一方、可動間仕切壁パネルPを収納する場合には、第2スライド部材21及び第1スライド部材11の移動を規制しているストッパ部材22の係合ピン23を上方に持ち上げ、係止状態を解除する。そして、可動間仕切壁パネルPをわずかに移動させ、第2スライド部材21を当接側端面から突出させる。すると、第2スライド部材21に付勢バネ24の付勢力が作用し、第2スライド部材21及び第1スライド部材11が当接側端面から突出する。その際、ロッド部材31の案内ピン34は、傾斜案内孔11cの接続部11eに案内されて、当接側端面と反対向きである斜め上方に移動する。当該動作に追従し、ロッド部材31は、上方に移動して、筐体41内部に収納され、固定状態が解除される。
なお、2枚以降の可動間仕切壁パネルPを移動させる場合において、各可動間仕切壁パネルPは、両側面において、本固定装置Kが隣接する可動間仕切壁パネルP等と当接することになるが、その作用は、上記1枚目の可動間仕切壁パネルPの場合と同様である。
[本固定装置及び本可動間仕切壁の作用効果]
本固定装置Kは、案内ピン34が設けられているロッド部材31と、その先端に設けられている押圧体51と、第1スライド部材11を備えている。そして、案内ピン34は、第1スライド部材11の傾斜案内孔11cに移動自在に嵌挿されており、かつ、ロッド部材31が上下方向に移動自在となるように構成されている。そのため、第1スライド部材11の上下方向への移動に対応して、ロッド部材31が昇降動作し、押圧体51を床面W3に圧接させることにより、特別な操作を行うことなく、強固かつ安定的に可動間仕切壁パネルPを固定することが可能となる。
また、本固定装置Kにおいて、第2スライド部材21及び第1スライド部材11と連動するストッパ部材22を備えている。そして、ストッパ部材22の係合ピン23を、第2スライド部材21の第2案内孔21bの係合部21cに係合させることにより、当該ストッパ部材22の下端部が第1スライド部材11の上面のストッパ部材係合孔11aに挿入されることにより、第2スライド部材21及び、ロッド部材31の昇降動作と連動する第1スライド部材11の移動を規制することができる。そして、係合ピン23の係合状態を開放することにより、上記規制状態を解除することができる。そのため、第1スライド部材11の動作を制御する簡易な構造により、ロッド部材31に取り付けられている押圧体51の圧接状態の作動及び解除を行わせることができる。
また、本固定装置Kによれば、傾斜案内孔11cは、斜め下方に傾斜するように形成されており、その先端部11dの傾斜角度は、接続部11eの傾斜角度と比較して小さく形成されている。そのため、押圧体51の作動状態を解除する場合において、緩やかに行うことができることになり、その負荷を軽減させることができる。
また、本固定装置Kは、動作制御部10と押圧部50を主要部としており、コンパクトかつ意匠的に優れた形態として構成することができる。
また、本可動間仕切壁Hによれば、本固定装置Kが可動間仕切壁パネルPに設けられており、簡易な構造で、固定度が優れた構造を実現することができる。
さらに、本可動間仕切壁Hによれば、可動間仕切壁パネルPに設けられている本固定装置Kと、当該本固定装置Kの各押圧部50の下面に架設されている支持部材7を備えている。この支持部材7は、可動間仕切壁パネルPと同じ長さを有しており、全長部分にわたって、その下面を床面W3に当接させることができることから、固定度を向上させることが可能となる。
以上、本発明について、好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
例えば、本固定装置についての仕様、材質、寸法、形状、取付位置等に関しては、基本的な構成を備えていれば、種々の構造を用いることができる。例えば、可動間仕切壁パネルの材質は、スチール製、木製等制限はない。
また、第1スライド部材、第2スライド部材及びストッパ部材の位置・形状、第1案内部及び第2案内部の位置・形状、並びに、押圧体の構成要素等は、可動間仕切壁の形状、取付け位置等に応じて、適宜、変更が可能である。
また、支持部材は、押圧部材の設置面間である可動間仕切壁パネルの下面又は上面に設けられ、床面又は天井部と面的に当接することができる形状に形成されているものであれば、その構造等に制限はない。
さらに、本実施形態では、本固定装置を左右の下縁隅各部に取り付けた本可動間仕切壁について説明した。しかし、本固定装置は、左右の上縁隅角部近傍に、第1スライド部材及び第2スライド部材が、当接側端面から突出する向きに設けられるものであってもよい。また、支持部材についても、各本固定装置の下部に設けられている構成であれば、その形態について制限はなく、板状部材等によって形成されるものでもよい。
H 可動間仕切壁
P 可動間仕切壁パネル
K 固定装置
W1 天井部
7 支持部材
10 動作制御部
11 第1スライド部材
11c 傾斜案内孔(第1案内部)
11d 先端部
11e 接続部
21 第2スライド部材
21b 第2案内孔
21c 係合部
22 ストッパ部材
23 係合ピン(第2突出体)
31 ロッド部材
33 ロッド部
34 案内ピン(第1突出体)
41 筐体
42 区画板
50 押圧部
51 押圧体(押圧部材)
52 ベース

Claims (5)

  1. 所定位置に第1突出体を有するロッド部材と、前記ロッド部材の先端に設けられている押圧部材と、
    横方向に移動自在であり、第1案内部が形成されている第1スライド部材と、
    前記第1スライド部材の移動を規制する規制手段を備え、
    前記ロッド部材の前記第1突出体は、前記第1スライド部材の前記第1案内部に、移動自在に挿通されており、かつ、前記ロッド部材は、前記第1案内部に沿って、上下方向に移動自在となるように構成されているとともに、
    前記規制手段は、所定位置において、前記第1突出体を移動不能の状態に保持することが可能となるように構成されており、
    前記規制手段は、
    横方向に移動自在であり、第2案内部が形成されている第2スライド部材と、
    所定位置に第2突出体を有し、前記第1スライド部材の移動を規制するストッパ部材と、を備え、
    前記ストッパ部材の前記第2突出体は、前記第2案内部に、移動自在に挿通されており、
    前記第2案内部の端部には、前記第2突出体を係合させるための係合部が形成されていること、を特徴とする可動間仕切壁パネルの固定装置。
  2. 前記第1案内部は、傾斜部として形成されており、その先端部の傾斜角度は、接続部の傾斜角度と比較して小さく形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の可動間仕切壁パネルの固定装置。
  3. 天井部又は壁面部において、スライド可動に吊り下げられた1枚以上の矩形形状の可動間仕切壁パネルを備える可動間仕切壁において、
    前記少なくとも1枚の可動間仕切壁パネルにおける、少なくとも一方の下縁隅角部近傍又は上縁隅角部近傍に、端面から第1スライド部材の先端が突出する向きに、請求項1又は請求項2に記載の可動間仕切壁パネルの固定装置が設けられていること、を特徴とする可動間仕切壁。
  4. 天井部又は壁面部において、スライド可動に吊り下げられた1枚以上の矩形形状の可動間仕切壁パネルを備える可動間仕切壁において、
    前記少なくとも1枚の可動間仕切壁パネルにおける、左右の下縁隅角部近傍又は左右の上縁隅角部近傍に、各々の端面から突出する向きに、可動間仕切壁パネルの固定装置が設けられており、
    前記左右の可動間仕切壁パネルの固定装置における、各押圧部材の設置面間に架設されている支持部材を備えているものであり、
    前記可動間仕切壁パネルの固定装置は、
    所定位置に第1突出体を有するロッド部材と、前記ロッド部材の先端に設けられている前記押圧部材と、
    横方向に移動自在であり、第1案内部が形成されている第1スライド部材と、
    前記第1スライド部材の移動を規制する規制手段を備え、
    前記ロッド部材の前記第1突出体は、前記第1スライド部材の前記第1案内部に、移動自在に挿通されており、かつ、前記ロッド部材は、前記第1案内部に沿って、上下方向に移動自在となるように構成されているとともに、
    前記規制手段は、所定位置において、前記第1突出体を移動不能の状態に保持することが可能となるように構成されていること、を特徴とする可動間仕切壁。
  5. 天井部又は壁面部において、スライド可動に吊り下げられた1枚以上の矩形形状の可動間仕切壁パネルを備える可動間仕切壁において、
    前記少なくとも1枚の可動間仕切壁パネルにおける、左右の下縁隅角部近傍又は左右の上縁隅角部近傍に、各々の端面から突出する向きに、請求項1又は請求項2に記載の可動間仕切壁パネルの固定装置が設けられており、
    前記左右の可動間仕切壁パネルの固定装置における、前記各押圧部材の設置面間に架設されている支持部材を備えていること、を特徴とする可動間仕切壁。
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