JP7076352B2 - 下枠及び建具 - Google Patents
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Description
前記下板部は、前記枠体の内側に建て込まれる戸体の下方に配置される。
前記屋内側板部は、前記下板部の屋内側の端部から上方に向けて伸長する。
前記上板部は、前記屋内側板部の上端部から屋外側に向けて伸長し、前記戸体の下端部の屋内側に配置される。
また、前記上板部は、前記下板部に対し前記屋内側板部のみによって支持されており、面内方向の一部に上下方向に貫通した水抜き孔を有している。
前記水抜き孔には、前記排水装置が取り付けられている。
本発明の下枠は、前記屋内側板部の屋外側側面のうち、面内方向に関して少なくとも前記水抜き孔全体と整合する範囲に、加熱により少なくとも屋内外方向に発泡する加熱発泡材を取り付けている。
さらに、前記下板部と前記上板部との間部分のうち、前記水抜き孔よりも屋外側で、かつ、面内方向に関して少なくとも前記水抜き孔全体と整合する範囲に、防火壁を立設している。
また、前記防火金具は、屋内側に向けて伸長し、その屋内側端部が前記加熱発泡材を屋内側に向けて抑え付ける、抑え部をさらに備えることもできる。
この場合には、前記抑え部は、前記防火壁の上端部の一部から伸長したものとすることができる。
この場合には、前記下板部の上面に、前記戸体の開閉動作時に前記支承ローラが走行するローラ受具を固定することができる。さらに、前記ローラ受具を、前記取付板部に形成された切り欠きの内側に配置することができる。
実施の形態の第1例について、図1~図19を用いて説明する。
本例は、本発明をたてすべり出し窓に適用した場合を示している。本例の窓装置1は、図1に全体構成を示すように、建物の開口部に配置された矩形状の枠体である窓枠2と、該窓枠2の内側に開閉(たてすべり出し)可能に建て込まれた戸体であるガラス障子3とを備えている。
なお、本明細書中で、面内方向とは、水平方向の1つである、窓枠2の幅方向をいう。また、面内方向に関して内側とは、窓枠2の幅方向中央側をいい、面内方向に関して外側とは、窓枠2の幅方向外側をいう。
窓枠2は、面内方向に配置されて上辺を構成する上枠4と、同じく面内方向に配置されて下辺を構成する下枠5と、鉛直方向に配置されて左右の縦辺を構成する1対の竪枠6とを備えている。そして、上枠4及び下枠5の面内方向両端部と1対の竪枠6の上下方向両端部とを、それぞれタッピングねじなどを用いて連結することで、窓枠2を矩形状に構成している。窓枠2を構成する各枠4~6はいずれも、アルミニウム合金の一体押し出し成型材である。本例では、火災発生時に、窓枠2とガラス障子3との間の隙間、及び、下枠5に設けた後述する水抜き孔20が、火炎や熱風などの通り道になることを防止するために、下枠5及び竪枠6に、加熱発泡材7a~7cを取り付けている。加熱発泡材7a~7cの取付態様については、後に詳しく説明する。
窓枠2の内側に建て込まれるガラス障子3は、図1に示すように、矩形状の框枠体25の内側に、ガラスパネル26を嵌め込むことにより構成されている。框枠体25は、上辺を構成する上框27と、下辺を構成する下框28と、左右の縦辺を構成する1対の竪框29との、それぞれの端部を連結することにより、矩形状に構成されている。框枠体25を構成する各框27~29はいずれも、アルミニウム合金の一体押し出し成型材である。
ガラス障子3は、窓枠2に対して、上下1対のステー38(図2参照)により開閉可能に支持されている。ステー38は、複数枚の金属板同士をスライドや回動を可能に連結してなるリンク機構であり、上框27の上面と上枠4の下面との間部分、及び、下框28の下面と下枠5の上面との間部分に、それぞれ配置されている。なお、上框27と上枠4との間部分に配置されたステー38については、図示を省略している。
本例の窓装置1は、火災発生時に、窓枠2とガラス障子3との間の隙間、及び、下枠5に設けた水抜き孔20が、それぞれ火炎や熱風などの通り道になることを防止する。
本例では、火災発生時に、窓枠2とガラス障子3との間の隙間を塞ぐために、下枠5及び竪枠6に対して、加熱により少なくとも板厚方向に発泡する加熱発泡材7a~7cを、複数の加熱発泡材取付具46、46aを利用して取り付けている。具体的には、竪枠6に対しては、上下方向に長い2種類の加熱発泡材7a、7bを、複数の加熱発泡材取付具46及びねじ48a、57を利用して取り付けており、下枠5に対しては、面内方向に長い加熱発泡材7cを、複数の加熱発泡材取付具46aを利用して取り付けている。
本例では、竪枠6を構成する竪枠屋内側板部24の屋外側側面に、上下方向の全長にわたり、加熱発泡材7a(図1、図3、図4参照)を取り付けている。また、ガラス障子3に取り付けられた樹脂製部品(例えばスペーサ30、封着材33、セッティングブロック35、スペーサーブロック36、シール材37a、37b、支承ローラ39)などが溶解することで発生する可燃性ガスは、自重により下方に移動する傾向がある。そこで、窓装置1の下側部分における防火性能を向上させるべく、竪枠6を構成する竪枠基板部23の内側面のうちの下側部に、加熱発泡材7b(図4参照)を取り付けている。
本例では、加熱発泡材7aを竪枠屋内側板部24に抑え付けるために、上下方向に所定間隔をあけて、複数の加熱発泡材取付具46を、竪枠基板部23にねじ止め固定している。複数の加熱発泡材取付具46のうち、竪枠6の上部から中間部にわたる範囲に配置される加熱発泡材取付具46は、ねじ48により、竪枠基板部23に直接ねじ止め固定している。これに対し、竪枠6の下部に配置された加熱発泡材取付具46は、竪枠基板部23と加熱発泡材取付具46との間に加熱発泡材7bを挟持した状態で、ねじ止め固定している。つまり、加熱発泡材取付具46を竪枠基板部23にねじ止め固定するためのねじ48aを用いて、加熱発泡材7bを竪枠基板部23にねじ止め固定している。このため、後述するように、竪枠6の下部に配置された加熱発泡材取付具46は、加熱発泡材7aを竪枠屋内側板部24に対して抑え付けるだけでなく、加熱発泡材7bを竪枠基板部23に対して抑え付ける。ただし、加熱発泡材取付具46は、加熱発泡材7aを竪枠屋内側板部24に対して抑え付けることを目的として設置しているものであるから、以下の説明は、竪枠6の上部から中間部にわたる範囲に配置された加熱発泡材取付具46を中心に行う。
本例では、下枠5を構成する下枠屋内側板部15の屋外側側面に、面内方向の全長にわたり、加熱発泡材7cを取り付けている。このため、加熱発泡材7cは、面内方向に関して、水抜き孔20全体と整合する範囲にも配置されている。このような加熱発泡材7cは、火災発生時に、窓枠2とガラス障子3との間の隙間を塞ぐだけでなく、下枠5に設けた水抜き孔20が、火炎や熱風などの通り道になることを防止する機能も発揮する。
本例では、加熱発泡材7cを下枠屋内側板部15に抑え付けるために、面内方向に所定間隔をあけて、複数(図示の例では2つ)の加熱発泡材取付具46aを、上部下板部17にねじ止め固定している。
前述した通り、本例の窓装置1を構成する下枠5は、屋内側に四方が囲まれた空間である中空部(ホロー部)を有しないソリッドタイプであるため、排水装置が装着されない単なる通孔である水抜き孔は存在しない。また、上部下板部17に形成された水抜き孔20は、排水装置21が取り付けられており、加熱発泡材により直接塞ぐことは困難である。そこで、本例では、図15に示すように、水抜き孔20の下方に存在する空間60を四方が囲まれるように仕切るとともに、火災発生時に、仕切られた空間60を加熱発泡材7cにより塞ぐことで、水抜き孔20が火炎や熱風などの通り道になることを防止する。以下、本例の構造を具体的に説明する。
2 窓枠
3 ガラス障子
4 上枠
5 下枠
6 竪枠
7a~7d 加熱発泡材
8 上枠基板部
9 上枠屋内側板部
10a~10c 係止凹溝
11a~11c 気密片
12 ホルダ溝
13 水切材
14 下板部
15 下枠屋内側板部
16 上板部
17 上部下板部
18 下部下板部
19 連結下板部
20 水抜き孔
21 排水装置
22 水返し片
23 竪枠基板部
24 竪枠屋内側板部
25 框枠体
26 ガラスパネル
27 上框
28 下框
29 竪框
30 スペーサ
31a、31b ガラス板
32 中間層
33 封着材
34a~34c ガラス溝
35 セッティングブロック
36 スペーサーブロック
37a 屋外側シール材
37b 屋内側シール材
38 ステー
39 支承ローラ
40 ローラ受具
41 回転軸
42 操作ハンドル
43a、43b ロック機構
44 係合爪片
45 受具
46、46a 加熱発泡材取付具
47a、47b 隙間
48、48a ねじ
49、49a 固定板部
50、50a 抑え板部
51 張出腕部
52、52a ねじ挿通孔
53、53a ねじ孔
54 基半部
55 先半部
56 負圧受金具
57 ねじ
58 通孔
59 あおり止め部材
60 空間
61 防火金具
62 防火壁
63 取付板部
64 抑え部
65 切り欠き
66 ねじ挿通孔
67 ねじ
68 ねじ
69 通孔
70 ねじ孔
101、101a 下枠
102 窓枠
103、103a 下板部
104、104a 屋内側板部
105、105a 上板部
106 中間板部
107 中空部
108a、108b、108c 水抜き孔
109 排水装置
Claims (8)
- 建物の開口部に配置される矩形枠状の枠体の下辺を構成するものであり、
前記枠体の内側に建て込まれる戸体の下方に配置される下板部と、該下板部の屋内側の端部から上方に向けて伸長した屋内側板部と、該屋内側板部の上端部から屋外側に向けて伸長し、前記戸体の下端部の屋内側に配置される上板部と、を備え、
前記上板部は、前記下板部に対し前記屋内側板部のみによって支持されており、面内方向の一部に上下方向に貫通した水抜き孔を有しており、
前記水抜き孔には、排水装置が取り付けられている、下枠であって、
前記屋内側板部の屋外側側面のうち、面内方向に関して少なくとも前記水抜き孔全体と整合する範囲に、加熱により少なくとも屋内外方向に発泡する加熱発泡材が取り付けられており、
前記下板部と前記上板部との間部分のうち、前記水抜き孔よりも屋外側で、かつ、面内方向に関して少なくとも前記水抜き孔全体と整合する範囲に、防火壁が立設されている、
下枠。 - 前記防火壁は、防火金具の一部であり、該防火金具は、前記下板部の上面に固定された取付板部をさらに備える、請求項1に記載の下枠。
- 前記防火金具は、屋内側に向けて伸長し、その屋内側端部が前記加熱発泡材を屋内側に向けて抑え付ける、抑え部をさらに備える、請求項2に記載の下枠。
- 前記抑え部は、前記防火壁の上端部の一部から伸長している、請求項3に記載の下枠。
- 前記防火壁は、前記戸体の下部に備えられた支承ローラと、屋内外方向に対向している、請求項1~4のうちのいずれか1項に記載の下枠。
- 前記下板部の上面には、前記戸体の開閉動作時に、前記支承ローラが走行するローラ受具が固定されており、前記ローラ受具は、前記取付板部に形成された切り欠きの内側に配置されている、請求項2に従属する請求項5に記載の下枠。
- 前記防火壁の屋外側側面には、前記屋内側板部に取り付けられた前記加熱発泡材とは別の加熱発泡材が取り付けられている、請求項1~6のうちのいずれか1項に記載の下枠。
- 建物の開口部に配置される矩形枠状の枠体と、該枠体の内側に建て込まれる戸体と、を備え、
前記枠体の下辺を構成する下枠が、請求項1~7のうちのいずれか1項に記載の下枠である、建具。
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