JP7076063B2 - ストロークセンサ - Google Patents
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Description
このストロークセンサは、被検出体の移動に追従し設けた検出シャフトと、検出シャフトの回転を規制して摺動可能に支持するハウジングと、検出シャフトとハウジングとの間に設けられ移動量を検出して移動した後の検出シャフトを原点位置Oに復帰させる原点復帰機構と、を備え、検出シャフトに設けられた磁石とハウジングに設けられた磁気検出素子により被検出体が軸方向に往復する移動量を磁界の変化によって検出するものである。
被検出体に追従して原点位置から移動する検出シャフトの移動量を検出するストロークセンサであって、
径大部を有する前記検出シャフトと、
蓋部を有する円筒状の第一のハウジングと、
前記検出シャフトを支持する第二のハウジングと、
前記原点位置から移動した後の前記検出シャフトを前記原点位置に復帰させる円筒状のスプリングと、
前記検出シャフトの移動に伴って磁界を変化させるための磁石と、
前記検出シャフトの移動に伴う磁界の変化から前記検出シャフトの前記移動量を検出する磁気検出素子と、
を備え、
前記第一のハウジングの前記蓋部、及び前記検出シャフトの前記径大部は、前記スプリングと接し、
前記第一のハウジングの内径部は、前記スプリングの外径部を支持する、
ことを特徴とする。
検出シャフト10は、直径の異なる径大部11、及び径小部13を有して構成され、径小部13には円環状の磁石51、支持部材14、及び気密部材15を有して構成される。径大部11は、第二のハウジング30内に配置されており、スプリング40の一端と接し、その直径はスプリング40よりも大きい。径小部13は、第二のハウジング30のシャフト穴33から外側に突き出しており、図示しない被検出体と接続される。
検出シャフト10は、磁石51を径大部11と支持部材14の磁石支持部14aとの間で支持する。支持部材14は、ステンレス鋼等の非磁性材料が好ましく、磁石支持部14aと気密部材支持部14bを備える。磁石支持部14aの直径は磁石51よりも大きく、気密部材支持部14bの直径は後述する第二のハウジング30の孔部32よりも小さい。気密部材支持部14bは、検出シャフト10の磁石51と気密部材15の間に位置し、気密部材15の気密機能を発揮するために必要な溝構造を満たすように設けられる。
検出シャフト10は、気密部材15を気密部材支持部14bと第二のハウジング30の孔部32との間で支持する。気密部材15は、ゴムからなるOリングであり、ストロークセンサ1の気密を保つために用いられる。
第一のハウジング20は、アルミニウムやステンレス鋼などの非磁性材料が好ましく、円筒状に形成されている。
第一の受部21は、蓋部22と反対方向に設けられ、検出シャフト10の径大部11と接し、検出シャフト10の移動量Sを制限する。原点位置Oから第一の受部21までの長さは、スプリング40の最大たわみ量より小さくなるように構成される。
蓋部22は、スプリング40の別の一端と接する。蓋部22と検出シャフト10の径大部11は、検出シャフト10の移動に伴いスプリング40を弾性変形させる。
内径部23は、第一のハウジング20の内側に設けられ、後述するスプリング40の外径部41を支持する。
雄ねじ部29は、蓋部22と反対方向の外径面に備えられ、第一のハウジング20と第二のハウジング30を連結するために用いられる。
第二のハウジング30は、アルミニウムやステンレス鋼などの非磁性材料が好ましく、円筒状に形成されている。第二のハウジング30の内径は、第一のハウジング20の外径と略一致する。
第二の受部31は、孔部32と同じ方向に設けられ、検出シャフト10を第一のハウジング20方向へ押し込む力がなくなったときに検出シャフト10の径大部11、又は磁石支持部14aを受け、検出シャフト10の戻りを原点位置Oに制限する。
孔部32は、検出シャフト10が原点位置Oにある場合に、支持部材14の気密部材支持部14b、及び気密部材15を収めるように形成される。磁石支持部14aが孔部32よりも小さい場合は、磁石支持部14aをさらに収めるように形成されてもよい。
シャフト穴33は、孔部32に設けられ、検出シャフト10を支持して外部に取り出す。
雌ねじ部39は、孔部32と反対方向の内径面に備えられ、第一のハウジング20と第二のハウジング30を連結するために用いられる。前記連結に際しては、補強用接着剤(例えば、シーロック剤)などでねじの緩み防止をさらに行ってもよい。
スプリング40は、外径部41を有して構成される。
スプリング40は、検出シャフト10の径大部11、及び第一のハウジング20の蓋部22と接し、原点位置Oにある検出シャフト10が第一のハウジング20の方向に押し込まれるように移動すると、スプリング40が押し潰され、検出シャフト10の径大部11が第一のハウジング20の第一の受部21に当たるまでの移動量S分だけ移動することができる。そして、検出シャフト10を押し込む力がなくなると、スプリング40に蓄積されたばね力で、検出シャフト10の径大部11、又は磁石支持部14aが第二のハウジング30の第二の受部31に当たるまで移動することにより原点位置Oに戻される。
外径部41は、スプリング40の外径面に設けられ、第一のハウジング20の内径部23によって支持される。
磁石51は、磁気検出素子52に磁界を提供しており、磁石51が検出シャフト10とともに移動することで磁気検出素子52へ与える磁界の向き、及び強さを変え、結果的に磁気検出素子52が移動量Sとして検出する。磁石51は、製造手法により焼結磁石やプラスチックと混ぜて圧縮もしくは成形されたプラスチック磁石などのいずれでも良い。焼結磁石の方が強力な磁力を有する一方、プラスチック磁石の方が大量生産性や耐割れ性が高いなど特性があることから、使用条件や設計要件に応じて適宜選択すれば良い。
磁気検出素子52による検出シャフト10の移動量Sの検出は、検出シャフト10に備えられた磁石51が発する磁界の向き、及び強さの変化を検出し、前記磁界に応じた電気信号に変換して外部に出力する。
基板50は、磁気検出素子52を検出シャフト10に近い位置に配置することが好ましい。また、基板50の磁気検出素子52への電源の取り込みや外部への電気信号の出力は、ダイレクトコネクタもしくはコードにて行われる。
第三のハウジング60は、基板50を収納する収納部70を備える。
検出シャフト10の径中部12は、検出シャフト10の径大部11と気密部材15の間に位置し、気密部材15の気密機能を発揮するために必要な溝構造を満たすように設けられる。
検出シャフト10の支持部材14は、磁石51が基板50に備えられたため不要となり、無くなっている。
第二のハウジング30は、収納部70を一体的に備えている。
第三のハウジング60は、収納部70が第二のハウジング30に備えられたため不要となり、無くなっている。
10 検出シャフト
11 径大部
11a 凹部
12 径中部
13 径小部
14 支持部材
15 気密部材
20 第一のハウジング
21 第一の受部
22 蓋部
23 内径部
24 開口部
25 テーパー部
30 第二のハウジング
31 第二の受部
32 孔部
40 スプリング
41 外径部
50 基板
51 磁石
52 磁気検出素子
60 第三のハウジング
70 収納部
O 原点位置
S 移動量
Claims (5)
- 被検出体に追従して原点位置から移動する検出シャフトの移動量を検出するストロークセンサであって、
径大部を有する前記検出シャフトと、
蓋部を有する円筒状の第一のハウジングと、
前記検出シャフトを支持する第二のハウジングと、
前記原点位置から移動した後の前記検出シャフトを前記原点位置に復帰させる円筒状のスプリングと、
前記検出シャフトの移動に伴って磁界を変化させるための磁石と、
前記検出シャフトの移動に伴う磁界の変化から前記検出シャフトの前記移動量を検出する磁気検出素子と、
を備え、
前記第一のハウジングの前記蓋部、及び前記検出シャフトの前記径大部は、前記スプリングと接し、
前記第一のハウジングの内径部は、前記スプリングの外径部を支持し、
前記ストロークセンサは、第三のハウジングをさらに備え、
前記第三のハウジングは、前記磁石、及び前記磁気検出素子を有した基板を収納する収納部を備え、
前記検出シャフトの前記径大部は、軟磁性材料からなる、
ことを特徴とするストロークセンサ。 - 被検出体に追従して原点位置から移動する検出シャフトの移動量を検出するストロークセンサであって、
径大部を有する前記検出シャフトと、
蓋部を有する円筒状の第一のハウジングと、
前記検出シャフトを支持する第二のハウジングと、
前記原点位置から移動した後の前記検出シャフトを前記原点位置に復帰させる円筒状のスプリングと、
前記検出シャフトの移動に伴って磁界を変化させるための磁石と、
前記検出シャフトの移動に伴う磁界の変化から前記検出シャフトの前記移動量を検出する磁気検出素子と、
を備え、
前記第一のハウジングの前記蓋部、及び前記検出シャフトの前記径大部は、前記スプリングと接し、
前記第一のハウジングの内径部は、前記スプリングの外径部を支持し、
前記第二のハウジングは、前記磁石、及び前記磁気検出素子を有した基板を収納する収納部を備え、
前記検出シャフトの前記径大部は、軟磁性材料からなる、
ことを特徴とするストロークセンサ。 - 被検出体に追従して原点位置から移動する検出シャフトの移動量を検出するストロークセンサであって、
径大部を有する前記検出シャフトと、
蓋部を有する円筒状の第一のハウジングと、
前記検出シャフトを支持する第二のハウジングと、
前記原点位置から移動した後の前記検出シャフトを前記原点位置に復帰させる円筒状のスプリングと、
前記検出シャフトの移動に伴って磁界を変化させるための磁石と、
前記検出シャフトの移動に伴う磁界の変化から前記検出シャフトの前記移動量を検出する磁気検出素子と、
を備え、
前記第一のハウジングの前記蓋部、及び前記検出シャフトの前記径大部は、前記スプリングと接し、
前記第一のハウジングの内径部は、前記スプリングの外径部を支持し、
前記検出シャフトは、前記径大部に凹部を有する、
ことを特徴とするストロークセンサ。 - 被検出体に追従して原点位置から移動する検出シャフトの移動量を検出するストロークセンサであって、
径大部を有する前記検出シャフトと、
蓋部を有する円筒状の第一のハウジングと、
前記検出シャフトを支持する第二のハウジングと、
前記原点位置から移動した後の前記検出シャフトを前記原点位置に復帰させる円筒状のスプリングと、
前記検出シャフトの移動に伴って磁界を変化させるための磁石と、
前記検出シャフトの移動に伴う磁界の変化から前記検出シャフトの前記移動量を検出する磁気検出素子と、
を備え、
前記第一のハウジングの前記蓋部、及び前記検出シャフトの前記径大部は、前記スプリングと接し、
前記第一のハウジングの内径部は、前記スプリングの外径部を支持し、
前記第一のハウジングは、前記スプリングの前記外径部より広い開口部と、前記開口部から前記蓋部の方向に向かって狭くなるテーパー部を有する、
ことを特徴とするストロークセンサ。 - 前記テーパー部は、テーパー角度が2°以上10°以下である、
ことを特徴とする請求項4に記載のストロークセンサ。
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