JP2015001393A - ストロークセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】組み付けによるばらつきを低減し、出力精度を向上させることが可能なストロークセンサを提供する。【解決手段】シャフト3がケース体2から常時突出する方向へ弾性部材5により押圧され、被検出体の移動に伴い往復移動するシャフト3に設けた磁石4の移動量を磁気検出素子9aによって検出するストロークセンサ1において、ケース体2の一方の開口部側には、シャフト3と弾性部材5とを収納する第1収納部2aを設け、その第1収納部2aと連続してシャフト3の端部側に設けられた磁石4を往復移動可能に収納する第2収納部2bを設け、ケース体2の他方の開口部側には、磁気検出素子9aおよび磁気検出素子9aを実装する回路基板10を収納保持する第3収納部2fを設け、ケース体2の一方の開口部端部には、シャフト3を抜け止め軸支する軸受部材6を設る。【選択図】図1

Description

本発明は、被検出体の移動量を検出する接触式のストロークセンサに関するものである。
従来のストロークセンサは、例えば、特許文献1に開示されるものがある。このストロークセンサは、摺動孔を有した第1のケースと、第1のケースに結合することにより、互いの間に油を充填した油室を構成する第2のケースと、第1のケースに形成した油室を外部に連通させる連通通路と、先端部が外部に露出する状態で第1のケースの摺動孔に進退可能に嵌合し、かつ油室の内部に摺動孔よりも大径となるフランジを収容したシャフトと、油室に配設し、シャフトの先端部を第1のケースから常時突出する方向に押圧する押圧バネと、第2のケースの外部においてシャフトの変位量に応じた電気信号を出力するホール素子とを備えたものである。
しかしながら、特許文献1に記載のストロークセンサは、円筒状の第1のケースのほぼ中央にシャフトを配置し、このシャフトと同軸上に磁石を配置し、この磁石の上もしくは下側、いわゆる第1のケースの径方向の外側に位置するようにホールICを備えた回路基板を配置するといった各構成部品を積上げて組み付けなければならず、生産性の更なる改善が望まれているといった問題点を有している。
このような問題点を解決するものとして、本願出願人は特願2012−191211号にて提案している。このストロークセンサは、被検出体の移動に伴い移動するシャフトに設けた磁石の移動量を検出するストロークセンサにおいて、シャフトの長手方向にシャフトを付勢する弾性部材と、シャフトと弾性部材とを配置する第一ケース体と、シャフトと弾性部材と第一ケース体とを備えた第一ユニットと、磁石の磁界を検出する磁気検出素子と、この磁気検出素子を実装する回路基板と、磁気検出素子と回路基板とを配置する第二ケース体と、磁気検出素子と回路基板と第二ケース体とを備えた第二ユニットと、を備え、第一、第二ケース体は筒状に形成され、第二ユニットを第一ユニット内に組み込んだものであり、組み付け性を改善し、生産性を向上させることができるものである。
特開2010−210493号公報
しかしながら、前述のストロークセンサは、第一ユニットと第二ユニットを構成させ、双方を組み合わせる構造であるため、各ユニット毎の構成部品における組み付け誤差と、各ユニット間の組み付け誤差が存在するため、検出部となる磁石と磁気検出素子とのギャップにばらつきが生じ、出力精度に影響を及ぼすことから、改良の余地があった。
そこで本発明は、前記問題点を解消し、組み付けによるばらつきを低減し、出力精度を向上させることが可能なストロークセンサを提供することを目的とするものである。
本発明は前述した課題を解決するため、請求項1では、シャフトがケース体から常時突出する方向へ弾性部材により押圧され、前記シャフトを被検出体に接触させてその移動に伴い往復移動する前記シャフトに設けた磁石の移動量を磁気検出素子によって検出するストロークセンサにおいて、前記ケース体に二つの開口部を設け、前記ケース体の一方の開口部側には、前記シャフトと前記弾性部材とを収納する第1収納部を設けるとともに、その第1収納部と連続して前記シャフトの端部側に配置した前記磁石を往復移動可能に収納する第2収納部を設け、前記ケース体の他方の開口部側には、前記磁気検出素子およびその磁気検出素子を実装する回路基板を収納保持する第3収納部を設け、前記ケース体の一方の開口部端部には、前記シャフトを抜け止め軸支する軸受け部材を設けてなることを特徴とするストロークセンサである。このように構成することにより、可動部側であるシャフトと磁石および弾性部材とをケース体に設けた一方の開口部側から第1収納部・第2収納部内に簡単にセットすることができ、また固定部側である磁気検出素子および磁気検出素子を実装する回路基板とをケース体に設けた他方の開放部側から第3収納部内に簡単にセットして固定保持することができるため、一つのケース体を基準にして、シャフトを含む磁石の往復移動によるストローク作動領域の取付位置と、磁気検出素子の固定保持する取付位置とを設定することができ、これにより磁石と磁気検出素子とのギャップがばらつくことなく所定の寸法に設定され、磁気的な結合による出力精度を安定に保つことが可能なストロークセンサを提供することができる。
また請求項2では、請求項1に記載のストロークセンサにおいて、前記ケース体は、合成樹脂材料にて一体的に形成してなることを特徴とするものである。このように構成することにより、センサの部品点数を抑えながら構成することができるとともに、組み付けに際し、可動部側の部品と固定部側の部品とをそれぞれの収納部内に簡単にセットすることができ、その組み付けられる位置もばらつくことなく精度良く固定保持することが可能となる。
また請求項3では、請求項1または請求項2に記載のストロークセンサにおいて、前記回路基板は、前記ケース体の前記第3収納部内に設けられた位置決め案内ガイド部に沿わせて配置され、前記磁気検出素子と前記磁石との検出ギャップの寸法が設定されることを特徴とするものである。このように構成することにより、回路基板はケース体の第3収納部に設けられた案内ガイドに沿わせて配置されるため、安定的に磁気検出素子と磁石との検出ギャップを設定することができ、組み付け位置のばらつきを低減し、出力精度を向上させることができる。
また請求項4では、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のストロークセンサにおいて、前記ケース体に設けられた前記第3収納部内には、充填部材が注入され前記回路基板および前記磁気検出素子を気密的に封止することを特徴とするものである。このように構成することにより、充填部材によって外部から侵入する水や塵埃などを遮断することができるとともに、充填部材により回路基板や磁気検出素子を密封することにより第3収納部内での磁気検出素子の移動を抑えることができ、磁石との位置関係を良好に保つことができる。
本発明では、シャフトがケース体から常時突出する方向へ弾性部材により押圧され、前記シャフトを被検出体に接触させてその移動に伴い往復移動する前記シャフトに設けた磁石の移動量を磁気検出素子によって検出するストロークセンサにおいて、前記ケース体に二つの開口部を設け、前記ケース体の一方の開口部側には、前記シャフトと前記弾性部材とを収納する第1収納部を設けるとともに、その第1収納部と連続して前記シャフトの端部側に配置した前記磁石を往復移動可能に収納する第2収納部を設け、前記ケース体の他方の開口部側には、前記磁気検出素子およびその磁気検出素子を実装する回路基板を収納保持する第3収納部を設け、前記ケース体の一方の開口部端部には、前記シャフトを抜け止め軸支する軸受け部材を設けてなることを特徴とするストロークセンサである。このように構成することにより、可動部側であるシャフトと磁石および弾性部材とをケース体に設けた一方の開口部側から第1収納部・第2収納部内に簡単にセットすることができ、また固定部側である磁気検出素子および磁気検出素子を実装する回路基板とをケース体に設けた他方の開放部側から第3収納部内に簡単にセットして固定保持することができるため、一つのケース体を基準にして、シャフトを含む磁石の往復移動によるストローク作動領域の取付位置と、磁気検出素子の固定保持する取付位置とを設定することができ、これにより磁石と磁気検出素子とのギャップがばらつくことなく所定の寸法に設定され、磁気的な結合による出力精度を安定に保つことが可能なストロークセンサを提供することができるものであり、所期の目的を達成することができる。
本発明の第1の実施形態に係るストロークセンサを示す全体の断面図。 図1における回路基板と磁気検出パッケージを取り外した状態を示すストロークセンサの断面図。 図1におけるストロークセンサを取付部材に組み付けた状態を示す断面図。 図3の組み付け前を示す分解断面図。 図1のストロークセンサの組み付け前を示す分解断面図。 本発明の第1の実施形態におけるシャフトと磁石の組み付け状態を示す要部の斜視図。 本発明のシャフトと磁石の可動部側となる実施態様例を示す要部の各断面図。 図1における充填部材が未充填の状態を示すストロークセンサの平面図。 図8におけるストロークセンサの第3収納部箇所を断面で表した平面図。
以下に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態のストロークセンサ1 は、ケース体2に、シャフト3と、磁石4と、弾性部材であるコイルスプリング5と、軸受部材6と、ばね受部材7と、磁石4を収納するホルダ8と、磁気検出素子9aを内蔵した磁気検出パッケージ9と、回路基板10と、電線コード11と、充填材12とを組み付け構成するものである。なお、L1は、ストロークセンサ1のシャフト3が移動する軸の中心位置を示している。
シャフト3は、炭素鋼やクロムモリブデン鋼といった鉄系材から形成されており、図示しない被検出体と接触し、シャフト3の長手方向(軸芯L1の長手方向)に沿って移動するものである。なお、耐摩耗性向上手段として焼入れ処理や窒化処理を行ったものが良く、また防錆やすべりを良くするために、めっき等の表面処理が施されている。
またシャフト3は、被検出体との接触による摺動移動がほとんどない場合、つまりシャフト3の長手方向(軸芯L1の長手方向)でのみ押力が働くといった使われ方をする場合、先端の摩耗がほとんど発生しないため、コストを考慮し、樹脂や真鍮といった、鉄系材に対し耐摩耗性の劣る非磁性部材から形成しても良い。但し、振動条件が厳しい場合は、鉄系材とすることが望ましい。
シャフト3は、円柱形であり、本実施形態においては、図7(a)や図6中右側に記載されているように、その後端部3aに非磁性体(例えば樹脂材料)からなるホルダ8を介してアウトサートもしくはインサート成形によって磁石4を一体形成し保持している。
ホルダ8および磁石4を含むシャフト3の後端側は、後述するケース体2に設けた第2収納部2b内に開口部2iから挿入され、第2収納部2bの最深部側へと配置される。(図5参照)
シャフト3は、その中央部より先端側に、ストッパ部となる径大部3bを備えている。この径大部3bは、軸受部材6の内径(軸受部6a)より大きく、コイルスプリング5と当接する受け部(突き当て部)を兼ねている。
また、シャフト3は、径大部3bよりシャフト3の先端側の径小部3cが、軸受部材6の軸受部6aによって移動可能に支持されている。
なお、コイルスプリング5は、径大部3bの後ろ側に設けられた径中部3dに挿通されており、シャフト3は、コイルスプリング5のばね運動によって、シャフト3の径大部3bを軸受部材6に設けた当接部6bに当接するように弾発付勢し、シャフト3の初期位置を定めるように設けられている。
シャフト3は、軸受部材6の軸受部6aを直線運動することで、軸芯L1位置を維持しながら往復移動(ストローク運動)ができるように設けられている。
本実施形態におけるシャフト3および磁石4による可動部側となる実施態様例としては、図7(b)に示すように、非磁性体(合成樹脂材料)によるホルダ8を介した軟磁性体シャフトを用いる本構成にすることで、磁石4の側面部(外周壁部4a)に磁界を発生することができるため、後述する磁気検出素子9aへ安定的に磁束を受けることができ、ストロークセンサ1としての検出機能を保ちかつ硬質材による耐摩耗性の向上を可能にするものである。なお、磁石4の周囲は合成樹脂材料からなる非磁性ホルダ8によって覆われることによりモールド成形されてシャフト3と一体的に形成されている。
また、図7(c)に示すように、シャフト3の後端部3aと磁石4の側端面4bとを接触するように配置し非磁性ホルダ8を介して成形保持するようにしている。これは軟磁性体の材料からなるシャフト3と磁石4の片側端面が接していても、もう一方の磁石端面(図中右側)が開放され、更に磁気検出素子9aと対峙する側面部(外周壁部4a)も時期的に開放されている場合、磁気検出素子9aが受ける領域に十分な磁界を発生させることができるためである。
また、図7(d)に示すように、シャフト3に非磁性材料例えばステンレスや合成樹脂材料などを用いる場合、個別の非磁性ホルダ8を設けず、シャフト3の端部3aに凹部を設けて直接磁石4を覆うように形成してもよい。その際、シャフト3と磁石4の固定方法は接着材等で行ったり、シャフト3の成形時に磁石4をモールド成形するようにしてもよい。
磁石4は、円柱形状に形成され、Nd−Fe−B系永久磁石やSmCo磁石といった磁石からなり、着磁方向は、磁極が軸芯L1の長手方向に沿って着磁されている。なお、着磁方向は、磁極が軸芯L1の長手方向に対して、垂直方向に着磁されたものでもよい。
磁石4は、シャフト3のストローク運動とともに、後述するケース体2に設けられた第2収納部2b内をストローク(往復移動)する。
また、磁石4は、検出する往復移動によるストローク量が大きい場合、軸芯L1方向の厚みを大きく、小さい場合厚みを小さくしないと検出精度に問題が発生する場合がある。そこで図7(e)に示すように、磁石4の厚みを調整する代わりに磁石4の両端または片方にヨーク4d,4eを付けることにより、磁石4の厚みの種類を抑えることができ、磁石4の共用化が可能となり低コストな磁石4を提供することができる。
なお、ホルダ8は、小型化や耐外部磁場性を良くするために、部分的に磁石4の一部分が露出する開口部8aを有し、開口部8aから露出される磁石4c部分が磁気検出パッケージ9に対向配置された方が望ましい(図6など参照)。
このように磁石4と磁気検出素子9aとを対向配置することで、磁石4の外周壁部4a部分と磁気検出パッケージ9の端面の距離を縮めることができるため、小型化を実現することができるとともに、更には、磁気検出素子9aが受ける磁石4からの磁束密度も大きくなり、耐外部磁場性も向上させることができる。
また、ホルダ8は開口部8aを有することから、磁石4の外周壁部4aが露出するようにコの字状に形成されており、ケース体2の第2収納部2bもコの字状のホルダ8に沿った形状とすることで、凸部8bがケース体2の当接部2gと当接し、シャフト3の軸芯L1位置を基点としてシャフト3の外周面方向(回転方向)に対しストッパ機構として働き、回転規制されるため、製造上の着磁ばらつきや形状ばらつきが磁石4に生じた場合であっても、シャフト3とともに磁石4が回転規制されることによって、回転位置による磁束密度のゆがみを低減することができ、結果的に出力精度のばらつきを抑えることができる。(図1〜図6、図9など参照)
コイルスプリング5は、例えば、バネ用ステンレス材等からなり、シャフト3の径中部3dの周囲に配置され、ケース体2の開口部2iから挿入され、第1収納部2a内に収納されている。
また、コイルスプリング5は、シャフト3の径大部3bを、軸受部材6の当接部6bに当て、初期位置を定める役割を果たし、さらに、前記被検出体とシャフト3が接触した際、常時、前記被検出体を付勢し押し戻すため、振動等によるストローク量の変位を抑えることができる。
軸受部材6は、真鍮やステンレス鋼等からなり、環状を成しており、軸受部6aと、当接部6bと、外形部6cと、端部6dを有している。
外形部6cは、ケース体2の開口部2iから挿入され、前方部2c内に圧入保持され、この軸受部6aが、シャフト3の径小部3cの軸受となっており、シャフト3をストローク移動可能に支持する。
また、当接部6bが、シャフト3のストッパ部である径大部3bと当接し、シャフト3の移動を規制する役割を果たしている。なお、端部6dを、ケース体2の加締め部2dを加締めることによってケース体2に固定保持される。軸受部6aはすべりを良くするために、メッキや樹脂コーティング等の摺動性が向上する表面処理を施す方が良い。
ばね受部材7は、真鍮やステンレス鋼等からなり、環状を成しており、ケース体2の第1収納部2aの端面2eに配置され、コイルスプリング5と当接し、コイルスプリング5の付勢を受けている。
磁気検出パッケージ9は、ホールICやMR素子等の磁気検出素子9aを合成樹脂で覆ったものである。また、磁気検出パッケージ9の平面9b部分が、シャフト3の軸芯L1位置に対して並行な配置であり、磁気検出パッケージ9(磁気検出素子9a)の平面9b部分が、磁石4の外周壁部4aに対向するように配置され、シャフト3のストローク運動とともにストロークする磁石4の動きに応じて変化する磁界の強さを検出している。なお、磁石4と磁気検出パッケージ9の距離を可能な限り小さくすることで、十分な磁束を確保することができ、外部磁界や磁石4の位置ズレといった出力変化に起因する影響を小さくすることができる。
磁気検出パッケージ9は、回路基板10に設けられており、磁気検出パッケージ9に内蔵された磁気検出素子9aは、図示しないリードを介して回路基板10と電気的に接続され、シャフト3のストローク運動とともに移動する磁石4の動きに応じて変化する磁界の強さを検出し、この検出した結果を検出信号に変換し、この検出信号を回路基板10と電気的に接続された電線コード11もしくはダイレクトコネクタ仕様の場合コネクタ端子を通じて(アナログやPWMといった出力形式で)外部に出力するものである。
回路基板10は、例えば、ガラスエポキシ樹脂などの硬質な絶縁体からなる硬質回路基板からなり、ケース体2の開口部2jから挿入され、第3収納部2f内に収納固定される。
回路基板10には、磁気検出パッケージ9の他に図示しないコンデンサ等の各種電子部品が実装されている。
回路基板10には、電線コード11を取り付ける図示しない貫通する孔が設けられ、図示しない半田によって電線コード11と図示しない回路基板10上に設けられた配線パターンとを電気的に接続している。
なお、磁石4、磁気検出パッケージ9、回路基板10の位置関係は、十分な磁束を受けるために、磁石4側に磁気検出パッケージ9を実装する方が望ましいが、磁石4と磁気検出パッケージ9との間に回路基板10を介しても良い。その際は、磁石4と磁気検出パッケージ9との距離が大きくなるため強い磁力の磁石4を用いることが望ましい。
ケース体2は、例えばPPSやPBTといった樹脂からなり、主に第1収納部2aと第2収納部2bと第3収納部2fとを備えている。
第1収納部2aは円筒状であり、シャフト3とコイルスプリング5とばね受部材7とを収納する。そして、シャフト3とコイルスプリング5とばね受部材7とを保持するために、軸受部材6が、抜け止めとして前方部2cに圧入され、加締め部2dを加締めることによってケース体2に固定保持される。なお、ばね受け部材7は第1収納部2aの端面2eに当接している。
第2収納部2bはコの字状のホルダ8に沿った形状であり、シャフト3に一体形成された磁石4とホルダ8とを収納する。そして、ホルダ8の凸部8bが当接部2gと当接することで、回転方向に対しストッパー機構として働き、回転規制される。(図9)
第1収納部2aおよび第2収納部2bは開口部2iを有し、開口部2iから、シャフト3と磁石4とホルダ8とを一体形成した可動部側の一部と、コイルスプリング5とばね受部材7とによる可動部側の他部とを組み込み、軸受部材6を前方部2cに圧入した後、加締め部2dを加締めることにより可動部側の組付けが完了する。
また第2収納部2bは、第3収納部2f内に位置しており、第2収納部2bと第3収納部2fとは、互いに連通しないように仕切り2hで区切られている。この仕切り2hを間に挟んで磁気検出パッケージ9と磁石4とが対向するように設けられている。
また、第3収納部2fは、開口部2jを有し、第1収納部2aおよび第2収納部2bの開口部2iとはケース体2の断面円形状の中心軸に対して、相対する方向に向いており、磁気検出パッケージ9、回路基板10、を収納固定するように設けられている。
第3収納部2f内は、充填材12によって満たされている。この充填材12は、エポキシやシリコーン等の液体から固体へと硬化する樹脂からなり、例えば、UV硬化型あるいは熱硬化型樹脂などであり、磁気検出パッケージ9と回路基板10が、第3収納部2f内において気密的に収納保持されるようになっている。
第3収納部2fには、回路基板10の配設位置を決定する位置決め案内ガイド部2kが設けられ、この位置決めガイド部2kには第3収納部2fの奥行き方向に沿って断面形状が三角形の圧入部2lが形成され、その圧入部2lによって、回路基板10を位置決め案内ガイド部2kに押付けるように設けている。(図1〜図5、図8、図9)
なお、この圧入部2lは、回路基板10の固定前は突起形状であるが、回路基板10を取り付ける際、圧入部2lの先端部が潰れて、回路基板10が外れないようにするものである。
また、ケース体2には、ストロークセンサ1を取付部材Hに取付けるための固定部2mがケース体2の外周面箇所から一体に突出するように設けられており、この固定部2mにリング状のカラー13をインサートしている。この固定部2mに設けられたカラー13を介して例えば固定ボルトBを取付部材Hに対して回し締め固定することにより、ストロークセンサ1が固定保持される。
この際、ストロークセンサ1のケース体2の外周面箇所には、取付部材Hに設けられた取付孔部箇所との気密を保持するためにパッキンP(Oリング)等のシール材を装着するための環状の溝部2nが設けられている。
カラー13は、例えば、真鍮やステンレス鋼といった金属からなり、固定ボルトBによる回し締め時において取付部材Hに固定する際にケース体2に設けた固定部2mの強度を保つことができるように設けられている。
このように構成された本実施形態においては、可動部側であるシャフト3と磁石4および弾性部材であるコイルスプリング5とをケース体2に設けた一方の開口部2i側から第1・第2の収納部2a,2b内に簡単にセットすることができ、また固定部側である磁気検出素子9aおよび磁気検出素子9aを実装する回路基板10とをケース体2に設けた他方の開口部2j側から第3収納部2f内に簡単にセットして固定保持することができるため、一つのケース体2を基準にして、シャフト3を含む磁石4の往復移動によるストローク作動領域の取付位置と、磁気検出素子9bの固定保持する取付位置とを設定することができ、これにより磁石4と磁気検出素子9aとのギャップがばらつくことなく所定の寸法に設定され、磁気的な結合による出力精度を安定に保つことが可能なストロークセンサ1を提供することができる。
また、ケース体2を合成樹脂材料にて一体的に形成してなることにより、ストロークセンサ1の部品点数を抑えながら構成することができるとともに、組み付けに際し、可動部側の部品と固定部側の部品とをそれぞれの収納部2a,2b2f内に簡単にセットすることができ、その組み付けられる位置もばらつくことなく精度良く固定保持することが可能となる。
また、回路基板10は、ケース体2の第3収納部2f内に設けられた位置決め案内ガイド部2kに沿わせて配置され、磁気検出素子9aと磁石4との検出ギャップの寸法が設定されるため、安定的に磁気検出素子9aと磁石4との検出ギャップを設定することができ、組み付け位置のばらつきを低減し、出力精度を向上させることができる。
また、ケース体2に設けられた第3収納部2f内には、充填材12が注入され回路基板10および磁気検出素子9aを気密的に封止することにより、充填材12によって外部から侵入する水や塵埃などを遮断することができるとともに、充填材12により回路基板1や磁気検出素子9aを密封することにより第3収納部2f内での磁気検出素子9aの移動を抑えることができ、磁石4との位置関係を良好に保つことができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。たとえば前述した実施形態にあっては、取付部材Hに対して固定保持する際、ストロークセンサ1のケース体2の外周面に固定部2mを設け、取付部材Hに対して固定ボルトBを回し締め固定するようにしていたが、ケース体2の外周面に取付部材Hに直接ねじ込み固定するための螺子部を設けるようにしてもよい。
被検出体の移動に伴い往復移動するシャフトに設けた磁石の移動量を検出するストロークセンサに利用可能である。
1 ストロークセンサ
2 ケース
2a 第1収納部
2b 第2収納部
2c 前方部
2d 加締め部
2e 第1収納部端面
2f 第3収納部
2g 当接部
2h 仕切り
2i 開口部
2j 開口部
2k 位置決め案内ガイド部
2l 圧入部
2m 固定部
2n 溝部
3 シャフト
3a 後端部
3b 径大部
3c 径小部
3d 径中部
4 磁石
4a 外周壁部
4b 側端面
4c 露出部
4d,4e ヨーク
5 弾性部材(コイルスプリング)
6 軸受部材
6a 軸受部
6b 当接部
6c 外形部
6d 端部
7 ばね受部材
8 ホルダ
8a 開口部
8b 凸部
9 磁気検出パッケージ
9a 磁気検出素子
9b 平面
10 回路基板
11 電線コード
12 充填材
13 カラー
B 固定ボルト
H 取付部材
P パッキン

Claims (4)

  1. シャフトがケース体から常時突出する方向へ弾性部材により押圧され、前記シャフトを被検出体に接触させてその移動に伴い往復移動する前記シャフトに設けた磁石の移動量を磁気検出素子によって検出するストロークセンサにおいて、
    前記ケース体に二つの開口部を設け、
    前記ケース体の一方の開口部側には、前記シャフトと前記弾性部材とを収納する第1収納部を設けるとともに、その第1収納部と連続して前記シャフトの端部側に配置した前記磁石を往復移動可能に収納する第2収納部を設け、
    前記ケース体の他方の開口部側には、前記磁気検出素子およびその磁気検出素子を実装する回路基板を収納保持する第3収納部を設け、
    前記ケース体の一方の開口部端部には、前記シャフトを抜け止め軸支する軸受部材を設けてなることを特徴とするストロークセンサ。
  2. 前記ケース体は、合成樹脂材料にて一体的に形成してなることを特徴とする請求項1に記載のストロークセンサ。
  3. 前記回路基板は、前記ケース体の前記第3収納部内に設けられた位置決め案内ガイド部に沿わせて配置され、前記磁気検出素子と前記磁石との検出ギャップの寸法が設定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のストロークセンサ。
  4. 前記ケース体に設けられた前記第3収納部内には、充填材が注入され前記回路基板および前記磁気検出素子を気密的に封止することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のストロークセンサ。
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