図1Aは、1つまたは複数の開示する実施形態が実装されてよい例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、複数の無線ユーザに音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを与える多元接続システムであってよい。通信システム100は、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通してそのようなコンテンツに複数の無線ユーザがアクセスすることを可能にしてよい。たとえば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT拡散OFDM(ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理済みOFDM、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を採用してよい。
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含んでよいが、開示する実施形態が、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することを理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであってよい。例として、いずれかが「局」および/または「STA」と呼ばれることがあるWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定またはモバイル加入者ユニット、サブスクリプションベースのユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポットまたはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、ウォッチまたは他のウェアラブルなもの、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、ビークル、ドローン、医療デバイスおよびアプリケーション(たとえば、遠隔手術)、産業用デバイスおよびアプリケーション(たとえば、産業および/または自動処理チェーンコンテキストで動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、家庭用電子機器デバイス、商用および/または産業用無線ネットワーク上で動作するデバイスなどを含んでよい。WTRU102a、102b、102cおよび102dのいずれかは、互換的にUEと呼ばれることがある。
通信システム100はまた、基地局114aおよび/または基地局114bを含んでよい。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするためにWTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってよい。例として、基地局114a、114bは、送受信基地局(BTS)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、gNB、NRNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであってよい。基地局114a、114bが単一の要素として示されているが、基地局114a、114bが任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでよいことを理解されよう。
基地局114aは、他の基地局および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノードなどのネットワーク要素(図示せず)をも含んでよいRAN104/113の一部であってよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある1つもしくは複数のキャリア周波数上で無線信号を送信および/または受信するように構成されてよい。これらの周波数は、認可スペクトル、無認可スペクトル、または認可スペクトルと無認可スペクトルとの組合せにあってよい。セルは、比較的固定されてよいか、または時間とともに変化してよい特定の地理的エリアに無線サービスのためのカバレージを与えてよい。セルは、セルセクタにさらに分割されてよい。たとえば、基地局114aに関連するセルは、3つのセクタに分割されてよい。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つの送受信機、すなわち、セルのセクタごとに1つを含んでよい。一実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用してよく、セルのセクタごとに複数の送受信機を利用してよい。たとえば、所望の空間的方向で信号を送信および/または受信するために、ビームフォーミングが使用されてよい。
基地局114a、114bは、任意の好適な無線通信リンク(たとえば、無線周波数(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であってよいエアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信してよい。エアインタフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてよい。
より詳細には、上記のように、通信システム100は、多元接続システムであってよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用してよい。たとえば、RAN104/113における基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインタフェース115/116/117を確立してよいユニバーサル移動体(電話)通信システム(UMTS)地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含んでよい。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)および/または高速ULパケットアクセス(HSUPA)を含んでよい。
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)および/またはLTEアドバンストプロ(LTE-A Pro)を使用してエアインタフェース116を確立してよい発展型UMTS地上波無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実装してよい。
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、新無線(NR)を使用してエアインタフェース116を確立してよいNR無線アクセスなどの無線技術を実装してよい。
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装してよい。たとえば、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、たとえば、デュアル接続性(DC)原理を使用してLTE無線アクセスとNR無線アクセスとを一緒に実装してよい。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインタフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術および/または複数のタイプの基地局(たとえば、eNBおよびgNB)との間で送られる送信によって特徴づけられてよい。
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、ワイヤレスフィデリティー(WiFi))、IEEE802.16(すなわち、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、Interim Standard 2000(IS-2000)、Interim Standard 95(IS-95)、Interim Standard 856(IS-856)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、GSM進化型高速データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装してよい。
図1Aにおける基地局114bは、たとえば、無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントであってよく、職場、家庭、車両、構内、産業設備、(たとえば、ドローンが使用するための)空中回廊、道路などの局所的エリアでの無線接続性を容易にするために任意の好適なRATを利用してよい。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するためにIEEE802.11などの無線技術を実装してよい。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するためにIEEE802.15などの無線技術を実装してよい。また別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するためにセルラベースのRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用してよい。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有してよい。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がなくてよい。
RAN104/113は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つもしくは複数に音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであってよいCN106/115と通信していることがある。データは、異なるスループット要件、待ち時間要件、誤り耐性要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの変動するサービス品質(QoS)要件を有してよい。CN106/115は、呼の制御、課金サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド発呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを与え、および/またはユーザ認証などの高レベルなセキュリティ関数を実行してよい。図1Aには示されていないが、RAN104/113および/またはCN106/115が、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接的または間接的に通信していることがあることを理解されよう。たとえば、NR無線技術を利用していることがあるRAN104/113に接続されることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、またはWiFi無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信していることがある。
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためにWTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとして働いてよい。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を与える回線交換電話網を含んでよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおいて伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)および/またはインターネットプロトコル(IP)などの共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含んでよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作される有線および/または無線通信ネットワークを含んでよい。たとえば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを採用してよい1つまたは複数のRANに接続された別のCNを含んでよい。
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード能力を含んでよい(たとえば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含んでよい)。たとえば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用してよい基地局114aと通信し、IEEE802無線技術を採用してよい基地局114bと通信するように構成されてよい。
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、特に、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取外し不能メモリ130、取外し可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および/または他の周辺機器138を含んでよい。WTRU102が、実施形態に一致したままでありながら、上記の要素の任意の部分組合せを含んでよいことを理解されよう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などであってよい。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102が無線環境において動作することを可能にする任意の他の機能を実行してよい。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合されてよい送受信機120に結合されてよい。図1Bに、別個の構成要素としてプロセッサ118と送受信機120とを示しているが、プロセッサ118と送受信機120とが電子パッケージまたはチップにおいて一緒に統合されてよいことを理解されよう。
送信/受信要素122は、エアインタフェース116を介して基地局(たとえば、基地局114a)に信号を送信し、またはそれから信号を受信するように構成されてよい。たとえば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってよい。一実施形態では、送信/受信要素122は、たとえば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であってよい。また別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送信および/または受信するように構成されてよい。送信/受信要素122が、無線信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成されてよいことを理解されよう。
送信/受信要素122が単一の要素として図1Bに示されているが、WTRU102は任意の数の送信/受信要素122を含んでよい。より詳細には、WTRU102は、MIMO技術を採用してよい。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116を介して無線信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含んでよい。
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信されるべきである信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成されてよい。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有してよい。したがって、送受信機120は、WTRU102が、たとえば、NRおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための複数の送受信機を含んでよい。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてよく、それらからユーザ入力データを受信してよい。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力してよい。さらに、プロセッサ118は、取外し不能メモリ130および/または取外し可能メモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、それにデータを記憶してよい。取外し不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリストレージデバイスを含んでよい。取外し可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含んでよい。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置しないメモリからの情報にアクセスし、それにデータを記憶してよい。
プロセッサ118は、電源134から電力を受電してよく、WTRU102における他の構成要素に電力を分散および/または制御するように構成されてよい。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の好適なデバイスであってよい。たとえば、電源134は、1つまたは複数の乾電池バッテリ(たとえば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含んでよい。
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(たとえば、経度および緯度)を与えるように構成されてよいGPSチップセット136に結合されてよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、または、それの代わりに、WTRU102は、基地局(たとえば、基地局114a、114b)からエアインタフェース116を介してロケーション情報を受信し、および/または2つ以上の近くの基地局から受信している信号のタイミングに基づいてそれのロケーションを決定してよい。WTRU102が、実施形態に一致したままでありながら、任意の好適なロケーション決定方法によってロケーション情報を捕捉してよいことを理解されよう。
プロセッサ118は、追加の特徴、機能および/または有線もしくは無線接続性を与える1つもしくは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含んでよい他の周辺機器138にさらに結合されてよい。たとえば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真および/またはビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョン送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、バーチャルリアリティおよび/または拡張現実(VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどを含んでよい。周辺機器138は、1つまたは複数のセンサを含んでよく、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、向きセンサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体センサ、および/もしくは湿度センサのうちの1つまたは複数であってよい。
WTRU102は、(たとえば、(たとえば、送信のための)ULと(たとえば、受信のための)ダウンリンクとの両方のための特定のサブフレームに関連する)信号の一部または全部の送信および受信が並列および/または同時であってよい全二重無線を含んでよい。全二重無線は、ハードウェア(たとえば、チョーク)またはプロセッサ(たとえば、別個のプロセッサ(図示せず)またはビアプロセッサ118)を介した信号処理のいずれかを介して自己干渉を小さくするかおよび/または実質的になくすために干渉管理ユニット139を含んでよい。一実施形態では、WTRU102は、(たとえば、(たとえば、送信のための)ULまたは(たとえば、受信のための)ダウンリンクのいずれかのための特定のサブフレームに関連する)信号の一部または全部の送信および受信のための半二重無線を含んでよい。
図1Cは、一実施形態による、RAN104およびCN106を示すシステム図である。上記のように、RAN104は、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにE-UTRA無線技術を採用してよい。RAN104はまた、CN106と通信していることがある。
RAN104は、eNodeB160a、160b、160cを含んでよいが、RAN104が、実施形態に一致したままでありながら、任意の数のeNodeBを含んでよいことを理解されよう。eNodeB160a、160b、160cはそれぞれ、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含んでよい。一実施形態では、eNodeB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装してよい。したがって、eNodeB160aは、たとえば、WTRU102aに無線信号を送信するおよび/またはそれから無線信号を受信するために複数のアンテナを使用してよい。
eNodeB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付加されてよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどを扱うように構成されてよい。図1Cに示すように、eNodeB160a、160b、160cは、X2インタフェースを介して相互に通信してよい。
図1Cに示すCN106は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、サービングゲートウェイ(SGW)164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(またはPGW)166とを含んでよい。上記の要素の各々がCN106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかがCNオペレータ以外のエンティティによって所有および/または動作されてよいことを理解されよう。
MME162は、S1インタフェースを介してRAN104におけるeNodeB160a、160b、160cの各々に接続されてよく、制御ノードとして働いてよい。たとえば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチの間に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当してよい。MME162は、RAN104とGSMおよび/またはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を与えてよい。
SGW164は、S1インタフェースを介してRAN104におけるeNodeB160a、160b、160cの各々に接続されてよい。SGW164は、概して、WTRU102a、102b、102cとの間でユーザデータパケットをルーティングおよび転送してよい。SGW164は、eNodeB間のハンドオーバの間にユーザプレーンをアンカリングすること、DLデータがWTRU102a、102b、102cのために利用可能であるときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどの他の機能を実行してよい。
SGW164は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするためにインターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与えてよいPGW166に接続されてよい。
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にしてよい。たとえば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の固定通信デバイスとの間の通信を容易にするためにPSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与えてよい。たとえば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインタフェースとして働くIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでよいかまたはそれと通信してよい。さらに、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作される他の有線および/または無線ネットワークを含んでよい他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与えてよい。
WTRUが無線端末として図1A~図1Dに記載されているが、そのような端末が(たとえば、一時的にまたは永続的に)使用してよいいくつかの代表的な実施形態では、有線通信が通信ネットワークとインタフェースすると考えられる。
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであってよい。
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードのWLANは、BSSのためのアクセスポイント(AP)とAPに関連する1つまたは複数の局(STA)とを有してよい。APは、配信システム(DS)またはBSSを出入りするトラフィックを搬送する別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセスまたはインタフェースを有してよい。BSSの外部から発信するSTAへのトラフィックは、APを通して到着してよく、STAに送出されてよい。BSS外の宛先にSTAから発信されたトラフィックは、それぞれの宛先に配信されるためにAPに送られてよい。BSS内のSTA間のトラフィックは、APを通して送られることがあり、たとえば、ここで、ソースSTAはAPにトラフィックを送ってよく、APは、宛先STAにトラフィックを送出してよい。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと見なされるおよび/またはそう呼ばれることがある。ピアツーピアトラフィックは、ダイレクトリンクセットアップ(DLS)を用いてソースSTAと宛先STAとの間で(たとえば、それらの間で直接)送られてよい。いくつかの代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLSまたは802.11zトンネリングされたDLS(TDLS)を使用してよい。独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANはAPを有しないことがあり、IBSS内のまたはそれを使用するSTA(たとえば、STAの全て)は互いに直接通信してよい。IBSS通信モードは、時々、本明細書では「アドホック」通信モードと呼ぶことがある。
802.11acインフラストラクチャ動作モードまたは同様の動作モードを使用するとき、APは、1次チャネルなどの固定チャネル上でビーコンを送信してよい。1次チャネルは、固定幅(たとえば、20MHz幅の帯域幅)であるか、またはシグナリングを介して動的に設定された幅であってよい。1次チャネルは、BSSの動作チャネルであってよく、APとの接続を確立するためにSTAによって使用されてよい。いくつかの代表的な実施形態では、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)が、たとえば、802.11システムにおいて実装されてよい。CSMA/CAでは、APを含むSTA(たとえば、あらゆるSTA)が1次チャネルを感知してよい。1次チャネルが特定のSTAによって感知/検出されるおよび/またはビジーであると決定される場合、特定のSTAはバックオフしてよい。1つのSTA(たとえば、ただ1つの局)が、所与のBSSにおいて所与の時間に送信してよい。
高スループット(HT)のSTAは、40MHz幅のチャネルを形成するために、たとえば、隣接するまたは隣接していない20MHzのチャネルとの1次の20MHzのチャネルの組合せを介した通信のために40MHz幅のチャネルを使用してよい。
極高スループット(VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、および/または160MHz幅のチャネルをサポートしてよい。40MHzおよび/または80MHzのチャネルは、連続する20MHzのチャネルを組み合わせることによって形成されてよい。160MHzのチャネルは、8つの連続する20MHzのチャネルを組み合わせることによって、または80+80構成と呼ばれることがある2つの不連続の80MHzのチャネルを組み合わせることによって形成されてよい。80+80構成では、データは、チャネル符号化後に、2つのストリームにデータを分割してよいセグメントパーサを通してパスされてよい。逆高速フーリエ変換(IFFT)処理と時間領域処理とが別々に各ストリームに対して行われてよい。ストリームは、2つの80MHzのチャネル上にマッピングされてよく、データは、送信STAによって送信されてよい。受信STAの受信機では、80+80構成について上記で説明した動作が逆行されてよく、組み合わされたデータが媒体アクセス制御(MAC)に送られてよい。
802.11afおよび802.11ahによってサブ1GHz動作モードがサポートされる。チャネル動作帯域幅およびキャリアは、802.11nおよび802.11acで使用されるものと比較して802.11afおよび802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトルにおける5MHz、10MHz、および20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレージエリアにおけるMTCデバイスなどのメータ型制御/マシン型通信をサポートしてよい。MTCデバイスは、いくつかの能力、たとえば、いくつかのおよび/または限定された帯域幅のサポート(たとえば、それだけのサポート)を含む限定された能力を有してよい。MTCデバイスは、(たとえば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命をもつバッテリを含んでよい。
802.11n、802.11ac、802.11af、および802.11ahなどの複数のチャネルならびにチャネル帯域幅をサポートしてよいWLANシステムは、1次チャネルとして指定されてよいチャネルを含む。1次チャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大の共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有してよい。1次チャネルの帯域幅は、BSSにおいて動作する全てのSTAの中から、最小の帯域幅動作モードをサポートするSTAによって設定および/または限定されてよい。802.11ahの例では、APおよびBSSにおける他のSTAが、2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、および/または他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合でも、1次チャネルは、1MHzモードをサポートする(たとえば、それだけをサポートする)STA(たとえば、MTCタイプのデバイス)について1MHz幅であってよい。キャリア検知および/またはネットワーク割振りベクトル(NAV)の設定は、1次チャネルのステータスに依存してよい。たとえば(1MHz動作モードだけをサポートする)STAのために1次チャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であってよい場合であっても、APに利用可能な周波数帯域全体を送信することがビジーであると見なされてよい。
米国では、802.11ahによって使用されてよい利用可能な周波数帯域は、902MHzから928MHzまでである。韓国では、利用可能な周波数帯域は、917.5MHzから923.5MHzまでである。日本では、利用可能な周波数帯域は、916.5MHzから927.5MHzまでである。802.11ahのために利用可能な総帯域幅は、国コードに応じて6MHzから26MHzである。
図1Dは、一実施形態による、RAN113およびCN115を示すシステム図である。上記のように、RAN113は、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにNR無線技術を採用してよい。RAN113はまた、CN115と通信していることがある。
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含んでよいが、RAN113が、実施形態に一致したままでありながら、任意の数のgNBを含んでよいことを理解されよう。gNB180a、180b、180cはそれぞれ、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含んでよい。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装してよい。たとえば、gNB180a、108bは、gNB180a、180b、180cに信号を送信し、および/またはそれから信号を受信するためにビームフォーミングを利用してよい。したがって、gNB180aは、たとえば、WTRU102aに無線信号を送信し、および/またはそれから無線信号を受信するために複数のアンテナを使用してよい。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装してよい。たとえば、gNB180aは、WTRU102a(図示せず)に複数コンポーネントキャリアを送信してよい。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、無認可スペクトル上にあってよいが、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあってよい。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(CoMP)技術を実装してよい。たとえば、WTRU102aは、gNB180aおよびgNB180b(および/またはgNB180c)から協調送信を受信してよい。
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルな数秘学に関連する送信を使用してgNB180a、180b、180cと通信してよい。たとえば、OFDMシンボル間隔および/またはOFDMサブキャリア間隔は、異なる送信、異なるセル、および/または無線送信スペクトルの異なる部分ごとに変動してよい。WTRU102a、102b、102cは、(たとえば、様々な数のOFDMシンボルを含んでいるおよび/または変動する長さの絶対時間の間続く)様々なまたはスケーラブルな長さのサブフレームまたは送信時間間隔(TTI)を使用してgNB180a、180b、180cと通信してよい。
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成および/または非スタンドアロン構成にあるWTRU102a、102b、102cと通信するように構成されてよい。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(たとえば、eNodeB160a、160b、160cなど)にアクセスすることもなしにgNB180a、180b、180cと通信してよい。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカーポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数を利用してよい。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、無認可帯域における信号を使用してgNB180a、180b、180cと通信してよい。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、eNodeB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信しながら/それにも接続しながらgNB180a、180b、180cと通信してよい/それに接続してよい。たとえば、WTRU102a、102b、102cは、1つまたは複数のgNB180a、180b、180cおよび1つまたは複数のeNodeB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためにDC原理を実装してよい。非スタンドアロン構成では、eNodeB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカーとして働いてよく、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービスするための追加のカバレージおよび/またはスループットを与えてよい。
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられてよく、無線リソース管理の決定、ハンドオーバの決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアル接続性、NRとE-UTRAとの間の相互接続、ユーザプレーン機能(UPF)184a、184bに向けたユーザプレーンデータのルーティング、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)182a、182bに向けた制御プレーン情報のルーティングなどを扱うように構成されてよい。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインタフェースを介して相互に通信してよい。
図1Dに示すCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182bと、少なくとも1つのUPF184a、184bと、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183bと、場合によっては、データネットワーク(DN)185a、185bとを含んでよい。上記の要素の各々がCN115の一部として示されているが、これらの要素のいずれかがCNオペレータ以外のエンティティによって所有および/または動作されてよいことを理解されよう。
AMF182a、182bは、N2インタフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続されてよく、制御ノードとして働いてよい。たとえば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシング(たとえば、異なる要件をもつ異なるPDUセッションの扱い)のサポート、特定のSMF183a、183bを選択すること、登録エリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティ管理などを担当してよい。ネットワークスライシングは、利用されたWTRU102a、102b、102cであるサービスのタイプに基づいてWTRU102a、102b、102cのCNのサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用されてよい。たとえば、異なるネットワークスライスは、高信頼低遅延(URLLC)アクセスに依拠するサービス、拡張大規模モバイルブロードバンド(eMBB)アクセスに依拠するサービス、マシン型通信(MTC)アクセスのサービスなどの異なる使用事例のために確立されてよい。AMF182a、182bは、RAN113とLTE、LTE-A、LTE-A Pro、および/またはWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を与えてよい。
SMF183a、183bは、N11インタフェースを介してCN115におけるAMF182a、182bに接続されてよい。SMF183a、183bはまた、N4インタフェースを介してCN115におけるUPF184a、184bに接続されてよい。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択および制御し、UPF184a、184bを通してトラフィックのルーティングを構成してよい。SMF183a、183bは、UEのIPアドレスを管理し、割り振ること、PDUセッションを管理すること、ポリシの実施およびQoSを制御すること、ダウンリンクデータの通知を与えることなどの他の機能を実行してよい。PDUセッションのタイプは、IPベースのもの、非IPベースのもの、イーサネットベースのものなどであってよい。
UPF184a、184bは、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするためにインターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与えてよいN3インタフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続されてよい。UPF184a、184bは、パケットをルーティングおよび転送すること、ユーザプレーンのポリシを施行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを扱うこと、ダウンリンクパケットをバッファリングすること、モビリティアンカリングを与えることなどの他の機能を実行してよい。
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にしてよい。たとえば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインタフェースとして働くIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでよいかまたはそれと通信してよい。さらに、CN115は、他のサービスプロバイダによって所有および/もしくは動作される他の有線ならびに/または無線ネットワークを含んでよい他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与えてよい。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インタフェースとUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インタフェースとを介してUPF184a、184bを通してローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに接続されてよい。
図1A~図1Dおよび図1A~図1Dの対応する説明に鑑みて、WTRU102a~d、基地局114a~b、eNodeB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~ab、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、および/または本明細書で説明する任意の他のデバイスのうちの1つまたは複数に関して本明細書で説明する機能のうちの1つもしくは複数または全ては、1つまたは複数のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行されてよい。エミュレーションデバイスは、本明細書で説明する機能のうちの1つもしくは複数または全てをエミュレートするように構成された1つまたは複数のデバイスであってよい。たとえば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスをテストする、ならびに/またはネットワークおよび/もしくはWTRU機能をシミュレートするために使用されてよい。
エミュレーションデバイスは、ラボ環境でおよび/またはオペレータネットワーク環境で他のデバイスの1つまたは複数のテストを実施するように設計されてよい。たとえば、1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスをテストするために有線および/または無線通信ネットワークの一部として完全にまたは部分的に実装および/または展開されながら、1つもしくは複数または全ての機能を実行してよい。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されながら、1つもしくは複数または全ての機能を実行してよい。エミュレーションデバイスは、オーバージエア無線通信を使用してテストするおよび/またはテストを実行するために別のデバイスに直接結合されてよい。
1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として実装/展開されることなしに、全てを含む1つまたは複数の機能を実行してよい。たとえば、エミュレーションデバイスは、1つまたは複数の構成要素のテストを実施するために試験所ならびに/または展開されていない(たとえば、テスト用の)有線および/もしくは無線通信ネットワークにおけるテストシナリオで利用されてよい。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、テスト機器であってよい。データを送信および/または受信するためにエミュレーションデバイスによって、直接RF結合および/または(たとえば、1つまたは複数のアンテナを含んでよい)RF回路を介した無線通信が使用されてよい。
屋内ホットスポット、密集都市部、地方、都市部、および高速展開シナリオおよび拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシン型通信(mMTC)および超高信頼低遅延通信(URLLC)使用事例を含む、いくつかの展開シナリオおよび使用事例が最近の3GPP規格検討において定義された。異なる使用事例は、高データレート、高スペクトル効率、低電力高エネルギー効率、低遅延および高信頼性などの異なる要件に焦点を当ててよい。
図2は、LTEデータチャネルコーディングおよびシグナリングのための例示的な方法のフローチャート200である。LTEダウンリンクデータ送信では、eNBは、WTRUに宛てられたトランスポートブロック(TB)を有してよい。24ビットの巡回冗長検査(CRC)がTBレベルでTBに付加されてよい(210)。24ビットのCRCが付加された状態のTBは、最大コードブロックサイズ(たとえば、6144ビット)よりも大きい場合セグメント化されていることになる(220)。セグメントの数は、
に等しくなり、ここで、TBSは、CRCが付加された状態でない元のTBのビット数である。CRCが付加された状態のTBは、Cセグメントの間でほぼ等しく分離されてよい。セグメントの数が1よりも大きい場合、追加の24ビットのCRCが、CBレベルで各コードブロック(CB)に付加されてよい(230)。各セグメントにおける実際のビット数は、ターボコードの内部インターリーバパラメータにおけるサポートされるブロックサイズに依存してよい。
各コードブロックは、1/3の固定マザーコードレートをもつターボコードによって符号化されてよい(240)。システマティックビット(systematic bit)とパリティビットの2つのセットとが、次いで、サブブロックインターリーバにパスされ、循環バッファにおける順序で保存されてよい(250)。レートマッチングおよび/またはインクリメンタル冗長ハイブリッド自動再送要求(IR-HARQ)が循環バッファから所望の数のビットを送るために使用されてよい(260)。各冗長バージョン(RV)が循環バッファの異なる開始点に対応してよい。
各送信において送られるべきビット数は、送信のために割り振られたリソースブロック(RB)の数と変調次数およびコーディングレート(CR)とに依存してよい。変調次数およびコーディングレートはDLチャネル状態によって決定されてよく、送信のために割り振られたRBの数は、ルックアップテーブルから取得されてよい。
WTRUにおける成功した復号を容易にするために、eNBは、WTRUにいくつかのコーディングおよび変調関連情報を送信してよい。この情報は、CBとともに送られるダウンリンク制御情報(DCI)において与えられてよい。
WTRUがDCIを受信するという条件で、WTRUは、RB割当てのためのDCI(たとえば、フォーマット1/1A/1B)と、5ビットの変調およびコーディング方式(MCS)情報と、3ビットのHARQプロセス番号と、1ビットの新規データインジケータと、2ビットのRVとを検査することになる。RB割当ては、何個のRBがWTRU(NRB)に割り当てられ、それらがどこに位置するのかをWTRUに知らせる。5ビットのMCS情報は、変調次数MとTBSインデックスITBSとの両方を暗示する。NRBとITBSとに基づいて、WTRUは、ルックアップテーブルに基づいてTBサイズ(TBS)を決定してよい。eNBと同じプロシージャに従って、WTRUは、セグメント化されたコードブロックの数Cと各CBのCBサイズ(CBS)Ki,1≦i≦Cとを知ることになる。
WTRUは、以下の近似式を使用してチャネルコーディングレートを決定してよい。
式中、#REは、割り振られたリソース要素の総数であり、168・NRB(たとえば、168個のRE/RB(=12個のサブキャリア/PRB×14個のシンボル/TTI))に等しくなってよい。変調次数Mは、REごとのビット数を暗示してよく、90%は、10%のリソース要素が制御または基準信号のために割り振られることを考える。
LDPCコードは、3GPPおよび米国電気電子技術者協会(IEEE)802適用例のためにサポートされてよい前方誤り訂正コードである。3GPP適用例では、たとえば、(N,K)の準巡回LDPC(QC-LDPC)コードについて考え、ここで、Kが情報ブロック長であり、Nがコード化ブロック長である。パリティ検査行列Hは、(N-K)×Nのサイズをもつスパース行列(sparse matrix)であってよい。QC-LDPCコードは、以下のJ×Lのサイズをもつそれの基底行列によって一意に定義されてよい。
基底行列における各構成要素は、Z×Zの巡回置換行列または全零行列であってよい。Bi,jの正の整数値は、Z×Zの単位行列からBi,jだけ巡回右シフトされた巡回置換行列(circulant permutation matrix)を表してよい。単位行列(identity matrix)は、Bi,j=0によって示されてよいが、Bi,jの負の値は、全零行列(all zero matrix,)を示してよく、N=L・Zである。
所与のQC-LDPCが固定コードレートのために使用されてよい。レートマッチング/IR-HARQのサポートのために、パリティ検査行列のコード拡張(code extension)が使用されてよい。実施形態では、プロトグラフ行列(またはプロト行列)が使用されてよい。J×Lのサイズをもつプロト行列は、
のコーディングレートに対応してよい。J’×L’のサイズをもつ左上隅からのプロト行列の部分行列はまた、L’-J’=L-Jである場合、パリティ検査行列であってよい。この部分行列は
のコーディングレートに対応してよく、これは
よりも大きい。IR-HARQをサポートするために、コーディングレートが再送信とともに減少する場合、ある程度小さいJ値からある程度大きいJ値への行列拡張(matrix extension)が実行されてよい。概して、プロト行列からの最小コードレートは、
によって与えられてよいが、プロト行列からの最大コードレートは、rmax=r1によって与えられてよい。
図3は、例示的なプロト行列300の図である。図3に示す例では、プロト行列300は、4つの部分行列310、320、330および340を含み、それらは、それぞれ、コードレートr1、r2、r3およびrqに対応する。
どの部分行列が使用されるかに関係なく、それのサポート情報ブロック長は(L-J)・Zになる。リフティングサイズ(lifting size)Zは、(L-J)・Zが実際の情報ブロック長Kよりも長くなるように選択されてよく、差(L-J)・Z=Kは、ゼロパディングを通して扱われてよい。
IEEE802の場合、IEEE802.11acでは、たとえば、658ビットと、1296ビットと、1944ビットとの3つの異なるLDPCコードワード長がサポートされる。322バイトよりも短いパケットの場合、どのコードワードサイズを使用すべきかを決定する必要があってよい。322バイトよりも長いパケットの場合、1944ビットのコードワードサイズが常に使用されてよい。
符号化の最初のステップは、コードワード長を選択し、パケットのサイズと使用されるMCSとに基づいてコードワードの数を決定することであってよい。これに続いて、短縮ビット(shortening bit)の量を計算し、次いで、パリティビットを生成してよい。必要な場合、パンクチャリングまたは繰り返しが次いで実行されてよい。
3GPP次世代(NG)規格検討は、コードブロックグループ(CBG)レベルのCRCの考えられる導入を含んでいる。作業仮説は、シングル/マルチビットのHARQ確認応答(HARQ-ACK)フィードバックを用いるCBGベースの送信が、HARQプロセスの同じTBについてCBGベースの送信または再送信のみを許可するという特性をもつ3GPPリリース15においてサポートされるというものであり、CBGは、TBのサイズにかかわらずTBの全てのCBを含んでよく、CBGは1つのTBを含んでよく、CBGグラニュラリティが構成可能であってよい。
上述のように、LTEシステムでは、データチャネルのためのコーディング方式は、1/3の固定マザーコードレートをもつターボコーディングに基づく。しかしながら、5Gシステムでは、フレキシブルなLDPCコーディング方式がeMBBデータチャネルのために採用された。そのようなシステムでは、QC-LDPCコードが使用されることになり、可変情報ブロックサイズが、リフティングおよび短縮演算を通してサポートされることになり、可変コーディングレートが、パリティ検査行列のコード拡張を通してサポートされることになる。パリティ検査行列は、8/9の高コーディングレートから(たとえば、1/5と低い)低コーディングレートに拡張されてよいプロト行列に基づくことになる。したがって、LTEシステムのためにあるので、5GシステムではLDPCコードのための固定マザーコードレートがなくてよい。
送信機と受信機との両方における符号化および復号演算を容易にするために、5Gシステムでは、たとえば、送信機は、マザーコードレートを決定する必要があってよく、マザーコードレートは、送信機と受信機の間で同期される必要があってよい。本明細書で説明する実施形態は、上記で説明した5GシステムなどのシステムにおけるLDPCコーディングのための一般的なプロシージャと関連するシグナリングサポートとを与える。
さらに、LTEの狭帯域の性質のために、LTEでは、各OFDMシンボルが1つのCBしか搬送しないことが保証される。しかしながら、新無線(NR)での大規模な帯域幅割振りがOFDMシンボルごとの多くのCBにつながることがある。例として、4つのMIMOレイヤと、256個のQAM変調と、3300個のリソース要素(RE)またはRBとが使用される一実施形態では、8/9のコードレートおよび8448ビットのCB情報ビットを考慮すれば、各OFDMシンボルにおいて最大で12個のCBがあることができる。概して、コードワードごとの各OFDMシンボルにおけるCBの数は、およそ
となってよく、ここで、Mは、全てのレイヤのための変調次数であり、Cはコードレートである。これは、CBをバーストエラーまたはディープフェードを極めて受けやすくする。CBがまったく異なる周波数ロケーションにわたって拡散される場合、CB性能は、周波数ダイバーシティ利得により大幅に改善されることになる。また、スケジュールの便宜のためにおよびHARQフィードバックオーバーヘッドを低減するために1つのHARQフィードバックユニット内の各CBがほぼ同じ性能を有することが好適であってよい。したがって、シンボルレベルのインターリーバの使用は、全てのCBにほぼ同じ性能を有しさせてよい。本明細書で説明する実施形態は、好適なシンボルレベルのインターリーバを提供する。
図4Aは、QC-LDPCコードを使用したデータチャネルのためのTB処理の例示的な方法のフローチャート400Aである。図4Aに示す例のために、プロト行列ベースのQC-LDPCコードがチャネルコーディングのために使用され、QC-LDPCコードのサポートされる最大リフティングサイズがZmaxであり、全プロト行列がJxLのサイズであると仮定する。これらの仮定が与えられれば、最大コードワードサイズはL・Zmaxによって与えられてよい。サポートされるリフティングサイズのセットはZ={Z1,...,Z|z|=Zmax}として表されてよく、したがって、サポートされる情報ブロックサイズは、K={Z1・(L-J),...,Z|z|・(L-J)}として表されてよい。
図4Aに示す例では、TBは、Aビットのトランスポートブロックサイズ(TBS)を有してよい。C1ビットを有するCRCは、TBに付加されてよい(410A)。C1は、TBレベルのCRC長であってよく、これは、たとえば、24、16または24よりも小さい他の値であってよい。
TB処理のためのセグメント化パラメータが決定されてよい(420A)。パラメータは、CBセグメントの数と、各CBセグメントの長さと、1つまたは複数のLDPCコードのリフティングサイズと、LDPCコードのマザーコードレートとを含んでよい。
CBセグメントの数に関して、C1 CRCビットが付加された状態でAビットのTBSをもち、(A+C1)の総サイズを有するTBは、複数のセグメントに区分されてよい。セグメントの数は、
によって決定されてよく、ここで、C2は、24、16または他の値であってよいCBレベルのCRC長である。
各コードブロックセグメントの長さとパディングビットの数とに関して、パディングされたビットはゼロ、知られているシーケンス、または知られているシーケンスのサブセットであり、情報ビットから周期的に繰り返されてよい。TBを区分するいくつかの異なる方法がある。例について、図5、図6および図7に関して以下で説明する。
1つまたは複数のLDPCコードリフティングサイズに関して、それぞれのサポートされた情報ブロックサイズが一意のリフティングサイズに対応してよいので、各セグメントのリフティングサイズがサポートされた情報ブロックサイズによって決定されてよい。CRCをもつTBの等区分を用いる図5および図6に関して以下で説明する実施形態では、K+のサイズのセグメントは、Z+のリフティングサイズに対応し、K-のサイズのセグメントは、Z-のリフティングサイズに対応する。実施形態では、Z+=Z-である可能性がある。サポートされる情報ブロックサイズに適合するようなCRCをもつTBの等区分を用いる図7に関して以下で説明する実施形態では、最後のセグメントは、リフティングサイズZ-に対応してよいが、他のセグメントは、最大リフティングサイズZmaxに対応してよい。実施形態では、Z-=Zmaxである可能性がある。
LDPCコードのマザーCRに関して、上記の図2に、対応する部分行列のサイズによってはプロト行列が複数のCRをもつLDPCコードを含んでいてよいことを示した。マザーコードレートが1/3に固定されているLTEターボコードとは異なり、LDPCコードのためのモードコードは、プロト行列からのrmaxとrminとの間の複数の随意のコードレートを有してよい。したがって、LDPCコードのマザーコードレートを決定する必要があることになる。
どのマザーコードレートを使用すべきかに関する決定は、待ち時間要件と信頼性要件との両方を含んでよいデータサービス品質(QoS)に依存してよい。原則として、高信頼性要件では、低マザーコードレートが使用されてよいが、低信頼性要件では、高マザーコードレートが使用されてよい。小待ち時間要件では、より高いマザーコードレートが使用されてよいが、大待ち時間要件では、低マザーコードレートが使用されてよい。
シグナリングおよび複雑性を容易にするために、可能なマザーコードレートの数は、プロト行列の行数未満に限定されてよい。いくつかの典型的なコードレートがサポートされてよい。たとえば、可能なマザーコードレートは、{1/3,2/5,1/2,2/3}であってよい。マザーコードレートは、次いで、符号化のためにプロト行列のどの部分行列を使用すべきかを指定することができる。これはまた、再送信のためにコーディングされたブロックを記憶するために使用されるべきメモリを指定してよい。
セグメント化パラメータが決定されると、コードブロックセグメント化(430A)を実行して、たとえば、TBにゼロをパディングし、次いで、それに応じてそれらをセグメント化してよい。ゼロをパディングし、パディングされたゼロを用いてTBをセグメント化する異なる方法について、たとえば、図5、図6および図7に関して以下でより詳細に説明する。
CBレベルのCRC付加(attachment)(440A)は、たとえば、それぞれのセグメント化されたコードブロックにC2 CRCビットを付加することによって実行されてよい。LTEターボコードとは異なり、LDPCコードは、各反復の最後に自己パリティ検査機能を有する。したがって、LDPCコードのためのCBレベルのCRCビットの数は、ターボコード(たとえば、24ビット)の場合よりもはるかいに小さくてよい。実施形態では、C2の値は、16ビット、8ビット、4ビット、またはさらには0ビットであってよい。
CBグループ(CBG)レベルのCRC付加(図示せず)は、たとえば、各CBGにC3 CRCビットを付加することによって随意に実行されてよい。これについて、図18Aおよび図18Bに関して以下でより詳細に説明する。LDPCコードのためのCBG CRCビットの数は、24ビットよりも小さくてよい。言い換えれば、C3の値は、16ビット、8ビット、4ビット、またはさらには0ビットであってよい。CBG内のCBの数は、セグメント化されたCBの総数と、WTRUの能力と、待ち時間要件とに依存してよい。
LDPC符号化(450A)が、次いで、たとえば、決定されたマザーLDPCコードパリティ検査行列を使用してそれぞれのセグメント化されたCBを符号化することによって、たとえば、実行されてよい。実施形態では、それぞれのセグメント化されたTBのためのリフティングサイズは所定のものでよい。コード化ブロックは、LDPC符号化450Aの結果として与えられてよい。
概して、それのスパース性(sparsity)の性質により、LDPCコーディングのためのインターリービングが必要とされなくてよい。しかしながら、インターリービング(460A)は、たとえば、バーストパンクチャリング/干渉の場合、URLLCおよびeMBBにおいて使用される多重化を使用して達成されるので、性能を改善するために使用されてよい。これは、QC-LDPCコードにおけるローカライズされたパリティノード/変数ノードの接続によるものであってよい。インターリービング(460A)は、全てのシナリオにおいて利益になるものでなくてよいので、随意であると見なされてよく、いくつかの実施形態では、シナリオに応じて活動化/非活動化されてよい。インターリービングされることもインターリービングされないこともあるコード化ブロックは、送信および再送信において使用するために、循環バッファ中などのメモリに保存されてよい。
レートマッチング(470A)は、所望のコードレートを適合させるために、循環バッファに基づいて、たとえば、パンクチャリングまたは繰り返しのために実行されてよい。単一の循環バッファまたは複数の循環バッファのHARQ設計を使用してこれがどのように行われてよいのかの詳細を以下に与える。実施形態では、レートマッチング(470A)は、本明細書で説明する実施形態の範囲から逸脱することなくインターリービング(460A)の前に実行されてよい。
図4Bは、QC-LDPCコードを使用したデータチャネルのためのTB処理の別の例示的な方法のフローチャート400Bである。図4Bに示す例では、TBレベルのCRC付加410Bと、パラメータの決定420Bと、コードブロックのセグメント化430Bと、CBレベルのCRC付加440Bと、LDPCの符号化450Bと、インターリービング460Bと、レートマッチング470Bとが、図4Aに関して上記で説明した対応するプロシージャ410A、420A、430A、440A、450A、460Aおよび470Aと同じにまたはそれらと同様に実行されてよい。しかしながら、図4Bに示す例では、パラメータは、任意の時間に、決定され(420B)、それぞれの関係するプロシージャの間に使用するために与えられてよい。たとえば、CBの数と、各CBの長さと、パディングビットの数とが、コードブロックのセグメント化430Bの間に使用するために与えられてよく、LDPCのリフティングサイズとLDPCのマザーコードレートとが、LDPCの符号化450Bとレートマッチング470Bとの間に使用するために与えられてよい。
図5は、TBレベルのCRCを含むTBの等区分を用いるCB生成の一例の図500である。図5に示す例では、TBレベルのCRCが付加された状態のTB(510)は、セグメントまたはCB520A、520Bおよび520Cに区分される。各セグメント520は、
のサイズのものであってよく、ここで、
は整数である。場合によっては、第1のB-1セグメントの各々520は
のサイズのものであるが、最後のセグメント(たとえば、図5におけるセグメント520C)は
のサイズのものである。最後のセグメント520Cが他のセグメント520Aおよび520Bとは異なるサイズである実施形態では、最後のセグメント520Cが
個のゼロ530でパディングされ、したがって、(セグメント520+CB CRC540+あらゆるフィラービット550に対応する)全てのCBが
の同じサイズになる。実施形態(図示せず)では、パディング530は、代替的に、第1のセグメント520Aなどの異なるセグメントに追加されることができ、これは、そのような実施形態では、残りのセグメント520Bおよび520Cとは異なるサイズを有してよい。CB CRC540A、540Bおよび540Cが、次いで、各CBに追加されてよい。
フィラービット550A、550Bおよび550Cが、次いで、追加されてよい。実施形態では、K+はセットKにおける最小のKとして設定されてよく、これは、
以上であってよい。セットKは、単一の基底行列からかまたは2つの基底行列の和集合からのいずれかのサポートされる情報ブロック長のセットであってよい。これを仮定すれば、各セグメントのためのフィラービットの数は、
であってよい。ここで、シーリング演算(ceiling operation)
が使用される。しかしながら、それは、ラウンド演算によって置き換えられてよい。ラウンド演算は、最も近い整数またはフロア演算(floor operation)を戻してよく、これは、数xよりも小さい最も大きい整数を戻してよい。
図5に示す例では、CBレベルのCRC540は、フィラービット550の前に追加される。この例では、パディングビットとフィラービットとの間の差は、パディングビットがソースビットとともに無線で送られるが、フィラービットがLDPCの符号化の後に除去されるということである。
図6は、TBレベルのCRCを含むTBの等区分を用いるCB生成の別の例の図600である。図6に示す例では、TBレベルのCRCが付加された状態のTB(610)は、セグメントまたはCB620A、620Bおよび620Cに区分される。各セグメント620は、
のサイズのものであってよく、ここで、
は整数である。場合によっては、第1のB-1セグメント620の各々は
のサイズのものであるが、最後のセグメント(たとえば、図6におけるセグメント620C)は
のサイズのものである。図6に示す例では、フィラービット630は、最後のセグメント620Cに追加されてよい。
図6に示す例では、CBレベルのCRC650A、650Bおよび650Cが追加される前にパディング640A、640Bおよび640Cが各CBに追加される。そのような実施形態では、K+はセットKにおける最小のKとして設定されてよく、これは、
以上であってよい。K-はセットKにおける最小のKとして設定されてよく、これは、
以上であってよい。セットKは、単一の基底行列からかまたは2つの基底行列の和集合からのいずれかのサポートされる情報ブロック長のセットである。これを仮定すれば、第1のB-1セグメントのためのゼロパディングビットの数は、
であってよく、最後のセグメントのためのゼロパディングビットの数は、
であってよい。シーリング演算(
)がここで使用される。しかしながら、それは、ラウンド演算によって置き換えられてよい。ラウンド演算は、最も近い整数またはフロア演算を戻してよく、これは、数xよりも小さい最も大きい整数を戻してよい。代替的に、単一のリフティングサイズが好適である場合、情報ブロックサイズはmax(K+,K-)として使用されてよい。ゼロパディングビットの数は、相応して調整されてよい。
図7は、サポートされる情報ブロックサイズに適合するようなTBレベルのCRCを含むTBの等区分を用いるCB生成の一例の図700である。図7に示す例では、TB CRCをもつTB710は、セグメントまたはCB720A、720Bおよび720Cに区分される。フィラー740は、図示のように、最後のセグメント720Cに追加されてよい。CB CRC730A、730B、730Cおよび730Dが、各CBに追加されてよい。K+は、セットKにおける最小のKとして設定されてよく、したがって、
B・K+≧A+C1+B・C2 式(2)
であり、K-は、セットKにおける最も大きいKとして設定されてよく、したがって、K<K+である。次いで、K-の長さをもつセグメントの数は、
に等しくなってよく、K+の長さをもつセグメントの数は、
に等しくなってよい。
セットKは、単一の基底行列からかまたは2つの基底行列の和集合からのいずれかのサポートされる情報ブロック長のセットであってよい。K+の長さをもつセグメントの数は、C+=B-C-に等しくなってよい。この実施形態では、ゼロパディングビットの数は、
に等しくなってよい。
別の実施形態では、TBは、最初に、最大のサポートされる情報ブロックサイズで区分されてよい。第1のB-1セグメントの各々はZmax・(L-J)-C2のサイズのものであってよいが、最後のセグメントは、(A+C1)-(B-1)・[Zmax・(L-J)-C2]のサイズのものでよい。K-はセットKにおける最小のKとして設定されてよく、これは、(A+C1)-(B-1)・[Zmax・(L-J)-C2]以上であってよい。次いで、最後のセグメントのためのゼロパディングビットの数は、K--(A+C1)+(B-1)・[Zmax・(L-J)-C2]であってよい。
上記で説明したセグメント化実施形態の全てについて、セグメントの順序が変更されてよい。CBGレベルのCRCが適用されるという条件で、TBごとのCBの数を計算する式が調整されてよい。たとえば、C2のサイズは、CBGレベルのCRCを考慮に入れることによって式(1)において変更されてよい。CBGがX個のCBから構成される例について考える。式(1)におけるC2は、
に調整されてよく、CRCCBGはCBGレベルのCRCのサイズである。CBのセグメント化のサイズを決定する際に同様の演算が適用されてよい。たとえば、図7に関して上記で説明した実施形態では、式(2)は、B・K+≧A+C1+B・C2+X・CRCCBGに変更されてよく、式(3)は、
に変更されてよい。
実施形態では、それぞれ図4Aおよび図4Bにおける420Aおよび420Bで決定されるパラメータは、選択された基底グラフ(BG)に少なくとも部分的に基づいて決定されてよい。選択されたBGに基づくセグメント化および決定パラメータの特定の例は、以下の通りである。BGの選択について、図8~図11に関して以下で詳細に説明する。
以下の通りである特定の例のために、2つのBGが次のように定義されると仮定する。BG#1は、2列のシステマティックパンクチャリング(systematic puncturing)、Kb1=22、Rmax,1=22/25、Rmin,1=1/3、およびKcb,max1=8448をもつ46x68の基底行列の次元を有してよい。BG#2は、2列のシステマティックパンクチャリング、Kb2<=10,Rmax,2=2/3,Rmin,2=1/5、およびKcb,max2=2560をもつ42x52の基底行列の次元を有してよい。実施形態では、Kcb,max2=2560の値が3840に調整されてよい。したがって、以下の通りである特定の例では、2560の値が3840によって置き換えられてよい。
図5に示す例に基づく特定の例では、コードブロックのセグメント化に対する入力ビットシーケンスは、b0,b1,b2,b3,...,bB-1によって示されてよく、ここで、B>0である。Bが最大コードブロックサイズKcbよりも大きい場合、入力ビットシーケンスのセグメント化が実行されてよく、L=LCBビットの追加のCRCシーケンスが各CBに付加されてよい。最大CBサイズは、Kcb=8448であってよい。代替的に、Kcbは、所与のコードレート範囲についてKcb,max2として選択されてよい。選定されるKcbは、BG/行列選択方法に依存してよい。フィラービットは、エンコーダへの入力時に<NULL>に設定されてよく、CBの総数Cは以下によって決定されてよい。
C≠0の場合のCBのセグメント化からのビットの出力は、
によって示されてよく、ここで、0≦r<Cは、コードブロック数であり、Krは、CBの数rのためのビット数である。(C≠0にのみ適用可能な)各CBにおけるビット数は、以下によって決定されてよい。
図6に示す例に基づく特定の例では、コードブロックのセグメント化に対する入力ビットシーケンスは、b0,b1,b2,b3,...,bB-1によって示されてよく、ここで、B>0である。Bが最大コードブロックサイズKcbよりも大きい場合、入力ビットシーケンスのセグメント化が実行されてよく、L=LCBビットの追加のCRCシーケンスが各CBに付加されてよい。最大CBサイズは、Kcb=8448であってよい。代替的に、Kcbは、所与のコードレート範囲についてKcb,max2として選択されてよい。選定されるKcbは、BG/行列選択方法に依存してよい。フィラービットは、エンコーダへの入力時に<NULL>に設定されてよく、CBの総数Cは以下によって決定されてよい。
CBのセグメント化からのビットの出力は、C≠0の場合、
によって示されてよく、ここで、0≦r<Cは、コードブロック数であり、Krはコードブロック数rのためのビット数である。(C≠0にのみ適用可能な)各コードブロックにおけるビット数は、以下によって決定されてよい。
上述のように、パラメータ決定420A/420BはBGの選択に依存してよい。BGの選択の場合、複数の基底プロトグラフ行列は、異なる範囲のブロックサイズおよび/またはコードレートをカバーするように定義されてよい。ブロックサイズおよび/またはコードレートの範囲は部分的に重複してよい。CBのセグメントの所与の長さ(Nseg)について、2つ以上の利用可能なプロトグラフ行列と対応する2つ以上のリフティングサイズがあってよい。実施形態では、プロトグラフ行列の選択は、たとえば、コードワード長、追加のパンクチャビットサイズ、パディングビットサイズおよび/または短縮ビットサイズを含む1つまたは複数のパラメータに基づいてよい。
コードワード長
は、lm(lm∈{1,...,Lm})の対応するリフティングサイズをもつプロトグラフ行列m(m∈{1,...,M})に対応してよく、ここで、Mは、サポートされるプロトグラフ行列の数であり、Lmは、m番目のプロトグラフ行列に対応するリフティングサイズの数である。追加のパンクチャビットサイズは、レートマッチングによりパンクチャされる必要があるビットを指してよい。追加のパンクチャビットサイズ
は、lm(lm∈{1,...,Lm})の対応するリフティングサイズをもつプロトグラフ行列m(m∈{1,...,M})に対応してよく、ここで、Mは、サポートされるプロトグラフ行列の数であり、Lmは、m番目のプロトグラフ行列に対応するリフティングサイズの数である。パディングビットサイズ
は、lm(lm∈{1,...,Lm})の対応するリフティングサイズをもつプロトグラフ行列m(m∈{1,...,M})に対応してよく、ここで、Mは、サポートされるプロトグラフ行列の数であり、Lmは、m番目のプロトグラフ行列に対応するリフティングサイズの数である。短縮ビットサイズ
は、lm(lm∈{1,...,Lm})の対応するリフティングサイズをもつプロトグラフ行列m(m∈{1,...,M})に対応してよく、ここで、Mは、サポートされるプロトグラフ行列の数であり、Lmは、m番目のプロトグラフ行列に対応するリフティングサイズの数である。
プロトグラフ行列選択に対していくつかのルールが定義されてよい。ルールは、プロトグラフ行列を選択するために組み合わされるかまたは独立して使用されてよい。
1つのプロトグラフ行列選択ルールは、
を満たすプロトグラフ行列mを発見するためにM個のプロトグラフ行列からのコードワード長を比較することを含んでよい。このようにして、サポートされるセグメント長に最も近い有効なコードワード長を与えるプロトグラフ行列が選択されてよい。代替的に、選択基準は、Nsegよりも大きい最小の
を使用するように変更されてよい。このようにして、レートマッチングの短縮が限定されてよい。代替的に、選択基準は、Nsegよりも小さい最大の
を使用するように変更されてよい。このようにして、レートマッチングの追加のパンクチャリングが限定されてよい。
別のプロトグラフ行列選択ルールは、
を満たすプロトグラフ行列mを発見するためにM個のプロトグラフ行列からの追加のパンクチャビットサイズを比較することを含んでよい。このようにして、最も小ない追加のパンクチャリングを必要とするプロトグラフ行列が選択されてよい。
別のプロトグラフ行列選択ルールは、
を満たすプロトグラフ行列mを発見するためにM個のプロトグラフ行列からのパディングビットサイズを比較することを含んでよい。このようにして、最も小ない追加のパディングビットを必要とするプロトグラフ行列が選択されてよい。
さらに別のプロトグラフ行列選択ルールは、
を満たすプロトグラフ行列mを発見するためにM個のプロトグラフ行列からの短縮ビットサイズを比較することを含んでよい。このようにして、最も小ない短縮ビットを必要とするプロトグラフ行列が選択されてよい。
一実施形態では、単一の基底プロトグラフ行列が全てのブロック長のために使用されてよい。そのような実施形態は、実施するのがより単純である。しかしながら、それは、ある範囲で何らかの性能を失うことがある。したがって、他の実施形態では、複数の基底行列が、たとえば、WTRU能力またはWTRUカテゴリに基づいて適用されてよい。詳細には、単一の全体的な基底プロトグラフ行列が全てのWTRUによって採用されてよく、単一のプロトグラフ行列がWTRUにおいて記憶されてよいので、これはWTRUの設計を簡略化してよい。より高いデータレートをサポートすることに対応する高い能力またはWTRUカテゴリをもつWTRUなどのより高度なWTRUでは、第2のまたはさらには第3のプロトグラフ行列が採用されてよい。これは、ある領域におけるチャネルコーディング性能をさらに改善してよい。そのような実施形態では、WTRUは、初期RRC接続セットアッププロシージャにおいてRRCメッセージを介して基地局(たとえば、eNB)にWTRU能力情報を送ってよい。
実施形態では、複数のプロトグラフ行列をサポートするためのWTRUの能力は、WTRUカテゴリによって暗示されてよい。たとえば、WTRUカテゴリ1、2、3、4では、単一のプロトグラフ行列のみが使用されてよく、WTRUカテゴリ5、6、7、8では、2つのプロトグラフ行列が使用されてよく、他のWTRUカテゴリでは、3つのプロトグラフ行列が使用されてよい。複数のプロトグラフ行列をサポートするWTRUの能力はまた、WTRU能力情報に明示的に含まれてよい。
TBが、同じでなくてもよいサイズを有するセグメントにセグメント化されてよい場合、追加の基底プロトグラフ行列選択基準が適用されてよい。たとえば、単一の基底プロトグラフ行列がTBにおける全てのCBのために選択されることが好ましくてよい。一例として、詳細なプロトグラフ行列選択プロシージャについて以下で説明する。この例では、2つの基底プロトグラフ行列が定義される。プロトグラフ行列1は、J1×L1の基底行列サイズと、
のリフティングサイズと、R1の最も小さいサポートされるコーディングレートとを有してよい。プロトグラフ行列2は、J2×L2の基底行列サイズと、
のリフティングサイズと、R2の最も小さいサポートされるコーディングレートとを有してよい。2つの基底プロトグラフ行列がこの例のために定義されたが、例は、3つ以上のプロトグラフ行列が使用のために利用可能である場合に容易に拡張されてよい。
この例では、行列1がより大きい基底行列を有し、より高いコーディングレートを用いるより長いコードワードをサポートすると仮定されてよい。言い換えれば、この例では、
であり、R1>R2であり、ここで、それぞれ、
であり、
はそれぞれ、各プロトグラフ行列のための最大情報ブロックサイズである。Aのサイズと、Rのターゲットコーディングレートと、C1のTBレベルのCRCサイズとをもつ所与のTBの場合、基底プロトグラフ行列の選択とTBのセグメント化とのための以下のプロシージャが使用されてよい。
第1のプロシージャは、コードレートベースのプロシージャである。このプロシージャでは、ターゲットコーディングレートR≧R1である場合、
をもつプロトグラフ行列1が選択されてよい。セグメント化プロシージャは上記で説明したものと同じでよいが、式(1)が
として変更されてよい。
ターゲットコーディングレートR<R1である場合、
をもつプロトグラフ行列2が選択されてよい。セグメント化プロシージャは上記で説明したものと同じでよいが、式(1)が
として変更されてよい。
第2のプロシージャは、コードレート優先のプロシージャである。ターゲットコーディングレートR≧R1である場合、
がセグメント化のために使用されてよい。セグメント化プロシージャは上記で説明したものと同じでよいが、式(1)が
として変更されてよい。
セグメント化の後に、S1とS2との最大2つの異なるセグメント化サイズを有するセグメントが生成されてよく、ここで、S=max(S1,S2)である。Kは、S以上であるセットKにおける最小のKとして設定されてよい。この例では、Kは、両方のプロトグラフ行列によってサポートされる情報ブロックサイズの和集合として定義されてよい。プロトグラフ行列の選択は、この場合、Kに依存してよい。詳細には、選択されたKがプロトグラフ行列に対応する場合、このプロトグラフ行列が選択されてよい。
2つのシフトサイズが可能である場合、K+は上記のKとして設定されてよく、セットK-は、min(S1,S2)以上であるセットKにおける最小のKとして設定されてよい。ターゲットコーディングレートR<R1である場合、
をもつプロトグラフ行列2が選択されてよい。セグメント化プロシージャは上記で説明したものと同じでよいが、式(1)が
として変更されてよい。
第3のプロシージャは、コード長ベースのプロシージャである。このプロシージャでは、
がセグメント化のために使用されてよい。セグメント化プロシージャは上記で説明したものと同じでよいが、式(1)が
として変更されてよい。
このプロシージャを使用して、セグメント化の後に、S1とS2との最大2つの異なるセグメントサイズを有するセグメントが与えられてよく、ここで、S=max(S1,S2)である。Kは、S以上であるセットKにおける最小のKとして設定されてよい。このプロシージャでは、Kは、両方のプロトグラフ行列によってサポートされる情報ブロックサイズの和集合として定義されてよい。プロトグラフ行列の選択は、この場合、Kに依存してよい。選択されたプロトグラフ行列がターゲットレートをサポートしない場合、追加の繰り返しまたはパンクチャリング方式が適用されてよい。2つのシフトサイズが可能である場合、K+は上記のKとして設定されてよく、K-は、min(S1,S2)以上であるセットKにおける最小のKとして設定されてよい。
図8は、上記で定義したように、基底グラフ1(BG#1)および基底グラフ2(BG#2)によってサポートされてもよくサポートされなくてもよいコードレートと情報ビットサイズとに関して定義される4つのカバレージ領域の図800である。図8に示す例では、R>2/3のコードレートを有する領域A(802)と、R<1/3のコードレートを有する領域B(804)と、1/3≦R≦2/3のコードレートを有し、TBS≦2560である領域C(806)と、1/3≦R≦2/3のコードレートを有し、TBS>2560である領域D(808)との4つの領域が定義される。特定のコードレート値とTBS閾値とが図8に定義されているが、CR閾値および/またはTBS閾値は、本明細書で説明する実施形態に一致する他の値と置き換えられてよい。たとえば、2560の値は、Kcb,max2によっては値3840に置き換えられてよく、値1/3は値1/4に置き換えられてよく、以下同様である。さらに、実施形態では、本明細書で説明するTBS値はTBレベルのCRCを含んでよい。
どのBGが使用されるのかに関する決定がCBのセグメント化プロセスに影響することになるので、図8に示す、本明細書で説明するカバレージ領域が与えられれば、BGの選択は、コードレートとTBSとに依存してよい。代替的に、BGの選択は、コードレートとCBSとに依存してよい。
BG#1は、上記で説明したように、領域A(802)をサポートするように設計されるが、BG#2は、上記で説明したように、領域A(802)をサポートしない。BG#2が領域A(802)において使用されるべきある場合、追加のパンクチャリング方式を与える必要があることになる。性能的には、コーディングレートをサポートする明確な基底行列が、概して、より低いレートの基底行列からのパンクチャリングよりも良好であろう。したがって、BG#1は、領域A(802)のために使用されるのが最良であろう。TBレベルのCRCビットが付加された状態のTBがKcb=8448よりも大きい場合、セグメント化が必要とされることになる。したがって、コーディングレートが2/3よりも大きい場合、BG#1が選択されてよい。
BG#2は、上記で説明したように、領域B(804)におけるコーディングレートの範囲をサポートするように設計されるが、BG#1は、そのようなコーディングレートをサポートしない。BG#1が領域B(804)において使用されるべきある場合、追加の行列拡張または繰り返し方式を与える必要があることになる。性能的には、コーディングレートをサポートする明確な基底行列が、概して、より高いレートの基底行列の繰り返しよりも良好であろう。したがって、BG#2は、領域B(804)のために使用されるのが最良であろう。TBレベルのCRCビットが付加された状態のTBがKcb=2560よりも大きい場合、セグメント化が必要とされることになる。したがって、コーディングレートが1/3よりも小さい場合、BG#2が選択されてよい。
実施形態では、1/4などのより小さいレート閾値が領域B(804)の上限を定義するために使用されてよい。これは、セグメント化損失とブロック誤り率(BLER)性能との両方を考慮した後のBG#1とBG#2との間の性能比較によるものでよい。
BG#1とBG#2との両方は領域C(806)におけるカバレージを有し、セグメント化を必要としないであろう。領域C(806)では、2つのBG選択プロシージャが考えられてよい。第1のプロシージャでは、BG#2が短ブロックサイズおよびより低いコーディングレートために設計されるので、BG#2は、常に、領域C(806)のために選択されてよい。第2のプロシージャでは、より小さいフィラービットをもつBGが選定されてよく、したがって、場合によっては、BG#1が選択されてよい。第2のプロシージャでは、領域C(806)は、BG#1とBG#2とからの全ての情報ビット長をサポートし、所与のTBSよりもわずかに大きい最も近い情報ビット長を有するBFが選択されてよい。
第1のプロシージャと第2のプロシージャとが異なるBG選択選好を有する場合に焦点を当てたシミュレーションについて以下で説明する。詳細には、シミュレーションは、BG#1がBG#2よりも少ないフィラービットを有する場合におけるBG#1とBG#2との性能を評価する。したがって、第1のプロシージャでは、BG#1が選択されてよく、第2のプロシージャでは、BG#2が選択されてよい。
シミュレーションでは、加法性白色ガウス雑音(AWGN)チャネルと4位相シフトキーイング(QPSK)変調とが仮定され、TBSがTBレベルのCRCビットを含むと仮定される。1/3と2/3との2つのコーディングレートが評価され、それらは、BG#2によって直接サポートされる最小および最大のコーディングレートに対応する。コーディングレートごとに、3つの異なるTBS=[86,390,1936]が選定されている。必要とされるフィラービットの数を以下の表1に示す。シミュレートされたTBSの全てで、BG#1がBG#2よりも少ないフィラービットを有する。
フィラービットが使用されると、生成されるコード化ビットの数は、フィラービットのサイズに依存し、TBS/レートよりも大きくなる。比較をフェアにするために、情報ビットごとの信号対雑音比がBG#1とBG#2とに対して同じになるように、AWGN雑音レベルをコード化ビットサイズに従って調整する必要がある。
図9は、BG#1がより少ないフィラービットを有する1/3のレートでのBG#1とBG#2との間の性能比較を与えるグラフ900である。図10は、BG#1がBG#2よりも少ないフィラービットを有する2/3のレートでのBG#1とBG#2との間の性能比較を与えるグラフ1000である。図9および図10に示すように、BG#1がより少ないフィラービットを有する場合でも、BG#2のBLER性能は、一貫して、BG#1のBLER性能よりも良好である。したがって、1/3≦R≦2/3およびTBS≦2560の場合、より多くのフィラービットがBG#2のために要求される場合でも、BG#2がBG#1よりも良好な性能を有する。したがって、実施形態では、1/3≦R≦2/3およびTBS≦2560の場合、BG#2が選択されてよい。さらに、実施形態では、BGの選択において使用されるレート閾値は、たとえば、1/3≦R≦2/3を1/4≦R≦2/3で置き換えるなど、異なる値でよい。実施形態では、3840などのより大きいTBS閾値が使用されてよい。
BG#1とBG#2との両方が領域D(808)のコーディングレートをサポートする。TBブロック長が(2560,8448)の範囲内にある場合に、リフティングZ値が選定され、いくつかのフィラービットが使用される場合、BG#1が、それらを直接サポートしてよい。BG#2は、コーディングレートを直接サポートすることができない。ただし、セグメント化がKcb=2560を使用して実行される場合、それは、コーディングレートをサポートすることができる。
概して、より長いコードワードが使用されるとき、LDPCコードはより良く実行する。これは、より長いコードワードがバースト性のエラーを補償するためにより良いダイバーシティ利得を与えることができるフェージングチャネルにおいて特に真である。
領域D(808)の場合のシミュレーションについて以下で説明する。シミュレーションでは、AWGNチャネルとQPSK変調とが仮定され、TBS=5120が選定され、TBSがTBレベルのCRCビットを含むと仮定する。
図11は、1/3のコードレートでのBG#1とBG#2との間の性能比較を与えるグラフ1100である。BG#1が使用されるとき、160フィラービットが利用される。BG#2が使用されるとき、TBは2つのCBにセグメント化され、ここで、各CBは、0フィラービットをもつK=2560を有する。BG#1は、BLER=1%において約0.2dBだけBG#2よりも優れている。このシミュレーションでは、BG#2が選択され、セグメント化が実行されるときの第2のCBのための追加のCRCビットは考慮されない。追加のCRCビットが考慮される場合、BG#2の性能がより不良となるであろう。したがって、1/3≦R≦2/3およびTBS>2560の場合、BG#1は、BG#2よりも良好な性能を有する。したがって、1/3≦R≦2/3およびTBS>2560の場合、BG#1は、いくつかの実施形態では、選定されてよい。実施形態では、使用されるレート閾値が別の値に置換されてよい。たとえば、1/3≦R≦2/3の代わりに1/4≦R≦2/3が使用されてよい。実施形態では、3840などのより大きいTBS閾値が使用されてよい。
図8に関して上記で説明した実施形態では、1/3および2/3のレート閾値が使用される。ただし、それらは、BG#1およびBG#2のために使用される定義に応じて他のレートに変更されてよい。さらに、2560および8448のTBS閾値が、図8に関して上記で説明した実施形態において使用される。ただし、それらは、BG#1とBG#2との定義に応じて他の長さに変更されてよい。
例示的なBG選択プロシージャでは、BG#1は、46x68の基底行列の次元、2列のシステマティックパンクチャリング、Kb1=22、ならびにRmax,1=22/25、Rmin,1=1/3、およびKcb,max1=8448を有するものとして定義されてよい。BG#2は、42x52の基底行列の次元、2列のシステマティックパンクチャリング、Kb2<=10,Rmax,2=2/3,Rmin,2=1/5、およびKcb,max2=2560を有するものとして定義されてよい。
コードブロックのセグメント化に対する入力ビットシーケンスは、b0,b1,b2,b3,...,bB-1によって示され、ここで、B>0である。Bが最大コードブロックサイズKcbよりも大きい場合、入力ビットシーケンスのセグメント化が実行されてよく、L=LCBビットの追加のCRCシーケンスが各コードブロックに付加されてよい。最大コードブロックサイズおよびBG選択プロシージャは、所望のコーディングレートRおよびTBサイズBに依存してよい。
上記で説明した特定の例では、1/3と2/3とが2つのレート閾値として使用される。ただし、それらは、BG#1とBG#2との定義に応じて他のレートに変更されてよい。同様に、2560と8448とが、上記で説明した特定の例において2つの長さの閾値として使用される。ただし、それらも、BG#1とBG#2との定義に応じて他の長さに変更されてよい。
CRC付加について、TBレベルのCRCは、C1ビットを有してよく、TBレベルのCRCは、C2ビットを有してよい。CBグループ(CBG)レベルのCRCは、C3ビットで挿入されてよい。C1、C2およびC3は、予め定義されてよいか、または予め決定されてよい。代替的に、C1、C2およびC3は、いくつかの整数を含んでよい予め定義されたまたは予め決定されたセットSから選択されてよい。たとえば、S={0,4,8,16,24}である。CRCサイズの選択は、データQoSタイプ(たとえば、eMBB、URLLCなど)、WTRU能力、および/またはCRC(たとえば、C1、C2またはC3)のレベルのうちの1つまたはそれらの組合せに依存してよい。データQoSに関して、一例として、URLLCの場合、より長いCRCコードが選択されてよい。WTRU能力に関して、いくつかのWTRUは、1つのCRC値またはS値のサブセットをサポートしてよい。使用されるCRC値は、WTRUがサポートするCRC値のセットから選定されてよい。
LDPCコーディングされたトランスポートチャネルのためのレートマッチング(470A/470B)は、コード化ブロックごとに定義されてよく、パンクチャリングまたは繰り返しと、コード化ビットストリームをインターリービングすることと、循環バッファにおけるビット収集および記憶とを含んでよい。レートマッチングのためにダブルの、複数のおよび単一の循環バッファを使用する実施形態について、以下で説明する。
一実施形態では、ダブル循環バッファが、LDPCコードを用いたより信頼できるHARQ再送信を取得するために使用されてよい。ダブル循環バッファが使用されるとき、再送信を含む各送信は、いくつかの情報ビットを搬送してよい。
図12は、レートマッチングおよびHARQのための例示的なダブル循環バッファの図1200である。図12に示す例では、情報ビットが最低のデータレートを用いてマザーLDPCコードまたはLDPCコードで符号化されるLDPC符号化の後に、情報ビットのセット{s1,s2,...,sK}1210とパリティ検査ビットのセット{p1,p2,...,pM}1220とが取得されてよい。ここで、Kは、情報ビット1210の長さであり、Mは、パリティビット1220の長さである。LDPC符号化プロシージャにより、情報ビットのパンクチャリングが可能になってよい。そのようなシナリオでは、パンクチャリングされた情報ビットが情報ビットセットに含まれてよい。
実施形態では、符号化された情報ビットセット1210とパリティ検査ビットセット1220とが、随意に、サブブロックインターリーバ(図示せず)にパスされてよい。一実施形態では、サブブロックインターリーバはRV値に依存してよい。異なるRV値または異なる再送信ごとに、インターリーバが異なってよい。RV値のセットに対してインターリーバのセットが定義されてよい。使用されるインターリーバは、予め決定されてよいか、または予め定義されてよい。
情報ビット1210は、循環バッファ1230(たとえば、情報循環バッファ)に挿入されてよく、パリティ検査ビット1220は、異なる循環バッファ1240(たとえば、パリティ循環バッファ)に挿入されてよい。利用可能なリソース要素の数(たとえば、合計Aビット)をマッチングするために各それぞれのバッファ1230および1240から連続ビットを抽出するために、ビット選択1250および1260が使用されてよい。Aビットを抽出するためにいくつかの異なる方法が使用されてよい。例示的な方法について以下で説明する。
RV=0(第1の送信)の場合、K-nZ個の連続する情報ビットが情報循環バッファ1230から抽出されてよい。たとえば、ビット{sNZ+1,...,SK}が抽出されてよい。この例では、Zは、リフティングサイズであり、nZは、情報ビットセット1210からのパンクチャリングされたビットの数である。A-(K-nZ)個の連続パリティビットが、パリティ循環バッファ1240から抽出されてよい。たとえば、ビット{p1,...,PZ-K+nZ}が抽出されてよい。RV>0(再送信)の場合、情報循環バッファ1230からの情報ビットのサブセットが選択されてよい。サブセットのサイズは、予め決定されてよいか、または予め定義されてよい。たとえば、固定比Ripが予め定義されてよいか、予め決定されてよいか、またはシグナリングされてよい。比Ripは、再送信において搬送されるパリティ検査ビットに対する情報ビットの比であってよく、round(Rip*A)は、選択された情報ビットのサイズであってよい。ここで、roundは、最も近い整数を取得するための関数である。代替的に、ceil()またはfloor()がround()の代わりに使用されてよい。ここで、ceil(x)は、xよりも大きい最小の整数を取得する関数であり、floor(x)は、xよりも小さい最大の整数を取得する関数である。サブセットは、RV数、サブセットのサイズ、Rip、および/またはAに基づいて決定されてよいロケーションから開始してよい。異なるRVのための送信は、重複するビットを有してもよく、有してなくてもよい。
パリティ循環バッファ1240からのパリティ検査ビットのサブセットが選択されてよい。サブセットのサイズは、予め決定されてよいか、または予め定義されてよい。たとえば、Ripが使用される場合、A-round(Rip*A)ビットが選択されてよい。サブセットは、RV数、サブセットのサイズ、Rip、および/またはAに基づいて決定されてよいロケーションから開始してよい。たとえば、サブセットは、最後の送信から選択されたサブセットの直後に開始してよい。
随意の追加のインターリーバ(図示せず)は、ビット選択1250/1260の後に含まれてよい。実施形態では、インターリーバはRV値に依存してよい。異なるRV値または異なる再送信ごとに、インターリーバが異なってよい。RV値のセットに対してインターリーバのセットが定義されてよい。使用されるインターリーバは、予め決定されてよいか、または予め定義されてよい。
追加のインターリーバが含まれる場合、それは、HARQ再送信のための追加の多様性を与えてよい。たとえば、インターリーバは、コンスタレーションシンボルマッピングにビットをリオーダーするように設計されてよい。たとえば、64QAMが利用されるとき、[b0,b1,b2,b3,b4,b5]がRV0における1つの64QAMコンスタレーションポイントにマッピングされてよい。次いで、インターリービングされたバージョン(たとえば、[b1,b0,b3,b2,b5,b4]または[b5,b4,b3,b2,b1,b0])は、RV1におけるシンボルにマッピングされてよく、以下同様である。
選択された情報ビットとパリティ検査ビットとは、ビットストリームが形成されてよいビット集合1270に受け渡されてよい。たとえば、ビットストリームは、情報ビットと、それに続くパリティ検査ビットとを含んでよい。インターリーバ1280は、ビット集合1270の結果として与えられるビットストリームに適用されてよい。実施形態では、ダブル循環バッファの使用は、たとえば、WTRUなどのデバイスによってシグナリングされてよい。
実施形態では、複数の循環バッファベースのHARQ方式が使用されてよい。複数のバッファの各々は、コード化ビットのサブセットに対応してよい。バッファは、重複するビットを有してもよく、有してなくてもよい。バッファへのコード化ビットの区分は、デコーダに対するビットの重要性に依存してよい。たとえば、3つのバッファをもつシステムでは、バッファ1は、最も重要なビットを搬送してよく、一方、バッファ2は、バッファ1におけるビットよりも重要性が低くてよいが、バッファの残りにおいて搬送されるビットよりも重要であってよいビットのサブセットを搬送してよい。バッファ3は、重要性の最も低いビットを搬送してよい。
各RV値に対して比のセットが定義されてよい。比のセットは、対応するRVバージョンにおける対応するバッファから選択されるべきビット数を決定してよい。たとえば、kに等しいRV値の場合、比のセットは、[Rk,1s,Rk,2,...,Rk,B]であってよく、ここで、Bは、利用されるバッファの数である。以下の制限が適用されてよい。
Rk,1+Rk,2+...+Rk,B=1
および
0≦Rk,b≦1、b=1,...,B
RVkのためのAの長さをもつコードワードを選択し、形成するために、A・Rk,1ビットがバッファ1から選択されてよく、A・Rk,2ビットがバッファ2から選択されてよく、以下同様である。A・Rk,bが整数でない場合、最も近い整数が選択されてよい。代替的に、A・Rk,bよりも小さい最大の整数が使用されてよいか、またはA・Rk,bよりも大きい最小の整数が使用されてよい。最後のバッファについて、
ビットが選択されてよい。
比のセットは、規格において予め定義されてよい。たとえば、所与の数のバッファでは、各RV値のための比のセットが指定されてよい。代替的に、比のセットは、eNBまたは送信機によって予め決定されてよい。このようにして、比のセットは、明示的にシグナリングされてよい。
各RV値に対して開始位置(starting position)のセットが定義されてよい。開始位置のセットは、A・Rk,bビットが対応するRVにおいて選択されてよい対応するバッファにおける位置を決定してよい。たとえば、kに等しいRV値の場合、開始位置のセットは、[SPk,1,SPk,2,...,Rk,B]であってよく、ここで、Bは、利用されるバッファの数である。以下の制限が適用されてよい。
1≦SPk,b≦Buffer_Sizebであり、b=1,...,Bであり、Buffer_Sizebはb番目のバッファサイズである。
図13は、複数の循環バッファを使用したビット選択の例示的な方法の図1300である。図13に示す例では、ビットを選択し、RVkのためのAの長さをもつコードワードを形成するために、A・Rk,bビットは、バッファbにおける位置SPk,bから位置mod(SPk,b+A・Rk,b-1,Buffer_Sizeb)まで巡回的に選択されてよい。
開始位置のセットは、仕様において予め定義されてよい。たとえば、所与の数のバッファでは、各RV値のための開始位置のセットが指定されてよい。代替的に、開始位置のセットは、基地局(たとえば、eNB)または送信機によって予め決定されてよい。このようにして、開始位置のセットは、明示的にシグナリングされてよい。開始位置がバッファサイズによって制限される値であってよいので、正規化された開始位置が使用されてよい。たとえば、正規化された開始位置は、
として定義されてよい。
バッファの数(たとえば、上記で与えた例におけるB)は、予め定義されてよく、および/または予め決定されてよく、明示的にシグナリングされてよい。バッファサイズ(たとえば、Buffer_Sizeb)は、予め定義されてよく、および/または予め決定されてよく、明示的にシグナリングされてよい。
図14は、複数の循環バッファとともに使用するためのレート範囲(最低レート、最高レート)でLDPCコードをサポートするための構造化されたLDPC基底グラフの図1400である。実施形態では、LDPCコードワードは、図14に示すフォーマットをもつ構造化されたLDPC基底グラフを使用して生成されてよい。図14に示す例では、最高レートのLDPCコードは、[MA,MB]を含むグラフのサブセットに対応してよく、一方、情報ビットは、部分行列MAに対応してよく、P1パリティビットは、部分行列MBに対応してよい。より低いレートのコードを得るために、行列拡張が使用されてよく、追加のP2パリティ検査ビットが生成されてよい。これらの構造化されたLDPCコードでは、最低データレートに対応するコードワードは、デコーダのために異なる優先度を有してよい情報ビットと、P1パリティビットと、P2パリティビットとの3つの部分を有してよい。したがって、3つのバッファがそれらを搬送するように定義されてよい。
実施形態では、複数の循環バッファレートマッチングの能力、バッファの数Bおよびそれらの対応するサイズBuffer_Sizeb、RV数k、対応する比のセット[Rk,1,Rk,2,...,Rk,B]、対応する位置のセット[SPk,1,SPk,2,...,SPk,B]、コードワードサイズA、ならびに追加のインターリーバが使用されるのかどうかの情報および/またはパラメータがシグナリングされてよい。
実施形態では、単一の循環バッファが使用されてよい。そのような実施形態では、チャネルコーディングの結果として与えられるビットシーケンスが単一の循環バッファに送られてよい。バッファサイズは、基底グラフのサイズとリフティングサイズとに依存してよい。
図15は、単一の循環バッファとともに使用するための例示的な基底グラフの図1500である。図15に示す例では、基底グラフはMbxNbのサイズを有し、リフティングサイズはZである。バッファサイズNbufferは、パンクチャリングされるビットの全てがバッファに含まれる場合は、Nb・Zとなってよい。他の実施形態では、Np・Zのパンクチャリングされるビットがバッファに含まれない場合、バッファサイズはNb・Z-Np・Zとなってよく、ここで、Npは、基底グラフにおけるパンクチャリングされた列の数である。たとえば、基底グラフの最初の2列がパンクチャされる場合、Np=2となる。一例では、基底グラフは、46×68のサイズを有してよく、最初の2列はパンクチャリングされてよい。パンクチャリングされたビットがバッファにおいて考慮されない場合、バッファサイズは66・Zでよい。
情報ビットサイズが指定されたリフティング値によって直接サポートされないという条件で、情報ビットの数を整数個の選択されたリフティングサイズZにするためにゼロパディングまたはフィラービットが挿入されてよい。フィラービットが循環バッファに入ってよい。
実施形態では、フィラービットは、送信の前に除去されてよい。そのような実施形態では、以下の仮定がなされてよい。Kは、情報ビットの数でよい。K’は、Kよりも大きい選択された基底グラフによってサポートされるサポートされる最小情報ビットサイズでよい。ここで、K’は、整数個のリフティングサイズZである。F=K’-Kは、フィラービットの総数でよい。F’は、実際に使用されるフィラービットの数でよい。F’は、RVバージョンとコーディングレートとのためにFと常に同じでなくてよい。たとえば、基底グラフサイズによって決定されるサポートされる最低データレートは、1/3でよい。しかしながら、基底グラフは、1/5のレートなどのより低いデータレート送信をサポートするために使用されてよい。一実施形態では、1/3のレートによって生成されたるコードワードが循環バッファに挿入されてよく、K/(コーディングレート)のビット数が、循環バッファから取得され、送信されてよい。このようにして、フィラービットを含んでよい循環バッファにおけるビットの部分が繰り返されてよい。Rは、所望のコーディングレートでよい。循環バッファサイズは、N個のバッファであってよい。循環バッファにおけるコード化ビットは、
であってよい。
単一の循環バッファを使用する詳細なレートマッチングプロシージャは、フィラービットを用いてコードワードサイズを計算すること、N’=K’/Rを含んでよい。RVの開始点Sが与えられれば、エンドポイントインデックスE=mod(S+N’-1,Nbuffer)が計算されてよい。選択されたビットは、開始点Sから終点Eまで取得されてよい。フィラービットの実際の数F’が計数されてよい。通常、F’は、0または整数であってよい。F’の数のフィラービットが除去されてよい。
一実施形態では、フィラービットは、送信の前に除去されなくてよい。この場合、フィラービットは、制御情報をシグナリングするために使用されてよい。たとえば、全ての「0」のフィラービットが制御情報Aをシグナリングするために使用されてよく、一方、全ての「1」のフィラービットが制御情報Bをシグナリングするために使用されてよい。一実施形態では、各RVのための固定開始ロケーションが、サポートされるRVの総数NmaxRVとバッファサイズNbufferとともに予め選択されてよい。
図16は、RVの開始点がバッファにわたって一様に分散される方式(a)と、RVの開始点がパリティビットにわたって一様に分散される方式(b)と、RVの開始点がP2パリティビットにわたって一様に分散される方式とのための4つのRV(NmaxRV=4)をもつ例示的な固定開始ロケーションを示す図1600である。
RVがバッファにわたって一様に分散される方式(a)では、固定RV開始ロケーションは、ロケーション
が
であるようにバッファにわたって一様に分散されるように選択されてよく、ここで、k=0,1,...,NmaxRV-1はRVインデックスである。最初のNpZ個のパンクチャリングされたビットがバッファに含まれてよい場合、式は
または
に変更されてよい。代替的に、ロケーションは、基底グラフに基づいて計算され、次いで、バッファにおいてインデックスに変換されてよい。たとえば、
または
または
である。
たとえば、最初の2列がパンクチャリングされてよい46×68の基底グラフ次元の場合、バッファサイズは、66Zとなる。パンクチャリングされたシステマティックビットが循環バッファに入らない場合、開始位置[S0,S1,S2,S3]=[0,16Z,32Z,48Z]となる。
上記で説明した例では、および以下の例では、演算floor()が使用される。ただし、実施形態では、それは、演算ceil()またはround()によって置き換えられてよい。floor(x)が、x以下の最大の整数を与える場合、ceil(x)は、x以上の最小の整数を与え、round(x)はxに最も近い整数を与える。フロア演算の代わりにシーリングまたはラウンド演算を適用することによって、開始位置は、[S0,S1,S2,S3]=[0,17Z,33Z,50Z]となる。別の可能な選択は、[S0,S1,S2,S3]=[0,16Z,33Z,49Z]であってよく、これは、式
に基づく。
最初の2列がパンクチャリングされてよい42×52の基底グラフ次元の場合、バッファサイズは、50Zとなる。パンクチャリングされたシステマティックビットが循環バッファに入らない場合、フロア演算を使用することによって開始位置[S0,S1,S2,S3]=[0,12Z,24Z,36Z]となるか、またはシーリングもしくはラウンド演算を使用することによって開始位置[S0,S1,S2,S3]=[0,13Z,25Z,38Z]となる。別の可能な選択は、[S0,S1,S2,S3]=[0,12Z,25Z,37Z]となることができる。
実施形態では、上記で説明した一様に分散されたRV開始点は、RV0以外の自己復号可能なRVの設計と組み合わされてよい。たとえば、RV3の開始点は、それが自己復号可能となるようにバッファの端部に向かって順方向に移動されてよい。これにより、BG2について[S0,S1,S2,S3]=[0,17Z,33Z,56Z]および[S0,S1,S2,S3]=[0,13Z,25Z,43Z]となってよい。
RVがパリティビットにわたって一様に分散される方式(b)では、固定RV開始ロケーションは、第1のロケーションがパンクチャリングされたロケーションを除くコードワードの開始から選択されるように選択されてよく、残りのロケーションはパリティビットにわたって一様に分散されてよい。パンクチャリングされたシステマティックビットが循環バッファに保存されない場合、
であり、ここで、k=0,1,...,NmaxRV-1はRVインデックスであり、Kb=Nb-Mbであり、KbZは情報ビット長である。第1のNpZ個のパンクチャリングされたビットがバッファに含まれてよい場合、式は、
または
に変更されてよい。
代替的に、ロケーションは、基底グラフに基づいて計算され、次いで、バッファにおいてインデックスに変換されてよい。たとえば、
または
または
である。
RVがパリティビットにわたって一様に分散される方式の変形形態では、固定RV開始ロケーションは、それらがKbだけ分離されるように選択されてよい。固定RV開始ロケーションは、ロケーション
が、Sk=mod(KbZ*k,Nbuffer)であるようにKbだけ分離されてバッファにわたって一様に分散されるように選択されてよく、ここで、k=0,1,...,NmaxRV-1はRVインデックスであり、Kb=Nb-Mbであり、KbZは情報ビット長である。最初のNp個のパンクチャリングされたビットがバッファに含まれてよい場合、式は、Sk=mod(KbZ*k,Nbuffer)+NpZまたはSk=mod(KbZ*k,Nbuffer-NpZ)+NpZに変更されてよい。
RVがパリティビットにわたって一様に分散される方式の別の変形形態では、固定RV開始ロケーションは、ロケーション
が、Sk=mod((Kb-Np)Z*k,Nbuffer)であるようにKb-Npだけ分離されてバッファにわたって一様に分散されてよいように選択されてよく、ここで、k=0,1,...,NmaxRV-1はRVインデックスであり、Kb=Nb-Mbであり、KbZは情報ビット長であり、Npは、パンクチャリングされたブロックに対応する。最初のNp個のパンクチャリングされたビットがバッファに含まれてよい場合、式は、Sk=mod((Kb-Np)Z*k,Nbuffer)+NpZまたはSk=mod((Kb-Np)Z*k,Nbuffer-NpZ)+NpZに変更されてよい。
RVがP2パリティビットにわたって一様に分散される方式(c)では、固定RV開始ロケーションは、第1のロケーションがパンクチャリングされたロケーションを除くコードワードの開始から選択されるように選択されてよく、残りのロケーションはパリティビットの第2の部分(すなわち、図16に示すP2パリティビット)にわたって一様に分散されてよい。例示的なRV開始ロケーションRV0が図16に示されており、
であり、ここで、k=0,1,...,NmaxRV-1はRVインデックスであり、Kb=Nb-Mbであり、KbZは情報ビット長である。最初のNp個のパンクチャリングされたビットがバッファに含まれてよい場合、式は
または
に変更されてよい。
代替的に、ロケーションは、基底グラフに基づいて計算され、次いで、バッファにおいてインデックスに変換されてよい。たとえば、
または
または
である。
RVがP2パリティビットにわたって一様に分散される方式の変形形態では、固定RV開始ロケーションは、それらがKb+P1だけ分離されるように選択されてよい。固定RV開始ロケーションは、ロケーション
が、Sk=mod((Kb+P1)Z*k,Nbuffer)であるようにKbだけ分離されてバッファにわたって一様に分散されてよいように選択されてよく、ここで、k=0,1,...,NmaxRV-1はRVインデックスであり、Kb=Nb-Mbであり、KbZは情報ビット長である。最初のNp個のパンクチャリングされたビットがバッファに含まれてよい場合、式は、Sk=mod((Kb+P1)Z*k,Nbuffer)+NpZまたはSk=mod((Kb+P1)Z*k,Nbuffer-NpZ)+NpZに変更されてよい。
RVがP2パリティビットにわたって一様に分散される方式の別の変形形態では、固定RV開始ロケーションは、それらがKb+P1-Npだけ分離されるように選択されてよい。固定RV開始ロケーションは、ロケーション
が、Sk=mod((Kb+P1-Np)Z*k,Nbuffer)であるようにKbだけ分離されてバッファにわたって一様に分散されてよいように選択されてよく、ここで、k=0,1,...,NmaxRV-1はRVインデックスである。Kb=Nb-Mbであり、KbZは、情報ビット長である。最初のNp個のパンクチャリングされたビットがバッファに含まれてよい場合、式は、Sk=mod((Kb+P1-Np)Z*k,Nbuffer)+NpZまたはSk=mod((Kb+P1-Np)Z*k,Nbuffer-NpZ)+NpZに変更されてよい。
循環バッファが形成されると、バッファにおけるビットは
であってよい。送信ごとに、送信機は、送信すべきRVインデックスのうちの1つを選択することが可能であってよい。たとえば、m番目の送信について、送信機は、RVkを選択してよい。予想されるコードワード長がNである場合、送信されるビットは
であってよい。
異なる再送信バージョンは異なる性能を有してよい。性能はまた、コードレートまたはコードワード長に依存してよい。各送信におけるより少数の重複ビットがより良い性能をもたらしてよい。NmaxRV=4である場合、RVの自然順は[RV0,RV1,RV2,RV3]である。しかしながら、不自然なRV順がより良いHARQ性能を達成するために使用されてよい。たとえば、実施形態では、[RV0,RV2,RV3,RV1]のRV順が使用されてよい。自己復号可能なRV開始位置が考慮される場合、[RV0,RV2,RV1,RV3]のRV順が適用されてもよい。
システムに対して定義されるLDPCコードが複数のパリティ検査行列に対応してよい複数のプロトグラフ行列を有してよいが、複数のプロトグラフ行列は、情報ブロック長に基づいて定義されてよい。たとえば、情報ブロック長が閾値(すなわち、X)よりも大きい場合、(LDPCプロトグラフ行列1が使用されてよく)、そうでない場合、LDPCプロトグラフ行列が使用されてよい。いくつかの実施形態では、セグメント化が不均等なビット分布をもたらしてよい。セグメント化が実行されるとき、1つまたは複数のセグメント化がプロトグラフ行列1の範囲内に入ってよく、一方、他のセグメント化がプロトグラフ行列2の範囲内に入ってよいことが可能であってよい。
たとえば、送信ブロックがY個の情報ビットを有してよく、これは、サポートされる最大情報ビットよりも大きい。したがって、セグメント化が実行されてよい。いくつかの不均等な分離のために、1つセグメントはY1個のビットを有し、他のものはY2個のビットを有する。Y1>Xであり、Y2<Xである可能性があり、これは2つのLDPCコードをトリガしてよい。
たとえば、パディングされたセグメントのサイズが閾値Xよりも大きくなり、したがって、同じLDPCプロトグラフ行列が使用されてよいようにより小さい1つまたは複数のセグメントを事前にパディングすることによってこの問題を解決してよい実施形態について説明する。別の実施形態では、各セグメントの長さが閾値Xよりも少ない領域に属してよいようにセグメントの数が1だけ増加してよい。
上述のように、実施形態では、ビットインターリービングはレートマッチングの後、変調の直前に実行されてよい。一実施形態では、ブロックインターリーバが使用されてよい。ブロックインターリーバのサイズを決定するために、リフティングサイズZ、変調次数または変調されたシンボルにおけるビット数、サポートされるデータストリームの数、および割り振られたRBサイズまたはサポートされる最小RBサイズのパラメータのうちの1つまたは複数が考慮されてよい。
図17は、インターリービングを用いる例示的なLDPC符号化プロシージャのフローチャート1700である。上記で説明したように、TBSとコードレートとが与えられれば、LDPC基底グラフ選択およびセグメント化が実行されてよい。LDPCコーディング演算が、次いで、実行されてよい。図17に示す例では、送信機は、次いで、フィラービットを挿入し(1710)、LDPC符号化を実行し(1720)、最初の2Z個の情報ビットをパンクチャリングし(1730)、循環バッファに出力をパスし(1740)、レートマッチングを実行し(1740)、フィラーを除去し(1750)、インターリービングを実行し(1760)、変調を実行してよい(1770)。
レートマッチングを実行する(1740)ために、送信されるべきビット数Ncbが計算されてよい。Ncbは、変調次数と、フィラービットの数と、リソースブロック割振りと相関していてよい。たとえば、Nrb個のRBが送信に割り振られてよく、ここで、各RBは、NsymPerRB個の変調シンボルを搬送してよく、変調次数はMであってよい。フィラービットの数は、Nfillerであると仮定されてよい。このシナリオでは、Ncb=Nrb・NsymPerRB・log2M+Nfillerであり、Ncbビットは、循環バッファから読み出されてよい。
インターリービングを実行する(1760)ために、ブロックインターリーバが使用されてよく、ここで、行数は、変調次数によって決定されてよい。たとえば、64QAMの場合、変調次数M=64であり、ブロックインターリーバにおける行数は、m=log2(M)=6に設定されてよい。ブロックインターリーバは、行方向の書込みおよび列方向の読取りであってよい。
自然順、逆順および循環シフト順を含むいくつかの変調マッピング順が定義されてよい。自然順の場合、ブロックインターリーバから読み取られるビットの各列は、変調マッパーに直接送られてよい。逆順の場合、ブロックインターリーバから読み取られるビットの各列は、予約され、次いで、変調マッパーに直接送られてよい。たとえば、64QAM変調の場合、ブロックインターリーバからのビットの列の自然順は、[m0,m1,m2,m3,m4,m5]であってよい。逆順は[m5,m4,m3,m2,m1,m0]であってよく、変調器への入力は逆順であってよい。循環シフト順の場合、ブロックインターリーバから読み取られたビットの各列は、Sshiftビットだけ循環シフトされてよい。たとえば、64QAM変調の場合、ブロックインターリーバからのビットの列の自然順は、[m0,m1,m2,m3,m4,m5]であってよい。Sshift=2を用いる循環シフト順は[m2,m3,m4,m5,m0,m1]であってよく、変調器への入力は循環シフト順であってよい。Sshift=4を用いる循環シフト順は[m4,m5,m0,m1,m2,m3]であってよく、変調器への入力は循環シフト順であってよい。
実施形態では、変調マッピング順インデックス(MMOI)が上記で説明した一意の各変調マッピング順に割り当てられてよい。たとえば、以下の表2に示すように、MMOI=0は自然順を示してよい。MMOI=1は逆順を示してよい。MMOI=2は、Sshift=mod(2,log2(M))を用いる循環シフト順を示してよい。MMOI=3は、Sshift=mod(4,log2(M))を用いる循環シフト順を示してよい。MMOI=4は、Sshift=mod(6,log2(M))を用いる循環シフト順を示してよい。MMOI=5は、Sshift=mod(8,log2(M))を用いる循環シフト順を示してよい。上述の変調次数は例として提供された。しかしながら、システムは、変調次数の同じセット、変調次数のより大きいセット、または変調次数のサブセットを採用してよい。送信シナリオによっては、MMOIが、決定されてよく、シグナリングされてよく、および/または暗示されてよい。
MMOIの決定または事前構成の一実施形態では、同じMMOIがCB全体に適用されてよい。(自然順および逆順に対応する)MMOI0および1が使用されてよい。実施形態では、MMOIは、RVおよび/または新規データインジケータ(NDI)によって決定されてよい。他の実施形態では、MMOIは事前構成されてよい。たとえば、新しいデータ送信を用いる(すなわち、NDIがトグルされる)RV0の場合、MMOI=0である。再送信を用いる(すなわち、NDIがトグルされない)RV0の場合、MMOI=1である。RV1の場合、MMOI=1である。RV2の場合、MMOI=0である。RV3の場合、MMOI=1である。
別の実施形態では、同じMMOIがCB全体に適用されてよい。(自然順、逆順および循環シフト順に対応する)MMOI0、1および2/3/4/5が使用されてよい。実施形態では、MMOIがRVおよび/またはNDIによって決定されてよい。他の実施形態では、MMOIは事前構成されてよい。たとえば、新しいデータ送信を用いる(すなわち、NDIがトグルされる)RV0の場合、MMOI=0である。再送信を用いる(すなわち、NDIがトグルされない)RV0の場合、MMOI=1である。RV1の場合、MMOI=2(すなわち、Sshift=mod(2,log2(M)))である。RV2の場合、MMOI=4(すなわち、Sshift=mod(6,log2(M)))である。RV3の場合、MMOI=3(すなわち、Sshift=mod(4,log2(M)))である。
別の実施形態では、異なるMMOIが1つCBに適用されてよい。たとえば、CBはP個の部分に区分されてよく、各部分が1つのMMOIを有してよい。実施形態では、MMOIがRVおよび/またはNDIによって決定されてよい。他の実施形態では、MMOIは事前構成されてよい。たとえば、CBごとにP=4個の区分があってよい。区分は、たとえば、以下の表3に示すように一様に実行されてよい。実施形態では、これらの例において与えられるMMOIの割当ては、本明細書で説明する実施形態に一致するように変更されてよい。
LDPCデコーダの内部パリティ検査能力は、それのフォールスアラーム性能を改善してよい。したがって、実施形態では、CBレベルのCRCが必要とされるフォールスアラーム基準を達成するために必要とされなくてよい。代わりに、ブロックのグループは、オーバーヘッドを低減し、したがって、データ送信のスループットを増加させるために共通のCRCを共有してよい。
図18Aは、CBGレベルのCRCをもつQC-LDPCコードを使用したデータチャネルのためのTB処理の例示的な方法のフローチャート1800Aである。フローチャート1800Aは、CBレベルのCRC付加(440B)がCBGの生成およびCBGレベルのCRC付加(1810A)に置き換えられることを除いて図4Bにおけるフローチャート400Bと同一である。実施形態では、CBレベルのCRC(440B)は、1に等しいグループサイズをもつCBGレベルのCRC1810Aの特殊な場合と見なされてよい。
CBGの生成およびCBGレベルのCRC付加(1810A)について、CBGは、いくつかのCBを連結し、各CBGにCRCビットを付加することによって形成されてよい。TBにおけるCGの数、各CBGにおけるCBの数、および各CBGのためのCRCの長さを含むいくつかのパラメータが、CBGの生成およびCBGレベルのCRC付加(1810A)のために決定される必要があってよい。
図18Bは、CBGレベルのCRCをもつQC-LDPCコードを使用したデータチャネルのためのTB処理の別の例示的な方法のフローチャート1800Bである。図18Bに示す例では、図18Aに関して上記で説明したCBG動作が、図4Bに関して上記で説明したCB動作と組み合わされてよい。図4Bと、図18Aと、図18Bとの間で同じものであるブロックは、同じラベルを有する。図18Bに示す例では、本方法は、レートマッチングの前のインターリービング460Bの代わりにレートマッチング(470B)の後のインターリービング1820を含む。
CBGは、いくつかの異なる方法を使用して生成されてよい。CBGの生成の一実施形態では、各CBGにおけるいくつかのCBが構成されてよい。Bは、単一のTBにおけるセグメント化されたCBの総数を表す値であってよい。この値は、パラメータの決定(420B)の間に決定されてよく、コードブロックのセグメント化(430B)の間に使用されてよい。S1,...,SBがセグメント化されたCBのサイズであるとする。Lは、TBにおけるCBGの総数であってよく、X1,...,XLは、L個のCBGにおけるCBの数であってよい。LおよびX1,...,XLは、いくつかの異なる方法のうちの1つで決定されてよい。以下の実施形態では、本方法は、以下で説明するCBG関連のシグナリングの第1の実施形態によってシグナリングされてよい。
一実施形態では、CBG(たとえば、Xmax)におけるCBの数は、予め定義されてよいか、または事前構成されてよい。Lは、
のように設定されてよい。最初のL-1個のCBGにおけるCBの数は、Xmaxに等しくなってよく、一方、最後のCBGにおけるCBの数は、B-(L-1)*Xmaxに等しくなってよい。言い換えれば、
Xi=Xmax,i=1,...,L-1であり、
XL=B-(L-1)*Xmaxである。
最初のmod(B,L)個のCBGにおけるCBの数は、
であってよく、一方、残りのL-mod(B,L)個のCBGにおけるCBの数は、
であってよい。言い換えれば、
であり、
である。
別の実施形態では、CBG(たとえば、Pmax)においてサポートされるビット数は、予め定義されてよいか、または事前構成されてよい。Y1,...,YBは、TBの各コードブロックにおけるビット数であってよい。第1のCBGにおけるCBの数は、
のように最大値X1として設定されてよく、第2のCBGにおけるCBの数は、
のように最大値X2として設定されてよく、以下同様である。
CBGの生成の別の実施形態では、各TBにおけるCBGの数が構成されてよい。通信システムは、TBごとのACK/NACKフィードバックビットの最大数(たとえば、B’)に対するいくつかの制限を有してよい。L≦min{B,B’}であることは明らかである。この場合、TBにおけるCBGの最大数(すなわち、B’)は、予め定義されてよいか、または事前構成されてよい。TBが単一のTBにおいて合計B個のセグメント化されたCBを有する場合、各CBGは
個のCBを有してよい。ここで、最後のCBGは、
個よりも少ない数のCBを含んでいてよい。CBをグループ化するための代替方式では、TBごとのCBGの所与の最大数(たとえば、B’)では、いくつかのCBGは、
個のCBを含んでいるように設定されてよく、他のCBGは、
個のCBを含んでいるように設定されてよい。B’1は、
個のCBを含んでいるCBGの数であってよく、B’2は、
個のCBを含んでいるCBGの数であってよい。B’1およびB’2の値は、B’1+B’2=B’;bの式によって決定されてよい。
(詳細には、
であり、
である)。最初のB’1個のCBGが
個のCBを含んでおり、一方、最後のB’2個のCBGが
個のCBを含んでいる可能性がある。また、最初のB’2個のCBGが
個のCBを含んでおり、一方、最後のB’1個のCBGが
個のCBを含んでいる可能性がある。
B≦B’という条件で、各CBGは、単一のCBしか含んでいなくてよい。CBGの総数がB’よりも少ないので、何らかの追加のシグナリングが受信機に通知するために必要とされてよい。この実施形態は、以下で説明するCBG関連のシグナリングの第2の実施形態を使用してシグナリングすることを含んでよい。
別の実施形態では、上記で説明したCBGの生成の2つの実施形態は、TBサイズに応じて組み合わされてよい。大きいTBサイズ(たとえば、eMBBトラフィック)の場合、ACK/NACKフィードバックシグナリングオーバーヘッドを限定することが望ましいことがあってよい。小から中程度のTBサイズの場合、適切なCBセットが適時に形成され、送信されてよいように、各CBGのためのCBの数を指定することが望ましいことがあってよい。この実施形態は、TBサイズ>TB_thresである場合、上記で説明した第2のCBGの生成実施形態が適用されてよいということを適用することによって実装されてよい。そうでない場合、上記で説明した第1のCBGの生成実施形態が適用されてよい。TB_thresは、予め定義されてよいか、またはRRCメッセージングによって構成されてよい。この実施形態に基づいて、上記で説明した第1のまたは第2のCBGの生成実施形態のいずれかが、CBGの数または各CBGにおけるCBの数をそれぞれ決定するために選択されてよく、これは、以下で説明するCBGシグナリングの対応する方法を使用して復号するために受信機にシグナリングされてよい。
実施形態では、大きいCBG内でのCB全体の再送信を回避するために複数のレベルのCBGが使用されてよい。最初の送信では、受信機は、CBG内でのCBの復号の成功または失敗に応じてCBGごとにシングルビットのACKまたはNACKを生成してよい。送信機は、CBGがNACKに対応する場合、CBGの全てのCBを再送信してよい。再送信では、CBGサイズが、たとえば、サブCBGサイズまで低減されてよい。言い換えれば、受信機は、サブCBG内でのCBの復号の成功または失敗に応じて再送信されるCBのためのサブCBGごとにシングルビットのACKまたはNACKを生成してよい。サブCBGがNACKに対応する場合、送信機は、第2の再送信において、サブCBGの全てのCBを送ってよい。これにより、CBGの全てのCBの再送信が回避されてよい。サブCBGサイズは、これからの回の再送信で低減し続けてよい。
CBGが最初の送信に対応し、サブCBGが全ての回の再送信に対応する2レベルのCBGについて考える。最初の送信では、CBGごとの1ビットのACK/NACKが使用されてよい。フィードバックがACKである場合、CBGごとの1ビットのACK/NACKが新しい送信のために使用され続けてよい。1ビットのフィードバックNACKが最初の送信のために使用される場合、サブCBGレベルのACK/NACKが再送信のために使用されてよく、サブCBGごとの1ビットのACK/NACKが使用されてよい。
図19は、2レベルのCBGの例の図1900である。図19に示す例では、CBGは6つのCBを含み、サブCBGは、3つのCBを含む。送信機1960は、CBGの最初の送信1910を送ってよい。CBGにおけるCB(たとえば、第1のCB1)が最初の送信1910の後に正しく復号されないという条件で、受信機1970は、シングルビットのNACK1920をフィードバックしてよい。送信機1960は、次いで、第1の再送信1930においてCBGにおける全ての6つのCBを再送信してよい。これらの6つのCBが2つのサブCBGに属するので、第1の再送信1930のためのフィードバックは、サブCBGごとに1ビットの2ビットから構成されてよい。
図示の例では、第1のCBは、再び、第1の再送信1930の後に正しく復号されない。ここで、フィードバック1940は、(NACK,ACK)であり、ここで、NACKは、第1のサブCBGの失敗した復号を暗示し、ACKは、第2のサブCBGの成功した復号を暗示する。フィードバック1940を受信すると、送信機1960は、第2の再送信1950において第1のサブCBGにおける3つのCBしか送らないことになる。これは、必要とされる送信を低減してよい。
代替的に、CBGレベルの確認応答は非対称であってよい。CBGが正常に検出される場合、1ビットがCBG ACKにおいて設定されてよい。CBGが正常に検出されない場合、ビットマップがCBG NACKにおいて使用されてよい。ビットマップにおける各ビットがCBGにおける1つのCBに対応してよい。CBが正常に検出されると考えられる場合、ビットマップにおける対応するビットが0に設定されてよい。そうでない場合、それは、1に設定されてよい。この例では、0と1とは交換されてよい。ビットマップにおけるビット数は、NACKにおいて明示的にシグナリングされてよい。代替的に、ビットマップにおけるビット数が、暗黙的であり、送信機と受信機との両方において知られてよいCBGごとのCBの数によって決定されてよい。
各CBGのためのCRC長を決定するために、いくつかの異なる方法のうちの1つが使用されてよい。一実施形態では、CBGレベルのCRC長C3は、CBGにおけるCBの数(たとえば、X)に依存してよい。たとえば、長いCRC長は、より少ないCBのグループをもつ短いCRC長の場合と同様のフォールスアラームレート(FAR)性能を達成するためにより多くのCBのグループのために使用されてよい。たとえば、サポートされるCBGレベルのCRC長がCRC1≦CRC2≦CRC3ビットであると仮定する。CBGレベルのCRC長は、以下によって決定されてよい。
Thres1<Thres2である。
別の実施形態では、CBGレベルのCRC長C3は、CBGにおけるCBのサイズ(たとえば、CBごとのYビット)に依存してよい。たとえば、長いCRC長がより大きいCBサイズをもつCBGのために使用されてよく、一方、短いCRC長がより小さいCBサイズをもつCBGのために使用されてよい。CBGレベルのCRC長は、以下によって決定されてよい。
Thres3<Thres4である。この実施形態と直前の実施形態とは、上記で説明したように均一なCBGの生成の仮定の下で使用されてよい。
また別の実施形態では、CBGレベルのCRC長は、CBG内のCBの総サイズに基づいてCBG固有のものであってよい。詳細には、CBGレベルのCRC長C3は、CBG内のCBのサイズの合計に依存してよい。たとえば、YiをCBG内のi番目のCBのCBサイズであるとする。CBGレベルのCRC長は、以下によって決定されてよい。
Thres5<Thres6である。
LDPC符号化プロセスにおいて、LDPCコードのマザーコードレートがデータのQoSに基づいて決定されてよいことを上記で説明した。セルラシステムにおけるダウンリンク送信では、eNBは、LDPCコードのマザーコードレートを決定してよい。このマザーコードレート情報は、WTRUが復号のために同じパリティ検査行列を使用してよいようにWTRUに送られる必要があってよい。
実施形態では、マザーコードレートは、各送信のコードレートとは異なる(またはそれより低い)。LTEシステムでは、たとえば、5ビットのMCSインデックスとRB割当て情報とがDCI情報ブロックに含まれている。MCSインデックスとRB割当てとの両方がコード化ブロックの長さを暗示する。また、ルックアップテーブルに基づいて、TBSサイズが決定されてよい。次いで、受信機は、各セグメントの長さを導出してよい。コードレートが、次いで、送信のために決定されてよい。WTRUは、依然として、それが再送信のために十分なメモリを割り振り、復号のために適切なパリティ検査行列を使用することになるようにマザーコードレートを知る必要があってよい。
たとえば、R個のサポートされるマザーコードレートがあると仮定する。このマザーコードレートを示すために合計
ビットが使用されてよい。たとえば、R=4であり、マザーコードレートについての2ビットの情報が生成されてよい。これらの
ビットは、他のパラメータとともに、DCIにおいて配置され、WTRUに送出されてよい。
マザーコードレートは、いくつかの再送信を介して送られるただ1つの時間情報であってよいので、この情報は、新規データインジケータビットと組み合わされてよい。たとえば、新規データインジケータが1である場合、
ビットのマザーコードレートがDCIに含まれてよい。新規データインジケータが0である場合、マザーコードレート情報は、これらは再送信にすぎず、同じマザーコードレートが使用されてよいので、DCIにおいて必要とされなくてよい。
上記で説明した例では、マザーコードレートが、概して、各送信のコードレートよりも少ないので、絶対マザーコードレートがDCIにおいて符号化され、送信されてよい。したがって、現在の送信のコードレートが与えられれば、全
ビットを使用してマザーコードレートを示すことは無駄になってよい。それは、現在の送信のコードレートよりも少ない可能なマザーコードレートのみを示してよい。ここで、現在の送信のコードレートに対するマザーコードレートが使用されてよい。たとえば、マザーコードレートの全セットが、{1/3,2/5,1/2,2/3}であり、現在の送信のコードレートがすでに0.45であると仮定する。その場合、可能なマザーコードレートは、{1/3,2/5}だけであってよい。したがって、1ビットの情報が使用されてよい。
セルラシステムにおけるアップリンク送信では、eNBはまた、たとえば、WTRUのための変調およびコーディング方式、冗長バージョン、RB割当て、ならびにNDIを決定してよい。この情報は、DCIフォーマット0に含まれ、WTRUに送られてよい。WTRUは、このアップリンク送信のためのこの命令に従ってよい。再び、アップリンク送信では、LDPCコードのマザーコードレートはまた、DCIフォーマット0に含まれてよい。この情報は、再送信では同じままであるので、送信のためにしか必要とされなくてよい。
プロトグラフ行列選択がWTRU能力情報に含まれてよいWTRUカテゴリによって暗示されてよいことを上記で説明した。基地局(たとえば、eNB)は、WTRUカテゴリ情報を受信すると、相応してプロトグラフ行列選択を行ってよい。
図20は、基地局(たとえば、eNB)における特定のWTRUのためのプロトグラフ行列選択の例示的な方法のフローチャート2000であり、ここで、基地局がWTRUカテゴリ情報を備える。図20に示す例では、基地局は、WTRUカテゴリ情報を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する(2010)。基地局は、WTRUカテゴリが単一のプロトグラフ行列に関連付けられるのかどうかを決定してよい(2020)。WTRUカテゴリが単一のプロトグラフ行列に関連付けられるという条件で、単一のプロトグラフ行列が適用されてよい(2030)。WTRUカテゴリが単一のプロトグラフ行列に関連付けられない(または2つ以上のプロトグラフ行列に関連付けられる)という条件で、複数のプロトグラフ行列が適用されてよい(2040)。
上述のように、複数のプロトグラフ行列をサポートするWTRUの能力は、WTRU能力情報要素(IE)において明示的に与えられてよい。たとえば、UE-EUTRA能力IEにおいて、WTRUが複数のプロトグラフ行列をサポートするのかどうかを指定するおよび/または何個のプロトグラフ行列をWTRUがサポートするのかを示す追加のアイテムが追加されてよい。これは、2つのLDPCコードしかシステムにおいて使用されない場合、次式によって以下のように示されてよい。
ldpc_matrix_number INTEGER{1,2},
図21は、基地局(たとえば、eNB)における特定のWTRUのためのプロトグラフ行列選択の別の例示的な方法のフローチャート2100であり、ここで、基地局がWTRU能力情報を備える。図21に示す例では、基地局は、WTRU能力情報を含むRRCメッセージを受信する(2110)。基地局は、WTRU能力情報、UE ldpc能力情報がldpc_matrix_number>1を含むのかどうかを決定してよい。WTRU能力情報が、2つ以上のプロトグラフ行列を適用する能力を示さない(たとえば、UE ldpc能力情報がldpc_matrix_number>1を有しない)という条件で、単一のプロトグラフ行列が適用されてよい(2130)。WTRU能力情報が、2つ以上のプロトグラフ行列を適用する能力を示す(たとえば、UE ldpc能力情報がldpc_matrix_number>1を有する)という条件で、複数のプロトグラフ行列が適用されてよい(2140)。
上記で詳細に説明したように、CBGの生成は、各CBGにおけるCBの数と各TBにおけるCBGの総数とを決定することを含んでよい。CBG関連のパラメータは、いくつかの異なる方法でWTRUにシグナリングされてよい。
一実施形態では、各CBGにおけるCBの数と各TBにおけるCBGの総数とは、CBGにおいてサポートされるCBの最大数(すなわち、Xmax)に依存してよい。別の実施形態では、これらの数は、CBGによってサポートされるビットの最大数(すなわち、Pmax)に依存してよい。これらの実施形態では、XmaxまたはPmaxのいずれかが送信機から受信機にシグナリングされる必要があってよい。実施形態では、この情報がDCIに含まれてよい。ここで、XmaxまたはPmaxの値は、候補のセットから選択されてよく、ここで、候補のインデックスのみが、ダウンリンク送信のためにDCIに、またはアップリンク送信のためにUCIに含まれる必要があってよい。たとえば、CBGにおけるCBの最大数は、セット
から選定されてよい。ビット「00」は5を示してよく、ビット「01」は10を示してよく、ビット「10」は15を示してよく、ビット「11」は20を示してよい。DCIまたはUCIはまた、CBGの生成に関するもう2ビットを含んでよい。
CBGを構成する代替方法は、オフセット設定を使用することでよい。オフセットは、セット{-1,0,1}から選択されてよく、ここで、「-1」は、CBの新しい最大数が以前の値よりも小さいことを暗示してよく、「0」は、CBの新しい最大数が以前の値に等しいことを暗示してよく、「1」は、CBの新しい最大数が以前の値よりも大きいことを暗示してよい。たとえば、以前のTBのための過去のCBGの生成におけるCBの最大数が
のセットからの10であると仮定する。「-1」のオフセット値は、新しい値が5であることを暗示してよく、「0」のオフセット値は、新しい値が10であることを暗示してよく、「1」のオフセット値は、新しい値が15であることを暗示してよい。
上記で説明した実施形態では、CBGサイズがDCIインジケーションを介して動的に調整可能であると仮定する。いくつかの実施形態では、この構成は半静的であってよい。そのような実施形態では、シグナリングはRRCに基づいてよい。たとえば、CBGイネーブラとCBGサイズとは、RRC接続確立またはRRC接続再構成メッセージにおいて構成されてよい。たとえば、以下のアイテムは、RRCConnectionReconfigurationメッセージに追加されてよい。
CBGサイズの構成はまた、RRCシグナリングを介した半静的なものとDCI/UCIシグナリングを介した動的なものとの両方の2つのレベルに基づいてよい。たとえば、RRCシグナリングは、たとえば、WTRU能力とチャネル帯域幅とに基づいてデフォルトCBGサイズを与えてよく、一方、DCIシグナリングは、たとえば、チャネル状態と、TBにおけるCBの総数と、データQoSとに基づいて調整されたCBGサイズを与えてよい。
別の実施形態では、各CBGにおけるCBの数と各TBにおけるCBGの総数とは、TBにおいてサポートされるCBGの最大数(すなわち、B’)に依存してよい。実施形態では、B’の値は、たとえば、候補のインデックスのみがRRCメッセージに含まれる必要があってよいRRCシグナリングを介してなど、半静的な方法で構成されてよい。たとえば、TBにおけるCBGの最大数は、セットB={10,20、30,40}から選定されてよい。インデックス0はB’=10を示してよく、インデックス1はB’=20を示してよく、インデックス2はB’=30を示してよく、インデックス3はB’=40を示してよい。
CBG数は、RRC接続確立またはRRC接続再構成メッセージにおいて構成されてよい。たとえば、以下のアイテムは、RRCConnectionReconfigurationメッセージに追加されてよい。
上記のメッセージにおけるDL/UL CBGイネーブラは、DL/UL CBG数インデックスと組み合わされてよい。DL/UL CBG機能が無効化される場合、対応するDL/UL CBG数は、TBごとのCBの数に等しくなってよい。言い換えれば、各CBGは、単一のCBから構成されてよい。この情報は、1つの値がこれを示すためにDL/UL CBG数インデックスにおいて予約されている場合、DL/UL CBG数インデックス上で搬送されてよい。
実施形態では、B’の可能な値のリストは、RRCシグナリングを介して構成されてよく、一方、構成されたCBG数のうちでの選択は、MACシグナリングを介したものであってよい。たとえば、可能なB’値のセットは、{10,20,30,40}であってよい。値のこのセットは、RRC接続確立メッセージまたはRRC接続再構成メッセージによって送出されてよい。たとえば、データQoSと、データサイズと、チャネル状態と、チャネル帯域幅とに応じて、実際のCBG数は、構成されたCBG数から選択され、MACシグナリングを介してシグナリングされてよい。上記の例では、MACシグナリングは、10に等しいCBG数のためにインデックス「00」を使用し、20に等しいCBG数のために「01」を使用し、30に等しいCBG数のために「10」を使用し、30に等しいCBG数のために「11」を使用してよい。
実施形態では、B’の可能な値のリストは、RRCシグナリングを介して構成されてよく、一方、構成されたCBG数のうちでの選択は、L1シグナリング(たとえば、DCI)を介したものであってよい。たとえば、可能なB’値のセットは、{10,20,30,40}であってよい。値のこのセットは、RRC接続確立メッセージまたはRRC接続再構成メッセージによって送出されてよい。たとえば、データQoSと、データサイズと、チャネル状態と、チャネル帯域幅とに応じて、実際のCBG数は、構成されたCBG数から選択され、L1シグナリング(たとえば、DCI)を介してシグナリングされてよい。上記の例では、L1シグナリングは、10に等しいCBG数のためにインデックス「00」を使用し、20に等しいCBG数のために「01」を使用し、30に等しいCBG数のために「10」を使用し、30に等しいCBG数のために「11」を使用してよい。
TBが構成された値よりも少ないCB(すなわち、B個のCB、ここで、B≦Bである)を含んでいる場合、DCIまたはUCIにおいての動的なシグナリングが適用されてよい。ここで、1ビットのインジケータがDCIまたはUCIに追加されてよい。このビットの1への設定は、B≦B’であることと、その後、各CBGが1つのCBを含んでいることと、TBがB’個のCBGよりも少ないCBGを含んでいることとを暗示してよい。再送信の場合、再送信されるCBGの数は、最初の送信に含まれているCBGの数よりも小さくなってよい。この場合、再送信における数CBGは、構成されたCBG数よりも少ないことを示す1ビットのインジケータがDCIまたはUCIに追加されてよい。
実施形態では、DCIまたはUCIは、現在の送信において使用される実際のCBGの情報を含んでよい。これを扱う単純な方法は、ビットマップサイズが構成されたCBG数である状態でDCIまたはUCIにCBGビットマップを含めることであってよい。たとえば、構成されたCBG数が5であるという条件で、DCIは、5ビットを含んでいて、各ビットはCBGに対応してよい。ビットが0に設定される場合、対応するCBGは現在の送信に含まれない。ビットが1に設定される場合、CBGが現在の送信に含まれる。
受信機からのACK/NACKフィードバックビットの数は、構成された(もしくは示された)CBG数に等しくなるか、または実際の(もしくはスケジュールされた)送信されたCBG数に等しくなるかのいずれかであってよい。これらの2つのオプションの間での選択はまた、予め決定されてよいか、または(たとえば、RRCシグナリングを介して)構成されてよい。たとえば、以下のアイテムは、RRCConectionReconfigurationメッセージに追加されてよい。
Configured_CBG_ACK_NACKが真に設定されるという条件で、ACK/NACKフィードバックは、構成されたCBG数に基づいてよい。場合によっては、ACK/NACKフィードバックは、実際の送信されたCBG数に基づいてよい。
図22は、ビットベースのCBGインジケーションと関連するACK/NACKフィードバックとのための例示的なシグナリングの信号図2000である。図22に示す例では、RRCおよび/またはMACシグナリングは、各TBが最大で5つのCBGを含んでいてよい構成を与えるために使用される。送信機2210は、全ての5つのCBGを含む最初の送信2230を受信機2200に送ってよい。ここで、DCIは、全てのビットが1に設定された状態の5ビットのCBGビットマップを含む。図示の例では、受信機2220は、第1の、第2のおよび第4のCBGを復号し、第3のおよび第5のCBGを復号するのに失敗した。受信機は、[Ack,Ack,Nack,Ack,Nack]によって与えられるACK/NACKフィードバック2340を与えてよい。第1の再送信2250では、第3のおよび第5のCBGのみが再送信され、DCIのCBGビットマップは[0,0,1,0,1]として設定される。
受信機2220は、今回再送信されるCBGの両方を復号してよい。受信機2220は、Ack/Nackフィードバック2260のための2つのオプションを有してよい。1つのオプションは、CBGの構成された数に等しいACK/NACKビットの数(すなわち5)を有することであってよい。ここで、フィードバック2260は、全ての5つのCBGがうまく復号されたことを示す[A,A,A,A,A]である。別のオプションは、が再送信に含まれるCBGの数(すなわち、第1の再送信の場合2)に等しいフィードバック2260におけるACK/NACKビットの数を有することであってよい。ここで、フィードバック2260は、第1の再送信における2つのCBGがうまく復号されたことを示す[A,A]である。
ビットマップベースのCBGインジケーションでは、TBのためのNDIが再使用されてよい。ここで、NDIは、CBGフラッシングアウト情報として働いてよい。
ビットマップベースのCBGインジケーションの代替として、実際のCBG数が各送信において示されてよい。この数は、DCIまたはUCIに含まれてよい。たとえば、構成されたCBG数がB’であると仮定する。送信ごとに、DCIまたはUCIは、
ビットを使用して、いくつのCBGが送信に含まれるのかを示してよい。最初の送信におけるCBGの実際の数は、構成されたCBG数に等しくなってよい。TBごとのCBの数(すなわち、B)は構成されたCBG数よりも少ない場合、最初の送信におけるCBGの実際の数はTBごとのCBの数に等しくなってよい。再送信におけるCBGの実際の数は、以前の送信からのACK/NACKフィードバックに依存してよい。詳細には、再送信におけるCBGの実際の数は、フィードバックにおけるNACKビットの数に等しくなってよい。
図23は、実際のCBG数と関連するACK/NACKフィードバックとのための例示的なシグナリングの信号図2300である。図23に示す例では、RRCおよび/またはMACシグナリングは、各TBが最大で5つのCBGを含んでいてよい構成を与えるために使用される。送信機2310は、全ての5つのCBGを含む最初の送信2330を受信機2320に送ってよい。ここで、DCIは実際のCBG数(すなわち、5)のフィールドを含んでよく、[log25]=3であるので、3ビットのみが使用される。受信機が第1の、第2のおよび第4のCBGを復号し、第3のおよび第5のCBGを復号するのを失敗する場合、受信機2320は、[Ack,Ack,Nack,Ack,Nack]によって与えられるフィードバック2340を与えてよい。第1の再送信2350では、第3のおよび第5のCBGのみが含まれ、DCIの実際のCBG数は2として設定されてよい。受信機2320が、今度は両方のCBを復号する場合、受信機2320からのACK/NACKフィードバック2360はいくつかのオプションを使用して送られてよい。1つのオプションでは、フィードバック2360におけるACK/NACKビットの数は、CBGの構成された数(すなわち、5)に等しくなってよい。ここで、フィードバック2360は、全ての5つのCBGがうまく復号されたことを示す[A,A,A,A,A]であることになる。第2のオプションは、フィードバック2360におけるACK/NACKビットの数が再送信2350に含まれるCBGの実際の数(すなわち、第1の再送信2350の場合2)に等しくなることであってよい。ここで、フィードバック2360は、第1の再送信2350における2つのCBGがうまく復号されたことを示す[A,A]であることになる。
Xmax(またはPmax)またはB’の決定は、たとえば、チャネル状態(たとえば、受信信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信電力(RSRP)、および/または基準信号受信品質(RSRQ))、WTRU能力、チャネル帯域幅、TBにおけるCBの総数、および/またはデータQoSを含む様々なファクタに依存してよい。より良いチャネル状態は、より多くのHARQ-ACK/NACK情報ビットが符号化され、フィードバックされてよいことを暗示してよい。これは、TBにおけるCBGの総数の限定を暗黙的に軽減してよい。したがって、対応するXmaxはより小さくなってよい。
より少ない能力をもつWTRUの場合、それがサポートしてよいHARQプロセスの数が限定されてよい。したがって、TBごとのより少ないCBG(したがって、より少ないHARQプロセス)が維持されてよいように、Xmaxの値がより大きくなるように選択されてよい。
より大きい帯域幅上で動作するWTRUの場合、より多くのHARQ-ACK/NACK情報ビットが符号化され、フィードバックされてよい。これは、TBにおけるCBGの総数の限定を軽減してよい。したがって、対応するXmaxはより小さくなってよい。
TBごとにより多くのデータを送信することは、より多くのCBを生じてよい。したがって、Xmaxの値は、TB内で送られるべきCBの総数にマッチングするようにより大きくてよい。
高い信頼性要件をもつ一部のデータの場合、Xmaxの値は、CBGにおけるビットの総数に対するCRCビットの比がより大きくなってよいのでFAR性能を改善するためにより小さくてよい。低待ち時間要件をもつ一部のデータの場合、Xmaxの値は、検出の成功確率を増加させるためにより小さくてよい。
CBGごとのCRCビットの数はまた、受信機が誤り検出のためにこの情報を必要としてもよいので、シグナリングされてよい。CRCビットの可能な数は、候補のセットから選択されてよく、ここで、候補のインデックスのみが、ダウンリンク送信のためにDCIに、またはアップリンク送信のためにUCIに含まれる必要があってよい。
CBGごとのCRCビットの数はまた、一部の高レベルのシグナリングを使用して構成されてよい。この場合、CBGレベルのCRC長は半静的であってよい。
2つ以上のコードワードがMIMO適用例のために使用されるという条件で、CBGに関係するシグナリングが定義されてよい。たとえば、コードワードごとのCBGの最大数がRRCシグナリングによって構成されてよい。これを行う単純な方法は、全てのコードワードが同数のCBGを含んでいると仮定することでよい。したがって、単一のCBG数の構成で十分でよい。これを行う別の方法は、各コードワードが異なる数のCBGを含むと仮定することでよい。ここで、各コードワードのためのCBG数の構成が必要とされてよい。これを行う別の方法は、コードワードの全てによって共有されるCBGの最大数を構成することであってよい。
DCI情報は、どのCBGが現在の送信に含まれるのかを示してよい。複数のコードワードの場合、このインジケーションは、コードワードごとをベースとしたものであってよい。代替的に、インジケーションは、単一のコードワードに対応するDCIに含まれてよい。
CBGが適用される場合、ACK/NACKフィードバックは複数ビットであってよい。さらに、CBGレベルのACK/NACKとTBレベルのACK/NACKとが同時に発生してよい。したがって、2つのレベルのACK/NACKフィードバックが、同じUCIまたはDCIに含まれてよい。
CBGレベルのACK/NACKは、CBGレベルのCRC検査に基づいてよいか、またはCBGにおける全てのCBに対するACK/NACKの論理ANDに基づいてよい。TBレベルのACK/NACKは、主に、TBレベルCRC検査に基づいてよい。さらに全てのCBGレベルがACKされてよい可能性があり、TBレベルのCRC検査が失敗してもよい。したがって、TBレベルのACK/NACKフィードバックが、CBGレベルのACK/NACKフィードバックの他に必要であってよい。
TBレベル上で、シングルビットのACK/NACKがCBGレベルのマルチビットのACK/NACKと多重化されてよい。たとえば、TBレベルのACK/NACKは開始に位置してよく、一方、CBGレベルのACK/NACKはその後に位置してよい。CBGレベルのACK/NACKビットの数は、現在の送信において使用されるCBGの数に応じて再送信とともに変化してよく、TBとともに変化してよい。
図24A、図24B、図24Cおよび図24Dは、TBレベルのACK/NACK支援型のCBGレベルのACK/NACKフィードバックおよび再送信の一例の図2400A、2400B、2400Cおよび2400Dである。図示の例では、ACK/NACKフィードバックビットの数は、実際の(またはスケジュールされた)送信されたCBG数に等しくなると仮定されてよい。TBレベルのACK/NACKの同じ手法が、ACK/NACKフィードバックビットの数が構成された(または示された)CBG数に等しくなる場合に適用されてよい。
図示の例は、TBが10個のCBGを有すると仮定する。第1の送信の後に、第3の、第5のおよび第9のCBが正しく復号されない。混合されたTBとCBGとのACK/NACK2400Aは、図24Aに示すように、10ビットのCBGレベルのACK/NACK2410と1ビットのTBレベルのACK/NACK2420とを含む11ビットを有する。
失敗したCBGの第1の再送信の後に、第9のCBGのみが依然として間違って復号される。混合されたTBとCBGとのACK/NACK2400Bは、図24Bに示すように、3ビットのCBGレベルのACK/NACK2430と1ビットのTBレベルのACK/NACK2440とを含む4ビットを有してよい。
第9のCBGの第2の再送信の後に、CBGの全てが正しく復号され、全TBもCRC検査をパスする場合、図24Cに示すように、1ビットのCBGレベルのACK/NACK2450と1ビットのTBレベルのACK/NACK2460とを含む混合されたTBとCBGとのACK/NACK2400Cは2ビットを有してよい。第9のCBGの第2の再送信の後に、CBGの全てが正しく復号されるが、全TBがCRC検査をパスしない場合、図24Dに示すように、1ビットのCBGレベルのACK/NACK2470と1ビットのTBレベルのACK/NACK2480とを含む混合されたTBとCBGとのACK/NACK2400Dは2ビットを有してよい。
TBレベルのACK/NACKはまた、ACK/NACKフィードバックビットの数が構成された(または示された)CBG数に等しくなる場合にCBGレベルのACK/NACKによって明示的に示されてよい。詳細には、全ての構成されたCBGがうまく復号され、TBレベルのCRC検査がパスされる場合、受信機は、全てのCBGにACKを送ってよい。全ての構成されたCBGがうまく復号されるが、TBレベルのCRC検査が失敗する場合、受信機は、全てのCBGにNACKを送ってよい。
上記の同じ例について考え、TBに10個のCBGがあると仮定する。第1の送信の後に、第3の、第5のおよび第9のCBGが正しく復号されない。CBGのACK/NACKは、10ビットを有する。
図25A、図25B、図25Cおよび図25Dは、上記の例に基づくTBレベルのACK/NACK支援型のCBGレベルのACK/NACKフィードバックおよび再送信の別の例の図2500A、2500B、2500Cおよび2500Dである。図25Aに、以前の段落で述べたように、10ビットを有するCBGのACK/NACK2500Aを示す。失敗したCBGの第1の再送信の後に、第9のCBGのみが依然として間違って復号される。CBGのACK/NACK2500Bは、図25Bに示すように、10ビットを有する。第9のCBGの第2の再送信の後に、CBGの全てが正しく復号され、全TBがまたCRC検査をパスする場合、CBGのACK/NACK2500Cは、図25Cに示すように、10ビットを有する。第9のCBGの第2の再送信の後に、CBGの全てが正しく復号されるが、全TBがCRC検査をパスしない場合、CBGのACK/NACK2500Dは、図25Dに示すように、10ビットを有する。
LTEでは、冗長バージョンの最大数は4である。したがって、2ビットがRVフィールドのためにDCI/UCIにおいて予約される。新無線(NR)では、冗長バージョンの最大数は4よりも多くなってよい。したがって、さらなるビットがRVフィールドのためにDCI/UCIにおいて必要とされてよい。DCI/UCIペイロードサイズの増加を回避するために、DCI/UCIにおけるMCSフィールドが、RV情報を搬送するために使用されてよい。
LTEでの最初の送信では、MCSインデックスが、0から28まで選択されてよく、RVが0として設定される。LTEでの再送信では、MCSインデックスが、29から31まで選択されてよい。したがって、DCI/UCIにおけるMCSインデックスは、可能な32個の値のために5ビットを有する。再送信されたPDSCHの場合、MCSインデックスは、RVではなく変調次数によって決定される。再送信されたPUSCHの場合、MCSインデックスは、変調次数ではなくRVによって決定される。
2ビットしか変調次数に依存するDCIにおけるMCSインデックスのために使用されない再送信されたNR-PDSCHについて考える。これは、DCIにおけるMCSインデックスから3ビットを保存する。保存された3ビットは、増加したRVのために使用されてよい。この使用は、最初の送信のためのRVフィールドが2ビットに制限されなければならないという仮定に基づく。言い換えれば、最初の送信のための可能なRVは、0、1、2、3から選択されてよい。第1の送信において、MCSインデックス=「10010」であり、RV=「00」である例について考える。これは、MCSインデックスが18であり、変調次数が6であることを暗示する。再送信では、MCSインデックス=「10」であり、RV=「00001」である。これは、変調次数が6であり、冗長バージョンが1であることを暗示する。初期送信と再送信との間でのDCIにおけるMCSインデックスフィールドとRVフィールドとのこの動的な切替えを通して、DCIペイロードのサイズは一定に保たれてよく、一方、サポートされるRVの数は、4(すなわち、2ビット)から32(すなわち、5ビット)に増加されてよい。言い換えれば、最初の送信と再送信との間でのDCIにおけるMCSインデックスフィールドの動的な切替えは、最大32個のRVのサポートを可能にしてよい。
NRでは、サポートされるRVの数が32ほど大きくない場合、再送信でのMCSフィールドからの保存されるビットは、CBG情報を示すために使用されてよい(たとえば、実際のCBG数のインジケーションは構成されたCBG数または実際のCBG数のインジケーションよりも少ない)。同様の方式が、UCIに適用されてよい。
いくつかのビットインターリーバ実施形態について上記で説明した。いくつかの変調マッピング順が定義される(たとえば、自然順、逆順、および循環シフト順)。実施形態では、変調マッピング順が送信機と受信機との間で同期されてよい。静的シグナリング、半静的シグナリング、追加のDCI/UCIビットを用いる動的シグナリング、およびMCSテーブルを用いる動的シグナリングのような送信機と受信機との間でそのような同期を扱ういくつかの方法がある。
静的シグナリングの場合、変調マッピング順のための明示的なシグナリングがない。変調マッピング順はRVに結びつけられてよい。一実施形態では、各RVは、自然変調マッピング順または逆変調マッピング順のいずれかに対応する。たとえば、RV0およびRV2は、常に、自然変調マッピング順にあってよく、RV1およびRV3は、常に、逆変調マッピング順にあってよい。これは、RV0および(RV1,RV3)がコード化ビット上で何らかの重複を有してよいためであってよい。(RV1,RV3)の逆変調マッピング順は、それらの重複するコード化ビットの多様性を与える。同様に、RV2および(RV1,RV3)はコード化ビット上で何らかの重複を有してよい。(RV1,RV3)の逆変調マッピング順は、それらの重複するコード化ビットの多様性を与える。RV1、RV3の逆変調マッピング順が、16QAM、64QAM、および256QAMなどの高次変調にのみ適用可能であることが可能であってよい。別の実施形態では、各RVは、あるシフト値をもつ循環シフト順に対応する。たとえば、RV0は、常に、シフト値0をもつ循環シフト順にあってよく、RV1は、常に、シフト値2をもつ循環シフト順にあってよく、RV2は、常に、シフト値4をもつ循環シフト順にあってよく、RV3は、常に、シフト値6をもつ循環シフト順にあってよい。また別の実施形態では、各RVは、あるMMOI値に対応してよい。たとえば、RV0は、常に、MMOI=0に対応してよく、RV1は、常に、MMOI=1に対応してよく、RV2は、常に、MMOI=2に対応してよく、RV3は、常に、MMOI=3に対応してよい。
半静的シグナリングの場合、あるRRCシグナリングが、変調マッピング順を構成するために使用されてよく、変調マッピング順は、RVに結びつけられてよい。ここで、RRC接続確立またはRRC接続再構成メッセージが構成のために使用されてよい。たとえば、以下のアイテムは、RRCConnectionReconfigurationメッセージに追加されてよい。
値「0」は、シフト値0をもつ循環シフト順を示し、値「1」は、シフト値2をもつ循環シフト順を示し、値「2」は、シフト値4をもつ循環シフト順を示し、値「3」は、シフト値6をもつ循環シフト順を示す。
別の実施形態では、値は、MMOIインデックスを示してよく、以下のアイテムは、RRCConnectionReconfigurationメッセージに追加されてよい。
値「true」は、自然変調マッピング順を示し、値「false」は、逆変調マッピング順を示す。
RV0が一定の変調マッピング順に結びつけられるので、変調マッピング順の静的または半静的シグナリングがHARQのチェイス結合タイプに利益を与えなくてよい。多様性レベルを向上させるために、RV0は、NDI値に基づいて自然変調マッピング順と逆変調マッピング順との間で切り替わってよい。NDI値がトグルされる場合(すなわち、新しい送信)、RV0は、自然変調マッピング順のために使用されてよい。そうでない場合、RV0は、逆変調マッピング順のために使用されてよい。
追加のDCI/UCIビットを用いる動的シグナリングの場合、変調マッピング順が、追加のDCI/UCIフィールドにおいて動的にシグナリングされてよい。たとえば、DCIまたはUCIにおける追加の1ビットは、自然変調マッピング順が使用されるのか、または逆変調マッピング順が使用されるかを示してよい。別の例では、DCIまたはUCIにおける追加の2ビットは、循環シフト変調マッピングのシフト値(すなわち、0、2、4、6)を示してよい。別の例では、DCIまたはUCIにおける追加のビットは、MMOIインデックスを示してよい。
MCSテーブルを用いる動的シグナリングの場合、最初の送信について、自然変調マッピング順が常に適用されると仮定されてよい。変調マッピングリオーダーは、再送信においてのみ行われてよい。したがって、MCSテーブルは、変調マッピングリオーダーを示すために使用されてよい。
ダウンリンク送信では、PDSCHのためのMCSテーブルは、再送信における変調次数を示すために3つまたは4つのインデックス(すなわち、29、30、31および/または28)しか使用しないでよい。アップリンク送信では、PUSCHのためのMCSテーブルは、再送信におけるRVバージョンを示すために3つまたは4つのインデックス(すなわち、29、30、31および/または28)しか使用しないでよい。ここで、2ビットが実際に使用されてよい。MCSインデックスが合計5ビットを有することを考慮すると、追加の3ビットが、ダウンリンク再送信またはアップリンク再送信のいずれかのための変調マッピング順を示すために利用可能にされてよい。1、2または3の追加ビットが使用されてよい。1ビットの場合、それは、現在の再送信において自然変調マッピング順が使用されるのか、または逆変調マッピング順が使用されるのかを示すために使用されてよい。2または3ビットの場合、それらは、循環シフト変調マッピングにおけるシフト値を示すかまたはMMOIインデックスを示すために使用されてよい。
いくつかのLDPC復号アルゴリズムの性能は、SNRの正確な推定に依存してよい。たとえば、オフセットmin-sumデコーダまたは調整min-sumデコーダは、SNR推定誤差に反応しなくてよく、一方、正規化min-sumデコーダは、SNR推定誤差に反応しなくてよい。
基地局(たとえば、eNB、gNB、またはTPR)は、WTRUがサポートしてよい復号アルゴリズムを含むWTRUの復号能力を知る必要があってよい。これは、最初のキャンピングステージにおけるRRCメッセージにおいて行われてよい。
何らかのSNR整列テストに加えてチャネル状態に基づいて、基地局は、WTRUが適切なSNR推定値を有することが可能であるのかどうかを推定してよい。そうである場合、SNR推定誤差に反応してよいより高度の復号アルゴリズムが使用されてよい。この決定は、RRCメッセージングを使用して基地局からWTRUに通知されてよい。このメッセージは、チャネル状態に従って更新されてよい。
図26は、サポートされた復号アルゴリズムを用いるWTRU能力のための例示的なメッセージ交換の信号図2600である。図26に示す例では、eNB2610は、WTRU2620にUE能力要求メッセージ2630を送る。要求2630に応答して、WTRU2620は、WTRU復号アルゴリズムを含んでよいUE能力応答2640を送る。UE能力応答2640を受信するeNB2610は、WTRU2620に示唆された復号アルゴリズムを送ってよく(2650)、これは、UE能力応答2640に示される、WTRU2620によってサポートされるWTRU復号アルゴリズムに少なくとも部分的に基づいて決定されてよい。
LDPCはまたeMBB ULのために使用されてよいので、同様のSNR推定適応型復号アルゴリズムがULのために使用されてよい。代替的に、SNR推定誤差に反応してよいより高度の復号アルゴリズムが使用されてよい。そのようなアルゴリズムは、たとえば、基地局において使用されるように予め定義されてよいか、または指定されてよい。
HARQ再送信のためのシンボルレベルのインターリービングに関して、単純なシンボルインターリーバが使用されてよい。たとえば、コードワードのビットのストリームが最初に行にわたって書き込まれ、次いで、列にわたって書き込まれる行列インターリーバが使用されてよい。インターリーバは、最初に列にわたって読み取られ、次いで、行にわたって読み取られてよい。
図27は、例示的なシンボルレベルの行列インターリーバ2710の図2700である。図27に示す例では、各CB1...CBmからの変調シンボルS1,1...Sm,nmが周波数領域に分散される。図27に示すような行列インターリーバが第1の送信のために使用されてよい。再送信が必要とされる場合、同様のインターリーバが使用されてよい。しかしながら、第1の送信におけるCBからの変調シンボルを含むサブキャリアはまた、再送信に同じCBからの変調シンボルを含む可能性が高い。サブキャリアが深いフェージングを経験する場合、これは、CBを復号する際の性能劣化につながってよい。この問題を回避するために、シャッフル演算が、行列インターリーバを適用する前に再送信のためのコードワードにおけるコンポーネントCBに適用されてよい。
図28は、再送信シャッフル2820を用いる例示的なシンボルレベルの行列インターリーバ2810の図2800である。図28に示す例では、再送信シャッフル2820は、行列インターリーバ2810を使用したインターリービングの前に行われる。図示の例では、CBm2830aは、(2830bとして指定される)コードワード2840の開始に移動される。実施形態では、他のシャッフル方式が適用されてよい。たとえば、CBが、最初の送信においてコードワードにおけるi番目のロケーションにある場合、それは、再送信のためのコードワードにおける(i+オフセット)番目のロケーションに設定されてよい。実施形態では、シャッフルアルゴリズムは、送信数に依存してよい。たとえば、第1の再送信と第2の再送信とは、異なるシャッフルパラメータを使用してよい。
特徴および要素について、特定の組合せで上記説明したが、各特徴または要素が単独でまたは他の特徴および要素との任意の組合せで使用されてよいことを、当業者は理解されよう。さらに、本明細書で説明する方法は、コンピュータまたはプロセッサが実行するためのコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装されてよい。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線接続を介して送信される)電子信号およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定はしないが、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。ソフトウェアに関連するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数送受信機を実装するために使用されてよい。