JP7073994B2 - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドに関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドの一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出する液体噴射ヘッドが記載されている。特許文献1では、ヘッドユニットにおいて、複数の記録ヘッドがY方向に並んでいる。また、各記録ヘッドにおいて、複数のヘッド本体がY方向に並んでいる。各ヘッド本体は、Y方向と直交するX方向に対して傾いたXa方向に沿って延びており、これにより、ヘッド本体の複数のノズルがXa方向に並んでいる。また、隣接するヘッド本体の同じ色のインクを吐出する一部のノズル同士が、X方向にオーバーラップしている。
特開2015-178208号公報
ここで、特許文献1のヘッドユニットの各ヘッド本体に、ヘッド本体内のインクを循環させるための流路を設けることを考える。特許文献1では、上述したように隣接するヘッド本体のノズル同士をX方向にオーバーラップさせるが、そのためには、隣接するヘッド本体のノズル同士をY方向に近づけて配置する必要がある。そのため、特許文献1において、ヘッド本体のY方向の端部に分配流路を設けると、隣接するヘッド本体のノズル同士をY方向に近づけるのが難しくなる。
本発明の目的は、ヘッドチップ内の液体を循環させるための流路を設けつつも、複数のヘッドチップの配列方向と直交する方向に対して傾いて延びたヘッドチップを、配列方向に互いに近づけて配置することが可能な液体吐出ヘッドを提供することである。
本発明に係る液体吐出ヘッドは、ノズルを含むチップ内流路を有する複数のヘッドチップと、前記チップ内流路に液体を流入させる流入流路の少なくとも一部、及び、前記チップ内流路から液体が流出される流出流路の少なくとも一部、を有する第1流路部材と、を備え、前記複数のヘッドチップが、第1方向に配列され、各ヘッドチップが、前記第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向のいずれとも平行な平面と平行な方向であって、且つ、前記第1方向及び前記第2方向のいずれに対しても傾いた傾斜方向に延び、前記第1流路部材が、前記ヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも一方側に配置され、前記複数のヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも前記一方側に配置され、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記流入流路と接続され、複数の前記流入流路に液体を供給する供給流路、を有する供給流路部材と、前記複数のヘッドチップと、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記第1流路部材とをそれぞれ有し、前記第1方向に並んだ複数のヘッドユニットと、をさらに備え、前記供給流路部材は、各ヘッドユニットに対して個別に設けられている。
本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。 インクジェットヘッド2の一部分の平面図である。 ヘッドチップ21における1つのノズル列9に対応する個別流路及び圧電アクチュエータ35を形成する部分の平面図である。 図3のIV-IV線断面における、ヘッドチップ21の断面図である。 (a)は、ブラックインクに対応する流入流路が形成された部分の傾斜方向に沿った断面図であり、(b)は、ブラックインクに対応する流出流路が形成された部分の傾斜方向に沿った断面図である。 (a)は、イエローインクに対応する流入流路が形成された部分の傾斜方向に沿った断面図であり、(b)は、イエローインクに対応する流出流路が形成された部分の傾斜方向に沿った断面図である。 4つのサブタンクユニット73、74とメインタンク90との接続を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタ1の全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1は、インクジェットヘッド2(本発明の「液体吐出ヘッド」)と、プラテン3と、搬送ローラ4、5とを備えている。
インクジェットヘッド2は、水平な紙幅方向(図1の左右方向、本発明の「第1方向」)に記録用紙Pの全長にわたって延びている。インクジェットヘッド2は、その下面に形成された複数のノズル10からインクを吐出する。インクジェットヘッド2については、後ほど詳細に説明する。なお、以下では、図1に示すように、紙幅方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
プラテン3は、インクジェットヘッド2の下方(図1の紙面奥側)に配置され、インクジェットヘッド2の複数のノズル10と対向している。プラテン3は、記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ4は、インクジェットヘッド2よりも、水平で且つ紙幅方向と直交する搬送方向(本発明の「第2方向」)の上流側に配置されている。搬送ローラ5は、インクジェットヘッド2よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ4、5は、記録用紙Pを搬送方向に搬送する。
そして、プリンタ1では、搬送ローラ4、5で記録用紙Pを搬送しながら、インクジェットヘッド2の複数のノズル10からインクを吐出することによって、記録用紙Pに記録を行う。
<インクジェットヘッド2>
次に、インクジェットヘッド2について説明する。図1に示すように、インクジェットヘッド2は、4つのヘッドユニット11と、ヘッドホルダ12とを備えている。
4つのヘッドユニット11は、上下方向(本発明の「第3方向」)に投影した形状が略平行四辺形であり、紙幅方向に1列に並んでおり、複数のノズル10からインクを吐出する。ヘッドホルダ12は、紙幅方向に延びた矩形の板状の部材である。4つのヘッドユニット11は、ヘッドホルダ12の上面に配置され、図示しないボルトなどによってヘッドホルダ12に固定されている。また、ヘッドホルダ12には、紙幅方向に並んだ4つの貫通孔12aが形成されている。4つの貫通孔12aは、4つのヘッドユニット11に対応しており、上下方向に投影した形状が、ヘッドユニット11よりも一回り小さい平行四辺形である。そして、各ヘッドユニット11の複数のノズル10が貫通孔12aを介して、プラテン3側に露出している。
<ヘッドユニット11>
図2に示すように、各ヘッドユニット11は、紙幅方向に並んだ6つのヘッドチップ21を備えている。各ヘッドチップ21は、4列のノズル列9(9K、9Y、9C、9M)を有する。ノズル列9は、複数のノズル10が傾斜方向に等間隔で配列されることによって形成されている。傾斜方向とは、紙幅方向及び搬送方向のいずれとも平行な平面と平行であり、且つ、紙幅方向及び搬送方向のいずれに対しても傾いた方向のことである。また、以下では、図1、図2に示すように、傾斜方向の一方側及び他方側を定義して説明を行う。また、以下でも、上記のように、例えばノズル列9K、9Y、9C、9Mを区別しないときにノズル9とする等、符号にK、Y、C、Mを付さずに説明することがある。
ヘッドチップ21は、ノズル列9K、9Y、9C、9Mを構成する複数のノズル10から、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクを吐出する。
また、ノズル列9Kはノズル列9Cよりも傾斜方向の一方側に位置する。また、ノズル列9Kを構成する複数のノズル10と、ノズル列9Cを構成するノズル10とは、傾斜方向と直交する傾斜直交方向(本発明の「第4方向」)の位置が同じとなっている。また、ノズル列9Yはノズル列9Mよりも傾斜方向の一方側に位置し、ノズル列9Yを構成する複数のノズル10と、ノズル列9Mを構成するノズル10とは、傾斜直交方向の位置が同じとなっている。また、ノズル列9K、9Cを構成する複数のノズル10とノズル9Y、9Mを構成する複数のノズル10とは、傾斜直交方向にずれている。
また、各ヘッドユニット11の紙幅方向に隣接する2つのヘッドチップ21において、左側のヘッドチップ21のノズル列9K、9Y、9C、9Mを構成する複数のノズル10のうち傾斜方向の一方側の一部のノズル10が、それぞれ、右側のヘッドチップ21のノズル列9K、9Y、9C、9Mを構成する複数のノズル10のうち傾斜方向の他方側の一部のノズル10と搬送方向に重なっている。
また、紙幅方向に隣接する2つのヘッドユニット11において、左側のヘッドユニット11の最も右側のヘッドチップ21のノズル列9K、9Y、9C、9Mを構成する複数のノズル10のうち傾斜方向の一方側の一部のノズル10が、それぞれ、右側のヘッドユニット11の最も左側のヘッドチップ21のノズル列9K、9Y、9C、9Mを構成する複数のノズル10のうち傾斜方向の他方側の一部のノズル10と搬送方向に重なっている。
そして、各ヘッドユニット11の6つのヘッドチップ21、及び、4つのヘッドユニット11がこのように配置されていることにより、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクを吐出する複数のノズル10が、それぞれ、紙幅方向に、記録用紙Pの全長にわたって配置されている。また、このような4つのノズル列9K、9Y、9C、9Mが形成されたヘッドチップ21は、上下方向に投影した形状が、傾斜方向と平行な2辺及び傾斜直交方向と平行な2辺を有する矩形である。
また、図3、図4に示すように、ヘッドチップ21は、ノズルプレート31と、流路基板32、33と、振動膜34と、4つの圧電アクチュエータ35と、保護基板36と、流路部材37とを備えている。
ノズルプレート31は、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。ノズルプレート31には、複数のノズル10が形成されている。これにより、ノズルプレート31には、上述したような4列のノズル列9が形成される。
流路基板32、33は、シリコン(Si)からなり、ノズルプレート31の上面に積層されている。上側の流路基板32には、各ノズル10に対して個別に圧力室41が形成されている。圧力室41は、上下方向に投影した形状が、傾斜直交方向を長手方向とする略矩形である。圧力室41の傾斜直交方向の片側の端部が、対応するノズル10と上下方向に重なっている。
下側の流路基板33には、各ノズル10に対して個別にディセンダ流路42が形成されている。ディセンダ流路42は、上下方向に延びて対応する圧力室41とノズル10とを接続する。
振動膜34は、二酸化ケイ素(SiO2)あるいは窒化ケイ素(SiN)からなる。振動膜34は、流路基板32の上端部分が酸化あるいは窒化されることによって形成されたものである。振動膜34は、複数の圧力室41を覆っている。
4つの圧電アクチュエータ35は、4列のノズル列9に対応している。各圧電アクチュエータ5は、圧電膜46、共通電極47及び複数の個別電極48を有している。なお、圧電アクチュエータ35は、これらの構成のほか、圧電膜46、電極47、48を保護するための保護膜などを有するが、これらの構成については図示及び説明を省略する。
圧電膜46は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなる。圧電膜46は、振動膜34の上面に配置され、対応するノズル列9を構成する複数のノズル10と連通する複数の圧力室41にわたって傾斜方向に延びている。
共通電極47は、圧電膜46の下面に配置され、対応するノズル列9を構成する複数のノズル10と連通する複数の圧力室41にわたって連続的に延びている。複数の個別電極48は、ノズル列9を構成する複数のノズル10に個別のものであり、圧電膜46の上面に配置されている。個別電極48は、上下方向に投影した形状が圧力室41よりも一回り小さい矩形であり、対応する圧力室41の中央部と上下方向に重なっている。これにより、圧電アクチュエータ35は、各圧力室41と上下方向に重なる部分が、圧力室41内のインクに圧力(吐出エネルギー)を付与する駆動素子39となっている。
また、振動膜34の上面には、配線部材50が配置されている。配線部材50は可撓性を有する基材に複数の配線が形成されたものである。配線部材50は、振動膜34上に形成された図示しない配線を介して、共通電極47及び複数の個電極48と接続されている。配線部材50にはドライバIC50aが実装されており、ドライバIC50aにより、複数の個別電極48に対してグランド電位及び所定の駆動電位のいずれかが選択的に付与される。また、共通電極47はグランド電位に保持されている。また、配線部材50は、上方に引き出され、ヘッドチップ21や後述する流路部材61よりも上方に配置されたリジッド基板30(本発明の「基板」)に接続されている。
また、保護基板36は、振動膜34の上面に配置されている。保護基板36の下側の部分には、4つの圧電アクチュエータ35に対応する4つの凹部36aが形成されている。そして、圧電アクチュエータ35は、振動膜34と凹部36aとによって囲まれた空間内に収容されている。
また、流路部材37は、保護基板36が配置された振動膜34の上面に配置されている。流路部材37には、4つのノズル列9に対応する4つのマニホールド51(本発明の「共通流路」)と4つの流入流路部分52と4つの流出流路部分53が形成されている。
マニホールド51は、傾斜方向に延びている。また、マニホールド51の上面51aは、傾斜直交方向に対して傾いている。流入流路部分52は、上下方向に延び、マニホールド51の上面51aの最も下方に位置する部分に開口して、マニホールド51と接続されている。流出流路部分53は、上下方向に延び、マニホールド51の上面51aの最も上方に位置する部分に開口して、マニホールド51と接続されている。また、本実施形態では、流入流路部分52と流入流路部分53とは、傾斜方向の位置がほぼ同じである。
また、マニホールド51の傾斜直交方向における片側の端部は、流路部材37、圧電膜34及び流路基板32、33にわたって上下方向に延びている。また、流路基板32、33には、マニホールド51と各圧力室41とを接続する複数の絞り流路43が形成されている。絞り流路43は、3つの流路部分43a、43bを有する。流路部分43aは、流路基板33に形成され、圧力室41の傾斜直交方向におけるノズル10と反対側の端部と上下方向に重なり、上下方向に延びている。流路部分43bは、流路基板33の下側の部分に形成され、流路部分43aの下端に接続されているとともに、流路部分43aとの接続部分から、傾斜直交方向におけるノズル10と反対側に延びて、マニホールド51に接続されている。これにより、絞り流路43を介して、マニホールド51から各圧力室41にインクが供給される。
なお、本実施形態では、複数のノズル10と、複数の圧力室41と、複数のディセンダ流路42と、複数の絞り流路43とマニホールド51とを合わせた流路が、本発明の「チップ内流路」に相当する。また、ノズル列9K、9Yに対応するチップ内流路が、本発明の「一方側チップ内流路」に相当し、ノズル列9C、9Mに対応するチップ内流路が、本発明の「他方側チップ内流路」に相当する。また、チップ内流路のうち、マニホールド51を除いた、複数の圧力室41と、複数のディセンダ流路42と、複数の絞り流路43とを合わせた流路が、本発明の「個別流路」に相当する。
また、図4~図6に示すように、4つの流路部材37の上方には、流路部材61(本発明の「第2流路部材」)が配置されている。流路部材61は、合成樹脂材料などからなり、4つの流路部材37にまたがって延びて、4つの流路部材37の上面に接合されている。
流路部材61には、4つの流入流路部分62(62K、62Y、62C、62M)と、4つの流出流路部分63(63K、63Y、63C、63M)とが形成されている。
図5(a)、図6(a)に示すように、流入流路部分62K、62Yは、それぞれ、ノズル列9K、9Yを構成する複数のノズル10と連通する流入流路部分52の上端に接続されている。流入流路部分62K、62Yは、流入流路部分52との接続部分から上方に延び、途中で折れ曲がって傾斜方向の一方側に延び、流路部材61の傾斜方向の一方側の端面に開口している。
図5(b)、図6(b)に示すように、流出流路部分63K、63Yは、ノズル列9K、9Yを構成する複数のノズル10に連通する流出流路部分53の上端に接続されている。流出流路部分63K、63Yは、流出流路部分53との接続部分から上方に延び、途中で折れ曲がって傾斜方向の一方側に延び、流路部材61の傾斜方向の一方側の端面に開口している。また、流出流路部分63K、63Yの折れ曲がっている部分の高さは、それぞれ、流入流路部分62K、62Yの折れ曲がっている部分の高さとほぼ同じである。
また、流入流路部分62C、62M及び流出流路部分63C、63Mは、それぞれ、流入流路部分62K、62Y及び流出流路部分63K、63Yと傾斜方向に対称に構成されている。なお、流入流路部分62C、62M及び流出流路部分63C、63Mの図示は省略する。
また、流路部材61には、各流出流路部分63の傾斜方向に延びた部分の途中部分から分岐して上方に延びた排気流路64が形成されている。排気流路64の上端部には、バルブ65が設けられている。バルブ65を開くと、排気流路64を介して流出流路部分63内の気体を排出することができる。
また、図2、図5~図6に示すように、各ヘッドチップ21の傾斜方向の一方側及び他方側には、流路部材71、72(本発明の「第1流路部材」)が配置されている。なお、本実施形態では、流路部材71が本発明の「一方側流路部材」に相当し、流路部材72が本発明の「他方側流路部材」に相当する。
流路部材71、72は、傾斜方向におけるヘッドチップ21側の端面が、ヘッドチップ21及び流路部材61の傾斜方向の端面と平行な傾斜直交方向に延び、ヘッドチップ21及び流路部材61の傾斜方向の端面に接着剤で接着されている。また、流路部材71、72の傾斜方向におけるヘッドチップ21と反対側の端面は、紙幅方向と平行に延びている。さらに、ヘッドユニット11の6つのヘッドチップ21に対して設けられた6つの流路部材71の傾斜方向におけるヘッドチップ21と反対側の端面は、紙幅方向と平行な同一平面上に位置している。また、ヘッドユニット11の6つのヘッドチップ21に対して設けられた6つの流路部材72の傾斜方向におけるヘッドチップ21と反対側の端面は、紙幅方向と平行な同一平面上に位置している。
また、各ヘッドユニット11の6つのヘッドチップ21に対して設けられた6つの流路部材71の、傾斜方向の一方側には、これら6つの流路部材71にまたがって紙幅方向に延びたサブタンクユニット73(本発明の「供給流路部材」、「排出流路部材」)が配置されている。また、各流路部材71とサブタンクユニット73との間には、シール部材69が配置されており、各流路部材71とサブタンクユニット73とは、シール部材69を挟んで、ボルト75aとナット76aとによって接合されている(取り外し可能に接合されている)。シール部材69は、流路部材71とサブタンクユニット73との間からインクが漏れ出すのを防止するためのものである。
サブタンクユニット73には、供給側サブタンク81K、81Y(本発明の「供給流路」)と、排出側サブタンク82K、82Y(本発明の「排出流路」)が形成されている。
供給側サブタンク81K、81Y及び排出側サブタンク82K、82Yは、それぞれ、ヘッドユニット11の6つの流路部材71にまたがって紙幅方向に延びている。また、供給側サブタンク81K、81Y及び排出側サブタンク82K、82Yは、上下方向に並んで配置されている。より詳細には、排出側サブタンク82Kが供給側サブタンク81Kの上方に配置され、供給側サブタンク81Yが供給側サブタンク81Kの下方に配置され、排出側サブタンク82Yが供給側サブタンク81Yの下方に配置されている。
図5(a)、(b)図6(a)、(b)に示すように、各流路部材72には、流入流路部分83K、83Y及び流出流路部分84K、84Yが形成されている。
図5(a)に示すように、流入流路部分83Kは、流入流路部分62Kの流路部材61の傾斜方向の一方側の端面の開口と接続されている。流入流路部分83Kは、流入流路部分62Kとの接続部分から傾斜方向の一方側に延び、途中で上方に折れ曲がって供給側サブタンク81Kが配置されている高さまで延び、さらに傾斜方向の一方側に折れ曲がって延び、供給側サブタンク81Kに接続されている。
図5(b)に示すように、流出流路部分84Kは、流出流路部分63Kの流路部材61の傾斜方向の一方側の端面の開口と接続されている。流出流路部分84Kは、流出流路部分63Kとの接続部分から傾斜方向の一方側に延び、途中で上方に折れ曲がって排出側サブタンク82Kが配置されている高さまで延び、さらに傾斜方向の一方側に折れ曲がって延び、排出側サブタンク82Kに接続されている。
そして、本実施形態では、流入流路部分62K、83Kと、これに対応する流入流路部分52とによって、供給側サブタンク81Kとこれに対応するマニホールド51とを接続する流入流路79Kが形成される。また、流出流路部分63K、84Kと、これに対応する流出流路部分53とによって、排出側サブタンク82Kと対応するマニホールド51とを接続する流出流路78Kが形成される。
ここで、流入流路79Kの傾斜方向に延びた部分の長さLiK(流入流路部分62K及び流入流路部分83Kの傾斜方向に延びた部分の長さの合計)と、流出流路78Kの傾斜方向に延びた部分の長さLoK(流入流路部分63K及び流入流路部分84Kの傾斜方向に延びた部分の長さの合計)とほぼ同じである。例えば、長さLiK、LoKは10~20mm程度である。
また、上述したように、流出流路部分53のマニホールド51との接続部分の高さが、流入流路52のマニホールド51との接続部分の高さよりも上方に位置している。一方で、流出流路部分63Kの折れ曲がっている部分の高さが、流入流路部分62Kの折れ曲がっている部分の高さとほぼ同じである。そのため、流出流路部分53と流出流路部分63Kの上下方向に延びた部分との合計の長さHo1Kが、流入流路部分52と流入流路部分62Kの上下方向に延びた部分との合計の長さHi1Kよりも短い。
また、流入側サブタンク81Kの流入流路部分83Kとの接続部分及び流出側サブタンク82Kの流出流路部分84Kとの接続部分が、いずれも流入流路部分83K及び流出流路部分84Kの傾斜方向に延びた部分よりも上方に位置しているとともに、排出側サブタンク82Kが流入側サブタンク81Kよりも上方に位置している。そのため、流出流路部分84Kの上下方向に延びた部分の長さHo2Kが、流入流路部分83Kの上下方向に延びた部分の長さHi2Kよりも長い。
また、上記長さHi1Kから長さHo1Kを差し引いた長さ(Hi1K-Ho1K)が、上記長さHo2Kから長さHi2Kを差し引いた長さ(Ho2K-Hi2K)とほぼ同じとなるようにしている。したがって、流入流路79Kの上下方向に延びた部分の合計の長さ(Hi1K+Hi2K)と、流出流路78Kの上下方向に延びた部分の合計(Ho1K+L2oK)の長さとがほぼ同じとなる。長さ(Hi1K-Ho1K)及び長さ(Ho2K-Hi2K)は、例えば200~400μm程度である。また、長さ(Hi1K+Hi2K)及び長さ(Ho1K+Ho2K)は、例えば10~20mm程度である。
これらのことから、本実施形態では、流入流路79Kの長さと流出流路78Kの長さの合計がほぼ同じとなっている。その結果、流入流路79Kの流路抵抗と流出流路78Kの流路抵抗とがほぼ同じとなっている。ここで、流入流路79Kの流路抵抗と流出流路78Kの流路抵抗とがほぼ同じというのは、流入流路79Kの流路抵抗と流出流路78Kの流路抵抗とが厳密に同じであることのほか、流入流路79Kの流路抵抗と流出流路78Kの流路抵抗との間に多少の誤差があることも含む。具体的には、流入流路79Kの流路抵抗と流出流路78Kの流路抵抗との差が、流入流路79Kの流路抵抗の5%以下の範囲にあることを含む。この後に説明する流入流路79Y、79C、79M及び流出流路78Y、78C、78Mの流路抵抗についても同様である。
図6(a)に示すように、流入流路部分83Yは、流入流路部分62Yの流路部材61の傾斜方向の一方側の端面の開口と接続されている。流入流路部分83Yは、流入流路部分62Yとの接続部分から傾斜方向の一方側に延び、途中で下方に折れ曲がって供給側サブタンク81Yが配置されている高さまで延び、さらに傾斜方向の一方側に折れ曲がって延び、供給側サブタンク81Yに接続されている。
図6(b)に示すように、流出流路部分84Yは、流出流路部分63Yの流路部材61の傾斜方向の一方側の端面の開口と接続されている。流出流路部分84Yは、流出流路部分63Yとの接続部分から傾斜方向の一方側に延び、途中で下方に折れ曲がって排出側サブタンク82Yが配置されている高さまで延び、さらに傾斜方向の一方側に折れ曲がって延び、排出側サブタンク82Yに接続されている。
そして、本実施形態では、流入流路部分62Y、83Yと、これに対応する流入流路部分52とによって、供給側サブタンク81Yと対応するマニホールド51とを接続する流入流路79Yが形成される。また、流出流路部分63Y、84Yと、これに対応する流出流路部分53とによって、排出側サブタンク82Yと対応するマニホールド51とを接続する流出流路78Yが形成される。
ここで、流入流路79Yの傾斜方向に延びた部分の長さLiY(流入流路部分62Y及び流入流路部分83Yの傾斜方向に延びた部分の長さの合計)と、流出流路78Yの傾斜方向に延びた部分の長さLoY(流入流路部分63Y及び流入流路部分84Yの傾斜方向に延びた部分の長さの合計)とほぼ同じである。例えば、長さLiY、LoYは10~20mm程度である。
また、上述したように、流出流路部分53のマニホールド51との接続部分の高さが、流入流路52のマニホールド51との接続部分の高さよりも上方に位置している。一方で、流出流路部分63Yの折れ曲がっている部分の高さが、流入流路部分62Yの折れ曲がっている部分の高さとほぼ同じである。そのため、流出流路部分53と流出流路部分63Yの上下方向に延びた部分との合計の長さHo1Yが、流入流路部分52と流入流路部分62Yの上下方向に延びた部分との合計の長さHi1Yよりも短い。
また、流入側サブタンク81Yの流入流路部分83Yとの接続部分及び流出側サブタンク82Yの流出流路部分84Yとの接続部分が、いずれも流入流路部分83Y及び流出流路部分84Yの傾斜方向に延びた部分よりも下方に位置しているとともに、排出側サブタンク82Yが流入側サブタンク81Yよりも下方に位置している。そのため、流出流路部分84Yの上下方向に延びた部分の長さHo2Yが、流入流路部分83Yの上下方向に延びた部分の長さHi2Yよりも長い。
また、上記長さHi1Yから長さHo1Yを差し引いた長さ(Hi1Y-Ho1Y)が、上記長さHo2Yから長さHi2Yを差し引いた長さ(Ho2Y-Hi2Y)とほぼ同じとなるようにしている。したがって、流入流路79Yの上下方向に延びた部分の合計の長さ(Hi1Y+Hi2Y)と、流出流路78Yの上下方向に延びた部分の合計(Ho1Y+L2oY)の長さとがほぼ同じとなる。長さ(Hi1Y-Ho1Y)及び長さ(Ho2Y-Hi2Y)は、例えば200~400μm程度である。また、長さ(Hi1Y+Hi2Y)及び長さ(Ho1Y+Ho2Y)は、例えば10~20mm程度である。
これらのことから、本実施形態では、流入流路79Yの長さと流出流路78Yの長さの合計がほぼ同じとなっている。その結果、流入流路79Kの流路抵抗と流出流路78Yの流路抵抗とがほぼ同じとなっている。
また、各ヘッドユニット11の6つのヘッドチップ21に対して設けられた6つの流路部材72の、傾斜方向の他方側には、これら6つの流路部材72にまたがって紙幅方向に延びたサブタンクユニット74(本発明の「供給流路部材」及び「排出流路部材」)が配置されている。
流路部材72及びサブタンクユニット74は、それぞれ、流路部材71及びサブタンクユニット73と傾斜方向に対称に構成されている。なお、流路部材72及びサブタンクユニット74内の流路の構造等については、図示は省略するとともに詳細な説明を省略する。また、以下では、流路部材72に形成される流入流路部分83K、83Yに対応する流路を、流入流路部分83C、83Mとするなど、流路部材72及びサブタンクユニット74各部分について、流路部材71及びサブタンクユニット73の説明で用いた符号のK、Yを、C、Mに置き換えて説明することがある。
また、サブタンクユニット73には、供給流路86K、86Yと、排出流路87K、87Yが形成されている。供給流路86Kは、供給側サブタンク81Kの傾斜方向の一方側の端部に接続され、供給側サブタンク81Kとの接続部分から傾斜方向の一方側に延び、途中で上方に折れ曲がって、サブタンクユニット73の上面まで延びている。供給流路86Yは、供給側サブタンク81Yの傾斜方向の一方側の端部に接続され、供給側サブタンク81Yとの接続部分から傾斜方向の一方側に延び、途中で上方に折れ曲がって、サブタンクユニット73の上面まで延びている。
排出流路87Kは、排出側サブタンク82Kの傾斜方向の一方側の端部に接続され、排出側サブタンク82Kとの接続部分から傾斜方向の一方側に延び、途中で上方に折れ曲がって、サブタンクユニット73の上面まで延びている。排出流路87Yは、排出側サブタンク82Yの傾斜方向の一方側の端部に接続され、排出側サブタンク82Yとの接続部分から傾斜方向の一方側に延び、途中で上方に折れ曲がって、サブタンクユニット73の上面まで延びている。
また、供給流路86K、86Y及び排出流路87K、87Yが開口したサブタンクユニット73の上面には、供給流路86K、86Y及び排出流路87K、87Yにインク中の異物や空気が流れ込むのを防止するためのフィルタ88aが配置されている。そして、供給流路86K及び排出流路87Kは、後述するように、リジッド基板30よりも上方に配置されたメインタンク90Kに接続されている。また、供給流路86Y及び排出流路87Yは、後述するように、リジッド基板30よりも上方に配置されたメインタンク90Yに接続されている。
サブタンクユニット74は、上記の通りサブタンクユニット73と傾斜方向に対称な者であり、供給流路86C及び排出流路87Cが、メインタンク90Cに接続され、供給流路86M及び排出流路87Mが、メインタンク90Mに接続されている。
メインタンク90K、90Y、90C、90Mは、それぞれ、図示しないチューブなどを介して、図示しないインクカートリッジに接続されている。なお、メインタンク90K、90Y、90C、90Mは、別々の部材によって形成されていてもよいし、1つの部材に形成されていてもよい。
次に、サブタンクユニット73、74とメインタンク90K、90Y、90C、90Mとの接続について説明する。なお、各色のインクについてサブタンクユニットとメインタンクとを接続する構成は同様であるので、これらを共通の図7を用いて説明する。すなわち、図7では、便宜上、符号90K、90Y、90C、90Mを符号90で示す等、K、Y、C、Mをつけずに示している。
図7に示すように、4つのサブタンクユニット73の4つの供給流路86Kは、流路91Kによって互いに接続されている。そして、流路91Kが流路92Kを介してメインタンク90Kに接続されている。これにより、上記4つの供給流路86Kが、メインタンク90Kに接続される。また、流路92Kの途中には、メインタンク90K側からサブタンクユニット73側(供給流路86K側)にインクを送るための供給側ポンプ93Kが設けられている。また、流路92Kの供給側ポンプ93Kとメインタンク90Kとの間に位置する部分には、供給側バルブ94Kが設けられている。
また、4つのサブタンクユニット73の4つの排出流路87Kは、流路95Kによって互いに接続されている。そして、流路95Kが流路96Kを介してメインタンク90Kに接続されている。これにより、上記4つの排出流路87Kが、メインタンク90Kに接続される。また、流路96Kの途中には、サブタンクユニット73側(排出流路87K側)からメインタンク90K側にインクを送るための排出側ポンプ97Kが設けられている。また、流路96Kの排出側ポンプ97Kとメインタンク90Kとの間に位置する部分には、排出側バルブ98Kが設けられている。
4つのサブタンクユニット73の4つの供給流路86Yとメインタンク90Y、4つのサブタンクユニット74の4つの供給流路86Cとメインタンク90C、及び、4つのサブタンクユニット74の4つの供給流路86Mとメインタンク90Mも、上述したのと同様に接続されている。
そして、本実施形態では、供給側ポンプ93K、93Y、93C、93Mが駆動されることにより、メインタンク90K、90Y、90C、90M内のインクが、それぞれ、流路92K、92Y、92C、92Mと、流路91K、91Y、91C、91Mと、流路86K、86Y、86C、86Mと、供給側サブタンク81K、81Y、81C、81Mと、流入流路79K、79Y、79C、79Mとを介して、対応するマニホールド51に流入する。
また、排出側ポンプ97K、97Y、97C、97Mが駆動されることにより、各マニホールド51内のインクが、流出流路78K、78Y、78C、78Mと、排出側サブタンク82K、82Y、82C、82Mと、流路87K、87Y、87C、87Mと、流路91K、91Y、91C、91Mと、流路92K、92Y、92C、92Mとを介して、メインタンク90K、90Y、90C、90Mに戻る。
すなわち、メインタンク90K、90Y、90C、90Mと、ヘッドチップ21(マニホールド51)との間でインクが循環する。なお、供給側ポンプ93K、93Y、93C、93M、及び、排出側ポンプ97K、97Y、97C、97Mのうち、片方のポンプにのみ設けられていてもよい。この場合でも、メインタンク90K、90Y、90C、90Mと、ヘッドチップ21(マニホールド51)との間でインクを循環させることができる。
<効果>
本実施形態では、複数のヘッドチップ21が紙幅方向に配列され、各ヘッドチップ21が紙幅方向及び搬送方向に対して傾いた傾斜方向に延びているのに対して、流入流路部分83K、83Y、83C、83M及び流出流路部分84K、84Y、84C、84Mを有する流路部材71、72が、それぞれ、ヘッドチップ21よりも傾斜方向の一方側及び他方側に配置されている。これにより、隣接するヘッドチップ21の間に流入流路79K、79Y、79C、79M及び流出流路78K、78Y、78C、78Mを配置する必要がなく、隣接するヘッドチップ21のノズル10同士を紙幅方向に近づけて配置することができる。
また、本実施形態では、ヘッドチップ21の傾斜方向の一方側の部分に、ブラック、イエローのインクが流れるノズル10、圧力室41、マニホールド51などの流路が配置されているのに対して、流入流路部分83K、83Y及び流出流路部分84K、84Yを有する流路部材71をヘッドチップ21よりも傾斜方向の一方側に配置している。また、ヘッドチップ21の傾斜方向の他方側の部分に、シアン、マゼンタのインクが流れるノズル10、圧力室41、マニホールド51などの流路が配置されているのに対して、流入流路部分83C、83M及び流出流路部分84C、84Mを有する流路部材72をヘッドチップ21よりも傾斜方向の他方側に配置している。これらのことから、本実施形態では、流入流路79K、79Y、79C、79M及び流出流路78K、78Y、78C、78Mの引き回しを簡単にすることができる。
また、本実施形態では、各ヘッドユニット11を構成する6つのヘッドチップ21にわたって紙幅方向に延びる共通の供給側サブタンク81K、81Y、81C、81M及び排出側サブタンク82K、82Y、82C、82Mを設けている。したがって、ヘッドチップ21毎に個別に供給側サブタンク及び排出側サブタンクを設ける場合よりも、流路の構造を簡単にすることができる。
また、本実施形態と異なり、4つのヘッドユニット11に対して共通のサブタンクユニットを設けると、故障時などに一部のヘッドユニット11を交換する際の作業が煩雑になる。そこで、本実施形態では、4つのヘッドユニット11に対して個別にサブタンクユニット73、74を設けている。これにより、ヘッドユニットを交換する作業を簡単にすることができる。
また、本実施形態では、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット73の、4つの流路86Kを流路91Kによって互いに接続したうえで、流路92Kを介してメインタンク90Kに接続する。そして、流路92Kに、上記4つの流路86Kに共通の供給側ポンプ93Kを設けている。すなわち、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット73の4つの流路86Kに共通の供給側ポンプ93Kを設けている。これにより、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット73の4つの流路86Kに個別に供給側ポンプを設ける場合と比較して、装置の構成を簡単にすることができる。
同様に、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット73の4つの流路86Yに共通の供給側ポンプ93Yを設け、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット74の4つの流路86C、86Mに、それぞれ共通の供給側ポンプ93C、93Mを設けることにより、装置の構成を簡単にすることができる。
また、本実施形態では、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット73の、4つの流路87Kを流路95Kによって互いに接続したうえで、流路96Kを介してメインタンク90Kに接続する。そして、流路96Kに、上記4つの流路87Kに共通の供給側ポンプ97Kを設けている。すなわち、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット73の4つの流路87Kに共通の供給側ポンプ97Kを設けている。これにより、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット73の4つの流路87Kに個別に供給側ポンプを設ける場合と比較して、装置の構成を簡単にすることができる。
同様に、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット73の4つの流路87Yに共通の供給側ポンプ97Yを設け、4つのヘッドユニット11に対して設けられた4つのサブタンクユニット74の4つの流路87C、87Mにそれぞれ共通の供給側ポンプ97C、97Mを設けることにより、装置の構成を簡単にすることができる。
また、本実施形態では、ヘッドチップ21の上方にリジッド基板30が配置され、リジッド基板30の上方にメインタンク90K、90Y、90C、90Mが配置されている。これに対して、本実施形態では、供給側サブタンク81K、81Y、81C、81Mを、リジッド基板30を避けて延びる、流路86K、86Y、86C、86M、流路91K、91Y、91C、91M及び流路92K、92Y、92C、92Mを介してメインタンク90K、90Y、90C、90Mと接続することができる。また、本実施形態では、排出側サブタンク82K、82Y、82C、82Mを、リジッド基板30を避けて延びる、流路87K、87Y、87C、87M、流路95K、95Y、95C、95M及び流路96K、96Y、96C、96Mを介してメインタンク90K、90Y、90C、90Mと接続することができる。
また、本実施形態では、マニホールド51内のインク中の気泡は上方に浮き上がりやすいのに対して、マニホールド51の上面51aが傾斜直交方向に対して傾いているとともに、上面51aに設けられる流路流出流路部分53のマニホールド51との接続部分が、流入流路部分52のマニホールド51との接続部分よりも上方に位置する。したがって、マニホールド51内のインク中の気泡が流出流路部分53との接続部分に到達しやすく、流出流路部分53から排出されやすい。
また、本実施形態では、流出流路部分53のマニホールド51との接続部分の高さが、流入流路52のマニホールド51との接続部分の高さよりも上方に位置している。一方で、流出流路部分63K、63Y、63C、63Mの折れ曲がっている部分の高さが、それぞれ、流入流路部分62K、62Y、62C、62Mの折れ曲がっている部分の高さとほぼ同じである。
これに対して、本実施形態では、流入側サブタンク81Kの流入流路部分83Kとの接続部分及び流出側サブタンク82Kの流出流路部分84Kとの接続部分を、流入流路部分62K及び流出流路部分63Kの傾斜方向に延びた部分よりも上方に配置するとともに、排出側サブタンク82Kを流入側サブタンク81Kよりも上方に配置している。これにより、上述したように、流入流路79Kと流出流路78Kの長さをほぼ同じとして、流入流路79Kと流出流路78Kの流路抵抗をほぼ同じとすることができる。
また、本実施形態では、流入側サブタンク81Yの流入流路部分83Yとの接続部分及び流出側サブタンク82Yの流出流路部分84Yとの接続部分を、流入流路部分62Y及び流出流路部分63Yの傾斜方向に延びた部分よりも下方に配置するとともに、排出側サブタンク82Yを流入側サブタンク81Yよりも下方に配置している。これにより、上述したように、流入流路79Yと流出流路78Yの長さをほぼ同じとして、流入流路79Yと流出流路78Yの流路抵抗をほぼ同じとすることができる。
また、本実施形態では、流入側サブタンク81Cの流入流路部分83Cとの接続部分及び流出側サブタンク82Cの流出流路部分84Cとの接続部分を、流入流路部分62C及び流出流路部分63Cの傾斜方向に延びた部分よりも上方に配置するとともに、排出側サブタンク82Cを流入側サブタンク81Cよりも上方に配置している。これにより、上述したように、流入流路79Cと流出流路78Cの長さをほぼ同じとして、流入流路79Cと流出流路78Cの流路抵抗をほぼ同じとすることができる。
また、本実施形態では、流入側サブタンク81Mの流入流路部分83Mとの接続部分及び流出側サブタンク82Mの流出流路部分84Mとの接続部分を、流入流路部分62M及び流出流路部分63Mの傾斜方向に延びた部分よりも下方に配置するとともに、排出側サブタンク82Mを流入側サブタンク81Mよりも下方に配置している。これにより、上述したように、流入流路79Mと流出流路78Mの長さをほぼ同じとして、流入流路79Mと流出流路78Mの流路抵抗をほぼ同じとすることができる。
そして、これらのことから、本実施形態では、流入流路79K、79Y、79C、79Mからヘッドチップ21内の流路に流入するインクの流量と、ヘッドチップ21内の流路から流出流路78K、78Y、78C、78Mへ流出するインクの流量とをそれぞれ均一にすることができる。
また、本実施形態では、ヘッドチップ21が傾斜方向に延びているのに対して、流入流路79K、79Y、79C、79M及び流出流路78K、78Y、78C、78Mが傾斜方向に沿って延びているため、流入流路79K、79Y、79C、79M及び流出流路78K、78Y、78C、78Mの構造を簡単にすることができる。
また、本実施形態では、傾斜方向に延びるヘッドチップ21の傾斜方向の端面が傾斜直交方向に延びているのに対して、流路部材71、72の傾斜方向におけるヘッドチップ21側端面が、傾斜直交方向と平行な面となっている。これにより、ヘッドチップ21と流路部材71、72とを傾斜方向に並べやすい。
一方で、流路部材71、72の傾斜方向におけるヘッドチップ21と反対側の面が紙幅方向と平行な面となっている。これにより、流路部材71、72の傾斜方向におけるヘッドチップ21と反対側の面にサブタンクユニット73、74を接合しやすい。
さらに、本実施形態では、6つのヘッドチップ21に対応する6つの流路部材71の傾斜方向におけるヘッドチップ21と反対側の面が、同一平面上に位置するため、6つの流路部材71にサブタンクユニット73を特に接合しやすい。同様に、6つのヘッドチップ21に対応する6つの流路部材72の傾斜方向におけるヘッドチップ21と反対側の面が、同一平面上に位置するため、6つの流路部材72にサブタンクユニット74を特に接合しやすい。
また、本実施形態では、流路部材61と流路部材72、73とが接着剤によって接合されている。これにより、流路部材61と流路部材72、73との間から接着剤が漏れ出してしまうのを防止することができる。
一方で、本実施形態では、サブタンクユニット73、74が、それぞれ、6つの流路部材71、72に対して共通のものである。本実施形態と異なり、6つの流路部材71とサブタンクユニット73とが接着剤によって接合されていると、故障時などにいずれかのヘッドチップ21を交換する際に作業が煩雑となる。同様に、本実施形態と異なり、6つの流路部材72とサブタンクユニット74とが接着剤によって接合されていると、故障時などにいずれかのヘッドチップ21を交換する際に作業が煩雑となる。
そこで、本実施形態では、6つの流路部材71とサブタンクユニット73、及び、6つの流路部材72とサブタンクユニット74を、それぞれ、ボルト75a、75bとナット76a、76bとによって取り外し可能に接合している。これにより、ヘッドチップ21の交換を容易に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態には限られず、特許請求の記載の範囲において様々な変更が可能である。
上述の実施形態では、流路部材71とサブタンクユニット73、及び、流路部材72とサブタンクユニット74とが、それぞれ、ボルトとナットとによって取り外し可能に接合されていたが、これには限られない。例えば、流路部材71及びサブタンクユニット73の一方にツメが設けられ、他方にこのツメと係合する溝が設けられ、ツメと溝とが係合することによって、流路部材71とサブタンクユニット73とが取り外し可能に接合されていてもよい。流路部材72とサブタンクユニット74についても同様である。
さらには、流路部材71とサブタンクユニット73とが接着剤で接合されている等、流路部材71とサブタンクユニット73との接合は取り外し可能なものでなくてもよい。流路部材72とサブタンクユニット74についても同様である。
また、上述の実施形態では、流路部材71、72が、接着剤によってヘッドチップ21に接合されていたが、これには限られない。例えば、流路部材71、72とヘッドチップとがボルトとナットなどによって接合されていてもよい。
また、上述の実施形態では、各ヘッドユニット11において6つのヘッドチップ21に対して設けられた6つの流路部材71の傾斜方向の一方側の端面、及び、6つの流路部材72の傾斜方向の他方側の端面が、それぞれ、紙幅方向と平行であり、且つ、同一平面上に位置していたが、これには限られない。上記6つの流路部材71の傾斜方向の一方側の端面が、搬送方向に互いにずれていてもよい。また、上記6つの流路部材72の傾斜方向の他方側の端面が、搬送方向に互いにずれていてもよい。
さらには、上記6つの流路部材71、72の端面は、紙幅方向と平行であることにも限られない。例えば、上記6つの流路部材71、72の端面は、傾斜直交方向と平行であるなど、紙幅方向に対して傾いた面であってもよい。
また、上述の実施形態では、流入流路79K、79Y、79C、79M及び流出流路78K、78Y、78C、78Mが、傾斜方向とほぼ平行に延びていたが、これには限られない。例えば、流入流路79K、79Y、79C、79M及び流出流路78K、78Y、78C、78Mは、上下方向に投影したときに傾斜方向に対して傾いた方向に延びていてもよい。
また、上述の実施形態では、流入流路79Kの流路抵抗と、流出流路78Kの流路抵抗とがほぼ同じであったが、これには限られない。流入流路79Kの流路抵抗と、流出流路78Kの流路抵抗とは異なっていてもよい。この場合でも、上述したように、流入側サブタンク81Kの流入流路部分83Kとの接続部分及び流出側サブタンク82Kの流出流路部分84Kとの接続部分を、いずれも流入流路部分83K及び流出流路部分84Kの傾斜方向に延びた部分よりも上方に配置し、排出側サブタンク82Kが流入側サブタンク81Kよりも上方に配置すれば、流出流路部分84Kの上下方向に延びた部分の長さが、流入流路部分83Kの上下方向に延びた部分の長さよりも長くなる。
これにより、流出流路部分53と流出流路部分63Kの上下方向に延びた部分との合計の長さが、流入流路部分52と流入流路部分62Kの上下方向に延びた部分との合計の長さよりも短いのに対して、流出流路部分84Kの上下方向に延びた部分の長さが、流入流路部分83Kの上下方向に延びた部分の長さよりも長くなる。その結果、流入流路79Kの長さと流出流路78Kの長さとの差を極力小さくして、流入流路79Kの流路抵抗と流出流路78Kの流路抵抗の差を極力小さくすることができる。
流入流路79Yの長さ(流路抵抗)と流出流路78Yの長さ(流路抵抗)との関係、流入流路79Cの長さ(流路抵抗)と流出流路78Cの長さ(流路抵抗)との関係、流入流路79Mの長さ(流路抵抗)と流出流路78Mの長さ(流路抵抗)との関係についても、上述したのと同様にしてもよい。
また、上述の実施形態では、供給側サブタンク81K、81Cが、それぞれ、排出側サブタンク82K、82Cよりも下方に位置し、供給側サブタンク81Y、81Mが、それぞれ、排出側サブタンク82Y、82Mよりも上方に位置していたが、これには限られない。供給側サブタンク81K、81Cは、それぞれ、排出側サブタンク82K、82Cよりも上方に位置していてもよいし、供給側サブタンク81Y、81Mは、それぞれ、排出側サブタンク82Y、82Mよりも下方に位置していてもよい。また、排出側サブタンク81K、81Y、81C、81Mは、それぞれ、供給側サブタンク81K、81Y、81C、81Mと同じ高さに位置していてもよい。
また、上述の実施形態では、1つのサブタンクユニット72に、供給側サブタンク81K、81Yと排出側サブタンク82K、82Yとが形成されていたが、これには限られない。例えば、供給側サブタンク81K及び排出側サブタンク82Kと、供給側サブタンク81Y及び排出側サブタンク82Yとが別々の部材に形成されていてもよい。あるいは、サブタンク81K、81Y、82Kが、別々の部材に形成されていてもよい。
同様に、例えば、供給側サブタンク81C及び排出側サブタンク82Cと、供給側サブタンク81M及び排出側サブタンク82Mとが別々の部材に形成されていてもよい。あるいは、サブタンク81C、81M、82C、82Mが、別々の部材に形成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、マニホールド51の上面51aが傾斜直交方向に対して傾いており、マニホールド51の流出流路部分53との接続部分が、流入流路部分52との接続部分よりも上方に位置していたが、これには限られない。例えば、マニホールド上面が傾斜方向及び傾斜直交方向と平行な面であり、マニホールド51の流出流路部分53との接続部分が、流入流路部分52との接続部分と同じ高さに位置していてもよい。
また、上述の実施形態では、ヘッドチップ21の上方にリジッド基板30が配置され、リジッド基板30の上方にメインタンク90K、90Y、90C、90Mが配置され、リジッド基板30とメインタンク90K、90Y、90C、90Mとが上下方向に重なっている。これに対して、サブタンクユニット73、74を、ヘッドチップ21から傾斜方向にずれた位置に配置し、供給側サブタンク81K、81Y、81C、81M及び排出側サブタンク82K、82Y、82C、82Mと、メインタンク90K、90Y、90C、90Mとを接続する流路(流路86、87、流路91、92、95、96)をリジッド基板30を避けるように配置したが、これには限られない。例えば、メインタンクが、サブタンクユニットよりも傾斜方向の外側に配置されている等、リジッド基板30とメインタンク90K、90Y、90C、90Mとが上下方向に重なっていなくてもよい。
また、上述の実施形態では、供給用ポンプ及び排出用ポンプを、4つのヘッドユニット11に対して共通のものとしたが、これには限られない。例えば、各ヘッドユニット11に対して個別に、供給用ポンプ及び排出用ポンプが設けられていてもよい。この場合でも、各ヘッドチップ21に対して個別に供給側ポンプや排出側ポンプを設ける場合と比較すれば、装置の構成を簡単にすることができる。あるいは、各ヘッドチップ21に対して個別に供給側ポンプや排出側ポンプを設けてもよい。
また、上述の実施形態では、各ヘッドユニット11に対して個別にサブタンクユニット73、74が設けられていたが、これには限られない。例えば、サブタンクユニットを、4つのヘッドユニット11にわたって紙幅方向に延びた、4つのヘッドユニット11に共通のものとしてもよい。あるいは、各ヘッドユニット11において、6つのヘッドチップ21に対して個別にサブタンクユニットを設けてもよい。
また、上述の実施形態では、各ノズル列9に対応する流入流路及び流出流路を、それぞれ、傾斜方向の同じ側に延ばし、各色のインクについての供給側サブタンクと排出側サブタンクとが、ヘッドチップの傾斜方向の同じ側に配置されていたが、これには限られない。例えば、4つのノズル列9に対応する流入流路をすべて傾斜方向の一方側に延ばし、4つのノズル列9に対応する流出流路をすべて傾斜方向の他方側に延ばしてもよい。そして、ヘッドチップよりも傾斜方向の一方側に4色のインクについての供給側サブタンクを配置し、ヘッドチップよりも傾斜方向の他方側に4色のインクについての排出側サブタンクを配置してもよい。
また、上述の実施形態では、ノズル列9K、9Cを構成するノズル10及びこれらのノズル10に連通するヘッドチップ21内の流路(以下、「一方側チップ内流路」とする)が、ヘッドチップ21の傾斜方向の一方側に配置され、ノズル列9Y、9Mを構成するノズル10及びこれらのノズル10に連通するヘッドチップ21内の流路(以下「他方側チップ内流路」とする)が、ヘッドチップ21の傾斜方向の他方側に配置されている。これに対応して、一方側チップ内流路と連通する流路が形成される流路部材71をヘッドチップ21よりも傾斜方向の一方側に配置し、他方側チップ内流路と連通する流路が形成される流路部材72をヘッドチップ21よりも傾斜方向の他方側に配置した。しかしながら、これには限られない。
例えば、すべてのノズル10及びこれらのノズル10に連通するヘッドチップ内の流路に接続される流入流路及び流出流路の一部が形成される流路部材を、傾斜方向の一方側にのみ配置してもよい。また、この場合には、上述の実施形態と逆に、傾斜方向のうちより搬送方向の下流側に向かう側を一方側としてもよい。
また、上述の実施形態では、流入流路及び流出流路は、ヘッドチップ21から一旦上方に引き出されたうえで、傾斜方向に延びていたが、これには限られない。例えば、流入流路及び流出流路は、ヘッドチップ21の傾斜方向の側面から傾斜方向に延びていてもよい。この場合には、ヘッドチップ21の上方に配置される流路部材61はなく、流路部材71、72に、流入流路及び流出流路のほぼ全体が形成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、ヘッドチップ21が複数のノズル10から4色のインクを吐出するものであったが、これには限られない。各ヘッドチップは、複数のノズルから3色以下又は5色以上のインクを吐出するものであってもよい。
また、上述の実施形態では、インクジェットヘッド2が紙幅方向に並んだ4つのヘッドユニット11を有し、各ヘッドユニット11が紙幅方向に並んだ6つのヘッドチップ21を有していたが、これには限られない。インクジェットヘッドが、3以下又は5以上のヘッドユニットを有するものであってもよい。また、ヘッドユニットは、5以下又は7以上のヘッドチップを有するものであってもよい。また、ヘッドユニット間で、ヘッドチップの数が異なっていてもよい。
また、以上では、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドを備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、液状化させた金属や樹脂など、インク以外の液体を吐出する液体吐出ヘッドを備えた、プリンタ以外の液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。
2 インクジェットヘッド
10 ノズル
11 ヘッドユニット
21 ヘッドチップ
30 リジッド基板
39 駆動素子
41 圧力室
42 ディセンダ流路
43 絞り流路
50 配線部材
51 マニホールド
52 流入流路部分
53 流出流路部分
61 流路部材
71、72 流路部材
73、74 サブタンクユニット
79K、79Y、79C、79M 流入流路
78K、78Y、78C、78M 流出流路
81K、81Y、81C、81M 供給側サブタンク
82K、82Y、82C、82M 排出側サブタンク
90K、90Y、90C、90M メインタンク
91K、91Y、91C、91M 流路
92K、92Y、92C、92M 流路
93K、93Y、93C、93M 供給側ポンプ
95K、95Y、95C、95M 流路
96K、96Y、96C、96M 流路
97K、97Y、97C、97M 排出側ポンプ

Claims (12)

  1. ノズルを含むチップ内流路を有する複数のヘッドチップと、
    前記チップ内流路に液体を流入させる流入流路の少なくとも一部、及び、前記チップ内流路から液体が流出される流出流路の少なくとも一部、を有する第1流路部材と、を備え、
    前記複数のヘッドチップが、第1方向に配列され、
    各ヘッドチップが、前記第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向のいずれとも平行な平面と平行な方向であって、且つ、前記第1方向及び前記第2方向のいずれに対しても傾いた傾斜方向に延び、
    前記第1流路部材が、前記ヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも一方側に配置され、
    前記複数のヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも前記一方側に配置され、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記流入流路と接続され、複数の前記流入流路に液体を供給する供給流路、を有する供給流路部材と、
    前記複数のヘッドチップと、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記第1流路部材とをそれぞれ有し、前記第1方向に並んだ複数のヘッドユニットと、をさらに備え、
    前記供給流路部材は、各ヘッドユニットに対して個別に設けられていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. ノズルを含むチップ内流路を有する複数のヘッドチップと、
    前記チップ内流路に液体を流入させる流入流路の少なくとも一部、及び、前記チップ内流路から液体が流出される流出流路の少なくとも一部、を有する第1流路部材と、を備え、
    前記複数のヘッドチップが、第1方向に配列され、
    各ヘッドチップが、前記第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向のいずれとも平行な平面と平行な方向であって、且つ、前記第1方向及び前記第2方向のいずれに対しても傾いた傾斜方向に延び、
    前記第1流路部材が、前記ヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも一方側に配置され、
    前記複数のヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも前記一方側に配置され、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記流出流路と接続され、複数の前記流出流路から液体が排出される排出流路を有する排出流路部材と、
    前記複数のヘッドチップと、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記第1流路部材とをそれぞれ有し、前記第1方向に並んだ複数のヘッドユニットと、をさらに備え、
    前記排出流路部材は、各ヘッドユニットに対して個別に設けられていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 前記ヘッドチップは、前記チップ内流路として、
    前記ヘッドチップの前記傾斜方向の前記一方側の部分に配置された一方側チップ内流路と、
    前記ヘッドチップの前記傾斜方向の他方側の部分に設けられた他方側チップ内流路と、を有し、
    前記第1流路部材として、
    前記一方側チップ内流路と接続される前記流入流路の一部及び前記流出流路の少なくとも一部を有し、前記ヘッドチップよりも前記傾斜方向の前記一方側に配置された一方側流路部材と、
    前記他方側チップ内流路と接続される前記流入流路の一部及び前記流出流路の少なくとも一部を有し、前記ヘッドチップよりも前記傾斜方向の前記他方側に配置された他方側流路部材と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 液体タンクと、
    複数の前記ヘッドユニットに対応する複数の前記供給流路及び前記液体タンクに接続され、前記液体タンクから複数の前記供給流路に向けて液体を送る供給側ポンプと、を備えていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記ヘッドチップが、前記チップ内流路内の液体に前記ノズルからの吐出のためのエネルギーを付与する駆動素子、を有し、
    前記第1方向及び前記第2方向のいずれとも直交する第3方向に、前記ヘッドチップと重なって配置され、前記駆動素子と電気的に接続される基板、を備え、
    前記液体タンクは、前記第3方向において、前記基板の、前記ヘッドチップと反対側に配置され、
    複数の前記供給流路と前記液体タンクとを接続する流路が、前記基板を避けて前記第3方向に延びていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 液体タンクと、
    前記複数のヘッドユニットに対応する複数の前記排出流路及び前記液体タンクと接続され、複数の前記排出流路から前記液体タンクに向けて液体を送る排出側ポンプと、を備えていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記ヘッドチップが、前記チップ内流路内の液体に前記ノズルからの吐出のためのエネルギーを付与する駆動素子、を有し、
    前記第1方向及び前記第2方向のいずれとも直交する第3方向に、前記ヘッドチップと重なって配置され、前記駆動素子と電気的に接続される基板、を備え、
    前記液体タンクは、前記第3方向において、前記基板の、前記ヘッドチップと反対側に配置され、
    複数の前記排出流路と前記液体タンクとを接続する流路が、前記基板を避けて前記第3方向に延びていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記第1方向及び前記第2方向は水平な方向であり、
    前記チップ内流路は、
    前記ノズルをそれぞれ含む複数の個別流路と、
    前記複数の個別流路と接続された共通流路と、を有し、
    前記流入流路及び前記流出流路は、前記共通流路と接続され、
    前記流出流路の前記共通流路との接続部分は、前記流入流路の前記共通流路との接続部分よりも上方に位置することを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記複数のヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも前記一方側に配置され、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記流入流路と連通し、複数の前記流入流路に液体を供給する供給流路を有する供給流路部材と、
    前記複数のヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも前記一方側に配置され、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記流出流路と連通し、複数の前記流出流路から流出した液体が排出される排出流路を有する排出流路部材と、を備え、
    前記流入流路の前記供給流路との接続部分が、前記流入流路の前記共通流路との接続部分よりも上方に位置し、
    前記流出流路の前記排出流路との接続部分が、前記流出流路の前記共通流路との接続部分よりも上方に位置し、
    前記排出流路が前記供給流路よりも上方に位置することを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記複数のヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも前記一方側に配置され、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記流入流路と連通し、複数の前記流入流路に液体を供給する供給流路を有する供給流路部材と、
    前記複数のヘッドチップよりも前記傾斜方向の少なくとも前記一方側に配置され、前記複数のヘッドチップに対応する複数の前記流出流路と連通し、複数の前記流出流路から流出した液体が排出される排出流路を有する排出流路部材と、を備え、
    前記流入流路の前記供給流路との接続部分が、前記流入流路の前記共通流路との接続部分よりも下方に位置し、
    前記流出流路の前記排出流路との接続部分が、前記流出流路の前記共通流路との接続部分よりも下方に位置し、
    前記排出流路が前記供給流路よりも下方に位置することを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記流入流路の流路抵抗と前記流出流路の流路抵抗とが同じであることを特徴とする請求項9又は10に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記流入流路及び前記流出流路が前記傾斜方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
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