JP7073572B1 - 自動脱着式シートベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】つい外し忘れて降車動作に移った時に、高齢者の肩胸腕のしつこく残る様な事故を防ぎ、複雑な追加的電子回路構造を要せずに、エンジンを切ると自動的に解除されるシートベルトを提供する。【解決手段】バックルに内設されたソレノイドを介し、エンジンON状態でベルト側のタングプレートを電磁力で吸着ロックし、OFF状態で自動的に解除され、必要時にはいつでも手動切替え解除もできることを特徴とする自動脱着式シートベルト。【選択図】図1
Description
自動車の座席から降りようとする際に、手動に依らず自動的にベルトが外れるシートベルトに関する。
従来、シートベルトに関しては、衝突等の事故における衝撃でも容易に外れないための予防・工夫に主眼が置かれた。装着の面倒さや解り辛さを軽減するための種々の小品目も販売されている。しかし、自動車から降りる時に、シートベルトを掛けていることをつい忘れ、バックルのロックを解除する動作手順をスルーして思わず無造作に降りようとして、肩や首やあばらを痛めてしまい、何度も病院通いを強いられてしまうという中高年者が増えており、高齢化社会の新しい日常的小事故・命にかかわる事故ではないが中高年者にはかなり厄介で尾を引く軽視できない事故として注目されている。
バックルのロック解除を手動による面倒から解放するべく目途したシートベルト装置が知られている(特許文献1参照)。
また、レリーズボタンの操作を要せずにロック解除できるようなバックル装置の自動解離機構も知られている(特許文献2参照)。
バックルのロック解除を手動による面倒から解放するべく目途したシートベルト装置が知られている(特許文献1参照)。
また、レリーズボタンの操作を要せずにロック解除できるようなバックル装置の自動解離機構も知られている(特許文献2参照)。
交通事故への備え一辺倒の陰でじわじわと増え続け、笑い事では済まされない高齢化社会の新しい「車関連事故」の事象に対応する予防グッズの先駆け商品が待たれている。中高年者は歳を重ねる毎に物忘れの進行を自覚するが、共に衰えていく足腰を補う自動車無しでは買い物も通院も難しい。命に関わる衝突事故や運転ミス、ブレーキ踏み違え事故などは大きく報道されるが、人口構成の根本的な変化曲面に突入した高齢化社会における非常に卑近な、降車時のシートベルト外し忘れによる「小さな」身体的損壊事故への真剣な対処対策が自動車業界にも求められている。それは、業務運転者がどうしても必要なスピードを出さざるを得ない等の面倒さを軽減して業務効率化をアップさせるような「必要」に応える高度・複雑な機構を提供するのとは質的に異なる思いやりの形のはずであり、「乗り・降り」時の「注意喚起」では済まされない問題である。
特許文献1に示される先行技術は、運転者が降車時にエンジンスイッチを切った時、そのOFF出力信号が検出回路を介してワンショット回路を作動させ、ソレノイド駆動回路が働き、一時的に通電してソレノイドに電磁力が働くことによって作動軸を吸引し、バックル内でタングプレートの孔に掛けた突起を一体化しているレバーごと突起を押し下げ、タングプレートを突起から解離させる、という形でシートベルトが押し出されるという仕組みである。
特許文献2に示される先行技術は、エンジンキーの孔内に、エンジンキーがOFFの時のみ作動して通電させてソレノイドの電磁吸引力を発生させるリミットスイッチを追加的に設置し、運転者がエンジンを切った時、そのリミットに限り、ロックレバーを吸引旋回させてタングプレートから離脱させる、という仕組みである。
上記先行技術は共に、エンジンキーをOFF状態にした時にのみソレノイドを作動させるために、ワンショット回路又はリミットスイッチを追加的に設置する苦慮を払っている。それは、バックル内にロックされたタングプレートの孔にロックされた爪又は突起の軸(レバー)を、ソレノイドの一時的通電の生起における電磁吸引力で解離方向へ移動または旋回させることによって解決しようとした点において共通している。それは又、既存のロック構造を前提し、ソレノイドの電磁吸引力をロック解除にのみ利用する点において共通する特徴でもある。その構造的な複雑化も、シートベルト自動解除化の実用化を遅らせた要因の一つとも考えられる。
本発明は、複雑な追加的な困難・コストを要する回路機構やスイッチ機構を要せず、ソレノイドの特性をロックそのものに利用することによって、単純明快で使い易いタング・バックル間のロック・解除機構を備えたシートベルトを提供するものである。
特許文献1に示される先行技術は、運転者が降車時にエンジンスイッチを切った時、そのOFF出力信号が検出回路を介してワンショット回路を作動させ、ソレノイド駆動回路が働き、一時的に通電してソレノイドに電磁力が働くことによって作動軸を吸引し、バックル内でタングプレートの孔に掛けた突起を一体化しているレバーごと突起を押し下げ、タングプレートを突起から解離させる、という形でシートベルトが押し出されるという仕組みである。
特許文献2に示される先行技術は、エンジンキーの孔内に、エンジンキーがOFFの時のみ作動して通電させてソレノイドの電磁吸引力を発生させるリミットスイッチを追加的に設置し、運転者がエンジンを切った時、そのリミットに限り、ロックレバーを吸引旋回させてタングプレートから離脱させる、という仕組みである。
上記先行技術は共に、エンジンキーをOFF状態にした時にのみソレノイドを作動させるために、ワンショット回路又はリミットスイッチを追加的に設置する苦慮を払っている。それは、バックル内にロックされたタングプレートの孔にロックされた爪又は突起の軸(レバー)を、ソレノイドの一時的通電の生起における電磁吸引力で解離方向へ移動または旋回させることによって解決しようとした点において共通している。それは又、既存のロック構造を前提し、ソレノイドの電磁吸引力をロック解除にのみ利用する点において共通する特徴でもある。その構造的な複雑化も、シートベルト自動解除化の実用化を遅らせた要因の一つとも考えられる。
本発明は、複雑な追加的な困難・コストを要する回路機構やスイッチ機構を要せず、ソレノイドの特性をロックそのものに利用することによって、単純明快で使い易いタング・バックル間のロック・解除機構を備えたシートベルトを提供するものである。
ベルト機構部とバックル機構部との組み合わせで成り、バックル機構側に内設されたソレノイドが、エンジンOFFの状態に於いてのみ一時的に通電されて、ロックレバーを電磁力で吸引してタングプレートをロック解除するという形で、手動作を要さず自動的に身体拘束を解くところのシートベルトに対し、
エンジンON状態に於いてのみ通電されるソレノイドの電磁力によって、ベルト機構側のタングプレートを直接吸着ロックし、エンジンOFF状態でタングプレートが自動的に磁着ロックから解除離脱するところのシートベルトを提供する。
ベルト部にあって、帯体に付設されたタングプレート先端域の幅広面中央部分域で、薄厚の厚み幅一杯に、電磁誘導材質で成る電導部が埋設してあり、
バックル部にあっては、タングプレートを受け入れるバックル本体部のタング挿し込み部の末端に、密着空間を有する分離密着式の接合部を介して、ソレノイド部をバックルケース体の中に一体化してあり、タングプレートが挿着された時に密着するソレノイド部の中央域で、タングプレートの電導部にぴったり密接する部位にプランジャー部が設けてあり、
バックル部の二つの幅広面の一方側を正面として、正面側のバックルケース体において、バックル本体部とソレノイド部との丁度接合部に当接する部位に、手動切替えプッシュボタンが外に露出し、手動切替えプッシュボタンの中心部からバックルケース体の内部に直交的に進入して、ぴったり接合部まで伸びて、先端が薄平たく鋭利に尖って、外圧によって密着空間に押し込まれるところの電磁開閉軸が設けてあり、
バックルケース体の外面壁に対面する手動切替えプッシュボタンの内側面においては、バックル本体部側とソレノイド部側の上下両面に根元を固定されて、電磁開閉軸の根元まで、円弧状に膨らむ形で、プッシュボタン調整バネが設けてあり、その周囲を囲む形で、侵入して来るホコリを防止するカバー状のホコリ防止部が設けてあり、
ホコリ防止部の少し下降位置に、エンジンスイッチに連繋されたソレノイド電源が設けてある。
搭乗者は発進する前に、先ずエンジンスイッチを入れた上で、タングプレートをバックル本体部のタング挿し込み部に挿入すると、自動的にプランジャー部によって電導部が吸引されて、エンジンスイッチがON状態にある限り、タングプレートが抜け出ることはなくしっかり保持される。降車時には、エンジンスイッチを切ると、プランジャー部の電磁吸引はOFFになり、電導部を介し吸引保持されていた電磁着状態は自動的に解除され、手でバックル部を探ってロック解除動作をせずとも、タングプレートは自動的にバックル部から解離しベルト巻取り機構部へ戻っていく。従来の様に、解除動作をつい忘れてシートベルトに拘束されたまま思わず降車動作に移ろうとして、途端にベルトの強力によって肩・腰・胸・あばら・上腕部等を痛めてしまう危険が自動的に予防される。
もしエンジントラブルか何かで自動解除されない事態が生じた時は、慌てず、バックルケース体の外に出ている手動切替えプッシュボタンを指で押せば、電磁開閉軸の先端が、電導部とプランジャー部を密着させている接合部の密着空間に割り込んで、電磁着状態を解除し、タングプレートはスルリと離脱していく。
以上を特徴とする自動脱着式シートベルトである。
エンジンON状態に於いてのみ通電されるソレノイドの電磁力によって、ベルト機構側のタングプレートを直接吸着ロックし、エンジンOFF状態でタングプレートが自動的に磁着ロックから解除離脱するところのシートベルトを提供する。
ベルト部にあって、帯体に付設されたタングプレート先端域の幅広面中央部分域で、薄厚の厚み幅一杯に、電磁誘導材質で成る電導部が埋設してあり、
バックル部にあっては、タングプレートを受け入れるバックル本体部のタング挿し込み部の末端に、密着空間を有する分離密着式の接合部を介して、ソレノイド部をバックルケース体の中に一体化してあり、タングプレートが挿着された時に密着するソレノイド部の中央域で、タングプレートの電導部にぴったり密接する部位にプランジャー部が設けてあり、
バックル部の二つの幅広面の一方側を正面として、正面側のバックルケース体において、バックル本体部とソレノイド部との丁度接合部に当接する部位に、手動切替えプッシュボタンが外に露出し、手動切替えプッシュボタンの中心部からバックルケース体の内部に直交的に進入して、ぴったり接合部まで伸びて、先端が薄平たく鋭利に尖って、外圧によって密着空間に押し込まれるところの電磁開閉軸が設けてあり、
バックルケース体の外面壁に対面する手動切替えプッシュボタンの内側面においては、バックル本体部側とソレノイド部側の上下両面に根元を固定されて、電磁開閉軸の根元まで、円弧状に膨らむ形で、プッシュボタン調整バネが設けてあり、その周囲を囲む形で、侵入して来るホコリを防止するカバー状のホコリ防止部が設けてあり、
ホコリ防止部の少し下降位置に、エンジンスイッチに連繋されたソレノイド電源が設けてある。
搭乗者は発進する前に、先ずエンジンスイッチを入れた上で、タングプレートをバックル本体部のタング挿し込み部に挿入すると、自動的にプランジャー部によって電導部が吸引されて、エンジンスイッチがON状態にある限り、タングプレートが抜け出ることはなくしっかり保持される。降車時には、エンジンスイッチを切ると、プランジャー部の電磁吸引はOFFになり、電導部を介し吸引保持されていた電磁着状態は自動的に解除され、手でバックル部を探ってロック解除動作をせずとも、タングプレートは自動的にバックル部から解離しベルト巻取り機構部へ戻っていく。従来の様に、解除動作をつい忘れてシートベルトに拘束されたまま思わず降車動作に移ろうとして、途端にベルトの強力によって肩・腰・胸・あばら・上腕部等を痛めてしまう危険が自動的に予防される。
もしエンジントラブルか何かで自動解除されない事態が生じた時は、慌てず、バックルケース体の外に出ている手動切替えプッシュボタンを指で押せば、電磁開閉軸の先端が、電導部とプランジャー部を密着させている接合部の密着空間に割り込んで、電磁着状態を解除し、タングプレートはスルリと離脱していく。
以上を特徴とする自動脱着式シートベルトである。
第一に、高齢化社会は、若者の自動車離れ傾向と裏腹に、毎日の買い物や通院に自動車無しには日常生活自体が成り立たない高齢者の増加でもあり、それは高齢者特有の運転操作ミスによる重大事故の増加というニュースバリューの高い側面だけでなく、その陰で日常的に「不可避でどうしようもない」と諦める他ない小さな身体的損傷に苦しむ自動車利用の高齢者の増加でもある。乗った自動車からは必ず降りねば用を果たせず、毎日の飽きるほど定番的な行動様式である故に、つい・思わず、行動に移してしまう瞬間に「アイタタッ!」となる身体的損傷を追加してしまうという様な小事故に「過ぎず」、他人や対物損壊でもないが、れっきとした自動車関連事故として認識さるべきであり、そういう時代だとの認識が共有されねばならない。
自動車からの降車時における「シートベルト解除忘れ」で起き易い「高齢者の肩・腰・胸・あばら・上腕の損傷」は、元々抱え込んでいる持病に追い打ちをかけて、しつこく当人を苦しめるが、「避ける事のできる打撃」であり、本発明によってこの社会的事象は大いに状況好転できるはずである。
第二に、上記のような時代社会の要求に応える意図ではなかったとしても、主として業務効率化の観点から、シートベルト自動解除の必要に答える技術開発が重ねられてきたが、それがバックル機構偏重の技術開発であった故、その構造的複雑化の方向が余儀なくされ、それがネックとなって製品化が進まなかった。この点において、本発明におけるベルト部側のタングプレートとバックル部側の双方に於ける、ソレノイドを媒介項とする単純明快な構造改変によって、実施し易い一つの方法が与えられた。
自動車からの降車時における「シートベルト解除忘れ」で起き易い「高齢者の肩・腰・胸・あばら・上腕の損傷」は、元々抱え込んでいる持病に追い打ちをかけて、しつこく当人を苦しめるが、「避ける事のできる打撃」であり、本発明によってこの社会的事象は大いに状況好転できるはずである。
第二に、上記のような時代社会の要求に応える意図ではなかったとしても、主として業務効率化の観点から、シートベルト自動解除の必要に答える技術開発が重ねられてきたが、それがバックル機構偏重の技術開発であった故、その構造的複雑化の方向が余儀なくされ、それがネックとなって製品化が進まなかった。この点において、本発明におけるベルト部側のタングプレートとバックル部側の双方に於ける、ソレノイドを媒介項とする単純明快な構造改変によって、実施し易い一つの方法が与えられた。
以下、前項の図面に沿って発明構成の再確認と、実施の形態を説明する。
ベルト部(1)にあって、帯体(15)に付設されたタングプレート(2)先端域の幅広面中央部分域で、薄厚の厚み幅一杯に、電磁誘導材質で成る電導部(6)が埋設してあり、
バックル部(3)にあっては、タングプレート(2)を受け入れるバックル本体部(4)のタング挿し込み部(14)の末端に、密着空間を有する分離密着式の接合部(9)を介して、ソレノイド部(5)をバックルケース体(7)の中に一体化してあり、タングプレート(2)が挿着された時に密着するソレノイド部(5)の中央域で、タングプレート(2)の電導部(6)にぴったり密接する部位にプランジャー部(8)が設けてあり、
バックル部(8)の二つの幅広面の一方側を正面として、正面側のバックルケース体(7)において、バックル本体部(4)とソレノイド部(5)との丁度接合部(9)に当接する部位に、手動切替えプッシュボタン(10)が外に露出し、手動切替えプッシュボタン(10)の中心部からバックルケース体(7)の内部に直交的に進入して、ぴったり接合部(9)まで伸びて、先端が薄平たく鋭利に尖って、外圧によって密着空間に押し込まれるところの電磁開閉軸(11)が設けてあり、
バックルケース体(7)の外面壁に対面する手動切替えプッシュボタン(10)の内側面においては、バックル本体部(4)側とソレノイド部(5)側の上下両面に根元を固定されて、電磁開閉軸(11)の根元まで、円弧状に膨らむ形で、プッシュボタン調整バネ(12)が設けてあり、その周囲を囲む形で、侵入して来るホコリを防止するカバー状のホコリ防止部(13)が設けてあり、
ホコリ防止部(13)の少し下降位置に、エンジンスイッチに連繋されたソレノイド電源(15)が設けてある。
本発明は、以上の様な構成であり、以下その実施の形態と具体的な使用法を説明する。
一般に広く実施されているシートベルトの取付け位置や材質等に変更を加える必要はなく、ベルト部(1)側において、タングプレート(2)の先端域に電導部(6)を埋設し、バックル部(3)側において、バックル本体部(4)とソレノイド部(5)とを、分離密着式の接合部(9)を介する形で接合し、それをバックルケース体(7)に一体化し、エンジンスイッチに連繋するソレノイド電源(9)を介し、ソレノイド部(5)のプランジャー部(8)とタングプレート(2)の電導部(6)を直接電磁吸着-解除式に機構化したものであり、先行技術が苦慮したところの「ロックレバー・爪をタングの孔からいかに離脱させるか」という設問自体を解消せしめたものである。当然、想定外の危急事態のために、いつでも手動解除できるように手動切替えプッシュボタン(10)を併設してあり、安心が確保されている。
これを具体的に使用する場合には、搭乗者は発進する前に、先ずエンジンスイッチを入れた上で、タングプレート(2)をバックル本体部(4)のタング挿し込み部(14)に挿入すると、自動的にプランジャー部(8)によって電導部(6)が吸引されて、エンジンスイッチがON状態にある限り、タングプレート(2)が抜け出ることはなくしっかり保持される。降車時には、エンジンスイッチを切ると、プランジャー部(8)の電磁吸引はOFFになり、電導部(6)を介し吸引保持されていた電磁着状態は自動的に解除され、手でバックル部(3)を探ってロック解除動作をせずとも、タングプレート(2)は自動的にバックル部(3)から解離し、ベルト巻取り機構部側へもどって行く。従来の様に、解除動作をつい忘れて、身体を拘束されたまま思わず降車動作に移ろうとして、途端にベルトの引き戻し強力によって肩・腰・胸・あばら・上腕部等を痛めてしまう危険が自動的に予防される。
もしエンジントラブルか何かで自動解除されない事態が生じた時は慌てることなく、バックルケース体(7)の外に出ている手動切替えプッシュボタン(10)を指で押せば、電磁開閉軸(11)の先端が、電導部(6)とプランジャー部(8)を密着させている接合部(9)の密着空間に割り込んで、電磁着状態を解除し、タングプレート(2)はスルリと離脱していく。
斯くして、高齢の運転者も従来よりも追加的動作手順を覚える必要もなく、また、つい解除手順を踏み忘れて痛い思いをし、歳を重ねて来た事を恨みがましく思う必要もなく、日常の弱った足代りとして車利用を楽しめるのである。
ベルト部(1)にあって、帯体(15)に付設されたタングプレート(2)先端域の幅広面中央部分域で、薄厚の厚み幅一杯に、電磁誘導材質で成る電導部(6)が埋設してあり、
バックル部(3)にあっては、タングプレート(2)を受け入れるバックル本体部(4)のタング挿し込み部(14)の末端に、密着空間を有する分離密着式の接合部(9)を介して、ソレノイド部(5)をバックルケース体(7)の中に一体化してあり、タングプレート(2)が挿着された時に密着するソレノイド部(5)の中央域で、タングプレート(2)の電導部(6)にぴったり密接する部位にプランジャー部(8)が設けてあり、
バックル部(8)の二つの幅広面の一方側を正面として、正面側のバックルケース体(7)において、バックル本体部(4)とソレノイド部(5)との丁度接合部(9)に当接する部位に、手動切替えプッシュボタン(10)が外に露出し、手動切替えプッシュボタン(10)の中心部からバックルケース体(7)の内部に直交的に進入して、ぴったり接合部(9)まで伸びて、先端が薄平たく鋭利に尖って、外圧によって密着空間に押し込まれるところの電磁開閉軸(11)が設けてあり、
バックルケース体(7)の外面壁に対面する手動切替えプッシュボタン(10)の内側面においては、バックル本体部(4)側とソレノイド部(5)側の上下両面に根元を固定されて、電磁開閉軸(11)の根元まで、円弧状に膨らむ形で、プッシュボタン調整バネ(12)が設けてあり、その周囲を囲む形で、侵入して来るホコリを防止するカバー状のホコリ防止部(13)が設けてあり、
ホコリ防止部(13)の少し下降位置に、エンジンスイッチに連繋されたソレノイド電源(15)が設けてある。
本発明は、以上の様な構成であり、以下その実施の形態と具体的な使用法を説明する。
一般に広く実施されているシートベルトの取付け位置や材質等に変更を加える必要はなく、ベルト部(1)側において、タングプレート(2)の先端域に電導部(6)を埋設し、バックル部(3)側において、バックル本体部(4)とソレノイド部(5)とを、分離密着式の接合部(9)を介する形で接合し、それをバックルケース体(7)に一体化し、エンジンスイッチに連繋するソレノイド電源(9)を介し、ソレノイド部(5)のプランジャー部(8)とタングプレート(2)の電導部(6)を直接電磁吸着-解除式に機構化したものであり、先行技術が苦慮したところの「ロックレバー・爪をタングの孔からいかに離脱させるか」という設問自体を解消せしめたものである。当然、想定外の危急事態のために、いつでも手動解除できるように手動切替えプッシュボタン(10)を併設してあり、安心が確保されている。
これを具体的に使用する場合には、搭乗者は発進する前に、先ずエンジンスイッチを入れた上で、タングプレート(2)をバックル本体部(4)のタング挿し込み部(14)に挿入すると、自動的にプランジャー部(8)によって電導部(6)が吸引されて、エンジンスイッチがON状態にある限り、タングプレート(2)が抜け出ることはなくしっかり保持される。降車時には、エンジンスイッチを切ると、プランジャー部(8)の電磁吸引はOFFになり、電導部(6)を介し吸引保持されていた電磁着状態は自動的に解除され、手でバックル部(3)を探ってロック解除動作をせずとも、タングプレート(2)は自動的にバックル部(3)から解離し、ベルト巻取り機構部側へもどって行く。従来の様に、解除動作をつい忘れて、身体を拘束されたまま思わず降車動作に移ろうとして、途端にベルトの引き戻し強力によって肩・腰・胸・あばら・上腕部等を痛めてしまう危険が自動的に予防される。
もしエンジントラブルか何かで自動解除されない事態が生じた時は慌てることなく、バックルケース体(7)の外に出ている手動切替えプッシュボタン(10)を指で押せば、電磁開閉軸(11)の先端が、電導部(6)とプランジャー部(8)を密着させている接合部(9)の密着空間に割り込んで、電磁着状態を解除し、タングプレート(2)はスルリと離脱していく。
斯くして、高齢の運転者も従来よりも追加的動作手順を覚える必要もなく、また、つい解除手順を踏み忘れて痛い思いをし、歳を重ねて来た事を恨みがましく思う必要もなく、日常の弱った足代りとして車利用を楽しめるのである。
1 ベルト部, 2 タングプレート, 3 バックル部,
4 バックル本体部, 5 ソレノイド部, 6 電導部,
7 バックルケース体, 8 プランジャー部, 9 接合部,
10 手動切替えプッシュボタン, 11 電磁開閉軸,
12 プッシュボタン調整バネ, 13 ホコリ防止部,
14 タング挿し込み部, 15 ソレノイド電源, 16 帯体,
17 帯体通し孔, 18 車体取付け部
4 バックル本体部, 5 ソレノイド部, 6 電導部,
7 バックルケース体, 8 プランジャー部, 9 接合部,
10 手動切替えプッシュボタン, 11 電磁開閉軸,
12 プッシュボタン調整バネ, 13 ホコリ防止部,
14 タング挿し込み部, 15 ソレノイド電源, 16 帯体,
17 帯体通し孔, 18 車体取付け部
Claims (2)
- ベルト部とバックル部との組み合わせで成るシートベルトにおいて
ベルト部にあって、帯体に付設されたタングプレート先端域の幅広面中央部分域で、薄厚の厚み幅一杯に、電磁誘導材質で成る電導部が埋設してあり、
バックル部にあっては、タングプレートを受け入れるバックル本体部のタング挿し込み部の末端に、密着空間を有する分離密着式の接合部を介して、ソレノイド部をバックルケース体の中に一体化してあり、タングプレートが挿着された時に密着するソレノイド部の中央域で、タングプレートの電導部にぴったり密接する部位にプランジャー部が設けてあり、
バックルケース体において、丁度接合部に当接する部位に、手動切替えプッシュボタンが外に露出し、手動切替えプッシュボタンの中心部からバックルケース体の内部に直交的に進入し接合部まで伸びて、先端が薄平たく鋭利に尖って、外圧によって密着空間に押し込まれるところの、電磁開閉軸が設けてあり、
手動切替えプッシュボタンの内側面においては、バックル本体部側とソレノイド部側の上下両面に根元を固定されて、電磁開閉軸の根元まで、円弧状に膨らむ形で、プッシュボタン調整バネが設けてあり、
プッシュボタン調整バネの近辺位置に、エンジンスイッチに連繋されたソレノイド電源が設けてあり、
以上を特徴とする自動脱着式シートベルト。 - プッシュボタン調整バネの周囲を囲む形で、カバー状のホコリ防止部が設けてある事を特徴とする、請求項1に記載の自動脱着式シートベルト。
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JP2021215526A JP7073572B1 (ja) | 2021-12-15 | 2021-12-15 | 自動脱着式シートベルト |
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Country | Link |
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2021
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