JP7071967B2 - 組み込まれた矯正用支持具を有するミッドソール - Google Patents

Description

本発明は、一般に履物に関し、より詳細には、ソールアセンブリに組み込まれた矯正器具を有する履物に関する。

履物は、人間の足を適切にサポートすることなく設計されていることが多い。足が多くの一般的な疾患の１つに冒されている場合、これは特に当てはまる。このサポートの欠如は、矯正用挿入器具（「矯正器具」とも呼ばれる）によって対処されることが多い。矯正用挿入器具は、履物内に配置されて、着用者の足の足底表面と協働する器具である。この挿入器具により、快適さとサポートの一方または両方が強化される。

矯正用挿入器具を取り外すという性能は、着用者が矯正用挿入器具を、ある一対の履物から別の一対の履物に好都合に差し替えることを可能にするので、ある特定の状況においては有利である。しかしながら、取り外し可能な挿入器具は、すぐに置き忘れたり紛失したりする可能性がある。さらに、矯正用挿入器具は、使用中に外れたり位置がずれたりする可能性がある。かかる場合には、矯正用挿入器具の効果が低下する。多くの矯正用挿入器具は、幅広い種類の履物に適合しなければならないアフターマーケット製品として設計されている。矯正器具のデザインは、一般的な履物に準拠することによって制限される。例えば、多くの矯正用挿入器具は、履物のフットコンパートメント（foot compartment）に収まるように制限された高さで設計されなければならない。

ソールアセンブリに組み込まれた矯正用支持具を有する履物は、矯正用挿入器具のサポートを提供するが、固定されて耐久性を有するパッケージ内にある。履物製品内に組み込まれた矯正用支持具は、使用中に移動し得ず、使用者によって紛失され得ない。ソールアセンブリに矯正器具を組み込むことにより、取り外し可能な矯正用挿入器具では実現できない、多くの設計上の可能性が生み出される。組み込まれた矯正器具を有する履物は、消費者に購入された時点で適切なサポートを提供し、履物の購入後にインソールまたは矯正器具が追加される必要がない。

本発明の少なくとも１つの実施形態は、ミッドソール内に組み込まれた矯正用支持具として要約することができる。ミッドソールは、矯正用支持具を取り囲んで定位置に保持する、柔軟で可撓性を有する（soft and flexible）材料で形成される。矯正器具は、ヒールカップを有する点と、足のアーチをサポートするために湾曲している点と、を特徴とする。

矯正器具は、足の特定の表面と相互作用するように形作られている部分を特徴とする。ヒールカップは、使用者のかかとを支える。カップの湾曲は、かかとの湾曲を補完し、適切なフィット感を生み出すのに貢献する。矯正器具は、足のアーチを通って前方に延び、このアーチをサポートする湾曲を有する。ヒールカップおよびアーチサポートの湾曲は、特定の使用者、足の疾患、または他のパラメータに合うように設計することができる。本発明の一実施形態は、ヒールカップの後部からアーチ支持部を通って延びるだけの長さを有する、矯正用支持具を含む。この長さによれば、矯正器具の前方において履物が可撓性を有し得る。他の実施形態は、ほぼミッドソールの長さである矯正器具を含み得る。矯正器具の長さ、幅、および厚さに沿って異なる材料または厚さを使用することにより、様々な領域において所望の可撓性およびサポートを可能にし得る。

矯正器具は、履物の剛性を高め得る。矯正器具は、矯正器具を取り囲む可撓性材料よりも実質的に剛性の高い材料から構成されることが好ましい。一実施形態では、矯正器具に一般的に使用される材料であるナイロンが使用されるが、他の多くのものを使用することができる。材料の剛性は、足の足底表面に対するサポートを提供する。このサポートは、足の最適な動作に貢献する。矯正器具は、ミッドソールの曲げ強度およびねじり強度の一方または両方を増加させることができる。矯正用支持具の剛性は、特定の足の疾患、足の形状、または他のパラメータに対して適切な支持を提供するように設計されてもよい。

履物の剛性は、シャンクを使用して高めることもできる。シャンクは、一般に、履物の長手方向軸に対してほぼ平行に配置されている直線状の金属部品である。本発明の一実施形態では、さらなる剛性を提供するために、シャンクを矯正用挿入器具と共にミッドソールに組み込んでもよい。他の実施形態では、矯正用支持具は、従来のシャンクの剛性を提供し得る。

履物の剛性は、履物の他の特徴を変えることによっても設計することができる。一実施形態では、矯正器具の厚さを、高応力領域で増加させることができる。他の実施形態においては、剛性を増大させるためにより堅い材料を使用するか、または剛性を増大させるように矯正器具を成形してもよい。実施形態はまた、足の屈曲点と整列する、屈曲溝などの可撓性領域を含み得る。これらの可撓性領域は、厚さを減らすかまたは断面積を減らすことによって設計することができる。いくつかの実施形態では、履物の用途に基づいて材料の剛性を選択してもよい。他の実施形態では、異なる剛性を有する複数の材料を使用して、ミッドソールを形成してもよい。

矯正器具を取り囲む材料は、矯正器具よりも実質的に、柔軟かつ可撓性を有することが好ましい。この種の用途に使用される一般的な材料はポリウレタンであるが、他の多くの材料を使用することができる。この柔軟で可撓性を有する材料は、矯正器具を所定の位置に保持する。いくつかの実施形態は、この柔軟で可撓性を有する材料が通過し得る空洞が、矯正器具内に存することを特徴とする。この空洞を通過する材料はさらに、矯正器具を所定の位置に固定する。柔軟で可撓性を有する材料の形状、厚さ、および剛性は、矯正器具と同様に変化してもよい。実施形態は、高い剛性を要する場所において可撓性材料の厚さが増したミッドソールを含み得る。実施形態はまた、先芯などの可撓性を要する領域において厚さが減少した材料を含み得る。いくつかの実施形態は、履物の意図された用途に基づいて異なる剛性を有するミッドソールを特徴とし得る。運動靴の一実施形態は、作業靴の一実施形態よりも柔軟性のあるミッドソール材料を特徴とし得る。

ミッドソールは、履物の意図された用途に応じて多種多様な形状をしている。実施形態では同様に、形状が異なる。

ミッドソールはいくつかの方法で製造することができる。一実施形態では、矯正用支持具は、履物のアッパー（the upper portion of the footwear）の底面から延びる構造体によって所定の位置に保持される。これらの構造体は、履物のアッパーと、履物のアウトソールと、の間の固定位置に、矯正用支持具を保持する。次いで、材料は、矯正用支持具を囲んで、このアッパーとこのアウトソールとの間の空間に流れ込む。この材料は硬化し、矯正用支持具を有するミッドソールを形成する。この矯正用支持具は、ミッドソール内に組み込まれている。他の実施形態は、アウトソールから延びる構造体によって所定の位置に保持される矯正用支持具を特徴とし得る。他の実施形態では、履物のアッパーは他の表面によって置き換えられてもよい。さらなる実施形態では、アウトソールを異なる下面で置き換えてもよい。

いくつかの実施形態は、矯正用支持具内に、流動性材料の通過が可能な空洞を含む。この材料は続いて硬化し、矯正用支持具を定位置に固定するのに寄与する。

ミッドソールの製造方法も、ソールアセンブリの剛性に影響を与える可能性がある。一実施形態では、材料反応速度は、時間とともに変化し、履物のミッドソールの長さに沿って異なる厚さを生み出してもよい。厚さを変えることにより、柔軟性及び剛性を有する特定の領域を作成することができる。さらなる実施形態では、シャンクもミッドソールに組み込むことができる。シャンクは、矯正器具の下方に配置することができる。流動性材料は、シャンクおよび矯正器具を取り囲んで、シャンクおよび矯正器具をミッドソールに組み込み得る。

以下の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態および代替実施形態を以下に詳細に説明する。

図１は、ミッドソールの一実施形態の側面図を示す。 図２は、矯正用挿入器具、柔軟で可撓性を有する材料、履物のアッパー、およびアウトソールの分解図を示す。 図３は、空洞を含む矯正器具および可撓性材料の平面図を示す。 図４は、製造方法の一実施形態を示す。 図５は、矯正器具とシャンクの両方を封入したミッドソールを示す。

以下の説明では、開示された様々な実施形態の完全な理解を提供するために、特定の詳細が説明されている。しかしながら、当業者であれば、これらの特定の詳細のうちの１つまたは複数がなくても実施形態を実施できることを理解されよう。他の例では、履物および矯正器具に関連する周知の構造および製造技術は、実施形態の説明を不必要に曖昧にすることを避けるために、詳細に示されまたは説明されないことがある。

文脈がそうでないことを必要としない限り、以下の明細書および特許請求の範囲を通して、「含む（comprise）」およびその変形、例えば「含む（comprises）」および「含んで（comprising）」は、オープンで包括的な意味、すなわち「含むが、これに限られない」として解釈されるべきである。

特に明記しない限り、以下の用語は述べられた説明を指すものとする。履物の長さは、履物のヒール部分から履物のつま先部分を通って延びる軸を指すものとする。履物の幅は、長さ方向軸に対してほぼ垂直で履物の底面にほぼ平行な軸を指すものとする。履物の厚さは、履物の長さおよび幅に対して垂直な軸を指すものとする。

図１に、履物ミッドソールの一実施形態の側面断面図を示す。この図は、柔軟で可撓性を有する材料２に囲まれた、矯正用挿入器具１を示している。ヒールカップ１０は、履物の後部に示されている。アーチ支持部１１は、後部から前方に延びるように示されている。アーチ支持部１１の湾曲の一実施形態を図１に示す。しかしながら、矯正器具のアーチ支持部は、異なる種類および／または異なる形状の足をサポートするため、あるいは異なる足の疾患を軽減するために、多くの異なる湾曲を用いて形成することができる。

図１はまた、矯正用支持具の、可能な長さの一実施形態を示す。図１は、アーチ支持部の後方で終わる矯正用挿入器具を示す。この構成により、履物の前部におけるミッドソール部材の可撓性を大きくすることができる。他の実施形態は、足の他の領域をサポートするために、異なる長さを含み得る。

図１はまた、ミッドソールの厚さを変えた本発明の実施形態を示す。ミッドソールの前部は、ミッドソールの後足部または中央部分よりも小さい断面厚さを有するように描かれている。ミッドソールの前部を薄くすると、より大きな可撓性が得られる。運動靴を含む用途では、可撓性がより大きいことが望ましい。他の実施形態は、図１に示すものとは異なるように厚さを変えることができる。厚さの変動は、履物の意図された用途または他の設計パラメータに基づき得る。

矯正用挿入器具の厚さも変えることができる。矯正用挿入器具の厚さの変動は、可撓性材料の厚さの変動と併せて、またはそれとは無関係に変えることができる。図１は、矯正用挿入器具と可撓性材料の両方の厚さを変えることを示す。矯正用挿入器具１は、履物の前方に延びるにつれて先細る厚さ（tapered thickness）を有するように示されている。可撓性材料２は、履物のヒール部分において、より大きな厚さを有する。本発明の他の実施形態は、履物の異なる領域でのサポートを提供するために、構成要素の厚さを変動させてもよい。

ミッドソール部材の厚さを変えることによって、ミッドソールの特性を足の特定の領域のために設計することが可能になる。本発明の一実施形態は、矯正用挿入器具のアーチ支持部のより厚い部分を含み得る。このより厚い部分は、足の疾患を矯正するために、足の特定の領域をサポートすることができる。別の実施形態は、大きな衝撃吸収性を提供するために、ミッドソールの後足部においてより厚い可撓性材料を含み得る。履物の特性を、意図する目的、特定の足、特定の足の疾患、または他の設計パラメータに合わせるために、両方の部材の厚さを履物の異なる部分で変えることができる。

ミッドソールの特性は、他の方法でも変わり得る。本発明の一実施形態は、異なる剛性を有する複数の材料で構成された、矯正用挿入器具を含み得る。他の実施形態は、履物の意図された用途に基づいて剛性を提供するように、矯正用挿入器具の材料を使用してもよい。実施形態は、矯正用挿入器具の形状を変えてもよい。一実施形態では、矯正用挿入器具の幅を狭くして、ねじり方向におけるより大きな可撓性（greater torsional flexibility）を提供することができる。他の好ましい実施形態では、矯正器具１の上方の可撓性材料２の厚さを変える。矯正器具１の上方のより多くのクッションを快適な用途に使用することができる一方で、例えば、矯正器具の上方のわずかに少ない材料または矯正器具の上方のより硬い可撓性材料２を、より性能指向の用途に使用することができる。

本発明のいくつかの実施形態は、特定の使用者の足に基づいて、剛性、厚さ、材料の選択、形状、および他のパラメータを設計することができる。使用者は、スキャン、動圧評価、または石膏型などのいくつかの方法のうち１つまたは複数によって、自分の足を測定させることができる。次いで、これらの測定値を分析して、特定の足用に設計されたサポートを有する履物を作るために使用することができる。他の実施形態は、特定の足の疾患、形状、または他のパラメータに基づいてミッドソールの特性を変えることができる。一例は、足の過度の回内を防止するように成形された矯正用挿入器具を有するミッドソールを含み得る。さらなる実施形態は、意図される用途に基づいて履物の設計パラメータを変えてもよい。一実施形態は、作業靴として使用するために設計された履物を含み得る。この作業靴は、サポートおよび衝撃吸収を提供するために、ミッドソールの高度の厚さを含む。よりさらなる実施形態は、個人の歩行の分析に基づいて履物を設計してもよい。

図２に、履物のソールアセンブリの分解図を示す。この図は、柔軟で可撓性を有する材料２からなるミッドソール部材２０と分離して、矯正用挿入器具１を示している。この図は、アウトソール部材２１およびアッパー２２も示している。

図３に、履物のミッドソールの一実施形態の平面図を示す。この図は、矯正器具１および柔軟で可撓性を有する材料２の形状を示している。図３は、矯正用挿入器具の厚さを貫通する空洞４０の一実施形態を示す。他の実施形態では、異なる数の空洞、異なる形状の空間、異なる向きの空間、または他の変形形態を使用することができる。いくつかの実施形態は、これらの空洞４０を通過する、ミッドソールの柔軟で可撓性を有する材料を含み得る。矯正用挿入器具内の空洞を通過する材料は、この挿入器具を適所に保持するのに役立ちうる。

図４に、履物を製造するために使用することができる構成の図を示す。この図は、履物のアッパー２２、矯正器具１、およびアウトソール２１を示している。アウトソールは、地面と接触する、履物の部分である。図４は、矯正器具１をアウトソールの上面から距離を置いて定位置に保持する、一実施形態を示す。この実施形態では、アウトソールの上面から延びる構造体３０を使用して、矯正器具を位置決めする。この実施形態では、履物のアッパーは、矯正器具がアウトソールとアッパーとの間に存するように配置される。本発明の一実施形態は、アウトソールとアッパーとの間に配置されている矯正用挿入器具を囲む空間に、流動性材料を注入することを含む。この材料はその後硬化して、履物のミッドソールを作り出す。このミッドソールは、組み込まれて埋め込まれた矯正器具を有する。他の実施形態は、アッパーの底面から延びる構造体または外側の構造体から延びる構造体を使用して、矯正器具を所定の位置に固定することを含み得る。

図４は、履物の後足部にヒールカップを有する矯正用挿入器具を示す。図４はまた、足のアーチをサポートする湾曲を有する矯正器具を示す。いくつかの実施形態は、組み込まれた空洞を有する矯正器具を含み得る。他の実施形態は、これらの空洞を通過し、続いて空洞内で硬化する、流動性材料を含み得る。

いくつかの実施形態は、時間とともに材料の反応速度を調整することができる。この方法は、履物の長さに沿って厚さを変えるために使用することができる。一実施形態では、履物の後部から材料を注入し、所定の時間後に反応速度を増大させることができる。この実施形態は、前部より厚い後部を有するミッドソールを作るために採用され得る。他の実施形態は、他の方法で反応速度を変え、履物の所定の領域に厚さを作り出すことができる。

図５は、ミッドソール内に組み込まれた矯正器具１およびシャンク５０を有する実施形態を示す。矯正器具１およびシャンク５０は、構造体３０によって、履物のアッパー２２とアウトソール２１との間の所定の位置に保持されている。材料を、矯正器具１およびシャンク５０を囲む空間に流入させる。材料はその後硬化して、ミッドソールを形成する。

シャンクは、剛性を高めるために、履物に一般的に使用される。組み込まれたシャンクは、柔軟で可撓性を有する材料によって、所定の位置に保持されうる。一実施形態は、履物の長手方向軸とほぼ整列した長い平坦な金属部材である、剛性を有する支持部材（a rigid support member）を含み得る。他の実施形態は、異なる材料を有する剛性支持部材（a rigid support member）、異なる形状を有する剛性支持部材（a rigid support member）、または異なる向き（in different orientations）を有する剛性支持部材（a rigid support member）を含み得る。いくつかの実施形態において、シャンクは、製造中に、可撓性ミッドソール材料が流れて通過することができる穴を含む。

本発明の好ましい実施形態を説明したが、上記のように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく多くの変更を加えることができる。したがって、本発明の範囲は好ましい実施形態の開示によって限定されない。代わりに、本発明は、添付の特許請求の範囲を参照することによって完全に決定されるべきである。

Claims (12)

1. ヒール部を有する履物製品のミッドソールを製造する方法であって、
   前記製品のアッパーとアウトソールとの間の固定位置に矯正器具を保持することと、
   前記矯正器具を囲む前記アッパー及び前記アウトソールの間の空間に流れ込む材料を注入することと、
   ミッドソール部材を形成するように前記材料を硬化させることと、を備え、
   前記矯正器具は前記製品の前記ヒール部内に後足部を有し、前記後足部はヒールカップを含み、前記矯正器具は、前記後足部から前方に延びかつ湾曲を有する前部を有し、
   前記ヒールカップは上カップ表面を含み、前記ヒールカップの前記上カップ表面は、低点と、前記低点から上方に延びる周壁と、を有し、前記周壁は、後壁、前壁及び１以上の内壁または外壁を含み、前記１以上の内壁または外壁は、前記後壁から前記前壁まで延びる、
   方法。
2. 前記矯正器具は前記矯正器具内に空洞を有し、
   前記空洞は、前記矯正器具を前記材料が流れて通過することを可能にする、請求項１に記載の方法。
3. 前記固定位置に前記矯正器具を保持することは、前記アッパーの底部から延びる支持構造体によって、または前記アウトソールの上面から延びる支持構造体によって、所定の位置に前記矯正器具を保持することを備える、請求項１に記載の方法。
4. 前記矯正器具の下方の所定の位置に、剛性支持部材を保持することをさらに備える、請求項１に記載の方法。
5. 前記矯正器具が、長手方向における剛性およびねじれ方向における剛性を提供するように成形される、請求項１に記載の方法。
6. 前記矯正器具が、長手方向における剛性およびねじれ方向における剛性を提供するように成形される、請求項１に記載の方法。
7. 前記製品の前記アッパーと前記アウトソールとの間の前記固定位置に前記矯正器具を保持することは、前記矯正器具を囲む任意の材料の注入前に、前記製品の前記アッパーと前記アウトソールとの間の前記固定位置に前記矯正器具を保持することを含む、請求項１に記載の方法。
8. ヒール部を有する履物製品のミッドソールを製造する方法であって、
   矯正器具を上面と下面との間の固定位置に保持することと、
   前記矯正器具を囲む前記上面及び前記下面の間の空間に流れ込む材料を注入することと、
   ミッドソール部材を形成するように前記材料を硬化させることと、を備え、
   前記矯正器具は前記製品の前記ヒール部内に後足部を有し、前記後足部はヒールカップを含み、前記矯正器具は、前記後足部から前方に延びかつ湾曲を有する前部を有し、
   前記ヒールカップは上カップ表面を含み、前記ヒールカップの前記上カップ表面は、低点と、前記低点から上方に延びる周壁と、を有し、前記周壁は、後壁、前壁及び１以上の内壁または外壁を含み、前記１以上の内壁または外壁は、前記後壁から前記前壁まで延びる、
   方法。
9. 前記矯正器具は前記矯正器具内に空洞を有し、
   前記空洞は、前記矯正器具を前記材料が通過することを可能にする、請求項８に記載の方法。
10. 前記固定位置に前記矯正器具を保持することは、前記下面の頂部から延びる支持構造体によって、または前記上面の底部から延びる支持構造体によって、所定の位置に前記矯正器具を保持することを備える、請求項８に記載の方法。
11. 前記矯正器具および前記ミッドソール部材の厚さが、前記製品の横断面に沿って変化する、請求項８に記載の方法。
12. 前記矯正器具の下方の所定の位置に、剛性支持部材を保持することをさらに備える、請求項８に記載の方法。
    
    

Images