JP7070283B2 - モータ及びモータの製造方法 - Google Patents

モータ及びモータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータ及びモータの製造方法に関する。
モータとしては、次のものが公知である(例えば、特許文献1参照)。すなわち、公知のモータは、巻線が巻回されたステータと、ステータによって形成される回転磁界により回転するロータと、ステータの軸方向にステータと対向する板状部を有し、板状部にステータが固定されたセンターピースと、板状部に対するステータと反対側に配置された回路基板とを備える。
センターピースの板状部には、この板状部の板厚方向に貫通する挿通孔が形成されており、巻線は、挿通孔に挿通されている。この挿通孔から導出された巻線の端末部は、回路基板に接続されている。回路基板の被水防止のために、板状部には、巻線と挿通孔との間の隙間を閉塞するポッティング部が設けられている。
ポッティング部は、通常、流動性を有するポッティング材を硬化させることで形成される。このポッティング材は、板状部にステータと反対側から塗布される。このため、上述のモータでは、ポッティング材が挿通孔を通じて液漏れすることを抑制するために、挿通孔に円環状のキャップが装着されている。このキャップの内側には、巻線が挿通され、巻線の外周面とキャップの内周面、及び、キャップの外周面と挿通孔の内周面とは、それぞれ密着されている。
特開2017-163693号公報
しかしながら、上述のモータでは、モータの仕様毎に径が異なる巻線が使用される場合に、各径に対応する複数種類のキャップを用意する必要がある。ここで、径が異なる巻線に対して共通のキャップを使用することも考えられるが、この場合には、巻線とキャップとの間のシール不良によりポッティング材の液漏れが発生する虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、モータの仕様毎に径が異なる巻線が使用される場合でも、ポッティング材の液漏れを抑制できるモータ及びモータの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のモータは、巻線が巻回されたステータと、前記ステータによって形成される回転磁界により回転するロータと、前記ステータの軸方向に前記ステータと対向する板状部と、前記板状部に貫通形成され、前記ステータから延びる前記巻線が挿通された挿通孔とを有し、前記板状部に前記ステータが固定されたセンターピースと、前記板状部に対する前記ステータと反対側に配置され、前記挿通孔に挿通された前記巻線の端末部と接続された回路基板と、ポッティング材により形成され、前記巻線と前記挿通孔との間の隙間を閉塞するポッティング部と、前記板状部における前記ステータ側の面に貼り付けられ、前記挿通孔を閉塞すると共に、前記巻線が突き破ることで貫通するシート材と、を備え、前記シート材は、基材及び粘着層を有し、前記粘着層は、前記挿通孔と整合する位置に形成された整合孔を有し、前記整合孔の直径は、前記巻線の直径よりも大きく、かつ、前記挿通孔の直径よりも小さい
請求項1に記載のモータによれば、板状部におけるステータ側の面には、挿通孔を閉塞するシート材が貼り付けられており、巻線は、シート材を突き破ることでシート材を貫通している。したがって、モータの仕様毎に径が異なる巻線が使用される場合でも、シート材には、巻線が貫通するだけの必要最小限の孔が開いた状態となり、巻線とシート材とが密着した状態となるので、巻線とシート材との間のシール性を確保できる。これにより、巻線をシート材に貫通させた状態から、板状部にステータと反対側からポッティング材を塗布した場合でも、巻線とシート材との間からポッティング材が液漏れすることを抑制できる。
また、請求項1に記載のモータによれば、粘着層の整合孔の直径は、巻線の直径よりも大きいので、巻線がシート材を突き破る際に、巻線と粘着層とが摺接することを抑制できる。これにより、巻線に対するシート材の摩擦抵抗を低減できるので、巻線をシート材に容易に貫通させることができる。
また、粘着層の整合孔の直径は、挿通孔の直径よりも小さいので、巻線がシート材(基材)を突き破る際の基材の破れを粘着層で阻止することで、この基材の破れを挿通孔の直径の範囲内に収めることができる。
また、前記課題を解決するために、請求項2に記載のモータの製造方法は、請求項1に記載のモータの製造方法であって、前記板状部における前記ステータ側の面に前記シート材を貼り付けて、前記シート材により前記挿通孔を閉塞するシート材貼付工程と、前記ステータを前記板状部に相対的に近づけて、前記ステータから延びる前記巻線が前記シート材を突き破ることで前記巻線を前記シート材に貫通させると共に前記巻線を前記挿通孔に挿通し、前記巻線の端末部を前記板状部に対する前記ステータと反対側に導出させる巻線端末部導出工程と、前記板状部に前記ステータと反対側から前記ポッティング材を塗布し、前記ポッティング材を硬化させて前記巻線と前記挿通孔との間の隙間を閉塞する前記ポッティング部を形成するポッティング工程と、前記巻線の端末部を前記回路基板に接続する巻線端末部接続工程と、を備える。
請求項2に記載のモータの製造方法によれば、板状部におけるステータ側の面に、挿通孔を閉塞するシート材を貼り付けておき、巻線がシート材を突き破ることで巻線をシート材に貫通させている。したがって、モータの仕様毎に径が異なる巻線が使用される場合でも、シート材には、巻線が貫通するだけの必要最小限の孔が開いた状態となり、巻線とシート材とが密着した状態となるので、巻線とシート材との間のシール性を確保できる。これにより、巻線をシート材に貫通させた状態から、板状部にステータと反対側からポッティング材を塗布した場合でも、巻線とシート材との間からポッティング材が液漏れすることを抑制できる。
本発明の一実施形態に係るモータの縦断面図である。 図1の板状部及びその周辺部の拡大図である。 図1の板状部及びその周辺部を矢印A1側から見た斜視図である。 図1の板状部及びその周辺部を矢印A2側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るモータの製造方法におけるシート材貼付工程を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るモータの製造方法における巻線端末部導出工程を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るモータの製造方法におけるポッティング工程を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るモータの製造方法における巻線端末部接続工程を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示される本発明の一実施形態に係るモータ10は、ブラシレスモータであり、ステータ12と、ロータ14と、シャフト16と、センターピース18と、回路基板20と、コネクタ部材22と、基板ケース24等を備えている。各図において、矢印A1はモータ10の軸方向一方側を示し、矢印A2はモータ10の軸方向他方側を示している。
ステータ12は、ステータコア32と、複数の巻線34とを備えている。ステータコア32は、環状部36と、この環状部36の周囲に放射状に形成された複数のティース部38とを有している。巻線34は、ティース部38に巻回されている。巻線34には、モータ10の仕様に応じて径が異なるものが使用される。
ティース部38に巻回された巻線34の端末部側の部分は、ステータ12から矢印A2側に延びている。このステータ12から矢印A2側に延びる巻線34の端末部側の部分を以降の説明では単に巻線34と称することがある。シャフト16は、後述する軸受収容部44と共に環状部36の内側に挿入されており、ステータ12の中心軸上に配置されている。
ロータ14は、ロータハウジング40と、ロータマグネット42とを備えている。ロータハウジング40は、円筒状の軸受収容部44と、有天円筒状の外筒部46とを有している。外筒部46の内周面には、ロータマグネット42が固着されている。外筒部46の矢印A1側には、底壁部48が形成されており、外筒部46の矢印A2側は、開口されている。
軸受収容部44は、底壁部48の中央部から矢印A2側に延びている。軸受収容部44の内側には、シャフト16が挿入されている。また、この軸受収容部44の内側には、一対のボールベアリング50が収容されている。一対のボールベアリング50は、シャフト16と軸受収容部44との間に配置されており、シャフト16に対してロータ14を回転可能に支持している。シャフト16の矢印A2側は、軸受収容部44の矢印A2側の開口を通じて軸受収容部44から後述するセンターピース18側に突出されている。
センターピース18は、板状(平盤状)の板状部52を有している。この板状部52は、ステータ12に対する矢印A2側に配置されており、ステータ12の軸方向にステータ12と対向している。この板状部52の中心部には、矢印A1側に開口する凹状のシャフト支持部54が形成されており、このシャフト支持部54には、シャフト16が圧入されている。また、この板状部52には、上述のステータ12(ステータコア32)がネジ56によって固定されている。
回路基板20は、板状部52に対するステータ12と反対側(矢印A2側)に配置され、板状部52にネジ58によって固定されている。この回路基板20には、巻線34が接続されている。回路基板20は、複数の巻線34への通電を切り替えるための電子回路を有している。
コネクタ部材22は、板状部52の周縁部のうちの一部分に対応して設けられている。このコネクタ部材22には、板状部52の外方に突出するコネクタ部60が設けられており、このコネクタ部60に設けられたコネクタ端子は、回路基板20に形成された電子回路と電気的に接続されている。
基板ケース24は、扁平箱状に形成されており、板状部52に対するステータ12と反対側から板状部52に組み付けられている。基板ケース24と板状部52との間の空間には、回路基板20が収容されている。
そして、このモータ10では、回路基板20に形成された電子回路によって複数の巻線34への通電が切り替えられると、ステータ12に回転磁界が形成され、この回転磁界とロータマグネット42との間に作用する吸引及び反発力によりロータ14が回転される。
続いて、図2~図4を参照しながら、図1の板状部52及びその周辺部の構造をより詳細に説明する。
図2は、図1の板状部52及びその周辺部の拡大図、図3は、図1の板状部52及びその周辺部を矢印A1側から見た斜視図、図4は、図1の板状部52及びその周辺部を矢印A2側から見た斜視図である。図3、図4では、図1のロータ14、回路基板20、及び、基板ケース24の図示が省略されている。また、図4では、後述するポッティング部80(図2参照)の図示が省略されている。
図2に示されるように、板状部52には、この板状部52の板厚方向に貫通する複数の挿通孔72(図4も参照)が形成されている。この複数の挿通孔72は、ステータ12から延びる巻線34の本数と同じ数だけ形成されている。複数の挿通孔72は、ステータ12から延びる巻線34に対応する位置に形成されており、ステータ12の周方向に並んでいる。
ステータ12から延びる巻線34は、矢印A1側(ステータ12側)から挿通孔72に挿通され、挿通孔72に挿通された巻線34の端末部34Aは、矢印A2側(回路基板20側)に導出されている。回路基板20には、複数の接続孔74が形成されており、巻線34の端末部34Aは、接続孔74に挿入されている。巻線34の端末部34Aは、接続孔74に挿入された状態で、回路基板20の電子回路を形成する回路パターンに半田76により接続されている。
板状部52は、ステータ12側の面52A(矢印A1側の面)と、ステータ12と反対側の面52B(矢印A2側の面)とを有する。この板状部52には、ステータ12と反対側の面52Bに開口する複数の凹部78が形成されている(図4も参照)。板状部52には、上述の複数の挿通孔72のうちいくつかの挿通孔72(一例として3個の挿通孔72)に対して一つの凹部78が形成されている。凹部78は、平面視でステータ12の周方向に沿う湾曲形状とされている。凹部78の底部には、挿通孔72が開口している。
凹部78及び挿通孔72には、ポッティング材により形成されたポッティング部80が充填されている。このポッティング部80は、挿通孔72及び凹部78の内側において巻線34と密着されており、巻線34と挿通孔72との間の隙間は、ポッティング部80によって閉塞されている。ポッティング部80を形成するポッティング材には、例えば、紫外線硬化性を有するシリコン樹脂等が用いられる。このポッティング材は、硬化する前の状態では流動性を有する。
板状部52におけるステータ12側の面52Aには、シート材82が貼り付けられている(図3も参照)。このシート材82は、平面視でステータ12の周方向に沿う湾曲形状とされている。シート材82は、上述の複数の挿通孔72を含む範囲に設けられており、複数の挿通孔72を閉塞している。つまり、挿通孔72の矢印A1側の開口の全体は、シート材82によって閉塞されている。巻線34は、シート材82を突き破ることでシート材82を貫通している。このシート材82を貫通した巻線34は、上述の通り、挿通孔72に挿通されている。
シート材82は、より具体的には、粘着テープであり、基材84及び粘着層86を有する。基材84は、例えば、プラスチック又はゴム等により形成される。粘着層86は、挿通孔72と整合する位置に形成された整合孔88を有する。
整合孔88の直径φ1は、巻線34の直径φ2よりも大きな寸法に設定されている。この整合孔88の直径φ1は、巻線34の直径φ2に極力近い寸法に設定される。整合孔88の直径φ1は、径が異なる複数種類の巻線34の径のうち最大径に対応して設定される。また、整合孔88の直径φ1は、挿通孔72の直径φ3よりも小さい寸法に設定されており、これにより、整合孔88は、挿通孔72の直径の範囲内に位置している。
次に、本実施形態に係るモータ10の製造方法について説明する。
本実施形態に係るモータ10の製造方法は、シート材貼付工程と、ステータ組付工程と、ポッティング工程と、巻線端末部接続工程と、シャフト組付工程と、ロータ組付工程と、コネクタ部材組付工程と、基板ケース組付工程等を備える。
シート材貼付工程では、図5に示されるように、板状部52の面52A(ステータ側の面)にシート材82が貼り付けられる。つまり、板状部52の面52Aにシート材82の粘着層86が貼り付けられ、シート材82の基材84が粘着層86を介して板状部52の面52Aに固定される。
このとき、粘着層86に形成された整合孔88が挿通孔72と整合するようにシート材82の貼付位置が設定される。そして、このシート材82(基材84)により複数の挿通孔72が閉塞される。このように、シート材82(基材84)により複数の挿通孔72が閉塞されることにより、複数の挿通孔72とシート材82との間のシール性が確保される。
ステータ組付工程は、巻線端末部導出工程と、ステータ固定工程とを有する。巻線端末部導出工程では、図6に示されるように、ステータ12が板状部52に相対的に近づけられる。そして、ステータ12から矢印A2側に延びる巻線34がシート材82を突き破ることで、巻線34がシート材82を貫通すると共に、この巻線34が挿通孔72に挿通される。
このように、巻線34がシート材82を突き破ることでシート材82を貫通した状態では、シート材82(基材84)に巻線34が貫通するだけの必要最小限の孔が開いた状態となり、巻線34とシート材82(基材84)とが密着した状態となる。このように、巻線34とシート材82とが密着した状態となることにより、巻線34とシート材82との間のシール性が確保される。
また、粘着層86の整合孔88の直径φ1は、巻線34の直径φ2よりも大きいので、巻線34がシート材82を突き破る際に、巻線34と粘着層86とが摺接することを抑制できる。これにより、巻線34に対するシート材82の摩擦抵抗を低減できるので、巻線34をシート材82に容易に貫通させることができる。
また、粘着層86の整合孔88の直径φ1は、挿通孔72の直径φ3よりも小さいので、巻線34がシート材82(基材84)を突き破る際の基材84の破れを粘着層86で阻止することで、この基材84の破れを挿通孔72の直径の範囲内に収めることができる。
そして、上述の巻線端末部導出工程により、挿通孔72に挿通された巻線34の端末部34Aが板状部52に対するステータ12と反対側に導出される。続いて、ステータ固定工程では、ネジ56(図1参照)によって板状部52にステータ12(ステータコア32)が固定される。
ポッティング工程では、図7に示されるように、板状部52にステータ12と反対側からポッティング材80Aが塗布される。ポッティング材80Aには、例えば、紫外線硬化性を有するシリコン樹脂等が用いられる。
ここで、板状部52におけるステータ12側の面52Aには、上述の通り、事前に、挿通孔72を閉塞するシート材82が貼り付けられると共に、巻線34がシート材82を突き破ることでシート材82を貫通しており、これにより、巻線34とシート材82との間のシール性が確保されている。また、シート材82は、挿通孔72を閉塞するように貼り付けられており、これにより、挿通孔72とシート材82との間のシール性が確保されている。
したがって、ポッティング工程において、板状部52にステータ12と反対側からポッティング材80Aを塗布した場合でも、巻線34とシート材82との間、及び、挿通孔72とシート材82との間からポッティング材80Aが液漏れすることを抑制できる。そして、このポッティング材80Aが硬化されることにより、凹部78及び挿通孔72に充填されると共に巻線34と密着するポッティング部80が形成される。
回路基板組付工程は、回路基板固定工程と、巻線端末部接続工程とを有する。回路基板固定工程では、図8に示されるように、回路基板20が板状部52に対するステータ12と反対側に配置される。このとき、回路基板20の接続孔74に巻線34の端末部34Aが挿入される。そして、巻線端末部接続工程では、巻線34の端末部34Aが、接続孔74に挿入された状態で、回路基板20に形成された回路パターンに半田76により接続される。
なお、本実施形態に係るモータ10の製造方法では、適宜段階で、シャフト組付工程及びロータ組付工程が実行され、図1に示される板状部52のシャフト支持部54にシャフト16が圧入されると共に、ロータ14が一対のボールベアリング50を介してシャフト16に組み付けられる。また、適宜段階で、コネクタ部材組付工程が実行され、板状部52にコネクタ部材22が組み付けられる。さらに、上述の回路基板組付工程の後に、基板ケース組付工程が実行され、板状部52に基板ケース24が組付けられる。以上の要領で、本実施形態に係るモータ10は製造される。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述した通り、本実施形態によれば、シート材貼付工程では、板状部52におけるステータ12側の面52Aに挿通孔72を閉塞するシート材82が貼り付けられ、巻線端末部導出工程では、巻線34がシート材82を突き破ることでシート材82を貫通する。したがって、モータ10の仕様毎に径が異なる巻線34が使用される場合でも、シート材82には、巻線34が貫通するだけの必要最小限の孔が開いた状態となり、巻線34とシート材82とが密着した状態となるので、巻線34とシート材82との間のシール性を確保できる。これにより、巻線34をシート材82に貫通させた状態から、板状部52にステータ12と反対側からポッティング材80Aを塗布した場合でも、巻線34とシート材82との間からポッティング材80Aが液漏れすることを抑制できる。
また、シート材82は、挿通孔72を閉塞するように貼り付けられるので、挿通孔72とシート材82との間のシール性も確保できる。これにより、挿通孔72とシート材82との間からポッティング材80Aが液漏れすることも抑制できる。
また、モータ10の仕様毎に径が異なる巻線34が使用される場合でも、共通のシート材82を使用することができるので、部品共通化によりコストダウンすることができる。
また、巻線34がシート材82を突き破ることでシート材82を貫通した状態では、巻線34とシート材82とが密着した状態となるので、低粘度のポッティング材80Aを使用することが可能となる。これにより、ポッティング作業時の効率が向上するので、ポッティング工程のサイクルタイムを削減することができる。
また、粘着層86の整合孔88の直径φ1は、巻線34の直径φ2よりも大きいので、巻線端末部導出工程において、巻線34がシート材82を突き破る際に、巻線34と粘着層86とが摺接することを抑制できる。これにより、巻線34に対するシート材82の摩擦抵抗を低減できるので、巻線34をシート材82に容易に貫通させることができる。
また、粘着層86の整合孔88の直径φ1は、挿通孔72の直径φ3よりも小さいので、巻線34がシート材82(基材84)を突き破る際の基材84の破れを粘着層86で阻止することで、この基材84の破れを挿通孔72の直径の範囲内に収めることができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、好ましい例として、板状部52に凹部78が形成される。そして、この凹部78及び挿通孔72にポッティング部80が充填される。しかしながら、板状部52から凹部78が省かれてもよい。そして、板状部52におけるステータ12側と反対側の面52Bにポッティング材80Aが塗布されることで、挿通孔72に充填されると共に巻線34と密着するポッティング部80が形成されてもよい。また、板状部52から凹部78が省かれた場合に、挿通孔72毎に巻線34と密着するポッティング部80が形成されてもよい。
また、上記実施形態では、好ましい例として、複数の挿通孔72のうちいくつかの挿通孔72(一例として3個の挿通孔72)に対して一つの凹部78が形成されている。しかしながら、各挿通孔72のそれぞれに対して凹部78が形成されてもよい。
また、上記実施形態では、好ましい例として、シート材82の粘着層86に整合孔88が形成されているが、粘着層86に整合孔88が形成されていなくてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10…モータ、12…ステータ、14…ロータ、16…シャフト、18…センターピース、20…回路基板、22…コネクタ部材、24…基板ケース、32…ステータコア、34…巻線、34A…端末部、36…環状部、38…ティース部、40…ロータハウジング、42…ロータマグネット、44…軸受収容部、46…外筒部、48…底壁部、50…ボールベアリング、52…板状部、52A…ステータ側の面、52B…ステータと反対側の面、54…シャフト支持部、56、58…ネジ、60…コネクタ部、72…挿通孔、74…接続孔、76…半田、78…凹部、80…ポッティング部、80A…ポッティング材、82…シート材、84…基材、86…粘着層、88…整合孔

Claims (2)

  1. 巻線が巻回されたステータと、
    前記ステータによって形成される回転磁界により回転するロータと、
    前記ステータの軸方向に前記ステータと対向する板状部と、前記板状部に貫通形成され、前記ステータから延びる前記巻線が挿通された挿通孔とを有し、前記板状部に前記ステータが固定されたセンターピースと、
    前記板状部に対する前記ステータと反対側に配置され、前記挿通孔に挿通された前記巻線の端末部と接続された回路基板と、
    ポッティング材により形成され、前記巻線と前記挿通孔との間の隙間を閉塞するポッティング部と、
    前記板状部における前記ステータ側の面に貼り付けられ、前記挿通孔を閉塞すると共に、前記巻線が突き破ることで貫通するシート材と、
    を備え
    前記シート材は、基材及び粘着層を有し、
    前記粘着層は、前記挿通孔と整合する位置に形成された整合孔を有し、
    前記整合孔の直径は、前記巻線の直径よりも大きく、かつ、前記挿通孔の直径よりも小さい、
    モータ。
  2. 請求項1に記載のモータの製造方法であって、
    前記板状部における前記ステータ側の面に前記シート材を貼り付けて、前記シート材により前記挿通孔を閉塞するシート材貼付工程と、
    前記ステータを前記板状部に相対的に近づけて、前記ステータから延びる前記巻線が前記シート材を突き破ることで前記巻線を前記シート材に貫通させると共に前記巻線を前記挿通孔に挿通し、前記巻線の端末部を前記板状部に対する前記ステータと反対側に導出させる巻線端末部導出工程と、
    前記板状部に前記ステータと反対側から前記ポッティング材を塗布し、前記ポッティング材を硬化させて前記巻線と前記挿通孔との間の隙間を閉塞する前記ポッティング部を形成するポッティング工程と、
    前記巻線の端末部を前記回路基板に接続する巻線端末部接続工程と、
    を備えるモータの製造方法
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