JP7069973B2 - 穿刺器具 - Google Patents
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Description
次に、本発明の他の実施形態に係る穿刺器具について説明する。なお、他の実施形態の説明にあっては第1の実施形態からの変更点を中心に説明する。なお、本発明は、第1から第7の実施形態の記載の内容に限定されるものではない。
図7、図8、図9に本発明の穿刺器具(第3の実施形態)について示した。図7は、本発明の穿刺器具(第3の実施形態)に用いるマイクロニードル1の斜視図である。図8は、本発明の穿刺器具(第3の実施形態)に用いる外筒2の斜視図である。図9は、本発明の穿刺器具(第3の実施形態)の使用説明図(断面模式図)である。
図10、図11、図12に本発明の穿刺器具(第4の実施形態)について示した。図10は、本発明の穿刺器具(第4の実施形態)に用いるマイクロニードル1の斜視図である。図11は、本発明の穿刺器具(第4の実施形態)に用いる外筒2の斜視図である。図12は、本発明の穿刺器具(第4の実施形態)の使用説明図(断面模式図)である。
図13、図14、図15に本発明の穿刺器具(第5の実施形態)について示した。図13は、本発明の穿刺器具(第5の実施形態)に用いるマイクロニードル1の斜視図である。図14は、本発明の穿刺器具(第5の実施形態)に用いる外筒2の斜視図である。図15は、本発明の穿刺器具(第5の実施形態)の使用説明図(断面模式図)である。
図16、図17、図18に本発明の穿刺器具(第6の実施形態)について示した。図16は、本発明の穿刺器具(第6の実施形態)に用いるマイクロニードル1の斜視図である。図17は、本発明の穿刺器具(第6の実施形態)に用いる外筒2の斜視図である。図18は、本発明の穿刺器具(第6の実施形態)の使用説明図(断面模式図)である。
図19、図20、図21に本発明の穿刺器具(第7の実施形態)について示した。図19は、本発明の穿刺器具(第7の実施形態)に用いるマイクロニードル1の斜視図である。図20は、本発明の穿刺器具(第7の実施形態)に用いる外筒2の斜視図である。図21は、本発明の穿刺器具(第7の実施形態)の使用説明図(断面模式図)である。
マイクロニードル1に用いられる材料については、生体適合性を有する材料から形成されることが好ましい。マイクロニードル1を構成する材料としては、例えば、シリコンや、ステンレス鋼、チタン、あるいはマンガン等の金属や、医療用シリコーン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカーボネート、あるいは環状オレフィンコポリマー等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。また、マイクロニードル1は、皮膚Sが有する水分によって溶解する材料、すなわち、水溶性材料から構成されていてもよい。水溶性材料としては、水溶性高分子や多糖類を用いることができる。水溶性高分子としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸系ポリマー、ポリアクリルアミド(PAM)、ポリエチレンオキシド(PEO)、プルラン、アルギン酸塩、ペクチン、キトサン、キトサンサクシナミド、オリゴキトサンが挙げられる。また、多糖類としては、トレハロースやマルトースが挙げられる。水溶性材料から形成された突起部は、皮膚Sに刺された後、皮内で溶解する。なお、基板11と突起部12とは、互いに同一の材料から形成されてもよいし、互いに異なる材料から形成されてもよい。
穿刺器具に用いる外筒2の材料としては、アルミニウムやステンレスの金属材料、ガラス等の無機材料、ポリエチレン、ポリプロプレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、シリコーン等の樹脂材料を使用することができる。ただし、使用材料はこれらに限定されるものではない。例えば、外筒2の材料として樹脂材料を選択した場合、射出成形により外筒2を製造することができる。ただし、マイクロニードル1の製造方法は射出成形法に限定されるものではない。
穿刺器具に用いる保護カバーの材料としては、ポリエチレン、ポリプロプレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂カバーを使用することができるが、これらに限定されるものではない。また、積層カバーを用いることもできる。保護カバーの外筒2への固定方法は、ヒートシールにより固定してもよいし、公知の接着剤により固定してもよい。
精密機械加工によってシリコン基板を加工し、円錐形状の突起部12が、6列6行のマトリクス状に36本配列されているマイクロニードル1の原版を形成した。次に、上記原版の表面に、メッキ法によりニッケル膜を成膜した。そして、90℃に加熱した重量パーセント濃度30%の水酸化カリウム水溶液を用いたウェットエッチングにより原版を除去し、原版の凹凸が反転された、ニッケルから成る凹版を作製した。当該凹版を用い、射出成形法により図1に示すポリプロピレン製のマイクロニードル1を成形した。ポリプロピレン製のマイクロニードル1は、基板11の外形が円柱形状であり、基板11の一方の面に36本の突起部を備え、基板11の側面に、全周にわたって凸部P1を備える。なお、突起部12の高さHは300μmであり、基板11の最大径φは20mmであった。
比較例として、実施例で製造したマイクロニードル1を指でつまみながら人工皮膚に対し突起部12を穿刺した。比較例では、外筒2を用いず、マイクロニードル1単独で穿刺をおこなっている。
11 基板
11A 第1の面(突起部形成面)
11B 第2の面(突起部非形成面)
12 突起部
2 外筒
3 保護カバー
P1、P2 凸部
Q1、Q2 凹部
R2 返し部
Claims (4)
- 筒状の部材である外筒と、
基板、および前記基板の一方の主面から突出する突起部を備え、前記外筒の内部に収納され、前記外筒の内部において前記基板が前記外筒の長さ方向と直交する面に平行な状態で移動することができるマイクロニードルとを含み、
前記外筒は、内周面に前記マイクロニードルの一部と接触して、前記マイクロニードルが長さ方向へ移動することを規制する規制部を備え、
前記外筒の前記規制部は、前記内周面から突出して前記長さ方向に並んで形成された2つの凸部であって、前記外筒の前記2つの凸部の間に前記基板の側面の一部が突出した凸部が位置することにより前記マイクロニードルの移動が規制され、
前記規制部により前記突起部の突出する方向への移動が規制された前記マイクロニードルに、前記基板の他方の主面から前記一方の主面へ所定の大きさの以上の力を加えることで、前記マイクロニードルが前記規制部を乗り越えて前記移動の規制が解除される、穿刺器具。 - 筒状の部材である外筒と、
基板、および前記基板の一方の主面から突出する突起部を備え、前記外筒の内部に収納され、前記外筒の内部において前記基板が前記外筒の長さ方向と直交する面に平行な状態で移動することができるマイクロニードルとを含み、
前記外筒は、内周面に前記マイクロニードルの一部と接触して、前記マイクロニードルが長さ方向へ移動することを規制する規制部を備え、
前記外筒の前記規制部は、前記内周面から突出する凸部であり、
前記基板は、側面の一部が厚み方向に並んで突出した2つの凸部を備え、前記基板の前記2つの凸部の間に前記外筒の前記凸部が位置することにより前記マイクロニードルの移動が規制され、
前記規制部により前記突起部の突出する方向への移動が規制された前記マイクロニードルに、前記基板の他方の主面から前記一方の主面へ所定の大きさの以上の力を加えることで、前記マイクロニードルが前記規制部を乗り越えて前記移動の規制が解除される、穿刺器具。 - 筒状の部材である外筒と、
基板、および前記基板の一方の主面から突出する突起部を備え、前記外筒の内部に収納され、前記外筒の内部において前記基板が前記外筒の長さ方向と直交する面に平行な状態で移動することができるマイクロニードルとを含み、
前記外筒は、内周面に前記マイクロニードルの一部と接触して、前記マイクロニードルが長さ方向へ移動することを規制する規制部を備え、
前記外筒の前記規制部は、前記内周面から突出する凸部であり、
前記基板は、側面が周方向にわたって窪んだ溝状の凹部を備え、前記基板の前記凹部内に前記外筒の前記凸部が位置することにより前記マイクロニードルの移動が規制され、
前記規制部により前記突起部の突出する方向への移動が規制された前記マイクロニードルに、前記基板の他方の主面から前記一方の主面へ所定の大きさの以上の力を加えることで、前記マイクロニードルが前記規制部を乗り越えて前記移動の規制が解除される、穿刺器具。 - 前記外筒は、前記突起部の先端が前記外筒の開口面から一定の距離以上突出しないように前記マイクロニードルの移動を規制する返し部を開口端に備える、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の穿刺器具。
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JP2019176981A JP2019176981A (ja) | 2019-10-17 |
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Family Applications (1)
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JP2018068280A Active JP7069973B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 穿刺器具 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008535587A (ja) | 2005-04-07 | 2008-09-04 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | ツールフィードバック感知のためのシステム及び方法 |
WO2014097837A1 (ja) | 2012-12-21 | 2014-06-26 | 久光製薬株式会社 | アプリケータ |
WO2015005359A1 (ja) | 2013-07-08 | 2015-01-15 | 凸版印刷株式会社 | 中空針状体装置 |
WO2017159779A1 (ja) | 2016-03-16 | 2017-09-21 | コスメディ製薬株式会社 | マイクロニードルパッチケース |
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2018
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WO2017159779A1 (ja) | 2016-03-16 | 2017-09-21 | コスメディ製薬株式会社 | マイクロニードルパッチケース |
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