JP7069599B2 - インピーダンス測定装置のプローブ及びインピーダンス測定装置 - Google Patents

インピーダンス測定装置のプローブ及びインピーダンス測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、インピーダンス測定装置のプローブ及びインピーダンス測定装置に関する。
金属は、様々な機械製品、構造部品等に使用される。金属は大気にさらされると、腐食することが知られている(以下、大気腐食ともいう)。金属が腐食すると金属の強度等の様々な機械特性が劣化する。金属の機械特性が劣化すると製品等の性能も劣化する。したがって、金属の腐食速度を把握することは重要である。
腐食速度を測定する方法として、電気化学インピーダンス法が知られている。電気化学インピーダンス法は、腐食速度を測定する金属を用いて一対の電極とする。そして、一対の電極で電解質を挟み、電極間に交流電圧を印加し、電極間の周波数応答を得る。得られた周波数応答からインピーダンス(抵抗)を求める。このインピーダンスから腐食反応抵抗を算出できる。腐食反応抵抗の逆数は、腐食速度と相関がある。したがって、電気化学インピーダンス法によりインピーダンスを測定すれば、金属の腐食速度が求められる。
金属の大気腐食は、結露等により金属表面に薄液膜が形成されることで進行する。腐食速度の測定の際には、測定装置のプローブの測定面を、腐食環境にさらす。この際、薄液膜の電気抵抗により、電極間のインピーダンスが正確に測定されにくい。その結果、正確な腐食速度が求めにくくなる。
測定精度の高いインピーダンス測定装置はたとえば、特開平2-291952号公報(特許文献1)に記載されている。
特許文献1に記載されたインピーダンス測定装置は、櫛型プローブを備える。櫛型プローブでは、一対の電極それぞれの端面が、櫛状に区分される。そのため、区分された領域(櫛歯に相当する領域)1つの面積は小さい。櫛型プローブでは、各電極の区分された領域が交互に配列される。このため、櫛型プローブに交流電圧を印加すると、隣接する区分された領域間のインピーダンスが測定される。区分された領域1つの面積は小さいため、薄液膜の電気抵抗が大きくても、インピーダンスを正確に測定できる。また、電極の端面は、区分された領域を複数含む。1つの電極の端面の面積は、区分された領域の合計である。したがって、従来の電極と比べて、電極に流れる電流値も維持できる。
特開平2-291952号公報
しかしながら、特許文献1に記載された櫛型プローブは、測定面において複数の区分された領域を電気的に接続する接続領域(櫛柄に相当する領域)を備える。この接続領域の存在により、測定面において電位分布が生じやすい。そのため、櫛型プローブではインピーダンス測定において、測定誤差が生じることがある。また、櫛型プローブは、区分された領域間の隙間が小さいため、各電極の区分された領域を交互に配列するために多大な時間が必要である。すなわち、櫛型プローブの組立性は低い。
本発明の目的は、測定精度の高いインピーダンス測定装置のプローブ及びインピーダンス測定装置を提供することである。
本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブは、本体部と、複数の第1電極と、複数の第2電極と、第1配線と、第2配線と、を備える。本体部は、測定面を含む。複数の第1電極は、測定面から表出し、配列される。複数の第2電極は、測定面から表出し、複数の第1電極と交互に隙間を空け、配列される。第1配線は、本体部の内部で複数の第1電極それぞれに接続される。第2配線は、本体部の内部で複数の第2電極それぞれに接続される。
本発明によるインピーダンス測定装置のプローブ及びインピーダンス測定装置は、測定精度が高い。
図1は、電気化学インピーダンス法を説明する模式図である。 図2は、図1の測定における等価回路を示す図である。 図3は、櫛型プローブの測定面を示す図である。 図4は、本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブを示す斜視図である。 図5は、本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブを示す断面図である。 図6は、第1端面及び第2端面の平面図である。 図7は、電極幅と腐食反応抵抗の変化割合との関係を示す図である。 図8は、電極奥行と腐食反応抵抗の変化割合との関係を示す図である。 図9は、図4とは異なる本実施形態のプローブの測定面の平面図である。 図10は、導電体の形状の一例を示す図である。 図11は、本発明例1の電極端面の配列を示す平面図である。 図12は、比較例1の電極端面の配列を示す平面図である。 図13は、比較例2の電極端面の配列を示す平面図である。 図14は、本発明例1の測定面での電位分布を示す等電位線図である。 図15は、比較例1の測定面での電位分布を示す等電位線図である。 図16は、比較例2の測定面での電位分布を示す等電位線図である。 図17は、実施例2の結果を示す図である。 図18は、本発明例2の電極端面の配列を示す平面図である。 図19は、本発明例1及び本発明例2の電位分布を示す図である。 図20は、本発明例1及び本発明例2の腐食反応抵抗の変化割合を示す図である。 図21は、実施例4の結果を示す図である。 図22は、実施例5の結果を示す図である。
(1)本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブは、本体部と、複数の第1電極と、複数の第2電極と、第1配線と、第2配線と、を備える。本体部は、測定面を含む。複数の第1電極は、測定面から表出し、配列される。複数の第2電極は、測定面から表出し、複数の第1電極と交互に隙間を空け、配列される。第1配線は、本体部の内部で複数の第1電極それぞれに接続される。第2配線は、本体部の内部で複数の第2電極それぞれに接続される。
本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブでは、プローブの測定面に一対の電極が配置される。一対の電極それぞれは、複数の独立した電極に区分される(第1電極及び第2電極)。複数の第1電極それぞれは、測定面において電気的に接続されていない。複数の第1電極それぞれは、測定面以外の場所で電気的に接続される。複数の第2電極においても同様である。すなわち、本実施形態のプローブには、櫛型プローブの接続領域に相当する領域が存在しない。したがって、測定面において電位分布が生じにくく、精度の高いインピーダンス測定ができる。インピーダンス測定の精度が高まれば、より正確な腐食速度を求めることができる。
(2)上記(1)のインピーダンス測定装置のプローブにおいて、複数の第1電極はそれぞれ、測定面から表出した第1端面を含み、複数の第2電極はそれぞれ、測定面から表出した第2端面を含むのが好ましい。この場合、複数の第1端面及び複数の第2端面は、一方向に配列され、複数の第1端面の形状及び複数の第2端面の形状は、矩形であるのが好ましい。
この場合、特に、測定面での電位分布が生じにくい。また、この場合、電極の加工が容易である。
(3)上記(2)のインピーダンス測定装置のプローブにおいて、複数の第1端面及び複数の第2端面の配列方向に沿う辺の長さは、複数の第1端面及び複数の第2端面の配列方向と直交する方向に沿う辺の長さよりも短いのが好ましい。
この場合、プローブの測定面の大きさが過度に大きくなりにくく、インピーダンス測定装置のプローブに適する。
(4)上記(3)のインピーダンス測定装置のプローブにおいて、複数の第1端面及び複数の第2端面の配列方向に沿う辺の長さはそれぞれ、10mm以下であるのが好ましい。
(5)上記(3)のインピーダンス測定装置のプローブにおいて、複数の第1端面及び複数の第2端面の配列方向と直交する方向に沿う辺の長さはそれぞれ、10mm以下であるのが好ましい。
(4)及び(5)の場合、配列方向に沿う辺の長さおよび直交する方向に沿う辺の長さが共に10mmの一般に用いられる電極より腐食反応抵抗の変化割合が小さくなり、インピーダンス測定装置のプローブに適する。
(6)上記(4)又は(5)のインピーダンス測定装置のプローブにおいて、第1電極及び第2電極の総数は8つ以上であるのが好ましい。
この場合、後述する実施例2に示すように、櫛型プローブと比較して、腐食反応抵抗RPの変化割合が抑制される。
(7)上記(2)のインピーダンス測定装置のプローブはさらに、導電体を備えるのが好ましい。導電体は、複数の第1端面及び複数の第2端面の配列方向において、一方の端に配置された第1端面又は第2端面と隙間を空けて隣接し、かつ、他方の端に配置された第1端面又は第2端面と隙間を空けて隣接する。
上記(2)のプローブにおいて、第1端面及び第2端面が一方向に配列されると、配列方向の端の第1端面(第1電極)又は第2端面(第2電極)の配列方向の片側には電極は存在しない。そのため、配列方向の端の電極近傍において、電位分布が生じることがある。上記(7)のプローブのように、配列方向の端の電極端面に隣接する導電体を設ければ、電流が配列方向の端の電極から導電体に流れる。これにより、測定面での電位分布がより均一になりやすくなり、インピーダンス測定精度がさらに向上する。
(8)上記(7)のインピーダンス測定装置のプローブにおいて、導電体は、一方向に配列された複数の第1端面及び複数の第2端面の全体を囲むのが好ましい。
(9)上記(8)のインピーダンス測定装置のプローブにおいて、導電体の幅は、5mm以上であるのが好ましい。この点については、後述する実施例4に詳述する。
(10)上記(8)のインピーダンス測定装置のプローブにおいて、導電体と第1端面又は第2端面との隙間は、5mm以下であるのが好ましい。この点については、後述する実施例5に詳述する。
本実施形態のインピーダンス測定装置は、上記(1)~(10)のいずれかのプローブと、第1配線及び第2配線に接続される交流電源と、を備える。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[電気化学インピーダンス法]
初めに、電気化学インピーダンス法について説明する。電気化学インピーダンス法は、交流電源に接続された一対の電極を用いて、電極間のインピーダンスを測定する方法である。金属の腐食速度は、その金属の腐食反応抵抗の逆数と相関がある。したがって、金属の腐食反応抵抗が求められれば、腐食速度が求められる。電気化学インピーダンス法により、金属の腐食反応抵抗を求める方法を説明する。
図1は、電気化学インピーダンス法を説明する模式図である。図1を参照して、一対の電極100、101はそれぞれ、交流電源102に接続される。一対の電極100、101は並んで配列される。一対の電極100、101の端面は、プローブの測定面107から表出する。このとき、大気腐食が進行するときは、一対の電極100、101の端面上に薄い水膜104が存在する。
図2は、図1の測定における等価回路を示す図である。図2では、一方の電極100について説明するが、もう一方の電極101についても同様である。図2を参照して、水膜104は、溶液抵抗RSを有する。特に、水膜104の厚さが薄い場合、水膜104の溶液抵抗RSの測定結果に与える影響が大きい。水膜104と電極100との境界は、腐食反応抵抗RP及びコンデンサCの並列回路として置き換えることができる。
交流電源102の周波数が無限大の場合、交流電流は全てコンデンサCを通る。したがって、周波数が無限大の場合、交流電流は溶液抵抗RSのみを抵抗(インピーダンス)として受ける。交流電源102の周波数が0の場合、交流電流はすべて腐食反応抵抗RPを通る。したがって、周波数が0の場合、交流電流は溶液抵抗RS及び腐食反応抵抗RPをインピーダンスとして受ける。上記2種類の場合の周波数応答の差を計算すれば、腐食反応抵抗RPが求まる。求められた腐食反応抵抗RPにより、金属の腐食速度が求められる。
しかしながら、溶液抵抗RSが大きい場合、電極100、101の端面の表面に電位分布が生じやすい。電極100、101の表面に電位分布が生じると、電極100、101の端面の場所によって流れる電流値が異なる。そのため、水膜104の溶液抵抗RSが大きい場合、求められる腐食反応抵抗RPの値の誤差が大きくなりやすい。
この不都合を解消するため、上述したような櫛型プローブが提案されている。
図3は、櫛型プローブの測定面を示す図である。図3において、ハッチング領域は一方の電極100を示す。図3を参照して、櫛型プローブ105では、一対の電極100、101それぞれの端面が、櫛状に区分される。一方の電極100の区分された領域108と、他方の電極101の区分された領域109とが、交互に配列されるように、一方の電極100は他方の電極101と組み立てられる。櫛型プローブ105に交流電流を印加すると、隣接する区分された領域108、109間に電流が流れる。すなわち、隣接する区分された領域108、109間のインピーダンスが測定される。
区分された領域1つの面積は、区分されていない電極の端面の面積よりも小さい。端面の面積が小さいほど、端面の表面の電位分布は抑制される。すなわち、端面の面積が小さいほど、端面の電位は均一に近づく。そのため、求められる腐食反応抵抗の値の誤差も抑制される。
一方、端面の面積が小さければ、その端面に流れる電流量も少なくなる。この点、櫛型プローブ105では、各電極100、101が区分された領域108、109を複数含む。すなわち、一方の電極100の端面の面積は、複数の区分された領域108の合計面積に等しい。もう一方の電極101についても同様である。したがって、各電極100、101に流れる電流量も少なくならず、精度の高い測定が可能となる。
しかしながら、櫛型プローブ105は、測定面において区分された複数の領域を電気的に接続する接続領域106を備える。接続領域106にも電流が流れるため、櫛型プローブ105の電極に電圧を印加すると、各電極100、101の端面において、依然として電位分布が生じやすい。そのため、インピーダンス測定において、測定誤差が生じることがある。また、櫛型プローブ105は、区分された領域108、109間の隙間が小さいため、一対の電極の組み立てに多大な時間が必要である。
以下、本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブについて説明する。
[プローブ]
図4は、本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブを示す斜視図である。図5は、本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブを示す断面図である。図4及び図5を参照して、プローブ1は、本体部2と、複数の第1電極3と、複数の第2電極4と、第1配線5と、第2配線6と、を備える。
[本体部]
本体部2は、測定面7を含む。測定面7は、平坦であるのが好ましい。本体部2の外形は、円筒であってもよいし、矩形体であってもよい。本体部2は、複数の第1電極3それぞれの一部及び複数の第2電極4それぞれの一部を収容可能である。また、本体部2は、第1配線5及び第2配線6を収容可能である。
[第1電極及び第2電極]
複数の第1電極3それぞれは、第1端面8を含む。したがって、第1端面8は複数存在する。複数の第1端面8それぞれは、測定面7から表出し、配列されている。すなわち、第1電極3の一部分が、測定面7から表出している。なお、「表出する」とは、第1電極3の第1端面8が本体部2の測定面7と同一平面に存在する場合と、第1電極3の第1端面8が本体部2の測定面7から突出する場合との双方を含む。後述する、第2電極4においても同様である。複数の第1端面8それぞれは、隙間を空けて配列されている。この第1端面8同士の隙間に第2端面9が配置される。複数の第1端面8それぞれは、測定面7において、電気的に接続されていない。すなわち、本実施形態のプローブ1には、上述した櫛型プローブ105の接続領域106に相当する領域が存在しない(図3参照)。
第1電極3の本体部2に収容されている部分も、第1端面8と同様に配列される。すなわち、本体部2の内部において、複数の第1電極3それぞれは、隙間を空けて配列されている。
複数の第2電極4それぞれは、第2端面9を含む。複数の第2端面9それぞれは、測定面7から表出している。すなわち、第2電極4の一部分が、測定面7から表出している。複数の第2端面9それぞれは、複数の第1端面8と交互に隙間を空けて配列されている。複数の第2端面9それぞれは、測定面7において、電気的に接続されていない。すなわち、第1端面8と同様に、上述した櫛型プローブ105の接続領域106に相当する領域が存在しない(図3参照)。
第2電極4の本体部2に収容されている部分も、第2端面9と同様に配列される。すなわち、本体部2の内部において、複数の第2電極4それぞれは、複数の第1電極3と交互に隙間を空けて配列されている。なお、第1端面8と第2端面9との隙間は、大きい方が好ましい。
複数の第1電極3それぞれの材質及び複数の第2電極4それぞれの材質は、特に限定されない。複数の第1電極3それぞれの材質及び複数の第2電極4それぞれの材質は、腐食速度の測定対象物であればよい。
[第1配線及び第2配線]
第1配線5は、本体部2の内部で複数の第1電極3それぞれに接続される。したがって、第1配線5は複数存在する。複数の第1配線5それぞれは、測定面7では複数の第1電極3それぞれに接続されていない。したがって、プローブ1には、上述した櫛型プローブ105の接続領域106に相当する領域が存在しない。複数の第1配線5はそれぞれ、交流電源10に接続される。これにより、複数の第1電極3それぞれが、電気的に接続される。複数の第1配線5は、図5に示すように1つに束ねられて交流電源10に接続されてもよい。また、複数の第1配線5それぞれが、直接交流電源10に接続されてもよい。
第2配線6は、本体部2の内部で複数の第2電極4それぞれに接続される。したがって、第2配線6は複数存在する。複数の第2配線6それぞれは、測定面7では複数の第2電極4それぞれに接続されていない。したがって、プローブ1には、上述した櫛型プローブ105の接続領域106に相当する領域が存在しない。複数の第2配線6はそれぞれ、交流電源10に接続される。これにより、複数の第2電極4それぞれが、電気的に接続される。複数の第2配線6は、図5に示すように1つに束ねられて交流電源10に接続されてもよい。また、複数の第2配線6それぞれが、直接交流電源10に接続されてもよい。
複数の第2配線6はそれぞれ、複数の第1配線5のいずれとも接続されていない。すなわち、複数の第2電極4はそれぞれ、複数の第1電極3と電気的に独立している。これにより、複数の第1電極3及び複数の第2電極4に電流を印加すると、複数の第1電極3と複数の第2電極4との間のインピーダンスを測定することができる。
要するに、本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブ1では、プローブ1の測定面7に一対の電極が配置される。一対の電極それぞれは、複数の独立した電極に区分される(第1電極3及び第2電極4)。複数の第1電極3それぞれは、測定面において電気的に接続されていない。複数の第1電極3それぞれは、測定面7以外の場所で電気的に接続される。複数の第2電極4においても同様である。したがって、測定面において電位分布が生じにくく、精度の高いインピーダンス測定ができる。インピーダンス測定の精度が高まれば、より正確な腐食速度を求めることができる。
[好適態様]
以下、本実施形態のインピーダンス測定装置のプローブの好適な態様について説明する。
[電極端面の配列]
複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれは、一方向に配列されるのが好ましい。ここで、複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれが一方向に配列されることは、複数の第1電極3及び複数の第2電極4それぞれが一方向に配列されることを意味する。この場合、特に、測定面での電位分布が生じにくい。しかしながら、複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれの配列は、これに限定されない。複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれは、円状や千鳥状に配列されてもよい。
[電極端面の形状]
複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれの形状は、矩形であるのが好ましい。ここで、複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれの形状が矩形であることは、複数の第1電極3及び複数の第2電極4それぞれの形状が矩形であることを意味する。この場合、電極の加工が容易である。しかしながら、複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれの形状は、矩形に限定されない。複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれの形状は、円、楕円、多角形等であってもよい。
以下、複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれの形状が矩形であることを前提に説明する。また、全ての第1端面8の形状は、全ての第2端面9の形状と同じであることを前提に説明する。
[電極端面の寸法]
図6は、第1端面及び第2端面の平面図である。図6を参照して、複数の第1端面8及び複数の第2端面9の配列方向に沿う辺の長さ(以下、電極幅ともいう)Wは、複数の第1端面8及び複数の第2端面9の配列方向と直交する方向に沿う長さ(以下、電極奥行ともいう)Lよりも短いのが好ましい。この場合、プローブの測定面の大きさが過度に大きくなりにくく、インピーダンス測定装置のプローブに適する。
複数の第1端面8及び複数の第2端面9の電極幅Wはそれぞれ、10mm以下であるのが好ましい。また、複数の第1端面8及び複数の第2端面9の電極奥行はそれぞれ、10mm以下であるのが好ましい。この理由について説明する。
本発明者らは、電極幅Wと腐食反応抵抗の変化割合との関係、及び、電極奥行Lと腐食反応抵抗の変化割合との関係を、数値計算により調べた。ここで、腐食反応抵抗の変化割合とは、数値計算において予め設定した腐食反応抵抗と、電極表面上の電位分布を考慮した数値計算により得られた(インピーダンスから算出された)腐食反応抵抗の計算値との比を意味する。つまり、腐食反応抵抗の変化割合は、電極表面上の電位分布による測定誤差を意味する。数値計算では、計算を簡易にするため、1つの第1電極及び1つの第2電極を備えるプローブを想定した。第1電極の形状及び第2電極の形状は共に、矩形であった。第1電極と第2電極との隙間は0.1mmであった。水膜の厚さは1μmであった。
図7は、電極幅と腐食反応抵抗の変化割合との関係を示す図である。この場合、1つの第1電極及び1つの第2電極それぞれの電極奥行Lは、10mmで固定であった。図7を参照して、電極幅Wが小さいほど、腐食反応抵抗の変化割合が小さいことがわかった。また、電極幅Wが10mm以下であれば、腐食反応抵抗の変化割合が約2以下となり、インピーダンス測定装置のプローブに適することがわかった。
図8は、電極奥行と腐食反応抵抗の変化割合との関係を示す図である。この場合、第1電極及び第2電極それぞれの電極幅Wは、10mmで固定あった。図8を参照して、電極奥行Lが小さいほど、腐食反応抵抗の変化割合が小さいことがわかった。また、電極奥行Lが10mm以下であれば、腐食反応抵抗の変化割合が約2以下となり、インピーダンス測定装置のプローブに適することがわかった。
[電極の総数]
第1電極3及び第2電極4の総数は、8つ以上であるのが好ましい。この場合、後述する実施例2に示すように、櫛型プローブと比較して、腐食反応抵抗RPの変化割合が抑制されるからである。
[電極の面積]
複数の第1端面8の総面積及び複数の第2端面9の総面積はそれぞれ、80~120mmであるのが好ましい。複数の第1端面8及び複数の第2端面9それぞれの総面積が上記範囲であれば、プローブ1の測定面7が過度に大きくならず、インピーダンス測定装置のプローブとして最適な大きさにできるからである。しかしながら、複数の第1端面8の総面積及び複数の第2端面9の総面積は、上記範囲に限定されるものではない。測定対象の大きさ、プローブの使用態様等に応じて適宜設定されればよい。
図4を参照して、電気化学インピーダンス測定法では、水膜を介して隣接する電極間に交流電圧を印加する。プローブ1に第1電極3及び第2電極4が一方向に配列される場合、配列方向の端に配置された電極は、配列方向において1つの電極とのみ隣接する。配列方向の端に配置された電極の片側には電極は存在しない。そのため、配列方向の端に配置された電極に交流電圧が印加されると、当該電極から水膜に流れ出た電流の一部が、水膜内を大きく広がりながら流れ、他の電極に流れる。この場合、測定面に電位分布が生じるため、インピーダンス測定精度をさらに高めることは難しい。そこで、この問題を解決するために、プローブ1はさらに、導電体を備えていてもよい。以下、この点について詳述する。
[導電体]
図9は、図4とは異なる本実施形態のプローブの測定面の平面図である。図9を参照して、プローブ1は、導電体11を備えていてもよい。導電体11は、交流電源に接続されない。導電体11は、第1電極3及び第2電極4とは電気的に独立している。導電体11の材質はたとえば、鋼、アルミ等の導電性を有する金属、炭素等である。配列方向の端の電極から導電体11に流れた電流は、導電体11を通り、もう一方の端の電極に流れ込む。したがって、配列方向の端の電極から流れ出た電流が、水膜内を流れ他の電極に流れることを抑制できる。これにより、測定面7での電位分布がより均一になりやすくなり、インピーダンス測定精度がさらに向上する。
導電体11の材質は、水よりも導電性の高いものが好ましい。導電体11の導電性が水よりも高ければ、配列方向の端に配置された電極から流れ出た電流が、導電体11に流れやすい。そのため、測定面7での電位分布が均一になりやすい。
第1電極3及び第2電極4が一方向に配列された場合、1つの電極とのみ隣接するのは配列方向の端に配置された電極のみである。したがって、導電体11は、配列方向の一方の端に配置された電極と隣接し、かつ、他方の端に配置された電極と隣接すればよい。より具体的には、導電体11は、配列方向の一方の端に配置された第1端面8又は第2端面9と隙間を空けて隣接し、かつ、他方の端に配置された第1端面8又は第2端面9と隙間を空けて隣接する。電流は測定面7から表出した端面から流れ出る。したがって、導電体11は、測定面7上に配置される。
導電体11は、一方向に配列された複数の第1端面8及び複数の第2端面9の全体を囲むのが好ましい。この場合、導電体11は外枠と内枠とを含む。導電体11の内枠の内側に全ての第1端面8及び第2端面9が配置される。導電体11の外枠及び内枠の形状はたとえば、矩形である。しかしながら、導電体11の形状はこれに限定されない。
図10は、導電体の形状の一例を示す図である。図10を参照して、導電体11は測定面7から表出する2つの端面12を含んでもよい。1つの端面12は、配列方向の一方の端の電極と配列方向において隙間を空けて隣接する。もう1つの端面12は、配列方向の他方の端の電極と配列方向において隙間を空けて隣接する。2つの端面12は、本体部2の内部において電気的に接続される。この場合であっても、導電体11は、配列方向の一方の端の電極からの電流を、他方の端の電極に流す役割を担う。したがって、測定面7での電位分布はより均一化されやすいため、インピーダンス測定精度はさらに向上する。
導電体11の幅W2は5mm以上であるのが好ましい。ここで、導電体11の幅W2は、導電体11が図9に示すように外枠及び内枠を含む場合、外枠と内枠との最短距離を意味する。導電体11が図10に示すように、外枠及び内枠を含まない場合、導電体11の幅W2は、第1電極3及び第2電極4の配列方向における導電体11の長さを意味する。後述する実施例4に示すように、導電体11の幅W2が5mm以上であれば、配列方向の端の電極から流れ出る電流を導電体11に導くのに十分な大きさを有する。そのため、電位分布が均一化され、インピーダンス測定精度が向上する。
導電体11と第1端面8又は第2端面9との隙間Xdは5mm以下であるのが好ましい。後述する実施例5に示すように、導電体11と第1端面8又は第2端面9との隙間Xdが5mm以下であれば、導電体11と第1端面8又は第2端面9との距離が十分に近く、配列方向の端の電極から流れ出る電流を導電体11に導きやすい。そのため、電位分布が均一化され、インピーダンス測定精度が向上する。
以上、導電体を備えるプローブについて説明した。導電体を備えるプローブにおいても、上述した第1端面及び第2端面についての好適態様が適用されるのが好ましい。
本実施形態のプローブの効果を確認するため、種々の電極を備えるプローブの測定面での電位分布を数値計算により調べた。
[試験条件]
図11は、本発明例1の電極端面の配列を示す平面図である。図12は、比較例1の電極端面の配列を示す平面図である。図13は、比較例2の電極端面の配列を示す平面図である。
図11を参照して、本発明例1において、第1端面8及び第2端面9それぞれは、5つ交互に隙間を空けて配置した。すなわち、第1電極3及び第2電極4の総数は、10であった。5つの第1端面8及び5つの第2端面9それぞれの形状は長方形であり、同一形状であった。5つの第1端面8及び5つの第2端面9それぞれの電極幅Wは、2mmであった。5つの第1端面8及び5つの第2端面9それぞれの電極奥行Lは、10mmであった。5つの第1端面8と5つの第2端面9との隙間はそれぞれ、0.1mmであった。
図12を参照して、比較例1は櫛型プローブであった。比較例1において、各電極100、101はそれぞれ、5つの領域に区分された。区分された領域108、109はそれぞれ、接続領域106によって測定面において電気的に接続された。また、接続領域106の一端には接着領域110を設けた。接着領域110は、櫛型プローブにおいて、接続領域106と配線とを半田付けする領域である。比較例1の櫛型プローブの電極端面の寸法は、図12に示すとおりであった。一方の電極の区分された領域108と他方の電極の区分された領域109との隙間は、0.1mmであった。
図13を参照して、比較例2は櫛型プローブであった。比較例2の櫛型プローブは、比較例1と比較して、接着領域110が存在しない点が異なった。比較例2の櫛型プローブの電極端面の寸法は、図13に示すとおりであった。一方の電極の区分された領域108と他方の電極の区分された領域109との隙間は、0.1mmであった。
表1は、実施例1での数値計算条件を示す表である。表1に示す条件は、本発明例1、比較例1、及び比較例2に共通した。
Figure 0007069599000001
図2を参照して、表1中の各項目について説明する。表1中の、「腐食反応抵抗」とは、数値計算において予め設定した測定対象の腐食反応抵抗を意味する。すなわち、インピーダンス測定の等価回路における腐食反応抵抗RPの設定値に相当する。表1中の、「電気二重層コンデンサ容量」とは、インピーダンス測定の等価回路におけるコンデンサ容量Cに相当する。表1中の、「電気伝導率」とは、水膜104の電気伝導率を意味する。すなわち、インピーダンス測定の等価回路における溶液抵抗RSに相当する。表1中の、「水膜厚さ」とは、水膜104の厚さを意味する。表1中の、「周波数」とは、交流電源102の周波数を意味する(図1参照)。表1中の、「印加電圧」とは、各電極間に印加された交流電圧を意味する。
[結果]
図14は、本発明例1の測定面での電位分布を示す等電位線図である。図15は、比較例1の測定面での電位分布を示す等電位線図である。図16は、比較例2の測定面での電位分布を示す等電位線図である。
図15及び図16を参照して、比較例1及び比較例2では、電極端面上で電位分布が生じた。一方、図14を参照して、本発明例1では、比較例1及び比較例2と比べて電極端面上の電位分布が抑制された。すなわち、本発明例1では、比較例1及び比較例2よりも電極端面上の等電位領域が広かった。これより、本発明例1では、比較例1及び比較例2よりも、精度の高いインピーダンス測定ができることがわかった。
本実施形態のプローブの効果を確認するため、実施例1での本発明例1、比較例1、及び比較例2のプローブの電極数(区分された領域数)を変化させ、腐食反応抵抗の変化割合を調べた。
[試験条件]
本発明例1においては、複数の第1電極3及び複数の第2電極4の数を変更した。比較例1及び比較例2においては、複数の区分された領域の数を変更した。その他の条件は、実施例1と同じであった。
[結果]
図17は、実施例2の結果を示す図である。図17中において、丸印は本発明例1の結果を示し、三角印は比較例1の結果を示し、四角印は比較例2の結果を示す。図17を参照して、本発明例1において第1電極3及び第2電極4の総数が8つ以上であれば、比較例1及び比較例2よりも腐食反応抵抗の変化割合が抑制された。
なお、本発明例1において、第1電極3及び第2電極4の総数が8つ未満であっても、比較例1及び比較例2と比べて、腐食反応抵抗は大きく変わらなかった。
導電体を備えるプローブの効果を確認するため、本発明例2として導電体を備えるプローブの電位分布を数値計算により調べた。そして、本発明例1での電位分布と比較した。
[試験条件]
図18は、本発明例2の電極端面の配列を示す平面図である。図18を参照して、本発明例2の第1端面8及び第2端面9の配置は、本発明例1と同じであった。本発明例2において、導電体11は全ての第1端面8及び第2端面9を囲んだ。導電体11の幅W2は5mmであった。導電体11と第1端面8及び第2端面9との隙間Xdは5mmであった。
数値計算条件は、本発明例1及び本発明例2共に表1に示すとおりであった。
[結果]
図19は、本発明例1及び本発明例2の電位分布を示す図である。図19を参照して、図19の縦軸は電位(mV)を示し、横軸は第1電極及び第2電極の配列方向において測定面の中央からの距離を示す。図19中、実線は本発明例1の結果を示し、破線は本発明例2の結果を示す。本発明例1では、測定面における最大電位差は約1.1mVであった。本発明例2では、測定面における最大電位差は約0.6mVであった。これより、本発明例2では、本発明例1よりさらに測定面における電位分布が均一であることがわかった。
図20は、本発明例1及び本発明例2の腐食反応抵抗の変化割合を示す図である。図20を参照して、本発明例1の腐食反応抵抗RPの変化割合は約1.05であった。本発明例2の腐食反応抵抗RPの変化割合は約1.04であった。
導電体を備えるプローブの効果を確認するため、実施例3での本発明例2の導電体の幅を変化させ、腐食反応抵抗の変化割合を調べた。
[試験条件]
導電体11と第1端面8及び第2端面9との隙間Xdは、1.0mmであった。その他の条件は実施例3と同じであった。
[結果]
図21は、実施例4の結果を示す図である。図21を参照して、導電体の幅W2が大きいほど、腐食反応抵抗の変化割合は抑制された。また、導電体の幅W2が5mm以上になると、腐食反応抵抗の変化割合は大きく変わらなかった。
導電体を備えるプローブの効果を確認するため、実施例3での本発明例2において導電体と第1端面及び第2端面との隙間を変化させ、腐食反応抵抗の変化割合を調べた。
[試験条件]
第1端面(第1電極)の総数は1つ、第2端面(第2電極)の総数は1つであった。導電体の幅W2は5mmであった。その他の条件は実施例3と同じであった。
[結果]
図22は、実施例5の結果を示す図である。図22を参照して、導電体と第1端面及び第2端面との隙間が大きいほど、腐食反応抵抗の変化割合は大きかった。インピーダンス測定装置のプローブとしては、腐食反応抵抗の変化割合は1.9以下であるのが望ましい。導電体と第1端面及び第2端面との隙間が5mm以下であれば、腐食反応抵抗の変化割合が1.9以下であった。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
1:プローブ
2:本体部
3:第1電極
4:第2電極
5:第1配線
6:第2配線
7:測定面
8:第1端面
9:第2端面
10:交流電源
11:導電体

Claims (11)

  1. 金属の腐食速度を測定するインピーダンス測定装置のプローブであって、
    測定面を含む本体部と、
    前記測定面から表出し、配列された複数の第1電極と、
    前記測定面から表出し、前記複数の第1電極と交互に隙間を空けて配列された複数の第2電極と、
    前記本体部の内部で前記複数の第1電極それぞれに接続される第1配線と、
    前記本体部の内部で前記複数の第2電極それぞれに接続される第2配線と、を備え
    前記複数の第1電極それぞれの材質及び前記複数の第2電極それぞれの材質は、腐食速度の測定対象物である、インピーダンス測定装置のプローブ。
  2. 請求項1に記載のインピーダンス測定装置のプローブであって、
    前記複数の第1電極はそれぞれ、前記測定面から表出した第1端面を含み、
    前記複数の第2電極はそれぞれ、前記測定面から表出した第2端面を含み、
    前記複数の第1端面及び前記複数の第2端面は、一方向に配列され、
    前記複数の第1端面の形状及び前記複数の第2端面の形状は、矩形である、インピーダンス測定装置のプローブ。
  3. 請求項2に記載のインピーダンス測定装置のプローブであって、
    前記複数の第1端面及び前記複数の第2端面の配列方向に沿う辺の長さは、前記複数の第1端面及び前記複数の第2端面の配列方向と直交する方向に沿う辺の長さよりも短い、インピーダンス測定装置のプローブ。
  4. 請求項3に記載のインピーダンス測定装置のプローブであって、
    前記複数の第1端面及び前記複数の第2端面の配列方向に沿う辺の長さはそれぞれ、10mm以下である、インピーダンス測定装置のプローブ。
  5. 請求項3に記載のインピーダンス測定装置のプローブであって、
    前記複数の第1端面及び前記複数の第2端面の配列方向と直交する方向に沿う辺の長さはそれぞれ、10mm以下である、インピーダンス測定装置のプローブ。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のインピーダンス測定装置のプローブであって、
    前記第1電極及び前記第2電極の総数は8つ以上である、インピーダンス測定装置のプローブ。
  7. 請求項2に記載のインピーダンス測定装置のプローブであってさらに、
    前記複数の第1端面及び前記複数の第2端面の配列方向において、一方の端に配置された前記第1端面又は前記第2端面と隙間を空けて隣接し、かつ、他方の端に配置された前記第1端面又は前記第2端面と隙間を空けて隣接する導電体を備える、インピーダンス測定装置のプローブ。
  8. 請求項7に記載のインピーダンス測定装置のプローブであって、
    前記導電体は、前記一方向に配列された前記複数の第1端面及び前記複数の第2端面の全体を囲む、インピーダンス測定装置のプローブ。
  9. 請求項8に記載のインピーダンス測定装置のプローブであって、
    前記導電体の幅は、5mm以上である、インピーダンス測定装置のプローブ。
  10. 請求項8に記載のインピーダンス測定装置のプローブであって、
    前記導電体と前記第1端面又は前記第2端面との隙間は、5mm以下である、インピーダンス測定装置のプローブ。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載のインピーダンス測定装置のプローブと、
    前記第1配線及び前記第2配線に接続される交流電源と、を備える、金属の腐食速度を測定するインピーダンス測定装置。
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