JP7069513B2 - 中空状金ナノ粒子の製造方法 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 (その1)化学工学会第49回秋季大会の講演予稿集(平成29年9月6日http://www3.scej.org/meeting/49f/で公開) 〔刊行物等〕(その2)化学工学会第49回秋季大会の講演予稿集(平成29年9月6日http://www3.scej.org/meeting/49f/で公開) 〔刊行物等〕(その3)第38回 超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム(平成29年10月25日から27日開催) 〔刊行物等〕(その4)2017年度 第26回 ソノケミストリー討論会(平成29年10月20日から21日開催) 〔刊行物等〕(その5)2017年度 第26回 ソノケミストリー討論会(平成29年10月20日から21日開催) 〔刊行物等〕(その6)2017年度 第26回 ソノケミストリー討論会(平成29年10月20日から21日開催) 〔刊行物等〕(その7)信州コロイド&界面科学研究会 第3回 研究討論会(平成29年10月27日から28日開催) 〔刊行物等〕(その8)信州コロイド&界面科学研究会 第3回 研究討論会(平成29年10月27日から28日開催) 〔刊行物等〕(その9)2017 International Congress on Ultrasonics Honolulu(平成29年12月18日から20日開催)
本発明は、中空状金ナノ粒子の製造方法に関するものである。
金などに代表される貴金属の粒子は、1μm以下のナノサイズとした場合にバルクサイズでは見せない特徴的な性質を示すことが知られている。このような特徴的な性質の具体例としては、例えば、酸化反応や水素化反応などに対する触媒的性質、表面プラズモン共鳴由来の光学的性質、導電的性質などがある。それゆえ、金属ナノ粒子は、DNAセンシング技術、光エネルギー変換効率向上技術などの分野で応用可能であると考えられている。これらのほかに、金属ナノ粒子は、ドラッグデリバリーシステムや超音波診断用造影剤などといった医療分野での利用もすでに進められている。
ここで、金属ナノ粒子を合成する方法としては、所定の濃度、温度等に調製した金属イオンを含む金属ナノ粒子合成用溶液(例えば、四塩化金酸イオン水溶液)を準備し、その溶液中の金属イオンを化学的手法により還元するという方法が従来よく知られている。しかしながら、上記のような化学的還元法では、還元反応を起こさせるために水素ラジカルによる還元剤(例えば、クエン酸など)を添加する必要があるほか、金属ナノ粒子同士の凝集を防止して互いに分散させるために界面活性剤や両親媒性ポリマーを添加する必要がある。その結果、溶液のなかにどうしても有機物等の不純物が含まれてしまい、金属ナノ粒子の純度の低下や環境等に対する悪影響といった懸念が発生する。また、高温での操作が必要となるので、操作が煩雑になりやすい。ゆえに、操作が簡単であって、かつクリーンな合成方法であることが望ましいと考えられている。
このような事情のもと、近年では、超音波キャビテーションを利用して金属イオンを還元することで、金属ナノ粒子を合成する方法(超音波還元法)が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この方法において具体的には、超音波を作用させ、液中に超音波キャビテーションを発生させるようにする。このとき、超音波キャビテーションによって水が熱分解し、水素ラジカルが生じることから、これを金属イオンの還元反応に利用することを特徴としている。そしてこの方法によれば、還元剤が不要であることに加え、気泡表面に電荷を帯びていることから粒子同士が凝集せず界面活性剤等が不要である。また、高温に加熱する必要がなく、常温にて操作することができる。従って、上記従来の方法と比べて、操作が簡単であるとともに、高純度の金属ナノ粒子が得られるクリーンな合成方法であるということができる。
特許第5822265号公報
しかしながら、上記従来の超音波還元法により金属ナノ粒子を合成しようとした場合、粒径が数100nm程度の比較的大きなものについては得ることができても、それより小さいもの(特に100nm以下のもの)を得ることが容易ではなかった。これに加えて従来においては、金属ナノ粒子の粒径や粒子形状を制御できる有効な方法がなかったため、所望とする大きさや形状の金属ナノ粒子を得ることが非常に困難であった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、所望とする性状の中空状金ナノ粒子を比較的簡単にかつ確実に得ることができる中空状金ナノ粒子の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するべく鋭意研究を行ったところ、超音波が作用する溶液中において超微細気泡がキャビテーションによるラジカル反応の促進や金属ナノ粒子の分散性向上に寄与していることに着目し、当該超微細気泡の数密度が金属ナノ粒子の粒径、粒径分散値、粒子形状等に少なからず影響を与えていることを新たに知見した。そして、本発明者らは上記の知見に基づいてさらに鋭意研究を進めることにより、最終的に下記の発明を完成させるに至ったのである。以下、上記の課題を解決するための発明、及び参考発明を列挙する。
即ち、第1の参考発明は、直径1μm以下の超微細気泡を含む金属ナノ粒子合成用溶液中への超音波の照射によってキャビテーションを発生させて、前記溶液中の金属イオンを還元することにより、前記溶液中に金属ナノ粒子を合成する際に、前記超微細気泡の数密度を調整することにより、前記金属ナノ粒子の粒径を制御することを特徴とする金属ナノ粒子の粒径制御方法をその要旨とする。
従って、第1の参考発明によると、超微細気泡の数密度の増減によって金属ナノ粒子の粒径を増減させることが可能であるため、還元剤、界面活性剤等の添加剤を用いなくても金属ナノ粒子の粒径をある程度制御することができる。つまり、クリーンな手法で比較的簡単に金属ナノ粒子の粒径を制御することができる。
ここで、上記の粒径制御方法において具体的には、前記超微細気泡の数密度を増やすことにより、前記金属ナノ粒子の粒径が小さくなるように制御する一方、前記超微細気泡の数密度を減らすことにより、前記金属ナノ粒子の粒径が大きくなるように制御することが好ましい(第2の参考発明)。
第3の参考発明は上記の場合において、前記溶液のpHを調整することにより、前記金属ナノ粒子の粒径を制御することをその要旨とする。
従って、第3の参考発明によると、併せてpHを調整することでより簡単にかつより広い範囲で確実に金属ナノ粒子の粒径を制御することができる。
この場合において具体的には、前記溶液のpHを低くすることにより、前記金属ナノ粒子の粒径が小さくなるように制御する一方、前記溶液のpHを高くすることにより、前記金属ナノ粒子の粒径が大きくなるように制御することが好ましい(第4の参考発明)。
第5の参考発明は、直径1μm以下の超微細気泡を含む金属ナノ粒子合成用溶液中への超音波の照射によってキャビテーションを発生させて、前記溶液中の金属イオンを還元することにより、前記溶液中に金属ナノ粒子を合成する際に、前記超微細気泡の数密度を調整することにより、前記金属ナノ粒子の粒径の分散値を制御することを特徴とする金属ナノ粒子の粒径分散値制御方法をその要旨とする。
従って、第5の参考発明によると、超微細気泡の数密度の増減によって金属ナノ粒子の粒径の分散値(例えば、標準偏差の値)を増減させることが可能であるため、還元剤、界面活性剤等の添加剤を用いなくても金属ナノ粒子の粒径の分散値をある程度制御することができる。つまり、クリーンな手法で比較的簡単に金属ナノ粒子の粒径の分散値を制御することができる。
ここで、上記の粒径分散値制御方法において具体的には、前記超微細気泡の数密度を増やすことにより、前記金属ナノ粒子の粒径の分散値が小さくなるように制御する一方、前記超微細気泡の数密度を減らすことにより、前記金属ナノ粒子の粒径の分散値が大きくなるように制御することが好ましい(第6の参考発明)。
第7の参考発明は、直径1μm以下の超微細気泡を含む金属ナノ粒子合成用溶液中への超音波の照射によってキャビテーションを発生させて、前記溶液中の金属イオンを還元することにより、前記溶液中に金属ナノ粒子を合成する際に、前記超微細気泡の数密度を調整することにより、前記金属ナノ粒子の粒子形状を制御することを特徴とする金属ナノ粒子の粒子形状制御方法をその要旨とする。
従って、第7の参考発明によると、超微細気泡の数密度の増減によって金属ナノ粒子の粒子形状(具体的には、複数種の形状の異なる粒子の存在比率)を変えることが可能であるため、還元剤、界面活性剤等の添加剤を用いなくても金属ナノ粒子の粒子形状をある程度制御することができる。つまり、クリーンな手法で比較的簡単に金属ナノ粒子の粒子形状を制御することができる。
ここで、前記金属ナノ粒子には球状粒子、棒状粒子及び板状粒子が含まれることから、上記の粒子形状制御方法において具体的には、前記超微細気泡の数密度を増やすことにより、前記金属ナノ粒子における前記球状粒子の割合が大きくなりかつ前記板状粒子の割合が小さくなるように制御する一方、前記超微細気泡の数密度を減らすことにより、前記金属ナノ粒子における前記球状粒子の割合が小さくなりかつ前記板状粒子の割合が大きくなるように制御することが好ましい(第8の参考発明
第9の参考発明は、上記記載の方法により、粒径、粒径分散値及び粒子形状の少なくとも1つを制御するステップを含む金属ナノ粒子の製造方法をその要旨とする。
従って、第9の参考発明によると、粒径、粒径分散値及び粒子形状の少なくとも1つを制御するステップを経ることにより、所望とする性状の金属ナノ粒子を比較的簡単にかつ確実に得ることができる。
請求項1に記載の発明は、加圧溶解法で作製した直径1μm以下の超微細気泡を含む一方で還元剤及び界面活性剤を含まない金ナノ粒子合成用溶液を、上部が開口した開放型の容器内に導入するとともに、前記溶液中における前記超微細気泡の数密度を4×10/mLに調整しかつ前記溶液のpHを9に調整するステップを行った後、前記容器内の前記溶液に対し周波数が500kHzかつパワーが50Wの超音波を照射することでキャビテーションを発生させて前記溶液中の金イオンを還元することにより、平均粒径が50nm以下であってかつ粒径の標準偏差が20nm以下の中空状金ナノ粒子を前記溶液中にて合成するステップを行うことを特徴とする中空状金ナノ粒子の製造方法をその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によると、超微細気泡の数密度及びpHを適切な値に調整した状態で好適な周波数の超音波を照射することにより、所望とする性状、即ち極めて粒径が小さくかつ粒度ばらつきの少ない中空状金ナノ粒子を比較的簡単にかつ確実に得ることができる。また、液中において超微細気泡の数密度が4×10/mLであり、数密度が十分多い状況になることから、上記の好適な中空状金ナノ粒子を比較的簡単にかついっそう確実に得ることができる
以上詳述したように、請求項に記載の発明によると、極めて粒径が小さくかつ粒度ばらつきの少ない好適な中空状金ナノ粒子を比較的簡単にかつ確実に得ることができる中空状金ナノ粒子の製造方法を提供することができる。
本発明を具体化した一実施形態の超音波金ナノ粒子製造装置を示す概略構成図。 本実施形態において、(a)はUFB無のときに得られる金ナノ粒子のSEM写真、(b)はUFB有のときに得られる金ナノ粒子のSEM写真。 本実施形態において、UFB有無それぞれにおける金ナノコロイドの吸収スペクトルを示すグラフ。 本実施形態において、UFB有無それぞれにおける球状粒子の粒径分布を示すグラフ。 本実施形態において、UFB数密度と粒径との関係を示すグラフ。 本実施形態において、UFB数密度と粒子形状との関係を示すグラフ。 本実施形態において、UFB有無それぞれにおける金ナノ粒子の分散性の違いを説明するための写真。 本実施形態において、UFB添加による粒子分散効果を説明するための概念図。 本実施形態において、UFB有無それぞれにおいて、球状粒子の粒径及び標準偏差とpHとの関係を示す表。 本実施形態において、中空状の金ナノ粒子のSEM写真。
以下、本発明の金属ナノ粒子の粒径制御方法、粒径分散値制御方法、粒子形状制御方法、金属ナノ粒子の製造方法を、金ナノ粒子製造装置に具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1には、本実施形態の金ナノ粒子製造装置10の概略構成図が示されている。この金ナノ粒子製造装置10は、直径1μm以下の超微細な気泡であるUFBを含む四塩化金酸イオン水溶液4(金属ナノ粒子合成用溶液)に対し、超音波を照射するための装置であり、超音波発振器1、パワーアンプ2、超音波振動子3、ポンプ5、恒温槽6、処理槽7を備えている。
容器としての処理槽7は上部が開口した有底状であって、その内部に四塩化金酸イオン水溶液4が溜められるようになっている。本実施形態では、内槽7aと外槽7bとからなる二重円筒状の処理槽7が用いられている。外槽7bの側面における2箇所には、内槽7aと外槽7bとがなす空間に冷却水を取り入れるための取入口と、当該空間から冷却水を排出するための排出口とがそれぞれ設けられている。恒温槽6には一定温度に調整された冷却水が溜められており、ポンプ5の駆動によってその冷却水が常時処理槽7側に対して循環供給される。その結果、処理槽7内の温度が常温(例えば10℃~30℃)に保たれるようになっている。
超音波振動子3は、処理槽7の内槽7aに入れられた四塩化金酸イオン水溶液4に超音波を照射するための手段であって、外槽7bの底部外面に固定されている。本実施形態における超音波振動子3としては、例えば、直径45mmの130kHz用振動子や、直径50mmの200kHz用振動子、300kHz用振動子、500kHz用振動子、1MHz用振動子、2MHz用振動子や、直径20mmの5MHz振動子などが使用可能である(いずれも本多電子社製)。なお、これらの振動子のうち低周波用についてはボルト締めランジュバン型振動子の使用が好適であり、高周波用についてはセラミック素子単体からなる振動子の使用が好適である。
この金ナノ粒子製造装置10において超音波発振器1及びパワーアンプ2は、超音波振動子3を所定周波数で駆動させるための駆動装置を構成している。超音波発振器1としては例えば関数発生器を使用することができる。この超音波発振器1は、パワーアンプ2を介して超音波振動子3に電気的に接続されている。超音波発振器1は、所定周波数の連続正弦波の発振信号を出力する。この発振信号は、パワーアンプ2で信号増幅された後、超音波振動子3に供給され、超音波振動子3を駆動する。図示しないが、パワーアンプ2と超音波振動子3との間にインピーダンス・マッチング回路が設けられていてもよい。そして、超音波振動子3は、超音波発振器1の発振周波数に応じた周波数(あるいはインピーダンス・マッチングされた周波数)の超音波を発生する。この結果、処理槽7における内槽7aの四塩化金酸イオン水溶液4に対し、処理槽7における外槽7bの底部側から内槽7aに向けて超音波が間接的に照射される。
次に、上記のように構成された金ナノ粒子製造装置10を用いて金ナノ粒子15を製造する方法について説明する。
まず、UFBを含む四塩化金酸イオン水溶液4を作製する溶液準備ステップを行う。当該溶液4は、例えば、超純水を用いて加圧溶解法によりUFB水を作製しておき、このUFB水に四塩化金酸・四水和物を溶解させるという手順で作製することができる。なお、超純水にあらかじめ四塩化金酸・四水和物を溶解させた水溶液をあらかじめ作製し、この水溶液から加圧溶解法によりUFB水を作製するという手順であってもよい。加圧溶解法によるUFB水作製の利点は、比較的簡単な装置にて比較的低コストで高密度UFB水を得られる点にある。
次の調整制御ステップでは、UFBを含む四塩化金酸イオン水溶液4を処理槽7内に導入するとともに、後に合成される金ナノ粒子15の粒径、粒径分散値及び粒子形状の少なくとも1つを制御するべく、溶液4中におけるUFBの数密度を適宜調整する。このとき併せて溶液4のpHを適宜調整してもよい。なお、UFBの数密度やpHの調整は、処理槽7内に溶液4を導入した後に行ってもよいが、導入前に行ってもよい。
ここで具体的にいうと、UFBの数密度を増やすことにより金ナノ粒子15の粒径が小さくなるように制御する一方、UFBの数密度を減らすことにより金ナノ粒子15の粒径が大きくなるように制御する。また、溶液のpHを低くすることにより金ナノ粒子15の粒径が小さくなるように制御する一方、溶液のpHを高くすることにより金ナノ粒子15の粒径が大きくなるように制御する。
また、UFBの数密度を増やすことにより金ナノ粒子15の粒径の分散値が小さくなるように制御する一方、UFBの数密度を減らすことにより金ナノ粒子15の粒径の分散値が大きくなるように制御する。
さらに、金ナノ粒子15中には球状粒子G1、棒状粒子G3及び板状粒子G2が所定比率で存在していることが多いが(図2参照)、UFBの数密度を増やすことにより、金ナノ粒子15における球状粒子G1の割合が大きくなりかつ板状粒子G2の割合が小さくなるように制御する。一方、UFBの数密度を減らすことにより、金ナノ粒子15における球状粒子G1の割合が小さくなりかつ板状粒子G2の割合が大きくなるように制御する。
次の超音波照射ステップでは、処理槽7内の溶液4に対する超音波の照射によってキャビテーションを発生させて、溶液4中の四塩化金酸イオンを還元することにより、所望とする金ナノ粒子15を溶液4中にて合成する。以上の結果、金ナノ粒子15が溶液4中にて分散された状態のもの(即ち、金ナノコロイド)を得ることができる。
ここで、例えば極めて粒径が小さくかつ粒度ばらつきの少ない金ナノ粒子15を得たいような場合には、あらかじめ調整制御ステップにおいてUFBの数密度を1×10/mL以上、好ましくは3×10/mL以上、さらに好ましくは5×10/mL以上に調整しておくことがよい。また、溶液のpHを9以下、好ましくは5以下、3.5以下に調整しておくことがよい。加えて超音波照射ステップにおいては、超音波の周波数を200kHz以上、好ましくは300kHz以上、さらに好ましくは500kHz以上に設定しておくことがよい。また、超音波のパワーを10W以上、好ましくは20W以上、さらに好ましくは30W以上、特に好ましくは50W以上に設定しておくことがよい。
以下、上記の実施形態をより具体化した実施例を紹介する。
[実施例1]:超音波照射による金ナノ粒子合成時におけるUFB等の影響に関する実験
本実施例では、以下の方法により実験を行った。
1.実験方法
実験に用いる試料として、溶媒である所定量の水に四塩化金酸・四水和物を溶解させることにより、0.1mMの四塩化金酸イオン水溶液4を50mL作製した。ここでは、水として、UFB水を用いるとともに、比較のために蒸留水(即ち、noUFB水)も用いた。UFB水は超純水から加圧溶解法(ultrafineGaLF,IDEC)によって作製した。なお、ナノ粒子ブラウン運動追跡法(NanoSight, Malvern)によりUFB水中に含まれるUFBを測定したところ、平均気泡径は150nm程度であり、数密度が1~5×10 個/mLであった。
このようにして準備した四塩化金酸イオン水溶液4を図1に示した金ナノ粒子製造装置10の処理槽7内に50mL入れた状態で、周波数500kHzかつ50Wのパワーで超音波を照射し、金ナノ粒子15の合成反応を行った。なお、超音波の照射時間は10分とし、温度は10℃に保つこととした。また、金ナノ粒子製造装置10においては、超音波振動子3として、本多電子社製の500kHz用のPZT振動子を用いた。
そして、超音波の照射処理の後、合成した金ナノコロイドを採取し、走査型電子顕微鏡(SEM)によって金ナノ粒子15の観察及び評価を行った。その結果を図2~図10に示す。
2.実験結果及び考察
図2(a)はUFB無のときに得られた金ナノ粒子15のSEM写真、図2(b)はUFB有のときに得られた金ナノ粒子15のSEM写真である。金ナノ粒子15中には、球状粒子G1、棒状粒子G3及び板状粒子G2が含まれているが、これらの写真によると、UFB有無にかかわらず球状粒子G1が大部分を占めることがわかる。また、図面右側のUFB有と図面左側のUFB無とを比較すると、UFB有のほうが全体的に粒径が小さくなっていた。ちなみに、球状粒子G1の平均粒径はUFB無のときに119nm、UFB有のときに25nmであった。この結果から、UFBの添加によって粒径が制御可能であることがわかった。
図3のグラフは、UFB有無それぞれにおける金ナノコロイドのUV吸収スペクトルを示している。UFB無のときは577nmを極大値とするブロードなピークが見られた。一方、UFB有のときは530nmの鋭いピークと925nmのピークとが見られた。従って、UFBを添加した場合には、UV吸収スペクトルのピーク位置が下方に移動することから、金ナノ粒子15の粒径が減少していることが示唆される結果となった。
図4のグラフは、UFB有無それぞれにおける球状粒子G1の粒径分布を示している。ここでは、SEM写真から得た球状粒子G1の直径の分布である。これによると、UFB無のときには50nmから180nmにわたって粒子が存在し、平均直径が119nm、標準偏差が80nmであった。UFB有のときには粒子の直径が10nmから50nmで、平均直径が25nm、標準偏差が8nmとなった。即ち、UFBの存在下では球状粒子G1の粒径も標準偏差も小さくなることがわかった。これは、UFBの添加によって超音波キャビテーションの発生量が増加しているためと考えられた。ちなみに、超音波キャビテーションによって、水中の[AuClイオンはAuに還元(核形成)され、さらにAuから金ナノ粒子15に成長(粒子成長)する。そして、超音波キャビテーションが多いほど核形成に多くの[AuClイオンが使用され、粒子成長に必要な[AuClイオンが少なくなるため、粒子径が小さくなるものと推察された。
図5のグラフは、UFB数密度と粒径(平均粒子径)との関係を示している。それによると、UFB数密度が高くなるほど平均粒子径が小さくなることがわかった。これは、UFB数密度が高くなるほど超音波キャビテーション量が増加し、水素ラジカルによる還元やキャビテーション圧壊の衝撃波による刺激によって、金ナノ粒子15の核が増加するためと考えられた。さらに、粒子径が小さくなった理由としては、UFBの添加には粒子分散効果(後述)があることも考えられた。
図6のグラフは、UFB数密度と粒子形状との関係を示している。それによると、UFB数密度が増加するほど、球状粒子G1の割合が大きくなり、かつ板状粒子G2の割合が小さくなることがわかった。板状粒子G2は球状粒子G1が合成された後に合成されるため、板状粒子G2が減少したという事実から、UFBの添加によって核形成反応が促進されたことが説明可能であると考えられた。以上の結果より、UFBの添加によって粒子形状がある程度制御可能であることがわかった。
図7は、UFB有無それぞれにおける金ナノ粒子15の分散性の違いを説明するための写真である。左側の写真は金ナノコロイドの作製直後の状態を示しているが、この時点ではUFB無及びUFB有のいずれにおいても金ナノ粒子15の分散状態は良好で、沈殿は特に見られなかった。右側の写真は金ナノコロイドの作製から2日経過した後の状態を示しているが、UFB無では金ナノ粒子15が凝集して沈殿が生じたのに対し、UFB有では依然として金ナノ粒子15の分散状態は良好で、沈殿は見られなかった。このように、UFBの添加によって金ナノ粒子15の分散性を向上することができ、長期間安定な金ナノコロイドが得られることがわかった。
図8は、UFB添加による粒子分散効果を説明するための概念図である。UFBは高い電荷を持っているため、疎水的相互作用によりその表面には金ナノ粒子15が付着する。また、UFB同士の間には静電的反発力が働くが、この静電的反発力が金ナノ粒子15の凝集を防いでいると考えられた。なお、このような粒子分散効果は、粒子直径の低減に寄与しているものと考えられた。
図9の表は、球状粒子G1の粒径及び標準偏差とpHとの関係を示している。ここでは、UFB有無それぞれにつき、初期のpHを変えて(pH3.5,pH5,pH9)金ナノ粒子15の合成反応を行い、得られた金ナノ粒子15のSEM写真から球状粒子G1の平均粒子径及び標準偏差を算出した。その結果、全てのpHにおいてUFB有のほうが平均粒子径及び標準偏差が小さくなることがわかった。この理由としては、UFBの表面電位による静電反発力が粒子の分散に寄与したからであると考えられる。ちなみに、UFB有であってかつpH3.5またはpH5のときに、特に標準偏差が小さくなることがわかった。さらに、UFB無のときには、pHが低いほど平均粒子径が大きくなることがわかった。それとは逆に、UFB有のときには、pHが低いほど平均粒子径が小さくなることがわかった。これはUFBの表面電位がpHによって変化したためと考えられる。そして以上の結果から、UFB添加時にpHを適宜調整することにより、粒径及び標準偏差がある程度制御可能であることがわかった。
図10は、中空状の金ナノ粒子15のSEM写真である。この写真の金ナノ粒子15は、UFBの数密度を4×10/mLに調整するとともに、例えば水酸化カリウム等のアルカリの添加によりpHを9に調整した状態で超音波照射を行ったときに得られたものである。写真中、表面に皺が寄った金ナノ粒子15が見られたが、これはもともと中空状であった金ナノ粒子15がSEM観察のための減圧条件下を経て圧縮されたものであると考えられる。つまり、上記のように好適なUSB数密度及びpHの条件を設定することにより、中空状の金ナノ粒子15を合成することができることがわかった。
[結論]
従って、以上詳述したように、本実施形態によれば次のような効果を得ることができる。即ち、超音波照射による金ナノ粒子15の合成時にUFBの数密度を適宜増減させることを行う上記実施形態の方法によると、還元剤、界面活性剤等の添加剤を用いることなく、金ナノ粒子15の粒径、粒径分散値、粒子形状をクリーンな手法で比較的簡単に制御することができる。また、この場合に併せてpHを調整することで、より簡単にかつより広い範囲で確実に金ナノ粒子15の粒径を制御することができる。また、以上のような手法で粒径、粒径分散値、粒子形状を制御するステップを経て金ナノ粒子15を製造する方法によれば、所望とする性状の金ナノ粒子15を比較的簡単にかつ確実に得ることができる。具体的には、適切な条件を設定することにより、極めて粒径が小さくかつ粒度ばらつきの少ない好適な金ナノ粒子15を比較的簡単にかつ確実に得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において任意に変更可能であることは言うまでもない。
・上記実施の形態では、本発明を金ナノ粒子15の製造方法に具体化したが、金以外の貴金属(銀、白金など)のナノ粒子の製造方法に具体化してもよい。
・上記実施の形態では、加圧溶解法によりUFBを含む金属ナノ粒子合成用溶液を作製したが、加圧溶解法以外の手法(例えば、比較的低周波の超音波照射を利用した方法など)によって、このような溶液を作製してもよい。なお、上記実施の形態では、UFB内の気体が空気であったが、空気以外の気体(例えば、水素、酸素、窒素、アルゴン等)を用いても勿論よい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)加圧溶解法で作製した直径1μm以下の超微細気泡を含む金属ナノ粒子合成用溶液を容器内に導入するとともに、前記溶液中における前記超微細気泡の数密度を1×10/mL以上に調整しかつ前記溶液のpHを5以下に調整するステップを行った後、前記容器内の前記溶液に対する200kHz以上の超音波の照射によってキャビテーションを発生させて前記溶液中の金属イオンを還元することにより、平均粒径が35nm以下であってかつ粒径の標準偏差が10nm以下の金属ナノ粒子を前記溶液中にて合成するステップを行うことを特徴とする金属ナノ粒子の製造方法。
(2)加圧溶解法で作製した直径1μm以下の超微細気泡を含む金属ナノ粒子合成用溶液を容器内に導入するとともに、前記溶液中における前記超微細気泡の数密度を1×10/mL以上に調整しかつ前記溶液のpHを3.5以下に調整するステップを行った後、前記容器内の前記溶液に対する200kHz以上の超音波の照射によってキャビテーションを発生させて前記溶液中の金属イオンを還元することにより、平均粒径が25nm以下であってかつ粒径の標準偏差が10nm以下の金属ナノ粒子を前記溶液中にて合成するステップを行うことを特徴とする金属ナノ粒子の製造方法。
(3)上記思想1または2において、前記金属ナノ粒子は貴金属ナノ粒子であること。
(4)上記思想1または2において、前記金属ナノ粒子は金ナノ粒子であること。
(5)上記思想1または2において、前記金属ナノ粒子は中空状の金属ナノ粒子であること。
(6)加圧溶解法で作製した直径1μm以下の超微細気泡を含む金属ナノ粒子合成用溶液を容器内に導入するとともに、前記溶液中における前記超微細気泡の数密度を1×10/mL以上に調整しかつ前記溶液にアルカリを添加するステップを行った後、前記容器内の前記溶液に対する200kHz以上の超音波の照射によってキャビテーションを発生させて前記溶液中の金属イオンを還元することにより、中空状金属ナノ粒子を前記溶液中にて合成するステップを行うことを特徴とする中空状金属ナノ粒子の製造方法。
(7)上記思想6において、前記アルカリの添加により前記溶液のpHを9以上に調整すること。
4…金属ナノ粒子合成用溶液としての四塩化金酸イオン水溶液
7…容器としての処理槽
15…金属ナノ粒子としての金ナノ粒子
G1…球状粒子
G2…板状粒子
G3…棒状粒子

Claims (1)

  1. 加圧溶解法で作製した直径1μm以下の超微細気泡を含む一方で還元剤及び界面活性剤を含まない金ナノ粒子合成用溶液を、上部が開口した開放型の容器内に導入するとともに、前記溶液中における前記超微細気泡の数密度を4×10/mLに調整しかつ前記溶液のpHを9に調整するステップを行った後、
    前記容器内の前記溶液に対し周波数が500kHzかつパワーが50Wの超音波を照射することでキャビテーションを発生させて前記溶液中の金イオンを還元することにより、
    平均粒径が50nm以下であってかつ粒径の標準偏差が20nm以下の中空状金ナノ粒子を前記溶液中にて合成するステップを行う
    ことを特徴とする中空状金ナノ粒子の製造方法。
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