JP7069419B2 - 射出成型金型 - Google Patents

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Description

この発明は、ファンを射出成型するための射出成型金型に関する。
従来から、プロペラファン等のファンを射出成型するための射出成型金型が知られている。ファンは、回転体であるため、重量のバランスのずれ量(アンバランス量)が規定値以内であることが求められる。一方で、射出成型金型により射出成型されるファンは、射出成型金型の摩耗又は老朽化等の要因によって、重量のアンバランス量が規定値を超える場合がある。
この場合、従来では、射出成型金型が有するドラム入子に対し、アンバランスが発生した部位を切削し、射出成型した際に切削部分での樹脂充填量を増加させることで、アンバランスの補正を行っている。
なお、従来から、ファン自体の構成を変えることで、上記のようなアンバランスの補正を行う技術も知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術では、ファンの表面に錘を複数設け、それらの錘を切除することによりアンバランス量を補正している。
特開2013-076603号公報
このように、従来の射出成型金型では、ドラム入子に対し、アンバランスが発生した部位を切削することで、アンバランスの補正を行っている。しかしながら、この場合、射出成型金型を成型設備から取外し、射出成型金型を分解してドラム入子を取外した上で、ドラム入子に対する切削を行う。このように、従来の射出成型金型では、アンバランス量の調整に多くの工程及び時間を要する。
また、特許文献1に開示された技術では、ファンを製造した後に錘を切除する工程が必要となり煩雑である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ドラム入子を切削せずに、射出成型されるファンのアンバランス量を補正可能な射出成型金型を提供することを目的としている。
この発明に係る射出成型金型は、ボルト用穴を有する主型と、大径部、当該大径部に連通した小径部、及び、当該小径部に連通し当該小径部より径の小さい第2ボルト用穴から成る貫通孔であるフタネジ用穴を有するドラム入子と、ボルト用穴及び第2ボルト用穴に挿入可能なネジ部及びフタネジ用穴が有する小径部に挿入可能な頭部を有し、ドラム入子を主型に取付けるボルトと、フタネジ用穴における大径部及び小径部により構成される段差部に配置されたスペーサと、フタネジ用穴における小径部に挿入可能なネジ部及び当該フタネジ用穴における大径部に挿入可能な頭部を有し、スペーサを介して当該フタネジ用穴に取付けられたフタネジとを備え、フタネジが有する頭部のドラム入子の表面に対する位置は、スペーサの厚みにより調整されたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、ドラム入子を切削せずに、射出成型されるファンのアンバランス量を補正可能となる。
実施の形態1における固定側型板の構成例を示す斜視図である。 実施の形態1における可動側型板の構成例を示す分解斜視図である。 実施の形態1における主型の構成例を示す斜視図である。 実施の形態1におけるドラム入子の構成例を示す斜視図である。 実施の形態1における射出成型金型のアンバランス量の補正前の状態(通常状態)を示す断面図である。 実施の形態1における射出成型金型のアンバランス量の補正前の状態(通常状態)を示す断面図である。 実施の形態1における射出成型金型のアンバランス量の補正後の状態(増肉状態)を示す断面図である。 実施の形態1における射出成型金型のアンバランス量の補正後の状態(減肉状態)を示す断面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る固定側型板1の構成例を示す斜視図であり、図2は実施の形態1に係る可動側型板2の構成例を示す分解斜視図である。
射出成型金型は、プロペラファンを射出成型する際に用いられる金型である。射出成型金型は、射出成型されるプロペラファンと同一形状の空間と、当該空間に溶融した樹脂を外部から流し込むための流路とを有する。この射出成型金型は、固定側型板1及び可動側型板2を備えている。
固定側型板1は、図1に示すように、一つの面に、射出成型されるプロペラファンの表面側を構成するための型が形成されたブロック状の金属部材である。
可動側型板2は、図2に示すように、一つの面に、射出成型されるプロペラファンの裏面側を構成するための型が形成されたブロック状の金属部材である。可動側型板2は、主型21、ドラム入子22、センターピン23、六角穴付きボルト(ボルト)24、スペーサ25、スペーサ(第2スペーサ)26、フタネジ27、フタネジ(第2フタネジ)28及び冷却部29(図5等参照)を備えている。
主型21は、図3に示すように、一つの面に、射出成型されるプロペラファンにおけるファン部の裏面側を構成するための型が形成されたブロック状の金属部材である。また、主型21は、上記型の中心(略中心の意味を含む)に、ドラム入子22が取付けられる取付部211を有している。取付部211は、所定箇所に、ボルト用穴212を有している。ボルト用穴212には、六角穴付きボルト24におけるネジ部が螺合可能な雌ネジが形成されている。図1の例では、ボルト用穴212が取付部211に90度間隔で4個設けられているが、ボルト用穴212の位置及び数はこれに限らない。
ドラム入子22は、図4に示すように、一つの面に、射出成型されるプロペラファンにおけるドラム部の裏面側を構成するための型が形成された円柱状の金属部材である。ドラム入子22は、中心(略中心の意味を含む)に軸心方向に沿って、ピン用穴221を有している。また、ドラム入子22は、所定箇所に軸心方向に沿って、フタネジ用穴222及びフタネジ用穴(第2フタネジ用穴)223を有している。
ピン用穴221は、貫通孔である。ピン用穴221は、センターピン23を挿入可能な径に構成された穴である。
フタネジ用穴222は、貫通孔である。フタネジ用穴222は、図5に示すように、大径部2221、小径部2222及びボルト用穴(第2ボルト用穴)2223から成る。大径部2221は、ドラム入子22の表面側に位置し、スペーサ25及びフタネジ27における頭部が挿入可能な径に構成された穴である。小径部2222は、大径部2221に対して同一軸心上に連通した穴であり、大径部2221に対して径が小さく、フタネジ27におけるネジ部及び六角穴付きボルト24における頭部が挿入可能な径に構成された穴である。この小径部2222のうちの少なくとも大径部2221側には、フタネジ27におけるネジ部が螺合可能な雌ネジが形成されている。ボルト用穴2223は、小径部2222に対して同一軸心上に連通した穴であり、小径部2222に対して径が小さく、六角穴付きボルト24におけるネジ部が挿入可能な径に構成されている。フタネジ用穴222では、大径部2221と小径部2222との間に段差部2224が構成されている。
フタネジ用穴222は、ドラム入子22が主型21が有する取付部211に取付けられる際に、取付部211が有するボルト用穴212に対向する箇所に設けられている。図1の例では、フタネジ用穴222がドラム入子22の外周側に90度間隔で4個設けられているが、フタネジ用穴222の位置及び数はこれに限らない。アンバランス量を補正する観点では、フタネジ用穴222の位置は、ドラム入子22の外周側である方が望ましい。
フタネジ用穴223は、貫通孔である必要はない。フタネジ用穴223は、図6に示すように、大径部2231及び小径部2232から成る。大径部2231は、ドラム入子22の表面側に位置し、スペーサ26及びフタネジ28における頭部が挿入可能な径に構成された穴である。小径部2232は、大径部2231に対して同一軸心上に連通した穴であり、大径部2231に対して径が小さく、フタネジ28におけるネジ部が挿入可能な径に構成された穴である。この小径部2232のうちの少なくとも大径部2231側には、フタネジ28におけるネジ部が螺合可能な雌ネジが形成されている。フタネジ用穴223は、大径部2231と小径部2232との間に、段差部2233が構成されている。
フタネジ用穴223は、フタネジ用穴222と同一寸法でもよい。図1の例では、フタネジ用穴223が、ドラム入子22の外周側に12個設けられているが、フタネジ用穴223の位置及び数はこれに限らない。アンバランス量を補正する観点では、フタネジ用穴223の位置は、ドラム入子22の外周側である方が望ましい。
また、フタネジ用穴223は、ドラム入子22に必須の構成ではなく、ドラム入子22に設けられていなくてもよい。
六角穴付きボルト24は、ネジ部及び頭部を有する。六角穴付きボルト24は、図5に示すように、ドラム入子22が有するフタネジ用穴222及び主型21における取付部211が有するボルト用穴212に挿入されることで、ドラム入子22を主型21に取付けるための部材である。六角穴付きボルト24のサイズは、射出成型されるプロペラファンのサイズ等に応じて適宜設定される。なお実施の形態1では、六角穴付きボルト24を用いているが、これに限らず、その他のボルトを用いてもよい。
スペーサ25は、図5に示すように、フタネジ用穴222が有する段差部2224に配置されるリング状の部材である。スペーサ25は、自身の厚みにより、フタネジ27における頭部のドラム入子22の表面に対する位置(深さ)を調整するための部材である。射出成型金型では、厚みの異なる複数種類のスペーサ25が用意されている。
スペーサ26は、図6に示すように、フタネジ用穴223が有する段差部2233に配置されるリング状の部材である。スペーサ26は、自身の厚みにより、フタネジ28における頭部のドラム入子22の表面に対する位置(深さ)を調整するための部材である。射出成型金型では、厚みの異なる複数種類のスペーサ26が用意されている。
スペーサ26は、スペーサ25と同一寸法でもよい。また、ドラム入子22にフタネジ用穴223が設けられていない場合には、スペーサ26は不要である。
なお、スペーサ25の厚みによるフタネジ27における頭部のドラム入子22の表面に対する位置の調整量は、例えば±3mm程度とする。スペーサ26についても上記と同様である。
フタネジ27は、ネジ部及び頭部を有する。フタネジ27は、図5に示すように、スペーサ25を介して、ドラム入子22が有するフタネジ用穴222に挿入される部材である。フタネジ27のサイズは、射出成型されるプロペラファンのサイズ等に応じて適宜設定される。
フタネジ28は、ネジ部及び頭部を有する。フタネジ28は、図6に示すように、スペーサ26を介して、ドラム入子22が有するフタネジ用穴223に挿入される部材である。フタネジ28のサイズは、射出成型されるプロペラファンのサイズ等に応じて適宜設定される。
フタネジ28は、フタネジ27と同一寸法でもよい。なお、ドラム入子22にフタネジ用穴223が設けられていない場合には、フタネジ28は不要である。
冷却部29は、図5に示すように、可動側型板2の内部に設けられ、射出成型の際に流し込まれた樹脂を冷却するための部材である。
次に、図1~4に示す実施の形態1に係る射出成型金型による効果について説明する。
図1~4に示す実施の形態1に係る射出成型金型では、まず、作業者は、可動側型板2の組立を行う。
この際、図5に示すように、まず、作業者は、六角穴付きボルト24を、ドラム入子22が有するフタネジ用穴222及び主型21における取付部211が有するボルト用穴212に挿入して締結することで、ドラム入子22を主型21に取付ける。次いで、作業者は、スペーサ25を、ドラム入子22が有するフタネジ用穴222に挿入する。次いで、作業者は、フタネジ27を、スペーサ25を介して、ドラム入子22が有するフタネジ用穴222に挿入して取付ける。なお、作業者は、スペーサ25として、フタネジ27における頭部の位置が、ドラム入子22の表面の位置と同一(略同一の意味を含む)となるような厚みのものを用いる。なお図5では、可動側型板2が固定側型板1に組付けられて射出成型金型が構成された状態を示している。後述する図6~8についても同様である。
また、図6に示すように、作業者は、スペーサ26を、ドラム入子22が有するフタネジ用穴223に挿入する。次いで、作業者は、フタネジ28を、スペーサ26を介して、ドラム入子22が有するフタネジ用穴223に挿入して取付ける。なお、作業者は、スペーサ26として、フタネジ28における頭部の位置が、ドラム入子22の表面の位置と同一(略同一の意味を含む)となるような厚みのものを用いる。
以上により、可動側型板2が構成される。
そして、プロペラファンの射出成型を行う場合には、作業者は、固定側型板1と可動側型板2から成る射出成型金型を成型設備に取付ける。その後、成形設備により、溶融した樹脂が、射出成型金型が有する流路に流し込まれ、当該射出成型金型が有する空間に充填される。その後、冷却部29により樹脂が冷却されて固体化した後、成形設備により、固定側型板1と可動側型板2とが分離され、当該固体化した樹脂が取出される。このようにして、プロペラファンが製造される。
一方、射出成型金型が摩耗又は老朽化等の要因によって、射出成型されるプロペラファンに重量のアンバランスが発生する場合がある。そして、アンバランス量が規定値を超えた場合、作業者は、アンバランス量の補正を行う。この際、実施の形態1に係る射出成型金型では、成形設備に取付けられた状態のままアンバランス量の補正が実施可能である。
この場合、作業者は、可動側型板2におけるドラム入子22に取付けられたフタネジ27及びフタネジ28のうち、アンバランスが発生している部位に対応する領域のフタネジを取外す。ここでは、上記フタネジがフタネジ27であるとする。次いで、作業者は、フタネジ27が取外されたフタネジ用穴222に挿入されているスペーサ25を取外す。ここで、アンバランス量を補正するためにプロペラファンの樹脂量を増大させる場合には、作業者は、補正するアンバランス量に応じ、上記スペーサ25に対して厚みの薄いスペーサ25を、上記フタネジ用穴222に挿入する。次いで、作業者は、フタネジ27を、スペーサ25を介して、ドラム入子22が有するフタネジ用穴222に挿入して取付ける。この際、上記フタネジ27の頭部の位置は、スペーサ25の厚みに応じ、ドラム入子22の表面の位置に対して低くなる(図7参照)。上記フタネジがフタネジ28である場合についても上記と同様である。
そして、プロペラファンの射出成型を行う場合には、成形設備により、溶融した樹脂が、射出成型金型が有する流路に流し込まれ、当該射出成型金型が有する空間に充填される。この際、上記フタネジの頭部の位置がドラム入子22の表面の位置に対して低くなっているため、その分だけ樹脂の充填量が多くなる。これにより、アンバランス量が補正される。その後、冷却部29により樹脂が冷却されて固体化した後、成形設備により、固定側型板1と可動側型板2とが分離され、当該固体化した樹脂が取出される。このようにして、プロペラファンが製造される。
また上記において、アンバランス量を補正するためにプロペラファンの樹脂量を減少させる場合には、作業者は、補正するアンバランス量に応じ、上記スペーサ25に対して厚みの厚いスペーサ25を、上記フタネジ用穴222に挿入する。次いで、作業者は、フタネジ27を、スペーサ25を介して、ドラム入子22が有するフタネジ用穴222に挿入して取付ける。この際、上記フタネジ27の頭部の位置は、スペーサ25の厚みに応じ、ドラム入子22の表面の位置に対して高くなる(図8参照)。上記フタネジがフタネジ28である場合についても上記と同様である。
そして、プロペラファンの射出成型を行う場合には、成形設備により、溶融した樹脂が、射出成型金型が有する流路に流し込まれ、当該射出成型金型が有する空間に充填される。この際、上記フタネジの頭部の位置がドラム入子22の表面の位置に対して高くなっているため、その分だけ樹脂の充填量が少なくなる。これにより、アンバランス量が補正される。その後、冷却部29により樹脂が冷却されて固体化した後、成形設備により、固定側型板1と可動側型板2とが分離され、当該固体化した樹脂が取出される。このようにして、プロペラファンが製造される。
このように、実施の形態1に係る射出成型金型では、射出成型されるプロペラファンにアンバランスが発生した場合に、ドラム入子22に対する切削を行うことなく、スペーサ25及びスペーサ26の厚みによりフタネジ27の頭部及びフタネジ28の頭部のドラム入子22の表面に対する位置を調整することで、アンバランス量を補正している。これにより、実施の形態1に係る射出成型金型では、従来の射出成型金型のように、成型設備からの取外し及び分解工程は不要であり、成型設備に取付けられた状態のままアンバランス量を補正可能となる。よって、実施の形態1に係る射出成型金型では、アンバランス量の補正に要する工程及び時間を従来構成に対して短縮化できる。
従来の射出成型金型では、例えば、1年間に1回程度、アンバランス量の補正が必要となる。そして、その際に、1日程度の切削調整を3回程度繰返して行う必要があるため、年に72時間程度の補正時間を要する。
一方、実施の形態1に係る射出成型金型では、例えば、1年間に1回程度、アンバランス量の補正が必要な点は変わらないが、その際の補正作業がスペーサ25及びスペーサ26の取替えのみでよいため、年に8時間程度の補正時間で済む。
また、実施の形態1に係る射出成型金型を用いたプロペラファンの製造では、従来のように、プロペラファンを製造した後に錘を切除する等の工程は不要である。
なお上記では、射出成型金型が、プロペラファンを射出成型する際に用いられる金型であるとした。しかしながら、これに限らず、射出成型金型は、その他のファン(例えばシロッコファン又はターボファン)を射出成型する際に用いられる金型でもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、射出成型金型は、ボルト用穴212を有する主型21と、大径部2221、当該大径部2221に連通した小径部2222、及び、当該小径部2222に連通し当該小径部2222より径の小さいボルト用穴2223から成る貫通孔であるフタネジ用穴222を有するドラム入子22と、ボルト用穴212及びボルト用穴2223に挿入可能なネジ部及びフタネジ用穴222が有する小径部2222に挿入可能な頭部を有し、ドラム入子22を主型21に取付ける六角穴付きボルト24と、フタネジ用穴222における大径部2221及び小径部2222により構成される段差部2224に配置されたスペーサ25と、フタネジ用穴222における小径部2222に挿入可能なネジ部及び当該フタネジ用穴222における大径部2221に挿入可能な頭部を有し、スペーサ25を介して当該フタネジ用穴222に取付けられたフタネジ27とを備え、フタネジ27が有する頭部のドラム入子22の表面に対する位置は、スペーサ25の厚みにより調整された。これにより、実施の形態1に係る射出成型金型は、ドラム入子22を切削せずに、射出成型されるファンのアンバランス量を補正可能となる。
また、実施の形態1に係る射出成型金型では、ドラム入子22は、大径部2231及び小径部2232から成るフタネジ用穴223を有し、フタネジ用穴223における大径部2231及び小径部2232により構成される段差部2233に配置されたスペーサ26と、フタネジ用穴223における小径部2232に挿入可能なネジ部及び当該フタネジ用穴223における大径部2231に挿入可能な頭部を有し、スペーサ26を介して当該フタネジ用穴223に取付けられたフタネジ28とを備え、フタネジ28が有する頭部のドラム入子22の表面に対する位置は、スペーサ26の厚みにより調整されていてもよい。これにより、実施の形態1に係る射出成型金型は、射出成型されるファンのアンバランス量をより微細に補正可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る射出成型金型は、ドラム入子22を切削せずに、射出成型されるファンのアンバランス量を補正可能となり、ファンを射出成型するための射出成型金型等に用いるのに適している。
1 固定側型板、2 可動側型板、21 主型、22 ドラム入子、23 センターピン、24 六角穴付きボルト(ボルト)、25 スペーサ、26 スペーサ(第2スペーサ)、27 フタネジ、28 フタネジ(第2フタネジ)、29 冷却部、211 取付部、212 ボルト用穴、221 ピン用穴、222 フタネジ用穴、223 フタネジ用穴(第2フタネジ用穴)、2221 大径部、2222 小径部、2223 ボルト用穴(第2ボルト用穴)、2224 段差部、2231 大径部、2232 小径部、2233 段差部。

Claims (4)

  1. ボルト用穴を有する主型と、
    大径部、当該大径部に連通した小径部、及び、当該小径部に連通し当該小径部より径の小さい第2ボルト用穴から成る貫通孔であるフタネジ用穴を有するドラム入子と、
    前記ボルト用穴及び前記第2ボルト用穴に挿入可能なネジ部及び前記フタネジ用穴が有する小径部に挿入可能な頭部を有し、前記ドラム入子を前記主型に取付けるボルトと、
    前記フタネジ用穴における大径部及び小径部により構成される段差部に配置されたスペーサと、
    前記フタネジ用穴における小径部に挿入可能なネジ部及び当該フタネジ用穴における大径部に挿入可能な頭部を有し、前記スペーサを介して当該フタネジ用穴に取付けられたフタネジとを備え、
    前記フタネジが有する頭部の前記ドラム入子の表面に対する位置は、前記スペーサの厚みにより調整された
    ことを特徴とする射出成型金型。
  2. 前記フタネジ用穴は、前記ドラム入子の外周側に設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の射出成型金型。
  3. 前記ドラム入子は、大径部及び小径部から成る第2フタネジ用穴を有し、
    前記第2フタネジ用穴における大径部及び小径部により構成される段差部に配置された第2スペーサと、
    前記第2フタネジ用穴における小径部に挿入可能なネジ部及び当該第2フタネジ用穴における大径部に挿入可能な頭部を有し、前記第2スペーサを介して当該第2フタネジ用穴に取付けられた第2フタネジとを備え、
    前記第2フタネジが有する頭部の前記ドラム入子の表面に対する位置は、前記第2スペーサの厚みにより調整された
    ことを特徴とする請求項1記載の射出成型金型。
  4. 前記第2フタネジ用穴は、前記ドラム入子の外周側に設けられた
    ことを特徴とする請求項3記載の射出成型金型。
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