JP7068868B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒と油とを分離する油分離器を備えた冷蔵庫に関するものである。
特許文献1には、冷媒と油とを分離する油分離器が記載されている。この油分離器は、円筒部分と円筒部分の下部に一体で形成され下方向に絞られたテーパ部分とを有するシェルと、シェルの上部よりシェルと中心軸が同軸になるように挿入された流出管と、テーパ部分の下部に設けられた開口に接続された排出管と、円筒部分の内壁面の接線方向に接続され、シェル内部に気液二相流を流入させる流入管と、を備えている。
特許第4356214号公報
上記のようなサイクロン式の油分離器では、冷媒と油とが混合した混合流体は、流入管からシェル内に流入し、シェルの内壁面に沿って旋回して流れる。ここで、油の密度は、冷媒の密度よりも大きい。このため、混合流体に含まれる油滴は、遠心力によりシェルの内壁面に付着することにより、冷媒から分離される。また、シェル内の油滴は、重力によりシェル底部に落下することによっても、冷媒から分離される。このように、サイクロン式の油分離器では、遠心力及び重力の両方の影響によって冷媒と油とが分離される。混合流体の流量が大きい場合には、遠心力の影響が重力の影響に対し相対的に大きくなるため、油分離器における冷媒と油との分離効率は、遠心力の影響が支配的となって決まる。一方、混合流体の流量が小さい場合には、遠心力の影響が重力の影響に対し相対的に小さくなるため、油分離器における分離効率は、重力の影響が支配的となって決まる。
ここで、混合流体の流量が小さい場合とは、混合流体に含まれている冷媒の流量が20kg/h以下である場合が想定される。冷凍サイクル装置における冷媒の流量は、冷却対象の負荷の大小に応じて異なる。例えば、5HP相当の能力を有するパッケージエアコンにおける冷媒流量はおよそ150kg/hであり、2HP相当の能力を有するルームエアコンにおける冷媒流量はおよそ60kg/hであり、冷蔵庫における冷媒流量はおよそ2kg/hである。
サイクロン式油分離器に関して、分離効率を高めるための各種の工夫が提案されている。しかしながら、これらの提案は、冷媒流量が大きい冷凍サイクル装置に搭載される油分離器、すなわち、遠心力の影響が支配的となって分離効率が決まる油分離器に関するものがほとんどである。このため、冷蔵庫のように冷媒流量が小さい冷凍サイクル装置では、油分離器の分離効率を高めることが困難であるという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、分離効率の高い油分離器を備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明に係る冷蔵庫は、冷媒が循環する冷媒回路と、前記冷媒回路に設けられ、前記冷媒と油とを分離する油分離器と、を備え、前記油分離器は、側面部、上面部及び底面部を有する容器と、前記油分離器を鉛直方向に沿って見たとき前記容器の中心部に向かうように前記側面部のうちの第1接続部に接続され、前記冷媒と前記油とが混合した混合流体を前記容器に流入させる流入管と、前記上面部のうちの第2接続部に接続され、前記冷媒を前記容器から流出させる流出管と、前記底面部に接続され、前記油を前記容器から流出させる油排出管と、を有し、前記第1接続部と前記第2接続部との間の水平面内での距離は、前記第1接続部と前記中心部との間の水平面内での距離よりも長い
本発明では、油分離器の容器に流入した混合流体は、主に重力の影響により冷媒と油とに分離される。このため、冷媒流量が小さい冷媒回路であっても、油分離器の分離効率を高めることができる。したがって、本発明によれば、分離効率の高い油分離器を備えた冷蔵庫を実現できる。
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の冷媒回路20の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の油分離器25を上方から鉛直方向に沿って見た構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の油分離器25を側方から見た断面構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の油分離器25における冷媒流量と分離効率との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の油分離器25を上方から鉛直方向に沿って見た構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の油分離器25を側方から見た断面構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の油分離器25を上方から鉛直方向に沿って見た構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の油分離器25を側方から見た断面構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫1の油分離器25を上方から鉛直方向に沿って見た構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫1の油分離器25を側方から見た断面構成を模式的に示す図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫について説明する。図1は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の概略構成を示す断面図である。以下の説明における各構成要素同士の位置関係は、原則として、冷蔵庫1が使用可能な状態に設置されたときのものである。
図1に示すように、冷蔵庫1は、前面が開口されて内部に貯蔵空間が形成された断熱箱体10を有している。断熱箱体10は、鋼鉄製の外箱と、樹脂製の内箱と、外箱と内箱との間の空間に充填された断熱材と、を有している。断熱箱体10の内部に形成された貯蔵空間は、発泡ウレタン等を用いて形成された1つ又は複数の仕切り部材により、複数の貯蔵室に区画されている。冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、最上段に配置された冷蔵室11と、冷蔵室11の下方に配置された切替室12と、切替室12の側方に隣接して配置された不図示の製氷室と、切替室12及び製氷室の下方に配置された冷凍室13と、冷凍室13の下方に配置され、野菜又は大型ペットボトル等を収納する最下段の野菜室14と、を備えている。各貯蔵室には、温度を検知するサーミスタ(図示せず)が設けられている。各サーミスタは、後述する制御装置30に温度検知信号を出力するようになっている。
冷蔵室11の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する回転式の扉16が設けられている。冷蔵庫1の前面となる扉16の外側表面には、操作パネル17が設けられている。操作パネル17は、各貯蔵室の保冷温度等の設定操作を使用者が行うための操作部と、各貯蔵室の温度などの情報を表示する表示部と、を備えている。操作パネル17は、操作部と表示部を兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。操作パネル17は、使用者により設定された温度等の設定情報を制御装置30に出力するようになっている。切替室12、製氷室、冷凍室13及び野菜室14の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する引出し式の扉がそれぞれ設けられている。
冷蔵庫1の背面側には、各貯蔵室内を冷却する冷却手段として、圧縮機21及び蒸発器22を有し冷媒を循環させる冷媒回路20(図1では図示せず)と、送風機31と、風路32と、が設けられている。蒸発器22で冷媒との熱交換によって冷却された冷気は、送風機31によって送風され、冷蔵庫1の背面の風路32を通って各貯蔵室に供給される。冷媒回路20については、図2を用いて後述する。
制御装置30は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート等を備えたマイクロコンピュータを有している。制御装置30には、各貯蔵室に設けられたサーミスタからの温度検知信号と、冷媒回路20に設けられた温度センサ及び圧力センサからの検知信号と、操作パネル17からの操作信号とが入力される。制御装置30は、入力された信号に基づき、圧縮機21及び送風機31を含む冷蔵庫1全体の動作を制御する。
図2は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の冷媒回路20の構成を示す回路図である。図2に示すように、冷蔵庫1の冷媒回路20は、圧縮機21、凝縮器23、減圧装置24及び蒸発器22が冷媒配管を介して環状に接続された構成を有している。圧縮機21は、低圧のガス冷媒を吸入して圧縮し、高圧のガス冷媒として吐出する流体機械である。圧縮機21からは、ガス冷媒と、圧縮機21内に貯留されている冷凍機油(以下、単に「油」という場合がある)と、が混合した混合流体が吐出される。圧縮機21は、例えば、シェル内の圧力が吸入圧となる低圧シェル型である。凝縮器23は、冷媒の凝縮熱を冷蔵庫1の外部に放熱する放熱器として機能する熱交換器である。減圧装置24は、冷媒を減圧する装置である。減圧装置24としては、電子膨張弁等の膨張弁又はキャピラリ等の固定絞りが用いられる。蒸発器22は、冷媒の凝縮熱を空気から吸熱する吸熱器として機能する熱交換器である。
冷媒回路20のうち圧縮機21の吐出側であって凝縮器23の上流側には、圧縮機21から吐出された混合流体を冷媒と油とに分離する油分離器25が設けられている。油分離器25は、圧縮機21よりも上方、すなわち圧縮機21が配置された高さ位置よりも高い高さ位置に配置されている。油分離器25は、例えば、圧縮機21の吐出部よりも上方に配置されている。油分離器25の底部は、返油管26を介して圧縮機21に接続されている。返油管26には開閉弁27が設けられている。開閉弁27は、制御装置30の制御により、圧縮機21の運転中には閉状態となり、圧縮機21の停止中には開状態となる。圧縮機21の運転中には、油分離器25で冷媒から分離された油が油分離器25に貯留される。圧縮機21の停止中には、油分離器25に貯留された油は、自重により返油管26を通って圧縮機21のシェル内に返油される。
図3は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の油分離器25を上方から鉛直方向に沿って見た構成を模式的に示す図である。図4は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の油分離器25を側方から見た断面構成を模式的に示す図である。図4の上下方向は、鉛直上下方向と一致している。図4では、冷媒の流れを実線矢印で示しており、油の流れを破線矢印で示している。図3及び図4に示す油分離器25は、冷媒と油とが主に重力の影響によって分離される重力式の油分離器である。
図3及び図4に示すように、油分離器25は、容器40を有している。容器40は、円筒状の側面部41と、側面部41の上端に設けられた円形状の上面部42と、側面部41の下端に設けられた円形状の底面部43と、を備えている。上面部42及び底面部43は、平面状に形成された平板形状を有していてもよいし、曲面状に形成された曲面板形状を有していてもよい。容器40は全体として、中心軸Oを中心とする円筒状の形状を有している。容器40は、中心軸Oが鉛直上下方向に沿うように設置される。容器40内の空間の直径(以下、単に「容器40の直径」という場合がある)をφとし、容器40内の空間の高さ寸法(以下、単に「容器40の高さ寸法」という場合がある)をhとすると、直径φは高さ寸法hよりも長くなっている(φ>h)。容器40内で冷媒から分離された油50は、容器40内の底面部43上に貯留される。容器40の形状は円筒状に限られず、多角形状の断面を有する角筒状などの他の形状であってもよい。
容器40の側面部41のうちの第1接続部41aには、冷媒と油とが混合した混合流体を容器40に流入させる流入管44が水平に接続されている。流入管44は、鉛直方向上方から見たとき、容器40の中心部である中心軸Oに向かうように接続されている。流入管44の管軸は、第1接続部41aと中心軸Oとを通る水平な直線に沿っている。第1接続部41aと、側面部41のうち中心軸Oを挟んで第1接続部41aと対向する対向部41bと、の間の水平面内での距離は、容器40の直径φと等しい。
容器40の上面部42のうちの第2接続部42aには、容器40から冷媒を流出させる流出管45が、鉛直方向と平行になるように上向きに接続されている。流出管45は、鉛直方向上方から見ると、上面部42の中心部となる容器40の中心軸O上に接続されている。第1接続部41aと第2接続部42aとの間の水平面内での距離Lは、第1接続部41aと中心軸Oとの間の水平面内での距離、すなわち容器40の半径φ/2と等しい(L=φ/2)。
容器40の底面部43には、容器40から油を流出させる油排出管46が接続されている。油排出管46は、底面部43のうちの外周部、すなわち底面部43のうちの側面部41寄りに下向きに接続されている。底面部43は、油の排出性を高めるために、油排出管46が接続される部分の高さ位置が相対的に低くなるように傾斜していてもよい。油排出管46は、返油管26を介して圧縮機21に接続される。
油分離器25で冷媒と油とが分離される原理について説明する。圧縮機21から吐出された混合流体は、流入管44を介して容器40内に流入する。容器40内に流入した混合流体のうち密度の小さい冷媒は、流出管45に吸引され、流出管45を介して容器40外部に流出する。一方、混合流体のうち冷媒よりも密度の大きい油滴は、流出管45からの吸引力に勝る重力を受け、下方に落下して底面部43に捕捉される。捕捉された油滴は、容器40の底面部43上に油50として貯留される。油分離器25では、このような原理により冷媒と油とが分離される。容器40に貯留された油は、圧縮機21の停止中に、油排出管46及び返油管26を介して圧縮機21のシェル内に返油される。
図5は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の油分離器25における冷媒流量と分離効率との関係を示すグラフである。横軸は冷媒流量[kg/h]を表しており、縦軸は油分離器25における冷媒と油との分離効率(%)を表している。点線は容器40の直径がφ1の場合の冷媒流量と分離効率との関係を示しており、長破線は容器40の直径がφ2の場合の冷媒流量と分離効率との関係を示しており、実線は容器40の直径がφ3の場合の冷媒流量と分離効率との関係を示している。ここで、直径φ2は直径φ1よりも長く、直径φ3は直径φ2よりもさらに長いものとする(φ1<φ2<φ3)。
図5に示すように、本実施の形態のような重力式の油分離器25では、通常、冷媒流量が大きくなるほど分離効率が低くなる。本実施の形態の油分離器25のように、流入管44が側面部41に接続され、流出管45が上面部42の中心に接続されている場合、容器40の直径φが長くなるほど、分離効率が高くなるか、又は、高い分離効率の得られる冷媒流量の範囲が大流量側に拡大する。言い換えれば、第1接続部41aと第2接続部42aとの間の水平面内での距離Lが長くなるほど、分離効率が高くなるか、又は、高い分離効率の得られる冷媒流量の範囲が大流量側に拡大する。これは、距離Lが長くなると、容器40内に流入した混合流体が、容器40内から流出するまでの間に重力の影響を長く受け続けるため、混合流体中の油滴が底面部43に捕捉される確率が高まるからである。
ここで、容器40の容積Vは冷媒流量に応じて決まる値であり、冷媒流量は冷却対象の負荷に応じて決まる値である。このため、容積Vは、冷却対象の負荷に応じて特定の値に設定される。容積Vを一定としたとき、直径φは、容器40の高さ寸法hが低くなるほど長くなる。このため、直径φと高さ寸法hとの比φ/hが大きいほど、油分離器25の分離効率を高めることができる。冷蔵庫1における冷媒流量の範囲で油分離器25の分離効率を高めるためには、φ/hが1より大きいこと(φ/h>1)、すなわち、直径φが高さ寸法hよりも大きいこと(φ>h)が望ましい。
以上説明したように、本実施の形態に係る冷蔵庫1は、冷媒が循環する冷媒回路20と、冷媒回路20に設けられ、冷媒と油とを分離する油分離器25と、を備えている。油分離器25は、側面部41、上面部42及び底面部43を有する容器40と、油分離器25を鉛直方向に沿って見たとき容器40の中心部(例えば、中心軸O)に向かうように側面部41のうちの第1接続部41aに接続され、冷媒と油とが混合した混合流体を容器40に流入させる流入管44と、上面部42のうちの第2接続部42aに接続され、混合流体から分離した冷媒を容器40から流出させる流出管45と、底面部43に接続され、混合流体から分離した油を容器40から流出させる油排出管46と、を有している。
この構成によれば、油分離器25の容器40に流入した混合流体は、主に重力の影響により冷媒と油とに分離される。このため、冷蔵庫用の冷媒回路のように冷媒流量が小さい冷媒回路20であっても、油分離器25の分離効率を高めることができる。したがって、上記構成によれば、分離効率の高い油分離器25を備えた冷蔵庫1を実現できる。
また、本実施の形態に係る冷蔵庫1において、第1接続部41aと、側面部41のうち中心部を挟んで第1接続部41aと対向する対向部41bと、の間の水平面内での距離(例えば、直径φ)は、容器40の高さ寸法hよりも長い。この構成によれば、容器40内に流入した混合流体が重力の影響を長く受け続けるため、混合流体中の油滴が底面部43で捕捉される確率が高まる。したがって、油分離器25の分離効率をより高めることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1について説明する。図6は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の油分離器25を上方から鉛直方向に沿って見た構成を模式的に示す図である。図7は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の油分離器25を側方から見た断面構成を模式的に示す図である。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本実施の形態の油分離器25は、流出管45が接続される第2接続部42aの位置において上記実施の形態1と異なっている。第2接続部42aは、上面部42のうち、中心軸Oを間に挟んで第1接続部41aから離れた位置に設けられている。鉛直方向上方から見ると、第2接続部42aは、中心軸Oと第1接続部41aとを結ぶ直線の延長線上に設けられている。第1接続部41aと第2接続部42aとの間の水平面内での距離Lは、第1接続部41aと中心軸Oとの間の水平面内での距離、すなわち容器40の半径φ/2よりも長くなっている(L>φ/2)。また、距離Lは、容器40の直径φよりも短くなっている(L<φ)。第1接続部41a及び第2接続部42aは、距離Lが可能な限り長くなるように設けられることが望ましい。
ここで、水平面内で互いに直交する方向にx軸及びy軸をとり、x軸及びy軸と直交する鉛直方向にz軸をとり、上方を+z方向とする。このとき、第1接続部41aの座標を(x1,y1,z1)とし、第2接続部42aの座標を(x0,y0,z0)とすると、第1接続部41aと第2接続部42aとの間の水平面内での距離Lは、
L=√((x1-x0)+(y1-y0)
で表される。つまり、距離Lは、第1接続部41a及び第2接続部42aのそれぞれのx座標及びy座標のみを用いて表される。
以上説明したように、本実施の形態に係る冷蔵庫1では、第1接続部41aと第2接続部42aとの間の水平面内での距離Lは、第1接続部41aと容器40の中心部(例えば、中心軸O)との間の水平面内での距離(例えば、直径φ)よりも長い。この構成によれば、容器40内に流入した混合流体が重力の影響を長く受け続けるため、混合流体中の油滴が底面部43で捕捉される確率が高まる。したがって、油分離器25の分離効率をより高めることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1について説明する。図8は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の油分離器25を上方から鉛直方向に沿って見た構成を模式的に示す図である。図9は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の油分離器25を側方から見た断面構成を模式的に示す図である。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示すように、本実施の形態の油分離器25は、流入管44が接続される第1接続部41aの位置において上記実施の形態1と異なっている。第1接続部41aは、側面部41ではなく、上面部42のうち、中心軸Oを挟んで第2接続部42aから離れた外周寄りの位置に設けられている。流入管44は、第1接続部41aに、鉛直方向と平行になるように上向きに接続されている。本実施の形態では、第1接続部41aと第2接続部42aとの間の水平面内での距離Lは、容器40の半径φ/2よりも短くなっている。流入管44及び流出管45は、第1接続部41aと第2接続部42aとの間の距離Lが可能な限り長くなるように容器40に接続されることが望ましい。
本実施の形態の油分離器25では、流入管44から容器40に流入した混合冷媒は、鉛直方向下向きに底面部43に向かって吹き付けられる。このため、混合流体中の油滴が底面部43で捕捉される確率を高めることができるため、油分離器25の分離効率をより高めることができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫1について説明する。図10は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の油分離器25を上方から鉛直方向に沿って見た構成を模式的に示す図である。図11は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の油分離器25を側方から見た断面構成を模式的に示す図である。なお、実施の形態1又は3と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10及び図11に示すように、本実施の形態の油分離器25は、流出管45が接続される第2接続部42aの位置において上記実施の形態3と異なっている。第2接続部42aは、上面部42のうち、中心軸Oを間に挟んで第1接続部41aから離れた外周寄りの位置に設けられている。流出管45は、第2接続部42aに、鉛直方向と平行になるように上向きに接続されている。鉛直方向上方から見ると、第2接続部42aは、中心軸Oを基準として第1接続部41aと概ね対称となる位置に設けられている。第1接続部41aと第2接続部42aとの間の水平面内での距離Lは、第1接続部41aと中心軸Oとの間の水平面内での距離L1よりも長く(L>L1)、容器40の半径φ/2よりも長く(L>φ/2)、容器40の直径φよりも短くなっている(L<φ)。
以上説明したように、本実施の形態に係る冷蔵庫1は、冷媒が循環する冷媒回路20と、冷媒回路20に設けられ、冷媒と油とを分離する油分離器25と、を備えている。油分離器25は、側面部41、上面部42及び底面部43を有する容器40と、上面部42のうちの第1接続部41aに接続され、冷媒と油とが混合した混合流体を容器40に流入させる流入管44と、上面部42のうちの第2接続部42aに接続され、冷媒を容器40から流出させる流出管45と、底面部43に接続され、油を容器40から流出させる油排出管46と、を有している。第1接続部41aと第2接続部42aとの間の水平面内での距離Lは、第1接続部41aと容器40の中心部(例えば、中心軸O)との間の水平面内での距離L1よりも長い。
この構成によれば、流入管44から容器40に流入する混合冷媒は、鉛直方向下向きに底面部43に向かって吹き付けられる。このため、混合流体中の油滴が底面部43で捕捉される確率が高まる。また、この構成によれば、容器40内に流入した混合流体が重力の影響を長く受け続けるため、混合流体中の油滴が底面部43で捕捉される確率がさらに高まる。このため、冷蔵庫用の冷媒回路のように冷媒流量が小さい冷媒回路20であっても、油分離器25の分離効率を高めることができる。したがって、上記構成によれば、分離効率の高い油分離器25を備えた冷蔵庫1を実現できる。
上記の各実施の形態は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
1 冷蔵庫、10 断熱箱体、11 冷蔵室、12 切替室、13 冷凍室、14 野菜室、16 扉、17 操作パネル、20 冷媒回路、21 圧縮機、22 蒸発器、23 凝縮器、24 減圧装置、25 油分離器、26 返油管、27 開閉弁、30 制御装置、31 送風機、32 風路、40 容器、41 側面部、41a 第1接続部、41b 対向部、42 上面部、42a 第2接続部、43 底面部、44 流入管、45 流出管、46 油排出管、50 油。

Claims (2)

  1. 冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記冷媒回路に設けられ、前記冷媒と油とを分離する油分離器と、
    を備え、
    前記油分離器は、
    側面部、上面部及び底面部を有する容器と、
    前記油分離器を鉛直方向に沿って見たとき前記容器の中心部に向かうように前記側面部のうちの第1接続部に接続され、前記冷媒と前記油とが混合した混合流体を前記容器に流入させる流入管と、
    前記上面部のうちの第2接続部に接続され、前記冷媒を前記容器から流出させる流出管と、
    前記底面部に接続され、前記油を前記容器から流出させる油排出管と、
    を有し
    前記第1接続部と前記第2接続部との間の水平面内での距離は、前記第1接続部と前記中心部との間の水平面内での距離よりも長い冷蔵庫。
  2. 冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記冷媒回路に設けられ、前記冷媒と油とを分離する油分離器と、
    を備え、
    前記油分離器は、
    側面部、上面部及び底面部を有する容器と、
    前記油分離器を鉛直方向に沿って見たとき前記容器の中心部に向かうように前記側面部のうちの第1接続部に接続され、前記冷媒と前記油とが混合した混合流体を前記容器に流入させる流入管と、
    前記上面部のうちの第2接続部に接続され、前記冷媒を前記容器から流出させる流出管と、
    前記底面部に接続され、前記油を前記容器から流出させる油排出管と、
    を有し、
    前記第1接続部と、前記側面部のうち前記中心部を挟んで前記第1接続部と対向する対向部と、の間の水平面内での距離は、前記容器の高さ寸法よりも長い蔵庫。
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