JP7068291B2 - 光ファイバ線引きシステムのためのパージ装置 - Google Patents

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Description

優先権
本出願は、その内容が依拠され、ここに全て引用される、2016年10月21日に出願された米国仮特許出願第62/411084号の米国法典第35編第119条の下での優先権の恩恵を主張するものである。
本開示は、広く、ファイバ線引きシステムに関し、より詳しくは、ファイバ線引きシステムにおける光ファイバの破損を低下させるためのシステムに関する。
黒鉛が、動作温度が高いために、ファイバ線引き炉内に広く使用されている。その炉の高温区域において、炉壁との反応により、腐食が生じ、SiCおよびSiOの飽和蒸気が形成される。この飽和蒸気は、炉内で、高温区域から離れて下方に移動するにつれて、冷却され、それにより、炉壁上にSiCが堆積する。その上、SiOが凝結し、SiO粒子を形成する。これらの粒子は、典型的に、より大きい粒子へと凝集し、その粒子は、やがて、線引き炉の壁から剥がれ、ガス流中に再び導入され、ファイバと接触することがある。大きい黒鉛およびSiO粒子は、ファイバに付着し、その表面に傷を生じると、ファイバを破損させ得る。線引き過程中にファイバ中に取り込まれるより小さい黒鉛微粒子は、線引きにより引き起こされた点欠陥のために、許容できない製品損失を生じるであろう。
線引き炉内で欠陥を生じることに加え、微粒子は、ファイバの動きによる運動量拡散のために、線引き炉から徐冷装置中に輸送され得る。徐冷処理装置(SCD)の小さい直径のために、これらの粒子は、ファイバと極めて近接しており、ファイバがまだ熱く、したがって、被害を受けやすいときに、追加の点欠陥とファイバの破損をもたらすことがある。その上、設備と過程の変更が、SCD中に流入する微粒子の数の増加に寄与し、破損の可能性を増すであろう。
本開示の少なくとも1つの態様によれば、光ファイバ製造システムは、徐冷装置およびその徐冷装置の上に配置されたパージ装置を備える。そのパージ装置は、入口を画成する管を備える。光ファイバは、徐冷装置およびパージ装置を通って延在する。そのパージ装置は、入口を通じて、光ファイバに対してパージガスを注入するように構成されている。
本開示の別の態様によれば、光ファイバ製造システムは、徐冷装置を備える。パージ装置が、その徐冷装置の上に配置され、光ファイバがその中を通って線引きされる通路および入口を画成する管を備える。そのパージ装置は、パージガスが光ファイバに沿って存在する気体の境界層を乱すように、入口を通って通路に入り、光ファイバに対してパージガスを注入するように構成されている。
本開示の別の態様によれば、光ファイバを形成する方法は、徐冷処理装置の上方に配置された入口を画成する管およびノズルアセンブリを提供する工程;光ファイバプリフォームを加熱する工程;そのプリフォームから光ファイバを線引きする工程;その光ファイバを管およびノズルアセンブリに通過させる工程;およびその入口を通じて光ファイバに向けてパージガスを注入する工程を有してなる。
本開示のこれらと他の特徴、利点、および目的が、以下の明細書、特許請求の範囲、および添付図面を参照することによって、当業者によりさらに理解され、認識されるであろう。
1つの実施の形態による、徐冷装置を有する光ファイバ製造システムを示す概略図 1つの実施の形態による、図1の区域IIAでの徐冷装置の上部領域の拡大断面図 1つの実施の形態による、図2Aの区域IIBでの拡大図 概要の光ファイバ製造システムの計算流体力学シミュレーション 図3Aの区域IIBの拡大図 パージガスの流量に対する徐冷処理装置中に流入する粒子の百分率を示すグラフ 40SLPMのパージガス体積流量および20°の入口角度に関する、入口高さに対する光ファイバ上の静圧を示すグラフ 40SLPMのパージガス体積流量および20°の入口角度に関する、入口高さに対する徐冷処理装置中に流入する粒子の百分率を示すグラフ 概要の光ファイバ製造システムの計算流体力学シミュレーション 概要の光ファイバ製造システムの計算流体力学シミュレーション 徐冷処理装置内の光ファイバの位置に対するファイバ温度の変化を示すグラフ
本発明の追加の特徴および利点が、以下の詳細な説明に述べられており、その説明から当業者に明白であるか、または特許請求の範囲および添付図面と共に、以下の説明に記載されたように本発明を実施することによって、認識されるであろう。
ここに用いられているように、「および/または」という用語は、2つ以上の項目のリストに使用される場合、列挙された項目のいずれか1つをそれだけで用いても差し支えなく、または列挙された項目の2つ以上の任意の組合せを用いて差し支えないことを意味する。例えば、組成物が成分A、B、および/またはCを含有すると記載されている場合、その組成物は、Aのみ;Bのみ;Cのみ;AとBの組合せ;AとCの組合せ;BとCの組合せ;またはAとBとCの組合せを含有し得る。
この文献において、第1と第2、上部と底部などの関係語は、1つの実在物または作用を別の実在物または作用から区別するためだけに使用され、そのような実在物または作用の間のどのような実際のそのような関係または順序を必ずしも要求または暗示しない。
図1を参照すると、1つの実施の形態による、光ファイバ製造システム10が概略示されている。システム10は、約2,000℃の温度に加熱されることのある炉14を備える。ガラス光ファイバプリフォーム18が炉14内に配置され、そこからファイバが線引きされて、裸の光ファイバ22を作り出す。プリフォーム18は、どのガラスまたは材料から構成されてもよく、光ファイバの製造に適してドープされていてもよい。裸の光ファイバ22がプリフォーム18から一旦線引きされたら、裸の光ファイバ22は、1つの実施の形態による処理管としてここに示され、記載された徐冷処理装置26(「SCD」)内で冷却してよい。徐冷管または処理装置26は、1つの実施の形態によれば、炉14の出口から距離を置いているのが示されている。しかしながら、処理装置26は、他の様式で炉14に連結されても、他の実施の形態にしたがって他の様式でそこに接続されていても差し支えないことを認識すべきである。
様々な実施の形態によれば、徐冷処理装置26は線引き炉14の下流にある装置であり、その中で、裸の光ファイバ22が、25℃および1気圧(約101kPa)の圧力での空気中におけるファイバ22の冷却速度より遅い速度で冷却される。図2に示されるような、管32を含むパージ装置30が、ここに記載され、示されたような処理装置26の上に配置されることがある。処理装置26は、裸の光ファイバ22が処理装置26に、例えば、約1,600℃と2,100℃の間の温度で入るように、炉14の出力または出口ポートに近接して配置されることがある。裸の光ファイバ22は、好ましくは500℃より高い温度で処理装置26から出る。裸の光ファイバ22は、徐冷処理装置26内で処理されていない同一設計のファイバと比べて、減衰が減少するのに十分な時間に亘りその処理装置26内で処理されることが好ましい。例えば、コア内に0.5質量パーセント未満の酸化ゲルマニウムを有する光ファイバ22(および酸化ゲルマニウムを含まないコアを有するファイバ22)について、ファイバ22が、そのファイバの温度が1,200℃と1,800℃の間にある期間中、より好ましくはそのファイバの温度が1,200℃と1,700℃の間にある間、そしてさらにより好ましくはそのファイバの温度が1,300℃と1,600℃の間にある間、その処理装置内で処理(徐冷)されることが好ましい。コア内に0.5質量パーセント超の酸化ゲルマニウムを有する光ファイバ22の例について、ファイバ22が、そのファイバの温度が900℃と1,600℃の間にある期間中、より好ましくはそのファイバの温度が1,000℃と1,500℃の間にある間、そしてさらにより好ましくはそのファイバの温度が1,000℃と1,400℃の間にある間、その処理装置内で処理(徐冷)されることが好ましい。しかしながら、処理装置26は大気圧より低い圧力を利用するので、これらの温度範囲は、処理装置26内に達成できると同時に、処理装置が大気圧以上であった場合に、そうでなければ加わったであろう量より少ない熱量しか加わらない。処理装置26内のファイバ22の平均冷却速度は、処理装置26中へのファイバ22の入口点でのファイバ表面温度(ファイバ入口表面温度)から、処理装置26からのファイバ22の出口点でのファイバの表面温度(ファイバ出口表面温度)を引いて、処理装置26中のファイバ22の全滞留時間で割ったものと定義される。処理装置26は、裸の光ファイバ22が炉14から出口ポート38に通過するときにそのファイバ22を冷却するように構成されることがある。
それに加え、炉14への入力として、図1にG1として示された不活性ガスを提供するためのガス入口42が示されている。ガスG1は、1つの実施の形態によれば、炉14に到達する周囲空気の量を減少させるために、アルゴンを含むことがある。別の実施の形態によれば、不活性ガスG1は、窒素を含むことがある。炉14および処理装置26の様々な位置に、複数のガス入口42を用いてよいことが理解されよう。
図1に示された実施の形態において、プリフォーム18から線引きされた裸の光ファイバ22は、炉14の底を通って出て、処理装置26を通り出口ポート38から出て、十分な冷却後に、被覆ユニット60に入るように通過する。被覆ユニット60において、裸の光ファイバ22の外面に、一次保護被覆層が施される。被覆ユニット60から出た後、保護層を備えた光ファイバ22は、牽引装置またはローラ64などの製造システム10内の様々な処理段階を通って、ファイバ貯蔵スプール68上に通過することができる。ローラ64の一方は、光ファイバ22が全システムを通って線引きされ、最終的に貯蔵スプール68上に巻き付けられるときに、光ファイバ22上に必要な張力を与えるために使用されることがある。
ここで図2Aを参照すると、徐冷処理装置26の上にノズルアセンブリ76が配置されている。ノズルアセンブリ76は、ノズル本体76Aおよびノズル管76Bを備える。ノズル通路76Cが、ノズル本体76Aおよびノズル管76Bを通ってノズルアセンブリ76により画成される。徐冷処理装置26の上に、パージ装置30が配置されている。パージ装置30は、管32および上部部材96を備える。管32は、上部管34および下部管80を含む。下部管80は、ノズルアセンブリ76上に配置され、ノズル管76Bの周りに延在する。下部管80の上に上部管34が配置されている。ノズルアセンブリ76は、徐冷処理装置26およびパージ装置30を流体接続する。上部管34および下部管80は協働して、入口マニホルド84、入口88および管通路92を画成する。管通路92は、1つの実施の形態によれば、その内径よりも長さが5倍以上大きいことがある。図2Bに示されるように、入口88は、入口マニホルド84を管通路92に流体連結する。管通路92は、下部管80により画成される第1部分92Aおよび上部管34より画成される第2部分92Bを含む。上部管34の上には、上部部材96が配置されている。上部部材96は、直線部分96Aおよびテーパー部分96Bの両方を画成し、テーパー部分96Bが直線部分96Aの上に配置されている。パージ装置30の上部管34と直線部分96Aとの間に、間隙100が画成される。部材通路96Cが、直線部分96Aおよびテーパー部分96Bを通って、上部部材96により画成される。上部部材96の上に、ファイバカッター104が配置されている。ファイバカッター104は、光ファイバ製造システム10の連続運転の終わりに(例えば、プリフォーム18(図1)が使い尽くされたときに)、光ファイバ22を切断するように構成されることがある。図から分かるように、光ファイバ22は、下方に、ファイバカッター104、上部部材96、上部管34、下部管80、ノズルアセンブリ76を通って、徐冷処理装置26中に延在する。管通路92内または他のどこかに、光ファイバ22の直径または他の性質(例えば、温度、形状、位置など)を測定するように構成されたレーザマイクロメータまたは他の装置が含まれることがある。
様々な実施の形態によれば、ノズルアセンブリ76は、徐冷処理装置26の内部に存在する処理ガスの管通路92中への流れを減少させるようなサイズで、そのように構成されることがある。動作において、加熱された処理ガスは、徐冷処理装置26が煙突のような働きをするような様式で上部管34に向かって上方に浮かぶ傾向にあるであろう。それゆえ、ノズルアセンブリ76のノズル通路76Cは、上部管34中に逃げ込む処理ガスの量が減少するように、徐冷処理装置26の直径より小さい直径の大きさとなることがある。
先に説明したように、上部部材96は、直線部分96Aとテーパー部分96Bの両方を備える。直線部分およびテーパー部分96A、96Bは、上部部材96の直線とテーパー状の外面により画成される。部材通路96Cは、直線部分96Aとテーパー部分96Bの両方を通って延在するが、この通路は、同様に、対応する直線およびテーパー部分96A、96Bにおいて直線およびテーパー状であるであろう。言い換えると、直線およびテーパー部分96A、96Bは、それぞれ、内部で直線およびテーパー状であることがある。様々な実施の形態によれば、上部部材96の直線部分96Aの内径は、管通路92の内径より小さいことがある。直線部分96Aおよび部材通路96Cの内径は、約7mmと約12mmの間にあることがある。管通路92は、約6mmと約12mmの間の内径を有することがある。間隙100は、製造中に光ファイバ22を観察するためのカメラ窓または観測ポートとして使用されることがある。さらに、下記により詳しく説明するように、間隙100は、上部管34から、そして概して光ファイバ製造システム100から、注入ガスおよび炉の粒子をパージするために使用されることがある。図示された実施の形態において、上部部材96の直線部分96Aは、テーパー部分96Bよりも短い。他の実施の形態において、直線部分96Aはテーパー部分96Bより長いことがある。直線およびテーパー部分96A、96Bの相対的な長さは、パージされる注入ガスおよび粒子の方向および軌道に影響するであろう。
ここで、図2Bを参照すると、下部管80がノズル管76Bの周りに配置されている。先に説明したように、入口マニホルド84が、入口88を通じて管通路92と流体連結されている。入口マニホルド84は、トロイダル様式で管通路92の周りに延在する。入口マニホルド84は、入口88を通じて管通路92中に、光ファイバ22に対して通過させるべきパージガスを受け入れるように構成されている。入口マニホルド84は、パージガスの層流を作り出すことがある。入口マニホルド84のトロイダル形状により、入口88へのパージガスの実質的に均一な分布が可能になる。図示されたような入口88は、下部管80と上部管34との間の界面により画成される。それゆえ、入口88は、管通路92の外周全てに亘り延在する。入口88は連続または不連続の構造であってよいことが理解されよう。例えば、入口88は、管通路92の外周にある複数の孔、スロット、またはその組合せを含むことがある。入口88は、約0.1mmから約10.0mm、または約0.25mmから約3.0mm、または約0.5mmから約2.5mmの高さを有することがある。様々な実施の形態によれば、入口88は、光ファイバ製造システム10のX-Y水平面に対して角度が付けられていることがある。例えば、入口88の角度は、光ファイバ製造システム10のX-Y水平面に対して、約0°と約40°の間、約10°から約35°であることがある。具体例において、入口88の角度は約20°であることがある。いくつかの実施の形態において、入口88は上方に角度が付けられている。入口88を上方に角度付けることによって、光ファイバ22に向けた、それに対するパージガスの注入は、光ファイバ22の線引き方向(Z方向に下向きのファイバ線引き方向)と略反対の方向にある。入口88の角度は、管通路92の外周の周りの位置により変動することがあることが理解されよう。入口88は、約0.1標準リットル毎分(SLPM)と約80SLPMの間、または約10SLPMと約40SLPMとの間の体積流量でパージガスを注入することがある。入口88の高さおよび入口88に供給されるパージガスの体積流量は、光ファイバ22に対して所望の静ガス圧を達成するために変えてもよいことが理解されよう。その静圧は、光ファイバ22に衝突するパージガスにより生じる。様々な実施の形態によれば、入口88からのパージガスの注入は、ファイバ22と接触し、ファイバ22に近接した気体の境界層をはぎ取る。先と下記により詳しく説明されるように、光ファイバ22に近接した気体の境界層は、炉14からの微粒子を含有することがある。入口88から注入されるパージガスが、ファイバ22から境界層および微粒子をはぎ取り、その境界層の気体および微粒子を、間隙100を通って、または上部部分96のテーパー部分96Bの上の周囲環境へと排出する。言い換えれば、パージ装置30は、パージガスが光ファイバ22に沿って存在する気体の境界層を乱すように、入口88を通じて通路92に入り、光ファイバ22に対してパージガスを注入するように構成されている。様々な実施の形態によれば、パージガスの注入により、境界層中に存在する粒子が徐冷処理装置26中に流れ込むのを減少させるのに十分に、光ファイバ22に沿って存在する気体の境界層を乱す。
ノズル通路76Cは、管通路92と流体連結している。ノズル通路76Cは、ノズル通路76Cが管通路92より小さい内径を有するように、管通路92に近接してテーパー状になっていることがある。入口88の角度のついた実施の形態において、管通路92を通る、上方、すなわちZ方向へのガスの注入により、管通路92の第1部分92A内に低圧が生じることがある。この低圧、および徐冷処理装置26の工程ガスの高温により、徐冷処理装置26(図2A)内の工程ガスの浮力流が管通路92中に移動することがある。それゆえ、管通路92より小さい内径を有するノズル通路76Cの実施の形態は、「煙突」効果、または徐冷処理装置26から管通路92への工程ガスの浮力流を都合よく減少させることがある。
まだ図2Aおよび2Bを参照すると、動作において、光ファイバ22が光ファイバ製造システム10を通じて線引きされているときに、炉14の大気圧炉頂ガスの一部は、境界層として光ファイバ22に沿ってその外側に従う。先に説明したように、炉14内で生じるSiO粒子は、その境界層中に存在することがある。炉14から上部管34中への下方の光ファイバ22の移動により、境界層および粒子が徐冷処理装置26中に引き込まれることがある。徐冷処理装置26内にある間に光ファイバ22の表面上に粒子が存在すると、ファイバ22上に応力集中部および弱点が形成されることがある。したがって、先に説明したように、入口88は、パージガスを管通路92中に、そして光ファイバ22上に注入するように構成されている。入口88を通じたパージガスの注入は、光ファイバ22に従う、境界層、および関連する粒子が、光ファイバ22から吹き払われ、上部管34の上部に向かって動かされ、光ファイバ製造システム10から除去されるように、十分な体積および圧力のものであることがある。例えば、炉の雰囲気および関連する粒子は、間隙100を通って、上部部材96のテーパー部分96Bの上部から、またはその組合せで、光ファイバ製造システム10からパージされることがある。
先に説明したように、様々な実施の形態において、上部部材96の直線部分96Aは、上部管34の内径より小さい内径を有することがある。上部管34に対して直線部分96Aのより小さい内径により、炉内雰囲気、粒子、および入口88から注入されたガスの大半が、間隙100を通じて放出されるであろう。さらに、管通路92の内径を上部部材96の直線部分96Aより大きく設計することによって、周囲空気および/または潜在的な環境粒子が、間隙100を通って上部部材96または上部管34中に入るのが防がれるであろう。言い換えれば、ベンチュリ効果の可能な地点が、間隙100を通るパージガスの正味の流出があるように、なくなるであろう。このように、周囲空気および粒子は、光ファイバ製造システム10に入らず、潜在的なファイバ破損位置を生じない。それに加え、入口88が光ファイバ製造システム10のX-Y水平面に対して角度付けられている実施の形態において、上部管34を通る上方へのパージガスの動きにより、徐冷処理装置26内から上部管34への工程ガスの浮力流が生じることがある。入口88を通って注入されたパージガスおよび徐冷処理装置26から引き出される浮力流は、相乗的に協働して、境界層およびその粒子を徐冷処理装置26から離して上方に、上部管34を通じて間隙100に向けてはぎ取ることがある。パージガスおよび浮力流の相乗作用により、徐冷処理装置26中に流入する粒子が著しく減少するであろう。
現在開示されている光ファイバ製造システム10を使用すると、数多くの利点が得られるであろう。第一に、入口88を使用すると、粒子が徐冷処理装置26に入る前に、粒子を光ファイバ製造システム10から除去できる。先に説明したように、徐冷処理装置26から粒子を除去すると、光ファイバ22への粒子の付着が減少し、それによって、工程の運転当たりの使用可能な光ファイバ22の収率が上昇するであろう。第二に、入口88、上部部材96、および上部管34を使用すると、粒子の除去効率が90%を超えるであろう。第三に、パージガスは、汚染物質(例えば、ガラス片、粒子、破片)が徐冷処理装置26に入るのを防ぐであろう。例えば、光ファイバ22の製造中に、汚染物質が光ファイバ製造システム10に入ることがある。パージガスおよび浮力流を使用すると、これらの汚染物質が徐冷処理装置26中に入るのが防がれるであろう。第四に、上部部材96の直線部分96Aにより小さい内径を使用すると、周囲空気が炉14に入るのが減少するであろう。炉14に入る周囲空気の量が減少すると、炉14内のSiO粒子の生成が減少するであろう(すなわち、炉14内に存在する酸素が少なくなるために)。
ここで図3Aおよび3Bを参照すると、上部部材96、上部管34、ノズルアセンブリ76、および徐冷処理装置26の概略図と共に、光ファイバ製造システム10内のガス流の計算流体力学シミュレーションが示されている。示されたシミュレーションにおいて、入口88を通じて注入されたパージガスは、40SLPMの体積流量を有し、入口88は、光ファイバ製造システム10のX-Y水平面に対して約20度の角度を有する。図から分かるように、パージガスは徐冷処理装置26の浮力流ガスと相乗的に作用して、光ファイバ22に近接して存在する境界層に対抗する。図3Bの拡大図から分かるように、上部部材96の直線部分96Aの内径を、上部管34の第1部分92Aより小さい内径を有するように設計することによって、周囲空気が上部部材96および上部管34に入るのが防がれる。さらに、先に説明したように、間隙100から出るパージガスは粒子を搬送し、それによって、粒子を光ファイバ製造システム10から除去することがある。
ここで図3Cを参照すると、図から分かるように、入口88を通るパージガスの流量が増加すると、徐冷処理装置26中に入り込む粒子が減少する。例えば、光ファイバ22に約0.1mmほど近い粒子のみが、徐冷処理装置26中に流れ込む。そのファイバ表面から約0.1mmより遠い粒子は、徐冷処理装置26に入るのを阻まれ、光ファイバ製造システム10からパージされる。
ここで図4Aおよび4Bを参照すると、図示されたシミュレーションは、光ファイバ製造システム10のX-Y水平面に対して約20°の角度での約40SLPMの入口88を通る流量に基づくものであった。図から分かるように、入口88のサイズが増加するにつれて、光ファイバ22上の静圧が減少し、徐冷処理装置26に入る粒子の百分率が増加する。言い換えれば、パージガスの速度が減少するにつれて(すなわち、より大きい入口88を通って動くパージガスの同じ体積のために)、より少ない粒子が境界層からはぎ取られ、間隙100および/または上部部材96を通って光ファイバ製造システム10から除去される。図4Aおよび4Bから明白なように、静圧と入口88のサイズとの間の合理的な妥協案が、2.54mmの高さの入口88により達成される。何故ならば、徐冷処理装置26に入る粒子の百分率が、その装置がない状況よりもずっと少ないからである(例えば、約9%対約43%)。
ここで図5Aおよび5Bを参照すると、上部部材96の直線部分96Aとテーパー部分96Bの長さ間の関係の効果が示されている。図から分かるように、直線部分96Aがテーパー部分96Bより短い実施の形態(すなわち、図5A)において、パージガス、はぎ取られた境界層および徐冷処理装置26の浮力流は、直線部分96Aが上部部材96のテーパー部分96Bよりも長い長さのものである実施の形態(図5B)とは対照的に、ファイバカッター104に沿って、より広がっている。言い換えれば、直線部分96Aは、パージガス、境界層および浮力流を導く。パージガスは、浮力流と相乗的に働いて、境界層をはぎ取るのが分かる。さらに、シミュレーションは、間隙100の上の上部部材96の直線部分96Aが延長された場合、パージガスの性能のわずかな改善を実現できることを示す。このシミュレーションは、境界層が上部管34からさらに離れて引きはがされていることを示す。このことは、図5Aおよび5Bのパスラインの比較から分かる。それに加え、上部部材96の直線部分96Aを約9.5mmから38mmに延長することによって、徐冷処理装置26中に流れ込む粒子の割合のわずかな減少も達成される。
ここで図6を参照すると、徐冷処理装置26内の光ファイバ22の軸位置に関連する、光ファイバ22の温度変化が示されている。y軸の温度差分は、光ファイバ22が炉14から出る時点の温度に対するファイバ22の温度差を称する。入口88の角度のついた実施の形態から分かるように、ファイバ22は徐冷処理装置26内において、角度が付けられていない入口88の実施の形態よりも、遅く冷める。角度が付けられていない入口88の実施の形態では、徐冷処理装置26に入るパージガスにより、入口88の角度のついた実施の形態と対照的に、冷却速度が増加するであろう。そのような実施の形態は、所定の所望の速度より速く光ファイバ22を冷却する上で、不都合であろう。
本開示の改変が、当業者および本開示を利用する者に想起されるであろう。したがって、図面に示され、先に記載された実施の形態は、説明目的に過ぎず、均等論を含む特許法の原理にしたがって解釈されるような、以下の特許請求の範囲により定義される本開示の範囲を制限する意図はないことが理解されよう。
記載された開示の構成、および他の構成要素は、どの特定の材料にも限定されないことが、当業者に理解されるであろう。ここに開示された開示の他の例示の実施の形態は、特に明記のない限り、多種多様な材料から形成してよい。
本開示の目的に関して、「連結された」(連結、連結している、連結されたなどの形態の全て)という用語は、一般に、互いの(電気的または機械的に)直接的または間接的な2つの構成要素の接続を意味する。そのような接続は、静止していても、可動性であってもよい。そのような接続は、2つの構成要素(電気的または機械的)と任意の追加の中間部材が、互いに単一体として一体成形されて、またはその2つの構成要素により、達成されてもよい。特に明記のない限り、そのような接続は、永久的であっても、取り外し可能または解放可能であってもよい。
例示の実施の形態に示されたような、本開示の要素の構成および配置は、説明に過ぎないことに留意することも重要である。本開示において、この革新のいくつかの実施の形態しか、詳しく記載されていないが、本開示を検討する当業者には、新規の教示および列挙された主題の利点から実質的に逸脱せずに、多くの改変が可能である(例えば、様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状および比率、パラメータの値、取り付け配置、材料の使用、色、向きなどの変更)ことが容易に認識されるであろう。例えば、一体成形されたと示された要素が多数の部品から構成されても、多数の部品として示された要素が一体成形されても、界面の操作が逆または他に変えられても、構造の長さまたは幅、および/またはシステムの部材、またはコネクタ、または他の要素が変えられても、要素間に設けられた調節位置の性質または数が変えられてもよい。システムの要素および/またはアセンブリが、多種多様な色、テクスチャ、および組合せのいずれで、十分な強度または耐久性を提供する多種多様な材料のいずれから構成されてもよいことも留意すべきである。したがって、そのような改変の全ては、この革新の範囲内に含まれるべきであることが意図されている。この革新の精神から逸脱せずに、所望の実施の形態および他の例示の実施の形態の設計、作動条件、および配置に、他の置換、改変、変更、および省略を行ってもよい。
任意の記載された過程、または記載された過程内での工程は、本開示の範囲内の構造を形成するために、他の開示された過程または工程と組み合わせてもよいことも理解されよう。ここに開示された例示の構造および過程は、説明目的のためであり、限定を構成するものではない。
本開示の概念から逸脱せずに、上述した構造および方法に、変更および改変を行えることも理解すべきであり、さらに、そのような概念は、以下の請求項によって、これらの請求項により言語で明白にそうではないと述べられていない限り、対象にされることが意図されると理解すべきである。さらに、下記に述べられている請求項は、この詳細な説明に含まれ、その一部を構成する。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
光ファイバ製造システムにおいて、
徐冷装置、
前記徐冷装置の上に配置されたパージ装置であって、入口を画成する管を備えたパージ装置、および
前記徐冷装置および前記パージ装置を通って延在する光ファイバ、
を備え、
前記パージ装置は、パージガスを前記入口を通じて前記光ファイバに対して注入するように構成されている、光ファイバ製造システム。
実施形態2
前記パージガスの注入により、前記光ファイバに沿って存在する気体の境界層が、該境界層中に存在する粒子が前記徐冷装置中に流入するのを減少させるのに十分に乱される、実施形態1に記載のシステム。
実施形態3
前記パージガスが、約10SLPMと約40SLPMの間の、前記入口を通る流量を有する、実施形態2に記載のシステム。
実施形態4
前記入口が、前記管の外周の周りで連続している、実施形態1から3いずれか1つに記載のシステム。
実施形態5
前記入口が、約0°超かつ約40°未満の、前記光ファイバ製造システムのX-Y面に対する角度を有する、実施形態1から4いずれか1つに記載のシステム。
実施形態6
前記入口が、約10°超かつ約35°未満の、前記光ファイバ製造システムのX-Y面に対する角度を有する、実施形態5に記載のシステム。
実施形態7
前記入口が、約0.1mmと約10.0mmの間の高さを有する、実施形態1から6いずれか1つに記載のシステム。
実施形態8
前記管が入口マニホルドを画成し、前記入口が該入口マニホルドおよび該管の通路を流体連結する、実施形態1から7いずれか1つに記載のシステム。
実施形態9
光ファイバ製造システムにおいて、
徐冷装置と、
前記徐冷装置の上に配置されたパージ装置であって、
光ファイバがその中を通って線引きされる通路および入口を画成する管、
を備え、パージガスが前記光ファイバに沿って存在する気体の境界層を乱すように、前記入口を通って前記通路に入り、該光ファイバに対してパージガスを注入するように構成されているパージ装置と、
を備える光ファイバ製造システム。
実施形態10
前記パージガスの注入により、前記光ファイバに沿って存在する前記気体の境界層が、該境界層中に存在する粒子が前記徐冷装置中に流入するのを減少させるのに十分に乱される、実施形態9に記載のシステム。
実施形態11
前記入口が、約0°超かつ約40°未満の、前記光ファイバ製造システムのX-Y面に対する角度を有する、実施形態9または10に記載のシステム。
実施形態12
前記入口が、パージガスを前記通路中に、前記光ファイバが線引きされる方向と略反対の方向に注入するように構成されている、実施形態9から11いずれか1つに記載のシステム。
実施形態13
前記入口が、前記管の外周の周りで連続している、実施形態9から12いずれか1つに記載のシステム。
実施形態14
前記管と前記パージ装置の上部部材との間に間隙が画成されている、実施形態9から13いずれか1つに記載のシステム。
実施形態15
前記入口が、約0.1mmと約10.0mmの間の高さを有する、実施形態10に記載のシステム。
実施形態16
光ファイバを形成する方法において、
徐冷処理装置の上方に配置された入口を画成する管およびノズルアセンブリを提供する工程、
光ファイバプリフォームを加熱する工程、
前記プリフォームから光ファイバを線引きする工程、
前記光ファイバを前記管および前記ノズルアセンブリに通過させる工程、および
前記入口を通じて前記光ファイバに向けてパージガスを注入する工程、
を有してなる方法。
実施形態17
前記徐冷処理装置内のパージガスを前記管中に引き入れる工程をさらに含む、実施形態16に記載の方法。
実施形態18
前記入口が、約0°と約40°との間の、光ファイバ製造システムのX-Y面に対する角度を有する、実施形態16または17に記載の方法。
実施形態19
前記パージガスが、約10SLPMと約40SLPMの間の、前記入口を通る流量を有する、実施形態16から18いずれか1つに記載の方法。
実施形態20
前記光ファイバに向けた前記パージガスの注入が、該光ファイバの線引き方向と略反対の方向である、実施形態16から19いずれか1つに記載の方法。
10 光ファイバ製造システム
14 炉
18 プリフォーム
22 光ファイバ
26 徐冷処理装置
30 パージ装置
34 上部管
38 出口ポート
42 ガス入口
60 被覆ユニット
64 ローラ
68 貯蔵スプール
76 ノズルアセンブリ
76A ノズル本体
76B ノズル管
76C ノズル通路
80 下部管
84 入口マニホルド
88 入口
92 管通路
92A 第1部分
92B 第2部分
96 上部部材
96A 直線部分
96B テーパー部分
100 間隙
104 ファイバカッター

Claims (7)

  1. 光ファイバ製造システムにおいて、
    徐冷装置、
    前記徐冷装置の上に配置されたパージ装置であって、入口を画成する管を備えたパージ装置、および
    前記徐冷装置および前記パージ装置を通って延在する光ファイバ、
    を備え、
    前記パージ装置は、パージガスを前記入口を通じて前記光ファイバに対して注入するように構成され、
    前記入口が、0°超かつ40°未満の、前記光ファイバ製造システムのX-Y面に対する角度を有する、
    光ファイバ製造システム。
  2. 前記パージガスの注入により、前記光ファイバに沿って存在する気体の境界層が、該境界層中に存在する粒子が前記徐冷装置中に流入するのを減少させるのに十分に乱される、請求項1記載のシステム。
  3. 前記パージガスが、10SLPMと40SLPMの間の、前記入口を通る流量を有する、請求項2記載のシステム。
  4. 前記入口が、0.1mmと10.0mmの間の高さを有する、請求項1からいずれか1項記載のシステム。
  5. 光ファイバ製造システムにおいて、
    徐冷装置と、
    前記徐冷装置の上に配置されたパージ装置であって、
    光ファイバがその中を通る通路および入口を画成する管、
    を備え、パージガスが前記光ファイバに沿って存在する気体の境界層を乱すように、前記入口を通って前記通路に入り、該光ファイバに対してパージガスを注入するように構成されているパージ装置と、
    を備え
    前記パージガスの注入により、前記光ファイバに沿って存在する前記気体の境界層が、該境界層中に存在する粒子が前記徐冷装置中に流入するのを減少させるのに十分に乱され、
    前記入口が、0.1mmと10.0mmの間の高さを有する、
    光ファイバ製造システム。
  6. 光ファイバを形成する方法において、
    徐冷処理装置の上方に配置された入口を画成する管およびノズルアセンブリを提供する工程、
    光ファイバプリフォームを加熱する工程、
    前記プリフォームから前記光ファイバを線引きする工程、
    前記光ファイバを前記管および前記ノズルアセンブリに通過させる工程
    記入口を通じて前記光ファイバに向けてパージガスを注入する工程、および
    前記徐冷処理装置内の前記パージガスを前記管中に引き入れる工程、
    さらに有してなる方法。
  7. 前記パージガスが、10SLPMと40SLPMの間の、前記入口を通る流量を有する、請求項6記載の方法。
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