JP7067643B1 - 光通信システム、親局装置、子局装置及び波長切替方法 - Google Patents

光通信システム、親局装置、子局装置及び波長切替方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7067643B1
JP7067643B1 JP2021010632A JP2021010632A JP7067643B1 JP 7067643 B1 JP7067643 B1 JP 7067643B1 JP 2021010632 A JP2021010632 A JP 2021010632A JP 2021010632 A JP2021010632 A JP 2021010632A JP 7067643 B1 JP7067643 B1 JP 7067643B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
time
station device
switching
slave station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021010632A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022114355A (ja
Inventor
佳裕 中平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2021010632A priority Critical patent/JP7067643B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7067643B1 publication Critical patent/JP7067643B1/ja
Publication of JP2022114355A publication Critical patent/JP2022114355A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】子局装置の波長を高速切替する際に、子局装置の上り信号の送信を確実に行えるようにする。【解決手段】本発明は、時間波長分割多重方式の光通信システムにおいて、親局装置は、第1~第Kの波長のいずれかで光通信するK個の光終端手段と、子局装置に対する波長切替を制御する波長切替制御手段とを備え、子局装置は、親局装置から指示された波長で受信する波長可変受信手段と、親局装置から指示された波長で送信する波長可変送信手段と、親局装置からの制御情報に基づいて波長切替を制御する子局制御手段とを備え、切替元の光終端手段が、子局装置に対して、異なる切替タイミングで受信波長と送信波長と切り替えることを指示する情報を含む制御情報を送信し、子局制御手段が、制御情報に基づいて、波長可変受信手段と波長可変送信手段の波長切り替える。【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信システム、親局装置、子局装置及び波長切替方法に関する。
非特許文献1には、TWDM-PON(Time and Wavelength Division Multiplexing - Passive Optical Network)における波長切替方法の標準化技術が開示されている。
図2は、非特許文献1の波長切替手法を説明する説明図である。図2では、OLT(Optical Line Terminal)が、ONU3(Optical Network Unit)の波長を別波長に切り替える。つまり、Souce OLT CT(OLT制御機能)の波長から、Target OLT CT(OLT制御機能)の波長に切り替える場合を示している。
ONU3が接続している波長を切り替える際、Souce OLT CTが、ONU3に対して、Tuning_Controlと呼ばれる信号を通知する。Tuning_Controlには、どのタイミングで、どの波長のOLT制御機能(Target OLT CT)と通信すべきかに関する情報が含まれている。ここでは切替時刻をTO4とする。
また、ONU3は、125μm秒間隔の下り信号のフレーム同期信号PSyncやSFC(Super Frame Counter)信号の受信により、フレーム同期をしている。図3は、ONU3の同期状態を示す状態遷移図である。
切替時刻TO4 startになると、ONU3は波長変更を開始する。波長変更期間中、ONU3は、切替元波長及び切替先波長の両方の信号を受信できない。したがって、ONU3は、下り信号のフレーム同期信号PSync、SFC信号を取得できなくなる。すなわち、ONU3は、図3の同期状態(Sync state)から、再同期状態(Re-sync state)に遷移する。
さらに、ONU3は連続してM-1回(例えばMは3)PSync、SFCを取得できなければ、フレーム同期が完全に外れる。ONU3はHunt状態(Hunt State)に遷移する。これは、図2の「O8.1 Off Sync」と示される状態である。
図2において、Souce OLT CTやTarget OLT CTは、ONU3に対して、どのタイミングで上り信号を送信するかに関する情報を含むPLOAMu grant信号を間欠的に送信する。しかし、ONU3ではフレーム同期が外れているため、ONU3はPLOAMu grant信号を受信できない。
その後、光デバイスレベルで波長切替が終わると、ONU3は「O8.2 Profile Learning状態」となる。この時間では、まず、物理層のビット同期が取られる。次に受信したビット列からフレーム同期信号PSyncが検出される。PSyncが検出されると、ONU3は、Hunt状態から同期前状態(Pre-Sync State)になる(図3参照)。そして、125μ秒後、もう一度、PSyncが受信され、かつSFCが前回の値に「1」を加えた正しい値で受信されると、フレーム同期がとれ、ONU3は同期状態となる。
ONU3が、Target OLT CTから、PLOAMu grantを正しく受信すると、ONUは、切替先の波長で、上り信号Tuning_Response(Complete_u)をTarget OLT CTに応答する。これにより、Target OLT CTにおいて、ONU3の波長が切替されたことを把握する。
その後、Target OLT CTとONU1との間でさらに下り信号Tuning_Response(Complete_u)及び上り信号Tuning_Response(Complete_u)を授受する。また、ONU3は、下り信号Tuning_Control(Complete_d) & Data grantを受信することによって、ONU3においてTuningが完了し、Data_gtantによって加入者情報の送信が可能となる。
上記の波長切替の操作において波長切替に要する時間が長いと、その間通信が途絶えるので、従来よりも高速に波長切替を行う波長切替手法が望まれている。
非特許文献1の波長切替手法は、比較的低速の既存デバイスを用いる場合を前提としたものである。波長切替速度やビット同期を従来よりも早く処理するデバイスも登場している。このような処理速度が速いデバイスを用いて、非特許文献1の波長切替手法に加え、何らかの手法を用いて1回のフレーム同期信号の受信で、フレーム同期が取れたり、通信路の確認手順を省略できる可能性がある。
しかしながら、そのような場合でも、単にデバイスの波長切替時間や通信路の確認手順を短縮しただけでは通信を回復できない。切替先のOSUがONUに対して送信帯域を割り当てることができない、波長切替後にONUが送信すべき上り信号を送信できない、波長切替後にONUが送信した上り信号が衝突する可能性がある、ONUが送信した上り信号をOSUが受信できない可能性があるなどの課題が生じ得る。
そこで上記課題に鑑み、本発明は、時間波長分割多重方式を採用した光通信システムにおいて、子局装置の波長を高速切替する際に、子局装置の上り信号の送信処理を確実に行うことができるようにする光通信システム、親局装置、子区局装置及び波長切替方法を提供しようとするものである。
かかる課題を解決するために、第1の本発明は、親局装置と、M(Mは2以上の整数)台の子局装置との間で、第1~第K(Kは2以上の整数)の波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムにおいて、親局装置は、第1~第Kの波長のいずれかで光通信(送受信)するK個の光終端手段と、子局装置に対する波長切替を制御する波長切替制御手段とを備え、子局装置は、親局装置から指示された波長で親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、親局装置から指示された波長で親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段とを備え、波長切替制御手段の指示により切替元の光終端手段が、波長を切り替える子局装置に対して、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻を切替開始時刻として指示する情報を含む制御情報を送信し、子局制御手段が、指示された時刻で波長切替を開始し、制御情報に基づいて、波長可変受信手段の受信波長と、波長可変送信手段の送信波長とを切り替え、各子局装置と親局装置との距離が異なっていても、ある子局装置が送信した情報が、親局装置に到着する時刻が等しくなる時刻、又は、親局装置が送信した情報がある子局装置に到着する時刻を、基準時刻とし、その基準時刻に対する差分の情報を、光終端手段が切替開始時刻として通知することを特徴とする。
第2の本発明は、親局装置と、M台の子局装置との間で、第1~第Kの波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムにおいて、親局装置は、第1~第Kの波長のいずれかで光通信するK個の光終端手段と、子局装置に対する波長切替を制御する波長切替制御手段とを備え、子局装置は、親局装置から指示された波長で親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、親局装置から指示された波長で親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段とを備え、波長切替制御手段の指示により切替元の光終端手段が、波長を切り替える子局装置に対して、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻を切替開始時刻として指示し、子局制御手段が、親局装置から指示された波長切替時刻から、切替元の光終端手段と切替先の光終端手段とで受信されるフレームの位相のずれの最大値を示す時間と、波長切替ならびにクロックの再同期に要する時間とを加算した時間だけ前の時刻を波長切替開始時刻として、波長可変受信手段及び前記波長可変送信手段に指示することを特徴とする。
第3の本発明は、親局装置と、M台の子局装置との間で、第1~第Kの波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムの親局装置において、第1~第Kの波長のいずれかで光通信するK個の光終端手段と、子局装置に対する波長切替を制御する波長切替制御手段とを備え、波長切替制御手段の指示により切替元の光終端手段が、波長を切り替える子局装置に対して、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻を波長切替時刻として指示する情報を含む制御情報を送信するものであり、各子局装置と親局装置との距離が異なっていても、ある子局装置が送信した情報が、親局装置に到着する時刻が等しくなる時刻、又は、親局装置が送信した情報がある子局装置に到着する時刻を、基準時刻とし、その基準時刻に対する差分の情報を、光終端手段が切替開始時刻として通知することを特徴とする。
第4の本発明は、親局装置と、M台の子局装置との間で、第1~第Kの波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムの子局装置において、親局装置から指示された波長で親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、親局装置から指示された波長で親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段とを備え、子局制御手段が、親局装置から、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、前記親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻として指示を受ける共に、異なる切替タイミングで受信波長と送信波長と切り替えることを指示する情報を含む制御情報に基づいて、指示された時刻で波長切替を開始し、波長可変受信手段の受信波長と、波長可変送信手段の送信波長とを切り替え、各子局装置と親局装置との距離が異なっていても、ある子局装置が送信した情報が、親局装置に到着する時刻が等しくなる時刻、又は、親局装置が送信した情報がある子局装置に到着する時刻を、基準時刻とし、その基準時刻に対する差分の情報として、切替開始時刻が親局装置から通知されることを特徴とする。
第5の本発明は、親局装置と、M台の子局装置との間で、第1~第Kの波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットでまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムの子局装置において、親局装置から指示された波長で親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、親局装置から指示された波長で親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段とを備え、子局制御手段が、親局装置から指示された波長切替時刻から、親局装置における切替元の光終端手段と切替先の光終端手段とのフレームの位相のずれの最大値を示す時間と、波長切替ならびにクロックの再同期に要する時間とを加算した時間だけ前の時刻を波長切替開始時刻として、波長可変受信手段及び波長可変送信手段に指示することを特徴とする。
第6の本発明は、親局装置と、M台の子局装置との間で、第1~第Kの波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムの波長切替方法において、親局装置は、第1~第Kの波長のいずれかで光通信するK個の光終端手段と、子局装置に対する波長切替を制御する波長切替制御手段とを備え、子局装置は、親局装置から指示された波長で親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、親局装置から指示された波長で親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段とを備え、切替制御手段の指示により、切替元の前記光終端手段が、波長を切り替える子局装置に対して、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻を波長切替時刻として指示する情報を含む制御情報を送信し、子局制御手段が、指示された時刻で波長切替を開始し、制御情報に基づいて、波長可変受信手段の受信波長と、波長可変送信手段の送信波長とを切り替え、各子局装置と親局装置との距離が異なっていても、ある子局装置が送信した情報が、親局装置に到着する時刻が等しくなる時刻、又は、親局装置が送信した情報がある子局装置に到着する時刻を、基準時刻とし、その基準時刻に対する差分の情報を、光終端手段が切替開始時刻として通知することを特徴とする。
なお、前記における波長切替を開始する時刻は、同じ時刻を、後述するStart time t=0を基準時刻として指示しても良い。
本発明によれば、時間波長分割多重方式を採用した光通信システムにおいて、子局装置の波長を高速切替する際に、子局装置の上り信号の送信処理を確実に行うことができる。
実施形態に係る光通信システムの構成と、OLT(親局通信装置)及び各ONU(子局通信装置)の内部構成とを示す構成図である。 非特許文献1に示されている光波長切替デバイスを用いた光波長切替手続の手法を示すシーケンス図である。 従来のONUが下り信号を同期するときの同期状態遷移図である。 実施形態に係る高速波長切替処理の動作を説明するタイムチャートである。
(A)主たる実施形態
以下では、本発明に係る光通信システム、親局装置、子局装置及び波長切替方法の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(A-1)基本概念
上述したように、非特許文献1には、TWDM-PONにおける波長切替方法の標準化技術が開示されている。
しかしながら、非特許文献1に記載の波長切替方式は、比較的低速の既存デバイスを用いる場合を前提としたものである。デバイス性能が向上しており、処理速度が速いデバイスによれば、波長切替処理やビット同期などの処理が従来よりも速くなる。さらに、何らかの工夫により1回のフレーム同期信号の受信でフレーム同期がとれたり、通信路の確認手順を省略して通信を開始させたりすることができる可能性がある。
しかし、以下のような課題が生じ得る。
課題0:最も適切な波長切替時刻が何時であるかの知見がない。
課題1:切替先波長のOSU(Optical Subscriber Unit)には、新たに収容するONUのキュー長情報が存在しない。そのため、切替先波長のOSUは、新たなONUに対して送信帯域を割当てることができない。
課題2:親局からの距離が異なる子機が複数存在する中で、切替時刻を定期的に指示すると、波長間でフレーム同期の位相にずれがある可能性がある。つまり、子局が親局からのフレームのヘッダを受信する時刻が異なるので、切替にはそれを配慮する必要がある事と、これに加えて切替前と切替後の波長間でクロックが異なることを前提に切替時刻を設定する必要がある。後者に関して更に説明すると、ONUが切替前波長のフレーム周期に基づいて波長切替を行うと、切替先波長のフレーム周期が切替元波長より進んでおり、切替を完了した時刻には、切替先波長のフレーム周期の先頭時刻に対して遅れてしまうことが生じ得る。すなわち、切替先波長のフレームの先頭を受信できず、そのフレームで受信信すべき信号を受信できない可能性がある。
課題3:ONUにおいて、受信波長と送信波長とを同時に切り替えると、切替前波長の送信中に波長切替されてしまうことがある。そうすると、ONUは送信信号を本来送信すべき切替前の光波長で送信できず、さらに、切替先波長で他のONUの信号と衝突する可能性がある。
課題4:送信波長のクロックとして受信波長の光信号のクロックを用いる場合、クロックのビット同期の位相が変わってしまう可能性がある。
そこで、本発明は、上述した課題に対して、以下のような手法を用いて解決しようとするものである。なお、以下の(o)~(d)の全てが必須というものではなく、(o)~(d)のうちいずれか1又は複数の組み合わせを用いることができる。
(o)課題0を解決する手法例である。受信波長の切替時刻に関して、波長切替を行った際、通信を開始するのに必要な最低限の条件を、ビット同期とフレーム同期の確立と考えた場合、送信できな無駄時間を最小にするには、受信フレームのヘッダが到着する直前に波長切替が完了する事が望ましい。そこで波長切替の開始時刻を、受信光波長のフレームの先頭に対して、光デバイスの波長切替時間とビット同期が確立するまでの時間を加えた時間を遡った時刻とする事が望ましい。また送信光波長の切替時刻に関して、切替先光波長の光信号の送信可能時刻はフレームヘッダ内のBwMapに格納されていることから、送信できない時間を最小化する観点で、ONUが送信する際に使用するStartTime T=0の直前に切替が完了する事が望しい。そこで波長切替の開始時刻をStart time t=0から光デバイスの波長切替時間とビット同期が確立するまでの時間を加えた時間を遡った時刻とする事が望ましい。なお、前記切替開始時刻はデバイスの特性のばらつきを加味したマージンを含めて求めるとより好適である。
(a)課題1を解決する手法例である。例えば、(a-1)切替先波長のOSUは、波長切替を行うONUのキュー長情報を、切替前波長のOSUから取得する。(a-2)切替先波長のOSUは、何らかの手法で、ONUのキュー長情報を推定する。(a-3)切替先波長のOSUは、ONUのキュー長情報として、所定の固定値を用いる。(a-1)~(a-3)のいずれかの手法を用いることで、OSUのDBAは、ONUの上り帯域の割当計算を行うことができる。
(b)課題2を解決する手法例である。まず、切替える時刻は、ONUが送信する際に使用するStartTime T=0の時刻を基準として指示することで、距離による差を等価できる。次にONUは、切替前と切替後との波長間でフレームの位相がずれていても波長切替時刻が遅れないように、フレーム位相の最大ずれ値に同期に必要な時間を加えた値で得られる時刻よりも前の時刻を、波長切替時刻と指定する。
(c)課題3を解決する手法例である。送信波長と受信波長の波長切替時刻をずらし、受信波長の切替後も、送信側は切替前波長のBwMapで割り当てられた時刻の送信が終わるまでは、波長切替を行わないようにする。あるいは、送信波長と受信波長とを同時切替する場合には、OSU間でBwMapで同一波長で重複が無いように割当を行う。
(d)課題4を解決する手法例である。上りのクロックは、下りのクロックをそのまま使うのではなく、上りの波長が切替わるまで、切替前波長のクロックの周期を保持し続けて、そのクロックで送信を続ける。
(A-2)実施形態の構成
図1は、実施形態に係る光通信システムの構成と、OLT(親局通信装置)及び各ONU(子局通信装置)の内部構成とを示す構成図である。
光通信システム5は、大別して、1台のOLT1と、M(Mは2以上の整数;図1ではM=4)台のONU3(3-1~3-4)と、スプリッタ2とを有する。また、OLT1と各ONU3との間は光ファイバで接続されている。
OLT1と各ONU3との間の光通信方式は、第1~第K(Kは2以上の整数)の波長のいずれかを割り当て、波長毎の複数の時間スロット(タイムスロット)で時分割多重化し、時分割多重化した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重化方式(TWDM-PON)を採用する。
この実施形態において、OLT1が、λ1、λ2の2波長(K=2)のうちいずれかの波長を、各ONU3が接続する波長として割り当てる場合を例示する。λ1及びλ2の各波長には、所定のタイムスロットが規定されている。使用する波長数及びONU3の台数は、実施形態に限定されない。
OLT1は、コア網と接続するコア側網IFと、スプリッタ2経由で各ONU3と接続する加入者側網IFとの2個の通信網インターフェースを有する。ONU3は、スプリッタ2経由でOLT1と接続するコア側網IFと、加入者網と接続する加入者側網IFの2個の通信網インターフェースを有する。
OLT1は、下り信号(OLT1からONU3に向けた信号)を、全ONU3に放送的に送信する。λ1、λ2の各波長には、1又は複数のONU3宛の信号が含まれている。したがって、ONU3は、受信した1波長の中から、自局宛のPLOAM等の制御信号や加入者向けのユーザデータを抽出する。
ONU3は、加入者向けのユーザデータについては、加入者端末に転送する。
ONU3は、上り信号(ONU3からOLT1に向けた信号)を、OLT1から指示された波長で、OLT1から指示されたタイミングで送信する。したがって、他のONU3が送信する上り信号との衝突を防ぐことができる。
(A-2-1)OLTの詳細な構成
OLT1は、共通制御部11、振分SW12、波長毎のOSU(Optical Subscriber Unit)13-1及び13-2、合分波部14を有する。
[共通制御部11]
共通制御部11は、例えば障害管理、構成管理、加入者・課金管理、性能管理、セキュリティ管理など光通信システム5における光通信処理を管理し、各ONU3との間の光通信を制御する。
共通制御部11は、各ONU3が使用する波長を指示し、OSU13のいずれかに各ONU3を収容させることを設定する。共通制御部11は、各ONU3が接続する波長を別波長にOSU13に高速切替させる高速切替制御部111を有する。
高速切替制御部111は、ONU3が接続する波長の高速切替時に、対象とするONU3を特定する情報、当該ONU3の移行先の波長、移行先の波長への切替時刻(切替タイミング)に関する情報等を含む高速切替制御情報を、OSU13に通知する。高速切替制御部111は、高速切替用切替時刻指示部111aと、ONU上り帯域指定部111bとを有する。
高速切替用切替時刻指示部111aは、ONU3が接続する波長を別波長に高速切替する際に、移行先の波長に切り替える切替時刻を、OSU13に指示する。
ONU上り帯域指定部111bは、波長の高速切替対象のONU3の上り帯域を、OSU13に指定する。
[振分SW]
振分SW12は、コア網と接続しており、コア網とOSU13との間のパケットの送受信を中継するスイッチである。
振分SW12は、コア網から加入者向けのユーザデータのパケットを受信すると、パケットに含まれているデータを解析する。振分SW12は、パケットがONU3宛のユーザデータであるとき、共通制御部11から通知されたONU3の収容先に関する情報に基づいて、当該ONU3を収容しているOSU13に対して、当該パケットを転送する。また、振分SW12は、OSU13-1又はOSU13-2から受け取ったユーザデータを含むパケットを受け取ると、そのパケットをコア網に送信する。
[OSU]
OSU13(13-1及び13-2)は、各ONU3との間で授受する光信号を終端する光終端部である。OSU13は、共通制御部11からの指示に従って、1又は複数のONU3を収容する。OSU13は、共通制御部11から、各ONU3の上り信号の送信帯域に関する情報を受け取り、その情報に基づいて、ONU3の上り方向の帯域に応じたタイムスロットを割り当てる。また、OSU13は、各ONU3の送信可能時間(送信を許容する時刻情報)を通知するとともに、各ONU3に割り当てたタイムスロットの割当情報を管理する。
また、OSU13は、共通制御部11の高速切替制御部111から高速切替用の制御情報を取得して、ONU3の高速波長処理を行う。OSU13は、高速切替用BwMap作成部131と、フレーム組立・分解部132とを有する。
高速切替用BwMap作成部131は、高速切替制御部111からの高速切替制御情報に基づいて、波長の高速切替対象とするONU3を特定し、そのONU3の移行先の波長と、移行先波長への切替時刻に関する情報とを含む高速切替指示情報(BwMap)を作成する。
例えば、高速切替用BwMap作成部131は、高速切替用フレームのフレームヘッダに、BwMapを挿入する。また例えば、高速切替用BwMap作成部131は、ONU3との間でフレーム同期を確立するため、フレーム同期信号PSyncを、高速切替用フレームのフレームヘッダに挿入する。高速切替用BwMap作成部131は、作成した高速切替用フレームのフレームヘッダをフレーム組立・分解部132に与える。
フレーム組立・分解部132は、コア網からのユーザデータ又は共通制御部11からの高速切替用の制御データをペイロードに含め、高速切替用BwMap作成部131からBwMapを含むフレームヘッダを付与してフレームを作成する。フレーム組立・分解部132は、フレームを光信号に変換して合分波部14に与える。
また、フレーム組立・分解部132は、合分波部14から受信した光信号を電気信号に変換して、フレームデータを分解する。フレーム組立・分解部132は、フレームを分解して、共通制御部11に与えるべきデータを共通制御部11に与える。
[合分波部]
合分波部14は、OSU13-1及びOSU13-2から送信された光信号(「信号光」とも呼ぶ。)を波長多重して、波長多重化した光信号を送出する。これにより、波長多重化された光信号がスプリッタ2を介して各ONU3に送信される。また、合分波部14は、スプリッタ2を介して、光信号を受光すると、光信号を分波し、分波した光信号をOSU14-1及びOSU14-2に与える。
(A-2-2)ONUの詳細な構成
ONU3(3-1~3-4)は、制御部31、合分波部32、波長可変光送信部33、波長可変光受信部34、高速切替用クロック部35、フレーム組立・分解部36を有する。
制御部31は、ONU3における光通信処理を司るものである。制御部31は、フレーム組立・分解部36により分解されたフレームを解析して、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34の動作を制御する。なお、波長切替時の制御部31の動作は、実施形態の動作の欄で説明する。
合分波部32は、スプリッタ2を介して受信した光信号から、割り当てられた波長の信号を分離して、波長可変光受信部34に与える。また、合分波部32は、波長可変光送信部33からの光信号を送信する。
波長可変光受信部34は、制御部31から指定された波長の信号を電気信号に変換し、クロックを抽出して3R(Re-generate,Re-shape,Re-timing)を行い、フレーム組立・分解部36に与える。
波長可変光送信部33は、フレーム組立・分解部36から送信すべきフレームを、制御部31から指定された波長の光信号に変換して、合分波部32に与える。波長可変光送信部33は、OSU13から受信したBwMapで指示された時刻に、上りフレームを送信する。
フレーム組立・分解部36は、高速切替用クロック部35からのクロック信号に基づいて、送信すべきフレームを組み立てたり、受信したフレームを分解する。フレーム組立・分解部36は、加入者側網から受信した上り信号をペイロードに挿入してフレームを組み立てる。
高速切替用クロック部35は、状況に応じて適切な位相のクロックを、フレーム組立・分解部36と波長可変光送信部33に与える。
(A-3)実施形態の動作
図4は、実施形態に係る高速波長切替処理の動作を説明するタイムチャートである。
図4において、時間は左から右に流れる。図4では、OLT1におけるOSU13-1とOSU13-2の送信及び受信のフレームの列(上側の4個)と、ONU3の送信及び受信のフレームの列(下側の2個)とを示している。フレームの周期は、灰色と白色で交互に塗り分けることで表現している。
フレームの列の内部の小さな四角形は125μ秒で繰り返される固定フレームの中の位置を示すために便宜上5分割して示したものである。これを便宜上タイムスロットと呼ぶ。G.989.3では、ユーザ情報の長さは(ある制約の範囲内で)自由に設定可能で、固定的なタイムスロットは存在しない。情報を送受信する時刻を示すために便宜的に用いている。
図4に示されるONU3-1は、OLT1に接続する複数のONU3のうち、波長切替を行うONUであり、OLT1から最も遠い位置に存在している場合を例示している。
光ファイバで接続しているOLT1とONU3との間の伝搬遅延時間は、距離に比例する。また、あるONU3がOLT1に上り信号を送信する際、上り信号の衝突を回避するため、他のONU3は上り信号の送信を待機する必要がある。送信可能な時刻はOLT1が指示するので、各ONU3は指示された時間以外の時間は送信してはいけない。
この実施形態では、OLT1から最も遠い位置に存在しているONU3-1の送受信時刻を例示する。そして最も遠い位置にいるONU3-1の伝搬遅延時間を基準にして、他のONU3の送信時刻と導出方法を例示する。
(A-3-1)高速波長切替前の光通信処理
まず、高速波長切替前のOSU13-1とONU3-1の間の送受信処理の動作を説明する。
ONU3-1はOSU13-1に収容されている。ONU3-1は、波長λ1で、OSU13-1と通信を行う。
図4において、時刻t1は、OSU13-1がONU3-1にフレームを送信するフレーム周期の先頭時刻とする。
周期的に送信されるフレームの先頭にはフレームヘッダ部があり、フレームヘッダ部には、高速切替用BwMap作成部131により作成されたBwMapが含まれる。フレームを受信するONU3-1から見ると、ONU3-1は、フレーム受信毎に、BwMapを取得する。
タイムスロット列の四角形に記載した数字「1」は、OSU3-1がフレームのフレームヘッダ部を送信した位置である。フレームヘッダ部の送信時間長は、1個タイムスロットの時間(25μ秒)と一致しないが、ここでは説明便宜上、フレームヘッダ部を送信した位置をタイムスロット「1」と表記している。
なお、フレームヘッダ部の後にペイロードがあり、フレームヘッダ部が送信された後に、ペイロードが送信される。ペイロードには各ONU3宛の加入者間の通信情報(以降、加入者情報と呼ぶ。)が搭載されている。
時刻t3で、OSU13-1が送信したフレームのフレームヘッダ部が、ONU3-1に到着する。
ONU3-1は、タイムスロット「2」で、フレームのフレームヘッダ部を受信し、フレームヘッダ部に含まれているBwMapを取得する。また、ONU3-1は、BwMapに基づいて、ONU3-1がOLT1に向けて上り信号を送信する時刻を取得する。図4では、ONU3-1が上り信号を送信時刻を、時刻t5としている。
ここで、OSU13-1に収容されている各ONU3が上り信号を送信する時刻を取得する手法を説明する。各ONU3が上り信号を送信すると、上り信号が衝突してしまうことがある。そのため、最も遠いONU3-1がBwMapを受信して最速で返信可能な時刻であるStartTime T=0と呼ばれる時刻を基準にして、各ONU3は上り信号の送信を待機する。BwMapには、StartTime T=0と呼ばれる時刻を基準にしたONU3の送信可能時刻が示されている。
例えば、OSU13-1が、最も遠い位置に存在しているONU3-1に対して下り信号を送信する。OSU13-1が送信した光信号は、伝搬遅延して、ONU3-1に到着する。仮にOLT1とONU3-1との間の距離を20kmとした場合、20kmの光ファイバを経由して光信号が届くまでの時間を約100μ秒とする。
StartTime T=0の時刻は、OLT1からフレーム(フレームヘッダ部)をONU3-1が受信した時刻から、ONU3-1が返信開始までに要する遅延時間を加算した時刻とする。この返信開始までの遅延時間は、少なくとも、最大応答時間(RspTimemax)と、ランダム最大遅延時間(RondomDelaymax)と、マージン時間とを加算した時間とすることができる。これらの定義はITU-T G.989.3に示されているため省略する。
例えば、ONU3-1の返信開始までの遅延時間が、RspTimemax(例:36μ秒)+RondomDelaymax(例:48μ秒)+マージン(例5μ秒)の合計の時間A(例:89μ秒)とする。そうすると、ONU3-1が上り信号を最も早く送信可能な時刻は、フレーム(フレームヘッダ部)を受信した時刻t3に、返信開始までの遅延時間(例えば89μ秒)を加算した時刻となる。仮に、上り信号の時刻表であるBWMapに示されるONU3-1の待ち時間を0とする場合、時刻t3に返信開始までの遅延時間を加算した時刻が、ONU3-1の送信可能な時刻となる。図4の例では、時刻t5が、ONU3-1が上り信号を送信できる時刻StartTime T=0となる。
OSU13-1が作成するBwMapには、各ONU3が送信を開始すべき時刻(StartTime)と情報量(FS burst size)が含まれている。各ONU3は、BwMapに含まれている送信可能な情報量と、送信可能な時刻に従って、保持している情報をOSU13-1に送信することができる。OSU13-1と各ONU3の距離は異なるため、その事を加味せずに切替時刻を指示すると、切替前波長と切替先波長で送受信すべきフレームが、受信できなかったり、別波長で送信されてしまう危険があるが、このStartTime T=0を基準に設定する事でその危険を防ぐことが出来る。
ところで、ここでは、ONU3-1はしばらく通信をしていない状態であり、OSU13-1は送信可能な情報量を最小値(例えばゼロ)としているものとする。また、OSU13-1は、他のONU3に帯域を割り当てている。
このような状況で、ONU3-1の送信可能な時刻の寸前で、多量の上り情報がONU3-1に到着したとする。ONU3-1の送信可能な情報量は最小値であり、ONU3-1に割り当てられている帯域は十分でなく、ONU3-1は保持している情報の一部しか送信できない。ONU3-1がOSU13-1に送信できるのは、「多量の情報が蓄積されているので長い送信可能時間(タイムスロット)の割当を要求する」ことを示す割当要求情報である。割当要求情報は、例えば、ONU3-1のキュー長情報を含ませることができる。そのため、時刻t5で、ONU3-1は、例えばキュー長情報を含む割当要求情報をOSU13-1に送信する。
ONU3-1が送信した割当要求情報を含む上りフレームは、上りの伝搬遅延時間を経て、時刻t6にOSU13-1に到着する。OSU13-1は、前記上りフレームのタイムスロット「4」に含まれるONU3-1からの割当要求情報を受信する。
ここで、OLT1から最も遠くに位置しているONU3-1のStartTimeについては上述した。そこで、以下では、そのONU3-1よりも近くに位置しているONU3-2のStartTimeについて説明する。
例えば、ONU3-2のStartTimeは、OLT1から最も遠い位置にあるONU3-1の返信開始までの遅延時間を基準にして導出する。例えば、ONU3-2が下りのフレームの先頭を受信してから返信できるまでの最小の遅延時間を「時間A」とする。また、ONU3-2とONU3-1との距離に基づく伝搬遅延時間の差を「時間A1」とする。このとき、ONU3-2のStartTimeT=0の時刻は、ONU3-2がフレームを受信した時刻に、時間A+(時間A1×2)を加えた時刻とすることができる。つまり、ONU3-2が、返信開始までの待機する時間は、時間Aに、ONU3-1とONU3-2とが離れている距離で生じる光信号の伝搬遅延時間(時間A1)を2倍した時間を加えた時間とする。
したがって、ONU3-2が、ONU3-2にとってのStartTimeT=0の時刻で、上り信号をOSU13-1に向けて送信すると、ONU3-2が送信した信号は、ONU3-1と同じく時刻t6に、OSU13-1に到着することになる。
なお、タイムスロット「1」に含まれるBwMapで示される送信可能時間は、時刻t5から125μ秒の時間であり、次の125μ秒の間は、時刻t1から125μ秒後のフレームヘッダに搭載されている。
OSU13-1は、各ONU3が送信した割当要求情報を受信する。OSU13-1は、各ONU3からの送信要求量に基づいて、各ONU3に割り当てる送信可能量を計算(DBA計算)する。OSU13-1は、計算した各ONU3に割り当てる送信可能量を含むBwMapを、フレームヘッダ部に挿入してフレームヘッダ部を組み立てる。なお、OSU13-1が各ONU3に割り当てる送信可能量の計算は、既存のDBA計算の手法を適用できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
例えば、DBA計算をしてフレームヘッダ部の組み立てるまでの時間が200μ秒であったとする。OSU13-1は、125μ秒間隔のフレーム周期に従ってフレームを送信する。したがって、OSU13-1は、タイムスロット「8」の位置で、次のBwMapを含むフレームヘッダを送信する。
なお、OSU13-1は、ONU3-1から情報受信したタイムスロット「4」後の最初と次のフレーム送信開始時のタイムスロット「6」や「7」で、「4」の情報に基づくDBA計算結果のBwMapをフレームヘッダ部の送信はできない。「4」はONU3-1が最短で応答した場合だが、他のONU3からの要求はその後に到着するので全てのONUからの要求の受信完了時刻から「8」の開始までの時間が200μ秒未満だからである。
他方、ONU3-1は、タイムスロット「9」で、OSU13-1からの情報を受信する。他のONU3の送信要求量が多くなければ、BwMapには、ONU3の送信時刻と、十分に長い送信可能量が示されている。したがって、例えば、ONU3-1の送信開始時刻がT=0であれば、ONU3-1は、タイムスロット「10」で上り信号を送信する。OSU13-1は、タイムスロット「11」で、ONU3からの情報を受信する。
(A-3-2)高速波長切替処理
次に、この実施形態の高速波長切替処理の動作を説明する。
高速波長切替の開始指示は、様々な手法を適用できる。例えば、外部からの指示としてもよいし、又は、システム内部で事前に規定したポリシーに基づくものとしてもよい。高速波長切替の開始指示では、高速波長切替の対象とするONU3-1を特定すること、移行先の波長を特定することなどが必要となる。ONU3-1が接続している波長をλ1からλ2に時刻t13で変更する場合を例示する。
まず、タイムスロット「A」で、OSU13-1は、波長λ1で、BwMapを含むフレームヘッダ部をONU3-1に送信する。他方、タイムスロット「C」で、ONU3-1は、波長λ1で、OSU13-1からフレームヘッダ部を受信する。
ONU3-1が、フレームヘッダ部の受信後、波長λ1で、最も早く上り信号を送信できるのはタイムスロット「E」であり、最も遅く上り信号を送信できるのはタイムスロット「F」である。
タイムスロット「E」で、ONU3-1がλ1で上り信号を送信すると、タイムスロット「G」で、OSU13-1はλ1で情報を受信する。他方、タイムスロット「F」で、ONU3-1がλ1で上り信号を送信すると、タイムスロット「H」で、OSU13-1はλ1で情報を受信する。
タイムスロット「A」でフレームヘッダ部が送信された後、加入者情報が含まれるペイロードが送信される。そうすると、タイムスロット「A」~タイムスロット「B」の間で、加入者情報を含むペイロードが送信され、タイムスロット「C」からタイムスロット「D」までの間で、加入者情報を含むペイロードがONU3に到着する。
ただし、これはONU3-1で波長切替を時刻t13に行う場合、厳密には正確ではない。例えば、OSU13-1の高速切替用切替時刻指示部111aが、ONU3-1宛ての情報を、あるフレームの境である時刻t13を境にタイムスロット「A」から「B」の時間内は波長λ1のOSU13-1から送信し、それ以降は、波長λ2のOSU13-2からタイムスロット「a」に続くフレームで送信する指示を出したとする。
この指示により、例えばOSU13-1は、時刻t11(OSU13-1の搭載クロックで時刻t11a)の直前に、波長λ1でONU3-1にタイムスロット「B」で情報を送信する。
またOSU13-2は、時刻t11(OSU13-2の搭載クロックで時刻t11b)の直後であるタイムスロット「a」に、波長λ2で、ONU3-1に対して、情報を送信したとする。このとき、波長λ2で、OSU13-2が送信した信号は、時刻t13で到着する。そうすると、ONU3-1が、移行先波長のλ2で、フレームヘッドを受信できるようにするためには、時刻t13までに、ONU3-1はλ2への波長切替が終了していることが必要となる。
ここで、ONU3-1が、波長切替を開始してから、ビット同期が確立して、λ2で受信可能とするまでの時間(以下では、「波長切替作業時間」とも呼ぶ。)を「時間B」とする。また、時刻t13から時間Bだけ遡った時刻を時刻T12とする。時刻t13までに、ONU3-1が波長切替を終了しているためには、遅くとも時刻t12までに、ONU3-1は波長切替を開始していなければならない。
つまり、時刻t12から時刻t13までの間、ONU3-1はλ1とλ2の両方を使用できず、ONU3-1は、OSU13-1がλ1で送信したタイムスロット「B」の内部の情報で時刻t12以降に届く信号は受信できない。ONU3-1が波長切替開始からビット同期が確立してλ2で受信可能とするまでの時間を時間Bとすると、時間Bが25μ秒を超える場合、タイムスロット「B」以前の情報も受信できない。
そこで、OLT1の高速切替制御部111は、時刻t12以降に、OSU13-1及び13-2がONU3-1に対して情報を送信しないように、振分SW12を切り替える。フレーム組立・分解部132は、ONU3-1宛の情報が、時刻t12以降に届くことが無いようにペイロードに情報を格納する。
例えば、ONU3-1が波長切替開始からビット同期が確立してλ2で受信可能とするまでの時間(「時間B」)は、OLT1の高速切替制御部111に事前に設定されている。そして、高速切替制御部111は、ONU3-1の波長切替時刻をOSU13-1及びOSU13-2に指示する。このとき、高速切替制御部111は、波長切替時刻(例えば時刻t13)から時間Bだけ遡った時刻(例えば時刻t12)を導出する。
そして、高速切替制御部111は、時刻t12から時間Bが経過する時刻t13までの間、OSU13-1及びOSU13-2がONU3-1に向けた情報を送信しないように、振分SW12の動作を切り替える(この処理を「機能1」と呼ぶ。)。
また、高速切替制御部111は、時刻t12から時間Bが経過する時刻t13までの間、OSU13-1及びOSU13-2のフレーム組立・分解部132に対して、ONU3-1宛に送信しないように指示する(この処理を「機能2」と呼ぶ。)。これを受けて、フレーム組立・分解部132は、ONU-13宛の情報をキューメモリに蓄積し、下りフレームのペイロードに搭載しない。
高速切替制御部111は、機能1と機能2の両方を行うようにしてもよいし、又は、機能1と機能2のいずれかを行うようにしてもよい。
また、時刻t12から時刻t13までの間、ONU3-1宛の光信号の送信をしないようにできるのであれば、高速切替制御部111は、他の方法を用いてもよい。
上述した例では、高速切替制御部111が、ONU3-1の波長切替に要する時間(時間B)を保持している場合を例示したが、OSU13が、ONU3-1の波長切替に要する時間(時間B)を保持し、時刻t12を導出するようにしてもよい。さらに、OSU13が、時刻t12から時刻t13までの間、ONU3-1宛の光信号の送信をしないようにしてもよい。
(A-3-3)波長切替後の上り信号の衝突回避
次に、ONU3-1が送信波長と受信波長とを同時に切り替えたときに、切替前の送信波長で送信中に波長切替されてしまうことがある課題を述べる。その場合、送信信号が届かないばかりか、切替先波長で、送信信号が衝突してしまうことが生じ得る(課題3に相当)。
図4を用いて具体例を説明する。例えば、図4において、時刻t13が波長切替時刻とする。時刻t13で、ONU3-1が、送信波長と受信波長とを同時に切り替えたとする。このとき、時刻t13よりも前のタイムスロット「E」において、ONU3-1は、切替前の波長λ1で、上り信号を送信しているものとする。
このような場合、時刻t13で、ONU3-1が、送信波長と受信波長とを同時にλ2に切り替えてしまうと、送信の途中で波長が変わってしまう。つまりタイムスロット「E」の情報は波長λ1でOSU13-1に、タイムスロット「F」の情報は波長λ2でOSU13-2に届いてしまう。タイムスロット「F」の情報をタイムスロット「H」で届くのを待っているOSU13-1には情報が届かず上りフレームロスのエラーとなる。また、ONU3-1は、切替前の波長λ1のBwMapで割り当てられたタイムスロットに基づいて、波長λ1で送信することが前提となっている。そのため誤って切替後の波長λ2で送信すると、波長λ2で送信タイミングが重複する他のONU3が送信した信号と衝突してしまうことが生じ得る。
そこで、OLT1は、OSU3に送信の失敗及び又は衝突を回避するための指示を出す。ここでは、以下の3つの方法を例示する。
(第1の方法)
第1の方法は、OSU13が、制御情報としてのBwMapを用いて、時刻t12からONU3-1が波長切替終了時刻までの間、ONU3-1の送信許可を除外する方法である。
第1の方法は、ONU3-1が、指定された波長切替時刻で、受信波長と送信波長とを同時に切り替える場合も対処できるる。
ONU3-1が時刻t12で波長切替を開始すると、理想的には時刻t13で波長切替が終了するが、部品の性能のばらつき等による不具合を防ぐため、T12にマージンを含めた時間を用いて時刻t12を求めるとより好適である。
OLT1では、高速切替制御部111の高速切替用切替時刻指示部111aが、ONU3-1の高速波長切替時刻を時刻t13として、OSU13-1及びOSU13-2に指示する。
高速切替制御部111は、ONU3-1が波長切替開始から波長切替終了するまでの時間(時間B)を事前に保持している。したがって、高速切替制御部111は、時刻t13から時間Bだけ遡った時刻t12を導き、OSU13-1及びOSU13-2に指示する。なお、OSU13-1がONU3-1の波長切替に要する時間(時間B)を保持し、OSU13-2がONU3-1の波長切替開始時刻である時刻t12を導出するようにしてもよい。
OSU13-1では、高速切替用BwMap作成部131が、高速切替制御部111から取得した情報に基づいて、波長切替時刻が時刻t13であることを考慮したBwMapを作成する。すなわち、ONU3-1に送信可能として割り当てる時間に、時刻t12~t15が含まれないBwMapを作成する。
その後、OSU13-1のフレーム組立・分解部132が、BwMapを含むフレームヘッダ部を組み立てる。図4では、タイムスロット「A」で、OSU13-1が、λ1で、フレームヘッダ部を送信する。
ONU3-1は、タイムスロット「C」で、OSU13-1が送信したフレームヘッダ部を受信する。ONU3では、フレーム組立・分解部36が、受信したフレームヘッダ部を分解する。また、制御部31は、時刻t12以降に送信許可を含まないBwMapを受信し、そのBwMapで指定された時刻のみ送信する。そのため、ONU13-1は時刻t12から時刻t15までの間、上り信号の送信をしない。
ONU3-1において、制御部31は、時刻t13までに、受信波長と送信波長とを同時切替するため、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34に波長切替を指示する。これを受けて、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34は、λ1からλ2への波長切替を行う。
時刻t13までには、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34が、λ1からλ2への波長切替が終了している。他方、タイムスロット「a」で、切替先のOSU13-2が、波長λ2のBwMapを含むフレームヘッダ部を送信する。ONU3ではλ2への波長切替が終了しているので、タイムスロット「b」で、OSU13-2がλ2で送信したフレームヘッダ部を受信できる。その後、ONU3-1は、λ2で送信及び受信を行う。
上述したように、第1の方法は、OSU13-1の高速切替用BwMap作成部131は、波長切替開始から波長切替終了までの間、ONU3-1が上り信号を送信しないBwMAPを作成する。これにより当該BwMapを受信したONU3-1は、波長切替開始から波長切替終了までの間、上り信号を送信しない。これにより、ONU3-1が送信波長と受信波長とを同時切替する場合、波長切替開始時から波長切替終了時までの間に生じ得る、送信失敗及び又は衝突を回避することができる。
(第2の方法)
第2の方法は、OSU13-1が、λ1のONU3-1の送信可能時間と、切替先のλ2で割り当てている他のONU3の送信可能時間とが重複しているか否かを確認して、上り信号の衝突を回避する方法である。
ここでも、波長切替が完了し、切替先波長での通信が始まる時刻を時刻t13とする。
この例の場合、OLT1では、高速切替制御部111の高速切替用切替時刻指示部111aが、ONU3-1の高速波長切替時刻を時刻t13として、OSU13-1及びOSU13-2に指示する。そして、タイムスロット「A」で、OSU13-1は、λ1でBwMapを含むフレームヘッダ部を送信する。ここで、指定した波長切替時刻である時刻t13よりも前のとき、BwMapは、切替前の波長λ1で送信することを前提としている。また、時刻t12以降はλ1での送信可能時刻を含まない。一方で時刻t13以降で、ONU3-1がλ2で送信した上り信号の衝突を回避するため、切替前波長λ1で受信したBwMapに示されたONU3-1の送信可能時刻が、切替先波長λ2のBwMapでは重複なく、どのONU3も送信しない時間とする。
その実現方法として、例えば、OLT1において、OSU13-1は、ONU13-2に対して、λ1でのONU3-1の送信可能時間が、λ2で他のONU3に割り当てた時間と重複しているか否かを確認する。
そして、λ1のONU3-1の送信可能時間が、λ2における他のONU3に割り当てた時間と重複していない場合、OSU13-1の高速切替用BwMap作成部131は、ONU3-1に対して、波長切替終了後、送信しても衝突しない送信開始時刻と送信情報量をBwMapに挿入する。
なお、OSU13-1とOSU13-2とのネゴシエーションの手法は、特に限定されず様々な手法を適用できる。例えば、OSU13-1とOSU13-2とが互いに情報の授受が可能な方法としてもよいし、また例えば、共通制御部11が、OSU13-1及びOSU13-2に対して指示可能な方法としてもよい。いずれにしても、OSU13-1とOSU13-2とが互いの波長のBwMapを確認することができればよい。あるいは、すべてのOSU13のBwMapをどこかで一括して作成し、各OSU13に配布しても良い。
ONU3-1は、タイムスロット「C」で、OSU13-1が送信したフレームヘッダ部を受信する。ONU3-1では、フレーム組立・分解部36が、受信したフレームヘッダ部を分解する。また、制御部31は、BwMapを解析して、波長切替時刻が時刻t13であることと、送信すべき時刻と情報量を知る。
ONU3-1において、制御部31は、時刻t13までに、受信波長と送信波長とを切替るため、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34に波長切替を指示する。これを受けて、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34は、λ1からλ2への波長切替を開始する。
波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34が、λ1からλ2への波長切替が終了する。
ここで、BwMapに、送信波長切替終了後も、送信開始時刻と情報量が含まれている場合、ONU3-1は、波長切替が終了した時刻t13以降、λ2で、上り信号を送信する。この場合、λ1のBwMapで割り当てられたONU3-1の送信可能時間は、λ2における他のONU3の送信可能時間と重複していない。したがって、ONU3-1がλ2で送信した上り信号が、他のONUの信号との衝突を回避できる。
(第3の方法)
第3の方法は、OSU13-1が、受信波長と送信波長との各切替時刻を別の時刻で指定する方法である。
例えば、OLT1では、高速切替制御部111の高速切替用切替時刻指示部111aが、ONU3-1の高速波長切替時刻を時刻t13として、OSU13-1及びOSU13-2に指示する。OSU13-1では、高速切替用BwMap作成部131が、BwMapを作成する。ONU3-1が使用するBwMapは切替前は波長λ1のタイムスロット「A」に、切替後は波長λ2のタイムスロット「a」に含まれる。
ここで、高速切替用切替時刻指示部111aは、フレーム組立分解部132に指示して、受信波長と送信波長とで異なる切替時刻の情報をフレームヘッダに挿入する。
受信波長と送信波長との切替時刻を別にする方法は、様々な方法を適用できる。例えば、高速切替制御部111は、受信波長の切替時刻を時刻t13とし、他方、送信波長の切替時刻を、送信フレーム周期の終点時刻(例えば、時刻t14)としてもよい。
ここで、留意する点は、送信波長の切替完了時刻が時刻t15以降、すなわち当該フレーム周期の終点時刻以降とならないようにすることと、切替前のBwMapにおいて指示される送信可能時刻は、タイムスロット「E」から「F」までであるが、波長切替に要する時間を「時間Z」と呼ぶと、時間Zはゼロではないので、時刻t15から時間Zを遡った時刻t14までの時間を含めてはいけない点である。
そして、タイムスロット「A」で、OSU13-1は、λ1のBwMapを含むフレームヘッダ部を送信する。
ONU3-1は、タイムスロット「C」で、OSU13-1が送信したフレームヘッダ部を受信する。ONU3-1では、フレーム組立・分解部36が、受信したフレームヘッダ部を分解する。また、制御部31は、BwMapを解析して、受信波長と送信波長とで異なる切替時刻の情報を取得する。なお、すべ手の実施例で共通するが、切替時刻を指示する情報は、タイムスロット「A」のフレームヘッダに搭載せず、別の時刻に通知しても良い。
ONU3-1において、制御部31は、BwMapに含まれている情報に基づいて、受信波長と送信波長と別々のタイミングで切り替えることを、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34に指示する。
例えば、受信波長の切替時刻が時刻t13であれば、時刻t13までに、波長可変光受信部34は、受信波長をλ1からλ2に切り替える。このとき、ONU3-1の波長切替開始から波長切替終了までの時間が時間Bであれば、波長可変光受信部34は、時刻t13から時間Bだけ遡った時刻t12で波長切替を開始する。また、送信波長の切替時刻が時刻t15であれば、時刻t15までに、波長可変光送信部33は、送信波長をλ1からλ2に切り替える。このとき、波長可変光送信部33は、時刻t15から時間Bだけ遡った時刻t14で波長切替を開始する。
ここで、この例の場合、送信波長の切替開始時刻t14が、当該フレーム周期の末尾時刻である。したがって、ONU3-1は、切替前のλ1で、λ1のBwMapに基づいて上り信号を送信することになる。そのため、ONU3-1が切替先のλ2で上り信号を送信しないので、λ2での上り信号の衝突も回避できる。
その後、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34が、λ1からλ2への波長切替が終了する。
上述したように、受信波長と送信波長の切替時刻を別々とすることにより、ONU3-1がλ2で上り信号を送信したときの送信失敗や衝突を回避できる。
(A-3-4)ONUのキュー長情報の取得
例えば、高速波長切替時刻を時刻t13とする。OSU13-1は、高速切替用BwMap作成部131は、λ1からλ2への切替を時刻t13に行う指示を含むBwMapを作成する。
そして、タイムスロット「A」で、OSU13-1は、上述したBwMapを含むフレームヘッダ部を送信し、タイムスロット「C」で、ONU3は、λ1で、OSU13-1からのフレームヘッダ部を受信する。
時刻t11(OSU13-2の搭載クロックで時刻t11b)で、切替先のOSU13-2は、波長λ2で、ONU3-1に対して、λ2でのBwMapを送信する。このとき、OSU13-2は、ONU3-1のキュー長情報(例えば、割当要求情報に含まれる情報)を取得していないので、OSU13-2はONU3-1が必要とする送信帯域を導出できない(課題1に相当)。
そこで、OSU13-2がONU3-1のキュー長情報を取得する手法を説明する。具体的には、以下に例示するいずれかの手法を行う。
第1の方法は、切替先のOSU13-2が、切替元のOSU13-1から、少なくともONU3-1のキュー長情報を含む情報を取得する手法である。
例えば、λ1の受信の列の「11」と書かれたスロットで、OSU13-1は、ONU3のキュー長情報を取得するので、OSU13-2は、OSU13-1から、ONU3-1のキュー長情報を取得する方法を適用できる。なお、OSU13-2は、ONU3-1のキュー長情報に限らず、ONU3の送信帯域を計算(DBA計算)するために必要な情報を、切替元のOSU13-1から取得するようにしてもよい。
なお、OSU13-1とOSU13-2とが互いに情報の授受が可能な方法としてもよいし、また例えば、共通制御部11が、OSU13-1及びOSU13-2に対して指示可能な方法としてもよい。いずれにしても、OSU13-1とOSU13-2とが相互に情報の授受が可能な構成としてもよい。
第2の方法は、OSU13-2が、ONU3-1のキュー長情報を推定する手法である。
例えば、時刻t11前では、OSU13-1がONU3-1の送信帯域量を割り当てている。したがって、OSU13-2は、時刻t11の直前でOSU13-1がONU3-1に割り当てていた送信帯域量に基づいて、ONU3-1のキュー長情報を推定し、その推定したキュー長情報を用いて、ONU3-1の送信帯域量を導出する方法を適用できる。
また例えば、時刻t11の直前のONU3-1の送信帯域量だけでなく、時刻t11から過去に向かって所定時間内における、OSU13-1がONU3-1に対して割り当てた送信帯域量の推移データに基づいて、ONU3-1のキュー長情報を推定する。すなわち、ONU3-1に割り当てた送信帯域量の増加率若しくは減少率などの推移データから、OSU13-2は、ONU3-1のキュー長情報を推定してもよい。なお、キュー長情報の推定方法は、上述した例に限定されない。
第3の方法は、OSU13-2が、ONU3-1のキュー長情報を、所定の固定値とする手法である。
例えば、OSU13-2は、すべての帯域量を、収容している全てのONU3で割って得た値を、ONU3-1に割り当てる送信帯域量としてもよい。なお、固定値の導出方法は、上述した例に限定されない。
なお、OSU13-2は、上述の例のいずれかの方法を用いることができる。また、OSU13-2が、OSU13-1から情報を取得できない、又は、OSU13-1からの情報を用いない場合、タイムスロット「d」で、OSU13-2は、ONU3-1が送信したキュー長情報を含む情報を受信でき、DBA計算が可能となる。DBA計算で反映された情報は、フレームヘッダ部が送信されるタイムスロット「g」までのフレームヘッダ全てに適用される。
上述したように、切替先のOSU13-2は、ONU3-1のキュー長情報を取得することができるので、切替先のOSU13-2のDBAは、ONU3-1の上り帯域の計算することができる。
(A-3-5)波長間のフレーム位相のずれ解消
次に、OLT1における、OSU13-1とOSU13-2とのクロックは完全に同期していないことがある。つまり、OSU13-1とOSU13-2のクロックが微妙にずれている可能性がある。例えば、OSU13-2のクロックが、OSU13-1のクロックよりも進んでいるとする。
図4において、時刻t12で、ONU3-1がλ1からλ2に波長切替を開始し、時刻t13以降、ONU3-1がλ2で受信しようとする。波長切替の終了前まで、ONU3-1はOSU13-1のクロックで動作し、波長切替終了後、ONU3-1はOSU13-2のクロックで動作する。
例えば、OSU13-2のクロックが、OSU13-1のクロックよりも進んでいる場合、OSU13-1のクロックの時刻t13で、ONU3-1がλ2に波長切替したとき、OSU13-2のクロックによる時刻が、OSU13-1のクロックの時刻t13を過ぎてしまっており、そのフレーム周期で上り情報を送信できない可能性が生じ得る。
なお、その場合、次のフレーム周期でONU3-1はフレームを送信可能であるが、その分送信すべきフレームの送信処理が遅れてしまう(課題2に相当)。
そこで、この実施形態では、波長切替を行うONU3-1が波長切替の際、切替先のOSU13-2と、切替元のOSU13-2とが完全同期していない場合にも対応するため、ONU3-1は、両者のフレームの位相の最大位相差(ずれたクロックの数の最大値)を見込んで切替動作を行う。
例えば、ONU3-1において、フレーム組立・分解部36が、受信したフレームヘッダ部を分解して制御部31に与える。制御部31は、波長切替時刻が時刻t13であることを取得する。
ここで、ONU3-1における波長切替開始から波長切替終了までの波長切替時間を「時間B」とする。また、OSU13-1とOSU13-2とのフレームの位相の最大位相差の値を「X」とする。
この場合、制御部31は、最大位相差のXに波長切替時間(時間B)を加えた時間だけ時刻t13から遡った時刻よりも前の時刻を切替開始時刻とする。
制御部31は、切替開始時刻を、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34に与えて波長切替を指示する。波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34は、指示された切替開始時刻で、波長切替を開始する。
このように、ONU3-1は、OSU13-1及びOSU13-2のフレームの位相の最大位相差を見込んで波長切替動作を行うことで、OSU13-1及び0SU13-2のクロックが完全同期していないときでも対応できる。また、波長切替終了後に、切替先波長λ2でのフレーム先頭位置が過ぎてしまうことも回避できる。
(A-3-6)送信波長のクロック維持
一般的な通信機では、子機の送信クロックは、親機のクロックに同期させている。また、上述したように、OSU13-1とOSU13-2とのクロックが完全に同期していない可能性もある。その場合の課題と解決策を述べる。
例えば、波長切替時刻を時刻t13とする。ONU3-1において、BwMapを解析した制御部31は、受信波長の切替開始時刻を時刻t12とし、送信波長の切替開始時刻を時刻t14として、波長可変光送信部33及び波長可変光受信部34に波長切替を指示する。
このような場合に、ONU3の送信クロックを、切替先のOSU13-2のクロックに同期させてしまうと、時刻t12以降、ONU3-1の送信波長はλ1のままであるが、送信に使用するクロックは、波長λ2のクロック(OSU13-2のクロック)となってしまう。そのため、それ以降の信号はOSU13-2で受信できなくなる。
そこで、ONU3-1は、送信波長が切り替わるまで、切替前のクロックを保持し続けて、送信波長のクロックの位相が変わらないようにする。
例えば、上述した例の場合、時刻t14で、波長可変光送信部33が、送信波長の切替を開始する。それまではλ1が送信波長である。高速切替用クロック部35は、波長可変光送信部33が送信波長を切り替えるまで、λ1のクロック(OSU13-1のクロック)を維持する。そして、高速切替用クロック部35は、波長可変光送信部33が送信波長を切り替えたことを確認すると、送信波長のクロックを、λ2のクロック(OSU13-2のクック)に同期させる。
上述したように、送信波長が切り替えられるまで、切替前のクロックを自走させて保持することで、OSU側での上り信号の受信が可能となる。
(A-4)実施形態の効果
以上のように、実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
この実施形態によれば、切替先のOSUは、波長切替対象のONUのキュー長情報を取得できるので、切替先のOSUのDBAは、ONUの上り帯域を計算できる。そのため、波長切替後に、ONUは、上りトラフィックを送信できる。
この実施形態によれば、OSUと各ONUの間で距離に差があっても支障なく、送受信ができない無駄な時間が少ない切替タイミングを得る事が可能となる。また、波長間でフレームの位相がずれていても、フレーム位相のずれを見込んだ波長切替時刻とすることで、波長切替時刻が遅れてしまうこと防止できる。
この実施形態によれば、受信波長と送信波長の切替時刻を別々とすることにより、ONUが切替先波長で上り信号を送信したときの送信失敗や衝突を回避できる。
この実施形態によれば、送信波長が切り替えられるまで、切替前のクロックを自走させて保持することで、OSU側での上り信号の受信が可能となる。
5…光通信システム、1…OLT、11…共通制御部、111…高速切替制御部、111a…高速切替用切替時刻指示部、111b…ONU上り帯域指定部、12…振分SW、13(13-1,13-2)…OSU、131…高速切替用BwMap作成部、132…フレーム組立・分解部、14…合分波部、3(3-1~3-4)…ONU、31…制御部、32…合分波部、33…波長可変光送信部、34…波長可変光受信部、35…高速切替用クロック部、36…フレーム組立・分解部。

Claims (12)

  1. 親局装置と、M(Mは2以上の整数)台の子局装置との間で、第1~第K(Kは2以上の整数)の波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムにおいて、
    前記親局装置は、
    第1~第Kの波長のいずれかで光通信するK個の光終端手段と、
    前記子局装置に対する波長切替を制御する波長切替制御手段と
    を備え、
    前記子局装置は、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、
    前記親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段と
    を備え、
    切替元の前記光終端手段が、波長を切り替える前記子局装置に対して、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、前記親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻を切替開始時刻として指示する情報を含む制御情報を送信し、
    前記子局制御手段が、指示された時刻で波長切替を開始し、前記制御情報に基づいて、前記波長可変受信手段の受信波長と、前記波長可変送信手段の送信波長とを切り替え、
    前記各子局装置と前記親局装置との距離が異なっていても、ある子局装置が送信した情報が、前記親局装置に到着する時刻が等しくなる時刻、又は、前記親局装置が送信した情報がある子局装置に到着する時刻を、基準時刻とし、その基準時刻に対する差分の情報を、前記光終端手段が前記切替開始時刻として通知する
    ことを特徴とする光通信システム。
  2. 前記切替元の前記光終端手段が、波長を切り替える前記子局装置が波長切替の開始から完了するまでの時間を含まない時間を前記子局装置の送信可能時刻とする制御情報を送信し、
    前記子局制御手段が、前記制御情報に基づいて、前記波長可変受信手段及び前記波長可変送信手段の波長を指示された波長に切り替え、前記波長可変送信手段に対して、波長切替が完了するまで切替先波長で送信させない
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記切替元の前記光終端手段が、切替元波長での前記子局装置の送信可能時間と、切替先波長で他の子局装置に割り当てた送信可能時間とが重複しているか否かを確認し、重複しているときに、切替先波長で前記他の子局装置に割り当てている送信可能時間を含まない時間を送信可能時刻とする制御情報を送信し、
    前記子局制御手段が、前記制御情報に基づいて、前記波長可変受信手段及び前記波長可変送信手段の波長を指示された波長に切り替え、前記波長可変送信手段に対して、波長切替が完了するまで切替先波長で送信させない
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  4. 前記切替元の前記光終端手段が、受信波長の切替時刻と送信波長の切替時刻とを異なる時刻に指定した情報を含む制御情報を送信し、
    前記子局制御手段が、前記制御情報に基づいて、前記波長可変受信手段の受信波長と、前記波長可変送信手段の送信波長とを切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  5. 前記子局制御手段が、前記親局装置から指示された波長切替時刻から、前記切替元の前記光終端手段と切替先の前記光終端手段とで送信される光信号のフレームの位相のずれの最大値を示す時間と、波長切替ならびにクロックの再同期に要する時間とを加算した時間だけ前の時刻を波長切替開始時刻として、前記波長可変受信手段及び前記波長可変送信手段に指示する
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の光通信システム。
  6. 切替先の前記光終端手段が、前記子局装置の波長切替前に、前記子局装置のキュー長情報を取得して、前記子局装置の上り情報の送信帯域を割り当てることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の光通信システム。
  7. 受信波長切替後、前記波長可変送信手段が、受信波長切替前の送信波長のクロックを、送信波長を切り替えるまで保持することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の光通信システム。
  8. 親局装置と、M(Mは2以上の整数)台の子局装置との間で、第1~第K(Kは2以上の整数)の波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムにおいて、
    前記親局装置は、
    第1~第Kの波長のいずれかで光通信するK個の光終端手段と、
    前記子局装置に対する波長切替を制御する波長切替制御手段と
    を備え、
    前記子局装置は、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、
    前記親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段と
    を備え、
    切替元の前記光終端手段が、波長を切り替える前記子局装置に対して、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、前記親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻を波長切替時刻として指示し、
    前記子局制御手段が、前記親局装置から指示された波長切替時刻から、前記切替元の前記光終端手段と切替先の前記光終端手段とで受信されるフレームの位相のずれの最大値を示す時間と、波長切替ならびにクロックの再同期に要する時間とを加算した時間だけ前の時刻を波長切替開始時刻として、前記波長可変受信手段及び前記波長可変送信手段に指示する
    ことを特徴とする光通信システム。
  9. 親局装置と、M(Mは2以上の整数)台の子局装置との間で、第1~第K(Kは2以上の整数)の波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムの親局装置において、
    第1~第Kの波長のいずれかで光通信するK個の光終端手段と、
    前記子局装置に対する波長切替を制御する波長切替制御手段と
    を備え、
    切替元の前記光終端手段が、波長を切り替える前記子局装置に対して、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻として指示する共に、異なる切替タイミングで受信波長と送信波長と切り替えることを指示する情報を含む制御情報を送信するものであり、
    前記各子局装置と前記親局装置との距離が異なっていても、ある子局装置が送信した情報が、前記親局装置に到着する時刻が等しくなる時刻、又は、前記親局装置が送信した情報がある子局装置に到着する時刻を、基準時刻とし、その基準時刻に対する差分の情報を、前記光終端手段が切替開始時刻として通知する
    ことを特徴とする親局装置。
  10. 親局装置と、M(Mは2以上の整数)台の子局装置との間で、第1~第K(Kは2以上の整数)の波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムの子局装置において、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、
    前記親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段と
    を備え、
    前記子局制御手段が、前記親局装置から、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、前記親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻を波長切替時刻として指示する情報を含む制御情報に基づいて、指示された時刻で波長切替を開始し、前記波長可変受信手段の受信波長と、前記波長可変送信手段の送信波長とを切り替えるものであり、
    前記各子局装置と前記親局装置との距離が異なっていても、ある子局装置が送信した情報が、前記親局装置に到着する時刻が等しくなる時刻、又は、前記親局装置が送信した情報がある子局装置に到着する時刻を、基準時刻とし、その基準時刻に対する差分の情報として、切替開始時刻が前記親局装置から通知される
    ことを特徴とする子局装置。
  11. 親局装置と、M(Mは2以上の整数)台の子局装置との間で、第1~第K(Kは2以上の整数)の波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットでまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムの子局装置において、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、
    前記親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段と
    を備え、
    前記子局制御手段が、前記親局装置から指示された波長切替時刻から、前記親局装置における切替元の光終端手段と切替先の光終端手段とのフレームの位相のずれの最大値を示す時間と、波長切替ならびにクロックの再同期に要する時間とを加算した時間だけ前の時刻を波長切替開始時刻として、前記波長可変受信手段及び前記波長可変送信手段に指示する
    ことを特徴とする子局装置。
  12. 親局装置と、M(Mは2以上の整数)台の子局装置との間で、第1~第K(Kは2以上の整数)の波長のいずれかを割り当て、波長毎に複数の時間スロットまたは可変長のパケットで時分割多重し、時分割多重した各波長を多重化した光信号で通信する時間波長分割多重方式を採用した光通信システムの波長切替方法において、
    前記親局装置は、
    第1~第Kの波長のいずれかで光通信するK個の光終端手段と、
    前記子局装置に対する波長切替を制御する波長切替制御手段と
    を備え、
    前記子局装置は、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置から情報を受信する波長可変受信手段と、
    前記親局装置から指示された波長で前記親局装置に情報を送信する波長可変送信手段と、
    前記親局装置から受信した制御情報に基づいて、波長切替を制御する子局制御手段と
    を備え、
    切替元の前記光終端手段が、波長を切り替える前記子局装置に対して、受信波長の波長切替に要する時間と切替先波長の信号にクロックが再同期するのに必要な時間とを、前記親局装置の送信フレーム周期の先頭から遡った時刻を波長切替時刻として指示する情報を含む制御情報を送信し、
    前記子局制御手段が、指示された時刻で波長切替を開始し、前記制御情報に基づいて、前記波長可変受信手段の受信波長と、前記波長可変送信手段の送信波長とを切り替え、
    前記各子局装置と前記親局装置との距離が異なっていても、ある子局装置が送信した情報が、前記親局装置に到着する時刻が等しくなる時刻、又は、前記親局装置が送信した情報がある子局装置に到着する時刻を、基準時刻とし、その基準時刻に対する差分の情報を、前記光終端手段が切替開始時刻として通知する
    ことを特徴とする波長切替方法。
JP2021010632A 2021-01-26 2021-01-26 光通信システム、親局装置、子局装置及び波長切替方法 Active JP7067643B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021010632A JP7067643B1 (ja) 2021-01-26 2021-01-26 光通信システム、親局装置、子局装置及び波長切替方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021010632A JP7067643B1 (ja) 2021-01-26 2021-01-26 光通信システム、親局装置、子局装置及び波長切替方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7067643B1 true JP7067643B1 (ja) 2022-05-16
JP2022114355A JP2022114355A (ja) 2022-08-05

Family

ID=81606831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021010632A Active JP7067643B1 (ja) 2021-01-26 2021-01-26 光通信システム、親局装置、子局装置及び波長切替方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7067643B1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154211A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 三菱電機株式会社 親局装置、通信システム、通信制御方法および制御装置
JP2016072736A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 沖電気工業株式会社 光通信装置及び光通信ネットワークシステム
JP2016219963A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 日本電信電話株式会社 局側装置及び遅延関連設定値修正方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154211A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 三菱電機株式会社 親局装置、通信システム、通信制御方法および制御装置
JP2016072736A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 沖電気工業株式会社 光通信装置及び光通信ネットワークシステム
JP2016219963A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 日本電信電話株式会社 局側装置及び遅延関連設定値修正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022114355A (ja) 2022-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3547750B2 (ja) ビデオ・オン・デマンド用の受動光網
JP5188170B2 (ja) ネットワークシステム及びolt
JP5114184B2 (ja) ネットワークシステム、onu及びolt
US8768169B2 (en) Time synchronization method and system for a passive optical network system
EP0835566B1 (en) Synchronisation in digital communications networks
JP5086334B2 (ja) 光ネットワークにアウトステーションを取り入れる方法およびアウトステーション
JP5111092B2 (ja) ネットワークシステム及びolt
US20100310252A1 (en) Optical communication
EP2388961A1 (en) Communication system, subscriber accommodating apparatus and communication method
WO2010146658A1 (ja) 光多重終端装置、波長多重受動光網システム、下り波長送信方法
JP6841919B2 (ja) データ通信システム、光加入者線終端装置、およびベースバンド装置
JP2011087023A (ja) 光通信システム及び通信帯域制御方法
JP4818815B2 (ja) 光通信方法、光通信ネットワークシステム、親局光通信装置、子局光通信装置
EP3288221A1 (en) Station-side device and communication method
JP4910818B2 (ja) 端末装置、センタ装置、光通信ネットワークシステム及び上り信号タイミング制御方法
JP2022540600A (ja) 受動光ネットワークの上り遅延を低減する方法および関連機器
JP7067643B1 (ja) 光通信システム、親局装置、子局装置及び波長切替方法
WO2013075507A1 (zh) 数据发送方法及系统
JP6403634B2 (ja) 局側装置及び遅延関連設定値修正方法
JP2021019226A (ja) 親局装置、光通信システム、波長切替装置及び波長切替方法
JP7124841B2 (ja) 親局装置、子局装置、光通信システム及び波長切替方法
Cazzaniga et al. A new perspective on burst-switched optical networks
EP2148453A1 (en) Redundancy method in PON systems
US20160226590A1 (en) Method for transmitting data in a time-domain wavelength-interleaved optical network
WO2023243029A1 (ja) 光tdm伝送装置、同期方法、および、同期プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7067643

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150