JP2016219963A - 局側装置及び遅延関連設定値修正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るOLT及び遅延関連設定値修正方法は、波長切替前のRTTやEqDから推定される、ONUからの上り信号がOSUに到着する到着推定時刻と当該上り信号が実際にOSUに到着する到着実時刻との差分を測定してRTTやEqDを修正することとした。そして、修正後のRTTやEqDが正しいか否かを確認することとした。
【選択図】図9
Description
送受信可能な固有の波長が設定された複数のOSUと、
ONUとWDM且つTDMで光信号の送受信を行い、前記ONUが送信する信号の伝送波長及び送信開始時刻を前記ONUに指示する動的波長帯域割当回路と、
を備えるOLTであって、
前記動的波長帯域割当回路は、
1つのONUへ、伝送波長の切替完了を示す切替完了報告を切替後の伝送波長で送信させる送信指示を前記切替完了報告の送信開始時刻を含めて通知するとともに、
前記切替完了報告の送信開始時刻、及び前記1つのONUに設定された従前の遅延に関する設定値から想定される、前記切替完了報告の到着想定時刻を含む待機時間を設定し、他のONUへ、前記1つのONUの切替後の伝送波長を受信する担当OSUに到着する上り信号の到着時刻が前記待機時間外となるように送信開始時刻を設定する制御信号送信部と、
前記担当OSUが前記切替完了報告を実際に受信した到着実時刻と前記到着想定時刻との差分に基づいて、前記1つのONUのRTTを切替後の伝送波長に対応するように修正する修正部と、
を有し、前記1つのONUに割り当てる波長を切り替え後、前記1つのONUに対するRTTを修正する設定値修正作業を行うことを特徴とする。
送受信可能な固有の波長が設定された複数のOSUを備え、
ONUとWDM且つTDMで光信号の送受信を行い、前記ONUが送信する信号の伝送波長及び送信開始時刻を前記ONUに指示するOLTが、前記ONUに割り当てる波長を切り替え後に前記NUに対する遅延に関する設定値を修正する遅延関連設定値修正方法であって、
1つのONUへ、伝送波長の切替完了を示す切替完了報告を切替後の伝送波長で送信させる送信指示を前記切替完了報告の送信開始時刻を含めて通知するとともに、
前記切替完了報告の送信開始時刻、及び前記1つのONUに設定された従前の遅延に関する設定値から想定される、前記切替完了報告の到着想定時刻を含む待機時間を設定し、他のONUへ、前記1つのONUの切替後の伝送波長を受信する担当OSUに到着する上り信号の到着時刻が前記待機時間外となるように送信開始時刻を設定する制御信号送信手順と、
前記担当OSUが前記切替完了報告を実際に受信した到着実時刻と前記到着想定時刻との差分に基づいて、前記1つのONUのRTTを切替後の伝送波長に対応するように修正するRTT修正手順と、
を行うことを特徴とする。
前記修正部が前記1つのONUに対するRTTを修正した後、再度1つのONUへ、前記切替完了報告の送信指示を前記切替完了報告の送信開始時刻を含めて通知し、
前記切替完了報告の送信開始時刻、及び前記1つのONUの修正されたRTTから想定される、前記切替完了報告の到着想定時刻と、前記担当OSUが前記切替完了報告を実際に受信した到着実時刻との差分が閾値より小さい場合に前記設定値修正作業を終了し、前記差分が前記閾値より大きい場合に前記設定値修正作業を繰り返すことを特徴とする。設定値修正作業を複数回繰り返すことで正確なRTTを取得することができる。
前記修正部が前記1つのONUに対するRTTを修正した後、等価遅延量(EqD:Equalization Delay)を計算して修正時間もしくは計算したEqDを前記1つのONUに通知するとともに、前記1つのONUに送信機会を付与し、
付与された前記送信機会に前記1つのONUが送信した応答信号を前記担当OSUが実際に受信した到着実時刻と、前記切替完了報告の送信開始時刻、前記1つのONUの修正されたRTT、及び前記EqDから想定される、前記応答信号の到着想定時刻との差分が閾値より小さい場合に前記1つのONUに対する前記設定値修正作業を終了し、前記差分が前記閾値より大きい場合に前記1つのONUに対する前記設定値修正作業を繰り返すことを特徴とする。
EqDを修正することで、他のONUとの上り信号タイミングを合わせることができる。また、設定値修正作業を複数回繰り返すことで正確なEqDを取得することができる。
図8は、本実施形態のOLT101の構成を説明する図である。OLT101は、多重分離部58を用いて複数のONU200と波長分割多重(WDM)且つ時分割多重(TDM)で光信号の送受信を行い、動的波長帯域割当回路52を用いてONU200を動作させる伝送波長、送信開始時刻及び送信継続時間へ指示を行う波長可変型WDM/TDM−PON302に配置される。
送受信可能な固有の波長が設定された複数のOSU51と、
ONU200とWDM且つTDMで光信号の送受信を行い、ONU200が送信する信号の伝送波長及び送信開始時刻をONU200に指示する動的波長帯域割当回路52と、
を備える。
そして、動的波長帯域割当回路52は、
1つのONU(例えば、ONU200#5)へ、伝送波長の切替完了を示す切替完了報告を切替後の伝送波長で送信させる送信指示を前記切替完了報告の送信開始時刻を含めて通知するとともに、
前記切替完了報告の送信開始時刻、及び前記1つのONUに設定された従前の遅延に関する設定値(本実施形態ではRTT)から想定される、前記切替完了報告の到着想定時刻を含む待機時間を設定し、他のONU(例えば、ONU200#5以外のONU)へ、前記1つのONUの切替後の伝送波長を受信する担当OSU(例えば、OSU51#2)に到着する上り信号の到着時刻が前記待機時間外となるように送信開始時刻を設定する制御信号送信部54と、
前記担当OSUが前記切替完了報告を実際に受信した到着実時刻と前記到着想定時刻との差分に基づいて、前記1つのONUのRTTを切替後の伝送波長に対応するように修正する修正部57と、
を有し、前記1つのONUに割り当てる波長を切り替え後、前記1つのONUに対するRTTを修正する設定値修正作業を行う。
フレーム受信待機部55は、ONU200が前記送信開始時刻に切替後の波長で送信した前記波長切替の完了を示す上り信号を受信するため、当該ONU200に対して従前に設定された遅延に関する設定値に基づく到着想定時刻を含む待機時間を設定して、当該上り信号の受信を待つ。
修正部57は、フレーム受信待機部55が前記待機時間において受信した前記波長切替の完了を示す上り信号の実際の受信時刻(到着実時刻)を測定し、到着想定時刻と到着実時刻の差分に基づいて当該ONU200のRTTを修正する。
動的波長帯域割当回路52は、
修正部57が前記1つのONUに対するRTTを修正した後、再度1つのONUへ、前記切替完了報告の送信指示を前記切替完了報告の送信開始時刻を含めて通知し、
前記切替完了報告の送信開始時刻、及び前記1つのONUの修正されたRTTから想定される、前記切替完了報告の到着想定時刻と、前記担当OSUが前記切替完了報告を実際に受信した到着実時刻との差分が閾値より小さい場合に前記設定値修正作業を終了し、前記差分が前記閾値より大きい場合に前記設定値修正作業を繰り返す。
Tfb = Δmax − Δmin
のように設定してもよい。
[ステップS10]
OSU#1は、波長λ1dでONU#1へ波長切替指示を送信する。
[ステップS11]
OSU#2は、波長切替後のONU#1に対して、切替完了報告フレームを送信するように波長λ2dを用いて指示する。その際は、OSU#1での波長(λ1d、u)で用いていたRTTを基に切替完了報告フレームがOSU#2に時刻Tri_1に到着するよう、ONU#1が切替完了報告フレームを送信開始すべき時間To_1を指示する。この指示は特にフレーム形式に依らない。IEEE802.3av方式のGateフレーム(Report(Complete)送信要求gate)でもよいし、ITU−T G.987.3方式のBWmapでグラントを付与(Complete_u送信グラント付与)してもよい。
[ステップS13]
ONU#1は、波長切替後の波長λ2uを用いて切替完了報告を行う。この切替完了報告フレームも、特にフレーム形式に依らない。IEEE802.3av方式のReportフレームで報告してもよいし、ITU−T G.987.3方式のComplete_u を示すPLOAMuで報告してもよい。
[ステップS14]
OLTは、ONU#1からの切替完了報告をOSU#2で受信するために、一定の待機時間Tfb、他のONUからの上り信号を受信しないように他のONUを制御する。待機時間Tfbは、切替完了報告が到着する到着想定時刻Tri_1を含む。
[ステップS15]
OLTは、ONU#1からの波長完了報告フレームをOSU#2が実際に受信した到着実時刻Trr_1が、到着想定時刻Tri_1とどのくらいずれているかの時刻差Tulag=Trr_1−Tri_1を測定する。ここで、Tulagはマイナスの場合があるため、待機時間Tfbは到着想定時刻Tri_1の前後に幅をとっている。
[ステップS16]
OLTは、Tulagに基づいて波長切替後のONU#1に対するRTTを
RTT = RTT + Tulag
と補正する。
[ステップS17]
OLTは、再度ONU#1に切替完了報告フレームを送出させる指示をだす(Gateフレーム(Report(Complete)送信要求gateやComplete_u送信グラント付与)。このとき、当該指示には、修正したRTTを基に切替完了報告がOSU#2に時刻Tri_2に到着するよう、ONU#1が切替完了報告を送信開始すべき時間To_2が含まれる。
[ステップS18]
ONU#1は、波長切替後の波長λ2uを用いて切替完了報告を行う。この切替完了報告フレームも、特にフレーム形式に依らない。IEEE802.3av方式のReportフレームで報告してもよいし、ITU−T G.987.3方式のComplete_u を示すPLOAMuで報告してもよい。
[ステップS19]
OLTは、OSU#2が受信した切替完了報告フレームの到着実時刻を測定し、修正したRTTから想定される到着想定時刻Tri_2との差分を確認する。到着実時刻と到着想定時刻とが一致、あるいはそれらの差分が所定の閾値以下であれば、波長切替シーケンスを終了する。シーケンスの終了にあたって、OLTはONUへ波長切替完了を送信してもよい。
[ステップS20]
到着実時刻と到着想定時刻とが不一致、あるいはそれらの差分が所定の閾値以上である場合、OLTは、ステップS16からステップS19を繰り返す。この繰り返しは、到着実時刻と到着想定時刻とが一致、あるいはそれらの差分が所定の閾値以下になるまで継続してもよいし、実施回数を定め、ある一定回数で収束できなければ異常終了、あるいは初期接続から再実施としてもよい。
本実施形態のOLT並びに波長可変型WDM/TDM−PONの構成は図8で説明したOLT101及び波長可変型WDM/TDM−PON302と同じである。本実施形態と実施形態1との違いが、本実施形態のOLTが、波長切り替えに伴うRTTのズレに基づいてEqD(Equalization delay)を修正することにある。すなわち、本実施形態の波長可変型WDM/TDM−PON302は、遅延に関する設定値がEqDである。
[ステップS20]
OSU#1は、波長λ1dでONU#1へ波長切替指示を送信する。
[ステップS21]
OSU#2は、波長切替後のONU#1に対して、切替完了報告フレームを送信するように波長λ2dを用いて指示する。その際は、OSU#1での波長(λ1d、u)で用いていたRTTを基に切替完了報告フレームがOSU#2に時刻Tri_1に到着するよう、ONU#1が切替完了報告フレームを送信開始すべき時間To_1を指示する。この指示は特にフレーム形式に依らない。ITU−T G.987.3方式のBWmapでグラントを付与(Complete_u送信グラント付与)してもよい。
[ステップS23]
ONU#1は、波長切替後の波長λ2uを用いて切替完了報告を行う。この切替完了報告フレームも、特にフレーム形式に依らない。ITU−T G.987.3方式のComplete_uを示すPLOAMuで報告してもよい。
[ステップS24]
OLTは、ONU#1からの切替完了報告をOSU#2で受信するために、一定の待機時間Tfb、他のONUからの上り信号を受信しないように他のONUを制御する。待機時間Tfbは、切替完了報告が到着する到着想定時刻Tri_1を含む。
[ステップS25]
OLTは、ONU#1からの波長完了報告フレームをOSU#2が実際に受信した到着実時刻Trr_1が、到着想定時刻Tri_1とどのくらいずれているかの時刻差Tulag=Trr_1−Tri_1を測定する。ここで、Tulagはマイナスの場合があるため、待機時間Tfbは到着想定時刻Tri_1の前後に幅をとっている。
[ステップS27]
OLTは、Tulagに基づいて波長切替後のONU#1に対するEqDを計算する。本実施形態ではEqDの具体的な計算方法を指定しないが、例えば、ITU−G.987.3に記載の計算方法に従うとすると、
EqD=EqD+Tulag
と補正する。
[ステップS28]
OLTは、Ranging_time PLOAMフレームに新しいEqDを記載してONU#1へ通知する。Ranging _time PLOAMフレームを受信したONU#1は、当該フレームに記載の新しいEqDに設定値を変更する。
[ステップS29]
OSU#2は、ONU#1に対してAcknowledement PLOAMのgrantを付与する。これをdirected PLOAM grant付与と呼ぶ。
[ステップS30]
ONU#1は、そのgrantに対して、Acknowledgement PLOAMフレームを送信し、EqDの変更か完了したことをOSU#2に通知する。
[ステップS31]
OLTは、OSU#2が受信したAcknowledgement PLOAMが含まれる上りフレームの到着実時刻を測定し、補正したEqDから算出された到着推定時刻Tri_2との差分を確認する。到着実時刻と到着想定時刻とが一致、あるいはそれらの差分が所定の閾値以下であれば、波長切替シーケンスを終了する。シーケンスの終了にあたって、OLTはONUへ波長切替完了を送信してもよい。
[ステップS32]
到着実時刻と到着想定時刻とが不一致、あるいはそれらの差分が所定の閾値以上である場合、OLTは、ステップS26からステップS31を繰り返す。この繰り返しは、到着実時刻と到着想定時刻とが一致、あるいはそれらの差分が所定の閾値以下になるまで継続してもよいし、実施回数を定め、ある一定回数で収束できなければ異常終了、あるいは初期接続から再実施としてもよい。
Tfb = Δmax − Δmin
のように設定してもよい。
実施形態1及び2で説明した波長可変型WDM/TDM−PON302は、単一のOLTで多重分離や波長切替シーケンスを行う形態であるが、図11の波長可変型WDM/TDM−PON303のように、OLT100が物理的に複数あり、それぞれが動的波長帯域割当回路52や多重分離部58を備える構成であっても、OLT相互間で連絡を取り合い、多重分離や波長切替シーケンスを行う形態とすることで波長切り替えに伴うRTTやEqDの修正を行うことができる。
以下は、本実施形態のOLTを説明したものである。
加入者側装置(ONU)と波長分割多重(WDM)且つ時分割多重(TDM)で光信号の送受信を行い、前記加入者装置を動作させる伝送波長及び送信開始時刻を含む指示を行う局側装置(OLT)であって、
前記加入者装置への波長切替を指示する下り信号に、前記加入者装置の前記伝送波長の切替完了を示す上り信号の送信開始時刻を含めて指示し、
前記伝送波長の切替完了を示す上り信号の受信時刻に基づいて、前記加入者装置の波長切替後の前記伝送波長使用時の往復伝搬遅延時間を修正する波長切替制御部と、
前記加入者装置から、前記伝送波長の切替完了を示す上り信号を受信するため待機する切替完了信号待機部と、
を有することとしたOLT。
前記切替完了信号待機部は、
当該加入者装置の設置距離の範囲に応じた往復伝搬遅延時間の最大値と最小値のそれぞれから導出される時刻の期間を待機時間としてを設定することを特徴とする上記(1)のOLT。
前記波長切替制御部は、
波長切替後の往復伝搬遅延時間を修正した後に、 再度開始時刻指示部により前記加入者装置へ波長切替完了を示すフレーム発出指示を行い、そのフレーム受信時刻を測定し、 往復伝搬遅延時間の修正がない場合には、波長切り替えシーケンスを終了することを特徴する上記(1)又は(2)のOLT。
前記波長切替制御部は、
波長切替後の往復伝搬遅延時間を修正した後に、 上りフレーム同期タイミングの修正時間を計算し、当該修正時間または新しい同期タイミングを前記加入者装置に通知し、前記加入者装置は当該修正時間または同期タイミングに上りフレーム同期タイミングを修正し、確認応答を返信し、前記波長切替制御部がその確認応答の受信時刻を測定し、往復伝搬遅延時間の修正がない場合には、波長切り替えシーケンスを終了することを特徴する上記(1)又は(2)のOLT。
前記波長切替制御部は、
波長切替後の往復伝搬遅延時間を修正後、波長切り替えシーケンスを終了することを特徴とする上記(1)又は(2)のOLT。
本発明は図9、図10のように広めの待機時間を取り、上り波長切替完了の受信時間ずれを測定し、そのずれの値からRTTを補正し、再度上り波長切替完了信号を出させてRTTの補正ができていることを確認することで、波長切替後にRTTが変わっても、正確なRTTにより各加入者装置の送信タイミングを、初期接続から行うことなく素早く調整することができ、WDM/TDM−PONにおいて、距離差、波長差による到着時刻の変動があっても波長切替の可能なPONシステムを構築できる。また、上り信号の到着時刻精度が高まることにより、波長切替後の上り信号の到着時刻制御精度が高まり、異なるONU間の上りフレーム間隔を短縮可能である。よって波長切替を用いるWDM/TDM−PONにおける上り信号帯域の利用効率向上が実現できる。
12:波長合分波手段
13:波長フィルタ
14:受光器
23:波長可変光受信器
24:波長可変光送信器
51:OSU
52:動的波長帯域割当回路
53:切替指示信号生成部
54:制御信号送信部
55:フレーム受信待機部
56:DWBA計算部
57:修正部
58:多重分離部
59:要求信号受信部
100、101:OLT
151〜154:パワースプリッタ、波長ルーティング手段又は波長ルータ
200、200a:ONU
250:光伝送路
300:WDM/TDM−PON
301、302、303:波長可変型WDM/TDM−PON
310:中継ネットワーク
Claims (6)
- 送受信可能な固有の波長が設定された複数の光終端装置(OSU:Optical Subscriber Unit)と、
加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)且つ時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)で光信号の送受信を行い、前記ONUが送信する信号の伝送波長及び送信開始時刻を前記ONUに指示する動的波長帯域割当回路と、
を備える局側装置(OLT:Optical Line Terminal)であって、
前記動的波長帯域割当回路は、
1つのONUへ、伝送波長の切替完了を示す切替完了報告を切替後の伝送波長で送信させる送信指示を前記切替完了報告の送信開始時刻を含めて通知するとともに、
前記切替完了報告の送信開始時刻、及び前記1つのONUに設定された従前の遅延に関する設定値から想定される、前記切替完了報告の到着想定時刻を含む待機時間を設定し、他のONUへ、前記1つのONUの切替後の伝送波長を受信する担当OSUに到着する上り信号の到着時刻が前記待機時間外となるように送信開始時刻を設定する制御信号送信部と、
前記担当OSUが前記切替完了報告を実際に受信した到着実時刻と前記到着想定時刻との差分に基づいて、前記1つのONUの前記設定値を切替後の伝送波長に対応するように修正する修正部と、
を有し、前記1つのONUに割り当てる波長を切り替え後、前記1つのONUに対する前記設定値を修正する設定値修正作業を行うことを特徴とするOLT。 - 前記制御信号送信部は、
全てのONUに設定されている前記設定値のうち、最大値と最小値に基づいて前記待機時間を設定することを特徴とする請求項1に記載のOLT。 - 前記設定値が往復伝搬遅延時間(RTT:Round Trip Times)であり、
前記動的波長帯域割当回路は、
前記修正部が前記1つのONUに対するRTTを修正した後、再度1つのONUへ、前記切替完了報告の送信指示を前記切替完了報告の送信開始時刻を含めて通知し、
前記切替完了報告の送信開始時刻、及び前記1つのONUの修正されたRTTから想定される、前記切替完了報告の到着想定時刻と、前記担当OSUが前記切替完了報告を実際に受信した到着実時刻との差分が閾値より小さい場合に前記設定値修正作業を終了し、前記差分が前記閾値より大きい場合に前記設定値修正作業を繰り返すことを特徴とする請求項1又は2に記載のOLT。 - 前記設定値が等価遅延量(EqD:Equalization Delay)であり、
前記動的波長帯域割当回路は、
前記修正部が前記1つのONUに対するRTTを修正した後、EqDを計算して修正時間もしくは計算したEqDを前記1つのONUに通知するとともに、前記1つのONUに送信機会を付与し、
付与された前記送信機会に前記1つのONUが送信した応答信号を前記担当OSUが実際に受信した到着実時刻と、前記切替完了報告の送信開始時刻、前記1つのONUの修正されたRTT、及び前記EqDから想定される、前記応答信号の到着想定時刻との差分が閾値より小さい場合に前記1つのONUに対する前記設定値修正作業を終了し、前記差分が前記閾値より大きい場合に前記1つのONUに対する前記設定値修正作業を繰り返すことを特徴とする請求項1又は2に記載のOLT。 - 前記動的波長帯域割当回路は、
前記修正部が前記1つのONUに対する前記設定値を修正した後、前記設定値修正作業を終了することを特徴とする請求項1又は2に記載のOLT。 - 送受信可能な固有の波長が設定された複数のOSUを備え、
ONUとWDM且つTDMで光信号の送受信を行い、前記ONUが送信する信号の伝送波長及び送信開始時刻を前記ONUに指示するOLTが、前記ONUに割り当てる波長を切り替え後に前記NUに対する遅延に関する設定値を修正する遅延関連設定値修正方法であって、
1つのONUへ、伝送波長の切替完了を示す切替完了報告を切替後の伝送波長で送信させる送信指示を前記切替完了報告の送信開始時刻を含めて通知するとともに、
前記切替完了報告の送信開始時刻、及び前記1つのONUに設定された従前の遅延に関する設定値から想定される、前記切替完了報告の到着想定時刻を含む待機時間を設定し、他のONUへ、前記1つのONUの切替後の伝送波長を受信する担当OSUに到着する上り信号の到着時刻が前記待機時間外となるように送信開始時刻を設定する制御信号送信手順と、
前記担当OSUが前記切替完了報告を実際に受信した到着実時刻と前記到着想定時刻との差分に基づいて、前記1つのONUの前記設定値を切替後の伝送波長に対応するように修正する修正手順と、
を行うことを特徴とする遅延関連設定値修正方法。
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