JP7067208B2 - 圧入装置、及び、圧入システム - Google Patents

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Description

本発明は、圧入装置、及び、圧入システムに関する。
従来、圧入部材をワークの所定の圧入孔に圧入可能な圧入装置が知られている。例えば、特許文献1には、ワークの所定の圧入孔への圧入部材の移動と圧入部材のワークへの圧入とを一つのステージで行う圧入装置が記載されている。
特開2000-176750号公報
特許文献1に記載の圧入装置では、圧入部材が所望の状態でワークに圧入されたか否かを近接スイッチによって判定する。しかしながら、対象となる圧入部材との距離を電気的に検出する近接スイッチは、当該距離の大小のみに基づいて圧入が完了したか否かを判定するため、圧入部材の形状によっては圧入が不完全な状態でも圧入が完了したと判定するおそれがある。このため、圧入状態の誤判定が発生するおそれがある。
また、ワークへの圧入部材の圧入において圧入部材に作用する荷重を歪みゲージによって検出する方法も知られている。しかしながら、歪みゲージは、圧入部材に作用する荷重の中心軸上に位置させる必要があるため、圧入部材に作用する荷重が偏心していると高精度に荷重を検出することができない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークへの圧入部材の圧入状態を高精度に判定する圧入装置を提供することにある。
本発明は、ワーク(2)が有する圧入孔(3)に圧入部材(4)を圧入可能な圧入装置であって、荷重発生部(23)、軸部(332)、荷重センサ(35)、荷重発生部側プレート(31)、部材側プレート(32)、パンチ、(36)及び、判定部(25)を備える。
荷重発生部は、圧入孔に圧入部材を圧入可能な荷重を発生可能である。
軸部は、荷重発生部と圧入部材との間において荷重発生部が発生する荷重の作用軸(A30)に沿うよう設けられる。
荷重センサは、環状に形成され、軸部の径方向外側に嵌め込まれている。荷重センサは、水晶圧電式のセンサであって、圧入部材に作用する荷重を検出し、当該検出した荷重に応じた信号を出力する。
荷重発生部側プレートは、荷重センサの荷重発生部側に設けられる。
部材側プレートは、荷重センサの圧入部材側に設けられる。
パンチは、部材側プレートの圧入部材側に設けられる。
判定部は、荷重センサが出力する信号に基づいてワークへの圧入部材の圧入状態を判定可能である。
荷重発生部は、天地方向に往復移動可能なピストンロッド(234)を有する。荷重センサは、ピストンロッドの圧入部材に対向する側に設けられている。
本発明の圧入装置は、圧入部材に作用する荷重の大きさを電気的に検出することが可能な水晶圧電式の荷重センサを備えている。これにより、圧入部材の形状に影響されることなくワークへの圧入部材の圧入の状態を判定することができる。また、荷重センサは、荷重発生部が発生する荷重の作用軸に沿うよう設けられる軸部の周囲に設けることが可能なよう環状に形成されている。これにより、圧入部材に作用する荷重が偏心していても高精度に荷重を検出することができる。
一実施形態による圧入装置が適用される圧入システムの側面図である。 一実施形態による圧入装置が適用される圧入システムの上面図である。 図1のIII-III線断面図である。 図3のIV部拡大図である。 図4のV-V線断面図である。 一実施形態による圧入装置が備える制御部の作用を説明する特性図である。
以下、本発明の圧入装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
一実施形態による圧入装置について、図1~6に基づいて説明する。圧入装置1は、ワーク2が有する圧入孔3に圧入部材4を圧入可能な装置であって、本実施形態では、ワーク2が有する複数の圧入孔3のそれぞれに圧入部材4を連続して圧入可能な圧入システム5に適用されている。
最初に、圧入システム5の構成に図1~3に基づいて説明する。圧入システム5は、図1に示すように、「ワーク搬送装置」としてのベルトコンベア10、二つの圧入装置1、二つの「圧入ハンド搬送装置」としてのロボットハンド装置40、「異物除去装置」としてのガス吸引装置45、及び、圧入深さ検査装置50を備える。図1、3には、圧入システム5の天方向及び地方向を矢印で示す。
ベルトコンベア10は、例えば、可変バルブタイミング装置などワーク2が載置可能なパレット7を搬送可能に設けられている。ベルトコンベア10には、パレット7が搬送される搬送方向(図1の実線矢印F1)に沿って、二つの圧入装置1、ガス吸引装置45、圧入深さ検査装置50が順に設けられている。ベルトコンベア10によって搬送されるパレット7は、二つの圧入装置1、ガス吸引装置45、及び、圧入深さ検査装置50を通過する。本実施形態では、パレット7には、一つのワーク2、及び、当該ワーク2に圧入される二つの圧入部材4がセットされている。パレット7は、圧入装置1において、ワーク2に圧入部材4が圧入されるとき、ワーク2に作用する荷重を受けることが可能な構成となっている。
圧入装置1は、ベルトコンベア10上のパレット7に載置されているワーク2に圧入部材4を圧入可能な装置である。本実施形態では、圧入システム5には、二つの圧入装置1が設けられている。圧入装置1は、支持部21、「荷重発生部」としてのサーボシリンダ23、センサユニット30、及び、「判定部」としての制御部25を有する。
支持部21は、図1,3に示すように、ベルトコンベア10を跨ぐよう設けられている。支持部21は、四本の支柱211及び四本の支柱211によって支持されるプレート212を有する。プレート212は、ベルトコンベア10の天方向に位置する。
サーボシリンダ23は、主にプレート212の天側に設けられている。サーボシリンダ23は、サーボモータ231、連結部232、及び、駆動部233を有する。サーボモータ231は、制御部25と電気的に接続している。サーボモータ231は、制御部25が出力する指令信号に応じて回転トルクを出力する。連結部232は、図示しないタイミングプーリ及びベルトを有している。連結部232は、サーボモータ231が出力する回転トルクを駆動部233に伝達する。駆動部233は、連結部232が伝達する回転トルクによって回転する図示しないボールねじ、及び、当該ボールねじに連結し天地方向に往復移動可能なピストンロッド234を有する。駆動部233では、ボールねじの回転によってピストンロッド234を天地方向に移動する。
センサユニット30は、ピストンロッド234の地側に設けられている。センサユニット30は、図4に示すように、「荷重発生部側プレート」としてのトッププレート31、「部材側プレート」としてのベースプレート32、ボルト33及びナット34、荷重センサ35、並びに、パンチ36を有する。トッププレート31、ベースプレート32、ボルト33、ナット34、荷重センサ35、及び、パンチ36は、一体にユニット化されている。図4には、圧入システム5の天方向及び地方向を矢印で示す。
トッププレート31は、センサユニット30においてピストンロッド234側に設けられている。トッププレート31は、一体に形成されている大径部311及び小径部312を有する。大径部311は、略円板状に形成されている部位であって、ピストンロッド234の地側の端部に設けられている取り付けプレート235に複数のボルト313によって固定されている。小径部312は、大径部311の地側に設けられている。小径部312は、大径部311に比べ外径が小さい円柱状の部位である。
大径部311及び小径部312には、天地方向に貫通する通孔310を有する。通孔310は、小径部312において内径が小さくなるよう形成されている。これにより、小径部312は、通孔310を形成する内壁に段差面314を有する。
ベースプレート32は、センサユニット30において圧入部材4側に設けられている。ベースプレート32は、一体に形成されている大径部321及び小径部322を有する。大径部321は、略円板状に形成されている部位であって、パンチ36の天側の端面361に複数のボルト323によって固定されている。小径部312は、大径部311の天側に設けられている。小径部312は、大径部311に比べ外径が小さい円柱状の部位である。
大径部321及び小径部322には、天地方向に貫通する通孔320を有する。通孔320は、大径部321において内径が小さくなるよう形成されている。これにより、大径部321は、通孔320を形成する内壁に段差面324を有する。
ボルト33及びナット34は、駆動部233と圧入部材4との間において駆動部233による荷重の作用軸(図4に示す二点鎖線A30)に沿うよう設けられる。ボルト33は、一体に形成されている頭部331、及び、軸部332を有する。頭部331は、通孔310に位置し地側の端面333が段差面314に当接するよう設けられている。軸部332は、通孔310と通孔320とを連通する荷重センサ35が有する通孔350に位置する。ナット34は、軸部332の頭部331とは反対側に設けられ、軸部332とねじ締結している。ナット34の天側の端面341は、段差面324に当接している。これにより、ボルト33の締め込み具合によって、頭部331とナット34との距離を調整することが可能となる。
荷重センサ35は、ボルト33の軸部332の径外方向に設けられている。荷重センサ35は、水晶圧電式のセンサであって、環状に形成されている。荷重センサ35の外径は、トッププレート31の大径部311の外径に比べ小さい。荷重センサ35は、出力端子351(図5参照)を介して制御部25と電気的に接続している。荷重センサ35は、圧入部材4に作用する荷重を検出可能である。荷重センサ35は、当該検出した荷重に応じた信号を例えばアナログの電圧信号として制御部25に出力する。
パンチ36は、ベースプレート32の圧入部材4側に設けられる、パンチ36は、駆動部233の荷重をロボットハンド装置40が有するロボットハンド部43に伝達する。
制御部25は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成されている。制御部25は、サーボモータ231及び荷重センサ35と電気的に接続している。制御部25は、ワーク2への圧入部材4の圧入状態が正常か否かを判定するための設定を行う「ゾーン設定部」としての設定部251、及び、ワーク2への圧入部材4の圧入状態が正常か否かを判定する「ゾーン判定部」としての判定部252を有する。制御部25は、事前に入力されているプログラムに従ってサーボモータ231を駆動するとともに、荷重センサ35が出力する電圧信号に基づいてワーク2への圧入部材4の圧入状態が正常か否かを判定する。制御部25におけるワーク2への圧入部材4の圧入状態の判定方法の詳細は、後述する。
ロボットハンド装置40は、一つの圧入装置1に対して一つずつ設けられている。ロボットハンド装置40は、ベース部41、アーム部42、ロボットハンド部43、及び、複数の圧入ハンド44を有する。ベース部41は、アーム部42を支持するとともに、複数の圧入ハンド44を収容している。アーム部42は、複数の関節を有する。ロボットハンド部43は、アーム部42のベース部41に支持されている端部とは反対側の端部に支持されている。ロボットハンド部43は、パンチ36に当接可能に形成されており、複数の圧入ハンド44のそれぞれを支持可能に形成されている。圧入ハンド44は、ワーク2に圧入される圧入部材4の形状に合わせて複数設けられている。圧入ハンド44は、ロボットハンド部43に支持されている状態において、パレット7に収容される予定の所定の圧入部材4を保持するとともに、保持している圧入部材4をワーク2の所定の圧入孔3にセットすることが可能である。
ガス吸引装置45は、ベルトコンベア10上のパレット7に載置されているワーク2を収容可能に形成されている。ガス吸引装置45は、圧入部材4が圧入された圧入孔3の周囲の異物を除去可能なようガス吸引装置45のハウジング内の空気を吸引することが可能である。
圧入深さ検査装置50は、図示しないリニアゲージを有している。圧入深さ検査装置50は、ワーク2に対する圧入部材4の圧入深さを検出する。検出された圧入深さは、制御部25に出力される。
次に、圧入システム5におけるワーク2への圧入部材4の圧入工程について説明する。
ベルトコンベア10の天側に置かれるパレット7には、二つの圧入孔3を有するワーク2と、二つの圧入部材4が収容されている。ここで、便宜的に、二つの圧入孔3のそれぞれを圧入孔301,302とし、二つの圧入部材4のうち圧入孔301に圧入される圧入部材4を圧入部材401とし、圧入孔302に圧入される圧入部材4を圧入部材402とする。
パレット7は、ベルトコンベア10によって一つ目の圧入装置1のパンチ36の地方向に移動する。パレット7が一つ目の圧入装置1のパンチ36の地方向に移動すると、一つ目の圧入装置1に設けられている一つ目のロボットハンド装置40は、パレット7に収容されている一つ目の圧入部材401に対応した圧入ハンド44を複数の圧入ハンド44から選択し保持する。一つの圧入ハンド44を保持したロボットハンド部43は、アーム部42の動きによってパレット7に収容されている圧入部材401を持ち上げ、ワーク2の対応する圧入孔301の入口に圧入部材401をあてがう。
圧入部材401が圧入孔301の入口にあてがわれた状態でサーボモータ231を駆動し、ピストンロッド234を地方向に移動する。これにより、パンチ36がロボットハンド部43の天側の端面431に接触し(図4参照)、圧入ハンド44に保持された圧入部材401を圧入孔301に圧入する。
圧入部材401が圧入孔301に圧入されるとき、制御部25では、パンチ36、ロボットハンド部43、及び、圧入ハンド44を介して圧入部材401に作用する荷重の変化を、パンチ36のストローク量に対応する形式でデータを取得する。
圧入部材401の圧入孔301への圧入が完了すると、ピストンロッド234を天方向に移動する。ピストンロッド234が天方向に移動すると、パレット7は、ベルトコンベア10によって二つ目の圧入装置1のパンチ36の地方向に移動する。パレット7が二つ目の圧入装置1のパンチ36の地方向に移動すると、二つ目の圧入装置1に設けられている二つ目のロボットハンド装置40は、パレット7に収容されている二つ目の圧入部材402に適応した圧入ハンド44を複数の圧入ハンド44から選択し保持する。一つの圧入ハンド44を保持したロボットハンド部43は、アーム部42の動きによってパレット7に収容されている圧入部材402を持ち上げ、ワーク2の対応する圧入孔302の入口に圧入部材402をあてがう。
圧入部材402が圧入孔302にあてがわれた状態でサーボモータ231を駆動し、ピストンロッド234を地方向に移動する。これにより、パンチ36がロボットハンド部43の天側の端面431に接触し、圧入ハンド44に保持された圧入部材402を圧入孔302に圧入する。
圧入部材402が圧入孔302に圧入されるとき、制御部25では、パンチ36、ロボットハンド部43、及び、圧入ハンド44を介して圧入部材402に作用する荷重の変化を、パンチ36のストローク量に対応する形式でデータを取得する。
圧入部材402の圧入孔302への圧入が完了すると、ピストンロッド234を天方向に移動する。ピストンロッド234が天方向に移動すると、パレット7は、ベルトコンベア10によってガス吸引装置45に収容されるよう移動する。ガス吸引装置45では、ガス吸引装置45内の空気を吸引し、ワーク2に付着している異物を吸引し除去する。
ガス吸引装置45において付着している異物が除去されたワーク2が搭載されたパレット7は、ベルトコンベア10によって圧入深さ検査装置50に収容されるよう移動する。圧入深さ検査装置50では、リニアゲージによってワーク2に対する圧入部材4の圧入深さが検出される。検出されたデータは、制御部25に出力される。
圧入システム5では、このようにして、ワーク2の圧入孔3に圧入部材4を圧入する。
次に、制御部25におけるワーク2への圧入部材4の圧入状態の判定方法の詳細について、図6に基づいて説明する。図6は、パンチ36のストローク量と荷重センサ35が制御部25に出力した圧入部材4に作用する荷重との関係を示す特性図である。横軸にパンチ36のストローク量が示され、縦軸に圧入部材4に作用する荷重が示されている。
制御部25には、パンチ36のストローク量及び圧入部材4に作用する荷重が入力されている。図6には、パンチ36のストローク量及び圧入部材4に作用する荷重がほぼ0の状態での特性が示されている。図6に示すように、パンチ36のストローク量が比較的小さいとき、ピストンロッド234がストロークするものの圧入ハンド44が圧入部材4に当接していないため、圧入部材4には荷重がほとんど作用しないこととなる。
パンチ36のストローク量がストローク量S01程度になるとき、圧入部材4が圧入孔3の入口に当接し、圧入部材4に作用する荷重の増加率が急激に増加する。このとき、圧入部材4は圧入孔3の入口において圧入孔3に押し込まれていることが予想される。
パンチ36のストローク量がストローク量S02程度になると、圧入部材4に作用する荷重の増加率が低下する。このとき、圧入部材4の先端部分は圧入孔3に押し込まれ、圧入部材4は圧入孔3を移動していることが予想される。
パンチ36のストローク量がストローク量S03程度になると、圧入部材4に作用する荷重の増加率が再び増加する。このとき、圧入部材4の先端部分が圧入孔3の底壁に当接しようとしていることが予想される。さらに、パンチ36のストローク量がストローク量S04になると、圧入部材4の先端部分が圧入孔3の底壁に当接し、圧入部材4の圧入孔3への圧入が完了したこととなる。
制御部25におけるワーク2への圧入部材4の圧入状態の判定では、図6に示すように、二つの判定ゾーンが設定部251によって設定される。ここで、二つの判定ゾーンを判定ゾーンJA1,JA2とする。判定ゾーンJA1,JA2は、「最終結果」としてのストローク量S04と荷重L04との関係を、2以上のn回分析することによって設定部251が設定する。
判定ゾーンJA1は、パンチ36のストローク量が比較的小さい領域において設定される。判定ゾーンJA1におけるストローク量の最小値をストローク量s11とし、ストローク量の最大値をs12とする。また、判定ゾーンJA1における荷重の最小値を荷重Lo11とし、荷重の最大値をLo12とする。判定ゾーンJA1では、ピストンロッド234がストロークするものの圧入部材4には荷重がほとんど作用しないこととから、圧入部材4が圧入孔3の入口に当接していない状態を示している。このとき、図6に示す実線L0のように判定ゾーンJA1を通過する場合、圧入ハンド44は、正常な状態で圧入部材4を保持していることを示す。一方、図6に示す二点鎖線L1のように判定ゾーンJA1を通過しない場合、圧入ハンド44は、正常でない状態で圧入部材4を保持していることを示す。ここで、「正常でない状態」とは、例えば、圧入部材4を保持する位置が正常でない、圧入ハンド44に保持されている圧入部材4の姿勢が圧入孔3に圧入可能でないなどが挙げられる。
判定ゾーンJA2は、パンチ36のストローク量が比較的大きい領域において設定される。判定ゾーンJA2におけるストローク量の最小値をストローク量s21とし、ストローク量の最大値をs22とする。また、判定ゾーンJA2における荷重の最小値を荷重Lo21とし、荷重の最大値をLo22とする。判定ゾーンJA2が設定されている領域では、ピストンロッド234のストロークするものの圧入部材4に作用する荷重はほとんど変化しないこととから、圧入部材4が圧入孔3の内壁に摺動しつつ移動している状態を示している。このとき、図6に示す実線L0のように判定ゾーンJA2を通過する場合、圧入部材4は、正常な状態で圧入孔3を移動していることを示す。一方、図6に示す二点鎖線L2のように判定ゾーンA1を通過しない場合、圧入部材4は、正常でない状態で圧入孔3を移動していることことを示す。ここで、「正常でない状態」とは、例えば、圧入孔3を移動する圧入部材4の姿勢が正常でない、圧入部材4の先端部分が圧入孔3の底壁に予定より早く当接しようとしていることなどが挙げられる。
制御部25では、図6に示すようなパンチ36のストローク量と圧入部材4に作用する荷重との関係に基づいて、ワーク2への圧入部材4の圧入状態を判定する。制御部25は、当該関係が判定ゾーンJA1,JA2を通過するとき、ワーク2への圧入部材4の圧入状態は、正常であると判定する。制御部25は、当該関係が判定ゾーンJA1またはJA2のいずれかを通過しないとき、ワーク2への圧入部材4の圧入状態は、異常であると判定する。
一実施形態による圧入装置1では、圧入部材4に作用する荷重の大きさを電気的に検出することが可能な水晶圧電式の荷重センサ35を備えている。これにより、圧入部材4の形状に影響されることなくワーク2への圧入部材4の圧入状態を判定することができる。また、荷重センサ35は、駆動部233が発生する荷重の作用軸A30に沿うよう設けられるボルト33の軸部332の周囲に設けられることが可能なよう環状に形成されている。これにより、圧入装置1は、圧入部材4に作用する荷重が作用軸A30に対して偏心していても高精度に荷重を検出することができる。
また、荷重センサ35として用いられている水晶圧電式センサは、比較的剛性が高い。これにより、圧入装置1は、圧入状態の判定において高い耐久性を有することができる。また、荷重センサ35は、パンチ36に当接するよう設けることができるため、例えば、ガイドを設けるため圧入部材から比較的離れた位置に設けられる歪みセンサに比べ、荷重される方向の作用軸A30に対して偏心しても、圧入部材4に作用する荷重を高精度に検出することができる。
一実施形態による圧入装置1では、制御部25は、図6に示すようなパンチ36のストローク量と圧入部材4に作用する荷重との関係に基づいてワーク2への圧入部材4の圧入状態を判定する。このとき、制御部25は、最終結果であるストローク量S04と荷重L04との関係から図6上に判定ゾーンJA1,JA2を設定する。制御部25では、図6上のパンチ36のストローク量と圧入部材4に作用する荷重との関係が判定ゾーンJA1,JA2に通るか否かによって圧入部材4の圧入状態を判定する。これにより、制御部25は、高精度に圧入部材4の圧入状態を判定することができる。
また、設定部251が設定する判定ゾーンJA1,JA2は、パンチ36のストローク量及び圧入部材4に作用する荷重に対して一定の幅をもつよう設定されている。これにより、圧入装置1では、ワーク2や圧入部材4の設計公差に起因する微妙な形状の違いによる影響を考慮した判定をすることができる。
一実施形態による圧入装置1では、荷重センサ35を含むセンサユニット30は、ユニット化されている。これにより、圧入装置1は、センサユニット30を容易に交換することができる。
また、センサユニット30は、ボルト33の締め込み具合によって、トッププレート31とベースプレート32との距離を調整することが可能となっている。これにより、荷重センサ35に初期状態から荷重を作用させておくことによって、荷重センサ35の最も感度が範囲において圧入部材4への荷重を検出することができる。したがって、圧入装置1は、圧入部材4への荷重を高精度に検出することができる。
一実施形態による圧入システム5は、複数の圧入ハンド44を支持可能なロボットハンド装置40を備えている。これにより、圧入部材4の形状などによって適した圧入ハンド44に換装することができる。したがって、圧入システム5は、比較的高い汎用性を有することができる。
一実施形態による圧入システム5は、一つのベルトコンベア10に対して複数の圧入装置1を備えている。複数の圧入装置1のそれぞれでは、一つのワーク2が有する複数箇所での圧入工程のそれぞれを別個に行うことができる。これにより、一実施形態では、生産効率を向上することができるため、圧入工程の工数低減をすることができるととともに、製造コストを低減することができる。
一実施形態による圧入システム5が備えるガス吸引装置45は、空気の流れによって圧入部材4が圧入されたワーク2に付着している異物を除去可能なよう空気を吸引することができる。これにより、圧入部材4が圧入されたワーク2の不良の発生率を低減することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、圧入装置は、圧入システムに適用されるとした。しかしながら、圧入装置は、単独で用いてもよい。
上述の実施形態では、制御部は、ピストンロッドのストローク量と圧入部材に作用する荷重との関係において、ワークへの圧入部材の圧入状態の判定のための判定ゾーンを設定するとした。しかしながら、制御部におけるワークへの圧入部材の圧入状態の判定方法はこれに限定されない。また、判定ゾーンを用いて判定する場合、判定ゾーンの数は二つに限定されない。
上述の実施形態では、センサユニットは、ユニット化されているとした。しかしながら、ユニット化されていなくてもよい。
上述の実施形態では、センサユニットでは、ボルトの締め込み具合によってトッププレートとベースプレートとの距離を調整することが可能であるとし、荷重センサにあらかじめ圧力を作用させることが可能であるとした。しかしながら、荷重センサにあらかじめ圧力を作用させなくてもよい。
上述の実施形態では、圧入システムは、二つの圧入装置を備えるとした。しかしながら、圧入装置の数はこれに限定されない。また、ガス吸引装置は、二つの圧入装置の下流側に設けられるとしたが、一つの圧入装置ごとに設けられてもよい。また、ワークに付着している異物を除去可能な装置として、流体の流れを形成する方法でなくてもよい。また、「異物除去装置」はなくてもよい。
上述の実施形態では、圧入部材を保持する装置として、複数の間接を有する、いわゆる多関節ロボットハンド装置を備えるとした。しかしながら、圧入部材を保持する装置の構成はこれに限定されない。
上述の実施形態では、圧入システムは、二つの圧入部材をワークに圧入するとした。しかしながら、圧入システムが圧入可能な圧入部材の数はこれに限定されない。圧入装置を3つ以上備えることによって、3つ以上の圧入部材を圧入することができる。また、圧入システムを複数回使用することによって、一つのベルトコンベアに対して設けられている圧入装置の数以上の圧入部材を圧入することができるようにしてもよい。
上述の実施形態では、圧入部材は、ワークとともにパレットに収容されているとした。しかしながら、圧入部材のワークへの供給方法は、これに限定されない。ワークとは別に、パーツフィーダーなどによって供給されてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1・・・圧入装置
4・・・圧入部材
23・・・サーボシリンダ(荷重発生部)
25・・・制御部(判定部)
31・・・トッププレート(荷重発生側プレート)
32・・・ベースプレート(部材側プレート)
33・・・ボル
34・・・ナッ
35・・・荷重センサ
36・・・パンチ

Claims (7)

  1. ワーク(2)が有する圧入孔(3)に圧入部材(4)を圧入可能な圧入装置であって、
    前記圧入孔に前記圧入部材を圧入可能な荷重を発生可能な荷重発生部(23)と、
    前記荷重発生部と前記圧入部材との間において前記荷重発生部が発生する荷重の作用軸(A30)に沿うよう設けられる軸部(332)と、
    状に形成され前記軸部の径方向外側に嵌め込まれており、前記圧入部材に作用する荷重を検出し、当該検出した荷重に応じた信号を出力する水晶圧電式の荷重センサ(35)と、
    前記荷重センサの前記荷重発生部側に設けられる荷重発生部側プレート(31)と、
    前記荷重センサの前記圧入部材側に設けられる部材側プレート(32)と、
    前記部材側プレートの前記圧入部材側に設けられるパンチ(36)と、
    前記荷重センサが出力する信号に基づいて前記ワークへの前記圧入部材の圧入状態を判定可能な判定部(25)と、
    を備え
    前記荷重発生部は、天地方向に往復移動可能なピストンロッド(234)を有し、
    前記荷重センサは、前記ピストンロッドの前記圧入部材に対向する側に設けられている圧入装置。
  2. 前記判定部は、
    前記パンチのストローク量と荷重との関係を示す関係図において、前記パンチのストローク量と荷重との最終結果に基づいて前記ワークへの前記圧入部材の圧入状態が正常であるときに通過する判定ゾーン(JA1,JA2)を設定するゾーン設定部(251)と、
    前記ワークに前記圧入部材を圧入するときの前記パンチのストローク量と荷重との関係が、前記判定ゾーンを通るか否かを判定するゾーン判定部(252)と、
    を有する請求項1に記載の圧入装置。
  3. 前記判定ゾーンは、前記圧入部材が前記圧入孔に到達していない状態に対応する領域(JA1)、および、前記圧入部材が前記圧入孔の内壁に摺動しつつ移動している状態に対応する領域(JA2)の少なくとも一方を含む請求項2に記載の圧入装置。
  4. 前記軸部、前記荷重センサ、前記荷重発生部側プレート、前記部材側プレート、及び、前記パンチは、ユニット化されている請求項1~3のいずれか一項に記載の圧入装置。
  5. 前記軸部は、前記荷重発生部側プレートと前記部材側プレートとの距離を調整可能に形成されている請求項1~のいずれか一項に記載の圧入装置。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載の圧入装置(20)と、
    前記圧入装置の所定の位置に前記ワークを搬送可能なワーク搬送装置(10)と、
    前記荷重発生部が発生する荷重によって前記圧入部材を前記ワークに圧入可能な圧入ハンド(44)を換装可能かつ前記圧入装置の所定の位置に移動可能な圧入ハンド搬送装置(40)と、
    を備える圧入システム。
  7. 前記ワーク搬送装置における前記ワークの搬送方向において前記圧入装置の下流側に設けられ、前記圧入部材が圧入された前記ワークに付着している異物を除去可能な流体の流れを形成可能な異物除去装置(45)をさらに備える請求項に記載の圧入システム。
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