JP6901434B2 - ロボットシステムおよびロボット - Google Patents

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Description

本発明はロボットシステムおよびロボットに関する。
従来、搬送装置によって搬送されている対象に対して、ロボットの先端部に設けられたツールを用いて所定の作業を行うロボットシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−000861号公報
前記ロボットシステムでは、搬送装置の上方に配置されたカメラによって撮像された画像データがロボット制御装置に送信され、ロボット制御装置は画像データに基づき搬送装置上の対象を検出し、検出結果に応じてロボットのアームが制御される。また、ロボットのアームの先端に鉛直軸周りにツールを回転させる装置が取付けられており、当該装置もロボットのアームと共にロボット制御装置によって制御される。
しかし、例えば搬送装置の搬送によって対象が搬送装置上で不規則に揺れる場合、搬送されている複数の対象が互いに接触することによって対象が搬送装置上で複雑に動いている場合等に、アームの先端のツールを対象に正確に追随させることができない。これは、上記のようなランダムな動きに応答できるほどロボット制御装置の制御が速くないからである。
この課題を解決するためにロボット制御装置の制御周期を短くすることも考えられる。しかし、ロボットの制御周期を短くするためには、ロボットのアームに使用されている部品および機器も制御周期の短縮に適合させなければならない。モータの仕様、性能も変更する必要があり、アームの先端を対象の動きに応じて高加速度で動かすためには、アーム部品の高剛性化、アームに使用されているモータの大型化、高性能化等が必要になり、全体的にアームの大掛かりな改造又は設計変更と、高額な費用とを要する。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされている。本発明の目的の一つは、ロボットの制御周期を無理に短くせずに、ランダムな動きをする対象にツールの位置を高精度で追随させることができるロボットシステムおよびロボットの提供である。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第1態様のロボットシステムは、対象を移動させる移動手段によって移動する前記対象の少なくとも位置を検出するためのデータを取得するセンサと、ツールが取付けられ、前記ツールによって前記対象に対して所定の作業を行うロボットと、前記ツールを前記ロボットに対して移動させるためのツール移動装置を、前記ロボットの制御周期よりも短いツール用制御周期で前記データに基づき制御する制御部と、を備え、前記ツール移動装置が、前記ツールと共に前記センサを移動させるものであり、前記センサが、前記ロボットの制御周期よりも短い周期で前記データを取得するものであり、前記ロボットを制御するロボット制御装置が、前記センサから遂次受信する前記データを前記ツール用制御周期よりも長い周期ごとに用いて、前記センサを前記対象に追随させる第1の追随制御が行われるように前記ロボットを制御し、前記制御部が、前記センサと共に移動する前記ツールを前記対象に追随させる第2の追随制御を行うために、前記センサの画角内の所定の位置に前記対象の特定の位置を常に配置するように前記ロボットの制御周期よりも短い前記ツール用制御周期で前記ツール移動装置を制御する。
例えば対象が移動手段上で不規則に揺れており、その動きの変化の周期がロボットの制御周期よりも短い場合、ロボットの動きを対象に合わせることができない。人間の目および脳によって認識できる動きに限界があるのと同様である。このため、ロボットはツールを対象が存在している大凡の位置に移動することはできるが、ツールの位置を対象の動きに高精度に合わせることができない。上記態様では、ロボットに取付けられたツールは制御部によってツール用制御周期で制御され、ツール用制御周期はロボットの制御周期よりも短い。このため、ロボットの制御周期を短くすることなく、移動手段上の対象にツールの位置を高精度で追随させることができる。
また、制御部が前記センサの画角内の所定の位置に前記対象の特定の位置を常に配置するように前記ツール移動装置を制御するので、前記センサと共に移動する前記ツールを対象に追随させることになる。
即ち、ロボット制御装置の制御周期自体を短くするためには、ロボットのアームに使用されている部品および機器も制御周期の短縮に適合させなければならず、モータの仕様、性能も変更する必要があり、アームの先端を対象の動きに応じて高加速度で動かすためには、アーム部品の高剛性化、アームに使用されているモータの大型化、高性能化等が必要になり、全体的にアームの大掛かりな改造又は設計変更と、高額な費用とを要する、という課題が解決される。
上記態様において、好ましくは、前記センサが、前記ロボットの制御周期よりも短い周期で前記データを取得するものであり、前記ロボットを制御するロボット制御装置が、前記センサから遂次受信する前記データを前記ツール用制御周期よりも長い周期ごとに用いて前記ロボットを制御する。
当該態様により、センサにおいてツール制御用のデータとアーム制御用のデータを別々に作成することなく、ツール用制御周期よりも長い制御周期でロボット制御装置の制御が行われる。
上記態様において、好ましくは、前記ツール移動装置が、前記ツールと共に前記センサを移動させるものである。
当該態様では、ツールと共にセンサが移動するので、センサに対するツールの位置が一定となる。このため、ツールの移動が直接的にセンサによって検出されることにもなり、センサに対する対象の位置がツールに対する対象の位置に直接的に関連する。当該態様は、正確な制御の実現、制御の高速化、制御の簡素化等のために有利である。
上記態様において、好ましくは、前記データに基づき検出される前記対象の位置が所定の基準を超えて変動した時に、前記ロボットおよび前記ツールの少なくとも一方が異常対応作動を行う。
当該態様は、ロボット、ツール、搬送装置、対象等の破損防止の確実な実現のために有利である。
本発明の第2態様は、ロボットであって、ツールが取付けられ、対象を移動させる移動手段によって移動する前記対象に対して前記ツールによって所定の作業を行うアームと、前記移動手段によって移動する前記対象の少なくとも位置を検出するためのデータを取得するセンサと、前記ツールを前記アームに対して移動させるためのツール移動装置を、前記ロボットの制御周期よりも短いツール用制御周期で前記データに基づき制御する制御部と、前記アームを制御するロボット制御装置と、を備え、前記ツール移動装置が、前記ツールと共に前記センサを移動させるものであり、前記センサが、前記ロボットの制御周期よりも短い周期で前記データを取得するものであり、前記ロボット制御装置が、前記センサから遂次受信する前記データを前記ツール用制御周期よりも長い周期ごとに用いて、前記センサを前記対象に追随させる第1の追随制御が行われるように前記アームを制御し、前記制御部が、前記センサと共に移動する前記ツールを前記対象に追随させる第2の追随制御を行うために、前記センサの画角内の所定の位置に前記対象の特定の位置を常に配置するように前記ロボットの制御周期よりも短い前記ツール用制御周期で前記ツール移動装置を制御する。
当該態様では、アームに取付けられたツールは制御部によってツール用制御周期で制御され、ツール用制御周期はアームの制御周期よりも短い。このため、ロボットの制御周期を短くすることなく、移動手段上の対象にツールの位置を高精度で追随させることができる。
また、制御部が前記センサの画角内の所定の位置に前記対象の特定の位置を常に配置するように前記ツール移動装置を制御するので、前記センサと共に移動する前記ツールを対象に追随させることになる。
即ち、ロボット制御装置の制御周期自体を短くするためには、ロボットのアームに使用されている部品および機器も制御周期の短縮に適合させなければならず、モータの仕様、性能も変更する必要があり、アームの先端を対象の動きに応じて高加速度で動かすためには、アーム部品の高剛性化、アームに使用されているモータの大型化、高性能化等が必要になり、全体的にアームの大掛かりな改造又は設計変更と、高額な費用とを要する、という課題が解決される。
上記態様において、好ましくは、前記センサが、前記ロボットの制御周期よりも短い周期で前記データを取得するものであり、前記ロボットを制御するロボット制御装置が、前記センサから遂次受信する前記データを前記ツール用制御周期よりも長い周期ごとに用いて前記ロボットを制御する。
当該態様により、センサにおいてツール制御用のデータとアーム制御用のデータを別々に作成することなく、ツール用制御周期よりも長い制御周期でロボット制御装置の制御が行われる。
上記態様において、好ましくは、前記ツール移動装置が、前記ツールと共に前記センサを移動させるものである。
当該態様では、ツールと共にセンサが移動するので、センサに対するツールの位置が一定となる。このため、ツールの移動が直接的にセンサによって検出されることにもなり、センサに対する対象の位置がツールに対する対象の位置に直接的に関連する。当該態様は、正確な制御の実現、制御の高速化、制御の簡素化等のために有利である。
本発明によれば、ロボットの制御周期を無理に短くせずに、搬送装置上の対象にツールの位置を高精度で追随させることができる。
本発明の第1実施形態のロボットシステムの構成を示す図である。 第1実施形態のロボットシステムのツール制御装置のブロック図である。 第1実施形態のロボットシステムのロボット制御装置のブロック図である。 第1実施形態のロボット制御装置およびツール制御装置の処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態のロボットシステムの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態のロボットシステムの構成を示す図である。
本発明の第1実施形態に係るロボットシステムについて、図面を用いながら以下説明する。
本実施形態のロボットシステムは、図1に示されるように、モータ2aによって駆動され、物品である対象Oを搬送する搬送装置(移動手段)2と、搬送装置2によって搬送される対象Oに対して所定の作業を行うロボット10と、ロボット10が有するロボット制御装置20と、ロボット10の先端部に設けられたツール30と、搬送装置2によって移動する対象Oの少なくとも位置を検出するためのセンサ60とを備えている。本実施形態では、搬送装置2の搬送方向と図1の基準座標系201のX軸方向が一致しており、鉛直方向と図1の基準座標系201のZ軸方向とが一致しており、図1の基準座標系201のY軸方向は搬送装置2の幅方向と一致するように取られている。
センサ60は、二次元カメラ、三次元カメラ、三次元距離センサ等であり、対象Oの位置を検出するためのデータを得ることができる他のセンサを用いることも可能である。本実施形態のセンサ60は二次元カメラであり、センサ60はロボット10の先端部に取付けられている。センサ60は、プロセッサ61と、RAM62と、画像処理プログラム63aが格納されたメモリ63とを備えている。プロセッサ61は、画像処理プログラム63aに基づき、例えば、パターンマッチ処理や二値化処理等の画像処理を用いて対象Oの検出を行うブロブ処理、検出された対象Oの重心位置、特徴点の位置等の検出処理を行う。センサ60のデータはロボット制御装置20および後述のツール制御装置50に送信される。プロセッサ61の制御周期はロボット制御装置20のロボット制御部21よりも制御周期が短く、当該制御周期は例えば1ミリ秒である。センサ60のフレームレートの向上に伴い当該制御周期をさらに短くすることも可能である。
ロボット10は特定の種類のロボットに限定されないが、本実施形態のロボット10は、複数の可動部をそれぞれ駆動する複数のサーボモータ11を備えている(図3参照)。なお、複数の可動部によってロボット10のアーム12が構成されている。各サーボモータ11はその作動位置を検出するための作動位置検出装置を有し、作動位置検出装置は一例としてエンコーダである。作動位置検出装置の検出値はロボット制御装置20に送信される。
ロボット制御装置20における基準座標系201の設定時には、ロボット10の先端部に一時的に設けられた設定ツールが、搬送装置2上のある位置に設置されたキャリブレーション治具の複数の所定箇所を触る。本実施形態では、基準座標系201の位置、即ち原点位置は、キャリブレーション治具上の所定の位置となる。
なお、基準座標系201の設定時にキャリブレーション治具とは別の治具を用いても良い。
なお、前記設定ツールでキャリブレーション治具を直接触らずに位置計測ツールを使って間接的に所定の位置を計測して、基準座標系201を設定しても良い。
また、ロボット制御装置20において、基準座標系201とセンサ60の現在位置および姿勢(センサ座標系202)とが対応付けられている。例えば、前記ロボット10の先端部に一時的に設けられた設定ツールで前記キャリブレーション治具の所定箇所を触り基準座標系201から見たキャリブレーション治具の位置を算出した上で、センサ60が前記キャリブレーション治具の画像、特徴点の位置等を検出して、ロボット10におけるカメラの取り付け位置および姿勢(センサ座標系202)が設定される。これはロボットの先端座標系205とセンサ座標系202との位置関係を求めることにも相当する。さらに、レンズ等の歪みを取り除くための調整パラメータも求める。
これによりロボット10の位置が変化してもロボット制御装置20はセンサ60の位置および姿勢を知ることができ、センサ60で得られた検出結果を精度よく基準座標系201から見た結果として変換することが可能となる。
さらに、ロボット制御装置20および後述のツール制御装置50の少なくとも一方において、ロボット10(基準座標系201)とツール30におけるツール本体32の位置および姿勢(ツール先端座標系206)とが対応付けられる。このような対応付けは、例えば、ツール30を所定の位置に停止した状態で、ロボット10の先端部に対してある位置に配置されたツール本体32の先端部の位置および姿勢(ツール先端座標系206)をロボット制御装置20で求めておく。この場合、後述のツール制御装置50は、例えばロボット制御装置20からツール先端座標系206の現在位置を取得し、ツール30におけるツール本体32の動作量も用いて基準座標系201から見たツール本体32の先端の位置を算出する。例えば、ロボット制御装置20が各作動位置検出装置の検出結果から1ミリ秒ごとにツール先端座標系206の現在位置を計算することができる場合、ツール制御装置50も1ミリ秒ごとにツール本体32の先端の位置を算出できる。なお、各作動位置検出装置の検出結果を1ミリ秒ごとにツール制御装置50が参照し、ツール本体32の先端の位置を算出しても良い。これは、ツール制御装置50が、動作量とツール先端座標系206の現在位置を使うことによって、基準座標系201から見たツール先端座標系206の位置を算出することに相当する。このため、ツール制御装置50はツール先端座標系206の位置を基準座標系201上の目標位置に近付けるように制御可能である。
なおロボット制御装置20もツール制御装置50からツール本体32の動作量を取得可能であり、長周期の制御周期で、ツール先端座標系206の現在位置を算出可能である。
これによりロボットは長周期でツール先端座標系206を目標位置に近付けるようにロボットを制御可能である。
ロボット10のアーム12の先端部にはツール移動装置40を介してツール30が取付けられ、ツール移動装置40およびツール30はツール制御装置50によって制御される。
ツール移動装置40は、アーム12の先端部に固定された移動装置本体41と、移動装置本体41に回転可能に支持されたボールねじ42と、移動装置本体41に支持され、ボールねじ42を回転させるサーボモータ等のモータ43とを備えている。本実施形態では、ボールねじ42の中心軸線42aは、アーム12の最も先端側の可動部であるフランジ部材13の中心軸線13aと平行ではなく、本実施形態では中心軸線13aと略90°異なる方向に延びている。サーボモータ43はその作動位置を検出するための作動位置検出装置を有し、作動位置検出装置の検出値はツール制御装置50に送信される。
ツール30は、中心軸線42aに沿った方向に移動可能に移動装置本体41に支持されたスライダ31と、スライダ31によって支持されたツール本体32とを有する。本実施形態では、ツール本体32は対象Oを吸着によって支持するものであり、スライダ31に固定されたベース部32aと、ベース部32aの下端に設けられた吸盤形状の吸着部32bと、吸着部32bによる対象Oの吸着を検出するための圧力センサ等のセンサ32cとを有する。センサ32cの検出結果はロボット制御装置20にも送信される。吸着部32bは例えばゴム状弾性を有する材料から形成されている。ベース部32aの内部空間には配管33を介して吸引装置34が接続されており、ベース部材32aの内部空間が吸着部32bの凹部内に連通している。このため、吸着部32bが対象Oの上面に接触した状態で吸引装置34によって空気が吸引されると、ツール本体32によって対象Oが支持される。
ツール制御装置50は、図2に示されるように、CPU、RAM等を有する制御部51と、表示装置52と、不揮発性ストレージ、ROM等を有する記憶部53と、ツール移動装置40のモータ43を制御するサーボ制御器54と、入力部55とを備えている。ツール制御装置50は、センサ60の制御周期(1ミリ秒)毎にセンサ60の検出結果を受信し、センサ60と同じ又は近い制御周期(ツール用制御周期)でツール移動装置40のモータ43を制御し、ツール30の吸引装置34も制御する。
記憶部53にはシステムプログラム53aが格納されており、システムプログラム53aはツール制御装置50の基本機能を担っている。また、記憶部53には追随制御プログラム53bが格納されている。
ロボット制御装置20は、図3に示されるように、プロセッサ、RAM等を有するロボット制御部21と、表示装置22と、不揮発性ストレージ、ROM等を有する記憶部23と、ロボット10のサーボモータ11にそれぞれ対応している複数のサーボ制御器24と、操作盤等の入力部25とを備えている。ロボット制御装置20の制御周期は例えば10ミリ秒であり、センサ60およびツール制御装置50の制御周期よりも長い。なお、アーム12を目標位置に移動させるためのロボット制御装置20の制御は、最適な経路の決定、当該経路に応じた各サーボモータ11の駆動量および駆動速度の計算等を行う複雑なものであるため、ロボット制御装置20の制御周期を短くするための費用は低廉ではない。
記憶部23にはシステムプログラム23aが格納されており、システムプログラム23aはロボット制御装置20の基本機能を担っている。また、記憶部23には動作プログラム23bおよび追随制御プログラム23cが格納されている。ロボット制御装置20がロボット10の各サーボモータ11を制御し、ツール制御装置50がツール移動装置40およびツール30を制御し、これにより搬送装置2によって搬送されている対象Oの取出作業が行われる。
当該作業が行われる際の動作プログラム23bおよび追随制御プログラム23cに基づくロボット制御部21の処理および追随制御プログラム53bに基づく制御部51の処理を、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ロボット制御部21は、ロボット10の先端部を搬送装置2の上方の所定の位置に配置する(ステップS1−1)。このようにロボット10の先端部が配置された時のセンサ60の位置は、搬送装置2によって搬送されてきた対象Oがセンサ60の画角内に入る位置である。
続いて、ロボット制御装置20がセンサ60から対象Oの検出位置を受信すると(ステップS1−2)、ロボット制御部21は、対象部Oの検出位置に基づき、ロボット10を制御することによってツール本体32のX軸方向およびY軸方向の位置を対象Oの位置に近付けながら追随させるための第1の追随制御を開始する(ステップS1−3)。この時、ツール移動装置40のボールねじ42の中心軸線42aはX軸と平行である。
第1の追随制御を実現する様々な制御があるが、例えば下記の2つの制御を用いることが可能である。本実施形態では、前者の制御は画像ベース法と称され、後者の制御は位置ベース法と称される。本実施形態では、2つの制御において、センサ60が対象Oの位置および姿勢を検出するが、ロボット制御装置20又はツール制御装置50がセンサ60で得られるデータに基づき対象Oの位置および姿勢を検出してもよい。
画像ベース法の制御は、ロボット10の制御によって、ロボット10の先端部に取付けられたセンサ60の画角内の所定の位置に対象Oの特徴形状、特徴点、重心位置等を常に配置し、これにより、センサ60を対象Oに追随させ、追随している時のセンサ60の位置又はロボット10の先端部の位置に基準座標系201の設定位置を連動させる。このため、対象Oの移動に伴って基準座標系201の設定位置が逐次移動し、基準座標系201を基準に教示された動作プログラム23bによってロボット10が対象Oに追随しながら作業する。
一方、位置ベース法の制御は、センサ60から得られるデータから基準座標系201上の対象Oの位置を逐次検出し、当該検出位置に基づく目標位置に近付くように補正量を求めロボット10を制御する。
なお、ロボット10が行う作業の種類によっては、ステップS1−3において、ロボット10がツール30をX軸方向に一定の速度で移動させる場合もあり、ロボット10がツール30を所定位置に配置する場合もある。
ロボット制御部21は、動作プログラム23bに基づき、ツール本体32の吸着部32bを対象Oの上面に接触させるために、ロボット10の先端部を下方に向かって移動し始める(ステップS1−4)。また、ロボット10の先端部が下方に向かって移動している時に、制御部51は、センサ60から受信する対象Oの検出位置に基づきツール本体32のX軸方向の位置を検出位置に追随させる第2の追随制御を開始する(ステップS2−1)。そして、ロボット制御部21又は制御部51は、吸引装置34を作動させる(ステップS2−2)。なお、ステップS2−2は、下記のステップS2−5においてツール本体32が目標位置に配置される前に実行されればよい。
第2の追随制御を実現する様々な制御があるが、例えば以下の方法により行われる。以下の方法は対象Oの基準座標系201上の検出位置に基づく制御であるため、本実施形態では位置ベース法と称する。
当該処理の前提として、前述のように、ロボット10の基準座標系201とセンサ60の位置および姿勢を示すセンサ座標系202とが対応付けられており、ロボット制御装置20が認識しているセンサ60の位置および姿勢はツール制御装置50から逐次参照可能である。
制御部51は、センサ60による対象Oの検出位置およびセンサ60の位置および姿勢に基づき対象Oの基準座標系201上の位置を逐次計算し、計算された位置に基づく目標位置に近付くようにサーボモータ43を制御し、これによりツール30のX軸方向の位置を対象Oに追随させる。
なお、上記以外の制御を用いてステップS2−1を行うことも勿論可能である。
ここで、ロボット制御部21は、センサ60に対する対象Oの位置が所定の基準を超えて変動する時に(ステップS1−5)、異常対応動作を行う(ステップS1−6)。所定の基準を超えた変動は、画像データ内における対象Oの大きな移動、画像データ内における対象Oの所定速度よりも速い移動、対象Oの意図しないタイミングでの消失等である。電力供給が安定していない場合、搬送装置2のモータの回転速度が急激に低下する場合もあり、当該モータの回転速度が大きく変動する場合もある。これらの場合に、センサ60に対する対象Oの位置が前記所定の基準を超えて変動することになる。
異常対応作動として、ロボット制御部21は、対象Oの吸着作業を中止する制御、ロボット10を退避する制御、搬送装置2を停止させる制御、またはそれらを組み合わせた制御等を行う。
本実施形態では、制御部51も、センサ60に対する対象Oの位置が所定の基準を超えて変動する時に(ステップS2−3)、ツール側の異常対応動作を行う(ステップS2−4)。ツール側の異常対応作動として、制御部51は、ツール30の移動を中止する制御、ツール30を対象Oから離れる方向に移動させる制御、ツール30を所定の位置に移動する制御等を行う。
次に、ステップS1−3およびS1−4の制御によってロボット10の先端部が目標位置に配置され(ステップS1−7)、その時にステップS2−1の制御によってツール本体32が目標位置に配置されている状態で(ステップS2−5)、ツール本体32の吸着部32bが対象Oの上面に接触し、センサ32cによって吸着部32bが対象Oに吸着したことが検出されると(ステップS1−8,S2−6)、制御部51はステップS2−1の追随制御を終了すると共にツール本体32を所定の位置に移動し(ステップS2−7)、ロボット制御部21はツール30によって保持されている対象Oの所定の場所への搬送を開始する(ステップS1−9)。一方、ステップS1−8において吸着が検出されない場合、ロボット制御部21はロボット10を待機位置に移動し(ステップS1−10)、制御部51はツール本体32を所定位置に移動する(ステップS2−8)。
なおステップS2−7でツール本体32を所定の位置に移動せずにツールの動作量を考慮してロボット10による搬送(ステップS1−9)を行っても良い。
このように、本実施形態のロボットシステムおよびロボット10は、搬送装置2によって移動する対象Oを検出するセンサ60と、ロボット10のアーム12の先端に取付けられたツール30とを備え、ツール30のツール本体32をロボット10に対して移動させるためのツール移動装置40が、ロボット10の制御周期よりも短いツール用制御周期で制御される。
例えば対象Oが搬送装置2上で不規則に揺れており、その動きの変化の周期がロボット10の制御周期よりも短い場合、ロボット10の動きを対象Oに合わせることができない。このため、ロボット10はツール30を対象Oが存在している大凡の位置に移動することはできるが、ツール30の位置を対象Oの動きに高精度に合わせることができない。本実施形態では、ロボット10に取付けられたツール30は制御部51によってツール用制御周期で制御され、ツール用制御周期はロボット10の制御周期よりも短い。このため、ロボット10の制御周期を短くすることなく、搬送装置2上の対象Oにツール30のツール本体32の位置を高精度で追随させることができる。
また、本実施形態では、センサ60が、ロボット10の制御周期よりも短い周期で対象Oの検出を行うものであり、ロボット10を制御するロボット制御装置20が、センサ60から遂次受信するデータをツール用制御周期よりも長い周期ごとに用いてロボット10を制御する。
このため、センサ60においてツール制御用のデータとロボット制御用のデータを別々に作成することなく、ツール用制御周期よりも長い制御周期でロボット制御装置20の制御が行われる。
また、本実施形態では、センサ60によって検出される対象Oの位置が所定の基準を超えて変動した時に、ロボット10およびツール30の少なくとも一方が異常対応作動を行う。当該構成は、ロボット10、ツール30、搬送装置2、対象O等の破損防止の確実な実現のために有利である。
本発明の第2実施形態に係るロボットシステムについて、図面を用いながら以下説明する。
第2実施形態のロボットシステムは、図5に示されるように、第1実施形態に対してセンサ60の取付位置が異なるものである。具体的に、第2実施形態では、センサ60は、ツール30のスライダ31又はツール本体32に固定されており、ツール移動装置40によってツール30と共に移動する。第2実施形態のロボットシステムでも、第1実施形態と同様のロボット10、ロボット制御装置20、ツール30、ツール移動装置40、ツール制御装置50、およびセンサ60が用いられている。
第2実施形態では、ツール制御装置50もしくはロボット制御装置20において、センサ60の取付け位置および姿勢(センサ座標系202)がツール30の位置および姿勢(ツール先端座標系206)と予め対応付けられている。
ロボット制御装置20の基準座標系201から見たセンサ60の現在位置はツール本体32の動作量を考慮して求めることができる。
第2実施形態においても、対象Oの取出作業が行われる際に、図4に示されたフローチャートに沿って、動作プログラム23bおよび追随制御プログラム23cに基づくロボット制御部21の処理および追随制御プログラム53bに基づく制御部51の処理が行われるが、ステップS2−1における第2の追随制御は、例えば以下の2つの方法により行われる。本実施形態では、前者の制御は画像ベース法と称し、後者の制御は位置ベース法と称する。それ以外の制御を用いてステップS2−1の処理を行うことも勿論可能である。
以下の2つの処理の前提として、前述のように、ツール制御装置50は、ロボット制御装置20が認識しているツール本体32の位置および姿勢およびツール本体32の動作量に基づきツール本体32の基準座標系201における位置を逐次算出可能である。また、ツール30の位置および姿勢を示すツール先端座標系206とセンサ60の位置および姿勢を示すセンサ座標系202とが対応付けられている。つまり、ツール制御装置50はセンサ60の基準座標系201における位置および姿勢を認識している。
画像ベース法の制御では、制御部51がモータ43を制御することによって、センサ60の画角内の所定の位置に対象Oの重心位置等の特定の位置を常に配置し、これにより、センサ60が対象OにX軸方向に追随する。当該追随によって、センサ60に対する位置が固定されているツール本体32が対象Oに追随する。
位置ベース法の制御では、制御部51は、センサ60による対象Oの検出位置と、ツール30に対するセンサ60の位置および姿勢に基づき、対象Oの基準座標系201上の位置を逐次計算し、計算された位置に基づきツール30のX軸方向の位置を対象Oに追随させる。
第2実施形態でも、ロボット10に取付けられたツール30は制御部51によってツール用制御周期で制御され、ツール用制御周期はロボット10の制御周期よりも短い。このため、第1実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
また、第2実施形態では、ツール30のツール本体32と共にセンサ60が移動するので、センサ60に対するツール本体32の位置が一定となる。このため、ツール本体32の移動が直接的にセンサ60によって検出されることにもなり、センサ60に対する対象Oの位置がツール本体32に対する対象Oの位置に直接的に関連する。これは、正確な制御の実現、制御の高速化、制御の簡素化等のために有利である。
本発明の第3実施形態に係るロボットシステムについて、図面を用いながら以下説明する。
第3実施形態のロボットシステムは、図6に示されるように、第1実施形態に対してセンサ60の取付位置が異なるものである。具体的に、第3実施形態では、センサ60は、スタンド、フレーム等を用いて所定の位置に固定されている。第3実施形態のロボットシステムでも、第1実施形態と同様のロボット10、ロボット制御装置20、ツール30、ツール移動装置40、ツール制御装置50、およびセンサ60が用いられている。
第3実施形態では、ロボット制御装置40において、基準座標系201とセンサ60の位置および姿勢(センサ座標系202)とが予め対応付けられている。
第3実施形態においても、対象Oの取出作業が行われる際に、図4に示されたフローチャートに沿って、動作プログラム23bおよび追随制御プログラム23cに基づくロボット制御部21の処理および追随制御プログラム53bに基づく制御部51の処理が行われるが、ステップS1−3の第1の追随制御は位置ベース法の制御であり、ステップS1−1においてロボット10の先端部は物品Oの取出しの準備のための所定の位置に配置される。また、ステップS2−1における追随制御は、例えば以下の方法により行われる。以下の方法は対象Oの基準座標系201上の検出位置に基づく制御であるため、本実施形態では位置ベース法と称する。これ以外の制御を用いてステップS2−1の処理を行うことも勿論可能である。
以下の処理の前提として、前述のように、ロボット10の基準座標系201とセンサ60の位置および姿勢を示すセンサ座標系202とが対応付けられている。また、ツール制御装置50は、基準座標系201から見たツール30の位置およびツール本体32の動作量からツール本体32の位置および姿勢を逐次算出可能であり、ツール制御装置50においてツール本体32の位置および姿勢は基準座標系201と対応付けられている。
制御部51は、センサ60による対象Oの検出位置およびセンサ60の位置および姿勢に基づき対象Oの基準座標系201上の位置を逐次計算し、計算された位置にツール本体32のX軸方向の位置を追随させる。
第3実施形態でも、ロボット10に取付けられたツール30は制御部51によってツール用制御周期で制御され、ツール用制御周期はロボット10の制御周期よりも短い。このため、第1実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
なお、第1〜第3実施形態において、センサ60の検出結果に対するブロブ処理、パターンマッチ処理等の画像処理、重心位置検出等を、ロボット制御装置20、ツール制御装置50、又は他のコンピュータ等が行ってもよい。
例えば、センサ60が画像を長周期で処理が可能なロボット制御装置20に送信し、ロボット制御装置20において対象の輪郭を使ったパターンマッチを行い、対象Oの正確な位置または姿勢を検出し、ロボット制御装置20はその検出結果をもとに対象Oに近づくようにロボット10を制御してもよい。この時に、センサ60はその検出結果を受け取り、検出画像において対象Oが検出された検出位置付近に絞ったブロブ処理、パターンマッチ処理等の画像処理、重心位置検出等を行って得られたセンシングデータを短周期の処理が必要なツール制御装置50に送信し、ツール制御装置50がツール本体32を移動させても良い。
また、第1〜第3実施形態において、ツール制御装置50の機能の一部又は全てをロボット制御装置20、センサ60、又は他のコンピュータ等が担うことも可能である。
なお、第1〜第3実施形態において、作業対象を検出対象としたが、作業対象と相対関係が一定に保たれている別の対象を検出対象としても良い。
また、センサ60、ロボット制御装置20、およびツール制御装置50がそれぞれ上位制御装置に接続され、センサ60、ロボット制御装置20、およびツール制御装置50の検出結果、設定、演算結果等が上位制御装置を経由して送受信されてもよい。
また、ツール本体32は、機械加工等の所定の加工を行うための加工ツール、溶接ツール、塗装ツール、清掃ツール、接写式カメラおよび非接触式の温度計を含む測定ツール、各種センサ、ナットランナを含む組立用ツール等、公知の他のツールであってもよく、対象Oも車体、車体に設けられた孔等の組立作業対象部又は加工対象部、フレーム、部品、半製品、食品、医薬品等を含む様々な物であり得る。
また、第1〜第3実施形態において、モータを用いて吸着部32bをX軸方向に移動させる吸着部移動装置をツール本体32が備えており、ツール制御装置50がセンサ60による対象Oの検出位置を用いて吸着部移動装置を制御してもよい。
また、第1〜第3実施形態において、ツール本体32が複数の指によって対象Oを把持するハンドである場合、センサ60による対象Oの検出位置を用いてツール制御装置50がハンドの各指を制御してもよい。これらの場合、ツール移動装置40が無くても前述と同様の作用効果が達成され得る。
また、第1〜第3実施形態において、ロボット10のアーム12を構成している複数のアーム部材のうち最も先端側のフランジ部材13(最終軸周りに駆動されるアーム部材)のみ高速に動作可能にして、ロボット制御装置20にツール制御部51を組み込み、最も先端のアーム部材をロボット10の制御周期よりも短いツール用制御周期で制御することで、同様の作用効果が達成され得る。なお、最も先端側から2番目のアーム部材を同様にツール用制御周期で制御してもよい。
また、第1〜第3実施形態において、搬送装置2の代わりに、他のロボットが対象Oを移動させてもよい。この場合でも前述と同様の作用効果が達成され得る。さらに、対象Oが自動車等の場合は、所定の作業が行われる対象Oである車体がそのエンジン、車輪等によって移動してもよい。これらの場合、他のロボット、エンジン、車輪等が移動手段として機能する。
第1〜第3実施形態において、搬送装置2の代わりに、対象Oが重力によって滑り落ちる、転がり落ちる、又は落下するシューターによって、対象Oを移動させてもよい。この場合、傾斜しているシューターを加振装置によって振動させ、これによりシューター上の対象Oの移動を円滑にすることも可能である。これらの場合、シューター、加振装置等が移動手段として機能し、シューターによって移動している対象Oがロボット10に取付けられたツール本体32によって取出される。
なお、第1〜第3実施形態では、ツール移動装置40は、ツール本体32をX軸方向に移動させるために、モータ43およびボールねじ42とを有するX軸方向アクチュエータを有する。これに対し、ツール移動装置40がX軸方向アクチュエータと同様のY軸方向アクチュエータをさらに備えており、ツール制御装置50がセンサ60による対象Oの検出位置を用いてX軸方向アクチュエータおよびY軸方向アクチュエータを制御してもよい。この場合、ツール本体32の位置を対象OにX軸方向およびY軸方向に高精度に追随させることができる。ツール移動装置40が、Z軸方向アクチュエータ、回転方向アクチュエータ等をさらに備えていてもよい。
2 搬送装置(移動手段)
2a モータ
10 ロボット
11 サーボモータ
12 アーム
13 フランジ部材
20 ロボット制御装置
21 ロボット制御部
23 記憶部
23a システムプログラム
23b 動作プログラム
30 ツール
31 スライダ
32 ツール本体
32a ベース部
32b 吸着部
32c センサ
33 配管
34 吸引装置
40 ツール移動装置
41 移動装置本体
42 ボールねじ
43 モータ
50 ツール制御装置
51 制御部
53 記憶部
53a システムプログラム
53b 追随制御プログラム
60 センサ
61 プロセッサ
62 RAM
63 メモリ
O 対象

Claims (4)

  1. 対象を移動させる移動手段によって移動する前記対象の少なくとも位置を検出するためのデータを取得するセンサと、
    ツールが取付けられ、前記ツールによって前記対象に対して所定の作業を行うロボットと、
    前記ツールを前記ロボットに対して移動させるためのツール移動装置を、前記ロボットの制御周期よりも短いツール用制御周期で前記データに基づき制御する制御部と、を備え、
    前記ツール移動装置が、前記ツールと共に前記センサを移動させるものであり、
    前記センサが、前記ロボットの制御周期よりも短い周期で前記データを取得するものであり、
    前記ロボットを制御するロボット制御装置が、前記センサから遂次受信する前記データを前記ツール用制御周期よりも長い周期ごとに用いて、前記センサを前記対象に追随させる第1の追随制御が行われるように前記ロボットを制御し、
    前記制御部が、前記センサと共に移動する前記ツールを前記対象に追随させる第2の追随制御を行うために、前記センサの画角内の所定の位置に前記対象の特定の位置を常に配置するように前記ロボットの制御周期よりも短い前記ツール用制御周期で前記ツール移動装置を制御するロボットシステム。
  2. 前記データに基づき検出される前記対象の位置が所定の基準を超えて変動した時に、前記ロボットおよび前記ツールの少なくとも一方が異常対応作動を行う、請求項に記載のロボットシステム。
  3. ロボットであって、
    ツールが取付けられ、対象を移動させる移動手段によって移動する前記対象に対して前記ツールによって所定の作業を行うアームと、
    前記移動手段によって移動する前記対象の少なくとも位置を検出するためのデータを取得するセンサと、
    前記ツールを前記アームに対して移動させるためのツール移動装置を、前記ロボットの制御周期よりも短いツール用制御周期で前記データに基づき制御する制御部と、
    前記アームを制御するロボット制御装置と、を備え、
    前記ツール移動装置が、前記ツールと共に前記センサを移動させるものであり、
    前記センサが、前記ロボットの制御周期よりも短い周期で前記データを取得するものであり、
    前記ロボット制御装置が、前記センサから遂次受信する前記データを前記ツール用制御周期よりも長い周期ごとに用いて、前記センサを前記対象に追随させる第1の追随制御が行われるように前記アームを制御し、
    前記制御部が、前記センサと共に移動する前記ツールを前記対象に追随させる第2の追随制御を行うために、前記センサの画角内の所定の位置に前記対象の特定の位置を常に配置するように前記ロボットの制御周期よりも短い前記ツール用制御周期で前記ツール移動装置を制御するロボット。
  4. 前記ツール移動装置が、前記ツールと共に前記センサを移動させるものである、請求項に記載のロボット。
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